JP2010072172A - 光ケーブルコネクタおよび光ファイバケーブルと光ケーブルコネクタとの結合体 - Google Patents

光ケーブルコネクタおよび光ファイバケーブルと光ケーブルコネクタとの結合体 Download PDF

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昭弘 永渕
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武史 相沢
Hiroyoshi Maeso
宏芳 前岨
Hiroki Hirai
宏樹 平井
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Abstract

【課題】光ファイバケーブルと光ケーブルコネクタの結合強度を高めることができる光ケーブルコネクタおよび光ファイバケーブルと光ケーブルコネクタの結合体を提供する。
【解決手段】光ファイバ素線11と光ファイバ素線を補強するテンションメンバ12a,12b,12cを有しシース材13により光ファイバ素線とテンションメンバとが一体化される光ファイバケーブル1a,1bと、略環状に形成される第一の支持部材と、略環状に形成される第二の支持部材とを備え、光ファイバケーブルの先端部はテンションメンバの先端がシース材の先端から突出するとともにテンションメンバの先端が光ファイバケーブルの後端側に折り返され、第一の支持部材が折り返されたテンションメンバの内側に配設されるとともに、第二の支持部材が折り返されたテンションメンバの外側に配設されて、折り返されたテンションメンバが第一の支持部材と第二の支持部材との間に挟持される。
【選択図】図4

Description

本発明は、光ファイバケーブル同士を光通信可能に接続する光ケーブルコネクタと、光ファイバケーブルと光ケーブルコネクタとの結合体に関するものであり、特に好適には、自動車などの車両の内部に配索される光ファイバケーブルの光ケーブルコネクタと、光ファイバケーブルと光ケーブルコネクタとの結合体に関するものである。
自動車などの車両においては、搭載される電装機器の増加に伴い、車両内部での情報通信量が増加してきている。光ファイバを用いる光ファイバケーブルは、電線に比較して、多量の情報を高速に通信することができる。このため、車両内部での情報通信量の増加対策として、情報通信媒体を電線から光ファイバケーブルに置き換えるという対策が採られるようになってきている。このように、車両内部において、光ファイバケーブルが配索されることが多くなってきている。
光ファイバケーブル同士(または光ファイバ素線同士)の接続には、一般的に光ケーブルコネクタが使用されている。ここでいう光ケーブルコネクタは、「光コネクタ」、「光ファイバコネクタ」と称することもある。具体的には、光ファイバケーブルの末端部に光ケーブルコネクタが結合・装着される。そして、光ケーブルコネクタ同士が物理的に接続される。これにより、光ファイバケーブル同士が、光学的に(すなわち、光信号を伝達可能に)接続される。
光ファイバケーブルと光ケーブルコネクタとの結合構造としては、たとえば、特許文献1に記載されるような構成が提案されている。簡単に説明すると次のとおりである。この光ケーブルコネクタのコネクタハウジングには、光ファイバケーブルを挿通可能なケーブル収容孔が形成される。さらにコネクタハウジングには、前記ケーブル収容孔に連通するスリット部が形成される。そして、ケーブル収容孔に光ファイバケーブルが挿通され、その状態で、スリット部にケーブル保持部材が装着される。
このように、ケーブル保持部材によって、光ファイバケーブルのシース材(被覆材)が挟圧されて保持される。したがって、光ファイバケーブルが、光ケーブルコネクタのハウジングから抜脱困難に保持される。また、光ファイバケーブルが保持されることにより、光ファイバケーブルが、その軸線方向に位置決めされる。
ところで、自動車などの車両の内部に光ファイバケーブルを配索する作業において、光ファイバケーブルに引っ張り力が加わることがある。たとえば、配索作業のために、光ファイバケーブルや光ファイバケーブルに装着された光ケーブルコネクタが引っ張られることがある。そうすると、光ファイバケーブルが光ケーブルコネクタのハウジングから抜脱するような外力が加わることがある。また、光ファイバケーブルがハウジング内において位置ずれを起こすような外力が加わることがある。このほか、車両の走行時の振動などによっても、同様な外力が加わることがある。このため、特に自動車などの車両用の光ケーブルコネクタは、光ファイバケーブルに強固に装着されて結合していることが好ましい。
