JP2010133860A - 形状算出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 非球面の面形状算出において、被検面の高周波成分まで高精度に算出する。
【解決手段】 非球面である被検面内を重なり領域をもつように複数の測定領域に分けて、被検面の形状を算出する基準となる参照面で反射する光と、測定領域で反射する光とによって生じる干渉光による干渉縞を受光部で受光し、各測定領域の形状を算出する工程と、算出された各測定領域の形状をつなぎ合わせて被検面の形状を算出する工程と、を有する形状算出方法において、各測定領域の形状を算出する工程は、測定される干渉縞の本数が最小となるように被検面と参照面との相対的な位置を調節する工程と、被検面の位置が調節された状態で、被検面と前光部とが共役の関係となるように受光部の位置を調節する工程と、受光部の位置が調節された状態で、干渉縞の位相分布を測定する工程と、測定した位相分布を用いて測定領域の形状を算出する工程と、を有する。
【選択図】 図4

Description

本発明は非球面である被検物の形状を高精度に算出する形状算出方法に関するものである。
光学系におけるイノベーションは常に新しい光学素子、あるいは自由度の導入によってもたらされている。この中で非球面の導入による光学性能の改善は天体望遠鏡の昔から追及されてきた項目の一つであるが、近年、加工法や測定法の改善により、最も精度が要求される半導体素子製造用の半導体露光装置に導入されるところにいたった。
光学素子の形状を測定する技術として、波面合成法またはスティッチ法と呼ばれる方法がある(特許文献1、特許文献2参照)。スティッチ法について図11、図12を用いて説明する。
図11は被検物である光学素子の被検面4aを上から見た図で、横方向をx軸、縦方向をy軸とする。被検面を小円で示すような互いに重なる領域を持つ複数の測定領域(サブアパーチャ)に分割する。斜線で示す被検面4aの中心を含む測定領域をwps1、点線で示すwps1のy方向に最隣接している測定領域をwps2とする。スティッチ法は、被検面を複数の測定領域に分割して各測定領域に球面波を照明して測定し、全測定データをつなぎ合わせることで被検面全面の情報を得る方法である。各測定領域の測定は、干渉縞がヌルになる位置で測定を行う。ヌルとは干渉縞の密度が低い状態を表し、本発明では特に干渉縞の本数が一本以下の状態を表す。
次に、図12を用いてスティッチ法を行う際の代表的な装置構成を説明する。図12において、11は光源、12はハーフミラー、13はTSレンズ、13aは参照面、14は被検物、14aは被検面、15は被検物14を保持するホルダ、16は被検物14をホルダ15と共に駆動させるステージ、17は結像レンズ、18は撮像手段を示す。また、図中z軸はTSレンズの光軸と平行になるように紙面左右方向、x軸は紙面垂直方向、y軸は紙面上下方向とする。駆動ステージ16はx軸,y軸,z軸,θx軸,θz軸の5軸、またはθy軸を含む6軸の構成とする。ここでθx軸はx軸回り、θy軸はy軸回り、θz軸はz軸回りに回転する軸である。ここで、被検面14aは球面である。
光源11から射出された光束は、ハーフミラー12を透過してTSレンズ13に入射し、球面波を生成する。参照面13aは、光束の一部を透過させて被検光を生成する役割と、光束の一部を反射させて参照光を生成する役割とがある。参照面13aを透過した被検光は被検面14aで反射され、参照面13aで反射した参照光と干渉する。干渉光は、再びTSレンズ13を透過し、ハーフミラー12で反射されて結像レンズ7によって撮像手段18に集光し、干渉縞として撮像される。
図12において、被検面の位置である第1の測定位置wp1は、被検面14aの中心部分を含むような、図11に示す測定領域wps1を測定する場合で、干渉縞がヌルとなる位置である。被検物14が第1の位置wp1の時、撮像手段18は被検面14aと共役の関係となるような位置cp1に配置される。この時の参照面13aと被検面14aとの間の距離(キャビティ長)をL1とする。
