JP4129128B2 - レンズ鏡筒とレンズ鏡筒の組み立て方法 - Google Patents
レンズ鏡筒とレンズ鏡筒の組み立て方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4129128B2 JP4129128B2 JP2001343651A JP2001343651A JP4129128B2 JP 4129128 B2 JP4129128 B2 JP 4129128B2 JP 2001343651 A JP2001343651 A JP 2001343651A JP 2001343651 A JP2001343651 A JP 2001343651A JP 4129128 B2 JP4129128 B2 JP 4129128B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adjustment
- lens barrel
- optical axis
- lens
- lens group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Lens Barrels (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レンズ群の光軸調整が可能なレンズ鏡筒、および、上記レンズ鏡筒の光軸調整を行うレンズ鏡筒調整治具、さらに、上記レンズ鏡筒の組み立て方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の銀塩カメラやデジタルカメラにおけるコンパクト化や高変倍率化に対応したレンズ鏡筒が要求されている状況で、撮影光学系の1枚、または、1群のレンズの光軸誤差としては、光軸に対して10μmの偏りδと、数分の傾きεのオーダーが要求されている。その要求に応える光軸調整が可能なレンズ鏡筒として特開平11−271587号公報に開示されたものがある。このレンズ鏡筒は、光軸調整のための構造が簡単であり、さらには、調整時間の短縮も実現できるものとして提案されている。このレンズ鏡筒は、可動レンズ保持枠を鏡筒光軸に直交する面内にて光軸位置を調整するために所定の方向に位置調整する第1の調整手段と上記所定の方向と直交する方向に位置調整する第2の調整手段とを有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した特開平11−271587号公報に開示のものは、上述したように光軸と直交する面内の光軸位置の調整のみが可能である。したがって、レンズ鏡筒の光軸の傾きは調整できず、光学性能のよい高精度のレンズ鏡筒を得ることが難しかった。また、レンズ保持枠が合成樹脂材料で形成されている場合、調整時の締め付け固定による変形が考慮されていないことから、上記調整時の固定によるずれで調整精度が劣化する可能性もあった。
【0004】
本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、レンズ群の光軸直交面上の光軸位置(偏心)および光軸の傾きが調整可能であり、さらに、調整時のレンズ保持枠の変形を考慮して調整精度の劣化を生じさせることなく、しかも、構造が簡単であるレンズ鏡筒、および、そのレンズ鏡筒の調整を行うレンズ鏡筒調整治具装置、さらに、上記レンズ鏡筒の組み立て方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載のレンズ鏡筒は、複数のレンズ群を有するレンズ鏡筒において、全ての上記複数のレンズ群の内の少なくとも一つに対し相対移動する特定のレンズ群を除き、組み上げられたレンズ鏡筒と、上記組み上げられたレンズ鏡筒に対し、上記特定のレンズ群を光軸方向及び該光軸と直交方向に隙間を採りながら、外部より上記特定のレンズ群を該光軸と直交する平面方向に移動調整し、且つ、上記光軸の傾きを傾き調整した後、上記隙間に接着材が充填され上記特定のレンズ群を上記組み上げられたレンズ鏡筒に固着したことを特徴とする。
【0006】
本発明の請求項2記載のレンズ鏡筒は、請求項1記載のレンズ鏡筒において、上記特定のレンズ群は、上記組み上げられたレンズ鏡筒の光軸に対して、この光軸と直交する平面内のすべての方向に調整可能であり、かつ、上記特定のレンズ群を上記光軸に対してすべての方向の傾きを調整可能であり、その調整後に固着される。
【0007】
本発明の請求項3記載のレンズ鏡筒は、請求項1、または、2記載のレンズ鏡筒において、上記特定のレンズ群は、保持枠に保持され、上記保持枠を上記組み上げられたレンズ鏡筒に上記調整された後、固着される。
【0008】
本発明の請求項4記載のレンズ鏡筒の組み立て方法は、特定のレンズ群を除き、他のレンズ群とともに組み上げられたレンズ鏡筒を固定治具部に固定し、上記特定のレンズ群を除いた他のレンズ群の光軸に対して上記特定のレンズ群を調整するために、上記特定のレンズ群を傾け、且つ、上記他のレンズ群の光軸に直交する方向に移動させる調整治具部に、上記組み上げられたレンズ鏡筒から上記光軸方向及び上記光軸と直交する方向に隙間を採りながら上記特定のレンズ群を装着し、上記調整治具部による調整後、上記隙間に接着材が充填され上記特定のレンズ群を上記レンズ鏡筒に固定することを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項5記載のレンズ鏡筒の組み立て方法は、請求項4記載のレンズ鏡筒組み立て方法において、上記調整治具は、上記特定のレンズ群を上記光軸と直交する平面内で全ての方向に移動可能であり、上記特定のレンズ群を上記光軸に対して全ての方向に傾けることが可能である。
【0010】
本発明の請求項6記載のレンズ鏡筒の組み立て方法は、請求項4、または、5記載のレンズ鏡筒の組み立て方法において、上記特定のレンズ群は、保持枠に保持され、上記調整治具部は、上記特定のレンズ群に直接、嵌合保持され、上記調整後、上記保持枠を上記レンズ鏡筒に固定する。
