JP6872736B2 - 防音床材およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、木質基材の裏面にクッション材層を有した防音床材およびその製造方法に関する。
この種の防音床材に設けられたクッション材層は、吸音性、遮音性、衝撃緩和性の向上を目的として設けられており、防音床材としての防音性能を向上させるようにしたものである。
従来のこの種の防音床材として、クッション材層を2種の材料で構成したものが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この文献に記載されたクッション材層は、交互に横並び配置した硬質材および軟質材より構成されており、硬質材部分が軟質材の下面よりも凹んでいる。
この防音床材によれば、荷重が加わって軟質材が収縮していくと硬質材が床下地に接触し、それ以上の荷重が加われば、クッション材層が大きく収縮しないように硬質材が作用するため、沈み込みすぎず、良好な歩行感が得られる。また、この種の直貼り床材によれば、施工状態ではクッション材層の凹凸面により空洞が形成されるため、その空洞により防音性能を向上させることができる。
実開平3−108740号公報
しかしながら、上記従来の防音床材はクッション材層に2種の材料を用いているため、製造が面倒であり、製造コストも多くかかるおそれがある。
また、従来の防音床材は、防音性能がたとえばΔLL−5のように良いものほど歩行感が悪くなるという傾向があり、防音性能と歩行感とがともによく、それらのバランスがとれた防音床材の製造が求められていた。
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、良好な歩行感が得られ、歩行感と防音性能とのバランスもよく、かつ製造を低コストで効率よくできる防音床材およびその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の防音床材は、木質基材の裏面側にクッション材層を有した防音床材において、前記クッション材層は、その厚み方向の一方の面に複数の凹部が形成されており、該凹部の底面部に硬度向上用の添加剤が含浸されており、前記凹部は凹溝状とされ、前記クッション材層の平面視における前記添加剤の含浸位置が、前記凹部のそれぞれに対応した複数の部位とされ、且つ、前記凹部の長手方向における不連続な部位とされることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明の他の防音床材は、木質基材の裏面側にクッション材層を有した防音床材において、前記クッション材層は、その厚み方向の一方の面に複数の凹部が形成されており、該凹部の底面部に硬度向上用の添加剤が含浸されており、前記クッション材層の平面視における前記添加剤の含浸位置が、前記凹部のそれぞれに対応した複数の部位とされ、且つ、千鳥状となっていることを特徴とする。
また、上記の目的を達成するために、本発明の防音床材の製造方法は、木質基材の裏面側にクッション材層を有した防音床材を製造する、防音床材の製造方法において、クッション材層は、厚み方向の両面が平面とされたクッション材を原材料としており、クッション材の一方面の複数の部位に、溶剤系の硬度向上用の添加剤を塗布して凹部を形成する凹部形成ステップを、木質基材の裏面にクッション材を貼りつけるステップの実行の前、後のいずれかに実行することを特徴とする。
さらにまた、本発明の他の防音床材の製造方法は、木質基材の裏面側にクッション材層を有した防音床材を製造する、防音床材の製造方法において、前記クッション材層は、厚み方向の一方の面が平面とされ、他方の面に複数の凹部が形成されたクッション材を原材料としており、前記凹部は凹溝状とされ、前記クッション材の平面とされた面における前記凹部のそれぞれに対応した複数の部位に、硬度向上用の添加剤を塗布し、含浸させる手順とされ、前記クッション材層の平面視における前記添加剤の含浸位置が、前記凹部の長手方向における不連続な部位とされることを特徴とする。
