JP6927746B2 - レンズユニットおよびカメラモジュール - Google Patents

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Description

本発明は、レンズユニットおよびこのレンズユニットを備えるカメラモジュールに関する。
近年、携帯電話やスマートフォン等に高解像度の小型のカメラが内蔵されている。また、自動車において、駐車をサポートしたり、画像認識により衝突防止を図ったり、自動運転に利用したりするための車載カメラとして、小型で高解像度のカメラが用いられる場合がある。
このようなカメラ等に用いられるレンズユニットにおいては、プラスチックの鏡筒内に複数のプラスチックやガラスのレンズが光軸を揃えて一列に並べられ、レンズユニットの高性能化が図られている。
プラスチックの鏡筒に支持される複数のレンズが、圧入により鏡筒内の所定位置に収められる場合、鏡筒内に形成された内径の大きさが異なる複数の嵌合部それぞれに、複数のレンズそれぞれが圧入されることにより、複数のレンズが所定位置に収められる(例えば、特許文献1参照)。また、このとき、複数の嵌合部の内径の大きさは、レンズが圧入される方向において奥側の嵌合部ほど小さくなっている。
鏡筒内に内径の大きさが異なる複数の嵌合部を設け、鏡筒内に段差が形成されるようにしているのは、仮に鏡筒内に段差が形成されておらず、一様に同じ内径であった場合、圧入される複数のレンズをきれいに奥まで入れることができなかったり、全てのレンズを鏡筒内に収めることができなくなったりするおそれがあるためである。すなわち、例えば、一部のレンズや鏡筒が硬くてレンズが奥まで入らなかったり、あるいは、複数のレンズが鏡筒内に圧入されていくにしたがって、鏡筒全体が変形してしまい鏡筒内のレンズが傾いてしまったり、光軸がずれたりしてしまったりするおそれがあるためである。
すなわち、鏡筒内に安定的に複数のレンズを圧入するために、鏡筒内に内径の大きさが異なる複数の嵌合部を形成し、各嵌合部にこの嵌合部に嵌合するレンズを圧入するようになっている。
特開2012−78610号公報
ところで、鏡筒内に、内径の大きさが異なる複数の嵌合部を形成してしまうと、各嵌合部ごとに軸の公差がずれてしまうことがある。これは鏡筒の内径を形成する金型の加工段階において、各嵌合部に対応する金型部分の加工精度が異なることが一因として存在する。そうすると、各嵌合部に嵌合する各レンズどうしの軸がずれてしまう。そして、このレンズどうしの軸のずれは、レンズユニットの光学性能の低下につながる。また、近年、カメラに用いられる撮像素子は、急速に高解像度化が進んでおり、当該レンズどうしの軸のずれによる、カメラの性能への影響が無視できないレベルになっている。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、鏡筒内に安定して複数のレンズを圧入できるとともに、鏡筒内に圧入されるレンズどうしの軸のずれを軽減することができるレンズユニットおよびこのレンズユニットを備えるカメラモジュールを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明のレンズユニットは、略円柱状の外周面を有する複数のレンズと、これら複数のレンズが圧入される筒状の鏡筒とを備えるレンズユニットであって、前記鏡筒は、前記複数のレンズのうちのいずれかのレンズが圧入される、互いに径の異なる複数の嵌合部を備え、前記複数の嵌合部のうちの少なくとも1つは、前記複数のレンズのうちの少なくとも2つ以上のレンズが圧入される複数レンズ嵌合部となっており、前記複数レンズ嵌合部に圧入されるレンズのうち、圧入方向において手前側のレンズほど、外径が大きくなっていることを特徴とすることを特徴とする。
このような構成によれば、鏡筒は、鏡筒に圧入される複数のレンズのうちのいずれかのレンズが圧入される互いに径の異なる複数の嵌合部を備えているので、各嵌合部に圧入されるレンズの数を減らし、鏡筒内に複数のレンズを安定して圧入することができる。