【0011】
本発明の請求項7記載のレンズ鏡筒の組み立て方法は、請求項4、または、5記載のレンズ鏡筒の組み立て方法において、上記特定のレンズ群は、保持枠に保持され、上記保持枠は、ネジ穴を有するスリーブ部材が固着され、上記調整治具部は、上記保持枠のスリーブ部材とネジ部材により結合されており、上記調整後、上記保持枠を上記レンズ鏡筒に固定し、上記調整治具と上記保持枠とのネジ部材による締結を解除する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1,2は、本発明の一実施形態のレンズ鏡筒20のズームテレ状態における縦断面図であり、図1は、第1群枠のガイドロッド部上での断面を示し、図2は、直進キー部上での断面を示す。図3は、図1のA矢視図である。図4は、図1のB−B断面図である。図5は、図2のC矢視図である。図6は、図2のD−D断面図である。
【0015】
本実施形態のレンズ鏡筒20は、図1,2に示すように固定枠1と、固定枠1に回転、かつ、進退可能に支持される回転枠2と、回転枠2と一体的に回転して、さらに、回転枠2に相対的に光軸O方向に進退駆動されるカム環3と、カム環3に支持され、回転規制された状態でそれぞれ光軸O方向に進退駆動される第1群枠4,第2群枠6,第3群枠7と、第2群枠6に対して相対的に光軸O方向に進退駆動されるフォーカス枠5と、回転枠2に回転可能に支持され、固定枠1に回転規制されて回転枠2と共に光軸O方向に進退駆動される第1直進キー部材8と、カム環3に回転可能に支持され、第1直進キー部材で回転規制されてカム環3と共に光軸O方向に進退駆動される第2直進キー部材9と、位置,傾きを調整後、第1群枠4に固着される保持枠としての調整枠17と、調整枠17に保持される特定のレンズ群である第1群レンズ21と、上記特定のレンズ群以外の複数のレンズ群であって、フォーカス枠5に保持される第2群レンズ22、および、第3群枠7に保持される第3群レンズ23と、固定枠1に回転可能に支持される長尺平歯車である固定枠側ズームギヤ10と、第1直進キー部材8に支持される直進キー側従動ギヤ11等を有してなる。
【0016】
上記回転枠2は、ズームギヤ10の回転によって従動ギヤ11および外周ギヤ部2aを介して回転駆動され、その回転により固定枠1のカム溝に係合するカムフォロア2bを介して繰り出し駆動される。
【0017】
上記第1直進キー部材8は、その直進ガイド凸部8aが固定枠1の直進溝に嵌入することによって直進ガイドされた状態で支持され、また、周状突起が回転枠2に周溝部に嵌合することで、回転枠2に対して相対回転可能、かつ、レンズ光軸(以下、光軸と記載する)O方向に一体的に進退可能に支持される。したがって、第1直進キー部材8は、回転枠2の回転,進退移動に伴い、光軸O方向に直進状態で回転枠2とともに繰り出される。
【0018】
上記カム環3は、各レンズ群を保持する保持枠部材を進退駆動する枠部材であって、回転枠2に対して一体的に回転し、かつ、相対的に進退移動可能に支持される。
【0019】
上記第2直進キー部材9は、直進溝9cに嵌入する第1直進キー部材8の直進キー部8bによって回転が規制された状態で進退可能にカム環3によって支持される(図5)。そして、第2直進キー部材9は、カム環3の周方向溝に周方向突起9bが嵌入した状態で支持され、さらに、カムフォロア9aを介して回転枠2のカム溝によって光軸O方向に進退駆動される。 したがって、上記カム環3は、回転枠2とともに回転駆動され、かつ、第2直進キー部材9とともに光軸O方向に進退駆動される。
【0020】
上記第1群枠4は、その内周面に設けられた光軸O方向に延びる直進溝4dに嵌入する第2直進キー部材9の直進キー部9dによって回転規制された状態で支持され(図6)、かつ、カムフォロア4aを介してカム環3の内周面に設けられたカム溝によって光軸O方向に進退駆動される。
【0021】
上記第2群枠6は、固着スリーブ13を介して第1群枠4の2本ガイドロッド4bによって回転規制状態で進退可能に支持され(図4)、カムフォロア6aを介してカム環3のカム溝によって光軸O方向に進退駆動される。
【0022】
上記フォーカス枠5は、第2群枠6に対してフォーカス駆動ギヤ12の送りネジ12aと第2群枠6のガイドピン6aによって進退可能に支持される(図1)。図示しないフォーカス駆動モータによってフォーカス駆動ギヤ12が回転駆動されると、フォーカス枠5は、第2群枠6に対して光軸O方向に相対的に進退駆動され、フォーカシングが行われる。
【0023】
上記第3群枠7は、固着スリーブ14を介して第1群枠4の2本ガイドロッド4cによって回転規制状態で進退可能に支持され(図4)、カムフォロア7aを介してカム環3のカム溝によって光軸O方向に進退駆動される。
【0024】
上記調整枠17は、合成樹脂材料で形成され、その開口部に第1群レンズ21が固着保持される。調整枠17のフランジ部には、光軸O方向のネジ穴部を有する2つの金属製スリーブ15がインサート成形、または、接着により固着されている。上記スリーブ15のネジ穴部には、レンズ光軸調整時、レンズ鏡筒調整治具装置50の調整枠支持体40に調整枠17を装着するための仮止めビス55が螺着される。また、その外周部17eは、図11に示すように第1群枠4の内周部4eに対して光軸調整時の調整移動を可能とするために光軸Oと直交する平面方向の隙間、および、光軸Oの方向の隙間(光軸傾き調整のための隙間)が設けられている。上記各隙間には、上記光軸調整後に接着剤が充填され、固着される。
【0025】
上述した構成を有する本実施形態のレンズ鏡筒20の組み立て調整は、前段階として第1群レンズ21を保持する調整枠17を除いた第2,3群レンズ22,23が組み込まれた調整枠未装着状態での組み立て調整が行われる(前段階組み立て済みレンズ鏡筒)。
