JP2006162979A - レンズ調芯・固定方法及びレンズ調芯・固定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 レンズに歪みが生じたり傷が付くのを解消してレンズをレンズホルダに調芯して固定することのできるレンズ調芯・固定方法及び調芯・固定装置を得る。
【解決手段】 レンズ10を光軸Z方向に位置決めするための当たり部21と、レンズ10の外周面に対して隙間22aを有する保持筒部22を備えたレンズホルダ20に対して、レンズ10を当たり部21に接触させた状態で光軸Zに垂直な面X−Y上で移動させて調芯した後、レンズ10をレンズホルダ20に接着するレンズ調芯・固定方法及び装置。レンズホルダ20の保持筒部22にはレンズ10の外周面に臨む複数の第1の凹部23及び複数の第2の凹部24が形成されており、第1の凹部23に調芯爪30を位置させて、レンズ10の外周縁部に調芯爪30を当接させレンズ10を面X−Y上で移動させて調芯し、調芯後に第2の凹部24に接着剤を供給する。
【選択図】 図1
【解決手段】 レンズ10を光軸Z方向に位置決めするための当たり部21と、レンズ10の外周面に対して隙間22aを有する保持筒部22を備えたレンズホルダ20に対して、レンズ10を当たり部21に接触させた状態で光軸Zに垂直な面X−Y上で移動させて調芯した後、レンズ10をレンズホルダ20に接着するレンズ調芯・固定方法及び装置。レンズホルダ20の保持筒部22にはレンズ10の外周面に臨む複数の第1の凹部23及び複数の第2の凹部24が形成されており、第1の凹部23に調芯爪30を位置させて、レンズ10の外周縁部に調芯爪30を当接させレンズ10を面X−Y上で移動させて調芯し、調芯後に第2の凹部24に接着剤を供給する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、レンズ調芯・固定方法及びレンズ調芯・固定装置、特に、レンズをレンズホルダに調芯して固定するための調芯・固定方法及び調芯・固定装置に関する。
従来、光学系において、レンズは専用の保持部材に固定し、レンズの調芯を保持部材と一体的に行いつつレンズホルダに取り付けていた。しかし、近年では光学系の小型化に伴って、レンズ自体をレンズホルダに直接調芯しながら固定する必要性が生じている。
この種の調芯方法では、レンズをその上面から調整爪で押圧して移動させる手法が採用されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、調整爪をレンズ面に当接させて移動させるとレンズに歪みを生じて調整ができなくなったり、レンズ面に傷が付くという問題点を有していた。特に、プラスチック製のレンズに対しては、このような問題点が顕著に発生する。
また、従来の調芯・固定方法では、接着剤をレンズの全周にわたって供給して固定する場合があるが、これではレンズホルダ内が気密に保持される場合を生じ、気圧変化でレンズ性能が劣化したり、温度変化でレンズの内面が曇ったりするおそれがある。また、余分な接着剤がレンズとレンズホルダの接触面に回り込んでレンズの位置決め精度が悪化するおそれもある。
特開平11−202204号公報
そこで、本発明の第1の目的は、レンズに歪みが生じたり傷が付くのを解消してレンズをレンズホルダに調芯して固定することのできるレンズ調芯・固定方法及びレンズ調芯・固定装置を提供することにある。
本発明の第2の目的は、前記第1の目的を達成するとともに、調芯部材と固定用の接着剤供給手段とをスペース効率よく配置できるレンズ調芯・固定方法及びレンズ調芯・固定装置を提供することにある。
本発明の第3の目的は、前記第1の目的を達成するとともに、レンズをレンズホルダに対してスポット的に接着剤を供給して固定することができ、レンズホルダ内が気密化することを回避できるレンズ調芯・固定方法及びレンズ調芯・固定装置を提供することにある。
本発明の第4の目的は、前記第1の目的を達成するとともに、レンズの固定力のバランスが良好なレンズ調芯・固定方法及びレンズ調芯・固定装置を提供することにある。
