JP2009139702A - レンズユニットおよびカメラモジュール - Google Patents

レンズユニットおよびカメラモジュール Download PDF

Info

Publication number
JP2009139702A
JP2009139702A JP2007317026A JP2007317026A JP2009139702A JP 2009139702 A JP2009139702 A JP 2009139702A JP 2007317026 A JP2007317026 A JP 2007317026A JP 2007317026 A JP2007317026 A JP 2007317026A JP 2009139702 A JP2009139702 A JP 2009139702A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
lenses
contact
barrel
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007317026A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5425392B2 (ja
Inventor
Yuji Yano
祐司 矢野
Hiroshi Yokota
浩 横田
Hiromasa Tsukamoto
弘昌 塚本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2007317026A priority Critical patent/JP5425392B2/ja
Publication of JP2009139702A publication Critical patent/JP2009139702A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5425392B2 publication Critical patent/JP5425392B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】レンズ同士の相対的な光軸の傾きを低減できると共に、レンズを鏡筒内に確実に保持でき、光学特性の低下やばらつきの発生を抑止できるレンズユニットおよびカメラモジュールを提供する。
【解決手段】第1のレンズ110のフランジ部112の外周が鏡筒150に非接触であり、第2のレンズ120は、フランジ部122の外周が鏡筒150に接触することにより鏡筒150に対して径方向の位置決めがされる。第1のレンズ110のフランジ部112の接触部分と、第2のレンズ120のフランジ部122の接触部分とが互いに接触して、第1のレンズ110のレンズ部111と第2のレンズ120のレンズ部121との間隔が決まる。上記第2のレンズ120によって第1のレンズ110のフランジ部112が押される位置(凸部113の端面113a)よりも、位置決め部152の受け部153の位置を半径方向内側に配置する。
【選択図】図1A

Description

この発明は、レンズユニットおよびカメラモジュールに関し、詳しくは、鏡筒内に少なくとも2つのレンズが保持されたレンズユニットおよびそれを用いたカメラモジュールに関するものである。
従来、レンズユニットとしては、レンズの外周面と鏡筒の内周面とを接触させることにより、鏡筒内に複数のレンズを保持するものがある(例えば、特開2006−201378号公報(特許文献1)参照)。
このような鏡筒内に複数のレンズを保持する構成の従来のレンズユニット800は、図8A〜図8Cに示すように、鏡筒850内に2つのレンズ810,820が収納され、後押さえ部材840により固定される場合、まず鏡筒850内に図8Aに示す1つ目のレンズ810を、吸着治具880を用いて挿入する。その後、図8Bに示す2つ目のレンズ820を、吸着治具890を用いて挿入し、最後に後押さえ部材840を、吸着治具880を用いて挿入して鏡筒850内に固定する。
ところで、第1のレンズ810を鏡筒850内に挿入するとき、図8Aに示すように、レンズ810を搬送するための吸着治具880に傾きが生じた場合、第1のレンズ810が鏡筒850の内周部を削りながら、もしくは鏡筒850を変形させながら、吸着治具880の傾きの通りに第1のレンズ810が鏡筒850内に挿入されて固定される。
同様に、第2のレンズ820を鏡筒850内に挿入するとき、図8Bに示すように、吸着治具890に傾きが生じた場合、吸着治具890の傾きの通りに第2のレンズ820が鏡筒850内に挿入されて固定される。
最後に、後押さえ部材840を鏡筒850内に挿入するとき、図8Cに示すように、後押さえ部材840の吸着治具880が平行であっても、第1のレンズ810と第2のレンズ820の傾きを補正することは難しく、結果、第1のレンズ810と第2のレンズ820の相対的な光軸の傾きがあるため、光学特性が著しく低下することになる。
この従来のレンズユニットの組立工程では、各挿入部材の吸着治具880,890の平行の調整が重要であり、その平行度の調整には非常に時間と労力がかかることになる。
そこで、このような問題を解決するため、従来の他のレンズユニットでは、図9Aに示すように、第1,第2のレンズ910,920の外周面と鏡筒950の内周面との間にクリアランスを設けている。これにより、第1のレンズ910と第2のレンズ920の吸着治具(図示せず)の平行度の調整は不要となり、後押さえ部材940の吸着治具の平行度の調整だけでよくなる。
しかしながら、上記従来の他のレンズユニットでは、図9Bに示すように、鏡筒950の第1レンズ910の受け面が、軸に直角な平面に対して平行でない場合、たとえ後押さえ部材940の吸着治具の平行度を調整したとしても、第1のレンズ910と第2のレンズ920が2点で押えられることになり、レンズの保持力が著しく低下する。このようなレンズユニットでは、落下などの衝撃により、第1のレンズ910と第2のレンズ920が鏡筒950内で動いてしまって、光学特性がばらついてしまうという問題がある。
特開2006−201378号公報
そこで、この発明の課題は、レンズ同士の相対的な光軸の傾きを低減できると共に、レンズを鏡筒内に確実に保持でき、光学特性の低下やばらつきの発生を抑止できるレンズユニットおよびそのレンズユニットを用いたカメラモジュールを提供することにある。
上記課題を解決するため、第1の発明のレンズユニットは、
鏡筒と、
上記鏡筒内に配置され、互いに隣接する2つの第1,第2のレンズを少なくとも含む複数のレンズと、
上記複数のレンズを支持する支持部と
を備え、
上記第1,第2のレンズの夫々は、光学面を有するレンズ部と、そのレンズ部の外周側に設けられた張り出し部とを有し、
上記第1のレンズの上記張り出し部の外周が上記鏡筒に非接触であり、
上記第2のレンズは、上記張り出し部の外周が上記鏡筒に接触することにより上記鏡筒に対して径方向の位置決めがされており、
上記第1のレンズの上記張り出し部の上記第2のレンズに対向する側の接触部分と、上記第2のレンズの上記張り出し部の上記第1のレンズに対向する側の接触部分とが互いに接触することによって、上記第1のレンズの上記レンズ部と上記第2のレンズの上記レンズ部の光軸方向の間隔が決められ、
上記第1のレンズは、上記第1のレンズの上記張り出し部の上記接触部分と反対の側、かつ、上記接触部分よりも内側で、上記支持部により支持されていることを特徴とする。
