JP2003156662A - 光ファイバアレイ及びその製造方法 - Google Patents

光ファイバアレイ及びその製造方法

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JP2003156662A
JP2003156662A JP2001355740A JP2001355740A JP2003156662A JP 2003156662 A JP2003156662 A JP 2003156662A JP 2001355740 A JP2001355740 A JP 2001355740A JP 2001355740 A JP2001355740 A JP 2001355740A JP 2003156662 A JP2003156662 A JP 2003156662A
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optical fiber
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fused
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Akira Matsumoto
明 松本
Nobutsugu Fukuyama
暢嗣 福山
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NGK Insulators Ltd
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NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバとして二本の光ファイバを融解、
接続させることによって形成した融着部を有する融着フ
ァイバを用いた光ファイバアレイであって、基板上にお
ける光ファイバ(融着ファイバ)の整列精度が高くかつ
長期的な信頼性に優れるとともに、接続の際に融着部を
補強するための補強器やリコート(再コーティング)を
殊更用いる必要がなく、通信システム等に用いられる場
合、その小型化及び低コスト化が可能な光ファイバアレ
イ及びその効率的な製造方法を提供する。 【解決手段】 光ファイバ1と、一方の表面上に光ファ
イバ1の外形に対応した一以上の溝21を有し、この溝
21の上に一以上の光ファイバ1を整列させて固定した
基板2とを備えた光ファイバアレイ10であって、光フ
ァイバ1が、二本の光ファイバ1a、1bのそれぞれの
端部を融解、接続させることによって形成した融着部5
を有する融着ファイバ1cから構成されるとともに、融
着ファイバ1cの融着部5が、その内部に配設されてな
ることを特徴とする光ファイバアレイ10。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、光ファイバアレ
イ及びその製造方法に関する。さらに詳しくは、光ファ
イバとして二本の光ファイバを融解、接続させることに
よって形成した融着部を有する融着ファイバを用いた光
ファイバアレイであって、基板上における光ファイバ
(融着ファイバ)の整列精度が高くかつ長期的な信頼性
に優れるとともに、接続の際に融着部を補強するための
補強器やリコート(再コーティング)を殊更用いる必要
がなく、通信システム等に用いられる場合、その小型化
及び低コスト化が可能な光ファイバアレイ及びその効率
的な製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】 近年の通信システムには、ファイバと
して、例えば、波長多重(WDM)通信用として、通常
のシングルモードファイバ(SMF)以外に、非分散シ
フトファイバ(NZ−DSF)、分散補償ファイバ、導
波路型合分波器(AWG)モジュールを小型化する目的
の高NAファイバ(High NAF)等の様々な種類
のファイバが用いられるようになっている。これらのフ
ァイバは、基本的には、主な通信媒体であるシングルモ
ードファイバに融着接続等によって接続される。
【0003】 融着接続は、通常、裸ファイバ状態(フ
ァイバに被覆を設けない状態)で行うので、融着接続の
際には、裸ファイバ部分を補強する必要があり、長期的
な信頼性を確保するためには融着接続補強器を用いて補
強することが一般的である。また、補強器よりは信頼性
が劣るといわれているが、リコート(再コーティング)
する技術も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、例え
