JP2005148616A - 光ファイバアレイおよび光デバイスとそれらの製造方法 - Google Patents

光ファイバアレイおよび光デバイスとそれらの製造方法 Download PDF

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範宏 出島
Toshiya Kubo
利哉 久保
Masahiro Nakajima
正洋 中嶋
Akira Egawa
明 江川
Tokuo Chiba
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Abstract

【課題】 光ファイバのピッチを変換するために加えられる応力に起因して光ファイバの先端部の位置ずれが生じるのを防ぐ。
【解決手段】 光ファイバアレイ15の支持基板2には、光ファイバ1の基部1aを広い間隔P1で整列させる保持溝2aと、先端部1cおよびその近傍を狭い間隔P2で整列させる保持溝2bが設けられ、両保持溝2a,2b間にピッチ変換用の空間2cが設けられている。光ファイバ1の基部1aと先端部1cおよびその近傍との間の中間部(ピッチ変換部分)が、応力緩和部材4によって支持基板2に押し付けられて応力が抑制された状態で、押さえ部材3が、先端部1cおよびその近傍を支持基板2との間に挟み込んで固着される。応力緩和部材4によって光ファイバ1が保持溝2bから脱出しようとする力が抑制されているため、先端部1cは位置精度よく固定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の光ファイバを有する光ファイバアレイと、その光ファイバアレイを含む光デバイスと、それらの製造方法に関する。
従来、例えば光通信分野等において、光ファイバを用いた光デバイスが多用されており、情報伝送路である光路を切り替えるための光スイッチや、ビームを減衰させるための光アッテネータ等の様々な光デバイスが用いられている。近年、このような光デバイスにおいて、小型化および高密度化が図られており、収容される光ファイバの数も16本や32本などと増加する傾向にある。
最も一般的な光ファイバは、クラッド径が125μm、被覆径が250μmであり、これらの光ファイバの光軸を互いに平行に一列に配列させる場合には、被覆径に合わせて250μm以上のピッチで配列される。また、複数の光ファイバが光軸を互いに平行にして一列に配列された状態で一体的に被覆されて形成されたテープ型光ファイバが用いられることもある。このテープ型光ファイバは、通常、各光ファイバの被覆径に合わせて配列されており、各光ファイバが250μm以上のピッチで配列される。
前記したように近年の光デバイスは小型化および高密度化が求められているため、複数の光ファイバを250μmよりも小さいピッチで配列することが要求される場合がある。また、光スイッチの場合には、光路の切り換えに関わらず各光路長が常に一定になることが望ましいため、ミラー等の光機能部品の位置に応じて、各光ファイバのピッチが厳密に調整され、場合によっては複数の光ファイバのピッチを均一にしないこともある。このような場合、複数の光ファイバの基部、すなわち被覆部ではピッチが一定であっても、芯線がむき出しになっている先端部では、基部とは異なるピッチに変換する必要がある。
例えば、特許文献1に開示されている構成のように、複数の光ファイバ101の基部(被覆部)101aが一定のピッチ(例えば250μm)で整列しており、先端部101bがそれより小さいピッチまたは不均一なピッチで配列される場合には、基部101aと先端部101bの間の、被覆が剥かれた芯線露出部において、ピッチが変換される(図23参照)。すなわち、光ファイバ101の基部101aが支持基板103の保持溝103aに挿入されて一定のピッチで配列される一方、光ファイバの先端部101bおよびその近傍が、変換後のピッチに対応している別の保持溝103bに挿入されており、基部101aと先端部101bとの間で光ファイバ101のピッチが変換される。そして、光ファイバ101の先端部101bは、押さえ部材104によって支持基板103に固定されている。
また、特許文献2に開示されている構成のように、基部105aが一体のテープ状になっているテープ型光ファイバ105が用いられる場合にも、同様に光ファイバ105のピッチを変換する部分が存在する(図24参照)。この構成では、光ファイバ105は、ガイド用の内壁106に従って部分的に変形してピッチが変換される。光ファイバ105の先端部105bは、押さえ部材104によって支持基板103に固定されている。
前記した2つの従来例において、光ファイバ101,105の、押さえ部材104により押さえつけられている部分と基部101a,105aとの間の部分を、接着剤等を用いて固定してしまうと、熱による接着剤の膨張または収縮の影響で光ファイバ101,105や支持基板103等に大きな負荷がかかるおそれがあるため、この部分は接着せず比較的フリーな状態にしておくことが好ましい。
特許第3352710号公報(図1,図2) 特開2000−121862号公報(3頁、図2,図3)