上記構成のレンズユニットによれば、第1のレンズの張り出し部の接触部分と反対の側、かつ、その接触部分よりも内側で、第1のレンズを支持部により支持することによって、組立時に、張り出し部の外周が鏡筒に接触することにより鏡筒に対して径方向の位置決めがされた第2のレンズによって、第1のレンズの張り出し部が支持部側に向かって押されたとき、製造上の誤差などにより支持部の端面が光軸に対して直角な平面でない状態では、第1のレンズの張り出し部の端面(レンズの光軸に対して直角な平面)に、支持部の一部が当接して支点となる。そうして、さらに第2のレンズによって第1のレンズが支持部側に向かって押されると、第1のレンズは、上記支持部の一部を支点として、その光軸がこのレンズユニットの光軸と一致するように傾動する。これにより、上記第1のレンズの張り出し部の第2のレンズに対向する側の接触部分と、第2のレンズの上記張り出し部の第1のレンズに対向する側の接触部分とが互いに接触して、第1のレンズのレンズ部と第2のレンズのレンズ部との間隔が決まる。そして、上記支点と、第1,第2のレンズの張り出し部の上記接触部分により第1のレンズが支持されることにより、第2のレンズに対する第1のレンズの光軸の傾きを抑えることができる。
したがって、レンズ同士の相対的な光軸の傾きを低減できると共に、レンズを鏡筒内に確実に保持でき、光学特性の低下やばらつきの発生を抑止できる。
また、一実施形態のレンズユニットでは、上記第1,第2のレンズの上記張り出し部間の上記接触部分と、上記第1のレンズが上記支持部により支持される支持部分のうちの少なくとも1つが平面同士で面接触している。
上記実施形態によれば、上記第1,第2のレンズの張り出し部間の接触部分と、第1のレンズが支持部により支持される支持部分のうちの少なくとも1つが平面同士で面接触していることによって、第1,第2のレンズ間、第1,第2のレンズと鏡筒間において、外部からの振動に対する強度が向上する。
また、一実施形態のレンズユニットでは、上記第1,第2のレンズの上記張り出し部間の上記接触部分と、上記第1のレンズが上記支持部により支持される支持部分のうちの少なくとも1つが平面と曲面とで接触している。
上記実施形態によれば、上記第1,第2のレンズの張り出し部間の接触部分と、第1のレンズが支持部により支持される支持部分のうちの少なくとも1つが平面と曲面とで接触していることによって、第1,第2のレンズ間、第1,第2のレンズと鏡筒間において、位置精度が向上する。
また、一実施形態のレンズユニットでは、
上記第1のレンズの上記張り出し部の上記第2のレンズに対向する側にエッジを設け、
上記第2のレンズの上記張り出し部の上記第1のレンズに対向する側にテーパ面を設け、
上記第1のレンズの上記エッジと、上記第2のレンズの上記テーパ面が接触することによって、上記第1,第2のレンズが互いに位置決めされている。
上記実施形態によれば、第1のレンズの張り出し部の第2のレンズに対向する側に設けられたエッジと、第2のレンズの張り出し部の第1のレンズに対向する側に設けられたテーパ面とを接触させて、第1,第2のレンズを互いに位置決めすることによって、第1,第2のレンズ間の安定した嵌め合わせができ、レンズ間の距離のばらつきや光軸のずれが無くなり、光学特性の低下やばらつきを抑えることができる。
また、一実施形態のレンズユニットでは、
上記第1のレンズの上記エッジは、環状のエッジであり、
上記第2のレンズの上記テーパ面は、円錐面状のテーパ面である。
上記実施形態によれば、上記第1のレンズの環状のエッジと第2のレンズの円錐面状のテーパ面とを用いて、光軸のずれのない第1,第2のレンズ間の嵌め合わせが容易に実現できる。
また、第2の発明のレンズユニットでは、
鏡筒と、
上記鏡筒内に配置され、互いに隣接する2つの第1,第2のレンズを少なくとも含む複数のレンズと、
上記複数のレンズを支持する第1支持部と第2支持部と
を備え、
上記第1,第2のレンズの夫々は、光学面を有するレンズ部と、そのレンズ部の外周側に設けられた張り出し部とを有し、
上記第1,第2のレンズの夫々の上記張り出し部の外周が上記鏡筒に非接触であり、
上記第1のレンズの上記張り出し部の上記第2のレンズに対向する側の接触部分と、上記第2のレンズの上記張り出し部の上記第1のレンズに対向する側の接触部分とが互いに接触することによって、上記第1のレンズの上記レンズ部と上記第2のレンズの上記レンズ部の光軸方向の間隔が決められ、
上記第1のレンズは、上記第1のレンズの上記張り出し部の上記接触部分と反対の側、かつ、上記接触部分よりも内側で、上記第1支持部により支持されていると共に、
上記第2のレンズは、上記第2のレンズの上記張り出し部の上記接触部分と反対の側、かつ、上記第1のレンズが上記第1支持部により支持される支持部分よりも外側で、上記第2支持部により支持されていることを特徴とする。
上記構成によれば、第1のレンズの張り出し部の接触部分と反対の側、かつ、第1,第2のレンズの張り出し部間の接触部分よりも内側で、第1のレンズを第1支持部により支持すると共に、上記第2のレンズの張り出し部の接触部分と反対の側、かつ、第1のレンズが鏡筒により支持される支持部分よりも外側で、第2のレンズを第2支持部により支持することによって、組立時に第2支持部により支持される支持部分(第2のレンズ側)で第2のレンズの張り出し部が他のレンズまたは押さえ部材などにより第1支持部側に向かって押されたとき、第1,第2のレンズが押されて、製造上の誤差などにより第1支持部の端面が光軸に対して直角な平面でない状態では、第1のレンズの張り出し部の端面(レンズの光軸に対して直角な平面)に、第1支持部の一部が当接して支点となる。そうして、さらに第1,第2のレンズが、光軸が一致した状態で、第1支持部側(第1のレンズ側)に向かって押されると、第1,第2のレンズは、上記第1支持部(第1のレンズ側)の一部を支点として、その光軸が一致状態のまま傾動する。これにより、上記第1のレンズの張り出し部の第2のレンズに対向する側の接触部分と、第2のレンズの上記張り出し部の第1のレンズに対向する側の接触部分とが互いに接触して、第1のレンズのレンズ部と第2のレンズのレンズ部との間隔が決まる。そして、上記支点と、第2のレンズの張り出し部が支持される第2支持部とにより第1,第2のレンズが支持されることにより、第1,第2のレンズの光軸の傾きを抑えることができる。
したがって、レンズ同士の相対的な光軸の傾きを低減できると共に、レンズを鏡筒内に確実に保持でき、光学特性の低下やばらつきの発生を抑止できる。
また、一実施形態のレンズユニットでは、第2の発明のレンズユニットにおいて、上記第2支持部は、他のレンズまたは押さえ部材である。
上記実施形態によれば、上記第2支持部が、他のレンズまたは押さえ部材であることによって、第1,第2のレンズをより確実に保持できる。
また、一実施形態のレンズユニットでは、上記第1,第2のレンズの上記張り出し部間の上記接触部分と、上記第1のレンズが上記第1支持部により支持される上記支持部分と、上記第2のレンズが上記第2支持部により支持される支持部分とのうちの少なくとも1つが平面同士で面接触している。
上記実施形態によれば、上記第1,第2のレンズの張り出し部間の接触部分と、第1のレンズが第1支持部により支持される支持部分と、第2のレンズが第2支持部により支持される支持部分とのうちの少なくとも1つが平面同士で面接触していることによって、第1,第2のレンズ間、第1,第2のレンズと鏡筒間において、外部からの振動に対する強度が向上する。
また、一実施形態のレンズユニットでは、上記第1,第2のレンズの上記張り出し部間の上記接触部分と、上記第1のレンズが上記第1支持部により支持される上記支持部分と、上記第2のレンズが上記第2支持部により支持される支持部分とのうちの少なくとも1つが平面と曲面とで接触している。
