JP6883467B2 - 振れ補正機能付き光学ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、携帯端末や移動体に搭載される振れ補正機能付き光学ユニットに関する。
携帯端末や車両、無人ヘリコプターなどの移動体に搭載される光学ユニットの中には、光学ユニットの揺れ起因する撮影画像の乱れを抑制するために、光学素子を備える可動体を揺動或いは回転させて振れを補正する振れ補正機能を備えるものがある。このような振れ補正機能付き光学ユニットは、特許文献1に記載されているように、光学素子を備える可動体を揺動可能に支持する揺動支持機構と、可動体を光軸回りに回転可能に支持する回転支持機構と、可動体を光軸と交差するピッチング(縦揺れ:チルティング)方向およびヨーイング(横揺れ:パンニング)方向に揺動させる揺動用磁気駆動機構と、可動体を光軸回りに回転させるローリング用磁気駆動機構と、を備えている。
また、同文献の振れ補正機能付き光学ユニットは、揺動させた可動体を予め定めた基準の姿勢に復帰させるための板バネを備える。板バネは、光学モジュールと支持体との間に架け渡されており、光学モジュールに固定される光学モジュール側固定部と、支持体に固定される支持体側固定部と、固定体側固定部と支持体側固定部との間で蛇行する蛇行部と、を備える。可動体は、揺動に伴って変形する板バネ(蛇行部)の弾性復帰力によって基準の姿勢に復帰させられる。
特開2015−64501号公報
ここで、撮影画像の乱れを抑制するために可動体を回転させた場合には、その後に、可動体を光軸回りの所定の基準角度位置に復帰させる必要がある。このような場合にも、固定体と可動体との間に板バネを架け渡し、可動体の回転に伴って変形する板バネの弾性復帰力によって可動体を基準角度位置に復帰させることが考えられる。
しかし、可動体と固定体との間に板バネを架け渡す場合には、装置の大型化を抑制しながら、ローリング補正を行う角度(可動体の回転角度範囲)を広く確保することが困難となる。すなわち、可動体と固定体との間に板バネを架け渡す場合には板バネが変位・変形する可動領域を確保しなければならないので、ローリング補正を行う角度を大きくすると、板バネの可動領域も大きくなり、装置の大型化を招いてしまう。また、板バネを用いた場合には、衝撃などによって可動体が過度に回転した場合に、板バネが塑性変形してしまい、可動体を基準角度位置に復帰させることができなくなる場合もある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、板バネを用いることなく、回転した可動体を基準角度位置に復帰させることができる振れ補正機能付き光学ユニットを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の振れ補正機能付き光学ユニットは、光学素子を備える可動体と、前記可動体を前記光学素子の光軸回りに回転可能に支持する回転支持機構と、前記回転支持機構を介して前記可動体を支持する固定体と、前記可動体を回転させるローリング用磁気駆動機構と、前記可動体を前記光軸回りの基準角度位置に復帰させるための角度位置復帰機構と、を有し、前記ローリング用磁気駆動機構は、前記可動体および前記固定体の一方に固定されたコイルと、他方に固定されて前記コイルと対向する磁石と、を備え、前記磁石は、周方向で分極着磁されており、前記角度位置復帰機構は、前記可動体および前記固定体のうち前記コイルが固定されている側に取り付けられた磁性部材を備え、前記可動体が前記基準角度位置に配置されたときに、前記磁石の着磁分極線を含んで前記光軸と平行な仮想面が前記磁性部材の中心を通過し、前記回転支持機構は、支持体
が取付けられる台座本体および前記台座本体から光軸方向に突出する軸部を備える回転台座と、前記回転台座を前記固定体に対して前記軸部を介して回転自在に保持する軸受機構とを備え、前記固定体は、前記軸受機構を保持する筒部を備えるとともに前記台座本体と対向するように設けられた固定部材を備え、前記コイルおよび前記磁石は、光軸方向で対向しており、前記台座本体における前記固定部材に対向する面には、前記コイルおよび前記磁石の一方が保持され、前記固定部材には、前記コイルおよび前記磁石の他方が固定され、前記固定部材に対向する前記面に保持された前記コイルおよび前記磁石の一方は、前記軸受機構の径方向外側に位置するとともに、光軸方向と直交する方向から見たときに、前記軸受機構と重なることを特徴とする。
本発明では、可動体を基準角度位置に復帰させるための角度位置復帰機構が、ローリング用磁気駆動機構の磁石と磁性部材とを備える。また、磁性部材は、可動体が基準角度位置にあるときに、その中心が磁石の着磁分極線を含む仮想面と重なる。従って、可動体が光軸回りに回転して、磁性部材の中心が磁石の着磁分極線(仮想面)から周方向にずれた場合には、磁性部材に対して、その中心を着磁分極線と重なる位置に戻す方向の磁気吸引力が働く。よって、可動体は、この磁気吸引力によって、基準角度位置に復帰する。従って、可動体と固定体との間に板バネを架け渡すことなく、回転した可動体を基準角度位置に復帰させることができる。また、コイルと磁石とを光軸方向で対向させれば、装置が光軸と直交する径方向で大型化することを抑制できる。
本発明において、前記ローリング用磁気駆動機構は、前記基準角度位置を中心とする所定の角度範囲で前記可動体を回転させ、前記可動体が前記所定の角度範囲で回転する間、前記磁性部材の少なくとも一部は、前記仮想面と重なることが望ましい。このようにすれば、可動体が回転する角度範囲において、磁性部材の中心を着磁分極線と重なる位置に戻す方向の磁気吸引力を確実に発生させることができる。従って、回転した可動体を確実に基準角度位置に復帰させることができる。
本発明において、前記磁性部材は、前記光軸方向において、前記コイルを間に挟んで前記磁石とは反対側に位置することが望ましいコイルを間に挟んで磁石とは反対側に磁性部材を配置すれば、磁性部材を磁石のバックヨークとして機能させることができる。従って、ローリング用磁気駆動機構が可動体を回転させるトルクを向上させることができる。また、このようにすれば、磁石と磁性部材との間の距離を比較的長く確保できる。これにより、可動体が回転した角度に対して、磁石と磁性部材との間で発生する磁気吸引力の線形性を確保することが容易となる。
本発明において、前記磁性部材は、前記光軸から離間する位置に配置されており、周方向の寸法が径方向よりも長いものとすることができる。このようにすれば、基準角度位置を中心とする所定の角度範囲で可動体を回転させたときに、磁性部材が仮想面と重なるようにすることが容易である。また、このようにすれば、可動体が回転した角度に対して、磁石と磁性部材との間で発生する磁気吸引力の線形性を確保しやすい。