また、被検面の位置である第2の測定位置wp2は、第1の測定位置wp1のy方向に最隣接している領域を測定するような、図11に示す測定領域wps2を測定する場合で、干渉縞がヌルになる位置とする。被検物14が第2の位置wp2の時、撮像手段18は被検面14aと共役の関係となる位置cp2に配置される。この時の参照面13aと被検面14aとの間の距離(キャビティ長)をL2とする。
被検面が球面である場合、キャビティ長についてL1=L2となるので、撮像手段18の位置についてもcp1=cp2となり、被検面14aと撮像手段18の位置調整が必要ない。図3に示す測定領域wps1、wps2だけでなく、全てのサブアパーチャにおいてキャビティ長がL1と等しくなり、撮像手段の位置もcp1と等しくなるので、撮像手段18の位置を固定したまま全測定領域の測定を行うことができる。
各測定領域における誤差の補正を行って各測定領域の形状を算出した後、全測定領域の形状をつなぎ合わせる。各測定領域における誤差とは、測定時の被検面の姿勢誤差、位置決め誤差、横座標歪、参照面形状誤差などを示し、各誤差量は、サブアパーチャの重なり領域を利用して算出するか、あらかじめ別途誤差量を測定し、算出した値を用いる。
特開平2−259509号公報 特開2004−125768号公報
しかしながら、非球面である被検面に球面波を照明した場合、干渉縞はヌルにならないため、一般的に干渉縞の本数が最小となる位置で測定が行われる。この場合、測定領域毎にキャビティ長が変わるので、被検面と撮像手段のフォーカス関係の調整が必要となる。被検面と撮像手段のフォーカス関係を調整した場合、撮像手段と参照面の間のフォーカス関係が変化するので、参照面形状の見え方が測定領域毎に異なる。したがって、フォーカスが異なる複数の測定領域のデータを用いて算出した参照面の形状には、特に高周波の誤差が生じてしまうため、撮像手段で測定したデータと算出した参照面の形状との差によって求められる被検面の形状にも高周波の誤差が生じてしまう。
そこで、本発明は被検面の形状における高周波の誤差を低減し、より高精度に被検面の形状を算出することができる形状算出方法を提供する。
本発明は、被検面を重なり領域をもつように複数の測定領域に分けて、前記被検面の形状を算出する基準となる参照面で反射する光と、前記測定領域で反射する光とによって生じる干渉光による干渉縞を受光部で受光し、各測定領域の形状を算出する工程と、
前記算出された前記各測定領域の形状をつなぎ合わせて前記被検面の形状を算出する工程と、を有する形状算出方法であって、
前記各測定領域の形状を算出する工程は、
前記測定される前記干渉縞の本数が最小となるように前記被検面と前記参照面との相対的な位置を調節する工程と、
前記被検面の位置が前記調節された状態で、前記被検面と前記受光部とが共役の関係となるように前記受光部の位置を調節する工程と、
前記受光部の位置が前記調節された状態で、前記干渉縞の位相分布を測定する工程と、
前記測定した前記位相分布を用いて前記測定領域の形状を算出する工程と、を有することを特徴とする。
本発明の形状算出方法によれば、被検面の形状における高周波の誤差を低減し、より高精度に被検面の形状を算出することができる。
本発明の形状算出方法は、まず、非球面である被検面を重なり領域をもつように複数の測定領域(サブアパーチャ)に分けて、基準となる参照面で反射する光と、測定領域で反射する光とによって生じる干渉光による干渉縞を受光部で受光する。そして受光した干渉縞により各測定領域の形状を算出する。次に、算出された各測定領域の形状をつなぎ合わせて被検面の形状を算出する。
非球面である被検面に球面波を照明して測定をする場合、光学系の収差や環境起因の誤差の影響を受けやすい。したがって、非球面である被検面に球面波を照明して測定をする場合、誤差の影響を最小にするために、各測定領域の測定は、干渉縞の本数が最小になるように被検面の位置を調節して、位相分布を取得することが好ましい。干渉縞の本数が最小になる位置は、局所球面の曲率中心位置と球面波の曲率中心位置が合致した状態である。ここで、局所球面とは、非球面上のある一点の動径方向に対して、最も近い球面に近似したものである。
