JP2006222473A - レンズユニットおよび小型撮像モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】撮影機能付きの携帯電話や、安価/小型のデジタルカメラに用いられる小型撮像モジュールであって、構成が簡易で、かつ適正な焦点合わせを行い、かつ、光軸の傾きを確実に防止できる小型撮像モジュールを提供する。
【解決手段】結像レンズと、結像レンズを保持する円筒状の鏡筒と、撮像素子と、撮像素子を保持し、結像レンズの光軸を中心に回転可能かつその光軸方向に移動可能に鏡筒を嵌挿する撮像素子ホルダと、鏡筒もしくは撮像素子ホルダの一方に形成され、結像レンズの光軸を中心とする円環状のカム面を上面もしくは下面に有する円筒カムと、鏡筒もしくは撮像素子ホルダの他方に形成され、鏡筒を撮像素子ホルダに嵌挿した状態で円筒カムのカム面に当接する当接部材とを有し、鏡筒と撮像素子ホルダとの相対的な回転によって焦点合わせが成された後に、鏡筒と撮像素子ホルダとが固定されてなることにより、上記課題を解決する。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮影機能付きの形態電話やPDA等に装着される小型撮像モジュールおよび小型撮像モジュール等に好適なレンズユニットに関し、詳しくは、適正な焦点合わせが可能で、かつ、CCDセンサ等の撮像素子に対する結像レンズの光軸の傾きを防止でき、CCDセンサ等の撮像素子の位置合わせを容易に行うことができる小型撮像モジュール、簡易な機構でマクロ撮影を実現した小型撮像モジュール、および、複数のレンズを有し、かつ、各レンズの光軸ズレを防止することができるレンズユニットに関する。
携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、小型のデジタルカメラ等に搭載される小型撮像モジュールは、通常、撮像素子(CCDセンサ、CMOSセンサなど、以下、CCDセンサで代表する)と、CCDセンサを保持する保持部材(以下、CCDホルダという)と、結像レンズ(以下、単にレンズともいう)と、レンズを保持する円筒状の鏡筒とを組み合わせて構成される。
このような小型撮像モジュールは、一般的に、貫通孔を有するCCDホルダを用い、貫通孔の一端にCCDセンサを固定し、他端側から結像レンズを保持する鏡筒を収容し、固定することで組み立てられる。
周知のように、この組み立ては、CCDホルダの内壁面、および、鏡筒の外壁面にネジを形成して、両者を螺合することによって行われ、さらに鏡筒のねじ込み量を調整することにより、CCDセンサの受光面と結像レンズとの距離を調整してピント調整(焦点合わせ)を行う。また、小型撮像モジュールは、通常は固定焦点であり、ピント調整を行った後に、例えば、接着剤を用いてCCDホルダと鏡筒とを固定する。
また、近年、CCDセンサ等の撮像素子は、非常に小型化かつ高分解能化している。それに対応して、小型撮像モジュールに用いられる結像レンズ(レンズユニット)にも、1mm当たり150〜200本の細線を分離できる解像力が求められている。すなわち、このような結像レンズにも、(150〜200[lp/mm])の解像力を有する結像レンズが用いられている。
このような解像力を有する結像レンズ(レンズユニット)は、単レンズで実現することは困難である。そのため、通常は、複数のレンズを組み合わせた組レンズとして、目的とする解像力や精度を有する結像レンズ(レンズユニット)を実現している。
このような複数のレンズを組み合わせてなる結像レンズ(レンズユニット)は、通常、図13に模式的に示すように、互いに外径の異なるレンズ100(100a,100bおよび100c)と、各レンズ径に対応するサイズのレンズ保持部を階段状に形成してなる鏡筒102とを用い、レンズ径に応じて、レンズ100c、100bおよび100aと、順次、鏡筒102に各レンズを組み込み、各レンズ100を鏡筒に固定することによって構成される(特許文献1等参照)。
特開2002−82272号公報
当然のことであるが、高画質な画像を撮影するためには、結像レンズの光軸、すなわち鏡筒がCCDセンサの受光面に対して傾くことなく結像レンズが固定される必要がある。
光軸が傾けば、当然、結像面も傾くので、撮影した画像がCCDセンサの受光面に適正に結像されず、画質劣化の原因となる。
ところが、前述のように、従来の小型撮像モジュールでは、鏡筒とCCDホルダとを螺合して、ねじ込み量を調整することによりピント調整を行い、その後、鏡筒とCCDホルダとの固定を行う。そのため、ネジが不可避的に有するネジ部の隙間によって鏡筒が傾いてしまい、結像レンズの光軸が傾いてしまう。
近年、CCDセンサは、非常に小型化かつ高分解能化している。それに対応して、小型撮像モジュールに用いられる結像レンズにも、150〜200[lp/mm]の細線を分離できる解像力を有する結像レンズが用いられる。そのため、若干でも光軸が傾くと、非常に大きな画質劣化の要因となる。
また、近年の携帯電話に搭載される小型撮像モジュールには、結像レンズを通常の位置よりも前方(被写体側)に移動することにより、撮影距離を変更して至近距離での撮影や小さな物の撮影を可能にする、いわゆるマクロ撮影機能を有するものも多い。
ところが、通常のマクロ機能は、複数のスプリングを有する等、部品点数が多く、かつ構造も複雑なものが多く、より簡易な構成でマクロ撮影機能を実現した小型撮像モジュールが望まれている。
また、同様に、当然のことであるが、高画質な画像を安定して撮影するためには、結像レンズの光軸とCCDセンサの受光部(受光面)の中心とが、適正に一致するようにCCDセンサの位置決めが成されている必要がある。
小型撮像モジュールは、例えば、結像レンズの光軸と直交する方向(以下、x−y方向とする)の端部を、CCDホルダに形成されるセンサ保持部に設けられる基準部に当接することにより、大まかにx−y方向の位置決めを行って、CCDセンサをCCDホルダに組み込む。
ここで、CCDセンサは、一般的に、外面と受光部との位置精度は決して高くない。従って、このようにしてCCDセンサのx−y方向の位置決めを行ったのでは、結像レンズの光軸と受光部の中心とを一致させた、CCDセンサの正確なx−y方向の位置決めを行うことができない。
そのため、小型撮像モジュールの製造においては、このようにして外面を利用して大まかなx−y方向の位置決めを行った後、基準となる画像を撮影して、この撮影画像を見ながら鏡筒やCCDセンサの位置を調整することにより、結像レンズの光軸とCCDセンサの受光部の中心とが一致するようにx−y方向の位置決めを行い、その後、接着剤等を用いてCCDセンサをCCDホルダに固定している。
このようなCCDセンサの組み込み作業は、非常に手間がかかり、小型撮像モジュールの生産性低下や製造コスト向上の要因となっている。また、このような画像を見ながらのx−y方向の位置調整では、オペレータの技術や調整治具の精度等によっては、結像レンズの光軸とCCDセンサの受光面の中心とが一致した適正品質の製品を安定して製造できない場合もある。
さらに、同様に、当然のことであるが、高画質な画像を撮影するためには、鏡筒102に組み込まれた各レンズ100の光軸が適正に一致している必要がある。特に、小型撮像ユニットでは、前述のような高い解像力が結像レンズに要求されるため、若干でも各レンズ100間の光軸にズレ(以下、レンズ間偏芯とする)があると、非常に大きな画質劣化の原因となる。
ところが、鏡筒102とレンズ100との間には、鏡筒102にレンズ100を組み込むための間隙(クリアランス)を有する。そのため、この中で、組み込んだレンズ100が移動してしまい、レンズ間偏芯が生じてしまう。
本発明の第1の目的は、前記従来技術の問題点を解決することにあり、撮影機能付きの携帯電話や、安価/小型のデジタルカメラに用いられる小型撮像モジュールであって、構成が簡易で、かつ適正な焦点合わせを行い、かつ、光軸の傾きを確実に防止できる小型撮像モジュール、および、部品点数が少なく、構成が簡易なマクロ撮影機能を実現する小型撮像モジュールを提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、前記従来技術の問題点を解決することにあり、撮影機能付きの携帯電話やPDA、安価/小型のデジタルカメラ等に用いられる小型撮像モジュールであって、構成が簡易で、かつ、簡易な作業でCCDセンサのx−y方向(結像レンズ光軸と直交方向)の位置決めを行って、結像レンズの光軸に対してCCDセンサ等の撮像素子の受光部を適正に位置合わせることができる小型撮像モジュールを提供することにある。
また、本発明の第3の目的は、前記従来技術の問題点を解決することにあり、撮影機能付きの携帯電話などに用いられる小型撮像モジュール等に好適に利用される、鏡筒に複数のレンズを組み込んでなるレンズユニットであって、簡易な構成で、各レンズの光軸を一致させ、かつ、各レンズ間の光軸のズレを防止できるレンズユニットを提供することにある。
さらに、本発明の第4の目的は、前記従来技術の問題点を解決することにあり、撮影機能付きの携帯電話などに用いられる小型撮像モジュール等に好適に利用される、複数のレンズからなるレンズユニットであって、レンズを組み合わせるだけで、光軸と直交方向の互いの位置決めを行って各レンズの光軸を一致させることができ、かつ、その後のレンズ間の光軸のズレも生じることがないレンズユニットを提供することにある。
上記第1の目的を達成するために、本発明の第1の態様は、結像レンズと、前記結像レンズを保持する円筒状の鏡筒と、撮像素子と、前記撮像素子を保持し、さらに、前記結像レンズの光軸を中心に回転可能かつ前記結像レンズの光軸方向に移動可能に前記鏡筒を嵌挿する撮像素子ホルダと、前記鏡筒および前記撮像素子ホルダの一方に形成され、前記結像レンズの光軸を中心とする円環状のカム面を上面もしくは下面に有する円筒カムと、前記鏡筒および前記撮像素子ホルダの他方に形成され、前記鏡筒を前記撮像素子ホルダに嵌挿した状態で前記円筒カムのカム面に当接する当接部材とを有し、前記鏡筒と前記撮像素子ホルダとの相対的な回転によって焦点合わせが成された後に、前記鏡筒と前記撮像素子ホルダとが、固定されてなることを特徴とする小型撮像モジュールを提供するものである。