【0026】
続いて、後述するレンズ鏡筒調整治具装置50を用いて第1群レンズ21を保持する調整枠17を上記前段階組み立て済みレンズ鏡筒に対して光軸調整して固定される。すなわち、上記前段階組み立てレンズ鏡筒の第2,3群レンズ22,23の光軸Oに対して第1群レンズ21の光軸Oと直交する平面上の全ての方向の位置、および、光軸Oに対する全ての方向の傾きを調整して第1群枠4に調整枠17を接着剤により固着する。上記調整枠17の固定で本実施形態のレンズ鏡筒20のレンズ光軸調整を終了する。
【0027】
上記組み立てが終了したレンズ鏡筒20のズーミング動作について説明すると、図示しないズーム駆動モータによってズームギヤ10を回転駆動すると、回転枠2とカム環3とが回転しながら繰り出される。カム環3の回転と進退位置に対応して第1,2,3群枠4,6,7がそれぞれの位置に移動して、第1,2,3群レンズ21,22,23が光軸O上のズーム位置であるワイド位置、または、テレ位置にそれぞれ繰り出される。また、フォーカシング動作は、上記ズーミング繰り出し状態にて図示しないフォーカス駆動モータによりフォーカス駆動ギヤ12を回転駆動し、フォーカス枠5が第2群枠6に対して相対的に進退駆動され、フォーカシングが行われる。
【0028】
次に、本発明の一実施形態である上記レンズ鏡筒20の光軸調整を行うためのレンズ鏡筒調整治具装置50の構成について、図7〜12を用いて説明する。なお、以下の説明において、上記レンズ鏡筒20の光軸OをZ軸とし、Z軸に直交する軸をY軸とし、Z軸およびY軸に直交する軸をX軸とする。したがって、XY平面は、光軸O(Z軸)と直交する平面となる。
【0029】
図7,8は、それぞれレンズ鏡筒20を装着した状態でのレンズ鏡筒調整治具装置50のYZ平面、または、XZ平面に関する断面図である。図9は、図7のE−E断面図であり、図10は、図8のF−F断面図である。図11は、レンズ鏡筒調整治具装置50の調整枠支持体にレンズ鏡筒20の調整枠を取り付けた状態でのYZ平面に関する断面図である。図12は、レンズ鏡筒調整治具装置50の調整枠支持体の形状を示す図11のG矢視図である。
【0030】
本実施形態のレンズ鏡筒調整治具装置50は、固定治具部と調整治具部とからなる。
【0031】
上記固定治具部は、図7,8に示すように治具支持体30と、治具支持体30に固定支持される鏡筒支持体31と、鏡筒支持体31に固定支持されるステージ支持体32と、Yステージ用調整ハンドル47と、Xステージ用調整ハンドル46とを有してなる。
【0032】
上記調整治具部は、Yステージ33と、Xステージ34と、回転ステージ37と、回転ステージ37を後述する回転支持体36と共にXステージ34に押圧支持するためのステージ支持体35と、ステージ支持体35に固定支持される回転ステージ支持体36と、回転ステージ37に支持板40eを介して固定支持される調整枠支持体40と、回転ステージ用調整ハンドル48,49とを有してなる。
【0033】
上記鏡筒支持体31は、レンズ鏡筒20のカム環3の外径部に精密嵌合(ガタのない嵌合)し、レンズ鏡筒20を固定支持するための嵌合内周面31aと、Yステージ33に当接する摺動面とを有しており、さらに、Yステージ33をY方向にスライドガイドするための2本のガイドピン45がY軸上に固着されている(図9)。
【0034】
上記ステージ支持体32は、鏡筒支持体31に固定されており、Y,Xステージ33,34を光軸O方向に直交する方向にスライド移動可能状態で挟持する。ステージ支持体32の内面には、Y,Xステージ挟持ガタを除去するためにY,Xステージ33,34をZ方向後方に付勢する板バネ41,42が組み込まれている。
【0035】
上記ステージ支持体35は、外径ねじ35cを有する筒状部35aと鍔状に径方向に広がるフランジ部35bとを有してなる。そして、筒状部35aとフランジ部35bとの間にはテーパ面を有し、このテーパ面中に後述する調整ハンドル48、49が遊嵌する六が設けられている。 上記回転ステージ支持体36は、リング状に形成されていてその外周面には球体の一部である球状外周面36aを有し、この球形外周面36aにはボール部材39を保持するための複数の穴部35dを有する。そして、このリング状の内径部には上記ステージ支持体35の外径ねじ35cと螺合するためのねじが設けられている。 ステージ支持体35と回転ステージ支持体36とは、穴35dにボール部材39を保持しながらねじ締結され、回転ステージ37をXステージ34に押し付けるようにして回転ステージ37があらゆる方向に揺動可能(傾き可能)なように回転ステージ37を挟持する。また、フランジ部35bとXステージ34との間には回転ステージ37とXステージ34の球形面との間にガタが生じないようにばね弾性を利用する板ばね43が挿入されている。
【0036】
Yステージ33は、図7,8,9に示すようにY軸に沿った2つのガイド溝33aと、X軸上に配置される2本のガイドピン44と、Y軸上の上方位置に配置される調整ネジ穴部33bとを有している。そして、板バネ41によりZ方向に押圧された状態のもとで、鏡筒支持体31とステージ支持体32とに挟持されて、ガイド溝33aに2本ガイドピン45が嵌合した状態でY方向にガタなくスライド移動可能に支持される。なお、Yステージ33の外周とステージ支持体32の内周の間には、上記Y方向の調整移動が可能な隙間が設けられる。
【0037】
上記調整ハンドル47は、軸部にフランジ部47aとネジ部47bを有している。この調整ハンドル47は、フランジ部47aがステージ支持体32上のハンドル支持板53で挟持された状態でネジ部47bをYステージ33の調整ネジ穴部33bに螺合させて取り付けられる。したがって、調整ハンドル47を回転操作することによって、Yステージ33はY方向に移動する。
【0038】
