JP2003149522A - レンズ鏡筒とレンズ鏡筒の組み立て方法とレンズ鏡筒調整治具装置 - Google Patents

レンズ鏡筒とレンズ鏡筒の組み立て方法とレンズ鏡筒調整治具装置

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JP2003149522A JP2001343651A JP2001343651A JP2003149522A JP 2003149522 A JP2003149522 A JP 2003149522A JP 2001343651 A JP2001343651 A JP 2001343651A JP 2001343651 A JP2001343651 A JP 2001343651A JP 2003149522 A JP2003149522 A JP 2003149522A
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毅 中根
立男 ▲高▼梨
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レンズ群の光軸直交面上の光軸位置と光軸の傾
きが調整可能であり、しかも、構造が簡単であるレンズ
鏡筒調整治具装置を提供する。 【解決手段】レンズ鏡筒調整治具装置50の固定治具部
には、Y軸にスライド自在のYステージ33とX軸にス
ライド自在のXステージ34と光軸O周りに回転自在の
回転ステージ37とからなる調整治具部が支持される。
回転ステージ37には、第1群レンズ21を保持する調
整枠17を着脱自在に支持する調整枠支持体40が固着
される。一方、第1群レンズ21を除いた第2,3群レ
ンズ22,23が組み込まれたレンズ鏡筒20を固定治
具部に装着し、上記各ステージを移動操作することによ
り、調整枠支持体40上の調整枠17のXY面上の位置
と光軸O方向の傾きとを調整して光軸調整が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ群の光軸調
整が可能なレンズ鏡筒、および、上記レンズ鏡筒の光軸
調整を行うレンズ鏡筒調整治具、さらに、上記レンズ鏡
筒の組み立て方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の銀塩カメラやデジタルカメラにお
けるコンパクト化や高変倍率化に対応したレンズ鏡筒が
要求されている状況で、撮影光学系の1枚、または、1
群のレンズの光軸誤差としては、光軸に対して10μm
の偏りδと、数分の傾きεのオーダーが要求されてい
る。その要求に応える光軸調整が可能なレンズ鏡筒とし
て特開平11−271587号公報に開示されたものが
ある。このレンズ鏡筒は、光軸調整のための構造が簡単
であり、さらには、調整時間の短縮も実現できるものと
して提案されている。このレンズ鏡筒は、可動レンズ保
持枠を鏡筒光軸に直交する面内にて光軸位置を調整する
ために所定の方向に位置調整する第1の調整手段と上記
所定の方向と直交する方向に位置調整する第2の調整手
段とを有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した特開
平11−271587号公報に開示のものは、上述した
ように光軸と直交する面内の光軸位置の調整のみが可能
である。したがって、レンズ鏡筒の光軸の傾きは調整で
きず、光学性能のよい高精度のレンズ鏡筒を得ることが
難しかった。また、レンズ保持枠が合成樹脂材料で形成
されている場合、調整時の締め付け固定による変形が考
慮されていないことから、上記調整時の固定によるずれ
で調整精度が劣化する可能性もあった。
【0004】本発明は、上述の問題を解決するためにな
されたものであり、レンズ群の光軸直交面上の光軸位置
(偏心)および光軸の傾きが調整可能であり、さらに、
調整時のレンズ保持枠の変形を考慮して調整精度の劣化
を生じさせることなく、しかも、構造が簡単であるレン
ズ鏡筒、および、そのレンズ鏡筒の調整を行うレンズ鏡
筒調整治具装置、さらに、上記レンズ鏡筒の組み立て方
法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
レンズ鏡筒は、複数のレンズ群を有したレンズ鏡筒にお
いて、上記複数のレンズ群の内、特定のレンズ群を除
き、組み上げられたレンズ鏡筒と、上記特定のレンズ群
を外部より上記組み上げられたレンズ鏡筒に対し、光軸
と直交する平面方向に移動調整し、且つ、上記光軸の傾
きを傾き調整した後、上記特定のレンズ群を上記組み上
げられたレンズ鏡筒に固着される。
【0006】本発明の請求項2記載のレンズ鏡筒は、請
求項1記載のレンズ鏡筒において、上記特定のレンズ群
は、上記組み上げられたレンズ鏡筒の光軸に対して、こ
の光軸と直交する平面内のすべての方向に調整可能であ
り、かつ、上記特定のレンズ群を上記光軸に対してすべ
ての方向の傾きを調整可能であり、その調整後に固着さ
れる。
【0007】本発明の請求項3記載のレンズ鏡筒は、請
求項1、または、2記載のレンズ鏡筒において、上記特