前記した第2の従来例の光ファイバアレイでは、ピッチ変換用空間の内壁106に光ファイバ105を当接させることによって、光ファイバ105を強制的に変形させてピッチを変換させている。すなわち、この構成では、光ファイバ105がピッチ変換用空間の内壁106に圧接しているため、外部から振動や衝撃等を受けると、内壁106から光ファイバ105に直接力が加わり、光ファイバ105が損傷してしまうおそれがある。また、熱によってピッチ変換用空間の内壁106の膨張や収縮が生じたときには、その膨張や収縮が光ファイバ105に対する引張力や押圧力として直接的に作用して、光ファイバが損傷してしまうおそれがある。従って、第2の従来例のように、光ファイバ105が常に内壁106に当接する構成は好ましくなく、第1の従来例のように、光ファイバ101の中間部はあまり規制されていない構成が好ましい。
そして、第1,2の従来例のいずれにおいても、ピッチ変換部分では、光ファイバ101,105に撓み変形させる応力が常に加わった状態にある。従って、図25に示すように、光ファイバ101,105は、その応力に反発しようとし、先端部101b,105bにおいても保持溝103bから脱出する方向に移動し、所望の位置関係が保たれない可能性がある。
光ファイバ101,105の先端部101b,105bは、押さえ部材104によって支持基板103上に固定されているものの、押さえ部材104により押さえつけられている部分と基部101a,105aとの間の部分が比較的フリーな状態に保たれているため、光ファイバ101,105が撓み変形状態から復帰しようとする力が抑制できない。先端部101b,105bにおいても、押さえ部材104によって押さえつけられている力に抗して広がろうとして、保持溝103bから脱出する方向に僅かに移動するおそれがある。特に、製造工程中に、接着剤107の硬化する途中であって押さえ部材104および光ファイバ101,105が支持基板103上に完全に接着されてしまう前の段階で、光ファイバ101,105が移動してしまうと、所望の光軸の位置が得られなくなる。従って、光ファイバアレイの精度が低くなり、これを用いた光デバイスの品質および信頼性が悪くなる。
そこで、本発明は、ピッチ変換部分において光ファイバが破損することを防止するとともに、光ファイバを変形させるために加わる応力によって位置精度が低下することを防止して、信頼性を向上することができる光ファイバアレイおよびそれを含む光デバイスと、それらの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の光ファイバアレイは、支持基板と、基部と先端部では異なるピッチになるように支持基板上に整列されている複数の光ファイバと、光ファイバの先端部を支持基板に対して押し付けて固定する押さえ部材と、押さえ部材よりも基部側で、光ファイバを支持基板に対して押し付ける応力緩和部材とを有する。応力緩和部材は、基部と先端部でピッチが変わるように光ファイバの少なくとも一部を変形させるために加わる応力を吸収する。これによって、光ファイバの、特に先端部の位置精度が向上する。
複数の光ファイバの各基部は、支持基板に形成されている保持溝によってピッチが固定されており、複数の光ファイバの各先端部は、押さえ部材と支持基板とに挟まれてピッチが固定されており、複数の光ファイバのピッチは保持溝と押さえ部材の間の領域内で変換されており、応力緩和部材は前記領域内に設けられていることが好ましい。
光ファイバの基部は芯線が被覆された部分であり、被覆が剥かれた芯線露出部の一端が前記先端部であってもよい。または、光ファイバは異なる種類の光ファイバが接合されたものであり、先端部は基部とは異なる種類の光ファイバの一端部であってもよい。
本発明の光デバイスは、前記したいずれかの構成の光ファイバアレイと、光ファイバアレイの光ファイバの先端部の前方に位置する光機能部品とを有する。
本発明の光ファイバアレイの製造方法は、複数の光ファイバを支持基板上に配置し、光ファイバの先端部と基部でピッチが変わるように、光ファイバに応力を加えて少なくとも一部を変形させる工程と、応力緩和部材を、複数の光ファイバの中間部を支持基板に対して押し付ける状態で、支持基板上に固定する工程と、押さえ部材を、前記中間部が応力緩和部材と支持基板の間に挟まれた状態の複数の光ファイバの先端部を支持基板に対して押し付けながら支持基板上に固定する工程とを含む。
応力緩和部材を支持基板上に固定する工程の後に、光ファイバへ加える応力を解除する工程をさらに含んでもよい。
本発明のもう1つの光ファイバアレイの製造方法は、複数の光ファイバを支持基板上に配置し、光ファイバの先端部と基部でピッチが変わるように、光ファイバに応力を加えて少なくとも一部を変形させる工程と、応力緩和部材によって、複数の光ファイバの中間部を支持基板に対して押し付ける工程と、前記中間部が応力緩和部材と支持基板の間に挟まれた状態の複数の光ファイバの先端部を、押さえ部材によって支持基板に対して押し付けながら支持基板上に固定する工程と、押さえ部材によって光ファイバの先端部を支持基板上に固定する工程の後に、応力緩和部材を前記支持基板上から取り外す工程とを含む。
光ファイバに応力を加えて少なくとも一部を変形させる工程は、ピッチ変換治具を用いて行われてもよい。
応力緩和部材によって、光ファイバの少なくとも一部を変形させる工程で光ファイバに加わる応力を吸収する。
光ファイバを支持基板上に配置する際に、複数の光ファイバの各基部のピッチを、支持基板に形成されている保持溝によって固定し、押さえ部材を支持基板上に固定する工程で、複数の光ファイバの各先端部のピッチを固定する。
光ファイバの基部は芯線が被覆された部分であり、被覆が剥かれた芯線露出部の一端が前記先端部であってもよい。または、光ファイバは異なる種類の光ファイバが接合されたものであり、前記先端部は基部とは異なる種類の光ファイバの一端部であってもよい。
