JP2011099966A - 光学素子保持装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡易的な構造で光学素子を変形させ、同時に光学素子を保持することをなし得るようにする。
【解決手段】 押え環5は螺子部5bが設けられており、鏡筒1に設けられている螺子部1cと螺合する。押え環5に設けられたスリワリ5aを用いて、押え環5を回転させ鏡筒1に締め込むことにより、押え環5はウェーブワッシャ4を介して、スペーサー3を均一な力で押圧する。すなわちレンズ2は鏡筒1に設けられた3箇所の凸部1aにより支持されると共に、スペーサー3に設けられた2箇所の凸部3aにより均一な押圧力を受け変形しながら固定される。
【選択図】 図1
【解決手段】 押え環5は螺子部5bが設けられており、鏡筒1に設けられている螺子部1cと螺合する。押え環5に設けられたスリワリ5aを用いて、押え環5を回転させ鏡筒1に締め込むことにより、押え環5はウェーブワッシャ4を介して、スペーサー3を均一な力で押圧する。すなわちレンズ2は鏡筒1に設けられた3箇所の凸部1aにより支持されると共に、スペーサー3に設けられた2箇所の凸部3aにより均一な押圧力を受け変形しながら固定される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、レンズ、フィルター等の光学素子を保持する光学素子保持装置に関し、例えばTVカメラ等の撮像装置に用いられるレンズ鏡筒に好適なものである。
近年、放送用テレビレンズの分野においては、それに用いる撮影系に対してHD化により高い結像性能が求められており、収差が小さく抑えられていなくてはならない。しかし、レンズの加工やレンズの保持、固定に関する組立により、レンズ変形が生じその結果として非点収差が発生し、テレビレンズ全体の結像性能が劣化する場合がある。そこでこの非点収差を補正するために所定のレンズの面形状を変形させる技術がある。例えば特許文献1では、レンズの支持点の高さを変化させることで、自重によるレンズ変形を発生させる技術が開示されている。
しかしながら、上述の特許文献に開示された技術では、機構が複雑であり装置が大型化してしまい、それに伴い組立性も低くなってしまう。また、従来技術は、主に半導体露光装置のような比較的外力が加えられない環境下で使用されている装置に用いられており、上述の特許文献からもレンズが強固に保持されない、または保持をしないことが読み取れる。
そこで、本発明の例示的な目的は、簡素な構造で光学素子を変形させ、同時に光学素子を保持することが可能な光学素子保持装置を提供することにある。
光学素子と該光学素子を円周上に等間隔で三箇所の支持点で支持する支持部材と、前記光学素子に複数の支持点で接するスペーサー部材と、前記支持部材とねじ込み式によって結合される環状構造であり、前記スペーサー部材を光軸方向に押圧させる押圧部材を有する光学素子保持装置で、前記支持部材の支持点と前記スペーサー部材の支持点が位相差を設けて取付可能なことを特徴とする光学素子保持装置。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下、添付の図面を参照して説明される好ましい実施例等によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、簡素な構造で特定の光学素子を積極的に変形させ、同時に該光学素子を保持することで、レンズ全体の収差補正と高い信頼性を低コストで得ることが出来る。
また、構造が簡素なので、撮像装置のコンパクト化にも貢献出来る。
以下に、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1は実施例1の概略図である。(a)は分解図であり、(b)は断面図である。
1は鏡筒で、円周上に等間隔な位置にある3箇所の鏡筒凸部1aと光軸中心から放射状に合計11箇所のタップ穴1bが設けられている。タップ穴1bは、一箇所の鏡筒凸部1aから180°の範囲で、鏡筒凸部1aと同位相箇所を除き15°間隔で設けられている。2はレンズである。3はスペーサーで、2箇所のスペーサー凸部3aと位置決め穴3bが設けられている。4はウェーブワッシャである。5は押え環であり、スリワリ5aが設けられている。また、鏡筒1及び押え環5には各々螺子部1c、5bが設けられており螺合する。6はビスである。
鏡筒1とスペーサー3は嵌合状態であり、スペーサー3の径方向が規制される。タップ穴1bと位置決め穴3bの穴位置を合わせ、ビス6をタップ穴1bに締め込むことでスペーサー3の回転方向が規制されるため、スペーサー3の位置が決定する。すなわち、鏡筒凸部1aとスペーサー凸部3aのレンズ2に接する関係が決定する。使用するタップ穴1bを変更することで鏡筒凸部1aとスペーサー凸部3aのレンズに接する関係を15°間隔で変化させることが可能である。ここで、鏡筒凸部1aとスペーサー凸部3aの位相が等しくなるとレンズ2の変形が不十分となるため、鏡筒凸部1aとスペーサー凸部3aの位相がずれていることが望ましい。スリワリ5aを用いて、押え環5を回転させ鏡筒1に締め込むことにより、押え環5はウェーブワッシャ4を介して、スペーサー3を均一な力で押圧する。すなわちレンズ2は鏡筒凸部1aにより支持されると共に、スペーサー凸部3aにより均一な押圧力を受けることで変形しながら保持される。
図2はスペーサーの形状の違いを説明する図である。スペーサー3はスペーサー凸部3aが2箇所であるのに対して、スペーサー7はスペーサー凸部7aが3箇所である。
図3は鏡筒1とスペーサー3により生じるレンズ2の変形状態の説明図である。(a)はレンズ2に接する鏡筒凸部1aとスペーサー凸部3aの位置を表す図である。(b)は(a)のレンズ2の変形を表すコンタ図である。レンズ2は、スペーサー凸部3aにより押圧されている付近が変形する。
図4は鏡筒1とスペーサー7により生じるレンズ2の変形状態の説明図である。(a)はレンズ2に接する鏡筒凸部1aとスペーサー凸部7aの位置を表す図である。(b)は(a)のレンズ2の変形を表すコンタ図である。レンズ2は、スペーサー凸部7aにより押圧されている付近が変形する。
本実施例では、スペーサーのレンズに接する凸部の数を2箇所と3箇所として説明したが、必要に応じて増やしても構わない。
図5は実施例2の概略図である。(a)は分解図であり、(b)は断面図である。