ば、高NAファイバとシングルモードファイバとの融着
接続においては、それぞれのコアのモードフィールド
(MF)が異なるので、接続の際には、損失の発生等を
抑えるべく、専用のコンバータ等を用いる必要がある。
このように、コンバータを別に配置することによって、
通信システムの小型化及び低コスト化が阻害されるとい
う問題があった。
【0005】 例えば、図7(a)に示すように、高N
Aファイバ101とシングルモードファイバ102の接
続の際、高NAファイバ101は、その種類にもよる
が、通常、そのコア111のモードフィールド径(MF
D)(φ1)は4μm程度であるのに対し、シングルモ
ードファイバ102のコア121のMFD(φ2)は9
μm程度であり、このMFD(φ1とφ2)の違いによ
り単純接続では、融着部Mにおいて、損失や反射が発生
することになる。このため、図7(b)に示すように、
融着接続の場合、融着接続後、ガスバーナ等で熱処理を
加え、高NAファイバ101のコア111のMFD(φ
1)を拡散させることによって、融着部Mにおいて低損
失接続が可能なレベルに、高NAファイバ101のコア
111のMFD(φ1)をシングルモードファイバ10
2のコア121のMFD(φ2)に徐々に合わせるよう
に加工する。これにより低損失な接続が可能となる。こ
の熱処理は、いわゆるコア拡大ファイバ(TEC:Th
ermal Expanded Core)処理と称さ
れている。
【0006】 また、多心一括のTEC処理が難しいた
め、融着接続は単心ごとに行っているのが現状である。
AWGの場合は40チャンネル(ch)規模のものが一
般的であり、40chの接続を行う場合、40個の補強
器が必要となり、この配置スペースがシステムの小型化
を阻害する要因となり、また、部品コストも上昇すると
いう問題があった。
【0007】 例えば、図8に示すように、8心のハー
フピッチ光ファイバアレイ(光ファイバアレイ)103
の場合、その形状寸法は、幅5mm×長さ10mm×厚
さ3mm程度であるのに対し、一般的な単心補強器10
4の場合は、直径4.5mm×長さ40mmなので、仮
に、8個横に並べると、幅36mm×長さ40mm×厚
さ4.5mmが必要で、光ファイバアレイ103と比較
し、かなり大きなスペースが必要であった。図8におい
ては、高NAファイバ101とシングルモードファイバ
102の接続の場合を示す。さらに、40心のハーフピ
ッチ光ファイバアレイの場合、その形状寸法は、幅9m
m×長さ12mm×厚さ3mm程度なのに対し、一般的
な単心補強器の場合は、直径4.5mm×長さ40mm
なので、仮に、40個横に並べると、幅180mm×長
さ40mm×厚さ4.5mmが必要で、光ファイバアレ
イに比較し、大きなスペースが必要であった。
【0008】 本発明は、上述の問題に鑑みてなされた
もので、光ファイバとして二本の光ファイバを融解、接
続させることによって形成した融着部を有する融着ファ
イバを用いた光ファイバアレイであって、基板上におけ
る光ファイバ(融着ファイバ)の整列精度が高くかつ長
期的な信頼性に優れるとともに、接続の際に融着部を補
強するための補強器やリコート(再コーティング)を殊
更用いる必要がなく、通信システム等に用いられる場
合、その小型化及び低コスト化が可能な光ファイバアレ
イ及びその効率的な製造方法を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】 本発明者は、上述の課
題を解決するべく鋭意研究した結果、基板上に配置する
光ファイバを、二本の光ファイバのそれぞれの端部を融
解、接続(融着接続)させることによって形成した融着
部を有する融着ファイバから構成し、このような光ファ
イバ(融着ファイバ)の融着部を含む部分を基板上に整
列させて固定したものとする(光ファイバアレイの内部
に配設する)ことにより、上記目的を達成することがで
きることを見出し、本発明を完成させた。
【0010】 すなわち、本発明は、以下の光ファイバ
アレイ及びその製造方法を提供するものである。
【0011】[1] 光ファイバと、一方の表面上に前
記光ファイバの外形に対応した一以上の溝を有し、この
溝の上に一以上の前記光ファイバを整列させて固定した
基板とを備えた光ファイバアレイであって、前記光ファ
イバが、二本の光ファイバのそれぞれの端部を融解、接
続させることによって形成した融着部を有する融着ファ
イバから構成されるとともに、前記融着ファイバの前記