Xステージ34は、図8,10に示すようにX軸に沿った2つのガイド溝34aと、内側にて回転ステージ37をスライド回転可能(すなわち、揺動可能)に支持する球状内周面34cと、X軸上の右方位置に配置される調整ネジ穴部34bとを有している。そして、Xステージ34は、Yステージ33とステージ支持体32に挟持され、板バネ42によりZ方向に押圧された状態で、ガイド溝34aがYステージ33の2本ガイドピン44に嵌合して支持されている。但し、ステージ支持体32の調整ハンドル46の軸を挿通させる穴は、調整ハンドルに対して十分な隙間を有している。これは、Yステージ33の移動を可能とするためである。したがって、Xステージ34は、ガタのない状態でYステージ33とともにY軸方向に移動するとともに、X軸方向にスライド移動可能、すなわち、XY平面上全ての方向に移動可能である。なお、Xステージ34の外周とYステージ33の内周との間には、Xステージ34のX方向調整移動のための隙間が設けられている。
【0039】
上記調整ハンドル46は、軸部にフランジ部46aとネジ部46bを有しており、フランジ部46aをステージ支持体32上のハンドル支持板52で挟持し、Yステージ33の挿通穴を挿通し、ネジ部46bをXステージ34の調整ネジ穴部34bに螺合させて取り付けられる。したがって、調整ハンドル46を回転操作することによって、Xステージ34はX方向に移動調整される。
【0040】
上記回転ステージ37は、1群レンズ21の光軸O上の中心、例えば、レンズ主点P0 を中心とした中空球体をXY面で光軸O方向の所定幅でカットした球形面を持つ光軸O回りの傾斜環状形状を有している。そして、上記回転ステージ37には球面状外周面37aおよび球面状内周面37bと、YZ断面上内側側方部に傾斜した調整ネジ穴部37cと、XZ断面上内側側方部に傾斜した調整ネジ穴部37dと、調整枠支持体40を装着するための取り付けネジ部とが設けられている。なお、上記球状外周面37aの周方向に沿って設けられる凹部には、ボール部材38が配置されている。
【0041】
そして、回転ステージ37は、その球面状外,内周面37a,37bをXステージ34の球状内周面34cとステージ支持体35に支持される回転ステージ支持体36の球状外周面36aとで挟持した状態で摺動自在に支持される。したがって、回転ステージ37は、Xステージ34とともにXY平面上を移動可能とすると同時に、第1群レンズ21の主点P0 を中心にしてあらゆる方向に回動可能(すなわち、揺動可能)となる。その回動状態では、ボール部材38,39がXステージ34の球状内周面34cと、回転ステージ37の球状内周面37bに転動可能状態で当接し、かつ、板バネ43により付勢されて挟持されるので、回転ステージ37は、スムーズにガタのない状態で回転できる。
【0042】
上記調整ハンドル48は、軸部にフランジ部48aとネジ部48bを有しており、フランジ部48aがステージ支持体35で挟持され、ネジ部48bが回転ステージ37のYZ断面上の調整ネジ穴部37cに螺合した状態で取り付けられる。調整ハンドル48を回転操作することによって、回転ステージ37の、第1群レンズ21の主点P0 を通るX軸回りの傾きが回転調整される(図7)。
【0043】
上記調整ハンドル49は、軸部にフランジ部49aとネジ部49bを有しており、フランジ部49aがステージ支持体35で挟持され、ネジ部49bが回転ステージ37のXZ断面上の調整ネジ穴部37dに螺合した状態で取り付けられる。調整ハンドル49を回転操作することによって、回転ステージ37の、第1群レンズ21の主点P0 を通るY軸回りの傾きが回転調整される。
【0044】
上記調整枠支持体40には、図12に示すように中央開口部40dの周囲部にY方向の2位置に調整枠17を固定するためのビス挿通穴40aと、ビス挿通穴40aの近傍4箇所に接着剤注入穴40bと、外周部に3つのビス挿通穴40cが設けられている。この調整枠支持体40は、調整枠支持体取り付け板40eを介して回転ステージ37にビス止めされて固着される。レンズ鏡筒光軸調整時には、上記調整枠17が調整枠支持体40に対して仮止めビス55を調整枠17のスリーブ15に螺着して取り付けられる。
【0045】
上述した構成を有するレンズ鏡筒調整治具装置50においては、調整ハンドル47,46を回転操作することにより、Yステージ33、または、Xステージがそれぞれの方向に移動する。したがって、回転ステージ37および調整枠支持体40とを介して、調整枠17は、固定治具部側レンズ鏡筒20に対してXY平面上全方向の偏りδが調整可能である。同時に、調整ハンドル48,49を回転操作することにより回転ステージ37が上記XY平面上の調整移動した位置にてあらゆる方向に回転移動する。したがって、調整枠17は、固定治具部側レンズ鏡筒20に対して第1群レンズ21の主点P0 を中心にした全ての方向について傾きεが調整可能である。
【0046】
次に、上記レンズ鏡筒調整治具装置50を用いてレンズ鏡筒20のレンズ光軸調整動作について説明する。
上記レンズ光軸調整とは、特定のレンズである第1群レンズ21を保持する調整枠17の未装着状態にて第2,3群レンズ22,23とがすでに組み立て、調整された上記レンズ鏡筒20に対して、上記レンズ鏡筒調整治具装置50を用いて第1群レンズ21のレンズ光軸調整を第2,3群レンズ22,23の光軸Oに対して行うものである。
【0047】
まず、レンズ鏡筒調整治具装置50の調整治具部の回転ステージ37に支持される調整枠支持体40に対して第1群レンズ21を保持する調整枠17を仮止めビス55により取り付ける。
【0048】
一方、回転治具部側鏡筒支持体31の、レンズ鏡筒20のカム環3を固定支持する円周部31aの内周には、カム環3を支持するためのOリング31cが光軸O方向において所定の間隔を有して2箇所のリング溝31b中にそれぞれ配置されている。 調整枠17未装着状態のレンズ鏡筒20のカム環3の外周部にレンズ鏡筒調整治具装置50の固定治具部側鏡筒支持体31の嵌合内周部31aを上記2つのOリング31cを介してガタのない状態で嵌合させる。そのとき、レンズ鏡筒20の光軸O方向位置も固定治具部に対して正確に位置決めする。
