JP5927046B2 - 対物レンズ - Google Patents

対物レンズ Download PDF

Info

Publication number
JP5927046B2
JP5927046B2 JP2012128909A JP2012128909A JP5927046B2 JP 5927046 B2 JP5927046 B2 JP 5927046B2 JP 2012128909 A JP2012128909 A JP 2012128909A JP 2012128909 A JP2012128909 A JP 2012128909A JP 5927046 B2 JP5927046 B2 JP 5927046B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
objective lens
outer frame
lens unit
pressing
lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012128909A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013254062A (ja
Inventor
琢磨 鋤柄
琢磨 鋤柄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2012128909A priority Critical patent/JP5927046B2/ja
Publication of JP2013254062A publication Critical patent/JP2013254062A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5927046B2 publication Critical patent/JP5927046B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)

Description

本発明は、対物レンズに関し、特に、対物レンズの構造に関する。
対物レンズは、複数のレンズを用いて所望の性能を実現するように設計されているが、設計に従って製造された複数のレンズを組み立てても、製造工程で生じるレンズの肉厚や曲率の製造誤差などが原因で、所望の性能が実現されないことがある。このため、一般に、対物レンズの組み立て工程では、製造誤差などに伴う性能の劣化を抑制するために、レンズの偏心を調整する偏心調整、レンズ間の間隔を調整する間隔調整、非点収差を調整する回転調整などの各種調整が行われる。
しかしながら、一般的な対物レンズでは、レンズが接着された中枠(以降、互いに接着されたレンズと中枠の組み合わせをレンズ部組と記す。)を対物レンズの外枠内で光軸方向に重ねて、それら全体を押さえ部材と外枠とにより狭持する構成が採用されている。この構成では、偏心調整のために特定のレンズ部組に対して力を加えると、周囲のレンズ部組にもその影響が及んでしまうため、周囲のレンズ部組に影響を与えることなく特定のレンズ部組の偏心を調整することができない。このことは、対物レンズの調整作業を困難にする一要因となっている。
そこで、例えば、特許文献2に開示されるような、周囲のレンズ部組に影響を与えることなく特定のレンズ部組の偏心調整を行うことができる対物レンズの構成が検討されている。
特開2006−337746号公報 特開2011−164546号公報
特許文献2に開示される対物レンズでは、偏心調整が行われる特定のレンズ部組と他のレンズ部組との間に押さえ環が配置されているため、他のレンズ部組に影響を与えることなく特定のレンズ部組の偏心調整を行うことが可能である。したがって、対物レンズの組み立て工程における偏心調整の作業が容易となる。
しかしながら、対物レンズの組み立て工程では、偏心調整だけでなく、回転調整など種々の調整が行われるのが通常である。このため、偏心調整に限らず、種々の調整作業において、他のレンズ部組への影響を抑えて調整作業を容易に行うことができる対物レンズの構成が求められている。
以上のような実情を踏まえ、本発明は、調整作業を容易に行うことができる対物レンズの技術を提供することを課題とする。
本願の第1の態様は、光軸方向に沿った長穴と前記長穴から前記光軸方向と直交する周方向に沿った複数の横穴とが形成された外枠と、前記外枠内に前記光軸方向に並べて配置される複数のレンズ部組と、各々が、前記外枠内の所定の位置に前記複数のレンズ部組のうちの対応するレンズ部組を位置付ける複数の押さえ部材と、各々が、前記長穴に沿って前記外枠に挿入され前記横穴に係合した前記複数の押さえ部材のうちの対応する押さえ部材を前記外枠に固定する複数の固定部材と、を含み、前記押さえ部材の各々は、前記外枠内で対応するレンズ部組と他のレンズ部組の間に挟まれる押さえ部を含み、対応するレンズ部組と接する前記押さえ部の第1面は、対応するレンズ部組に対する周方向の運動に抵抗する抵抗部を備える対物レンズを提供する。
