JPH07248443A - レンズ鏡筒 - Google Patents
レンズ鏡筒Info
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- JPH07248443A JPH07248443A JP730195A JP730195A JPH07248443A JP H07248443 A JPH07248443 A JP H07248443A JP 730195 A JP730195 A JP 730195A JP 730195 A JP730195 A JP 730195A JP H07248443 A JPH07248443 A JP H07248443A
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- lens
- optical system
- lens frame
- shake
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- Lens Barrels (AREA)
- Adjustment Of Camera Lenses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 振れ防止光学系や隣接する光学系の組込み
を、光学系への悪影響なしに簡単に行なえ、設計、仕様
変更にも対処でき汎用性にも優れた構造とする。 【構成】 振れ防止光学系8や隣接する光学系7を、レ
ンズ枠部材5,6と別体構造によって独立して形成され
たレンズ室部材17,18に保持させる。レンズ枠部材
は、少なくとも一方の光学系を駆動するための駆動機構
部20が組付けられるベース部材21に組付け支持され
る。また、ベース部材には、他方の光学系のレンズ枠部
材が一体または一体的に固定される。そして、ベース部
材側のレンズ枠部材内に、各レンズ室部材を光軸上で相
反する方向からそれぞれねじ込み等で組込んで固定する
ように構成する。
を、光学系への悪影響なしに簡単に行なえ、設計、仕様
変更にも対処でき汎用性にも優れた構造とする。 【構成】 振れ防止光学系8や隣接する光学系7を、レ
ンズ枠部材5,6と別体構造によって独立して形成され
たレンズ室部材17,18に保持させる。レンズ枠部材
は、少なくとも一方の光学系を駆動するための駆動機構
部20が組付けられるベース部材21に組付け支持され
る。また、ベース部材には、他方の光学系のレンズ枠部
材が一体または一体的に固定される。そして、ベース部
材側のレンズ枠部材内に、各レンズ室部材を光軸上で相
反する方向からそれぞれねじ込み等で組込んで固定する
ように構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばカメラ等にお
いて手振れ等による像振れを防止するための振れ防止装
置等を備えている場合に適用して好適なレンズ鏡筒に関
する。
いて手振れ等による像振れを防止するための振れ防止装
置等を備えている場合に適用して好適なレンズ鏡筒に関
する。
【0002】
【従来の技術】最近のカメラは、自動露出機構、オート
フォーカス機構等を始めとする各部において電子化が著
しく、高度に自動化されている。しかし、この種のカメ
ラにおいて自動化への試みとして不充分なところとし
て、たとえば手持ち撮影時等において生じ易い手振れ等
による像振れに対しての対策がある。このため、この種
のカメラにおいて、撮影時におけるカメラ揺れ、特にカ
メラが振動したり、傾いたりすることによって生じる像
振れを防止するために、カメラの揺れ状況を振れ検出手
段によって検出し、その検出結果に応じて撮影レンズ系
(主光学系)またはその一部の光学系を、振れ防止光学
系(以下、振れ防止レンズという)とし、これを光軸に
直交する方向にシフト移動させるといった構成をもつ振
れ防止装置が、従来から提案されている。
フォーカス機構等を始めとする各部において電子化が著
しく、高度に自動化されている。しかし、この種のカメ
ラにおいて自動化への試みとして不充分なところとし
て、たとえば手持ち撮影時等において生じ易い手振れ等
による像振れに対しての対策がある。このため、この種
のカメラにおいて、撮影時におけるカメラ揺れ、特にカ
メラが振動したり、傾いたりすることによって生じる像
振れを防止するために、カメラの揺れ状況を振れ検出手
段によって検出し、その検出結果に応じて撮影レンズ系
(主光学系)またはその一部の光学系を、振れ防止光学
系(以下、振れ防止レンズという)とし、これを光軸に
直交する方向にシフト移動させるといった構成をもつ振
れ防止装置が、従来から提案されている。
【0003】すなわち、このような振れ防止機能をもつ
カメラでは、撮影レンズ系の少なくとも一部を構成する
振れ防止レンズを可動可能に支持し、この振れ防止レン
ズを主光学系の光軸に対し直交する面内において像振れ
を吸収する方向に移動させることにより、振れによる結
像位置のずれを補正し、像振れを解消しようとするもの
で、たとえば特開平3−110530号公報等に開示さ
れるような振れ防止レンズのシフト駆動機構部を有する
もの等が知られていた。この従来例では、振れ防止レン
ズのレンズ枠を、光軸に直交する方向に移動可能に保持
するとともに、レンズ枠に駆動機構部(モータ、ギヤ
列、レバーまたはねじ軸、スチールボールおよびV溝部
による)からの駆動力を押圧力および引張力として伝達
する連結手段(ロッド部材や駆動軸による)を介して作
用させることにより、振れ防止レンズを直接駆動して移
動させる構造となっていた。
カメラでは、撮影レンズ系の少なくとも一部を構成する
振れ防止レンズを可動可能に支持し、この振れ防止レン
ズを主光学系の光軸に対し直交する面内において像振れ
を吸収する方向に移動させることにより、振れによる結
像位置のずれを補正し、像振れを解消しようとするもの
で、たとえば特開平3−110530号公報等に開示さ
れるような振れ防止レンズのシフト駆動機構部を有する
もの等が知られていた。この従来例では、振れ防止レン
ズのレンズ枠を、光軸に直交する方向に移動可能に保持
するとともに、レンズ枠に駆動機構部(モータ、ギヤ
列、レバーまたはねじ軸、スチールボールおよびV溝部
による)からの駆動力を押圧力および引張力として伝達
する連結手段(ロッド部材や駆動軸による)を介して作
用させることにより、振れ防止レンズを直接駆動して移
動させる構造となっていた。
【0004】また、上述した振れ防止機能を有するカメ
ラとして本出願人も、たとえば特願平4−32998号
等によって、レンズ鏡筒内でのベース部材に対し、振れ
防止レンズを保持するレンズ枠部材を、主光学系の光軸
に直交するX軸方向、Y軸方向に駆動制御するための電
動モータ、伝達歯車機構、ねじ機構等による駆動機構部
を用い、X軸、Y軸方向に適宜駆動制御することによっ
て振れ防止レンズを所要の方向に移動させて像振れ防止
を図ってなるものを先に提案している。
ラとして本出願人も、たとえば特願平4−32998号
等によって、レンズ鏡筒内でのベース部材に対し、振れ
防止レンズを保持するレンズ枠部材を、主光学系の光軸
に直交するX軸方向、Y軸方向に駆動制御するための電
動モータ、伝達歯車機構、ねじ機構等による駆動機構部
を用い、X軸、Y軸方向に適宜駆動制御することによっ
て振れ防止レンズを所要の方向に移動させて像振れ防止
を図ってなるものを先に提案している。
【0005】ところで、これら従来から知られている振
れ防止装置にあっては、振れ防止レンズを保持するレン
ズ室を、ベース部材に付設される振れ防止レンズの駆動
機構部によって可動可能に支持されるレンズ枠部材内に
直接形成しているだけの一体構造であった。すなわち、
従来装置では、振れ防止レンズを、そのレンズ枠部材に
直接固定しているだけであった。そして、このような振
れ防止レンズを保持したレンズ枠部材は、ベース部材に
対し組付けられている駆動機構部により光軸に直交する
方向でシフト移動され、像振れを防止するようになって
いる。
れ防止装置にあっては、振れ防止レンズを保持するレン
ズ室を、ベース部材に付設される振れ防止レンズの駆動
機構部によって可動可能に支持されるレンズ枠部材内に
直接形成しているだけの一体構造であった。すなわち、
従来装置では、振れ防止レンズを、そのレンズ枠部材に
直接固定しているだけであった。そして、このような振
れ防止レンズを保持したレンズ枠部材は、ベース部材に
対し組付けられている駆動機構部により光軸に直交する
方向でシフト移動され、像振れを防止するようになって
いる。
【0006】さらに、このような振れ防止レンズに隣接
して別の光学系(レンズ系)を配置するにあたって従来
一般には、このレンズ系を保持するレンズ枠部材を、上
述した振れ防止レンズの駆動機構部が組み付けられる基
板であるベース部材に直接またはこのベース部材に一体
的に固定するような構造が用いられている。
して別の光学系(レンズ系)を配置するにあたって従来
一般には、このレンズ系を保持するレンズ枠部材を、上
述した振れ防止レンズの駆動機構部が組み付けられる基
板であるベース部材に直接またはこのベース部材に一体
的に固定するような構造が用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来構造による従来の振れ防止装置によれば、
振れ防止レンズやこれに隣接して配置されるレンズ系
を、組立て時においてそれぞれのレンズ枠部材に始めに
組込んで保持固定することが必要となっている。すなわ
ち、振れ防止レンズを保持するレンズ枠部材は、その外
側に配設されるベース部材に対し、光軸に直交する方向
にシフト移動可能な状態で組込み配置されるものであ
り、このようなベース部材に対しての像振れ防止駆動機
構部の組込みに先立って、レンズ枠部材に振れ防止レン
ズを予め組込んで固定することが必要とされる。また、
振れ防止レンズに隣接して配置されるレンズ系を、同じ
ベース部材あるいはこれに一体化されるベース部材等に
付設するにあたっては、このレンズ系もそのレンズ枠部
材に予め組込んで保持させることが必要とされる。
たような従来構造による従来の振れ防止装置によれば、
振れ防止レンズやこれに隣接して配置されるレンズ系
を、組立て時においてそれぞれのレンズ枠部材に始めに
組込んで保持固定することが必要となっている。すなわ
ち、振れ防止レンズを保持するレンズ枠部材は、その外
側に配設されるベース部材に対し、光軸に直交する方向
