JP2017053933A - レンズユニット - Google Patents

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白鳥 敏男
Toshio Shiratori
敏男 白鳥
知昭 中島
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知昭 中島
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Abstract

【課題】レンズバレルの内周面の真円度を向上させたレンズユニットを提供すること。【解決手段】複数のレンズ2と、複数のレンズ2が収容されるレンズ室Sを内部に備えた筒部30を有し、レンズ室Sに複数のレンズ2が収容されているとともに複数のレンズ2のうちの少なくとも1つがレンズ室Sにおいて筒部30の内周面に圧入された樹脂製のレンズバレル3と、を有し、筒部30には、筒部30の内周面と外周面の間で周方向全体にわたって筒部30の像側L2の端面から物体側L1に凹む円周溝34が形成され、円周溝34の底部34aが、複数のレンズ2のうちの最も像側L2で筒部30の内周面に圧入されているレンズの圧入位置よりも物体側L1に位置しており、レンズバレル3において、レンズバレル3を成形した際に形成される樹脂の注入位置を示すゲート痕35が、円周溝34よりも径方向外側に形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、レンズユニットに関し、さらに詳しくは、カメラのレンズがレンズバレルで保持されたレンズユニットに関するものである。
レンズユニットは、複数のレンズと複数のレンズを保持するレンズバレルとを備え、複数のレンズの少なくとも1つがレンズバレルの内周面に押圧保持されたものが知られている(特許文献1)。
特開2011−59396号公報
近年、レンズユニット市場では、さらなる高解像度化の要求が高まってきている。より高い解像度を得るためには、レンズをレンズバレルに保持させた際の精度が重要となってくる。そのため、レンズバレルの内周面の真円度精度が重要になってくる。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、レンズバレルの内周面の真円度を向上させたレンズユニットを提供することにある。
上記課題を解決するため本発明に係るレンズユニットは、複数のレンズと、前記複数のレンズが収容されるレンズ室を内部に備えた筒部を有し、前記レンズ室に前記複数のレンズが収容されているとともに前記複数のレンズのうちの少なくとも1つが前記レンズ室において前記筒部の内周面に圧入された樹脂製のレンズバレルと、を有し、前記筒部には、前記筒部の内周面と外周面の間で周方向全体にわたって前記筒部の像側端面から物体側に凹む円周溝が形成され、前記円周溝の底部が、前記複数のレンズのうちの最も像側で前記筒部の内周面に圧入されているレンズの圧入位置よりも物体側に位置しており、前記レンズバレルにおいて、前記レンズバレルを成形した際に形成される樹脂の注入位置を示すゲート痕が、前記円周溝よりも径方向外側に形成されていることを要旨とするものである。
かかる構成によれば、レンズバレルを樹脂で成形する際の樹脂の注入位置は、筒部の内周面における複数のレンズのうちの最も像側で圧入されているレンズの圧入位置から離れている。そのため、成形時において樹脂がゲート位置からこの圧入位置に到達したときには樹脂の流れが十分に落ち着いているので、樹脂の流れの強弱、および、樹脂の流れの乱れに起因する変形を抑えることができ、真円度を向上させることができる。また、少なくともこの圧入位置では、筒部の内周面と外周面の間で周方向全体にわたって像側端面から物体側に凹む円周溝が形成されており、円周溝よりも径方向内側に位置する部分と径方向外側に位置する部分とが樹脂でつながっていない。そのため、少なくともこの圧入位置では、樹脂の収縮による変形を抑えられる。また、径方向の収縮が全周にわたって均等になる。よって、少なくともこの圧入位置での真円度を向上させることができる。
本発明において、前記ゲート痕は、前記円周溝の底部よりも像側に形成されていることが好ましい。かかる構成によれば、レンズバレルを樹脂で成形する際の樹脂の注入位置は、筒部の内周面における複数のレンズのうちの最も像側で圧入されているレンズの圧入位置から離れている。そのため、成形時において樹脂がゲート位置からこの圧入位置に到達したときには樹脂の流れが十分に落ち着いているので、少なくともこの圧入位置では樹脂の流れの強弱に起因する変形を抑えることができ、真円度を向上させることができる。
本発明において、前記ゲート痕は、前記筒部の像側端面に形成されていることが好ましい。かかる構成によれば、レンズバレルを樹脂で成形する際の樹脂の注入位置は、筒部の内周面における複数のレンズのうちの最も像側で圧入されているレンズの圧入位置から離れている。このため、成形時において樹脂がゲート位置からこの圧入位置に到達したときには樹脂の流れが十分に落ち着いているので、少なくともこの圧入位置では樹脂の流れの強弱に起因する変形を抑えることができ、真円度を向上させることができる。
