JP2015114391A - 電磁駆動装置 - Google Patents

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Huizhou Dayawan Ever Bright Electronic Industry Co Ltd
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Abstract

【課題】揺動用コイルを効率よく駆動させることができ、より小型化することが可能な電磁駆動装置を提供する。
【解決手段】レンズホルダー11にレンズ21の光軸方向であるZ軸周りに巻回された駆動用コイル13を取付け、レンズホルダー11をZ軸方向に移動可能に支持する内側ケース12に駆動用磁石14を取付け、内側ケース12をZ軸とは直交する方向に揺動可能に支持する外側ケース18に揺動用コイル19を取付けるとともに、揺動用コイル19を、Z軸と直交する軸周りに巻回された第1〜第4のコイル19j(j=1〜4)から構成し、駆動用磁石14を、第jのコイル部材19jの巻軸方向から見た時に、第jのコイル部材19j側の磁極面が第jのコイル部材19jの巻線部の内縁部19aの内側に巻線部と空隙を隔てて対向する複数の磁石片14jから構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、携帯電話用のカメラ等に用いられる電磁駆動装置に関し、特に、レンズの駆動と手振れの抑制とを行うことのできる電磁駆動装置に関する。
近年、携帯電話に搭載されるカメラは、イメージセンサーの画素数が増大されて撮影画像の高画質化が進んでいる。これに伴って、カメラに搭載されるレンズ系についても、従来の固定焦点のレンズ駆動装置から可動焦点のレンズ駆動装置へと移行しつつある。これは、固定焦点のレンズ駆動装置では、焦点ボケが生じて、高画素数イメージセンサーの分解能に対応することができないためである。
可動焦点のレンズ系の駆動装置としては、ボイスコイルモータを用いたレンズ駆動装置が多く用いられている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、携帯電話等に搭載されるようなカメラは、撮影時に発生し易い手振れを防止する観点から、例えば特許文献2のような撮影用光学装置が提案されている。特許文献2に係る撮影用光学装置は、レンズ駆動装置とイメージセンサーとを搭載した可動枠を固定枠に対して揺動可能に取付けるとともに、可動枠に揺動用磁石を取付け、固定枠に揺動用コイルを装着したものである。そして、固定枠に装着された揺動用コイルに通電することで、可動枠を固定枠に対して揺動させて手振れを抑制する構成である。
また、図12に示す撮影用光学装置50は、レンズの光軸方向(図中の矢印)であるZ軸周りに巻回されてレンズホルダー51に取付けられた第1のレンズ駆動用コイル52a及び第2のレンズ駆動用コイル52bと、内側ケース53に取付けられ、第1のレンズ駆動用コイル52a及び第2のレンズ駆動用コイル52bにそれぞれ空隙を隔てて対向する第1の駆動用磁石54a及び第2の駆動用磁石54bと、Z軸と直交する軸周りに巻回されて外側ケース55に取付けられた4個の揺動用コイル56とを備える。撮影用光学装置50は、第1,第2の駆動用磁石54a,54bと、第1,第2のレンズ駆動用コイル52a,52bとによりレンズホルダー51をZ軸方向へ駆動し、第1,第2の駆動用磁石54a,54bと揺動用コイル56とにより内側ケース53をZ軸と直交する軸周りに揺動させて手振れを補正する。また、撮影用光学装置50は、駆動用磁石54a,駆動用磁石54bをレンズ駆動と手振れ抑制の両方に使用しているので、特許文献2に記載の撮影用光学装置よりも小型化することができる(例えば、特許文献3)。
特開2004−280031号公報 特開2009−294393号公報 特開2011−203476号公報
しかしながら、特許文献3の撮影用光学装置50は、互いに逆回りに巻回された2つのレンズ駆動用コイル52a,レンズ駆動用コイル52bが必要になる。また、撮影用光学装置50は、Z軸周りに巻回され、レンズホルダー51に取付けられた第1,第2のレンズ駆動用コイル52a,52bと、揺動用コイル56の被写体側の辺56aに対向する第1の駆動用磁石54aと、被写体側と反対側の辺56bに対向し、第1の駆動用磁石54aと極性の異なる第2の駆動用磁石54bとを使用しているため、駆動用コイル及び永久磁石の数が多くなる。さらに、撮影用光学装置50は、揺動用コイル56と第1,第2の駆動用磁石54a,54bとを空隙を隔てて対向させる構成であるため、Z軸と直交する方向の寸法が大きくなり、これ以上の小型化を図ることに限界があった。
また、特許文献3の撮影用光学装置50は、ローレンツ力が揺動用コイル56の2つの辺56a,56bにしか作用しないので、駆動効率が十分でないといった問題点もあった。
本発明は、従来の問題点に鑑みてなされたもので、揺動用コイルを効率よく駆動させることができ、より小型化することが可能な電磁駆動装置を提供することを目的とする。