本発明において、前記可動体および前記固定体のうちの前記コイルが固定される側は、前記磁性部材を固定するための固定領域を備え、前記磁性部材の固定位置は、前記固定領域内で変更可能であることが望ましい。このようにすれば、固定領域内において磁性部材の固定位置を変更することにより、可動体の基準角度位置を規定できる。また、固定領域内において磁性部材の固定位置を変更することにより、可動体が回転したときに磁石と磁性部材との間で発生する磁気吸引力の大きさを変更できる。
本発明において、可動体の回転角度範囲を規制するためには、前記可動体の回転角度範囲を規制する回転角度範囲規制機構を有し、前記回転角度範囲規制機構は、前記可動体および前記固定体の一方から他方に向かって突出する突部と、前記可動体および前記固定体
の他方において前記光軸回りの周方向から前記突部に当接可能な当接部と、を備えることが望ましい。
本発明において、前記ローリング用磁気駆動機構として、前記光軸回りの異なる角度位置に配置された第1ローリング用磁気駆動機構と第2ローリング用磁気駆動機構と、を備え、前記磁性部材として、前記可動体および前記固定体のうち前記第1ローリング用磁気駆動機構の前記コイルが固定されている側に取り付けられた第1磁性部材と、前記可動体および前記固定体のうち前記第2ローリング用磁気駆動機構の前記コイルが固定されている側に取り付けられた第2磁性部材と、を備えるものとすることができる。このようにすれば、第1磁性部材と第1ローリング用磁気駆動機構の磁石の磁気吸引力と、第2磁性部材と第2ローリング用磁気駆動機構の磁石の磁気吸引力とによって、可動体を基準角度位置に復帰させることができる。
本発明において、前記可動体は、前記光学素子を備える光学モジュールと、前記光学モジュールを揺動可能に支持する揺動支持機構と、前記揺動支持機構を介して前記光学モジュールを支持する支持体と、前記光学モジュールを揺動させる揺動用磁気駆動機構と、を有し、前記回転支持機構は、前記支持体を回転可能に支持し、前記固定体は、前記回転支持機構および前記支持体を介して前記可動体を支持するものとすることができる。このようにすれば、可動体を回転および揺動させることができる。
本発明の振れ補正機能付き光学ユニットによれば、可動体と固定体との間に板バネを架け渡すことなく、回転した可動体を基準角度位置に復帰させることができる。
本発明を適用した光学ユニットを被写体側から見た斜視図である。 図1のA−A線における光学ユニットの断面図である。 図1の光学ユニットを被写体側から見た分解斜視図である。 第1ユニットを被写体側から見た分解斜視図である。 第1ユニットを反被写体側から見た分解斜視図である。 可動体を被写体側から見た斜視図である。 可動体を被写体側および反被写体側から見た斜視図である。 光学ユニットを軸線と直交する平面で切断した断面図である。 第2ユニットを被写体側および反被写体側から見た斜視図である。 図9のB−B線における第2ユニットの断面図である。 第2ユニットを被写体側から見た分解斜視図である。 第2ユニットを反被写体側から見た分解斜視図である。 固定部材を被写体側から見た分解斜視図である。 角度位置復帰機構の説明図である。 角度位置復帰用磁性部材の変形例の説明図である。 角度位置復帰用磁性部材の変形例の説明図である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した光学ユニットの実施形態を説明する。本明細書において、XYZの3軸は互いに直交する方向であり、X軸方向の一方側を+X、他方側を−Xで示し、Y軸方向の一方側を+Y、他方側を−Yで示し、Z軸方向の一方側を+Z、他方側を−Zで示す。Z軸方向は光学ユニットの軸線方向であり、光学素子の光軸方向である。+Z方向は光学ユニットの被写体側であり、−Z方向は光学ユニットの反被写体側(像側)である。
(全体構成)
図1は本発明を適用した光学ユニットを被写体側から見た斜視図である。図2は図1のA−A線における光学ユニットの断面図である。図3は図1の光学ユニットを被写体側から見た場合の分解斜視図である。図1に示す光学ユニット1は、例えば、カメラ付き携帯電話機、ドライブレコーダー等の光学機器や、ヘルメット、自転車、ラジコンヘリコプター等の移動体に搭載されるアクションカメラやウエアラブルカメラ等の光学機器に用いられる。このような光学機器では、撮影時に光学機器に振れが発生すると、撮像画像に乱れが発生する。本例の光学ユニット1は、撮影画像の乱れを回避するため、搭載する光学モジュール2の傾きや回転を補正する振れ補正機能付き光学ユニットである。
図2、図3に示すように、光学ユニット1は、光学モジュール2を有する第1ユニット3と、−Z方向の側から第1ユニット3を回転可能に支持する第2ユニット4を備える。
図2に示すように、第1ユニット3は、光学モジュール2を備える可動ユニット5と、可動ユニット5を揺動可能に支持する揺動支持機構6と、揺動支持機構6を介して可動ユニット5を支持するホルダ7(支持体)と、可動ユニット5およびホルダ7を外周側から囲むケース体8とを備える。光学モジュール2は、光学素子9と、光学素子9の光軸上に配置された撮像素子10と、を備える。揺動支持機構6は、可動ユニット5を、予め定めた軸線Lと光学素子9の光軸とが一致する基準姿勢および軸線Lに対して光軸が傾斜する傾斜姿勢の間で揺動可能に支持する。揺動支持機構6はジンバル機構である。ここで、軸線LはZ軸と一致する。
また、第1ユニット3は、可動ユニット5を揺動させる揺動用磁気駆動機構11と、揺動する可動ユニット5を基準姿勢に復帰させるための姿勢復帰機構12を備える。揺動用磁気駆動機構11は、可動ユニット5に保持された揺動駆動用コイル13と、ケース体8に保持された揺動駆動用磁石14と、を備える。揺動駆動用コイル13と揺動駆動用磁石14とは軸線Lと直交する径方向で対向する。姿勢復帰機構12は、可動ユニット5に保持されて揺動駆動用磁石14と対向する姿勢復帰用磁性部材15を備える。
さらに、第1ユニット3は、可動ユニット5の揺動範囲を規制する揺動ストッパ機構17を備える。また、第1ユニット3は、揺動駆動用コイル13に電気的に接続されたフレキシブルプリント基板18と、撮像素子10に電気的に接続されたフレキシブルプリント基板19と、を備える。
次に、第2ユニット4は、ホルダ7を軸線L回りに回転可能に支持する回転支持機構21と、回転支持機構21を介してホルダ7を支持する固定部材22とを備える。回転支持機構21は、回転台座24と、軸受機構25と、を備える。回転台座24は、軸受機構25を介して、固定部材22に回転可能に支持されている。軸受機構25は、Z軸方向に配列された第1ボールベアリング27と第2ボールベアリング28とを備える。第1ボールベアリング27は第2ボールベアリング28の+Z方向に位置する。
