JP6859048B2 - レンズ保持方法、レンズ部組の製造方法、及び、レンズ部組 - Google Patents

レンズ保持方法、レンズ部組の製造方法、及び、レンズ部組 Download PDF

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Description

本発明の開示は、レンズ保持方法、レンズ部組の製造方法、及び、レンズ部組に関する。
顕微鏡対物レンズは、複数のレンズを用いて所望の性能を実現するように設計されている。顕微鏡対物レンズを構成する各レンズは、2つのレンズ面の縁を繋ぐ面(以降、レンズ縁面と記す。)上に塗布された接着剤によってレンズ保持枠に固定されるのが通常である。特許文献1には、レンズとレンズ保持枠がレンズ縁面において接着されることで形成されたレンズ部組が記載されている。
特開2013−254062号公報
ところで、顕微鏡対物レンズは、高い開口数又は長い作動距離の少なくとも一方を有することが望ましい。しかしながら、開口数が高いほど、また、作動距離が長いほど、顕微鏡対物レンズ内を通過する有効光束の径が大きくなる。これに合わせてレンズの外径を大きくすると、2つのレンズ面が直接つながってしまい、レンズ縁面のないレンズが形成されてしまう。レンズ縁面のないレンズ(以降、縁無しレンズと記す)は、レンズ縁面のあるレンズ(縁有りレンズと記す)と同様の方法で保持することは難しい。このため、レンズの形状によらずレンズを保持可能な新たなレンズ保持方法が求められている。
以上のような実情を踏まえ、本発明の一側面は、十分な保持力でレンズを保持しながら高開口数又は長作動距離の少なくとも一方を実現する技術を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係るレンズ保持方法は、縁無しレンズをレンズ保持枠に保持させるためのレンズ保持方法であり、前記レンズ保持枠が有する径方向に突出した突出部に前記縁無しレンズのレンズ面が接するように前記レンズ保持枠に前記縁無しレンズを配置し、前記縁無しレンズを配置した後に前記レンズ面と前記突出部とによって軸方向に挟まれた空間に接着剤を充填し、前記接着剤を充填した後に前記接着剤を硬化させる。
本発明の一側面に係るレンズ部組の製造方法は、縁無しレンズとレンズ保持枠とが接着剤で接着されたレンズ部組の製造方法であり、前記レンズ保持枠が有する径方向に突出した突出部に前記縁無しレンズのレンズ面が接するように前記レンズ保持枠に前記縁無しレンズを配置し、前記縁無しレンズを配置した後に前記レンズ面と前記突出部とによって軸方向に挟まれた空間に接着剤を充填し、前記接着剤を充填した後に前記接着剤を硬化させる。
本発明の一側面に係るレンズ部組は、径方向に突出した突出部を有するレンズ保持枠と、レンズ面を有し、前記レンズ面が前記突出部に接するように前記レンズ保持枠に配置された縁無しレンズと、前記レンズ面と前記突出部とによって軸方向に挟まれた空間に充填された接着剤を備える。
本発明の一側面によれば、十分な保持力でレンズを保持しながら高開口数又は長作動距離の少なくとも一方を実現する技術を提供することができる。
縁有りレンズを例示した図である。 縁無しレンズを例示した図である。 レンズ部組の製造方法を示すフローチャートである。 実施例1に係る、接着剤塗布前のレンズ部組の断面図である。 図4に示すレンズ保持枠の突出部を拡大した図である。 実施例1に係る、接着剤塗布後のレンズ部組の断面図である。 実施例1に係るレンズ部組の変形例を説明する図である。 実施例1に係るレンズ部組の別の変形例を説明する図である。 実施例2に係る、接着剤塗布前のレンズ部組の断面図である。 図9に示すレンズ保持枠の突出部を拡大した図である。 実施例2に係る、接着剤塗布後のレンズ部組の断面図である。 実施例2に係るレンズ部組の変形例を説明する図である。 実施例2に係るレンズ部組の別の変形例を説明する図である。 実施例3に係る、接着剤塗布前のレンズ部組の断面図である。 実施例3に係る、接着剤塗布後のレンズ部組の断面図である。 実施例3に係るレンズ部組の変形例を説明する図である。
