JP2018054797A - レンズユニット - Google Patents

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兆路 山田
知昭 中島
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知昭 中島
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Abstract

【課題】レンズホルダに収容された複数のレンズのうち、最も物体側に位置する第1レンズを保持するレンズホルダのカシメ部を接着剤によって第1レンズと固定しなくても、防水性能を向上することのできるレンズユニットを提供すること。【解決手段】レンズユニット1において、樹脂製のレンズホルダ7に収容された複数のレンズのうち、最も物体側L1の第1レンズ11の物体側の第1面111には、第1レンズ11の外縁111aに沿うように延在した溝状の凹部114が形成されている。レンズホルダ7において、第1レンズ11を保持するカシメ部77は、レンズホルダ7の第1レンズ保持用筒部74の端部から径方向内側に張り出して第1レンズ11の外周側端部115に物体側L1から被さる第1カシメ部分771と、第1カシメ部分771から像側L2に突出して凹部114内に入り込んだ第2カシメ部分772とを備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、レンズホルダに複数のレンズが保持されたレンズユニットに関するものである。
複数のレンズが樹脂製のレンズホルダ内に収容されたレンズユニットに防水性が求められる場合、図7に示すように、複数のレンズ(例えば、第1レンズ11、第2レンズ12、第3レンズ13および接合レンズ14)のうち、最も物体側L1に位置する第1レンズ11とレンズホルダ7との間にシール部材5が配置された構造が採用されることがある。また、レンズホルダ7に、シール部材5より物体側L1で第1レンズ11の周りを囲む第1レンズ保持用筒部74と、第1レンズ保持用筒部74の物体側の端部で物体側に突出するカシメ用リブ(図示せず)とを設けておき、第1レンズ11を配置した後、カシメ用リブを加熱しながら加圧することにより変形させて第1レンズ11の外周側端部に物体側L1から被さるカシメ部77を形成した構造が採用されることがある(例えば、特許文献1参照)。
レンズユニットの防水性を評価する場合、物体側L1から第1レンズ11に高圧水流Wを噴射する評価が行わる。かかる評価において、矢印W10で示すように、第1レンズ11とカシメ部77との間から第1レンズ11の外周面110と第1レンズ保持用筒部74との間に水が侵入した場合でも、侵入した水が少なければ、水はシール部材5によって堰き止められる。
しかしながら、物体側L1から第1レンズ11に高圧水流を噴射した場合、水圧によってカシメ部77の先端側が破損し、第1レンズ11とカシメ部77との間から水が侵入しやすくなってしまうという問題点がある。また、第1レンズ11とカシメ部77との間に高圧の水が侵入すると、その水圧がカシメ部77に作用してカシメ部77が開く方向に変形するという問題点がある。
一方、第1レンズ11の物体側の面に対して、第1レンズ11の外縁から径方向内側に離間した位置で外縁に沿うように延在する溝状の凹部を形成しておき、凹部に熱硬化性接着剤を充填した後、カシメ部77を形成する構成が提案されている(特許文献2参照)。
特開2008−233414号公報 特開2009−157121号公報
しかしながら、特許文献2に記載の構成のように、第1レンズ11に設けた溝状の凹部に熱硬化性接着剤を適正に充填するには、凹部の開口幅がある程度広くしておく必要がある。このため、第1レンズ11のレンズ面の外側部分を拡張しなればならないという問題点がある。また、特許文献2に記載の構成の場合、凹部に熱硬化性接着剤を充填した後、カシメ部77を形成することになるため、熱硬化性接着剤が第1レンズ11のレンズ面の側に流出するおそれがある。さらに、熱硬化性接着剤の塗布工程や硬化工程を行えば、その分、生産性が低下する。