また、第2ユニット4は、回転台座24を回転させるローリング用磁気駆動機構31と、回転した回転台座24を予め定めた基準角度位置に復帰させるための角度位置復帰機構32を備える。ローリング用磁気駆動機構31は、回転台座24に保持されたローリング駆動用コイル35と、固定部材22に保持されたローリング駆動用磁石36とを備える。ローリング駆動用コイル35とローリング駆動用磁石36とはZ軸方向で対向する。角度位置復帰機構32は、回転台座24に固定された角度位置復帰用磁性部材37を備える。角度位置復帰用磁性部材37はZ軸方向から見た場合にローリング駆動用磁石36と重なる。さらに、第2ユニット4は、回転台座24の回転角度範囲を規制する回転ストッパ機構38(回転角度範囲規制機構)を備える。また、第2ユニット4は、ローリング駆動用
コイル35に電気的に接続されたフレキシブルプリント基板39と、固定部材22に固定されたカバー部材40を備える。
ここで、回転台座24には、第1ユニット3のホルダ7が取り付けられる。従って、回転台座24が回転すると、第1ユニット3の可動ユニット5およびホルダ7が回転台座24と一体にZ軸回り(軸線L回り)を回転する。よって、第1ユニット3の可動ユニット5およびホルダ7と第2ユニット4の回転台座24とは、Z軸回りに一体に回転する可動体41を構成している。一方、固定部材22には第1ユニット3のケース体8が取り付けられる。これにより、固定部材22とケース体8とは可動体41を回転可能に支持する固定体42を構成する。回転台座24は回転支持機構21を構成するとともに、可動体41を構成している。
(第1ユニット)
図3に示すように、ケース体8は、Z軸方向から見た場合に略8角形の外形をした筒状ケース45と、筒状ケース45に対して+Z方向の側(被写体側)から組み付けられる被写体側ケース46と、を備える。筒状ケース45は磁性材料から形成される。被写体側ケース46は樹脂材料から形成される。
筒状ケース45は、略8角形の筒状の胴部47と、胴部47の+Z方向の端部から内側に張り出した枠状の端板部48を備える。端板部48の中央には略8角形の開口部49が形成されている。胴部47は、X軸方向に対向する側板51、52と、Y軸方向に対向する側板53、54と、X軸方向およびY軸方向に対して45度傾いた4箇所の角部に設けられた側板55とを備える。X軸方向に対向する側板51、52とY軸方向に対向する側板53、54の内周面には、それぞれ、揺動駆動用磁石14が固定されている。各揺動駆動用磁石14はZ軸方向で分極着磁されている。各揺動駆動用磁石14の着磁分極線14aはZ軸(軸線L)と直交する方向を周方向に延びる。
また、筒状ケース45は、+X方向の下端縁部分、+Y方向の下端縁部分、および、−Y方向の下端縁部分に、それぞれ位置決め用切欠き部56を備える。また、ホルダ胴部63は、−X方向の下端縁部分に、フレキシブルプリント基板18、19を引き回すための矩形の切欠き部57を備える。
被写体側ケース46は、筒状ケース45の端板部48に当接する筒状の胴部58と、胴部58の+Z方向の端部から内側に張り出した端板部59とを備える。端板部59の中央には円形開口部60が形成されている。円形開口部60には、光学モジュール2の+Z方向の端部分が挿入される。
(ホルダ)
図4は可動ユニット5およびホルダ7を+Z方向の側から見た場合の分解斜視図である。図5は可動ユニット5およびホルダ7を−Z方向の側から見た場合の分解斜視図である。図4に示すように、ホルダ7は、可動ユニット5の+Z方向の端部分が挿入されるホルダ環状部62と、ホルダ環状部62の−Z方向側に連続するホルダ胴部63とを備える。ホルダ胴部63は、周方向に配列された4つの窓部64と、周方向に隣り合う窓部64を区画する4本の縦枠部65を備える。4つの窓部64のうちの2つの窓部64はX軸方向に開口し、他の2つはY軸方向に開口する。4本の縦枠部65は、それぞれ、X軸方向とY軸方向の間の角度位置に配置されている。
ホルダ胴部63は、+X方向の下端縁部分、+Y方向の下端縁部分、および、−Y方向の下端縁部分に、それぞれ位置決め用切欠き部67を備える。また、ホルダ胴部63は、−X方向の下端縁部分に、フレキシブルプリント基板18、19を引き回すための矩形の
切欠き部68を備える。
(可動ユニット)
図6は可動ユニット5を+Z方向の側(被写体側)から見た場合の斜視図である。図7(a)は可動ユニット5を+Z方向の側(被写体側)から見た場合の斜視図であり、図7(b)は可動ユニット5を−Z方向から見た場合の斜視図である。図6、図7に示すように、可動ユニット5は、光学モジュール2と、光学モジュール2を外周側から保持する光学モジュールホルダ71とを備える。光学モジュール2は、内周側に光学素子9を保持する鏡筒部72と、鏡筒部72の−Z方向の端部分において内周側に基板73を保持する角筒部74を備える。基板73には撮像素子10が搭載されている。鏡筒部72の+Z方向の端部分の外周面にはZ軸方向の一定幅の領域に雄ネジ部75が設けられている。
雄ネジ部75には可動ユニット5の重心位置を調節するためのウエイト77が取り付けられている。ウエイト77は環状であり、内周面に雄ネジ部75と螺合可能な雌ネジ部77aを備える(図2参照)。ここで、雄ネジ部75は、ウエイトを固定するための固定領域である。ウエイト77をZ軸回りに回転させることにより、ウエイト77の位置を固定領域内でZ軸方向に移動させて、可動ユニット5の重心位置をZ軸方向で調節する。
図6に示すように、光学モジュールホルダ71は、Z軸方向から見た場合に略8角形の底板部80と、底板部80のX軸方向の両端において、+Z方向に立ち上がりY軸方向に延在する一対の壁部81、82と、底板部80のY軸方向の両端において、+Z方向に立ち上がりX軸方向に延在する一対の壁部83、84とを備える。また、光学モジュールホルダ71は、底板部80の中心に設けられた光学モジュール保持部85を備える。光学モジュール保持部85は筒状であり、軸線Lと同軸である。光学モジュール保持部85には光学モジュール2の鏡筒部72が挿入されている。光学モジュール保持部85は鏡筒部72を外周側から保持する。各壁部81、82、83、84における+Z方向の端面には、+Z方向に突出する2つの揺動ストッパ用凸部87が設けられている。2つの揺動ストッパ用凸部87は、各壁部81、82、83、84における周方向の両端部分から、それぞれ突出する。
各壁部81、82、83、84において径方向の外側を向く外側面には、コイル固定部88が設けられている。各コイル固定部88には、中心穴を径方向の外側に向けた姿勢で揺動駆動用コイル13が固定される。また、−X方向の側に位置する壁部82および+Y方向の側に位置する壁部83のコイル固定部88にはホール素子固定部89が設けられている。ホール素子固定部89にはホール素子90が固定される。ホール素子90は、Z軸方向で各揺動駆動用コイル13の中心に位置する。ホール素子90は、フレキシブルプリント基板18に電気的に接続されている。