にシフト移動可能な状態で組込み配置されるものであ
り、このようなベース部材に対しての像振れ防止駆動機
構部の組込みに先立って、レンズ枠部材に振れ防止レン
ズを予め組込んで固定することが必要とされる。また、
振れ防止レンズに隣接して配置されるレンズ系を、同じ
ベース部材あるいはこれに一体化されるベース部材等に
付設するにあたっては、このレンズ系もそのレンズ枠部
材に予め組込んで保持させることが必要とされる。
【0008】したがって、このような構造では、振れ防
止レンズ、これに隣接するレンズ系を組込んだレンズ枠
部材を、ベース部材に対し組付けし、さらにこのベース
部材に駆動機構部等といった他の部品を組込むことが行
なわれるが、この組込み時に各レンズ枠部材内のレンズ
(光学系)を汚したり、傷つけたりする可能性を避けら
れない。このため、このような駆動機構部等の組立て作
業時においては、各レンズ枠部材内に保持されているレ
ンズ系への悪影響に十分に気を付けて組立てを行なう必
要があり、組立性が非常に悪い構造であった。
止レンズ、これに隣接するレンズ系を組込んだレンズ枠
部材を、ベース部材に対し組付けし、さらにこのベース
部材に駆動機構部等といった他の部品を組込むことが行
なわれるが、この組込み時に各レンズ枠部材内のレンズ
(光学系)を汚したり、傷つけたりする可能性を避けら
れない。このため、このような駆動機構部等の組立て作
業時においては、各レンズ枠部材内に保持されているレ
ンズ系への悪影響に十分に気を付けて組立てを行なう必
要があり、組立性が非常に悪い構造であった。
【0009】さらに、上述した構造では、レンズ枠部材
等が各レンズ系を予め組込むことからそれぞれ専用の部
材とすることが必要であり、レンズ系の種類の変更、レ
ンズ設計、仕様の変更に対処するには、レンズ枠部材等
といった専用の部材をも含めて交換することが必要で、
汎用性がなく、コストアップにつながるという問題もあ
った。特に、レンズ系をレンズ枠部材内に直接組込み保
持させる一体構造では、レンズ設計や仕様の変更等があ
ると、その都度枠部材を含めて成形型等を制作しなけれ
ばならず、コストアップとなるものであった。
等が各レンズ系を予め組込むことからそれぞれ専用の部
材とすることが必要であり、レンズ系の種類の変更、レ
ンズ設計、仕様の変更に対処するには、レンズ枠部材等
といった専用の部材をも含めて交換することが必要で、
汎用性がなく、コストアップにつながるという問題もあ
った。特に、レンズ系をレンズ枠部材内に直接組込み保
持させる一体構造では、レンズ設計や仕様の変更等があ
ると、その都度枠部材を含めて成形型等を制作しなけれ
ばならず、コストアップとなるものであった。
【0010】また、このようなレンズ系は、主光学系の
光軸上でしかも各ベース部材に対し所定の位置に位置決
めして組込み固定することが必要であり、組込み固定や
位置決め等に十分な配慮を必要とするもので、このよう
な点を考慮しなければならない。特に、このような振れ
防止レンズやこれに隣接するレンズ系には、これらをが
た等を生じない状態で所定の位置に組込み保持し、主光
学系の光軸に一致させて位置決めすること等が望まれて
いる。
光軸上でしかも各ベース部材に対し所定の位置に位置決
めして組込み固定することが必要であり、組込み固定や
位置決め等に十分な配慮を必要とするもので、このよう
な点を考慮しなければならない。特に、このような振れ
防止レンズやこれに隣接するレンズ系には、これらをが
た等を生じない状態で所定の位置に組込み保持し、主光
学系の光軸に一致させて位置決めすること等が望まれて
いる。
【0011】さらに、上述したような振れ防止レンズの
レンズ枠部材は、その外側でベース部材に組付け配設さ
れる像振れ防止駆動機構部によって可動可能に支持され
るものであり、その組込み状態や位置決め等も精度上で
重要とされるところであり、このような点についても十
分に配慮しなければならない。また、上述したような要
請は、上述した像振れを防止する振れ防止レンズ等を備
えた像振れ防止機構部が付設される部分に限定されず、
レンズ鏡筒内で同じベース部材あるいは一体的に構成さ
れるベース部材内に組み込まれて隣接して配置される二
つの光学系を有するものであれば、組立性や汎用性、コ
スト面等において同様に生じるものであり、このような
点に配慮し前述した不具合を一掃し得る何らかの対策を
講じることが望まれている。
レンズ枠部材は、その外側でベース部材に組付け配設さ
れる像振れ防止駆動機構部によって可動可能に支持され
るものであり、その組込み状態や位置決め等も精度上で
重要とされるところであり、このような点についても十
分に配慮しなければならない。また、上述したような要
請は、上述した像振れを防止する振れ防止レンズ等を備
えた像振れ防止機構部が付設される部分に限定されず、
レンズ鏡筒内で同じベース部材あるいは一体的に構成さ
れるベース部材内に組み込まれて隣接して配置される二
つの光学系を有するものであれば、組立性や汎用性、コ
スト面等において同様に生じるものであり、このような
点に配慮し前述した不具合を一掃し得る何らかの対策を
講じることが望まれている。
【0012】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、振れ防止機構部等の機構部のベース部材に
対しての組付けが完了した後において、振れ防止光学系
やこれに隣接する光学系の組込みを可能とすることによ
って、組立て時に光学系レンズを汚したり、傷つけたり
することをなくし、またベース部材、機構部、レンズ枠
部材等は同じであっても、種々のレンズを組込むことが
可能となり、種々の焦点距離、開放Fナンバのレンズに
対応可能で、レンズ設計や仕様の変更等に対処でき、汎
用性に優れ、さらに組立て時における固定や芯出し等の
位置決めが容易に行なえる安価なレンズ鏡筒を得ること
を目的としている。
ものであり、振れ防止機構部等の機構部のベース部材に
対しての組付けが完了した後において、振れ防止光学系
やこれに隣接する光学系の組込みを可能とすることによ
って、組立て時に光学系レンズを汚したり、傷つけたり
することをなくし、またベース部材、機構部、レンズ枠
部材等は同じであっても、種々のレンズを組込むことが
可能となり、種々の焦点距離、開放Fナンバのレンズに
対応可能で、レンズ設計や仕様の変更等に対処でき、汎
用性に優れ、さらに組立て時における固定や芯出し等の
位置決めが容易に行なえる安価なレンズ鏡筒を得ること
を目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような要請に応える
ために本発明に係るレンズ鏡筒は、主光学系の光軸方向
に隣接して配置される第1および第2の光学系と、これ
ら各光学系を保持する第1および第2のレンズ室部材
と、これら各レンズ室部材が組込まれて保持される第1
および第2のレンズ枠部材と、これらのレンズ枠部材が
組付け支持されるベース部材と、このベース部材の少な
くとも一方の光学系に対応する位置に組付けられる光学
系を駆動するための機構部とを備えてなり、各レンズ室
部材を、ベース部材側の各レンズ枠部材内にそれぞれね
じ込み等で組込んで固定できるような別体構造によって
独立して形成したものである。
ために本発明に係るレンズ鏡筒は、主光学系の光軸方向
に隣接して配置される第1および第2の光学系と、これ
ら各光学系を保持する第1および第2のレンズ室部材
と、これら各レンズ室部材が組込まれて保持される第1
および第2のレンズ枠部材と、これらのレンズ枠部材が
組付け支持されるベース部材と、このベース部材の少な
くとも一方の光学系に対応する位置に組付けられる光学
系を駆動するための機構部とを備えてなり、各レンズ室
部材を、ベース部材側の各レンズ枠部材内にそれぞれね
じ込み等で組込んで固定できるような別体構造によって
独立して形成したものである。
【0014】また、本発明に係るレンズ鏡筒は、一方の
光学系を振れ防止光学系とし、第1のレンズ室部材に保
持させるとともに、これが組込まれる第1のレンズ枠部
材を、ベース部材側に駆動機構部によって相対的にシフ
ト駆動可能に支持し、さらに振れ防止光学系に隣接する
第2の光学系を保持する第2のレンズ室部材が組込まれ
る第2のレンズ枠部材を、ベース部材に一体に、または
一体的に固定して設けるようにし、さらにはこの第2の
レンズ枠部材に、レンズシャッタ機構部、絞り機構部等
が選択的に組付け可能に構成したものである。
光学系を振れ防止光学系とし、第1のレンズ室部材に保
持させるとともに、これが組込まれる第1のレンズ枠部
材を、ベース部材側に駆動機構部によって相対的にシフ
ト駆動可能に支持し、さらに振れ防止光学系に隣接する
第2の光学系を保持する第2のレンズ室部材が組込まれ
る第2のレンズ枠部材を、ベース部材に一体に、または
一体的に固定して設けるようにし、さらにはこの第2の
レンズ枠部材に、レンズシャッタ機構部、絞り機構部等
が選択的に組付け可能に構成したものである。
【0015】さらに、本発明に係るレンズ鏡筒は、振れ
防止光学系に隣接する第2の光学系を保持する第2のレ
ンズ室部材を、振れ防止光学系側を支持しかつ振れ防止
用の駆動機構部が組付けられるベース部材をレンズ枠部
材として組込んで固定するようにし、さらにこのベース
部材の他方側にレンズシャッタ機構部、絞り機構部、ま
たはオートフォーカシング機構部を組付け支持するよう
にしたものである。
防止光学系に隣接する第2の光学系を保持する第2のレ
ンズ室部材を、振れ防止光学系側を支持しかつ振れ防止
用の駆動機構部が組付けられるベース部材をレンズ枠部
材として組込んで固定するようにし、さらにこのベース
部材の他方側にレンズシャッタ機構部、絞り機構部、ま
たはオートフォーカシング機構部を組付け支持するよう
にしたものである。
【0016】
【作用】本発明によれば、振れ防止光学系とこれに隣接
する光学系等による第1、第2の光学系は、予め第1、
第2のレンズ室部材内に組込み保持されて準備される。
一方、レンズ枠部材は、その駆動機構部と共に、ベース
部材側に組付けられて準備される。そして、このような
機構部が組付けられた後に、前記レンズ室部材を、各レ
ンズ枠部材にそれぞれ組込んで固定することにより組立
てが行われる。
する光学系等による第1、第2の光学系は、予め第1、
第2のレンズ室部材内に組込み保持されて準備される。
一方、レンズ枠部材は、その駆動機構部と共に、ベース
部材側に組付けられて準備される。そして、このような
