JP2014044283A - 対物レンズユニット及びその製造方法 - Google Patents

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【課題】本発明は、研磨レンズにも適用でき、しかも、レンズ光軸の光軸垂直方向の位置を容易に調整できる対物レンズユニット及びその製造方法の提供を目的とする。
【解決手段】外周部に光軸垂直平面部33c、35cを有する被調整レンズ33、35と、被調整レンズ保持枠43、45と、これらを内部に収納して組み付けた鏡筒2とを備える。被調整レンズ保持枠43、45は、被調整レンズ33、35の光軸垂直平面部33c、35cの外周エッジを受ける断面湾曲状の凹面からなるレンズ受け部43c、45cを備える。鏡筒2は、鏡筒本体20と、鏡筒本体20に対する被調整レンズ保持枠43、45の光軸垂直方向の位置を調整するための調整ビス26とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、顕微鏡等に用いられる対物レンズユニット及びその製造方法に関するものである。
顕微鏡等に用いられ、或いは検査用レンズ等として用いられる、いわゆる回折限界光学系では、各レンズの各光学面の球心位置を揃えることが最終性能に大きく影響する。そのため、例えば各レンズの光学面をレンズ保持枠の内周に設けられたエッジ部に受けさせることによって、レンズ保持枠の軸心に対するレンズ光軸の傾きが調整され、且つ、レンズ保持枠の軸心に対するレンズ光軸の光軸垂直方向(レンズの径方向)の位置が揃えられる。その後、そのようにしてレンズ保持枠の軸心に対するレンズ光軸の傾き及び光軸垂直方向位置を揃えたレンズ保持枠を鏡筒内に順に収納していくことにより、各レンズのレンズ光軸を揃える方法が従来から広く行われている。
しかし、レンズ保持枠の軸心に対してレンズ光軸の傾きに加えて光軸垂直方向の位置を揃えることは難しい。又、レンズ保持枠の軸心に対してレンズ光軸の傾き及び光軸垂直方向位置を揃えたレンズ保持枠を鏡筒に収納すると、光軸垂直方向の位置ずれが生じ易い。
又、高解像力化に伴い、レンズ同士の間隔を密にした状態で保持する場合は、レンズの光学面の外周側(径外側)に段部を介してレンズ光軸に垂直な光軸垂直平面部を形成しその光軸垂直平面部を平面状のレンズ保持枠に受けさせて、レンズのレンズ光軸の方向にレンズ保持枠を配置するスペースを確保するようにしている場合もある。このような構成を採った場合は平面同士が当接することになり、レンズ光軸のレンズ保持枠の軸心に対する傾きを調整し難い。また、レンズの光学面が平面状の場合も、平面同士が当接することになり、レンズ光軸のレンズ保持枠の傾きを調整し難い。
一方、特許文献1には、レンズに凸型の球面座を有し、レンズ保持枠に凹型の球面座を有しており、両球面座を当接させることによって、レンズのレンズ保持枠の軸心に対する傾きを調整できるようにした光学ピックアップが開示されている。
特開平07−220286号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているような凸型の球面座を、型成形で製作する成形レンズに形成できても、研磨により製作する研磨レンズに形成することは難しい。又、このような成形レンズは面精度を確保することが難しく、回折限界付近の高性能のレンズユニットには不向きである。
又、特許文献1に開示されている発明では、レンズのレンズ保持枠の軸心に対する傾きを調整できても、レンズ光軸の光軸垂直方向の位置を調整できない。
本発明は、研磨レンズにも適用でき、しかも、レンズ光軸の傾き及び光軸垂直方向の位置を容易に調整できる対物レンズユニット及びその製造方法の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の対物レンズユニットは、1又は複数のレンズと、前記レンズを保持したレンズ保持枠と、前記レンズを保持したレンズ保持枠が内部に組み付けられた鏡筒とを備えた対物レンズユニットであって、前記1又は複数のレンズは、その外周部に、当該レンズのレンズ光軸に垂直な光軸垂直平面部を有する1又は複数の被調整レンズを含み、前記レンズ保持枠は、前記被調整レンズを保持した被調整レンズ保持枠を含み、前記被調整レンズ保持枠は、前記被調整レンズのレンズ光軸と当該被調整レンズ保持枠の軸心との傾きを調整できるように、前記被調整レンズの光軸垂直平面部における径方向の端部である外周エッジを受ける断面湾曲状の凹面からなるレンズ受け部を備え、前記鏡筒は、前記被調整レンズ保持枠が内部に光軸垂直方向に移動可能に配設された鏡筒本体と、前記被調整レンズ保持枠に保持された被調整レンズの光軸垂直方向の位置を調整するための位置調整部材とを備え、前記位置調整部材は、前記被調整レンズ保持枠が前記鏡筒本体内に配設された状態で、前記鏡筒本体の外周側から前記位置を調整可能に構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、被調整レンズ保持枠は被調整レンズの光軸垂直平面部の外周エッジを受ける断面湾曲状の凹面からなるレンズ受け部を備えているため、そのレンズ受け部に光軸垂直平面部の外周エッジが受けられた被調整レンズをレンズ受け部に対して可動させることにより、被調整レンズ保持枠の軸心に対する被調整レンズのレンズ光軸の傾きを容易に調整できる。従って、被調整レンズを、凸型の球面座を形成し難い研磨レンズから形成でき、回折限界に近い高性能の対物レンズユニットに適用できる。
