JP4347674B2 - レンズ保持構造、対物レンズ、光学顕微鏡および組立方法 - Google Patents

レンズ保持構造、対物レンズ、光学顕微鏡および組立方法 Download PDF

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本発明は、レンズ保持構造、対物レンズ、光学顕微鏡および組立方法に関する。詳しくは、略同径の複数枚のレンズを光軸を一致させた状態で1つの保持筒内に組み込み保持したレンズ保持構造、これを用いた対物レンズ、光学顕微鏡、さらに、この組立方法に関する。
一般に、複数枚のレンズを境筒内に組み込み保持する手段、たとえば、2枚合わせ接合レンズを境筒内に組み込み保持する手段として、図7に示すように、接着剤による方法、カシメによる方法、ねじ付き押え環による方法、止め輪による方法などが知られている。
接着剤による方法は、図7(A)に示すように、第1レンズL1と第2レンズL2とを接着剤1で接合し、この2枚合わせ接合レンズを境筒3内に組み込んだのち、歪みが生じないように弾力性のある接着剤2で2枚合わせ接合レンズを固定する方法である。
カシメによる方法は、図7(B)に示すように、境筒3の先端側に突起状のカシメ片4を形成しておき、2枚合わせ接合レンズを境筒3内に組み込んだのち、カシメ片4を内側へ折り曲げて2枚合わせ接合レンズを固定する方法である(特許文献1参照)。
ねじ付き押え環による方法は、図7(C)に示すように、境筒3の先端側内壁面にめねじ5を形成しておき、2枚合わせ接合レンズを境筒3内に組み込んだのち、境筒3のめねじ5にねじ付き押え環6を螺合して2枚合わせ接合レンズを固定する方法である。
止め輪による方法は、図7(D)に示すように、境筒3の先端側内壁面に環状溝7を形成しておき、2枚合わせ接合レンズを境筒3内に組み込んだのち、境筒3の環状溝7に止め輪8を係止して2枚合わせ接合レンズを固定する方法である。
なかでも、顕微鏡対物レンズなどの高精度な組み込みが要求される場合では、図7(A)に示す方法が多用されているが、いずれの方法においても、レンズ同士の接合に接着剤を用いているため、次のような場合には、光学性能上問題がある。
・ 強いレーザ光を通す場合、接着剤がダメージを受け、その結果、光学性能が劣化してしまう。
・ 紫外光を通す場合、接着剤が紫外光を吸収してしまい、透過率が下がる。
そこで、レンズ同士を接合(接着)することなく、これらのレンズを、境筒内に固定する方法として、次の2通りの方法が知られている。
第1の方法は、図8に示すように、第1レンズL1を境筒3内に組み込んだのち、境筒3の内壁面と第1レンズL1のコバ(外周面)との隙間に接着剤2をディスペンサ21などを利用して注入し、続いて、第2レンズL2を境筒3内に組み込んだのち、境筒3の内壁面と第2レンズL2のコバ面との隙間に接着剤2を注入する方法である。
第2の方法は、図9に示すように、境筒3の内壁面に段差9を形成することによって境筒3内に内径が異なる2つの収納部を形成しておき、第1レンズL1を内径が小さい第1収納部に組み込んだのち、境筒3の内壁面と第1レンズL1のコバ面との隙間に接着剤2を注入し、続いて、第2レンズL2を内径が大きい第2収納部に組み込んだのち、境筒3の内壁面と第2レンズL2のコバ面との隙間に接着剤2を注入する方法である(特許文献2参照)。
特開平11−344657号公報(図4,5,8参照) 特開2001−166192号公報(図8,9参照)
しかし、第1の方法では、接着剤2の注入をディスペンサ21を利用して行うにしても、境筒3の内壁面と第1レンズL1のコバ面との隙間のみに接着剤2を注入するのが極めて難しく、接着剤2が第1レンズL1の外周縁やそれより上の境筒3内壁面にはみ出る可能性が高い。すると、第2レンズL2を境筒3に組み込む際、第1レンズL1の外周縁や境筒3の内壁面にはみ出た接着剤2により、第2レンズL2が境筒3内の正しい位置に組み込めない、あるいは、第1レンズL1と第2レンズL2との間に隙間ができるなどの不具合が発生する。