本発明においては、前記レンズバレルにおいて、前記円周溝よりも径方向外側で像側部分には、前記筒部の外周面から径方向外側に張り出す鍔部が形成されており、前記ゲート痕は、前記鍔部に形成されていることが好ましい。かかる構成によれば、レンズバレルを樹脂で成形する際の樹脂の注入位置は、筒部の内周面における複数のレンズのうちの最も像側で圧入されているレンズの圧入位置からさらに離れている。このため、成形時において樹脂がゲート位置からこの圧入位置に到達したときには樹脂の流れが十分に落ち着いているので、少なくともこの圧入位置では樹脂の流れの強弱に起因する変形を抑えることができ、真円度を向上させることができる。また、この鍔部は、レンズユニットを所定の位置に固定する際の固定部として利用することができる。
本発明において、前記ゲート痕は、前記鍔部における径方向外側の端部に形成されていることが好ましい。かかる構成によれば、レンズバレルを樹脂で成形する際の樹脂の注入位置は、筒部の内周面における複数のレンズのうちの最も像側で圧入されているレンズの圧入位置からさらに離れている。このため、成形時において樹脂がゲート位置からこの圧入位置に到達したときには樹脂の流れが十分に落ち着いているので、少なくともこの圧入位置では樹脂の流れの強弱に起因する変形を抑えることができ、真円度を向上させることができる。
本発明において、前記複数のレンズには、プラスチックレンズ同士が接合された接合レンズが含まれており、前記接合レンズは前記筒部の内周面に圧入されており、前記円周溝の底部は、前記接合レンズの圧入位置よりも物体側に位置していることが好ましい。プラスチックレンズ同士が接合された接合レンズでは、応力による剥離が発生しやすく、接合レンズの圧入位置における筒部内周面の真円度が低いと接合レンズに応力が作用して接合部分で剥離するおそれがあるが、かかる構成によれば、レンズバレルを樹脂で成形する際の樹脂の注入位置は、筒部の内周面における接合レンズの圧入位置から離れている。このため、成形時において樹脂がゲート位置からこの圧入位置に到達したときには樹脂の流れが十分に落ち着いているので、接合レンズの圧入位置では樹脂の流れの強弱に起因する変形を抑えることができ、真円度を向上させることができる。よって、接合部分での剥離を抑制することができる。
本発明において、前記複数のレンズのうちのいずれかの隣り合う2つのレンズの間には絞りが配置されており、前記隣り合う2つのレンズの少なくとも一方が前記筒部の内周面に圧入されており、前記円周溝の底部は、前記隣り合う2つのレンズの圧入位置よりも物体側に位置していることが好ましい。絞りの両側に配置されているレンズは偏心による光学特性への影響が大きいが、かかる構成によれば、レンズバレルを樹脂で成形する際の樹脂の注入位置が、筒部の内周面における絞りが配置されているところで隣り合う2つのレンズの圧入位置から離れている。このため、成形時において樹脂がゲート位置からこの圧入位置に到達したときには樹脂の流れが十分に落ち着いているので、少なくともこの圧入位置では樹脂の流れの強弱に起因する変形を抑えることができ、真円度を向上させることができる。よって、絞りの両側に配置されているレンズの偏心を抑制することができる。
本発明において、前記円周溝は、前記筒部の前記円周溝よりも径方向外側に位置する部分の肉厚と、前記筒部の前記円周溝よりも径方向内側に位置する部分の肉厚とが各々、光軸方向のいずれの位置でも等しくなるように、溝幅が光軸方向で変化していることが好ましい。かかる構成によれば、レンズバレルの成形時に、樹脂のヒケに起因する筒部の寸法精度の低下が抑えられ、筒部の内周面の真円度を向上させることができる。
本発明において、前記円周溝は、前記筒部の前記円周溝よりも径方向外側に位置する部分の肉厚、および前記筒部の前記円周溝よりも径方向内側に位置する部分の肉厚が、光軸方向のいずれの位置でも等しくなるように、溝幅が光軸方向で変化していることが好ましい。かかる構成によれば、レンズバレルの成形時に、樹脂のヒケに起因する筒部の寸法精度の低下が抑えられ、筒部の内周面の真円度を向上させることができる。
本発明において、前記円周溝は、前記筒部の前記円周溝よりも径方向外側に位置する部分の肉厚、および前記筒部の前記円周溝よりも径方向内側に位置する部分の肉厚、および前記円周溝の底部から物体側端部までの肉厚が等しくなるように、溝の深さが設定されていることが好ましい。かかる構成によれば、レンズバレルの成形時に、樹脂のヒケに起因する筒部の寸法精度の低下が抑えられ、筒部の内周面の真円度を向上させることができる。
本発明において、前記レンズバレルを形成している樹脂は、ポリカーボネートであることが好ましい。ポリカーボネートは、成形後の寸法安定性に優れているため、筒部の内周面の真円度が向上する。