融着部が、その内部に配設されてなることを特徴とする
光ファイバアレイ。
【0012】[2] 前記融着ファイバを前記基板の前
記溝を有する一方の表面側に押圧又は載置して、整列さ
せて固定する固定部材をさらに備えてなる前記[1]に
記載の光ファイバアレイ。
【0013】[3] 前記融着ファイバの融着部が、前
記溝の上に配設されてなる前記[1]又は[2]に記載
の光ファイバアレイ。
【0014】[4] 前記固定部材の、前記融着ファイ
バの融着部に当接する箇所に逃げ部を配設してなる前記
[2]又は[3]に記載の光ファイバアレイ。
【0015】[5] 前記融着ファイバが、被覆によっ
て覆われた被覆部を有するとともに、前記融着ファイバ
の融着部が、前記被覆部の設置位置に配設されてなる前
記[1]又は[2]に記載の光ファイバアレイ。
【0016】[6] 前記融着ファイバの融着部が、前
記溝及び前記被覆部のそれぞれの設置位置の中間位置に
配設されてなる前記[1]又は[2]に記載の光ファイ
バアレイ。
【0017】[7] 前記融着ファイバが、前記基板上
に接着剤によって固定されてなる前記[1]〜[6]の
いずれかに記載の光ファイバアレイ。
【0018】[8] 前記溝が、V字溝である前記
[1]〜[7]のいずれかに記載の光ファイバアレイ。
【0019】[9] 一方の表面上に光ファイバの外形
に対応した一以上の溝を有する基板上に、一以上の光フ
ァイバを整列させて固定する光ファイバアレイの製造方
法であって、前記光ファイバを、二本の光ファイバのそ
れぞれの端部を融解、接続させることによって形成した
融着部を有する融着ファイバから構成し、前記融着ファ
イバの、融着部を含む部分を前記基板上に整列させて固
定することを特徴とする光ファイバアレイの製造方法。
【0020】[10] 前記融着ファイバから、融着部
を含む部分を所定の長さに切り取り、この切り取った部
分を前記基板上に整列させて固定する前記[9]に記載
の光ファイバアレイの製造方法。
【0021】[11] 前記融着ファイバを、前記基板
上に接着剤によって固定する前記[9]又は[10]に
記載の光ファイバアレイの製造方法。
【0022】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の光ファイバアレ
イ及びその製造方法の実施の形態を、図面を参照しつつ
具体的に説明する。
【0023】 図1は、本発明の光ファイバアレイの一
の実施の形態を模式的に示し、(a)は平面図で、
(b)は断面図である。
【0024】 図1に示すように、本実施の形態の光フ
ァイバアレイ10は、光ファイバ1と、一方の表面上に
光ファイバ1の外形に対応した一以上の溝21を有し、
この溝21の上に一以上の光ファイバ1を整列させて固
定した基板2とを備えた光ファイバアレイ10であっ
て、光ファイバ1が、二本の光ファイバ(図1において
は、高NAファイバ1aとシングルモードファイバ1
b)のそれぞれの端部を融解、接続させることによって
形成した融着部5を有する融着ファイバ1cから構成さ
れるとともに、融着ファイバ1cの融着部5が、その内
部(光ファイバアレイの内部)に配設されてなることを
特徴とする。
【0025】 なお、図1においては、融着ファイバ1
cの融着部5が、溝21の上に配設されてなる場合を示
している。
【0026】 この場合、図1に示すように、融着ファ
イバ1cを基板2の溝21を有する一方の表面側に押圧
又は載置して、整列させて固定する固定部材3をさらに
備えてなるものであることが好ましい。
【0027】 また、溝21上における融着ファイバ1
cは、裸ファイバの状態で、溝21と固定部材3との間
に溝21の側壁に接した状態で、基板2上を直線状に配
設され、接着剤4により固定されている。このように、
溝21と固定部材3とによる融着ファイバ1cに対する
挟持効果及び接着剤4の補強効果により、機械的に確実
に固定される。さらに、基板2上に融着ファイバ1c
が、直線状に配設されるので曲げ応力が加わることもな
いため、非常に高い信頼性を確保することができる。ま
た、補強器やリコート(再コーティング)を殊更用いる
必要がないため、小型化及び低コスト化を図ることがで
きる。
【0028】 なお、融着接続の状態によっては、融着
ファイバ1cの融着部5が膨らむ場合がある。この膨ら
みが微小であっても、40心等の多心を正確に並べる必
要のある光ファイバアレイ10の場合、膨らんだ部分を
溝21に設置して固定部材3で押さえると、融着ファイ
バ1cの整列精度への悪影響を無視することができない