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、レンズホルダに収容された複数のレンズのうち、最も物体側に位置する第1レンズを保持するレンズホルダのカシメ部を接着剤によって第1レンズと固定しなくても、防水性能を向上することのできるレンズユニットを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るレンズユニットは、複数のレンズと、前記複数のレンズを内側に保持する筒状のレンズホルダと、を有し、前記複数のレンズのうち、最も物体側に位置するレンズである第1レンズの物体側の面には、前記第1レンズの外縁から径方向内側に離間した位置で前記外縁に沿うように延在した溝状の凹部が形成され、前記レンズホルダは、樹脂製であって、前記第1レンズの周りを囲む第1レンズ保持用筒部と、前記第1レンズ保持用筒部の物体側の端部で前記第1レンズの外周側端部を固定するカシメ部と、を有し、前記カシメ部は、前記第1レンズ保持用筒部の前記端部から径方向内側に張り出して前記第1レンズの前記外周側端部に物体側から被さる第1カシメ部分と、前記第1カシメ部分から像側に突出して前記凹部内に入り込んだ第2カシメ部分と、を備えていることを特徴とする。
本発明において、第1レンズを保持するカシメ部は、第1カシメ部分から像側に突出して第1レンズの溝状の凹部内に入り込んだ第2カシメ部分を備えているため、カシメ部は、第2カシメ部分が存在する個所では厚くなっている。このため、カシメ部を接着剤によって固定しなくても、物体側から第1レンズに高圧水流を噴射した際に第2カシメ部分が形成されている部分が破損するという事態が発生しにくい。また、第1レンズとカシメ部との間に高圧の水が侵入すると、侵入した水の水圧がカシメ部に加わるが、本形態では、水圧は凹部内の第2カシメ部分に加わる。従って、カシメ部が水圧から受ける力では、カシメ部を開方向に変形させる成分が小さいので、カシメ部を接着剤によって固定しなくても、カシメ部が開方向に変形することを抑制することができる。それ故、レンズユニットの防水性能を高めることができる。
本発明において、前記第2カシメ部分は、前記第1カシメ部分の径方向内側端部から像側に突出している態様を採用することができる。かかる態様によれば、カシメ部を形成する際、第1カシメ部分の先端側を第2カシメ部分として凹部内に向けて溶融変形させやすい。
本発明において、前記凹部内の径方向外側の側壁は、前記凹部の開口幅を広げるように斜め外側に傾いた傾斜面からなる態様を採用することができる。かかる態様によれば、カシメ部を形成する際、第2カシメ部分が凹部内に入りやすい。
本発明において、前記第2カシメ部分の突出方向における先端部は、前記凹部の底部に当接している態様を採用することができる。かかる態様によれば、第1レンズとカシメ部との間に侵入した水を凹部の底部で堰き止めやすい。
本発明において、前記第1レンズは、プラスチックレンズであり、前記凹部の底部は、微細な凹凸が形成された粗面になっており、前記第2カシメ部分の前記先端部は、前記凹凸に食い込んでいる態様を採用することができる。かかる態様によれば、第1レンズとカシメ部との間に侵入した水を凹部の底部で堰き止めやすい。
本発明において、第1レンズを保持するカシメ部は、第1カシメ部分から像側に突出して第1レンズの溝状の凹部内に入り込んだ第2カシメ部分を備えているため、カシメ部は、第2カシメ部分が存在する個所では厚くなっている。このため、カシメ部を接着剤によ
って固定しなくても、物体側から第1レンズに高圧水流を噴射した際に第2カシメ部分が形成されている部分が破損するという事態が発生しにくい。また、第1レンズとカシメ部との間に高圧の水が侵入すると、侵入した水の水圧がカシメ部に加わるが、本形態では、水圧は凹部内の第2カシメ部分に加わる。従って、カシメ部が水圧から受ける力では、カシメ部を開方向に変形させる成分が小さいので、カシメ部を接着剤によって固定しなくても、カシメ部が開方向に変形することを抑制することができる。それ故、レンズユニットの防水性能を高めることができる。
本発明の実施の形態1に係るレンズユニットを物体側から見た斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るレンズユニットの断面図である。 本発明の実施の形態1に係るレンズユニットのカシメ部付近を拡大して示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係るレンズユニットのカシメ部付近を拡大して示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係るレンズユニットのカシメ部付近を拡大して示す断面図である。 本発明の実施の形態4に係るレンズユニットのカシメ部付近を拡大して示す断面図である。 本発明の参考例に係るレンズユニットの説明図である。