局所球面について、非球面の断面を示す図1を用いて説明する。図1においての横軸hは非球面の動径方向を表し、縦軸Zは高さ方向を表す。非球面の形状はhとZの関数で表す事ができるので、非球面の形状をZ=z(h)と表す。Aは非球面の断面模式図、P,Qは非球面A上の点で、Pはh=0、Qはh=hQの時のZの値を示す。図中、c1,c2はP,Qの局所球面であり、cn1,cn2は局所球面の曲率中心位置、r1,r2は局所球面の曲率半径を示す。局所球面の曲率半径reは、次のように表すことができる。
Figure 2010133860
Pを測定する時とQを測定する時では局所球面が異なるため、キャビティ長が(r1−r2)変わってしまう。キャビティ長に応じて被検面と受光部とのフォーカス関係の調整をする場合、測定領域毎に受光部と被検面の形状を算出する基準となる参照面との間のフォーカス関係が変化してしまう。そして、フォーカスが異なる複数の測定領域のデータを用いて求めた参照面形状には、特に高周波の誤差が生じてしまう。
そこで、本発明は、各測定領域の形状を算出する工程が以下の4つの工程を行うことにより、参照面の形状の誤差を補正することができ、高周波の誤差を低減することができるようにした。第1の工程は、測定される干渉縞の本数が最小となるように被検面の位置を調節する工程である。第2の工程は、被検面の位置が調節された状態で、被検面と受光部とが共役の関係となるように受光部の位置を調節する工程である。第3の工程は、受光部の位置が前記調節された状態で、干渉縞の位相分布を測定する工程である。第4の工程は、測定した位相分布を用いて測定領域の形状を算出する工程である。第3、及び第4の工程を行うことにより、参照面と受光部との間のフォーカス関係が測定領域毎に異なっていても、各測定領域における参照面の形状の誤差をキャンセルし、測定領域における被検面の形状をより精度良く算出することができる。そして、各測定領域の形状をつなぎ合わせることで、被検面全体の形状をより精度良く算出することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図2は、本発明の実施形態に係る非球面形状の合成演算を行うための測定装置を示す模式図である。図2において、1は光源、2はハーフミラー、3はTSレンズ、3aは参照面、4は被検物、4aは被検面、5は被検物4を保持するホルダ、6は被検物4をホルダ5と共に駆動させるステージ、7は結像レンズ、8は撮像手段(受光部)を示す。図2において、z軸はTSレンズの光軸と平行になるように紙面左右方向、x軸は紙面垂直方向、y軸は紙面上下方向とする。駆動ステージ6はx軸,y軸,z軸,θx軸,θz軸の5軸、またはθy軸を含む6軸の構成とする。ここでθx軸はx軸回り、θy軸はy軸回り、θz軸はz軸回りに回転する軸である。
光源1から射出された光束は、ハーフミラー2を透過してTSレンズ3に入射し、球面波を生成する。参照面3aは、光束の一部を透過させて被検光を生成する役割と、光束の一部を反射させて参照光を生成する役割との2つの役割がある。参照面3aを透過した被検光は被検面4aで反射され、参照面3aで反射した参照光と干渉する。干渉光は、再びTSレンズ3を透過し、ハーフミラー2で反射されて結像レンズ7によって撮像手段8に集光し、干渉縞として撮像される。
図2において、被検面の位置である第1の測定位置wp1は、被検面4aの中心部分を含むような測定領域の測定の場合で、干渉縞の本数が最小となるような位置である。被検物4が第1の位置wp1の時、撮像手段8は被検面4aと共役の関係となるような位置cp1に配置される。この時の参照面3aと被検面4aとの間の距離(キャビティ長)をL1とする。