各壁部81、82、83、84において径方向の内側を向く内側面には、姿勢復帰用磁性部材15を固定するための固定領域92が設けられている。固定領域92は、内側面を一定幅でZ軸方向に延びる溝93である。姿勢復帰用磁性部材15は矩形板状であり、Z軸方向の寸法が周方向の寸法よりも長い。また、姿勢復帰用磁性部材15のZ軸方向の寸法は、溝93のZ軸方向の寸法よりも短い。姿勢復帰用磁性部材15は、長手方向をZ軸方向に向けた姿勢で溝93内(固定領域92内)に固定されている。ここで、姿勢復帰用磁性部材15は、可動ユニット5が基準姿勢の状態を径方向から見た場合に、姿勢復帰用磁性部材15の中心が揺動駆動用磁石14の着磁分極線14aと重なるように、その固定位置が溝93内(固定領域92内)においてZ方向で調整された後に、接着剤によって、溝93内(固定領域92内)に固定される。
(揺動支持機構)
図8はZ軸(軸線L)と直交して揺動支持機構6を通過する平面で光学ユニット1を切断した断面図である。揺動支持機構6は、光学モジュールホルダ71とホルダ7との間に構成されている。図8に示すように、揺動支持機構6は、光学モジュールホルダ71の第1軸R1上の対角位置に設けられた2箇所の第1揺動支持部101と、ホルダ胴部63の第2軸R2上の対角位置に設けられた2箇所の第2揺動支持部102と、第1揺動支持部101および第2揺動支持部102によって支持される可動枠103と、を備える。ここで、第1軸R1および第2軸R2はZ軸方向と直交し、且つ、X軸方向およびY軸方向に対して45度傾いた方向である。従って、第1揺動支持部101および第2揺動支持部102はX軸方向とY軸方向との間の角度位置に配置される。図4、図5に示すように、第2揺動支持部102は、ホルダ胴部63の内側面に形成された凹部である。
図8に示すように、可動枠103は、Z軸方向から見た平面形状が略8角形の板状ばねである。可動枠103の外側面には、Z軸回りの4か所に溶接等によって金属製の球体104が固定されている。この球体104は、光学モジュールホルダ71に設けられた第1揺動支持部101、および、ホルダ胴部63に設けられた第2揺動支持部102に保持される接点ばね105と点接触する。図4および図5に示すように、接点ばね105は板状ばねであり、第1揺動支持部101に保持される接点ばね105は第1軸R1方向に弾性変形可能であり、第2揺動支持部102に保持される接点ばね105は第2軸R2方向に弾性変形可能である。従って、可動枠103は、Z軸方向と直交する2方向(第1軸R1方向および第2軸R2方向)の各方向回りに回転可能な状態で支持される。
(揺動用磁気駆動機構)
揺動用磁気駆動機構11は、図8に示すように、可動ユニット5と筒状ケース45の間に設けられた第1揺動用磁気駆動機構11Aおよび第2揺動用磁気駆動機構11Bを備える。第1揺動用磁気駆動機構11Aは、X軸方向で対向する揺動駆動用磁石14と揺動駆動用コイル13とからなる組を2組備える。また、第1揺動用磁気駆動機構11Aは、−X方向の側の組の揺動駆動用コイル13の内側に配置されたホール素子90を備える。第2揺動用磁気駆動機構11Bは、Y軸方向で対向する揺動駆動用磁石14と揺動駆動用コイル13とからなる組を2組備える。また、第2揺動用磁気駆動機構11Bは、+Y方向の側の組の揺動駆動用コイル13の内側に配置されたホール素子90を備える。
各揺動駆動用コイル13は光学モジュールホルダ71のX軸方向の両側の壁部81、82およびY軸方向の両側の壁部83、84の外側面に保持される。揺動駆動用磁石14は、筒状ケース45の筒状ケース45に設けられた側板51、52、53、54の内側面に保持される。各揺動駆動用磁石14は、図2および図3に示すようにZ軸方向に2分割され、内面側の磁極が着磁分極線14aを境にして異なるように着磁されている。揺動駆動用コイル13は、+Z方向側および−Z方向側の長辺部分が有効辺として利用される。可動ユニット5が基準姿勢のときに、各ホール素子90は、外周側に位置する揺動駆動用磁石14の着磁分極線14aと対向する。ここで、筒状ケース45は磁性材料から構成されているので、揺動駆動用磁石14に対するヨークとして機能する。
可動ユニット5の+Y方向側および−Y方向側に位置する2組の第2揺動用磁気駆動機構11Bは、揺動駆動用コイル13への通電時にX軸回りの同一方向の磁気駆動力が発生するように配線接続されている。また、可動ユニット5の+X方向側および−X方向側に位置する2組の第1揺動用磁気駆動機構11Aは、揺動駆動用コイル13への通電時にY軸回りの同一方向の磁気駆動力が発生するように配線接続されている。揺動用磁気駆動機構11は、第2揺動用磁気駆動機構11BによるX軸回りの回転、および第1揺動用磁気駆動機構11AによるY軸回りの回転を合成することにより、光学モジュール2を第1軸R1回りおよび第2軸R2回りに回転させる。X軸回りの振れ補正、およびY軸回りの振れ補正を行う場合は、第1軸R1回りの回転および第2軸R2回りの回転を合成する。
(揺動ストッパ機構)
図2に示すように、可動ユニット5の揺動範囲を規制する揺動ストッパ機構17は、可動ユニット5(光学モジュールホルダ71)に設けられた揺動ストッパ用凸部87と、ホルダ環状部62とから構成される。可動ユニット5が所定の揺動範囲を超える傾斜姿勢となると、揺動ストッパ用凸部87がホルダ環状部62に当接して、それ以上、可動ユニット5が傾斜することを規制する。また、揺動ストッパ機構17は、外力によって可動ユニット5が+Z方向に移動した場合に、揺動ストッパ用凸部87がホルダ環状部62に当接して、可動ユニット5がそれ以上、+Z方向に移動することを規制する。
(姿勢復帰機構)
姿勢復帰機構12は、姿勢復帰用磁性部材15と、揺動駆動用磁石14と、を備える。図2に示すように、姿勢復帰用磁性部材15は、径方向において、揺動駆動用コイル13を間に挟んで揺動駆動用磁石14とは反対側に配置されている。ホルダ7が基準姿勢の状態を径方向から見た場合には、姿勢復帰用磁性部材15の中心は、外周側に位置する揺動駆動用磁石14の着磁分極線14aと重なる位置にある。換言すれば、可動ユニット5が基準姿勢の状態では、着磁分極線14aを含んで軸線Lと直交する仮想面12a(図2参照)が姿勢復帰用磁性部材15の中心を通過する。
ここで、可動ユニット5が基準姿勢から傾斜すると(光学モジュール2の光軸が軸線Lに対して傾斜すると)、姿勢復帰用磁性部材15の中心が、揺動駆動用磁石14の着磁分極線14aからZ軸方向にずれる。これにより、姿勢復帰用磁性部材15と揺動駆動用磁石14との間には、姿勢復帰用磁性部材15の中心を揺動駆動用磁石14の着磁分極線14aの位置する側に向わせる方向の磁気吸引力が働く。すなわち、可動ユニット5が基準姿勢から傾斜すると、姿勢復帰用磁性部材15と揺動駆動用磁石14との間に、可動ユニット5を基準姿勢に復帰させる方向の磁気吸引力が働く。従って、姿勢復帰用磁性部材15と、揺動駆動用磁石14とは、可動ユニット5を基準姿勢に復帰させる姿勢復帰機構として機能する。