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の説明で参照する図においては、各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各部材の数や縮尺を異ならしめてある。また、以下の説明では、光軸Lが延在している方向において、物体側にL1を付し、像側にL2を付して説明する。また、以下の説明では、図7を参照して説明した形態との対応が分かりやすいように、対応する部分には、図7と同一の符号を付してある。
[実施の形態1]
(レンズユニットの構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係るレンズユニット1を物体側から見た斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1に係るレンズユニット1の断面図である。
図1および図2に示すように、本形態のレンズユニット1は、光軸L方向に複数のレンズが配置された広角レンズ10と、広角レンズ10を内側に保持する筒状のレンズホルダ7とを有しており、撮像装置等の光学装置に用いられる。その際、レンズユニット1は、レンズホルダ7が光学装置のベース(図示せず)の内側に収容され、レンズホルダ7とベースとの間にはOリング等のシール部材(図示せず)が設けられる。本形態において、レンズホルダ7は樹脂製である。
広角レンズ10は、例えば、4群のレンズ群を備えている。より具体的には、広角レンズ10は、物体側L1(被写体側/前側)から像側L2に向けて、負のパワーを持つ第1レンズ11からなる第1レンズ群と、負のパワーを持つ第2レンズ12からなる第2レンズ群と、正のパワーを有する第3レンズ13からなる第3レンズ群と、正のパワーを有する接合レンズ14からなる第4レンズ群とを有している。第1レンズ11はガラスレンズまたはプラスチックレンズからなり、本形態において、第1レンズ11はプラスチックレンズからなる。このため、第1レンズ11の外周面110には、ゲートに相当する部分に平坦面(図示せず)が形成されている。第2レンズ12および第3レンズ13はプラスチックレンズからなる。接合レンズ14は、負のパワーを有するプラスチックレンズからな
る第4レンズ15と、正のパワーを有するプラスチックレンズからなる第5レンズ16との接合レンズである。レンズユニット1は、第3レンズ13と第4レンズ15との間に絞り18を有している。また、レンズユニット1は、接合レンズ14より像側L2に赤外線カットフィルタ17を有している。
(レンズホルダ7の構成等)
第1レンズ11は、第2レンズ12、第3レンズ13、および接合レンズ14より外径寸法が大きい。第2レンズ12、第3レンズ13および接合レンズ14は外径寸法が略等しく、接合レンズ14において、第4レンズ15は、第5レンズ16より外形寸法が大きい。かかる形状に対応して、レンズホルダ7は、まず、像側L2に位置する第1筒部71と、第1筒部71より物体側L1に位置する第2筒部72とを有している。また、レンズホルダ7は、第2筒部72の径方向外側で物体側L1に突出した第3筒部73と、第3筒部73から物体側L1に突出して第1レンズ11の周りを囲む円筒状の第1レンズ保持用筒部74とを有している。第1レンズ保持用筒部74は、内径が第3筒部73より大であるため、第1レンズ保持用筒部74の内周面と第3筒部73の内周面との間には、物体側L1に向いた段部76が形成されている。
レンズホルダ7において、第1レンズ保持用筒部74の物体側L1の端部は肉薄部分になっており、かかる肉薄部分は、後述するカシメ工程で径方向内側に変形したカシメ部77になっている。カシメ部77は、第1レンズ11の外周側端部115に物体側L1から被さって第1レンズ11を保持している。すなわち、レンズホルダ7において、第1レンズ保持用筒部74の物体側L1の端部には、一点鎖線で示すカシメリブ770が形成されており、本形態では、後述するカシメ工程でカシメリブ770を加熱しながら加圧して径方向内側に変形させ、カシメ部77を形成する。