以下、顕微鏡対物レンズの胴内で光軸方向に沿って積層される複数のレンズ保持枠の各々にレンズを保持させる方法について説明する。なお、本明細書では、レンズとレンズを保持するレンズ保持枠との組み合わせをレンズ部組と記す。従って、レンズ保持枠にレンズを保持させる方法は、レンズ部組の製造方法でもある。
各実施例に係るレンズ部組では、接着剤によってレンズとレンズ保持枠が接着される。レンズ部組を構成するレンズは、図1に示すような、レンズ面1aとレンズ面1bの間にレンズ縁面1cを有する縁有りレンズ1であってもよく、図2に示すような、レンズ面2aとレンズ面2bが直接つながった縁無しレンズ2であってもよい。
図3は、本実施例に係るレンズ部組10の製造方法を示すフローチャートである。図4は、本実施例に係る、接着剤塗布前におけるレンズ部組10の断面図である。図5は、図4に示すレンズ保持枠11の突出部12を拡大した図である。図6は、本実施例に係る、接着剤16塗布後におけるレンズ部組10の断面図である。以下、図3から図6を参照しながら、レンズ部組10の製造方法について説明する。
まず、レンズ保持枠11にレンズL1を配置する(図3のステップS1)。レンズL1は、顕微鏡対物レンズを構成するレンズであり、図4に示すように、凹面であるレンズ面Saと凸面であるレンズ面Sbを有するメニスカス形状の縁無しレンズである。レンズ保持枠11は、顕微鏡対物レンズの組み立て時に、顕微鏡対物レンズの胴内に挿入される筒状の部材である。レンズ保持枠11は、図4に示すように、径方向(より詳細には、径方向内向き)に突出した突出部12を有している。突出部12には、図5に示すように、軸方向に開口APを向けた凹部12aが形成されていて、凹部12aは、面13、面14、面15から構成されている。
なお、径方向とは、筒状のレンズ保持枠11(筒体)の径方向のことであり、軸方向とは、筒状のレンズ保持枠11(筒体)の軸方向のことである。また、軸方向に向けられた開口とは、図5に示す開口APのように、軸方向に沿って凹部12a外から凹部12a内に向かう経路が確保されるような開口をいう。
ステップS1では、レンズL1のレンズ面Sbが突出部12に接するように、レンズL1をレンズ保持枠11に配置する。より詳細には、レンズL1が凹部12aの少なくとも一部を覆うように、レンズL1をレンズ枠11に配置する。例えば、レンズL1を、凹部12aの開口APが向けられた向き(図5の右側)から、レンズ保持枠11の軸方向に沿ってレンズ保持枠11に近づけてもよい。そして、凹部12aを構成する面13とレンズL1との間に隙間aが生じるようにレンズL1のレンズ面Sbを突出部12の受け部12bのエッジ部分に接触させることで、レンズL1をレンズ枠11に配置してもよい。受け部12bは、レンズL1の径方向の端部(即ち、縁)よりも径方向に突出した位置に形成されている。なお、図5では突出部12の受け部12bのエッジ部分の一点にレンズL1のレンズ面Sbが接触するように描いているが、レンズ保持枠11は筒状であるので実際は円周上で接触する。
なお、隙間aは、後述するように接着剤を導入する入り口として機能する。このため、ある程度の大きさを有することが望ましくは、具体的には、径方向に0.5mm以上の長さを有していることが望ましい。
また、面13は、凹部12aを構成する面(面13、面14、面15)のうちの最も径方向の外側に位置する面である。レンズ保持枠11で保持し得るレンズの最大外径は、面13を内側面とするレンズ保持枠11の内径によって制限される。以降では、面13を内径面と記す。
レンズL1がレンズ保持枠11に配置されると、次に、レンズ面Sbと突出部12とによって軸方向に挟まれた空間に接着剤16を充填する(図3のステップS2)。より詳細には、面13とレンズL1の間の隙間aから接着剤16を凹部12aに導入し、図6に示すように、凹部12aに接着剤16を充填する。例えば、不要な接着剤16を拭き取ると同時に接着剤16を凹部12aに押し込むことによって、接着剤16を凹部12aに充填してもよい。また、受け部12bとレンズ面Sbのわずかな隙間から凹部12a内の空気を吸引することによって、接着剤16を凹部12aに充填してもよい。その結果、レンズL1のレンズ面Sbのうち凹部12aの一部を覆っている部分が、凹部12aに充填された接着剤16と接触し、レンズL1と接着剤16の接触面の面積が十分に確保される。
