JP6523172B2 - レンズユニットおよび撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズがレンズバレルに圧入されたレンズユニットおよび撮像装置に関するものである。
レンズユニットでは、複数のレンズの少なくとも1つがレンズバレルの内側に圧入固定された構造が採用されることがある。また、レンズユニットを撮像装置に用いる際、レンズバレルの外周面に形成したねじ溝に、ホルダの内周面に形成された雌ねじを止めて、レンズバレルとホルダとを一体化し、ホルダを介して撮像素子を保持した構成が採用されることがある(特許文献1参照)。
特開2011−59396号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構成で、レンズバレル(レンズホルダ)を樹脂製とすると、レンズバレルをホルダ(ホルダ台座)にねじ込んだ際にレンズバレルが内側に変形し、レンズバレルに圧入されたレンズが応力を受けて変形するという問題点がある。このため、特許文献1に記載の構成のように、全てのレンズをガラスレンズとせざるを得ず、プラスチックレンズを用いることができないという問題点がある。また、特許文献1に記載の構成で、レンズバレル(レンズホルダ)を樹脂製とした場合、レンズをレンズバレルに圧入した際にレンズバレルが外側に変形し、レンズバレルをホルダ(ホルダ台座)にスムーズにねじ込むことができないという問題点がある。それ故、特許文献1に記載の構成では、レンズが圧入固定されたレンズバレルの外周面のねじ溝によってレンズバレルの固定を行う構成を採用する場合、レンズバレルを樹脂製とすることが困難である。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、レンズバレルを樹脂製とした場合でも、レンズが圧入固定されたレンズバレルの外周面に形成したねじ溝によってレンズバレルの固定を行う構成を採用することのできるレンズユニットおよび撮像装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るレンズユニットは、複数のレンズと、該複数のレンズのうち、少なくとも1つが圧入された筒部を備えた樹脂製のレンズバレルと、を有し、前記筒部の外周面にはねじ溝が形成され、前記筒部には、該筒部の内周面と外周面との間で像側端面から物体側に向けて凹んだ円周溝が形成され、光軸に直交する方向からみたとき、前記円周溝の底部は、前記複数のレンズのうち、最も像側で前記筒部の内周面に圧入されているレンズの圧入箇所より物体側に位置することを特徴とする。
本発明では、レンズバレルの筒部にレンズが圧入され、かつ、筒部の外周面に形成されたねじ溝によってレンズバレルの固定が行われる。このような場合でも、レンズバレルの筒部には、筒部の内周面と外周面との間で像側端面から物体側に向けて凹んだ円周溝が形成され、光軸に直交する方向からみたとき、円周溝の底部は、複数のレンズのうち、最も像側で筒部の内周面に圧入されているレンズの圧入箇所より物体側に位置する。このため、レンズバレルを樹脂製とした場合でも、筒部の外周面に形成されたねじ溝によってレンズバレルを固定した際、筒部が内側に変形しにくい。特に、筒部の外周面に形成されたねじ溝によってレンズバレルを固定する際に筒部の内側への変形の影響を受けやすいレンズ(最も像側で筒部の内周面に圧入されているレンズ)であっても、大きな応力を受けにくく、変形や偏芯が起こりにくい。また、レンズバレルを樹脂製とした場合でも、レンズをレンズバレルに圧入した際に筒部が外側に変形しにくい。特に、筒部の外周面に形成されたねじ溝によってレンズバレルを固定する際、支障を起こしやすい最も像側でのレンズ圧入箇所において筒部が外側に変形しにくいので、レンズバレルの固定に支障が発生しにくい。それ故、レンズが圧入固定されたレンズバレルの外周面に形成したねじ溝によってレンズバレルの固定を行う場合でも、レンズバレルを樹脂製とすることができる。
本発明は、前記複数のレンズのうち、最も像側で前記筒部の内周面に圧入されているレンズは、プラスチックレンズである場合に適用すると効果的である。プラスチックレンズの場合、ガラスレンズより、外部から加わった応力で変形しやすいが、本発明によれば、かかるプラスチックレンズであっても、筒部の外周面に形成されたねじ溝によってレンズバレルを固定する際に応力が加わりにくい。それ故、プラスチックレンズの変形が発生しにくい。
本発明において、前記複数のレンズのうち隣り合う2つのレンズの間に位置する絞りを有し、前記2つのレンズが前記筒部の内周面に圧入されており、光軸に直交する方向からみたとき、前記円周溝の底部は、前記2つのレンズの圧入箇所より物体側に位置することが好ましい。絞りの両側に配置されているレンズでは、光学特性に対する偏芯の影響が特に大きいが、本発明によれば、かかる2つのレンズには、筒部の外周面に形成されたねじ溝によってレンズバレルを固定する際に応力が加わりにくいので、偏芯が発生しにくい。