本発明に係るレンズユニットによれば、レンズバレルを樹脂で成形する際の樹脂の注入位置が、筒部の内周面における、複数のレンズのうちの最も像側で圧入されているレンズの圧入位置から離れている。そのため、成形時において樹脂がゲート位置からこの圧入位置に到達したときには樹脂の流れが十分に落ち着いているので、少なくともこの圧入位置では樹脂の流れの強弱に起因する変形を抑えることができ、真円度を向上させることができる。また、少なくともこの圧入位置では、筒部の内周面と外周面の間で周方向全体にわたって像側端面から物体側に凹む円周溝が形成されており、円周溝よりも径方向内側に位置する部分と径方向外側に位置する部分とがつながっていない。そのため、少なくともこの圧入位置では、樹脂の収縮による変形を抑えられる。よって、少なくともこの圧入位置での真円度を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るレンズユニットの断面図である。 本発明の一実施形態に係るレンズユニットのうちのレンズバレルの断面図である。 図2に示すレンズバレルの底面図である。 図2に示すレンズバレルの平面図である。 図2に示すレンズバレルのシール部の拡大断面図である。 本発明の他の実施形態に係るレンズユニットの断面図である。 レンズバレルのシール部の変形例の拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るレンズユニットの断面図である。図2は、本発明の一実施形態に係るレンズユニットのうちの複数のレンズを抜いたレンズバレルの断面図である。図3は、図2に示すレンズバレルの底面図である。図4は、図2に示すレンズバレルの平面図である。図5は、図2に示すレンズバレルのシール部の拡大断面図である。
本発明の一実施形態に係るレンズユニット1は、複数のレンズ2と、複数のレンズ2が収容されるレンズバレル3と、を有し、レンズバレル3に複数のレンズ2が収容されてなる。
(レンズの構成)
複数のレンズ2は、各々、周端縁が円形である円盤状をしており、同軸に並べて配置されており、全体で広角レンズを形成している。複数のレンズ2は、物体側L1から順に、第1レンズ21、第2レンズ22、第3レンズ23、第4レンズ24、第5レンズ25となる。第5レンズ25と第4レンズ24は接合されており、接合レンズ26を形成している。像側L2の端には接合レンズ26が配置され、物体側L1の端には第1レンズ21が配置されている。接合レンズ26において、第5レンズ25は正のパワーを有するレンズからなり、第4レンズ24は負のパワーを有するレンズからなる。また、第3レンズ23は正のパワーを有するレンズからなり、第1レンズ21および第2レンズ22は負のパワーを有するレンズからなる。第4レンズ24と第3レンズ23の間には、絞り5が配置されている。第3レンズ23と第2レンズ22の間には、遮光板6が配置されている。また、像側L2の端に配置されている接合レンズ26よりも像側L2には、赤外線カットフィルタ4が配置されている。複数のレンズ2は、物体側L1からレンズバレル3に収容されることから、第1レンズ21、第2レンズ22、第3レンズ23、第4レンズ24、第5レンズ25の順で外径が徐々に小さくなっており、第5レンズ25が最も外径が小さく、第1レンズ21が最も外径が大きい。第1〜第5レンズ21〜25は、各々、ガラスレンズまたはプラスチックレンズからなる。本構成では、第1〜第4レンズはプラスチックからなり、第5レンズはガラスからなる。
(レンズバレル3の構成)
レンズバレル3は、複数のレンズ2が収容されるレンズ室Sを内部に備えた筒部30を有する。レンズ室Sは、第1レンズ21が収容される第1レンズ室S1と、第2レンズ22および第3レンズ23が収容される第2レンズ室S2と、第4レンズ24が収容される第3レンズ室S3と、第5レンズ25が収容される第4レンズ室S4と、に分けられており、第1〜4レンズ室S1〜S4は、光軸L方向につながっている。
第4レンズ室S4は、第5レンズ25の外径より大きい内径を有し、周方向に連続する筒部30の第1内壁面311によって区画されている。第3レンズ室S3は、第4レンズ24の外径より大きい内径を有し、周方向に連続する筒部30の第2内壁面312によって区画されている。第2レンズ室S2は、第3レンズ23および第2レンズ22の外径より大きい内径を有し、周方向に連続する筒部30の第3内壁面313によって区画されている。第1レンズ室S1は、第1レンズ21の外径より大きい内径を有し、周方向に連続する筒部30の第4内壁面314によって区画されている。
第1内壁面311の像側L2の端部には、周方向全体にわたって径方向内側に張り出す張出部36が形成されており、その張出部36の中央には、光路のための開口部36aが円状に形成されている。この開口部36aの像側L2に、赤外線カットフィルタ4が、この開口部36aを塞ぐように配置されている。筒部30の像側L2の端面で、開口部36aの周辺には、配置された赤外線カットフィルタ4の周端部を像側L2から加締める第3加締め部39が像側L2に張り出すように形成されている。
第1内壁面311の物体側L1の端部と第4レンズ室S4よりも大きい内径を有する第3レンズ室S3の第2内壁面312の像側L2の端部の間は、周方向全体にわたって径方向に延びる第1段差面315でつながっており、この第1段差面315が第4レンズ24の像側L2の端部を支持する面となる。第2内壁面312の像側L2の端部には、第1押圧部317が周方向全体にわたって径方向内側に張り出すように形成されている。第1押圧部317の内径は、第4レンズ24の外径と同じかわずかに大きく設計されているが、第4レンズ24の周方向における外径のばらつきと第1押圧部317の周方向における内径のばらつきによって、第1押圧部317の内径よりも第4レンズ24の外径がわずかに大きくなる部分が存在し、これにより、第1押圧部317がほとんど変形しない程度に第1押圧部317が第4レンズ24を軽く押圧することで、第4レンズ24は第3レンズ室S3に軽く圧入される。
