JP3071836U - フローリング材 - Google Patents
フローリング材Info
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- JP3071836U JP3071836U JP2000001595U JP2000001595U JP3071836U JP 3071836 U JP3071836 U JP 3071836U JP 2000001595 U JP2000001595 U JP 2000001595U JP 2000001595 U JP2000001595 U JP 2000001595U JP 3071836 U JP3071836 U JP 3071836U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】フローリング施工後の湿度や温度の差等の環境
の変化による反りが発生することがなく、施工性及び歩
留りが良く経済的な無垢の木材を素材としたフローリン
グ材を提供する。 【解決手段】フローリング材を、無垢の木材を加工して
形成された床板部1と、該床板部1の外周に設けられた
雌雄の嵌合部3、4及び5、6と、床板部1の裏面にそ
の幅方向に沿って任意の間隔をもって設けられた複数の
凹溝2と、床板部1の裏面に設けたクッション材7とか
ら構成する。
の変化による反りが発生することがなく、施工性及び歩
留りが良く経済的な無垢の木材を素材としたフローリン
グ材を提供する。 【解決手段】フローリング材を、無垢の木材を加工して
形成された床板部1と、該床板部1の外周に設けられた
雌雄の嵌合部3、4及び5、6と、床板部1の裏面にそ
の幅方向に沿って任意の間隔をもって設けられた複数の
凹溝2と、床板部1の裏面に設けたクッション材7とか
ら構成する。
Description
【0001】
本考案は、フローリング材に関し、コンクリートスラブ床面等に直接敷設する ために使用される直貼フローリング床材に関するものである。
【0002】
従来、木質の床面を施工するために使用されるフローリング材は、木材を素材 としているために、含水率の変化により板反りを起こすという問題があり、施行 当初においては整然とした平な床面を呈していても、施工後の環境条件の変化に より経時的に板材の含水率が変化して床面に凹凸が生じるという問題があった。 このため、現在、市販されているフローリング材は、ナラ突板などの合板を基材 としたものが主流となっているが、合板に含まれるホルマリンが人体に及ぼす健 康上の弊害が問題となっている。
【0003】
そこで、本考案者は、このホルマリンによる弊害を憂慮し、無垢の木材、例え ば、桧の無垢材を素材としたフローリング材で床張りをすることを想起したが、 前述したように、床下の湿気、あるいは部屋の暖房によって反りの発生率が多く なる。とくに、床暖房に使用した場合、フローリング材の裏面は乾燥して収縮し 、暖房を切ったときに膨張するので反りが発生するという問題があった。また、 例えば、桧の無垢材は合板に比べて硬いため敷設の施工性が悪い。すなわち、含 水率の高い無垢の木材は、施行後の環境の変化による乾湿の繰り返しに伴って反 りが発生し易い。また、無垢材を定尺のフローリング材として加工した場合、残 材が多く発生し、歩留まりが悪く割高なものとなる。 本考案は、上記のような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、その目的 は、フローリング施工後の湿度や温度の差等の環境の変化による反りが発生する ことがなく、施工性及び歩留りが良く経済的な無垢の木材を素材としたフローリ ング材を提供することを目的とするものである。
【0004】
このため本考案では、フローリング材を、無垢の木材を加工して形成された床 板部と、該床板部の外周に設けられた雌雄の嵌合部と、前記床板部の裏面にその 幅方向に沿って任意の間隔をもって設けられた複数の凹溝部と、該床板部の裏面 に設けたクッション材とから構成した。
【0005】 また、本考案フローリング材は、板長が乱尺加工されていることを特徴とする 。
【0006】 上記のように構成したフローリング材を用いて床張りした場合、表面側と裏面 側の温度差が大きいときでも、その膨張及び収縮が凹溝(スリット)により吸収 されるため、反りの発生がなくなる。また、裏側の湿気及び温度が表側におよび 、厚み方向においてそれが均等化されることから、このことによっても反りの発 生が防止される。また、フローリング材に柔軟性を持たせて、加工性及び施工性 を良好にするものでもある。
【0007】
本考案のフローリング材は、例えば、桧から製材した原板材(細長方形板)を 、その側面及び両小口を突き合わせて嵌合させる構成のものとして40cm〜1 00cmの板長の長短入り混じった乱尺に加工される。この場合、数種の乱尺材 を任意の矩形状平面積(例えば、1平方メートル)内にぴったり収まるように組 合わせたユニット単位に提供される。
【0008】 フローリング材の裏面に形成される反り防止用の凹溝は、板厚の3分の2程度 の深さに切り込まれ、1枚のフローリング材にその長手方向の全域に渡って等間 隔で複数設けるのが良い。
【0009】 フローリング材の裏面に積層されるクッション材は、防湿及び暖房効果を良好 にするため耐水性の接着剤により接着されるものであり、厚さ2mm程度の発泡 型の合成樹脂シートをノンホルマリンタイプの接着剤で接着して積層される。
【0010】 フローリングブロックを敷設するコンクリートスラブ下地床面は、平滑面に仕 上げ、かつ含水率が10%以下になるよう養生する。また、フローリング材を下 地床に接着する接着剤は、例えば工ポキシ系2液型接着剤等、主剤と硬化剤を混 合する方式のものを用いる。
【0011】 以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて更に説明する。 図1及び図2は、本考案に係るフローリング材の一実施例を示す2方向から見 た斜視図であり、図3はその平面図、図4図1の右側面図、図5は裏面側から見 た分解斜視図である。
【0012】