8は鏡筒で、円周上に等間隔な位置にある3箇所の鏡筒凸部8aと各鏡筒凸部8a間に30°間隔で3箇所のU溝8bが合計9箇所設けられている。9はスペーサーである。10はゴムであり、スペーサー9に接着されている。11は押え環であり、スリワリ11aが設けられている。また、鏡筒8及び押え環11には各々螺子部8c、5bが設けられており螺合する。
U溝8bの幅とスペーサー9の幅は嵌合状態であり、スペーサー9の外径方向及び回転方向が規制される。押え環11は組立後スペーサー9を内径方向に規制するため、スペーサー9の位置は決定する。すなわち、鏡筒凸部8aとスペーサー9のレンズ2に接する関係が決定する。スペーサー9を嵌め合わせるU溝8bを変更することで鏡筒凸部8aとスペーサー9のレンズに接する関係を30°間隔で変化させることが可能である。スリワリ11aを用いて、押え環11を回転させ鏡筒8に締め込むことにより、押え環11はゴム10を介して、スペーサー9を均一な力で押圧する。すなわちレンズ2は鏡筒凸部8aにより支持されると共に、スペーサー9により均一な押圧力を受けることで変形しながら保持される。
レンズ2の変形状態については、実施例1と同様にスペーサー9の付近が変形するのみのため省略する。
本実施例では、スペーサー9の個数を2個として説明したが、必要に応じてスペーサー9の数を増やしても構わない。
実施例1及び実施例2の光学素子保持装置を用いることで簡素な構造で光学素子を変形させ、同時に光学素子を保持することが可能となる。
また、複数の光学素子を持つ光学装置において、任意の1箇所の光学素子をこの光学素子保持装置で保持することで、光学装置全体で発生する非点収差を補正することが可能となる。更に、光学装置全体の最も被写体側の光学素子をこの光学素子保持装置で保持することで、より非点収差の補正が容易となる。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1、8 鏡筒
1a、8a 鏡筒凸部
1b タップ穴
1c、8c、5b、11b 螺子
2 レンズ
3、7、9 スペーサー
3a、7a スペーサー凸部
3b 位置決め穴
4 バネワッシャ
5、11 押え環
6 ビス
10 ゴム
1a、8a 鏡筒凸部
1b タップ穴
1c、8c、5b、11b 螺子
2 レンズ
3、7、9 スペーサー
3a、7a スペーサー凸部
3b 位置決め穴
4 バネワッシャ
5、11 押え環
6 ビス
10 ゴム
Claims (5)
- 光学素子と
該光学素子を円周上に等間隔で三箇所の支持点で支持する支持部材と、
前記光学素子に複数の支持点で接するスペーサー部材と、
前記支持部材とねじ込み式によって結合される環状構造であり、前記スペーサー部材を光軸方向に押圧させる押圧部材を有する光学素子保持装置で、
前記支持部材の支持点と前記スペーサー部材の支持点が位相差を設けて取付可能なことを特徴とする光学素子保持装置。 - 前記支持部材の支持点と前記スペーサー部材の支持点との取付に、段階的な位相差を設定する位相差設定機構を有することを特徴とする請求項1記載の光学素子保持装置。
- 前記スペーサー部材と前記押圧部材の間に弾性部材を有することを特徴とする請求項1、2に記載の光学素子保持装置。
- 前記弾性部材とは、ウェーブワッシャ、ゴムの何れかであることを特徴とする請求項1〜3記載の光学素子保持装置。
- 複数の光学素子を有する光学装置において
前記光学装置の最も被写体側に配置された光学素子を、請求項1〜4記載の光学素子保持装置で保持することを特徴とする光学装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009253950A JP2011099966A (ja) | 2009-11-05 | 2009-11-05 | 光学素子保持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009253950A JP2011099966A (ja) | 2009-11-05 | 2009-11-05 | 光学素子保持装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2011099966A true JP2011099966A (ja) | 2011-05-19 |
Family
ID=44191201
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009253950A Pending JP2011099966A (ja) | 2009-11-05 | 2009-11-05 | 光学素子保持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011099966A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102818225A (zh) * | 2011-06-07 | 2012-12-12 | 海洋王照明科技股份有限公司 | 一种匀光灯滤光片快换装置 |
JP2013088516A (ja) * | 2011-10-14 | 2013-05-13 | Canon Inc | 光学素子保持装置及びそれを有するレンズ装置、撮像装置 |
JP2013254062A (ja) * | 2012-06-06 | 2013-12-19 | Olympus Corp | 対物レンズ |
KR20190092278A (ko) * | 2018-01-30 | 2019-08-07 | 캐논 가부시끼가이샤 | 교환 렌즈 및 카메라 시스템 |
CN110146962A (zh) * | 2018-02-13 | 2019-08-20 | 宇瞻科技股份有限公司 | 用于辉度测量装置的接物镜头 |
CN110376706A (zh) * | 2019-08-07 | 2019-10-25 | 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 | 200mm-400mm口径的反射镜组件及其支撑调整装置 |
-
2009
- 2009-11-05 JP JP2009253950A patent/JP2011099966A/ja active Pending
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KR102354711B1 (ko) | 2018-01-30 | 2022-01-24 | 캐논 가부시끼가이샤 | 교환 렌즈 및 카메라 시스템 |
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