(第2ユニット)
図9(a)は+Z方向の側から見た場合の第2ユニット4の斜視図であり、図9(b)は−Z方向の側から見た場合の第2ユニット4の斜視図である。図10は第2ユニット4の断面図である。図11は+Z方向の側(被写体側)から見た場合の第2ユニット4の分解斜視図である。図12は−Z方向の側(反被写体側)から見た場合の第2ユニット4の分解斜視図である。図13は固定部材22、ローリング駆動用磁石36およびヨーク120の分解斜視図である。図9および図10に示すように、第2ユニット4は、ホルダ7を軸線L回りに回転可能に支持する回転支持機構21と、回転支持機構21を介してホルダ7を支持する固定部材22と、フレキシブルプリント基板39と、カバー部材40と、を備える。回転支持機構21は、回転台座24と軸受機構25(第1ボールベアリング27および第2ボールベアリング28)とを備える。
図11に示すように、固定部材22はZ軸方向が薄い偏平形状をしている。固定部材22は−X方向の端縁部分に、矩形の切欠き部112を備える。固定部材22は、切欠き部112を除く外周縁部分に段部113を備える。段部113には、+X方向、+Y方向および−Y方向の各方向に突出する3つの突部114が設けられている。
図11および図12に示すように、固定部材22は、Y軸方向の中央部分に+Z方向および−Z方向に突出する筒部115を備える。筒部115の中心穴116は固定部材22をZ軸方向に貫通する。図10に示すように、筒部115の内周側には、第1ボールベアリング27および第2ボールベアリング28が保持される。換言すれば、筒部115は第
1ボールベアリング27の外輪および第2ボールベアリング28の外輪を外周側から保持する。
また、固定部材22は、図11に示すように、+Z方向の端面に一対のローリング駆動用磁石保持凹部117を備える。一対のローリング駆動用磁石保持凹部117は、筒部115を間に挟んだ両側に設けられている。各ローリング駆動用磁石保持凹部117には、それぞれローリング駆動用磁石36が挿入されて固定されている。各ローリング駆動用磁石36は、固定部材22により、外周側から保護されている。ここで、ローリング駆動用磁石36は周方向に分極着磁されている。各ローリング駆動用磁石36の着磁分極線36aは、ローリング駆動用磁石36の周方向の中央を径方向に延びる。また、固定部材22は、筒部115から+X方向に離間する位置に、+Z方向に突出する回転ストッパ用凸部118を備える。
さらに、固定部材22は、図12に示すように、−Z方向の端面にヨーク保持用凹部121を備える。ヨーク保持用凹部121は筒部115を囲んで設けられている。ヨーク保持用凹部121はY軸方向に延びており、Z軸方向から見た場合に一対のローリング駆動用磁石保持凹部117と重なる重なり部分を備える。図13に示すように、重なり部分は、Z軸方向でローリング駆動用磁石保持凹部117とヨーク保持用凹部121とを連通させる矩形の連通部122となっている。ヨーク保持用凹部121には、−Z方向からヨーク120が挿入される。ヨーク120は磁性材料から形成されている。ヨーク120は、ローリング駆動用磁石保持凹部117に保持されたローリング駆動用磁石36に、連通部122を介して、−Z方向から当接する。
また、固定部材22は、図12に示すように、ヨーク保持用凹部121の外周側に−Z方向に突出する4つの板バネ固定用凸部123を備える。4つの板バネ固定用凸部123のうちの2つは、固定部材22の+Y方向の端縁部分において、X軸方向でヨーク保持用凹部121を間に挟んだ両側に設けられている。4つの板バネ固定用凸部123のうちの他の2つは、固定部材22の−Y方向の端縁部分において、X軸方向でヨーク保持用凹部121を間に挟んだ両側に設けられている。4つの板バネ固定用凸部123には、−Z方向からカバー部材40が固定される。カバー部材40は、ヨーク120を−Z方向から被う。カバー部材40の中心には円形の開口部40aが設けられている。図9(b)に示すように、カバー部材40が固定部材22に固定されたときに、開口部40aには軸部132の先端が挿入される。
次に、回転台座24は、図12に示すように、Z軸方向が薄い偏平形状の台座本体131と、台座本体131から−Z方向に突出する軸部132を備える。図10に示すように、軸部132は、固定部材22の筒部115に保持された第1ボールベアリング27および第2ボールベアリング28に挿入される。すなわち、軸部132は、第1ボールベアリング27の内輪および第2ボールベアリング28の内輪によって外周側から保持される。軸部132は第1ボールベアリング27および第2ボールベアリング28を貫通し、その先端部分が第2ボールベアリング28から−Z方向に突出する。軸部132の先端部分には、バネ座金134が挿入される。また、軸部132の先端部分には、環状部材135が溶接などにより固定される。ここで、バネ座金134は、第2ボールベアリング28の内輪と環状部材135の間で圧縮され、第1ボールベアリング27および第2ボールベアリング28に与圧を付与する。
図12に示すように、台座本体131における固定部材22に対向する面には、軸部132を間に挟んだ両側に一対のコイル固定部138が設けられている。一対のコイル固定部138には、中心穴をZ軸方向に向けた姿勢でローリング駆動用コイル35が保持される。一方のコイル固定部138に固定されたローリング駆動用コイル35の内側にはホー
ル素子140が固定されている。ホール素子140は、周方向でローリング駆動用コイル35の中心に位置する。ホール素子140は、ローリング駆動用コイル35に電気的に接続されたフレキシブルプリント基板39に電気的に接続されている。
図11に示すように、台座本体131の+Z方向の側の端面には、その外周縁から内側に一定幅だけ内側にオフセットした外周縁部分に、当該端面を+X方向の側およびY軸方向の両側から囲む略コの字形状の周壁142が設けられている。周壁142には、+X方向、+Y方向および−Y方向の各方向に突出する3つの突部143が設けられている。
また、台座本体131の+Z方向の側の端面には、筒部115を間に挟んだY軸方向の両側に、角度位置復帰用磁性部材37を固定するための固定領域144が設けられている。固定領域144は一定幅でX軸方向に平行に延びる溝145である。角度位置復帰用磁性部材37は、四角柱形状であり、周方向(X軸方向)の寸法が径方向の寸法よりも長い。また、角度位置復帰用磁性部材37は周方向(X軸方向)の寸法が、溝145の周方向(X軸方向)の寸法よりも短い。