又、位置調整部材によって、被調整レンズ保持枠が鏡筒本体内に配設された状態で鏡筒本体の外周側から被調整レンズ保持枠に保持された被調整レンズのレンズ光軸の光軸垂直方向の位置を調整でき、被調整レンズのレンズ光軸の光軸垂直方向の位置を容易に、しかも正確に調整できる。
他の一態様では、前記対物レンズユニットにおいて、被調整レンズと被調整レンズ保持枠と接着により固着した接着剤を更に備えていることを特徴とする。
この構成によれば、被調整レンズのレンズ光軸と被調整レンズ保持枠の軸心との傾きだけを調整した状態で固着すればよく、例えば傾き調整後にレンズ光軸の光軸垂直方向の位置を調整するような場合に、傾き調整後のレンズ光軸と被調整レンズ保持枠の軸心との傾きがずれるおそれのないものにできる。従って、例えば傾き調整後にレンズ光軸の光軸垂直方向の位置を調整するような場合に、容易にしかも正確に調整できる。
他の一態様では、前述のいずれかの対物レンズユニットにおいて、前記鏡筒本体は、周方向に沿って略等間隔に配設された少なくとも3つのネジ孔を備え、前記各ネジ孔は、前記鏡筒本体の外周から内周に貫通するように形成され、前記位置調整部材は、前記ネジ孔のそれぞれに螺合されて前記鏡筒本体の光軸垂直方向に移動可能な複数の調整ビスを備え、前記各調整ビスは、その先端が前記鏡筒本体内に配設された前記被調整レンズ保持枠に当接可能とされていることを特徴とする。
この構成によれば、調整ビスを締緩することにより、被調整レンズ保持枠を介して被調整レンズ保持枠に保持されたレンズのレンズ光軸の光軸垂直方向の位置を容易に調整できる。
他の一態様では、前述のいずれかの対物レンズユニットにおいて、前記対物レンズユニットは、波面収差のPV値が光の波長の1/4以下の光学系であることを特徴とする。
この構成によれば、波面収差のPV値が光の波長の1/4以下の光学系、即ち、回折限界に近い光学系の場合には、必要なレンズのレンズ光軸を高精度に調整する必要があるが、本発明はレンズのレンズ光軸の傾き及び光軸垂直方向の位置を正確に調整でき、そのような光学系に適したものにできる。
他の一態様では、前述のいずれかの対物レンズユニットにおいて、前記被調整レンズの前記光軸垂直平面部は、レンズ有効領域の径方向外側に段部を介して形成されていることを特徴とする。ここに、レンズ有効領域とは、レンズ作用を有する領域をいう。
この構成によれば、レンズを保持したレンズ保持枠を複数、光軸方向に沿って並べる場合に、それらの複数のレンズ保持枠全体の光軸方向の長さを短くでき、より多くのレンズ保持枠を鏡筒に収納できる。
他の一態様では、前述のいずれかの対物レンズユニットにおいて、前記被調整レンズの前記光軸垂直平面部は、レンズ有効領域の径方向外側に、前記レンズ有効領域から連続的に延設されるようにして形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、レンズ光軸に垂直な平面状の光学面を備えた片平レンズも使用でき、適用範囲の広いものにできる。
又、本発明の対物レンズユニットの製造方法は、1又は複数のレンズを保持したレンズ保持枠を鏡筒の内部に組み付けるようにして製造する対物レンズユニットの製造方法であって、前記1又は複数のレンズは、その外周部に、当該レンズのレンズ光軸に垂直な光軸垂直平面部を有する1又は複数の被調整レンズを含み、前記レンズ保持枠は、前記被調整レンズを保持した被調整レンズ保持枠を含み、前記被調整レンズ保持枠は、前記被調整レンズの光軸垂直平面部における径方向の端部である外周エッジを受ける断面湾曲状の凹面からなるレンズ受け部を備えたものであり、前記被調整レンズ保持枠のレンズ受け部に前記被調整レンズの光軸垂直平面部の外周エッジを受けさせて、前記被調整レンズのレンズ光軸と被調整レンズ保持枠の軸心との傾きを調整した後、両者を固着する工程と、前記被調整レンズを固着した被調整レンズ保持枠を前記鏡筒に設けられた鏡筒本体の内部に配設する工程と、前記被調整レンズ保持枠に保持された被調整レンズの光軸垂直方向の位置を、前記鏡筒に設けられた位置調整部材によって、前記鏡筒本体の外周側から調整する工程とを備えていることを特徴とする。
この構成によれば、被調整レンズのレンズ光軸と被調整レンズ保持枠の軸心との傾きを調整した後に、被調整レンズ保持枠に保持された被調整レンズの光軸垂直方向の位置を、鏡筒に設けられた位置調整部材によって鏡筒本体の外周側から調整するため、被調整レンズのレンズ光軸の光軸垂直方向の調整を容易且つ正確に行うことができる。従って、対物レンズユニットを容易に製造できる。
本発明の対物レンズユニット及びその製造方法は、研磨レンズにも適用でき、しかも、レンズ光軸の傾き及び光軸垂直方向の位置を容易に調整できる。