定のレンズ群は、保持枠に保持され、上記保持枠を上記
組み上げられたレンズ鏡筒に上記調整された後、固着さ
れる。
【0008】本発明の請求項4記載のレンズ鏡筒の組み
立て方法は、特定のレンズ群を除き、他のレンズ群とと
もに組み上げられたレンズ鏡筒を、これを固定する固定
治具部に固定し、上記特定のレンズ群を除いた他のレン
ズ群の光軸に対して上記特定のレンズ群を調整するため
に上記特定のレンズ群を傾け、且つ、上記他のレンズ群
の光軸に直交する方向に移動させる調整治具部に上記特
定のレンズ群を装着し、上記調整治具部による調整後、
上記特定レンズ群を上記レンズ鏡筒に固定する。
【0009】本発明の請求項5記載のレンズ鏡筒の組み
立て方法は、請求項4記載のレンズ鏡筒組み立て方法に
おいて、上記調整治具は、上記特定のレンズ群を上記光
軸と直交する平面内で全ての方向に移動可能であり、上
記特定のレンズ群を上記光軸に対して全ての方向に傾け
ることが可能である。
【0010】本発明の請求項6記載のレンズ鏡筒の組み
立て方法は、請求項4、または、5記載のレンズ鏡筒の
組み立て方法において、上記特定のレンズ群は、保持枠
に保持され、上記調整治具部は、上記特定のレンズ群に
直接、嵌合保持され、上記調整後、上記保持枠を上記レ
ンズ鏡筒に固定する。
【0011】本発明の請求項7記載のレンズ鏡筒の組み
立て方法は、請求項4、または、5記載のレンズ鏡筒の
組み立て方法において、上記特定のレンズ群は、保持枠
に保持され、上記保持枠は、ネジ穴を有するスリーブ部
材が固着され、上記調整治具部は、上記保持枠のスリー
ブ部材とネジ部材により結合されており、上記調整後、
上記保持枠を上記レンズ鏡筒に固定し、上記調整治具と
上記保持枠とのネジ部材による締結を解除する。
【0012】本発明の請求項8記載のレンズ鏡筒調整治
具装置は、特定のレンズ群を除き、他のレンズ群ととも
に組み上げられたレンズ鏡筒を固定する固定治具部と、
上記特定のレンズ群を除いた他のレンズ群の光軸に対し
て上記特定のレンズ群を調整するために上記特定のレン
ズ群を傾け、且つ、上記他のレンズ群の光軸に直交する
方向に移動させる調整治具部とを有しており、上記固定
治具部にて特定のレンズ群を除き、他のレンズ群ととも
に組み上げられたレンズ鏡筒を固定して支持し、上記調
整治具部にて上記特定のレンズ群の光軸と直交する位置
と光軸傾きとを調整して光軸調整を行う。
【0013】本発明の請求項9記載のレンズ鏡筒調整治
具装置は、請求項8記載のレンズ鏡筒調整治具装置にお
いて、上記固定治具部は、上記特定のレンズ群を除いた
他のレンズ群を案内支持する枠部材の外径部を受ける。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1,2は、本発明の一実施形態の
レンズ鏡筒20のズームテレ状態における縦断面図であ
り、図1は、第1群枠のガイドロッド部上での断面を示
し、図2は、直進キー部上での断面を示す。図3は、図
1のA矢視図である。図4は、図1のB−B断面図であ
る。図5は、図2のC矢視図である。図6は、図2のD
−D断面図である。
【0015】本実施形態のレンズ鏡筒20は、図1,2
に示すように固定枠1と、固定枠1に回転、かつ、進退
可能に支持される回転枠2と、回転枠2と一体的に回転
して、さらに、回転枠2に相対的に光軸O方向に進退駆
動されるカム環3と、カム環3に支持され、回転規制さ
れた状態でそれぞれ光軸O方向に進退駆動される第1群
枠4,第2群枠6,第3群枠7と、第2群枠6に対して
相対的に光軸O方向に進退駆動されるフォーカス枠5
と、回転枠2に回転可能に支持され、固定枠1に回転規
制されて回転枠2と共に光軸O方向に進退駆動される第
1直進キー部材8と、カム環3に回転可能に支持され、
第1直進キー部材で回転規制されてカム環3と共に光軸
O方向に進退駆動される第2直進キー部材9と、位置,
傾きを調整後、第1群枠4に固着される保持枠としての
調整枠17と、調整枠17に保持される特定のレンズ群
である第1群レンズ21と、上記特定のレンズ群以外の
複数のレンズ群であって、フォーカス枠5に保持される
第2群レンズ22、および、第3群枠7に保持される第
3群レンズ23と、固定枠1に回転可能に支持される長
尺平歯車である固定枠側ズームギヤ10と、第1直進キ
ー部材8に支持される直進キー側従動ギヤ11等を有し
てなる。
【0016】上記回転枠2は、ズームギヤ10の回転に
よって従動ギヤ11および外周ギヤ部2aを介して回転
駆動され、その回転により固定枠1のカム溝に係合する
カムフォロア2bを介して繰り出し駆動される。
【0017】上記第1直進キー部材8は、その直進ガイ
ド凸部8aが固定枠1の直進溝に嵌入することによって
直進ガイドされた状態で支持され、また、周状突起が回
転枠2に周溝部に嵌合することで、回転枠2に対して相
対回転可能、かつ、レンズ光軸(以下、光軸と記載す
る)O方向に一体的に進退可能に支持される。したがっ
て、第1直進キー部材8は、回転枠2の回転,進退移動
に伴い、光軸O方向に直進状態で回転枠2とともに繰り
出される。
【0018】上記カム環3は、各レンズ群を保持する保