角度位置復帰用磁性部材37は、長手方向を周方向に向けた姿勢で溝145内(固定領域144内)に固定されている。姿勢復帰用磁性部材15は、回転台座24が予め定めた基準角度位置にある状態をZ軸方向から見た場合に、角度位置復帰用磁性部材37の中心がローリング駆動用磁石36の着磁分極線36aと重なるように、その固定位置が溝145内(固定領域144内)において調整され、しかる後に、接着剤によって溝145内(固定領域144内)に固定される。
ここで、台座本体131は、周方向で固定領域144と異なる位置に開口部146を備える。本例では、開口部146は、軸部132から+X方向に離間した位置に設けられている。
(ローリング用磁気駆動機構)
図9および図10に示すように、回転台座24が第1ボールベアリング27および第2ボールベアリング28を介して固定部材22に保持されると、ローリング用磁気駆動機構31が構成される。図10に示すように、ローリング用磁気駆動機構31は、回転台座24の軸部132を間に挟んだ両側に保持された一対のローリング用磁気駆動機構31を備える。各ローリング用磁気駆動機構31は、回転台座24に保持されたローリング駆動用コイル35と、固定部材22に保持されて、Z軸方向で各ローリング駆動用コイル35と対向するローリング駆動用磁石36とを備える。ローリング駆動用磁石36は、周方向に2分割され、ローリング駆動用コイル35と対向する面の磁極が着磁分極線36aを境にして異なるように着磁されている。ローリング駆動用コイル35は空芯コイルであり、径方向に延びる長辺部分が有効辺として利用される。ホール素子140は、回転台座24が予め定めた基準角度位置にあるときに、−Z方向に位置する揺動駆動用磁石14の着磁分極線36aと対向する。
(回転ストッパ機構)
また、回転台座24が第1ボールベアリング27および第2ボールベアリング28を介して固定部材22に保持されると、図9(a)に示すように、固定部材22の回転ストッパ用凸部118が回転台座24の開口部146に挿入される。これにより、固定部材22の回転ストッパ用凸部118と回転台座24の開口部146とは、回転台座24のZ軸回りの回転角度範囲を規制する回転ストッパ機構38を構成する。すなわち、回転台座24は、回転ストッパ用凸部118が開口部146の内周壁(当接部)と干渉しない範囲でZ軸回りを回転するものとなる。換言すれば、回転ストッパ機構38は、開口部146の内周壁が周方向から回転ストッパ用凸部118に当接することにより、回転台座24の回転
角度範囲を規制する。
(角度位置復帰機構)
図14は角度位置復帰機構32の説明図である。図14に示すように、角度位置復帰機構32は、角度位置復帰用磁性部材37と、ローリング駆動用磁石36とを備える。図10に示すように、角度位置復帰用磁性部材37は、Z軸方向において、ローリング駆動用コイル35を間に挟んでローリング駆動用磁石36とは反対側に配置されている。また、図14(a)に示すように、回転台座24が軸受機構25を介して固定部材22に回転可能に支持された状態であって、回転台座24が基準角度位置にある状態をZ軸方向から見た場合には、角度位置復帰用磁性部材37の中心37aは、−Z方向に位置するローリング駆動用磁石36の着磁分極線36aと重なる位置にある。換言すれば、回転台座24が基準角度位置にある状態では、着磁分極線36aを含んで軸線Lと平行に延びる仮想面32aが角度位置復帰用磁性部材37の中心37aを通過する。
次に、図14(b)、図14(c)に示すように、回転台座24が基準回転位置からCW方向またはCCW方向に回転すると、角度位置復帰用磁性部材37の中心37aが、ローリング駆動用磁石36の着磁分極線36aから周方向にずれる。これにより、角度位置復帰用磁性部材37とローリング駆動用磁石36との間には、角度位置復帰用磁性部材37の中心37aをローリング駆動用磁石36の着磁分極線36aの位置する側に向わせる方向の磁気吸引力が働く。すなわち、回転台座24が基準角度位置から回転すると、角度位置復帰用磁性部材37とローリング駆動用磁石36との間に、回転台座24を基準角度位置に復帰させる方向の磁気吸引力が働く。従って、角度位置復帰用磁性部材37とローリング駆動用磁石36とは、回転台座24を基準角度位置に復帰させる角度位置復帰機構32として機能する。
なお、図14(b)に示す状態では、固定部材22の回転ストッパ用凸部118に回転台座24の開口部146の内周壁が周方向の一方側から当接して、これ以上、回転台座24がCW方向に回転することを規制している。また、図14(c)に示す状態では、固定部材22の回転ストッパ用凸部118に回転台座24の開口部146の内周壁が周方向の他方側から当接して、これ以上、回転台座24がCCW方向に回転することを規制している。従って、回転台座24は、図14(b)に示す角度位置から図14(c)に示す角度位置までの角度範囲で回転する。
ここで、図14(a)〜図14(c)に示すように、回転台座24が所定の角度範囲を回転する間に、角度位置復帰用磁性部材37は、ローリング駆動用磁石36の着磁分極線36aを含んで軸線Lと平行延びる仮想面32aと重なっており、角度位置復帰用磁性部材37の少なくとも一部が仮想面32aから外れることはない。従って、角度位置復帰機構32によれば、角度位置復帰用磁性部材37の中心37aを着磁分極線36aと重なる位置に戻す方向の磁気吸引力を確実に発生させることができる。よって、回転した可動ユニット5を確実に基準角度位置に復帰させることができる。
(第1ユニットの第2ユニットへの取り付け)
ここで、第1ユニット3が第2ユニット4に取り付けられる際には、ホルダ7のホルダ胴部63の下端部分に第2ユニット4の周壁142が挿入され、ホルダ胴部63に設けられた位置決め用切欠き部67に、第2ユニット4の周壁142から突出する突部143が挿入される。従って、ホルダ7は、径方向および周方向に位置決めされた状態で回転台座24に固定される。また、第1ユニット3が第2ユニット4に取り付けられる際には、筒状ケース45の下端部分に固定部材22の外周縁の段部113の+Z方向の側の部分が挿入され、筒状ケース45に設けられた位置決め用切欠き部56に、段部113に設けられた突部114が挿入される。従って、ケース体8は径方向および周方向に位置決めされた
状態で固定部材22に固定されて、固定体42を構成する。これにより、光学ユニット1が完成する。
(光学ユニットの振れ補正)
光学ユニット1は、上記のように、第1ユニット3が、X軸回りの振れ補正、およびY軸回りの振れ補正を行う揺動用磁気駆動機構11を備える。従って、ピッチング(縦揺れ)方向およびヨーイング(横揺れ)方向の振れ補正を行うことができる。また、光学ユニット1は、第2ユニット4が、第1ユニット3のホルダ7を回転させるローリング用磁気駆動機構31を備えるので、ローリング方向の振れ補正を行うことができる。ここで、光学ユニット1は、可動ユニット5にジャイロスコープを備えるため、ジャイロスコープによって直交する3軸回りの振れを検出して、検出した振れを打ち消すように揺動用磁気駆動機構11およびローリング用磁気駆動機構31を駆動する。
