JPH10307248A - ぶれ補正レンズを有する撮影レンズ - Google Patents

ぶれ補正レンズを有する撮影レンズ

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JPH10307248A
JPH10307248A JP9119180A JP11918097A JPH10307248A JP H10307248 A JPH10307248 A JP H10307248A JP 9119180 A JP9119180 A JP 9119180A JP 11918097 A JP11918097 A JP 11918097A JP H10307248 A JPH10307248 A JP H10307248A
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JP
Japan
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lens
alignment
holding frame
blur correction
shake correction
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JP9119180A
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English (en)
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Tetsuo Kanbara
哲郎 神原
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ぶれ補正レンズを調芯できるようにした撮影
レンズを提供する。 【解決手段】 ぶれ補正レンズ18をぶれ補正レンズ保
持枠60に保持し、調芯レンズ19を調芯レンズ保持枠
20に保持し、両保持枠60,20を結合し、ぶれ補正
ユニット11としてレンズ鏡胴によって一体に支持す
る。調芯作業時には、ぶれ補正レンズ保持枠60に固定
されたぶれ補正レンズ18の誤差を吸収するように、調
芯レンズ19の径方向位置を調整した後、調芯レンズ1
9を調芯レンズ保持枠20に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ぶれ補正レンズを
有する撮影レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ぶれ補正レンズを有する撮影レン
ズ、すなわち、ぶれの大きさと向きとに対応してぶれ補
正レンズを光軸直角方向に移動することにより結像位置
を適宜に移動し、撮影中に同一被写体の結像位置が結像
面に対して移動しないようにして、ぶれによる被写体像
の流れを防止した撮影レンズが種々提案されている。
【0003】ところで、撮影レンズの小型化等のため
に、誤差感度の高い位置、すなわち結像面における最終
的な光学性能に対して誤差の及ぼす影響が大きい位置に
ぶれ補正レンズを配置する場合に、ぶれ補正レンズにつ
いて調芯しなければ撮影レンズとして十分な性能を確保
できない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
解決すべき技術的課題は、ぶれ補正レンズについて調芯
することを容易に行うことができるようにした、ぶれ補
正レンズを有する撮影レンズを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用・効果】上記の
技術的課題を解決するため、本発明は、以下の構成のぶ
れ補正レンズを有する撮影レンズを提供する。
【0006】この撮影レンズは、ぶれ補正のためのぶれ
補正レンズを有する。上記撮影レンズは、少なくとも、
ぶれ補正レンズと、このぶれ補正レンズの調芯を行うた
めの調芯レンズとを備える。この調芯レンズは、調芯作
業時に、光軸方向に垂直な方向に可動されて調芯位置に
設定される。
【0007】上記構成において、ぶれ補正レンズに対す
る調芯レンズの相対位置を調整し、ぶれ補正レンズの誤
差を調芯レンズによって吸収し、ぶれ補正レンズと調芯
レンズとのユニットとしての誤差が十分に小さくなるよ
うにすることが可能である。
【0008】したがって、ぶれ補正レンズについて調芯
することができる。
【0009】好ましくは、上記調芯レンズは、調芯レン
ズ保持枠により保持される。この調芯レンズ保持枠に
は、調芯作業時において、光軸方向に垂直な方向に上記