持枠部材を進退駆動する枠部材であって、回転枠2に対
して一体的に回転し、かつ、相対的に進退移動可能に支
持される。
【0019】上記第2直進キー部材9は、直進溝9cに
嵌入する第1直進キー部材8の直進キー部8bによって
回転が規制された状態で進退可能にカム環3によって支
持される(図5)。そして、第2直進キー部材9は、カ
ム環3の周方向溝に周方向突起9bが嵌入した状態で支
持され、さらに、カムフォロア9aを介して回転枠2の
カム溝によって光軸O方向に進退駆動される。 したが
って、上記カム環3は、回転枠2とともに回転駆動さ
れ、かつ、第2直進キー部材9とともに光軸O方向に進
退駆動される。
【0020】上記第1群枠4は、その内周面に設けられ
た光軸O方向に延びる直進溝4dに嵌入する第2直進キ
ー部材9の直進キー部9dによって回転規制された状態
で支持され(図6)、かつ、カムフォロア4aを介して
カム環3の内周面に設けられたカム溝によって光軸O方
向に進退駆動される。
【0021】上記第2群枠6は、固着スリーブ13を介
して第1群枠4の2本ガイドロッド4bによって回転規
制状態で進退可能に支持され(図4)、カムフォロア6
aを介してカム環3のカム溝によって光軸O方向に進退
駆動される。
【0022】上記フォーカス枠5は、第2群枠6に対し
てフォーカス駆動ギヤ12の送りネジ12aと第2群枠
6のガイドピン6aによって進退可能に支持される(図
1)。図示しないフォーカス駆動モータによってフォー
カス駆動ギヤ12が回転駆動されると、フォーカス枠5
は、第2群枠6に対して光軸O方向に相対的に進退駆動
され、フォーカシングが行われる。
【0023】上記第3群枠7は、固着スリーブ14を介
して第1群枠4の2本ガイドロッド4cによって回転規
制状態で進退可能に支持され(図4)、カムフォロア7
aを介してカム環3のカム溝によって光軸O方向に進退
駆動される。
【0024】上記調整枠17は、合成樹脂材料で形成さ
れ、その開口部に第1群レンズ21が固着保持される。
調整枠17のフランジ部には、光軸O方向のネジ穴部を
有する2つの金属製スリーブ15がインサート成形、ま
たは、接着により固着されている。上記スリーブ15の
ネジ穴部には、レンズ光軸調整時、レンズ鏡筒調整治具
装置50の調整枠支持体40に調整枠17を装着するた
めの仮止めビス55が螺着される。また、その外周部1
7eは、図11に示すように第1群枠4の内周部4eに
対して光軸調整時の調整移動を可能とするために光軸O
と直交する平面方向の隙間、および、光軸Oの方向の隙
間(光軸傾き調整のための隙間)が設けられている。上
記各隙間には、上記光軸調整後に接着剤が充填され、固
着される。
【0025】上述した構成を有する本実施形態のレンズ
鏡筒20の組み立て調整は、前段階として第1群レンズ
21を保持する調整枠17を除いた第2,3群レンズ2
2,23が組み込まれた調整枠未装着状態での組み立て
調整が行われる(前段階組み立て済みレンズ鏡筒)。
【0026】続いて、後述するレンズ鏡筒調整治具装置
50を用いて第1群レンズ21を保持する調整枠17を
上記前段階組み立て済みレンズ鏡筒に対して光軸調整し
て固定される。すなわち、上記前段階組み立てレンズ鏡
筒の第2,3群レンズ22,23の光軸Oに対して第1
群レンズ21の光軸Oと直交する平面上の全ての方向の
位置、および、光軸Oに対する全ての方向の傾きを調整
して第1群枠4に調整枠17を接着剤により固着する。
上記調整枠17の固定で本実施形態のレンズ鏡筒20の
レンズ光軸調整を終了する。
【0027】上記組み立てが終了したレンズ鏡筒20の
ズーミング動作について説明すると、図示しないズーム
駆動モータによってズームギヤ10を回転駆動すると、
回転枠2とカム環3とが回転しながら繰り出される。カ
ム環3の回転と進退位置に対応して第1,2,3群枠
4,6,7がそれぞれの位置に移動して、第1,2,3
群レンズ21,22,23が光軸O上のズーム位置であ
るワイド位置、または、テレ位置にそれぞれ繰り出され
る。また、フォーカシング動作は、上記ズーミング繰り
出し状態にて図示しないフォーカス駆動モータによりフ
ォーカス駆動ギヤ12を回転駆動し、フォーカス枠5が
第2群枠6に対して相対的に進退駆動され、フォーカシ
ングが行われる。
【0028】次に、本発明の一実施形態である上記レン
ズ鏡筒20の光軸調整を行うためのレンズ鏡筒調整治具
装置50の構成について、図7〜12を用いて説明す
る。なお、以下の説明において、上記レンズ鏡筒20の
光軸OをZ軸とし、Z軸に直交する軸をY軸とし、Z軸
およびY軸に直交する軸をX軸とする。したがって、X
Y平面は、光軸O(Z軸)と直交する平面となる。
【0029】図7,8は、それぞれレンズ鏡筒20を装
着した状態でのレンズ鏡筒調整治具装置50のYZ平
面、または、XZ平面に関する断面図である。図9は、
図7のE−E断面図であり、図10は、図8のF−F断
面図である。図11は、レンズ鏡筒調整治具装置50の
調整枠支持体にレンズ鏡筒20の調整枠を取り付けた状
態でのYZ平面に関する断面図である。図12は、レン