そして、本発明のさらに他の防音床材の製造方法は、木質基材の裏面側にクッション材層を有した防音床材を製造する、防音床材の製造方法において、前記クッション材層は、厚み方向の一方の面が平面とされ、他方の面に複数の凹部が形成されたクッション材を原材料としており、前記クッション材の平面とされた面における前記凹部のそれぞれに対応した複数の部位に、硬度向上用の添加剤を塗布し、含浸させる手順とされ、前記クッション材層の平面視における前記添加剤の含浸位置が千鳥状となっていることを特徴とする。
また、本発明のさらに他の防音床材の製造方法は、木質基材の裏面側にクッション材層を有した防音床材を製造する、防音床材の製造方法において、クッション材層は、厚み方向の一方の面が平面とされ、他方の面に複数の凹部が形成されたクッション材を原材料としており、クッション材の凹部の内底面に、硬度向上用の添加剤を塗布することを特徴とする。
本発明の防音床材によれば、上述した構成となっているため、良好な歩行感が得られ、歩行感と防音性能とのバランスもよく、かつ、製造を低コストで効率よくできる。
また、本発明の他の防音床材によれば、上述した構成となっているため、良好な歩行感が得られ、歩行感と防音性能とのバランスもよく、かつ、製造を低コストで効率よくできる。
本発明の防音床材の製造方法によれば、上述した構成となっているため、歩行感が良好な防音床材を低コストで効率よく製造することができる。
また、本発明の他の防音床材の製造方法によれば、上述した構成となっているため、歩行感が良好な防音床材を低コストで効率よく製造することができる。
そして、本発明のさらに他の防音床材の製造方法によれば、上述した構成となっているため、歩行感が良好な防音床材を低コストで効率よく製造することができる。
さらにまた、本発明のさらに他の防音床材の製造方法によれば、上述した構成となっているため、歩行感が良好な防音床材を低コストで効率よく製造することができる。
(a)〜(d)は、本発明の実施形態に係る防音床材の4例の概略縦断面図である。 (a)は添加剤が含浸された部位を模式的に示した防音床材の部分平面図、(b)は(a)のA−A線に対応した拡大部分縦断面図、(c)は(a)のB−B線に対応した拡大部分縦断面図である。 (a)(b)は、本発明の一実施形態に係る防音床材の製造方法の一例を示した縦断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の他の実施形態に係る防音床材の製造方法の一例を示した縦断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の他の実施形態に係る防音床材の製造方法の一例を示した縦断面図である。 (a)(b)は、同実施形態に係る防音床材の製造方法の他の例を示した縦断面図である。
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面をもとに説明する。まず、以下の実施形態に係る防音床材1の概略基本構成について説明する。
本防音床材1は、木質基材10の裏面11側にクッション材層20を有した床材である。クッション材層20は、たとえば図1(a)〜(d)に示すように、その厚み方向の一方の面に複数の凹部22が形成されており、凹部22の底面部23に硬度向上用の添加剤が含浸されている。ここで、底面部23とは、凹部22の底部側(凹部22の内底面から凹部22面とは反対の面まで)の肉薄となった部位である。
防音床材1がこのような構成となっているため、凹部22の底面部23が添加剤によりクッション材層20の他の部位よりも硬く形成されている。そのため、柔軟なクッション材層20による、歩行時のぶよぶよ感、ふわふわ感を緩和することができ、良好な歩行感が得られる。もちろん、防音床材1はクッション材層20を有しているので、防音性能を担保され得る。
ついで、この防音床材1の詳細について、図1に示した4例を参照しながら説明する。なお、図1に示した縦断面図は、長方形の防音床材1を短手方向で切断したものの断面図である。
