以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るプロジェクターについて説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、各構造における縮尺および数等を、実際の構造における縮尺および数等と異ならせる場合がある。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態のプロジェクター1を示す概略構成図である。図2は、本実施形態のプロジェクター1の一部を示す模式図である。図1に示すように、プロジェクター1は、光源装置2と、色分離光学系3と、光変調ユニット4Rと、光変調ユニット4Gと、光変調ユニット4Bと、光合成光学系5と、投射光学装置6と、を備える。光変調ユニット4Rは、光変調装置4RPを有する。光変調ユニット4Gは、光変調装置4GPを有する。光変調ユニット4Bは、光変調装置4BPを有する。
光源装置2は、略均一な照度分布を有するように調整された照明光WLを色分離光学系3に向けて射出する。光源装置2は、光源として、例えば、半導体レーザーを有する。色分離光学系3は、光源装置2からの照明光WLを赤色光LRと緑色光LGと青色光LBとに分離する。色分離光学系3は、第1のダイクロイックミラー7aと、第2のダイクロイックミラー7bと、第1の反射ミラー8aと、第2の反射ミラー8bと、第3の反射ミラー8cと、リレーレンズ8dと、を備える。
第1のダイクロイックミラー7aは、光源装置2から射出された照明光WLを、赤色光LRと、緑色光LGと青色光LBとが混合された光と、に分離する。第1のダイクロイックミラー7aは、赤色光LRを透過させるとともに、緑色光LGおよび青色光LBを反射する特性を有する。第2のダイクロイックミラー7bは、緑色光LGと青色光LBとが混合された光を緑色光LGと青色光LBとに分離する。第2のダイクロイックミラー7bは、緑色光LGを反射するとともに、青色光LBを透過させる特性を有する。
第1の反射ミラー8aは、赤色光LRの光路中に配置され、第1のダイクロイックミラー7aを透過した赤色光LRを光変調装置4RPに向けて反射する。第2の反射ミラー8bおよび第3の反射ミラー8cは、青色光LBの光路中に配置され、第2のダイクロイックミラー7bを透過した青色光LBを光変調装置4BPに導く。
光変調装置4RP、光変調装置4GP、および光変調装置4BPの各々は、液晶パネルから構成されている。光変調装置4RPは、光源装置2から射出された光のうち赤色光LRを画像信号に応じて変調する。光変調装置4GPは、光源装置2から射出された光のうち緑色光LGを画像信号に応じて変調する。光変調装置4BPは、光源装置2から射出された光のうち青色光LBを画像信号に応じて変調する。これにより、各光変調装置4RP,4GP,4BPは、各色光に対応した画像光を形成する。図示は省略するが、光変調装置4RP,4GP,4BPの各々の光入射側および光射出側には、偏光板が配置されている。
光変調装置4RPの光入射側には、光変調装置4RPに入射する赤色光LRを平行化するフィールドレンズ9Rが配置されている。光変調装置4GPの光入射側には、光変調装置4GPに入射する緑色光LGを平行化するフィールドレンズ9Gが配置されている。光変調装置4BPの光入射側には、光変調装置4BPに入射する青色光LBを平行化するフィールドレンズ9Bが配置されている。
光合成光学系5は、略立方体状のクロスダイクロイックプリズムから構成されている。光合成光学系5は、光変調装置4RP,4GP,4BPからの各色の画像光を合成する。光合成光学系5は、合成した画像光を投射光学装置6に向かって射出する。投射光学装置6は、投射レンズ群から構成されている。投射光学装置6は、光合成光学系5により合成された画像光、すなわち光変調装置4RP,4GP,4BPにより変調された光をスクリーンSCRに向かって拡大投射する。これにより、スクリーンSCR上には、拡大されたカラー画像(映像)が表示される。
プロジェクター1は、図2に示すように、冷却装置10をさらに備える。冷却装置10は、冷媒Wが気体へ変化することで、プロジェクター1に備えられた冷却対象を冷却する。本実施形態において冷媒Wは、例えば、液体の水である。そのため、以下の説明においては、冷媒Wが気体へ変化することを単に気化と呼ぶ場合がある。本実施形態において冷却対象は、光変調ユニット4R,4G,4Bを含む。すなわち、本実施形態において冷却対象は、光変調装置4RP,4GP,4BPを含む。本実施形態において光変調装置4RP,4GP,4BPは、冷却対象本体部である。
冷却装置10は、冷媒生成部20と、冷媒伝送部50と、を有する。冷媒生成部20は、空気中から冷媒Wを生成する部分である。冷媒伝送部50は、生成された冷媒Wを冷却対象に向けて伝送する部分である。冷媒伝送部50によって冷却対象、すなわち本実施形態では光変調ユニット4R,4G,4Bに送られた冷媒Wが気化することで冷却対象から熱を奪うことができ、冷却装置10は、冷却対象を冷却することができる。以下、各部について詳細に説明する。
図3は、本実施形態の冷媒生成部20を模式的に示す概略構成図である。冷媒生成部20は、図3に示すように、吸放湿部材40と、モーター(駆動部)24と、第1送風装置(冷却送風装置)60と、第2ダクト62と、熱交換部30と、循環ダクト25と、循環ダクト26と、加熱部22と、第2送風装置23と、第3送風装置28と、冷却ダクト21と、を有する。
図4は、吸放湿部材40を示す斜視図である。吸放湿部材40は、図4に示すように、回転軸Rを中心とした扁平の円柱状である。吸放湿部材40の中心には、回転軸Rを中心とする中心孔40cが形成されている。中心孔40cは、回転軸Rの軸方向に吸放湿部材40を貫通する。吸放湿部材40は、回転軸R周りに回転する。以下の説明においては、回転軸Rの軸方向を「回転軸方向DR」と呼び、適宜図においてDR軸で示す。
吸放湿部材40は、吸放湿部材40を回転軸方向DRに貫通する無数の貫通孔40bを有する。吸放湿部材40は、多孔質部材である。吸放湿部材40は、吸放湿性を有する。本実施形態において吸放湿部材40は、例えば、貫通孔40bを有する帯状の帯状部材40aを回転軸R周りに巻き、巻かれた帯状部材40aにおける外部に露出する面に吸放湿性を有する物質を塗布して作られている。なお、巻かれた帯状部材40aにおける外部に露出する面とは、吸放湿部材40の外表面、中心孔40cの内周面および貫通孔40bの内側面を含む。なお、吸放湿部材40は、全体が吸放湿性を有する物質から作られていてもよい。吸放湿性を有する物質としては、例えば、ゼオライトやシリカゲル等が挙げられる。
図3に示すモーター24の出力軸は、吸放湿部材40の中心孔40cに挿入されて固定されている。モーター24は、吸放湿部材40を回転軸R周りに回転させる。モーター24によって回転させられる吸放湿部材40の回転速度は、例えば、0.2rpm以上、5rpm以下程度である。
第1送風装置60は、例えば、プロジェクター1内に外部の空気を取り込む吸気ファンである。第1送風装置60は、第1領域F1に位置する吸放湿部材40の部分に空気AR1を送る。第1領域F1は、回転軸Rと直交する方向において、回転軸Rよりも一方側の領域である。一方、回転軸Rと直交する方向において、回転軸Rよりも他方側の領域、すなわち回転軸Rに対して第1領域F1と逆側の領域は、第2領域F2である。第1領域F1は、図3では回転軸Rよりも上側の領域である。第2領域F2は、図3では回転軸Rよりも下側の領域である。
第1送風装置60は、図3に示すように、冷却対象である光変調ユニット4R,4G,4Bにも空気AR1を送る。すなわち、本実施形態において第1送風装置60は、冷却対象に空気AR1を送る冷却送風装置である。本実施形態において第1送風装置60は、第1領域F1に位置する吸放湿部材40の部分を通過した後の空気AR1を、冷却対象に送る。第1送風装置60は、空気AR1を送れることができるならば、特に限定されず、例えば、軸流ファンであっても、遠心ファンであってもよい。
第2ダクト62は、第1送風装置60から送られる空気AR1を吸放湿部材40に向けて流通させるダクトである。本実施形態において第2ダクト62は、回転軸方向DRにおいて、吸放湿部材40の他方側(−DR側)に位置する。第2ダクト62は、回転軸方向DRに延びており、回転軸方向DRの両側に開口している。第2ダクト62における回転軸方向DRの一方側(+DR側)の端部は、第1領域F1に位置する吸放湿部材40の部分と隙間を介して対向している。本実施形態の第2ダクト62において空気AR1は、回転軸方向DRの他方側(−DR側)から一方側(+DR側)に流通している。
熱交換部30は、冷媒Wが生成される部分である。図5は、熱交換部30を示す部分断面斜視図である。図5に示すように、熱交換部30は、流通部31と、第1蓋部32と、第2蓋部33と、を有する。
流通部31は、一方向に延びる管状の複数の配管部31aを有する。本実施形態において配管部31aが延びる一方向は、例えば、回転軸方向DRと直交する。配管部31aは、延びる一方向の両側に開口する。配管部31aの延びる一方向と直交する断面形状は、例えば、円形状である。なお、以下の説明においては、配管部31aが延びる一方向を「延伸方向DE」と呼び、適宜図においてDE軸で示す。上述した第1領域F1と第2領域F2とは、回転軸方向DRと直交する延伸方向DEにおいて、回転軸Rを基準として分けられている。
本実施形態において流通部31は、複数の配管部31aが回転軸方向DRに沿って並べられて構成された層が、回転軸方向DRおよび延伸方向DEの両方と直交する方向に沿って複数積層されて構成されている。なお、以下の説明においては、回転軸方向DRおよび延伸方向DEの両方と直交する方向を「厚さ方向DT」と呼び、適宜図においてDT軸で示す。本実施形態において、流通部31の厚さ方向DTの寸法は、例えば、流通部31の回転軸方向DRの寸法よりも小さく、延伸方向DEと直交する方向の流通部31の寸法のうちで最も小さい。