ズ鏡筒調整治具装置50の調整枠支持体の形状を示す図
11のG矢視図である。
【0030】本実施形態のレンズ鏡筒調整治具装置50
は、固定治具部と調整治具部とからなる。
【0031】上記固定治具部は、図7,8に示すように
治具支持体30と、治具支持体30に固定支持される鏡
筒支持体31と、鏡筒支持体31に固定支持されるステ
ージ支持体32と、Yステージ用調整ハンドル47と、
Xステージ用調整ハンドル46とを有してなる。
【0032】上記調整治具部は、Yステージ33と、X
ステージ34と、回転ステージ37と、回転ステージ3
7を後述する回転支持体36と共にXステージ34に押
圧支持するためのステージ支持体35と、ステージ支持
体35に固定支持される回転ステージ支持体36と、回
転ステージ37に支持板40eを介して固定支持される
調整枠支持体40と、回転ステージ用調整ハンドル4
8,49とを有してなる。
【0033】上記鏡筒支持体31は、レンズ鏡筒20の
カム環3の外径部に精密嵌合(ガタのない嵌合)し、レ
ンズ鏡筒20を固定支持するための嵌合内周面31a
と、Yステージ33に当接する摺動面とを有しており、
さらに、Yステージ33をY方向にスライドガイドする
ための2本のガイドピン45がY軸上に固着されている
(図9)。
【0034】上記ステージ支持体32は、鏡筒支持体3
1に固定されており、Y,Xステージ33,34を光軸
O方向に直交する方向にスライド移動可能状態で挟持す
る。ステージ支持体32の内面には、Y,Xステージ挟
持ガタを除去するためにY,Xステージ33,34をZ
方向後方に付勢する板バネ41,42が組み込まれてい
る。
【0035】上記ステージ支持体35は、外径ねじ35
cを有する筒状部35aと鍔状に径方向に広がるフラン
ジ部35bとを有してなる。そして、筒状部35aとフ
ランジ部35bとの間にはテーパ面を有し、このテーパ
面中に後述する調整ハンドル48、49が遊嵌する六が
設けられている。 上記回転ステージ支持体36は、リ
ング状に形成されていてその外周面には球体の一部であ
る球状外周面36aを有し、この球形外周面36aには
ボール部材39を保持するための複数の穴部35dを有
する。そして、このリング状の内径部には上記ステージ
支持体35の外径ねじ35cと螺合するためのねじが設
けられている。 ステージ支持体35と回転ステージ支
持体36とは、穴35dにボール部材39を保持しなが
らねじ締結され、回転ステージ37をXステージ34に
押し付けるようにして回転ステージ37があらゆる方向
に揺動可能(傾き可能)なように回転ステージ37を挟
持する。また、フランジ部35bとXステージ34との
間には回転ステージ37とXステージ34の球形面との
間にガタが生じないようにばね弾性を利用する板ばね4
3が挿入されている。
【0036】Yステージ33は、図7,8,9に示すよ
うにY軸に沿った2つのガイド溝33aと、X軸上に配
置される2本のガイドピン44と、Y軸上の上方位置に
配置される調整ネジ穴部33bとを有している。そし
て、板バネ41によりZ方向に押圧された状態のもと
で、鏡筒支持体31とステージ支持体32とに挟持され
て、ガイド溝33aに2本ガイドピン45が嵌合した状
態でY方向にガタなくスライド移動可能に支持される。
なお、Yステージ33の外周とステージ支持体32の内
周の間には、上記Y方向の調整移動が可能な隙間が設け
られる。
【0037】上記調整ハンドル47は、軸部にフランジ
部47aとネジ部47bを有している。この調整ハンド
ル47は、フランジ部47aがステージ支持体32上の
ハンドル支持板53で挟持された状態でネジ部47bを
Yステージ33の調整ネジ穴部33bに螺合させて取り
付けられる。したがって、調整ハンドル47を回転操作
することによって、Yステージ33はY方向に移動す
る。
【0038】Xステージ34は、図8,10に示すよう
にX軸に沿った2つのガイド溝34aと、内側にて回転
ステージ37をスライド回転可能(すなわち、揺動可
能)に支持する球状内周面34cと、X軸上の右方位置
に配置される調整ネジ穴部34bとを有している。そし
て、Xステージ34は、Yステージ33とステージ支持
体32に挟持され、板バネ42によりZ方向に押圧され
た状態で、ガイド溝34aがYステージ33の2本ガイ
ドピン44に嵌合して支持されている。但し、ステージ
支持体32の調整ハンドル46の軸を挿通させる穴は、
調整ハンドルに対して十分な隙間を有している。これ
は、Yステージ33の移動を可能とするためである。し
たがって、Xステージ34は、ガタのない状態でYステ
ージ33とともにY軸方向に移動するとともに、X軸方
向にスライド移動可能、すなわち、XY平面上全ての方
向に移動可能である。なお、Xステージ34の外周とY
ステージ33の内周との間には、Xステージ34のX方
向調整移動のための隙間が設けられている。
【0039】上記調整ハンドル46は、軸部にフランジ
部46aとネジ部46bを有しており、フランジ部46
aをステージ支持体32上のハンドル支持板52で挟持
し、Yステージ33の挿通穴を挿通し、ネジ部46bを