本発明の第5の目的は、前記第1の目的を達成するとともに、レンズホルダの強度を極力損なうことのないレンズ調芯・固定方法及びレンズ調芯・固定装置を提供することにある。
本発明の第6の目的は、前記第1の目的を達成するとともに、レンズをより精度よく調芯することのできるレンズ調芯・固定方法及びレンズ調芯・固定装置を提供することにある。
本発明の第7の目的は、前記第1の目的を達成するとともに、プラスチック製レンズに適したレンズ調芯・固定方法及びレンズ調芯・固定方法を提供することにある。
以上の目的を達成するため、第1の発明に係るレンズ調芯・固定方法は、レンズを光軸方向に位置決めするための当たり部と、レンズの外周面に対して隙間を有する保持筒部を備えたレンズホルダに対して、レンズを前記当たり部に接触させた状態でレンズを光軸に垂直な面上で移動させて調芯した後、レンズをレンズホルダに接着するレンズ調芯・固定方法において、レンズホルダの保持筒部にはレンズの外周面に臨む複数の第1の凹部及び複数の第2の凹部が形成されており、第1の凹部に調芯部材を位置させて、レンズの外周縁部に調芯部材を当接させ該レンズを光軸に垂直な面上で移動させて調芯し、調芯後に第2の凹部に接着剤を供給することを特徴とする。
第2の発明に係るレンズ調芯・固定装置は、レンズを光軸方向に位置決めするための当たり部と、レンズの外周面に対して隙間を有する保持筒部を備えたレンズホルダに対して、レンズを前記当たり部に接触させた状態でレンズを光軸に垂直な面上で移動させて調芯した後、レンズをレンズホルダに接着するレンズ調芯・固定装置において、レンズホルダの保持筒部にはレンズの外周面に臨む複数の第1の凹部及び複数の第2の凹部が形成されており、第1の凹部に挿入されてレンズの外周縁部に当接して該レンズを光軸に垂直な面上で移動させて調芯するための調芯部材と、調芯後に第2の凹部に接着剤を供給するための接着剤供給手段とを備えたことを特徴とする。
第1及び第2の発明によれば、調芯部材をレンズの外周縁部に当接させてレンズを光軸に垂直な面上で移動させるため、レンズ面に不要な押圧力が作用することがない。従って、レンズに歪みや傷を発生させることなく、レンズをレンズホルダに調芯・固定することができる。特に、プラスチック製レンズに最適である。
また、レンズの調芯部材と接着剤供給手段とを完全に分離してレンズホルダの周囲にスペース効率よく配置することができ、第2の凹部が接着剤溜まりとして機能するため、接着剤が調芯部材が位置する第1の凹部に回り込むことがない。
第1及び第2の発明において、第1の凹部は少なくとも3箇所に光軸に対してほぼ軸対称に又は光軸に対して直角で光軸を通る線に対してほぼ線対称に設けられていることが好ましい。最小限の調芯部材によってレンズを移動させることができ、第1の凹部によるレンズホルダの強度低下を極力避けることができる。
また、第2の凹部は少なくとも2箇所に光軸に対してほぼ軸対称に又は光軸に対して直角で光軸を通る線に対してほぼ線対称に設けられていることが好ましく、さらに、第2の凹部は第1の凹部の周方向のほぼ中間部に設けられていることが好ましい。調芯後に接着剤をスポット的に供給してバランスよくレンズを固定することができる。しかも、第2の凹部にのみ接着剤を供給して固定することで、レンズの全周に接着剤を供給する場合に生じる不具合を防止することができる。また、調芯部材に接着剤が回り込んで、調芯部材の清掃が必要になるという不具合も防止することができる。
さらに、第1及び第2の発明において、第2の凹部の径方向寸法は第1の凹部の径方向寸法以下であること、第2の凹部の深さは第1の凹部の深さ以下であること、及び/又は、第2の凹部の底部がレンズの側面が保持筒部と対向する光軸方向の長さの1/2以上前記当たり部から離れていることが好ましい。これらの構成によって、第2の凹部によるレンズホルダの強度低下を極力避けることができる。また、接着剤を当たり部まで届かせないようにして、レンズの位置決め精度の悪化を防止することができる。
また、第1の凹部の周方向幅寸法は第2の凹部の周方向幅寸法以下であることが好ましい。第1の凹部に位置する調芯部材は調芯方向に強度を有することが好ましく、調芯方向に直交する方向には薄くてもよい。従って、第1の凹部は調芯部材の薄みに応じて周方向の幅を小さくしても何ら支障なく、これにて第1の凹部によるレンズホルダの強度低下を極力避けることができる。