また、上記第1の目的を達成するために、本発明の第2の態様は、結像レンズと、外壁面に凸部が形成された、前記結像レンズを保持する円筒状のレンズホルダと、撮像素子と、前記撮像素子を保持し、さらに、前記結像レンズの光軸を中心に回転可能かつ前記結像レンズの光軸方向に移動可能に前記レンズホルダを挿入する、内壁面に凸部を有する撮像素子ホルダと、前記レンズホルダの凸部および前記撮像素子ホルダの凸部との間で両者に係合して、両者を離間する方向に付勢するコイルスプリングと、前記レンズホルダおよび前記撮像素子ホルダの一方に形成され、前記結像レンズの光軸を中心とする円環状のカム面を上面もしくは下面に有し、かつ周方向に漸次高さが増加する第1円筒カムと、前記レンズホルダおよび前記撮像素子ホルダの他方に形成され、前記レンズホルダを前記撮像素子ホルダに挿入した状態で前記第1円筒カムのカム面に当接する当接部材とを有することを特徴とする小型撮像モジュールを提供するものである。
本形態の小型撮像モジュールにおいて、前記レンズホルダが、前記結像レンズを固定的に保持する鏡筒と、前記結像レンズの光軸を中心に回転可能かつ前記結像レンズの光軸方向に移動可能に前記鏡筒を嵌挿する撮影距離切替部材とで構成され、さらに、前記鏡筒および前記撮影距離切替部材の一方に形成され、前記結像レンズの光軸を中心とする円環状のカム面を上面もしくは下面に有する第2円筒カムと、前記鏡筒および前記撮影距離切替部材の他方に形成され、前記鏡筒を前記撮像素子ホルダに嵌挿した状態で前記第2円筒カムのカム面に当接する当接部材とを有し、前記鏡筒と前記撮影距離切替部材との相対的な回転によって前記結像レンズと前記撮像素子との光軸方向の距離を調整して焦点合わせが行われた後に、前記鏡筒と前記撮影距離切替部材とが固定されてなるのが好ましい。
また、上記第2の目的を達成するために、本発明の第3の態様は、結像レンズと、前記結像レンズを保持する鏡筒と、シリコンウエハ上で封止部材によるパッケージングを終了した後に個々の素子にダイシングされてなる撮像素子と、前記鏡筒を保持する鏡筒保持部および前記撮像素子を保持する素子保持部を有する撮像素子ホルダとを有し、さらに、前記撮像素子ホルダの素子保持部は、前記撮像素子のダイシングされた面を基準とすることにより、前記結像レンズの光軸と直交する方向の前記撮像素子の位置決めを行って、前記撮像素子を保持することを特徴とする小型撮像モジュールを提供するものである。
このような本態様の小型撮像モジュールにおいて、前記撮像素子ホルダの素子保持部は、前記撮像素子のダイシングされた面を嵌合することにより、前記結像レンズの光軸と直交する位置決めを行って前記撮像素子を保持するのが好ましい。
また、前記撮像素子ホルダの素子保持部は、前記撮像素子の撮影光入射面と当接する部位を有し、この部位と前記撮影光入射面との当接により、または、前記撮像素子の実装基板の表面と当接する部位を有し、この部位と前記実装基板の表面との当接により、もしくは、前記撮像素子を実装する配線基板の表面と当接する部位を有し、この部位と前記配線基板の表面との当接により、前記結像レンズの光軸方向に対する前記撮像素子の位置決めを行うのが好ましい。
また、前記第3の目的を達成するために、本発明の第4の態様は、筒状の鏡筒に複数のレンズを保持してなるレンズユニットであって、前記鏡筒の加熱および前記複数のレンズの冷却の少なくとも一方を行った後、前記鏡筒のレンズ保持領域に前記複数のレンズを組み込み、常温に戻った時に前記複数のレンズが鏡筒に固定されてなることを特徴とするレンズユニットを提供するものである。
このような本態様のレンズユニットにおいて、前記複数のレンズは、それぞれ光学的な作用を有するレンズ部の周囲にフランジ部を有するものであり、前記鏡筒内でフランジ部を密着させて積層され、かつ、各レンズは、この積層状態で互いの光軸方向の位置関係が適正となるのが好ましい。
また、前記第4の目的を達成するために、本発明の第5の態様は、複数のレンズを組み合わせてなるレンズユニットであって、前記複数のレンズは、それぞれ光学的な作用を有するレンズ部の周囲にフランジ部を有し、かつ、このフランジ部は、他の少なくとも1つのレンズのフランジ部と嵌合可能であり、さらに、各レンズは、前記フランジ部の嵌合によって組み合わせた状態で互いの光軸が一致する形状を有すること特徴とするレンズユニットを提供するものである。
このような本態様のレンズユニットにおいて、前記複数のレンズは、それぞれ互いの前記フランジ部の嵌合によって他のレンズと組み合わせた状態で、互いの光軸方向の位置が適正となる形状を有するのが好ましく、さらに、前記レンズは、それぞれ射出成形によって形成されたものであり、組み合わせた状態で他のレンズと光軸方向で接触する面、および、組み合わせた状態で他のレンズと光軸に直交する方向で接触する面の少なくとも一方には、入れ子の割り線を有さないのが好ましい。
上記構成を有する本発明の第1の態様の小型撮像モジュールによれば、ネジ機構を用いずに、結像レンズを保持する鏡筒をCCDセンサ等の撮像素子を保持する撮像素子ホルダに嵌挿し、かつ、円筒カムを用いて鏡筒を光軸方向に移動してピント調整(焦点合わせ)を行うので、撮像素子ホルダ内で鏡筒が傾くことがなく、かつ、円筒カムによって好適にピント調整を行うことができる。従って、本形態によれば、簡易な構成で、ピント調整が適正に成され、かつ、光軸の傾きを防止した、高画質な画像を撮影可能な小型撮像モジュールが実現可能である。
また、本発明の第2の態様の小型撮像モジュールによれば、レンズホルダを挿通する1本のコイルスプリングと、円筒カムとによってマクロ撮影機構を実現したため、部品点数を低減し、かつ、構成も簡易にすることができる。
また、上記構成を有する本発明の第3の態様の小型撮像モジュールによれば、カバーガラス等の封止部材によるパッケージングが終了した後にダイシングによって個々の素子とされた撮像素子を用い、この撮像素子のダイシングされた側面(カバーガラスの側面やカバーガラスを支持する隔壁側面等)を基準として、結像レンズ光軸と直交する方向(x−y方向)の撮像素子の位置決めを行って、撮像素子ホルダに撮像素子を組み込む。そのため、例えば所定の保持部に撮像素子の前記側面を嵌合するだけで、光軸に対する撮像素子のx−y方向の位置決めを適正に行って、光軸に対して撮像素子の受光部を正確に位置合わせして、撮像素子ホルダに撮像素子を組み込むことができる。
従って、本態様によれば、撮影画像を見ながらの調整等を不要にして、簡易な作業で、光軸に対して適正に位置決めして、CCDセンサ等の撮像素子を組み込むことができるので、小型撮像モジュールの生産性や製造コストを低減でき、かつ、適正品質の製品を安定して製造することができる。
また、上記構成を有する本発明の第4の態様のレンズユニットによれば、鏡筒に複数のレンズを組み込んでなるレンズユニットにおいて、鏡筒のレンズ保持部の内径とレンズの外径とを等しくし、鏡筒を加熱、および/またはレンズを冷却して鏡筒にレンズを組み込み、また、鏡筒とレンズとの径が等しいので常温に戻った状態でレンズが鏡筒に固定される。そのため、鏡筒にレンズを組み込むだけで各レンズの光軸を一致させることができ、しかも、レンズが動くことが無いので、レンズ間の光軸のズレを生じることも無い。従って、本発明によれば、全てのレンズの光軸が一致した高精度なレンズユニットを高い生産性で作製することができ、例えば、撮影機能付きの携帯電話に利用される小型撮像モジュールのレンズユニット等に好適に利用可能である。
また、上記構成を有する本発明の第5の態様のレンズユニットによれば、複数のレンズを有するレンズユニットにおいて各レンズのフランジ部を嵌合して組み合わせるだけで、光軸と直交する方向の位置決定を行って互いの光軸を一致し、好ましくはさらに光軸方向の位置決定も行って、結像レンズ等とすることができる。また、組み合わせた後は、1つのレンズと同様に扱うことができるので、以降のレンズ間の光軸のズレも防止できる。
以下、本発明に係る小型撮像モジュールおよびレンズユニットを添付の図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
まず、図1〜図6(B)を参照して、本発明の第1および第3の態様の小型撮像モジュールおよび本発明の第4の態様のレンズユニットを説明する。
図1に、本発明の第1および第3の態様の小型撮像モジュールの一実施例の概略断面図を示す。なお、図1は、小型撮像モジュールを結像レンズの光軸(以下、単に光軸とする)を通る平面で切断した断面図である。ここで、図1に示す小型撮像モジュールは、本発明の第4の態様のレンズユニットを適用するものであるが、本発明は、これに限定されるわけではなく、別のレンズユニットを適用するものであっても良い。
図1に示される小型撮像モジュール(以下、撮像モジュールとする)10は、撮影機能を有する携帯電話やPDA、安価かつ小型の固定焦点のデジタルカメラ等に利用されるものであって、基本的に、光学ユニット(以下、レンズユニットという)12と、CCDホルダ14とを有する。
レンズユニット12は、3枚のレンズ22(22a,22b,および22c)からなる結像レンズ16を鏡筒18内の所定位置に組み込んだ後、リング状のレンズ押さえ20で結像レンズ16を固定したものである。なお、レンズ押さえ20は、接着剤等で鏡筒18に固定される。
ここで、鏡筒18は、一端が閉塞する円筒状のものであって、閉塞面には撮影光が入射する貫通孔17が形成され、この貫通孔17と結像レンズ16との間には、絞り19が配置される。また、鏡筒18の光軸方向のCCDセンサ36側(以下、便宜的に、この方向を下方、逆側(撮影光入射側)を上方とする)の端部には、後述するCCDホルダ14の円筒カム44のカム面(上面)に当接する脚部24が、下方に突出して形成される。この脚部24の形状や大きさは、レンズユニット12(鏡筒18)をCCDホルダ14に適正に嵌挿した際に、後述する円筒カム44に適正に当接するように適宜決定すればよい。
なお、レンズ押さえ20および絞り19は、不要であれば、省略してもよい。また、絞り19の挿入位置は、レンズユニット12の上、すなわちレンズ22aの上に限定されるものではない。
なお、図示例において、結像レンズ16は、3枚のレンズ22(レンズ22a、レンズ22b、およびレンズ22c)の組レンズで構成されるが、本発明は、これに限定はされず、レンズ22は2枚以下でも、4枚以上でもよい。