第1蓋部32は、流通部31における延伸方向DEの一方側(+DE側)の端部に接続されている。第1蓋部32は、回転軸方向DRに長い直方体箱状である。第1蓋部32の内部には、配管部31aの延伸方向DEの一端が開口している。図3に示すように、第1蓋部32の内部には、仕切部32aが設けられている。仕切部32aは、第1蓋部32の内部を回転軸方向DRに並ぶ第1空間S1と第2空間S2とに仕切っている。図3において、第1空間S1は、第2空間S2の右側(+DR側)に位置する。
第1蓋部32には、第1空間S1と循環ダクト26の内部とを繋ぐ連通孔32bが形成されている。第1蓋部32には、第2空間S2と循環ダクト25の内部とを繋ぐ連通孔32cが形成されている。
第2蓋部33は、流通部31における延伸方向DEの他方側(−DE側)の端部、すなわち流通部31に対して第1蓋部32が接続された側と逆側の端部に接続されている。図5に示すように、第2蓋部33は、回転軸方向DRに長い直方体箱状である。第2蓋部33の内部には、配管部31aの延伸方向DEの他端が開口している。第2蓋部33の内部は、第1蓋部32と異なり、仕切られていない。第2蓋部33の内部は、流通部31の配管部31aの内部を介して、第1蓋部32の内部のうち第1空間S1および第2空間S2のそれぞれと繋がっている。第2蓋部33は、冷媒伝送部50と接続されている。これにより、熱交換部30は、冷媒伝送部50と接続されている。なお、図5においては、第2蓋部33における延伸方向DEの他方側の壁を省略している。
循環ダクト26は、図3に示すように、回転軸方向DRにおいて、吸放湿部材40の一方側(+DR側)に配置されたダクトである。循環ダクト26は、第2領域F2に位置する吸放湿部材40の部分に向かって、回転軸方向DRの他方側(−DR側)に開口する流入口を有する。循環ダクト26は、第1蓋部32の連通孔32bと繋がる流出口を有する。
循環ダクト25は、回転軸方向DRにおいて、吸放湿部材40の他方側(−DR側)に配置されたダクトである。循環ダクト25は、第2領域F2に位置する吸放湿部材40の部分に向かって、回転軸方向DRの一方側(+DR側)に開口する流出口を有する。循環ダクト25は、第1蓋部32の連通孔32cと繋がる流入口を有する。
加熱部22は、加熱本体部22aを有する。加熱本体部22aは、循環ダクト25の内部に配置されている。加熱本体部22aは、回転軸方向DRにおいて、第2領域F2に位置する吸放湿部材40の部分の他方側(−DR側)に配置されている。加熱本体部22aは、例えば、電気ヒーターである。加熱本体部22aは、循環ダクト25の内部の雰囲気(空気)を加熱する。本実施形態において加熱部22は、第2送風装置23を有する。
第2送風装置23は、循環ダクト26の内部に配置されている。第2送風装置23は、回転軸方向DRにおいて、第2領域F2に位置する吸放湿部材40の部分の一方側(+DR側)に配置されている。第2送風装置23は、例えば、遠心ファンである。第2送風装置23は、回転軸方向DRの他方側(−DR側)から吸気した空気を、排気口23aから延伸方向DEの他方側(−DE側)に放出する。排気口23aは、第1蓋部32の連通孔32bに開口している。第2送風装置23は、連通孔32bを介して第1空間S1に空気を送る。
第2送風装置23から第1空間S1に放出される空気は、循環ダクト26の流入口を介して第2送風装置23の回転軸方向DRの他方側(−DR側)から吸気した空気であり、第2領域F2に位置する吸放湿部材40の部分を通過した空気である。すなわち、第2送風装置23は、第1領域F1と異なる第2領域F2に位置する吸放湿部材40の部分に空気を通過させて熱交換部30に送る。本実施形態において第2領域F2に位置する吸放湿部材40の部分を通過する前の空気は、循環ダクト25の内部を流れている。そのため、加熱本体部22aは、第2領域F2に位置する吸放湿部材40の部分を通過する前の空気を加熱する。
このように、本実施形態において加熱部22は、加熱本体部22aによって加熱された空気を、第2送風装置23によって第2領域F2に位置する吸放湿部材40の部分に送ることで、第2領域F2に位置する吸放湿部材40の部分を加熱する。これにより、第2送風装置23は、吸放湿部材40における加熱部22によって加熱された部分の周囲の空気を熱交換部30に送る。
第2送風装置23から第1空間S1を介して熱交換部30に流入した空気は、複数の配管部31aのうち第1空間S1と繋がる配管部31aの内部を通って、第2蓋部33の内部に流入する。第2蓋部33の内部に流入した空気は、複数の配管部31aのうち第2空間S2と繋がる配管部31aの内部を通って、第2空間S2に流入し、連通孔32cから循環ダクト25の内部に流入する。循環ダクト25の内部に流入した空気は、加熱本体部22aによって加熱され、再び第2領域F2に位置する吸放湿部材40の部分を通過して循環ダクト26の内部に流入し第2送風装置23に吸気される。
以上のように、本実施形態において冷媒生成部20は、第2送風装置23から放出された空気が循環する循環経路27を有する。循環経路27は、少なくとも循環ダクト25,26と熱交換部30とによって構成されている。循環経路27は、加熱本体部22aと吸放湿部材40と熱交換部30とを通る。吸放湿部材40と循環ダクト25,26との間には僅かに隙間が設けられているが、循環経路27は略密閉されており、循環経路27の内部に外部からの空気が流入することが抑制される。なお、以下の説明においては、第2送風装置23から放出され循環経路27内を循環する空気を空気AR2と呼ぶ。
第3送風装置28は、熱交換部30に空気AR3を送り、熱交換部30を冷却する送風装置である。本実施形態において第3送風装置28は、熱交換部30における回転軸方向DRの一方側(+DR側)に位置し、回転軸方向DRの他方側(−DR側)に向けて空気AR3を送る。第3送風装置28から送られた空気AR3は、流通部31の外表面に吹き付けられる。これにより、流通部31は、空気AR3によって冷却される。
冷却ダクト21は、第3送風装置28から送られる空気AR3を熱交換部30の流通部31に導くダクトである。本実施形態において冷却ダクト21は、回転軸方向DRに延びており、回転軸方向DRの両側に開口している。冷却ダクト21には、熱交換部30の流通部31が延伸方向DEに貫通して配置されている。これにより、冷却ダクト21の内部には、流通部31が配置されている。したがって、冷却ダクト21の内部を流通する空気AR3が流通部31の外表面に吹き付けられる。
第1領域F1に位置する吸放湿部材40の部分に第1送風装置60から空気AR1が送られると、空気AR1に含まれる水蒸気が、第1領域F1に位置する吸放湿部材40の部分に吸湿される。水蒸気を吸湿した吸放湿部材40の部分は、モーター24によって吸放湿部材40が回転させられることで、第1領域F1から第2領域F2に移動する。そして、第2領域F2に位置する吸放湿部材40の部分には、加熱本体部22aによって加熱された比較的温度の高い空気AR2が通る。これにより、吸放湿部材40に吸湿された水分が、気化して空気AR2に放湿される。
吸放湿部材40を通過することで空気AR1から吸湿した水蒸気を含んだ空気AR2は、第2送風装置23によって熱交換部30へと送られる。第1空間S1から熱交換部30へと流入した空気AR2は、流通部31の内部を流れる。より詳細には、空気AR2は、流通部31の配管部31aの内部を流れる。流通部31は、冷却ダクト21を回転軸方向DRに沿って流れる空気AR3によって外部から冷却される。
流通部31が冷却されると、配管部31aの内部を流れる比較的温度の高い空気AR2が冷却されて、空気AR2に含まれていた水蒸気が凝縮して液体の水、すなわち冷媒Wになる。このようにして、熱交換部30は、冷却されることで熱交換部30に流入した空気AR2から冷媒Wを生成する。
本実施形態において冷媒伝送部50は、多孔質部材製であり、毛細管現象によって冷媒Wを伝送する。冷媒伝送部50の材質としては、例えば、ポリプロピレン、コットン、ポーラス金属等が挙げられる。冷媒伝送部50の材質は、冷媒伝送部50の表面張力を比較的大きくできる材質が好ましい。冷媒伝送部50は、図5に示すように、第1捕捉部51と、第2捕捉部52と、第3捕捉部53と、接続部54と、を有する。
第1捕捉部51は、第1蓋部32の内側面のうち延伸方向DEの一方側(+DE側)の縁部に固定されている。第1捕捉部51は、薄い帯状であり、第1蓋部32の縁部に沿って矩形枠状に成形されている。第2捕捉部52は、第2蓋部33の内側面のうち延伸方向DEの他方側(−DE側)の縁部に固定されている。第2捕捉部52は、薄い帯状であり、第2蓋部33の縁部に沿って矩形枠状に成形されている。
第3捕捉部53は、第1捕捉部51から配管部31aの内部を通って第2捕捉部52まで延びており、第1捕捉部51と第2捕捉部52とを接続している。第3捕捉部53は、延伸方向DEに延びた薄い帯状である。本実施形態において、第3捕捉部53は、図5に示すように、複数の配管部31aのうち1つの配管部31aの内部に配置されているが、これに限らない。第3捕捉部53は、複数の配管部31aのうち一部の配管部31aの内部に設けられていてもよいし、複数の配管部31aのうち全ての配管部31aの内部に設けられていてもよい。複数の配管部31aのうち一部の配管部31aの内部に設けられる場合、第3捕捉部53は、2つ以上の配管部31aの内部に設けられてもよい。