本発明の光デバイスの製造方法は、前記したいずれかの光ファイバアレイの製造方法の各工程と、光ファイバアレイの光ファイバの先端部の前方に光機能部品を配置する工程とを含む。
本発明によると、光ファイバは、応力緩和部材によってピッチ変換部分が支持基板上に押し付けられた状態で、先端部およびその近傍が押さえ部材によって支持基板上に固定される。すなわち、光ファイバの先端部およびその近傍が押さえ部材と支持基板の間に固着される時点では、中間部が、応力緩和部材と支持基板の間に挟まれている。従って、この時点では光ファイバが撓み変形から復帰するように反発する力は、応力緩和部材に抑制されている。従って、光ファイバは精度よく位置決めされた状態で固定される。それによって、光軸の位置精度の高い光ファイバアレイが得られる。
少なくとも、押さえ部材と支持基板との間に光ファイバを固定するための接着剤が固化するまでの間、応力緩和部材が光ファイバを支持基板に押し付けて、撓み変形状態から復帰しようとする力を抑制すれば、仮にその後に応力緩和部材を取り外したとしても、大きな効果が得られる。
このような本発明の光ファイバアレイを光デバイスに組み込むことによって、精度および信頼性が高い光デバイスを製造することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1に本発明の第1の実施形態の光ファイバアレイ15を示している。この光ファイバアレイは、従来同様の複数の光ファイバ1と支持基板2と押さえ部材3に加えて、応力緩和部材4を有している。具体的には、光ファイバ1は、被覆された基部1aと、被覆が剥かれている芯線露出部1bとからなる。支持基板2には、光ファイバ1の基部1aを一定の広い間隔P1で整列させるための保持溝2aと、芯線露出部1bの先端部1cを狭い間隔P2で整列させるための保持溝2bが設けられており、保持溝2aと2bの間には、ピッチ変換用の空間2cが設けられている。光ファイバ1の基部1aが支持基板2の保持溝2aに、先端部1cおよびその近傍が保持溝2bに挿入されている。従って、両者の中間部であり芯線露出部1bの一部が、ピッチP1からピッチP2へ変換するピッチ変換部分である。このピッチ変換部分において、応力緩和部材4が、光ファイバ1の芯線露出部1bを支持基板2に押し付けた状態で固定されている。なお、本明細書中で言うピッチ変換部分とは、ピッチが変換可能な範囲全体を指しており、ピッチが一定である個所も含む表現であり、ピッチ変換部分の全ての個所でピッチが変わっているわけではない。
この構成によると、光ファイバ1の芯線露出部1bが、ピッチ変換のために中央に向かって撓み変形しているが、図1(c)に示すように先端部1cは保持溝2b内の所定の位置に収容され接着剤8によって接着されており、光軸が位置精度よく整列している。その要因は、光ファイバ1をピッチ変換のために変形させる応力に反発して先端部1cが保持溝2bから脱出する方向に移動することが、押さえ部材3のみでなく、応力緩和部材4によっても防止されるからである。
次に、このように応力緩和作用を有する本実施形態の光ファイバアレイ15の製造方法について、図2〜6を参照して説明する。
まず、光ファイバ1の被覆を部分的に剥離し、図3(a)に示すように、被覆されている基部1aと、芯線露出部1bとを設ける(ステップS1)。そして、芯線露出部1bを、アルコールを浸み込ませた紙で拭くなどして清浄にする(ステップS2)。
次に、保持溝2a,2bおよび空間2cが設けられている支持基板2を、ピッチ変換治具21にセットする(ステップS3)。
ここで、ピッチ変換治具21について説明する。ピッチ変換治具21は、図4に示すように、1組のガイド板22a,22bと、これらガイド板22a,22bを支持する基台23とを有している。各ガイド板22a,22bは、図5に示すように、前記した支持基板2を間に挟んで対称に位置し得るように形成されており、支持基板2の空間2cに対応する位置に、光ファイバ1を第1のピッチP1から第2のピッチP2に円滑に変換するように案内するためのガイド部25がそれぞれ一体に設けられている。各ガイド部25には、各光ファイバ1のピッチを徐々に小さくするためのガイド傾斜面25aが形成されている。各ガイド傾斜面25aは、上端側の対向間隔が、第1のピッチP1で整列する光ファイバ1の全幅に一致し、下端側の対向間隔が、第2のピッチP2で整列する光ファイバ1の全幅に一致する。したがって、ガイド傾斜面25aの傾斜量は、ピッチP1,P2に応じて適宜設定される。また、各ガイド板22a,22bには、押さえ部材3、応力緩和部材4、および押し込み部材7を保持溝2b形成部上に案内するためのガイド凹部26がそれぞれ形成されている。さらに、各ガイド板22a,22bには、基台23に対して位置決めするための位置決め穴27がそれぞれ設けられている。基台23は、図6に示すように、主面の略中央に、支持基板2が載置される載置凹部29が設けられており、主面上に、各ガイド板22a,22bを位置決めして取り付けるための位置決めピン28がそれぞれ立設されている。基台23は、各ガイド板22a,22bの位置決め穴27に位置決めピン28が挿入されることで、各ガイド板22a,22bが所定の位置にそれぞれ位置決めされて取り付けられる。
ステップS3において支持基板2をピッチ変換治具21にセットする際には、以上説明した構成の基台23の載置凹部29内に支持基板2を載置してから、各ガイド板22a,22bを取り付けて、ピッチ変換治具21を組み立てる。