(レンズの固定構造)
以下、レンズユニット1の製造方法を説明しながら、レンズホルダ7に対するレンズの固定構造を説明する。
まず、第4レンズ15と第5レンズ16とを接合した接合レンズ14を物体側L1からレンズホルダ7の第1筒部71の内側に圧入する。ここで、第4レンズ15は、第5レンズ16より大径であるため、第4レンズ15(接合レンズ14)の外周側端部は第1筒部71の段部711で支持される。
次に、絞り18を第4レンズ15に重ねた後、レンズホルダ7の第1筒部71と第2筒部72との境界部分の内側に第3レンズ13を圧入する。次に、第2レンズ12をレンズホルダ7の第2筒部72の内側に配置した後、第2筒部72の物体側L1の端部を加熱しながら加圧して内側に変形させ、第2レンズ12を第3レンズ13の側に押し付け固定する。
次に、レンズホルダ7の第1レンズ保持用筒部74の内側に第1レンズ11を配置する。ここで、第1レンズ11は、第1面111側(物体側L1)は全体が連続した湾曲面になっている。これに対して、第2面112側(像側L2)には、径方向内側から径方向外側に向けてレンズ面を構成する凹曲面116と、光軸Lに直交する環状の第1平面部117と、第1平面部117より像側L2に突出した筒部118とを備えており、筒部118より径方向外側は環状の第2平面部119になっている。
レンズホルダ7において、第3筒部73は、像側L2に位置する第1部分731と物体側L1に位置する第2部分732とからなる。第2部分732は、第1部分731と外径が等しいが、内径が大になっており、第1部分731と第2部分732との間に段部73
3が存在する。
そこで、本形態では、第1レンズ11の筒部118の外側にゴム製のOリング50からなるシール部材5を装着した後、第1レンズ11を第1レンズ保持用筒部74の内側に配置する。その結果、第1レンズ11の第2平面部119は、レンズホルダ7において第1レンズ保持用筒部74の内周面と第3筒部73の内周面との間に形成されている段部76に当接し、第1レンズ11は、光軸L方向で位置決めされる。また、シール部材5は、レンズホルダ7の第3筒部73の第2部分732と第1レンズ11の筒部118との間において径方向で圧縮され、第1レンズ11とレンズホルダ7との間をシールする。
次に、カシメ工程では、第1レンズ保持用筒部74の物体側L1の端部に形成されているカシメリブ770を加熱しながら加圧して径方向内側に変形させ、第1レンズ11の外周側端部115に物体側L1から被さって第1レンズ11を保持するカシメ部77を形成する。その結果、レンズユニット1が完成する。
(カシメ部77付近の構成)
図3は、本発明の実施の形態1に係るレンズユニット1のカシメ部77付近を拡大して示す断面図である。図2および図3に示すように、本形態のレンズユニット1では、第1レンズ11をカシメ部77によって固定するにあたって、第1レンズ11の物体側の第1面111には、第1レンズ11の外縁111aから径方向内側に離間した位置で外縁111aに沿うように延在した溝状の凹部114が形成されている。本形態において、溝状の凹部114は、第1レンズ11の外縁111aに沿って全周にわたって延在する円環状の溝として形成されている。かかる凹部114は、第1レンズ11を樹脂成形により制作する際に同時に形成される。
本形態では、カシメリブ770を加熱しながら加圧して径方向内側に変形させると、カシメ部77の一部は、溶融して凹部114の内側に入り込む。従って、カシメ部77は、第1レンズ保持用筒部74の物体側L1の端部74aから径方向内側に張り出して第1レンズ11の外周側端部115に全周にわたって物体側L1から被さる第1カシメ部分771と、第1カシメ部分771から像側L2に突出して凹部114内に全周にわたって入り込んだ第2カシメ部分772とを備えている。本形態において、第2カシメ部分772は、第1カシメ部分771の径方向内側端部771aから像側L2に突出している。
ここで、第1レンズ11の第1面111側は全体が連続した湾曲面になっているため、第1カシメ部分771は、第1レンズ11の第1面111に沿って斜めに径方向内側に張り出して第1レンズ11の外周側端部115に物体側L1から被さっている。なお、第2カシメ部分772の突出方向における先端部772aは、凹部114の底部114cと離間している態様、および凹部114の底部114cと当接している態様のいずれであってもよい。本形態において、第2カシメ部分772の先端部772aは、凹部114の底部114cと当接している。