機構部が組付けられた後に、前記レンズ室部材を、各レ
ンズ枠部材にそれぞれ組込んで固定することにより組立
てが行われる。
【0017】すなわち、本発明によれば、振れ防止光学
系、第2の光学系等を保持している第1、第2のレンズ
室部材は、駆動機構部を予め組付けたベース部材側に一
体的に付設されている第1、第2のレンズ枠部材内に、
光軸上で相反する外側方向からねじ込み等によって組込
むことにより、それぞれ所要の位置に組込んで固定され
る。
系、第2の光学系等を保持している第1、第2のレンズ
室部材は、駆動機構部を予め組付けたベース部材側に一
体的に付設されている第1、第2のレンズ枠部材内に、
光軸上で相反する外側方向からねじ込み等によって組込
むことにより、それぞれ所要の位置に組込んで固定され
る。
【0018】
【実施例】図1ないし図8は本発明に係るレンズ鏡筒に
おいて振れ防止装置が付設されている場合の一実施例を
示すものであり、これらの図において、まず、本発明を
適用して好適なレンズシャッタ付き撮影レンズ系を有し
かつ振れ防止機能をもつカメラの概略構成を、図2を用
いて簡単に説明する。
おいて振れ防止装置が付設されている場合の一実施例を
示すものであり、これらの図において、まず、本発明を
適用して好適なレンズシャッタ付き撮影レンズ系を有し
かつ振れ防止機能をもつカメラの概略構成を、図2を用
いて簡単に説明する。
【0019】すなわち、全体を符号1で示すカメラにお
いて主光学系である撮影レンズ系2は、第1のレンズ群
4と、前、後レンズ群7,8による第2のレンズ群9
と、第3のレンズ群11とを備え、振れ防止機能をもっ
たズームレンズとして構成されている。ここで、第1の
レンズ群4は、三枚のレンズ4a,4b,4cがレンズ
枠3に保持されることにより構成されている。第2のレ
ンズ群9は、三枚、四枚のレンズ7a,7b,7c;8
a,8b,8c,8dが、後述するレンズ室部材17,
18を介してレンズ枠5,6に保持されることにより合
計七枚のレンズから構成されている。第3のレンズ群1
1は、三枚のレンズ11a,11b,11cがレンズ枠
10に保持されることにより構成されている。
いて主光学系である撮影レンズ系2は、第1のレンズ群
4と、前、後レンズ群7,8による第2のレンズ群9
と、第3のレンズ群11とを備え、振れ防止機能をもっ
たズームレンズとして構成されている。ここで、第1の
レンズ群4は、三枚のレンズ4a,4b,4cがレンズ
枠3に保持されることにより構成されている。第2のレ
ンズ群9は、三枚、四枚のレンズ7a,7b,7c;8
a,8b,8c,8dが、後述するレンズ室部材17,
18を介してレンズ枠5,6に保持されることにより合
計七枚のレンズから構成されている。第3のレンズ群1
1は、三枚のレンズ11a,11b,11cがレンズ枠
10に保持されることにより構成されている。
【0020】また、図中12はレンズシャッタで、上述
した第2のレンズ群9の前、後レンズ群7,8間に介在
して設けられ、シャッタ幕13,14とこれを駆動する
駆動部15等から構成されている。なお、このレンズシ
ャッタ駆動部15は、第2のレンズ群9において前レン
ズ群7の前レンズ枠5(第2のレンズ枠部材)である固
定側部材の外周側部分等に組付け配設され、またシャッ
タ幕13,14は、後述する像振れ防止レンズとして機
能する後レンズ群8の直前に臨んで配置される。さら
に、図中16は上述した撮影レンズ系2を構成する第
1、第2および第3のレンズ群4,9,11によって被
写体像が結像されるフィルムによる結像面で、また図中
Iは撮影レンズ系2の光軸である。
した第2のレンズ群9の前、後レンズ群7,8間に介在
して設けられ、シャッタ幕13,14とこれを駆動する
駆動部15等から構成されている。なお、このレンズシ
ャッタ駆動部15は、第2のレンズ群9において前レン
ズ群7の前レンズ枠5(第2のレンズ枠部材)である固
定側部材の外周側部分等に組付け配設され、またシャッ
タ幕13,14は、後述する像振れ防止レンズとして機
能する後レンズ群8の直前に臨んで配置される。さら
に、図中16は上述した撮影レンズ系2を構成する第
1、第2および第3のレンズ群4,9,11によって被
写体像が結像されるフィルムによる結像面で、また図中
Iは撮影レンズ系2の光軸である。
【0021】そして、本実施例によれば、上述したよう
な三群のレンズ群4,9,11を有する撮影レンズ系2
において、第2のレンズ群9の後レンズ群8を、像振れ
防止レンズとして光軸Iと直交する方向にシフト移動さ
せることにより、図1、図3、図4および図5に示した
ような像振れ防止機構部(像振れ防止駆動機構部)20
を用い、結像面16に結ばれる像を像振れ状態に応じて
移動させるように構成している。このような像振れ防止
機構部20は、図1、図3〜図5から明らかなように、
第2のレンズ群9における後レンズ群8の外周側空間内
にレンズシャッタ12側の基板21等をベース部材とし
て利用して設けられている。
な三群のレンズ群4,9,11を有する撮影レンズ系2
において、第2のレンズ群9の後レンズ群8を、像振れ
防止レンズとして光軸Iと直交する方向にシフト移動さ
せることにより、図1、図3、図4および図5に示した
ような像振れ防止機構部(像振れ防止駆動機構部)20
を用い、結像面16に結ばれる像を像振れ状態に応じて
移動させるように構成している。このような像振れ防止
機構部20は、図1、図3〜図5から明らかなように、
第2のレンズ群9における後レンズ群8の外周側空間内
にレンズシャッタ12側の基板21等をベース部材とし
て利用して設けられている。
【0022】次に、像振れ防止機構部20について、図
1、図3〜図5を用いて詳述する。まず、図5に示すよ
うに、第2のレンズ群9における後レンズ群8(以下振
れ防止レンズ8という)は、後レンズ室部材18(第1
のレンズ室部材)に保持されている。この後レンズ室部
材18は、その外周部に設けられたおねじ部18aを、
後レンズ枠6(第1のレンズ枠部材)の内周部に設けら
れためねじ部6hにねじ込むことによって、第2のレン
ズ群9での後レンズ室部材18と第2の後レンズ枠6の
両者が一体的に結合されている。
1、図3〜図5を用いて詳述する。まず、図5に示すよ
うに、第2のレンズ群9における後レンズ群8(以下振
れ防止レンズ8という)は、後レンズ室部材18(第1
のレンズ室部材)に保持されている。この後レンズ室部
材18は、その外周部に設けられたおねじ部18aを、
後レンズ枠6(第1のレンズ枠部材)の内周部に設けら
れためねじ部6hにねじ込むことによって、第2のレン
ズ群9での後レンズ室部材18と第2の後レンズ枠6の
両者が一体的に結合されている。
【0023】なお、後レンズ室部材18の後端にはフラ
ンジ部18bが設けられ、フランジ部18bが後レンズ
枠6の一部に当接することによって振れ防止レンズ8の
光軸方向での位置決めが可能になるように構成されてい
る。ここで、必要であれば、シム調整等を行なうような
構造を採用したりすることは自由で、適宜の位置決め調
整手段を付設し、一律での位置決めを行なえる構造を採
用しておけばよい。
ンジ部18bが設けられ、フランジ部18bが後レンズ
枠6の一部に当接することによって振れ防止レンズ8の
光軸方向での位置決めが可能になるように構成されてい
る。ここで、必要であれば、シム調整等を行なうような
構造を採用したりすることは自由で、適宜の位置決め調
整手段を付設し、一律での位置決めを行なえる構造を採
用しておけばよい。
【0024】また、振れ防止レンズ8に光軸上で隣接す
る前レンズ群7は、前レンズ室部材17内に保持されて
いる。そして、この前レンズ室部材17は、その外周部
に設けたおねじ部17aを、像振れ防止機構部20に隣
接して配置されベース部材である基板21にねじ等で一
体的に固定されている後レンズ枠部材5の内周部に設け
ためねじ部5aにねじ込むことによって、前レンズ室部
材17と前レンズ枠5の両者が一体的に組込み結合され
るようになっている。
る前レンズ群7は、前レンズ室部材17内に保持されて
いる。そして、この前レンズ室部材17は、その外周部
に設けたおねじ部17aを、像振れ防止機構部20に隣
接して配置されベース部材である基板21にねじ等で一
体的に固定されている後レンズ枠部材5の内周部に設け
ためねじ部5aにねじ込むことによって、前レンズ室部
材17と前レンズ枠5の両者が一体的に組込み結合され
るようになっている。
【0025】さらに、この前レンズ室部材17の前端部
にはフランジ部17bが設けられ、このフランジ部17
bが前レンズ枠5の一部に当接することにより、前レン
ズ群7の光軸方向での位置決めが可能となるようにして
いる。ここで、この実施例では、前レンズ枠5は、上述
したように基板21にねじ止め固定されており、ベース
部材となる部分である。なお、図1および図3に示すよ
うに、前レンズ室部材17にはすりわり部17c,17
dが、後レンズ室部材18にはすりわり部18c,18
dが設けられており、これらをレンズ枠5,6にねじ込
む際の作業を容易に行なえるようにしている。
にはフランジ部17bが設けられ、このフランジ部17
bが前レンズ枠5の一部に当接することにより、前レン
ズ群7の光軸方向での位置決めが可能となるようにして
いる。ここで、この実施例では、前レンズ枠5は、上述
したように基板21にねじ止め固定されており、ベース
部材となる部分である。なお、図1および図3に示すよ
うに、前レンズ室部材17にはすりわり部17c,17
dが、後レンズ室部材18にはすりわり部18c,18
dが設けられており、これらをレンズ枠5,6にねじ込
む際の作業を容易に行なえるようにしている。
【0026】したがって、後レンズ室部材18と後レン
ズ枠6、および前レンズ室部材17と前レンズ枠5は、
それぞれ結合可能な独立構造となっているので、像振れ
防止機構部20やレンズシャッタ12を、ベース部材で
ある基板21や前レンズ枠5に組付けた後に、上述した
二つのレンズ室部材18,17を組込むことが可能な振
れ防止装置を提供し得るものである。
ズ枠6、および前レンズ室部材17と前レンズ枠5は、
それぞれ結合可能な独立構造となっているので、像振れ
防止機構部20やレンズシャッタ12を、ベース部材で
ある基板21や前レンズ枠5に組付けた後に、上述した
二つのレンズ室部材18,17を組込むことが可能な振
れ防止装置を提供し得るものである。