ことがある。このような場合、図1(b)に示すよう
に、固定部材3の、融着ファイバ1cの融着部5に当接
する箇所に逃げ部31を配設することが好ましい。
【0029】 図2は、本発明の光ファイバアレイの他
の実施の形態を模式的に示し、(a)は平面図で、
(b)は断面図である。
【0030】 図2に示すように、本実施の形態の光フ
ァイバアレイ10は、融着ファイバ1cの融着部5が溝
21上に配設され、かつ上部が固定部材3によって押圧
されることなく開放されている。
【0031】 このように構成することによって、上述
の融着部5の膨らみの悪影響を回避することができると
ともに、溝21と固定部材3とによる融着部5以外の部
分における融着ファイバ1cに対する挟持効果及び接着
剤4の補強効果等から、上述の場合とほぼ同様の長期的
な信頼性を実現することができる。また、逃げ部31
(図1(b)参照)の加工等が不要となるため、加工コ
ストを低減することができる。
【0032】 図3は、本発明の光ファイバアレイの他
の実施の形態を模式的に示し、(a)は平面図で、
(b)は断面図である。
【0033】 図3に示すように、本実施の形態の光フ
ァイバアレイ10は、融着ファイバ1cが、被覆によっ
て覆われた被覆部7を有するとともに、融着ファイバ1
cの融着部5が、被覆部7の設置位置に配設されてなる
ものである。
【0034】 先述のように、融着ファイバ1cの融着
部5をリコートすることは一般的に行われている。しか
し、リコートを行っただけでは、環境によっては、長期
的信頼性が疑問視される場合がある。本実施の形態の場
合は、被覆部7にも接着剤4を充填又は塗布するので、
この被覆部7に融着部5が配設される場合、被覆部7の
周辺にさらに補強の接着剤が存在することになり、溝2
1と固定部材3との挟持効果と相俟って、融着部5は機
械的に確実に固定されることになり、長期的な信頼性を
確保することができる。
【0035】 図4は、本発明の光ファイバアレイの他
の実施の形態を模式的に示し、(a)は平面図で、
(b)は断面図である。
【0036】 図4に示すように、本実施の形態の光フ
ァイバアレイ10は、融着ファイバ1cの融着部5が、
溝21及び被覆部7のそれぞれの設置位置の中間位置に
配設されてなるものである。本実施の形態の場合、図2
に示す光ファイバアレイと同様な効果を発揮する。特
に、融着ファイバ1cの融着部5が、自由空間に配設さ
れるので、融着部5の膨らみの悪影響を、逃げ部31
(図1(b)参照)の加工をすることなく、回避するこ
とができる。
【0037】 図5は、本発明の光ファイバアレイの他
の実施の形態を模式的に示す断面図である。
【0038】 図5に示すように、本実施の形態の光フ
ァイバアレイ10は、基板2の溝21を有する一方の表
面上の所定箇所に、位置決め用ガイド6が形成されてな
るものである。
【0039】 図5に示す位置決め用ガイド6は、基板
2の、溝21が形成された表面と同一表面上に形成され
るので、溝21と同時に加工することができ、効率的で
ある。
【0040】 このように構成することによって、適切
な位置決め治具(図示せず)を用いて簡易に光ファイバ
アレイ10を階層的に積層して、高密度の二次元光ファ
イバアレイを実現することができるとともに、二次元光
ファイバアレイの基板上における整列精度を高めること
ができる。
【0041】 本発明に用いられる溝21の形状として
は、光ファイバ1(融着ファイバ1c)の外形に対応し
て、光ファイバ1(融着ファイバ1c)を円滑に整列さ
せ、かつ確実に固定することができるものであれば特に
制限はないが、光ファイバ1(融着ファイバ1c)を三
点で確実に支持することができるV字溝であることが好
ましい。
【0042】 本発明に用いられる基板2や固定部材3
の材料としては特に制限はないが、例えば、光透過性で
ある硼珪酸ガラス等を好適例として挙げることができ
る。
【0043】 本発明に用いられる接着剤層4としては
特に制限はないが、基板2や固定部材3を光透過性であ
る硼珪酸ガラス等から構成する場合には、例えば、紫外
線硬化型接着剤を好適例として挙げることができる。
【0044】 以下、図1〜図5を参照しつつ、本発明
の光ファイバアレイの製造方法の一の実施の形態につい
て説明する。
【0045】 本実施の形態の光ファイバアレイ10の
製造方法は、一方の表面上に光ファイバ1の外形に対応
した一以上の溝21を有する基板2上に、一以上の光フ
ァイバ1を整列させて固定する光ファイバアレイ10の