本発明において、前記複数のレンズには、プラスチックレンズ同士が接合された接合レンズが含まれているとともに、当該接合レンズは、前記筒部の内周面に圧入されており、光軸に直交する方向からみたとき、前記円周溝の底部は、前記接合レンズの圧入箇所より物体側に位置することが好ましい。プラスチックレンズ同士が接合された接合レンズでは、応力による剥離が発生しやすいが、本発明によれば、かかる接合レンズには、筒部の外周面に形成されたねじ溝によってレンズバレルを固定する際に応力が加わりにくいので、剥離が発生しにくい。
本発明において、光軸に直交する方向からみたとき、前記円周溝の底部は、前記ねじ溝が形成されている領域より物体側に位置することが好ましい。かかる構成によれば、筒部の外周面と内周面との間で応力が伝わりにくい。
本発明において、前記円周溝は、前記筒部においてレンズが圧入されている箇所では、前記筒部の内周面と外周面との中央に形成されていることが好ましい。かかる構成によれば、筒部においてレンズが圧入される箇所では、レンズバレルを樹脂成形する際、樹脂のヒケに起因する寸法精度や形状精度の低下が発生しにくい。また、筒部の外周面においてねじ溝が形成される箇所でも、樹脂のヒケに起因する寸法精度や形状精度の低下が発生しにくい。
本発明において、前記筒部の径方向の厚さは、光軸方向における位置によって変化しており、前記円周溝は、前記筒部において前記円周溝より径方向の内側に位置する部分の径方向の肉厚、および前記筒部において前記円周溝より径方向の外側に位置する部分の径方向の肉厚が光軸方向のいずれの位置でも等しくなるように、溝幅が光軸方向で変化していることが好ましい。例えば、前記筒部の径方向の厚さは、光軸方向における位置によって段階的に変化しており、前記円周溝は、前記筒部において前記円周溝より径方向の内側に位置する部分の径方向の肉厚、および前記筒部において前記円周溝より径方向の外側に位置する部分の径方向の肉厚が光軸方向のいずれの位置でも等しくなるように、溝幅が光軸方向で段階的に変化していることが好ましい。かかる構成によれば、筒部において円周溝に対して径方向の内側に位置する部分、および円周溝に対して径方向の外側に位置する部分のいずれにおいても、肉厚を均等化することができる。従って、レンズバレルを樹脂成形する際、樹脂のヒケに起因する筒部の寸法精度や形状精度の低下が発生しにくい。
また、前記円周溝は、前記筒部において前記円周溝より径方向の内側に位置する部分の径方向の肉厚と、前記筒部において前記円周溝より径方向の外側に位置する部分の径方向の肉厚とが光軸方向のいずれの位置でも等しくなるように、溝幅が光軸方向で変化していることが好ましい。かかる構成によれば、レンズバレルを樹脂成形する際、筒部全体において、樹脂のヒケに起因する筒部の寸法精度や形状精度の低下が発生しにくい。
本発明において、前記レンズバレルは、光軸方向の途中位置で拡径したフランジ部を有していることが好ましい。かかる構成によれば、筒部の外周面に形成されたねじ溝によってレンズバレルを固定する際、フランジ部によって、レンズバレルの位置決めを行うことができる。
本発明において、前記筒部は、前記複数のレンズのうちの最も物体側に位置する物体側レンズを、当該物体側レンズよりも光軸方向像側で前記筒部の内周面に圧入されているレンズの側に押し付けるカシメ部を有することが好ましい。かかる構成によれば、複数のレンズを光軸方向で位置固定することができる。また、光軸の調整を最も物体側のレンズで行うことができるので、感度の高い光軸方向像側のレンズで位置調整を行う場合と比較して、位置調整が容易である。
本発明に係るレンズユニットは撮像装置に用いることができ、この場合、撮像装置は、前記ねじ溝に止められた雌ねじが内周面に形成されたホルダと、該ホルダを介して前記レンズユニットより像側に保持された撮像素子と、を有する。また、この場合には、前記円周溝に配置される弾性シール材を備え、前記弾性シール材は、前記撮像素子が実装された基板と、前記円周溝との隙間をシールすることが望ましい。このように、円周溝は、弾性シール材を受ける受け部として利用できる。
また、上記課題を解決するために、本発明に係るレンズユニットは、複数のレンズと、該複数のレンズのうち、少なくとも1つが圧入された筒部を備えた樹脂製のレンズバレルと、を有し、前記複数のレンズのうち、最も像側で前記筒部の内周面に圧入されているレンズは、プラスチックレンズであり、前記筒部は、圧入によって他部材に固定され、前記筒部には、該筒部の内周面と外周面との間で像側端面から物体側に向けて凹んだ円周溝が形成され、光軸に直交する方向からみたとき、前記円周溝の底部は、前記複数のレンズのうち、最も像側で前記筒部の内周面に圧入されているレンズの圧入箇所より物体側に位置することを特徴とする。
本発明に係るレンズユニットは撮像装置に用いることができ、この場合、撮像装置は、前記筒部が圧入されるホルダと、該ホルダを介して前記レンズユニットより像側に保持された撮像素子と、を有する。
本発明では、レンズバレルを樹脂製とした場合でも、筒部の外周面に形成されたねじ溝によってレンズバレルを固定した際、筒部が内側に変形しにくい。特に、筒部の外周面に形成されたねじ溝によってレンズバレルを固定する際に筒部の内側への変形の影響を受けやすいレンズ(最も像側で筒部の内周面に圧入されているレンズ)であっても、大きな応力を受けにくく、変形や偏芯が起こりにくい。また、レンズバレルを樹脂製とした場合でも、レンズをレンズバレルに圧入した際に筒部が外側に変形しにくい。特に、筒部の外周面に形成されたねじ溝によってレンズバレルを固定する際、支障を起こしやすい最も像側でのレンズ圧入箇所において筒部が外側に変形しにくいので、レンズバレルの固定に支障が発生しにくい。それ故、レンズが圧入固定されたレンズバレルの外周面に形成したねじ溝によってレンズバレルの固定を行う場合でも、レンズバレルを樹脂製とすることができる。