(作用効果)
本例の光学ユニット1では、角度位置復帰用磁性部材37とローリング駆動用磁石36とによって、光学モジュール2(ホルダ7)をZ軸回りの基準角度位置に復帰させる角度位置復帰機構32が構成されている。従って、光学モジュール2(ホルダ7)を基準角度位置に復帰させるために、ホルダ7と固定部材22との間に板バネなどを架け渡す必要がない。これにより、角度位置復帰用の板バネの可動範囲を確保する必要がなくなるので、装置を小型化できる。
また、本例では、角度位置復帰用磁性部材37は、Z軸方向において、ローリング駆動用コイル35を間に挟んでローリング駆動用磁石36とは反対側に配置されている。これにより、角度位置復帰用磁性部材37がバックヨークとして機能するので、ローリング用磁気駆動機構31が可動ユニット5を回転させるトルクを向上させることができる。
また、角度位置復帰用磁性部材37が、ローリング駆動用コイル35を間に挟んでローリング駆動用磁石36とは反対側に配置されているので、角度位置復帰用磁性部材37とローリング駆動用磁石36との間の距離を比較的長く確保できる。これにより、可動ユニット5が回転した角度に対して、角度位置復帰用磁性部材37とローリング駆動用磁石36との間で発生する磁気吸引力の線形性を確保することが容易である。すなわち、ローリング駆動用磁石36と角度位置復帰用磁性部材37とが近づきすぎると、可動体41の回転した角度が大きくなったときに、磁気吸引力が急に弱くなることがある。これに対して、ローリング駆動用磁石36と角度位置復帰用磁性部材37との間の距離を確保しておけば、このような磁気吸引力の急な変化を防止或いは抑制できる。
さらに、角度位置復帰用磁性部材37は、周方向の寸法が径方向よりも長い。従って、基準角度位置を中心とする所定の角度範囲で可動ユニット5を回転させたときに、角度位置復帰用磁性部材37が仮想面32aから外れないようにすることが容易である。また、角度位置復帰用磁性部材37の形状を、周方向の寸法が径方向よりも長いものとしているので、可動ユニット5が回転した角度に対して、角度位置復帰用磁性部材37とローリング駆動用磁石36との間で発生する磁気吸引力の線形性を確保することが容易である。
また、本例では、角度位置復帰用磁性部材37は、回転台座24に設けられた固定領域144内(溝145内)において、固定位置を調整された後に、固定される。すなわち、回転台座24は、角度位置復帰用磁性部材37を固定するための固定領域144を備え、角度位置復帰用磁性部材37の固定位置は、固定領域144内で変更可能である。従って、固定領域144内において角度位置復帰用磁性部材37の固定位置を変更することにより、可動ユニット5の基準角度位置を規定できる。また、固定領域144内において角度位置復帰用磁性部材37の固定位置を変更することにより、可動体41が回転したときに
角度位置復帰用磁性部材37とローリング駆動用磁石36との間で発生する磁気吸引力の大きさを変更できる。
さらに、本例では、ローリング用磁気駆動機構31として、回転台座24の軸部132を間に挟んだ両側に保持された一対のローリング用磁気駆動機構31を備えるととともに、各ローリング用磁気駆動機構31のローリング駆動用磁石36に吸引される2つの角度位置復帰用磁性部材37を備える。従って、可動体41を基準角度位置に確実に復帰させることができる。
また、本例では、ローリング用磁気駆動機構31を構成するローリング駆動用コイル35とローリング駆動用磁石36とがZ軸方向で対向しているので、光学ユニット1(第2ユニット4)が径方向で大型化することを抑制できる。
なお、角度位置復帰用磁性部材37の径方向の幅寸法を広くすることにより、角度位置復帰用磁性部材37とローリング駆動用磁石36との間で発生する磁気吸引力を大きくすることができる。また、角度位置復帰用磁性部材37の厚みを変更することにより、角度位置復帰用磁性部材37とローリング駆動用磁石36との間で発生する磁気吸引力の大きさを変更することができる。さらに、角度位置復帰用磁性部材37の固定位置を径方向で変化させることにより、角度位置復帰用磁性部材37とローリング駆動用磁石36との間で発生する磁気吸引力を調整することができる。
(変形例)
図15および図16は角度位置復帰用磁性部材の変形例の説明図である。上記の例では、角度位置復帰用磁性部材37は、四角柱形状であるが、円柱形状でもよく、板状でもよい。また、上記の例では、角度位置復帰用磁性部材37は直線状に延びているが、図15に示すような円弧形状の部材とすることもできる。このようにすれば、可動ユニット5が回転した角度に対して、角度位置復帰用磁性部材37とローリング駆動用磁石36との間で発生する磁気吸引力の線形性を確保することが容易となる。
また、上記の例では、軸部132を間に挟んで2つの角度位置復帰用磁性部材37が配置されているが、図16に示すように、これら2つの角度位置復帰用磁性部材37を、1つの角度位置復帰用磁性部材37に置き換えることもできる。すなわち、2つの角度位置復帰用磁性部材37を包含する矩形板状の角度位置復帰用磁性部材37としてもよい。
さらに、上記の例では、溝145内を固定領域144として、その中で角度位置復帰用磁性部材37の固定位置を変更しているが、例えば、回転台座の表面に+Z方向に平行の延びる2本のリブを設け、その2本リブの間を固定領域として、角度位置復帰用磁性部材37の固定位置をX軸方向で移動させてもよい。
なお、ローリング用磁気駆動機構31を構成するローリング駆動用コイル35とローリング駆動用磁石36とを径方向で対向させた構成を採用することもできる。この場合にも、ローリング駆動用コイル35が固定されている側の部材に角度位置復帰用磁性部材37を固定すれば、角度位置復帰機構32を構成できる。また、この場合にも、可動体41が基準角度位置にあるときに、ローリング駆動用磁石36の着磁分極線36aを含んで軸線Lと平行な仮想面32a(着磁分極線36aおよび軸線Lを含む仮想面32a)が角度位置復帰用磁性部材37の中心を通過するように、角度位置復帰用磁性部材37を配置する。
1…光学ユニット(振れ補正機能付き光学ユニット)、2…光学モジュール、3…第1ユ