また、第1及び第2の発明において、レンズホルダの保持筒部にはレンズの側面に膨出したゲート残り部が位置する第3の凹部が設けられていることが好ましい。プラスチック製のレンズにはその側面に成形時のゲート跡としていわゆる“ゲート残り部”が膨出した状態にあり、第3の凹部を設けることにより、このようなプラスチック製レンズの調芯・固定に適応させることができる。そして、第3の凹部にレンズ固定用接着剤を供給してもよい。
また、第1及び第2の発明において、レンズの上面周縁部に溝部が形成されており、調芯部材の先端部がくさび状をなし、該先端部が前記溝部に食い込んだ状態で調芯させてもよい。これにて、調芯部材とレンズとのがたつきがなくなり、調芯精度が向上する。
第3の発明に係るレンズ調芯・固定方法は、レンズホルダの保持筒部に前記第1の凹部と前記第3の凹部とを形成して調芯・固定する方法であり、第3の凹部にレンズの側面に膨出したゲート残り部を位置させた状態で、第1の凹部に調芯部材を位置させて、レンズの外周縁部に調芯部材を当接させて調芯し、調芯後に第3の凹部に接着剤を供給することを特徴とする。
また、第4の発明に係るレンズ調芯・固定装置は、レンズホルダの保持筒部に前記第1の凹部と前記第3の凹部とを形成した調芯・固定装置であり、レンズをその側面に膨出したゲート残り部が第3の凹部に位置するようにレンズホルダに設置し、調芯部材にて調芯した後に第3の凹部に接着剤を供給することを特徴とする。
以下、本発明に係るレンズ調芯・固定方法及びレンズ調芯・固定装置の実施例について、添付図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施例1〜8を示す各図において共通する部材、部分に関しては同じ符号を付し、重複した説明は省略する。
(実施例1、図1参照)
本発明に係るレンズ調芯・固定装置の実施例1は、図1に示すように、レンズ10をレンズホルダ20にX−Y平面上で調芯して接着剤にて固定するもので、調芯爪30及び接着剤供給ノズル35を備えている。
本発明に係るレンズ調芯・固定装置の実施例1は、図1に示すように、レンズ10をレンズホルダ20にX−Y平面上で調芯して接着剤にて固定するもので、調芯爪30及び接着剤供給ノズル35を備えている。
レンズ10の中心には図示しない位置決め用マークが形成されており、このマークを光学的に観察することでレンズ10の中心とレンズホルダ20の中心(光軸Z)とのずれ量方向、ずれ量を検出し、以下に説明する方法で調芯する。
レンズホルダ20には、レンズ10を光軸Z方向に位置決めするための当たり部21と、レンズ10の外周面に対して隙間22aを有する保持筒部22を備えている。そして、保持筒部22にはレンズ10の外周面に臨む3箇所に第1の凹部23及び3箇所に第2の凹部24が形成されている。第1及び第2の凹部23,24は、それぞれ、光軸Zを中心にほぼ120°の間隔で軸対称に設けられ、第2の凹部24は第1の凹部23の周方向のほぼ中間部に設けられている。
調芯爪30は第1の凹部23のそれぞれに半径方向の外方から挿入されてレンズ10の外周縁部に当接する。この調芯爪30は図示しない駆動手段に連結されており、先端角部がレンズ10の外周縁部に当接した状態でレンズ10を光軸Zに垂直な面X−Y上で移動させて調芯する。また、接着剤供給ノズル35はその先端が第2の凹部24に入り込む位置まで進退可能である。
第1の凹部23は調芯爪30の先端部が挿入可能な深さと径方向の大きさ及び周方向の幅を有している。第2の凹部24は第1の凹部23と同じ深さからノズル35の進入を許容できるように傾斜面によって外周方向に立ち上がっている。
本実施例1においては、まず、レンズ10をレンズホルダ20の保持筒部22に配置する。このとき、レンズ10の段差部11が当たり部21に接触し、レンズ10の光軸Z方向に対する位置決めがなされる。