この防音床材1の木質基材10としては、複数の単板を重ねてなる合板を用いることができる。合板としては、5プライ、7プライなど種々のものを使用できる。もちろん、合板以外の他の材料を木質基材10として用いてもよい。この木質基材の表面には、突き板や化粧シートよりなる化粧材30が貼着されている。
木質基材10の裏面11には、長手方向、短手方向のそれぞれに沿って延びる、縦断面視でほぼ同形状の複数のスリット12が形成されている(図1(a)〜(d)参照)。これらのスリット12は木質基材10の側端から反対側の側端まで貫通するように鋸加工などにより形成されている。木質基材10は、これらのスリット12により剛性が低下し、衝撃緩和作用がもたらされるようになっている。なお、スリット12が長手方向、短手方向の一方のみに形成されたものでもよいし、スリット12のないものでもよい。
また、木質基材10の裏面11側に設けたクッション材層20は、厚み方向の一方の面に長手方向に沿って延びた複数の凹部22が形成されて、ストライプ状の凹凸面となっている。凹凸面の凸部21は防音性能の向上に寄与している。
このクッション材層20は、ポリウレタン発泡体よりなるクッション材20aを材料とし、これを木質基材10の裏面に貼りつけてなる層である。なおクッション材20aとしては、ポリエチレン発泡体や不織布などでもよく、柔軟な多孔質材料であれば、その他の材料であってもよい。
クッション材層20に設けられた凹部22は、凹溝状とされ、平板状のクッション材料を熱圧縮することにより形成されている。したがって、添加剤が含浸されていない状態のクッション材20aにおける凹部22の底面部23は、凸部の厚み方向に相当する部位よりもやや硬めとなっている。よって、この凹部22の底面部23は歩行感の向上に寄与する。なお、凹部22の形成方法は熱圧縮に限られず、種々の加工方法によるものでもよく、添加剤が含浸されていない状態のクッション材20aは、凹凸に関係なく全体が均一な硬度のものであってもよい。
上述したように、クッション材層20の凹部22の底面部23には、硬度向上用の添加剤が含浸されている。つまり、添加剤の含浸された部位(以下、「添加剤の含浸部24」または「含浸部24」という)は、硬度が足りず歩行感があまりよくないクッション材層20を、歩行感が向上するように作用するものである。含浸部24は、図1(a)〜(c)にクロスハッチングで示してあるように、底面部23の厚み方向の一部であってもよいし、図1(d)にクロスハッチングで示してあるように、底面部23における厚み方向のほぼ全体であってもよい。
このようなクッション材層20を有した防音床材1は、図3〜図6の説明において後述する製造方法によって製造され得るが、他の製造方法によって製造されてもよく、後述する製造方法には限定されない。
含浸されている添加剤としては塗料が用いられる。塗料としては、コンクリート表面の硬質化に用いられる表面強化塗料が好適に用いられるが、これには限定されない。また、塗料の素材としては、アクリル系、ウレタン系、シリコン系、フッ素系など、いずれでもよい。また、塗料は水性、油性(溶剤)のいずれでもよい。さらに、硬化剤を付加して2液型とした弾性塗料が用いられてもよい。たとえば、弾性塗料としては、主剤と硬化剤との混合によりエポキシ樹脂、ウレタン樹脂などが生成されるものであればよい。
図1(a)〜(d)に示した防音床材1は、クッション材層20の形態が種々異なるものである。
図1(a)の防音床材1のクッション材層20は、凹部22が防音床材1の裏面側に形成されており、添加剤の含浸部24が底面部23における上面側(木質基材10との接着面側)に形成されている。つまり、底面部23の上部は添加剤により硬く形成され、底面部23の下部はそれよりも柔らかく形成されている。
また、この防音床材1の裏面側の凹凸面にはシート31が貼りつけされている。このシート31は合成樹脂などの薄材料よりなる。本防音床材1のように施工の際に凹凸面が裏面側に配されるものでは、床下地に接着剤を用いて施工する場合に、このシート31により接着剤の凹部22内への入りこみを防止することができる。その結果、防音性能や歩行感が所望のものにならないことを防止することができる。