【0049】
なお、上記取り付けられるレンズ鏡筒20のズーム状態は、テレ状態とする。また、上記調整前の装着状態では、調整治具部に装着された調整枠17外周部17eと、固定治具部側に装着されたレンズ鏡筒20の第1群枠4の取り付け内周部4eとの間の接着固定隙間部分には図11に示すように調整代分の隙間が光軸O直交方向(XY平面上)と光軸O方向(Z軸方向)に存在しているものとする。
【0050】
上記レンズ鏡筒20が装着されたレンズ鏡筒調整治具装置50をテストチャートを用いてレンズ鏡筒の結像状態をチェックする装置であるレンズ系光軸調整装置にセットしてレンズ光軸調整が行われる。
【0051】
上記レンズ系光軸調整装置においては、レンズ鏡筒結像側にチャートと拡散板と光源が配置されており、上記光源から出射された光は、上記拡散板で均一光となり、チャート像をレンズ鏡筒側に照射される。
【0052】
上記レンズ鏡筒20が装着されたレンズ鏡筒調整治具装置50は、上記レンズ系光軸調整装置のフォーカスステージ上に取り付けられる。上記フォーカスステージは、フォーカス駆動用のステップモータで光軸O方向に進退駆動され、ピントぼけ状態が抑制される。
【0053】
レンズ鏡筒20の被写体側の所定の距離に光軸O中心位置とその周辺位置に複数のCCDカメラが設置される。上記チャート像は、上記複数のCCDカメラに投影され、撮像されたチャート像は、モニタ上に出力される。
【0054】
上記モニタ上のチャート像を観察しながら、あるいは、MTFデータを判別することにより所定の基準に沿った解像性能が得られるように調整ハンドル47,46、または、調整ハンドル48,49を回転操作して調整枠17の偏りδと傾きεを調整する。なお、上記レンズ系光軸調整装置を適用することにより光軸O近傍の特性に限らず、周辺特性についても精度のよい調整が可能となる。
【0055】
上記調整後、調整枠支持体40の接着剤注入穴40bより注射器等で接着剤を調整枠17の外周部17eと第1群枠4の取り付け内周面4eの隙間に注入し、両者を固定する。接着固定後、仮止めビス55を外して、さらに、レンズ鏡筒調整治具50からレンズ鏡筒20を取り外して光軸調整を終了する。
【0056】
なお、上記レンズ系光軸調整装置の具体例としては、本出願人が先に提案した特願2000−291566号のものがある。但し、このレンズ系光軸調整装置は、MTF調整方法を適用してレンズ位置の調整駆動を自動的に行う装置である。本実施形態での調整は、レンズ鏡筒調整治具装置50の調整ハンドルの手動操作により行われるものであるから、上記特願2000−291566号のレンズ系光軸調整装置における自動調整駆動部を手動操作部に代える必要がある。もっともレンズ鏡筒調整治具装置50における調整ハンドルをモータ駆動とすれば、上記特願2000−291566号のレンズ系光軸調整装置をそのまま適用できる。また、上記レンズ系光軸調整装置には、レーザ光を光源として適用するレーザ芯調整装置を適用してもよい。
【0057】
以上、説明した本実施形態のレンズ鏡筒20によれば、第1群レンズ21を保持する調整枠17を組み立て済みの第2,3群レンズに対して最終的に光軸調整して組み付けることができる。また、レンズ光軸の全ての方向の偏りδ、傾きεの調整をレンズ鏡筒の前面側から容易に行うことができる。
【0058】
上記レンズ鏡筒調整治具装置50によれば、レンズ光軸の全ての方向の偏りδのみの調整を調整ハンドル47,46で行い、別途にレンズ光軸の傾きεのみの調整を調整ハンドル48,49で行うことが可能であり、調整動作が容易である。
【0059】
また、調整枠17と治具側調整枠支持体40との固定を樹脂製調整枠17にインサート成形されたネジ穴付き金属性スリーブ15に仮止めビス55を螺着して行っている。したがって、調整後、仮止めビス55を取り外したときの調整枠17の変形が極めて少なく、調整精度の低下が避けられる。因みに、従来のように上記仮止めビス55を樹脂製調整枠に直接螺着した場合、仮止めネジ55を取り外したとき、上記調整枠が大きく変形して調整精度が低下するおそれがあった。
次に、上記実施形態のレンズ鏡筒20調整枠17およびレンズ鏡筒調整治具50の調整枠支持体40に対する変形例について、図13〜15を用いて説明する。
図13は、上記変形例の調整枠および調整枠支持体の形状を示す縦断面図である。図14は、上記変形例の調整枠支持体の形状を示す図13のH矢視図である。図15は、上記変形例の調整枠の形状を示す図13のH矢視図である。
【0060】
この変形例においては、調整枠支持体60にて調整枠67を保持する場合に、仮止めビス55を使用することなく、調整枠67側の第1群レンズの外径部を爪部の圧入により直接保持する。したがって、ビスの螺着によって生じる調整枠の変形が生じにくく、高精度の光軸調整が可能である。
【0061】
本変形例の調整枠67は、やはり、合成樹脂材料で形成される。そして、図13,15に示すように第1群レンズ21を構成する前側レンズ21aと後側レンズ21bを共に保持するが、前側レンズ21aの保持外周部67aの3方箇所に爪部挿入のための逃げ部67eを設ける。また、上記調整枠67の外周部67cと第1群枠4の調整枠保持内周部4eとの間には、前記一実施形態の場合と同様に光軸調整移動量だけの隙間が径方向と光軸O方向とに設けられる。
【0062】
一方、本変形例の調整枠支持体60は、図13,14に示すように中央開口部60dの周囲部の3箇所に調整枠67の逃げ部67eに挿入し、前側レンズ21aの外径を圧入支持する3つの爪部60eと、爪部60eの近傍4箇所に接着剤注入用の穴60bと、外周部に3つの調整枠支持体取り付け板装着用のビス挿通穴60cを有している。この調整枠支持体60は、前記レンズ鏡筒調整治具装置50の場合と同様に調整枠支持体取り付け板40eを介して調整治具部の回転ステージ37にビス止めされる。