本発明を適用したレンズユニットの説明図である。 レンズユニットと基板との間のシール構造の他の例を示す説明図である。 本発明を適用したレンズユニットの変形例1を示す断面図である。 本発明を適用したレンズユニットの変形例2を示す断面図である。
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
[レンズユニットの構成]
図1は、本発明を適用したレンズユニット1の説明図であり、図1(a)はレンズユニット1の断面図、図1(b)はレンズユニット1に用いたレンズバレル7の第1筒部73を像側L2からみた説明図である。
図1に示すように、本形態のレンズユニット1は、光軸L方向に複数のレンズが配置された広角レンズ10と、広角レンズ10を内側に保持する筒状のレンズバレル7とを有しており、後述する撮像装置100等に用いられる。
広角レンズ10の画角は、例えば、190°である。広角レンズ10は、例えば、4群のレンズ群を備えている。より具体的には、広角レンズ10は、物体側(被写体側/前側)から順に、負のパワーを持つ第1レンズ11からなる第1レンズ群と、負のパワーを持つ第2レンズ12からなる第2レンズ群と、正のパワーを有する第3レンズ13からなる第3レンズ群と、正のパワーを有する接合レンズ14からなる第4レンズ群とを有している。第1レンズはガラスレンズまたはプラスチックレンズからなり、第2レンズ12および第3レンズ13はプラスチックレンズからなる。接合レンズ14は、負のパワーを有するプラスチックレンズからなる第4レンズ15と、正のパワーを有するプラスチックレンズからなる第5レンズ16との接合レンズである。レンズユニット1は、第3レンズ13と第4レンズ15との間に絞り18を有している。また、レンズユニット1は、接合レンズ14より像側L2に赤外線カットフィルタ17を有している。
(レンズバレル7の構成等)
第1レンズ11は、第2レンズ12、第3レンズ13、および接合レンズ14より外径寸法が大きい。第2レンズ12および第3レンズ13は、外径寸法が略等しく、または、第2レンズ12が第3レンズ13よりわずかに外形寸法が大きく、第4レンズ15よりわずかに外径寸法が大きい。接合レンズ14において、第4レンズ15は、第5レンズ16より外形寸法が大きい。
かかる形状に対応して、レンズバレル7は、像側L2に位置する第1筒部73(本発明における筒部)と、第1筒部73より物体側L1に位置する筒状の第2筒部75とを有しており、第2筒部75の内径寸法は、第1筒部73の外径寸法より大である。また、レンズバレル7は、光軸L方向の途中位置(第1筒部73の物体側L1の端部)に、第1筒部73および第2筒部75より拡径したフランジ部74が形成されており、かかるフランジ部74によって、像側L2に向く段部が形成されている。
第1筒部73において最も像側L2には、径方向内側に張り出した円環部731が形成されており、かかる円環部731に赤外線カットフィルタ17が固定されている。
第1筒部73は、像側L2から物体側L1に向かって、内径寸法が異なる第1部分736、第2部分737、および第3部分738になっており、各部分の内径は、以下の関係
第1部分736<第2部分737<第3部分738
になっている。このため、第1部分736と第2部分737との間には、物体側L1に向く円環状の段部735が形成されている。また、第2部分737において段部735に物体側L1で隣り合う箇所には径方向内側に小さく張り出した圧入用小径部734が形成されている。
(レンズの固定構造)
以下、レンズユニット1の製造方法を説明しながら、レンズバレル7に対するレンズの固定構造を説明する。
まず、第4レンズ15と第5レンズ16とを接合した接合レンズ14を物体側L1からレンズバレル7の内側に搭載する。その際、第5レンズ16の外径は、第1部分736の内径より小であるため、第5レンズ16の外周端部と第1部分736の内周面との間には隙間が存在する。
これに対して、第4レンズ15の外径は、第1部分736の内径より大きい。このため、第4レンズ15は、第2部分737の内側に配置される。ここで、第4レンズ15の外径は、第2部分737の内径より小さいが、圧入用小径部734の内径よりわずかに大きい。このため、第4レンズ15は、圧入用小径部734に圧入され、かかる圧入箇所77で第4レンズ15(接合レンズ14)が径方向で固定される。また、第4レンズ15の外周端部が段部735で支持され、第4レンズ15(接合レンズ14)は光軸L方向で位置決めされる。
次に、絞り18を第1筒部73の内側に配置した後、第3レンズ13を第1筒部73の内側に配置する。第3レンズ13は、第3部分738の内側に配置されるが、第3レンズ13の像側L2の一部が第2部分737の内側に入り込む。ここで、第3レンズ13の外径は、第2部分737の内径よりわずかに大きい。このため、第3レンズ13は、第2部分737に圧入され、かかる圧入箇所78で第3レンズ13が径方向で固定される。また、第3レンズ13は絞り18を介して第4レンズ15によって像側L2から支持され、光軸L方向で位置決めされる。