上記実施形態によれば、上記第1,第2のレンズの張り出し部間の接触部分と、第1のレンズが第1支持部により支持される支持部分と、第2のレンズが第2支持部により支持される支持部分とのうちの少なくとも1つが平面と曲面とで接触していることによって、第1,第2のレンズ間、第1,第2のレンズと鏡筒間において、位置精度が向上する。
また、一実施形態のレンズユニットでは、
上記第1のレンズの上記張り出し部の上記第2のレンズに対向する側にエッジを設け、
上記第2のレンズの上記張り出し部の上記第1のレンズに対向する側にテーパ面を設け、
上記第1のレンズの上記エッジと、上記第2のレンズの上記テーパ面が接触することによって、上記第1,第2のレンズが互いに位置決めされている。
上記実施形態によれば、第1のレンズの張り出し部の第2のレンズに対向する側に設けられたエッジと、第2のレンズの張り出し部の第1のレンズに対向する側に設けられたテーパ面とを接触させて、第1,第2のレンズを互いに位置決めすることによって、第1,第2のレンズ間の安定した嵌め合わせができ、レンズ間の距離のばらつきや光軸のずれが無くなり、光学特性の低下やばらつきを抑えることができる。
また、一実施形態のレンズユニットでは、
上記第1のレンズの上記エッジは、環状のエッジであり、
上記第2のレンズの上記テーパ面は、円錐面状のテーパ面である。
上記実施形態によれば、上記第1のレンズの環状のエッジと第2のレンズの円錐面状のテーパ面とを用いて、光軸のずれのない第1,第2のレンズ間の嵌め合わせが容易に実現できる。
また、第3の発明のレンズユニットでは、
鏡筒と、
上記鏡筒内に配置され、互いに隣接する2つの第1,第2のレンズを少なくとも含む複数のレンズと、
上記第1のレンズを支持する支持部と
を備え、
上記第1,第2のレンズの夫々は、光学面を有するレンズ部と、そのレンズ部の外周側に設けられた張り出し部とを有し、
上記鏡筒内に上記支持部側から順に上記第1のレンズと上記第2のレンズが配置され、
上記第1のレンズの上記張り出し部の外周が上記鏡筒に非接触であり、
上記第2のレンズの上記張り出し部の外周が上記鏡筒に接触することにより、上記第2のレンズが上記鏡筒に対して径方向の位置決めがされており、
上記第1のレンズの上記張り出し部の上記第2のレンズに対向する側の接触部分と、上記第2のレンズの上記張り出し部の上記第1のレンズに対向する側の接触部分とが互いに接触することによって、上記第1のレンズの上記レンズ部と上記第2のレンズの上記レンズ部の光軸方向の間隔が決められ、
上記第1のレンズの上記張り出し部が、上記支持部に接し、
上記第1のレンズの上記張り出し部が、上記第2のレンズによって上記支持部側に向かって押され、
上記第1,第2のレンズの上記張り出し部間の上記接触部分よりも、上記支持部を内側に配置したことを特徴とする。
上記構成によれば、第1,第2のレンズの張り出し部間の接触部分よりも、支持部を内側に配置することによって、組立時に、第2のレンズによって第1のレンズの張り出し部が支持部側に向かって押されたとき、第1,第2のレンズが押されて、製造上の誤差などにより支持部の端面が光軸に対して直角な平面でない状態では、第1のレンズの張り出し部の端面(レンズの光軸に対して直角な平面)に、支持部の一部が当接して支点となる。そうして、さらに第2のレンズによって第1のレンズが支持部側に向かって押されると、第1のレンズは、上記支持部の一部を支点として、その光軸がこのレンズユニットの光軸と一致するように傾動する。これにより、上記第1のレンズの張り出し部の第2のレンズに対向する側の接触部分と、第2のレンズの上記張り出し部の第1のレンズに対向する側の接触部分とが互いに接触して、第1のレンズのレンズ部と第2のレンズのレンズ部との間隔が決まる。そして、上記支点と、第1,第2のレンズの張り出し部の上記接触部分により第1のレンズが支持されることにより、第2のレンズに対する第1のレンズの光軸の傾きを抑えることができる。
したがって、レンズ同士の相対的な光軸の傾きを低減できると共に、レンズを鏡筒内に確実に保持でき、光学特性の低下やばらつきの発生を抑止できる。
また、第4の発明のレンズユニットでは、
鏡筒と、
上記鏡筒内に配置され、互いに隣接する2つの第1,第2のレンズを少なくとも含む複数のレンズと、
上記第1のレンズを支持する支持部と
を備え、
上記第1,第2のレンズの夫々は、光学面を有するレンズ部と、そのレンズ部の外周側に設けられた張り出し部とを有し、
上記鏡筒内に上記支持部側から順に上記第1のレンズと上記第2のレンズが配置され、
上記第1,第2のレンズの上記張り出し部の外周が上記鏡筒に非接触であり、
上記第1のレンズの上記張り出し部の上記第2のレンズに対向する側の接触部分と、上記第2のレンズの上記張り出し部の上記第1のレンズに対向する側の接触部分とが互いに接触することによって、上記第1のレンズの上記レンズ部と上記第2のレンズの上記レンズ部の光軸方向の間隔が決められ、
上記第1のレンズの上記張り出し部が、上記支持部に接し、
上記第2のレンズの上記張り出し部が、他のレンズまたは押さえ部材によって上記支持部側に向かって押され、
上記第2のレンズの上記張り出し部を、上記他のレンズまたは上記押さえ部材によって上記鏡筒の上記支持部側に向かって押さえる位置、および、上記第1,第2のレンズの上記張り出し部間の上記接触部分よりも、上記支持部を内側に配置したことを特徴とする。
上記構成によれば、第2のレンズの張り出し部を、他のレンズまたは押さえ部材によって支持部側に向かって押さえる位置、および、第1,第2のレンズの張り出し部間の接触部分よりも、支持部を内側に配置することによって、組立時に、第2のレンズの張り出し部が他のレンズ(または押さえ部材)により鏡筒内に向かって押されたとき、第1,第2のレンズが押されて、製造上の誤差などにより支持部の端面が光軸に対して直角な平面でない状態では、第1のレンズの張り出し部の端面(レンズの光軸に対して直角な平面)に、支持部の一部が当接して支点となる。そうして、さらに第1,第2のレンズが、光軸が一致した状態で、支持部側に向かって押されると、第1,第2のレンズは、上記支持部の一部を支点として、その光軸が一致した状態で傾動する。これにより、上記第1のレンズの張り出し部の第2のレンズに対向する側の接触部分と、第2のレンズの張り出し部の第1のレンズに対向する側の接触部分とが互いに接触して、第1のレンズのレンズ部と第2のレンズのレンズ部との間隔が決まる。そして、上記支点と、第2のレンズの張り出し部が他のレンズ(または押さえ部材)によって押される部位により第1,第2のレンズが支持されることにより、第1,第2のレンズの光軸の傾きを抑えることができる。
したがって、レンズ同士の相対的な光軸の傾きを低減できると共に、レンズを鏡筒内に確実に保持でき、光学特性の低下やばらつきの発生を抑止できる。
また、第5の発明のレンズユニットでは、
鏡筒と、
上記鏡筒内に配置され、互いに隣接する2つの第1,第2のレンズを少なくとも含む複数のレンズと、
上記第1のレンズを支持する支持部と
を備え、
上記第1,第2のレンズの夫々は、光学面を有するレンズ部と、そのレンズ部の外周側に設けられた張り出し部とを有し、
上記鏡筒内に上記支持部側から順に上記第1のレンズと上記第2のレンズが配置され、
上記第1,第2のレンズの上記張り出し部の外周が上記鏡筒に非接触であり、
上記第1のレンズの上記張り出し部の上記第2のレンズに対向する側の接触部分と、上記第2のレンズの上記張り出し部の上記第1のレンズに対向する側の接触部分とが互いに接触することによって、上記第1のレンズの上記レンズ部と上記第2のレンズの上記レンズ部の光軸方向の間隔が決められ、
上記第1のレンズの上記張り出し部が、上記支持部に接し、
上記第2のレンズの上記張り出し部が、他のレンズまたは押さえ部材によって上記支持部側に向かって押され、