この状態でレンズ10の位置ずれが、光学顕微鏡とCCD素子などを用いた光学的観察によって検出され、この検出に基づいて調芯爪30が制御され、レンズホルダ20に対して、レンズ10を当たり部21に接触させた状態で面X−Y上で移動させて調芯する。調芯の後、ノズル35を図1(B)に示す位置まで進入させ、接着剤を第2の凹部24に所定量供給する。これにて、レンズ10がレンズホルダ20に対して等間隔の3箇所にてスポット的に固定されることになる。即ち、第2の凹部24は接着剤溜まりとして機能する。
本実施例1によれば、調芯爪30をレンズ10の外周縁部に当接させてレンズ10を光軸Zに垂直な面X−Y上で移動させるため、レンズ面に不要な押圧力が作用することがなく、レンズ10に歪みや傷を発生させることなく、レンズ10をレンズホルダ20に調芯することができる。
また、第1及び第2の凹部23,24をそれぞれ周方向に等間隔に配置しているため、調芯爪30と接着剤供給ノズル35とを完全に分離してレンズホルダ20の周囲にスペース効率よく配置することができる。そして、第2の凹部24が接着剤溜まりとして機能し、供給された接着剤が調芯爪30が位置する第1の凹部23に回り込むことがない。また、調芯後に接着剤をスポット的に供給して等間隔な3箇所でバランスよくレンズ10を固定することができる。しかも、第2の凹部24にのみ接着剤を供給して固定することで、レンズ10の全周に接着剤が供給されて、レンズホルダ20の内部が気密化することが防止され、気圧や温度の変化による光学性能の劣化、レンズ10の曇りを生じることがない。
ところで、第1及び第2の凹部23,24は設置個所が少なく、また、形状もできるだけ小さいほうが好ましい。レンズホルダ20の保持筒部22の強度低下を極力防止するためである。それゆえ、第1の凹部23は第2の凹部24よりも周方向の幅寸法aが小さく形成されている。第1の凹部23に位置する調芯爪30は調芯方向に強度を有することが好ましく、調芯方向に直交する方向には薄くてもよい。換言すれば、調芯爪30の幅寸法は幅寸法aよりも薄くても何ら支障なく、調芯のための強度は半径方向の長さ寸法bによって得ることができる。このように、第1の凹部23の幅寸法aを小さくすることでレンズホルダ20の強度低下を極力避けることができる。
また、第2の凹部24の底部を傾斜面としているのも、保持筒部22の強度を極力低下させないためである。
(実施例2、図2参照)
実施例2は、図2に示すように、基本的には前記実施例1と同じ構成を備えている。実施例2においては、接着剤溜まりとなる第2の凹部24を実施例1よりも小さく形成している。即ち、第2の凹部24は第1の凹部23よりも径方向に小さく設けられている。また、第2の凹部24は第1の凹部23よりも深さが小さく、第2の凹部24の底部がレンズ10の側面が保持筒部22と対向する光軸Z方向の長さの1/2以上前記当たり部21から離れている。
実施例2は、図2に示すように、基本的には前記実施例1と同じ構成を備えている。実施例2においては、接着剤溜まりとなる第2の凹部24を実施例1よりも小さく形成している。即ち、第2の凹部24は第1の凹部23よりも径方向に小さく設けられている。また、第2の凹部24は第1の凹部23よりも深さが小さく、第2の凹部24の底部がレンズ10の側面が保持筒部22と対向する光軸Z方向の長さの1/2以上前記当たり部21から離れている。
本実施例2は、第2の凹部24を極力小さくして、保持筒部22の肉厚を確保し、保持筒部22の強度を損なわないようにしたものである。その他の作用効果は実施例1と同様である。
(実施例3、図3参照)
実施例3も、図3に示すように、前記実施例2と同様に接着剤溜まりとなる第2の凹部24を小さく形成したものである。実施例3において、実施例2と異なるのは、第2の凹部24の底部が傾斜面ではなく平坦面とされていることである。実施例3の作用効果は実施例2と同じである。
実施例3も、図3に示すように、前記実施例2と同様に接着剤溜まりとなる第2の凹部24を小さく形成したものである。実施例3において、実施例2と異なるのは、第2の凹部24の底部が傾斜面ではなく平坦面とされていることである。実施例3の作用効果は実施例2と同じである。
(実施例4、図4参照)