図示例の撮像モジュール10は、好ましい態様として、以下のような3枚のレンズ22(レンズ22a、レンズ22b、およびレンズ22c)からなるレンズユニット12を備えるものである。この撮像モジュール10のレンズユニット12において、各レンズ22は、図2(A)および(B)に、レンズ22bとして模式的に示すように、光学的な作用を有するレンズ部分(レンズ部23a)の周辺にフランジ部分(フランジ部23b)を有する円形状(光軸方向から見た形状)のものであり、全てのレンズ22、すなわちそのフランジ部23bの外径が等しい。従って、図1に示すように、各レンズ22を光軸方向に積層することにより、円柱(直管)状になる。また、各レンズ22は、フランジ部23bの外縁を一致させ、フランジ部23bを密着させて積層することにより、互いに光軸が一致し、かつ、光軸方向の間隔が適正になるように成形され、このため、互いに光軸が一致し、かつ、光軸方向の間隔が適正になる形状を有する。
また、鏡筒18は、内径がレンズ22のフランジ部の外径に等しい円柱領域(直管状の領域)を有し、この領域にフランジ部を積層した状態で3枚のレンズが組み込まれる。
このような直管同士の組み合わせとすることにより、すなわち径の等しい直管同士を組み合わせた構成を有することにより、組レンズを利用する小型撮像モジュールにおいて、レンズ鏡筒を組み込むための遊びに起因する各レンズ22間における光軸のズレ(以下、レンズ間偏芯とする)をより好適に押さえることができ、好ましい。
ここで、組レンズを用いて高画質な画像を撮影するためには、全てのレンズ22の光軸が適正に位置している必要が有るのは、当然のことである。ところが、通常のレンズユニットでは、鏡筒にレンズを組み込むための遊びを有するため、組み込む際にレンズの光軸がズレてしまい、光軸を一致させることが、困難であるのは、前述のとおりである。
また、通常、携帯電話等に用いられる小型撮像モジュールでは、高い解像度が要求されるために、ガラスのレンズを用いている。ガラスのレンズでは、複雑な形状のレンズを成形することはできない。そのため、従来の小型撮像モジュールでは、特開2002−82272号公報(特許文献1)などに開示されるように、すなわち、図13に示すように、径の異なる複数の円形のレンズを組み合わせて、段階的に径が異なるレンズ収容部を有する階段状の鏡筒に組み込んでいる。このような鏡筒では、寸法誤差等が生じた際には鏡筒を作製するための金型を修正するが、金型は、通常、各径の収容部毎に作成する。そのため、修正した金型の中心が他の金型と異なってしまうと、これがレンズ間偏芯の原因となってしまう。
ここで、近年は、プラスチックの成形技術が飛躍的に向上し、ガラスでは成形が不可能な複雑な形状のレンズでも、高精度な成形を行って前述のような解像力を有するレンズを作製することが可能となっている。
図示例のレンズユニット12は、これを利用したものであり、上述したように、各レンズ22の光軸方向の位置に対応する厚さで、かつ外径の等しいフランジ部を有する複数のレンズ22、すなわちレンズ部23aの周辺にフランジ部23bを有する等しい外径の円形で、かつフランジ部23bの外縁を一致させて光軸方向に配列した際に光軸が一致する形状のレンズ22を用い、このレンズ22を同径の直管状の鏡筒18にフランジ部を積層して収容する。これにより、組み込みのための遊びによるレンズ間偏芯を無くし、かつ、鏡筒18へのレンズ22の組み込みによって、各レンズ22のレンズ間偏芯を無くした光軸の一致、および、各レンズ22の光軸方向の位置決めも行うことができる。しかも、鏡筒18のレンズ保持領域が直管状であるので、鏡筒18の金型を直す際にも、全てのレンズに対応して直す結果となり、金型間の誤差に起因するレンズ間偏芯も無くすことができる。
ここで、前述のように、レンズユニット12は、各レンズ22の外径と鏡筒18の内径とが等しい。そのため、通常の方法では、各レンズ22を鏡筒18に組み込むのが困難であり、特に、鏡筒18の奥では、適正な状態で各レンズ22を組み込むことは極めて困難である。
このような不都合を防止するために、本発明の第4の態様のレンズユニットのように、鏡筒18を加熱して線膨張によって拡径させておき、各レンズ22を鏡筒18の適正位置に組み込む方法が好適に例示される。あるいは、各レンズ22を冷却して縮小して鏡筒に組み込む方法も好適であり、鏡筒18の加熱と各レンズ22の冷却とを併用してもよい。これにより、無理なく、かつ鏡筒18の適正な位置に各レンズ22を組み込むことが可能である。なお、本発明の第4の態様のレンズユニットの詳細については後述する。
なお、この組み立て方法は、上述した特開2002−82272号公報(特許文献1)に示されるような、径の異なる複数のレンズを階段状の収容部を有する鏡筒に組み込む際にも(図13参照)、有効に利用できる。
本態様の小型撮像モジュールは、図1に示すような、同径のフランジ部を有するレンズ22を積層して結像レンズ16を構成するのに限定はされず、例えば、上述した特開2002−82272号公報(特許文献1)に示される通常の小型撮像モジュール(図13参照)のように、径の異なる複数のレンズを組み合わせて結像レンズを構成し、これを階段状に径の異なるレンズ保持部を有する鏡筒に組み込んでもよい。
また、本発明に利用される他の好ましい結像レンズとして、後述する図6(A)および(B)ならびに図9に、それぞれ概念的に示す結像レンズが例示される。
例えば、図9に示す結像レンズ15も、先の例と同様に、レンズ部分の周囲にフランジ部を有する円形状の3つのレンズ25(26、28および30)を組み合わせてなる組レンズであるが、積層ではなく、互いのフランジ部を嵌合することにより組み立てられている。
この結像レンズ15の詳細については、後述するが、具体的には、レンズ28の一面のフランジ部28bの内側にレンズ26のフランジ部26bを嵌合し、レンズ28の他面のフランジ部28bの内側にレンズ30のフランジ部30bを嵌合し、レンズ26および30のフランジ面(光軸方向から見たフランジ表面)26bおよび30bをそれぞれレンズ28に当接することにより、3つのレンズ26、28および30からなる組レンズとされる。
ここで、各レンズ26、28および30は、各フランジ部26b、28bおよび30bを嵌合して適正に組み立てることにより、他のレンズと光軸が一致する形状を有する。より好ましくは、さらに、適正に組み立てられた状態で、互いの光軸方向の位置も適正になる形状を有する。
すなわち、この結像レンズ15は、フランジ部を嵌合して組み立てることにより、自動的に、レンズ間偏芯を無くして光軸を一致し、あるいはさらに互いの光軸方向の位置決めも行うことができる。従って、この結像レンズ15によれば、鏡筒に依存すること無く、レンズ間偏芯を防止し、さらに光軸方向の位置決めを行うことができる。また、鏡筒18のような直管状の鏡筒であっても、簡単に奥まで組み込むことができる。
本発明の小型撮像モジュールにおいて、図1、図2ならびに図6(A)および(B)に示すレンズ22(22a,22b,22c,22d,22e,22f,22g,22h,22i)や図9に示すレンズ25(26,28,30)は、レンズの位置を決定する基準面には、入れ子の割り線(鋳型の見切り線(parting line))が存在しないのが好ましい。言い換えれば、基準面には割り線が存在しないように、基準面から逃した位置に割り面を作ってレンズの金型を作製して、各レンズの成形を行うのが好ましい。
中でも特に、レンズ22であれば各フランジ面、レンズ25であれば図9に矢印bおよび矢印cで示すフランジ部とレンズ部との各当接面になど、光軸方向の位置決めを行う面(基準面)には、割り線が存在しないのが好ましい。すなわち、レンズ22やレンズ25であれば、フランジ面や当接面など、光軸方向の位置決めを行う面(基準面)から離れた位置に、割り線が位置するように、各レンズの成形を行うのが好ましい。
前述のように、図1、図6(A)および(B)に示す結像レンズ16、16aおよび16bや図9に示す結像レンズ15では、互いのフランジ部やレンズ部を当接してレンズを組み合わせることにより、互いの光軸を一致させ、かつ、光軸方向の位置決めを行う。従って、基準面に割り線が存在すると、鏡筒内でのレンズの位置やレンズ同士の位置関係に誤差が生じ、光軸方向の位置やレンズ間偏芯が生じてしまう可能性が有る。
すなわち、基準面には割り線が存在しないことにより、割り線に起因するレンズ間偏芯や、レンズの光軸方向の位置ズレを好適に防止して、より高精度な組レンズの結像レンズを作製することが可能となる。
次に、本発明の第1の態様の撮像モジュールの特徴部分について説明する。
CCDホルダ14は、前述のレンズユニット12(すなわち鏡筒18)およびCCDセンサ36を保持する筒状の部材(図示例では、上部が円筒状で下部が四角筒状)のものであり、上方にはレンズユニット12を保持するユニット保持部38が形成され、下方にはCCDセンサ36を保持するセンサ保持部40が形成され、さらに、両保持部を連通して撮影光の通過孔42が形成される。
ユニット保持部38は、鏡筒18を光軸を中心に回転可能かつ光軸方向に移動可能に嵌挿する、鏡筒18の外径と略同一の内径を有する円柱状の孔部である。
また、ユニット保持部38の下部には、ピント調整用(焦点合わせ用)の円筒カム44が形成される。この円筒カム44は、撮像モジュール10を図1のa−a線で切断した概略斜視図である図3(A)に示すように、上面をカム面とする円環状の円筒カムで、光軸を中心軸とし、かつ、周方向(鏡筒18の回転方向)に、漸次、高さが増加する(カム面が高くなる)。図示例においては、一例として、円筒カム44は、反時計方向に、漸次、高さが増加する。
このように、鏡筒18とユニット保持部38とを共にネジ等を有さない直管状とし、かつ、鏡筒18をCCDホルダ14に嵌挿する構成とすることにより、CCDホルダ14内(ユニット保持部38)で鏡筒18が傾くことがない。従って、CCDセンサ36の受光面に対する結像レンズ16の傾きを防止することができる。
また、前述のように、鏡筒18の下端部には、CCDホルダ14に鏡筒18を嵌挿した際に、この円筒カム44に当接する脚部24を有する。従って、CCDホルダ14に鏡筒18を嵌挿した後、下方に押しつけた状態で鏡筒18を回転することにより、脚部24が当接するカム面の高さが変わるので、円筒カム44によって脚部24、すなわち鏡筒18が上下動し(図示例では、反時計方向の回転で上方に移動、時計方向の回転で下方に移動)、CCDセンサ36の受光面と結像レンズ16との距離を調整して、ピント調整(焦点合わせ)を行うことができる。
従来の小型撮像モジュールは、ネジによってピント調整を行っているため、ネジの間隙によって鏡筒が傾いてしまい、それによって結像レンズの光軸が傾いてしまい、高画質な画像を撮影することができないのは、前述のとおりである。