Xステージ34の調整ネジ穴部34bに螺合させて取り
付けられる。したがって、調整ハンドル46を回転操作
することによって、Xステージ34はX方向に移動調整
される。
【0040】上記回転ステージ37は、1群レンズ21
の光軸O上の中心、例えば、レンズ主点P0 を中心とし
た中空球体をXY面で光軸O方向の所定幅でカットした
球形面を持つ光軸O回りの傾斜環状形状を有している。
そして、上記回転ステージ37には球面状外周面37a
および球面状内周面37bと、YZ断面上内側側方部に
傾斜した調整ネジ穴部37cと、XZ断面上内側側方部
に傾斜した調整ネジ穴部37dと、調整枠支持体40を
装着するための取り付けネジ部とが設けられている。な
お、上記球状外周面37aの周方向に沿って設けられる
凹部には、ボール部材38が配置されている。
【0041】そして、回転ステージ37は、その球面状
外,内周面37a,37bをXステージ34の球状内周
面34cとステージ支持体35に支持される回転ステー
ジ支持体36の球状外周面36aとで挟持した状態で摺
動自在に支持される。したがって、回転ステージ37
は、Xステージ34とともにXY平面上を移動可能とす
ると同時に、第1群レンズ21の主点P0 を中心にして
あらゆる方向に回動可能(すなわち、揺動可能)とな
る。その回動状態では、ボール部材38,39がXステ
ージ34の球状内周面34cと、回転ステージ37の球
状内周面37bに転動可能状態で当接し、かつ、板バネ
43により付勢されて挟持されるので、回転ステージ3
7は、スムーズにガタのない状態で回転できる。
【0042】上記調整ハンドル48は、軸部にフランジ
部48aとネジ部48bを有しており、フランジ部48
aがステージ支持体35で挟持され、ネジ部48bが回
転ステージ37のYZ断面上の調整ネジ穴部37cに螺
合した状態で取り付けられる。調整ハンドル48を回転
操作することによって、回転ステージ37の、第1群レ
ンズ21の主点P0 を通るX軸回りの傾きが回転調整さ
れる(図7)。
【0043】上記調整ハンドル49は、軸部にフランジ
部49aとネジ部49bを有しており、フランジ部49
aがステージ支持体35で挟持され、ネジ部49bが回
転ステージ37のXY断面上の調整ネジ穴部37dに螺
合した状態で取り付けられる。調整ハンドル49を回転
操作することによって、回転ステージ37の、第1群レ
ンズ21の主点P0 を通るY軸回りの傾きが回転調整さ
れる。
【0044】上記調整枠支持体40には、図12に示す
ように中央開口部40dの周囲部にY方向の2位置に調
整枠17を固定するためのビス挿通穴40aと、ビス挿
通穴40aの近傍4箇所に接着剤注入穴40bと、外周
部に3つのビス挿通穴40cが設けられている。この調
整枠支持体40は、調整枠支持体取り付け板40eを介
して回転ステージ37にビス止めされて固着される。レ
ンズ鏡筒光軸調整時には、上記調整枠17が調整枠支持
体40に対して仮止めビス55を調整枠17のスリーブ
15に螺着して取り付けられる。
【0045】上述した構成を有するレンズ鏡筒調整治具
装置50においては、調整ハンドル47,46を回転操
作することにより、Yステージ33、または、Xステー
ジがそれぞれの方向に移動する。したがって、回転ステ
ージ37および調整枠支持体40とを介して、調整枠1
7は、固定治具部側レンズ鏡筒20に対してXY平面上
全方向の偏りδが調整可能である。同時に、調整ハンド
ル48,49を回転操作することにより回転ステージ3
7が上記XY平面上の調整移動した位置にてあらゆる方
向に回転移動する。したがって、調整枠17は、固定治
具部側レンズ鏡筒20に対して第1群レンズ21の主点
P0 を中心にした全ての方向について傾きεが調整可能
である。
【0046】次に、上記レンズ鏡筒調整治具装置50を
用いてレンズ鏡筒20のレンズ光軸調整動作について説
明する。上記レンズ光軸調整とは、特定のレンズである
第1群レンズ21を保持する調整枠17の未装着状態に
て第2,3群レンズ22,23とがすでに組み立て、調
整された上記レンズ鏡筒20に対して、上記レンズ鏡筒
調整治具装置50を用いて第1群レンズ21のレンズ光
軸調整を第2,3群レンズ22,23の光軸Oに対して
行うものである。
【0047】まず、レンズ鏡筒調整治具装置50の調整
治具部の回転ステージ37に支持される調整枠支持体4
0に対して第1群レンズ21を保持する調整枠17を仮
止めビス55により取り付ける。
【0048】一方、回転治具部側鏡筒支持体31の、レ
ンズ鏡筒20のカム環3を固定支持する円周部31aの
内周には、カム環3を支持するためのOリング31cが
光軸O方向において所定の間隔を有して2箇所のリング
溝31b中にそれぞれ配置されている。 調整枠17未
装着状態のレンズ鏡筒20のカム環3の外周部にレンズ
鏡筒調整治具装置50の固定治具部側鏡筒支持体31の
嵌合内周部31aを上記2つのOリング31cを介して
ガタのない状態で嵌合させる。そのとき、レンズ鏡筒2
0の光軸O方向位置も固定治具部に対して正確に位置決
めする。