また、複数の嵌合部のうちの少なくとも1つは、2つ以上のレンズが圧入される複数レンズ嵌合部となっているので、この複数レンズ嵌合部に圧入されたレンズどうしの軸のずれを軽減することができる。このため、レンズどうしの軸のずれがレンズユニット全体の光学性能に大きく影響を与える部分に当該複数レンズ嵌合部を配置することで、レンズユニットの光学性能が低下するのを防ぐことができる。
また、複数レンズ嵌合部に圧入されるレンズのうち、圧入方向において手前側のレンズ程外径が大きくなっているので、複数レンズ嵌合部に圧入されるすべてのレンズを複数レンズ嵌合部にしっかりと固定し、複数レンズ嵌合部に圧入されるレンズどうしの軸のずれを軽減することができる。すなわち、複数レンズ嵌合部に圧入されるレンズは、圧入方向において奥側のレンズから順に圧入されるが、この奥側のレンズが圧入された際に、複数レンズ嵌合部は若干拡がることとなる。しかし、次に圧入されるレンズは、先に圧入されるレンズよりも外径が大きくなっているので、この若干拡がった複数レンズ嵌合部に対して、後から圧入されるレンズもしっかりと固定させることができる。
また、本発明の前記構成において、前記複数レンズ嵌合部に圧入されるレンズには、凸レンズを向かい合わせた状態の隣り合う2つのレンズが含まれることが好ましい。
凸レンズが向かい合うようになっている場合、お互いに公差感度が高くなるため、これらのレンズどうしの光軸のずれによるレンズユニットの光学性能への影響は大きい。したがって、凸レンズを向かい合わせた状態の隣り合う2つのレンズを複数レンズ嵌合部に圧入することで、レンズユニットの光学性能の低下を大きく抑制できる
また、本発明の前記構成において、前記複数レンズ嵌合部の内径は5〜15mmであり、前記複数レンズ嵌合部に圧入されるレンズのうち、圧入方向において最も奥側のレンズの外径は、このレンズが圧入される位置における前記複数レンズ嵌合部の内径よりも3〜7μm大きく、前記複数レンズ嵌合部に圧入されるレンズのうち、圧入方向において奥側のレンズよりも、この奥側のレンズに隣り合う圧入方向において手前側のレンズの方が、レンズの外径が3〜7μm大きいことが好ましい。
このような構成によれば、内径が5〜15mmの複数レンズ嵌合部に対して、圧入方向において最も奥側のレンズを圧入する際に、レンズの外径が複数レンズ嵌合部の内径に対して大きすぎないので圧入をスムーズにかつ安定して行えるとともに、レンズの外径が複数レンズ嵌合部の内径に対して小さすぎないので、圧入されたレンズを複数レンズ嵌合部によって、しっかりと支えることができる。また、当該最も奥側のレンズよりもこのレンズに隣り合う圧入方向において手前側のレンズの方がレンズの外径が3〜7μm大きい。したがって、最も奥側のレンズが圧入されることによって、内径がわずかに拡がった複数レンズ嵌合部に対して、次に圧入されるレンズをスムーズにかつ安定して圧入できるとともに、この圧入されたレンズを複数レンズ嵌合部によって、しっかりと支えることができる。また、この後に続いて複数レンズ嵌合部に圧入されるレンズについても同様である。
また、本発明のカメラモジュールは、前記構成のレンズユニットを備えるとともに、前記構成のレンズユニットにより結像された画像を撮像する撮像素子を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、カメラモジュールは、前述のレンズユニットと同様の作用効果を奏することができる。
本発明によれば、鏡筒内に安定して複数のレンズを圧入できるとともに、鏡筒内に圧入されるレンズどうしの軸のずれを軽減することができる。
本発明の実施の形態に係るレンズユニットを示す図であって、各レンズ面形状を省略して示す概略断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態のレンズユニットを示す断面図である。
本実施の形態のレンズユニット1は、例えば、携帯電話やスマートフォンのカメラ、あるいは、車載カメラ等に用いることができるが、これらに限定されるものではなく、その他のカメラに用いることもできる。