これに対し、本態様では、鏡筒18とCCDホルダ14(ユニット保持部38)とを共に直管状とし、鏡筒18を回転可能、かつ、光軸方向に移動可能にCCDホルダ14に嵌挿し、円筒カムを用いて焦点合わせを行うことにより、簡易な構成で、ピント調整が適正に成され、かつ光軸の傾きを防止した、高画質な画像を撮影可能な撮像モジュール10を実現している。しかも、直管状の面で鏡筒を支える本実施例では、ネジに比べて鏡筒を支える領域を上下方向に大きく取れるため、この点でも、鏡筒を安定して保持することができ、光軸の傾き防止に有利である。
本実施例の撮像モジュール10において、鏡筒18とユニット保持部38のCCDホルダ14内壁との間隙(両者のクリアランス)には、特に限定は無く、鏡筒18を回転かつ光軸方向に移動可能な状態で嵌挿できればよい。
なお、鏡筒18の傾きを好適に防止するためには、両者の間隙は好ましくは1〜20μm、より好ましくは1〜10μm、特に好ましくは1〜5μmである。
また、この間隙は少ない方が好ましいが、真円度や円筒度、さらには、嵌挿面の表面粗さによって、適正な間隙の大きさが決まる。上記間隙を考慮すると、鏡筒外周およびCCDホルダ14のユニット保持部38内壁面の真円度は、好ましくは20μm以下、より好ましくは10μm以下、特に好ましくは1μm以下であり、同円筒度は、好ましくは20μm以下、より好ましくは10μm以下、特に好ましくは1μm以下である。さらに、鏡筒18とユニット保持部38の嵌挿面の表面粗さは、算術平均粗さRaで好ましくは10μm以下、より好ましくは2μm以下、特に好ましくは0.2μm以下である。
上記範囲を少なくとも1以上を満たすことにより、好ましくは全て満たすことにより、工業的に安定した生産性を確保しつつ、光軸の傾きを好適に防止し、かつ、ピント調整の作業性等も良好に確保することができる。
図示例は、一周する円筒カム44を1条のみ有するものであるが、本発明は、これに限定はされず、例えば図3(B)に示すように、半周の円環状の2条の円筒カム44aおよび44bを有するものであってもよく、あるいは1/3周の3条の円筒カムや、1/4周の4条の円筒カムを有するものであってもよい。
なお、図示例においては、1条で1周の円環状の円筒カム44を有しているが、本発明は、これに限定はされず、半周や2/3周などの1周に満たない円環状の1条の円筒カムを有するものであってもよく、さらに、複数の円筒カムを有する場合に、全周にわたらない断続的な円環状の円筒カムを有するものであってもよい。
脚部24は、円筒カムの数と同数を有してもよく、あるいは、円筒カムの数よりも少数であってもよい。本発明においては、鏡筒18をCCDホルダ14に嵌挿する構成を有するので、円筒カム44に当接する脚部24が1つであっても、CCDホルダ14内で鏡筒が傾くことはなく、従って、光軸が傾くことはない。
また、例えば1条の円筒カムに対して、円筒カムの半周分の高低差に応じた異なる長さの脚部24を直径上に2つ設ける等、鏡筒18が円筒カムよりも多数の脚部24を有してもよい。
さらに、1つの脚部に対して、互いに高さやカム面の傾斜角(プロファイル)の異なる複数の円筒カムや、回転量に対するカム面の変化量が互いに異なる領域を有する円筒カムを形成し、ピント調整の調整幅(鏡筒の光軸方向の移動量)を大きくする場合と、より微細なピント調整を行う場合とを選択できるようにしてもよい。あるいは、半周の1条の円筒カムに対して、高さの異なる複数の脚部を設けて、上下方向の結像レンズの位置を複数段で選択できるようにしてもよい。
本態様においては、図示例のように、円筒カム44をCCDホルダ14に形成し、円筒カム44に当接する脚部24を鏡筒18に形成するのに限定されず、鏡筒に円筒カムを形成もしくは鏡筒下面を円筒カムとして、CCDホルダに円筒カムに当接する脚部を形成することにより、円筒カムと脚部との作用によって鏡筒の光軸方向の位置を調整して、ピント調整を行うようにしてもよい。
他方、センサ保持部40は、通過孔42の下方でCCDセンサ36を保持する四角柱状の孔部である。
図示例において、CCDセンサ36は、CCD素子が配列された受光部50等を、隔壁52と隔壁52上のカバーガラス54とで封止してなる四角柱状のCCDパッケージ56と、このCCDパッケージ56を実装するCCD基板(実装基板)58とで構成される。また、CCD基板58の下面には、FPC(フレキシブルプリント配線基板)60が配置され、CCD基板58とFPC(配線基板)60とが、ワイヤーボンディングやタブボンディング等の手段で接続され、CCDセンサ36がFPC60に実装される。
さらに、センサ保持部40において、CCDセンサ36の上部には、赤外線カットフィルタ62が配置される。
次に、本発明の第1の態様の撮像モジュール10の好ましい態様として、本発明の第3の態様の撮像モジュールの特徴部分について以下に説明する。
ところで、通常のCCDセンサは、シリコンウエハに多数のCCDセンサに対応する受光部等を形成した後、シリコンウエハをダイシングして1個のCCDセンサ毎に切り出して矩形のチップとし、チップの上に隔壁を形成した後に、隔壁上にカバーガラスを載せて受光部等を封止してCCDパッケージとする。
これに対し、図示例のCCDセンサ36は、図4に模式的に示すように、シリコンウエハ64(CCD基板58)に多数のCCDセンサ36に対応する受光部50等を形成した後、各CCDセンサに対応して隔壁52を例えば碁盤目状に形成し、全てのCCDセンサを覆ってカバーガラス54を貼着した後に(すなわち、封止部材でパッケージングした後に)、図中点線で示すように隔壁52を半分に切断するようにダイシングを行って、CCDパッケージ56とCCD基板58とを有する個々のCDDセンサ36とする。
本実施例の撮像モジュール10においては、好ましい態様として、このようなCCDセンサ36を用い、CCDパッケージ56の側面、すなわちダイシングによる切断面(図示例ではカバーガラス54および隔壁52の側面)を基準面として、光軸と直交する方向(受光面方向、以下、x−y方向とする)のCCDセンサ36の位置決めを行い、より好ましい態様として、さらに、CCDセンサ36の上面(図示例においては、カバーガラス54の上面)を基準面として、光軸方向のCCDセンサ36の位置決めを行う。
図示例においては、一例として、具体的には、鏡筒18が適正に組み込まれた状態で、光軸と受光部50の中心とが一致し、かつ、CCDセンサ36のCCDパッケージ56の側面(ダイシング)が嵌合するように、CCDホルダ14のセンサ保持部40を形成し、図5に模式的に示すように、CCDパッケージ56の側面をセンサ保持部40に嵌合し、かつ、カバーガラス54の上面全面が赤外線カットフィルタ62の下面に当接するまで押し込むことにより、x−y方向および光軸方向の位置決めを行いつつ、CCDセンサ36をCCDホルダ14に組み込む。
ダイシングを行った後に隔壁を形成して、カバーガラスで封止する通常のCCDセンサは、CCDパッケージの外面と受光部との位置精度が不十分であるため、CCDセンサ自体が位置の基準となり得る部位を持たない。
そのため、通常のCCDセンサを用いる小型撮像モジュールでは、CCDパッケージの外面で位置決めを行って、すなわち、CCDパッケージの外面を利用して大まかな位置決めを行って、CCDホルダにCCDセンサを組み込むものの、通常は、その後、レンズユニットをCCDホルダに組み込んだ後、実際にCCDセンサで基準画像を撮像し、必要に応じて撮像した画像を参照してレンズユニットを動かして、結像レンズとCCDセンサ(受光部)とのx−y方向の最終的な位置決めを行う。
これに対し、カバーガラス54まで貼着した後にダイシングを行う本実施例のCCDセンサ36は、受光部56に対するCCDパッケージ56の側面(すなわちカバーガラス54や隔壁52の側面=ダイシング面)のx−y方向の位置精度は、非常に高い。
従って、このCCDパッケージ56の側面をx−y方向の基準面とし、CCDホルダ14に適正に組み込まれた結像レンズ16に対応して、光軸とCCDセンサ36の受光部50の中心とが一致するようにセンサ保持部40を形成し、このセンサ保持部40にCCDパッケージ56の側面を嵌合する構成とすることにより、CCDホルダ14にCCDセンサ36を組み込むだけで、例えば、画像を見ながら、細かい位置調整を行うことなく、光軸に対するCCDセンサ36(受光面50)のx−y方向の位置決めを高精度に行うことが可能になる。
また、カバーガラス54まで貼着した後にダイシングを行う図示例のCCDセンサ36は、カバーガラス54(CCDパッケージ56)の表面の高さ精度および表面性も高い。
従って、CCDパッケージ56の上面となるカバーガラス54の表面を光軸方向の基準面とし、この面をCCDホルダ14が有する何らかの部材に当接することにより、光軸方向の位置決めを行うことができる。特に、カバーガラスの表面を、例えば予め組み込まれている赤外線カットフィルタ62の下面のように、CCDホルダ14が有する光軸と直交する平面に(x−y方向の平面に2次元的に)当接して、光軸方向の位置決めを行うことにより、CCDセンサ36(受光部50)の光軸方向の位置を正確に決定し、かつ、光軸に対する受光部50の傾きも防止することができる。
前述のように、このようなCCDセンサ36を用いる図示例の撮像モジュール10においては、ダイシングされた面をCCDパッケージ56の側面として、此処をCCDセンサ36を組み込む際のx−y方向の基準面とする。
他方、図示例において、CCDセンサ36を組み込む際の光軸方向の基準面は、CCDホルダ14に組み込む際にCCDセンサ36と一体化されている撮影光の入射面とする。
従って、例えば、カバーガラス54の上に赤外線カットフィルタを貼着した後にダイシングを行って個々のCCDセンサとし、CCDホルダ14に組み込む場合には、赤外線カットフィルタも含んでCCDパッケージとみなし、赤外線カットフィルタの側面も含むCCDパッケージの側面をx−y方向の基準面とし、赤外線カットフィルタの表面を光軸方向の基準面とする。
あるいは、ダイシングを行って個々のCCDセンサ36とした後に、カバーガラス54の表面に赤外線カットフィルタを載せ、CCDセンサ36をCCDホルダ14に組み込む場合には、赤外線カットフィルタの側面を含まないカバーガラス54および隔壁52の側面のみをCCDパッケージの側面として、此処をx−y方向の基準面とし、赤外線カットフィルタの表面を光軸方向の基準面とする。
なお、カバーガラス54を貼着した後にダイシングを行うCCDセンサ36を用いる図示例の撮像モジュール10において、CCDセンサ36の位置決め方法は、上記方法に限定はされず、撮像した画像を用いる位置決め方法などの公知の位置決め方法も含め、各種の方法が利用可能である。例えば、x−y方向の位置決めは上記方法で行い、光軸方向の位置決めは、CCDパッケージ56ではなく、CCD基板58の表面を基準にして行ってもよい。
