JP2023080987A - レンズ装置及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】例えば、光学要素の偏心調整に有利なレンズ装置を提供することを目的とする。【解決手段】レンズ装置は、第1の光学要素と、前記第1の光学要素を保持する第1の鏡筒と、前記第1の光学要素の光軸に直交する面内における前記第1の鏡筒との相対位置の調整が可能な調整環と、前記光軸に直交する面内における前記調整環との相対的な位置の調整が可能なベース部材とを有し、 前記第1の鏡筒と前記調整環とは前記第1の鏡筒の側から第1の固定部材により互いに固定され、前記調整環と前記ベース部材とは前記ベース部材の側から第2の固定部材により互いに固定されている第1のレンズユニットを含むことを特徴とする。【選択図】 図2

Description

本発明は、レンズ装置及び撮像装置に関する。
テレビカメラなどで用いられるレンズ装置は、レンズ鏡筒にレンズ群を組み込んだ後、光学性能を向上させるために、レンズ鏡筒による結像状態を確認しながら、光軸に対する直交方向へのレンズ群の偏心調整を行う。このとき、レンズ群の位置を測定しながら偏心調整することで調整精度が向上することが知られている。レンズ装置には、焦点距離を変化させるズームユニットや合焦を行う合焦ユニット、リレーユニットなどが構成される。ユニットごとに偏心調整を行ってレンズ鏡筒を組み立てることにより、ある程度の光学性能を実現できるものの、より高い光学性能を実現するためには、組み立て後の性能を確認したうえで再度偏心調整を行う必要がある。特許文献1には、偏心した軸を有する部材の当該軸を長孔に挿入して当該部材を回転させることにより、該長孔が形成されたレンズ取付部材を介してレンズ群を偏心調整するレンズ鏡筒が開示されている。
特開2010-256567号公報
しかしながら、上記の特許文献1のレンズ鏡筒では、光軸と平行な方向に調整工具を挿入する必要がある。ところが、調整工具が挿入される側にレンズユニットが組み込まれている場合は、調整工具を調整部位に挿入できず、レンズユニットの離脱が必要となる。
本発明は、例えば、光学要素の偏心調整に有利なレンズ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のレンズ装置は、レンズ装置は、第1の光学要素と、前記第1の光学要素を保持する第1の鏡筒と、前記第1の光学要素の光軸に直交する面内における前記第1の鏡筒との相対位置の調整が可能な調整環と、前記光軸に直交する面内における前記調整環との相対的な位置の調整が可能なベース部材とを有し、 前記第1の鏡筒と前記調整環とは前記第1の鏡筒の側から第1の固定部材により互いに固定され、前記調整環と前記ベース部材とは前記ベース部材の側から第2の固定部材により互いに固定されている第1のレンズユニットを含むことを特徴とする。
本発明によれば、例えば、光学要素の偏心調整に有利なレンズ装置を提供することができる。
実施例1におけるレンズ装置の第1の状態における斜視図である。 実施例1におけるレンズ装置の第1の状態における断面図である。 実施例1における偏心調整のフロー図である。 実施例1におけるレンズ装置の第2の状態における断面図である。 実施例1における偏心調整構造の図4に示したA矢視図である。 実施例1における偏心調整構造の分解斜視図である。 実施例1におけるレンズ装置の第3の状態における断面図である。 実施例1における偏心調整構造の図7に示したB矢視図である。 実施例2におけるレンズ装置の第1の状態における断面図である。 実施例2におけるレンズ装置の第2の状態における断面図である。 実施例2における偏心調整構造の図10に示したC矢視図である。 実施例2における偏心調整構造の分解斜視図である。 実施例2における偏心軸の斜視図である。 実施例2におけるレンズ装置の第3の状態における断面図である。 実施例2における偏心調整構造の図14に示したD矢視図である。
以下、図1~図15を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態を詳細に説明する。なお、以下に示す図面は、本実施形態を容易に理解できるようにするために、実際とは異なる縮尺で描かれている場合がある。また、各図面において、同一の部材については同一の参照符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は本発明が適用されるレンズ装置1の第1の状態の斜視図である。図2はレンズ装置1の第1の状態の断面図である。以下の説明において、レンズ内の位置を記載する時に光軸0-0’上の0側を前側(物体側)、0’側を後側(像側)とも記載する。