接続部54は、冷媒生成部20と冷却対象とを接続する部分である。本実施形態において接続部54は、第2捕捉部52に接続され、第2蓋部33の内部から第2蓋部33の外部に第2蓋部33の壁を貫通して突出している。図6に示すように、第2蓋部33の外部に突出した接続部54は、冷却対象である光変調ユニット4Gまで延びている。図6は、光変調ユニット4R,4G,4Bと光合成光学系5と後述する防塵ケース90とを示す斜視図である。接続部54は、薄い帯状である。接続部54の幅は、例えば、第1捕捉部51の幅、第2捕捉部52の幅、および第3捕捉部53の幅よりも大きい。
本実施形態において冷却装置10は、図3に示すように、第1ダクト61を有する。第1ダクト61は、第2ダクト62に接続されている。より詳細には、第1ダクト61は、吸放湿部材40における回転軸方向DRの一方側(+DR側)の領域から、回転軸方向DRの一方側に延びた後、回転軸方向DRの他方側(−DR側)に折り返して吸放湿部材40よりも回転軸方向DRの他方側まで延び、第2ダクト62に接続されている。本実施形態において第1ダクト61は、第1流路部61aと、第2流路部61bと、第3流路部61cと、第4流路部61dと、を有する。
第1流路部61aは、吸放湿部材40における回転軸方向DRの一方側(+DR側)に位置する。第1流路部61aは、回転軸方向DRに延びている。第1流路部61aにおける回転軸方向DRの他方側(−DR側)の端部は、開口しており、第1領域F1に位置する吸放湿部材40の部分と隙間を介して対向している。第1流路部61aの内部には、光変調ユニット4R,4G,4Bのうち後述する延出部82が配置されている。なお、図3では、延出部82を模式的に示している。
第2流路部61bは、第1流路部61aにおける回転軸方向DRの一方側(+DR側)の端部から延伸方向DEの一方側(+DE側)に延びている。第3流路部61cは、第2流路部61bにおける延伸方向DEの一方側の端部から回転軸方向DRの他方側(−DR側)に延びている。第3流路部61cは、吸放湿部材40よりも回転軸方向DRの他方側まで延びている。第4流路部61dは、第3流路部61cにおける回転軸方向DRの他方側の端部から延伸方向DEの他方側(−DE側)に延びている。第4流路部61dにおける延伸方向DEの他方側の端部は、第2ダクト62に接続されている。
第1送風装置60から第2ダクト62に流入された空気AR1は、第1領域F1に位置する吸放湿部材40の部分を通過して、第1ダクト61における第1流路部61aに流入する。すなわち、第1ダクト61には、第1送風装置60からの空気AR1が流入する。第1ダクト61に流入した空気AR1は、第1流路部61a、第2流路部61b、第3流路部61c、および第4流路部61dをこの順に流通して、第2ダクト62に流入される。すなわち、本実施形態において第4流路部61dにおける延伸方向DEの他方側(−DE側)の端部は、第1ダクト61の内部を流通する空気AR1の流れ方向において第1ダクト61の下流側の端部である。第1ダクト61から第2ダクト62に流入した空気AR1は、第1送風装置60から第2ダクト62に流入した空気AR1と合流して、再び吸放湿部材40に送られる。
次に、本実施形態における冷却対象である光変調ユニット4R,4G,4Bについて、より詳細に説明する。以下の説明においては、正の側を上側とし、負の側を下側とする上下方向Zを、適宜図においてZ軸で示す。投射光学装置6における最も光射出側の投射レンズの光軸AXと平行な方向、すなわち投射光学装置6の投射方向と平行な方向を「光軸方向X」と呼び、適宜図においてX軸で示す。光軸方向Xは、上下方向Zと直交する。また、光軸方向Xおよび上下方向Zの両方と直交する方向を「幅方向Y」と呼び、適宜図においてY軸で示す。
なお、上下方向Z、上側および下側とは、単に各部の相対位置関係を説明するための名称であり、実際の配置関係等は、これらの名称で示される配置関係等以外の配置関係等であってもよい。また、本実施形態では、上下方向Zが鉛直方向である場合について説明する。
冷却対象である光変調ユニット4Rと光変調ユニット4Gと光変調ユニット4Bとは、図6に示すように、光合成光学系5の周りを囲んで配置されている。光変調ユニット4Rと光変調ユニット4Bとは、光合成光学系5を幅方向Yに挟んで互いに反対側に配置されている。光変調ユニット4Rと光変調ユニット4Bとは、互いに幅方向Yに対称に配置されている。光変調ユニット4Gは、光合成光学系5の光軸方向Xの光入射側(−X側)に配置されている。光変調ユニット4Gの姿勢は、上側から視て、光変調ユニット4Rを反時計回りに90°回転させた姿勢である。
光変調ユニット4Rにおいて、光変調装置4RPを通過する光の方向は、幅方向Yである。光変調ユニット4Rにおいて、幅方向Yの正の側(+Y側)は、光変調装置4RPに光が入射する光入射側であり、幅方向Yの負の側(−Y側)は、光変調装置4RPから光が射出される光射出側である。
光変調ユニット4Gにおいて、光変調装置4GPを通過する光の方向は、光軸方向Xである。光変調ユニット4Gにおいて、光軸方向Xの負の側(−X側)は、光変調装置4GPに光が入射する光入射側であり、光軸方向Xの正の側(+X側)は、光変調装置4GPから光が射出される光射出側である。
光変調ユニット4Bにおいて、光変調装置4BPを通過する光の方向は、幅方向Yである。光変調ユニット4Bにおいて、幅方向Yの負の側(−Y側)は、光変調装置4BPに光が入射する光入射側であり、幅方向Yの正の側(+Y側)は、光変調装置4BPから光が射出される光射出側である。
各光変調ユニット4R,4G,4Bおよび各光変調ユニット4R,4G,4Bにそれぞれ設けられた後述する冷却促進部70は、配置される位置および姿勢は異なるが、同様の形状を有する。そのため、以下の説明においては、特に断りのない限り、代表して光変調ユニット4Gおよび光変調ユニット4Gに設けられた冷却促進部70についてのみ説明する場合がある。
各光変調ユニット4R,4G,4Bは、光変調装置4RP,4GP,4BPを保持する保持フレーム80をそれぞれ有する。各光変調ユニット4R,4G,4Bの保持フレーム80は、配置および姿勢が光変調ユニット4R,4G,4Bの配置および姿勢に応じて異なるが、それぞれ同様の形状を有する。
光変調ユニット4Gに設けられた保持フレーム80は、光変調装置4GPを光が通過する光軸方向Xに扁平で上下方向Zに長い形状である。保持フレーム80は、フレーム本体部81と、延出部(被冷却部)82と、支持部83と、を有する。フレーム本体部81は、光変調装置4GPを保持する部分である。フレーム本体部81は、フレーム本体部81を光軸方向Xに貫通する貫通孔81aを有する矩形枠状である。貫通孔81aには、光変調装置4GPが嵌め合わされている。これにより、光変調装置4GPは、外周縁部がフレーム本体部81に保持されて、保持フレーム80に保持されている。
延出部82は、フレーム本体部81から延びる部分である。本実施形態において延出部82は、フレーム本体部81の上側の端部のうち光射出側(+X側)に位置する部分から上側に延びている。延出部82は、光変調装置4GPよりも鉛直方向(Z軸方向)の上側(+Z側)に配置されている。延出部82の光軸方向Xの寸法は、フレーム本体部81の光軸方向Xの寸法よりも小さい。本実施形態において延出部82は、冷媒伝送部50から冷媒Wが伝送される被冷却部である。すなわち、本実施形態において冷却対象に対応する光変調ユニット4R,4G,4Bは、冷却対象本体部に対応する光変調装置4RP,4GP,4BPと、被冷却部に対応する延出部82と、をそれぞれ含む。
延出部82は、フレーム本体部81を介して、冷却対象本体部である光変調装置4GPと熱的に接続されている。なお、本明細書において「ある対象同士が熱的に接続されている」とは、ある対象同士の間で熱の移動が可能な状態で、ある対象同士が接続されていればよい。すなわち、光変調装置4GPの熱は、フレーム本体部81を介して延出部82に移動可能である。
延出部82は、第1部分82aと、第2部分82bと、第3部分82cと、を有する。第1部分82aと第2部分82bと第3部分82cとは、下側から上側に向かってこの順に繋がっている。第1部分82a、第2部分82b、および第3部分82cのそれぞれは、上下方向Zおよび光変調装置4GPを光が通過する光軸方向Xの両方と直交する幅方向Yに長い直方体状である。
第1部分82aの幅方向Yの寸法は、フレーム本体部81の幅方向Yの寸法と同じである。第2部分82bの幅方向Yの寸法は、第1部分82aの幅方向Yの寸法よりも小さい。第3部分82cの幅方向Yの寸法は、第1部分82aの幅方向Yの寸法および第2部分82bの幅方向Yの寸法よりも大きい。第3部分82cは、第2部分82bよりも幅方向Yの両側に突出している。
支持部83は、延出部82の第1部分82aから光入射側(−X側)に突出している。支持部83は、幅方向Yに間隔を空けて一対設けられている。支持部83の下側の端部は、フレーム本体部81の上側の面に接続されている。支持部83は、後述する冷媒保持部71および固定部材72を下側から支持している。
本実施形態において保持フレーム80は、金属製である。保持フレーム80の材料は、例えば、アルミニウムを含む。本実施形態において保持フレーム80の熱伝導率は、冷媒伝送部50の熱伝導率よりも高い。保持フレーム80の熱伝導率は、例えば、80[W/(m・K)]以上である。なお、保持フレーム80の材料は、特に限定されず、銅等の他の金属を含んでもよい。
本実施形態においてプロジェクター1は、冷却対象である光変調ユニット4R,4G,4Bにそれぞれ設けられた冷却促進部70をさらに備える。各冷却促進部70は、それぞれ、冷媒保持部71と、固定部材72と、を有する。冷媒保持部71は、冷媒Wを保持する多孔質部材製である。冷媒保持部71の材質としては、例えば、ポリプロピレン、コットン、ポーラス金属等が挙げられる。冷媒保持部71の材質は、例えば、冷媒伝送部50の材質と同じにできる。冷媒保持部71の材質は、冷媒保持部71の表面張力を比較的大きくできる材質が好ましい。