(本形態の作用および効果)
以上説明したように、本形態のレンズユニット1において、第1レンズ11を保持するカシメ部77は、第1カシメ部分771から像側L2に突出して第1レンズ11の溝状の凹部114内に入り込んだ第2カシメ部分772を備えている。このため、図7を参照して説明したように、レンズユニット1の防水性を評価するために、物体側L1から第1レンズ11に高圧水流Wを噴射しても、カシメ部77に損傷や変形が発生しにくい。それ故、レンズユニット1の防水性能を向上することができる。
すなわち、本形態のレンズユニット1において、カシメ部77は、第2カシメ部分77
2が存在する個所では厚くなっている。このため、カシメ部77を接着剤によって第1レンズ11に固定しなくても、物体側L1から第1レンズ11に高圧水流Wを噴射した際に、第1カシメ部分771の先端側(第2カシメ部分772が形成されている部分)が破損するという事態が発生しにくい。また、第1レンズ11とカシメ部77との間に高圧の水が侵入すると、侵入した水の水圧Fがカシメ部77に加わるが、本形態では、水圧Fは凹部114内で第2カシメ部分772に加わる。従って、カシメ部77が水圧Fから受ける力は、カシメ部77を開方向(矢印Tで示す方向)に変形させる成分F1が小さいので、カシメ部77を接着剤によって第1レンズ11に固定しなくても、カシメ部77が開方向に変形することを抑制することができる。
また、第2カシメ部分772は、第1カシメ部分771の径方向内側端部から像側L2に突出している。従って、カシメ部77を形成する際、第1カシメ部分771の先端側を第2カシメ部分772として凹部114内に向けて溶融変形させやすい。また、第2カシメ部分772の突出方向における先端部772aは、凹部114の底部114cに当接している。このため、第1レンズ11とカシメ部77との間に侵入した水を凹部114の底部114cで堰き止めやすい。
[実施の形態2]
図4は、本発明の実施の形態2に係るレンズユニット1のカシメ部77付近を拡大して示す断面図である。なお、本形態および後述する実施の形態3、4の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分については同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図4に示すように、本形態のレンズユニット1でも、実施の形態1と同様、第1レンズ11の物体側の第1面111には、第1レンズ11の外縁111aから径方向内側に離間した位置で外縁111aに沿うように延在した溝状の凹部114が形成されている。また、カシメ部77は、第1レンズ保持用筒部74の物体側L1の端部74aから径方向内側に張り出して第1レンズ11の外周側端部115に物体側L1から被さる第1カシメ部分771と、第1カシメ部分771から像側L2に突出して凹部114内に入り込んだ第2カシメ部分772とを備えている。
本形態では、凹部114内において径方向で対向する側壁114a、114bのうち、径方向外側の側壁114bは、凹部114の開口幅を広げるように斜め外側に傾いた傾斜面からなる。このため、カシメ部77を形成する際、第2カシメ部分772が凹部114内に入りやすい。
[実施の形態3]
図5は、本発明の実施の形態3に係るレンズユニット1のカシメ部77付近を拡大して示す断面図である。図5に示すように、本形態のレンズユニット1でも、実施の形態1と同様、第1レンズ11の物体側の第1面111には、第1レンズ11の外縁111aから径方向内側に離間した位置で外縁111aに沿うように延在した溝状の凹部114が形成されている。また、カシメ部77は、第1レンズ保持用筒部74の物体側L1の端部74aから径方向内側に張り出して第1レンズ11の外周側端部115に物体側L1から被さる第1カシメ部分771と、第1カシメ部分771から像側L2に突出して凹部114内に入り込んだ第2カシメ部分772とを備えている。また、第2カシメ部分772の先端部772aは、凹部114の底部114cと当接している。
本形態では、凹部114の底部114cは、微細な凹凸114dの形成によってレンズ有効面より粗い粗面になっており、第2カシメ部分772の先端部772aには、凹凸114dに食い込んだ凹凸772dが形成されている。従って、第1レンズ11とカシメ部