【0027】そして、このような本発明によれば、前、
後レンズ室部材17,18を、基板21側のレンズ枠5
や駆動機構部20を介して基板21に支持されているレ
ンズ枠6に対し、その組立て後に組込んで固定すること
により、組立て時において、振れ防止レンズ8や前レン
ズ群7を汚したり、傷つけたりすることがない。さら
に、駆動機構部20等の基板21への組込みも容易に行
なえるという利点もある。
後レンズ室部材17,18を、基板21側のレンズ枠5
や駆動機構部20を介して基板21に支持されているレ
ンズ枠6に対し、その組立て後に組込んで固定すること
により、組立て時において、振れ防止レンズ8や前レン
ズ群7を汚したり、傷つけたりすることがない。さら
に、駆動機構部20等の基板21への組込みも容易に行
なえるという利点もある。
【0028】また、光学レンズ系に設計変更、仕様変更
等を生じた場合には、これに合わせて各レンズ7,8や
これを保持するレンズ室部材17,18をユニット変更
するだけで対処でき、他方のユニット、つまり駆動機構
部20やレンズ枠5,6等を含めたベース部材である基
板21側のユニットとしては同じものを使用できること
から、種々の焦点距離、開放Fナンバのレンズに対応可
能で、レンズ設計や仕様の変更等に対処でき、汎用性に
優れ、しかも成形型等も共通化でき、コスト低減化も図
れる。換言すれば、基板21、駆動機構部20、レンズ
枠5,6等としては同じであっても、種々の構造による
レンズ系を組込むことが可能となる。
等を生じた場合には、これに合わせて各レンズ7,8や
これを保持するレンズ室部材17,18をユニット変更
するだけで対処でき、他方のユニット、つまり駆動機構
部20やレンズ枠5,6等を含めたベース部材である基
板21側のユニットとしては同じものを使用できること
から、種々の焦点距離、開放Fナンバのレンズに対応可
能で、レンズ設計や仕様の変更等に対処でき、汎用性に
優れ、しかも成形型等も共通化でき、コスト低減化も図
れる。換言すれば、基板21、駆動機構部20、レンズ
枠5,6等としては同じであっても、種々の構造による
レンズ系を組込むことが可能となる。
【0029】さらに、上述したレンズ室部材17,18
をねじ込みによりレンズ枠5,6に組込んで固定する構
造では、組立て時における固定や芯出し等の位置決めが
容易にしかも適切に行なえるという利点がある。特に、
ねじ込みによって全周での位置決めを行なうことから、
局部的な応力は作用せず、しかも加工精度等に多少のば
らつきがあっても、芯出し精度等を確保できるという利
点がある。なお、このようなねじ込みによる固定部に
は、ねじ面に接着剤等を塗布したりする等を始めとする
適宜の緩み止め手段を施すとよい。
をねじ込みによりレンズ枠5,6に組込んで固定する構
造では、組立て時における固定や芯出し等の位置決めが
容易にしかも適切に行なえるという利点がある。特に、
ねじ込みによって全周での位置決めを行なうことから、
局部的な応力は作用せず、しかも加工精度等に多少のば
らつきがあっても、芯出し精度等を確保できるという利
点がある。なお、このようなねじ込みによる固定部に
は、ねじ面に接着剤等を塗布したりする等を始めとする
適宜の緩み止め手段を施すとよい。
【0030】また、これらのレンズ室部材17,18の
組込み方向(図中矢印B,A参照)を、光軸上で相反す
る外側方向からそれぞれ行なうようにすることで、組立
て作業性に優れ、また分解等も容易に行なえるという利
点もある。さらに、上述したような構成では、振れ防止
レンズ8やこれを保持する後レンズ室部材18を独立し
て構成したので、後レンズ枠6を、基板21に対し駆動
機構部20によりシフト駆動可能に支持する際の位置調
整が、振れ防止レンズ8側とは別に行なえるため、作業
性の面で優れ、しかも精度のよい組立てがきわめて簡単
にしかも適切に行なえる。
組込み方向(図中矢印B,A参照)を、光軸上で相反す
る外側方向からそれぞれ行なうようにすることで、組立
て作業性に優れ、また分解等も容易に行なえるという利
点もある。さらに、上述したような構成では、振れ防止
レンズ8やこれを保持する後レンズ室部材18を独立し
て構成したので、後レンズ枠6を、基板21に対し駆動
機構部20によりシフト駆動可能に支持する際の位置調
整が、振れ防止レンズ8側とは別に行なえるため、作業
性の面で優れ、しかも精度のよい組立てがきわめて簡単
にしかも適切に行なえる。
【0031】特に、このような振れ防止機構部20の組
立ては、構造上から面倒であるが、本発明のようなユニ
ット分割構造では、作業を簡素化し、しかも精度よく組
立てできるという利点もある。
立ては、構造上から面倒であるが、本発明のようなユニ
ット分割構造では、作業を簡素化し、しかも精度よく組
立てできるという利点もある。
【0032】さらに、本実施例では、前述した後レンズ
枠6は、この後レンズ枠6の一部に設けた腕部6f,6
gと基板21との間に、ばね51,52を掛け渡してあ
り、後レンズ枠6の外周部に設けたフランジ部6aが基
板21の内部の開口部21aの回りに固定された摺動部
材50に常時当接するように構成している。ここで、こ
の摺動部材50は、フッ素樹脂、リン青銅などの低摩擦
特性を持つ材料または低摩擦特性を持つように表面処理
を施した部材からなる。これによって、振れ防止レンズ
8は、光軸Iに垂直な平面内においてX軸、Y軸方向に
低負荷で移動可能であり、しかもばね51,52によっ
て付勢しているので、倒れを生じて光学性能を劣化させ
ることもない。
枠6は、この後レンズ枠6の一部に設けた腕部6f,6
gと基板21との間に、ばね51,52を掛け渡してあ
り、後レンズ枠6の外周部に設けたフランジ部6aが基
板21の内部の開口部21aの回りに固定された摺動部
材50に常時当接するように構成している。ここで、こ
の摺動部材50は、フッ素樹脂、リン青銅などの低摩擦
特性を持つ材料または低摩擦特性を持つように表面処理
を施した部材からなる。これによって、振れ防止レンズ
8は、光軸Iに垂直な平面内においてX軸、Y軸方向に
低負荷で移動可能であり、しかもばね51,52によっ
て付勢しているので、倒れを生じて光学性能を劣化させ
ることもない。
【0033】また、図3中30,31は前記振れ防止レ
ンズ8をX軸方向およびY軸方向に移動させるための駆
動手段となるX軸用およびY軸用のDCモータ(図中M
x,Myを付している)で、基板21側に付設して固定
されている。
ンズ8をX軸方向およびY軸方向に移動させるための駆
動手段となるX軸用およびY軸用のDCモータ(図中M
x,Myを付している)で、基板21側に付設して固定
されている。
【0034】さらに、32,33はこれらのモータ3
0,31から駆動力を伝達するギヤ32a,32b,3
2c,32d;33a,33b,33c,33dからな
る回転伝達手段となる減速ギヤ列で、その回転は、第
1、第2の軸34,35に伝達される。これら第1、第
2の軸34,35は、基板21に設けられた軸受部21
b,21cまたは21d,21eに、X軸方向またはY
軸方向に延在して回動可能に軸支されている。なお、上
述したモータ30,31は基板21上に固定されるとと
もに、その回転を伝達するギヤ列32,33を構成する
ギヤ32b,32c;33b,33cは、それぞれ基板
21上に回動可能に軸支して固定され、さらにギヤ32
d,33dは軸34,35と一体に回転可能に構成され
ている。
0,31から駆動力を伝達するギヤ32a,32b,3
2c,32d;33a,33b,33c,33dからな
る回転伝達手段となる減速ギヤ列で、その回転は、第
1、第2の軸34,35に伝達される。これら第1、第
2の軸34,35は、基板21に設けられた軸受部21
b,21cまたは21d,21eに、X軸方向またはY
軸方向に延在して回動可能に軸支されている。なお、上
述したモータ30,31は基板21上に固定されるとと
もに、その回転を伝達するギヤ列32,33を構成する
ギヤ32b,32c;33b,33cは、それぞれ基板
21上に回動可能に軸支して固定され、さらにギヤ32
d,33dは軸34,35と一体に回転可能に構成され
ている。
【0035】36,37はX軸側およびY軸側の伝達手
段となる可動部材で、それぞれに設けられているめねじ
部36a,37aが前記軸34,35のおねじ部34
a,35aに螺合しており、これによる送りねじ機構に
よって可動部材36,37を介してレンズ枠6をX軸、
Y軸方向に移動させるための移動量発生機構部が構成さ
れている。さらに、これら各可動部材36,37には、
めねじ部36a,37aに隣接してガイド部材55,5
6が固定されている。そして、これらのガイド部材5
5,56は、図1から明らかなように、基板21の軸受
部21b,21dまたは21c,21eに軸34,35
と平行して設けられたガイド軸57,58にガイドされ
ている。したがって、可動部材36,37は、各モータ
30,31によりそれぞれX軸方向、Y軸方向に可動さ
れる。
段となる可動部材で、それぞれに設けられているめねじ
部36a,37aが前記軸34,35のおねじ部34
a,35aに螺合しており、これによる送りねじ機構に
よって可動部材36,37を介してレンズ枠6をX軸、
Y軸方向に移動させるための移動量発生機構部が構成さ
れている。さらに、これら各可動部材36,37には、
めねじ部36a,37aに隣接してガイド部材55,5
6が固定されている。そして、これらのガイド部材5
5,56は、図1から明らかなように、基板21の軸受
部21b,21dまたは21c,21eに軸34,35
と平行して設けられたガイド軸57,58にガイドされ
ている。したがって、可動部材36,37は、各モータ
30,31によりそれぞれX軸方向、Y軸方向に可動さ
れる。
【0036】また、上述した後レンズ枠6のフランジ部
6aには、図3や図4から明らかなように、ローラ5
9,60,61,62が、ローラ軸63,64,65,
66によって回動自由に取付けられる。さらに、後レン
ズ枠6のローラ59,60の反対側のばね掛け部6b、
ローラ61,62の反対側のばね掛け部6cと基板21
との間には、図3および図4に示されるように、各ばね
53,54がそれぞれの可動部材36,37の可動方向
のX軸方向、Y軸方向と略同一方向に掛け渡されてい
る。そして、ローラ59,60および61,62は、そ
れぞれ可動部材36,37の両方の先端において断面形
状が略L字型をした当接部36b,36cまたは37
b,37cに、ばね53,54の付勢力によって当接し