第3内壁面313の像側L2の端部には、第2押圧部318が周方向全体にわたって径方向内側に張り出すように形成されている。第2押圧部318の内径は、第3レンズ23の外径と同じかわずかに大きく設計されているが、第3レンズ23の周方向における外径のばらつきと第2押圧部318の周方向における内径のばらつきによって、第2押圧部318の内径よりも第3レンズ23の外径がわずかに大きくなる部分が存在し、これにより、第2押圧部318がほとんど変形しない程度に第2押圧部318が第3レンズ23を軽く押圧することで、第3レンズ23は第3レンズ室S3に軽く圧入される。この第2押圧部318の内壁面は、第2レンズ室S2よりも小さい内径を有する第3レンズ室S3の第2内壁面312の物体側L1の端部に面一で周方向全体にわたってつながっている。
第3内壁面313の物体側L1の端部と第2レンズ室S2よりも大きい内径を有する第1レンズ室S1の第4内壁面314の像側L2の端部の間は、周方向全体にわたって径方向に延びる第2段差面316でつながっている。第2段差面316の径方向内側端部には、第2レンズ室S2に収容された第2レンズ22の周端部を物体側L1から加締める第1加締め部37が物体側L1に張り出すように形成されている。
第2段差面316の径方向中途位置には、第1レンズ室S1に収容された第1レンズ21の像側L2の端面を受ける受け部316aが周方向全体にわたって物体側L1に張り出すように形成されている。第2段差面316の径方向において、この受け部316aと第4内壁面314の間は凹部316bとなっており、水等からの浸入を防ぐためのOリング7を配置する部分となり、周方向全体にわたって形成されている。筒部30の物体側L1の端部には、第1レンズ室S1に収容された第1レンズ21の周端部を物体側L1から加締める第2加締め部38が物体側L1に張り出すように形成されている。
レンズバレル3の筒部30には、筒部30の内周面と外周面の間で周方向全体にわたって像側L2の端面から物体側L1に凹む円周溝34が形成されている。像側L2から円周溝34をみたときの、円周溝34の底部34aは、第4レンズ24を押圧する第1押圧部317よりも物体側L1に位置している。また、第3レンズ23を押圧する第2押圧部318よりも物体側L1に位置している。この円周溝34により、筒部30は、周方向全体にわたって、円周溝34よりも径方向内側に位置する部分(内側筒部31)と外側に位置する部分(外側筒部32)とに分けられている。光軸L方向において、円周溝34が形成されているところでは、円周溝34により内側筒部31と外側筒部32がつながっていない。
円周溝34の径方向内側の壁面34b(内側筒部31の外壁面)は、段差状に形成されている筒部30の内周面に周方向全体および光軸L方向全体にわたって平行に形成されており、内側筒部31の肉厚が光軸L方向のいずれの位置でも等しくなっている。また、円周溝34の径方向外側の壁面34c(外側筒部32の内壁面)は、筒部30の外周面に周方向全体および光軸L方向全体にわたって平行に形成されており、外側筒部32の肉厚が光軸L方向のいずれの位置でも等しくなっている。一方、筒部30の内周面と外周面とは平行ではない。このため、円周溝34の溝幅は光軸L方向で変化している。また、内側筒部31の肉厚と外側筒部32の肉厚は、光軸L方向のいずれの位置でも等しくなっている。さらに、像側L2から円周溝34をみたときの、円周溝34の深さは、円周溝34の底部34aから筒部30の物体側L1の端部(第2段差面316)までの肉厚と、内側筒部31の肉厚と、外側筒部32の肉厚と、が、等しくなるように設定されている。
そして、レンズバレル3では、円周溝34よりも径方向外側で像側L2部分に、筒部30の外周面から径方向外側に張り出す鍔部33が周方向全体にわたって形成されている。この鍔部33は、レンズユニット1を所定の位置に固定する際の固定部として利用することができる。
(レンズユニット1構成)
複数のレンズ2は、レンズバレル3のレンズ室Sに、次のように収容される。まず、第5レンズ25と第4レンズ24とが接合された接合レンズ26を、第5レンズ25を像側L2にして、レンズバレル3の筒部30の物体側L1の開口部から収容する。このとき、第5レンズ25を第4レンズ室S4に収容し、第4レンズ24を第3レンズ室S3に収容する。第5レンズ25の外径は第1内壁面311によって区画される第4レンズ室S4の内径よりも小さいため、第4レンズ室S4では、第5レンズ25は第1内壁面311に対し圧入されない。一方、第4レンズ24の外径は、第2内壁面312によって区画される第3レンズ室S3の内径よりも小さいが、第2内壁面312の像側L2の端部に形成された第1押圧部317によって区画される部分の内径と同じか、わずかに小さいため、第3レンズ室S3では、第4レンズ24が、像側L2の第1押圧部317に対し圧入される。そして、第4レンズ24は、第1段差面315上に載置される。これにより、接合レンズ26は、径方向および光軸L方向で位置決めされる。