調芯レンズを可動させることが可能な隙間部が形成され
る。
【0010】上記構成によれば、調芯レンズ保持枠内で
調芯レンズを光軸方向に垂直な方向に適宜に移動するこ
とによって、ぶれ補正レンズについて、容易に調芯する
ことができる。
【0011】好ましくは、上記ぶれ補正レンズは、ぶれ
補正レンズ保持枠により保持される。このぶれ補正レン
ズ保持枠と上記調芯レンズ保持枠とは、一体に支持され
る。
【0012】上記構成によれば、ぶれ補正レンズ保持枠
と調芯レンズ保持枠とは一体に支持されるので、ぶれ補
正レンズと調芯レンズとの相対位置は、ぶれ補正のため
にぶれ補正レンズ保持枠だけが移動する場合を除き、一
定に保たれる。したがって、ぶれ補正レンズについての
調芯がずれることはない。また、ぶれ補正レンズに対し
て調芯レンズを位置調整し、ぶれ補正レンズ保持枠と調
芯レンズ保持枠とを一体的に結合した状態で撮影レンズ
に組み込めば、ぶれ補正レンズについての調芯を、レン
ズ保持枠を撮影レンズに組み込む前に完了することがで
きる。したがって、調芯作業が容易となる。
【0013】好ましくは、上記ぶれ補正レンズと上記調
芯レンズとは、光軸方向に移動が行われる同一レンズ群
内に配置される。
【0014】上記構成によれば、ぶれ補正レンズ保持枠
と調芯レンズ保持枠とを一体的に支持することが容易で
ある。
【0015】好ましくは、上記調芯レンズは、上記隙間
部の一部または全部と固着材を用いて上記調芯レンズ保
持枠に固定される。固着材には、調芯レンズの機械的な
保持部材のみならず、接着剤等も含む。
【0016】上記構成によれば、ぶれ補正レンズの調芯
のために調芯レンズを隙間の範囲内で移動して位置調整
することができ、調芯作業が容易となる。
【0017】好ましくは、上記調芯レンズは、上記調芯
レンズの外周部を上記調芯レンズ保持枠の内周面に接着
することで固定される。
【0018】上記構成によれば、調芯後に調芯レンズを
調芯レンズ保持枠に容易に固定することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、図1〜図5に示した本発
明の一実施形態に係るぶれ補正レンズを有する撮影レン
ズ10について詳細に説明する。
【0020】まず、撮影レンズ10の概略的な構成を、
図1の略図を参照しながら、説明する。この撮影レンズ
10は、第1、第2および第3レンズ群12,14,1
6を含むズームレンズであり、カメラ本体1に取り付け
られる。第2レンズ群14は、ぶれ補正レンズ18と調
芯レンズ19とを含む。撮影レンズ10は、ぶれ補正レ
ンズ18を光軸に直角なX、Yの各方向にそれぞれ移動
させるX方向駆動ユニット6xおよびY方向駆動ユニッ
ト6yと、X、Yの各方向のぶれを検出するX方向ぶれ
検出ユニット4xおよびY方向ぶれ検出ユニット4y
と、各駆動ユニット6x,6yおよび各ぶれ検出ユニッ
ト4x,4yに接続されたレンズ制御ユニット8とを含
む。レンズ制御ユニット8は、カメラ本体1のカメラ制
御ユニット2に接続され、カメラ制御ユニット2からの
命令によって、各ぶれ検出ユニット4x,4yが検出し
たぶれの大きさと向きとに応じて各駆動ユニット6x,
6yを駆動させて、ぶれ補正レンズ18をX、Yの各方
向に適宜に移動させる。これによって、ぶれが補正され
るようになっている。
【0021】第2レンズ群14および各駆動ユニット6
x,6yは、図2の分解斜視図および図3の組立斜視図
に示すように、ぶれ補正ユニット11として、一体的に
構成される。ぶれ補正ユニット11は、大略、不図示の
レンズ鏡胴のカム環のカム溝に係合する3本の係合ピン
28が外周面20cに突設され、調芯レンズ19を保持
する調芯レンズ保持枠20と、調芯レンズ保持枠20に
対向して配置される移動枠40と、調芯レンズ保持枠2
0と移動枠40との間に配置され、ぶれ補正レンズ18
を保持するぶれ補正レンズ保持枠60とを備える。調芯
レンズ保持枠20と移動枠40との間にはX方向駆動ユ
ニット6xが設けられ、移動枠40とぶれ補正レンズ保
持枠60との間にはY方向駆動ユニット6yが設けられ
る。各枠20,40,60は、それぞれの内径および外
形が略等しいドーナツ形状を有している。
【0022】詳しくは、移動枠40の上面40aには、
光軸方向Zに直角な第2方向Yに延在する圧電素子32
の一方の端面が固定される素子固定部42と、圧電素子
32の他方の端面にその一方の端面が固定された駆動ロ
ッド34を第2方向Yに移動自在に支持する一対のロッ