次に、第2レンズ12(物体側レンズ)を第1筒部73の内側に配置する。その結果、第2レンズ12は、第3部分738の内側に配置される。ここで、第2レンズ12の外径は、第3部分738の内径よりわずかに小さい。このため、第2レンズ12は、第3部分738に圧入された状態にはない。次に、第2レンズ12のX方向およびY方向の位置を調整する。しかる後には、第1筒部73の内周縁から物体側L1に突出した突部を内側に加熱変形させたカシメ部739を第2レンズ12の外周端部に被せ、このカシメ部739によって、第2レンズ12を第3レンズ13の側に押し付け固定する。この押し付け固定によって、第2レンズ12、第3レンズ13、絞り18、接合レンズ14は、光軸L方向で確実に位置固定される。なお、第2レンズ12より光軸L方向像側のレンズ群(第3レンズ13および接合レンズ14)を移動させて光軸Lの調整を行う場合は、感度が高すぎて、高精度の位置調整が必要であるが、第2レンズ12での調整であれば、感度が過度に高いことがないので、調整を比較的容易に行うことができる。
次に、第2筒部75の内側において、第1筒部73の物体側L1の端部にゴム製のOリング41を挟んで第1レンズ11を配置し、第2筒部75の先端を加熱変形させたカシメ部によって、第1レンズ11を像側L2に押し付け固定する。ここで、レンズバレル7の第1筒部73の物体側L1の端部には、周方向の複数個所に、第1レンズ11を像側L2で受ける受け部79が形成されているため、第1レンズ11は、受け部79と第2筒部75の先端のカシメ部との間に固定される。なお、受け部79は、全周にわたって繋がった環状に形成してもよい。
(ねじ溝70の構成)
本形態のレンズユニット1では、レンズバレル7の第1筒部73の外周面73bにねじ溝70が形成されている。本形態において、ねじ溝70は、第1筒部73の外周面73bにおいて光軸L方向の全域(範囲700)に形成されている。
(円周溝76の構成)
本形態のレンズユニット1では、レンズバレル7の第1筒部73には、第1筒部73の内周面73aと外周面73bとの間で像側端面730から物体側に向けて凹んだ円周溝76が形成されている。
本形態において、円周溝76は、光軸Lに直交する方向からみたとき、ねじ溝70が形成されている範囲700より、円周溝76の底部769が物体側L1に位置する深さ760を有している。
その結果、光軸Lに直交する方向からみたとき、円周溝76の底部769は、複数のレンズのうち、最も像側で第1筒部73の内周面73aに圧入されている第4レンズ15の圧入箇所77より物体側L1に位置することになる。また、光軸Lに直交する方向からみたとき、円周溝76の底部769は、複数のレンズのうち、第1筒部73の内周面に圧入されている接合レンズ14の圧入箇所77より物体側L1に位置することになる。
また、光軸Lに直交する方向からみたとき、円周溝76の底部769は、複数のレンズのうち、絞り18に対して光軸L方向の両側に位置する2つのレンズ(第3レンズ13および第4レンズ15)の圧入箇所77、78のいずれもより物体側L1に位置することになる。
ここで、第1筒部73の径方向の厚さは、光軸L方向における位置によって変化している。かかる構造に対応して、円周溝76は、第1筒部73において円周溝76より径方向の内側に位置する部分の径方向の肉厚(第1筒部73の内周面73aと円周溝76との間の肉厚)、および第1筒部73において円周溝76より径方向の外側に位置する部分の径方向の肉厚(第1筒部73の外周面73bと円周溝76との間の肉厚)が光軸L方向のいずれの位置でも等しくなるように、溝幅が光軸L方向で変化している。
より具体的には、第1筒部73において、フランジ部74より像側L2に位置する部分は、光軸L方向において外径が一定であるのに対して、内径は光軸L方向において変化している。本形態では、第1筒部73において、フランジ部74より像側L2に位置する部分は、各レンズの外径に対応するように像側L2から物体側L1に向かうに従って光軸L方向において内径が段階的に拡大している。かかる形状に対応して、円周溝76は、径方向の外側に位置する壁面762の径が光軸L方向において一定であるのに対して、径方向の内側に位置する壁面763の径は、光軸L方向において段階的に拡大している。このため、円周溝76は、第1筒部73において円周溝76より径方向の内側に位置する部分の径方向の肉厚、および第1筒部73において円周溝76より径方向の外側に位置する部分の径方向の肉厚が各々、光軸L方向のいずれの位置でも等しくなるように、溝幅が光軸L方向で段階的に変化している。