次に、第4レンズ24の物体側L1に絞り5を配置した後、絞り5を挟んで第4レンズ24の物体側L1に第3レンズ23を配置する。第3レンズ23の外径は、第3内壁面313によって区画される第2レンズ室S2の内径よりも小さいが、第3内壁面313の像側L2の端部に形成された第2押圧部318によって区画される部分の内径と同じか、わずかに小さいため、第2レンズ室S2では、第3レンズ23が、像側L2の第2押圧部318に対し圧入される。これにより、第3レンズ23は、径方向および光軸L方向で位置決めされる。
次に、第3レンズ23の物体側L1に遮光板6を配置した後、遮光板6を挟んで第3レンズ23の物体側L1に第2レンズ22を配置する。第2レンズ22の外径は、第3内壁面313によって区画される第2レンズ室S2の内径と同じか、わずかに小さいため、第2レンズ室S2では、第2レンズ22が第3内壁面313に対し圧入される。また、第2レンズ22は、径方向の位置が調整された後、第2段差面316に形成されている第1加締め部37により、物体側L1から周端部が加締められる。これにより、第2レンズ22は、光軸L方向で位置決めされる。また、加締められた第2レンズ22からその下の第3〜第5レンズ23〜25および絞り5および遮光板6に押圧力が作用し、この押圧力によって第3〜第5レンズ23〜25および絞り5および遮光板6は確実に位置決めされる。なお、第2レンズ22は、第1加締め部37により物体側L1から周端部が加締められるため、第2レンズ22の外径を第3内壁面313によって区画される第2レンズ室S2よりも小さくして、圧入されない構成としてもよい。
次に、第2段差面316の凹部316bにOリング7を配置した後、第1レンズ室S1に第1レンズ21を配置する。このとき、第1レンズ21は、第2段差面316に形成された受け部316a上に載置される。第1レンズ21の外径は、第4内壁面314によって区画される第1レンズ室S1の内径よりも小さいため、第1レンズ室S1では、第1レンズ21は第4内壁面314に対し圧入されない。第1レンズ21は、径方向の位置が調整された後、筒部30の物体側L1の端部に形成された第2加締め部38により、物体側L1から周端部が加締められる。これにより、第1レンズ21は、光軸L方向で位置決めされる。このときの像側L2への押圧力によりOリング7が圧縮され、シールされる。これにより、外からの水等の浸入が抑えられる。
レンズバレル3では、図5に示すように、第5レンズ25の像側L2の端面を受ける受け部316aがOリング7の配置される位置よりも径方向内側にある。そうすると、この受け部316aが、水圧などの外からの圧力でOリング7が径方向内側に移動するのを抑える壁となり、Oリング7の移動に伴う気密性、水密性の低下が抑えられる。
レンズユニット1においては、複数のレンズ2のうち、第4レンズ24および第3レンズ23が筒部30のレンズ室S内に圧入される。第4レンズ24は、第5レンズ25とともに接合レンズ26を形成している。第4レンズ24は、圧入されることによって径方向で位置決めされているが、仮に、圧入されている部分で筒部30のレンズ室S(第3レンズ室S3)の真円度が低いと、偏心により第4レンズ24が歪み、第5レンズ25との接合部分で剥離するおそれがある。また、第4レンズ24と第3レンズ23の間には、絞り5が配置されている。第4レンズ24および第3レンズ23は、圧入されることによって径方向で位置決めされているが、仮に、第4レンズ24が圧入されている部分で筒部30のレンズ室S(第3レンズ室S3)の真円度が低いと、第4レンズ24と第3レンズ23の間の偏心により光学特性への影響が大きくなる。また、仮に、第3レンズ23が圧入されている部分で筒部30のレンズ室S(第2レンズ室S2)の真円度が低いと、第4レンズ24と第3レンズ23の間の偏心により光学特性への影響が大きくなる。このため、圧入されている部分での筒部30のレンズ室Sの真円度が特に重要となる。
筒部30のレンズ室Sの真円度を上げるには、樹脂のヒケの発生を抑えることが好ましい。この点、円周溝34は、筒部30の肉厚を薄くするため、ヒケの発生を抑えることに貢献する。そして、ヒケ対策には、樹脂の充填密度を高めることが有効である。特定場所における樹脂の充填密度を高めるには、樹脂を注入する入口(ゲート)が特定場所に近いほうが好ましい。しかし、円周溝34を形成することにより樹脂の流路が狭くなっている。円周溝34を形成しない場合と比べると、樹脂の射出成形による残留応力が大きくなりやすくなっている。そうすると、ゲートが特定場所に近いことで、特定場所において残留応力が大きくなる。特定場所からゲート位置を遠くすることで、樹脂の流れを落ち着かせることができる。そうすると、円周溝34を形成した場合にも特定場所において残留応力を小さくすることができ、これによって筒部30のレンズ室Sの真円度を上げることができる。
したがって、本発明では、高い真円度が求められる筒部30のレンズ室Sを形成する内側筒部31からゲート位置を遠くすることで、筒部30のレンズ室Sの真円度を上げるようにしている。つまり、本発明では、レンズバレル3を成形した際に形成される樹脂の注入位置を示すゲート痕が、筒部30に形成された円周溝34よりも径方向外側に形成されている。これにより、真円度が重要となる筒部30のレンズ室Sを形成する内側筒部31からゲート位置が遠くなっている。円周溝34よりも径方向外側とは、具体的には、外側筒部32の外周面、外側筒部32の像側L2の端面、外側筒部32の像側L2の端部から形成された鍔部33などである。外側筒部32の外周面においては、内側筒部31からゲート位置を遠くする観点から、円周溝34の底部34aよりも像側L2の位置が好ましい。また、外側筒部32の外周面よりも外側筒部32の像側L2の端面が好ましい。また、外側筒部32の像側L2の端面よりも鍔部33が好ましい。鍔部33のうちでは、径方向外側の端面が特に好ましい。レンズバレル3では、図3に示すように、ゲート痕35は鍔部33の像側L2の端面に形成されている。