ニット、4…第2ユニット、5…可動ユニット、6…揺動支持機構、7…ホルダ、8…ケース体、9…光学素子、10…撮像素子、11・11A・11B…揺動用磁気駆動機構、12…姿勢復帰機構、13…揺動駆動用コイル、14…揺動駆動用磁石、14a…着磁分極線、15…姿勢復帰用磁性部材、17…揺動ストッパ機構、18・19…フレキシブルプリント基板、21…回転支持機構、22…固定部材、24…回転台座、25…軸受機構、27・28…ボールベアリング、31…ローリング用磁気駆動機構、31…各ローリング用磁気駆動機構、32…角度位置復帰機構、32a…仮想面、35…ローリング駆動用コイル、36…ローリング駆動用磁石、36a…着磁分極線、37…角度位置復帰用磁性部材(第1磁性部材・第2磁性部材)、37a…角度位置復帰用磁性部材の中心、38…回転ストッパ機構(角度範囲規制機構)、39…フレキシブルプリント基板、40…カバー部材、40a…開口部、41…可動体、42…固定体、45…筒状ケース、46…被写体側ケース、47…胴部、48…端板部、49…開口部、51〜55…側板、56…位置決め用切欠き部、57…切欠き部、58…胴部、59…端板部、60…円形開口部、62…ホルダ環状部、63…ホルダ胴部、64…窓部、65…縦枠部、67…位置決め用切欠き部、68…切欠き部、71…光学モジュールホルダ、72…鏡筒部、73…基板、74…角筒部、75…雄ネジ部、77…ウエイト、80…底板部、81〜84…各壁部、85…光学モジュール保持部、87…揺動ストッパ用凸部、88…コイル固定部、89…ホール素子固定部、90…ホール素子、92…固定領域、93…溝、101・102…揺動支持部、103…可動枠、104…球体、105…接点ばね、112…切欠き部、113…段部、114…突部、115…筒部、116…筒部の中心穴、117…ローリング駆動用磁石保持凹部、118…回転ストッパ用凸部、120…ヨーク、121…ヨーク保持用凹部、122…連通部、123…板バネ固定用凸部、131…台座本体、132…軸部、134…バネ座金、135…環状部材、138…コイル固定部、140…ホール素子、142…周壁、143…突部、144…固定領域、145…溝、146…開口部、L…軸線、R1…第1軸、R2…第2軸

Claims (8)

  1. 光学素子を備える可動体と、
    前記可動体を前記光学素子の光軸回りに回転可能に支持する回転支持機構と、
    前記回転支持機構を介して前記可動体を支持する固定体と、
    前記可動体を回転させるローリング用磁気駆動機構と、
    前記可動体を前記光軸回りの基準角度位置に復帰させるための角度位置復帰機構と、
    を有し、
    前記ローリング用磁気駆動機構は、前記可動体および前記固定体の一方に固定されたコイルと、他方に固定されて前記コイルと対向する磁石と、を備え、
    前記磁石は、周方向で分極着磁されており、
    前記角度位置復帰機構は、前記可動体および前記固定体のうち前記コイルが固定されている側に取り付けられた磁性部材を備え、
    前記可動体が前記基準角度位置に配置されたときに、前記磁石の着磁分極線を含んで前記光軸と平行な仮想面が前記磁性部材の中心を通過し、
    前記回転支持機構は、支持体が取付けられる台座本体および前記台座本体から光軸方向に突出する軸部を備える回転台座と、前記回転台座を前記固定体に対して前記軸部を介して回転自在に保持する軸受機構とを備え、
    前記固定体は、前記軸受機構を保持する筒部を備えるとともに前記台座本体と対向するように設けられた固定部材を備え、
    前記コイルおよび前記磁石は、光軸方向で対向しており、
    前記台座本体における前記固定部材に対向する面には、前記コイルおよび前記磁石の一方が保持され、
    前記固定部材には、前記コイルおよび前記磁石の他方が固定され、
    前記固定部材に対向する前記面に保持された前記コイルおよび前記磁石の一方は、前記軸受機構の径方向外側に位置するとともに、光軸方向と直交する方向から見たときに、前記軸受機構と重なることを特徴とする振れ補正機能付き光学ユニット。
  2. 前記ローリング用磁気駆動機構は、前記基準角度位置を中心とする所定の角度範囲で前記可動体を回転させ、
    前記可動体が前記所定の角度範囲で回転する間、前記磁性部材の少なくとも一部は、前記仮想面と重なることを特徴とする請求項1に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  3. 前記磁性部材は、前記光軸方向において、前記コイルを間に挟んで前記磁石とは反対側に位置することを特徴とする請求項1または2に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  4. 前記磁性部材は、前記光軸から離間する位置に配置されており、周方向の寸法が径方向よりも長いことを特徴とする請求項3に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  5. 前記可動体および前記固定体のうちの前記コイルが固定される側は、前記磁性部材を固定するための固定領域を備え、
    前記磁性部材の固定位置は、前記固定領域内で変更可能であることを特徴とする請求項3に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  6. 前記可動体の回転角度範囲を規制する回転角度範囲規制機構を有し、
    前記回転角度範囲規制機構は、前記可動体および前記固定体の一方から他方に向かって突出する突部と、前記可動体および前記固定体の他方において前記光軸回りの周方向から前記突部に当接可能な当接部と、を備えることを特徴とする請求項1から5のうちのいずれか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  7. 前記ローリング用磁気駆動機構として、前記光軸回りの異なる角度位置に配置された第1ローリング用磁気駆動機構と第2ローリング用磁気駆動機構と、を備え、
    前記磁性部材として、前記可動体および前記固定体のうち前記第1ローリング用磁気駆動機構の前記コイルが固定されている側に取り付けられた第1磁性部材と、前記可動体および前記固定体のうち前記第2ローリング用磁気駆動機構の前記コイルが固定されている側に取り付けられた第2磁性部材と、を備えることを特徴とする請求項1から6のうちのいずれか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  8. 前記可動体は、前記光学素子を備える光学モジュールと、前記光学モジュールを揺動可能に支持する揺動支持機構と、前記揺動支持機構を介して前記光学モジュールを支持する支持体と、前記光学モジュールを揺動させる揺動用磁気駆動機構と、を有し、
    前記回転支持機構は、前記支持体を回転可能に支持し、
    前記固定体は、前記回転支持機構および前記支持体を介して前記可動体を支持することを特徴とする請求項1から7のうちのいずれか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
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