続いて、図3(b),(c)に示すように、ピッチ変換治具21の両ガイド傾斜面25の間に光ファイバ1をセットし(ステップS4)、図3(d)〜(g)に示すように、例えば押し込み部材7等を用いるなどの方法で、光ファイバ1を、各ガイド板22a,22bのガイド傾斜面25aに沿って移動させて、支持基板2の保持溝2a,2b内に挿入させる(ステップS5)。この際に、各光ファイバ1は、中央(内側)に向かう応力を受けて撓み変形し、第1のピッチP1から第2のピッチP2に円滑に変換される。ただし、応力を受ける量は各光ファイバ1によって様々であり、中央付近に位置する光ファイバ1は殆ど応力を受けないと考えられる。
次に、応力緩和部材4を、各光ファイバ1を押さえつけるようにしながら支持基板2上に載置し、紫外線硬化型接着剤8等を用いて支持基板2上に固着する(ステップS6)。応力緩和部材4は、光ファイバ1の、保持溝2a内に位置しピッチP1で整列する基部1aと、保持溝2b内に位置しピッチP2で整列する先端部1cおよびその近傍との間の、いわばピッチ変換部分の一部を支持基板2上に押し付けて固定する。
続いて、押し込み部材7を取り外して押し込み部材7から光ファイバ1に加えられる応力を解除する(ステップS7)。そして、押さえ部材3を、光ファイバ1の、保持溝2b内に位置しピッチP2で整列する部分を押し付けるようにしながら、支持基板2上に載置し、接着剤8により固定する(ステップS8)。
その後、図3(h)に示すように、光ファイバアレイ15をピッチ変換治具21から取り外し(ステップS9)、光ファイバアレイ15の端面を研磨して、図1(b)に示すように、光ファイバ1の先端部1cを光軸に垂直な面に対して数度傾斜させる(ステップS10)。このとき、光ファイバ1の先端部1cと同時に押さえ部材3および支持基板2の端面も研磨する。先端部1cを傾斜させ、さらに図示しない非反射コーティングを施すことによって、反射損失を低減することができる。このようにして、本実施形態の光ファイバアレイ15が完成する。
なお、ここでは述べなかったが、光ファイバ1の基部1aを他の押さえ部材(図示せず)によって支持基板上に押し付けて固着してもよいし、単に基部1a上に接着剤を塗布して固化させることによって固定してもよい。また、押し込み部材7の形態は特に限定せず、その他の手段を用いてもよい。そして、押し込み部材7を取り外すなどして光ファイバ1に加わる応力を解除するステップS7と、押さえ部材3を固定するステップS8の順番を入れ替えてもよい。
以上説明した本実施形態によると、光ファイバ1は、ステップS7において応力緩和部材4によってピッチ変換部分が支持基板2上に押し付けられて、応力緩和部材4が支持基板2上に固定された後に、ステップS8において押さえ部材3によって先端部1cおよびその近傍が支持基板2上に押し付けられて、押さえ部材3が支持基板2上に固定される。光ファイバ1の先端部1cおよびその近傍がピッチP2で押さえ部材3と支持基板2の間に固着される時点では、既に中間部(ピッチ変換部分の一部)が、応力緩和部材4と支持基板2の間に挟まれて固着されている。従って、この時点では、先端部1cが保持溝2bから脱出して外部へ広がろうとする力、すなわち撓み変形から復帰するように反発する力は、応力緩和部材4に抑えられて小さくなっている。従って、押さえ部材3を支持基板2上に固定するための接着剤8(図1(c)参照)が固化するまでに先端部1cが保持溝2bから脱出することはなく、光ファイバ1の先端部1cの所望の光軸位置が保たれる。
図24に示すような従来の構成であると、光ファイバ101,105は、基部101a,105aと先端部101b,105bおよびその近傍のみが接着され、両者の間の比較的広いピッチ変換部分は固定されない場合が多かった。従って、ピッチ変換のための撓み変形に抗して直線的な状態に復帰しようとする力は、光ファイバ101,105に残留する。そのため、光ファイバ101,105の固着力が弱い場合には、図25に示すように、所定のピッチよりも広がろうとして僅かな位置ずれを生じることがある。また、製造工程中に、先端部101b,105bを保持溝103b内に固着するための接着剤107が固化する前に、先端部101b,105bが保持溝103bから僅かに脱出するように移動してしまうこともある。その場合、光ファイバ101,105の位置がずれたまま固定される可能性がある。特に、先端部101b,105bが保持溝103bから僅かに脱出するように移動すると、光軸がずれて、光ファイバアレイとして所望の特性が得られなくなる。
これに対し本実施形態では、前記したように光ファイバ1のピッチ変換部分を押さえつける応力緩和部材4が存在することによって、特に先端部1cに加わる、撓み変形に抗して復帰しようとする力が大幅に緩和される。従って、接着剤8が固化するまでの間を含めて、光ファイバ1の先端部1cが保持溝2bから脱出するように移動することが防げる。その結果、高精度の光ファイバアレイ15が得られる。
なお、支持基板2、押さえ部材3、および応力緩和部材4のいずれかまたは全ての材料としては、ガラスやシリコンが用いられる。その場合作製が容易である。また、これらの部材が同一の材料から構成されていると、接合が容易であるとともに、熱膨張係数が同じであるため熱による破損が生じにくいという利点がある。支持基板2と、押さえ部材3および応力緩和部材4との接合は、接着剤による接着や、はんだ付けや、ワックスによる接合などが考えられる。押さえ部材3と応力緩和部材4は全く同一の構成であってもよい。
次に、本実施形態の様々な変形例について説明する。