上記第1,第2のレンズの上記張り出し部間の上記接触部分、および、上記支持部を、上記第2のレンズの上記張り出し部を上記他のレンズまたは上記押さえ部材によって上記支持部側に向かって押さえる位置よりも外側に配置したことを特徴とする。
上記構成によれば、第1,第2のレンズの張り出し部間の接触部分、および、支持部を、第2のレンズの張り出し部を他のレンズまたは押さえ部材によって支持部側に向かって押さえる位置よりも外側に配置することによって、組立時に、第2のレンズの張り出し部が他のレンズ(または押さえ部材)により支持部側に向かって押されたとき、第2のレンズの張り出し部の端面(レンズの光軸に対して直角な平面)に、製造上の誤差などにより他のレンズ(または押さえ部材)の一部が当接して支点となる。そうして、上記支点と、第1のレンズの張り出し部が支持部によって押される部位により第1,第2のレンズが支持されることにより、第1,第2のレンズの光軸の傾きを抑えることができる。
したがって、レンズ同士の相対的な光軸の傾きを低減できると共に、レンズを鏡筒内に確実に保持でき、光学特性の低下やばらつきの発生を抑止できる。
また、第6の発明のカメラモジュールでは、
上記のレンズユニットと撮像素子とを備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、上記レンズユニットを用いることにより、光学性能の良好なカメラモジュールを実現できる。
以上より明らかなように、第1〜第5の発明のレンズユニットによれば、レンズ同士の相対的な光軸の傾きを低減できると共に、レンズを鏡筒内に確実に保持でき、光学特性の低下やばらつきの発生を抑止できるレンズユニットを実現することができる。
また、第6の発明のカメラモジュールによれば、上記レンズユニットを用いることによって、光学性能の良好なカメラモジュールを実現することができる。
以下、この発明のレンズユニットおよびカメラモジュールを図示の実施の形態により詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1Aはこの発明の第1実施形態のレンズユニット100の断面図を示している。
この第1実施形態のレンズユニット100は、図1Aに示すように、第1のレンズ110と、第2のレンズ120と、上記第1,第2のレンズ110,120が内側に配置された鏡筒150とを備えている。図1Aにおいて、下側が被写体側、上側が撮像側である。上記鏡筒150内の被写体側から順に第1のレンズ110と第2のレンズ120を配置している。また、上記第2のレンズ120の外周が鏡筒150に接触して固定されることにより、第2のレンズ120は、鏡筒150に対して径方向の位置決めがされている。一方、上記第1のレンズ110の外周は、鏡筒150に非接触で固定されていない。
上記第1のレンズ110は、光学面を有するレンズ部111と、そのレンズ部111の外周側に設けられた張り出し部の一例としてのフランジ部112とを有している。上記フランジ部112の外周側から撮像側に向かって軸方向に延びる環状の凸部113を設けている。
また、上記第2のレンズ120は、光学面を有するレンズ部121と、そのレンズ部121の外周側に設けられた張り出し部の一例としてのフランジ部122とを有している。
また、上記鏡筒150は、円筒部151と、上記円筒部151の被写体側の一端に設けられ、内側に向かって延在する環状の位置決め部152と、位置決め部152の内側端面に設けられ、軸方向内側(撮像側)に突出する環状の受け部153とを有している。上記位置決め部152は、第1のレンズ110のレンズ部111に対向する位置に円穴152aを有している。そして、上記位置決め部152の環状の受け部153の端面153aに、第1のレンズ110のフランジ部112の被写体側の端面112aが当接している。上記位置決め部152の環状の受け部153の端面153aは、鏡筒150の軸に対して直角な平面に平行になるように設計されている。また、第1のレンズ110のフランジ部112の被写体側の端面112aは、第1のレンズ110の光軸に対して直角な平面に平行になるように設計されている。ここで、位置決め部152及び/又は受け部153は、支持部または第1支持部に相当する。
上記第1のレンズ110の凸部113の端面113aと第2のレンズ120のフランジ部122の端面122aとが接することにより、第1,第2のレンズ110,120のレンズ部111,121間の光軸方向の間隔が決まる。
また、上記第2のレンズ120によって第1のレンズ110のフランジ部112が押される位置、すなわち、第1,第2のレンズ110,120のフランジ部112,122間の接触部分(凸部113の端面113a)よりも、位置決め部152の受け部153の位置を半径方向内側に配置している。これによって、組立時に、第1のレンズ110のフランジ部112が、第2のレンズ120によって鏡筒150の位置決め部152側に向かって押されたとき、製造上の誤差により受け部153の端面153aが光軸に対して直角な平面でない状態(図1Aでは右側に向かって徐々に被写体側に傾斜)では、第1のレンズ110のフランジ部112の光軸に対して直角な平面に、位置決め部152の受け部153の一部が当接する。なお、図1Aでは、図を見やすくするために、端面153aの傾斜を大きくしている。
例えば、図1Bは上記レンズユニット100を被写体側から見た模式図を示しており、図1Bでは、図1Aの第1のレンズ110のフランジ部112の凸部113の端面113aが、第2のレンズ120によって鏡筒150の位置決め部152側に向かって押される部位S11を示し、第1のレンズ110のフランジ部112の端面112aと受け部153の端面153aが接する部位S12を示している。さらに、製造上の誤差により受け部153の面が光軸に対して直角な平面でない状態において、第1のレンズ110のフランジ部112の被写体側の端面112aに、位置決め部152の受け部153の一部が当接した支点となる領域Cを示している。
そして、第1のレンズ110の凸部113の端面113aが、第2のレンズ120によって鏡筒150の位置決め部152側に向かって押されると、第1のレンズ110は、受け部153の一部を支点(C)として、その第1のレンズ110の光軸がレンズユニット100の光軸と一致するように傾動して、支点(C)と、第1のレンズ110のフランジ部112が第2のレンズ120によって押される部位S11とにより支持されることになる(図1Bの斜線領域)。
これにより、第1のレンズ110と第2のレンズ120の光軸の傾きを抑えて、光学特性を向上できると共にばらつきを少なくできる。また、吸着治具の平行調整に際して、後押さえ部材以外は高精度な平行調整が必要ないため、調整に必要な時間と労力を飛躍的に削減できる。
したがって、第1,第2のレンズ110,120同士の相対的な光軸の傾きを低減できると共に、第1,第2のレンズ110,120を鏡筒150内に確実に保持でき、光学特性の低下やばらつきの発生を抑止することができる。
また、上記第1,第2のレンズ110,120のフランジ部112,122間の接触部分と、第1のレンズ110が鏡筒150の受け部153により支持される支持部分が平面同士で面接触していることによって、第1,第2のレンズ110,120間、第1,第2のレンズ110,120と鏡筒150間において、外部からの振動に対する強度が向上する。
なお、上記第1,第2のレンズのフランジ部間の接触部分と、第1のレンズが鏡筒の受け部により支持される支持部分の少なくとも1つが平面と曲面とで接触してもよく、この場合、第1,第2のレンズ間、第1のレンズと鏡筒との間において、位置精度が向上する。