また、レンズユニット1は、撮像素子、配線基板、信号処理回路、フレキシブル配線シートおよびコネクタ等とともに、カメラモジュールを構成する。なお、カメラモジュールとは、少なくともレンズユニットと撮像素子とを備えたものを言う。本実施の形態のカメラモジュールにおいては、レンズユニット1の結像側(レンズユニット1が像を結ぶ側)に撮像素子30が配置され、レンズユニット1で結像される画像を撮影することが可能となっている。
図1に示すように、このレンズユニット1は、略円筒状の鏡筒2と、7つのレンズ3,4,5,6,7,8,9と、2つの絞り部材10,11と、Oリング12とを備えている。そして、鏡筒2内には、レンズ3、レンズ4、レンズ5、レンズ6、絞り部材10、レンズ7、レンズ8、絞り部材11およびレンズ9が、結像側から物体側(撮像対象側)に向かって、この順に配置されている。
7つのレンズ3,4,5,6,7,8,9は、それぞれの光軸を一致させた状態で鏡筒2内に配置され、鏡筒2に固定され支持されている。すなわち、各レンズ3,4,5,6,7,8,9は、1つの光軸に沿って並べられた状態となっており、これにより撮像に用いられる1群のレンズ群15が構成されている。以下に単に光軸と記載した場合には、各レンズ3,4,5,6,7,8,9の光軸を示すとともにレンズ群15の光軸を示すものとする。
なお、レンズ群15のうち、結像側から2番目のレンズ4と最も物体側のレンズ9とはガラスレンズ(ガラス製のレンズ)であり、その他のレンズ4,5,6,7,9は、樹脂レンズ(樹脂製のレンズ)である。また、各レンズ3,4,5,6,7,8,9は、ガラスレンズであってもよく、樹脂レンズであってもよいが、鏡筒2に圧入されるレンズは、樹脂レンズであることが望ましい。
また、7つのレンズ3〜9はそれぞれ、その中央部に形成されたレンズ機能を有するレンズ部3a,4a,5a,6a,7a,8a,9aと、このレンズ部3a〜9aの外周部にレンズ部3a〜9aと一体的に形成された円環状のフランジ部3b,4b,5b,6b,7b,8b,9bと、を備えている。また、レンズ3〜9(フランジ部3b〜9b)の外周面は、略円柱状となっている。
結像側から1番目のレンズ3のフランジ部3bは、物体側の面における内側部分が結像側に凹んでおり、環状凹部3cが形成されている。そして、この環状凹部3cに結像側から2番目のレンズ4のフランジ部4bが嵌入されることにより、レンズ4がレンズ3に支持された状態となっている。すなわち、フランジ部4bの外周面は、環状凹部3cの壁部に当接しており、フランジ部4bの結像側の面は、環状凹部3cの底部に当接している。
なお、フランジ部4bの光軸方向の長さは、環状凹部3cの光軸方向の長さよりも長くてもよく、短くてもよい。換言すると、フランジ部4bは、光軸方向において、その一部が環状凹部3cの内側に収まっていてもよく、全体が環状凹部3cの内側に収まっていてもよい。
結像側から3番目のレンズ5は、その結像側であって、レンズ部5aよりも外周側に、結像側に突出する環状凸部5cを備えている。
また、結像側から3番目のレンズ5と4番目のレンズ6とは、レンズ部5aの物体側の面とレンズ部6aの結像側の面とが貼り合わされ一体化された、貼り合わせレンズとなっている。
結像側から5番目のレンズ7(フランジ部7b)は、結像側から4番目のレンズ6(フランジ部6b)よりも外径がわずかに大きくなっている。具体的には、レンズ6およびレンズ7は、外径が約6mm〜十数mm(例えば10mm)であるが、レンズ7はレンズ6よりも外径が3〜5μm大きくなっている。ここでは、レンズ7の外径は、レンズ6の外径よりも4/1000mm大きくなっている。
結合側から7番目、すなわち最も物体側のレンズ9には、外周面の結合側の端部に、結像側および径方向外側に開口する環状のOリング用溝9cが形成されている。そして、このOリング用溝9cにOリング12が装着されている。