本願の第の態様は、第の態様に記載の対物レンズにおいて、前記抵抗部は、前記押さえ部の前記第1面に形成された凸部であり、前記レンズ部組の各々は、前記押さえ部の前記第1面と接する面に、前記凸部と係合する凹部を備える対物レンズを提供する。
本願の第の態様は、第の態様に記載の対物レンズにおいて、前記抵抗部は、前記押さえ部の第1面に形成された、前記第1面とは反対側にある前記押さえ部の第2面に比べて大きな摩擦な摩擦係数を有する領域である対物レンズを提供する。
本願の第の態様は、第の態様または第3の態様に記載の対物レンズにおいて、前記押さえ部材の各々は、対応するレンズ部組を構成する中枠と一体に形成される対物レンズを提供する。
本願の第5の態様は、第1の態様乃至第4の態様に記載の対物レンズにおいて、さらに、前記押さえ部材の各々は、前記横穴に係合した状態で前記固定部材により前記外枠に固定される突出部を含む対物レンズを提供する。
本願の第の態様は、第の態に記載の対物レンズにおいて、前記固定部材の各々は、対応する押さえ部材の突出部に螺合するネジ部材であり、前記ネジ部材の頭部は、前記外枠の外周面に当接する対物レンズを提供する。
本発明によれば、調整作業を容易に行うことができる対物レンズの技術を提供することができる。
本発明の実施例1に係る対物レンズの断面図である。 本発明の実施例1に係る対物レンズの外観図である。 本発明の実施例1に係る対物レンズの外枠の断面図である。 本発明の実施例1に係る対物レンズの押さえ部材を示す図である。 本発明の実施例1に係る対物レンズの間隔調整部材を示す図である。 本発明の実施例1に係る対物レンズの押さえ部材の変形例を示す図である。 本発明の実施例1に係る対物レンズの押さえ部材の他の変形例を示す図である。 本発明の実施例2に係る対物レンズの断面図である。 本発明の実施例2に係る対物レンズの中枠を示す図である。 本発明の実施例3に係る対物レンズの断面図である。 本発明の実施例3に係る対物レンズの外観図である。 本発明の実施例3に係る対物レンズの中枠を示す図である。 本発明の実施例3に係る対物レンズの間隔調整部材を示す図である。
図1は、本実施例に係る対物レンズの断面図であり、光軸AXに沿った面における対物レンズの断面を示している。図1に示される対物レンズ1は、顕微鏡用の対物レンズであり、筒状の外枠2内に光軸方向に並べて配置される複数のレンズ部組(4a、4b、4c)を備えている。さらに、対物レンズ1は、複数の押さえ部材5と、複数のネジ部材6と、レンズ部組間の間隔を調整する間隔調整部材10を備えている。なお、間隔調整部材10は、必要に応じて設けられればよく、不要であれば省略してもよい。
対物レンズ1では、各レンズ部組は、複数の押さえ部材5のうちの対応する押さえ部材5により外枠2内の所定位置に位置付けられる。また、各押さえ部材5は、後述する外枠2の横穴8に係合した状態で、複数のネジ部材6のうちの対応するネジ部材6により外枠2に固定される。これにより、外枠2内の所定位置に位置付けられたレンズ部組が固定される。即ち、ネジ部材6は、押さえ部材5を外枠2に直接的に固定し、且つ、レンズ部組を外枠2に間接的に固定する、固定部材として機能する。
なお、レンズ部組とは、図1に示されるように、レンズ(L1、L2、L3)と中枠(3a、3b、3c)とが接着により一体化したものである。レンズと中枠を接着してレンズ部組を組み立てる作業は、対物レンズの組立ての前工程において行われる。
図2は、本実施例に係る対物レンズの外観図である。外枠2には、図2に示されるように、外枠2の一端(例えば、像側の端部)から光軸方向に沿った長穴7が形成されていて、その長穴7から光軸方向と直交する周方向に沿った複数の横穴8が形成されている。複数の横穴8は、長穴7を中心に光軸方向の異なる位置から左右に順番に形成されている。長穴7と横穴8は、外枠2内に押さえ部材5を案内するために設けられている。さらに、外枠2には、横穴8が形成される面と同じ面に偏心調整に用いられる穴9が形成されている。なお、長穴7、横穴8、穴9は、いずれも外枠2の内周面と外周面とを貫通する貫通穴として形成されている。
図3は、本実施例に係る対物レンズの外枠の断面図であり、横穴8が形成されている光軸方向と直交する面における外枠2の断面を示している。図3に示されるように、長穴7及び横穴8は、周方向に180度間隔で2箇所形成されるのに対して、偏心調整用の穴9は、周方向に90度間隔で4箇所形成される。なお、円弧状の横穴8は、偏心調整用の穴9の間にその内周角が90度未満となるように形成される。
図4は、本実施例に係る対物レンズの押さえ部材を示す図であり、図4(a)は光軸方向から見た押さえ部材5の正面図であり、図4(b)及び図4(c)は、それぞれ、押さえ部材5の側面図、平面図である。押さえ部材5は、図4(a)に示されるように、円環状の押さえ部5bと、押さえ部5bから突出した180度間隔で設けられた2つの突出部5aと、を備えている。