すなわち、本発明の第3の態様の小型撮像モジュールにおいて、光軸方向のCCDセンサ36の位置決め方法は、図示例のような撮影光の入射面を基準とする方法には限定されず、各種の方法が利用可能である。
一例として、CCDセンサ36の実装基板58の表面(上面)を光軸方向の基準面として、CCDホルダ14の下面を当接することにより、CCDセンサ36の光軸方向の位置決めを行うようにしてもよい。あるいは、同様に、実装基板58の表面を光軸方向の基準面として、CCDホルダ14の下面に当接部材を設け、基準面と当接部材とを当接することで、CCDセンサ36の光軸方向の位置決めを行うようにしてもよい。
別の方法として、CCDセンサ36を実装する基板60の表面を光軸方向の基準面として、CCDホルダ14の下面を当接することにより、CCDセンサ36の光軸方向の位置決めを行うようにしてもよく、また、同様に基板60の表面を光軸方向の基準面として、CCDホルダ14の下面に当接部材を設け、基準面と当接部材とを当接することで、CCDセンサ36の光軸方向の位置決めを行うようにしてもよい。
また、図示例においては、好ましい態様として、センサ保持部40にCCDパッケージ56の側面を嵌合することにより、CCDセンサ36のx−y方向の位置決めおよび組み込みを行う。しかしながら、本発明は、この構成にも限定はされず、CCDパッケージ56の側面は、あくまでCCDセンサ36のx−y方向の位置決めの基準面のみとして使用し、CCDホルダ14へのCCDセンサ36の組み込みは、治具による保持等、公知の各種の撮像素子の組み込み方法を利用してもよい。
さらに、x−y方向の基準は、ダイシングされた面であればよく、例えば、図示例であればカバーガラス54の側面のみを基準としてもよく、隔壁52の側面のみを基準としてもよく、さらに、カバーガラス54および隔壁52の側面の両者を基準としてもよい。
このような撮像モジュール10を組み立てる際には、まず、前述のように、CCDパッケージ56を、好ましくはその側面をセンサ保持部40に嵌合し、カバーガラス54が全面的に赤外線カットフィルタ62に当接するまで押し込むことで、位置決め、好ましくはx−y方向、あるいはさらに光軸方向の位置決めを行うと共に、CCDセンサ36をCCDホルダ14に組み込み、その後、接着剤等で固定する。
他方、鏡筒18を加熱して中の所定位置に各レンズ22を押し込んで、各レンズ22のフランジが所定位置に当接するように組み込み、常温に戻った後に、鏡筒18の内部にレンズ押さえ20を組み込んで、接着剤で固定して、レンズユニット12を作製する。
次いで、CCDホルダ14のユニット保持部38に鏡筒18(レンズユニット12)を嵌挿し、下方に押圧することにより脚部24を円筒カム44に当接しつつ回転することにより、鏡筒18を上下動して、ピント調整を行う。なお、このピント調整は、例えば、基準画像を撮像/観察しつつ行う、公知の方法を利用して行えばよい。
このようにしてレンズユニット12を嵌挿し、ピント調整を行った後に、例えはCCDホルダ14に適宜形成された注入部から接着剤を注入して、レンズユニット12とCCDホルダ14とを固定することにより、撮像モジュール10を完成することができる。
ここで、本発明の第3の態様の撮像モジュールにおいては、撮影画像を見ながらの調整等を不要にして、簡易な作業で、光軸に対して適正に位置決めしてCCDセンサ等の撮像素子を組み込むことができる点から、上記のようなCCDセンサ36を用いる必要があるし、本発明の第1の態様の撮像モジュールにおいても、同様な効果をえることができる点から、上記のようなCCDセンサ36を用いることが好ましいが、本発明の第1の態様の撮像モジュールにおいては、これに限定はされず、例えば、ダイシングした後にカバーガラスの貼着等を行う通常のCCDセンサを用い、前述の撮影画像を用いた位置決め方法などの小型撮像モジュールにおいて行われている各種の位置決め方法でCCDセンサの位置決めを行って、CCDホルダにCCDセンサを組み込んでもよい。
なお、本発明の第3の態様においては、上述した特徴部分を持つ本発明の第1の態様の撮像モジュールのように、簡易な構成で、ピント調整が適正に成され、かつ、光軸の傾きを防止できる点から円筒カムと脚部とを用いてピント調整する構成が好ましいが、本発明はこれに限定はされず、良く知られている通常の小型撮像モジュールのように、ネジによる螺合によってCCDホルダに鏡筒を組み込み、かつ、鏡筒のねじ込み量を調整することによって、ピント調整を行う構成であってもよい。
次に、本発明の第4の態様のレンズユニットについてさらに詳細に説明する。
上述したように、図1に示す実施例の撮像モジュール10のレンズユニット12において、各レンズ22は、図2(A)および(B)に、レンズ22bとして模式的に示すように、光学的な作用を有するレンズ部23bの周辺にフランジ部23bを有する円形状(光軸方向から見た形状)のものであり、全てのレンズ22(すなわち、フランジ部23b)は、外径が等しい。従って、各レンズ22を光軸方向に積層することにより、円柱(直管)状になる。また、各レンズ22は、フランジ部23bの外縁を一致させて、フランジ部23bを密着させて積層することにより、互いに光軸が一致し、かつ、光軸方向の間隔が適正になるように成形される。
このレンズユニット12は、本発明の第4の態様のレンズユニットを利用するものであり、上述したように、鏡筒18は、組み込まれたレンズ22の光軸が適正位置となるように成形された、内径がレンズ22の外径に等しい円柱状の領域(直管状の領域)を有し、この領域をレンズ22の保持部として、鏡筒18の加熱および/またはレンズ22の冷却を行って、鏡筒18の内径とレンズ22の外径との間にクリアランスを作り、レンズ22のフランジ部23bを積層した状態で3枚のレンズ22を組み込む。従って、鏡筒18やレンズ22が常温(室温)に戻ると、レンズ22が鏡筒18に固定され、レンズ22が鏡筒18内で動くことがない。
このような構成を有することにより、複数のレンズ(組レンズ)からなるレンズユニットにおいて、簡易な作業で各レンズの光軸を一致して位置決めし、あるいはさらに光軸方向の間隔を位置決めして、鏡筒18にレンズ22を組み込むことができ、かつ、各レンズ22間における光軸のズレ(以下、レンズ間偏芯とする)をより好適に押さえることができる。
これに対し、近年は、プラスチックの成形技術が飛躍的に向上し、高精度な成形を行って作製することが可能になった。
上述したように、図示例のレンズユニット12は、近年のプラスチックの成形技術の飛躍的な向上によって可能となった高精度な成形によるプラスチックレンズを利用したものであり、レンズ部23aの周辺にフランジ部23bを有する等しい外径の円形で、かつ、フランジ部23bの外縁を一致させて光軸方向に配列した際に光軸が一致する形状のレンズ22を用い、これをレンズ22の外径と等しい内径を有する鏡筒18に組み込む。言い換えれば、鏡筒18と複数のレンズ22とを、同径の直管部材同士として組み込む。これにより、鏡筒18の加工性を大幅に向上できる。
また、図示例においては、好ましい態様として、フランジ部23bの厚さ(光軸方向の厚さ)を、各レンズ22同士の光軸方向の位置に対応したものとし、フランジ部23bを密着した状態で光軸方向に積層することにより、各レンズ22(そのレンズ部23a)の光軸方向の位置が所定の位置となる形状のレンズ22を用いる。
ここで、前述のように、レンズユニット12は、レンズ22の外径と鏡筒18の内径とが等しい。このような場合には、レンズ22と鏡筒18との間に間隙(クリアランス)が無いために、いわゆるガタが無く、各レンズ22の光軸が一致した理想的な状態となる。
しかしながら、両者のクリアランスが無いため、通常の方法では、レンズ22を鏡筒18に組み込むのが困難であり、無理やり組み込むと、光軸方向の位置精度を出すことができず、また、レンズ22や鏡筒18が削れてゴミが出る等の問題が生じる。特に、レンズ22aの位置のような鏡筒18の奥では、適正な状態でレンズ22を組み込むことは、極めて困難である。
このような不都合を防止するために、本発明の第4の態様においては、鏡筒18を加熱して線膨張によって拡径させておき、レンズ22を鏡筒18の適正位置に組み込む。あるいは、レンズ22を冷却して縮小してレンズ22を鏡筒18の適正位置に組み込む。あるいは、鏡筒18の加熱とレンズ22の冷却との両者を行って、鏡筒18の拡径しレンズ22を縮小して、レンズ22を鏡筒18の適正位置に組み込む。
例えば、鏡筒18を加熱して拡径しておき、まず、最も深い位置に配置されるレンズ22aを組み込んでフランジ部23bを絞り19に密着させ、次いで、レンズ22bを組み込んでフランジ部23bをレンズ22aのフランジ部23bに密着させ、次いで、レンズ22cを組み込んでフランジ部23bをレンズ22bのフランジ部23bに密着させる。
鏡筒18が元の径に戻るまで、レンズ22aのフランジ部23bと絞り19、および、各レンズ22のフランジ部23b同士を密着させておき、鏡筒18が冷却して元の径に戻ったら、レンズ押さえ20を鏡筒18の所定位置に組み込んで、接着剤等で固定する。
これにより、互いに径の等しい鏡筒18とレンズ22との間にクリアランスを作り、無理なく、かつ鏡筒18の適正な位置にレンズ22を組み込むことを可能にでき、しかも、常温に戻った状態で両者のクリアランスを0として、ガタの無い、各レンズ22の光軸が一致した理想的な状態でレンズ22を鏡筒18に固定して、レンズ間偏芯を無くすことができ、あるいはさらに、各レンズ22の光軸方向の位置決めも行うことができる。
なお、本態様において、レンズ22の外径と鏡筒18の内径とが等しいとは、両者のクリアランスが、鏡筒18内でレンズ間偏芯が発生する程のレンズ22の移動を生じず、かつ、常温に戻って鏡筒18内にレンズ22を固定した際に、光学性能に悪影響を与えるような力をレンズ22に与えない程度であるという意味である。
レンズ22と鏡筒18とのクリアランスがマイナスの場合(すなわち、レンズ22の外径が鏡筒18の内径よりも大きい場合)には、締まり嵌めとなり、これが強すぎるとレンズ22の光学性能に悪影響を与えてしまう。逆に、両者のクリアランスがプラスの場合には、隙間嵌めとなり、クリアランスが大き過ぎると、鏡筒18内でレンズ22が動いて、レンズ間偏芯が生じてしまう。以上の点を考慮すると、レンズ22と鏡筒18とのクリアランスは、直径で−10〜+5μmが好ましく、−5〜+2μmがより好ましく、−2〜0μmが特に好ましい。なお、一般的にレンズ22と鏡筒18とのクリアランスが+5μm以下になると、通常の方法での組み込みは困難になる。