製造方法であって、光ファイバ1を、二本の光ファイバ
(例えば、高NAファイバ1aとシングルモードファイ
バ1b)のそれぞれの端部を融解、接続させることによ
って形成した融着部5を有する融着ファイバ1cから構
成し、融着ファイバ1cの、融着部5を含む部分を基板
2上に整列させて固定することを特徴とする。
【0046】 この場合、融着ファイバ1cから、融着
部5を含む部分を所定の長さに切り取り、この切り取っ
た部分を基板2上に整列させて固定してもよい。
【0047】 具体的には、まず、高NAファイバ1a
とシングルモードファイバ1bとを融着接続させてTE
C処理を行う。
【0048】 次いで、図6(a)〜(c)に示すよう
に、所定の位置(図6(a)においては、点線で示す位
置)で融着ファイバ1cの高NAファイバ1a部分をカ
ットする。具体的には、図6(a)に示すように、高N
Aファイバ1aがTEC処理されてシングルモードファ
イバ1bに融着接続されるので、TEC処理された部分
は最低切り取って(カットして)用いる必要がある。T
EC処理する部分の長さは1〜3mm程度で、本実施の
形態ではTEC処理された部分の長さ2mm、高NAフ
ァイバ1aの部分を3mmとし、融着部5から全長5m
mを基板2上に配設している(図6(b)〜(c))。
【0049】 40心ファイバアレイの場合、単心ファ
イバ40本を上記処理し、ファイバアレイの組み立てを
行うが、ハーフピッチファイバアレイの場合、一本々々
のファイバを配設するのは非常に困難であるので、ファ
イバアレイ内に設置する必要な部分のみをリボン化(2
0心)し、組み立てることが好ましい。また、ファイバ
アレイの組み立て後は、通常のファイバアレイと同様に
端面を研磨することが好ましい。
【0050】 また、図1及び図2に示すように、融着
ファイバ1cの、融着部5を含む部分を基板2上に配設
し、次いで、融着ファイバ1cを基板2の溝21を有す
る一方の表面側に押圧又は載置する固定部材3によっ
て、融着ファイバ1cを基板2上に整列させて固定して
もよく、融着ファイバ1cの融着部5を、溝21の上に
配設してもよい。
【0051】 この場合、固定部材3の、融着ファイバ
1cの融着部5に当接する箇所に逃げ部31を形成して
もよい。
【0052】 また、図3に示すように、融着ファイバ
1cを、被覆によって覆われた被覆部7を有するものか
ら構成し、融着ファイバ1cの融着部5を、被覆部5の
設置位置に配設してもよい。
【0053】 また、図4に示すように、融着ファイバ
1cの融着部5を、溝21及び被覆部7のそれぞれの設
置位置の中間位置に配設してもよい。
【0054】 上述のそれぞれの製造方法においては、
融着ファイバ1cを、基板2上に接着剤4によって固定
してもよい。
【0055】 また、図5に示すように、基板2の溝2
1を有する一方の表面上の所定箇所に、位置決め用ガイ
ド6を形成してもよい。
【0056】 溝21として、V字溝を用いてもよい。
【0057】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明によっ
て、光ファイバとして二本の光ファイバを融解、接続さ
せることによって形成した融着部を有する融着ファイバ
を用いた光ファイバアレイであって、基板上における光
ファイバ(融着ファイバ)の整列精度が高くかつ長期的
な信頼性に優れるとともに、接続の際に融着部を補強す
るための補強器やリコート(再コーティング)を殊更用
いる必要がなく、通信システム等に用いられる場合、そ
の小型化及び低コスト化が可能な光ファイバアレイ及び
その効率的な製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光ファイバアレイの一の実施の形態
(融着ファイバの融着部が、溝の上に配設されてなる場
合)を模式的に示す平面図及び断面図である。
【図2】 本発明の光ファイバアレイの他の実施の形態
(融着ファイバの融着部が、溝の上に配設され、かつ上
部が開放されている場合)を模式的に示す平面図及び断
面図である。
【図3】 本発明の光ファイバアレイの他の実施の形態
(融着ファイバの融着部が、被覆部の設置位置に配設さ
れてなる場合)を模式的に示す平面図及び断面図であ
る。
【図4】 本発明の光ファイバアレイの他の実施の形態
(融着ファイバの融着部が、溝及び被覆部のそれぞれの
設置位置の中間位置に配設されてなる場合)を模式的に
示す平面図及び断面図である。
【図5】 本発明の光ファイバアレイの他の実施の形態
(位置決め用ガイドを形成した場合)を模式的に示す断