ている。
6aには、図3や図4から明らかなように、ローラ5
9,60,61,62が、ローラ軸63,64,65,
66によって回動自由に取付けられる。さらに、後レン
ズ枠6のローラ59,60の反対側のばね掛け部6b、
ローラ61,62の反対側のばね掛け部6cと基板21
との間には、図3および図4に示されるように、各ばね
53,54がそれぞれの可動部材36,37の可動方向
のX軸方向、Y軸方向と略同一方向に掛け渡されてい
る。そして、ローラ59,60および61,62は、そ
れぞれ可動部材36,37の両方の先端において断面形
状が略L字型をした当接部36b,36cまたは37
b,37cに、ばね53,54の付勢力によって当接し
ている。
【0037】したがって、上述した振れ防止レンズ8
は、X軸側のモータ30によって可動部材36の可動方
向(X軸方向)に追従してシフト移動するが、Y軸方向
には自由となる。また、この振れ防止レンズ8は、同様
にY軸側のモータ31によって可動部材37の可動方向
(Y軸方向)に追従してシフト移動するが、X軸方向に
は自由となる。このことから、この振れ防止レンズ8
は、基板21の開口部21aの内部において全ての方向
にシフト可能となる。
は、X軸側のモータ30によって可動部材36の可動方
向(X軸方向)に追従してシフト移動するが、Y軸方向
には自由となる。また、この振れ防止レンズ8は、同様
にY軸側のモータ31によって可動部材37の可動方向
(Y軸方向)に追従してシフト移動するが、X軸方向に
は自由となる。このことから、この振れ防止レンズ8
は、基板21の開口部21aの内部において全ての方向
にシフト可能となる。
【0038】また、ばね53,54によって後レンズ枠
6を可動部材36,37の可動方向であるX軸方向、Y
軸方向と略同一方向に付勢することにより、レンズ枠6
と可動部材36,37は常に当接した状態となってお
り、これにより可動部材36,37の動きをレンズ枠6
に確実に伝えることができる。さらに、ばね53,54
の付勢力により、軸34,35のスラスト方向でのが
た、軸34,35のおねじ部34a,35aと可動部材
36,37のめねじ部36a,37aの螺合部分でのが
たを、それぞれの付勢方向に常に取ることができる。し
たがって、それぞれのモータ30,31の駆動力を正確
かつ確実に振れ防止レンズ8に伝えることができる。
6を可動部材36,37の可動方向であるX軸方向、Y
軸方向と略同一方向に付勢することにより、レンズ枠6
と可動部材36,37は常に当接した状態となってお
り、これにより可動部材36,37の動きをレンズ枠6
に確実に伝えることができる。さらに、ばね53,54
の付勢力により、軸34,35のスラスト方向でのが
た、軸34,35のおねじ部34a,35aと可動部材
36,37のめねじ部36a,37aの螺合部分でのが
たを、それぞれの付勢方向に常に取ることができる。し
たがって、それぞれのモータ30,31の駆動力を正確
かつ確実に振れ防止レンズ8に伝えることができる。
【0039】また、図3において40x,40yはギヤ
32a,33aと一体に設けられその周縁部分に多数の
孔を等間隔で設けている孔付き円板(詳細な図示は省略
する)、41x,41yは孔付き円板40x,40yの
周縁部を挾み込んで基板21側に設けられたフォトイン
タラプタである。そして、これら各フォトインタラプタ
41x,41yで円板40x.40y側の孔の数をパル
ス信号として検出し、これをカウントすることにより、
モータ30,31の動き、さらに振れ防止レンズ8の位
置および速度を検出するようになっている。
32a,33aと一体に設けられその周縁部分に多数の
孔を等間隔で設けている孔付き円板(詳細な図示は省略
する)、41x,41yは孔付き円板40x,40yの
周縁部を挾み込んで基板21側に設けられたフォトイン
タラプタである。そして、これら各フォトインタラプタ
41x,41yで円板40x.40y側の孔の数をパル
ス信号として検出し、これをカウントすることにより、
モータ30,31の動き、さらに振れ防止レンズ8の位
置および速度を検出するようになっている。
【0040】このような構成による像振れ防止機構部2
0によれば、図1における第2のレンズ群9の後レンズ
群(振れ防止レンズ)8を、レンズ光軸Iに対し直交す
る方向においてシフト移動させることで、結像面16に
結ばれる像を、所要の状態で移動させ、結果として像振
れを防止し得るものである。
0によれば、図1における第2のレンズ群9の後レンズ
群(振れ防止レンズ)8を、レンズ光軸Iに対し直交す
る方向においてシフト移動させることで、結像面16に
結ばれる像を、所要の状態で移動させ、結果として像振
れを防止し得るものである。
【0041】さらに、以上の構成では、振れ防止機構部
20を、振れ防止レンズ8のレンズ枠6の外周側に形成
される環状空間部内に、基板21と蓋体部22とからな
るケース部材を用いてユニット化して構成され、かつそ
の大きさも小型であり、これにより図1等で例示したよ
うなレンズシャッタ12等といった他の複雑な機構部
を、隣接して配置させることが必要とされる部位に用い
て効果を発揮し得るものである。
20を、振れ防止レンズ8のレンズ枠6の外周側に形成
される環状空間部内に、基板21と蓋体部22とからな
るケース部材を用いてユニット化して構成され、かつそ
の大きさも小型であり、これにより図1等で例示したよ
うなレンズシャッタ12等といった他の複雑な機構部
を、隣接して配置させることが必要とされる部位に用い
て効果を発揮し得るものである。
【0042】図6〜図8は振れ防止レンズ8側の後レン
ズ枠6に後レンズ室部材18を組込んで固定する方法を
説明するための図である。すなわち、図6に示すよう
に、後レンズ枠6のフランジ部6aが基板21に固定さ
れた摺動部材50に当接することによって取付け時に生
じる矢印A方向の力を受けるようにしてある。また、図
7、図8において符号71で示した組立用治具は、後レ
ンズ枠6に後レンズ室部材18を組込んで固定するため
に使用され、その突起部71a,71b;71c,71
dが設けられている。
ズ枠6に後レンズ室部材18を組込んで固定する方法を
説明するための図である。すなわち、図6に示すよう
に、後レンズ枠6のフランジ部6aが基板21に固定さ
れた摺動部材50に当接することによって取付け時に生
じる矢印A方向の力を受けるようにしてある。また、図
7、図8において符号71で示した組立用治具は、後レ
ンズ枠6に後レンズ室部材18を組込んで固定するため
に使用され、その突起部71a,71b;71c,71
dが設けられている。
【0043】そして、組立用治具71の突起部71c,
71dは、後レンズ枠6のばね掛け用の腕部6fを挾み
込むようにして腕部6fに当接し、一方突起部71a,
71bは別のばね掛け用腕部6gを挾み込むように腕部
6fに当接し、後レンズ枠6の回り止めを行なう。ここ
で、腕部6fには、図8から明らかなように突起部71
c,71dとの当接部6f−1が、腕部6gには突起部
71a,71bとの当接部6g−1が形成されており、
後レンズ枠6を径方向に位置決めを行なえるようになっ
ている。
71dは、後レンズ枠6のばね掛け用の腕部6fを挾み
込むようにして腕部6fに当接し、一方突起部71a,
71bは別のばね掛け用腕部6gを挾み込むように腕部
6fに当接し、後レンズ枠6の回り止めを行なう。ここ
で、腕部6fには、図8から明らかなように突起部71
c,71dとの当接部6f−1が、腕部6gには突起部
71a,71bとの当接部6g−1が形成されており、
後レンズ枠6を径方向に位置決めを行なえるようになっ
ている。
【0044】このような回り止めは、振れ防止レンズ8
をシフト移動可能な状態とするために、レンズ枠6が基
板21側に移動可能に浮動支持して設けられる場合に必
要なものであり、その利点は明らかである。また、像振
れ防止駆動部20を構成するレンズ枠6の一部に突設さ
れるばね掛け用の腕部6f,6gを、レンズ室部材18
のねじ込みによる組込み時における治具71の押え用係
合部として利用することにより、特別な治具押え用係合
部を設ける必要はなく、加工性、コスト面で優れ、しか
も組立て作業を簡単に行なえるという利点もある。しか
し、これに限定されず、適宜の係合部を治具押えとして
利用してもよいことは言うまでもない。
をシフト移動可能な状態とするために、レンズ枠6が基
板21側に移動可能に浮動支持して設けられる場合に必
要なものであり、その利点は明らかである。また、像振
れ防止駆動部20を構成するレンズ枠6の一部に突設さ
れるばね掛け用の腕部6f,6gを、レンズ室部材18
のねじ込みによる組込み時における治具71の押え用係
合部として利用することにより、特別な治具押え用係合
部を設ける必要はなく、加工性、コスト面で優れ、しか
も組立て作業を簡単に行なえるという利点もある。しか
し、これに限定されず、適宜の係合部を治具押えとして
利用してもよいことは言うまでもない。
【0045】ここで、前レンズ室部材17の組込み時に
は、前レンズ枠5の外周部の一部を直接保持することに
より行なうとよい。なお、図5、図6および図8におい
て符号22aは組立用治具71を使用する際に突起部7
1a,71b;71c,71dを逃げるようにベース部
材の一部を構成する蓋部材22に形成した切欠き部であ
る。
は、前レンズ枠5の外周部の一部を直接保持することに
より行なうとよい。なお、図5、図6および図8におい
て符号22aは組立用治具71を使用する際に突起部7
1a,71b;71c,71dを逃げるようにベース部
材の一部を構成する蓋部材22に形成した切欠き部であ
る。
【0046】図9は本発明に係るレンズ鏡筒の別の実施
例を示し、これらの図において前述した実施例と同一ま
たは相当する部分には同一番号を付して詳細な説明は省
略する。すなわち、この実施例では、第2のレンズ群9
における前レンズ群7と振れ防止レンズ(後レンズ群)
8との間に、特にレンズシャッタ、絞りを置く必要のな
い場合、たとえば他の個所にシャッタ機構、絞り機構を
付設したものや、一眼レフカメラ等に用いられる交換式
のレンズ鏡筒等に適用して好適な場合を示している。
例を示し、これらの図において前述した実施例と同一ま
たは相当する部分には同一番号を付して詳細な説明は省
略する。すなわち、この実施例では、第2のレンズ群9
における前レンズ群7と振れ防止レンズ(後レンズ群)