また、被検面の位置である第2の測定位置wp2は、第1の測定位置wp1で測定する領域の隣を測定する場合の測定領域において、干渉縞の本数が最小となる被検物4の位置とする。被検物4が第2の位置wp2の時、撮像手段8は被検面4aと共役の関係となるような位置cp2に配置される。この時の参照面3aと被検面4aとの間の距離(キャビティ長)をL2とする。
次に、被検面を区画する複数の測定領域を示す模式図を図3に示す。本実施例では、参照面3aの開口数(以下NAとする。)よりも被検面4aのNAの方が大きい場合を例として説明する。被検面4a全ての領域を測定するために、複数の測定領域は互いに重なる領域を持つように測定することとする。被検物4が第1の位置wp1の時の測定領域をwps1、被検物4が第2の位置wp2の時の測定領域をwps2とする。
干渉縞の測定は、測定領域wps1、測定領域wps2を含め、全ての測定領域について行う。そして、全ての測定領域の形状を算出した後、各測定領域の形状をつなぎ合わせて被検面全体の形状を算出する。
次に、本発明の形状算出方法の各工程を図4に基づいて説明する。
まず、干渉縞を測定する測定領域を決定する(S101)。本発明において、複数の測定領域から干渉縞を測定する測定領域の決定方法はいかなるものであってもよい。
干渉縞を測定する測定領域が決定したら、当該測定領域の干渉縞を測定し、測定領域の形状を算出する。各測定領域の形状の算出は、S201〜S204の4つの工程で行い、各測定領域における被検面4aの形状を算出する。
第1の工程S201では、撮像手段8において測定される干渉縞の本数が最小となるように被検面4aと参照面3aとの相対的な位置を調節する。実際に移動するのは、被検物4であってもよいし、光源1、ハーフミラー2、TSレンズ3、結像レンズ7、撮像手段8であってもよい。また両方を移動しても良い。光源1、ハーフミラー2、TSレンズ3、結像レンズ7、撮像手段8を移動する場合には、移動する構成同士の位置関係を維持したまま移動する。
第2の工程S202では、第1の工程S201の被検面4aの位置において、測定領域のフォーカスが撮像手段8の受光面に位置するように撮像手段8の位置を調節する。つまり、撮像手段8は測定領域と共役の関係となる位置に配置される。
第3の工程S203では、第2の工程S202の被検面4aのフォーカス位置において、干渉縞の位相分布を測定する。
第4の工程S204では、第3の工程S203で測定した干渉縞の位相分布を用いて、測定領域の形状を算出する。
第4の工程S204が終わった後、他に測定していない測定領域がある場合には、S201〜S204の4つの工程を繰り返す。一方、他に測定していない測定領域がない場合には、算出した各測定領域の形状をつなぎ合わせて、被検面全体の形状を算出する(S301)。
以下、被検物4が図2の第1の位置wp1にある時のサブアパーチャ図3のwps1の測定を例として、S201〜S204の4つの工程の詳細を説明する。
第1の工程S201では、被検面4aのピストン、チルト、パワーが最小となるように、駆動ステージ6を用いて被検物4を動かしてアライメントを行い、測定領域wps1内の干渉縞の本数が最小となるような位置wp1に移動させる。この際、被検面4aのフォーカスが撮像手段8の受光面上に正確に合っていなくても、干渉縞の本数が測定できる程度にフォーカスが合っていればよい。
次に、第2の工程S202では、第1の工程S201の被検物4の位置wp1において、被検面4aと撮像手段8の位置が共役になるような位置cp1に撮像手段8を合わせることにより、被検面4aのフォーカスを撮像手段8の受光面上に合わせる。以降、フォーカス位置は撮像手段8の位置とする。
被検面のフォーカスを撮像手段の受光面上に合わせるためには、種々の方法が考え得るが、以下に本発明におけるフォーカス位置合わせの方法として好ましいものを説明する。
(1)モジュレーションを使用する方法
被検面4aが非球面なので、サブアパーチャ内の干渉縞には空間的な明暗の強度が発生している。フォーカスを前後に振りながら時間的な干渉縞の強度を取得し、干渉縞の強度からモジュレーションを算出する。干渉縞の強度の最大値をImax、最小値をIminとすると、モジュレーションModは以下の式で求められる。