押さえ部5bは、図1に示されるように、外枠2に挿入したときにその外周面が外枠2の内周面に接するように、外枠2の内径に合わせてその外径が設計されていて、外枠2内でレンズ部組の間に挟まれた状態で、対応するレンズ部組を光軸方向に押圧することで固定する。なお、レンズ部組と接する押さえ部5bの2面のうち、対応するレンズ部組と接する面S1(以降、第1面と記す。)は、第1面S1とは反対側にある他のレンズ部組と接する面S2(以降、第2面と記す。)に比べて大きな摩擦係数を有する領域を含んでいる。
突出部5aは、図4(b)及び図4(c)に示されるように、押さえ部5bに比べて光軸方向に厚く形成されている。より詳細には、突出部5aは、光軸方向の厚さと光軸と直交する方向の厚さがそれぞれ、横穴8の光軸方向の幅、長穴7の光軸と直交する方向の幅よりもわずかに小さく薄くなるように形成されている。このため、押さえ部材5は、押さえ部5bから突出した突出部5aを長穴7に合わせた状態で長穴7に沿って外枠2内に挿入することが可能であり、さらに、突出部5aを横穴8に沿って移動させることで押さえ部材5を横穴8に係合させることができる。
また、突出部5aは、押さえ部5bとは反対側に開口を向けた、ネジ部材6が螺合するネジ穴を有している。突出部5aが横穴8に係合した状態でネジ穴にネジ部材6が螺合してネジ部材6の頭部の裏面と外枠2の外周面との摩擦により、押さえ部材5が外枠2に固定される。なお、ネジ部材6の頭部は、図1に示されるように、ネジ部材6が突出部5aに完全に螺合した状態では、外枠2の外周面に当接する。
以上のように構成される本実施例に係る対物レンズ1は、次のような手順で組み立てられる。
まず、外枠2内にレンズ部組4aを挿入し、当接部2a(図1参照)に当接させる。その後、突出部5aを長穴7に合わせた状態で押さえ部材5を外枠2の一端から長穴7に沿って光軸方向に移動させて外枠2内に挿入し、さらに、押さえ部材5を最も対物レンズ1の先端側にある横穴8に沿って周方向に移動させて横穴8に係合させる。これにより、横穴8に係合した押さえ部材5がレンズ部組4aを当接部2aに押圧し、レンズ部組4aが外枠2内の所定位置に位置付けられる。その後、ネジ部材6を突出部5aに形成されたネジ穴に挿入し、押さえ部材5が外枠2に完全に固定されない程度に螺合する。
さらに、外枠2内にレンズ部組4bを挿入し、すでに外枠2に挿入されている押さえ部材5(つまり、レンズ部組4aに対応する押さえ部材5)に当接させる。その後、突出部5aを長穴7に合わせた状態で別の押さえ部材5を外枠2の一端から長穴7に沿って光軸方向に移動させて外枠2内に挿入し、さらに、その押さえ部材5を対物レンズ1の先端側から2番目にある横穴8に沿って周方向に移動させて横穴8に係合させる。これにより、先端側から2番目にある横穴8に係合した押さえ部材5がレンズ部組4bを最も先端側にある押さえ部材5に押圧し、レンズ部組4bが外枠2内の所定位置に位置付けられる。その後、ネジ部材6を突出部5aに形成されたネジ穴に挿入し、押さえ部材5が外枠2に完全に固定されない程度に螺合する。
以降、すべてのレンズ部組と押さえ部材を同様の手順で外枠2内に挿入する。なお、押さえ部材5を挿入した後に、図5に示されるような、円環状の間隔調整部材10を外枠2内に挿入してもよい。これにより、レンズ部組間の間隔を調整することができる。
そして、すべてのレンズ部組と押さえ部材が外枠2内に挿入された状態で、対物レンズ1が所望の性能を発揮しているかどうかを検査する。例えば、対物レンズ1を用いて撮像した画像をモニタ等に表示することで、所望の性能を発揮しているかどうかを確認する。
非点収差を調整する回転調整を行う場合には、横穴8に係合した押さえ部材5の突出部5aを横穴8に沿って移動させる。例えば、ネジ部材6を掴んで最も先端側の押さえ部材5を横穴8に沿って移動させると、対応するレンズ部組4aと接する押さえ部材5の第1面S1の摩擦係数の大きな領域は、レンズ部組4aに対する周方向の運動に抵抗する抵抗部として機能する。このため、第1面S1と第1面S1に接する中枠3aの面との間に生じる摩擦力により、押さえ部材5の移動とともにレンズ部組4aが光軸周りに回転し、非点収差を調整することができる。なお、小さな摩擦係数を有する第2面S2と第2面S2に接する中枠3bの面との間には小さな摩擦力しか作用しないため、レンズ部組4bを回転させることなく、レンズ部組4aのみを回転させることができる。
非点収差の調整が完了すると、押さえ部材5が横穴8に沿って移動しないように、押さえ部材5の突出部5a(より正確には、突出部5aに形成されたネジ穴)に緩く螺合しているネジ部材6を完全に螺合して、押さえ部材5を外枠2に固定する。
レンズの偏心を調整する偏心調整を行う場合には、押さえ部材5を外枠2に固定した後に、偏心調整用の穴9から棒を挿入し、レンズ部組の中枠を突いてレンズ部組を光軸と直交する方向に移動させる。例えば、レンズ部組4bの中枠3bを突いて光軸と直交する方向に移動させると、レンズ部組4b全体が光軸と直交する方向に移動するが、ネジ部材6により固定された押さえ部材5は光軸と直交する方向に移動しない。このため、押さえ部材5を挟んでレンズ部組4bに隣接する他のレンズ部組(レンズ部組4a、レンズ部組4c)が光軸と直交する方向に移動することはない。従って、他のレンズ部組を移動させることなく、レンズ部組4bのみを光軸と直交する方向に移動させて、対物レンズ1の偏心調整を行うことができる。