【0063】
本変形例の調整枠67,調整枠支持体60を適用してレンズ鏡筒調整を行う場合、前記レンズ鏡筒調整治具装置50の調整治具部側に取り付けられている上記調整枠支持体60の爪部60eを前側レンズ21aの外径部に圧入することにより調整枠支持体60で調整枠67を保持した状態とする。その保持状態で前記一実施形態の場合と同様にレンズ鏡筒調整治具装置50の固定治具部に装着されている第2,3群レンズ22,23が組み込まれた前記前段階組み立て済みレンズ鏡筒20に対して調整枠67の光軸O直交する平面上の位置と光軸Oとの傾きを調整して、上記第2,3群レンズ22,23の光軸Oに対する第1群レンズ21の光軸調整が行われる。
【0064】
上記光軸調整後、上記調整枠67の外周部67cと第1群枠4の調整枠保持内周部4eとの隙間に接着剤を注入して接着する。そして、調整枠支持体60の爪部60eを前側レンズ21aから取り外してレンズ光軸調整を終了する。
【0065】
上述した本変形例の調整枠支持体60,調整枠67を適用したレンズ鏡筒調整治具装置によれば、調整枠支持体60で調整枠17を保持する場合、比較的剛性の高いレンズ21aの外径部を調整枠支持体60の爪部60eで圧入保持し、光軸調整後、その保持部を外す用にしたので、調整前後での仮止めビスのネジ締めとネジ外しが不要であり、調整枠67の変形が殆どない。したがって、光軸が調整前後で変化することがなく、高精度の光軸調整状態が保持される。また、ビスの螺着作業が不要になり、調整動作も簡単になる。
【0066】
【発明の効果】
上述のように本発明のレンズ鏡筒およびレンズ鏡筒調整治具装置によれば、特定のレンズ群を除いて組み付けられたレンズ鏡筒に対して上記特定のレンズ群を上記レンズ鏡筒調整治具装置によって位置を調整することにより、光軸直交平面上の偏りと傾きの高精度の調整を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のレンズ鏡筒のズームテレ状態におけるガイドロッド部上での縦断面図。
【図2】上記図1のレンズ鏡筒におけるズームテレ状態における直進キー部上での縦断面図。
【図3】上記図1のA矢視図。
【図4】上記図1のB−B断面図。
【図5】上記図2のC矢視図。
【図6】上記図2のD−D断面図。
【図7】本発明の一実施形態であるレンズ鏡筒調整治具装置の上記図1のレンズ鏡筒を装着した状態でのYZ平面に関する断面図。
【図8】上記図7のレンズ鏡筒調整治具装置の上記図1のレンズ鏡筒を装着した状態でのXZ平面に関する断面図。
【図9】上記図7のE−E断面図。
【図10】上記図8のF−F断面図。
【図11】上記図7のレンズ鏡筒調整治具装置の調整枠支持体に上記図1のレンズ鏡筒の調整枠を取り付けた状態でのYZ平面に関する断面図。
【図12】上記図11の調整枠支持体の形状を示すG矢視図。
【図13】上記図1のレンズ鏡筒および上記図7のレンズ鏡筒調整治具の変形例における調整枠および調整枠支持体の形状を示す縦断面図。
【図14】上記図13の変形例の調整枠支持体の形状を示すH矢視図。
【図15】上記図13の変形例の調整枠の形状を示すH矢視図。
【符号の説明】
3 ……カム環(枠部材)
15 ……スリーブ(スリーブ部材)
17,67
……調整枠(保持枠)
20 ……レンズ鏡筒
21 ……第1群レンズ
(複数のレンズ群,特定のレンズ群)
21a……第1群レンズの前側レンズ
(複数のレンズ群,特定のレンズ群)
21b……第1群レンズの後側レンズ
(複数のレンズ群,特定のレンズ群)
22……第2群レンズ(複数のレンズ群)
23……第3群レンズ(複数のレンズ群)
30 ……治具支持体(固定治具部)
31 ……鏡筒支持体(固定治具部)
32 ……ステージ支持体(固定治具部)
33 ……Yステージ(調整治具部)
34 ……Xステージ(調整治具部)
35 ……ステージ支持体(調整治具部)
37 ……回転ステージ(調整治具部)
40 ……調整枠支持体(調整治具部)
50 ……レンズ鏡筒調整治具装置
Claims (7)
- 複数のレンズ群を有するレンズ鏡筒において、
全ての上記複数のレンズ群の内の少なくとも一つに対し相対移動する特定のレンズ群を除き、組み上げられたレンズ鏡筒と、
上記組み上げられたレンズ鏡筒に対し、上記特定のレンズ群を光軸方向及び該光軸と直交方向に隙間を採りながら、外部より上記特定のレンズ群を該光軸と直交する平面方向に移動調整し、且つ、上記光軸の傾きを傾き調整した後、上記隙間に接着材が充填され上記特定のレンズ群を上記組み上げられたレンズ鏡筒に固着したことを特徴とするレンズ鏡筒。 - 上記特定のレンズ群は、上記組み上げられたレンズ鏡筒の光軸に対して、この光軸と直交する平面内のすべての方向に調整可能であり、かつ、上記特定のレンズ群を上記光軸に対してすべての方向の傾きを調整可能であり、その調整後に固着されることを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
- 上記特定のレンズ群は、保持枠に保持され、上記保持枠を上記組み上げられたレンズ鏡筒に上記調整された後、固着されることを特徴とする請求項1、または、2記載のレンズ鏡筒。
- 特定のレンズ群を除き、他のレンズ群とともに組み上げられたレンズ鏡筒を固定治具部に固定し、上記特定のレンズ群を除いた他のレンズ群の光軸に対して上記特定のレンズ群を調整するために、上記特定のレンズ群を傾け、且つ、上記他のレンズ群の光軸に直交する方向に移動させる調整治具部に、上記組み上げられたレンズ鏡筒から上記光軸方向及び上記光軸と直交する方向に隙間を採りながら上記特定のレンズ群を装着し、上記調整治具部による調整後、上記隙間に接着材が充填され上記特定のレンズ群を上記レンズ鏡筒に固定することを特徴とするレンズ鏡筒の組み立て方法。