しかしながら、前記特許文献1に記載の光ケーブルコネクタは、車両などに適用すると、光ファイバケーブルと光ケーブルコネクタとの結合強度が不充分となることがある。前記光ケーブルコネクタは、光ファイバケーブルのシース材が、ケーブル保持部材により外部から挟圧されるという構成を有する。すなわち、光ファイバケーブルのシース材とケーブル保持部材の当接面との間にはたらく摩擦力によって、光ファイバケーブルがコネクタハウジングから抜脱困難に保持されるものである。したがって、この摩擦力が小さい場合(または小さくなった場合)や、摩擦力を越える引っ張り力が加わった場合には、光ファイバケーブルがコネクタハウジングから抜脱したり、光ケーブルコネクタがコネクタハウジングの内部において位置ずれを起こしたりするおそれがある。
このように、特許文献1に記載の構成では、引っ張り力などが加わった場合において、光ファイバケーブルがコネクタハウジングから抜脱するおそれや、位置ずれを起こすおそれがある。そして光ファイバケーブルの抜脱や位置ずれによって、光信号の送受信の信頼性が低下することがある。
特開2002−333548号公報
上記実情に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、光ファイバケーブルと光ケーブルコネクタの結合強度を高めることができる光ケーブルコネクタおよび光ファイバケーブルと光ケーブルコネクタの結合体を提供すること、または、光ファイバケーブルと光ケーブルコネクタの結合強度を高めることにより、光ファイバの位置ずれや光ファイバケーブルの抜脱を、抑制もしくは防止できる光ケーブルコネクタおよび光ファイバケーブルと光ケーブルコネクタの結合体を提供すること、または、光ファイバケーブルと光ケーブルコネクタの結合強度を高めることにより、光ファイバによる光信号の送受信の信頼性が高い光ケーブルコネクタおよび光ファイバケーブルと光ケーブルコネクタの結合体を提供することである。
前記課題を解決するため、本発明は、光ファイバ素線と該光ファイバ素線を補強するテンションメンバを有しシース材により前記光ファイバ素線と前記テンションメンバとが一体化される光ファイバケーブルと、略環状に形成される第一の支持部材と、略環状に形成される第二の支持部材とを備え、前記光ファイバケーブルの先端部は前記テンションメンバの先端が前記シース材の先端から突出するとともに前記テンションメンバの先端が前記光ファイバケーブルの後端側に折り返され、前記第一の支持部材が前記折り返されたテンションメンバの内側に配設されるとともに、前記第二の支持部材が前記折り返されたテンションメンバの外側に配設されて、前記折り返されたテンションメンバが前記第一の支持部材と前記第二の支持部材との間に挟持されることを要旨とするものである。
ここで、前記第一の支持部材と前記第二の支持部材が装着された前記光ファイバケーブルの先端部を収容可能なコネクタハウジングを備え、該コネクタハウジングには前記第一の支持部材と前記第二の支持部材の少なくともいずれか一方に係合して前記光ファイバケーブルの軸線方向への移動を規制する構成であっても良い。
本発明によれば、第一の支持部材と第二の支持部材との間にテンションメンバが挟持されることにより、光ファイバケーブルが保持される。すなわち、光ファイバ素線の補強部材であるテンションメンバが、直接的に第一の支持部材と第二の支持部材によって保持される。このため、従来の光ケーブルコネクタのようなケーブル保持部材によって光ファイバケーブルを外部から挟圧する構成と比較すると、光ファイバケーブルと光ファイバケーブルに当接する部材(本発明でいうところの第一の支持部材および第二の支持部材)との結合強度の向上を図ることができる。
そして、前記第一の支持部材と前記第二の支持部材が装着された前記光ファイバケーブルの先端部を収容可能なコネクタハウジングを備え、コネクタハウジングには前記第二の支持部材に係合する構成であれば、光ファイバケーブルと光ケーブルコネクタとの引っ張り力に対する強度の向上を図ることができる。そして光ファイバケーブルと光ケーブルコネクタとの引っ張り力に対する強度が向上するから、光ファイバケーブルがコネクタハウジングから抜脱することや、光ファイバケーブルがコネクタハウジング内において軸線方向に位置ずれすることを防止または抑制できる。その結果、配索作業時に引っ張り力が加わる場合や、使用時に(車両の走行などによって)振動などする場合であっても、光信号の送受信の信頼性を確保することができる。