本実施例に係る対物レンズ1によれば、レンズ部組を外枠2内に挿入した状態で、任意のレンズ部組を他のレンズ部組に影響を及ぼすことなく独立して回転または移動させて、対物レンズ1の偏心調整と回転調整とを行うことができる。つまり、レンズ部組毎に個別に調整作業を行うことができる。このため、対物レンズ1を分解してレンズ部組を外枠2外に取り出すことなく、例えば、対物レンズ1により形成される画像をモニタで確認しながら、偏心調整と回転調整を行うことが可能であり、従って、調整作業を容易に行うことができる。
なお、偏心調整用の穴9が90度間隔で4箇所に形成されている例が示されているが、このような構成は、レンズ部組を光軸と直交する任意の方向に移動させて偏心調整を行うことができるという点で望ましい。また、偏心調整用の穴9が横穴8と同一平面上に形成されている例が示されているが、穴9の延長線上に中枠が位置する限り、穴9が形成される位置は横穴8と同一平面上に限られない。
また、横穴8は内周角が90度未満となるように形成されているが、このような構成は、横穴8と穴9が重ならないという点で望ましく、また、通常90度未満の回転で非点収差を良好に調整することができるという点で十分な構成である。
本実施例に係る対物レンズ1は種々の変形が可能である。図6及び図7は、本実施例に係る対物レンズの押さえ部材の変形例を示す図である。対物レンズ1は、図4に示される押さえ部材5の代わりに、図6に示される押さえ部材15または図7に示される押さえ部材25を含んでもよい。
押さえ部材15は、対応するレンズ部組に対する周方向の運動に抵抗する抵抗部として機能する凸部5cが第1面S1に形成されている点が、押さえ部材5と異なっている。対物レンズ1が押さえ部材15を含む場合には、押さえ部材15の第1面S1と接するレンズ部組の面に凸部に係合する凹部を形成する。これにより、押さえ部材15の横穴8に沿った移動に対して対応するレンズ部組をより確実に、且つ、押さえ部材15の移動量に応じた回転量だけ、回転させることができる。従って、回転調整をより容易に行うことが可能となる。
なお、凸部5cは、光軸と直交する方向に沿って押さえ部5bの内周面と外周面を横断するように形成される。これにより、凸部5cは、周方向の運動に対する抵抗部として機能する一方で、光軸と直交する径方向の運動に対しては抵抗部として機能しないため、回転調整と偏心調整を両立することができる。
押さえ部材25は、押さえ部5bから突出した120度間隔で設けられた3つの突出部5aを備える点が、押さえ部材5と異なっている。対物レンズ1が押さえ部材25を含む場合には、1つのレンズ部組が3箇所から押圧されるため、2箇所から押圧される場合に比べて、より安定的にレンズ部組を固定し、且つ、押圧によるレンズ部組の歪も抑えることができる。
図8は、本実施例に係る対物レンズの断面図であり、光軸AXに沿った面における対物レンズの断面を示している。図9は、本実施例に係る対物レンズの中枠を示す図であり、図9(a)は光軸方向から見た中枠の正面図であり、図9(b)及び図9(c)は、それぞれ、中枠の側面図、平面図である。
図8に示される対物レンズ31は、別体として形成された中枠(3a、3b、3c)と押さえ部材5との代わりに、一体に形成された中枠(32、33、34)を含む点が、図1に示される実施例1に係る対物レンズ1と異なっている。その他の構成は、対物レンズ1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
中枠32を例に、本実施例に係る対物レンズ31の中枠について説明する。中枠32は、図9(a)から図9(c)に示されるように、実施例1に係る対物レンズ1の中枠に相当する光軸方向から見て円環状に形成された中枠部32bと、中枠部32bから突出した180度間隔で設けられた2つの突出部32aと、を備えていて、中枠としての機能に加えて、実施例1に係る対物レンズ1の押さえ部材5としての機能を担っている。即ち、本実施例では、実施例1の押さえ部材が実施例1のレンズ部組を構成する中枠と一体に形成されていると看做すことができる。
本実施例に係る対物レンズ31によっても、実施例1に係る対物レンズ1と同様に、対物レンズ31を組み立てた状態で、任意のレンズ部組を他のレンズ部組に影響を及ぼすことなく独立して回転または移動させて、偏心調整と回転調整とを行うことが可能であり、従って、実施例1に係る対物レンズ1と同様の効果を得ることができる。ただし、本実施例に係る対物レンズ31では、ネジ部材6を中枠32に形成されたネジ穴に完全に螺合する前に、つまり、回転調整を行うときと同じ状態で偏心調整が行われる点が、実施例1に係る対物レンズ1と異なっている。なお、対物レンズ31でも、対物レンズ1と同様に、偏心調整を行う前に回転調整を行うことが望ましい。