レンズ装置1は前側から合焦ユニット(フォーカスレンズ群、第2のレンズユニット)2、変倍ユニット(変倍レンズ群、第1のレンズユニット)3、倍率変換ユニット4、結像ユニット5が構成される。合焦ユニット2はピント調整を行う。変倍ユニット3は焦点距離を変更する。倍率変換ユニット4は焦点距離を一定倍率で変換する。結像ユニット5は撮像面に結像する。
変倍ユニット3は、第1の変倍光学系6、第2の変倍光学系7、第3の変倍光学系8が構成されている。
第1の変倍光学系(第1の光学要素)6は、第1の変倍鏡筒(第1の鏡筒)9に不図示の押え環やカシメで固定されている。第1の変倍鏡筒9は調整環10に対して前側(光軸に平行な第1の方向側)から鏡筒固定ビス(第1の固定部材)11(図6参照)で固定されている。また、調整環10は第1の移動環(ベース部材)12に対して後側(光軸に平行な前記第1の方向とは異なる第2の方向側)から調整環固定ビス(第2の固定部材)13(図5参照)で固定されている。合焦ユニット(第2のレンズユニット)2は、光軸の方向において第1の移動環(ベース部材)12に関して調整環10とは反対側に配置されている。
第1の移動環12の外周部には第1のカムフォロア14が固定され、第1のカムフォロア14は、固定筒15上に光軸方向に延伸する第1の直線溝15aと、固定筒15に対して光軸中心に回転するカム環16にある第1のカム溝16aに摺接する。
第2の変倍光学系7は、第2の変倍鏡筒17に不図示の押え環やカシメで固定されている。第2の変倍鏡筒17の外周部には第2のカムフォロア18(図6参照)が固定され、第2のカムフォロア18は、固定筒15上の不図示の第2の直線溝と、カム環16上の第2のカム溝16bに摺接する。
第3の変倍光学系8は、第3の変倍鏡筒19に不図示の押え環やカシメで固定されている。第3の変倍鏡筒19は第3の変倍移動環20に対して後側から不図示のビスで固定されている。第3の変倍移動環20の外周部には第3のカムフォロア21が固定され、第3のカムフォロア21は固定筒15上にある第1の直線溝15aと、カム環16にある第3のカム溝16cに摺接する。
カム環16は連結環22によって光軸回りに回転可能な状態で固定筒15の内径部に保持されている。固定筒15の外周部には変倍操作環23が係合し、変倍操作環23は光軸回りに回転可能に固定されている。変倍操作環23の光軸方向の位置は、固定筒15の段付き部15bと固定筒15に不図示のビスで固定された変倍操作環押え24によって規制されている。
変倍操作環23の回転は不図示の連結ピンを介してカム環16に伝達される。カム環16が回転すると、第1のカムフォロア14、第2のカムフォロア18、第3のカムフォロア21がそれぞれ第1のカム溝16a、第2のカム溝16b、第3のカム溝16cに沿って光軸方向に移動する。第1の変倍光学系6、第2の変倍光学系7、第3の変倍光学系8の位置関係が変化することで焦点距離が変化する。
固定筒15の外周部には絞り操作環25が光軸回りに回転可能に固定されている。絞り操作環25を回転させることにより、固定筒15の内周部に保持された絞りユニット26の開口部26aの大きさを変化させて光量調整を行う。
合焦ユニット2には合焦光学系27が構成されている。合焦光学系27は合焦オスヘリコイド28に不図示の押え環やカシメで固定されている。合焦オスヘリコイド28の外周部にはヘリコイドネジ部28aが切られており、連結環22に固定ビス29で着脱可能に固定された合焦メスヘリコイド30の内周部に設けられたヘリコイドネジ部30aに螺合する。
合焦操作環31は固定筒15の外周部に光軸回りに回転可能に固定されている。合焦操作環31の回転は不図示の連結ピンを介して合焦オスヘリコイド28に伝達され、合焦光学系27の光軸方向の移動に変換される。合焦光学系27の光軸方向の位置が変化することでピント調整を行う。
倍率変換ユニット4には倍率変換光学系32が構成されている。倍率変換光学系32は倍率変換鏡筒33に不図示の押え環やカシメで固定されている。倍率変換光学系32が光軸0-0’上に挿抜されることで変倍ユニット3により決められた焦点距離を一定の倍率で変換する。倍率変換レバー34は固定筒15に固定された倍率変換固定体35に対して回転可能に固定される。倍率変換レバー34を回転すると、倍率変換光学系32が光軸0-0’上に挿抜される。