また、円周溝76は、第1筒部73の内周面73aと外周面73bとの略中央に形成されている。それ故、円周溝76は、第1筒部73の肉厚を略2等分しており、光軸L方向のいずれの位置においても、第1筒部73において円周溝76より径方向の内側に位置する部分の径方向の肉厚(第1筒部73の内周面73aと円周溝76との間の肉厚)と、第1筒部73において円周溝76より径方向の外側に位置する部分の径方向の肉厚(第1筒部73の外周面73bと円周溝76との間の肉厚)とを等しくしている。特に、第1筒部73での圧入箇所77、78では、第1筒部73の内周面73aと外周面73bとの中央に形成されている。それ故、第1筒部73での圧入箇所77、78において、円周溝76は、第1筒部73の肉厚を2等分しており、第1筒部73の内周面73aと円周溝76との間の肉厚と、第1筒部73の外周面73bと円周溝76との間の肉厚とが等しい。
(撮像装置100の構成)
本形態のレンズユニット1を撮像装置100に用いる際、レンズバレル7のねじ溝70に対して、ホルダ8の内周面82に形成された雌ねじ80を止める。この状態で、ホルダ8は、フランジ部74に当接し、光軸L方向で位置決めされる。そして、ホルダ8を介してレンズユニット1より像側L2に撮像素子90が保持された状態とする。
より具体的には、撮像素子90が実装された基板91とホルダ8との間に弾性シール材5を配置した状態で、基板91をネジ94によってホルダ8に固定する。その際、ネジ94の締め込み量によって、弾性シール材5を弾性変形させ、撮像素子90の光軸L方向の位置を調整してもよい。なお、基板91とホルダ8との間は弾性シール材5によってシールされているため、外部から水分等の異物が侵入しにくい。
基板91とホルダ8との間を弾性シール材5でシールする代わりに、円周溝76と基板91との間を弾性シール材5でシールしてもよい。また、これらの2箇所の双方を弾性シール材5でシールしてもよい。円周溝76と基板91との間をシールする場合は、円周溝76に液状組成物を塗布した後に固化してなる粘着性を有しない弾性シール材を形成してもよい。なお、円周溝76に液状組成物からなる弾性シール材を配置する場合、円周溝内に隙間なく液状組成物を塗布し、空気が入らないようにする。また、円周溝76と基板91との間をシールする場合として、弾性シール材としてOリングを配置してもよい。
図2は、レンズユニット1と基板91との間のシール構造の別の例を示す断面図である。図2の例では、基板91とホルダ8との間にOリング43が配置され、更に、基板91と円周溝76との間にOリング42が配置されている。円周溝76に配置されたOリング42は、円周溝76に形成されたOリング受け部44によって物体側L1から支持されている。例えば、本形態では、円周溝76の壁面763が像側L2を向く段面を備えており、この段面がOリング受け部44を構成している。
なお、基板91とホルダ8との間に弾性シール材5を配置し、基板91と円周溝76との間にOリング42を配置した構成にしてもよい。
このようなシール構造により、撮像素子90の周囲に外部から水分等が侵入することを抑制できる。また、ねじ溝70と雌ネジ80によるネジ固定時に摩擦等によって発生した塵埃が撮像素子90に付着してしまうことを抑制できる。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、レンズバレル7の第1筒部73に第3レンズ13および第4レンズ15が圧入され、かつ、第1筒部73の外周面73bに形成されたねじ溝70によってレンズバレル7の固定が行われる。このような場合でも、レンズバレル7の第1筒部73には、第1筒部73の内周面73aと外周面73bとの間で像側端面730から物体側L1に向けて凹んだ円周溝76が形成され、光軸Lに直交する方向からみたとき、円周溝76の底部769は、最も像側L2で第1筒部73の内周面73aに圧入されている第4レンズ15の圧入箇所77より物体側L1に位置する。
このため、レンズバレル7を樹脂製とした場合でも、第1筒部73の外周面73bに形成されたねじ溝70によってレンズバレル7とホルダ8とを固定した際、第1筒部73が内側に変形しにくい。特に、レンズバレル7とホルダ8とを固定する際、第1筒部73の最も像側L2の端部がホルダ8の内周面82に入り込むため、最も像側L2で第1筒部73の内周面73aに圧入されている第4レンズ15が大きな応力を受けやすいが、かかる第4レンズ15であっても、本形態では、大きな応力を受けにくいので、変形や偏芯が起こりにくい。また、レンズバレル7を樹脂製とした場合でも、第4レンズ15をレンズバレル7に圧入した際に第1筒部73が外側に変形しにくい。特に、本形態では、レンズバレル7とホルダ8とを固定する際、第1筒部73の最も像側L2の端部がホルダ8の内周面82に入り込むため、かかる端部が支障を起こしやすいが、本形態によれば、第4レンズ15をレンズバレル7に圧入した際でも第1筒部73が外側に変形しにくい。それ故、第4レンズ15が圧入固定されたレンズバレル7の外周面に形成したねじ溝70によってレンズバレル7とホルダ8との固定を行う場合でも、レンズバレル7を樹脂製とすることができる。
また、本形態において、第4レンズ15はプラスチックレンズであるが、大きな応力を受けにくいので、変形が起こりにくい。また、レンズバレル7を樹脂製とした場合でも、第4レンズ15をレンズバレル7に圧入した際に第1筒部73が外側に変形しにくい。