また、対物レンズ31は、基本的に、実施例1に係る対物レンズ1と同様の手順により組み立てることができるが、対物レンズ1に比べて部品点数が少ないため、対物レンズ1よりも組立性に優れている。
さらに、対物レンズ31は、突出部32aと中枠部32bが一体に形成されているため、突出部32aの横穴8に沿った移動に対して中枠部32bに接着されているレンズを確実に、且つ、突出部32aの移動量に応じた回転量だけ、回転させることができる。従って、回転調整をより容易に行うことが可能となる。
なお、本実施例に係る対物レンズ31も、実施例1に係る対物レンズ1と同様に、種々の変形が可能である。
図10は、本実施例に係る対物レンズの断面図であり、光軸AXに沿った面における対物レンズの断面を示している。図11は、本実施例に係る対物レンズの外観図である。図12は、本実施例に係る対物レンズの中枠を示す図であり、図12(a)は光軸方向から見た中枠の正面図であり、図12(b)及び図12(c)は、それぞれ、中枠の側面図、平面図である。図13は本実施例に係る対物レンズの間隔調整部材を示す図である。
図10に示される対物レンズ41は、外枠2の代わりに外枠48を含む点と、中枠(32、33、34)の代わりに中枠(42、43、44)を含む点と、間隔調整部材10の代わりに間隔調整部材50を含む点が、図8に示される実施例2に係る対物レンズ31と異なっている。
外枠48には、図11に示されるように、外枠48の一端(例えば、像側の端部)から光軸方向に沿った長穴7が形成されていて、その長穴7から光軸方向と直交する周方向に沿った複数の横穴49が形成されている。複数の横穴49は、長穴7を中心に光軸方向の異なる位置から左右に順番に形成されている。外枠48のこれらの特徴は外枠2と同様である。しかしながら、外枠48は、横穴49の光軸と直交する側面が長穴7を跨いで反対側に形成された横穴49の光軸と直交する側面と同一平面上に位置するように形成されている点が、外枠2と異なっている。
中枠42を例に、本実施例に係る対物レンズ41の中枠について説明する。中枠42は、図12(a)から図12(c)に示されるように、実施例1に係る対物レンズ1の中枠に相当する光軸方向から見て円環状に形成された中枠部42bと、中枠部42bから突出した180度間隔で設けられた2つの突出部42aと、を備えていて、中枠としての機能に加えて、実施例1に係る対物レンズ1の押さえ部材5としての機能を担っている。中枠42のこれらの特徴は、実施例2に係る対物レンズ31の中枠と同様である。しかしながら、中枠42は、図10及び図12(b)に示されるように、突出部42aが横穴49に係合した状態で中枠部42b同士が接しないように形成されている点が、対物レンズ31の中枠と異なっている。
また、対物レンズ41では、図11に示されるように、光軸方向の幅がネジ部材6の頭部の径よりも大きい横穴49が形成され得る。このような場合には、突出部42aに形成されるネジ穴は、ネジ穴に螺合したネジ部材6の頭部の少なくとも一部が外枠48の外周面に当接するような位置に形成されることが望ましい。
本実施例に係る対物レンズ41によっても、実施例2に係る対物レンズ31と同様に、対物レンズ41を組み立てた状態で、任意のレンズ部組を他のレンズ部組に影響を及ぼすことなく独立して回転または移動させて、偏心調整と回転調整とを行うことが可能であり、従って、実施例2に係る対物レンズ31と同様の効果を得ることができる。
また、対物レンズ41では、レンズ部組間の接触が全くないため、任意のレンズ部組を調整する際の他のレンズ部組への影響をより完全に排除することができる。
さらに、対物レンズ41では、図13に示されるような円弧状の間隔調整部材50を、外枠2の外側から外枠2と突出部42aとの間に挿入して、レンズ部組間の間隔を調整することができる。従って、対物レンズ41を組み立てた状態で、偏心調整と回転調整に加えて、間隔調整も行うことができる。図11に示されるような長穴7を中心に左右に形成された横穴49の側面が同一平面上に位置する構成は、周方向により長い間隔調整部材50を用いることができる点で望ましい。
なお、本実施例に係る対物レンズ41も、実施例1に係る対物レンズ1及び実施例2に係る対物レンズ31と同様に、種々の変形が可能である。
また、各実施例の対物レンズの断面図(図1、図8、図10)は、ネジ部材6が長穴7に一直線に並んだ状態で描いている。
1、31、41・・・ 対物レンズ
2、48・・・ 外枠
2a・・・ 当接部
3a、3b、3c、32、33、34、42、43、44・・・ 中枠
4a、4b、4c、35、36、37、45、46、47・・・ レンズ部組
5、15、25・・・ 押さえ部材
5a、32a、42a・・・ 突出部
5b・・・ 押さえ部
5c・・・ 凸部
6・・・ ネジ部材
7・・・ 長穴
8、49・・・ 横穴
9・・・ 穴
10、50・・・ 間隔調整部材
32b、42b・・・ 中枠部
L1、L2、L3・・・ レンズ
S1・・・ 第1面
S2・・・ 第2面
AX・・・ 光軸