レンズバレル3を形成する樹脂は、寸法精度に優れる樹脂を用いることができる。このような樹脂としては、ポリアミド、ポリカーボネートなどが挙げられる。これらのうちでは、ポリカーボネートが特に好ましい。ポリカーボネートは成形後の寸法安定性に優れているため、筒部30の内周面の真円度が向上する。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本実施形態では、レンズバレル3の筒部30に、筒部30の内周面と外周面の間で周方向全体にわたって像側L2の端面から物体側L1に凹む円周溝34が形成され、円周溝34の底部34aが、最も像側L2で筒部30の内周面に圧入されている第4レンズ24の圧入位置よりも物体側L1に位置している。そして、レンズバレル3を成形した際に形成される樹脂の注入位置を示すゲート痕35は鍔部33の像側L2の端面に形成されており、筒部30に形成された円周溝34よりも径方向外側に位置している。したがって、レンズバレル3を樹脂で成形する際の樹脂の注入位置は最も像側L2で圧入されている第4レンズ24の圧入位置から離れている。そのため、成形時において樹脂が注入位置(ゲート位置)からこの圧入位置に到達したときには樹脂の流れが十分に落ち着いているので、少なくともこの圧入位置では樹脂の流れの強弱や樹脂の流れの乱れに起因する変形を抑えることができる。よって、少なくともこの圧入位置での真円度を向上させることができる。また、この圧入位置では、筒部30の内周面と外周面の間で周方向全体にわたって像側L2の端面から物体側L1に凹む円周溝34が形成されており、円周溝34よりも径方向内側に位置する部分と径方向外側に位置する部分とがつながっていない。そのため、樹脂の収縮による変形が少なくともこの圧入位置で抑えられる。また、径方向の収縮が周方向全体にわたって均等になる。これによっても、この圧入位置での真円度を向上させることができる。
また、本実施形態では、ゲート痕35の位置は、円周溝34の底部34aよりも像側L2に位置しており、レンズバレル3を樹脂で成形する際の樹脂の注入位置が最も像側L2で圧入されている第4レンズ24の圧入位置から離れている。そのため、成形時において樹脂が注入位置(ゲート位置)からこの圧入位置に到達したときには樹脂の流れが十分に落ち着いているので、少なくともこの圧入位置では樹脂の流れの強弱や樹脂の流れの乱れに起因する変形を抑えることができ、また、径方向の収縮が周方向全体にわたって均等になる。これにより、真円度を向上させることができる。
また、本実施形態では、ゲート痕35の位置は、円周溝34よりも径方向外側で、像側L2の端面に位置しており、レンズバレル3を樹脂で成形する際の樹脂の注入位置が最も像側L2で圧入されている第4レンズ24の圧入位置から離れている。そのため、成形時において樹脂が注入位置(ゲート位置)からこの圧入位置に到達したときには樹脂の流れが十分に落ち着いているので、少なくともこの圧入位置では樹脂の流れの強弱や樹脂の流れの乱れに起因する変形を抑えることができ、また、径方向の収縮が周方向全体にわたって均等になる。これにより、真円度を向上させることができる。
また、本実施形態では、ゲート痕35の位置は、鍔部33に位置しており、レンズバレル3を樹脂で成形する際の樹脂の注入位置が最も像側L2で圧入されている第4レンズ24の圧入位置から離れている。そのため、成形時において樹脂が注入位置(ゲート位置)からこの圧入位置に到達したときには樹脂の流れが十分に落ち着いているので、少なくともこの圧入位置では樹脂の流れの強弱や樹脂の流れの乱れに起因する変形を抑えることができ、また、径方向の収縮が周方向全体にわたって均等になる。これにより、真円度を向上させることができる。
また、本実施形態では、第4レンズ24は、第5レンズ25と接合レンズ26を形成している。円周溝34の底部34aは、第4レンズ24の圧入位置よりも物体側L1に位置しており、円周溝34の底部34aは、接合レンズ26の圧入位置よりも物体側L1に位置している。そうすると、レンズバレル3を樹脂で成形する際の樹脂の注入位置が接合レンズ26の圧入位置から離れている。このため、成形時において樹脂が注入位置(ゲート位置)からこの圧入位置に到達したときには樹脂の流れが十分に落ち着いているので、接合レンズの圧入位置では樹脂の流れの強弱や樹脂の流れの乱れに起因する変形を抑えることができ、また、径方向の収縮が周方向全体にわたって均等になる。これにより、真円度を向上させることができる。よって、接合レンズ26の接合部分での剥離を抑制することができる。