また、本形態では、光軸Lに直交する方向からみたとき、円周溝76の底部769は、第4レンズ15の圧入箇所77より物体側L1に位置することから、第1筒部73の内周面に圧入されている接合レンズ14の圧入箇所77より物体側L1に位置することになる。このため、接合レンズ14には、レンズバレル7とホルダ8とを固定する際の応力が加わりにくいので、接合レンズ14で剥離が発生しにくい。特に本形態では、接合レンズ14は、プラスチックレンズ同士を接合したため、変形に起因する剥離が発生しやすいが、本形態によれば、プラスチックレンズ同士を接合した接合レンズ14であっても剥離が発生しにくい。
また、本形態では、光軸Lに直交する方向からみたとき、円周溝76の底部769は、複数のレンズのうち、絞り18に対して光軸L方向の両側に位置する2つのレンズ(第3レンズ13および第4レンズ15)の圧入箇所77、78のいずれもより物体側L1に位置する。かかる2つのレンズ(第3レンズ13および第4レンズ15)は、光学特性に対する偏芯の影響が特に大きいが、本形態によれば、かかる2つのレンズには、レンズバレル7とホルダ8とを固定する際の応力が加わりにくいので、偏芯が発生しにくい。それ故、偏芯に起因する光学特性の低下を抑制することができる。
また、第1筒部73において、フランジ部74より像側L2に位置する部分は、径方向の厚さは、光軸L方向における位置によって変化しているが、円周溝76は、第1筒部73において円周溝76より径方向の内側に位置する部分の径方向の肉厚(第1筒部73の内周面73aと円周溝76との間の肉厚)、および第1筒部73において円周溝76より径方向の外側に位置する部分の径方向の肉厚(第1筒部73の外周面73bと円周溝76との間の肉厚)が各々、光軸L方向のいずれの位置でも等しくなるように、溝幅が光軸L方向で変化している。従って、第1筒部73の肉厚が像側L2で厚く、物体側L1で薄い場合でも、第1筒部73において円周溝76より径方向の内側に位置する部分、および第1筒部73において円周溝76より径方向の外側に位置する部分のいずれにおいても、レンズバレル7を樹脂成形する際、樹脂のヒケに起因する寸法精度や形状精度の低下が発生しにくい。
また、円周溝76は、第1筒部73の内周面73aと外周面73bとの略中央に形成されており、光軸L方向のいずれの位置においても、第1筒部73において円周溝76より径方向の内側に位置する部分の径方向の肉厚(第1筒部73の内周面73aと円周溝76との間の肉厚)と、第1筒部73において円周溝76より径方向の外側に位置する部分の径方向の肉厚(第1筒部73の外周面73bと円周溝76との間の肉厚)とを等しくしている。従って、第1筒部73の肉厚が像側L2で厚く、物体側L1で薄い場合でも、第1筒部73において円周溝76より径方向の内側に位置する部分の肉厚と、第1筒部73において円周溝76より径方向の外側に位置する部分の肉厚とが等しい。それ故、第1筒部73の全体にわたって、レンズバレル7を樹脂成形する際、樹脂のヒケに起因する寸法精度や形状精度の低下が発生しにくい。
特に第1筒部73での圧入箇所77、78では、円周溝76は、第1筒部73の肉厚を2等分しており、第1筒部73の内周面73aと円周溝76との間の肉厚と、第1筒部73の外周面73bと円周溝76との間の肉厚とが等しい。それ故、第1筒部73の外周面73bにおいてねじ溝70が形成される箇所でも、第1筒部73の内周面73aにおいて圧入箇所77、78となる箇所でも、レンズバレル7を樹脂成形する際、樹脂のヒケに起因する寸法精度や形状精度の低下が発生しにくい。
[レンズユニットの変形例1]
図3(a)、(b)は、本発明を適用したレンズユニットの変形例1を示す断面図である。なお、変形例1は、基本的な構成が、図1に示す形態と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図1に示す形態では、光軸Lに直交する方向からみたとき、円周溝76の底部769は、ねじ溝70が形成されている範囲700より物体側L1に位置し、第4レンズ15の圧入箇所77、および第3レンズの圧入箇所78のいずれもより物体側L1に位置していた。これに対して、変形例1のレンズユニット1Aでは、図3(a)、(b)に示すように、光軸Lに直交する方向からみたとき、円周溝76Aの底部769は、第4レンズ15の圧入箇所77より物体側L1に位置しているが、第3レンズ13の圧入箇所78より像側L2に位置している。
かかる構成でも、光軸Lに直交する方向からみたとき、円周溝76Aの底部769は、最も像側L2で第1筒部73の内周面73aに圧入されている第4レンズ15の圧入箇所77より物体側L1に位置する。このため、レンズバレル7とホルダ8とを固定した際の第1筒部73の変形の影響を受けやすい第4レンズ15であっても、大きな応力を受けにくい。また、第4レンズ15を圧入する際、第1筒部73の像側L2の端部が外側に変形しにくいという効果を奏する。
変形例1のレンズユニット1Aと基板91との間のシール構造は、図1に示す形態と同様に、各種のシール構造を適用できる。例えば、図3(a)に示すように、基板91とホルダ8との間の1箇所に弾性シール材5を配置した構造であってもよい。また、図3(b)に示すように、基板91とホルダ8との間に弾性シール材43Aを配置し、基板91と円周溝76Aとの間に弾性シール材42Aを配置して、2重にシールしてもよい。あるいは、弾性シール材42Aだけでシールする構造であってもよい。例えば、図3(b)では、円周溝内に隙間なく液状組成物を塗布して固化させた粘着性を有しない弾性シール材42Aを用いている。また、弾性シール材42A、43Aの一方または両方は、Oリングであってもよい。