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかる光ケーブルコネクタに好適に適用できる光ファイバケーブルの断面構造を、模式的に示した断面図である。以下の説明においては、本発明の実施形態にかかる光ケーブルコネクタに好適に適用できる光ファイバケーブルを、単に「光ファイバケーブル」と称することがある。図1に示すように、光ファイバケーブル1a,1b,1cは、光ファイバ素線11と、テンションメンバ12a,12b,12cと、シース材13とを有する。
光ファイバ素線11は、光信号を伝送可能な部材であり、公知の各種光ファイバ素線が適用できる。したがって、詳細な説明は省略する。たとえば、ガラス系の材料からなるものや、合成樹脂系の材料からなるものが適用できる。図1に示す各光ファイバケーブル1a,1b,1cは、二芯型のものであり、二本の光ファイバ素線11を有する。二本の光ファイバ素線11のうちの一本が送信用の光ファイバ素線として機能し、他の一本が受信用の光ファイバ素線として機能する。また、光ファイバケーブル1a,1b,1cの光ファイバ素線11は、着色剤などによりその表面が着色されていることが好ましい。このような構成によれば、送信用として機能する光ファイバ素線11と、受信用として機能する光ファイバ素線11とを、目視により識別が可能となる。
テンションメンバ12a,12b,12cは、光ファイバ素線11を補強などするための部材である。各光ファイバケーブル1a,1b,1cのテンションメンバ12a,12b,12cには、公知の各種テンションメンバが適用できる。したがって、詳細な説明は省略する。たとえば、ケブラー(登録商標)樹脂からなる繊維を纏めたものや、鋼などからなる細線を束にしたものなどが適用できる。
シース材13は、光ファイバ素線11とテンションメンバ12a,12b,12cとを一体化するとともに、光ファイバ素線11およびテンションメンバ12a,12b,12cを被覆する部材である。このシース材13は、曲がり変形容易な材料により形成される。シース材13の材質には、公知の各種シース材と同じ材質が適用できる。具体的にはたとえば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ノンハロゲン難燃ポリエチレンなどの材料が適用できる。
そして、光ファイバ素線11を囲繞するようにテンションメンバ12a,12b,12cが配設され、シース材13によって、光ファイバ素線11とテンションメンバ12a,12b,12cとが一体化される。各光ファイバケーブル1a,1b,1cの具体的な構成は、次のとおりである。
図1(a)に示す光ファイバケーブル1aは、四本のテンションメンバ12aを有する。これらのテンションメンバ12aは、紐状または棒状に形成される。そしてこれら四本のテンションメンバ12aが、二本の光ファイバ素線11(送信用として機能する光ファイバと受信用として機能する光ファイバ)を囲繞するように配設される。すなわちテンションメンバ12aは、光ファイバ素線11の周囲に、円周状または多角形状(四本の場合には四角形状)に配設される。なお、本発明は、四本のテンションメンバ12aを有する構成に限定されるものではない。要は、複数本のテンションメンバ12aが、光ファイバ素線11の周囲を円周状または多角形状に囲繞する構成であればよい。
図1(b)に示す光ファイバケーブル1bのテンションメンバ12bは、略チューブ状(換言すると、略筒状)に形成される。そして、テンションメンバ12bの内部には、送信用として機能する光ファイバ素線11と、受信用として機能する光ファイバ素線11とが配設される。テンションメンバ12bの内部にシース材13が充填されている。また、テンションメンバ12bの外周にも、シース材13の層が形成される。このように、シース材13とテンションメンバ12bとは、略同心状に形成される。
図1(c)に示す光ファイバケーブル1cのテンションメンバ12cは、所定の断面形状を有する略棒状または略紐状に形成される。図1(c)においては、テンションメンバ12cの断面が、略楕円形状に形成される構成を示す。そしてテンションメンバ12cの内部には、送信用として機能する光ファイバ素線11と、受信用として機能する光ファイバ素線11とが埋設される。また、テンションメンバ12cは、シース材13によって被覆される。このシース材13は、断面略円形に形成される。したがって全体として、この光ファイバケーブル1cは、シース材13の断面略中心にテンションメンバ12cが配設される構成を備える。