【0049】なお、上記取り付けられるレンズ鏡筒20
のズーム状態は、テレ状態とする。また、上記調整前の
装着状態では、調整治具部に装着された調整枠17外周
部17eと、固定治具部側に装着されたレンズ鏡筒20
の第1群枠4の取り付け内周部4eとの間の接着固定隙
間部分には図11に示すように調整代分の隙間が光軸O
直交方向(XY平面上)と光軸O方向(Z軸方向)に存
在しているものとする。
【0050】上記レンズ鏡筒20が装着されたレンズ鏡
筒調整治具装置50をテストチャートを用いてレンズ鏡
筒の結像状態をチェックする装置であるレンズ系光軸調
整装置にセットしてレンズ光軸調整が行われる。
【0051】上記レンズ系光軸調整装置においては、レ
ンズ鏡筒結像側にチャートと拡散板と光源が配置されて
おり、上記光源から出射された光は、上記拡散板で均一
光となり、チャート像をレンズ鏡筒側に照射される。
【0052】上記レンズ鏡筒20が装着されたレンズ鏡
筒調整治具装置50は、上記レンズ系光軸調整装置のフ
ォーカスステージ上に取り付けられる。上記フォーカス
ステージは、フォーカス駆動用のステップモータで光軸
O方向に進退駆動され、ピントぼけ状態が抑制される。
【0053】レンズ鏡筒20の被写体側の所定の距離に
光軸O中心位置とその周辺位置に複数のCCDカメラが
設置される。上記チャート像は、上記複数のCCDカメ
ラに投影され、撮像されたチャート像は、モニタ上に出
力される。
【0054】上記モニタ上のチャート像を観察しなが
ら、あるいは、MTFデータを判別することにより所定
の基準に沿った解像性能が得られるように調整ハンドル
47,46、または、調整ハンドル48,49を回転操
作して調整枠17の偏りδと傾きεを調整する。なお、
上記レンズ系光軸調整装置を適用することにより光軸O
近傍の特性に限らず、周辺特性についても精度のよい調
整が可能となる。
【0055】上記調整後、調整枠支持体40の接着剤注
入穴40bより注射器等で接着剤を調整枠17の外周部
17eと第1群枠4の取り付け内周面4eの隙間に注入
し、両者を固定する。接着固定後、仮止めビス55を外
して、さらに、レンズ鏡筒調整治具50からレンズ鏡筒
20を取り外して光軸調整を終了する。
【0056】なお、上記レンズ系光軸調整装置の具体例
としては、本出願人が先に提案した特願2000−29
1566号のものがある。但し、このレンズ系光軸調整
装置は、MTF調整方法を適用してレンズ位置の調整駆
動を自動的に行う装置である。本実施形態での調整は、
レンズ鏡筒調整治具装置50の調整ハンドルの手動操作
により行われるものであるから、上記特願2000−2
91566号のレンズ系光軸調整装置における自動調整
駆動部を手動操作部に代える必要がある。もっともレン
ズ鏡筒調整治具装置50における調整ハンドルをモータ
駆動とすれば、上記特願2000−291566号のレ
ンズ系光軸調整装置をそのまま適用できる。また、上記
レンズ系光軸調整装置には、レーザ光を光源として適用
するレーザ芯調整装置を適用してもよい。
【0057】以上、説明した本実施形態のレンズ鏡筒2
0によれば、第1群レンズ21を保持する調整枠17を
組み立て済みの第2,3群レンズに対して最終的に光軸
調整して組み付けることができる。また、レンズ光軸の
全ての方向の偏りδ、傾きεの調整をレンズ鏡筒の前面
側から容易に行うことができる。
【0058】上記レンズ鏡筒調整治具装置50によれ
ば、レンズ光軸の全ての方向の偏りδのみの調整を調整
ハンドル47,46で行い、別途にレンズ光軸の傾きε
のみの調整を調整ハンドル48,49で行うことが可能
であり、調整動作が容易である。
【0059】また、調整枠17と治具側調整枠支持体4
0との固定を樹脂製調整枠17にインサート成形された
ネジ穴付き金属性スリーブ15に仮止めビス55を螺着
して行っている。したがって、調整後、仮止めビス55
を取り外したときの調整枠17の変形が極めて少なく、
調整精度の低下が避けられる。因みに、従来のように上
記仮止めビス55を樹脂製調整枠に直接螺着した場合、
仮止めネジ55を取り外したとき、上記調整枠が大きく
変形して調整精度が低下するおそれがあった。次に、上
記実施形態のレンズ鏡筒20調整枠17およびレンズ鏡
筒調整治具50の調整枠支持体40に対する変形例につ
いて、図13〜15を用いて説明する。図13は、上記
変形例の調整枠および調整枠支持体の形状を示す縦断面
図である。図14は、上記変形例の調整枠支持体の形状
を示す図13のH矢視図である。図15は、上記変形例
の調整枠の形状を示す図13のH矢視図である。
【0060】この変形例においては、調整枠支持体60
にて調整枠67を保持する場合に、仮止めビス55を使
用することなく、調整枠67側の第1群レンズの外径部
を爪部の圧入により直接保持する。したがって、ビスの
螺着によって生じる調整枠の変形が生じにくく、高精度
の光軸調整が可能である。
【0061】本変形例の調整枠67は、やはり、合成樹
脂材料で形成される。そして、図13,15に示すよう
に第1群レンズ21を構成する前側レンズ21aと後側
レンズ21bを共に保持するが、前側レンズ21aの保