8との間に、特にレンズシャッタ、絞りを置く必要のな
い場合、たとえば他の個所にシャッタ機構、絞り機構を
付設したものや、一眼レフカメラ等に用いられる交換式
のレンズ鏡筒等に適用して好適な場合を示している。
【0047】また、この実施例では、第2のレンズ群9
における前レンズ群7のレンズ室部材17を、振れ防止
レンズ8側のレンズ室部材18が支持されるベース部材
である基板21に一体に形成した場合を示している。し
かし、このような構造に限定されないことは言うまでも
ない。さらに、これと同様に、振れ防止レンズ8の後方
に隣接してレンズを配する場合には、ベース部材の一部
を構成する蓋部材22に直接または一体的に設けたレン
ズ枠部材に、そのレンズ室部材を取付け可能に構成すれ
ばよいことも容易に理解されよう。
における前レンズ群7のレンズ室部材17を、振れ防止
レンズ8側のレンズ室部材18が支持されるベース部材
である基板21に一体に形成した場合を示している。し
かし、このような構造に限定されないことは言うまでも
ない。さらに、これと同様に、振れ防止レンズ8の後方
に隣接してレンズを配する場合には、ベース部材の一部
を構成する蓋部材22に直接または一体的に設けたレン
ズ枠部材に、そのレンズ室部材を取付け可能に構成すれ
ばよいことも容易に理解されよう。
【0048】ここで、この実施例において、第2のレン
ズ群9における前レンズ群7を保持するベース部材であ
る基板21と一体のレンズ枠部材5の外周側空間内に配
設する機構部としては、オートフォーカス用の電動モー
タ(DCモータ、超音波モータ等)、電動絞り機構、電
動レンズバリア機構の駆動部、電動ズーム機構の駆動部
等が考えられる。
ズ群9における前レンズ群7を保持するベース部材であ
る基板21と一体のレンズ枠部材5の外周側空間内に配
設する機構部としては、オートフォーカス用の電動モー
タ(DCモータ、超音波モータ等)、電動絞り機構、電
動レンズバリア機構の駆動部、電動ズーム機構の駆動部
等が考えられる。
【0049】このような実施例構造であっても、レンズ
群7,8を保持するレンズ室部材17,18が、レンズ
枠部材5,6に対し独立した別部材で構成され、レンズ
枠部材5,6やベース部材である基板21等に対しての
機構部(像振れ防止駆動機構部)の組込み後にレンズ系
の組込みを行なえるもので、前述した実施例と同様の作
用効果が得られるものである。
群7,8を保持するレンズ室部材17,18が、レンズ
枠部材5,6に対し独立した別部材で構成され、レンズ
枠部材5,6やベース部材である基板21等に対しての
機構部(像振れ防止駆動機構部)の組込み後にレンズ系
の組込みを行なえるもので、前述した実施例と同様の作
用効果が得られるものである。
【0050】なお、本発明は上述した実施例構造には限
定されず、各部の形状、構造等を適宜変形、変更し得る
ものであり、種々の変形例が考えられる。たとえば上述
した実施例では、振れ防止レンズ8やその前側のレンズ
群7を保持するレンズ室部材18,17を、レンズ枠部
材(レンズ枠6,5)内にねじ込みによって組込んで固
定した場合を示しているが、本発明はこれに限定され
ず、他の方法、たとえばバヨネット、スナップフィット
等の結合方向、さらには圧入、接着等の組込み固定手段
を用いてもよいことは言うまでもない。
定されず、各部の形状、構造等を適宜変形、変更し得る
ものであり、種々の変形例が考えられる。たとえば上述
した実施例では、振れ防止レンズ8やその前側のレンズ
群7を保持するレンズ室部材18,17を、レンズ枠部
材(レンズ枠6,5)内にねじ込みによって組込んで固
定した場合を示しているが、本発明はこれに限定され
ず、他の方法、たとえばバヨネット、スナップフィット
等の結合方向、さらには圧入、接着等の組込み固定手段
を用いてもよいことは言うまでもない。
【0051】さらに、上述した実施例では、各レンズ室
部材17,18を、レンズ枠5,6に対し、光軸上で相
反する外側方向から組込んで固定した場合を説明した
が、本発明はこれに限定されず、一方から組込むように
構成してもよい。このようにすれば、レンズ径に大小が
あったりし、組込み方向に制約があるレンズ系の組込み
にあたって便利である。
部材17,18を、レンズ枠5,6に対し、光軸上で相
反する外側方向から組込んで固定した場合を説明した
が、本発明はこれに限定されず、一方から組込むように
構成してもよい。このようにすれば、レンズ径に大小が
あったりし、組込み方向に制約があるレンズ系の組込み
にあたって便利である。
【0052】また、上述した実施例では、振れ防止装置
を構成する像振れ防止機構部20を備えたレンズ鏡筒に
おいて、第2のレンズ群9を構成する前レンズ群7と後
レンズ群(振れ防止レンズ)8を保持する部分に、本発
明を適用した場合を示したが、これに限定されず、レン
ズ枠5,6の外側に適宜の駆動機構部を備え、かつ内部
に二つのレンズ群を組込んで配置させる構造であれば、
適用して効果を発揮できるものである。
を構成する像振れ防止機構部20を備えたレンズ鏡筒に
おいて、第2のレンズ群9を構成する前レンズ群7と後
レンズ群(振れ防止レンズ)8を保持する部分に、本発
明を適用した場合を示したが、これに限定されず、レン
ズ枠5,6の外側に適宜の駆動機構部を備え、かつ内部
に二つのレンズ群を組込んで配置させる構造であれば、
適用して効果を発揮できるものである。
【0053】すなわち、隣接して配置されるレンズを、
レンズ枠内に予め組み込んでから外側に機構部等を組付
けると、レンズが汚れたり、傷ついたりし易く、また組
立性も悪く、さらにレンズやレンズ枠をそれぞれ専用の
部材となり、汎用性がなく、コストアップとなる等の不
具合を避けられないものであるが、本発明によれば、こ
のような問題を一掃できる。このような構造を適用して
好適なものとしては、振れ防止レンズ8以外にはたとえ
ばフォーカシングレンズ系等が考えられるが、これに限
定されないことは言うまでもない。
レンズ枠内に予め組み込んでから外側に機構部等を組付
けると、レンズが汚れたり、傷ついたりし易く、また組
立性も悪く、さらにレンズやレンズ枠をそれぞれ専用の
部材となり、汎用性がなく、コストアップとなる等の不
具合を避けられないものであるが、本発明によれば、こ
のような問題を一掃できる。このような構造を適用して
好適なものとしては、振れ防止レンズ8以外にはたとえ
ばフォーカシングレンズ系等が考えられるが、これに限
定されないことは言うまでもない。
【0054】図10は第2のレンズ群9において前レン
ズ群7をフォーカシングレンズとして使用した場合を示
している。これを簡単に説明すると、このフォーカシン
グ用の前レンズ群7は、図中矢印Cで示す光軸Iの方向
に移動することにより、合焦するようになっている。こ
こで、図中117はこの前レンズ群7を保持するレンズ
室部材で、このレンズ室部材117はヘリコイド117
a,5bにより、レンズ枠5に対し螺合結合されてい
る。そして、このヘリコイド結合によって、レンズ室部
材117が光軸Iの周りで図中矢印で示したように回転
駆動されることにより、このレンズ室部材117が、レ
ンズ枠5に対し光軸方向で進退動作することになる。
ズ群7をフォーカシングレンズとして使用した場合を示
している。これを簡単に説明すると、このフォーカシン
グ用の前レンズ群7は、図中矢印Cで示す光軸Iの方向
に移動することにより、合焦するようになっている。こ
こで、図中117はこの前レンズ群7を保持するレンズ
室部材で、このレンズ室部材117はヘリコイド117
a,5bにより、レンズ枠5に対し螺合結合されてい
る。そして、このヘリコイド結合によって、レンズ室部
材117が光軸Iの周りで図中矢印で示したように回転
駆動されることにより、このレンズ室部材117が、レ
ンズ枠5に対し光軸方向で進退動作することになる。
【0055】また、図中115は上述したフォーカシン
グ用の前レンズ群7を合焦駆動するためのオートフォー
カシング機構部で、公知の方法により合焦レバー115
aを光軸I周りで回動させるように構成されている。そ
して、レンズ室部材117は、この合焦レバー115a
に二股状腕部117b(同図中左側に一部のみを図示し
た正面図参照)が係合していることにより、回転駆動さ
れることになる。
グ用の前レンズ群7を合焦駆動するためのオートフォー
カシング機構部で、公知の方法により合焦レバー115
aを光軸I周りで回動させるように構成されている。そ
して、レンズ室部材117は、この合焦レバー115a
に二股状腕部117b(同図中左側に一部のみを図示し
た正面図参照)が係合していることにより、回転駆動さ
れることになる。
【0056】したがって、このような構成では、オート
フォーカシング機構部115により、合焦レバー115
aが光軸I周りで回転され、これによりレンズ室部材1
17が光軸周りで回転駆動されることにより、ヘリコイ
ド結合を介して前述した矢印Cで示す光軸方向に向って
進退動作され、適宜の位置での合焦が行われることにな
る。ここで、このようなフォーカシング動作を行なうた
めのレンズ室部材117の組込みは、前述した実施例と
同様に、レンズ枠5内にヘリコイド5b,117aの螺
合係合によりねじ込むことにより、簡単に行なえるもの
である。
フォーカシング機構部115により、合焦レバー115
aが光軸I周りで回転され、これによりレンズ室部材1
17が光軸周りで回転駆動されることにより、ヘリコイ
ド結合を介して前述した矢印Cで示す光軸方向に向って
進退動作され、適宜の位置での合焦が行われることにな
る。ここで、このようなフォーカシング動作を行なうた
めのレンズ室部材117の組込みは、前述した実施例と
同様に、レンズ枠5内にヘリコイド5b,117aの螺
合係合によりねじ込むことにより、簡単に行なえるもの
である。
【0057】さらに、上述した実施例では、像振れ防止
用駆動源であるモータ30,31の駆動力をねじ機構を
介して可動部材36,37に伝達することにより振れ防
止レンズ8をシフト移動させる像振れ防止機構部20と
した場合を示したが、ねじ機構のみならず回転運動を直
線運動に変換する機構であってもよいもので、たとえば
カム機構、レバー等を用いた機構にも適用できることは
勿論である。
用駆動源であるモータ30,31の駆動力をねじ機構を
介して可動部材36,37に伝達することにより振れ防
止レンズ8をシフト移動させる像振れ防止機構部20と
した場合を示したが、ねじ機構のみならず回転運動を直