本発明の対物レンズユニットの断面図である。 図1のII−II線断面図である。 第5レンズを第5レンズ保持枠に保持する際の断面図である。 第5レンズのレンズ光軸と第5レンズ保持枠の軸心との傾きを調整して接着剤で固着した状態の断面図である。 第7レンズを第7レンズ保持枠に保持する際の断面図である。 第7レンズのレンズ光軸と第7レンズ保持枠の軸心との傾きを調整して接着剤で固着した状態の断面図である。 偏芯検査装置の概略説明図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の対物レンズユニットの断面図、図2は、図1のII−II線断面図である。尚、図1、図3〜図6のX方向を前方側とし、Y方向を後方側として説明する。
本発明の対物レンズユニット1は、鏡筒2と、複数のレンズ3と、レンズ3を保持したレンズ保持枠4とを備えている。鏡筒2は、鏡筒本体20と、調整ビス26とを備えている。
鏡筒本体20は、その外周側の後端に、装着部21、22を備え、この装着部21、22によって、この対物レンズユニット1が顕微鏡等の装着部材(図示せず)に装着されるようになっている。
この実施形態の装着部は、装着部材に設けられたネジ孔(図示せず)に螺合する装着用オネジ部21と、装着用オネジ部21がネジ孔に螺合する際に装着部材に当接して装着部材に対する位置基準となる基準面22とを備えている。
又、鏡筒本体20は、その内周側に、レンズ3を保持したレンズ保持枠4が収納されて組み付けられる断面円形状のレンズ収納組付部23を備えている。
このレンズ収納組付部23は、その軸心Oが基準面22と垂直になるように形成されている。又、レンズ収納組付部23は、その後端に、軸心Oと垂直になるように(基準面22と平行に)形成された保持枠受け面24を備えている。
又、鏡筒本体20は、その前部側に、複数のネジ孔25a〜25dを備えている。この実施形態では、ネジ孔は、軸方向に沿って4列に並設された第1列ネジ孔25a〜第4列ネジ孔25dを備えている。
これらの第1列ネジ孔25a〜第4列ネジ孔25dは、互いに同構成を採っている。以下に、第3列ネジ孔25cについて説明し、他の説明を省略する。第3列ネジ孔25cは、図2に示すように周方向に等間隔に配設された同一構成の4つから構成されている。尚、第3列ネジ孔25cは、4つから構成される形態のものに限らず、3以上であればよく、適宜変更できる。第1列ネジ孔25a、第2列ネジ孔25b及び第4列ネジ孔25dについても同じである。
各第3列ネジ孔25cは、鏡筒本体20の外周面からレンズ収納組付部23の内周面に貫通するように形成されている。
調整ビス26は、後述のレンズ保持枠4における第3レンズ保持枠43〜第6レンズ保持枠46の光軸垂直方向の位置を調整するためのもので、第1列ネジ孔25a〜第4列ネジ孔25dのそれぞれに螺合した同一構成の複数(この実施形態では、16個)の調整ビスから構成されている。
各調整ビス26は、外周面に、第1列ネジ孔25a〜第4列ネジ孔25dに螺合するオネジ26aを備え、基端側の端面26cに、工具係合部(図示せず)を備えている。
そして、調整ビス26は、第1列ネジ孔25a〜第4列ネジ孔25dのそれぞれに、先端側から螺合されており、工具係合部及び工具を介して鏡筒本体20の外周側から回転操作されることにより、先端が第1列ネジ孔25a〜第4列ネジ孔25dからレンズ収納組付部23に出没可能になっている。
尚、鏡筒本体20の第1列ネジ孔25a〜第4列ネジ孔25dの外周には、調整ビス26が螺合された後、カバ−20aが配設され、第1列ネジ孔25a〜第4列ネジ孔25d及び調整ビス26が覆い隠されるようになっている。
レンズ3は、この実施形態では、図1に示すように、後方側から前方側に順に並べられた第1レンズ31〜第7レンズ37の7つから構成されている。これらの第1レンズ31〜第7レンズ37は、1又は複数のレンズを有し、図2に示すように外周形状が正面視で円形状を呈している。
この実施形態では、第1レンズ31、第2レンズ32、第4レンズ34及び第6レンズ36は、複数のレンズを貼り合わせた接合レンズから構成されている。
又、この実施形態では、第3レンズ33〜第6レンズ37は、鏡筒本体20に対する光軸垂直方向の位置が調整される光軸垂直方向調整レンズに設定されている。又、それらの光軸垂直方向調整レンズの内、第3レンズ33と第5レンズ35とは、更に、後述する光軸垂直平面部を有する調整レンズとされている。以下、第1レンズ31〜第7レンズ37について、より詳しく説明する。
第1レンズ31は、その後端に、径内側に行くに従い漸次後方側に膨らんだ凸状の第1光学面31aを備えている。又、第1レンズ31は、その第1光学面31aの径外側に、全周に亘って形成された被保持部31bを備えている。この被保持部31bは、第1光学面31aと同じ曲率半径で第1光学面31aから径外側に延設されるようにして形成されている。
第2レンズ32は、第1レンズ31と同様に、その後端に、径内側に行くに従い漸次後方側に膨らんだ凸状の第1光学面32aを備えている。又、第2レンズ32は、その第1光学面32aの径外側に、全周に亘って、第1光学面32aと同じ曲率半径で第1光学面32aから延設されるようにして形成された被保持部32bとを備えている。