[レンズユニットの変形例2]
図4は、本発明を適用したレンズユニットの変形例2を示す断面図である。なお、変形例2は、基本的な構成が、図1に示す形態と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図1に示す形態では、円周溝76は、像側L2から物体側L1に向かうに従って光軸L方向において内径が段階的に拡大していた。これに対して、変形例2のレンズユニット1Bでは、図4に示すように、円周溝76Bの径方向の内側に位置する壁面763Bが光軸L方向に対して傾斜するテーパー面になっている。このため、円周溝76Bは、像側L2から物体側L1に向かうに従って光軸L方向において内径が連続的(テーパー状)に拡大している。かかる構成でも、上記各形態と同様の作用効果を実現できる。
なお、変形例2のレンズユニット1Bと基板91との間のシール構造は、上記各形態と同様である。例えば、基板91とホルダ8との間に配置した弾性シール材5を用いることができる。また、図4において破線で示すように、基板91と円周溝76Bとの間に弾性シール材42Bを追加して、2重にシールしてもよい。あるいは、弾性シール材42Bだけでシールする構造であってもよい。なお、円周溝76Bは、像側L2から物体側L1に向かうに従って光軸L方向において内径が連続的(テーパー状)に拡大しているため、円周溝76Bの内部に液状組成物を塗布する際、円周溝76Bの内部に空気が残りにくい。従って、円周溝76Bの内面と弾性シール材42Bとの間に隙間が発生しにくいので、確実にシールを行うことができる。
[他の実施の形態]
(1)上記各形態において、第1筒部73の外周面73bにはゴム製のOリングを装着する溝が全周にわたって形成されることがあるが、かかる構成のレンズバレル7に本発明を適用してもよい。
(2)上記各形態において、レンズバレル7の第1筒部73の外周面73bにはねじ溝70が形成されており、レンズユニット1/1A/1Bを撮像装置100に用いる際、レンズバレル7のねじ溝70に対して、ホルダ8の内周面82に形成された雌ねじ80を止める構成であったが、レンズユニット1/1A/1Bを撮像装置100に用いる際、筒状のホルダ8などの取付相手となる部材(他部材)に対して第1筒部73を圧入固定する構成であってもよい。この場合には、第1筒部73の外周面73bを、ねじ溝を形成していない固定面とし、ホルダ8の内周面82を、雌ねじ80を形成していない固定面とする。そして、ホルダ8側の固定面に対して、第1筒部73側の固定面を圧入により固定すればよい。
1、1A、1B…レンズユニット
5…弾性シール材
7…レンズバレル
8…ホルダ
10…広角レンズ
11…第1レンズ
12…第2レンズ
13…第3レンズ
14…接合レンズ
15…第4レンズ
16…第5レンズ
18…絞り
41…Oリング
42…Oリング
42A…弾性シール材
42B…弾性シール材
43……Oリング
43A…弾性シール材
44…Oリング受け部
70…ねじ溝
73…第1筒部
73a…第1筒部の内周面
73b…第1筒部の外周面
74…フランジ部
75……第2筒部
76、76A、76B…円周溝
77…第4レンズの圧入箇所
78…第3レンズの圧入箇所
79…受け部
80…雌ネジ
82…内周面
90…撮像素子
91…基板
100…撮像装置
730…像側端面
731…円環部
734…圧入用小径部
735…段部
736…第1部分
737…第2部分
738…第3部分
739…カシメ部
762…円周溝の径方向の外側に位置する壁面
763、763B…円周溝の径方向の内側に位置する壁面
769…円周溝の底部
L…光軸
L1…物体側
L2…像側

Claims (14)

  1. 複数のレンズと、
    該複数のレンズのうち、少なくとも1つが圧入された筒部を備えた樹脂製のレンズバレルと、
    を有し、
    前記複数のレンズのうち、最も像側で前記筒部の内周面に圧入されているレンズは、プラスチックレンズであり、
    前記筒部の外周面にはねじ溝が形成され、
    前記筒部には、該筒部の内周面と外周面との間で像側端面から物体側に向けて凹んだ円周溝が形成され、
    光軸に直交する方向からみたとき、前記円周溝の底部は、前記複数のレンズのうち、最も像側で前記筒部の内周面に圧入されているレンズの圧入箇所より物体側に位置することを特徴とするレンズユニット。
  2. 複数のレンズと、
    該複数のレンズのうち、少なくとも1つが圧入された筒部を備えた樹脂製のレンズバレルと、
    前記複数のレンズのうち隣り合う2つのレンズの間に位置する絞りと、
    を有し、
    前記2つのレンズが前記筒部の内周面に圧入されており、
    前記筒部の外周面にはねじ溝が形成され、
    前記筒部には、該筒部の内周面と外周面との間で像側端面から物体側に向けて凹んだ円周溝が形成され、
    光軸に直交する方向からみたとき、前記円周溝の底部は、前記2つのレンズの圧入箇所より物体側に位置することを特徴とするレンズユニット。
  3. 複数のレンズと、