面図である。
【図6】 本発明の光ファイバアレイの製造方法の一の
実施の形態(融着ファイバから、融着部を含む部分を所
定の長さに切り取り、この切り取った部分を基板上に整
列させて固定する場合)を模式的に示す平面図である。
【図7】 高NAファイバとシングルモードファイバの
接続の際、MFDの違いにより融着部において損失や反
射が発生すること及びコア拡大ファイバ(TEC:Th
ermal Expanded Core)処理の概要
を模式的に示す断面図である。
【図8】 単心補強器を用いた場合、光ファイバアレイ
に比較し、大きなスペースが必要であることを模式的に
示す平面図である。
【符号の説明】
1…光ファイバ、1a…高NAファイバ(High N
AF)、1b…シングルモードファイバ(SMF)、1
c…融着ファイバ、2…基板、3…固定部材、4…接着
剤、5…融着部、6…位置決め用ガイド(ガイド用V
溝)、7…被覆部、10…光ファイバアレイ、21…溝
(V字溝)、31…逃げ部、101…高NAファイバ
(High NAF)、102…シングルモードファイ
バ(SMF)、103…8心のハーフピッチ光ファイバ
アレイ、104…単心補強器、111…高NAファイバ
(High NAF)のコア、121…シングルモード
ファイバのコア、M…融着部。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバと、一方の表面上に前記光フ
    ァイバの外形に対応した一以上の溝を有し、この溝の上
    に一以上の前記光ファイバを整列させて固定した基板と
    を備えた光ファイバアレイであって、 前記光ファイバが、二本の光ファイバのそれぞれの端部
    を融解、接続させることによって形成した融着部を有す
    る融着ファイバから構成されるとともに、前記融着ファ
    イバの前記融着部が、その内部に配設されてなることを
    特徴とする光ファイバアレイ。
  2. 【請求項2】 前記融着ファイバを前記基板の前記溝を
    有する一方の表面側に押圧又は載置して、整列させて固
    定する固定部材をさらに備えてなる請求項1に記載の光
    ファイバアレイ。
  3. 【請求項3】 前記融着ファイバの融着部が、前記溝の
    上に配設されてなる請求項1又は2に記載の光ファイバ
    アレイ。
  4. 【請求項4】 前記固定部材の、前記融着ファイバの融
    着部に当接する箇所に逃げ部を配設してなる請求項2又
    は3に記載の光ファイバアレイ。
  5. 【請求項5】 前記融着ファイバが、被覆によって覆わ
    れた被覆部を有するとともに、前記融着ファイバの融着
    部が、前記被覆部の設置位置に配設されてなる請求項1
    又は2に記載の光ファイバアレイ。
  6. 【請求項6】 前記融着ファイバの融着部が、前記溝及
    び前記被覆部のそれぞれの設置位置の中間位置に配設さ
    れてなる請求項1又は2に記載の光ファイバアレイ。
  7. 【請求項7】 前記融着ファイバが、前記基板上に接着
    剤によって固定されてなる請求項1〜6のいずれかに記
    載の光ファイバアレイ。
  8. 【請求項8】 前記溝が、V字溝である請求項1〜7の
    いずれかに記載の光ファイバアレイ。
  9. 【請求項9】 一方の表面上に光ファイバの外形に対応
    した一以上の溝を有する基板上に、一以上の光ファイバ
    を整列させて固定する光ファイバアレイの製造方法であ
    って、 前記光ファイバを、二本の光ファイバのそれぞれの端部
    を融解、接続させることによって形成した融着部を有す
    る融着ファイバから構成し、 前記融着ファイバの、融着部を含む部分を前記基板上に
    整列させて固定することを特徴とする光ファイバアレイ
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記融着ファイバから、融着部を含む
    部分を所定の長さに切り取り、この切り取った部分を前
    記基板上に整列させて固定する請求項9に記載の光ファ
    イバアレイの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記融着ファイバを、前記基板上に接
    着剤によって固定する請求項9又は10に記載の光ファ
    イバアレイの製造方法。
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