結像ユニット5には結像光学系36が構成されている。結像光学系36は倍率変換固定体35に連結された結像固定筒37に不図示の押え環やカシメで固定されている。結像固定筒37には不図示の撮像装置に接続されるマウント38が連結されている。
図3は、実施例1における偏心調整のフロー図である。図3を参照しながら、本実施例における第1の変倍光学系6の偏心調整フローについて説明する。
初めに、ステップS1において、合焦ユニット2の組み立てを行う。
次に、ステップS2において、変倍ユニット3を、第1の変倍光学系6、第1の変倍鏡筒9、調整環10を構成した第1の移動環12と第2の変倍鏡筒17を構成した状態まで組立し、合焦ユニット2に連結する(第2の状態)。
ステップS3において、第2の状態では後述する方法により第1の変倍光学系6の偏心調整を行う。この時、後側から不図示のレンズ位置測定装置を用いて合焦光学系27と第1の変倍光学系6の相対的な位置を測定することで高精度の偏心調整をすることができる。
偏心調整後、ステップS4では、第2の変倍光学系7、第3の変倍光学系8、第3の変倍鏡筒19を構成した第3の変倍移動環20、変倍操作環23、変倍操作環押え24、絞り操作環25、絞りユニット26を組み立て、変倍ユニット3を完成させる。
次に、ステップS5において、倍率変換ユニット4の組立を行い、変倍ユニット3に連結する。
次に、ステップS6において、結像ユニット5の組立を行い、倍率変換ユニット4に連結し、レンズ装置1を第1の状態とする。
次に、ステップS7において、第1の状態における光学性能を確認し、第1の変倍光学系6の偏心調整が必要か判定する。
ステップS7において、第1の変倍光学系6の偏心調整が必要と判定される場合、ステップS8において合焦ユニット2と変倍ユニット3の連結を外す(第3の状態)。
ステップS9において、第3の状態では後述する方法により第1の変倍光学系6の偏心調整を行う。
偏心調整後、ステップS10において、合焦ユニット2と変倍ユニット3を連結し、レンズ装置1を第1の状態とし、ステップS7に戻って、光学性能の確認をする。
偏心調整が必要な場合、ステップS7からステップS10を繰り返し、ステップS7において偏心調整が不要と判定される場合は、ステップS7から分岐して偏心調整フローを終了する。
図4は、実施例1におけるレンズ装置の第2の状態における断面図である。図5は、実施例1における偏心調整構造の図4に示したA矢視図である。図6は、実施例1における偏心調整構造の分解斜視図である。図4、図5、図6を参照しながら、第2の状態における偏心調整について説明する。
偏心調整軸(調整工具)39は、第2の変倍鏡筒17に設けられた偏心工具貫通穴17aを通して、後側(図4のA方向、第2の方向)から回転操作可能に挿入される。偏心調整軸39には、軸部39aと、軸部39aに対して偏心した偏心部39bが設けられている。軸部39aは、第1の移動環12に設けられた貫通穴(第2の貫通穴)12aと、偏心部39bは調整環10に設けられた長孔10aとそれぞれ嵌合する。
次に、第2の変倍鏡筒17に設けられた締付工具貫通穴17bに不図示の締付工具を後側から通して、締付工具によって調整環固定ビス13を緩める。この状態において、調整環10が第1の移動環12に対して移動可能(相対的な位置の変更可能)な状態とし、偏心調整軸39を回転させる。偏心調整軸39は軸部39aを軸として回転し、偏心部39bが軸部39aに対して偏心して回転し、調整環10が偏心部39bから方向40に力を受け、光軸に垂直な面内での第1の移動環12に対する位置が変化する。
長孔10a、貫通穴12a、偏心工具貫通穴17aは光軸回りに90°回転した位置にも設けられ、光軸に垂直な面内での第1の移動環12に対する調整環10の位置を方向41にも変化させることができる。後側から不図示のレンズ位置測定装置を用いて合焦光学系27と第1の変倍光学系6の相対的な位置を測定しながら調整環10を方向40、方向41に移動させることで、第1の変倍光学系6の偏心を高精度で調整することができる。