また、上記第1実施形態のレンズユニット100は、第1,第2のレンズ110の外周を鏡筒150に非接触としたが、第1のレンズは、互いに位置決めされた複数のレンズからなるレンズ群であってもよい。
〔第2実施形態〕
図2Aはこの発明の第2実施形態のレンズユニット200の断面図を示している。
この第2実施形態のレンズユニット200は、図2Aに示すように、第1のレンズ210と、第2のレンズ220と、第3のレンズ230と、後押さえ部材240と、上記第1〜第3のレンズ210,220,230および後押さえ部材240が内側に配置された鏡筒250とを備えている。図2Aにおいて、下側が被写体側、上側が撮像側である。上記鏡筒250内の被写体側から順に第1のレンズ210と第2のレンズ220と第3のレンズ230と後押さえ部材240を配置している。また、上記第2のレンズ220と第3のレンズ230と後押さえ部材240の外周が鏡筒250接触して固定されることにより、第2のレンズ220と第3のレンズ230と後押さえ部材240は、鏡筒250に対して径方向の位置決めがされている。一方、上記第1のレンズ210の外周は、鏡筒250に固定されていない。ここで、第3のレンズ230は、第2支持部に相当する。
上記第1のレンズ210は、光学面を有するレンズ部211と、そのレンズ部211の外周側に設けられたフランジ部212とを有している。上記フランジ部212の外周側から撮像側に向かって軸方向に延びる環状の凸部213を設けている。
また、上記第2のレンズ220は、光学面を有するレンズ部221と、そのレンズ部221の外周側に設けられたフランジ部222とを有している。上記フランジ部222の外周側から撮像側に向かって軸方向に延びる環状の凸部223を設けている。
また、上記第3のレンズ230は、光学面を有するレンズ部231と、そのレンズ部231の外周側に設けられたフランジ部232とを有している。
また、上記後押さえ部材240は、環状の基部241と、上記基部241の被写体側の端面から被写体側に向かって突出するように設けられた凸部242と、上記基部241の撮像側の端面の外周に設けられた環状の段部243とを有している。この環状の段部243に接着剤などを充填して、後押さえ部材240を鏡筒250に固定する。また、後押さえ部材240は、余計な光を遮る役割もする。
また、上記鏡筒250は、円筒部251と、上記円筒部251の被写体側の一端に設けられ、内側に向かって延在する環状の位置決め部252と、位置決め部252の内側端面に設けられ、軸方向内側(撮像側)に突出する環状の受け部253とを有している。上記位置決め部252は、第1のレンズ210のレンズ部211に対向する位置に円穴252aを有している。そして、上記位置決め部252の環状の受け部253の端面253aに、第1のレンズ210のフランジ部212の被写体側の端面212aが当接している。上記位置決め部252の環状の受け部253の端面253aは、鏡筒250の軸に対して直角な平面に平行になるように設計されている。また、第1のレンズ210のフランジ部212の被写体側の端面212aは、第1のレンズ210の光軸に対して直角な平面に平行になるように設計されている。ここで、位置決め部252及び/又は受け部253は、支持部または第1支持部に相当する。
また、第1のレンズ210のフランジ部212と第2のレンズ220のフランジ部222との間に設けられた隙間に環状の遮光板260を配置すると共に、第2のレンズ220第3のレンズ230との間に遮光板270を配置している。
また、上記第1のレンズ210の凸部213の内周側に、被写体側から撮像側に向かって拡径する円錐面状のテーパ面213aを形成している。また、上記第2のレンズ220のフランジ部222の外周側かつ被写体側に、被写体側から撮像側に向かって拡径する円錐面状のテーパ面222aを形成している。上記第2のレンズ220は、テーパ面222aの端から半径方向外側に延び、第2のレンズ220の光軸に対して直角な平面に平行な環状の面222bを有している。また、テーパ面222aの端から半径方向内側に延び、第2のレンズ220の光軸に対して直角な平面に平行な環状の端面222cを有している。上記フランジ部222の円錐面状のテーパ面222aとフランジ部222の端面222cとで環状のエッジ224を形成している。
上記第1のレンズ210のテーパ面213aの円錐面を形成する円錐の頂角は、第2のレンズ220のテーパ面222aの円錐面を形成する円錐の頂角よりも大きくなっている。したがって、第1のレンズ210のテーパ面213aと第2のレンズ220のテーパ面222aとの径方向の間隔は、被写体側から撮像側に向かって徐々に大きくなっている。
上記第1のレンズ210の凸部213の撮像側の環状の端面213bと、第2のレンズ220の環状の面222bとが接して光軸方向の位置決めされた状態で、第2のレンズ220の環状のエッジ224と、第1のレンズ210の円錐面状のテーパ面213aが接触することによって光軸に垂直な方向に位置決めされ、第1,第2のレンズ210,220が互いに位置決めされている。これにより、第1,第2のレンズ210,220間の安定した嵌め合わせができ、レンズ間の距離のばらつきや光軸のずれが無くなり、光学特性の低下やばらつきを抑えることができる。
上記第1のレンズ210の凸部213の撮像側の環状の端面213bと、第2のレンズ220の環状の面222bとが接することにより、第1,第2のレンズ210,220のレンズ部211,221間の光軸方向の間隔が決まる。
これにより、第1,第2のレンズ210,220間の安定した嵌め合わせができ、レンズ間の距離のばらつきや光軸のずれが無くなり、光学特性の低下やばらつきを抑えることができる。また、第1,第2のレンズ210,220間の軸方向の間隔が決まる。
また、環状のエッジと円錐面状のテーパ面により互いに位置決めされた第1,第2のレンズ210,220からなるレンズ群において、第2のレンズ220が鏡筒250に固定されることにより、上記レンズ群が鏡筒250に対して位置決めされる。このように、レンズ群のうちの1つのレンズを鏡筒250に固定することで、そのレンズ群を鏡筒250に簡単に位置決めすることができる。また、第1のレンズ210は、鏡筒250に固定されないことによりレンズの変形を生じないので、良好な光学特性が得られる。
また、上記レンズユニット200が、第1,第2のレンズ210,220からなるレンズ群以外に鏡筒250に固定された第3のレンズ230を有することによって、互いに位置決めされたレンズ群(第1,第2のレンズ210,220)とそのレンズ群以外に鏡筒250に固定された第3のレンズ230との間に遮光板270を配置することができる。
この第2実施形態では、第2のレンズ220と第3のレンズ230はレンズ同士で位置決めされておらず、第2のレンズ220と第3のレンズ230が鏡筒250に固定され、第2のレンズ220と第3のレンズ230との間の遮光板270は、外周が鏡筒250の内周面まで伸びている。上記遮光板270の外周が鏡筒250の内周面まで伸びているので、外側を通る余計な光(レンズの部分を通らない光)を遮光できるため、遮光性が向上する。
なお、上記第2のレンズ220と第3のレンズ230の光軸は、レンズ外径精度と鏡筒250の内径精度の2つの要素からなるため、両者の光軸のズレ精度は低下する。また、第2のレンズ220と第3のレンズ230との間に遮光板270が挟まれているため、レンズ相互の間隔は遮光板270の厚みのばらつきの影響を受ける。しかしながら、前後のレンズの光軸のずれやレンズ相互の間隔のずれの許容範囲が広い場合は、遮光性を重視して本構造を採用できる。一般的には、撮像側のレンズとその前方のレンズとの光軸のずれおよびレンズ相互の間隔のずれの許容範囲は広い。