第2の方法では、第1レンズL1と第2レンズL2との外径に差をつけなければならない。つまり、第1レンズL1に対して第2レンズL2の外径を大きくしなければならないため、境筒3の大径化に結びつくうえ、境筒4の内壁に段差を加工しなければならないため、加工コストがかかる。しかも、このようなことは、光学設計や装置設計の関係で、第1レンズL1と第2レンズL2との外径に大きな差をつけることができない場合があるため、必ずしも全ての条件下で適用できる方法とは言えない。
本発明の目的は、レンズ径に差をつけることなく、接着作業性の向上が期待できるとともに、複数枚のレンズを所定の位置に精度よく組み込み保持できるレンズ保持構造、対物レンズ、光学顕微鏡および組立方法を提供することにある。
本発明のレンズ保持構造は、略同径の複数枚のレンズを光軸を一致させた姿勢で1つの保持筒内に組み込み保持したレンズ保持構造において、前記保持筒の内壁には、前記光軸方向の長さが隣接するレンズのコバ面に跨る長さを有する接着剤注入溝が形成され、前記接着剤注入溝は、前記保持筒の内壁に環状に形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、保持筒の内壁には、隣接するレンズのコバ面に跨る長さを有する接着剤注入溝が形成されているから、最初のレンズを保持筒内に組み込んだのち、接着剤を接着剤注入溝に注入すると、注入された接着剤が保持筒内壁とレンズコバ面との隙間へ流れ込むため、レンズが保持筒内に保持される。
この接着剤注入時に、接着剤を接着剤注入溝内に注入すればよいため、保持筒内壁とレンズコバ面との隙間に接着剤を直接注入する方法に比べ、接着作業性を向上させることができる。しかも、接着剤はレンズの外周縁にはみ出ることが少なく、また、余分に接着剤が注入されたとしても、その余分な接着剤は接着剤注入溝内に溜められレンズの外周縁に流出することがないため、複数枚のレンズを所定の位置に精度よく組み込み保持できる。
この発明によれば、接着剤注入溝が保持筒の内壁に環状に形成された構成であるため、たとえば、旋盤などを利用して保持筒の内壁に環状の接着剤注入溝を簡易に、かつ、安価に製作することができる。しかも、接着剤注入溝が環状であるから、余分な接着剤を十分溜めることができる。
本発明のレンズ保持構造において、前記接着剤注入溝は、隣接する一方のレンズから他方のレンズへ向かうに従って、前記保持筒の壁内部に向かって傾斜する傾斜面を有していることが好ましい。
この発明によれば、接着剤注入溝内に注入された接着剤は、傾斜面を伝わって保持筒内壁とレンズコバ面との隙間へ流れ込むため、レンズを保持筒内に確実に保持することができうる。
本発明のレンズ保持構造において、前記接着剤注入溝は、断面V字状であることが好ましい。
この発明によれば、接着剤注入溝は、断面V字状であるから、加工がしやすいうえ、管状のディスペンサを保持筒の先端側開口から斜めに差し込んで接着剤注入溝内に位置させる際、V字状注入溝の片方の傾斜面に沿って管状のディスペンサを挿入することができるため、ディスペンサの先端を接着剤注入溝の奥まで挿入することができる。よって、接着剤のはみ出しを確実に防ぐことができる。
本発明のレンズ保持構造において、前記接着剤注入溝には、前記保持筒の内外を連通する連通孔が形成されていることが好ましい。
この発明によれば、最初のレンズを保持筒内に組み込み保持させた状態において、次のレンズを保持筒内に組み込み、所定位置まで押し込んでいくと、両レンズの間にある空気が連通孔を通じて保持筒外へ逃げるため、次のレンズを組み込みやすいうえ、保持筒内の所定位置に正確に挿入できる。
本発明のレンズ保持構造において、前記保持筒の基端側には、レンズの光軸方向を受けるレンズ受け部が形成されていることが好ましい。
この発明によれば、保持筒には、レンズの光軸方向を受けるレンズ受け部が形成されているから、レンズの光軸方向の位置を一義的にかつ正確に決めることができる。
本発明の対物レンズ、および、顕微鏡は、上述したいずれかのレンズ保持構造を備えているから、上述した効果が期待できる。
本発明のレンズ保持構造の組立方法は、略同径の複数枚のレンズを光軸を一致させた状態で1つの保持筒内に組み込み保持したレンズ保持構造の組立方法であって、前記光軸方向の長さが隣接するレンズのコバ面に跨る長さを有する接着剤注入溝を内壁に有するとともに、前記接着剤注入溝が前記内壁に環状に形成されている保持筒の内部に、第1レンズを組み込んだのち、前記接着剤注入溝から接着剤を注入して保持筒内壁と第1レンズコバ面との隙間に接着剤を流し込み、第1レンズを保持筒内に保持する第1工程と、前記第1レンズが保持された保持筒の内部に、第2レンズを組み込んだのち、保持筒内壁と第2レンズコバ面との隙間に接着剤を流し込み、第2レンズを保持筒内に保持する第2工程とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、第1工程において、保持筒の内部に第1レンズを組み込んだのち、接着剤注入溝から接着剤を注入すると、保持筒内壁と第1レンズコバ面との隙間に接着剤が流れ込むため、第1レンズが保持筒内に収納保持される。従って、接着剤注入時に、接着剤を接着剤注入溝内に注入すればよいため、保持筒内壁とレンズコバ面との隙間に接着剤を直接注入する方法に比べ、接着作業性を向上させることができる。しかも、接着剤はレンズの外周縁にはみ出ることが少なく、また、余分に接着剤が注入されたとしても、その余分な接着剤は接着剤注入溝内に溜められレンズの外周縁に流出することがないため、第2工程において、第2レンズを所定位置に精度よく組み込み保持できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本実施形態におけるレンズ組込状態の断面図である。本実施形態のレンズ保持構造であるレンズ境筒は、光学顕微鏡の対物レンズに用いられるもので、保持筒10と、この保持筒10内に組み込み保持された複数枚(2枚)のレンズL1,L2とを備えている。
保持筒10は、図2に示すように、略円筒形状の筒体11を備えている。筒体11には、内壁面基端側(図2中下方側)に内部へ向かって突出しレンズL1を光軸方向から受けるレンズ受け部12が環状に形成されているとともに、内壁面中間位置に光軸方向の長さが隣接するレンズL1,L2のコバ面(外周面)に跨る長さを有する接着剤注入溝13が形成されている。
接着剤注入溝13は、接着剤を注入するためのディスペンサの先端が挿入可能な大きさ、深さを備える大きさで、少なくとも隣接する一方のレンズL1から他方のレンズL2へ向かうに従って、保持筒10の壁内部に向かって傾斜する傾斜面、ここでは、各レンズL1,L2からその中間へ向かうに従って壁内部に向かって傾斜する2つの傾斜面13A,13Bを有する断面V字状に形成されている。接着剤注入溝13の途中には、保持筒10の内外を連通する連通孔14が1または数個形成されている。
レンズL1,L2は、略同径で、かつ、光軸を一致させた状態でかつ互いに接した状態で保持筒10内に組み込まれ保持されている。この例では、凸レンズからなる第1レンズL1と、この第1レンズL1の凸面に接合される凹面を両側面に有する第2レンズL2とが光軸を一致させた状態でかつ互いに密着された状態で保持筒10内に組み込み保持されている。つまり、2枚合わせ接合レンズとして構成されている。
本実施形態のレンズ境筒は、次の手順で組み立てられる。
図3に示すように、第1工程において、保持筒10の内部に、第1レンズL1を組み込んだのち、ディスペンサ21を用いて、接着剤注入溝13に接着剤2を注入して保持筒10内壁と第1レンズL1コバ面との隙間に接着剤2を流し込み、第1レンズL1を保持筒10内に組み込み保持する。
この際、接着剤注入時には、接着剤2を接着剤注入溝13内に注入すればよいため、保持筒10内壁と第1レンズL1コバ面との隙間に接着剤2を直接注入する方法に比べ、接着作業性を向上させることができる。しかも、接着剤は第1レンズL1の外周縁にはみ出ることが少なく、また、余分に接着剤2が注入されたとしても、その余分な接着剤は接着剤注入溝13内に溜められ第1レンズL1の外周縁に流出することがないため、2枚のレンズL1,L2を所定の位置に精度よく組み込み保持できる。
次に、第2工程において、第1レンズL1が保持された保持筒10の内部に、第2レンズL2を組み込んだのち、ディスペンサ21を用いて、接着剤2を保持筒10内壁と第2レンズL2コバ面との隙間に流し込み、第2レンズL2を保持筒10内に組み込み保持する。
この際、第1レンズL1を保持筒10内に組み込み保持させた状態において、次の第2レンズL2を保持筒10内に組み込み、所定位置まで押し込んでいくと、第1,第2レンズL1,L2の間にある空気が連通孔14を通じて保持筒10の外へ逃げるため、第2レンズL2を組み込みやすいうえ、保持筒10内の所定位置に正確に挿入できる。
従って、本実施形態によれば、次の作用効果が期待できる。
(1)保持筒10の内壁には、第1,第2レンズL1,L2のコバ面に跨る長さを有する接着剤注入溝13が形成されているから、第1レンズL1を保持筒10内に組み込んだのち、接着剤2を接着剤注入溝13に注入すると、注入された接着剤2が保持筒10内壁と第1レンズL1コバ面との隙間へ流れ込むため、第1レンズL1が保持筒10内に保持される。
この接着剤注入時に、接着剤を接着剤注入溝13内に注入すればよいため、保持筒10の内壁面とレンズのコバ面との隙間に接着剤を直接注入する方法に比べ、接着作業性を向上させることができる。しかも、接着剤2はレンズの外周縁にはみ出ることが少なく、また、余分に接着剤2が注入されたとしても、その余分な接着剤は接着剤注入溝13内に溜められレンズL1の外周縁に流出することがないため、複数枚のレンズL1,L2を所定の位置に精度よく組み込み保持できる。
(2)接着剤注入溝13が保持筒10の内壁面に環状に形成された構成であるため、たとえば、旋盤などを利用して保持筒10の内壁面に環状の接着剤注入溝13を簡易に、かつ、安価に製作することができる。しかも、接着剤注入溝13が環状であるため、余分な接着剤を十分溜めることができる。
(3)接着剤注入溝13が、隣接する一方の第1レンズL1から他方の第2レンズL2へ向かうに従って、保持筒10の内壁内部に向かって傾斜する傾斜面13Aを有しているから、接着剤注入溝13内に注入された接着剤は、傾斜面13Aを伝わって保持筒10の内壁面と第1レンズL1の外周面との隙間へ流れ込むため、第1レンズL1を保持筒10内に確実に保持することができる。
しかも、接着剤注入溝13は、断面V字状であるから、加工がしやすいうえ、管状のディスペンサ21を保持筒10の開口端から斜めに差し込んで接着剤注入溝13内に位置させる際、V字状の接着剤注入溝13の片方の傾斜面13Bに沿って管状のディスペンサ21を挿入することができるため、ディスペンサ21の先端を接着剤注入溝13の奥まで挿入することができる。よって、接着剤2のはみ出しを確実の防ぐことができる。
(4)接着剤注入溝13には、保持筒10の内外を連通する連通孔14が形成されているから、最初の第1レンズL1を保持筒10内に組み込み保持させた状態において、次の第2レンズL2を保持筒10内に組み込み、所定位置まで押し込んでいくと、第1,第2レンズL1,L2の間にある空気が連通孔14を通じて保持筒10外へ逃げるため、次の第2レンズL2を組み込みやすいうえ、保持筒10内の所定位置に正確に挿入できる。
(5)保持筒10には、第1レンズL1を光軸方向から受けるレンズ受け部12が形成されているから、第1レンズL1、第2レンズL2の光軸方向の位置を一義的にかつ正確に決めることができる。
(6)組立では、第1工程において、保持筒10の内部に第1レンズL1を組み込んだのち、接着剤注入溝13から接着剤2を注入すると、保持筒10の内壁面と第1レンズL1の外周面との隙間に接着剤2が流れ込むため、第1レンズL1が保持筒10内に組み込み保持される。従って、接着剤注入時に、接着剤2を接着剤注入溝13内に注入すればよいため、保持筒10の内壁面と第1レンズの外周面との隙間に接着剤2を注入する方法に比べ、接着作業性の向上させることができる。しかも、接着剤2は第1レンズL1の外周縁にはみ出ることが少なく、また、余分に接着剤2が注入されたとしても、その余分な接着剤は接着剤注入溝13内に溜められ第1レンズL1の外周縁に流出することがないため、第2工程において、第2レンズL2を所定位置に精度よく組み込み保持できる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
たとえば、前記実施形態では、略同径の第1,第2レンズL1,L2を光軸を一致させた状態で1つの保持筒10内に組み込み保持した構造であったが、これに限らず、図4に示すように、3枚のレンズL1,L2,L3を光軸を一致させた状態で1つの保持筒10内に組み込み保持した構造にも適用できる。この場合には、保持筒10の内壁面において、第1レンズL1と第2レンズL2との間、第2レンズL2と第3レンズL3との間に、これらのレンズのコバ面に跨る長さを有する接着剤注入溝13A,13Bが形成されている。
また、前記実施形態では、接着剤注入溝13は、2つの傾斜面13A,13Bを有する
断面V字状の環状溝であったが、これに限らず、図5に示すように、断面矩形状の環状溝
であってもよい
また、前記実施形態では、2枚のレンズL1,L2を互いに接した状態で保持筒10内に保持したが、レンズ間に隙間を持たせて保持するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、略同径の複数枚のレンズL1,L2を光軸を一致させた状態で1つの保持筒10内に組み込み保持した対物レンズのレンズ保持構造としていたが、本発明では、これに限らず、前記レンズ保持構造を備えた一般的な光学顕微鏡などにも適用できる。
本発明は、略同径の複数枚のレンズを光軸を一致させた状態で1つの保持筒内に組み込み保持したレンズ保持構造に利用できる他、対物レンズ、光学顕微鏡などにも利用することができる。
本発明の一実施形態にかかるレンズ保持構造を示す断面図。 同上実施形態の保持筒を示す斜視図。 同上実施形態の組立方法を示す図。 本発明の他の実施形態を示す断面図。 本発明のさらに他の実施形態を示す断面図。 本発明の保持筒の参考例を示す斜視図。 従来のレンズ保持構造例を示す図。 従来のレンズ保持構造の組立方法を示す図。 従来のレンズ保持構造の他の組立方法を示す図。
符号の説明
10…保持筒
11…筒体
13…接着剤注入溝
13A,13B…傾斜面
14…連通孔
15…接着剤注入溝
21…ディスペンサ
L1…第1レンズ
L2…第2レンズ
L3…第3レンズ。

Claims (8)

  1. 略同径の複数枚のレンズを光軸を一致させた状態で1つの保持筒内に組み込み保持したレンズ保持構造において、
    前記保持筒の内壁には、前記光軸方向の長さが隣接するレンズのコバ面に跨る長さを有する接着剤注入溝が形成され、
    前記接着剤注入溝は、前記保持筒の内壁に環状に形成されていることを特徴とするレンズ保持構造。
  2. 請求項1に記載のレンズの保持構造において、前記接着剤注入溝は、隣接する一方のレンズから他方のレンズへ向かうに従って、前記保持筒の壁内部に向かって傾斜する傾斜面を有していることを特徴とするレンズ保持構造。
  3. 請求項2に記載のレンズ保持構造において、前記接着剤注入溝は、断面V字状であることを特徴とするレンズ保持構造。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のレンズ保持構造において、前記接着剤注入溝には、前記保持筒の内外を連通する連通孔が形成されていることを特徴とするレンズ保持構造。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載のレンズ保持構造において、前記保持筒の基端側には、レンズの光軸方向を受けるレンズ受け部が形成されていることを特徴とするレンズ保持構造。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載のレンズ保持構造を備えた対物レンズ。
  7. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載のレンズ保持構造を備えた光学顕微鏡。
  8. 略同径の複数枚のレンズを光軸を一致させた状態で1つの保持筒内に組み込み保持したレンズ保持構造の組立方法であって、
    前記光軸方向の長さが隣接するレンズのコバ面に跨る長さを有する接着剤注入溝を内壁に有するとともに、前記接着剤注入溝が前記内壁に環状に形成されている保持筒の内部に、第1レンズを組み込んだのち、前記接着剤注入溝から接着剤を注入して保持筒内壁と第1レンズコバ面との隙間に接着剤を流し込み、第1レンズを保持筒内に保持する第1工程と、
    前記第1レンズが保持された保持筒の内部に、第2レンズを組み込んだのち、保持筒内壁と第2レンズコバ面との隙間に接着剤を流し込み、第2レンズを保持筒内に保持する第2工程とを備えることを特徴とするレンズ保持構造の組立方法。
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