JP2017053933A - レンズユニット - Google Patents
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Abstract
Description
複数のレンズ2は、各々、周端縁が円形である円盤状をしており、同軸に並べて配置されており、全体で広角レンズを形成している。複数のレンズ2は、物体側L1から順に、第1レンズ21、第2レンズ22、第3レンズ23、第4レンズ24、第5レンズ25となる。第5レンズ25と第4レンズ24は接合されており、接合レンズ26を形成している。像側L2の端には接合レンズ26が配置され、物体側L1の端には第1レンズ21が配置されている。接合レンズ26において、第5レンズ25は正のパワーを有するレンズからなり、第4レンズ24は負のパワーを有するレンズからなる。また、第3レンズ23は正のパワーを有するレンズからなり、第1レンズ21および第2レンズ22は負のパワーを有するレンズからなる。第4レンズ24と第3レンズ23の間には、絞り5が配置されている。第3レンズ23と第2レンズ22の間には、遮光板6が配置されている。また、像側L2の端に配置されている接合レンズ26よりも像側L2には、赤外線カットフィルタ4が配置されている。複数のレンズ2は、物体側L1からレンズバレル3に収容されることから、第1レンズ21、第2レンズ22、第3レンズ23、第4レンズ24、第5レンズ25の順で外径が徐々に小さくなっており、第5レンズ25が最も外径が小さく、第1レンズ21が最も外径が大きい。第1〜第5レンズ21〜25は、各々、ガラスレンズまたはプラスチックレンズからなる。本構成では、第1〜第4レンズはプラスチックからなり、第5レンズはガラスからなる。
レンズバレル3は、複数のレンズ2が収容されるレンズ室Sを内部に備えた筒部30を有する。レンズ室Sは、第1レンズ21が収容される第1レンズ室S1と、第2レンズ22および第3レンズ23が収容される第2レンズ室S2と、第4レンズ24が収容される第3レンズ室S3と、第5レンズ25が収容される第4レンズ室S4と、に分けられており、第1〜4レンズ室S1〜S4は、光軸L方向につながっている。
複数のレンズ2は、レンズバレル3のレンズ室Sに、次のように収容される。まず、第5レンズ25と第4レンズ24とが接合された接合レンズ26を、第5レンズ25を像側L2にして、レンズバレル3の筒部30の物体側L1の開口部から収容する。このとき、第5レンズ25を第4レンズ室S4に収容し、第4レンズ24を第3レンズ室S3に収容する。第5レンズ25の外径は第1内壁面311によって区画される第4レンズ室S4の内径よりも小さいため、第4レンズ室S4では、第5レンズ25は第1内壁面311に対し圧入されない。一方、第4レンズ24の外径は、第2内壁面312によって区画される第3レンズ室S3の内径よりも小さいが、第2内壁面312の像側L2の端部に形成された第1押圧部317によって区画される部分の内径と同じか、わずかに小さいため、第3レンズ室S3では、第4レンズ24が、像側L2の第1押圧部317に対し圧入される。そして、第4レンズ24は、第1段差面315上に載置される。これにより、接合レンズ26は、径方向および光軸L方向で位置決めされる。
以上説明したように、本実施形態では、レンズバレル3の筒部30に、筒部30の内周面と外周面の間で周方向全体にわたって像側L2の端面から物体側L1に凹む円周溝34が形成され、円周溝34の底部34aが、最も像側L2で筒部30の内周面に圧入されている第4レンズ24の圧入位置よりも物体側L1に位置している。そして、レンズバレル3を成形した際に形成される樹脂の注入位置を示すゲート痕35は鍔部33の像側L2の端面に形成されており、筒部30に形成された円周溝34よりも径方向外側に位置している。したがって、レンズバレル3を樹脂で成形する際の樹脂の注入位置は最も像側L2で圧入されている第4レンズ24の圧入位置から離れている。そのため、成形時において樹脂が注入位置(ゲート位置)からこの圧入位置に到達したときには樹脂の流れが十分に落ち着いているので、少なくともこの圧入位置では樹脂の流れの強弱や樹脂の流れの乱れに起因する変形を抑えることができる。よって、少なくともこの圧入位置での真円度を向上させることができる。また、この圧入位置では、筒部30の内周面と外周面の間で周方向全体にわたって像側L2の端面から物体側L1に凹む円周溝34が形成されており、円周溝34よりも径方向内側に位置する部分と径方向外側に位置する部分とがつながっていない。そのため、樹脂の収縮による変形が少なくともこの圧入位置で抑えられる。また、径方向の収縮が周方向全体にわたって均等になる。これによっても、この圧入位置での真円度を向上させることができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。図6は、本発明の他の実施形態を示す断面図である。なお、他の実施形態は、基本的な構成が、図1に示す実施形態と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
2 複数のレンズ
21 第1レンズ
22 第2レンズ
23 第3レンズ