    該複数のレンズのうち、少なくとも1つが圧入された筒部を備えた樹脂製のレンズバレルと、
    を有し、
    前記複数のレンズには、プラスチックレンズ同士が接合された接合レンズが含まれてお
    り、
    前記接合レンズは、前記筒部の内周面に圧入されており、
    前記筒部の外周面にはねじ溝が形成され、
    前記筒部には、該筒部の内周面と外周面との間で像側端面から物体側に向けて凹んだ円周溝が形成され、
    光軸に直交する方向からみたとき、前記円周溝の底部は、前記接合レンズの圧入箇所より物体側に位置することを特徴とするレンズユニット。
  4. 複数のレンズと、
    該複数のレンズのうち、少なくとも1つが圧入された筒部を備えた樹脂製のレンズバレルと、
    を有し、
    前記筒部の外周面にはねじ溝が形成され、
    前記筒部には、該筒部の内周面と外周面との間で像側端面から物体側に向けて凹んだ円周溝が形成され、
    光軸に直交する方向からみたとき、前記円周溝の底部は、前記複数のレンズのうち、最も像側で前記筒部の内周面に圧入されているレンズの圧入箇所より物体側に位置するとともに、前記ねじ溝が形成されている領域より物体側に位置することを特徴とするレンズユニット。
  5. 前記円周溝は、前記筒部においてレンズが圧入されている箇所では、前記筒部の内周面と外周面との中央に形成されていることを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか一項に記載のレンズユニット。
  6. 前記筒部の径方向の厚さは、光軸方向における位置によって変化しており、
    前記円周溝は、前記筒部において前記円周溝より径方向の内側に位置する部分の径方向の肉厚、および前記筒部において前記円周溝より径方向の外側に位置する部分の径方向の肉厚が各々、光軸方向のいずれの位置でも等しくなるように、溝幅が光軸方向で変化していることを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか一項に記載のレンズユニット。
  7. 前記筒部の径方向の厚さは、光軸方向における位置によって段階的に変化しており、
    前記円周溝は、前記筒部において前記円周溝より径方向の内側に位置する部分の径方向の肉厚、および前記筒部において前記円周溝より径方向の外側に位置する部分の径方向の肉厚が各々、光軸方向のいずれの位置でも等しくなるように、溝幅が光軸方向で段階的に変化していることを特徴とする請求項6に記載のレンズユニット。
  8. 前記円周溝は、前記筒部において前記円周溝より径方向の内側に位置する部分の径方向の肉厚と、前記筒部において前記円周溝より径方向の外側に位置する部分の径方向の肉厚とが光軸方向のいずれの位置でも等しくなるように、溝幅が光軸方向で変化していることを特徴とする請求項6に記載のレンズユニット。
  9. 前記レンズバレルは、光軸方向の途中位置で拡径したフランジ部を有していることを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか一項に記載のレンズユニット。
  10. 前記筒部は、前記複数のレンズのうちの最も物体側に位置する物体側レンズを、当該物体側レンズよりも光軸方向像側で前記筒部の内周面に圧入されているレンズの側に押し付けるカシメ部を有することを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか一項に記載のレンズユニット。
  11. 請求項1乃至10の何れか一項に記載のレンズユニットを備えた撮像装置であって、
    前記ねじ溝に止められた雌ねじが内周面に形成されたホルダと、
    該ホルダを介して前記レンズユニットより像側に保持された撮像素子と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  12. 前記円周溝に配置される弾性シール材を備え、
    前記弾性シール材は、前記撮像素子が実装された基板と、前記円周溝との隙間をシールすることを特徴とする請求項11に記載の撮像装置。
  13. 複数のレンズと、
    該複数のレンズのうち、少なくとも1つが圧入された筒部を備えた樹脂製のレンズバレルと、
    を有し、
    前記複数のレンズのうち、最も像側で前記筒部の内周面に圧入されているレンズは、プラスチックレンズであり、
    前記筒部は、圧入によって他部材に固定され、
    前記筒部には、該筒部の内周面と外周面との間で像側端面から物体側に向けて凹んだ円周溝が形成され、
    光軸に直交する方向からみたとき、前記円周溝の底部は、前記複数のレンズのうち、最も像側で前記筒部の内周面に圧入されているレンズの圧入箇所より物体側に位置することを特徴とするレンズユニット。
  14. 請求項13に記載のレンズユニットを備えた撮像装置であって、
    前記筒部が圧入されるホルダと、
    該ホルダを介して前記レンズユニットより像側に保持された撮像素子と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
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