持外周部67aの3方箇所に爪部挿入のための逃げ部6
7eを設ける。また、上記調整枠67の外周部67cと
第1群枠4の調整枠保持内周部4eとの間には、前記一
実施形態の場合と同様に光軸調整移動量だけの隙間が径
方向と光軸O方向とに設けられる。
【0062】一方、本変形例の調整枠支持体60は、図
13,14に示すように中央開口部60dの周囲部の3
箇所に調整枠67の逃げ部67eに挿入し、前側レンズ
21aの外径を圧入支持する3つの爪部60eと、爪部
60eの近傍4箇所に接着剤注入用の穴60bと、外周
部に3つの調整枠支持体取り付け板装着用のビス挿通穴
60cを有している。この調整枠支持体60は、前記レ
ンズ鏡筒調整治具装置50の場合と同様に調整枠支持体
取り付け板40eを介して調整治具部の回転ステージ3
7にビス止めされる。
【0063】本変形例の調整枠67,調整枠支持体60
を適用してレンズ鏡筒調整を行う場合、前記レンズ鏡筒
調整治具装置50の調整治具部側に取り付けられている
上記調整枠支持体60の爪部60eを前側レンズ21a
の外径部に圧入することにより調整枠支持体60で調整
枠67を保持した状態とする。その保持状態で前記一実
施形態の場合と同様にレンズ鏡筒調整治具装置50の固
定治具部に装着されている第2,3群レンズ22,23
が組み込まれた前記前段階組み立て済みレンズ鏡筒20
に対して調整枠67の光軸O直交する平面上の位置と光
軸Oとの傾きを調整して、上記第2,3群レンズ22,
23の光軸Oに対する第1群レンズ21の光軸調整が行
われる。
【0064】上記光軸調整後、上記調整枠67の外周部
67cと第1群枠4の調整枠保持内周部4eとの隙間に
接着剤を注入して接着する。そして、調整枠支持体60
の爪部60eを前側レンズ21aから取り外してレンズ
光軸調整を終了する。
【0065】上述した本変形例の調整枠支持体60,調
整枠67を適用したレンズ鏡筒調整治具装置によれば、
調整枠支持体60で調整枠17を保持する場合、比較的
剛性の高いレンズ21aの外径部を調整枠支持体60の
爪部60eで圧入保持し、光軸調整後、その保持部を外
す用にしたので、調整前後での仮止めビスのネジ締めと
ネジ外しが不要であり、調整枠67の変形が殆どない。
したがって、光軸が調整前後で変化することがなく、高
精度の光軸調整状態が保持される。また、ビスの螺着作
業が不要になり、調整動作も簡単になる。
【0066】
【発明の効果】上述のように本発明のレンズ鏡筒および
レンズ鏡筒調整治具装置によれば、特定のレンズ群を除
いて組み付けられたレンズ鏡筒に対して上記特定のレン
ズ群を上記レンズ鏡筒調整治具装置によって位置を調整
することにより、光軸直交平面上の偏りと傾きの高精度
の調整を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のレンズ鏡筒のズームテレ
状態におけるガイドロッド部上での縦断面図。
【図2】上記図1のレンズ鏡筒におけるズームテレ状態
における直進キー部上での縦断面図。
【図3】上記図1のA矢視図。
【図4】上記図1のB−B断面図。
【図5】上記図2のC矢視図。
【図6】上記図2のD−D断面図。
【図7】本発明の一実施形態であるレンズ鏡筒調整治具
装置の上記図1のレンズ鏡筒を装着した状態でのYZ平
面に関する断面図。
【図8】上記図7のレンズ鏡筒調整治具装置の上記図1
のレンズ鏡筒を装着した状態でのXZ平面に関する断面
図。
【図9】上記図7のE−E断面図。
【図10】上記図8のF−F断面図。
【図11】上記図7のレンズ鏡筒調整治具装置の調整枠
支持体に上記図1のレンズ鏡筒の調整枠を取り付けた状
態でのYZ平面に関する断面図。
【図12】上記図11の調整枠支持体の形状を示すG矢
視図。
【図13】上記図1のレンズ鏡筒および上記図7のレン
ズ鏡筒調整治具の変形例における調整枠および調整枠支
持体の形状を示す縦断面図。
【図14】上記図13の変形例の調整枠支持体の形状を
示すH矢視図。
【図15】上記図13の変形例の調整枠の形状を示すH
矢視図。
【符号の説明】
3 ……カム環(枠部材) 15 ……スリーブ(スリーブ部材) 17,67……調整枠(保持枠) 20 ……レンズ鏡筒 21 ……第1群レンズ (複数のレンズ群,特定のレンズ群) 21a……第1群レンズの前側レンズ (複数のレンズ群,特定のレンズ群) 21b……第1群レンズの後側レンズ (複数のレンズ群,特定のレンズ群) 22……第2群レンズ(複数のレンズ群) 23……第3群レンズ(複数のレンズ群) 30 ……治具支持体(固定治具部) 31 ……鏡筒支持体(固定治具部) 32 ……ステージ支持体(固定治具部) 33 ……Yステージ(調整治具部) 34 ……Xステージ(調整治具部) 35 ……ステージ支持体(調整治具部) 37 ……回転ステージ(調整治具部) 40 ……調整枠支持体(調整治具部) 50 ……レンズ鏡筒調整治具装置 代理人 弁理士 伊 藤 進
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年11月22日(2001.11.