Mod=(Imax−Imin)/(Imax+Imin)
モジュレーションModは、測定面全ての点において求められるので、全点を平均した値を用いてもよい。フォーカスとモジュレーションの関係を図5に示す。図5は横軸にフォーカス位置、縦軸にモジュレーションを示す。フォーカスが合うところでモジュレーションが最大となるので、モジュレーション最大となるフォーカス位置に合わせる。図5ではfocus position3の位置がモジュレーション最大となる。
また、第1の位置wp1で干渉縞が出ていない場合でも、被検面4aを縞が出るように傾け、同様の方法でモジュレーションよりフォーカス位置を決めることもできる。
(2)周波成分の振幅を利用する方法
この方法は、被検面4aのフォーカスが撮像手段8の受光面上からずれると、特に位相分布の高周波成分が顕著に劣化する性質を用いる。フォーカスを前後に振りながら位相分布を測定し、測定した位相分布から低周波成分を減算する。高周波成分のみとなった位相分布の断面プロファイルを比較したものを図6に示す。図6は横軸に断面座標、縦軸に振幅を示す。フォーカスが合うところで振幅が最大となるので、振幅が最大となるフォーカス位置に合わせる。図6ではfocus3の振幅が最大となる。図6では、ある1つの断面プロファイルからフォーカスを求めた例を示したが、複数の断面プロファイルからフォーカス位置を求め、平均した値を用いても良い。
(3)エッジ部分による回折を利用する方法
測定領域が被検面の端部(エッジ部分)を含む場合にこの方法を適用することができる。また、測定領域が被検面の端部を含まない場合であっても、測定領域内あるいは測定領域の端部にフレネル回折を生じさせるための部材を装着すればこの方法を適用することができる。
被検面4aのフォーカスが撮像手段8の受光面上からずれると、被検面の端でのフレネル回折の影響が大きくなる。フォーカスを前後に振りながら干渉縞の位相分布を取得し、被検面4aの端部の断面プロファイルを比較したものを図7に示す。図7は横軸に断面座標、縦軸に振幅を示す。フォーカスが合うところで回折の影響が最小となるので、回折の影響が最小となるフォーカス位置に合わせる。図7では、focus3が回折の影響が最小となる。図7では、ある1つの断面プロファイルからフォーカスを求めた例を示したが、複数の断面プロファイルからフォーカス位置を求め、平均した値を用いても良い。
(4)記憶された情報から求める方法
この方法は、あらかじめ被検物4の位置と撮像手段8との位置の関係を装置に記憶させておき、各サブアパーチャの被検物4の位置に応じたキャビティ長のフォーカス位置を求める方法である。各サブアパーチャのキャビティ長は、被検面4aの設計値から求めることも可能であるが、被検面4aが製造途中で、設計値からの乖離が大き場合は、被検面の裏面に測長器を設置するなどし、測長器により正確なキャビティ長を求めても良い。
次に、第3の工程S203では、第1の工程S201第2の工程S202の被検面のフォーカス位置において、被検面形状と参照面形状の分離演算を行うために用いる干渉縞の位相分布を測定する。第4の工程S204では、第3の工程S203で測定した位相分布を用いて参照面3aの形状と被検面4aの形状を分離するので、第3の工程S203では演算に必要な干渉縞の位相分布を測定する。
ここで行う位相分布測定には、いわゆる位相シフト法を用いる。位相シフト法とは、参照面3aと被検面4aの間隔を光源の波長の数倍の量だけ変化させながら複数枚の干渉縞を取得し、複数枚の干渉縞の変動の様子から干渉縞の位相分布を演算するものである。間隔変化は駆動ステージ6のz軸を用いて被検物4をz軸方向に駆動させることで可能である。または、TSレンズ3かTSレンズの参照面3aにz軸方向の駆動機構を設けて、TSレンズ3を光軸方向に駆動させても良い。または、間隔を固定したまま、光源1の波長を変調することで位相分布を算出することも可能である。