- 上記調整治具部は、上記特定のレンズ群を上記光軸と直交する平面内で全ての方向に移動可能であり、上記特定のレンズ群を上記光軸に対して全ての方向に傾けることが可能であることを特徴とする請求項4記載のレンズ鏡筒の組み立て方法。
- 上記特定のレンズ群は、保持枠に保持され、上記調整治具部は、上記特定のレンズ群に直接、嵌合保持され、上記調整後、上記保持枠を上記レンズ鏡筒に固定することを特徴とする請求項4、または、5記載のレンズ鏡筒の組み立て方法。
- 上記特定のレンズ群は、保持枠に保持され、上記保持枠は、ネジ穴を有するスリーブ部材が固着され、上記調整治具部は、上記保持枠のスリーブ部材とネジ部材により結合されており、上記調整後、上記保持枠を上記レンズ鏡筒に固定し、上記調整治具と上記保持枠とのネジ部材による締結を解除することを特徴とする請求項4、または、5記載のレンズ鏡筒の組み立て方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001343651A JP4129128B2 (ja) | 2001-11-08 | 2001-11-08 | レンズ鏡筒とレンズ鏡筒の組み立て方法 |
CN 02150401 CN1258687C (zh) | 2001-11-08 | 2002-11-08 | 透镜筒、透镜筒的组装方法和透镜筒调节夹具装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001343651A JP4129128B2 (ja) | 2001-11-08 | 2001-11-08 | レンズ鏡筒とレンズ鏡筒の組み立て方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003149522A JP2003149522A (ja) | 2003-05-21 |
JP4129128B2 true JP4129128B2 (ja) | 2008-08-06 |
Family
ID=19157305
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001343651A Expired - Fee Related JP4129128B2 (ja) | 2001-11-08 | 2001-11-08 | レンズ鏡筒とレンズ鏡筒の組み立て方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4129128B2 (ja) |
CN (1) | CN1258687C (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0676924U (ja) * | 1993-03-31 | 1994-10-28 | 株式会社アックス | 眼鏡用鼻当て |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006159350A (ja) * | 2004-12-07 | 2006-06-22 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 切削工具本体および切削工具 |
JP2006159349A (ja) * | 2004-12-07 | 2006-06-22 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 切削工具 |
JP2006159344A (ja) * | 2004-12-07 | 2006-06-22 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 切削工具本体および切削工具 |
JP2005275351A (ja) * | 2004-02-23 | 2005-10-06 | Fujinon Corp | レンズ鏡胴および撮影装置 |
CN100353202C (zh) * | 2004-06-23 | 2007-12-05 | 亚洲光学股份有限公司 | 镜头的自动化装配系统及其装配方法 |
CN100561277C (zh) * | 2006-10-30 | 2009-11-18 | 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 | 镜头模组 |
CN100492083C (zh) * | 2006-11-23 | 2009-05-27 | 亚洲光学股份有限公司 | 镜头的自动化组装系统 |
CN100492082C (zh) * | 2006-11-23 | 2009-05-27 | 亚洲光学股份有限公司 | 镜头的自动化组装系统 |
CN101191886B (zh) * | 2006-12-01 | 2010-04-14 | 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 | 镜头模组组装装置及组装方法 |
CN100592140C (zh) * | 2006-12-08 | 2010-02-24 | 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 | 定位装置 |
CN102768391A (zh) * | 2011-05-04 | 2012-11-07 | 亚洲光学股份有限公司 | 可控制相机镜头解像能力的镜框模块 |
CN104965290B (zh) * | 2015-05-28 | 2017-07-14 | 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 | 一种五自由度镜面调整装置 |
CN108068035B (zh) * | 2016-11-08 | 2019-09-13 | 宁波舜宇光电信息有限公司 | 用于摄像模组组装的镜片夹持工具 |