なお、レンズ面Sbのうち凹部12aの一部を覆っている部分は、レンズ面Sbのうち受け部12bよりも径方向外側に突出している部分であり、レンズ面Sbのうち凹部12aと軸方向に向かい合っている部分とも言い換えることもできる。
なお、ステップS2における接着剤16の粘度が低すぎると、凹部12aに充填した接着剤16が凹部12aに留まらず漏れ出て、レンズL1のレンズ面(例えばレンズ面Saなど)を汚してしまう虞がある。このため、接着剤16は、凹部12aに留まることができる程度に大きな粘度を有することが望ましく、例えば、23度の温度で30Pa・s以上の粘度を有することが望ましい。
接着剤16が充填されると、徐々に接着剤16を硬化させながらレンズ保持枠11に対してレンズL1を位置決めを繰り返す(図3のステップS3、ステップS4)。ここでは、接着剤16に応じた硬化方法が使用される。例えば、接着剤16がUV硬化型の接着剤であれば紫外線を照射して接着剤16を徐々に硬化させてもよく、接着剤16が熱硬化型の接着剤であれば熱を加えることで接着剤16を徐々に硬化させてもよい。そして、接着剤16を徐々に硬化させながらレンズ保持枠11に対するレンズL1の位置を微調整することで、レンズL1の偏芯が調整される。例えば、レンズ面Sbを受け部12bに沿ってレンズL1を滑らすことによって、レンズL1からの光(透過光又は反射光)の振れを検出し、レンズ保持枠11の外側面に対するレンズL1の光軸の偏芯を調整する。
レンズL1の偏芯が十分に調整されてレンズL1の位置決めが終了すると、接着剤16を完全に硬化させる(図3のステップS5)。ここでも、ステップS3と同様に、接着剤16に応じた硬化方法が使用される。接着剤16が完全に硬化することで、レンズ保持枠11にレンズL1が固定される。以上により、レンズ部組10が完成する。なお、以降では、ステップS3における硬化を仮硬化と記し、ステップS5の硬化を本硬化と記して、これらを区別する。
本実施例では、レンズL1と接着剤16の境界がレンズ面の一部であり、面形状を有する。これにより、レンズL1を保持するのに十分な保持力が生じる面積をレンズL1と接着剤16の間に確保することができる。このため、レンズ保持枠11がレンズL1を、接着剤16を介してしっかりと保持することができる。
より詳細には、レンズ面Sbのうち受け部12bよりも径方向外側に突出している部分が接着剤16に接触する。つまり、レンズL1と接着剤16との接触面積は、受け部12bがレンズ面Sbに接触する位置に依存する。このため、レンズL1と接着剤16との接触面積が十分な大きさを有するような位置で受け部12bがレンズ面Sbに接触するように、レンズ保持枠11の形状を予め設計することが望ましい。具体的には、例えば、接触面積が従来の縁有りレンズのレンズ縁面の面積と同程度になるように、レンズ保持枠11の形状を予め設計してもよい。これにより、縁有りレンズをレンズ保持枠に保持する従来の方法と同程度の保持力で、レンズ保持枠11が接着剤16を介してレンズL1を保持することができる。
また、本実施例では、縁無しレンズを十分なレンズ保持力で保持することができるため、レンズ部組10を構成するレンズとして縁無しレンズを用いることができる。このため、より大きな有効径の光束を透過させることができる。
従って、本実施例によれば、十分な保持力でレンズを保持しながら高開口数又は長作動距離の少なくとも一方を実現することができる。
さらに、レンズ部組10では、接着剤16が硬化する際の接着剤16の収縮等によってレンズL1に応力が加わることがある。そして、その大きさは、接着剤16とレンズL1の接触面積、及び、接着剤16の量に依存する。本実施例では、接触面積は受け部12bがレンズ面Sbに接触する位置に依存し、接着剤16の量は凹部12aの大きさに依存する。このため、レンズ保持枠11の形状、特に突出部12の形状を適切に設計することで、接着剤16の収縮等に起因した過度な応力がレンズL1に加わることを防止することができる。従って、レンズL1の歪を抑制することができる。
さらに、顕微鏡対物レンズの設計では、顕微鏡対物レンズの各レンズを通過する際の有効光束の径は予め既知である。このため、突出部12が有効光束を遮らないように、つまり、受け部12bがレンズL1の有効径よりも径方向外側でレンズ面Sbに接するように、レンズ保持枠11を設計することで、レンズ保持枠11でのケラレの発生を防止することができる。