図7に示す例では、光ファイバ1の基部1aに比べて先端部1cの方がピッチが広がっている構成である。この場合にも、ピッチ変換部分が応力緩和部材4によって支持基板2に固定されていることによって、特に先端部1cに加わる、撓み変形に抗して復帰しようとする力(内側に縮まろうとする力)が大幅に緩和される。従って、接着剤8が固化するまでの間を含めて、光ファイバ1の先端部1cが保持溝2bから脱出するように移動することが防げ、高精度の光ファイバアレイが得られる。このように、本発明は、光ファイバ1の通常のピッチ(例えば250μm)よりも、先端部1cのピッチが小さい場合にも大きい場合にも有効である。また、各光ファイバ1のピッチは必ずしも均一でなくてもよく、不均一なピッチの場合にも本発明は有効である。
図8に示す例では、光ファイバ1の先端1cの傾斜が図1(b)に示す構成と反対になっている。それ以外は図1に示す光ファイバアレイと実質的に同じ構成であり、同様の作用効果が得られる。
図1に示す構成は、押さえ部材3および応力緩和部材4には光ファイバ用の保持溝は形成されていない。これに対して図9に示す例は、支持基板2のみならず押さえ部材3にも保持溝3aが形成されている構成である。図9(a)の構成では支持基板2の保持溝2bも押さえ部材3の保持溝3aも矩形溝であり、図9(b)の構成では支持基板2の保持溝2bも押さえ部材3の保持溝3aもV溝である。これらの構成では、光ファイバ1の先端部1cの保持の信頼性が高まる。なお、応力緩和部材4にも同様に保持溝が形成されていてもよい。
図10に示す例はテープ状の光ファイバ1を用いた構成である。すなわち、複数の光ファイバ1の基部1aがまとめて被覆されて一体化している。この場合、支持基板2の一方の保持溝2aが個別の複数の保持溝ではなく単一の広い溝であってよく、基部1aの固定が容易になる。さらに、基部1aのピッチが狂う可能性はない。それ以外の構成、すなわち、芯線露出部1bとその周囲の構成や、それに伴う作用効果は前記した例と全く同様である。
図11に示す例は、複数の応力緩和部材4A,4Bを有する構成である。この構成のように、応力緩和部材4A,4Bは複数個設けられていても構わない。また、図12に示すように、光ファイバ1は、複数段階に分けてピッチ変換されていてもよい。いずれにしても、本発明は、光ファイバ1の狭いピッチで固定される部分と、広いピッチで固定される部分との間に、少なくとも1つの応力緩和部材4が設けられている構成を広く含むものである。なお、複数の応力緩和部材4が用いられる場合には、先端部1cから遠い位置の応力緩和部材4から順番に支持基板2に固定することが好ましい。
なお、図13に示すように、支持基板2にボール溝状の位置決め部5を設け、図示しないがボール状の位置決め手段を間に挟んで他部材との位置決めを行う構成とすると、支持基板2と他部材との相対位置精度が向上し、光ファイバアレイ15のさらなる高精度化が可能である。特に、エッチングなどによって保持溝2a,2bと同時に位置決め部5を形成すると両者の相対位置精度が高く、ひいては、保持溝2a,2bに位置決めされる光ファイバ1と、位置決め部5および位置決め手段により位置決めされる他部材との相対位置精度が向上する。また、支持基板2の、押さえ部材3および応力緩和部材4が接着される位置の外側に流れ込み防止溝6が設けられていると、過剰に塗布された接着剤8を収容して、他部材への影響、例えばファイバアレイ15を他部材に取り付ける際に使用する位置決め部5を埋没させるなどの不都合を防ぐことができる。
次に、本発明の第2の実施形態の光ファイバアレイについて説明する。なお、第1の実施形態と同様の部分については同一の符号を付与し説明を省略する。
図14に示す本実施形態の光ファイバ12は、種類の異なる2つの光ファイバ10,11を接合したものである。例えば、本実施形態では、シングルモード型光ファイバ(SM型光ファイバ)10とグレーデッドインデックス型光ファイバ(GI型光ファイバ)11が一体に接合された光ファイバ12が用いられている。すなわち、SM型光ファイバ10は、被覆されている基部10aと被覆が剥かれている芯線露出部10bとからなり、芯線露出部10bに、被覆されておらず芯線が剥き出しであるGI型光ファイバ11の一端が融着されている。従って、GI型光ファイバ11の先端部11aが外部に露出しており、他端部とSM型光ファイバ10の融着部12aは融着工程によって径が太くなっている。そこで、本実施形態では、部分的に太くなっている融着部12aを収容するために、支持基板2と押さえ部材3に、凹部13が設けられている。凹部13は、ウエットエッチング、ドライエッチング、ダイシングなどによって形成される。融着部12aは、融着工程の条件を調整することによって太くならないように作製されていても良い。この場合には、凹部13は形成されなくても良い。
次に、本実施形態の光ファイバアレイ15の製造方法について、図15を参照して説明する。まず、SM型光ファイバ10の被覆を部分的に剥離して、基部10aと芯線露出部10bとを設け(ステップS1)、芯線露出部1bを、アルコールを浸み込ませた紙で拭くなどして清浄にする(ステップS2)。一方、GI型光ファイバ11の被覆も剥いて清浄にする(ステップS11)。それから、両光ファイバ10,11の端部を切断して平滑にし(ステップS12)、図示しない融着機に両光ファイバ10,11をセットして融着する(ステップS13)。GI型光ファイバ11を所定の長さに切断して、外部に露出する先端部11aを形成する(ステップS14)。