冷媒保持部71は、被冷却部である延出部82の面に設けられている。本実施形態において冷媒保持部71は、光変調装置4RP,4GP,4BPを光が通過する方向における延出部82の両側の面に跨って設けられている。図7は、冷媒保持部71を示す図である。図7に示すように、光変調ユニット4Rに設けられた冷媒保持部71Rと、光変調ユニット4Gに設けられた冷媒保持部71Gと、光変調ユニット4Bに設けられた冷媒保持部71Bとは、互いに同じ形状である。以下、代表して冷媒保持部71Gの形状について説明する。
冷媒保持部71Gは、本体部71aと、一対の折返し部71dと、を有する。本体部71aは、図6に示すように、延出部82の光入射側(−X側)の面に設けられている。本体部71aは、幅狭部71bと、幅広部71cと、を有する。
本実施形態において幅狭部71bは、矩形状である。幅狭部71bは、延出部82のうち第1部分82aの光入射側(−X側)の面と第2部分82bの光入射側の面とに跨って設けられている。幅狭部71bは、第1部分82aの光入射側の面のうち幅方向Yの中央部と、第2部分82bの光入射側の面全体と、を覆っている。
本実施形態において幅広部71cは、矩形状である。幅広部71cは、幅狭部71bの上側に繋がっている。幅広部71cは、幅狭部71bよりも幅方向Yの両側に突出している。幅広部71cは、延出部82のうち第3部分82cの光入射側(−X側)の面に設けられている。幅広部71cは、第3部分82cの光入射側の面全体を覆っている。
一対の折返し部71dは、幅広部71cの上側の端部における幅方向Yの両端部にそれぞれ設けられている。一対の折返し部71dは、延出部82の上側を通って光射出側(+X側)に折り返されている。一対の折返し部71dは、延出部82のうち第3部分82cの上側の面と、第3部分82cの光射出側の面と、に跨って設けられている。一対の折返し部71dは、第3部分82cの上側の面のうち幅方向Yの両端部と、第3部分82cの光射出側の面のうち幅方向Yの両端部と、を覆っている。
図7に示すように、各光変調ユニット4R,4G,4Bに設けられた冷媒保持部71のうち、光変調ユニット4Gに設けられた冷媒保持部71Gは、冷媒伝送部50と接続されている。より詳細には、冷媒保持部71Gのうち幅広部71cの下端部には、冷媒伝送部50の接続部54が接続されている。一方、光変調ユニット4Bに取り付けられた冷媒保持部71Bおよび光変調ユニット4Rに取り付けられた冷媒保持部71Rにおいては、接続部54が接続されていない。
本実施形態においては、光変調ユニット4Gに取り付けられた冷媒保持部71Gの両側に、光変調ユニット4Bに取り付けられた冷媒保持部71Bと、光変調ユニット4Rに取り付けられた冷媒保持部71Rと、をそれぞれ連結する連結部73a,73bが設けられている。連結部73a,73bは、多孔質部材製である。
連結部73aは、光変調ユニット4Gに取り付けられた冷媒保持部71Gと光変調ユニット4Bに取り付けられた冷媒保持部71Bとを連結している。より詳細には、連結部73aは、冷媒保持部71Gの幅広部71cと冷媒保持部71Bの幅広部71cとを連結している。これにより、冷媒保持部71Bは、冷媒保持部71Gを介して冷媒伝送部50の接続部54と接続されている。図6に示すように、連結部73aには、連結部73aを覆う被覆部74が設けられている。被覆部74は、例えば、樹脂製のフィルム等である。
連結部73bは、図7に示すように、光変調ユニット4Gに取り付けられた冷媒保持部71Gと光変調ユニット4Rに取り付けられた冷媒保持部71Rとを連結している。より詳細には、連結部73bは、冷媒保持部71Gの幅広部71cと冷媒保持部71Rの幅広部71cとを連結している。これにより、冷媒保持部71Rは、冷媒保持部71Gを介して冷媒伝送部50の接続部54と接続されている。図示は省略するが、連結部73bにも、連結部73aと同様に被覆部74が設けられている。
固定部材72は、図6に示すように、冷媒保持部71を固定する部材である。各光変調ユニット4R,4G,4Bに設けられた固定部材72は、同様の形状を有するため、以下の説明においては、代表して、光変調ユニット4Gに設けられた冷媒保持部71Gを固定する固定部材72について説明する。
固定部材72は、板状の部材である。固定部材72は、例えば、金属製である。固定部材72は、枠部72aと、取付部72b,72cと、を有する。枠部72aは、冷媒保持部71における本体部71aの光入射側(−X側)に位置する。枠部72aは、本体部71aの外縁部を覆っている。枠部72aの外形は、本体部71aの外形と同様である。
延出部82と冷媒保持部71の本体部71aと枠部72aとは、光変調ユニット4Gを通過する光の方向(光軸方向X)に重ねられている。以下の説明においては、延出部82と冷媒保持部71の本体部71aと枠部72aとが重ねられた方向を単に「重ね方向」と呼ぶ。固定部材72は、枠部72aによって、被冷却部である延出部82との間で冷媒保持部71の本体部71aを重ね方向(光軸方向X)に挟んで固定している。
本実施形態において冷媒保持部71の少なくとも一部は、重ね方向の固定部材72側(光入射側)から視て、露出している。より詳細には、冷媒保持部71の本体部71aのうち枠部72aよりも内側に位置する部分は、重ね方向の固定部材72側から視て、露出している。
取付部72bは、枠部72aの下側部分における幅方向Yの両端部にそれぞれ設けられている。取付部72cは、枠部72aの上側部分における幅方向Yの両端部にそれぞれ設けられている。取付部72b,72cは、枠部72aから光射出側(+X側)に突出している。取付部72bは、保持フレーム80のうち第2部分82bの側面に設けられた突起に係合されている。取付部72cは、保持フレーム80のうち第3部分82cの側面に設けられた突起に係合されている。これにより、固定部材72は、保持フレーム80に固定されている。各取付部72cの先端部は、折り曲げられて一対の折返し部71dを光射出側から押さえる爪部72dである。なお、図6においては、光変調ユニット4Rに設けられた固定部材72の爪部72dを示している。
光変調ユニット4Rは、光変調装置4RPに電気的に接続された配線4RWを有する。光変調ユニット4Gは、光変調装置4GPに電気的に接続された配線4GWを有する。光変調ユニット4Bは、光変調装置4BPに電気的に接続された配線4BWを有する。配線4RW,4GW,4BWは、延出部82の光射出側において上下方向Zに延びており、延出部82よりも上側に引き出されている。配線4RW,4GW,4BWは、各保持フレーム80における延出部82の光射出側の面のうち、一対の折返し部71dが設けられた部分同士の間と対向して配置されている。
プロジェクター1は、図8に示すように、冷却対象の少なくとも一部を内部に収容する防塵ケース90をさらに備える。図8は、本実施形態の光変調ユニット4B,4Gと防塵ケース90と第1ダクト61の一部とを示す断面図であって、図6におけるVIII−VIII断面図である。
防塵ケース90は、図6および図8に示すように、例えば、直方体箱状である。防塵ケース90は、防塵性を有する。防塵ケース90は、閉塞されており、防塵ケース90の内部と外部との塵および埃等の通過を遮断可能となっている。
なお、本明細書において「ある対象が防塵性を有する」とは、ある対象が、塵および埃等を通過させない性質、または塵および埃等をほぼ通過させない性質を有することを含む。塵および埃等をほぼ通過させない性質とは、ある対象を通過しようとした塵および埃等の90%以上を遮断できる性質であることを含む。
図6に示すように、本実施形態において防塵ケース90は、光合成光学系5と、光変調装置4RP,4GP,4BPと、光変調装置4RP,4GP,4BPを保持するフレーム本体部81と、を内部に収容している。すなわち、冷却対象本体部である光変調装置4RP,4GP,4BPは、防塵ケース90の内部に配置されている。
防塵ケース90には、保持フレーム80が通された貫通孔91が設けられている。本実施形態において貫通孔91は、直方体状の防塵ケース90を構成する壁部のうち上側に位置する天壁部90aに設けられている。貫通孔91は、天壁部90aを上下方向Zに貫通している。貫通孔91は、例えば、矩形状の孔である。本実施形態において貫通孔91は、複数設けられている。貫通孔91は、例えば、貫通孔91R,91G,91Bの3つ設けられている。
3つの貫通孔91R,91G,91Bには、光変調ユニット4R,4G,4Bの保持フレーム80がそれぞれ通されている。光変調ユニット4R,4G,4Bに設けられた延出部82は、貫通孔91R,91G,91Bを介して、防塵ケース90の上側に突出している。これにより、被冷却部である延出部82は、防塵ケース90の外部に配置されている。図8に示すように、貫通孔91の内部には、保持フレーム80のうちフレーム本体部81の上側の端部が挿入されている。
本実施形態において貫通孔91と保持フレーム80との間には、封止部材92が設けられている。封止部材92は、貫通孔91の内側面と保持フレーム80の外側面との間を封止している。本実施形態において封止部材92は、貫通孔91の内側面とフレーム本体部81の上端部における外側面との間を封止している。封止部材92の材料は、比較的軟質の材料とすることが好ましい。これは、貫通孔91に通された保持フレーム80に対して応力が加えられにくくできるためである。封止部材92は、例えば、スポンジ状であってもよいし、ゲル状であってもよい。
防塵ケース90の上側には、第1ダクト61の第1流路部61aが配置されている。防塵ケース90の天壁部90aは、第1流路部61aの下側の壁部に設けられた孔部61eに嵌め合わされている。図8において、第1流路部61aの延びる方向は、例えば、光軸方向Xである。すなわち、図8では、一例として、回転軸方向DRと光軸方向Xとが同じ方向である場合について示している。