なお、図1に示す各光ファイバケーブル1a,1b,1cは、二本の光ファイバ素線11(送信用の光ファイバ素線と受信用の光ファイバ素線)を有する構成を備えるが、光ファイバケーブル1a,1b,1cが有する光ファイバ素線11の本数は限定されるものではない。すなわち、光ファイバケーブル1a,1b,1cが一本の光ファイバ素線11を有する構成であっても良く、三本以上の光ファイバ素線11を有する構成であっても良い。また、図1に示す各光ファイバケーブル1a,1b,1cは、二本の光ファイバ素線11が所定の距離だけ離間して配設される構成を有するが、光ファイバ素線11同士が離間している必要はなく、たとえば接触(または密集)していても良い。
要は、テンションメンバ12a,12b,12cが、単数または複数の光ファイバ素線11を囲繞する構成であればよい。
図2は、本発明の実施形態にかかる光ケーブルコネクタ2の構成を、模式的に示した分解斜視図である。図2に示すように、本発明の実施形態にかかる光ケーブルコネクタ2は、第一の支持部材21と、第二の支持部材22と、フェルール24と、コネクタハウジング25とを備える。
第一の支持部材21は、環状または円筒状に形成される部材である。この第一の支持部材21は、高強度の材料(変形が困難な材料)により形成されることが好ましい。たとえば、金属などにより形成されることが好ましい。第一の支持部材21の内径は、光ファイバケーブル1a,1b,1cを挿通可能な径に形成される。具体的には、第一の支持部材21の内径は、光ファイバケーブル1a,1b,1cのシース材13の外径と略同じか、またはシース材13の外径より少し大きい径に形成される。
第二の支持部材22も、環状または円筒状に形成される部材である。この第二の支持部材22は、高強度の材料(変形が困難な材料)により形成されることが好ましい。たとえば、金属などにより形成されることが好ましい。第二の支持部材22の内径は、第一の支持部材21の外径よりも大きい径に形成される。すなわち、第二の支持部材22は、その内部(開口部)に第一の支持部材21を挿通することができる寸法形状に形成される。
フェルール24は、光ファイバ素線11を保持する部材である。そして、互いに接続する二つの光ケーブルコネクタ2のフェルール24の先端面同士を突き合わせることによって、光ファイバ素線11同士を、光信号を伝送可能に接続する。このためフェルール24は、硬度が高く、寸法精度を維持できる材料により形成されることが好ましい。たとえば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PPT(ポリプロピレンテレフタレート)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)にガラスを含有させることで硬度を高めた材料などが好適に適用できる。
図2に示すフェルール24は、略直方体に形成される構成を有する。このうちの一端面が、フェルール24同士を突き合わせる面(以下「突き合わせ面242」と称することがある。また、この「突き合わせ面242」に背中合わせの面を後端面と称することがある)。そしてフェルール24には、受信用として機能する光ファイバ素線11と、送信用として機能する光ファイバ素線11のそれぞれを挿通可能な二つの光ファイバ素線挿通孔241が形成される。これらの光ファイバ素線挿通孔241は、後端面(図2においては隠れて見えない)から突き合わせ面242にかけて、フェルール24を貫通するように形成される。
また、光ファイバ素線挿通孔241は、これらの光ファイバ素線挿通孔241に光ファイバ素線11を挿通する作業の作業性を考慮した形状に形成される。具体的には、光ファイバ素線挿通孔241の入口(すなわち、後端面の開口部)は、光ファイバ素線11の径よりも充分大きい寸法に形成される。そして、光ファイバ素線挿通孔241の軸線方向中間には、後端面側から突き合わせ面242側に向けて、次第に小径となるテーパ状の部分が形成される。さらに、このテーパ状の部分から突き合わせ面242にかけては、これらの光ファイバ素線挿通孔241の内径が、光ファイバ素線11の外径と略同じ寸法に形成される。
このような構成とすることにより、微小な径の光ファイバ素線11を、光ファイバ素線挿通孔241に無理なく挿入することができる。そして光ファイバ素線挿通孔241に後端面側から挿入された光ファイバ素線11は、その先端が、光ファイバ素線挿通孔241のテーパ状の部分、および光ファイバ素線11と略同径に形成される部分を通じて、フェルールの突き合わせ面242の所定の位置に位置決めされて突出する。
フェルール24の外周面(いわゆる側面)には、接着剤注入孔243が形成される。この接着剤注入孔243は、フェルール24の内部において光ファイバ素線挿通孔241に連通する。光ファイバ素線11が光ファイバ素線挿通孔241に挿入された後、この接着剤注入孔243から接着剤が注入されることにより、光ファイバ素線11がフェルール24に固定される。