その後、第1の実施形態と同様に、支持基板2をピッチ変換治具21にセットし(ステップS3)、接合されて1本になった光ファイバ12をピッチ変換治具21にセットし(ステップS4)、この光ファイバ12を支持基板2の保持溝2a,2b内に挿入させる(ステップS5)。この際に、各光ファイバ12は応力を受けて撓み変形する。なお、本実施形態では、光ファイバ12の太くなった融着部12aが支持基板2の凹部13内に収容されるように、光ファイバ12と支持基板2の位置を調節する(ステップS15)。
次に、第1の実施形態と同様に、応力緩和部材4を、各光ファイバ12を押さえつけるようにしながら支持基板2上に載置し支持基板2上に固着する(ステップS6)。そして、光ファイバ12に加えられる応力を解除し(ステップS7)、押さえ部材3を、光ファイバ12の先端部11aおよびその近傍を押し付けるようにしながら、支持基板2上に載置し固定する(ステップS8)。その後、光ファイバアレイをピッチ変換治具21から取り外す(ステップS9)。こうして図14に示す状態にした後、光ファイバアレイの端面を研磨して、図1(b)に示すのと同様に、光ファイバ12の先端部11aを研磨して傾斜させる(ステップS10)。このようにして、本実施形態の光ファイバアレイ15が完成する。
本実施形態では、SM型光ファイバ10の一端にGI型光ファイバ11を接合して、光ファイバ12からビームを入出射するためのいわゆるファイバコリメータを構成している。このような構成であっても、第1の実施形態と同様な作用効果が得られる。
また、図16に示すように、支持基板2に凹部13を設ける一方、押さえ部材3には凹部を設けずに、押さえ部材3と応力緩和部材4の間の間隙に融着部12aを収容する構成にしてもよい。その場合、構成および製造工程は簡略化される。
なお、本実施形態において、接合される複数の光ファイバ12はSM型光ファイバ10とGI型光ファイバ11に限定されることはなく、あらゆる種類の光ファイバによって構成することができ、また同種の光ファイバを接合する構成であっても構わない。
図17〜18に示すように、接合される複数(図示する例では2つ)の光ファイバの径が異なっていてもよい。その場合、径が太い部分と径が細い部分では適宜に保持溝の深さを変更すればよく、押さえ部材3の形状は、光ファイバ12に不要な負荷を与えないように任意の形状にすることが考えられる。例えば、GI型光ファイバ11の長さが短く押さえ部材3のうち実際に光ファイバ12に当接する部分は小面積であっても、製造工程や位置決め工程や組立工程の簡略化や取り扱いの容易さを考慮すると押さえ部材3全体はある程度大きい方が好ましい場合には、図18に示すように押さえ部材3をL字状に形成することが考えられる。
次に、本発明の第3の実施形態の光ファイバアレイ15について説明する。なお、第1,2の実施形態と同様の部分については同一の符号を付与し説明を省略する。
図19に示す本実施形態の光ファイバアレイ15は、応力緩和部材4を組立用治具として用いて、完成状態では取り外した構成である。従って、完成状態では従来の光ファイバアレイと見分けがつかない構成である。
本実施形態の光ファイバアレイの製造方法について、図20を参照して説明すると、第1,2の実施形態と同様に、光ファイバ1の被覆を部分的に剥いて、基部1aと芯線露出部1bとを設け(ステップS1)、芯線露出部1bを、アルコールを浸み込ませた紙で拭くなどして清浄にする(ステップS2)。そして、支持基板2をピッチ変換治具21にセットし(ステップS3)、光ファイバ1をピッチ変換治具21にセットし(ステップS4)、この光ファイバ12を支持基板2の保持溝2a,2b内に挿入させる(ステップS5)。この際に、各光ファイバ12は応力を受けて撓み変形する。
次に、第1,2の実施形態と同様に、応力緩和部材4を、各光ファイバ1を押さえつけるようにしながら支持基板2上に載置する(ステップS6)。ただし、応力緩和部材4を支持基板4上に接着はしない。そして、光ファイバ12に加えられる応力を解除し(ステップS7)、押さえ部材3を、光ファイバ2の先端部1cおよびその近傍を押し付けるようにしながら、支持基板2上に載置し固定する(ステップS8)。それから、本実施形態では、応力緩和部材4を支持基板から取り外す(ステップS16)。その後、光ファイバアレイをピッチ変換治具21から取り外し(ステップS9)、光ファイバアレイの端面を研磨して、光ファイバ1の先端部1cを研磨して傾斜させる(ステップS10)。このようにして、本実施形態の光ファイバアレイ15が完成する。
本実施形態によると、光ファイバ1は、ステップS7において応力緩和部材4によってピッチ変換部分が支持基板2上に押し付けられた状態で、ステップS8において押さえ部材3によって先端部1cおよびその近傍が支持基板2上に押し付けられて、押さえ部材3が支持基板2上に固定される。光ファイバ1の先端部1cおよびその近傍が押さえ部材3と支持基板2の間に固着される時点では、中間部(ピッチ変換部分の一部)が、応力緩和部材4と支持基板2の間に挟まれている。従って、この時点では、先端部1cが保持溝2bから脱出して外部へ広がろうとする力、すなわち撓み変形から復帰するように反発する力は、応力緩和部材4に抑えられて小さくなっている。従って、押さえ部材3を支持基板2上に固定するための接着剤8が固化するまでに先端部1cが保持溝2bから脱出することはなく、光ファイバ1の先端部1cの所望の光軸位置が保たれる。このように光ファイバ1のピッチ変換部分を押さえつける応力緩和部材4が存在することによって、特に先端部1cに加わる、撓み変形に抗して復帰しようとする力が大幅に緩和され、押さえ部材3を接着する接着剤8が固化するまでの間、光ファイバ1の先端部1cが保持溝2bから脱出するように移動することが防げる。接着剤8が固化してしまえば、その後に光ファイバ1が移動するおそれは小さいので、比較的高精度の光ファイバアレイが得られる。このように、本実施形態によっても、第1の実施形態と同様な作用効果が得られる。