実施例4は、図4に示すように、レンズホルダ20の保持筒部22にレンズ10の側面に膨出したゲート残り部12が位置する第3の凹部25を形成したものである。レンズ10がプラスチック製である場合、その側面に成形時のゲート跡としてゲート残り部12が膨出した状態にある。本実施例4のように、第3の凹部25を設けることにより、ゲート残り部12を有するプラスチック製レンズ10を支障なくレンズホルダ20に調芯・固定することができる。その他の作用効果は実施例1と基本的に同じである。
実施例4は、図4に示すように、レンズホルダ20の保持筒部22にレンズ10の側面に膨出したゲート残り部12が位置する第3の凹部25を形成したものである。レンズ10がプラスチック製である場合、その側面に成形時のゲート跡としてゲート残り部12が膨出した状態にある。本実施例4のように、第3の凹部25を設けることにより、ゲート残り部12を有するプラスチック製レンズ10を支障なくレンズホルダ20に調芯・固定することができる。その他の作用効果は実施例1と基本的に同じである。
実施例4において、第3の凹部25はゲート残り部12の周方向の長さより若干余裕を持った長さとすることが好ましい。また、第3の凹部25に接着剤を供給してもよい。
(実施例5、図5参照)
実施例5は、図5に示すように、前記実施例4と同様に、ゲート残り部12が位置するための第3の凹部25を周方向の3箇所にほぼ等間隔に形成したものである。調芯後に接着剤がこの第3の凹部25に供給され、レンズ10をレンズホルダ20に固定する。
実施例5は、図5に示すように、前記実施例4と同様に、ゲート残り部12が位置するための第3の凹部25を周方向の3箇所にほぼ等間隔に形成したものである。調芯後に接着剤がこの第3の凹部25に供給され、レンズ10をレンズホルダ20に固定する。
実施例5ではゲート残り部12が挿入される第3の凹部25を3箇所に設けたため、ゲート残り部12はいずれかの凹部25に合致すればよく、レンズ10をレンズホルダ20に配置する際の作業が容易になる。その他の作用効果は実施例4と同じである。
(実施例6、図6参照)
実施例6は、図6に示すように、基本的には前記実施例3と同様の構成を有し、レンズ10の上面周縁部に溝部13を形成するとともに、調芯爪30の先端をくさび状としたものである。調芯爪30のくさび状先端が溝部13に食い込んだ状態でレンズ10を調芯するため、調芯爪30とレンズ10とのがたつきがなくなり、調芯精度が向上する。その他の作用効果は実施例3と同様である。
実施例6は、図6に示すように、基本的には前記実施例3と同様の構成を有し、レンズ10の上面周縁部に溝部13を形成するとともに、調芯爪30の先端をくさび状としたものである。調芯爪30のくさび状先端が溝部13に食い込んだ状態でレンズ10を調芯するため、調芯爪30とレンズ10とのがたつきがなくなり、調芯精度が向上する。その他の作用効果は実施例3と同様である。
(実施例7、図7参照)
実施例7は、図7に示すように、接着剤溜まりとなる第2の凹部24を周方向に5箇所に形成したものである。これにて、レンズ10の固定がより確実なものとなる。その他の構成及び作用効果は前記実施例3と同様である。
実施例7は、図7に示すように、接着剤溜まりとなる第2の凹部24を周方向に5箇所に形成したものである。これにて、レンズ10の固定がより確実なものとなる。その他の構成及び作用効果は前記実施例3と同様である。
(実施例8、図8参照)
実施例8は、図8に示すように、レンズホルダ20の両側部分を延長して光学系を全体的に保持するフレームとしても機能するようにしたものである。その他の構成及び作用効果は前記実施例1と同様である。
実施例8は、図8に示すように、レンズホルダ20の両側部分を延長して光学系を全体的に保持するフレームとしても機能するようにしたものである。その他の構成及び作用効果は前記実施例1と同様である。
(他の実施例)
なお、本発明に係るレンズ調芯・固定方法及びレンズ調芯・固定装置は前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更できる。
なお、本発明に係るレンズ調芯・固定方法及びレンズ調芯・固定装置は前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更できる。