フェルール24の突き合わせ面242には、位置決めピン244が立設されるとともに、位置決め孔245が形成される。この位置決めピン244は、フェルール24の本体とは別の部材により形成されることが好ましい。たとえばフェルール24の突き合わせ面242に孔が形成され、その孔に位置決めピン244の基端部が挿入される構成が好適に適用できる。そして、互いに接続する二つの光ケーブルコネクタ2のフェルール24同士を突き合わせると、一方のフェルール24の位置決めピン244が他方のフェルール24の位置決め孔245に係合するという構成を有する。
互いに接続する二つの光ケーブルコネクタ2のフェルール24同士が突き合わされると、ある一方の光ケーブルコネクタ2のフェルール24に形成される光ファイバ素線挿通孔241(ここでは、送信用として機能する光ファイバ素線11を収容できる光ファイバ素線挿通孔241)と、他の一方の光ケーブルコネクタ2のフェルール24の光ファイバ素線挿通孔241(ここでは、受信用として機能する光ファイバ素線11を収容できる光ファイバ素線挿通孔241)とが連通する(軸線が略一致する)。また、他の一方の光ケーブルコネクタ2のフェルール24に形成される光ファイバ素線挿通孔241(ここでは、送信用として機能する光ファイバ素線11を収容できる光ファイバ素線挿通孔241)と、ある一方の光ケーブルコネクタ2のフェルール24の光ファイバ素線挿通孔241(ここでは、受信用として機能する光ファイバ素線11を収容できる光ファイバ素線挿通孔241)とが連通する(軸線が略一致する)。
フェルール24の後端面側には、このフェルール24をコネクタハウジング25に係止するための係止突起246が形成される。図2においては、鍔状の係止突起246が形成される構成を示す。この係止突起246は、後述するコネクタハウジング25の係止片により係止される部分である。そして、コネクタハウジング25の係止片により係止されることができる構成であれば、形状などが限定されるものではない。
コネクタハウジング25は、樹脂材料などにより一体に形成される部材、または略一体に形成される部材である。図3は、コネクタハウジング25の内部構造を模式的に示した断面図である。
コネクタハウジング25の内部には、フェルール収容部251と、光ファイバケーブル収容孔252とが形成される。フェルール収容部251は、フェルール24を収納可能な開口部であり、コネクタハウジング25の先端面側(光ケーブルコネクタ同士を突き合わせる側)に開口している。光ファイバケーブル収容孔252は、光ファイバケーブルを収容可能な開口部であり、コネクタハウジング25の後端面側に開口している。そして、フェルール収容部251と光ファイバケーブル収容孔252とは、コネクタハウジング25の内部で連通している。
また、フェルール収容部251の側部には、フェルール24の係止突起246を係止可能な係止片253が形成される。図3に示すようにこの係止片253は、コネクタハウジング25の先端面側から後端面側に延出する舌片状の部位である。そしてその先端側(コネクタハウジング25を基準とすると後端面側)が、コネクタハウジング25の外側に向かって弾性変形可能に構成される。
光ファイバケーブル収容孔252は、その内径が、第二の支持部材22を挿入可能な寸法に形成される。そして、光ファイバケーブル収容孔252の内壁面には、第二の支持部材22を係止可能な係止突起254が形成される。この係止突起254は、光ファイバケーブル収容孔252の内壁面から中心に向かって突出する構成を有する。この係止突起254は、光ファイバケーブル収容孔252に挿入された第二の支持部材22を係止することができる。そしてこれにより、第二の支持部材22が、係止突起254の形成される部分を通過することができないように構成される。したがってたとえば、コネクタハウジング25の先端面側(フェルール収容部251が形成される側)から光ファイバケーブル収容孔252に挿入された第二の支持部材22は、光ファイバケーブル収容孔252の内壁面に形成される係止突起254に係止することにより、コネクタハウジング25の後端側に通り抜けることができない。
なお、この係止突起254の構成は、図に示される構成に限定されるものではない。要は、光ファイバケーブル1a,1b,1cは通過できるが、第二の支持部材22は通過できない構成であればよい。したがって、たとえば、光ファイバケーブル収容孔252の内径が、局所的に小さくなっている、という構成であっても良い。