ド支持部44a,44bとが突設されている。また、光
軸に対してこれらと反対側には、駆動ロッド34と平行
に延在する従動軸36の両軸端を支持する一対の従動軸
支持部46a,46bが突設されている。
【0023】これに対応して、ぶれ補正レンズ保持枠6
0は、ぶれ補正レンズ18を保持する筒壁の外周面60
cに、移動枠40に設けられた駆動ロッド34と摩擦結
合する移動子部68と、移動枠40に設けられた従動軸
36に摺動可能に係合する嵌合部69とが突設されてい
る。そして、ぶれ補正レンズ保持枠60は、移動枠40
に対して平行に移動枠40によって支持され、第2方向
Yに駆動されるようになっている。
【0024】また、調芯レンズ20は、その下面20b
に、図示されていないが移動枠40の上面40aと同様
に、光軸方向Zに直角な第1方向Xに延在する圧電素子
の一方の端面が固定される素子固定部と、圧電素子の他
方の端面にその一方の端面が固定された駆動ロッドを第
1方向Xに移動自在に支持する一対のロッド支持部とが
突設され、光軸に対してこれらと反対側には、第1方向
Xに延在する従動軸の両軸端を支持する一対の従動軸支
持部が突設されている。
【0025】これに対応して、移動枠40は、さらにそ
の上面40aに、調芯レンズ保持枠20に設けられた駆
動ロッドと摩擦結合する移動子部48と、調芯レンズ保
持枠20に設けられた従動軸に摺動可能に係合する嵌合
部49a,49bとが突設されていて、調芯レンズ保持
枠20に対して平行に調芯レンズ20によって支持さ
れ、第1方向Xに駆動されるようになっている。
【0026】さらに、ぶれ補正レンズ保持枠60の外周
面60cには、光軸に直角な第1および第2方向X,Y
に各一つの突出片66x,66yが突設され、各突出片
66x,66yには、発光素子すなわちLED61x,
61yが一体的に構成されている。調芯レンズ保持枠2
0の下面20aには、このLED61x,61yに対向
して配置された不図示の光検出センサが一体的に構成さ
れていて、調芯レンズ保持枠20に対するぶれ補正レン
ズ保持枠60の光軸直角面内での位置を検出して、レン
ズ制御ユニット8のフィードバック制御に利用されるよ
うになっている。
【0027】上記のように構成されたぶれ補正ユニット
11は、ぶれ補正レンズ保持枠60が、調芯レンズ保持
枠20に対する移動枠40の移動と、移動枠40に対す
るぶれ補正レンズ保持枠60の移動によって、光軸に直
角な2方向X,Yにそれぞれ移動されるようになってい
る。
【0028】すなわち、移動枠40に設けられた圧電素
子32に不図示の駆動装置から所定の電圧が印加される
と、駆動ロッド34が軸方向に振動し、駆動ロッド34
に移動子68が摩擦結合しているぶれ補正レンズ保持枠
60は、移動枠40に対して平行に軸方向すなわち第2
方向Yに移動される。一方、調芯レンズ保持枠20に設
けられた圧電素子に所定の電圧が印加されると、同様
に、移動枠40は、調芯レンズ保持枠20に対して軸方
向すなわち第1方向Xに移動される。ぶれ補正レンズ保
持枠60は移動枠40によって支持されているので、ぶ
れ補正レンズ保持枠60は、第2方向Yに駆動される。
【0029】ぶれ補正ユニット11は、ぶれ補正レンズ
18をぶれ補正レンズ保持枠60に固定した後、駆動ユ
ニット4x,4yとともに各枠20,40,60を組み
立て、最後に、調芯レンズ19を調芯レンズ保持枠20
に固定する。このとき、調芯レンズ19は、その径方向
位置を調整して、ぶれ補正レンズ18の誤差を補正する
適宜位置に固定する。
【0030】詳しくは、図4(I)の略図に示すよう
に、調芯レンズ19が調芯レンズ保持枠20の支持フラ
ンジ20tに当接した状態で、調芯レンズ19を径方向
に適宜に移動して、ぶれ補正レンズ18の誤差を吸収す
る最適位置に位置調整し、調芯レンズ保持枠19の支持
フランジ20tと調芯レンズ19の周縁との接触部20
sを接着剤で固定する。あるいは、調芯レンズ19を位
置調整した後に、図4(II)に示すように、調芯レンズ
保持枠20の内周面と調芯レンズ19の外周面との間の
隙間20xに接着剤122を注射器120を用いて注入
して固定してもよい。好ましくは、いずれの接着方法に
おいても、接着剤には紫外線硬化タイプのものを用い、
調芯レンズ19の位置調整完了後に接着剤に紫外線を照
射して、調芯レンズ19を調芯レンズ保持枠20に接着
する。
【0031】調芯レンズ19を付加することによって、
ぶれ補正レンズ18の誤差を調芯レンズ19で吸収し、
簡単な作業でぶれ補正レンズ18について調芯すること