線運動に変換する機構であってもよいもので、たとえば
カム機構、レバー等を用いた機構にも適用できることは
勿論である。
【0058】さらに、前述した実施例では、像振れ防止
機構部20に隣接する機構部として、レンズシャッタ機
構15を前レンズ枠5の外側に配設した場合と、レンズ
シャッタ機構部15およびオートフォーカシング機構部
115を前レンズ枠5の外側に配設した場合を例示した
が、それ以外の他の機構部、たとえば焦点調節機構を内
蔵したレンズシャッタ機構部、絞り機構部等(図示せ
ず)も像振れ防止機構部に隣接する機構として適用でき
ることは勿論である。
機構部20に隣接する機構部として、レンズシャッタ機
構15を前レンズ枠5の外側に配設した場合と、レンズ
シャッタ機構部15およびオートフォーカシング機構部
115を前レンズ枠5の外側に配設した場合を例示した
が、それ以外の他の機構部、たとえば焦点調節機構を内
蔵したレンズシャッタ機構部、絞り機構部等(図示せ
ず)も像振れ防止機構部に隣接する機構として適用でき
ることは勿論である。
【0059】また、上述した実施例では、ズーム式であ
ってレンズシャッタ付きの撮影レンズ系を有するコンパ
クトカメラに、本発明を適用した場合を説明したが、こ
れに限定されず、従来から周知のカメラにおいて、隣接
するレンズ群を保持するレンズ枠部材が一体的に構成さ
れるものであれば適用して効果を発揮し得るもので、カ
メラのレンズ鏡筒、交換式レンズ鏡筒等に限らず、各種
の光学機器、装置等に適用し得ることも言うまでもな
い。
ってレンズシャッタ付きの撮影レンズ系を有するコンパ
クトカメラに、本発明を適用した場合を説明したが、こ
れに限定されず、従来から周知のカメラにおいて、隣接
するレンズ群を保持するレンズ枠部材が一体的に構成さ
れるものであれば適用して効果を発揮し得るもので、カ
メラのレンズ鏡筒、交換式レンズ鏡筒等に限らず、各種
の光学機器、装置等に適用し得ることも言うまでもな
い。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るレンズ
鏡筒によれば、主光学系の光軸方向に隣接して配置され
る第1および第2の光学系と、これら各光学系を保持す
る第1および第2のレンズ室部材と、これら各レンズ室
部材が組込まれて保持される第1および第2のレンズ枠
部材と、これらのレンズ枠部材が組付け支持されるベー
ス部材と、このベース部材の少なくとも一方の光学系に
対応する位置に組付けられる光学系を駆動するための機
構部とを備えてなり、各レンズ室部材を、ベース部材側
の各レンズ枠部材内にそれぞれねじ込み等で組込んで固
定できるような別体構造によって独立して形成したの
で、簡単な構造であるにもかかわらず、以下に列挙する
種々優れた効果を奏する。
鏡筒によれば、主光学系の光軸方向に隣接して配置され
る第1および第2の光学系と、これら各光学系を保持す
る第1および第2のレンズ室部材と、これら各レンズ室
部材が組込まれて保持される第1および第2のレンズ枠
部材と、これらのレンズ枠部材が組付け支持されるベー
ス部材と、このベース部材の少なくとも一方の光学系に
対応する位置に組付けられる光学系を駆動するための機
構部とを備えてなり、各レンズ室部材を、ベース部材側
の各レンズ枠部材内にそれぞれねじ込み等で組込んで固
定できるような別体構造によって独立して形成したの
で、簡単な構造であるにもかかわらず、以下に列挙する
種々優れた効果を奏する。
【0061】すなわち、本発明によれば、第1、第2の
光学系を保持するレンズ室部材を、レンズ枠部材とは独
立して別体に構成し、かつベース部材側に機構部、レン
ズ枠部材を組付けた後に、各レンズ室部材を組込んで固
定することにより、組立て時において、光学系を構成す
るレンズを汚したり、傷つけたりすることがない。
光学系を保持するレンズ室部材を、レンズ枠部材とは独
立して別体に構成し、かつベース部材側に機構部、レン
ズ枠部材を組付けた後に、各レンズ室部材を組込んで固
定することにより、組立て時において、光学系を構成す
るレンズを汚したり、傷つけたりすることがない。
【0062】また、本発明によれば、光学系に設計変
更、仕様変更等を生じた場合、これに合わせて各光学系
やこれを保持するレンズ室部材を変更するだけで対処で
き、他方のユニット、つまり駆動機構部やレンズ枠部材
等を含めたベース部材側のユニットとしては同じものを
使用できることから、種々の焦点距離、開放Fナンバの
レンズに対応可能で、レンズ設計や仕様の変更等に対処
でき、汎用性に優れ、しかも成形型等も共通化でき、コ
スト低減化も図れる。換言すれば、本発明では、ベース
部材、機構部、レンズ枠部材等は同じであっても、種々
のレンズを組込むことが可能となるものである。
更、仕様変更等を生じた場合、これに合わせて各光学系
やこれを保持するレンズ室部材を変更するだけで対処で
き、他方のユニット、つまり駆動機構部やレンズ枠部材
等を含めたベース部材側のユニットとしては同じものを
使用できることから、種々の焦点距離、開放Fナンバの
レンズに対応可能で、レンズ設計や仕様の変更等に対処
でき、汎用性に優れ、しかも成形型等も共通化でき、コ
スト低減化も図れる。換言すれば、本発明では、ベース
部材、機構部、レンズ枠部材等は同じであっても、種々
のレンズを組込むことが可能となるものである。
【0063】さらに、本発明において、各光学系を保持
するレンズ室部材をねじ込みによりレンズ枠部材に組込
んで固定する構造では、組立て時における固定や芯出し
等の位置決めが容易にしかも適切に行なえるという利点
を奏する。また、これらのレンズ室部材の組込み方向
を、光軸上で相反する外側方向からそれぞれ行なうよう
にすることで、作業性に優れ、また分解等も容易に行な
えるという利点を奏する。
するレンズ室部材をねじ込みによりレンズ枠部材に組込
んで固定する構造では、組立て時における固定や芯出し
等の位置決めが容易にしかも適切に行なえるという利点
を奏する。また、これらのレンズ室部材の組込み方向
を、光軸上で相反する外側方向からそれぞれ行なうよう
にすることで、作業性に優れ、また分解等も容易に行な
えるという利点を奏する。
【0064】さらに、本発明によれば、一方の光学系が
振れ防止光学系である場合に、レンズ枠部材を、ベース
部材に対し駆動機構によりシフト駆動可能に支持する際
の位置調整が、振れ防止光学系側の位置調整とは別に行
なえるため、作業性の面で優れ、しかも精度のよい組立
てがきわめて簡単にしかも適切に行なえる。特に、振れ
防止機構部の組立ては、構造上から面倒であるが、本発
明のようなユニット分割構造では、作業を簡素化し、し
かも精度よく組立てできる。
振れ防止光学系である場合に、レンズ枠部材を、ベース
部材に対し駆動機構によりシフト駆動可能に支持する際
の位置調整が、振れ防止光学系側の位置調整とは別に行
なえるため、作業性の面で優れ、しかも精度のよい組立
てがきわめて簡単にしかも適切に行なえる。特に、振れ
防止機構部の組立ては、構造上から面倒であるが、本発
明のようなユニット分割構造では、作業を簡素化し、し
かも精度よく組立てできる。
【0065】また、本発明に係るレンズ鏡筒によれば、
振れ防止光学系に隣接する第2の光学系を保持する第2
のレンズ室部材が組込まれる第2のレンズ枠部材を、ベ
ース部材に一体に、または一体的に固定して設けるよう
にし、さらにこの第2のレンズ枠部材またはベース部材
に、レンズシャッタ機構部、絞り機構部、オートフォー
カシング機構部等を選択的に組付けることにより、スペ
ースの有効利用化を図り、レンズ鏡筒として小型かつコ
ンパクトな構成を採用することができ、組立性にも優れ
ている等の利点を奏する。
振れ防止光学系に隣接する第2の光学系を保持する第2
のレンズ室部材が組込まれる第2のレンズ枠部材を、ベ
ース部材に一体に、または一体的に固定して設けるよう
にし、さらにこの第2のレンズ枠部材またはベース部材
に、レンズシャッタ機構部、絞り機構部、オートフォー
カシング機構部等を選択的に組付けることにより、スペ
ースの有効利用化を図り、レンズ鏡筒として小型かつコ
ンパクトな構成を採用することができ、組立性にも優れ
ている等の利点を奏する。
【0066】さらに、本発明に係るレンズ鏡筒によれ
ば、像振れ防止駆動機構部を構成するレンズ枠部材の一
部に突設されるばね掛け用の腕部を、レンズ室部材のね
じ込みによる組込み時における治具の押えとして利用す
ることにより、特別な治具押えを設けることなく、作業
を簡単に行なえるという利点もある。
ば、像振れ防止駆動機構部を構成するレンズ枠部材の一
部に突設されるばね掛け用の腕部を、レンズ室部材のね
じ込みによる組込み時における治具の押えとして利用す
ることにより、特別な治具押えを設けることなく、作業
を簡単に行なえるという利点もある。
【図1】 本発明に係るレンズ鏡筒の一実施例を示し、
振れ防止機構部組込み部の要部側断面図である。
振れ防止機構部組込み部の要部側断面図である。
【図2】 本発明に係る振れ防止機能付きのレンズ鏡筒
を適用して好適なレンズシャッタ付きカメラの概略構成
を説明するための概略構成図である。
を適用して好適なレンズシャッタ付きカメラの概略構成
を説明するための概略構成図である。
【図3】 本発明に係る振れ防止装置の一実施例を示
し、カメラのレンズ鏡筒部分において要部となる振れ防
止機構部を正面から見た要部断面図である。
し、カメラのレンズ鏡筒部分において要部となる振れ防
止機構部を正面から見た要部断面図である。
【図4】 図3のIV−IV線断面図である。
【図5】 図3のV−V線断面図である。
【図6】 図5において振れ防止光学系の組込み時に使
用する治具を説明するための概略断面図である。
用する治具を説明するための概略断面図である。
【図7】 図6で示した治具を説明するための概略斜視
図である。
図である。
【図8】 図6の矢印VIII方向から見た概略図である。
【図9】 本発明に係るレンズ鏡筒の別の実施例を示す
要部側断面図である。
要部側断面図である。
【図10】 本発明に係るレンズ鏡筒のさらに別の実施
例を示す要部側断面図である。
例を示す要部側断面図である。
1…カメラ、2…撮影レンズ、4…第1レンズ群、5…
レンズ枠(レンズ枠部材)、5a…めねじ部、5b…ヘ
リコイド、6…レンズ枠(レンズ枠部材)、6a…フラ
ンジ部、6f…ばね掛け用腕部、6g…ばね掛け用腕
部、6h…めねじ部、7…前レンズ群、8…後レンズ群
(振れ防止レンズ;振れ防止光学系)、9…第2レンズ