第4の工程S204では、第3の工程S203で取得した位相分布から、フォーカス位置に応じた参照面3aの形状を減算し、測定領域wp1の形状を算出する演算工程である。第4の工程S204で算出される測定領域の形状には、参照面3aの形状の誤差がキャンセルされているため、より精度の高いものになっている。
干渉縞の位相分布を測定し、測定領域の形状を算出するためには、種々の方法が考え得るが、以下に本発明における第3の工程S203と第4の工程S204に適用する方法として好ましいものを説明する。
(1)第1の方法
第3の工程では、図8に示すように、被検物4を測定領域の中心を回転中心として回転させながら複数枚の位相分布を取得し、さらに図9に示すように、測定領域の数%〜数10%の量だけ被検物4を被検面4aに沿って移動させた状態で位相分布を測定する。第4の工程S204では、第3の工程S103で取得した、回転させた位相分布を用いて、平均化するか、またはシアリング干渉法のアルゴリズムを利用して被検面4aの非回転対称成分を求める。また、被検面4aに沿って移動させる前後の位相分布を用いて、シアリング干渉法のアルゴリズムを利用して被検面4aの回転対称成分を求める。ここで、被検面4aの形状と合わせて算出された参照面3aの形状と、フォーカス位置の関係を装置に記憶させても良い。
(2)第2の方法
第3の工程S203では、図9に示すように、測定領域の数%〜数10%の量だけ被検物4を被検面4aに沿って移動させた複数の状態で位相分布を測定する。第4の工程S204では、第3の工程S103で取得した複数枚の面に沿って移動させたデータを用いて、シアリング干渉法のアルゴリズムを利用して被検面4aの形状を求める。ここで、被検面4aの形状と合わせて算出された参照面3aの形状と、フォーカス位置の関係を装置に記憶させても良い。
(3)第3の方法
第3の工程S203では、図8に示すように、被検物4をサブアパーチャの中心を中心として0°と180°の位置に回転させて位相分布を測定する。さらに図10に示すように、TSレンズ3の集光点の位置に被検面4aを持って来て、いわゆるキャッツアイ状態で位相分布を測定する。第4の工程S204では、第3の工程S203で取得した0°、180°、キャッツアイ位置の位相分布を用いて、0°−180°−Cat’s Eye法のアルゴリズムにより、被検面4aの形状を求める。ここで、被検面4aの形状と合わせて算出された参照面3aの形状と、フォーカス位置の関係を装置に記憶させても良い。
(4)第4の方法
第3の工程S203では、被検面4aの位相分布を1枚取得する。あらかじめフォーカスに応じた参照面3aの形状を装置に記憶させておき、第2の工程の被検面のフォーカスに応じた参照面3aの形状を用いて、第3の工程S203で取得した位相分布より減算し、被検面4aの形状を求める。
上記S201〜S204の4つの工程を行うことにより、被検物4が第1の位置wp1にある時の測定領域wps1の形状を算出することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は以上に説明した実施の形態に限られるものではない。
例えば、本実施の形態では、参照面3aの開口よりも被検面4aのNAの方が大きい場合としたが、参照面3aのNAと被検面4aのNA以下であったとしても、本発明の形状算出方法に適用することができる。
また、本実施の形態では、参照面で反射する光と測定面で反射する光とが略同一の光軸となるフィゾー干渉計を例としたが、それに限られることなく、本発明の形状算出方法に適用することができる。例えば、トワイマングリーン干渉計、マイケルソン干渉計などにも適用可能である。
また、本実施の形態では、非球面である被検面に球面波を照明して測定することを例としたが、非球面波を照明する場合にも適用することができる。
本発明は、以上に説明した形状算出方法を用いてレンズや、ミラーなどの光学素子の製造をすることもできる。本発明の形状算出方法により光学素子の形状を算出し、算出された光学素子の形状と光学素子の設計値との差に基づいて、光学素子を、研磨、切削、成膜等の加工をすることにより、より誤差の少ない光学素子を製造することができる。