さらに、本実施例では、レンズ面Sbを受け部12bで滑らすことで、偏芯調整を行うことができる。これは、受け部12bが面取りされた平面であり、曲面であるレンズ面Sbは、厳密には、受け部12b上の一点と接するからである。このため、高開口数又は長作動距離の少なくとも一方を有する顕微鏡対物レンズを高精度に組み立てることができる。
図7は、本実施例に係るレンズ部組10の変形例を説明する図である。図6には、凹部12a全体に接着剤16を充填する例が示されている。しかしながら、接着剤16は必ずしも凹部12a全体に充填されなくてもよく、接着剤16とレンズL1との間に十分な接触面積を確保することができればよい。従って、図7に示すように、凹部12aのうち少なくともレンズ面Sbと突出部12とによって軸方向に挟まれた空間に接着剤16を充填すればよい。
図8は、本実施例に係るレンズ部組10の別の変形例を説明する図である。図6では、レンズ保持枠11が縁無しレンズであるレンズL1を保持する例を示したが、レンズ保持枠11が保持するレンズは、縁無しレンズに限らない。図8に示すレンズ部組20のように、レンズ保持枠11は縁有りレンズであるレンズL2を保持しても良い。なお、レンズL2は、凹面であるレンズ面Scと凸面であるレンズ面Sdを有するメニスカス形状の縁有りレンズである。
図9は、本実施例に係る、接着剤塗布前のレンズ部組30の断面図である。図10は、図9に示すレンズ保持枠31の突出部32を拡大した図である。図11は、本実施例に係る、接着剤塗布後のレンズ部組30の断面図である。本実施例に係るレンズ部組30は、レンズ保持枠11の代わりにレンズ保持枠31を備える点、レンズ保持枠31がレンズL1と凹面(レンズ面Sa)で接する点が、レンズ部組10とは異なる。
レンズ保持枠31は、顕微鏡対物レンズの組み立て時に、顕微鏡対物レンズの胴内に挿入される筒状の部材である。レンズ保持枠31は、図9に示すように、径方向(より詳細には、径方向内向き)に突出した突出部32を有している。突出部32には、図10に示すように、軸方向に開口APを向けた凹部32aが形成されていて、凹部32aは、面33、面34、面35から構成されている。さらに、突出部32は、図10に示すように、軸方向に突出した第2の突出部32cを有し、第2の突出部32cに受け部32bが形成されている。
本実施例に係るレンズ部組30も図3に示す手順と同様の手順により製造される。具体的には、まず、レンズL1のレンズ面Saが突出部32に接するように、レンズ保持枠31にレンズL1を配置する(図3のステップS1)。より詳細には、レンズL1が凹部32aの少なくとも一部を覆うように、レンズL1をレンズ枠31に配置する。例えば、レンズL1を、凹部32aの開口APが向けられた向き(図9の左側)から、レンズ保持枠31の軸方向に沿ってレンズ保持枠31に近づけてもよい。そして、凹部32aを構成する面33とレンズL1との間に隙間aが生じるように、レンズL1のレンズ面Saを第2の突出部32c(より詳細には受け部32b)に接触させることで、レンズL1をレンズ枠31に配置しても良い。
なお、面33は、凹部32aを構成する面のうちの最も径方向の外側に位置する面であり、レンズ保持枠31の内径面である。また、隙間aは、径方向に0.5mm以上の長さを有していることが望ましい。
レンズ保持枠31にレンズL1が配置されると、次に、レンズ面Saと突出部32とによって軸方向に挟まれた空間に接着剤16を充填する(図3のステップS2)。ここでは、隙間aから接着剤16を凹部32aに導入し、図11に示すように、凹部32aに接着剤16を充填する。そして、徐々に接着剤16を硬化させながらレンズ保持枠31に対してレンズL1を位置決めを繰り返し(図3のステップS3、ステップS4)、レンズL1の偏芯の調整が完了した後、完全に接着剤16を硬化させる(図3のステップS5)。
本実施例によっても、実施例1と同様に、十分な保持力でレンズを保持しながら高開口数又は長作動距離の少なくとも一方を実現することができる。また、本実施例でも、実施例1と同様に、種々の変形が可能である。