この防音床材1によれば、底面部23の一部に添加剤により硬質化された含浸部24を有しているため、歩行の際のクッション材層20によるぶよぶよ感、ふわふわ感を抑制でき、防音性能、歩行感のバランスをよくすることができる。また、含浸部24が底面部23の表面(凹部22の内底面)にまで及んでいないため、内底面は本来のクッション材層20による軟らかさを有している。そのため、歩行の際に、クッション材層20の凸部21が圧縮されて凹部22の内底面が床下地側に接触した場合でも、硬質感のある打音は発生しにくい。
図1(b)の防音床材1のクッション材層20は、凹部22が木質基材10との接着面側に上向きに形成されており、添加剤の含浸部24が底面部23における凹部22の内底面側に形成されている。なお、この防音床材1はクッション材層20の裏面が平面となっているため、裏面にはシート31は貼りつけされていない。
この防音床材1についても図1(a)のものと同様、底面部23の一部に添加剤により硬質化された部位を有しているため、歩行の際のぶよぶよ感、ふわふわ感を抑制することができる。また、防音床材1の裏面に添加剤の含浸部24が露出していないため、歩行の際に硬質感のある打音が発生することを防止することができる。
図1(c)の防音床材1のクッション材層20は、図1(a)と同様、凹部22が防音床材1の裏面側に形成されているが、添加剤の含浸部24が底面部23における内底面に露出している。また、図1(a)と同様に凹部22が裏面側に配されているため、その凹凸面にシート31が貼りつけされている。
この防音床材1による効果は図1(a)のものと概ね同じであるが、添加剤の含浸部24が凹部22の内底面に露出しているため、歩行の際に硬質感のある打音が発生するおそれがある。ただし、添加剤の種類を弾性塗料とするなどにより硬質化の程度を低減することで、打音の低減化を図ることができる。
図1(d)の防音床材1のクッション材層20は、図1(a)と同様、凹部22が防音床材1の裏面側に形成されているが、添加剤の含浸部24が底面部23における厚み方向の全体に形成されている。また、図1(a)と同様に凹部22が裏面側に配されているため、その凹凸面にシート31が貼りつけされている。
この防音床材1は底面部23における添加剤の含浸部24の厚みが厚く、上記3例と同様の添加剤を用いた場合には、厚めの含浸部24により、歩行感がさらに良好となる可能性がある。この防音床材1についても、添加剤の含浸部24が凹部22の内底面に露出しているため、歩行の際に硬質感のある打音が発生するおそれがあるが、添加剤の種類を弾性塗料とするなどにより硬質化の程度を低減することで、打音の低減化を図ることができる。
つぎに、クッション材層20の平面における添加剤の含浸部24の形成位置について、図2を参照して説明する。
図2(a)は、クッション材層20の一部を模式的に示した部分平面図である。この平面図には、概略的に添加剤の含浸部24を〇印で示した。クッション材層20には、図2(a)に示すように、凹部22が長手方向Dに沿って延びるように形成してある。その凹部22(底面部23)と、凹部22に隣接する凸部21とは短手方向に交互に表れている。
上述したように、添加剤の含浸部24は凹部22の底面部23の位置に形成されているが、1条の底面部23の長手方向において含浸部24はほぼ等間隔に点在している。さらに、防音床材1の短手方向において凸部21を介して並んだ複数の凹部22(底面部23)のそれぞれには、含浸部24がほぼ等間隔に形成されているが、平面全体では図2(a)に示すように千鳥状に点在している。
このように含浸部24が連続して形成されていないため、図2(b)(c)のように、歩行の際に底面部23が矢印方向の上方からの荷重により圧縮されたときに、含浸部24が横方向(図2(a)に示すように全方位に放射状)に、図2(b)(c)に示すように隣接部を圧縮するように膨らむ。なお、図2(b)(c)には、底面部23の厚み方向の全体に含浸部24が形成されたものを図示した。