また、レンズ3の外径はレンズ6およびレンズ7の外径よりも小さくなっており、レンズ6およびレンズ7の外径はレンズ8の外径よりも小さくなっており、レンズ8の外径はレンズ9の外径よりも小さくなっている。また、レンズ5の外径は、レンズ6およびレンズ7の外径よりも小さくなっている。
鏡筒2は、例えば、LCP等の合成樹脂により成形されている。なお、LCP以外の合成樹脂製であってもよく、金属製であってもよい。
鏡筒2は、その内周側に、レンズ3が嵌合する嵌合部21、レンズ6およびレンズ7が嵌合する嵌合部22、レンズ8が嵌合する嵌合部23を備えている。また、これらの嵌合部21,22,23は、結像側から物体側に向かって、嵌合部21、嵌合部22、嵌合部23の順に配置されている。
また、鏡筒2は、その物体側の端部の内周側であって、嵌合部23よりも物体側に、レンズ9が固定されて支持される支持部25を備えている。また、鏡筒2は、その結合側の端部の内周側に、内径が小さくなるように内側に突出して形成された係止部27を備えている。また、この係止部27の内側には、略円形の開口が形成されている。そして、係止部27には、レンズ3が、そのレンズ部3aの結像側を、鏡筒2の外側に露出させた状態で係止されている。
嵌合部21、嵌合部22、嵌合部23および支持部25は、円筒状の内周面21a,22a,23a,25aを備えている。また、内周面21a,22a,23a,25aは、光軸に略平行な面となっている。そして、この内周面21a,22a,23a,25aによって、レンズ3、レンズ6、レンズ7、レンズ8またはレンズ9が支持されるようになっている。また、レンズ5は、鏡筒2の内周面との間に一定の距離があり、鏡筒2の内周面に当接していないが、レンズ5はレンズ6と貼り合わされているため、レンズ6が内周面22aによって支持されることにより、レンズ5の鏡筒2の径方向(光軸に垂直な方向)における位置決めがされている。
なお、内周面21a,22a,23a,25aは、光軸に対して傾斜した傾斜面となっていてもよい。
また、嵌合部21は嵌合部22よりも内径が小さく、嵌合部22は嵌合部23よりも内径が小さく、嵌合部23は支持部25よりも内径が小さい。また、鏡筒2は、その内周側であって、嵌合部21,22,23の物体側の部分に、物体側から結像側に向かうにつれて内径が小さくなったテーパー部31,32,33を備えている。また、鏡筒2は、その内周側であって、テーパー部31とテーパー部32との間にも、物体側から結像側に向かうにつれて内径が小さくなったテーパー部34を備えている。なお、嵌合部21と嵌合部22との間には、レンズの誤挿入防止とレンズユニット内の空気減少のために、段差が形成されている。
換言すると、嵌合部21と22との間には段差が形成されており、嵌合部22と嵌合部23との間には段差が形成されており、嵌合部23と支持部25との間には段差が形成されている。
そして、鏡筒2の内周面2aは、嵌合部21,22,23,25および支持部25の内周面21a,22a,23a,25a、テーパー部31,32,33,34の内周面ならびにこれらを繋ぐ部分から構成されている。そして、鏡筒2は、その内径が、物体側から結像側に向かうにつれて小さくなっている。
次に、レンズユニット1の組立手順を説明する。
まず、レンズ3を、鏡筒2の嵌合部21に圧入する(ステップ1)。これにより、レンズ3は、嵌合部21に嵌合した状態で、固定される。また、レンズ3のフランジ部3bの結像側の面は、係止部27の物体側の面に当接した状態となる。
次いで、レンズ4を、レンズ3の環状凹部3cに圧入する(ステップ2)。なお、本ステップ2の圧入は、後述するステップ3において行われる圧入と同時に行ってもよい。すなわち、ステップ3において圧入されるレンズ5の環状凸部5cによって、レンズ4のフランジ部4bを物体側から押すことにより、圧入してもよい。