ができる。つまり、第2レンズ群14全体の誤差を非常
に小さくすることができる。そのため、ぶれ補正レンズ
ユニット11を誤差感度の高い位置に配置する場合で
も、ぶれ補正ユニット11単体としての誤差が十分に小
さいので、ぶれ補正ユニット11をレンズ鏡胴に組み込
んだ後にさらに収差の補正を行うことが不要となる。
【0032】したがって、ぶれ補正レンズ18について
調芯することができる。しかも、ぶれ補正レンズ18を
保持するぶれ補正ユニット11単体で、十分に精度よく
調芯できる。
【0033】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、その他種々の態様で実施可能である。
たとえば、ぶれ補正レンズおよび調芯レンズは、図5
(II)の略図に示すように、ズームレンズ100の成分
レンズ群112,114,116の一つに含まれる場合
に、ぶれ補正ユニット11として一体的に構成するので
はなく、それぞれ別個独立に支持する構成としてもよ
い。また、図5(I)の略図に示すように、単焦点レン
ズ100の一部として構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る撮影レンズを用い
るカメラの略図である。
【図2】 図1の撮影レンズのぶれ補正ユニットの分解
斜視図である。
【図3】 図2のぶれ補正ユニットの組立斜視図であ
る。
【図4】 図2の調芯レンズの調芯方法の説明図であ
る。
【図5】 本発明の他の実施形態に係る撮影レンズの略
図である。
【符号の説明】
1 カメラ 2 カメラ制御ユニット 4x,4y ぶれ検出ユニット 6x,6y 駆動ユニット 8 レンズ制御ユニット 10 撮影レンズ 11 ぶれ補正ユニット 12 第1レンズ群 14 第2レンズ群 16 第3レンズ群 18 ぶれ補正レンズ 19 調芯レンズ 20 調芯レンズ保持枠 20b 下面 20c 外周面 20s 接触部 20t 支持フランジ 20x 隙間 28 係合突起 32 圧電素子 34 駆動ロッド 36 従動軸 40 移動枠 40a 上面 42 素子固定部 44a,44b ロッド支持部 46a,46b 従動軸支持部 48 移動子部 49a,49b 嵌合部 60 ぶれ補正レンズ保持枠 61x,61y LED 66x,66y 突出片 68 移動子部 69a,69b 嵌合部 X,Y 光軸直角方向 Z 光軸方向

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ぶれ補正のためのぶれ補正レンズを有す
    る撮影レンズにおいて、 上記撮影レンズは、少なくとも、ぶれ補正レンズと該ぶ
    れ補正レンズの調芯を行うための調芯レンズとを備え、
    該調芯レンズは、調芯作業時に、光軸方向に垂直な方向
    に可動されて調芯位置に設定されることを特徴とする、
    ぶれ補正レンズを有する撮影レンズ。
  2. 【請求項2】 上記調芯レンズは、調芯レンズ保持枠に
    より保持され、該調芯レンズ保持枠には、調芯作業時に
    おいて、光軸方向に垂直な方向に上記調芯レンズを可動
    させる隙間部が形成されたことを特徴とする、請求項1
    記載のぶれ補正レンズを有する撮影レンズ。
  3. 【請求項3】 上記ぶれ補正レンズは、ぶれ補正レンズ
    保持枠により保持され、該ぶれ補正レンズ保持枠と上記
    調芯レンズ保持枠とは一体に支持されたことを特徴とす
    る、請求項2記載のぶれ補正レンズを有する撮影レン
    ズ。
  4. 【請求項4】 上記調芯レンズは、上記隙間部の一部ま
    たは全部と固着材を用いて上記調芯レンズ保持枠に固定
    されることを特徴とする、請求項2記載のぶれ補正レン
    ズを有する撮影レンズ。
  5. 【請求項5】 上記調芯レンズは、上記調芯レンズの外
    周部を上記調芯レンズ保持枠の内周面に接着することで
    固定されることを特徴とする、請求項2記載のぶれ補正
    レンズを有する撮影レンズ。
  6. 【請求項6】 上記ぶれ補正レンズと上記調芯レンズと
    は、光軸方向に移動が行われる同一レンズ群内に配置さ
    れることを特徴とする、請求項3記載のぶれ補正レンズ
    を有する撮影レンズ。
JP9119180A 1997-05-09 1997-05-09 ぶれ補正レンズを有する撮影レンズ Pending JPH10307248A (ja)

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