例えば、第1及び第2の凹部23,24の設置個所は、3箇所に限定するものではなく、2箇所であってもよく、あるいは、4箇所などであってもよい。また、第1及び/又は第2の凹部23,24は、光軸Zに対して直角で光軸Zを通る線に対してほぼ線対称に設けられていてもよい。
10…レンズ
11…段差部
12…ゲート残り部
13…溝部
20…レンズホルダ
21…当たり部
22…保持筒部
23…第1の凹部
24…第2の凹部
25…第3の凹部
30…調芯爪
35…接着剤供給ノズル
11…段差部
12…ゲート残り部
13…溝部
20…レンズホルダ
21…当たり部
22…保持筒部
23…第1の凹部
24…第2の凹部
25…第3の凹部
30…調芯爪
35…接着剤供給ノズル
Claims (24)
- レンズを光軸方向に位置決めするための当たり部と、レンズの外周面に対して隙間を有する保持筒部を備えたレンズホルダに対して、レンズを前記当たり部に接触させた状態でレンズを光軸に垂直な面上で移動させて調芯した後、レンズをレンズホルダに接着するレンズ調芯・固定方法において、
前記レンズホルダの保持筒部には前記レンズの外周面に臨む複数の第1の凹部及び複数の第2の凹部が形成されており、
第1の凹部に調芯部材を位置させて、レンズの外周縁部に調芯部材を当接させ該レンズを光軸に垂直な面上で移動させて調芯し、
調芯後に第2の凹部に接着剤を供給すること、
を特徴とするレンズ調芯・固定方法。 - 前記第1の凹部は少なくとも3箇所に光軸に対してほぼ軸対称に又は光軸に対して直角で光軸を通る線に対してほぼ線対称に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のレンズ調芯・固定方法。
- 前記第2の凹部は少なくとも2箇所に光軸に対してほぼ軸対称に又は光軸に対して直角で光軸を通る線に対してほぼ線対称に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のレンズ調芯・固定方法。
- 前記第2の凹部は前記第1の凹部の周方向のほぼ中間部に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のレンズ調芯・固定方法。
- 前記第2の凹部の径方向寸法は前記第1の凹部の径方向寸法以下であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のレンズ調芯・固定方法。
- 前記第2の凹部の深さは前記第1の凹部の深さ以下であることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のレンズ調芯・固定方法。
- 前記第2の凹部はその底部が前記レンズの側面が前記保持筒部と対向する光軸方向の長さの1/2以上前記当たり部から離れていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のレンズ調芯・固定方法。
- 前記第1の凹部の周方向幅寸法は前記第2の凹部の周方向幅寸法以下であることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のレンズ調芯・固定方法。
- 前記レンズホルダの保持筒部の前記レンズの側面に膨出したゲート残り部が位置する第3の凹部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のレンズ調芯・固定方法。
- 前記第3の凹部にレンズ固定用接着剤を供給することを特徴とする請求項9に記載のレンズ調芯・固定方法。
- 前記レンズの上面周縁部に溝部が形成されており、前記調芯部材の先端部がくさび状をなし、該先端部が前記溝部に食い込んだ状態で調芯することを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載のレンズ調芯・固定方法。
- レンズを光軸方向に位置決めするための当たり部と、レンズの外周面に対して隙間を有する保持筒部を備えたレンズホルダに対して、レンズを前記当たり部に接触させた状態でレンズを光軸に垂直な面上で移動させて調芯した後、レンズをレンズホルダに接着するレンズ調芯・固定方法において、