77との間に侵入した水を凹部114の底部114cで堰き止めやすい。なお、凹部114は、第1レンズ11を樹脂成形により制作する際に同時に形成され、底部114cの凹凸114dは、凹部114を形成する際に同時に形成される。また、第2カシメ部分772の先端部772aの凹凸114dは、カシメリブ770を加熱しながら加圧してカシメ部77を形成する際、第2カシメ部分772の先端部772aが溶融して凹凸114dに食い込む。このような構成を図5では、断面略三角形状の凸部および凹部からなる凹凸113aに、断面略三角形状の凸部および凹部からなる凹凸77aが食い込んだ状態として模式的に示してある。
[実施の形態4]
図6は、本発明の実施の形態4に係るレンズユニット1のカシメ部77付近を拡大して示す断面図である。図6に示すように、本形態のレンズユニット1でも、実施の形態1と同様、第1レンズ11の物体側の第1面111には、第1レンズ11の外縁111aから径方向内側に離間した位置で外縁111aに沿うように延在した溝状の凹部114が形成されている。また、カシメ部77は、第1レンズ保持用筒部74の物体側L1の端部74aから径方向内側に張り出して第1レンズ11の外周側端部115に物体側L1から被さる第1カシメ部分771と、第1カシメ部分771から像側L2に突出して凹部114内に入り込んだ第2カシメ部分772とを備えている。ここで、第2カシメ部分772は、第1カシメ部分771の径方向の途中位置から凹部114の内部に向けて突出している。
かかる構成のカシメ部77も、カシメリブ770を加熱しながら加圧してカシメ部77を形成する際、第1カシメ部分771の径方向の途中部分が溶融して凹部114の内部に向けて入り込むことによって形成される。
1…レンズユニット、5…シール部材、7…レンズホルダ、10…広角レンズ、11…第1レンズ、50…Oリング、71…第1筒部、72…第2筒部、73…第3筒部、74…第1レンズ保持用筒部、74a…端部、77…カシメ部、110…外周面、111…第1面、111a…外縁、112…第2面、114…凹部、114a、114b…側壁、114c…底部、114d…凹凸、115…外周側端部、770…カシメリブ、771…第1カシメ部分、771a…径方向内側端部、772…第2カシメ部分、772a…先端部、772d…凹凸、L…光軸、L1…物体側、L2…像側

Claims (5)

  1. 複数のレンズと、
    前記複数のレンズを内側に保持する筒状のレンズホルダと、
    を有し、
    前記複数のレンズのうち、最も物体側に位置するレンズである第1レンズの物体側の面には、前記第1レンズの外縁から径方向内側に離間した位置で前記外縁に沿うように延在した溝状の凹部が形成され、
    前記レンズホルダは、樹脂製であって、前記第1レンズの周りを囲む第1レンズ保持用筒部と、前記第1レンズ保持用筒部の物体側の端部で前記第1レンズの外周側端部を固定するカシメ部と、を有し、
    前記カシメ部は、前記第1レンズ保持用筒部の前記端部から径方向内側に張り出して前記第1レンズの前記外周側端部に物体側から被さる第1カシメ部分と、前記第1カシメ部分から像側に突出して前記凹部内に入り込んだ第2カシメ部分と、を備えていることを特徴とするレンズユニット。
  2. 前記第2カシメ部分は、前記第1カシメ部分の径方向内側端部から像側に突出していることを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
  3. 前記凹部内の径方向外側の側壁は、前記凹部の開口幅を広げるように斜め外側に傾いた傾斜面からなることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズユニット。
  4. 前記第2カシメ部分の突出方向における先端部は、前記凹部の底部に当接していることを特徴とする請求項1から3までの何れか一項に記載のレンズユニット。
  5. 前記第1レンズは、プラスチックレンズであり、
    前記凹部の底部は、微細な凹凸が形成された粗面になっており、
    前記第2カシメ部分の前記先端部は、前記凹凸に食い込んでいることを特徴とする請求項4に記載のレンズユニット。
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