第1流路部61aの内部には、複数の光変調ユニット4R,4G,4Bにおけるそれぞれの延出部82と、各延出部82に設けられた冷却促進部70と、が配置されている。すなわち、被冷却部である各延出部82は、防塵ケース90の外部において第1ダクト61の内部に配置されている。本実施形態において第1流路部61aの内部には、光合成光学系5の光軸方向Xの光入射側(−X側)から光射出側(+X側)に向かって、第1送風装置60からの空気AR1が流通している。第1流路部61aの内部に流通する空気AR1は、複数の延出部82および複数の冷却促進部70に吹き付けられる。これにより、第1送風装置60は、被冷却部である延出部82に空気AR1を送る。
冷媒生成部20によって生成された冷媒Wは、冷媒伝送部50の接続部54によって、冷媒保持部71Gに伝送される。冷媒保持部71Gに伝送された冷媒Wは、連結部73aを介して冷媒保持部71Bに伝送され、かつ、連結部73bを介して冷媒保持部71Rに伝送される。このようにして、冷媒生成部20で生成された冷媒Wが、3つの光変調ユニット4R,4G,4Bに伝送される。そして、伝送されて冷媒保持部71に保持された冷媒Wが気化することで、冷却対象である光変調ユニット4R,4G,4Bが冷却される。より詳細には、冷媒保持部71に保持された冷媒Wが気化することで、被冷却部である延出部82が冷却され、フレーム本体部81、およびフレーム本体部81を介して延出部82と熱的に接続された光変調装置4RP,4GP,4BPが冷却される。これにより、冷却装置10によって、冷却対象である光変調ユニット4R,4G,4Bを冷却できる。
上述したように、本実施形態では、第1流路部61aの内部に収容された複数の延出部82および複数の冷却促進部70において、冷媒Wが気化する。そのため、第1ダクト61の内部を流通する空気AR1のうち、複数の延出部82および複数の冷却促進部70を通過した後の空気AR1には、気化した冷媒Wが含まれる。以下の説明においては、延出部82において気化した冷媒Wを含んだ空気AR1を、空気AR4と呼ぶ場合がある。
本実施形態において空気AR4は、冷却送風装置である第1送風装置60から冷却対象に送られた後の空気である。図3に示すように、空気AR4は、第1流路部61aから、第2流路部61b、第3流路部61c、および第4流路部61dをこの順に通って、冷媒生成部20における第2ダクト62の内部を流通する空気AR1に合流する。このようにして、第1ダクト61は、冷却対象において気体に変化した冷媒Wを含む空気AR4を、冷媒生成部20に向けて流通させる。第1ダクト61から第2ダクト62に流入した空気AR4は、第1領域F1に位置する吸放湿部材40の部分に送られる。すなわち、本実施形態において第1ダクト61は、冷却送風装置である第1送風装置60から冷却対象に送られた後の空気AR4を吸放湿部材40に向けて流通させる。
なお、本明細書において「第1ダクトが空気を吸放湿部材に向けて流通させる」とは、第1ダクトの内部を流通する空気が吸放湿部材に送られればよく、本実施形態のように、第1ダクト61の内部を流通する空気AR4が第2ダクト62を介して吸放湿部材40に送られてもよいし、第1ダクト61から排出された空気AR4が他のダクトを介さずに吸放湿部材40に送られてもよい。
本実施形態によれば、冷却装置10は、冷媒生成部20で生成した冷媒Wを冷媒伝送部50によって冷却対象へと伝送し、吸熱反応である冷媒Wの気化を利用することで冷却対象から熱を奪って冷却対象を冷却することができる。冷媒Wの気化による冷却は、積極的に冷却対象から熱を奪えるため、空冷および液冷のように単に冷媒への伝熱によって冷却対象を冷却する場合に比べて、冷却性能に優れている。これにより、空冷および液冷と同じ冷却性能を得る場合に、空冷および液冷に比べて冷却装置10全体を小型化しやすい。
また、冷媒Wの気化による冷却の場合、気化する冷媒Wが冷却対象と接触する表面積を大きくすることで冷却性能を向上できる。そのため、冷却装置10による冷却性能を大きくしても、騒音が大きくなることを抑制できる。以上により、本実施形態によれば、冷却性能に優れ、かつ、小型で静粛性に優れた冷却装置10を備えたプロジェクター1が得られる。
また、本実施形態によれば、冷媒生成部20において冷媒Wを生成できるため、使用者が冷媒Wを補充する手間がなく、使用者の利便性を向上できる。また、冷媒生成部20によって、冷媒Wを必要なときに必要な分だけ生成することが調整可能であるため、貯蔵タンク等に冷媒Wを溜めておかなくてもよく、プロジェクター1の重量を軽くできる。
また、本実施形態によれば、冷却対象において気化した冷媒Wを含む空気AR4を、空気中から冷媒Wを生成する冷媒生成部20に向けて流通させる第1ダクト61が設けられている。そのため、気化した冷媒Wを冷媒生成部20に送り、空気中から再度凝縮させて冷媒Wを生成することができる。すなわち、気化した後の冷媒Wを再利用することができる。したがって、冷媒生成部20における冷媒Wの生成効率を向上できる。
また、本実施形態によれば、冷却装置10は、冷却対象に空気を送る冷却送風装置として第1送風装置60を有する。そのため、第1送風装置60から送られる空気AR1によって、冷却対象である光変調ユニット4R,4G,4Bに送られた冷媒Wを気化させやすく、光変調ユニット4R,4G,4Bをより冷却することができる。本実施形態において、第1送風装置60は、被冷却部である延出部82に空気AR1を送るため、延出部82に送られた冷媒Wを好適に気化させることができる。
また、本実施形態によれば、第1ダクト61は、冷却送風装置である第1送風装置60から冷却対象に送られた後の空気AR1を冷媒生成部20に向けて流通させる。そのため、第1送風装置60から送られる空気AR1によって、冷却対象において気化した冷媒Wを第1ダクト61の内部に流通させやすい。これにより、気化した冷媒Wを好適に冷媒生成部20に送ることができる。したがって、冷媒生成部20における冷媒Wの生成効率をより向上できる。
また、本実施形態によれば、吸放湿部材40によって第1送風装置60から送られる空気AR1に含まれた水蒸気を吸湿でき、吸放湿部材40によって吸湿した水分を第2送風装置23によって送られる空気AR2内に水蒸気として放湿できる。そして、熱交換部30によって、空気AR2に水蒸気として放湿された水分を凝縮させて冷媒Wを生成することができる。これにより、本実施形態によれば、プロジェクター1内の雰囲気中から冷媒Wを生成することができる。
また、本実施形態によれば、第1ダクト61は、冷却対象に送られた後の空気AR4を吸放湿部材40に向けて流通させる。そのため、空気AR4に含まれた気化した冷媒Wを、吸放湿部材40に再び吸湿させることができる。これにより、例えば、第1送風装置60によってプロジェクター1の外部から取り入れられた空気AR1の湿度が比較的低い場合であっても、吸放湿部材40に吸湿される水蒸気の量を十分に多くしやすい。したがって、冷媒生成部20における冷媒Wの生成効率をより向上できる。
また、本実施形態によれば、冷媒生成部20は、第1送風装置60から送られる空気AR1を吸放湿部材40に向けて流通させる第2ダクト62を有する。そのため、第1送風装置60から放出される空気AR1を、吸放湿部材40に送りやすい。これにより、吸放湿部材40に好適に水蒸気を吸湿させることができる。したがって、冷媒生成部20における冷媒Wの生成効率をより向上できる。
また、本実施形態によれば、第1ダクト61の内部を流通する空気AR1の流れ方向において第1ダクト61の下流側の端部は、第2ダクト62に接続されている。そのため、第1ダクト61の内部を流通する空気AR1(空気AR4)を、第2ダクト62を介して好適に吸放湿部材40に送ることができる。したがって、冷却対象において気化した冷媒Wを、吸放湿部材40に好適に再度吸湿させることができ、冷媒生成部20における冷媒Wの生成効率をより向上できる。
また、本実施形態によれば、第1送風装置60は、冷却送風装置であり、第1領域F1に位置する吸放湿部材40の部分を通過した後の空気AR1を冷却対象に送る。そのため、吸放湿部材40に空気AR1を送る第1送風装置60を冷却送風装置として利用できる。これにより、第1送風装置60の他に冷却送風装置を別途設ける必要がない。したがって、プロジェクター1の部品点数が増加することを抑制でき、騒音が大きくなることを抑制できる。
また、冷却対象に送られた冷媒Wが気化すると、気化した冷媒Wによって周囲の空気の湿度が比較的高くなる。そのため、比較的湿度の高い空気が、冷却対象に影響を与えて不具合を生じさせる虞がある。具体的に、冷却対象が光学素子である場合、冷却対象において気化した冷媒Wによって、光学素子に入射される光または光学素子から射出される光の進行が阻害される虞がある。これにより、プロジェクターの信頼性が低下する虞があった。
これに対して、本実施形態によれば、被冷却部である延出部82は防塵ケース90の外部に配置されている。そのため、延出部82に送られた冷媒Wは、防塵ケース90の外部で気化する。一方、冷却対象本体部である光変調装置4RP,4GP,4BPは、防塵ケース90の内部に配置されている。そのため、防塵ケース90の外部において気化した冷媒Wが光変調装置4RP,4GP,4BPの周囲に移動することを、防塵ケース90によって抑制できる。これにより、気化した冷媒Wによって光変調装置4RP,4GP,4BPの周囲の空気の湿度が高くなることを抑制できる。したがって、光変調装置4RP,4GP,4BPに入射される光および光変調装置4RP,4GP,4BPから射出される光の進行が阻害されることを抑制できる。このように、本実施形態によれば、気化した冷媒Wが冷却対象本体部に不具合を生じさせることを抑制でき、プロジェクター1の信頼性を向上できる。