前記レンズホルダの保持筒部には前記レンズの外周面に臨む複数の第1の凹部及び複数の第3の凹部が形成されており、
第3の凹部にレンズの側面に膨出したゲート残り部を位置させた状態で、第1の凹部に調芯部材を位置させて、レンズの外周縁部に調芯部材を当接させ該レンズを光軸に垂直な面上で移動させて調芯し、
調芯後に第3の凹部に接着剤を供給すること、
を特徴とするレンズ調芯・固定方法。 - レンズを光軸方向に位置決めするための当たり部と、レンズの外周面に対して隙間を有する保持筒部を備えたレンズホルダに対して、レンズを前記当たり部に接触させた状態でレンズを光軸に垂直な面上で移動させて調芯した後、レンズをレンズホルダに接着するレンズ調芯・固定装置において、
前記レンズホルダの保持筒部には前記レンズの外周面に臨む複数の第1の凹部及び複数の第2の凹部が形成されており、
第1の凹部に挿入されてレンズの外周縁部に当接して該レンズを光軸に垂直な面上で移動させて調芯するための調芯部材と、
調芯後に第2の凹部に接着剤を供給するための接着剤供給手段と、
を備えたことを特徴とするレンズ調芯・固定装置。 - 前記第1の凹部は少なくとも3箇所に光軸に対してほぼ軸対称に又は光軸に対して直角で光軸を通る線に対してほぼ線対称に設けられていることを特徴とする請求項13に記載のレンズ調芯・固定装置。
- 前記第2の凹部は少なくとも2箇所に光軸に対してほぼ軸対称に又は光軸に対して直角で光軸を通る線に対してほぼ線対称に設けられていることを特徴とする請求項13に記載のレンズ調芯・固定装置。
- 前記第2の凹部は前記第1の凹部の周方向のほぼ中間部に設けられていることを特徴とする請求項13ないし請求項15のいずれかに記載のレンズ調芯・固定装置。
- 前記第2の凹部の径方向寸法は前記第1の凹部の径方向寸法以下であることを特徴とする請求項13ないし請求項16のいずれかに記載のレンズ調芯・固定装置。
- 前記第2の凹部の深さは前記第1の凹部の深さ以下であることを特徴とする請求項13ないし請求項17のいずれかに記載のレンズ調芯・固定装置。
- 前記第2の凹部はその底部が前記レンズの側面が前記保持筒部と対向する光軸方向の長さの1/2以上前記当たり部から離れていることを特徴とする請求項13ないし請求項18のいずれかに記載のレンズ調芯・固定装置。
- 前記第1の凹部の周方向幅寸法は前記第2の凹部の周方向幅寸法以下であることを特徴とする請求項13ないし請求項19のいずれかに記載のレンズ調芯・固定装置。
- 前記レンズホルダの保持筒部の前記レンズの側面に膨出したゲート残り部が位置する第3の凹部が設けられていることを特徴とする請求項13ないし請求項20のいずれかに記載のレンズ調芯・固定装置。
- 前記第3の凹部にレンズ固定用接着剤を供給することを特徴とする請求項21に記載のレンズ調芯・固定装置。
- 前記レンズの上面周縁部に溝部が形成されており、前記調芯部材の先端部がくさび状をなし、該先端部が前記溝部に食い込んだ状態で調芯することを特徴とする請求項13ないし請求項22のいずれかに記載のレンズ調芯・固定装置。
- レンズを光軸方向に位置決めするための当たり部と、レンズの外周面に対して隙間を有する保持筒部を備えたレンズホルダに対して、レンズを前記当たり部に接触させた状態でレンズを光軸に垂直な面上で移動させて調芯した後、レンズをレンズホルダに接着するレンズ調芯・固定装置において、
前記レンズホルダの保持筒部には前記レンズの外周面に臨む複数の第1の凹部及び複数の第3の凹部が形成されており、
第1の凹部に挿入されてレンズの外周縁部に当接して該レンズを光軸に垂直な面上で移動させて調芯するための調芯部材と、
調芯後に第3の凹部に接着剤を供給するための接着剤供給手段と、を備え、
前記レンズをその側面に膨出したゲート残り部が前記第3の凹部に位置するように前記レンズホルダに設置し、前記調芯部材にて調芯した後に第3の凹部に接着剤を供給すること、
を特徴とするレンズ調芯・固定装置。
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