24 第4レンズ
25 第5レンズ
26 接合レンズ
3 レンズバレル
5 絞り
6 遮光板
7 Oリング
30 筒部
31 内側筒部
32 外側筒部
33 鍔部
34 円周溝
34a 円周溝の底部
34b 円周溝の径方向内側の壁面
34c 円周溝の径方向外側の壁面
35 ゲート痕
36 支持部
36a 開口部
37 第1加締め部
38 第2加締め部
39 第3加締め部
311 第1内壁面
312 第2内壁面
313 第3内壁面
314 第4内壁面
315 第1段差面
316 第2段差面
316a 受け部
316b 凹部
317 第1押圧部
318 第2押圧部
41 鍔部
42 ネジ溝
L 光軸
L1 物体側
L2 像側
S レンズ室
S1 第1レンズ室
S2 第2レンズ室
S3 第3レンズ室
S4 第4レンズ室
Claims (11)
- 複数のレンズと、
前記複数のレンズが収容されるレンズ室を内部に備えた筒部を有し、前記レンズ室に前記複数のレンズが収容されているとともに前記複数のレンズのうちの少なくとも1つが前記レンズ室において前記筒部の内周面に圧入された樹脂製のレンズバレルと、
を有し、
前記筒部には、前記筒部の内周面と外周面の間で周方向全体にわたって前記筒部の像側端面から物体側に凹む円周溝が形成され、前記円周溝の底部が、前記複数のレンズのうちの最も像側で前記筒部の内周面に圧入されているレンズの圧入位置よりも物体側に位置しており、
前記レンズバレルにおいて、前記レンズバレルを成形した際に形成される樹脂の注入位置を示すゲート痕が、前記円周溝よりも径方向外側に形成されていることを特徴とするレンズユニット。 - 前記ゲート痕は、前記円周溝の底部よりも像側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
- 前記ゲート痕は、前記筒部の像側端面に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズユニット。
- 前記レンズバレルにおいて、前記円周溝よりも径方向外側で像側部分には、前記筒部の外周面から径方向外側に張り出す鍔部が形成されており、前記ゲート痕は、前記鍔部に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のレンズユニット。
- 前記ゲート痕は、前記鍔部における径方向外側の端部に形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のレンズユニット。
- 前記複数のレンズには、プラスチックレンズ同士が接合された接合レンズが含まれており、前記接合レンズは前記筒部の内周面に圧入されており、前記円周溝の底部は、前記接合レンズの圧入位置よりも物体側に位置していることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のレンズユニット。
- 前記複数のレンズのうちのいずれかの隣り合う2つのレンズの間には絞りが配置されており、前記隣り合う2つのレンズの少なくとも一方が前記筒部の内周面に圧入されており、前記円周溝の底部は、前記隣り合う2つのレンズの圧入位置よりも物体側に位置していることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のレンズユニット。
- 前記円周溝は、前記筒部の前記円周溝よりも径方向外側に位置する部分の肉厚と、前記筒部の前記円周溝よりも径方向内側に位置する部分の肉厚とが各々、前記複数のレンズの光軸方向のいずれの位置でも等しくなるように、溝幅が光軸方向で変化していることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のレンズユニット。
- 前記円周溝は、前記筒部の前記円周溝よりも径方向外側に位置する部分の肉厚、および前記筒部の前記円周溝よりも径方向内側に位置する部分の肉厚が、光軸方向のいずれの位置でも等しくなるように、溝幅が光軸方向で変化していることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のレンズユニット。
- 前記円周溝は、前記筒部の前記円周溝よりも径方向外側に位置する部分の肉厚、および前記筒部の前記円周溝よりも径方向内側に位置する部分の肉厚、および前記円周溝の底部から物体側端部までの肉厚が等しくなるように、溝の深さが設定されていることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のレンズユニット。
- 前記レンズバレルを形成している樹脂が、ポリカーボネートであることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のレンズユニット。
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- 2015-09-08 JP JP2015176500A patent/JP2017053933A/ja active Pending
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