次いで、貼り合わせによりレンズ5と一体化されているレンズ6を、嵌合部22に圧入する(ステップ3)。これにより、レンズ6は、嵌合部22に嵌合した状態で、固定される。また、レンズ5とレンズ6とは一体化されているので、レンズ6が嵌合部22に固定されることにより、レンズ5の位置決めもなされる。また、レンズ5の環状凸部5cの結像側の面が、レンズ4のフランジ部4bの物体側の面と当接した状態となる。また、レンズ4のフランジ部4bの結合側の面が、レンズ3の環状凹部3cの底部と当接した状態となる。
なお、このとき、レンズ5の外周面は、鏡筒2の内周面2aに当接していない。
次いで、絞り部材10を、嵌合部22内に挿入する(ステップ4)。これにより、絞り部材10が嵌合部22内に配置される。また、絞り部材10の結像側の面は、レンズ6のフランジ部6bの物体側の面に当接した状態となる。なお、絞り部材10は、中心部に光を通すための開口が設けられた円板状の部材であり、その外径は嵌合部22の内径と略一致している。このため、絞り部材10の外周面は、嵌合部22の内周面と近接または当接した状態となる。
次いで、レンズ7を、嵌合部22に圧入する(ステップ5)。これにより、レンズ7は、嵌合部22に嵌合した状態で、固定される。また、レンズ7のフランジ部7bの結像側の面は、絞り部材10の物体側の面と当接した状態となる。
次いで、レンズ8を、嵌合部23に圧入する(ステップ6)。これにより、レンズ8は、嵌合部23に嵌合した状態で、固定される。また、レンズ8のフランジ部8bの結像側の面は、レンズ7のフランジ部7bの物体側の面に当接した状態となる。
次いで、絞り部材11を、支持部25に挿入する(ステップ7)。これにより、絞り部材11が支持部25内に配置される。また、絞り部材11の結像側の面は、レンズ8のフランジ部8bの物体側の面に当接した状態となる。なお、絞り部材11は、中心部に光を通すための開口が設けられた円板状の部材であり、その外径は支持部25の内径と略一致している。このため、絞り部材11の外周面は、支持部25の内周面と近接または当接した状態となる。
次いで、Oリング12が装着されたレンズ9を、支持部25に挿入する(ステップ8)。これにより、レンズ9が、支持部25内に配置される。また、レンズ9のフランジ部の結像側の面は、絞り部材11の物体側の面に当接した状態となる。また、レンズ9(フランジ部9b)の外周面は、支持部15の内周面に当接または近接した状態になる。また、Oリング12が弾性変形して、レンズ9と鏡筒2とに密着した状態となる。これにより、レンズ9と鏡筒2との間がシールされ、レンズユニット1の物体側が気密状態とされる。
次いで、鏡筒2の物体側の端部40をかしめる(ステップ9)。これにより、レンズ9のフランジ部9bの物体側の面が、当該端部40により押さえられる。そして、鏡筒2内に収納されたレンズ3,4,5,6,7,8,9および絞り部材10,11は、隣接した部材どうしが互いに当接するとともに、結像側が係止部27に係止されるとともに、物体側がかしめられた端部40に係止されることによって、光軸方向における位置決めがされた状態となる。
以上により、レンズユニット1が組み立てられる。
なお、図1は、端部40がかしめられた後の状態を示している。
レンズ3は嵌合部21に圧入され、レンズ6およびレンズ7が嵌合部22に圧入され、レンズ8は嵌合部23に圧入されており、レンズ3,6,7,8それぞれの外周面は、嵌合部21,22,23それぞれの内周面21a,22a,23aと密着した状態となっている。また、レンズ3,7,8のフランジ部3b,7b,8bは、その物体側の部分が、嵌合部21,22,23よりも物体側に突出した状態となっている。
なお、レンズ3,6,7,8と嵌合部21,22,23とは、隙間なく嵌合していなくてもよい。すなわち、例えば、光軸方向から見たときのレンズ3,6,7,8の外周の形状が円形であって、光軸方向から見たときの嵌合部21,22,23の内周の形状が多角形状であったりしてもよい。このような場合には、嵌合部21,22,23の内周の多角形の角になっている部分等に隙間が形成されることがある。