また、本実施形態では、第4レンズ24と第3レンズ23の間に絞り5が配置されている。絞り5に隣り合うレンズ(第4レンズ24および第3レンズ23)は、光学特性に対する偏芯の影響が特に大きいが、円周溝34の底部34aは、第4レンズ24の圧入位置および第3レンズ23の圧入位置よりも物体側L1に位置しており、円周溝34の底部34aは、絞り5が配置されているところで隣り合う2つのレンズの圧入位置よりも物体側L1に位置している。そうすると、レンズバレル3を樹脂で成形する際の樹脂の注入位置がこの圧入位置から離れている。このため、成形時において樹脂が注入位置(ゲート位置)からこの圧入位置に到達したときには樹脂の流れが十分に落ち着いているので、少なくともこの圧入位置では樹脂の流れの強弱や樹脂の流れの乱れに起因する変形を抑えることができ、また、径方向の収縮が周方向全体にわたって均等になる。これにより、真円度を向上させることができる。よって、絞り5の両側に配置されているレンズの偏心を抑制することができる。
また、本実施形態では、円周溝34よりも径方向外側に位置する外側筒部32の肉厚と、径方向内側に位置する内側筒部31の肉厚とが各々、光軸L方向のいずれの位置でも等しくなるように、円周溝34の溝幅が光軸L方向で変化している。これによって、レンズバレル3の成形時に、樹脂のヒケに起因する筒部30の寸法精度の低下が抑えられ、筒部30の内周面の真円度を向上させることができる。
また、本実施形態では、外側筒部32の肉厚と内側筒部31の肉厚とが光軸L方向のいずれの位置でも等しくなるように、円周溝34の溝幅が光軸L方向で変化している。これによって、レンズバレル3の成形時に、樹脂のヒケに起因する筒部30の寸法精度の低下が抑えられ、筒部30の内周面の真円度を向上させることができる。
また、本実施形態では、外側筒部32の肉厚と、内側筒部31の肉厚と、円周溝34の底部34aから物体側L1の端部316までの肉厚と、が光軸L方向のいずれの位置でも等しくなるように、円周溝34の溝幅が光軸L方向で変化している。これによって、レンズバレル3の成形時に、樹脂のヒケに起因する筒部30の寸法精度の低下が抑えられ、筒部30の内周面の真円度を向上させることができる。
(他の実施形態)
次に、本発明の他の実施形態について説明する。図6は、本発明の他の実施形態を示す断面図である。なお、他の実施形態は、基本的な構成が、図1に示す実施形態と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図6に示すレンズユニット1Aは、図1に示すレンズユニット1と比較して、レンズバレル3Aの構造に違いがある。複数のレンズ2の構成は同一である。図6に示すレンズユニット1Aは、図1に示すレンズユニット1と比較して、鍔部41が、像側L2の端部ではなく物体側L1寄りに形成されている。そして、図6に示すレンズユニット1Aは、鍔部41から像側L2の端部にかけて、筒部30Aの外周面にネジ溝42が形成されている。ネジ溝42は、図6に示すレンズユニット1Aを所定の場所に螺合して固定するためのものである。鍔部41は、所定の場所に螺合する際の位置決めとなる部分である。図6に示すレンズユニット1Aにおいても、図1に示すレンズユニット1と同様に、ゲート痕は筒部30Aに形成された円周溝34よりも径方向外側に形成されている。円周溝34よりも径方向外側とは、具体的には、外側筒部32の外周面、外側筒部32の像側L2の端面、外側筒部32の物体側L1から形成された鍔部41などである。
図6に示すレンズユニット1Aは、本発明に係る基本的な構成が図1に示す実施形態と同様であるため、図1に示す実施形態と同様の作用効果を奏する。
以下、実施例を用いて本発明を詳細に説明するが、本発明はこの構成に限定されるものではない。
図2に示す構造のレンズバレル3を樹脂(ポリカーボネート)により成形した。ゲート位置は、図3に示すように、鍔部33の像側L2の端面とし、この位置にゲート痕35が形成されている。得られたレンズバレル3について、第3レンズ室S3の第2押圧部318における真円度を測定した。真円度は、この部分における最大半径と最小半径の差によって見積もった。この部分における直径φは7.163mmであり、最大半径と最小半径の差は9.7μmであった。このことから、実施例に係るレンズバレル3は、真円度が高いことがわかる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
例えば図1に示すレンズバレル3においては、図3に示すようにゲート痕35は鍔部33の像側L2の端面に形成されているが、本発明においては、例えば図2に示すA位置のように、筒部30に形成された円周溝34よりも径方向外側で、円周溝34の底部34aよりも像側L2にゲート痕が形成されていてもよい。また、図2に示すB位置のように、外側筒部32の像側L2の端面にゲート痕が形成されていてもよい。また、図2に示すC位置のように、鍔部33における径方向外側の端部にゲート痕が形成されていてもよい。このような構成においても、レンズバレル3を樹脂で成形する際の樹脂の注入位置が最も像側L2で圧入されている第2レンズ22の圧入位置から遠く離れており、成形時において樹脂が注入位置(ゲート位置)からこの圧入位置に到達したときには樹脂の流れが十分に落ち着いているので、樹脂の流れの強弱に起因する変形が少なくともこの圧入位置で抑えられる。
また、例えば図1に示すレンズバレル3においては、図5に示すように、第5レンズ25の像側L2の端面を受ける受け部316aがOリング7の配置される位置よりも径方向内側にあるが、図7に示すシール部の変形例のように、第5レンズ25の像側L2の端面を受ける受け部316aがOリング7の配置される位置よりも径方向外側にあってもよい。なお、図5に示すシール部は、図7に示すシール部と比べ、さらに気密性、水密性を高めることができる。