特に本実施形態によれば、光変調ユニット4R,4G,4Bが冷却対象であり、光変調装置4RP,4GP,4BPが冷却対象本体部である。そのため、光変調装置4RP,4GP,4BPに不具合が生じることを抑制でき、プロジェクター1から射出されるカラー画像(映像)にゆらぎが生じる等の不具合を抑制できる。
また、本実施形態によれば、被冷却部である延出部82は、防塵ケース90の外部において第1ダクト61の内部に配置され、第1ダクト61には、冷却送風装置である第1送風装置60からの空気AR1が流入する。そのため、第1送風装置60から送られる空気AR1を複数の延出部82に好適に送ることができる。これにより、各延出部82において冷媒Wの気化を好適に促進させることができ、冷却対象である光変調ユニット4R,4G,4Bをより冷却できる。また、冷媒Wが第1ダクト61の内部で気化するため、気化した冷媒Wを、第1ダクト61によって好適に冷媒生成部20に送ることができる。
また、本実施形態によれば、防塵ケース90には、保持フレーム80が通された貫通孔91が設けられ、貫通孔91と保持フレーム80との間には、封止部材92が設けられている。そのため、貫通孔91と保持フレーム80との隙間から防塵ケース90内に、異物および気化した冷媒Wが侵入することを抑制できる。これにより、プロジェクター1の信頼性をより向上できる。
また、上述したように、本実施形態では、プロジェクター1の内部に外部の空気を取り込む吸気ファンである第1送風装置60を利用して、被冷却部に送られた冷媒Wの気化を促進させる。そのため、第1送風装置60の出力を低くしても、本実施形態の冷却装置10が設けられておらず送風のみで冷却対象が冷却されるときと同等の冷却性能を得ることが可能である。したがって、吸気ファンである第1送風装置60の出力を低くして、第1送風装置60から生じる騒音を低減することができ、プロジェクター1の静粛性をより向上できる。
また、本実施形態によれば、冷却対象本体部である光変調装置4RP,4GP,4BPを保持する保持フレーム80は、金属製である。そのため、光変調装置4RP,4GP,4BPの熱が保持フレーム80に伝わりやすい。これにより、保持フレーム80のうち被冷却部である延出部82を冷媒Wの気化によって冷却することで、冷却対象本体部である光変調装置4RP,4GP,4BPをより好適に冷却することができる。
また、本実施形態によれば、保持フレーム80の材料は、アルミニウムを含む。そのため、保持フレーム80の熱伝導率を比較的高くしやすい。これにより、光変調装置4RP,4GP,4BPの熱がより保持フレーム80に伝わりやすい。したがって、保持フレーム80のうち被冷却部である延出部82を冷媒Wの気化によって冷却することで、冷却対象本体部である光変調装置4RP,4GP,4BPをより好適に冷却することができる。
また、本実施形態によれば、保持フレーム80の熱伝導率は、冷媒伝送部50の熱伝導率よりも高い。そのため、保持フレーム80の熱伝導率を比較的高くしやすい。これにより、光変調装置4RP,4GP,4BPの熱がより保持フレーム80に伝わりやすい。したがって、保持フレーム80のうち被冷却部である延出部82を冷媒Wの気化によって冷却することで、冷却対象本体部である光変調装置4RP,4GP,4BPをより好適に冷却することができる。
また、本実施形態によれば、被冷却部である延出部82に、冷媒Wを保持する冷媒保持部71が設けられている。そのため、延出部82に伝送された冷媒Wを、冷媒Wが気化するまで冷媒保持部71によって延出部82に対して保持しておくことができる。これにより、生成した冷媒Wを無駄なく利用しやすく、冷却装置10の冷却性能をより向上させることができる。
また、本実施形態によれば、冷媒保持部71は、被冷却部である延出部82の面に取り付けられ、かつ、多孔質部材製である。そして、冷媒保持部71の少なくとも一部は、重ね方向の冷媒保持部71側から視て、露出している。そのため、冷媒保持部71の露出した部分から冷媒Wを気化させやすく、冷却装置10の冷却性能をより向上させることができる。また、冷媒保持部71が多孔質部材製であるため、毛細管現象によって、冷媒保持部71が設けられた被冷却部の面上に均一に冷媒Wを行き渡らせやすく、より冷却対象を冷却しやすい。
また、例えば、接着剤によって冷媒保持部71を延出部82に固定する場合、接着剤が冷媒保持部71に吸収されて、多孔質部材製である冷媒保持部71の孔が塞がれる場合がある。そのため、冷媒保持部71に冷媒Wが吸収されにくくなり、冷媒保持部71によって冷媒Wを保持しにくくなる場合がある。
これに対して、本実施形態によれば、冷媒保持部71を延出部82との間で挟んで固定する固定部材72が設けられている。そのため、接着剤を使用することなく、冷媒保持部71を延出部82に対して固定することができる。これにより、冷媒保持部71によって冷媒Wを保持しにくくなることを抑制できる。また、本実施形態では、固定部材72は金属製である。そのため、固定部材72は、熱伝導率が比較的高く、冷却されやすい。したがって、第1送風装置60からの空気AR1および冷媒Wの気化によって固定部材72の温度が低下しやすく、固定部材72と接触する被冷却部をより冷却しやすい。
また、本実施形態によれば、冷媒保持部71は、複数設けられた光変調ユニット4R,4G,4Bにそれぞれ設けられ、2つの冷媒保持部71G,71B同士を互いに連結する連結部73aと、2つの冷媒保持部71G,71R同士を連結する連結部73bと、が設けられている。そのため、冷媒伝送部50を1つの冷媒保持部71に接続させることで、他の冷媒保持部71にも冷媒Wを伝送することができる。これにより、プロジェクター1の内部における冷媒伝送部50の引き回しを簡単化できる。
また、本実施形態によれば、連結部73a,73bには、連結部73a,73bをそれぞれ覆う被覆部74が設けられている。そのため、連結部73a,73bを伝って移動する冷媒Wが連結部73a,73bにおいて気化することを抑制できる。これにより、冷媒Wが冷却対象である光変調ユニット4R,4G,4Bの冷却に寄与せずに気化することを抑制でき、生成した冷媒Wが無駄になることを抑制できる。
なお、本実施形態においては、連結部73a,73bと同様に、接続部54が被覆されていてもよい。この構成によれば、冷却対象に伝送する間に冷媒Wが気化することを抑制できる。そのため、冷却対象に効率よく冷媒Wを伝送でき、かつ、生成した冷媒Wが無駄になることをより抑制できる。接続部54および連結部73a,73bは、例えば、チューブ等によって周囲を被覆されてもよい。また、接続部54および連結部73a,73bは、表面に気化を抑制するコーティング処理が施されてもよい。
また、例えば、冷媒生成部20において、第2送風装置23から熱交換部30に送られる空気AR2の湿度が比較的低い場合、熱交換部30が冷却されても、冷媒Wが生成されにくい場合がある。熱交換部30に送られる空気AR2の湿度は、例えば、プロジェクター1の外部の空気等が混ざり込むような場合に、低下する場合がある。
これに対して、本実施形態によれば、冷媒生成部20は、第2送風装置23から放出された空気AR2が循環する循環経路27を有する。そのため、循環経路27を略密閉することで循環経路27内にプロジェクター1の外部の空気が入ることを抑制でき、熱交換部30に送られる空気AR2の湿度を比較的高い状態に維持しやすい。したがって、熱交換部30を冷却することで、好適に冷媒Wを生成することができる。
また、本実施形態によれば、加熱部22は、第2領域F2に位置する吸放湿部材40の部分を通過する前の空気を加熱する加熱本体部22aと、第2送風装置23と、を有する。そのため、加熱部22は、第2送風装置23によって吸放湿部材40に空気AR2を送ることで、第2領域F2に位置する吸放湿部材40の部分を加熱することができる。これにより、加熱本体部22aを吸放湿部材40から離れた位置に配置しても、加熱部22によって吸放湿部材40を加熱することができる。したがって、加熱部22の構成の自由度を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、冷媒生成部20は、吸放湿部材40を回転させるモーター24を有する。そのため、吸放湿部材40を一定の速度で安定して回転させることができる。これにより、第1領域F1に位置する吸放湿部材40の部分に空気AR1から好適に水蒸気を吸湿させることができ、かつ、第2領域F2に位置する吸放湿部材40の部分から空気AR2へと好適に水分を放湿させることができる。したがって、効率的に冷媒Wを生成できる。
また、本実施形態によれば、冷媒伝送部50は、毛細管現象によって冷媒Wを伝送する。そのため、冷媒Wを伝送するためにポンプ等の動力を別途用意する必要がない。これにより、プロジェクター1の部品点数が増加することを抑制でき、プロジェクター1をより小型・軽量化しやすい。
また、本実施形態によれば、冷媒伝送部50は、冷媒生成部20と冷却対象とを接続する多孔質部材製の接続部54を有する。そのため、冷媒Wを接続部54に吸収させて毛細管現象によって伝送することができる。
また、本実施形態によれば、冷媒伝送部50は、第2蓋部33の内部に設けられた第2捕捉部52を有する。第2捕捉部52は、接続部54と接続されている。そのため、第2蓋部33の内部に溜まった冷媒Wを第2捕捉部52で吸収して毛細管現象によって接続部54に伝送することができる。これにより、生成した冷媒Wを無駄なく冷却対象へと送りやすい。
また、本実施形態によれば、冷媒伝送部50は、第1蓋部32の内部に設けられた第1捕捉部51と、第1捕捉部51と第2捕捉部52とを接続する第3捕捉部53と、を有する。これにより、第1蓋部32の内部に溜まった冷媒Wを第1捕捉部51で吸収して、毛細管現象によって第3捕捉部53を介して第2捕捉部52に伝送することができる。したがって、第1蓋部32の内部に溜まった冷媒Wを第2捕捉部52から接続部54に伝送して、冷却対象に伝送することができる。そのため、生成した冷媒Wをより無駄なく冷却対象へと送りやすい。