本発明に係る電磁駆動装置の構成として、レンズを保持するレンズホルダーと、レンズホルダーをレンズの光軸と平行なZ軸方向に移動可能に支持する内側ケースと、内側ケースの外側に内側ケースを囲むように配置され、内側ケースを揺動可能に支持する外側ケースと、Z軸周りに巻回されてレンズホルダーに装着される駆動用コイルと、内側ケースに装着される駆動用磁石と、外側ケースに装着される揺動用コイルとを備えた電磁駆動装置であって、揺動用コイルが、Z軸に垂直な軸周りに巻回される巻線部を有し、Z軸周りに等角度で配置される複数のコイル部材を備え、駆動用磁石が、複数のコイル部材に対応して設けられ、Z軸周りに等角度で配置される複数の磁石片を備え、磁石片をZ軸に垂直な方向から見た時に、磁石片が、巻線部の内側に巻線部と空隙を隔てて対向し、磁石片をZ軸方向から見た時に、コイル部材側の磁極面が、コイル部材よりも内側ケース側にコイル部材と空隙を隔てて対向すること、もしくは、磁石片をZ軸方向から見た時に、コイル部材側の磁極面が、巻線部の内側に位置することを特徴とする。
これにより、各コイル部材に対向する駆動用磁石を1個にできるので、部品点数を少なくでき、組立工程の簡素化を図ることが可能となる。
また、各磁石片は、磁極面がコイル部材の巻軸方向に垂直、かつ、磁極面と側面との稜線がコイル部材の巻線部の内縁部の内側に空隙を隔てて対向するように配置されるので、コイル部材の4辺全てにローレンツ力を発生させることができ、Z軸と直交する方向の寸法を小さくできる。従って、揺動用コイルの稼働効率を大幅に向上させることが可能となり、電磁駆動装置を小型化できる。
なお、駆動用コイルの巻線部に対向する磁石片の磁極面は、当該磁極面と側面とで作る稜線がコイル部材の巻線部の内縁部の内側に空隙を隔てて対向している磁極面であってもよく、当該磁極面と側面とで作る稜線がコイル部材の巻線部の内縁部の内側に空隙を隔てて対向している磁極面とは反対側の磁極面であってもよい。
また、本発明に係る電磁駆動装置の他の構成として、磁気ヨークが、磁石片の外側ケース側及びコイル部材の外縁側のいずれか一方または両方に設けられていることを特徴とする。
これにより、各コイル部材の4辺に叉交する(交わる)磁束密度を高めることができるので、揺動用コイルの駆動効率を更に向上させることができる。
また、本発明に係る電磁駆動装置の他の構成として、コイル部材の外縁側に設けられた磁気ヨークが、コイル部材の外縁側をZ軸前方側から覆う第1ヨークと、コイル部材の外縁側をZ軸後方側から覆う第2ヨークと、コイル部材の外縁側をZ軸と直交する方向で、且つ磁石片の着磁方向とは異なる側から覆う第3ヨークと、コイル部材の磁石片側を覆う第4ヨークとを備えたことを特徴とする。
上記のように構成される磁気ヨークによれば、コイル部材の各辺に叉交する磁束密度をより確実に高めることができる。
なお、前記発明の概要は、本発明の必要な全ての特徴を列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となり得る。
本発明の実施の形態1に係る電磁駆動装置の構成を示す図である。 駆動用バネ部材と揺動用バネ部材の一例を示す図である。 駆動用磁石の作る磁界分布の一例を示す図である。 揺動用コイルと駆動用コイルに叉交する磁束の密度分布を示す図である。 本実施の形態1に係る電磁駆動装置の要部斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る電磁駆動装置の他の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る電磁駆動装置の他の構成を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る電磁駆動装置の構成を示す図である。 本実施の形態2にかかる電磁駆動装置の分解斜視図である。 駆動用磁石と磁気ヨークとの関係を説明するための図である。 本実施の形態2の駆動用磁石の作る磁界分布の一例を示す図である。 従来の撮影用光学装置の構成を示す図である。
以下、実施の形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また、実施の形態の中で説明される特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
実施の形態1
図1は、本実施の形態1に係る電磁駆動装置1の構成を示す図であり、(a)図は縦断面図、(b)図はP−P断面図(横断面図)である。
図1(a)に示すように、電磁駆動装置1は、レンズホルダー11と、内側ケース12と、駆動用コイル13と、駆動用磁石14と、前側の駆動用バネ部材15Aと、後側の駆動用バネ部材15Bと、イメージセンサー16と、センサー用基板17と、外側ケース18と、揺動用コイル19と、揺動用バネ部材20とを備える。
以下の説明において、レンズホルダー11に搭載されるレンズ21の光軸方向をZ(Z軸)方向とし、Z軸に直交する方向であって互いに直交する2方向をそれぞれX(X軸)方向及びY(Y軸)方向とする。また、被写体側をZ軸前方(+Z側)とする。
レンズ駆動装置2は、レンズホルダー11と、内側ケース12と、駆動用コイル13と、駆動用磁石14と、前側の駆動用バネ部材15Aと、後側の駆動用バネ部材15Bとにより構成される。撮影用光学装置3は、レンズ駆動装置2と、イメージセンサー16と、センサー用基板17とにより構成される。手振れ抑制装置4は、駆動用磁石14と、外側ケース18と、揺動用コイル19と、揺動用バネ部材20とにより構成され、撮影用光学装置3の手振れを抑制する。駆動用磁石14は、撮影用光学装置3と手振れ抑制装置4との共通の構成要素である。
図1(b)に示すように、レンズホルダー11は、X軸に垂直(Y軸と平行)な側壁111,113と、Y軸に垂直(X軸と平行)な側壁112,114とを備えた正方形枠状の部材である。側壁111〜側壁114の内側には、対物レンズや接眼レンズの組み合わせから成るレンズ21が保持され、側壁111〜側壁114の外周面には駆動用コイル13が装着される。