このような部材を有する光ケーブルコネクタ2の組み付け構造は、次のとおりである。図4(a)は、光ファイバケーブル1a,1b,1cの先端部に、第一の支持部材21が組み付けられた構成を模式的に示した断面図である。図4(b)は、さらに第二の支持部材22が組み付けられた構成を模式的に示した断面図である。
まず、あらかじめ、光ファイバケーブル1a,1b,1cの先端部に、コネクタハウジング25を挿通しておく(図略)。
次いで、光ファイバケーブル1a,1b,1cの先端部に、第一の支持部材21を挿通しておく。そして、光ファイバケーブル1a,1b,1cの先端部のシース材13を剥がし、テンションメンバ12a,12b,12cを露出させる。また、光ファイバ素線11を、シース材13の端部から突出させておく。露出させたテンションメンバ12a,12b,12cは、光ファイバケーブル1a,1b,1cの後端側に折り返される。
この際に、図4(a)に示すように、第一の支持部材21がシース材の端部に配設される。そして、折り返されたテンションメンバ12a,12b,12cが、第一の支持部材21の外周面を覆うように配設される。
図4(a)に示すように、折り返されたテンションメンバ12a,12b,12cの外側に、第二の支持部材22が配設される。そして、図4(b)に示すように、配設された第二の支持部材22が、第一の支持部材21の外周面に圧着される。すなわち、第二の支持部材22に、外周側から中心に向かって圧縮力を加え、第二の支持部材22の内径を減少させる。この結果、折り返されたテンションメンバ12a,12b,12cは、第一の支持部材21と第二の支持部材22とにより挟持される。
また、シース材13の端部から突出する光ファイバ素線11が、フェルール24の光ファイバ素線挿通孔241に挿入される。挿入された光ファイバ素線11の先端は、フェルール24の突き合わせ面242から突出する。そして、フェルール24の接着剤注入孔243に接着剤が注入される。これにより、光ファイバ素線11がフェルール24に固定される。そして、フェルール24の突き合わせ面242から突出する光ファイバ素線11(すなわち、光ファイバ素線11の剰余部分)が切断され、フェルール24の突き合わせ面242が研磨加工などによって、光ファイバ素線11の端面を含めて鏡面仕上げされる。鏡面仕上げの後、突き合わせ面242の所定の位置に、位置決めピン244が立設される。
次いで、あらかじめ光ファイバケーブル1a,1b,1cに挿通されたコネクタハウジング25を、光ファイバケーブル1a,1b,1cの先端側に移動させる。図5は、光ファイバケーブル1a,1b,1cに、コネクタハウジング25が装着された状態を模式的に示した断面図である。これにより、フェルール24が、コネクタハウジング25のフェルール収容部251に収容される。また、光ファイバケーブル1a,1b,1cの先端部が、コネクタハウジング25の光ファイバケーブル収容孔252に収容される。フェルール24がフェルール収容部251に収容されると、フェルール24の係止突起246が、コネクタハウジング25の係止片253により係止される。これにより、フェルール24が、コネクタハウジング25に抜脱困難に保持される。
このような構成によれば、コネクタハウジング25と光ファイバケーブル1a,1b,1cとの間に引っ張り力が加わった場合(すなわち図5において、矢印aに示す向きの力が加わった場合)、第二の支持部材22がコネクタハウジング25の係止突起254に係止することにより、光ファイバケーブル1a,1b,1cがコネクタハウジング25から抜脱することが防止される。第二の支持部材22は光ファイバケーブル1a,1b,1cのテンションメンバ12a,12b,12cに直接的に結合しているから、光ファイバケーブル1a,1b,1cの抜けに対する抵抗力は、テンションメンバ12a,12b,12cに掛かる構成となる。このため、シース材に掛かる構成と比較して、光ファイバケーブル1a,1b,1cとコネクタハウジング25の結合強度の向上を図ることができる。したがって、配索作業時に外力が加わった場合や、使用時に振動などが加わった場合であっても、光ファイバケーブル1a,1b,1cの抜けや位置ずれを防止することができる。
また、テンションメンバ12a,12b,12cが、強固な材料から形成される第一の支持部材21と第二の支持部材22とに挟持される。したがって、光ファイバ素線11に引っ張り力などが掛かることを防止できる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は前記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変が可能である。