また、本実施形態によれば、第3捕捉部53は、配管部31aの内部を通る。そのため、配管部31aの内部に溜まった冷媒Wを第3捕捉部53で吸収して、第2捕捉部52および接続部54を介して冷却対象へと伝送することができる。したがって、生成した冷媒Wをより無駄なく冷却対象へと送りやすい。
また、本実施形態によれば、接続部54の幅は、例えば、第1捕捉部51の幅、第2捕捉部52の幅、および第3捕捉部53の幅よりも大きい。そのため、接続部54の幅を比較的大きくしやすく、接続部54によって伝送できる冷媒Wの量を多くできる。したがって、冷媒伝送部50によって冷媒Wを冷却対象に送りやすく、冷却対象をより冷却しやすい。
また、一方で、第1捕捉部51の幅、第2捕捉部52の幅、および第3捕捉部53の幅を比較的小さくしやすい。そのため、第1捕捉部51と第2捕捉部52と第3捕捉部53とによって保持される冷媒Wの量を少なくできる。これにより、第1捕捉部51と第2捕捉部52と第3捕捉部53とによって保持されたまま、熱交換部30の内部に残る冷媒Wの量を少なくでき、生成した冷媒Wをより無駄なく冷却対象へと送りやすい。
<第2実施形態>
本実施形態は、第1実施形態に対して、第1ダクト161の構成が異なる。図9は、本実施形態の冷却装置110の一部を模式的に示す概略構成図である。なお、上述した実施形態と同様の構成については、適宜同一の符号を付す等により説明を省略する場合がある。
図9に示すように、本実施形態の冷却装置110において、冷媒生成部120の第2ダクト162は、第1ダクト161に接続されていない。第2ダクト162のその他の構成は、第1実施形態の第2ダクト62のその他の構成と同様である。冷媒生成部120のその他の構成は、第1実施形態の冷媒生成部20のその他の構成と同様である。
第1ダクト161は、第1流路部61aと、第2流路部61bと、第3流路部61cと、第4流路部161dと、第5流路部161fと、を有する。第4流路部161dは、第1実施形態の第4流路部61dと異なり、第2ダクト162と接続されていない。第4流路部161dのその他の構成は、第1実施形態の第4流路部61dのその他の構成と同様である。
第5流路部161fは、第4流路部161dにおける延伸方向DEの他方側(−DE側)の端部から回転軸方向DRの一方側(+DR側)に延びる。第5流路部161fは、吸放湿部材40における回転軸方向DRの他方側(−DR側)に位置する。第5流路部161fにおける回転軸方向DRの一方側の端部は、開口しており、第1領域F1に位置する吸放湿部材40の部分と隙間を介して対向する。
本実施形態において第1送風装置60から吸放湿部材40を介して第1ダクト61に流入した空気AR1は、第1流路部61a、第2流路部61b、第3流路部61c、第4流路部161d、および第5流路部161fをこの順に流通して、吸放湿部材40に向けて放出される。すなわち、本実施形態において第5流路部161fにおける回転軸方向DRの一方側(+DR側)の端部は、第1ダクト161の内部を流通する空気AR1の流れ方向において第1ダクト161の下流側の端部である。
第1ダクト161から吸放湿部材40に向けて放出された空気AR1(空気AR4)は、吸放湿部材40を通過して、第1流路部61aから再び第1ダクト161の内部に流入する。第1ダクト161から放出された後に再び第1ダクト161に流入した空気AR1(空気AR4)は、第1流路部61aにおいて、第2ダクト162から送られた空気AR1と合流する。
第1ダクト161のその他の構成は、第1実施形態の第1ダクト61のその他の構成と同様である。冷却装置110のその他の構成は、第1実施形態の冷却装置10のその他の構成と同様である。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、第1ダクト161は、冷却対象に送られた後の空気AR4を吸放湿部材40に向けて流通させる。そのため、空気AR4に含まれた気化した冷媒Wを、吸放湿部材40に再び吸湿させることができる。これにより、吸放湿部材40に吸湿される水蒸気の量を多くすることができる。したがって、冷媒生成部120における冷媒Wの生成効率を向上できる。
<第3実施形態>
本実施形態は、第1実施形態に対して、第1ダクト261における第1流路部261aの形状が異なる。本実施形態のその他の構成は、第1実施形態のその他の構成と同様である。図10は、光変調ユニット4R,4G,4Bと第1ダクト261の一部とを上側から視た断面図である。なお、上述した実施形態と同様の構成については、適宜同一の符号を付す等により、説明を省略する場合がある。
第1流路部261aは、図10に示すように、上側から視て、角張ったU字形状に延びている。第1流路部261aは、第1流通部261gと、第2流通部261hと、第3流通部261iと、を有する。第1流通部261gと第3流通部261iとは、光軸方向Xに延び、幅方向Yに間隔を空けて配置されている。第2流通部261hは、幅方向Yに延び、第1流通部261gの端部と第3流通部261iの端部とを繋いでいる。
第1流通部261gの内部には、光変調ユニット4Rの延出部82が配置されている。第2流通部261hの内部には、光変調ユニット4Gの延出部82が配置されている。第3流通部261iの内部には、光変調ユニット4Bの延出部82が配置されている。
光変調ユニット4Rの延出部82のうち冷媒保持部71が設けられる気化面82d,82eは、第1流通部261gが延びる光軸方向Xに沿って配置されている。光変調ユニット4Gの延出部82のうち冷媒保持部71が設けられる気化面82d,82eは、第2流通部261hが延びる幅方向Yに沿って配置されている。光変調ユニット4Bの延出部82のうち冷媒保持部71が設けられる気化面82d,82eは、第3流通部261iが延びる光軸方向Xに沿って配置されている。各延出部82において気化面82dは、各光変調ユニット4R,4G,4Bを通過する光の方向において、光入射側を向く面である。各延出部82において気化面82eは、各光変調ユニット4R,4G,4Bを通過する光の方向において、光射出側を向く面である。
第1流路部261aの内部において空気AR1は、第1流通部261gの内部、第2流通部261hの内部、および第3流通部261iの内部の順に流れる。すなわち、複数の光変調ユニット4R,4G,4Bにおけるそれぞれの延出部82は、第1流路部261aの内部を流通する空気AR1の流れ方向に沿って並んで配置されている。第1流路部261aの内部を流通する空気AR1は、光変調ユニット4Rの延出部82、光変調ユニット4Gの延出部82、および光変調ユニット4Bの延出部82の順に送られる。
このように、本実施形態によれば、複数の延出部82に、第1送風装置60からの空気AR1を順に送ることができる。そのため、複数の延出部82のそれぞれに対して、好適に空気AR1を送りやすい。具体的には、例えば、互いに逆側に設けられた気化面82d,82eを第1流路部261aが延びる方向に沿って配置することで、気化面82dと気化面と82eとの両方に空気AR1を触れさせやすくできる。これにより、延出部82の気化面82d,82eに設けられた冷媒保持部71に空気AR1を送りやすく、冷媒保持部71に送られた冷媒Wを効率的に気化させることができる。したがって、各延出部82において好適に冷媒Wの気化を促進させることができ、冷却対象である光変調ユニット4R,4G,4Bをより冷却しやすい。
<第4実施形態>
本実施形態は、第1実施形態に対して、第1ダクト361における第1流路部361aの形状が異なる。本実施形態のその他の構成は、第1実施形態のその他の構成と同様である。図11は、光変調ユニット4R,4G,4Bと第1ダクト361の一部とを上側から視た断面図である。なお、上述した実施形態と同様の構成については、適宜同一の符号を付す等により、説明を省略する場合がある。
第1流路部361aは、図11に示すように、流入部363fと、第1流通部(分岐路)363aと、第2流通部(分岐路)363bと、有する。流入部363fは、第1送風装置60からの空気AR1が流入される部分である。流入部363fは、光軸方向Xに延びている。流入部363fには、光軸方向Xの他方側(−X側)から一方側(+X側)に向かって空気AR1が流入される。
第1流通部363aと第2流通部363bとは、流入部363fを介して第1送風装置60から送られる空気AR1が分岐する複数の分岐路である。第1流通部363aは、流入部363fから幅方向Yの他方側(−Y側)に延びている。第2流通部363bは、流入部363fから光軸方向Xの一方側(+X側)に延びた後、角張ったU字状に折返し、第1流通部363aに繋がっている。第2流通部363bは、上流部363cと、中流部363dと、下流部363eと、を有する。
上流部363cと下流部363eとは、光軸方向Xに延び、幅方向Yに間隔を空けて配置されている。中流部363dは、幅方向Yに延び、上流部363cの光軸方向一方側(+X側)の端部と下流部363eの光軸方向一方側の端部とを繋いでいる。下流部363eの光軸方向他方側(−X側)の端部は、第1流通部363aに繋がっている。
流入部363fから第1流路部361aの内部に流入した空気AR1は、第1流通部363aに流入される空気AR1aと、第2流通部363bに流入される空気AR1bとに分岐する。第2流通部363bに流入される空気AR1bは、上流部363c、中流部363d、および下流部363eをこの順に流れて、第1流通部363aの内部を流通する空気AR1aと合流する。