前記した本発明の光ファイバアレイ15を含む光デバイスについて以下に説明する。本発明は、光スイッチ、光減衰器、光波長選択装置など、光ファイバアレイ15を含むあらゆる光デバイスに採用できる。
図21には、本発明の光ファイバアレイ15を有する光スイッチが示されている。すなわち、本発明の光ファイバアレイ15の光ファイバ1の先端部1cの前方にミラー手段16が配置されており、このミラー手段16が図示しない駆動手段によって平行移動可能である。この構成では、ミラー手段16を構成する第1のミラー群16aが光ファイバアレイ15の光ファイバ1の先端部1cの前方に位置するとき(図21(a)参照)と、第2のミラー群16aが光ファイバアレイ15の光ファイバ1の先端部1cの前方に位置するとき(図21(b)参照)とで、出射用の光ファイバ1から入射用の光ファイバ1へ至る光路が変わり、すなわち、出射する光ファイバ1とそのビームを入射する光ファイバ1の組み合わせが変わる。こうしてスイッチング機能を果たすことができる。この構成において、本発明の光ファイバアレイ15を採用することによって、高精度化な光スイッチを構成することが可能である。なお、この光ファイバアレイ15は、前記した第1〜3の実施形態に限られず、本発明の範囲に含まれるいかなる構成であってもよい。また、ミラー手段16および駆動手段の構成は任意に変更でき、例えば、水平ではなく垂直方向にミラー手段16が移動する構成であってもよい。
この光スイッチの製造方法としては、前記した第1〜3の実施形態に例示したような工程で光ファイバアレイ15を製造した後、その光ファイバアレイ15の光ファイバ1の先端部の前方にミラー手段16および駆動手段を配置する工程を実施すればよい。
図22には、本発明の光ファイバアレイ15を1対有する光波長選択装置が示されている。すなわち、本発明の光ファイバアレイ15が、光ファイバ1の先端部1c同士が対向するように配置され、両先端部1c間に光フィルタ17が配置され、この光フィルタ17が駆動手段18によって平行移動可能である。この構成では、光フィルタ17が両光ファイバ1間に位置するとき(図22参照)には所定の波長のみの光を透過させ、光フィルタ17が両光ファイバ1間に位置しないとき(図示せず)には光をそのまま透過させるようにして、光波長選択機能を果たすことができる。この構成でも、本発明の光ファイバアレイ15を採用することによって、波長選択装置の高精度化が可能である。
この光波長選択装置の製造方法としては、前記した第1〜3の実施形態に例示したような工程で1対の光ファイバアレイ15を製造した後、その光ファイバアレイ15の光ファイバ1の先端部1c同士が対向するように配置し、両先端部1c間に光フィルタ17および駆動手段18を配置する工程を実施すればよい。
(a)は本発明の第1の実施形態の光ファイバアレイの平面図、(b)はその正面図、(c)はA−A線拡大断面図である。 本発明の第1の実施形態の光ファイバアレイの製造方法を示すフローチャートである。 (a)〜(h)は、本発明の第1の実施形態による光ファイバアレイの製造方法を工程順に示す平面図および側面図である。 (a)は本発明の第1の実施形態による光ファイバアレイの製造方法において用いられるピッチ変換治具の平面図、(b)はその側面図である。 (a)は図4に示すピッチ変換治具のガイド板の平面図、(b)はその側面図である。 (a)は図4に示すピッチ変換治具の基台の平面図、(b)はその側面図である。 第1の実施形態の光ファイバアレイの第1の変形例の平面図である。 第1の実施形態の光ファイバアレイの第2の変形例の正面図である。 (a)〜(b)は第1の実施形態の光ファイバアレイの第3の変形例の拡大側面図である。 (a)は第1の実施形態の光ファイバアレイの第4の変形例の平面図、(b)はその正面図である。 (a)は第1の実施形態の光ファイバアレイの第5の変形例の平面図、(b)はその正面図である。 (a)は第1の実施形態の光ファイバアレイの第5の変形例の他の例の平面図である。 は第1の実施形態の光ファイバアレイの第6の変形例の平面図である。 本発明の第2の実施形態の光ファイバアレイの正面図である。 本発明の第2の実施形態の光ファイバアレイの製造方法を示すフローチャートである。 第2の実施形態の光ファイバアレイの第1の変形例の正面図である。 第2の実施形態の光ファイバアレイの第2の変形例の正面図である。 第2の実施形態の光ファイバアレイの第3の変形例の正面断面図である。 (a)は本発明の第3の実施形態の光ファイバアレイの完成状態の平面図、(b)はその正面図、(c)はA−A線拡大断面図である。 本発明の第3の実施形態の光ファイバアレイの製造方法を示すフローチャートである。 本発明の光デバイスの第1の例を示す概略平面図である。 本発明の光デバイスの第2の例を示す概略平面図である。 従来の光ファイバアレイの第1の例を示す斜視図である。 従来の光ファイバアレイの第2の例を示す分解斜視図である。 従来の光ファイバアレイの拡大側面図である。
符号の説明
1,12 光ファイバ
1a,10a 基部
1b,10b 芯線露出部