次に、第3レンズ33及び第4レンズ34に先立って第5レンズ35を説明する。第5レンズ35は、その後面に、径内側に行くに従い漸次後方側に膨らんだ凸状の第1光学面(レンズ有効領域)35aを備えている。又、第5レンズ35は、図3に示すように第1光学面35aの径外側に全周に亘って段部35bを介して形成された光軸垂直平面部35cを備えている。
この光軸垂直平面部35cは、第5レンズ35の後部側の外周の一部を、第1光学面35aから前方側に所定の深さで、第5レンズ35のレンズ光軸O35と垂直面になるように、全周に亘ってカットして形成されている。
尚、この実施形態では、レンズ光軸O35は、第1光学面35aの球心位置O51と前面側の第2光学面35gの球心位置O52とを通る軸とされている。又、接合レンズのようにレンズ群に3面以上の面がある場合の光軸は、各面の球心位置から最小二乗法で算出した軸をレンズ光軸とされている。
又、この実施形態では、光軸垂直平面部35cと第5レンズ35の外周面との間に、面取り部35dが設けられている。ただし、このような面取り部35dは、必要に応じて設けられればよく、設けなくてもよい。
次に、第3レンズ33について説明する。第3レンズ33は、図1に示すようにその後端に、径内側に行くに従い漸次前方側に凹んだ凹状の第1光学面33aを備えている。又、第3レンズ33は、第1光学面33aの径外側に全周に亘って段部33bを介して形成された光軸垂直平面部33cを備えている。
光軸垂直平面部33cは、上記の第5レンズ35の光軸垂直平面部35cと同様に、第3レンズ33の後部側の外周の一部を、第1光学面33aから前方側に所定の深さで、第3レンズ33のレンズ光軸O33と垂直面になるように、全周に亘ってカットして形成されている。
又、第3レンズ33においても、光軸垂直平面部33cと外周面との間に、面取り部33dが設けられている。
第4レンズ34は、第1レンズ31と同様に、その後端に、径内側に行くに従い漸次後方側に膨らんだ凸状の第1光学面34aを備えている。又、第4レンズ34は、その第1光学面34aの径外側に、全周に亘って、第1光学面34aと同じ曲率半径で第1光学面34aから延設されるようにして形成された被保持部34bとを備えている。
第6レンズ36は、その後面に、径内側に行くに従い漸次前方側に凹んだ凹状の第1光学面36aを備えている。又、第6レンズ36は、その第1光学面36aの径外側に、全周に亘って、第1光学面36aと同じ曲率半径で第1光学面36aから延設されるようにして形成された被保持部36bとを備えている。
第7レンズ37は、その前面に、径内側に行くに従い漸次前方側に膨らんだ凸状の第2光学面37aを備え、その第2光学面37aの径外側に、全周に亘って、第2光学面37aと同じ曲率半径で第2光学面37aから延設されるようにして形成された被保持部37bを備えている。
次に、レンズ保持枠4について説明する。レンズ保持枠4は、この実施形態では、後方から前方に順次並べられた円筒状の第1レンズ保持枠41〜第7レンズ保持枠47の7つから構成されている。又、これらのレンズ保持枠47の内、第3レンズ保持枠43と第5レンズ保持枠45とは、光軸垂直平面部を有する調整レンズである第3レンズ33、第5レンズ35のそれぞれを保持した被調整レンズ保持枠をなしている。以下、第1レンズ保持枠41〜第7レンズ保持枠47について、より詳しく説明する。
第1レンズ保持枠41は、図1に示すように外周面の外径が鏡筒本体20のレンズ収納組付部23の内径と同程度に形成されている。又、この外周面の中心軸が第1レンズ保持枠41の軸心O1をなしている。以下の第2レンズ保持枠42〜第7レンズ保持枠47についても同様であり、外周面の中心軸がそれぞれの軸心O2〜O7をなしている。
又、第1レンズ保持枠41の軸方向の両端面41d、41eは、この第1レンズ保持枠41の軸心O1と垂直になるように形成されている。尚、第2レンズ保持枠42〜第7レンズ保持枠47についても、同様に、軸方向の両端面は、第2レンズ保持枠42〜第7レンズ保持枠47のそれぞれの軸心O2〜O7と垂直になるように形成されており、以下の第2レンズ保持枠42〜第7レンズ保持枠47の説明において、軸方向の両端面の説明を省略する。
又、第1レンズ保持枠41は、内周側に、第1レンズ31を保持したレンズ保持部41aを備えている。このレンズ保持部41aは、第1レンズ31の外周を光軸垂直方向移動可能に受容するレンズ受容部41bと、第1レンズ31の被保持部31bを受けるレンズ受け部41cとを備えている。
レンズ受け部41cは、この第1レンズ保持枠41の軸心O1と垂直な平面状に形成されている。
第2レンズ保持枠42は、第1レンズ保持枠41と略同構成を採っている。詳しくは、第2レンズ保持枠42の外径が鏡筒本体20のレンズ収納組付部23の内径と同程度に形成されており、内周側に、第2レンズ32を保持したレンズ保持部42aを備えている。このレンズ保持部42aは、第2レンズ32の外周を嵌挿するレンズ受容部42bと、第2レンズ32の被保持部32bを受けるレンズ受け部42cとを備えている。レンズ受け部42cは、この第2レンズ保持枠42の軸心O2と垂直な平面状に形成されている。