第1流通部363aの内部には、光変調ユニット4Gの延出部82が配置されている。第2流通部363bの内部には、光変調ユニット4Rの延出部82および光変調ユニット4Bの延出部82が配置されている。すなわち、複数の分岐路である第1流通部363aおよび第2流通部363bのそれぞれには、少なくとも1つの延出部82が配置されている。本実施形態において光変調ユニット4Rの延出部82は、第2流通部363bのうち上流部363cの内部に配置されている。光変調ユニット4Bの延出部82は、第2流通部363bのうち下流部363eの内部に配置されている。各光変調ユニット4R,4G,4Bの延出部82は、第3実施形態と同様に、各気化面82d,82eが第1流路部361aの各部が延びる方向に沿って配置されている。
第1流通部363aに流入する空気AR1aは、光変調ユニット4Gの延出部82に送られる。第2流通部363bに流入する空気AR1bは、光変調ユニット4Rの延出部82、および光変調ユニット4Bの延出部82に、この順に送られる。
本実施形態によれば、第1流路部361aが複数の分岐路として第1流通部363aと第2流通部363bとを有し、各流通部のそれぞれには少なくとも1つの延出部82が配置されている。そのため、分岐路である各流通部のそれぞれに対して、被冷却部を通過する前の空気AR1a,AR1bを流入させることができる。これにより、複数の被冷却部に対して比較的温度が低い空気AR1を送りやすく、冷却対象をより冷却しやすい。
具体的に本実施形態では、第1流通部363aに流入される空気AR1aは、他の延出部82を通過することなく、光変調ユニット4Gの延出部82に送られる。また、第2流通部363bに流入される空気AR1bは、他の延出部82を通過することなく、光変調ユニット4Rの延出部82に送られる。そのため、光変調ユニット4Gの延出部82と光変調ユニット4Rの延出部82とに、他の延出部82を通過する前の比較的温度が低い空気AR1を送ることができる。
また、第1流通部363aの内部を流通する空気AR1aは、複数の延出部82のうち、光変調ユニット4Gの延出部82のみに送られる。ここで、光変調ユニット4Gは、他の光変調ユニット4R,4Bよりも発熱量が多くなりやすい。そのため、光変調ユニット4Gの延出部82を通過した後の空気AR1aは、比較的温度が高くなりやすい。したがって、光変調ユニット4Gの延出部82を通過する空気AR1aを他の延出部82に送らない構成とすることで、複数の光変調ユニット4R,4G,4Bの延出部82を効率よく冷却できる。
<第5実施形態>
本実施形態は、第1実施形態に対して、循環送風装置495が設けられている点が異なる。図12は、光変調ユニット4B,4Gと防塵ケース490と第1ダクト61の一部とを示す断面図である。なお、上述した実施形態と同様の構成については、適宜同一の符号を付す等により、説明を省略する場合がある。
本実施形態のプロジェクター401は、防塵ケース490の内部に収容された循環送風装置495を備える。循環送風装置495は、防塵ケース490の内部の空気を循環させる。本実施形態において循環送風装置495が空気を排出する向きは、第1流路部61a内における空気AR1が流れる向きと同じ向きである。循環送風装置495は、例えば、遠心ファンである。なお、循環送風装置495は、軸流ファンであってもよい。
防塵ケース490は、ヒートシンク(放熱構造)494を有する。ヒートシンク494は、防塵ケース490の外部に熱を放出する放熱構造である。本実施形態においてヒートシンク494は、防塵ケース490の壁部のうち光軸方向一方側(+X側)に位置する側壁部490bに設けられている。本実施形態においてヒートシンク494は、基部494aと、複数の内側フィン494bと、複数の外側フィン494cと、を有する。
基部494aは、側壁部490bに形成された孔部490cに嵌め込まれ、側壁部490bの一部を構成している。基部494aの内側面は、防塵ケース490の内側面の一部を構成している。基部494aの外側面は、防塵ケース490の外側面の一部を構成している。複数の内側フィン494bは、基部494aの内側面、すなわち防塵ケース490の内側面に設けられている。複数の内側フィン494bは、基部494aから防塵ケース490の内部に突出している。複数の外側フィン494cは、基部494aの外側面、すなわち防塵ケース490の外側面に設けられている。複数の外側フィン494cは、基部494aから防塵ケース490の外部に突出している。
防塵ケース490のその他の構成は、第1実施形態の防塵ケース90のその他の構成と同様である。プロジェクター401のその他の構成は、第1実施形態のプロジェクター1のその他の構成と同様である。
本実施形態によれば、防塵ケース490の内部に循環送風装置495が設けられている。そのため、防塵ケース490の内部の空気を循環送風装置495によって循環させることができる。これにより、防塵ケース490の内部に収容された光変調装置4RP,4GP,4BPの熱を、循環する空気を介して防塵ケース490の壁部に伝えやすい。したがって、光変調装置4RP,4GP,4BPの熱を防塵ケース490の壁部から外部に放出しやすくできる。そのため、冷却対象である光変調ユニット4R,4G,4Bをより冷却できる。
また、本実施形態によれば、防塵ケース490は、防塵ケース490の外部に熱を放出する放熱構造としてヒートシンク494を有する。そのため、光変調装置4RP,4GP,4BPから、防塵ケース490の内部の空気を介して防塵ケース490の壁部に伝えられた熱を、ヒートシンク494によって防塵ケース490の外部に放出しやすくできる。これにより、光変調装置4RP,4GP,4BPの熱をより好適に防塵ケース490の外部に放出できる。したがって、冷却対象である光変調ユニット4R,4G,4Bをより好適に冷却できる。
また、本実施形態によれば、ヒートシンク494は、防塵ケース490の内側面に設けられた複数の内側フィン494bを有する。そのため、複数の内側フィン494bを介して、防塵ケース490の内部の空気から光変調装置4RP,4GP,4BPの熱を吸収しやすい。これにより、光変調装置4RP,4GP,4BPの熱をより防塵ケース490の外部に放出しやすくできる。
また、本実施形態によれば、ヒートシンク494は、防塵ケース490の外側面に設けられた複数の外側フィン494cを有する。そのため、防塵ケース490の内部の空気を介してヒートシンク494に伝えられた光変調装置4RP,4GP,4BPの熱を、複数の外側フィン494cを介して防塵ケース490の外部の空気に放出しやすい。これにより、光変調装置4RP,4GP,4BPの熱をより防塵ケース490の外部に放出しやすくできる。
なお、本実施形態においては、下記の構成および方法を採用することもできる。
冷却装置は、冷媒生成部と、冷媒伝送部と、第1ダクトと、を有していればよく、例えば、冷却対象に空気を送る冷却送風装置を有しなくてもよい。この場合、冷却装置は、冷却対象において気化した冷媒を第1ダクトに送る送風装置を別途有していてもよい。この場合、当該送風装置は、冷却対象の鉛直方向の上側に空気を送り、気化することで鉛直方向の上側に上昇した冷媒を第1ダクトへと送ってもよい。また、第1ダクトが気化した冷媒を吸引可能な構成としてもよい。この場合、例えば、第1ダクトの内部、または第1ダクトの冷媒生成部側の外部等に、冷媒を吸引するためのファン等を設置してもよい。第1ダクトの内部には、被冷却部が配置されてなくてもよい。第1ダクトの形状は、冷却対象において気化した冷媒を含む空気を、冷媒生成部に向けて流通させることができるならば、特に限定されない。第1ダクトは、複数設けられてもよい。
冷媒生成部は、例えば、ペルチェ素子の吸熱面において水蒸気を凝縮させて冷媒を生成する構成であってもよい。この場合、第1ダクトは、冷媒生成部のうちペルチェ素子の吸熱面の周囲に、気化した冷媒を送る構成としてもよい。
第2ダクトは、設けられていなくてもよい。この場合、第1ダクトは、上述した第2実施形態のように直接的に吸放湿部材に空気を送ってもよいし、第1送風装置から送られる空気に合流させて、吸放湿部材に空気を送ってもよい。
上述した実施形態において冷却送風装置は、冷媒生成部20に設けられた第1送風装置60としたが、これに限られない。冷却送風装置は、冷媒生成部20に設けられる送風装置の他に別途設けられていてもよい。
上述した実施形態において冷却対象は、光変調ユニットとしたが、これに限られない。冷却対象は、特に限定されず、光変調装置であってもよいし、光変調装置と、光変調ユニットと、光源装置と、光源装置から射出された光の波長を変換する波長変換素子と、光源装置から射出された光を拡散する拡散素子と、光源装置から射出された光の偏光方向を変換する偏光変換素子とのうちの少なくとも一つを含んでもよい。この構成によれば、プロジェクターの各部を上述したのと同様に、冷却することができる。被冷却部の形状は、特に限定されない。防塵ケースの形状は、特に限定されない。防塵ケースは、設けられなくてもよい。
加熱部は、上述した実施形態に限られない。加熱部は、吸放湿部材に接触して吸放湿部材を加熱する構成であってもよい。この場合、加熱部は、吸放湿部材を通過する前の空気を加熱しなくてもよい。
また、上記実施形態において、透過型のプロジェクターに本発明を適用した場合の例について説明したが、本発明は、反射型のプロジェクターにも適用することも可能である。ここで、「透過型」とは、液晶パネル等を含む光変調装置が光を透過するタイプであることを意味する。「反射型」とは、光変調装置が光を反射するタイプであることを意味する。なお、光変調装置は、液晶パネル等に限られず、例えばマイクロミラーを用いた光変調装置であってもよい。
また、上記実施形態において、3つの光変調装置を用いたプロジェクターの例を挙げたが、本発明は、1つの光変調装置のみを用いたプロジェクター、4つ以上の光変調装置を用いたプロジェクターにも適用可能である。
また、本明細書において説明した各構成は、相互に矛盾しない範囲内において、適宜組み合わせることができる。