また、互いに位置決めされた第1のレンズ210のフランジ部212と第2のレンズ220のフランジ部222との間に設けられた少なくとも隙間に環状の遮光板260を配置することによって、遮光性を保ちつつ、遮光板260に厚みのばらつきがあっても、レンズ間隔に影響しないようにできる。
一方、第2のレンズ220と第3のレンズ230との間に環状の遮光板270を配置しているが、この第2実施形態では、第2,第3のレンズ220,230間の距離については、第1,第2のレンズ210,220間の距離よりも許容される誤差が大きく、遮光板270に厚みのばらつきがあっても、光学特性に影響しないで遮光性を高めることができる。
ここで、遮光板260,270の材料としては、たわみやすい材料がよく、例えばカーボンブラックを練りこんだポリエステルフィルム(厚みは100μm以下)を用いる。
また、環状のエッジ224と円錐面状のテーパ面213aを用いて互いに位置決めされた第1,第2のレンズ210,220からなる1つのレンズ群のうちの第1のレンズ210のフランジ部212が第2のレンズ220によって押される位置よりも、位置決め部252の受け部253の位置を半径方向内側に配置している。これによって、組立時に、第1のレンズ210のフランジ部212が第2のレンズ220によって鏡筒250の位置決め部252側に向かって押されたとき、製造上の誤差により受け部253の端面253aが光軸に対して直角な平面でない状態(図2Aでは右側に向かって徐々に被写体側に傾斜)では、第1のレンズ210のフランジ部212の光軸に対して直角な端面212aに、位置決め部252の受け部253の端面253aの一部が当接する。なお、図2Aでは、図を見やすくするために、端面153aの傾斜を大きくしている。
例えば、図2Bは上記レンズユニット200を被写体側から見た模式図を示しており、図2Bでは、図2Aの第1のレンズ210のフランジ部212の凸部223の端面213bが、第2のレンズ220によって鏡筒250の位置決め部252側に向かって押される部位S21を示し、受け部253の面S22(253a)を示している。さらに、製造上の誤差により受け部253の端面253aが光軸に対して直角な平面でない状態において、第1のレンズ210のフランジ部212の被写体側の端面212aに、位置決め部252の受け部253の端面253aの一部が当接した支点となる領域Cを示している。
そして、第1のレンズ210の凸部223の端面213bが、第2のレンズ220によって鏡筒250の位置決め部252側に向かって押されると、第1のレンズ210は、受け部253の一部を支点(C)として、その第1のレンズ210の光軸がレンズユニット200の光軸と一致するように傾動して、支点(C)と、第1のレンズ210のフランジ部212が第2のレンズ220によって押される部位S21とにより支持されることになる(図2Bの斜線領域)。
これにより、第1のレンズ210と第2のレンズ220からなるレンズ群の光軸の傾きを抑えて、光学特性を向上できると共にばらつきを少なくできる。また、吸着治具の平行調整に際して、後押さえ部材以外は高精度な平行調整が必要ないため、調整に必要な時間と労力を飛躍的に削減できる。
したがって、第1,第2のレンズ210,220同士の相対的な光軸の傾きを低減できると共に、第1,第2のレンズ210,220を鏡筒250内に確実に保持でき、光学特性の低下やばらつきの発生を抑止することができる。
また、例えば図2Aにおいて、第2のレンズ220の外周面が鏡筒250の内周面に接して位置決めされているが、第2のレンズ220は鏡筒250に対して位置決めされていなくてもよい。この場合、第1,第2のレンズ210,220の光軸が一致した状態で、第2のレンズ220が第3のレンズ230によって鏡筒250の位置決め部252側に向かって押されると、第1,第2のレンズ210,220は、受け部253の一部を支点として、その第1,第2のレンズ210,220の光軸が一致した状態を維持したまま傾動して、支点と第2のレンズ220のフランジ部222が第3のレンズ230によって押される部位とにより、支持されることになる。これにより、第1のレンズ210と第2のレンズ220からなるレンズ群の光軸は一致した状態を維持するので、光学特性を向上できると共にばらつきを少なくできる。
また、図2Aにおいて、第1,第2,第3のレンズ210,220,230が環状のエッジと円錐面状のテーパ面を用いて互いに位置決めされ、各々のレンズの外周面が鏡筒250の内周面に接して位置決めされていなくてもよい。この場合、第1〜第3のレンズ210,220,230の光軸が一致した状態で、第3のレンズ230が後押さえ部材240によって鏡筒250の位置決め部252側に向かって押されると、第1〜第3のレンズ210,220,230は、受け部253の一部を支点として、その第1〜第3のレンズ210,220,230の光軸が一致した状態のまま傾動して、支点と第3のレンズ230のフランジ部232が後押さえ部材240によって押される部位とにより、支持されることになる。これにより、第1のレンズ210と第2のレンズ220と第3のレンズ230とからなるレンズ群の光軸は一致した状態を維持するので、光学特性を向上できると共にばらつきを少なくできる。
なお、後押さえ部材240は、別のレンズであっても同様の効果が得られる。
また、図2Cは上記レンズユニット200の要部の拡大断面図を示している。図2Cにおいて、図2Aと同一の構成部には同一参照番号を付している。
図2Cに示すように、第1のレンズ210のフランジ部212の第2のレンズ220のフランジ部222に対向する側に設けられた第1の凸部261と、第2のレンズ220のフランジ部222の第1のレンズ210のフランジ部212に対向する側に設けられた第2の凸部262,263により、遮光板260を両側から離散的に押さえている。これによって、遮光板260が撓んだ状態で確実に保持され、第1,第2のレンズ210,220間における遮光板260の位置ずれを防止することができる。
なお、上記第2実施形態のレンズユニット200では、第1のレンズ210のフランジ部212に断面三角形状の環状の第1の凸部261を設け、第2のレンズ220のフランジ部222かつレンズ部221近傍に、断面三角形状の環状の第2の凸部262を設け、さらに、第2のレンズ220のフランジ部222かつ凸部262よりも半径方向外側に、断面三角形状の環状の第2の凸部263を設けている。この第1の凸部と第2の凸部は、これに限らず、円周方向に所定の間隔をあけて配列された複数の凸部であってもよいし、離散的に配置された複数の凸部でもよい。
また、上記第2実施形態のレンズユニット200では、位置決め部252に環状の受け部253を設けたが、受け部はこれに限らず、軸方向に突出する同一円周上に配列された複数の受け部でもよく、第1のレンズ210のフランジ部212が、第2のレンズ220によって鏡筒250の位置決め部252側に向かって押される位置よりも、半径方向内側に少なくとも受け部が一箇所あればよい。また、受け部の断面形状は矩形に限らず、三角形や山形などの断面形状でもよい。
また、上記第2実施形態において、テーパ面213aは、図2A,図2Cに示すように断面形状が直線形状のもので説明したが、これに限定されず、断面形状が曲線形状のものも含まれる。
また、上記第2実施形態において、エッジ224は、図2A,図2Cに示すような先端が尖った形状のもので説明したが、これに限定されず、断面形状が丸みを帯びた形状のものも含まれる。
また、上記第1,第2のレンズ210,220のフランジ部212,222間の接触部分と、第1のレンズ210が鏡筒250の受け部253により支持される支持部分が平面同士で面接触していることによって、第1,第2のレンズ210,220間、第1,第2のレンズ210,220と鏡筒250間において、外部からの振動に対する強度が向上する。