図12及び図13は、本実施例に係るレンズ部組30の変形例を説明する図である。図11では、凹部32a全体に接着剤16を充填する例を示したが、必ずしも凹部32a全体に接着剤16を充填しなくてもよい。図12に示すように、凹部32aのうち少なくともレンズ面Saと突出部32とによって軸方向に挟まれた空間に接着剤16を充填すればよい。また、図11では、レンズ保持枠31が縁無しレンズであるレンズL1を保持する例を示したが、レンズ保持枠31が保持するレンズは、縁無しレンズに限らない。図13に示すレンズ部組40のように、レンズ保持枠31は縁有りレンズであるレンズL2を保持しても良い。
図14は、本実施例に係る、接着剤塗布前のレンズ部組50の断面図である。図15は、本実施例に係る、接着剤塗布後のレンズ部組50の断面図である。本実施例に係るレンズ部組50は、レンズL1の代わりにレンズL3を備える点、レンズ保持枠31の代わりにレンズ保持枠51を備える点、及び、レンズ保持枠51がレンズL3と平面(レンズ面Se)で接する点が、レンズ部組30とは異なる。
レンズL3は、顕微鏡対物レンズを構成するレンズであり、平面であるレンズ面Seと凸面であるレンズ面Sfからなる平凸形状を有する縁無しレンズである。
レンズ保持枠51は、顕微鏡対物レンズの組み立て時に、顕微鏡対物レンズの胴内に挿入される筒状の部材である。レンズ保持枠51は、径方向(より詳細には、径方向内向き)に突出した突出部52を有している。また、突出部52には、軸方向に開口を向けた凹部52aが形成されている。
本実施例に係るレンズ部組50も図3に示す手順と同様の手順により製造される。具体的には、まず、レンズL3のレンズ面Seが突出部52に接するように、レンズ保持枠51にレンズL3を配置する(図3のステップS1)。より詳細には、レンズL3が凹部52aの少なくとも一部を覆うように、レンズL3をレンズ保持枠51に配置する。例えば、レンズL3を、凹部52aの開口が向けられた向き(図14の左側)から、レンズ保持枠51の軸方向に沿ってレンズ保持枠51に近づけてもよい。そして、凹部52aを構成する内径面とレンズL3との間に隙間aが生じるように、レンズL3のレンズ面Seを突出部52に接触させることで、レンズL3をレンズ枠51に配置しても良い。なお、隙間aは、径方向に0.5mm以上の長さを有していることが望ましい。
レンズ保持枠51にレンズL3が配置されると、次に、レンズ面Seと突出部52とによって軸方向に挟まれた空間に接着剤16を充填する(図3のステップS2)。ここでは、隙間aから接着剤16を凹部52aに導入し、図15に示すように、凹部52aに接着剤16を充填する。そして、徐々に接着剤16を硬化させながらレンズ保持枠51に対してレンズL3を位置決めを繰り返し(図3のステップS3、ステップS4)、レンズL3の偏芯の調整が完了した後、完全に接着剤16を硬化させる(図3のステップS5)。
本実施例によっても、実施例1及び実施例2と同様に、十分な保持力でレンズを保持しながら高開口数又は長作動距離の少なくとも一方を実現することができる。また、本実施例でも、実施例1及び実施例2と同様に、種々の変形が可能である。
図16は、本実施例に係るレンズ部組50の変形例を説明する図である。図15では、レンズ保持枠51が縁無しレンズであるレンズL3を保持する例を示したが、レンズ保持枠51が保持するレンズは、縁無しレンズに限らない。図16に示すレンズ部組60のように、レンズ保持枠51は縁有りレンズであるレンズL4を保持しても良い。なお、図16に示すレンズL4は、平面であるレンズ面Sgと凸面であるレンズ面Shを有している。
上述した実施例は、発明の理解を容易にするための具体例を示したものであり、本発明の実施例はこれらに限定されるものではない。レンズ保持方法、レンズ部組の製造方法、及び、レンズ部組は、特許請求の範囲に記載された発明を逸脱しない範囲において、さまざまな変形、変更が可能である。
例えば、上述した実施例では、顕微鏡対物レンズに用いられるレンズ部組を例示したが、レンズ部組の用途は顕微鏡対物レンズに限られない。また、レンズ保持枠に固定されるレンズが単レンズである例を示したが、レンズ保持枠に固定されるレンズは単レンズに限られず、接合レンズであってもよい。
1、2、L1、L2、L3、L4・・・レンズ、1a、1b、2a、2b、Sa、Sb、Sc、Sd、Se、Sf、Sg、Sh・・・レンズ面、1c・・・レンズ縁面、10、20、30、40、50、60・・・レンズ部組、11、31、51・・・レンズ保持枠、12、32、52・・・突出部、12a、32a、52a・・・凹部、12b、32b・・・受け部、13、14、15、33、34、35・・・面、16・・・接着剤、32c・・・第2の突出部、AP・・・開口