先ず、桧を製材して節の穴埋め加工を施して板材を得る。次に、モルダーによ りフローリング加工を施し、そして、図1乃至図3に示すように、本実施例では 、床板部1を、例えば厚み約14mm、長さ約450mm、横幅約90mmの細 長板状に形成した。切削した板材は、両側縁と両小口に継手部として雌雄の嵌合 部3、4及び5、6を形成した両側縁と両小口に継手部として雌雄の嵌合部3、 4及び5、6を形成する。次に、図4及び図5に示すように、裏面に複数の凹溝 (スリット)2を幅方向に形成する。これは丸鋸が複数配列されている切削台に より一度に溝切加工を施し、その深さは10mm程度とした、最後にウレタン塗 装やオイル仕上を施すが、凹溝(スリット)内は、その吸湿性を保持するために 塗装をしない方が良い。
【0013】 本考案のフローリング材Fは、40cm〜100cmの乱尺に加工される。こ の場合、数種の乱尺材を任意の矩形状平面積(例えば、1平方メートル)内にぴ ったり収まるように組合わせたユニット単位に提供される。すなわち、所定面積 の床張を行なう場合、必要数のユニットを用意すれば良い。
【0014】 本考案フローリング材Fの素材である桧の無垢材は従来の合成基材と比較して 硬い。上記凹溝2は、温度や湿度の変化による膨張及び収縮を吸収して反りを防 止する効果に加え、床板部1に柔軟性を持たせて、加工性及び施工性を良好にす る効果も兼ねている。
【0015】 尚、この凹溝2同士の間隔は4cm程度が最適であるが、フローリング材Fの 施工上、その両端部分を約5cm程度残す必要がある。その加工は定尺であれば 容易であるが、乱尺である本考案では、フローリング材2の長さが変動するので 、丸鋸を2列並列しておいて、先ず1列目の丸鋸で所定数の凹溝2を切削した後 、床板部1の長さをセンサーで把握して必要な距離だけ自動的に移動させ、2列 目の丸鋸で残りの溝切加工を施すようにしている。
【0016】 7は床板部1の裏面全体に積層接着される2mm厚の発泡性合成樹脂シート( 以下、カルプという)であり、防湿と断熱効果を高めると共に、クション効果に より歩行感を良好にすることができる。尚、本考案の床板部1は乱尺加工されて いるため、カルプ7も乱尺にカットして貼り付ける必要があるが、本実施例では 、カルプ7をロール化し、床板部1の両末端をセンサーで感知しながら、追随し て自動的にカットする装置によりこれを達成している。これにより、化学品であ るカルプ7の残材がほとんど発生することがなく、廃棄物処理及び環境衛生上好 適なものとなっている。
【0017】 すなわち、本考案のフローリング材Fは、40cm〜100cmの乱尺に加工 される。この場合、数種の乱尺材を任意の矩形状平面積(例えば、1平方メート ル)内にぴったり収まるように組合わせたユニット単位に雌雄嵌合して施工され る(図6及び図7参照)。その後、養生、所定の表面仕上げを行なって施行を終 了する。
【0018】
【考案の効果】 以上のように本考案によれば、以下の優れた効果がある。 (1)フローリング施工後の湿度や温度差等の環境の変化による反りが発生する ことがない。 (2)硬い無垢材に柔軟性を持たせて、加工性及び施工性を良好にできる。 (3)歩留が良く経済的な無垢の木材を素材としたフローリング材を提供するこ とができる。
【図1】本考案に係るフローリング材の一実施例を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図2】図1の背面側から見た斜視図である。
【図3】図3は図1の平面図である。
【図4】図1の右側面図である。
【図5】本考案に係るフローリング材を裏面側から見た
分解斜視図である。
分解斜視図である。
【図6】フローリング材の嵌合状態を示す拡大断面図で
ある。
ある。
【図7】本考案に係るフローリング材の敷設状態を示す
斜視図である。
斜視図である。
F フローリング材 1 床板部 2 凹溝(スリット) 3 嵌合雌部(側面部) 4 嵌合雄部(側面部) 5 嵌合雌部(小口) 6 嵌合雄部(小口) 7 クッション材
Claims (2)
- 【請求項1】無垢の木材を加工して形成された床板部
と、該床板部の外周に設けられた雌雄の嵌合部と、前記
床板部の裏面にその幅方向に沿って任意の間隔をもって
設けられた複数の凹溝部と、該床板部の裏面に設けたク
ッション材とから成ることを特徴とするフローリング
材。 - 【請求項2】板長が乱尺加工されていることを特徴とす
る請求項1記載のフローリング材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000001595U JP3071836U (ja) | 2000-03-16 | 2000-03-16 | フローリング材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000001595U JP3071836U (ja) | 2000-03-16 | 2000-03-16 | フローリング材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3071836U true JP3071836U (ja) | 2000-09-22 |
Family
ID=43205165
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000001595U Expired - Fee Related JP3071836U (ja) | 2000-03-16 | 2000-03-16 | フローリング材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3071836U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7016029B2 (ja) | 2018-04-27 | 2022-02-04 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 床材 |
-
2000
- 2000-03-16 JP JP2000001595U patent/JP3071836U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7016029B2 (ja) | 2018-04-27 | 2022-02-04 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 床材 |
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