群、11…第3レンズ群、12…レンズシャッタ、15
…シャッタ駆動部、16…結像面、17…第1のレンズ
室部材、17a…おねじ部、17b…フランジ部、18
…第2のレンズ室部材、18a…おねじ部、18b…フ
ランジ部、20…像振れ防止機構部、21…基板、21
a…開口部、22…蓋部材、30…X軸用DCモータ
(駆動源)、31…Y軸用DCモータ(駆動源)、32
…駆動力伝達用ギヤ列(減速ギヤ列)、33…駆動力伝
達用ギヤ列(減速ギヤ列)、34第1の軸、35…第2
の軸、36…X軸側の可動部材、37…Y軸側の可動部
材、50…摺動部材、51…ばね、52…ばね、53…
ばね、54…ばね、55…ガイド部材、56…ガイド部
材、59,60,61,62…ローラ、63,64,6
5,66…ローラ軸、71…組付け用治具、71a,7
1b;71c,71d…突起部、115…オートフォー
カシング機構部、115a…合焦レバー、117…レン
ズ室部材、117a…ヘリコイド、117b…二股状腕
部、I…撮影レンズ系の光軸。
レンズ枠(レンズ枠部材)、5a…めねじ部、5b…ヘ
リコイド、6…レンズ枠(レンズ枠部材)、6a…フラ
ンジ部、6f…ばね掛け用腕部、6g…ばね掛け用腕
部、6h…めねじ部、7…前レンズ群、8…後レンズ群
(振れ防止レンズ;振れ防止光学系)、9…第2レンズ
群、11…第3レンズ群、12…レンズシャッタ、15
…シャッタ駆動部、16…結像面、17…第1のレンズ
室部材、17a…おねじ部、17b…フランジ部、18
…第2のレンズ室部材、18a…おねじ部、18b…フ
ランジ部、20…像振れ防止機構部、21…基板、21
a…開口部、22…蓋部材、30…X軸用DCモータ
(駆動源)、31…Y軸用DCモータ(駆動源)、32
…駆動力伝達用ギヤ列(減速ギヤ列)、33…駆動力伝
達用ギヤ列(減速ギヤ列)、34第1の軸、35…第2
の軸、36…X軸側の可動部材、37…Y軸側の可動部
材、50…摺動部材、51…ばね、52…ばね、53…
ばね、54…ばね、55…ガイド部材、56…ガイド部
材、59,60,61,62…ローラ、63,64,6
5,66…ローラ軸、71…組付け用治具、71a,7
1b;71c,71d…突起部、115…オートフォー
カシング機構部、115a…合焦レバー、117…レン
ズ室部材、117a…ヘリコイド、117b…二股状腕
部、I…撮影レンズ系の光軸。
Claims (13)
- 【請求項1】 主光学系の光軸方向に隣接して配置され
る第1および第2の光学系と、 これらの光学系を保持する第1および第2のレンズ室部
材と、 これら各レンズ室部材が組込まれて保持される第1およ
び第2のレンズ枠部材と、 これらのレンズ枠部材が組付け支持されるベース部材
と、 このベース部材の少なくとも一方の光学系に対応する位
置に組付けられる光学系を駆動するための機構部とを備
えてなり、 前記各レンズ室部材を、ベース部材側の各レンズ枠部材
内にそれぞれ組込んで固定できるような別体構造によっ
て独立して形成したことを特徴とするレンズ鏡筒。 - 【請求項2】 請求項1記載のレンズ鏡筒において、 第1、第2の光学系を保持したレンズ室部材は、機構部
を予め組付けたベース部材側のレンズ枠部材内に組込ま
れて配置されるように構成されていることを特徴とする
レンズ鏡筒。 - 【請求項3】 請求項2記載のレンズ鏡筒において、 第1、第2の光学系を保持したレンズ室部材は、ベース
部材側のレンズ枠部材内にそれぞれねじ込まれた状態で
位置決め固定されていることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 【請求項4】 請求項1、請求項2または請求項3記載
のレンズ鏡筒において、 第1、第2の光学系を保持したレンズ室部材は、ベース
部材側のレンズ枠部材内に、主光学系の光軸上で相反す
る外側方向から組み込まれて固定されていることを特徴
とするレンズ鏡筒。 - 【請求項5】 請求項1、請求項2、請求項3または請
求項4記載のレンズ鏡筒において、 レンズ室部材およびこれに対応するベース部材側のレン
ズ枠部材は、前記レンズ室部材の組込み時に組立て治具
によってそれぞれ保持固定されるための係合部を有して
いることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 【請求項6】 像振れを防止するために可動される振れ
防止光学系と、 この振れ防止光学系を保持する第1のレンズ室部材と、 この第1のレンズ室部材が組込まれて保持される第1の
レンズ枠部材と、 この第1のレンズ枠部材を駆動する駆動機構部と、 この駆動機構部が組み付けられ前記第1のレンズ枠部材
を相対的にシフト駆動するためのベース部材と、 前記振れ防止光学系の近傍に隣接して配置される第2の
光学系と、 この第2の光学系を保持する第2のレンズ室部材と、 この第2のレンズ室部材が組込まれて保持される第2の
レンズ枠部材と備えてなり、 この第2のレンズ枠部材は、前記ベース部材に一体的に
固定されていることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 【請求項7】 請求項6記載のレンズ鏡筒において、 振れ防止光学系を保持した第1のレンズ室部材と第2の
光学系を保持した第2のレンズ室部材とは、駆動機構部
が予め組付けられるベース部材側の第1および第2のレ
ンズ枠部材内に組込まれて配置されるように構成されて
いることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 【請求項8】 請求項7記載のレンズ鏡筒において、 第1、第2のレンズ室部材は、ベース部材側のレンズ枠
部材内に、光軸上で相反する外側方向からそれぞれねじ
込まれた状態で位置決め固定されていることを特徴とす
るレンズ鏡筒。 - 【請求項9】 請求項6または請求項7記載のレンズ鏡
筒において、 第2のレンズ枠部材には、レンズシャッタ機構部が組付
け固定されていることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 【請求項10】 請求項6または請求項7記載のレンズ
鏡筒において、 第2のレンズ枠部材には、絞り機構部が組付けられてい
ることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 【請求項11】 像振れを防止するために可動される振
れ防止光学系と、 この振れ防止光学系を保持する第1のレンズ室部材と、 この第1のレンズ室部材が組込まれて保持される第1の
レンズ枠部材と、 この第1のレンズ枠部材を駆動する駆動機構部と、 前記振れ防止光学系の近傍に隣接して配置される第2の
光学系と、 この第2の光学系を保持する第2のレンズ室部材と、 この第2のレンズ室部材が組込まれて保持されるととも
に前記駆動機構部を支持して前記第1のレンズ枠部材を
相対的にシフト駆動するためのベース部材とを備えてい
ることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 【請求項12】 請求項11記載のレンズ鏡筒におい
て、 ベース部材における光軸方向の一方側に、第1のレンズ
枠部材を相対的にシフト駆動するための駆動機構部が組
付け支持されるとともに、 反対側にレンズシャッタ機構部が組付け支持されている
ことを特徴とするレンズ鏡筒。 - 【請求項13】 請求項11記載のレンズ鏡筒におい
て、 ベース部材における光軸方向の一方側に、第1のレンズ
枠部材を相対的にシフト駆動するための駆動機構部が組
付け支持されるとともに、 反対側に絞り機構部が組付け支持されていることを特徴
とするレンズ鏡筒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP730195A JPH07248443A (ja) | 1994-01-20 | 1995-01-20 | レンズ鏡筒 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1885194 | 1994-01-20 | ||
JP6-18851 | 1994-01-20 | ||
JP730195A JPH07248443A (ja) | 1994-01-20 | 1995-01-20 | レンズ鏡筒 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07248443A true JPH07248443A (ja) | 1995-09-26 |
Family
ID=26341579
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP730195A Pending JPH07248443A (ja) | 1994-01-20 | 1995-01-20 | レンズ鏡筒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07248443A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10307248A (ja) * | 1997-05-09 | 1998-11-17 | Minolta Co Ltd | ぶれ補正レンズを有する撮影レンズ |
JP2006284652A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Shicoh Eng Co Ltd | レンズ駆動装置の製造方法 |
JP2008089831A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Nikon Corp | 光学部品の駆動装置およびレンズ鏡筒 |
JP2009204906A (ja) * | 2008-02-28 | 2009-09-10 | Mitsumi Electric Co Ltd | レンズ駆動装置 |
JP2011133698A (ja) * | 2009-12-25 | 2011-07-07 | Nidec Copal Corp | 像振れ補正装置及び撮像ユニット |
-
1995
- 1995-01-20 JP JP730195A patent/JPH07248443A/ja active Pending
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