このように、平面視には含浸部24が点在形成してあるため、含浸部24の一部を横方向に逃がすことができ、変形分の逃げ場がなくなることを防止できる。なお、添加剤の含浸によりその部位が硬質化するが、その含浸部24は可撓性(弾性)があるため弾性変形の逃げ場が必要とされる。添加剤が弾性塗料である場合、含浸部24の弾性変形の程度が大きく、このように含浸部24を点在させて形成することが、特に有効である。
以上のように、添加剤の含浸位置は底面部23の長手方向における不連続な部位とされることが望ましく、平面全体としては図2(a)のように千鳥状となっていることが、さらに望ましい。
つぎに、本発明の防音床材の製造方法について、図3〜図6を参照して、各図に対応した4種の方法を説明する。いずれの方法も、木質基材10の裏面11側にクッション材層20を有した防音床材1を製造する方法であり、以下では、その方法の主たる工程である、クッション材20aに対する添加剤の付与工程を中心として説明する。
図3に示した防音床材の製造方法では、クッション材層20(図1参照)は、厚み方向の一方の面が平面とされ、他方の面に複数の凹部22が形成されたクッション材20aを原材料として用いている。このようなクッション材20aの凹部22は平板状の材料を熱圧縮して形成することが望ましいが、特にその方法には限られない。
まず、図3(a)の(a−1)に示すように、クッション材20aの平面とされた面における凹部22に対応した部位に、硬度向上用の添加剤を塗布する((a−1)における塗りつぶし矢印参照)。この塗布はすべての凹部22に対応して行われるが、図2(a)に示したように、塗布は長手方向に沿って点在位置に対して行うことが望ましい。
そして、添加剤を塗布した後に、時間の経過にしたがって、添加剤が凹部22の底面部23に含浸していき、底面部23の一部(平面側)に含浸部24が形成される(図3(a)の(a−2)参照)。なお、このように底面部23の厚み方向の一部のみに含浸部24を形成するためには、添加剤の塗布量を調整するか、あるいは、途中までの含浸が認められた時点でクッション材20aを裏返すようにすればよい。
こうして含浸部24が形成されたクッション材20aの平面とされた面を木質基材10の裏面に接着するようにして、つまり含浸部24が表れた面が接着面となるようにして、クッション材20aを木質基材10に貼りつけて2層化する(図3(b)参照)。なお、凹部22を有した面が接着面となるようにクッション材20aを貼りつけてもよいが、打音の発生を防止するためには、図3(b)のようにすることが望ましい。
このように2層に形成された防音床材本体1aに化粧材30およびシート31を付加することで、図1(a)に示した防音床材1が形成される。なお、化粧材30およびシート31は、図3に示した工程の実行前に取りつけておいてもよい。
図4に示した防音床材の製造方法では、クッション材層20は、厚み方向の一方の面が平面とされ、他方の面に複数の凹部22が形成されたクッション材20aを原材料として用いている。このようなクッション材20aの凹部22は平板状の材料を熱圧縮して形成することが望ましいが、特にその方法には限られない。
まず、図4(a)の(a−1)に示すように、クッション材20aの凹部22の内底面に硬度向上用の添加剤を塗布する((a−1)における塗りつぶし矢印参照)。この塗布はすべての凹部22に行われるが、図2(a)に示したように、塗布は長手方向に沿って点在位置に対して行うことが望ましい。
そして、添加剤を塗布した後に、時間の経過にしたがって、添加剤が凹部22の底面部23に含浸していき、底面部23の一部(内底面側)に含浸部24が形成される(図4(a)の(a−2)参照)。なお、このように底面部23の厚み方向の一部に含浸部24を形成するためには、添加剤の塗布量を調整するか、あるいは、途中までの含浸が認められた時点でクッション材20aを裏返すようにすればよい。
こうして含浸部24が形成されたクッション材20aのいずれかの面を木質基材10の裏面に接着するようにして、クッション材20aを木質基材10に貼りつけて2層化する(図4(b)(c)参照)。