このように、本実施の形態によれば、嵌合部22は、複数(本実施の形態においては2つ)のレンズが圧入される複数レンズ嵌合部22となっており、公差感度のきついレンズ6とレンズ7との2つのレンズが1つの嵌合部22に圧入され、嵌合するようになっているので、レンズ6とレンズ7(およびレンズ5)の光軸のずれを低減することができる。すなわち、鏡筒内に、径の異なる複数の嵌合部を設けた場合、鏡筒を成形するための金型には、嵌合部ごとに軸の位置に関して異なる誤差(公差)が生じる。そして、この誤差の生じた金型を用いて鏡筒を成形すると、鏡筒は、各嵌合部ごとに嵌合部の軸の位置がずれてしまう。そうすると、この各嵌合部に嵌合したレンズどうしの光軸もずれてしまう。そして、これにより、レンズユニットの光学性能が低下したり、このレンズユニットを使用したカメラモジュールの性能(画質等)が低下したりする。しかし、本実施の形態のレンズユニット1においては、レンズ6とレンズ7とは、1つの嵌合部22に嵌合する。少なくともレンズ6が当接する嵌合部22の当接面(内周面22aのレンズ6が当接する部分)とレンズ7が当接する嵌合部22の当接面(内周面22aのレンズ7が当接する部分)とは光軸方向に面一の同一曲面となっている。また、嵌合部22の光軸に垂直な方向における断面が多角形である場合には多角形に対応する各面が、レンズ6とレンズ7の嵌合範囲において同一平面となっている。これは、鏡筒の内径を形成する金型の製造過程で、嵌合部22に対応する部分を形成するときに、レンズ6が当接する嵌合部22の当接面に対応する金型面とレンズ7が当接する嵌合部22の当接面に対応する金型面とを同時に形成することにより、実現される。なお、本実施例では、内周面22aに対応する金型面は長さがさほどないため抜き勾配は設けられていないが、設けてもよい。これにより、レンズ6とレンズ7との光軸のずれは、ほとんど生じず、光軸のずれによるレンズユニット1の光学性能の低下を抑制することができる。特に、レンズ6とレンズ7との関係のように、凸レンズが向かい合うようになっている場合、お互いに公差感度が高くなるため、これらのレンズどうしの光軸のずれによるレンズユニット1の光学性能への影響が大きいため、凸レンズが向かい合うようになっているレンズ6とレンズ7とが、同一の嵌合部22に圧入されていることにより、レンズユニット1の光学性能の低下が大きく抑制されている。
また、複数レンズ嵌合部22に圧入されるレンズ6とレンズ7は圧入のためいずれのレンズの外径も複数レンズ嵌合部22の内径よりも若干大きくしている。さらに、複数レンズ嵌合部22に圧入されるレンズ6とレンズ7とのうち、圧入方向において手前側のレンズであるレンズ7の外径が、圧入方向において奥側のレンズであるレンズ6の外径よりも大きくなっている。複数レンズ嵌合部22にレンズ6が圧入された際に(上記ステップ3)、複数レンズ嵌合部22は、その物体側の内径が、わずかに(例えば、数μm)拡がることとなる。しかし、次に複数レンズ嵌合部22に圧入されるレンズ7は、レンズ6よりも外径が大きくなっているので、この物体側の内径がわずかに拡がった複数レンズ嵌合部22に対して、レンズ7をしっかりと圧入させることができる(上記ステップ5)。したがって、複数レンズ嵌合部22に圧入されるレンズ6とレンズ7との両方を複数レンズ嵌合部22にしっかりと固定することができるので、複数レンズ嵌合部22に圧入されるレンズ6,7どうしの軸のずれを軽減することができる。具体的には、複数レンズ嵌合部22の内径が5〜15mmの場合であれば、相対的に像側に位置するレンズ6の外径はレンズ6が圧入される位置での複数レンズ嵌合部22の内径よりも3〜7μm大きくなっているのが好ましく、レンズ7はレンズ6よりも外径が3〜7μm大きくなっているのが好ましい。
また、1つの嵌合部21,22,23に圧入されるレンズは、1つまたは2つとなっている。このように、径の異なる複数の嵌合部21,22,23を備え、1つの嵌合部に圧入されるレンズの数が低減されているので、各嵌合部21,22,23に圧入されるレンズ3,6,7,8の圧入される距離を短くすることができる。したがって、各嵌合部21,22,23に安定してレンズ3,6,7,8を圧入することができ、鏡筒2内に複数のレンズ3,6,7,8を安定して圧入することができる。