Claims (6)

  1. 光軸方向に沿った長穴と前記長穴から前記光軸方向と直交する周方向に沿った複数の横穴とが形成された外枠と、
    前記外枠内に前記光軸方向に並べて配置される複数のレンズ部組と、
    各々が、前記外枠内の所定の位置に前記複数のレンズ部組のうちの対応するレンズ部組を位置付ける複数の押さえ部材と、
    各々が、前記長穴に沿って前記外枠に挿入され前記横穴に係合した前記複数の押さえ部材のうちの対応する押さえ部材を前記外枠に固定する複数の固定部材と、を含み、
    前記押さえ部材の各々は、前記外枠内で対応するレンズ部組と他のレンズ部組の間に挟まれる押さえ部を含み、
    対応するレンズ部組と接する前記押さえ部の第1面は、対応するレンズ部組に対する周方向の運動に抵抗する抵抗部を備える
    ことを特徴とする対物レンズ。
  2. 請求項に記載の対物レンズにおいて、
    前記抵抗部は、前記押さえ部の前記第1面に形成された凸部であり、
    前記レンズ部組の各々は、前記押さえ部の前記第1面と接する面に、前記凸部と係合する凹部を備える
    ことを特徴とする対物レンズ。
  3. 請求項に記載の対物レンズにおいて、
    前記抵抗部は、前記押さえ部の第1面に形成された、前記第1面とは反対側にある前記押さえ部の第2面に比べて大きな摩擦な摩擦係数を有する領域である
    ことを特徴とする対物レンズ。
  4. 請求項2または請求項3に記載の対物レンズにおいて、
    前記押さえ部材の各々は、対応するレンズ部組を構成する中枠と一体に形成される
    ことを特徴とする対物レンズ。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の対物レンズにおいて、さらに、
    前記押さえ部材の各々は、前記横穴に係合した状態で前記固定部材により前記外枠に固定される突出部を含む
    ことを特徴とする対物レンズ。
  6. 請求項に記載の対物レンズにおいて、
    前記固定部材の各々は、対応する押さえ部材の突出部に螺合するネジ部材であり、
    前記ネジ部材の頭部は、前記外枠の外周面に当接する
    ことを特徴とする対物レンズ。
JP2012128909A 2012-06-06 2012-06-06 対物レンズ Active JP5927046B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012128909A JP5927046B2 (ja) 2012-06-06 2012-06-06 対物レンズ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012128909A JP5927046B2 (ja) 2012-06-06 2012-06-06 対物レンズ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013254062A JP2013254062A (ja) 2013-12-19
JP5927046B2 true JP5927046B2 (ja) 2016-05-25