長孔10aは、調整環10の略リング形状の軸回りで(第1の変倍光学系6の光軸回りで)互いに位相が90°異なる2箇所に設けられているが、本発明はこれに限定されることはない。長孔10aは、調整環10の略リング形状の軸回りに互いに位相が異なる2箇所に設けられ、2箇所の長孔10aそれぞれの長手方向が光軸に垂直な平面内で互いに異なり、それぞれの長手方向が調整環10の径方向に垂直となるように構成されていればよい。
図7は、実施例1におけるレンズ装置の第3の状態における断面図である。図8は、実施例1における偏心調整構造の図7に示したB矢視図である。図6、図7、図8を参照しながら、第3の状態での偏心調整について説明する。
第3の状態の偏心調整において、偏心調整軸39は前側(図7のB方向、第1の方向)から回転可能に挿入される。偏心調整軸39の軸部39aは第1の変倍鏡筒9に設けられた貫通穴(第1の貫通穴)9aと嵌合し、偏心部39bは第2の状態の調整時に利用した長孔10aと嵌合する。偏心調整軸39を回転すると軸部39aを軸として回転し、偏心部39bが軸部39aに対して偏心して回転する。第1の変倍鏡筒9は軸部39aから方向42に力を受け、調整環10に対する位置が変化する。貫通穴9aは光軸回りに90°回転した位置に設けられた長孔10aと光軸方向に重なる位置にも設けられ、第1の変倍鏡筒9の相対的な位置を方向43にも変化することができる。これにより倍率変換ユニット4や結像ユニット5を取り付けたまま第1の変倍光学系6の偏心調整が可能となり、レンズユニット着脱による第1の状態の光学性能変化への影響を最小限にすることが可能となる。
上述のように第2の状態において第1の変倍光学系6の偏心調整を行うことで合焦光学系27と第1の変倍光学系6の相対的な位置を高精度に調整することが可能となる。一方で、ステップS7で第1の状態で光学性能を確認した後、第1の変倍光学系6を偏心調整するために第2の状態にする場合、変倍ユニット3の一部、倍率変換ユニット4、結像ユニット5の着脱が発生する。レンズユニットの着脱が多くなれば意図しない光学性能の変化が発生する可能性がある。そこで第3の状態において第1の変倍光学系6の偏心調整を行う。第3の状態は合焦ユニット2と変倍ユニット3の連結を外すだけで第1の変倍光学系6の偏心調整可能であり、レンズユニットの着脱による光学性能の変化に対する影響を抑制することが可能となる。
本発明の、第1の変倍光学系6の偏心調整は、第1の移動環12に対する第1の変倍鏡筒9の偏心調整を前側からの調整工具のアクセスにより行うことを可能とする第1の機構と、後側からのアクセスにより行うことを可能とする第2の機構により実現している。
第1の機構としては、第1の変倍鏡筒9が前側(図7のB側)から調整環10に鏡筒固定ビス11により固定されていること、第1の変倍鏡筒9は光軸に垂直な平面への投影において調整環10の長孔10aと重なる貫通穴9aを有することを特徴とする。これにより、第1の変倍光学系6の前側の合焦ユニット2を外し、第1の変倍鏡筒9の貫通穴9aを通して偏心軸を有する調整工具を挿入し、調整工具の偏心軸が長孔10aと係合した状態で、調整工具を回転することにより偏心調整をすることを可能としている。
また、前記第2の機構としては、第1の移動環12が後側(図4のA側)から調整環10に調整環固定ビス13により固定されていること、第1の移動環12は光軸に垂直な平面への投影において調整環10の長孔10aと重なる貫通穴12aを有することを特徴とする。これにより、第1の移動環12の後側に配置される光学系を外した状態で、第1の移動環12の貫通穴12aを通して偏心軸を有する調整工具を挿入し、調整工具の偏心軸が長孔10aと係合した状態で、調整工具を回転することにより偏心調整を可能としている。
このように本実施例のレンズ装置1によれば、後側から合焦光学系27との相対位置を確認しながら第1の変倍光学系6の偏心調整ができ、倍率変換ユニット4や結像ユニット5を取り付けた状態で前側から第1の変倍光学系6の偏心調整ができる。これにより、組立状況や偏心調整の目的に応じて偏心調整の方向を選択することが可能となる。
なお、本実施例では調整環10に長孔10a、第1の変倍鏡筒9に貫通穴9a、第1の移動環12に貫通穴12aを設けたが、本発明はこれに限定されない。例えば、調整環10に貫通穴、第1の変倍鏡筒9に長孔、第1の移動環12に長孔を設けてもよい。