なお、嵌合部21,23は、2つ以上のレンズが嵌合する複数レンズ嵌合部となっていてもよい。また、嵌合部22には、1つまたは3つ以上のレンズが嵌合していてもよい。また、嵌合部21,22,23のいずれかが、レンズが圧入されずに配置されるようになっていてもよい。また、支持部25は、レンズ9が圧入され嵌合する嵌合部となっていてもよい。
また、鏡筒2は、その内径が、結像側から物体側に向かうにつれて大きくなっているので、例えばレンズ3を鏡筒2内に挿入する際に、嵌合部21の上部までは、レンズ3が鏡筒2の内周面2aに引っかかることなく容易に挿入することができる。さらに、嵌合部21の物体側には、テーパー部31が設けられているので、テーパー部31によって嵌合部21に向けてレンズ3を導くことができる。したがって、レンズ3を容易に所定位置(嵌合部21)に配設することができる。同様に、レンズ6,7,8等も容易に所定位置(嵌合部22,23)に配設することができる。
また、嵌合部21,22,23に圧入されるレンズ3,6,7,8のうち、先に圧入されるレンズ程、径が小さくなっており、鏡筒2の内径もこれに合わせて物体側から結像側に向かうにつれて小さくなっている。したがって、例えば、鏡筒2内にレンズ3を挿入する前にレンズ6を挿入しようとしても、レンズ6がテーパー部34やテーパー部31等に引っかかり、奥まで挿入できないようになっている。したがって、鏡筒2内にレンズを挿入する際の、誤挿入を防止することができる。また、1つの嵌合部22に圧入されるレンズ6とレンズ7とは、外径にあまり違いがないが、全く異なる形状となっている。したがって、レンズ6とレンズ7とは、外見から容易に見分けられるようになっており、レンズ6とレンズ7との嵌合部22への誤挿入を防止することができる。
1 レンズユニット
2 鏡筒
3,6,7,8 レンズ
21 嵌合部
22 嵌合部(複数レンズ嵌合部)
23 嵌合部
30 撮像素子

Claims (5)

  1. 略円柱状の外周面を有する複数のレンズと、
    れら複数のレンズが挿入される筒状の鏡筒とを備えるレンズユニットであって、
    前記鏡筒は、前記複数のレンズのうちのいずれかのレンズが挿入されて圧入状態になっている、互いに内径の異なる複数の嵌合部を備え、
    前記複数の嵌合部のうちの少なくとも1つは、光軸方向に面一の同一の面で構成され、前記複数のレンズのうちの隣り合う第1のレンズと第2のレンズがこの順に挿入されて圧入状態になっている複数レンズ嵌合部となっており、
    前記第1のレンズの外径より前記第2のレンズの外径が大きくなっていることを特徴とするレンズユニット。
  2. 前記複数レンズ嵌合部に圧入されるレンズには、凸レンズを向かい合わせた状態の隣り合う2つのレンズが含まれることを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
  3. 前記複数レンズ嵌合部の内径は5〜15mmであり、
    前記複数レンズ嵌合部に圧入されるレンズのうち、圧入方向において最も奥側のレンズの外径は、このレンズが圧入される位置における前記複数レンズ嵌合部の内径よりも3〜7μm大きく、
    前記複数レンズ嵌合部に圧入されるレンズのうち、圧入方向において奥側のレンズよりも、この奥側のレンズに隣り合う圧入方向において手前側のレンズの方が、レンズの外径が3〜7μm大きいことを特徴とする請求項1または2に記載のレンズユニット。
  4. 前記複数レンズ嵌合部に圧入される2つのレンズの間に、絞り部材を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のレンズユニット。
  5. 請求項1からのいずれか1項に記載のレンズユニットを備えるとともに、前記レンズユニットにより結像された画像を撮像する撮像素子を備えることを特徴とするカメラモジュール。
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