次に、第5レンズ保持枠45について、第3レンズ保持枠33及び第4レンズ保持枠34に先立って説明する。第5レンズ保持枠45は、図1に示すように、第5レンズ保持枠45がレンズ収納組付部23の光軸垂直方向に移動できるように、外径が鏡筒本体20のレンズ収納組付部23の内径よりも小さく形成されている。
又、第5レンズ保持枠45は、図3に示すように、内周側に、第5レンズ35を保持したレンズ保持部45aを備えている。この第5レンズ保持枠45のレンズ保持部45aは、第5レンズ35の外周を光軸垂直方向移動可能に受容するレンズ受容部45bと、第5レンズ35を受けるレンズ受け部45cとを備えている。
レンズ受け部45cは、断面形状が後方側(図3では下方側)に凹んだ湾曲状の凹面から構成され、第5レンズ35の光軸垂直平面部35cの外周エッジ35eを受けるようになっている。この実施形態では、レンズ受け部45cは、第5レンズ保持枠45の軸心O5上の点O350を円弧中心とした円弧面に形成されている。
次に、第3レンズ保持枠43について説明する。第3レンズ保持枠43は、図1に示すように、内周側に、第3レンズ33を保持したレンズ保持部43aを備えている。この第3レンズ保持枠43のレンズ保持部43aは、第5レンズ保持枠45のレンズ保持部45aと同構成を採っており、第2レンズ32の外周を光軸垂直方向移動可能に受容するレンズ受容部43bと、第3レンズ33を受けるレンズ受け部43cとを備えている。
この第3レンズ保持枠43のレンズ受け部43cは、断面形状が後方側に凹んだ湾曲状の凹面から構成され、第3レンズ33の光軸垂直平面部33cの外周エッジ33eを受けるようになっている。この実施形態では、レンズ受け部45cは、第5レンズ保持枠45のレンズ受け部45cと同様に、第3レンズ保持枠43の軸心O3上の点(図示せず)を円弧中心とした円弧面に形成されている。
又、第3レンズ保持枠43は、第5レンズ保持枠45と同様に、第3レンズ保持枠43がレンズ収納組付部23の光軸垂直方向に移動できるように、外径が鏡筒本体20のレンズ収納組付部23の内径よりも小さく形成されている。
第4レンズ保持枠44は、第5レンズ保持枠45と同様に、第3レンズ保持枠43がレンズ収納組付部23の光軸垂直方向に移動できるように、外径が鏡筒本体20のレンズ収納組付部23の内径よりも小さく形成されている。
又、第4レンズ保持枠44は、内周側に、第4レンズ34を保持したレンズ保持部44aを備えている。このレンズ保持部43aは、第1レンズ保持枠41のレンズ保持部41aと略同構成を採っている。
詳しくは、第4レンズ34の外周を嵌挿するレンズ受容部44bと、第4レンズ34の被保持部34bを受けるレンズ受け部44cとを備えており、又、レンズ受け部44cは、この第4レンズ保持枠44の軸心と垂直な平面状に形成されている。
第6レンズ保持枠46は、第5レンズ保持枠45と同様に、第6レンズ保持枠46がレンズ収納組付部23の光軸垂直方向に移動できるように、外径が鏡筒本体20のレンズ収納組付部23の内径よりも小さく形成されている。
又、第6レンズ保持枠46は、内周側に、第6レンズ36を保持したレンズ保持部46aを備えている。このレンズ保持部46aは、第6レンズ36の外周を嵌挿するレンズ受容部46bと、第6レンズ36の被保持部36bを受けるレンズ受け部46cとを備えている。
この第6レンズ保持枠46のレンズ受け部46cは、径内側に前方側に突出すように形成された突出片から構成されている。
第7レンズ保持枠47は、外径が鏡筒本体20のレンズ収納組付部23の内径と同程度に形成されている。又、第7レンズ保持枠47は、内周側の前部に、第7レンズ37を保持したレンズ保持部47aを備えている。
このレンズ保持部47aは、第1レンズ保持枠41のレンズ保持部41aと略前後対称形状に形成されており、第7レンズ37の外周を嵌挿するレンズ受容部47bと、第7レンズ37の被保持部37bを受けるレンズ受け部47cとを備えている。又、レンズ受け部47cは、この第7レンズ保持枠47の軸心O7と垂直な平面状に形成されている。
次に、この対物レンズユニット1の製造方法について説明する。まず、各レンズ31〜37を各レンズ保持枠41〜47に保持させる。その保持させる際に、各レンズ31〜37のレンズ光軸O31〜O37と各レンズ保持枠41〜47の軸心O1〜O7との傾きを調整する。
以下、この保持させる工程を、被調整レンズ保持枠(この実施形態では、第3レンズ保持枠43と第5レンズ保持枠45)に光軸垂直平面部を有する被調整レンズ(この実施形態では、第3レンズ33と第5レンズ35)を保持させる場合と、それ以外のレンズ保持枠(第1レンズ保持枠41、第2レンズ保持枠42、第4レンズ保持枠44、第6レンズ保持枠46及び第7レンズ保持枠47)に光軸垂直平面部を有しないレンズ(第1レンズ31、第2レンズ32、第4レンズ34、第6レンズ36及び第7レンズ37)を保持させる場合とに分けて説明する。
まず、被調整レンズ保持枠に光軸垂直平面部を有する被調整レンズを保持させる場合について、第5レンズ保持枠45に第5レンズ35を保持させる場合を例にして説明する。