-
2001
- 2001-11-08 JP JP2001343651A patent/JP4129128B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2002
- 2002-11-08 CN CN 02150401 patent/CN1258687C/zh not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0676924U (ja) * | 1993-03-31 | 1994-10-28 | 株式会社アックス | 眼鏡用鼻当て |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN1417608A (zh) | 2003-05-14 |
CN1258687C (zh) | 2006-06-07 |
JP2003149522A (ja) | 2003-05-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4129128B2 (ja) | レンズ鏡筒とレンズ鏡筒の組み立て方法 | |
JP2009086567A (ja) | レンズ鏡筒 | |
JP5868016B2 (ja) | 光学装置 | |
US6424473B1 (en) | Lens barrel device and method of assembling same | |
US6570719B2 (en) | Lens barrel and method of assembling the same | |
US5717528A (en) | Lens barrel | |
JP3914420B2 (ja) | 光学ユニットの偏芯調整機構 | |
JPH11125763A (ja) | フローティングレンズ鏡筒、レンズ鏡筒及び共用レンズ鏡筒システム | |
JP3493809B2 (ja) | レンズ鏡筒およびレンズ系の偏芯調整方法 | |
US7009786B2 (en) | Adjustable mount for cylindrical lens | |
JP2002350702A (ja) | レンズ鏡筒、レンズ鏡筒の光学調整方法および光学機器 | |
JP2002296482A (ja) | ズームレンズ鏡筒 | |
JP2004286958A (ja) | 鏡筒、鏡筒ユニット及びカメラ | |
US7388718B2 (en) | Lens holding device, lens-barrel, and imaging device | |
US20040012862A1 (en) | Soft focus lens barrel | |
JPH073373Y2 (ja) | ピント調整機構 | |
JP4137449B2 (ja) | ズームレンズ鏡筒及びカメラ装置 | |
JP5991774B2 (ja) | 光学装置 | |
JP2002303774A (ja) | 鏡枠治具装置および鏡枠組み立て方法 | |
JP2009020429A (ja) | 光学ユニット、それを備えたレンズ鏡筒および光学ユニットの製造方法 | |
JPH02275404A (ja) | 撮影光学系のピント及び傾き調整機構 | |
JPH09311264A (ja) | レンズ鏡筒 | |
JPH0743457B2 (ja) | レンズ鏡筒の調整方法 | |
JP2002228906A (ja) | 鏡枠装置 | |
JP2004094171A (ja) | レンズ鏡筒 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041007 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060511 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060523 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060718 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061226 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070130 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080115 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080311 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080513 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080516 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110523 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110523 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120523 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130523 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140523 Year of fee payment: 6 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |