JP4117797B2 - 光コネクタ組立体及びその製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、光ファイバの端末に端面突合せ型の光コネクタを取り付けた光コネクタ組立体及びその製造方法に関する。
図6を参照するに、光コネクタ101は、例えば光ファイバ素線103の端末に取り付けられる。
光ファイバ素線103は、通常0.125mmφの裸光ファイバ105に樹脂からなる被覆部107を施した外径0.25mmφの光ファイバである。この光ファイバ素線103の先端が露出するようにルースチューブ109に挿入される。
ルースチューブ109の端部から露出している光ファイバ素線103の被覆部107を除去して、図6に示されているように裸光ファイバ105が露出される。その後、露出している裸光ファイバ105とルースチューブ109との境界が接着剤111で仮止め(「目止め」ともいう)固定され、ルースチューブ付き光ファイバ113が作成される。
なお、上記のルースチューブ109は、その外径が0.95〜0.98mmφで、内径が0.4〜0.5mmφである。つまり、ルースチューブ109に光ファイバ素線103を挿入する作業が容易にできるようにするために、光ファイバ素線103の約0.25mmφの外径に対し、内径が約0.4〜0.5mmφという大きなルースチューブ109が用いられている。
また、光コネクタ101には、裸光ファイバ105を挿入して固定するための貫通孔115(微細孔)を有するフェルール117と、このフェルール117の後端部を収容するためのフェルール収納孔119を前方端側に有すると共に後方端側にルースチューブ付き光ファイバ113を収容固定するための光ファイバ収納孔121を有するフェルール保持部材123と、からなるフェルール組立体125が備えられている。すなわち、フェルール組立体125は、フェルール117の後端部がフェルール保持部材123の前方端側のフェルール収納孔119に圧入されて一体的に固定されて構成されている。
なお、上記のフェルール117は、ジルコニア等のセラミックから形成され、前記貫通孔115(微細孔)はフェルール117の中心軸線に沿って貫通されている。また、上記のフェルール保持部材123にはフランジ部127が備えられている。
上記のフェルール組立体125には、予め接着剤111がフェルール117の後端部とフェルール保持部材123の内部の境界部分に注入されている。
次いで、ルースチューブ付き光ファイバ113が、図7に示されているように、フェルール保持部材123の後端側の光ファイバ収納孔121から挿入されてルースチューブ109の端部から露出した裸光ファイバ105がフェルール117の貫通孔115に挿入されることにより、光ファイバ素線103の裸光ファイバ105以外の被覆部107及びルースチューブ109が、予め注入された接着剤111によってフェルール保持部材123の後端側の光ファイバ収納孔121の内部でフェルール117の後端部に接着固定される。このようにして、光ファイバ素線103の端末に取り付けた光コネクタ101の組立体が製造される(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−337766号公報
ところで、従来の光コネクタ101の組立体においては、光ファイバ素線103の約0.25mmφの外径に対し、ルースチューブ109の内径が約0.4〜0.5mmφとギャップ(間隙)があるために、接着剤111で仮止めする際にルースチューブ109の中心(軸心)に位置するように光ファイバ素線103を固定するのが難しいという問題があり、図7に示されているように通常はその殆どがルースチューブ109の軸心に対し偏心した状態で仮止め固定されている。
したがって、上記のように光ファイバ素線103がルースチューブ109の軸心に対し偏心して固定されているため、裸光ファイバ105がフェルール117の貫通孔115に挿入される際に、図7に示されているようにフェルール117の端部で裸光ファイバ105が局部的に曲げられる(マイクロベンディング)ことになり、引抜き強度(引張強度)が低下すると共に目的の光特性を得られなくなるという問題がある。
また、フェルール117とフェルール保持部材123の光ファイバ収納孔121内に充填されている接着剤111がルースチューブ109と光ファイバ素線103との間隙に入り込み、ルースチューブ109の内壁面を伝わってルースチューブ109の後端から接着剤111が漏出して硬化するために柔軟性が低下する。そのために、特にフェルール保持部材123の後端から後方にあるルースチューブ109内の光ファイバ素線103の曲げ特性が低下し、光ファイバ素線103が折れてしまうという問題点があった。
以上のように、従来の光コネクタ101の組立体及びその製造方法では、ルースチューブ付き光ファイバ113の光学特性及び引抜き強度などの機械的強度特性が共に満足できるものではなかった。
この発明は上述の課題を解決するためになされたものである。
この発明の光コネクタ組立体は、裸光ファイバを挿入固定するための裸光ファイバ挿通孔を有するフェルールと保護被覆された光ファイバ素線を収納固定するための被覆光ファイバ収納孔を有するフェルール保持部材とからなるフェルール組立体と、前記フェルール組立体を内部に挿通して装着するハウジング部と、前記光ファイバ素線を挿入する作業が容易にできるようにするために、前記光ファイバ素線の外径に対し内径が大きなルースチューブの先端に裸光ファイバが突出されると共にルースチューブ内に間隙をもって前記光ファイバ素線を挿通し、前記ルースチューブの外側からカシメ部材で前記光ファイバ素線をルースチューブのほぼ軸心に位置するように一様に縮径して固定したルースチューブ付き光ファイバとを備え、前記ルースチューブ付き光ファイバの先端に突出させた前記裸光ファイバが前記裸光ファイバ挿通孔に挿通及び接着固定され、且つ前記ルースチューブ付き光ファイバの前記裸光ファイバ以外の前記光ファイバ素線および前記ルースチューブが前記被覆光ファイバ収納孔に挿入及び接着固定されると共に、前記カシメ部材をハウジング部内に位置させて装着しことを特徴とするものである。
この発明の光コネクタ組立体の製造方法は、保護被覆された光ファイバ素線を挿入する作業が容易にできるようにするために、前記光ファイバ素線の外径に対し内径が大きなルースチューブ内に前記光ファイバ素線を挿通し、前記ルースチューブの外側からカシメ部材で前記光ファイバ素線をルースチューブのほぼ軸心に位置するように一様に縮径して固定すると共に、前記ルースチューブの先端に裸光ファイバを突出させてルースチューブ付き光ファイバを形成する工程と、前記裸光ファイバを挿入固定するための裸光ファイバ挿通孔を有するフェルールと前記光ファイバ素線を収納固定するための被覆光ファイバ収納孔を有するフェルール保持部材とからなるフェルール組立体の前記裸光ファイバ挿通孔と前記被覆光ファイバ収納孔に予め接着剤を注入し、前記ルースチューブ付き光ファイバの先端に突出させた前記裸光ファイバを前記裸光ファイバ挿通孔に挿通及び接着固定し、且つ前記ルースチューブ付き光ファイバの前記裸光ファイバ以外の前記光ファイバ素線および前記ルースチューブを前記被覆光ファイバ収納孔に挿入及び接着固定する工程と、前記フェルール組立体に接着固定された前記ルースチューブ付き光ファイバをハウジング部の内部に挿通して装着する際に、前記カシメ部材をハウジング部内に位置させてハウジング部内に装着する工程と、を有することを特徴とするものである。
この発明の光コネクタ組立体の製造方法は、保護被覆された光ファイバ素線を挿入する作業が容易にできるようにするために、前記光ファイバ素線の外径に対し内径が大きなルースチューブ内に前記光ファイバ素線を挿通し、前記ルースチューブの外側からカシメ部材で前記光ファイバ素線をルースチューブのほぼ軸心に位置するように一様に縮径して固定すると共に、前記ルースチューブの先端に裸光ファイバを突出させてルースチューブ付き光ファイバを形成する工程と、前記裸光ファイバを挿入固定するための裸光ファイバ挿通孔を有するフェルールと前記光ファイバ素線を収納固定するための被覆光ファイバ収納孔を有するフェルール保持部材とからなるフェルール組立体をハウジング部の内部に挿通して装着する工程と、前記フェルールの裸光ファイバ挿通孔と被覆光ファイバ収納孔に予め接着剤を注入し、前記ルースチューブ付き光ファイバの先端に突出させた前記裸光ファイバを前記裸光ファイバ挿通孔に、及び、前記ルースチューブ付き光ファイバの前記裸光ファイバ以外の前記光ファイバ素線および前記ルースチューブを前記被覆光ファイバ収納孔に、それぞれ挿入及び接着固定する際に、前記カシメ部材をハウジング部内に位置させて接着固定する工程と、を有することを特徴とするものである。
以上のごとき課題を解決するための手段から理解されるように、この発明によれば、ルースチューブがカシメ部材によって一様に縮径されてルースチューブと光ファイバ素線が固定されるため、ルースチューブ内で光ファイバ素線が偏心することがない。このため、ルースチューブ付き光ファイバをフェルールに挿入して固定する際に、光ファイバ素線が局部的に曲げられる(マイクロベンディングする)こともなく、優れた光特性及び引き抜き強度(引張強度)特性が得られる。さらに、光コネクタの組立工程においてルースチューブ内の接着剤がカシメ部材から後方へ漏出しないことと、カシメ部材がハウジング部内に位置することから、ハウジング部より後方に位置するルースチューブの部分で柔軟性が損なわれることがないので、光ファイバの断線を防止することができる。また、その結果として、光コネクタ組立体の製造時の組立作業性の向上と光コネクタ組立体の品質の向上を図ることができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1及び図2を参照するに、この実施の形態に係る光コネクタ組立体1は光ファイバ先端を突き合わせ接続可能に成端するLC形光コネクタと称するもので、通常は光ファイバ素線3のような薄い保護被覆層が形成された光ファイバの端末に取り付けられる。
光ファイバ素線3は、図3(A)に示されているように通常0.125mmφの裸光ファイバ5に薄層の樹脂が被覆された外径0.25mmφの光ファイバである。この光ファイバ素線3をの先端が突出するようにルースチューブ9に挿入する。
その後、カシメ部材としての例えば金属製のカシメパイプ11が上記のルースチューブ9の外側の所定位置に嵌挿されてから例えば専用工具を用いてカシメられる。前記カシメパイプ11の部分ではルースチューブ9が潰されて光ファイバ素線3とルースチューブ9とが密着した状態に固定され、その後ルースチューブ9から突出した光ファイバ3の被覆7が除去されてルースチューブ付き光ファイバ13が作成される。
なお、上記のルースチューブ9は、その外径が0.95〜0.98mmφで、内径が0.4〜0.5mmφである。つまり、ルースチューブ9に光ファイバ素線3を挿入する作業が容易にできるようにするために、光ファイバ素線3の約0.25mmφの外径に対し、内径が約0.4〜0.5mmφという大きなルースチューブ9が用いられている。
また、光コネクタ組立体1は、裸光ファイバ5を挿入して固定するためのフェルール15と、このフェルール15の後端部に一体的に固定されるフェルール保持部材17と、からなるフェルール組立体19と、前記フェルール保持部材17の後部の外周に被せて後方に長く延びるテフロン(商標名)チューブ21と、フェルール保持部材17を一体的に備えた前記フェルール15を内部に挿通する装着穴23及び当該装着穴23より大径の挿孔25を後部に備えたハウジング部としての例えばプラグハウジング27と、プラグハウジング27の挿孔25に挿入されるスプリング29と、プラグハウジング27の挿孔25に挿入して前記スプリング29の付勢力によって図示しないロック機構によりプラグハウジング27に固定してハウジング部の一部を構成する円筒形状のストップリング31と、このストップリング31の後部に嵌着するゴム状の樹脂などからなるブーツ33と、から構成されている。
なお、ルースチューブ付き光ファイバ13は、上記のルースチューブ9がフェルール保持部材17、テフロン(商標名)チューブ21、ストップリング31、ブーツ33の内部に挿通され、ルースチューブ9の端部から露出した裸光ファイバ5がフェルール15に挿通されて接着固定されている。
上記の各部材についてより詳しく説明すると、フェルール15は、ジルコニア等のセラミックから形成され、裸光ファイバ5を挿入して固定するための裸光ファイバ挿通孔35(微細孔)が中心軸線に沿って後端面から接合端面37に亘って貫通されている断面円形のスリーブである。なお、後端面の中央には例えばテーパ状の凹部39が設けられている。
また、フェルール保持部材17は、前方端側に前記フェルール15の後端部を収容するためのフェルール収納孔41を有すると共に後方端側にルースチューブ付き光ファイバ13を収容固定するための被覆光ファイバ収納孔43を有する。さらに、フェルール保持部材17の前端の外側には第1フランジ部45を有し、後端の外側には図2に示されているように第2フランジ部47を有する。なお、フェルール保持部材17は、プラグハウジング27内にフェルール15を位置決め支持するものであり、金属やプラスチック等の十分な剛性を有する素材から形成される。
なお、フェルール組立体19は、上記のフェルール15の後端部がフェルール保持部材17のフェルール収納孔41に接着や圧入により一体的に固定して構成されている。
なお、被覆光ファイバ収納孔43や裸光ファイバ挿通孔35の径は、ルースチューブ9の径や裸光ファイバ5の径よりも若干(数μm)大きい程度である。また、ストップリング31はフェルール保持部材17と同様に、金属やプラスチック等の十分な剛性を有する素材から形成され、ハウジング部の一部を構成する。
次に、上記の光コネクタ組立体1の製造方法について説明する。
第1の光コネクタ組立方法としては、図3(A),(B)に示されているように、外径0.25mmφの光ファイバ素線3の先端が露出するようにルースチューブ9に挿入される。なお、ルースチューブ9は、前述したように光ファイバ素線3を挿入する作業が容易にできるようにするために、光ファイバ素線3の約0.25mmφの外径に対し、内径が約0.4〜0.5mmφという大きな間隙を有するものが用いられている。
さらに、図3(B),(C)に示されているように、カシメ部材としての例えば金属製のカシメパイプ11が上記のルースチューブ9の外側の所定位置に嵌挿されてから、図3(D)に示されているように、例えば専用工具を用いてカシメが行われる。前記カシメパイプ11の部分ではルースチューブ9が潰されて光ファイバ素線3と密着した状態に固定される。なお、カシメパイプ11の所定位置とは、ルースチューブ付き光ファイバ13が光コネクタ組立体1の内部に挿通されたときにハウジング部を構成するストップリング31の内側に位置するように予め設定されている。
次に、図3(E)に示されているように、ルースチューブ9の端部から露出している光ファイバ素線3の被覆7を除去して裸光ファイバ5が露出される。以上のようにしてルースチューブ付き光ファイバ13が形成される。
図4(A)を参照するに、フェルール組立体19がフェルール15とフェルール保持部材17を一体に固定して組み立てられており、前記フェルール15の後端部とフェルール保持部材17の内部の境界部分(凹部39の付近)に例えばエポキシ系の接着剤49が予め注入されている。さらに、フェルール保持部材17の第2フランジ部47付近の後部の外周にはテフロン(商標名)チューブ21が嵌挿されて後方に長く延びている。
次に、図3(E)の状態のルースチューブ付き光ファイバ13は、テフロンチューブ21の後端からフェルール保持部材17の光ファイバ収納孔43へ挿入されて、図4(B)に示されているようにルースチューブ9の端部から露出した裸光ファイバ5がフェルール15の光ファイバ挿通孔35に挿入される。
被覆光ファイバ収納孔43と裸光ファイバ挿通孔35との間には、テーパ状の凹部39が設けられているので、被覆光ファイバ収納孔43から裸光ファイバ挿通孔35への裸光ファイバ5の挿入は円滑になされる。予め注入された接着剤49によって、裸光ファイバ5がフェルール15の裸光ファイバ挿通孔35に接着固定されると共に、裸光ファイバ5以外の光ファイバ素線3及びルースチューブ9が被覆光ファイバ収納孔43の内部でフェルール15の後端部に接着固定される。以上のようにして光ファイバ付きフェルール15が形成される。
図1並びに図4(C)を参照するに、上記の光ファイバ付きフェルール15はプラグハウジング27の装着穴23に挿通されてフェルール保持部材17の第1フランジ部45が挿孔25に突き当たって装着される。さらに、スプリング29と、予めブーツ33を装着したストップリング31がプラグハウジング27の挿孔25に挿入される。
また、ストップリング31とプラグハウジング27には互いに連結するためのロック機構が設けられている。すなわち、プラグハウジング27の側壁には係合穴部51が設けられ、ストップリング31の外周には前記係合穴部51に係合可能な突起部53が外側へ伸縮自在に設けられている。したがって、ストップリング31がスプリング29の付勢力により後方へ押し戻されることにより、ストップリング31の突起部53がプラグハウジング27の係合穴部51に係合してロックされる。このようにして、ルースチューブ付き光ファイバ13の端末に取り付けた光コネクタ組立体1が製造される。
なお、ストップリング31を外すには突起部53を外側から内方へ押してロックを解除してストップリング31をプラグハウジング27から引き抜くことができる。
また、フェルール15の接合端面37は、後工程で研磨されることにより、この接合端面37および裸光ファイバ5の先端面に目的の形状が得られる。
以上のように、この実施の形態の光コネクタ組立体1は、カシメパイプ11がルースチューブ9の所定位置に装着されて外方から均一な状態で縮径されるので、光ファイバ素線3がルースチューブ9のほぼ軸心に位置するように一様に固定されるために光ファイバ素線3の偏心が生じない。そのため、ルースチューブ9がフェルール保持部材17の内部へ挿入される時に裸光ファイバ5が偏心することなく、フェルール15の裸光ファイバ挿通孔35にスムーズに挿入させることができる。
したがって、従来のようなフェルール15の端部で裸光ファイバ5にマイクロベンディングが生じる事態を避けることができる。すなわち、光ファイバ素線3の偏心や断線が無くなるので、光学特性を向上させることができる。
また、ルースチューブ9に対する光ファイバ素線3の偏心を気にする必要が無く組立作業が容易にできるために生産性を向上させることができる。
また、カシメパイプ11の部分ではルースチューブ9が潰されて光ファイバ素線3と密着した状態となっているので、接着剤49はルースチューブ9の内壁面を伝わってカシメチューブ11の部分より後方へ流れない。つまり、接着剤49の這い上がりを一定の位置で止めることができる。
しかも、ルースチューブ9の前方端からカシメチューブ11までの間で接着剤49がルースチューブ9の中で硬化しても、カシメチューブ11は強度部材であるストップリング31の内部に位置しているために光ファイバ素線3に曲げ応力が加わる恐れがないので、従来のように光ファイバ素線3が折れるなどの問題が何ら生じない。
また、ストップリング31より後方の部分においてもルースチューブ9の中に接着剤49が流れ込むことがないため、光ファイバ素線3及びルースチューブ9の柔軟性が失われるといったことがない。従って、従来のようにルースチューブ9内を伝わって漏出する接着剤によってストリップリング31より後方の光ファイバ素線3の柔軟性が損われて折れてしまうといった事態を避けることができる。つまり、接着剤49の這い上がりによる曲げ特性の低下を防ぐことができる。
また、カシメパイプ11により光ファイバ素線3に対する固定力が増すために、引っ張りに対する強度も向上させることができる。この本発明による効果を確認するために引張荷重試験を行った結果、従来の光コネクタ組立体では、引張荷重が250gfのときは全数合格となるが、引張荷重が500gfのときは50%が不合格となる結果が得られた。これに対して本発明の実施の形態の光コネクタ組立体1では、引張荷重が250gf、500gfのいずれのときも全数合格となる優れた結果が得られた。
次に、第2の光コネクタ組立方法について説明する。図3(A)〜(D)までは前述した第1の光コネクタ組立体1の製造工程と同様であるので詳細な説明は省略し、それに続く製造工程について説明する。
図1及び図5を参照するに、予めフェルール組立体19がフェルール15とフェルール保持部材17を一体に固定して組み立てられており、フェルール保持部材17の第2フランジ部47の後部の外周にはテフロン(商標)チューブ21が嵌挿されて後方に長く延びている。前記フェルール15はプラグハウジング27の装着穴23に挿通されてフェルール保持部材17の第1フランジ部45が挿孔25に突き当たって装着される。
さらに、プラグハウジング27の装着穴23にスプリング29とストップリング31が挿入されて、図4(C)で示されたものと同様のロック機構によりストップリング31の突起部53がプラグハウジング27の係合穴部51に係合してスプリング29の付勢力によりロックされる。
また、フェルール15の後端部とフェルール保持部材17の内部の境界部分(凹部39の付近)には、予め例えばエポキシ系の接着剤49が注入される。
次に、図3(E)の状態のルースチューブ付き光ファイバ13が、上記のテフロン(商標)チューブ21の後端からフェルール保持部材17の光ファイバ収納孔43へ挿入されて、ルースチューブ9の端部から露出した裸光ファイバ5がフェルール15の光ファイバ挿通孔35に挿入される。
被覆光ファイバ収納孔43と裸光ファイバ挿通孔35との間には、テーパ状の凹部39が設けられているので、被覆光ファイバ収納孔43から光ファイバ挿通孔35への裸光ファイバ5の挿入は円滑になされる。予め注入された接着剤49によって、裸光ファイバ5がフェルール15の光ファイバ挿通孔35に接着固定されると共に、裸光ファイバ5以外の光ファイバ素線3がフェルール保持部材17の後端側の被覆光ファイバ収納孔43の内部でフェルール15の後端部に接着固定される。
次いで、ブーツ33の穴部33Aにルースチューブ付き光ファイバ13の後端部を挿通するようにして前記ブーツ33がストップリング31の後端部に嵌着される。
なお、この第2の光コネクタ組立方法による光コネクタ組立体1は、前述した第1の光コネクタ組立方法による光コネクタ組立体1と同じ構成であり、作用、効果も同じであるので、詳細な説明は省略する。
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。この実施の形態では光コネクタ組立体1としてLC形光コネクタを例にとって説明したが、JIS C 5983に制定されるいわゆるMU形光コネクタ(Muniature-Unit coupling optical fiber connector)、JIS C 5970に制定されるいわゆるFC形光コネクタ(Fiber transmission system optical Connector)、JIS C 5973に制定されるいわゆるSC形光コネクタなどにも適用可能である。また、ルースチューブに挿入可能な光ファイバとして光ファイバ素線を例にとって説明したが、ルースチューブに挿入可能な光ファイバであれば光ファイバ素線以外に対しても適用可能である。
この発明の実施の形態の光コネクタ組立体の断面図である。 図1のカシメパイプ付近の拡大図である。 (A)〜(E)は、この発明の実施の形態の第1及び第2の光コネクタ組立体の製造工程の共通部分を示す概略説明図である。 (A)〜(C)は、図3の続きの第1の光コネクタ組立体の製造工程を示す概略説明図である。 図3の続きの第2の光コネクタ組立体の製造工程を示す概略説明図である。 従来の光コネクタの製造工程の概略説明図である。 図6に続く光コネクタの製造工程の概略説明図である。
符号の説明
1 光コネクタ組立体
3 光ファイバ素線
5 裸光ファイバ
7 被覆
9 ルースチューブ
11 カシメパイプ(カシメ部材)
13 ルースチューブ付き光ファイバ
15 フェルール
17 フェルール保持部材
19 フェルール組立体
21 テフロンチューブ
23 装着穴
25 挿孔
27 プラグハウジング(ハウジング部)
29 スプリング
31 ストップリング(ハウジング部)