図3に示すように、第5レンズ保持枠45のレンズ受け部45cに第5レンズ35の光軸垂直平面部35cを載置する。この状態で、光軸垂直平面部35cの外周エッジ33eがレンズ受け部45cに略全周に亘って(3点以上で)接触する。
又、この状態において、レンズ光軸O35は第5レンズ保持枠45の軸心O5に対して、傾き角θ1だけ傾いている。この傾き角θ1は、例えば第5レンズ保持枠45におけるレンズ保持部45aの軸方向の端面に対する振れ精度、レンズ保持部45aの外周面に対する同軸度精度、第1光学面35aに対する第2光学面35gの振れ等の部品精度のバラツキ、さらには、第5レンズ35の外周面と第5レンズ保持枠45の内周面との嵌合隙間等の要因により生じる。
そして、この傾き角θ1の調整を、第2光学面35gの球心位置O52、及び第2光学面35gを通した第1光学面35aの球心位置O51の位置関係を測定できる偏芯検査装置100(図7に図示)を使用して行う。
詳しくは、図7に示すように、例えば偏芯検査装置100のロータリーテーブル101に、被検レンズとしての第5レンズ35を載置した第5レンズ保持枠45を載せ、ロータリーテーブル101の回転軸101aと第5レンズ保持枠45の軸心O5とを、ロータリーテーブル101を操作することによって一致させる。
そして、照明系102からの測定光をハーフミラー103を通してコリメーターレンズ104とリレーレンズ105を通し、測定する光学面の球心位置O51、O52に合わせる。光学面からの反射光を再度同光学系を通しハーフミラー103で折り曲げて撮像素子面106に結像させて、球心位置を検出する。
ロータリーテーブル101で被検レンズを回転させることによって、各光学面のロータリーテーブル101の回転軸に対する偏芯量と球心位置の回転軸垂直方向の座標を算出できる。また、リレーレンズ105を含む光学系を精度良く光軸方向に駆動させることによって、レンズの球心位置の光軸方向の相対位置を算出することができる。2面目以降のレンズを観察する時は、測定光路上にあるレンズの偏芯を差し引いて値を算出する。この検査装置を利用することで、組立状態のレンズの各面の偏芯の状態を観察することが出来る。尚、本実施例では偏芯検査装置100は市販されているものを利用した。
このようにして、図4示すようにレンズ光軸O35と第5レンズ保持枠45の軸心O5との傾きがほぼ無いように(平行に)調整する。より具体的には、傾き角θ1(図3に図示)を10秒以内に調整する。
ただし、第5レンズ保持枠45の軸心O5に対してレンズ光軸O35は、距離t1だけ平行にシフトしている。距離t1の量は、第5レンズ保持枠45のレンズ保持部45aの傾きと同軸度精度のバラツキ等によって発生し、レンズの曲率によっても異なる量であるが、この距離t1は、対物レンズユニット1の製品の部品精度で5umから15um程度になる。
そして、この状態で、第5レンズ35の外周面と第5レンズ保持枠45のレンズ受容部41bとの間にUV接着剤8を充填して両者を固着する。尚、接着剤は、UV接着剤に限らず、エネルギー硬化接着剤等を使用でき、適宜変更使用できる。
同様な方法で、第3レンズ保持枠43に第3レンズ33を保持させる。
次に、光軸垂直平面部を有しないレンズをレンズ保持枠に保持させる場合について、第7レンズ保持枠47に第7レンズ37を保持させる場合を例にして説明する。
例えば図5に示すように、第7レンズ37の被保持部37bを、第7レンズ保持枠47のレンズ保持部47aに載置する。この状態で、被保持部37bがレンズ保持部47aに3点以上で接触する。
又、この状態で、レンズ光軸O37は第7レンズ保持枠47の軸心O7に対して傾き角θ2だけ傾いている。この傾き角θ2は、第7レンズ保持枠47におけるレンズ保持部47aの軸方向の端面に対する振れ精度、レンズ保持部47aの外周面に対する同軸度精度、第1光学面37aに対する第2光学面37bの振れ等の部品精度のバラツキ、さらには、第7レンズ37の外周面と第7レンズ保持枠47の内周面との嵌合隙間等の要因により生じる。尚、このレンズ光軸O37も、第1光学面37aの球心位置O371と第2光学面37gの球心位置O372とを通る軸である。
この傾き角θ2を調整するには、上述したと同様に、偏芯検査装置100を使用して行う。
そして、図6に示すようにレンズ光軸O37と第7レンズ保持枠47の軸心O7との傾きがほぼ無いように調整する。より具体的には、傾き角θ2を10秒以内に調整する。
ただし、この場合も、第7レンズ保持枠47の軸心O7に対してレンズ光軸O37は、距離t2だけ平行にシフトしている。距離t2の量は、第7レンズ保持枠47のレンズ保持部47aの傾きと同軸度精度のバラツキによって発生し、レンズの曲率によっても異なる量であるが、この距離t2は、対物レンズユニット1の部品精度で10umから20um程度になる。
そして、この状態で、第7レンズ37の外周面と第7レンズ保持枠47のレンズ受容部47bとの間にUV接着剤8を充填して両者を固着する。尚、この接着剤も、UV接着剤に限らず、エネルギー硬化接着剤等を使用できる。