前記実施形態においては、二本の光ファイバ素線を備える光ファイバ用の光ケーブルコネクタを示したが、光ファイバケーブルの心数(光ファイバ素線の数)は限定されるものではない。たとえば一本の単心型の光ファイバケーブルや、三本以上の光ファイバを有する多心型の光ファイバケーブルに適用することができる。この場合には、フェルール24に形成される光ファイバ素線挿通孔241の数を、接続する光ファイバ素線11の数に合わせて増減すればよい。
本発明の実施形態にかかる光ケーブルコネクタに好適に適用できる光ファイバケーブルの断面構造を、模式的に示した断面図である。 本発明の実施形態にかかる光ケーブルコネクタ2の構成を、模式的に示した分解斜視図である。 コネクタハウジングの内部構造を模式的に示した断面図である。 (a)は、光ファイバケーブルの先端部に、第一の支持部材が組み付けられた構成を模式的に示した断面図、(b)は、さらに第二の支持部材が組み付けられた構成を模式的に示した断面図である。 光ファイバケーブルに、コネクタハウジングが装着された状態を模式的に示した断面図である。
符号の説明
1a,1b,1c 光ファイバケーブル
11 光ファイバ素線
12a,12b,12c テンションメンバ
13 シース材
2 光ケーブルコネクタ
21 第一の支持部材
22 第二の支持部材
24 フェルール
241 光ファイバ素線挿通孔
242 突き合わせ面
243 接着剤注入孔
244 位置決めピン
245 位置決め孔
246 係止突起
25 コネクタハウジング
251 フェルール収容部
252 光ファイバケーブル収容孔
253 係止片
254 係止突起

Claims (4)

  1. 光ファイバ素線と該光ファイバ素線を補強するテンションメンバを有しシース材により前記光ファイバ素線と前記テンションメンバとが一体化される光ファイバケーブルと、
    略環状に形成される第一の支持部材と、
    略環状に形成される第二の支持部材と、
    を備え、
    前記光ファイバケーブルの先端部は前記テンションメンバの先端が前記シース材の先端から突出するとともに前記テンションメンバの先端が前記光ファイバケーブルの後端側に折り返され、
    前記第一の支持部材が前記折り返されたテンションメンバの内側に配設されるとともに、
    前記第二の支持部材が前記折り返されたテンションメンバの外側に配設されて、
    前記折り返されたテンションメンバが前記第一の支持部材と前記第二の支持部材との間に挟持されることを特徴とする光ケーブルコネクタ。
  2. 前記第一の支持部材と前記第二の支持部材が装着された前記光ファイバケーブルの先端部を収容可能なコネクタハウジングを備え、該コネクタハウジングには前記第一の支持部材と前記第二の支持部材の少なくともいずれか一方に係合して前記光ファイバケーブルの軸線方向への移動を規制する係止突起が形成されることを特徴とする請求項1に記載の光ケーブルコネクタ。
  3. 光ファイバ素線と該光ファイバ素線を補強するテンションメンバを有しシース材により前記光ファイバ素線と前記テンションメンバとが一体化される光ファイバケーブルと、
    略環状に形成される第一の支持部材と、
    略環状に形成される第二の支持部材と、
    を備え、
    前記光ファイバケーブルの先端部は前記テンションメンバの先端が前記シース材の先端から突出するとともに前記テンションメンバの先端が前記光ファイバケーブルの後端側に折り返され、
    前記第一の支持部材が前記折り返されたテンションメンバの内側に配設されるとともに、
    前記第二の支持部材が前記折り返されたテンションメンバの外側に配設されて、
    前記折り返されたテンションメンバが前記第一の支持部材と前記第二の支持部材との間に挟持されることを特徴とする光ファイバケーブルと光ケーブルコネクタとの結合体。
  4. 前記第一の支持部材と前記第二の支持部材が装着された前記光ファイバケーブルの先端部を収容可能なコネクタハウジングを備え、該コネクタハウジングには前記第一の支持部材と前記第二の支持部材の少なくともいずれか一方に係合して前記光ファイバケーブルの軸線方向への移動を規制する係止突起が形成されることを特徴とする請求項3に記載の光ファイバケーブルと光ケーブルコネクタとの結合体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012058368A (ja) * 2010-09-07 2012-03-22 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 光ケーブルと光コネクタの組立体

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