Claims (10)

  1. 縁無しレンズをレンズ保持枠に保持させるためのレンズ保持方法であって、
    前記レンズ保持枠が有する径方向に突出した突出部に前記縁無しレンズのレンズ面が接するように、前記レンズ保持枠に前記縁無しレンズを配置し、
    前記縁無しレンズを配置した後に、前記レンズ面と前記突出部とによって軸方向に挟まれた空間に接着剤を充填し、
    前記接着剤を充填した後に、前記接着剤を硬化させる
    ことを特徴とするレンズ保持方法。
  2. 請求項1に記載のレンズ保持方法において、
    前記縁無しレンズを配置することは、前記縁無しレンズが前記突出部に形成された前記軸方向に開口を向けた凹部であって、前記径方向に前記縁無しレンズと前記レンズ保持枠とによって挟まれていない空間を有する凹部の少なくとも一部を覆うように前記縁無しレンズを配置することを含み、
    前記接着剤を充填することは、前記凹部のうち少なくとも前記レンズ面と前記突出部とによって前記軸方向に挟まれた空間に前記接着剤を充填することを含む
    ことを特徴とするレンズ保持方法。
  3. 請求項2に記載のレンズ保持方法において、
    前記縁無しレンズを配置することは、前記凹部を構成する面のうちの最も前記径方向の外側に位置する内径面と前記縁無しレンズとの間に隙間が生じるように前記縁無しレンズを配置することを含む
    ことを特徴とするレンズ保持方法。
  4. 請求項3に記載のレンズ保持方法において、
    前記隙間は、前記径方向に0.5mm以上の長さを有する
    ことを特徴とするレンズ保持方法。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のレンズ保持方法において、さらに、
    前記接着剤を充填した後に、前記レンズ保持枠に対して前記縁無しレンズを位置決めする
    ことを特徴とするレンズ保持方法。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のレンズ保持方法において、
    前記突出部は、前記軸方向に突出した第2の突出部を有し、
    前記縁無しレンズを配置することは、前記レンズ面が前記第2の突出部に接するように前記縁無しレンズを配置することを含む
    ことを特徴とするレンズ保持方法。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のレンズ保持方法において、
    前記接着剤は、23度の温度で30Pa・s以上の粘度を有する
    ことを特徴とするレンズ保持方法。
  8. 縁無しレンズとレンズ保持枠とが接着剤で接着されたレンズ部組の製造方法であって、
    前記レンズ保持枠が有する径方向に突出した突出部に前記縁無しレンズのレンズ面が接するように、前記レンズ保持枠に前記縁無しレンズを配置し、
    前記縁無しレンズを配置した後に、前記レンズ面と前記突出部とによって軸方向に挟まれた空間に接着剤を充填し、
    前記接着剤を充填した後に、前記接着剤を硬化させる
    ことを特徴とするレンズ部組の製造方法。
  9. 径方向に突出した突出部を有するレンズ保持枠と、
    レンズ面を有し、前記レンズ面が前記突出部に接するように前記レンズ保持枠に配置された縁無しレンズと、
    前記レンズ面と前記突出部とによって軸方向に挟まれた空間に充填された接着剤を備える
    ことを特徴とするレンズ部組。
  10. 請求項9に記載のレンズ部組において、
    前記レンズ保持枠は、軸方向に開口を向けた凹部が形成された前記突出部を有し、
    前記縁無しレンズが前記凹部の少なくとも一部を覆うように前記レンズ保持枠に配置され、
    前記接着剤が前記凹部のうち少なくとも前記レンズ面と前記突出部とによって前記軸方向に挟まれた空間に充填された
    ことを特徴とするレンズ部組。
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