同様にして、第1レンズ保持枠41に第1レンズ31を、第2レンズ保持枠42に第2レンズ32を、第4レンズ保持枠44に第4レンズ34を、第6レンズ保持枠46に第6レンズ36を、それぞれ、保持させる。
次に、以上のようにして、レンズ31〜37を保持したレンズ保持枠41〜47を順次鏡筒本体20のレンズ収納組付部23に入れる。詳しくは、以下のようにして行う。
まず、カバー20aを外した状態の鏡筒本体20のレンズ収納組付部23に、図1に示すように、前側の開口から、第1レンズ31を保持した第1レンズ保持枠41を入れる。これにより、第1レンズ保持枠41の軸方向の前端面41dがレンズ収納組付部23の保持枠受け面24に直接又はシムリング25を介して当接し(図1では1又は複数のシムリング25を介して当接)、第1レンズ保持枠41の鏡筒本体20に対する軸方向の位置が決められた状態で配設される。
同様に、第2レンズ32を保持した第2レンズ保持枠42をレンズ収納組付部23に入れる。これにより、第2レンズ保持枠42の軸方向の前端面42dが第1レンズ保持枠41の後端面41eに当接し、第2レンズ保持枠42の鏡筒本体20に対する軸方向の位置が決められた状態で配設される。
以下、同様に、第3レンズ33を保持した第3レンズ保持枠43、第4レンズ34を保持した第4レンズ保持枠44、第5レンズ35を保持した第5レンズ保持枠45、第6レンズ36を保持した第6レンズ保持枠46、第7レンズ37を保持した第7レンズ保持枠47を、順次レンズ収納組付部23に入れる。
そして、その状態から、押えリングワッシャ48をレンズ収納組付部23に固定する。尚、押えリングワッシャ48は、この実施形態では、図示しないが、外周にオネジを備え、そのオネジがレンズ収納組付部23に設けられたメネジに螺合されることにより第7レンズ保持枠47を前方に押圧した状態で固定される。
これにより、順次、第1レンズ保持枠41〜第7レンズ保持枠47が鏡筒本体20に対する軸方向の位置が決められた状態で配設される。
又、この状態で、第3レンズ保持枠43は第1列ネジ孔25aの径内側に、第4レンズ保持枠44は第2列ネジ孔25bの径内側に、第5レンズ保持枠45は第3列ネジ孔25cの径内側に、第6レンズ保持枠46は第4列ネジ孔25dの径内側に、それぞれ、配設される。
又、このようにしてレンズ収納組付部23に入れられた各レンズ保持枠41〜47のそれぞれの軸心O1〜O7は、鏡筒本体20のレンズ収納組付部23の軸心Oと傾きが無い状態になっている。
又、各レンズ光軸O31〜O37は、各レンズ保持枠41〜47の軸心O1〜O7に対して傾きは10秒以内に抑えられている。従って、各レンズ保持枠41〜47の夫々に保持されたレンズ31〜37のレンズ光軸O31〜O37は、レンズ収納組付部23の軸心Oに対しても傾きは10秒以内になっている。
しかし、各レンズ光軸O1〜O7は、各レンズ保持枠41〜47の軸心O1〜O7に対する平行偏芯量は5umから20um程度残っているため、レンズ収納組付部23の軸心Oに対しても同程度残っている。
ここで、この実施形態のレンズにおける第1レンズ31、第2レンズ32及び第7レンズ37の平行偏芯感度は低く、第3レンズ33、第4レンズ34、第5レンズ35及び第6レンズ36の偏芯感度が高く、結像性能に大きく影響する。
詳しくは、第1レンズ31、第2レンズ32及び第7レンズ37を保持した各レンズ保持枠41、42、47の外径はレンズ収納組付部23の内径に対して片側10um程度の嵌合ガタになるように部品公差が設定されている。これによって、各レンズ保持枠41、42、47をレンズ収納組付部23に落とし込んだ状態では、各レンズ光軸O31、O32,O37は、レンズ収納組付部23の軸心Oに対して15umから25umの平行偏芯が発生することが予想されるが、最終的な結像性能には殆ど影響しない。
一方、第3レンズ33〜第6レンズ36は平行偏芯感度が高いことから、各レンズ光軸O3〜O6をレンズ収納組付部23の軸心Oに対して平行偏芯量を5um以内に抑える必要がある。
この平行偏芯量の調整は、次のようにして行う。上記のように全てのレンズ保持枠41〜47をレンズ収納組付部23に組み込んだ状態で、上述の偏芯検査装置100を利用して第3レンズ33〜第6レンズ36の各光学面の球心位置と、レンズ収納組付部23の軸心Oとの距離をズレ量として算出する。
そして、各調整ビス26の締緩により各レンズ保持枠41〜47を光軸垂直方向(径方向)にズレ量だけ移動させ、レンズ収納組付部23の軸心Oに対して各レンズ光軸O31〜O36を5um以内に抑える。調整後は調整ビス26により各レンズ保持枠41〜47は光軸垂直方向に固定される。
尚、上記実施形態では、光軸垂直平面部を有する被調整レンズとして、第3レンズ33と第5レンズ35との2つを備えたものとされているが、この形態のものに限らず、適宜変更できる。
例えば光軸垂直平面部を有する被調整レンズを1つ又は3つ以上を備えたものとして実施できる。
又、上記実施形態では、光軸垂直平面部を有する被調整レンズと光軸垂直平面部を有しないレンズとから構成されているが、例えば光軸垂直平面部を有する被調整レンズのみで構成することもでき、適宜変更できる。