このように2層に形成された防音床材本体1aに化粧材30を付加することで、図4(a)(b)の順に実行した場合、図1(b)に示した防音床材1が形成され、図4(a)(c)の順に実行した場合、さらにシート31を付加することで、図1(c)に示した防音床材1が形成される。なお、これらの場合、化粧材30は、図3に示した工程の実行前に木質基材10に取りつけておいてもよい。
また、図1(c)の防音床材1は、防音床材1の裏面に配された凹部22の内底面側に含浸部24が形成されたものであるから、それを形成するためには、図4(a)(c)の順で実行しなくてもよい。つまり、凹部22を有したクッション材20aを、その平面を木質基材10に貼りつけた後に、凹部22の内底面に添加剤を塗布するようにしてもよい。
以上に示した防音床材の製造方法によれば、防音床材1の構成材料であるクッション材20aの凹部22の底面部23を簡単に硬質化でき、その結果、歩行感が良好な防音床材1を低コストで効率的に製造することができる。
また、つぎに説明する図5および図6に示した製造方法は、クッション材20aに対する添加剤の塗布により、含浸部24だけではなく、凹部22自体をも形成する方法である。
これらの防音床材の製造方法では、クッション材層20は、厚み方向の両面が平面とされたクッション材20aを原材料として用いている。
これらの方法は、クッション材20aの一方面の複数の部位に、溶剤系の硬度向上用の添加剤を塗布して凹部22を形成する凹部形成ステップを、木質基材10の裏面11にクッション材20aを貼りつけるステップの実行の前、後のいずれかに実行する手順となっている。
図5に示した製造方法は、木質基材10の裏面にクッション材20aを貼りつけるステップの実行の前に凹部形成ステップ(図5(a)の(a−1)参照)を実行する方法である。
この製造方法では、まず原材料となるクッション材20aの一方面にストライプ状に添加剤を塗布する((a−1)における塗りつぶし矢印参照)凹部形成ステップを実行する。この添加剤は溶剤系(油性)であるため、クッション材20aが溶解していき、凹部22が形成される。その後、溶解は止まるが、添加剤の含浸が進み凹部22の底面部23に含浸部24が形成される。
つぎに、このようにして凹部22および含浸部24が形成されたクッション材20aを、木質基材10の裏面に貼りつける。貼りつけ方としては、クッション材20aの平面側を接着面として貼りつけてもよいし(図5(b)参照)、凹部22が形成された面を接着面としてもよい(図5(c)参照)。
図5(b)のように貼りつける場合、このように2層に形成された防音床材本体1aに化粧材30およびシート31を付加することで、図1(c)に示した防音床材1が形成される。なお、化粧材30は、図5に示した工程の実行前に木質基材10に取りつけておいてもよい。
また図5(c)のように貼りつける場合、防音床材本体1aに化粧材30を付加することで、図1(b)に示した防音床材が形成される。
図5および図6に示した防音床材の製造方法によれば、溶剤系の添加剤を塗布するだけで、凹部22と底面部23における含浸部24とがいちどに形成でき、防音床材1の製造をさらに簡易化することができる。その結果、歩行感が良好な防音床材1を低コストで効率的に製造することができる。
また、この製造方法では凹部形成ステップ(図5(a)の(a−1)参照)が、クッション材20aを木質基材10へ貼りつけする前に実行される手順となっているため、いずれの面を接着面とするかを後で選択することができ、利便性が高い。
図5に示した製造方法の場合、凹溝状の連続的な凹部22を形成するためには、添加剤は途切れなく連続的に塗布する必要があるため、添加剤の含浸部24も凹部22の長手方向に連続的に形成され得る。なお、凹部22が連続的になるように、かつ含浸部24が不連続となるように、添加剤の量や塗布のスピードをコントロールしながら塗布するようにしてもよい。また、凹部22自体を点在させるようにしてもよい。
一方、図6に示した製造方法は、木質基材10の裏面11にクッション材20aを貼りつけるステップの実行の後に凹部形成ステップ(図6(b)の(b−1)参照)を実行する方法である。
この製造方法では、まず、クッション材20aをその一方面を接着面として、木質基材10の裏面11への貼りつけを行う(図6(a)参照)。