35 裸光ファイバ挿通孔
39 凹部
41 フェルール収納孔
43 被覆光ファイバ収納孔
49 接着剤

Claims (3)

  1. 裸光ファイバを挿入固定するための裸光ファイバ挿通孔を有するフェルールと保護被覆された光ファイバ素線を収納固定するための被覆光ファイバ収納孔を有するフェルール保持部材とからなるフェルール組立体と、
    前記フェルール組立体を内部に挿通して装着するハウジング部と、
    前記光ファイバ素線を挿入する作業が容易にできるようにするために、前記光ファイバ素線の外径に対し内径が大きなルースチューブの先端に裸光ファイバが突出されると共にルースチューブ内に間隙をもって前記光ファイバ素線を挿通し、前記ルースチューブの外側からカシメ部材で前記光ファイバ素線をルースチューブのほぼ軸心に位置するように一様に縮径して固定したルースチューブ付き光ファイバとを備え、
    前記ルースチューブ付き光ファイバの先端に突出させた前記裸光ファイバが前記裸光ファイバ挿通孔に挿通及び接着固定され、且つ前記ルースチューブ付き光ファイバの前記裸光ファイバ以外の前記光ファイバ素線および前記ルースチューブが前記被覆光ファイバ収納孔に挿入及び接着固定されると共に、前記カシメ部材をハウジング部内に位置させて装着しことを特徴とする光コネクタ組立体。
  2. 保護被覆された光ファイバ素線を挿入する作業が容易にできるようにするために、前記光ファイバ素線の外径に対し内径が大きなルースチューブ内に前記光ファイバ素線を挿通し、前記ルースチューブの外側からカシメ部材で前記光ファイバ素線をルースチューブのほぼ軸心に位置するように一様に縮径して固定すると共に、前記ルースチューブの先端に裸光ファイバを突出させてルースチューブ付き光ファイバを形成する工程と、
    前記裸光ファイバを挿入固定するための裸光ファイバ挿通孔を有するフェルールと前記光ファイバ素線を収納固定するための被覆光ファイバ収納孔を有するフェルール保持部材とからなるフェルール組立体の前記裸光ファイバ挿通孔と前記被覆光ファイバ収納孔に予め接着剤を注入し、前記ルースチューブ付き光ファイバの先端に突出させた前記裸光ファイバを前記裸光ファイバ挿通孔に挿通及び接着固定し、且つ前記ルースチューブ付き光ファイバの前記裸光ファイバ以外の前記光ファイバ素線および前記ルースチューブを前記被覆光ファイバ収納孔に挿入及び接着固定する工程と、
    前記フェルール組立体に接着固定された前記ルースチューブ付き光ファイバをハウジング部の内部に挿通して装着する際に、前記カシメ部材をハウジング部内に位置させてハウジング部内に装着する工程と、
    を有することを特徴とする光コネクタ組立体の製造方法。
  3. 保護被覆された光ファイバ素線を挿入する作業が容易にできるようにするために、前記光ファイバ素線の外径に対し内径が大きなルースチューブ内に前記光ファイバ素線を挿通し、前記ルースチューブの外側からカシメ部材で前記光ファイバ素線をルースチューブのほぼ軸心に位置するように一様に縮径して固定すると共に、前記ルースチューブの先端に裸光ファイバを突出させてルースチューブ付き光ファイバを形成する工程と、
    前記裸光ファイバを挿入固定するための裸光ファイバ挿通孔を有するフェルールと前記光ファイバ素線を収納固定するための被覆光ファイバ収納孔を有するフェルール保持部材とからなるフェルール組立体をハウジング部の内部に挿通して装着する工程と、
    前記フェルールの裸光ファイバ挿通孔と被覆光ファイバ収納孔に予め接着剤を注入し、前記ルースチューブ付き光ファイバの先端に突出させた前記裸光ファイバを前記裸光ファイバ挿通孔に、及び、前記ルースチューブ付き光ファイバの前記裸光ファイバ以外の前記光ファイバ素線および前記ルースチューブを前記被覆光ファイバ収納孔に、それぞれ挿入及び接着固定する際に、前記カシメ部材をハウジング部内に位置させて接着固定する工程と、
    を有することを特徴とする光コネクタ組立体の製造方法。
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