なお、上記第1,第2のレンズのフランジ部間の接触部分と、第1のレンズが鏡筒の受け部により支持される支持部分の少なくとも1つが平面と曲面とで接触してもよく、この場合、第1,第2のレンズ間、第1のレンズと鏡筒との間において、位置精度が向上する。
〔第3実施形態〕
図3Aはこの発明の第3実施形態のレンズユニット300の第1,第2のレンズの位置決め直前の断面図を示している。
この第3実施形態のレンズユニット300は、図3Aに示すように、第1のレンズ310と、第2のレンズ320と、後押さえ部材340と、上記第1,第2のレンズ310,320および後押さえ部材340が内側に配置された鏡筒350とを備えている。図3Aにおいて、下側が被写体側、上側が撮像側である。上記鏡筒350内の被写体側から順に第1のレンズ310と第2のレンズ320と後押さえ部材340を配置している。また、上記後押さえ部材340の外周が鏡筒350に接して固定されることにより、押さえ部材340は、鏡筒350に対して径方向の位置決めがされている。一方、上記第1,第2のレンズ310,320の外周は、鏡筒350に非接触で固定されていない。
上記第1のレンズ310は、光学面を有するレンズ部311と、そのレンズ部311の外周側に設けられたフランジ部312とを有している。
また、上記第2のレンズ320は、光学面を有するレンズ部321と、そのレンズ部321の外周側に設けられたフランジ部322とを有している。上記フランジ部322の外周側から被写体側に向かって軸方向に延びる環状の凸部323を設けている。上記凸部323は、レンズ部321の光軸を含む平面に沿った断面が矩形である。
また、上記後押さえ部材340は、環状の基部341と、上記基部341の被写体側の端面から被写体側に向かって突出するように設けられた凸部342と、上記基部341の撮像側の端面の外周に設けられた環状の段部343とを有している。この環状の段部343に接着剤などを充填して、後押さえ部材340を鏡筒350に固定する。また、後押さえ部材340は、余計な光を遮る役割もする。また、上記凸部342は、環状の基部341の軸を含む平面に沿った断面が矩形である。
また、上記鏡筒350は、円筒部351と、上記円筒部351の被写体側の一端に設けられ、内側に向かって延在する環状の位置決め部352と、位置決め部352の内側端面に設けられ、軸方向内側(撮像側)に突出する環状の受け部353とを有している。上記受け部353は、円筒部351の軸を含む平面に沿った断面が矩形である。上記位置決め部352は、第1のレンズ310のレンズ部311に対向する位置に円穴352aを有している。ここで、位置決め部352及び/又は受け部353は、支持部または第1支持部に相当する。
そして、上記位置決め部352の環状の受け部353の端面353aに、第1のレンズ310のフランジ部312の被写体側の端面312aが当接している。上記位置決め部352の環状の受け部353の端面353aは、鏡筒350の軸に対して直角な平面に平行になるように設計されている。また、第1のレンズ310のフランジ部312の被写体側の端面312aは、第1のレンズ310の光軸に対して直角な平面に平行になるように設計されている。
また、第1のレンズ310のフランジ部312の撮像側の端面312bに、第2のレンズ320の凸部323の端面323aが当接している。上記第1のレンズ310のフランジ部312の撮像側の端面312bは、第1のレンズ310の光軸に対して直角な平面に平行になるように設計されている。また、第2のレンズ320の凸部323の端面323aは、第2のレンズ320の光軸に対して直角な平面に平行になるように設計されている。
これにより、上記第1のレンズ310のフランジ部312の撮像側の端面312bと、第2のレンズ320の凸部323の端面323aとが接することにより、第1,第2のレンズ310,320のレンズ部311,322間の光軸方向の間隔が決まる。
上記構成のレンズユニット300によれば、第1のレンズ310のフランジ部312の位置決め部352側(312a)、かつ、第1,第2のレンズ310,320のフランジ部312,322間の接触部分よりも内側で、第1のレンズ310を鏡筒350の受け部353により支持すると共に、第2のレンズ320のフランジ部322の撮像側、かつ、第1のレンズ310が鏡筒350により支持される支持部分よりも外側で、第2のレンズ320を鏡筒350により後押さえ部材340を介して支持することによって、組立時に、吸着治具380を用いて、第2のレンズ320のフランジ部322が後押さえ部材340の凸部342により鏡筒350内に向かって押されたとき、第1のレンズ310のフランジ部312の端面312a(レンズの光軸に対して直角な平面)に、製造上の誤差などにより鏡筒350の支持部分(受け部353)の一部が当接して支点となる。そうして、さらに第1,第2のレンズ310,320が、光軸が一致した状態で、位置決め部352側に向かって押されると、第1,第2のレンズ310,320は、上記支持部分(受け部353)の一部を支点として、その光軸が一致した状態のまま傾動する。
これにより、上記第1のレンズ310のフランジ部312の第2のレンズ320に対向する側の接触部分と、第2のレンズ320のフランジ部322の第1のレンズ310に対向する側(凸部323)の接触部分とが互いに接触して、第1のレンズ310のレンズ部311と第2のレンズ320のレンズ部321との光軸方向の間隔が決まる。そして、図3Bに示すように、上記支点と、第2のレンズ320のフランジ部322が鏡筒350により後押さえ部材340を介して支持される支持部分とにより第1,第2のレンズ310,320が支持されることにより、第1,第2のレンズ310,320の光軸の傾きを抑えることができる。ここで、後押さえ部材340は、第2支持部に相当する。
したがって、第1,第2のレンズ310,320同士の相対的な光軸の傾きを低減できると共に、第1,第2のレンズ310,320を鏡筒350内に確実に保持でき、光学特性の低下やばらつきの発生を抑止することができる。
また、上記第2のレンズ320の張り出し部322の接触部分と反対の側が、後押さえ部材340を介して鏡筒350により支持されることによって、第1,第2のレンズ310,320をより確実に保持することができる。
また、上記第1,第2のレンズ310,320のフランジ部312,322間の接触部分と、第1のレンズ310が鏡筒350の受け部353により支持される支持部分と、第2のレンズ320が鏡筒350により後押さえ部材340を介して支持される支持部分が平面同士で面接触していることによって、第1,第2のレンズ310,320間、第1,第2のレンズ310,320と鏡筒350間において、外部からの振動に対する強度が向上する。
なお、上記第1,第2のレンズのフランジ部間の接触部分と、第1のレンズが鏡筒の受け部により支持される支持部分と、第2のレンズが鏡筒により後押さえ部材を介して支持される支持部分の少なくとも1つが平面と曲面とで接触してもよく、この場合、第1,第2のレンズ間、第1のレンズと鏡筒との間において、位置精度が向上する。
上記第3実施形態では、第1のレンズ310のフランジ部312の位置決め部352側、かつ、第1,第2のレンズ310,320のフランジ部312,322間の接触部分よりも内側で、第1のレンズ310を鏡筒350の受け部353により支持すると共に、第2のレンズ320のフランジ部322の撮像側、かつ、第1のレンズ310が鏡筒350により支持される支持部分よりも外側で、第2のレンズ320を鏡筒350により後押さえ部材340を介して支持するレンズユニット300について説明したが、第1のレンズのフランジ部の位置決め部側、かつ、第2のレンズが後押さえ部材により支持される支持部分よりも外側で、第1のレンズを鏡筒の受け部により支持すると共に、第1,第2のレンズのフランジ部間の接触部分よりも内側で、第2のレンズを後押さえ部材により支持するようにしてもよい。