また、実施例1では、第1の変倍鏡筒9の貫通穴9aと第1の移動環12の貫通穴12aが略同軸上に構成されるようにして、光軸方向の両側から調整環10の同じ長孔10aに対してアクセス可能な構成としたが、本発明はこれに限定されることはない。光軸方向の第1の側からアクセス可能な第1の長孔と、光軸方向の第1の側とは異なる第2の側からアクセス可能な第2の長孔とが、別に調整環10に構成されるようにしても本発明の効果を同様に享受できる。
図9は実施例2における第1の状態の断面図である。図9は図2に対して第1の変倍鏡筒9、調整環10、第1の移動環12がそれぞれ、第1の変倍鏡筒44、調整環45、第1の移動環46とし、偏心調整軸47が軸固定ビス48により調整環45に固定されている。
図10は、実施例2におけるレンズ装置の第2の状態における断面図である。図11は、実施例2における偏心調整構造の図10に示したC矢視図である。図12は、実施例2における偏心調整構造の分解斜視図である。図13は、実施例2における偏心軸の斜視図である。図10、図11、図12、図13を参照しながら、第2の状態における調整方法について詳細に説明する。
偏心調整軸(第1の回転操作部材、第2の回転操作部材)47は、軸部(第1の軸部、第2の軸部)47aと、軸部47aに対して偏心した偏心部(第1の偏心部、第2の偏心部)47bと、調整工具49の段付き部49aを挿入可能な溝部47cが設けられている。軸部47aは第1の移動環46に設けられた貫通穴46aと、偏心部47bは調整環45に設けられた長孔45aとそれぞれ嵌合する。
後側(図10のC方向)から第2の変倍鏡筒17に設けられた締付工具貫通穴17bに不図示の締付工具を通して、調整環固定ビス13を緩め、調整環45が第1の移動環46に対して移動可能な状態とする。次に軸固定ビス48を緩め、偏心調整軸(第2の回転操作部材)47を回転可能な状態にする。調整工具49は第2の変倍鏡筒17に設けられた偏心工具貫通穴17aを通して、後側から回転操作可能に挿入され、溝部47cに挿入される。偏心調整軸47は軸部(第2の軸部)47aを軸として回転し、偏心部(第2の偏心部)47bは軸部47aに対して偏心して回転する。調整環45は偏心部47bから方向50に力を受け、第1の移動環46に対する位置が変化する。長孔45a、貫通穴46a、偏心工具貫通穴17aは、光軸回りに90°回転した位置にも設けられ、第1の移動環46に対する調整環45の位置を方向51にも変化することができる。
図14は、実施例2におけるレンズ装置の第3の状態における断面図である。図15は、実施例2における偏心調整構造の図14に示したD矢視図である。図14、図15を参照しながら、第3の状態での偏心調整について説明する。
軸固定ビス48は緩められており、偏心調整軸(第1の回転操作部材)47は回転可能な状態で調整環45に保持されている。調整工具49は前側(図14のD方向)から回転操作可能に挿入され、溝部47cに挿入される。偏心調整軸47は軸部(第1の軸部)47aを軸として回転し、偏心部(第1の偏心部)47bは軸部47aに対して偏心して回転する。第1の変倍鏡筒9は軸部47aから方向52に力を受けて、光軸に垂直な面内における第1の移動環46に対する位置が変化する。長孔45a、貫通穴44a、偏心工具貫通穴17aはそれぞれ複数形成されている。すなわち、長孔45a、貫通穴44a、偏心工具貫通穴17aは、光軸回りに90°回転した位置にも設けられ、調整環45に対する第1の変倍鏡筒44の位置を方向51にも変化させることができる。
上述のように本実施例のレンズ装置1によれば、後側から合焦光学系27との相対位置を確認しながら第1の変倍光学系6の偏心調整ができ、倍率変換ユニット4や結像ユニット5を取り付けた状態で前側から第1の変倍光学系6の偏心調整ができる。これにより、組立状況や偏心調整の目的に応じて偏心調整の方向が選択することが可能となる。また、偏心調整軸47がレンズ装置1に内蔵されているため、溝部47cと係合する工具があれば偏心調整が可能となる。
なお、本実施例では調整環45に長孔45a、第1の変倍鏡筒44に貫通穴44a、第1の移動環46に貫通穴46aを設けたが、本発明はこれに限定されない。例えば、調整環45に貫通穴、第1の変倍鏡筒44に長孔、第1の移動環46に長孔を設けてもよい。