内側ケース12は、中央部に開口部12hが形成された正方形板状の底板12aと、開口部12hの外縁部からレンズホルダー11側に突出する円環状の規制部材12bとを備え、レンズホルダー11をZ軸方向に移動可能に支持する。規制部材12bは、駆動用コイル13が通電されていないときのレンズホルダー11の位置である最下位置を規制する。
前側の駆動用バネ部材15A及び後側の駆動用バネ部材15Bは、レンズホルダー11の最下位置において、円環状の規制部材12bにより+Z側にオフセットした状態で取付けられる。これにより、駆動用バネ部材15A,15Bは、レンズ駆動装置2を上方向や下方向に向けた場合でも、レンズホルダー11を安定して最下位置に保持することができる。
駆動用コイル13は、Z軸周りに正方形枠状に巻回され、レンズホルダー11の側壁111〜側壁114の外周面に装着される。以下、駆動用コイル13の巻線部を構成する辺のうち、レンズホルダー11の側壁11jの外周面に装着される辺を13jという(但し、j=1〜4)。すなわち、レンズホルダー11の側壁111,112,113,114の外周面に対応する各辺が、辺131,132,133,134である。
駆動用磁石14は、第1の磁石片141〜第4の磁石片144を備える。
第1〜第4の磁石片141〜144は、いずれも内側ケース12の底板12aの辺121〜辺124の中央部に取付けられ、後述するコイル部材に対してZ軸周りに等角度で配置される。なお、底板12aの辺12j(j=1〜4)は、底板12aの外周を形成する4つの辺12jを含む底板12aの外縁部を指すものとする。
第1〜第4の磁石片141〜144は、レンズホルダー11側がN極に着磁され、外側ケース18側がS極に着磁されたブロック状の永久磁石である。第1の磁石片141は、−X軸方向に着磁され、内側ケース12の底板12aの辺121に取付けられる。第2の磁石片142は−Y軸方向に着磁されて底板12aの辺122に取付けられ、第3の磁石片143は+X軸方向に着磁されて底板12aの辺123に取付けられる。また、第4の磁石片144は、+Y軸方向に着磁され、底板12aの辺124に取付けられる。
すなわち、第1〜第4の磁石片141〜144のうちの任意の磁石片を磁石片14j(j=1〜4)とすると、磁石片14jは、レンズホルダー11側の磁極面がN極であり、かつ、磁極面が駆動用コイル13の巻線部を構成する辺13jに空隙を隔てて対向するように配置される。
イメージセンサー16は、センサー用基板17のレンズホルダー11側の面に搭載され、レンズ21により合焦された被写体像を検出する。
センサー用基板17は、内側ケース12の−Z側に取付けられた正方形板状の部材である。レンズホルダー11側の面には、イメージセンサー16が搭載され、イメージセンサー16が搭載された面と反対側の面の中央部には、−Z側に突出する枠状の揺動用バネ部材取付け部17kが設けられる。
外側ケース18は、内側ケース12の外側に当該内側ケース12を囲むように配置され、内側ケース12を揺動可能に支持する。外側ケース18は、X軸に垂直な側壁181,183と、Y軸に垂直な側壁182,184とを備えた正方形枠状の部材であって、内側には揺動用コイル19が装着される。
揺動用コイル19は、Z軸に垂直な(直交する)軸周り(X軸またはY軸)に巻回され、Z軸周りに等角度で配置されるコイル部材としての第1のコイル191〜第4のコイル194を備える。第1〜第4のコイル191〜194は、それぞれZ軸と垂直な方向に巻回される巻線部を有し、外側ケース18の側壁181〜側壁184の中央部に取付けられる。より詳細には、第1のコイル191は、X軸周りに巻回され、外側ケース18の側壁181に取付けられる。第2のコイル192はY軸周りに巻回されて側壁182に取付けられ、第3のコイル193はX軸周りに巻回されて側壁183に取付けられる。第4のコイル194は、Y軸周りに巻回され、側壁184に取付けられる。
ここで、第1〜第4のコイル191〜194の巻線部は額縁状である。この巻線部には、巻線部の内周側の周囲に沿って内縁部19aが形成される。各内縁部19aを構成し、Z軸に平行な辺の長さとX軸もしくはY軸に平行な辺の長さとは、いずれも第1〜第4の磁石片141〜144の磁極面のZ軸に平行な長さとX軸もしくはY軸に平行な辺の長さよりも長い。第1〜第4のコイル191〜194のうち、任意のコイルをコイル19j(j=1〜4)とし、任意のコイル19jに対応する磁石片を磁石片14jとする。そして、当該磁石片14jをZ軸に垂直な方向(X軸方向またはY軸方向)から見た場合、磁石片14jが、巻線部の内側に巻線部と空隙を隔てて対向する。換言すれば、磁石片14jをZ軸に垂直な方向から見た場合、コイル19jは磁石片14jの外縁部を取り囲むように配置される。
すなわち、図1(a),(b)に示すように、磁石片14jをZ軸に垂直な方向(X軸方向またはY軸方向)から見た時に、第jの磁石片14j(j=1〜4)の外縁部が、第jのコイル19jの内側(内周側)と空隙を隔てて対向するように配置される。より詳細には、第jの磁石片14jの外縁部が、第jのコイル19jの巻線部の内縁部19aの内側と空隙を隔てて対向するように配置される。つまり、第jのコイル19jの内縁部19aは、第jの磁石片14jを内側(内周側)に取込可能である。
また、第jの磁石片14jをZ軸方向から見た時に、第jのコイル19j側の磁極面が、第jのコイル19jよりも内側ケース12側に第jのコイル19jと空隙を隔てて対向するように配置されている。つまり、第jの磁石片14jは、第jのコイル19jとX軸方向またはY軸方向に所定の距離だけ離れた状態で内側ケース12に装着される。