Family

ID=49951605

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012128909A Active JP5927046B2 (ja) 2012-06-06 2012-06-06 対物レンズ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5927046B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6859048B2 (ja) 2016-08-22 2021-04-14 オリンパス株式会社 レンズ保持方法、レンズ部組の製造方法、及び、レンズ部組

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08327895A (ja) * 1995-05-26 1996-12-13 Nikon Corp 投影光学装置
JP2006064886A (ja) * 2004-08-25 2006-03-09 Sharp Corp レンズ、レンズ装置、光学ピックアップ装置およびその組立方法
JP2007240740A (ja) * 2006-03-07 2007-09-20 Nikon Corp レンズ鏡筒
JP2008276071A (ja) * 2007-05-02 2008-11-13 Olympus Corp 顕微鏡対物レンズおよびその調整方法
JP2010049081A (ja) * 2008-08-22 2010-03-04 Canon Inc レンズ鏡筒
JP2011099966A (ja) * 2009-11-05 2011-05-19 Canon Inc 光学素子保持装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013254062A (ja) 2013-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6322234B2 (ja) 光学素子の保持構造、カメラ用フィルタ枠、カメラ用フィルタユニット、および、撮像レンズ
JP6590448B2 (ja) カメラ用フィルター枠およびカメラ用フィルターユニット
US9268109B2 (en) Lens barrel and optical apparatus
JP2020204647A5 (ja)
JP2012141536A (ja) 光学装置及び光学機器
US8259403B2 (en) Objective and assembling method for the same
JP6840856B2 (ja) レンズ鏡筒及びカムフォロア
JP2006317498A (ja) 光学素子の固定方法、固定装置及びこの固定装置を用いた光学装置
JP5927046B2 (ja) 対物レンズ
EP2317358A1 (en) Lens device
JP2006126537A (ja) レンズ鏡筒
JP2011158632A (ja) 光学装置及び光学機器
JP6435518B2 (ja) レンズ鏡筒
WO2011158741A1 (ja) レンズ鏡胴およびレンズ鏡胴組立方法
JP5982890B2 (ja) レンズ鏡筒及び光学機器
JP6816398B2 (ja) レンズ鏡筒及び撮像装置
JP5336286B2 (ja) メガネフレームのツル継手構造
JP2006072059A (ja) レンズ鏡筒の偏心調整装置
JP5317890B2 (ja) レンズ鏡筒
WO2011158643A1 (ja) 焦点補正装置
JP2006184485A (ja) 枠固定構造を有する光学装置
JP2016029416A (ja) 光学機器またはレンズ鏡筒
JP2019003046A (ja) レンズ鏡筒及び光学機器
JP2023161720A (ja) 対物レンズ、及び、対物レンズの組み立て方法
JP2020134784A (ja) レンズ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150424

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151211

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160105

RD12 Notification of acceptance of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7432

Effective date: 20160217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160329

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160425

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5927046

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250