上記で例示した実施例では、変倍互いに隣接するレンズ群である、合焦光学系27、第1の変倍光学系6、第2の変倍光学系7の中の第1の変倍光学系6の光軸に対する径方向の偏心調整について例示して説明した。ここで、レンズ群は、変倍、焦点調整、防振などの光学的特性を変更する際に、レンズ群間の間隔が変化するものとして定義された、本発明が適用されるレンズ群である。しかし、本発明は、このように定義されるレンズ群のみへの適用には限定されることはない。光軸方向の両側において2つの光学要素に挟まれて配列された光学要素の光軸に対する径方向の偏心調整に対して、隣接する光学要素同士が上記のレンズ群に該当するか否かに関わらず、本発明を適用することができる。すなわち、本発明は、上記のレンズ群として定義された光軸方向の両側に2つのレンズ群が配置されたレンズ群の偏心調整機構への適用に限定されず、1つのレンズ群に含まれるレンズに対しても同様に適用できる。
(撮像装置)
本発明の実施例のいずれかのレンズ装置と、該レンズ装置によって形成された像を受ける撮像素子を有するカメラ装置とによって撮像装置を構成することにより、本発明の効果を享受することができる撮像装置を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1: レンズ装置
6: 変倍光学系
9: 第1のレンズ鏡筒(第1の鏡筒)
10: 調整環
11: 鏡筒固定ビス(第1の固定部材)
12: 第1の移動群(ベース部材)
13: 調整環固定ビス(第2の固定部材)

Claims (10)

  1. 第1の光学要素と、
    前記第1の光学要素を保持する第1の鏡筒と、
    前記第1の光学要素の光軸に直交する面内における前記第1の鏡筒との相対位置の調整が可能な調整環と、
    前記光軸に直交する面内における前記調整環との相対的な位置の調整が可能なベース部材とを有し、 前記第1の鏡筒と前記調整環とは前記第1の鏡筒の側から第1の固定部材により互いに固定され、
    前記調整環と前記ベース部材とは前記ベース部材の側から第2の固定部材により互いに固定されている第1のレンズユニットを含むことを特徴とするレンズ装置。
  2. 前記光軸に直交する面内での前記第1の鏡筒および前記調整環の相対的な位置を前記第1の鏡筒の側から変更可能な第1の機構と、
    前記光軸に直交する面内での前記調整環と前記ベース部材との相対的な位置を前記ベース部材の側から変更可能な第2の機構とを有することを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  3. 前記光軸の方向において前記ベース部材に関して前記調整環とは反対側に第2のレンズユニットを有することを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ装置。
  4. 前記調整環は、前記光軸に直交する面内に長手方向を有する長孔が形成され、
    前記第1の鏡筒は、前記長孔と重なる第1の貫通穴が形成され、
    前記ベース部材は、前記長孔と重なる第2の貫通穴が形成されていることを特徴とする請求項1から3までのいずれか一項に記載のレンズ装置。
  5. 前記長手方向は、前記調整環の径方向に直交することを特徴とする請求項4に記載のレンズ装置。
  6. 前記第1の貫通穴に回転可能に係合する第1の軸部と、前記長孔と係合し前記第1の軸部に対して偏心している第1の偏心部とを有する第1の回転操作部材と、
    前記第2の貫通穴に回転可能に係合する第2の軸部と、前記長孔と係合し前記第2の軸部に対して偏心している第2の偏心部とを有する第2の回転操作部材とを有することを特徴とする請求項4又は5に記載のレンズ装置。
  7. 前記第1の貫通穴と前記第2の貫通穴と同軸上に形成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載のレンズ装置。
  8. 前記調整環は、前記長孔が複数形成され、
    前記第1の鏡筒は、前記第1の貫通穴が複数形成され、
    前記ベース部材は、前記第2の貫通穴が複数形成されていることを特徴とする請求項4から7までのいずれか一項に記載のレンズ装置。
  9. 物体側より像側へ順に、前記第2のレンズユニットと、前記第1のレンズユニットとを有することを特徴とする請求項3に記載のレンズ装置。
  10. 請求項1から9までのいずれか一項に記載のレンズ装置と、該レンズ装置によって形成された像を撮る撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
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