図2(a)に示すように、前側の駆動用バネ部材15Aは、正方形枠状の内周部15aと、内周部15aの外側に位置し、内周部15aを囲むように配置された正方形枠状の外周部15bと、内周部15aと外周部15bとを連結する4本の腕部15cとを備える。内周部15aはレンズホルダー11の+Z側の外縁部に固定され、外周部15bは第1〜第4の磁石片141〜144の+Z側の面に固定される。
図2(b)に示すように、後側の駆動用バネ部材15Bは、前側の駆動用バネ部材15Aと同様の構造であるが、外周部15bが4つの外周片151〜外周片154に分かれている点で異なる。内周部15aは、レンズホルダー11の−Z側の外縁部に固定される。外周片151〜外周片154は、それぞれ第1〜第4の磁石片141〜144の−Z側の面と、内側ケース12の底板12aの+Z側の面との間に固定される。4本の腕部15cは、レンズホルダー11を内側ケース12に懸架するバネとして機能する。
図2(c)に示すように、揺動用バネ部材20は、正方形板状の内周部20aと、内周部20aの外側に内周部20aを囲むように配置された正方形枠状の中間部20bと、中間部20bの外側に中間部20bを囲むように配置された正方形枠状の外周部20cと、内周部20aと中間部20bとを連結する2つの連結片20pと、中間部20bと外周部20cとを連結する2つの連結片20qとを備える。
内周部20aは、センサー用基板17の−Z側に設けられた揺動用バネ取付け部17kに固定され、外周部20cは、外側ケース18の−Z側に固定される。揺動用バネ部材20は、連結片20p,20qが捻じれることにより、撮影用光学装置3を外側ケース18に揺動可能に懸架するバネとして機能する。
図3は、駆動用磁石14を構成する磁石片141の作る磁界分布を示す図である。
同図から分かるように、磁石片141は、駆動用コイル13の辺131に当該辺131の延長方向(紙面に垂直な方向)とほぼ直交する方向であって、駆動用コイル13の軸線方向(Z軸方向)とは異なる方向(X軸方向)の磁界を生じる。また、磁石片141は、第1のコイル191の4つの辺全て(ここでは、+Z側の辺191a及び−Z側の辺191cのみを示したが、+Y側の辺と−Y側の辺についても同様である)に当該辺の延長方向とほぼ直交する方向であって、第1のコイル191の軸線方向と(ここでは、X軸方向)異なる方向(±Z側の辺191a,191bにはZ軸方向、±Y側の辺にはY軸方向)の磁界を生じる。
図4は、揺動用コイル19と駆動用コイル13とに叉交する磁束の密度分布を示す図である。
図4(a)の破線は、いずれも揺動用コイル191の+Z側の辺に叉交する(交わる)Z軸向きの磁界の磁束密度を示す。同図の横軸は、図3中に示す+Z側の辺191aにおける磁石片141側の端部である点Aと、磁石辺141と反対側の端部である点Bとの間の点(測定点)であって、点Aから測定した距離[mm]を示している。また、縦軸は、測定点における磁束密度[T]である。
図3に示すように、第1のコイル191の+Z側の辺には、巻線部であるA−B間において磁束密度の変化が緩やかであることから、Z軸方向に平行なほぼ一様な磁界が生じていることが分かる。また、当該事実は、−Z側の辺、+Y側の辺、及び−Y側の辺についても同様である。
図4(b)に示す破線は、駆動用コイル13の辺131に叉交する(交わる)X軸向きの磁界の磁束密度を示す。同図の横軸は、図3中に示す+Z側の端部である点Cと、−Z側の端部である点Dとの間の点(測定点)であって、点Cから測定した距離[mm]である。また、縦軸は、磁束密度[T]である。
駆動用コイル13についても同様に、駆動用コイル13の辺131には、C−D間において磁束密度の変化が緩やかであることから、X軸方向に平行なほぼ一様な磁界が生じていることが分かる。したがって、1個の駆動用磁石14(磁石片14j)で駆動用コイル13の辺13jを駆動することができ、第1〜第4のコイル19jの4つの辺全てに効果的にローレンツ力を発生させることができる。
次に、電磁駆動装置1の動作について説明する。
図5に示すように、本実施の形態1の電磁駆動装置1は、駆動用コイル13側の辺13j側と第jのコイル19j側との間に配置される第jの磁石片14jの一方の磁極面が駆動用コイル13側の辺13jに空隙を隔てて対向し、他方の磁極面が第jのコイル19jの巻線部の内側(具体的には、巻線部が作る枠の内縁部19aの内側)に空隙を隔てて対向するように配置される。
つまり、駆動用コイル13における磁石片14j側の辺13jと、磁石片14jにおける駆動用コイル13側の磁極面とは、所定の距離離間した状態で配設される。また、第jの磁石片14jにおける揺動用コイル19側の磁極面と、第jのコイル19jとは、所定の距離離間した状態で配設される。
ここで、第1の磁石片141〜第4の磁石片144の駆動用コイル13側の磁極を全てN極とし、第1〜第4のコイル191〜コイル194側の磁極を全てS極とする。この場合、第1のコイル191の+Z側の辺191aには、第1の磁石片141により−Z軸方向を向いた磁界が生じる。また、−Y側の辺191bには+Y軸方向を向いた磁界が生じ、−Z側の辺191cには+Z軸方向を向いた磁界が生じ、+Y側の辺191dには−Y軸方向を向いた磁界が生じる。
したがって、第1のコイル191に対しX軸周りに時計回りの電流を流すと、第1のコイル191の辺191a〜辺191dの全てに+X軸方向を向いたローレンツ力f1xが発生する。また、第3のコイル193に対しX軸周りに時計回りの電流を流した場合も、第1のコイル191の場合と同様に、第3のコイル193の4つの辺全てに+X軸方向を向いたローレンツ力f3x(図示せず)が発生する。
一方、第2のコイル192の+Z側の辺192aには、第2の磁石片142により、−Z軸方向を向いた磁界が生じる。また、+X側の辺192bには−X軸方向を向いた磁界が生じ、−Z側の辺192cには+Z軸方向を向いた磁界が生じ、−X側の辺192dには+X軸方向を向いた磁界が生じる。よって、第2のコイル192に対しY軸周りに時計回りの電流を流すと、第2のコイル192の辺192a〜辺192dの全てに+Y軸方向を向いたローレンツ力f2yが発生する。また、第4のコイル194に対しY軸周りに時計回りの電流を流した場合も、第2のコイル192の場合と同様に、第4のコイル194の4つの辺全てに+Y軸方向を向いたローレンツ力f4y(図示せず)が発生する。
第1〜第4の磁石片141〜144が取付けられた内側ケース12は、第1〜第4のコイル191〜194が取付けられた固定部材である外側ケース18に揺動用バネ部材20を介して揺動自在に懸架されている。したがって、第1のコイル191に対しX軸周りに時計回りの電流を流すと、内側ケース12の側面121には前記ローレンツ力f1xの反力である−X軸方向を向いた力F1xが作用する。また、第3のコイル193に対しX軸周りに時計回りの電流を流すと、内側ケース12の側面123には前記ローレンツ力f3xの反力である−X軸方向を向いた力F3xが作用する。
内側ケース12の側面121,123に−X軸方向を向いた力F1x,F3xが作用した場合、内側ケース12は、−Z軸側においてのみ外側ケース18に懸架されているので、軸周りに反時計回りの回転を伴って−X軸方向に揺動する。
また、第2のコイル192に対しY軸周りに時計回りの電流を流すと、内側ケース12の側面122には前記ローレンツ力f2yの反力である−Y軸方向を向いた力F2yが作用し、第4のコイル194に対しY軸周りに時計回りの電流を流すと、内側ケース12の側面124には前記ローレンツ力f4yの反力である−Y軸方向を向いた力F4yが作用する。内側ケース12の側面122,124に−Y軸方向を向いた力F2y,F4yが作用した場合には、内側ケース12がX軸周りに時計回りの回転を伴って−Y軸方向に揺動する。
したがって、第1〜第4のコイル191〜194に流す電流を制御することにより、内側ケース12をZ軸に垂直な軸周りに揺動させることができるので、撮影用光学装置3に手振れが生じた場合でも、この手振れを確実に抑制することができる。
一方、駆動用コイル13側の辺13j側には、第jの磁石片14jのN極が空隙を隔てて対向している(j=1〜4)。このため、駆動用コイル13の辺131には−X軸方向を向いた磁界が生じ、辺132には−Y軸方向を向いた磁界が生じ、辺133には+X軸方向を向いた磁界が生じ、辺134には+Y軸方向を向いた磁界が生じる。したがって、駆動用コイル13に対しZ軸周りに時計回りの電流を流すと、駆動用コイル13の辺131〜辺134には+Z軸方向を向いたローレンツ力FLが作用する。
駆動用コイル13が取付けられたレンズホルダー11は、前側及び後側駆動用バネ部材15A,15Bを介して第1〜第4の磁石片141〜144が取付けられた内側ケース12にZ軸方向に移動可能に取付けられる。駆動用コイル13に対しZ軸周りに時計回りの電流を流すとレンズホルダー11は+Z軸方向に移動し、Z軸周りに反時計回りの電流を流すとレンズホルダー11は−Z軸方向に移動する。
なお、本実施の形態1においては、レンズホルダー11として正方形枠状のものを用いたが、このレンズホルダー11の形状としては八角筒状や円筒状のものを用いてもよい。
図6(a),(b)は、円筒形のレンズホルダー11Rを用いた電磁駆動装置1Rの駆動部の一構成例を示す図である。また、(a)図は斜視図であり、(b)図はレンズホルダー11Rの中心を通るZX平面でカットした断面図である。
電磁駆動装置1Rは、第1〜第4の磁石片141〜磁石片144及び第1〜第4のコイル191〜コイル194がZ軸周りに90度の間隔でレンズホルダー11Rの+X側、+Y側、−X側及び−Y側に配設され、図示しない内側ケースと外側ケースとにそれぞれ取り付けられている。
本例においてZ軸方向から見たときの第jの磁石片14j(j=1〜4)の形状は、駆動用コイル13側の辺が第jのコイル19j(j=1〜4)側の辺よりも長い等脚台形である。このため、駆動用コイル13に叉交する(交わる)磁束の密度が増加するように構成される。
また、本例では、磁石片14jのうち、コイル19j側の磁極面がコイル19jの巻線部(具体的には、巻線部の作る枠の内縁部19a)よりも内側に位置する。つまり、磁石片14jは、コイル19jの内縁部19aに入り込んだ状態である。これは、磁石片14jの形状が等脚台形であり、磁極面をコイル19jの巻線部よりも内側に入り込ませても、磁石片14jの側面が着磁方向に対して傾斜しているので、コイル19jに叉交する磁束を十分に得ることができるためである。また、磁極面がコイル19jの巻線部よりも内側に入り込むことで、Z軸と垂直な方向の電磁駆動装置1Rの寸法を更に短くすることができる。
次に、電磁駆動装置1Rの動作について説明する。
図6に示すように、+X軸方向に配置された第1のコイル191の+Y側の辺191dには−Y軸方向を向いた磁界が生じ、−Y側の辺191bには+Y軸方向を向いた磁界が生じる。一方、+Z側の辺191aには−Z軸方向を向いた磁界が生じ、−Z側の辺191cには+Z軸方向を向いた磁界が生じる。したがって、第1のコイル191に対しX軸周りに時計回りの電流を流すと、各辺191a,191b,191c,191dには+X軸方向を向いたローレンツ力が発生する。
同様に、+Y軸方向に配置された第2のコイル192に対しY軸周りに時計回りの電流を流すと、第2のコイル192には+Y軸方向を向いたローレンツ力が発生する。また、−X軸方向に配置された第3のコイル193に対しX軸周りに時計回りの電流を流すと、第3のコイル193には+X軸方向を向いたローレンツ力が発生する。また、−Y軸方向に配置された第4のコイル194に対しY軸周りに時計回りの電流を流すと、第4のコイル194には+Y軸方向を向いたローレンツ力が発生する。
したがって、第1〜第4のコイル191〜194に流す電流を制御することにより、内側ケース12をZ軸に垂直な方向に揺動させることができるので、撮影用光学装置3に手振れが生じた場合でも、この手振れを確実に抑制することが可能となる。また、電磁駆動装置1Rにおいても、コイル191〜コイル194の全ての辺に磁界を有効に生じさせ、揺動用コイル19の駆動効率を向上させることができるので、駆動用磁石14と揺動用コイル19との距離を短くすることが可能となる。よって、電磁駆動装置1Rの小型化を実現することができる。
また、前記実施の形態1においては、駆動用コイル13側に磁石片14j(j=1〜4)の一方の磁極面(N極)を配置し、コイル19j側に磁石片14jの他方の磁極面(S極)を配置した構成について説明したが、上記形態に限定されない。例えば、図7(a),(b)に示すように、磁石片14jの駆動用コイル13側の磁極面14m(ここでは、N極)が駆動用コイル13に空隙を隔てて径方向に対向し、駆動用コイル13側の磁極面14mと側面とで作る稜線(駆動用コイル13側の磁極面14mと、当該磁極面14mの両側面の一部と)がコイル19jの内側(具体的にはコイル19jの巻線部の内縁部19aの内側)に空隙を隔てて対向するようにした構成の電磁駆動装置1Mとしてもよい。
電磁駆動装置1Mは、レンズホルダー11Mが八角形状であり、レンズホルダー11Mの外周に駆動用コイル13が装着される。磁石片14j及びコイル19jは、Z軸周りに90度間隔でレンズホルダー11Mの+X側、+Y側、−X側及び−Y側に配設され、図示を省略した内側ケースと外側ケースとにそれぞれ取り付けられる(j=1〜4)。磁石片14jは、Z軸方向から見たときに直角二等辺三角形である。また、磁石片14jは、直角をなす角部が外側に向き、磁極面14mが駆動用コイル13のX軸またはY軸に平行な巻線部と対向している。
本例における磁石片14jのコイル19j側の磁極面14mは、コイル19jの内側に入り込んでいる。より詳細には、磁極面14mは、コイル19jの巻線部の作る枠の内縁部19aの内側に入り込んでいる。前述した等脚台形の場合と同様に、磁石片14jの側面が着磁方向に対して傾斜しているので、磁石片14jの形状が直角二等辺三角形であり、磁極面14mがコイル19jの内側に入り込んでいる場合でも、コイル19jに叉交する磁束を十分に得ることができる。
また、磁極面14mがコイル19jの内側に入り込むことで、駆動用コイル13の各辺13jと磁石片14jとの距離が小さくなり、Z軸方向の駆動効率を高めることができ、電磁駆動装置1MのZ軸と垂直な方向の寸法を更に短くすることが可能となる。
次に、電磁駆動装置1Mの動作について説明する。
図7に示すように、例えば、+X軸方向に配置された第1のコイル191の+Y側の辺191dには+Y軸方向を向いた磁界が生じ、−Y側の辺191bには−Y軸方向を向いた磁界が生じる。一方、+Z側の辺191aには+Z軸方向を向いた磁界が生じ、−Z側の辺191cには−Z軸方向を向いた磁界が生じる。
したがって、第1のコイル191に対しX軸周りに反時計回りの電流を流すと、各辺191a,191b,191c,191dには+X軸方向を向いたローレンツ力が発生する。すなわち、+X軸方向に配置された第1のコイル191に対しX軸周りに反時計回りの電流を流すと、第1のコイル191には+X軸方向を向いたローレンツ力が発生する。
同様に、+Y軸方向に配置された第2のコイル192に対しY軸周りに反時計回りの電流を流すと、第2のコイル192には+Y軸方向を向いたローレンツ力が発生する。また、−X軸方向に配置された第3のコイル193に対しX軸周りに反時計回りの電流を流すと、第3のコイル193には+X軸方向を向いたローレンツ力が発生し、−Y軸方向に配置された第4のコイル194に対しY軸周りに反時計回りの電流を流すと、第4のコイル194には+Y軸方向を向いたローレンツ力が発生する。
したがって、第1〜第4のコイル191〜194に流す電流を制御することにより、内側ケース12を、Z軸に垂直な方向に揺動させることができるので、撮影用光学装置3に手振れが生じた場合でも、この手振れを確実に抑制することができる。また、電磁駆動装置1Mにおいても、コイル191〜コイル194の全ての辺に磁界を有効に生じさせ、揺動用コイル19の駆動効率を向上させることができるので、駆動用磁石14と揺動用コイル19との距離を短くできる。よって、電磁駆動装置1Mを小型化することが可能となる。
実施の形態2
図8は本実施の形態2に係る電磁駆動装置1Yの構成を示す縦断面図であり、図9は電磁駆動装置1Yの構成を示す分解斜視図である。
各図に示すように、電磁駆動装置1Yは、レンズホルダー11と、内側ケース12と、駆動用コイル13と、駆動用磁石14と、前側の駆動用バネ部材15Aと、後側の駆動用バネ部材15Bと、イメージセンサー16と、センサー用基板17と、外側ケース18と、揺動用コイル19と、揺動用バネ部材20と、額縁状磁気ヨーク22と、芯状磁気ヨーク23と、非磁性導電部材24とを備える。なお、レンズホルダー11〜揺動用バネ部材20等の構成については、上述した実施の形態1と同一の構成であるので、同一の符号を付し、その説明を省略する。