非球面を示す模式図。 本発明に係る測定装置を示す模式図。 被検面を区画する複数の測定領域を示す模式図。 本発明に係る形状算出方法の工程を示すブロック図。 フォーカス位置とモジュレーションの関係を示す図。 フォーカス位置と位相分布の高周波成分の関係を示す図。 フォーカス位置とエッジ部での回折の影響を示す図。 第3の工程に係る干渉縞の位相分布を測定するための構成を示す模式図。 第3の工程に係る干渉縞の位相分布を測定するための構成を示す模式図。 第3の工程に係る干渉縞の位相分布を測定するための構成を示す模式図。 被検面を区画する複数の測定領域を示す模式図。 スティッチ法を行うための測定装置を示す模式図。
符号の説明
1 光源
2 ハーフミラー
3 TSレンズ
3a 参照面
4 被検物
4a 被検面
5 被検物ホルダ
6 駆動ステージ
7 結像レンズ
8 撮像手段(受光部)
wp1 被検物4の第1の位置
wp2 被検物4の第2の位置
wps1 wp1におけるサブアパーチャ
wps2 wp2におけるサブアパーチャ
cp1 撮像手段8の第1の位置
cp2 撮像手段8の第2の位置
L1 wp1の時のキャビティ長
L2 wp2の時のキャビティ長
A 非球面の断面
P 非球面A上の点
Q 非球面A上の点
c1 Pにおける局所球面
c2 Qにおける局所球面
cn1 c1の曲率中心位置
cn2 c2の曲率中心位置
r1 c1の曲率半径
r2 c2の曲率半径

Claims (6)

  1. 非球面である被検面を互いに重なる領域をもつように複数の測定領域に分けて、前記被検面の形状を算出する基準となる参照面で反射する光と、前記測定領域で反射する光とによって生じる干渉光による干渉縞を受光部で受光し、各測定領域の形状を算出する工程と、
    前記算出された前記各測定領域の形状をつなぎ合わせて前記被検面の形状を算出する工程と、を有する形状算出方法において、
    前記各測定領域の形状を算出する工程は、
    前記測定される前記干渉縞の本数が最小となるように前記被検面と前記参照面との相対的な位置を調節する工程と、
    前記被検面の位置が前記調節された状態で、前記被検面と前記受光部とが共役の関係となるように前記受光部の位置を調節する工程と、
    前記受光部の位置が前記調節された状態で、前記干渉縞の位相分布を測定する工程と、
    前記測定した前記位相分布を用いて前記測定領域の形状を算出する工程と、を有することを特徴とする形状算出方法。
  2. 前記受光部の位置を調節する工程は、前記干渉縞のモジュレーションが最大となるように前記受光部の位置を調節する工程であることを特徴とする請求項1に記載の形状算出方法。
  3. 前記受光部の位置を調節する工程は、前記位相分布の高周波成分の振幅が最大となるように前記受光部の位置を調節する工程であることを特徴とする請求項1に記載の形状算出方法。
  4. 前記測定領域が前記被検面の端部を含む領域である場合における前記受光部の位置を調節する工程は、前記端部によって生じる回折の影響が最小となるように前記受光部の位置を調節する工程であることを特徴とする請求項1に記載の形状算出方法。
  5. 前記受光部の位置を調節する工程は、前記調節された被検面の位置と、あらかじめ求められている前記被検面の位置と前記受光部の位置との関係と、に基づいて前記受光部の位置を調節する工程であることを特徴とする請求項1に記載の形状算出方法。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の形状算出方法によって、光学素子の形状を算出する工程と、
    前記算出された前記光学素子の形状に基づいて、前記光学素子を加工する工程と、を有することを特徴とする光学素子の製造方法。
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