このように形成された防音床材本体1aの(クッション材20aの)裏面に、ストライプ状に添加剤を塗布する((b−1)における塗りつぶし矢印参照)。図5に示した方法と同様、この添加剤は溶剤系(油性)であるため、クッション材20aが溶解していき、凹溝状の凹部22が形成される。その後、溶解は止まるが、添加剤の含浸が進み凹部22の底面部23に含浸部24が形成される(図6(b)の(b−2)参照)。
このように凹部22および含浸部24が形成された防音床材本体1aに化粧材30およびシート31を付加することで、図1(c)に示した防音床材1が形成される。なお、化粧材30は、図6に示した工程の実行前に木質基材10に取りつけておいてもよい。
この製造方法によれば、図5の製造方法と同様、添加剤を塗布するだけで、凹部22と底面部23における含浸部24とがいちどに形成でき、防音床材1の製造を簡易化することができる。その結果、歩行感が良好な防音床材1を低コストで効率的に製造することができる。また、この製造方法は、凹部22が未形成のクッション材20aを有した防音床材本体1aに、凹部22および含浸部24を後で生成する手順となっているから、凹部22を必要としない防音床材1を、凹部付きの防音床材1に変形して利用する場合に適している。
この製造方法の場合も図5のものと同様、上述したように、添加剤の量や塗布のスピードをコントロールしながら塗布することで含浸部24を点在させることが可能となる。
つぎに、防音床材1の種々の実験結果について説明する。実験は、つぎに示す(1)〜(4)の床材について行った。いずれの実験も、クッション材層20の凹凸面を防音床材1の裏面側に配し、その凹部22の内底面側に添加剤を付与したことにより含浸部24が形成された防音床材1(図1(c)に相当するもの)について行った。添加剤としては2液型の弾性塗料を用いた。また、含浸部24は千鳥状に形成されている。
(1)木質基材:5層の南洋材合板、厚8.5mm
短手方向のスリット:ピッチ11.6mm、カット幅1.8mm、深さ6.5mm
長手方向のスリット:なし(図1(c)においてスリット12のないものに相当)
クッション材:ウレタン発泡体(ストライプ状の凹部あり)、目付け25kg/m、凸部5mm、凹部2mm、凸部幅10mm、凹部幅10mm
(2)木質基材:5層の南洋材合板、厚8.5mm
短手方向のスリット:ピッチ11.6mm、カット幅1.8mm、深さ6.5mm
長手方向のスリット:なし(図1(c)においてスリットのないものに相当)
クッション材:ウレタン発泡体(ストライプ状の凹部あり)、目付け25kg/m、凸部4.5mm、凹部2mm、凸部幅10mm、凹部幅10mm
(3)木質基材:5層の南洋材合板、厚8.5mm
短手方向のスリット:ピッチ11.6mm、カット幅1.8mm、深さ6.5mm
長手方向のスリット:本数2本、カット幅3mm、深さ4.5mm
クッション材:ウレタン発泡体(ストライプ状の凹部あり)、目付け25kg/m、凸部6mm(元厚8.5mm)、凹部3.5mm、凸部幅10mm、凹部幅10mm
(4)木質基材:5層の南洋材合板、厚8.5mm
短手方向のスリット:ピッチ11.6mm、カット幅1.8mm、深さ6.5mm
長手方向のスリット:本数2本、カット幅3mm、深さ4.5mm
クッション材:ウレタン発泡体(ストライプ状の凹部あり)、目付け25kg/m、凸部6mm(元厚10mm)、凹部3.5mm、凸部幅10mm、凹部幅10mm
これらについて、底面部23に添加剤を塗布して含浸部24を形成させた防音床材1で歩行に関する実験を行った。その結果、上記(1)〜(4)のいずれのものも、添加剤含浸がない同一仕様のものよりも、踏み込み時の沈み込み量が小さくなった。すなわち、いずれのものについても歩行感がよくなった。
個別には、(1)(3)(4)については、添加剤含浸がないものでは多少のぶよぶよ感があったが、含浸部24を設けたことで歩行感は改善された。また、(2)については、添加剤含浸がないものでもぶよぶよ感はなかったが、含浸部24を設けたことでさらに歩行感がさらに良好となった。