額縁状磁気ヨーク22は、上述のコイル部材の外縁側に設けられ、第1の額縁ヨーク221〜第4の額縁ヨーク224を備える。図10(a)に示すように、第1の額縁ヨーク221は、Z軸に垂直な板面を有し、Z軸前方側に配置される板状の第1ヨーク221aと、第1ヨーク221aと平行な板面を有し、Z軸後方側に配置される第2ヨーク221bと、Y軸に垂直な板面を有し、Y軸前方側とY軸後方側とにそれぞれ配置される板状の第3ヨーク221cと、X軸に垂直な板面を有する第4ヨーク221dを備える。また、第4ヨーク221dの中央部には、第1の磁石片141における駆動用コイル13側の磁極面の大きさよりも大きな開口部221hが形成される。第1の額縁ヨーク221は、X軸前方側が解放された箱状の部材であり、組立性を考慮して、額縁ヨーク221をZ軸に垂直な平面で前後に2分割される。なお、2分割された部材のうちZ軸前方側の部材を前側ヨーク部材221A,Z軸後方側の部材を後側ヨーク部材221Bとする。後側ヨーク部材221Bは、内側ケース12の底板12aの辺121に取付けられる。
第1ヨーク221aは、コイル部材の外縁側をZ軸前方側から覆う。また、第2ヨーク221bは、コイル部材の外縁側をZ軸後方側から覆う。第3ヨーク221cは、コイル部材の外縁側をZ軸と直交する方向で、且つ前記磁石片の着磁方向とは異なる側から覆う。また、第4ヨーク221dは、コイル部材の磁石片141側から覆う。
より詳細には、第1ヨーク221aはコイル191と第1の磁石片141とをZ軸前方側から覆い、第2ヨーク221bはコイル191と第1の磁石片141とをZ軸後方側から覆う。第3ヨーク221cはコイル191と第1の磁石片141とを+Y側と−Y側とから覆う。第4ヨーク221dの開口部221h内には、第1の磁石片141の駆動用コイル13側の磁極面が配置される。
また、上述した各構成は、第2の額縁ヨーク222〜第4の額縁ヨーク224についても同様である。すなわち、第jの額縁ヨーク22jのうち、第1ヨーク22jaは、コイル19jと第jの磁石片14jとをZ軸前方側から覆う。第2のヨーク22jbは、コイル19jと第jの磁石片14jとをZ軸後方側から覆う。第3ヨーク22jcは、コイル19jと第jの磁石片14jとを+Y側と−Y側とから、もしくは+X側と−X側とから覆う。また、第4ヨーク22jdの開口部22jh内には、第jの磁石14jの駆動用コイル13側の磁極面(N極の磁極面)が配置される(j=1〜4)。なお、図9の分解斜視図においては、図を見やすくするため、第2,第3の額縁ヨーク222,223の前側ヨーク部材222A,223Aを省略している。
芯状磁気ヨーク23は、第1の芯状ヨーク231〜第4の芯状ヨーク234を備える。第1の芯状ヨーク231は、第1の磁石片141の外側ケース18側の磁極面(S極の磁極面)に配設され、第1のコイル191の内側と空隙を隔てて対向する。より詳細には、第1の芯状ヨーク231は、第1の磁石片141の外側ケース18側の磁極面側に位置し、第1のコイル191の巻線部の内縁部19aの内側(第1のコイル191の内周側)に当該第1のコイル191と空隙を隔てて対向するように配置される。
つまり、第jの芯状ヨーク23jは、第jの磁石片14jの外側ケース18側の磁極面(S極の磁極面)に配設され、第jのコイル19jの巻線部の内縁部19aの内側に当該巻線部と空隙を隔てて対向する。
非磁性導電部材24は、外側ケース18の側壁181〜側壁184の内周側の中央部に取付けられ、第1の非磁性部材241〜第4の非磁性部材244を備える。第1〜第4の非磁性部材241〜244は、いずれも導電性材料から成る四角板状の部材であり、銅、アルミニウム等の非磁性良導体を用いることが好ましい。なお、第1〜第4の非磁性部材241〜244は、薄板状のものを外側ケース18に取付けて固定してもよく、メッキや蒸着等により形成してもよい。
第jの非磁性部材24j(j=1〜4)は、第jの芯状ヨーク23jを介して第jの磁石片14jに対向している。このため、内側ケース12に取付けられた第jの磁石片14jが第jの非磁性部材24jに近づいたり遠ざかったりして、第jの磁石片14jから第jの非磁性部材24jに生じる磁界の大きさが変化する。これにより、第jの非磁性部材24jには、前記磁界の大きさに相当する渦電流が発生し、第jの磁石片14jが取付けられている内側ケース12に制動力を作用させる。
なお、本例では、レンズホルダー11側が開口した箱状のコイル取付部材251〜コイル取付部材254を外側ケース18の側壁181〜側壁184に取付け、このコイル取付部材251〜コイル取付部材254に第1〜第4のコイル191〜194と第1〜第4の非磁性部材241〜244とを取付けるようにしている。
箱状のコイル取付部材251〜コイル取付部材254は、それぞれ外側ケース18の側壁181〜側壁184に取付けられる四角形枠状の底板25mと、底板25mの4つの辺からレンズホルダー11側に突出する突出片25nとを備える。底板25mの枠内には、非磁性導電部材24が取付けられ、突出片25nのレンズホルダー11側に揺動用コイル19が取付けられる。
図11は、駆動用磁石14を構成する磁石片141が作る磁界分布を示す図である。
図3と図11との比較から分かるように、本実施形態においては、額縁状磁気ヨーク22と芯状磁気ヨーク23とを設けることにより、第1のコイル191の各辺に叉交する磁束密度が大幅に増加していることが分かる。