1c,11a 先端部
2 支持基板
2a,2b 保持溝
2c ピッチ変換用の空間
3 押さえ部材
4,4A,4B 応力緩和部材
5 位置決め部
6 流れ込み防止溝
7 押し込み部材
8 接着剤
10 シングルモード型光ファイバ
11 グレードインデックス型光ファイバ
12a 融着部
13 凹部
15 光ファイバアレイ
16 ミラー手段
16a 第1のミラー群
16b 第2のミラー群
17 光フィルタ
18 駆動手段
21 ピッチ変換治具
22a,22b ガイド板
23 基台

Claims (15)

  1. 支持基板と、
    基部と先端部では異なるピッチになるように前記支持基板上に整列されている複数の光ファイバと、
    前記光ファイバの前記先端部を前記支持基板に対して押し付けて固定する押さえ部材と、
    前記押さえ部材よりも前記基部側で、前記光ファイバを前記支持基板に対して押し付ける応力緩和部材とを有する光ファイバアレイ。
  2. 前記応力緩和部材は、前記基部と前記先端部でピッチが変わるように前記光ファイバの少なくとも一部を変形させるために加わる応力を吸収する、請求項1に記載の光ファイバアレイ。
  3. 複数の前記光ファイバの前記各基部は、前記支持基板に形成されている保持溝によってピッチが固定されており、
    複数の前記光ファイバの前記各先端部は、前記押さえ部材と前記支持基板とに挟まれてピッチが固定されており、
    複数の前記光ファイバのピッチは前記保持溝と前記押さえ部材の間の領域内で変換されており、前記応力緩和部材は前記領域内に設けられている、請求項2に記載の光ファイバアレイ。
  4. 前記光ファイバの前記基部は芯線が被覆された部分であり、被覆が剥かれた芯線露出部の一端が前記先端部である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光ファイバアレイ。
  5. 前記光ファイバは異なる種類の光ファイバが接合されたものであり、前記先端部は前記基部とは異なる種類の光ファイバの一端部である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光ファイバアレイ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の光ファイバアレイと、前記光ファイバアレイの前記光ファイバの前記先端部の前方に位置する光機能部品とを有する光デバイス。
  7. 複数の光ファイバを支持基板上に配置し、前記光ファイバの先端部と基部でピッチが変わるように、前記光ファイバに応力を加えて少なくとも一部を変形させる工程と、
    応力緩和部材を、複数の前記光ファイバの中間部を前記支持基板に対して押し付ける状態で、前記支持基板上に固定する工程と、
    押さえ部材を、前記中間部が前記応力緩和部材と前記支持基板の間に挟まれた状態の複数の前記光ファイバの前記先端部を前記支持基板に対して押し付けながら前記支持基板上に固定する工程とを含む、光ファイバアレイの製造方法。
  8. 前記応力緩和部材を前記支持基板上に固定する工程の後に、前記光ファイバへ加える応力を解除する工程をさらに含む、請求項7に記載の光ファイバアレイの製造方法。
  9. 複数の光ファイバを支持基板上に配置し、前記光ファイバの先端部と基部でピッチが変わるように、前記光ファイバに応力を加えて少なくとも一部を変形させる工程と、
    応力緩和部材によって、複数の前記光ファイバの中間部を支持基板に対して押し付ける工程と、
    前記中間部が前記応力緩和部材と前記支持基板の間に挟まれた状態の複数の前記光ファイバの前記先端部を、押さえ部材によって支持基板に対して押し付けながら前記支持基板上に固定する工程と、
    前記押さえ部材によって前記先端部を固定する工程の後に、前記応力緩和部材を前記支持基板上から取り外す工程とを含む、光ファイバアレイの製造方法。
  10. 前記光ファイバに応力を加えて少なくとも一部を変形させる工程は、ピッチ変換治具を用いて行われる、請求項7〜9のいずれか1項に記載の光ファイバアレイの製造方法。
  11. 前記応力緩和部材によって、前記光ファイバの少なくとも一部を変形させる工程で前記光ファイバに加わる応力を吸収する、請求項7〜10のいずれか1項に記載の光ファイバアレイの製造方法。
  12. 前記光ファイバを前記支持基板上に配置する際に、複数の前記光ファイバの前記各基部のピッチを、前記支持基板に形成されている保持溝によって固定し、
    前記押さえ部材を前記支持基板上に固定する工程で、複数の前記光ファイバの前記各先端部のピッチを固定する、請求項7〜11のいずれか1項に記載の光ファイバアレイの製造方法。
  13. 前記光ファイバの前記基部は芯線が被覆された部分であり、被覆が剥かれた芯線露出部の一端が前記先端部である、請求項7〜12のいずれか1項に記載の光ファイバアレイの製造方法。
  14. 前記光ファイバは異なる種類の光ファイバが接合されたものであり、前記先端部は前記基部とは異なる種類の光ファイバの一端部である、請求項7〜12のいずれか1項に記載の光ファイバアレイの製造方法。
  15. 請求項7〜14のいずれか1項に記載の光ファイバアレイの製造方法の各工程と、
    前記光ファイバアレイの前記光ファイバの前記先端部の前方に光機能部品を配置する工程とを含む、光デバイスの製造方法。
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