本発明の第4の態様のレンズユニットは、図1に示す例のように、レンズ22と鏡筒18とを直管状とするものに限定はされず、各レンズ22の外径は互いに異なってもよく、また、外径の等しいレンズと異なるレンズとが混在してもよい。
例えば、図6(A)に示すように、外径が、順次、大きくなる3枚のレンズ22d、22eおよび22fからなる結像レンズ16aと、結像レンズ16aの各レンズ22の外径と等しい内径のレンズ保持部を階段状に形成してなる鏡筒18aとからなるレンズユニット12aも好適である。なお、このレンズユニット12aも、好ましい態様として、各レンズ22をフランジ部で積層することにより、互いの光軸方向の位置決めを行う。
あるいは、図6(B)に示すように、同様に、レンズ22gおよび外径が、順次、大きくなる2枚のレンズ22hおよび22iからなる結像レンズ16bと、結像レンズ16bの各レンズ22の外径と等しい内径のレンズ保持部を有し、かつ、内側に突出してレンズの光軸方向の位置決め用の凸部を有する鏡筒18bとからなり、最も上方のレンズ22gを鏡筒18bの上部から組み込み、他のレンズ22を鏡筒18bの下方から組み込むレンズユニット12bも好適である。
図示例において、レンズユニット12、12a、12bは、3枚のレンズ22(レンズ22a、22bおよび22cなど)の組レンズで構成されるが、本発明は、これに限定はされず、上述のようにレンズ22は、4枚以上でも2枚以下でもよい。例えば、図7(A)に示すようにレンズユニット12cは4枚のレンズ22(レンズ22j、22k、22mおよび22n)の組レンズからなる結像レンズ16cと、結像レンズ16cの各レンズ22の外径と等しい内径のレンズ保持部を有する鏡筒18cとで構成してもよい。このように、レンズ22を4枚の構成とすることにより、色収差および単色収差などの光学性能を向上させることができる。
また、図7(B)に示すように、レンズユニット12dは、2枚のレンズ22(レンズ22pおよび22q)の組レンズからなる結像レンズ16dと、結像レンズ16dの各レンズ22p、22qの外径と等しい内径のレンズ保持部を階段状に形成してなる鏡筒18dとからなる構成にすることもできる。このように、結像レンズ16dのレンズ22を2枚の構成とすることにより、レンズが3枚以上のものに比して光学性能が下がるものの、コストを低減することができる。
さらに、図6(A)に示すように、外径が順次大きくなる3枚のレンズ22d、22eおよび22fからなる結像レンズ16aを有するレンズユニット12aは、これに限定されるものではない。例えば、図7(C)に示すように、3枚のレンズ27(レンズ27a、27bおよび27c)からなる結像レンズ16eと、結像レンズ16eの各レンズ27a、27b、27cの外径と等しい内径のレンズ保持部を階段状に形成してなる鏡筒18eとからなるレンズユニット12eでもよい。なお、このレンズユニット12eも、好ましい態様としては、各レンズ27をフランジ部で積層することにより互いの光軸方向の位置決めを行う。
また、図示例においては、好ましい態様として、フランジ部23bの厚さを各レンズ22同士の光軸方向の位置に応じた厚さとすることにより、フランジ部23bを密着積層することで光軸方向の位置決めも行っている。しかしながら、本発明は、これに限定はされず、例えば、各レンズ同士の光軸方向の位置決めは、各レンズのフランジ部の間にスペーサ等の光軸方向の位置決め部材を配置する等の方法で行ってもよい。
なお、本発明の第4の態様のレンズユニットは、本発明の第1および第2の態様の小型撮像モジュールに適用可能なことはもちろんである。
次に、図8〜図10を用いて、本発明の第5の態様のレンズユニットについて詳細に説明する。
図8に、本発明の第5の態様のレンズユニットを適用する本発明の第1および第2の態様の小型撮像モジュールの一実施例の概略断面図を示す。
図8に示す小型撮像モジュール11は、図1に示す小型撮像モジュール10と、結像レンズ16を備えるレンズユニット12の代わりに結像レンズ15を備えるレンズユニット13を有している点を除いて、同様の構成有するものであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図8に示す撮像モジュール11は、基本的に、レンズユニット13とCCDホルダ14とを有する。
図示例の撮像モジュール11において、レンズユニット13は、本発明のレンズユニットを利用するものであり、結像レンズ15と、鏡筒18とを有し、好ましくは、レンズ押さえ20および絞り19を有する。
結像レンズ15は、図9に示すように、レンズ26、レンズ28、およびレンズ30の3枚のレンズ25で形成される。
図10に、レンズ28を参照して概念的に示すように、レンズ26はレンズ部26aとフランジ部26bとから、レンズ28はレンズ部28aとフランジ部28bとから、レンズ30はレンズ部30aとフランジ部30bとから、それぞれ構成され、いずれも円形(光軸方向から見た形状)である。
図示例においては、レンズ26のフランジ部26bは、レンズ28のフランジ部28bの上方の内側(光軸側)に嵌合(嵌入)可能であり、レンズ30のフランジ部30bは、レンズ28のフランジ部28bの下方の内側に嵌合可能である。
結像レンズ15は、レンズ26のフランジ部26bを上方からレンズ28のフランジ部28bに嵌合して、フランジ部28bのフランジ面(光軸方向の表面)をレンズ部28aの上面に当接し、他方、レンズ30のフランジ部30bを下方からレンズ28のフランジ部28bに嵌合して、フランジ部30bのフランジ面をレンズ部28aの下面に当接し、組み立てられる。
各レンズ25(26、28、30)は、このように、互いにフランジ部(26b、28b、30b)を嵌合して組み立てた状態で、互いの光軸が一致し、図示例においては好ましい態様として、さらに光軸方向の互いの位置関係も適正になる形状を有する。
本発明のレンズユニットは、このような構成を有することにより、互いのフランジ部を嵌合して組み立てるだけで、各レンズの光軸合わせを行い、あるいはさらに光軸方向の位置決めを行うことができ、さらに、互いの光軸のズレ(以下、レンズ間偏芯とする)も防止することができる。
本発明の第5の態様のレンズユニットは、これを利用したものであり、レンズを、フランジ部で嵌合して組み合わせ可能にすると共に、フランジ部を嵌合して組み合わせた状態で光軸が一致する形状とし、好ましくは、さらにフランジ部の厚さ(光軸方向の厚さ)を組み合わせるレンズの互いの光軸方向の位置に対応する厚さとして、フランジ部を嵌合して組み合わせた状態で、光軸方向の位置も適正になる形状とし、このようなレンズを組み合わせて、結像レンズ15を形成する。
従って、本発明の第5の態様のレンズユニットによれば、レンズ26、28および30を互いのフランジを嵌合して組み合わせるだけで、光軸と直交する方向(以下、x−y方向とする)の位置決定を行って互いの光軸を一致し、好ましくはさらに光軸方向の位置決定も行って、結像レンズ15とすることができ、さらに、組み合わせて後は、1つのレンズと同様に扱うことができるので、組み合わせた以降のレンズ間偏芯も防止できる。
ここで、レンズ26、28および30は、上記第4の態様のレンズユニットと同様に、互いに光軸方向に当接する面およびx−y方向に当接する面、すなわち、レンズの位置を決定する基準面には、入れ子の割り線(鋳型の見切り線(parting line))が存在しないのが好ましい。言い換えれば、基準面には割り線が存在しないように、基準面から逃した位置に割り面を作ってレンズの金型を作製して、各レンズの成形を行うのが好ましい。
特に、レンズ26のフランジ部26bとレンズ28のレンズ部28aとの当接面や、レンズ30のフランジ部30bとレンズ28のレンズ部28aとの当接面のように、光軸方向の位置決めを行う面(基準面)には、割り線が存在しないように、各レンズの成形を行うのが好ましい。
前述のように、レンズ26、28および30からなる結像レンズ15では、レンズ同士のフランジ部を嵌合し、また、レンズ同士でフランジ部とレンズ部とを当接して、光軸方向およびx−y方向の位置決めを行うことにより、互いの光軸を一致し、かつ、光軸方向の位置決めを行う。従って、基準面に割り線が存在すると、レンズ同士の位置関係に誤差が生じ、光軸方向の位置やレンズ間偏芯が生じてしまう可能性が有る。
すなわち、基準面に割り線が存在しないことにより、より高精度な組レンズの結像レンズを作製することが可能となる。
なお、本発明のようにレンズ形状が複雑になる可能性の高い場合には、成形精度や製造の都合上、基準面に連続する部分に金型の割り面を形成した方が有利な場合も多い。
その際には、基準面に連続する角部を曲面(Rを付ける)として、この位置に割り面を形成する手段、基準面に連続する角部を切欠いた形状として、この位置に割り面を形成する手段、等により、割り線を基準面から逃がす方法が好適に利用される。
図示例において、結像レンズ15は、3枚のレンズ25(26、28および30)で構成されるが、本発明は、これに限定はされず、レンズは、2枚以下でも、4枚以上でもよい。
また、互いに嵌合可能であれば、レンズ(レンズ部およびフランジ部)25の形状は円形に限定はされず、各種の形状が利用可能である。
さらに、図示例においては、好ましい態様として、フランジ部の厚さを各レンズ同士の光軸方向の位置に応じた厚さとすることにより、フランジ部とレンズ部とを当接することで光軸方向の位置決めも行っている。しかしながら、本発明は、これに限定はされず、例えば、各レンズ同士の光軸方向の位置決めは、当接部の間にスペーサ等の光軸方向の位置決め部材を配置する等の方法で行ってもよい。
図示例においては、図11(A)に示すように、結像レンズ15aがレンズ90、レンズ92およびレンズ94の3枚のレンズ29からなるレンズユニット13aの構成とすることもできる。
この結像レンズ15aにおいて、レンズ90はレンズ部90aの周縁にフランジ部90bが形成されている。また、レンズ92はレンズ部92aの周縁に第1フランジ部92bが立設されており、第1フランジ部92bの周縁に第2フランジ部92cが形成されている。さらに、レンズ94もレンズ部94aの周縁にフランジ部94bが形成されている。レンズ90のフランジ部90bの内側とレンズ92の第1フランジ部92bの外側とが嵌合している。また、レンズ92の第2フランジ部92cの内側とレンズ94のフランジ部94bの外側とが嵌合している。