1,1A レンズユニット
2 複数のレンズ
21 第1レンズ
22 第2レンズ
23 第3レンズ
24 第4レンズ
25 第5レンズ
26 接合レンズ
3 レンズバレル
5 絞り
6 遮光板
7 Oリング
30 筒部
31 内側筒部
32 外側筒部
33 鍔部
34 円周溝
34a 円周溝の底部
34b 円周溝の径方向内側の壁面
34c 円周溝の径方向外側の壁面
35 ゲート痕
36 支持部
36a 開口部
37 第1加締め部
38 第2加締め部
39 第3加締め部
311 第1内壁面
312 第2内壁面
313 第3内壁面
314 第4内壁面
315 第1段差面
316 第2段差面
316a 受け部
316b 凹部
317 第1押圧部
318 第2押圧部
41 鍔部
42 ネジ溝
L 光軸
L1 物体側
L2 像側
S レンズ室
S1 第1レンズ室
S2 第2レンズ室
S3 第3レンズ室
S4 第4レンズ室

Claims (11)

  1. 複数のレンズと、
    前記複数のレンズが収容されるレンズ室を内部に備えた筒部を有し、前記レンズ室に前記複数のレンズが収容されているとともに前記複数のレンズのうちの少なくとも1つが前記レンズ室において前記筒部の内周面に圧入された樹脂製のレンズバレルと、
    を有し、
    前記筒部には、前記筒部の内周面と外周面の間で周方向全体にわたって前記筒部の像側端面から物体側に凹む円周溝が形成され、前記円周溝の底部が、前記複数のレンズのうちの最も像側で前記筒部の内周面に圧入されているレンズの圧入位置よりも物体側に位置しており、
    前記レンズバレルにおいて、前記レンズバレルを成形した際に形成される樹脂の注入位置を示すゲート痕が、前記円周溝よりも径方向外側に形成されていることを特徴とするレンズユニット。
  2. 前記ゲート痕は、前記円周溝の底部よりも像側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
  3. 前記ゲート痕は、前記筒部の像側端面に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズユニット。
  4. 前記レンズバレルにおいて、前記円周溝よりも径方向外側で像側部分には、前記筒部の外周面から径方向外側に張り出す鍔部が形成されており、前記ゲート痕は、前記鍔部に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のレンズユニット。
  5. 前記ゲート痕は、前記鍔部における径方向外側の端部に形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のレンズユニット。
  6. 前記複数のレンズには、プラスチックレンズ同士が接合された接合レンズが含まれており、前記接合レンズは前記筒部の内周面に圧入されており、前記円周溝の底部は、前記接合レンズの圧入位置よりも物体側に位置していることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のレンズユニット。
  7. 前記複数のレンズのうちのいずれかの隣り合う2つのレンズの間には絞りが配置されており、前記隣り合う2つのレンズの少なくとも一方が前記筒部の内周面に圧入されており、前記円周溝の底部は、前記隣り合う2つのレンズの圧入位置よりも物体側に位置していることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のレンズユニット。
  8. 前記円周溝は、前記筒部の前記円周溝よりも径方向外側に位置する部分の肉厚と、前記筒部の前記円周溝よりも径方向内側に位置する部分の肉厚とが各々、前記複数のレンズの光軸方向のいずれの位置でも等しくなるように、溝幅が光軸方向で変化していることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のレンズユニット。
  9. 前記円周溝は、前記筒部の前記円周溝よりも径方向外側に位置する部分の肉厚、および前記筒部の前記円周溝よりも径方向内側に位置する部分の肉厚が、光軸方向のいずれの位置でも等しくなるように、溝幅が光軸方向で変化していることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のレンズユニット。
  10. 前記円周溝は、前記筒部の前記円周溝よりも径方向外側に位置する部分の肉厚、および前記筒部の前記円周溝よりも径方向内側に位置する部分の肉厚、および前記円周溝の底部から物体側端部までの肉厚が等しくなるように、溝の深さが設定されていることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のレンズユニット。
  11. 前記レンズバレルを形成している樹脂が、ポリカーボネートであることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のレンズユニット。
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