図4(a)の実線は、実施の形態2における揺動用コイル191の+Z側の辺に叉交する磁界の磁束密度を示す図である。同図の横軸は、図11に示した点A(+Z側の辺の磁石片141側の端部)から点B(磁石片141と反対側の端部)までの距離[mm]である。また、縦軸は磁束密度[T]である。実施の形態2の構成においては、同図の破線で示した額縁状磁気ヨーク22と芯状磁気ヨーク23とがない場合と比較して、揺動用コイル191の+Z側の辺に叉交する磁束密度が大幅に増加しおり、磁束密度の変化も更に緩やかになっていることが分かる。なお、駆動用コイル13の辺131に叉交する磁界の磁束密度は、同図の破線で示した額縁状磁気ヨーク22と芯状磁気ヨーク23とがない場合と同程度であるが、駆動用コイル13の±Z側の端部で若干低下している。
以上のように、1個の駆動用磁石14(磁石片14j)で駆動用コイル13の辺13jを駆動することができ、第jのコイル19jの4つの辺に生じるローレンツ力を大幅に増加させることができる(但しj=1〜4)。
電磁駆動装置1Yにおける駆動用コイル13、駆動用磁石14、及び、揺動用コイル19の配置は、前述の電磁駆動装置1と同じであるので、第1〜第4のコイル191〜194に流す電流を制御することにより、内側ケース12をZ軸に対し垂直な軸周りに揺動させることができる。したがって、撮影用光学装置3に手振れが生じた場合でも、この手振れを確実に抑制することができる。
また、電磁駆動装置1Yは、非磁性導電部材24を備えているので、内側ケース12が外側ケース18方向に移動して、額縁状磁気ヨーク22と芯状磁気ヨーク23とが外側ケース18に接近すると非磁性導電部材24に渦電流が流れる。これにより、内側ケース12には渦電流による反発力が作用するので、額縁状磁気ヨーク22と芯状磁気ヨーク23とが外側ケース18に衝突する際の衝撃強度を大幅に弱めることが可能となり、衝突に起因する動作音(衝突音)を大幅に低減できる。また、上記衝突による構成部材の損傷も防ぐことができる。
なお、実施の形態2は、額縁状磁気ヨーク22と芯状磁気ヨーク23との2つの磁気ヨークを設けたが、額縁状磁気ヨーク22または芯状磁気ヨーク23のいずれか一方だけでもよい。
また、額縁状磁気ヨーク22j(但し、j=1〜4)のうち、第1ヨーク22ja〜第3ヨーク22jcのみを用いても、第jのコイル19jの4つの辺に叉交する磁束密度を大幅に増加させることができるので、第4ヨーク22jdを省略してもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に記載の範囲には限定されない。前記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者にも明らかである。そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲から明らかである。
1 電磁駆動装置、2 レンズ駆動装置、3 撮影用光学装置、
4 手振れ抑制装置、10 電磁駆動装置、11 レンズホルダー、12 内側ケース、
13 駆動用コイル、14 駆動用磁石、141〜144 磁石片、
15A,15B 駆動用バネ部材、16 イメージセンサー、17 センサー用基板、
18 外側ケース、19 揺動用コイル、20 揺動用バネ部材、21 レンズ、
22 額縁状磁気ヨーク、23 芯状磁気ヨーク、24 非磁性導電部材。

Claims (3)

  1. レンズを保持するレンズホルダーと、
    前記レンズホルダーを前記レンズの光軸と平行なZ軸方向に移動可能に支持する内側ケースと、
    前記内側ケースの外側に前記内側ケースを囲むように配置され、前記内側ケースを揺動可能に支持する外側ケースと、
    前記Z軸周りに巻回されて前記レンズホルダーに装着される駆動用コイルと、
    前記内側ケースに装着される駆動用磁石と、
    前記外側ケースに装着される揺動用コイルと、
    を備えた電磁駆動装置であって、
    前記揺動用コイルは、Z軸に垂直な軸周りに巻回される巻線部を有し、Z軸周りに等角度で配置される複数のコイル部材を備え、
    前記駆動用磁石は、前記複数のコイル部材に対応して設けられ、Z軸周りに等角度で配置される複数の磁石片を備え、
    前記磁石片をZ軸に垂直な方向から見た時に、前記磁石片が、前記巻線部の内側に巻線部と空隙を隔てて対向し、
    前記磁石片をZ軸方向から見た時に、前記コイル部材側の磁極面が、前記コイル部材よりも前記内側ケース側に前記コイル部材と空隙を隔てて対向すること、もしくは、
    前記磁石片をZ軸方向から見た時に、前記コイル部材側の磁極面が、前記巻線部の内側に位置することを特徴とする電磁駆動装置。
  2. 前記磁石片の前記外側ケース側及び前記コイル部材の外縁側のいずれか一方または両方には、磁気ヨークが設けられることを特徴とする請求項1に記載の電磁駆動装置。
  3. 前記コイル部材の外縁側に設けられた磁気ヨークは、
    前記コイル部材の外縁側をZ軸前方側から覆う第1ヨークと、
    前記コイル部材の外縁側をZ軸後方側から覆う第2ヨークと、
    前記コイル部材の外縁側をZ軸と直交する方向で、且つ前記磁石片の着磁方向とは異なる側から覆う第3ヨークと、
    前記コイル部材の前記磁石片側を覆う第4ヨークと、を備えたことを特徴とする請求項2に記載の電磁駆動装置。
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