このレンズユニット13aにおいては、レンズ29は嵌合構造であり、各レンズ間の光軸が高精度で一致した状態で保持される。また、レンズ92の第2フランジ部92cの外側だけがレンズ29の位置決めの基準となる。このため、レンズ29を鏡筒18f内に容易に組み込むことができる。このように、レンズユニット13aを、図11(A)に示す構成にすることにより、レンズ間偏芯が小さくなり、光軸方向の互いの位置関係も適切となる。さらに、レンズ29を鏡筒18f内に容易に組み込むことができる。
さらに、図11(B)に示すように、レンズユニット13bは、結像レンズ15bが3枚のレンズ29a(レンズ91、レンズ93およびレンズ95)からなる構成とすることもできる。
この結像レンズ15bにおいて、レンズ91のフランジ部91bに形成された切欠部91cにレンズ93のフランジ部93bの外側が嵌合している。また、レンズ95のフランジ部95bの内側とレンズ93のフランジ部93bの外側とが嵌合している。
このレンズユニット13bにおいても、レンズ29aは嵌合構造であり、図11(A)に示すレンズユニット13aと同様に、レンズ間偏芯が小さくなり、光軸方向の互いの位置関係も適切となる。また、レンズ95のフランジ部95bの外側だけがレンズ29aの位置決めの基準となる。このため、レンズ29aを鏡筒18g内に容易に組み込むことができる。
なお、本態様においても、図11(C)に示すレンズユニット13cのように、2枚のレンズ29b(レンズ96、レンズ98)により結像レンズ15cを構成することもできる。
結像レンズ15cにおいては、レンズ96のフランジ部96bの外側と、レンズ98のフランジ部98bの内側とが嵌合している。さらに、結像レンズ15cも、レンズ98のフランジ部98bの外側だけがレンズ29bの位置決めの基準となる。このように、レンズユニット13cにおいて、結像レンズ15cのレンズ22を2枚の構成とすることにより、結像レンズのレンズが3枚以上のものに比して光学性能が下がるものの、コストを低減することができ、さらに鏡筒18hに容易に組み込むことができる。
また、結像レンズ15を鏡筒18に組み込む方法には、特に限定はない。
前述のように、結像レンズ15は、3つのレンズ26,28および30から形成されるが、単レンズとして扱うことができるので、通常の単レンズを鏡筒に組み込む公知の方法を利用して、結像レンズ15を鏡筒18に組み込み、レンズ押さえ20を組み込んで押さえ、接着剤等で固定すればよい。
また、別の方法として、以下の方法が例示される。
結像レンズ15の最大径の部分(すなわち、図示例では最大径のレンズ28(そのフランジ部))を円筒状(直管状)とし、鏡筒18の結像レンズ15収容部を、結像レンズ16と同径(+5μmまで可)の円柱状とし、結像レンズ15を鏡筒18に嵌入して所定位置に組み込んだ後に、レンズ押さえ20によって固定する。これにより、鏡筒18内における結像レンズ15の移動や、結像レンズ15の傾きによる光軸の傾きを防止できる。
ただし、この構成では、鏡筒18への結像レンズ15の組み込みが困難である場合が多い。そのため、鏡筒18を加熱および/または結像レンズ15を冷却して、線膨張による鏡筒18の拡径や冷却による結像レンズ15の縮小を行い、この状態で、鏡筒18内の所定位置に結像レンズ15を組み込み、サイズが通常となる温度まで保持し、その後、レンズ押さえ20によって固定するのが好ましい。
また、このような加熱および/または冷却を利用する方法は、レンズ26、28および30を組み合わせて結像レンズ15とする際にも利用可能である。
CCDホルダ14は、前述のレンズユニット13(すなわち鏡筒18)およびCCDセンサ36を保持する筒状の部材(図示例では、上部が円筒状で下部が四角筒状)のものであり、上方にはレンズユニット13を保持するユニット保持部38が形成され、下方にはCCDセンサ36を保持するセンサ保持部40が形成され、さらに、両保持部を連通して撮影光の通過孔42が形成される。ここでは、CCDホルダ14、CCDセンサ36、ユニット保持部38およびセンサ保持部40等の構成についての説明は、上述したので省略する。
なお、x−y方向の基準面は、カバーガラス54および隔壁52の側面に限定されず、ダイシングされた面であればよく、図示例であればカバーガラス54の側面のみを基準としてもよく、隔壁52の側面のみを基準としてもよく、さらに、カバーガラス54および隔壁52の側面の両者を基準としてもよく、さらに、カバーガラス54の上に赤外線カットフィルタを貼着した後にダイシングした場合には、カバーガラス54の側面を基準としてもよい。
また、光軸方向の基準面は、CCDホルダ14に組み込む際にCCDセンサ36と一体化されている撮影光の入射面であればよく、例えば、カバーガラス54の上に赤外線カットフィルタを貼着した後に、CCDセンサ36をCCDホルダ14に組み込む場合には、赤外線カットフィルタの表面を光軸方向の基準面とすることができる。
このような撮像モジュール11を組み立てる際には、まず、前述のように、CCDパッケージ56をセンサ保持部40に嵌合し、カバーガラス54が全面的に赤外線カットフィルタ62に当接するまで押し込むことで、位置決めを行うと共にCCDセンサ36をCCDホルダ14に組み込み、その後、接着剤等で固定する。
他方、レンズユニット13は、前述のように、レンズ28のフランジ部28bにレンズ26のフランジ部26bおよびレンズ30のフランジ部30bを嵌合(嵌入)して、レンズ26のレンズ部26aにフランジ部26bおよびフランジ部30bを当接させて、結像レンズ16とする。この結像レンズ15を鏡筒18に組み込み、鏡筒18の内部にレンズ押さえ20を組み込んで、接着剤で固定して、レンズユニット13を作製する。
次いで、CCDホルダ14のユニット保持部38に鏡筒18(レンズユニット13)を嵌挿し、下方に押圧することにより脚部24を円筒カム44に当接しつつ回転することにより、鏡筒18を上下動して、ピント調整を行う。なお、このピント調整は、例えば、基準画像を撮像/観察しつつ行う、公知の方法を利用して行えばよい。
このようにしてレンズユニット13を嵌挿し、ピント調整を行った後に、例えはCCDホルダ14に適宜形成された注入部から接着剤を注入して、レンズユニット13とCCDホルダ14とを固定することにより、撮像モジュール11が完成する。
なお、本発明の第5の態様のレンズユニットは、本発明の第1および第2の態様の小型撮像モジュールにはもちろん、その他の小型撮像モジュールにも適用可能である。
次に、図12を参照して、本発明の第2の態様の小型撮像モジュールを説明する。
図12に、本発明の第2の態様の小型撮像モジュールの概略断面図(同様に、光軸を通る平面での断面図)を示す。
この小型撮像モジュール(以下、撮像モジュールとする)70は、マクロ撮影機能(近接撮影機能)を有するものである。なお、図12に示す撮像モジュール70は、マクロ撮影機能を有する以外は、基本的に、図1に示す撮像モジュール10と同様の構成を有するものであるので、同様の構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略し、以下の説明は、異なる部位について主に行う。
撮像モジュール70も、同様に、結像レンズ16を保持するレンズユニット72と、CCDセンサ36を保持するCCDホルダ74とを有する。
また、レンズユニット72は、結像レンズ16と、結像レンズ16を保持する鏡筒18と、鏡筒18を嵌挿して固定するマクロ切替部材76とから構成される(すなわち、鏡筒18と切替部材76とで、レンズユニット72が構成される)。
マクロ切替部材76(以下、切替部材76とする)は、鏡筒18を保持すると共に、マクロ撮影と通常撮影とで、結像レンズ16(レンズユニット72)の光軸方向の位置を切り替えるものである。
ここで、図8に示す撮像モジュール70では、切替部材76と鏡筒18とで、図1に示す撮像モジュール10と同様の円筒カム44と脚部24を用いたピント調整を行う。
すなわち、撮像モジュール70においては、切替部材76にピント調整用の円筒カム44が形成されており、かつ、切替部材76は、光軸を中心に回転可能で光軸方向に移動可能に鏡筒18を嵌挿する。
撮像モジュール70においては、レンズユニット72をCCDホルダ74の所定位置に組み込んだ状態で例えば結像レンズ16を通常撮影の位置として、上述した図1に示す撮像モジュール10と同様にして、鏡筒18を回転することにより、円筒カム44と脚部24との作用によって切替部材76内で鏡筒18を上下動してピント調整を行い、ピント調整を行った後に、接着剤によって鏡筒18を切替部材76に固定する。
切替部材76は、前述のように、下方にピント調整用の円筒カム44を有し、鏡筒18を嵌挿する円筒状の部材で、下端には光軸を中心とする円形のフランジ部76aを、上端には同円形のフランジ部76bを、それぞれ有する。
さらに、フランジ部76bの下面外周部には、マクロ撮影用(撮影距離切替用)の円筒カム78が固定される。円筒カム78は、光軸を中心とする半円の円環状のカム面を下面に有し、かつ周方向に向かって漸次高さが増す(すなわち、カム面が低くなる)。なお、図示例においては、一例として、図中右から左(時計方向)に漸次高さを増す円筒カム78を有している。
一方、CCDホルダ74は、先と同様のセンサ保持部40に加え、円筒状のレンズユニット収容部80を有するものである。
レンズユニット収容部80は、大径の円筒部80aの上に小径の円筒部80bを載置した形状を有し、この小径の円筒部80bを切替部材76の円筒カム78内に挿入することによって、レンズユニット72(切替部材76)を光軸を中心に回転可能に保持する。
また、この円筒部80aと円筒部80bとの段差部分の外側には、マクロ撮影用の円筒カム78に当接する当接部材82が配置される。
さらに、撮像モジュール70は、切替部材76を挿通するコイルスプリング84を有する。
このコイルスプリング84は、切替部材76の下端のフランジ部76aの上面およびレンズユニット収容部80の内部において前記円筒の段差部分の下面に当接して配置され、両面すなわち切替部材76(レンズユニット72)とCCDホルダ74とを離間する方向に付勢している。従って、CCDホルダ74内において、レンズユニット72は、コイルスプリング84によって下方に付勢された状態となっている。
図12に示される状態では、CCDホルダ74(レンズユニット収容部80)の当接部材82は、円筒カム78の最も低い位置(上下方向の最高位置)に当接している。この状態が、CCDセンサ36と結像レンズ16とが最も近接する、通常撮影の状態である。