22)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】上記調整ハンドル49は、軸部にフランジ
部49aとネジ部49bを有しており、フランジ部49
aがステージ支持体35で挟持され、ネジ部49bが回
転ステージ37のX断面上の調整ネジ穴部37dに螺
合した状態で取り付けられる。調整ハンドル49を回転
操作することによって、回転ステージ37の、第1群レ
ンズ21の主点P0 を通るY軸回りの傾きが回転調整さ
れる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のレンズ群を有したレンズ鏡筒にお
    いて、 上記複数のレンズ群の内、特定のレンズ群を除き、組み
    上げられたレンズ鏡筒と、 上記特定のレンズ群を外部より上記組み上げられたレン
    ズ鏡筒に対し、光軸と直交する平面方向に移動調整し、
    且つ、上記光軸の傾きを傾き調整した後、上記特定のレ
    ンズ群を上記組み上げられたレンズ鏡筒に固着したこと
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 上記特定のレンズ群は、上記組み上げら
    れたレンズ鏡筒の光軸に対して、この光軸と直交する平
    面内のすべての方向に調整可能であり、かつ、上記特定
    のレンズ群を上記光軸に対してすべての方向の傾きを調
    整可能であり、その調整後に固着されることを特徴とす
    る請求項1記載のレンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 上記特定のレンズ群は、保持枠に保持さ
    れ、上記保持枠を上記組み上げられたレンズ鏡筒に上記
    調整された後、固着されることを特徴とする請求項1、
    または、2記載のレンズ鏡筒。
  4. 【請求項4】 特定のレンズ群を除き、他のレンズ群と
    ともに組み上げられたレンズ鏡筒を、これを固定する固
    定治具部に固定し、上記特定のレンズ群を除いた他のレ
    ンズ群の光軸に対して上記特定のレンズ群を調整するた
    めに上記特定のレンズ群を傾け、且つ、上記他のレンズ
    群の光軸に直交する方向に移動させる調整治具部に上記
    特定のレンズ群を装着し、上記調整治具部による調整
    後、上記特定レンズ群を上記レンズ鏡筒に固定すること
    を特徴とするレンズ鏡筒の組み立て方法。
  5. 【請求項5】 上記調整治具部は、上記特定のレンズ群
    を上記光軸と直交する平面内で全ての方向に移動可能で
    あり、上記特定のレンズ群を上記光軸に対して全ての方
    向に傾けることが可能であることを特徴とする請求項4
    記載のレンズ鏡筒の組み立て方法。
  6. 【請求項6】 上記特定のレンズ群は、保持枠に保持さ
    れ、上記調整治具部は、上記特定のレンズ群に直接、嵌
    合保持され、上記調整後、上記保持枠を上記レンズ鏡筒
    に固定することを特徴とする請求項4、または、5記載
    のレンズ鏡筒の組み立て方法。
  7. 【請求項7】 上記特定のレンズ群は、保持枠に保持さ
    れ、上記保持枠は、ネジ穴を有するスリーブ部材が固着
    され、上記調整治具部は、上記保持枠のスリーブ部材と
    ネジ部材により結合されており、上記調整後、上記保持
    枠を上記レンズ鏡筒に固定し、上記調整治具と上記保持
    枠とのネジ部材による締結を解除することを特徴とする
    請求項4、または、5記載のレンズ鏡筒の組み立て方
    法。
  8. 【請求項8】 特定のレンズ群を除き、他のレンズ群と
    ともに組み上げられたレンズ鏡筒を固定する固定治具部
    と、 上記特定のレンズ群を除いた他のレンズ群の光軸に対し
    て上記特定のレンズ群を調整するために上記特定のレン
    ズ群を傾け、且つ、上記他のレンズ群の光軸に直交する
    方向に移動させる調整治具部と、 を有することを特徴とするレンズ鏡筒調整治具装置。
  9. 【請求項9】 上記固定治具部は、上記特定のレンズ群
    を除いた他のレンズ群を案内支持する枠部材の外径部を
    受けることを特徴とする請求項8記載のレンズ鏡筒調整
    治具装置。
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