又、上記実施形態では、光軸垂直平面部は、段部を介して形成されたが、この形態のものに限らず、適宜変更できる。例えば一方面にレンズ光軸に垂直な平面状の光学面を備えた片平レンズにおけるその光学面の径外側に、その光学面から延設されるようにして形成されたものでもよい。
又、本発明の対物レンズユニット1の種類等は、特に限定されないが、回折限界に近い性能の光学系、具体的には、波面収差のPV値(最大値と最小値の差)が光の波長λの1/4以下(0<PV値≦λ/4)の光学系が好ましい。
1 対物レンズユニット
2 鏡筒
3 レンズ
4 レンズ保持枠
20 鏡筒本体
26 調整ビス(位置調整部材)
31 第1レンズ
32 第2レンズ
33 第3レンズ(被調整レンズ)
34 第4レンズ
35 第5レンズ(被調整レンズ)
36 第6レンズ
37 第7レンズ
33c、35c 光軸垂直平面部
41 第1レンズ保持枠
42 第2レンズ保持枠
43 第3レンズ保持枠(被調整レンズ保持枠)
44 第4レンズ保持枠
45 第5レンズ保持枠(被調整レンズ保持枠)
46 第6レンズ保持枠
47 第7レンズ保持枠

Claims (7)

  1. 1又は複数のレンズと、前記レンズを保持したレンズ保持枠と、前記レンズを保持したレンズ保持枠が内部に組み付けられた鏡筒とを備えた対物レンズユニットであって、
    前記1又は複数のレンズは、その外周部に、当該レンズのレンズ光軸に垂直な光軸垂直平面部を有する1又は複数の被調整レンズを含み、
    前記レンズ保持枠は、前記被調整レンズを保持した被調整レンズ保持枠を含み、
    前記被調整レンズ保持枠は、前記被調整レンズのレンズ光軸と当該被調整レンズ保持枠の軸心との傾きを調整できるように、前記被調整レンズの光軸垂直平面部における径方向の端部である外周エッジを受ける断面湾曲状の凹面からなるレンズ受け部を備え、
    前記鏡筒は、前記被調整レンズ保持枠が内部に光軸垂直方向に移動可能に配設された鏡筒本体と、前記被調整レンズ保持枠に保持された被調整レンズの光軸垂直方向の位置を調整するための位置調整部材とを備え、
    前記位置調整部材は、前記被調整レンズ保持枠が前記鏡筒本体内に配設された状態で、前記鏡筒本体の外周側から前記位置を調整可能に構成されていることを特徴とする対物レンズユニット。
  2. 前記被調整レンズと被調整レンズ保持枠とを接着により固着する接着剤を、更に備えていることを特徴とする請求項1に記載の対物レンズユニット。
  3. 前記鏡筒本体は、周方向に沿って略等間隔に配設された少なくとも3つのネジ孔を備え、
    前記各ネジ孔は、前記鏡筒本体の外周から内周に貫通するように形成され、
    前記位置調整部材は、前記ネジ孔のそれぞれに螺合されて前記鏡筒本体の光軸垂直方向に移動可能な複数の調整ビスを備え、
    前記各調整ビスは、その先端が前記鏡筒本体内に配設された前記被調整レンズ保持枠に当接可能とされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の対物レンズユニット。
  4. 前記対物レンズユニットは、波面収差のPV値が光の波長の1/4以下の光学系であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の対物レンズユニット。
  5. 前記被調整レンズの前記光軸垂直平面部は、レンズ有効領域の径方向外側に段部を介して形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の対物レンズユニット。
  6. 前記被調整レンズの前記光軸垂直平面部は、レンズ有効領域の径方向外側に、前記レンズ有効領域から連続的に延設されるようにして形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の対物レンズユニット。
  7. 1又は複数のレンズを保持したレンズ保持枠を鏡筒の内部に組み付けるようにして製造する対物レンズユニットの製造方法であって、
    前記1又は複数のレンズは、その外周部に、当該レンズのレンズ光軸に垂直な光軸垂直平面部を有する1又は複数の被調整レンズを含み、
    前記レンズ保持枠は、前記被調整レンズを保持した被調整レンズ保持枠を含み、
    前記被調整レンズ保持枠は、前記被調整レンズの光軸垂直平面部における径方向の端部である外周エッジを受ける断面湾曲状の凹面からなるレンズ受け部を備えたものであり、
    前記被調整レンズ保持枠のレンズ受け部に前記被調整レンズの光軸垂直平面部の外周エッジを受けさせて、前記被調整レンズのレンズ光軸と被調整レンズ保持枠の軸心との傾きを調整した後、両者を固着する工程と、
    前記被調整レンズを固着した被調整レンズ保持枠を前記鏡筒に設けられた鏡筒本体の内部に配設する工程と、
    前記被調整レンズ保持枠に保持された被調整レンズの光軸垂直方向の位置を、前記鏡筒に設けられた位置調整部材によって、前記鏡筒本体の外周側から調整する工程とを備えていることを特徴とする対物レンズユニットの製造方法。
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