この状態から、切替部材76を時計方向に回転すると、当接部材82が当接する円筒カム78のカム面の高さが、漸次、高くなるので、レンズユニット72は、円筒カム78と当接部材82とによって持ち上げられ、最高点になると、CCDセンサ36と結像レンズ16とが最も離間する、マクロ撮影の状態となる。
逆に、マクロ撮影状態から、反時計方向に切替部材76を回転すると、当接部材82が当接する円筒カム78のカム面の高さが、漸次、低くなり、かつ、レンズユニット72はコイルスプリング84によって下方に付勢されているので、レンズユニット72は下方に移動し、最低点で図12に示す通常撮影状態に戻る。
従来の小型撮像モジュールにおけるマクロ撮影機能は、複数のスプリングを用いて実現しているため、部品点数が多い。また、複数のスプリングを用いるため、付勢力の個体差等によって、レンズユニットが傾いてしまう可能性があり、その結果、結像レンズの光軸の傾きや、レンズユニットがCCDホルダ内で引っかかって、動作が不安定になる、動かなくなる等の不都合が生じる可能性も高い。逆に、動作の安定性を確保するためには、レンズユニットとCCDホルダとのクリアランスを大きく取る必要があるが、この際には、光軸の傾き等に起因する画質低下の可能性が大きくなる。
これに対して、本態様の撮像モジュール70は、円筒カム78とレンズユニット70を挿通する1本のコイルスプリング84とでマクロ撮影機能を実現することにより、部品点数を低減すると共に、複数のスプリングを用いることで生じる個体差による各種の不都合を無くし、安定した動作で、光軸の傾き等に起因する画質劣化のない高画質な通常撮影およびマクロ撮影を行うことができる。
以上、本発明のレンズユニットおよび小型撮像モジュールについて詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行ってもよいのは、もちろんのことである。
例えば、以上の例は、本発明の第4の態様および/または第5の態様のレンズユニットを本発明の第1〜第3の態様の小型撮像モジュールに利用した例であるが、本発明のレンズユニットは、これに限定されず、その他の小型撮像モジュールにはもちろん利用可能であり、また、レンズ付きフィルムなど、各種の光学機器の結像光学系等に好適に利用可能である。
本発明の小型撮像モジュールの一実施例の概略断面図である。 (A)および(B)は、それぞれ図1に示す小型撮像モジュールに用いられる本発明のレンズユニットを構成するレンズの模式的な平面図および断面図である。 (A)は、図1に示す小型撮像モジュールの部分断面斜視図であり、(B)は、本発明の小型撮像モジュールの別の実施例の部分断面斜視図である。 図1に示す小型撮像モジュールに用いられるCCDセンサの製造方法を説明するための模式図である。 本発明の小型撮像モジュールの組み立て方の一例を説明するための模式図である。 (A)および(B)は、それぞれ本発明のレンズユニットの別の実施例の模式的な断面図である。 (A)〜(C)は、それぞれ本発明のレンズユニットのさらに別の実施例の模式的な断面図である。 本発明の小型撮像モジュールの別の実施例の概略断面図である。 図8に示すレンズユニットの一実施例の概略断面図である。 (A)および(B)は、それぞれ図8に示すレンズユニットを構成するレンズの模式的な平面図および断面図である。 (A)〜(C)は、それぞれ本発明のレンズユニットの別の実施例の模式的な断面図である。 本発明の小型撮像モジュールのさらに別の実施例の概略断面図である。 従来のレンズユニットの概略断面図である。
符号の説明
10,11,70 小型撮像モジュール
12,13,72 レンズユニット(光学ユニット)
14,74 CCDホルダ
15,16,16a,16b,30 結像レンズ
17 貫通孔
18 鏡筒
19 絞り
20 レンズ押さえ
22,22a,22b,22c,22d,22e,22f,22g,22h,22i,25,26,28.30 レンズ
23a,26a,28a.30a レンズ部
23b,26b,28b.30b レンズ部
24 脚部
36 CCDセンサ
38 ユニット保持部
40 センサ保持部
42 通過孔
44 円筒カム
50 受光部
52 隔壁
54 カバーガラス
56 CCDパッケージ
58 CCD基板
60 FPC
64 シリコンウエハ
76 (マクロ)切替部材
78 円筒カム
80 レンズユニット収容部
80a,80b 円筒部
82 当接部材
84 コイルスプリング

Claims (13)

  1. 結像レンズと、
    前記結像レンズを保持する円筒状の鏡筒と、
    撮像素子と、
    前記撮像素子を保持し、さらに、前記結像レンズの光軸を中心に回転可能かつ前記結像レンズの光軸方向に移動可能に前記鏡筒を嵌挿する撮像素子ホルダと、
    前記鏡筒および前記撮像素子ホルダの一方に形成され、前記結像レンズの光軸を中心とする円環状のカム面を上面もしくは下面に有する円筒カムと、
    前記鏡筒および前記撮像素子ホルダの他方に形成され、前記鏡筒を前記撮像素子ホルダに嵌挿した状態で前記円筒カムのカム面に当接する当接部材とを有し、
    前記鏡筒と前記撮像素子ホルダとの相対的な回転によって焦点合わせが成された後に、前記鏡筒と前記撮像素子ホルダとが、固定されてなることを特徴とする小型撮像モジュール。
  2. 結像レンズと、
    外壁面に凸部が形成された、前記結像レンズを保持する円筒状のレンズホルダと、
    撮像素子と、
    前記撮像素子を保持し、さらに、前記結像レンズの光軸を中心に回転可能かつ前記結像レンズの光軸方向に移動可能に前記レンズホルダを挿入する、内壁面に凸部を有する撮像素子ホルダと、
    前記レンズホルダの凸部および前記撮像素子ホルダの凸部との間で両者に係合して、両者を離間する方向に付勢するコイルスプリングと、
    前記レンズホルダおよび前記撮像素子ホルダの一方に形成され、前記結像レンズの光軸を中心とする円環状のカム面を上面もしくは下面に有し、かつ周方向に漸次高さが増加する第1円筒カムと、
    前記レンズホルダおよび前記撮像素子ホルダの他方に形成され、前記レンズホルダを前記撮像素子ホルダに挿入した状態で前記第1円筒カムのカム面に当接する当接部材とを有することを特徴とする小型撮像モジュール。
  3. 前記レンズホルダが、前記結像レンズを固定的に保持する鏡筒と、前記結像レンズの光軸を中心に回転可能かつ前記結像レンズの光軸方向に移動可能に前記鏡筒を嵌挿する撮影距離切替部材とで構成され、
    さらに、前記鏡筒および前記撮影距離切替部材の一方に形成され、前記結像レンズの光軸を中心とする円環状のカム面を上面もしくは下面に有する第2円筒カムと、前記鏡筒および前記撮影距離切替部材の他方に形成され、前記鏡筒を前記撮像素子ホルダに嵌挿した状態で前記第2円筒カムのカム面に当接する当接部材とを有し、
    前記鏡筒と前記撮影距離切替部材との相対的な回転によって前記結像レンズと前記撮像素子との光軸方向の距離を調整して焦点合わせが行われた後に、前記鏡筒と前記撮影距離切替部材とが、固定されてなる請求項2に記載の小型撮像モジュール。
  4. 結像レンズと、
    前記結像レンズを保持する鏡筒と、
    シリコンウエハ上で封止部材によるパッケージングを終了した後に個々の素子にダイシングされてなる撮像素子と、
    前記鏡筒を保持する鏡筒保持部および前記撮像素子を保持する素子保持部を有する撮像素子ホルダとを有し、
    さらに、前記撮像素子ホルダの素子保持部は、前記撮像素子のダイシングされた面を基準とすることにより、前記結像レンズの光軸と直交する方向の前記撮像素子の位置決めを行って、前記撮像素子を保持することを特徴とする小型撮像モジュール。
  5. 前記撮像素子ホルダの素子保持部は、前記撮像素子のダイシングされた面を嵌合することにより、前記結像レンズの光軸と直交する位置決めを行って前記撮像素子を保持する請求項4に記載の小型撮像モジュール。
  6. 前記撮像素子ホルダの素子保持部は、前記撮像素子の撮影光入射面と当接する部位を有し、
    この部位と前記撮影光入射面との当接により、前記結像レンズの光軸方向に対する前記撮像素子の位置決めを行う請求項4または5に記載の小型撮像モジュール。
  7. 前記撮像素子ホルダの素子保持部は、前記撮像素子の実装基板の表面と当接する部位を有し、
    この部位と前記実装基板の表面との当接により、前記結像レンズの光軸方向に対する前記撮像素子の位置決めを行う請求項4または5に記載の小型撮像モジュール。
  8. 前記撮像素子ホルダの素子保持部は、前記撮像素子を実装する配線基板の表面と当接する部位を有し、
    この部位と前記配線基板の表面との当接により、前記結像レンズの光軸方向に対する前記撮像素子の位置決めを行う請求項4または5に記載の小型撮像モジュール。
  9. 筒状の鏡筒に複数のレンズを保持してなるレンズユニットであって、
    前記鏡筒の加熱および前記複数のレンズの冷却の少なくとも一方を行った後、前記鏡筒のレンズ保持領域に複数のレンズを組み込み、常温に戻った時に前記複数のレンズが鏡筒に固定されてなることを特徴とするレンズユニット。
  10. 前記複数のレンズは、それぞれ光学的な作用を有するレンズ部の周囲にフランジ部を有するものであり、前記鏡筒内でフランジ部を密着させて積層され、かつ、各レンズは、この積層状態で互いの光軸方向の位置関係が適正となる請求項9に記載のレンズユニット。
  11. 複数のレンズを組み合わせてなるレンズユニットであって、
    前記複数のレンズは、それぞれ光学的な作用を有するレンズ部の周囲にフランジ部を有し、かつ、このフランジ部は、他の少なくとも1つのレンズのフランジ部と嵌合可能であり、さらに、各レンズは、前記フランジ部の嵌合によって組み合わせた状態で互いの光軸が一致する形状を有すること特徴とするレンズユニット。
  12. 前記複数のレンズは、それぞれ互いの前記フランジ部の嵌合によって他のレンズと組み合わせた状態で、互いの光軸方向の位置が適正となる形状を有する請求項11に記載のレンズユニット。
  13. 前記レンズは、それぞれ射出成形によって形成されたものであり、組み合わせた状態で他のレンズと光軸方向で接触する面、および、組み合わせた状態で他のレンズと光軸に直交する方向で接触する面の少なくとも一方には、入れ子の割り線を有さない請求項11または12に記載のレンズユニット。
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