また、上記の実験はいずれも凹部22の内底面側に含浸部24が形成されているため、歩行の際に打音が発生するおそれがあるが、ウレタン樹脂の弾性塗料を用いて実験を行った結果、打音についても改善された。また、ウレタン樹脂の弾性塗料を用いたものは、歩行の際の足や膝への負担も軽減することができた。
さらに、以上の防音床材1のいずれについても、防音性能は含浸部24が形成されていないものと同程度であり、等級がΔLL−4またはΔLL−5と良好であった。
以上には、クッション材層20の凹部22が凹溝状のものを種々示したが、凹溝状でなくてもよい。たとえば、凹部22は点在されていてもよく、それに1対1に対応して含浸部24が形成されたものでもよい。
1 防音床材
10 木質基材
11 裏面
20 クッション材層
22 凹部
23 底面部
24 含浸部
20a クッション材

Claims (7)

  1. 木質基材の裏面側にクッション材層を有した防音床材において、
    前記クッション材層は、その厚み方向の一方の面に複数の凹部が形成されており、該凹部の底面部に硬度向上用の添加剤が含浸されており、
    前記凹部は凹溝状とされ、
    前記クッション材層の平面視における前記添加剤の含浸位置が、前記凹部のそれぞれに対応した複数の部位とされ、且つ、前記凹部の長手方向における不連続な部位とされることを特徴とする防音床材。
  2. 木質基材の裏面側にクッション材層を有した防音床材において、
    前記クッション材層は、その厚み方向の一方の面に複数の凹部が形成されており、該凹部の底面部に硬度向上用の添加剤が含浸されており、
    前記クッション材層の平面視における前記添加剤の含浸位置が、前記凹部のそれぞれに対応した複数の部位とされ、且つ、千鳥状となっていることを特徴とする防音床材。
  3. 請求項1または2において、
    前記添加剤は前記底面部の厚み方向の一部に含浸されていることを特徴とする防音床材。
  4. 木質基材の裏面側にクッション材層を有した防音床材を製造する、防音床材の製造方法において、
    前記クッション材層は、厚み方向の両面が平面とされたクッション材を原材料としており、
    前記クッション材の一方面の複数の部位に、溶剤系の硬度向上用の添加剤を塗布して凹部を形成する凹部形成ステップを、前記木質基材の裏面に前記クッション材を貼りつけるステップの実行の前、後のいずれかに実行することを特徴とする防音床材の製造方法。
  5. 木質基材の裏面側にクッション材層を有した防音床材を製造する、防音床材の製造方法において、
    前記クッション材層は、厚み方向の一方の面が平面とされ、他方の面に複数の凹部が形成されたクッション材を原材料としており、
    前記凹部は凹溝状とされ、
    前記クッション材の平面とされた面における前記凹部のそれぞれに対応した複数の部位に、硬度向上用の添加剤を塗布し、含浸させる手順とされ、
    前記クッション材層の平面視における前記添加剤の含浸位置が、前記凹部の長手方向における不連続な部位とされることを特徴とする防音床材の製造方法。
  6. 木質基材の裏面側にクッション材層を有した防音床材を製造する、防音床材の製造方法において、
    前記クッション材層は、厚み方向の一方の面が平面とされ、他方の面に複数の凹部が形成されたクッション材を原材料としており、
    前記クッション材の平面とされた面における前記凹部のそれぞれに対応した複数の部位に、硬度向上用の添加剤を塗布し、含浸させる手順とされ、
    前記クッション材層の平面視における前記添加剤の含浸位置が千鳥状となっていることを特徴とする防音床材の製造方法。
  7. 木質基材の裏面側にクッション材層を有した防音床材を製造する、防音床材の製造方法において、
    前記クッション材層は、厚み方向の一方の面が平面とされ、他方の面に複数の凹部が形成されたクッション材を原材料としており、
    前記クッション材の前記凹部の内底面に、硬度向上用の添加剤を塗布することを特徴とする防音床材の製造方法。
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