この場合も同様に、第2のレンズのフランジ部の端面(レンズの光軸に対して直角な平面)に、製造上の誤差などにより鏡筒の支持部分(後押さえ部材)の一部が当接して支点となり、この支点と、第1のレンズのフランジ部が鏡筒の受け部により支持される支持部分とにより第1,第2のレンズが支持され、第1,第2のレンズの光軸の傾きを抑えることができる。
また、上記第3実施形態のレンズユニット300は、第1,第2のレンズ310,320の外周を鏡筒350に非接触としたが、第1,第2のレンズの少なくとも一方は、互いに位置決めされた複数のレンズからなるレンズ群であってもよい。
〔第4実施形態〕
図4Aはこの発明の第4実施形態のレンズユニット400の第1,第2のレンズの位置決め直前の断面図を示している。
この第4実施形態のレンズユニット400は、図4Aに示すように、第1のレンズ410と、第2のレンズ420と、第3のレンズ430と、上記第1〜第3のレンズ410,420,430が内側に配置された鏡筒450とを備えている。図4Aにおいて、下側が被写体側、上側が撮像側である。上記鏡筒450内の被写体側から順に第1のレンズ410と第2のレンズ420と第3のレンズ430を配置している。また、上記第3のレンズ430の外周が鏡筒450に接して固定されることにより、第3のレンズ430は、鏡筒450に対して径方向の位置決めがされている。一方、上記第1,第2のレンズ410,420の外周は、鏡筒450に非接触で固定されていない。ここで、第3のレンズ430は、第2支持部に相当する。
上記第1のレンズ410は、光学面を有するレンズ部411と、そのレンズ部411の外周側に設けられたフランジ部412とを有している。上記フランジ部412の外周側から撮像側に向かって軸方向に延びる環状の凸部413を設けている。
また、上記第2のレンズ420は、光学面を有するレンズ部421と、そのレンズ部421の外周側に設けられたフランジ部422とを有している。上記フランジ部422の外周側から撮像側に向かって軸方向に延びる環状の凸部423を設けている。
また、上記第3のレンズ430は、光学面を有するレンズ部431と、そのレンズ部431の外周側に設けられたフランジ部432とを有している。
また、上記鏡筒450は、円筒部451と、上記円筒部451の被写体側の一端に設けられ、内側に向かって延在する環状の位置決め部452と、位置決め部452の内側端面に設けられ、軸方向内側(撮像側)に突出する環状の受け部453とを有している。上記位置決め部452は、第1のレンズ410のレンズ部411に対向する位置に円穴452aを有している。そして、上記位置決め部452の環状の受け部453の端面453aに、第1のレンズ410のフランジ部412の被写体側の端面412aが当接している。上記位置決め部452の環状の受け部453の端面453aは、鏡筒450の軸に対して直角な平面に平行になるように設計されている。また、第1のレンズ410のフランジ部412の被写体側の端面412aは、第1のレンズ410の光軸に対して直角な平面に平行になるように設計されている。ここで、上記位置決め部452及び/又は受け部453は、支持部または第1支持部に相当する。
上記第1のレンズ410は、凸部413の内周側に、被写体側から撮像側に向かって拡径する円錐面状のテーパ面413aを形成している。上記凸部413の円錐面状のテーパ面413aと凸部413の端面413bとで環状のエッジ414を形成している。また、上記第2のレンズ420は、フランジ部422の外周側かつ被写体側に、被写体側から撮像側に向かって拡径する円錐面状のテーパ面422aを形成している。上記第2のレンズ420は、テーパ面422aの端から半径方向外側に延び、第2のレンズ420の光軸に対して直角な平面に平行な環状の面422bを有している。
上記第1のレンズ410のテーパ面413aの円錐面を形成する円錐の頂角は、第2のレンズ420のテーパ面422aの円錐面を形成する円錐の頂角よりも小さくなっている。したがって、第1のレンズ410のテーパ面413aと第2のレンズ420のテーパ面422aとの径方向の間隔は、撮像側から被写体側に向かって徐々に大きくなっている。
上記第1のレンズ410と第2のレンズ420の嵌め合わせ部分のテーパ面413a,422aの角度が異なり、第1,第2のレンズ410,420間において、第1のレンズ410の端面413bと第2のレンズ420の面422bがテーパ面413a,422aの外側で当接して光軸方向の位置が決まり、テーパ面413a,422aの内側ではクリアランスを保っている。また、光軸に対して直角方向の位置は、テーパ面422aとエッジ414の当接箇所で決まる。第1,第2のレンズ410,420間にはクリアランスがあるため、レンズ間隔は第1のレンズ410の凸部413の端面413bと第2のレンズ420の面422bで決まる。
上記第1のレンズ410の凸部413の撮像側の環状の端面413bと、第2のレンズ420の環状の面422bとが接した状態で、第1のレンズ410の環状のエッジ414と、第2のレンズ420の円錐面状のテーパ面422aが接触することによって、第1,第2のレンズ410,420が互いに位置決めされている。これにより、第1,第2のレンズ410,420間の安定した嵌め合わせができ、第1,第2のレンズ410,420間の距離のばらつきや光軸のずれが無くなり、光学特性の低下やばらつきを抑えることができる。
上記第1のレンズ410の凸部413の撮像側の環状の端面413bと、第2のレンズ420のフランジ部422の環状の面422bとが接することにより、第1,第2のレンズ410,420間の距離を決めている。
また、上記第1のレンズ410の環状のエッジ414が、第2のレンズ420の円錐面状のテーパ面422aとそのテーパ面422aの端から延在する面422bとの境界部分に位置決めされているので、第1,第2のレンズ410,420をより安定して嵌め合わせできる。
また、環状のエッジ414と円錐面状のテーパ面422aにより互いに位置決めされた第1,第2のレンズ410,420からなるレンズ群において、他の第3のレンズ430が鏡筒450に固定されることにより、上記レンズ群が鏡筒450に対して位置決めされる。また、第1,第2のレンズ410,420は、鏡筒450に固定されないことによりレンズの変形を生じないので、良好な光学特性が得られる。
上記構成のレンズユニット400によれば、第1のレンズ410のフランジ部412の位置決め部452側、かつ、第1,第2のレンズ410,420のフランジ部412,422間の接触部分よりも内周側で、第1のレンズ410を鏡筒450の受け部453により支持すると共に、第2のレンズ420のフランジ部422の撮像側、かつ、第1のレンズ410が鏡筒450により支持される支持部分よりも外周側で、第2のレンズ420を鏡筒450により第3のレンズ430を介して支持することによって、組立時に、吸着治具480を用いて、第2のレンズ420のフランジ部422が第3のレンズ430により鏡筒450内に向かって押されたとき、第1のレンズ410のフランジ部412の端面412a(レンズの光軸に対して直角な平面)に、製造上の誤差などにより鏡筒450の支持部分(受け部453)の一部が当接して支点となる。そうして、さらに第1,第2のレンズ410,420が、光軸が一致した状態で、位置決め部452側に向かって押されると、第1,第2のレンズ410,420は、上記支持部分(受け部453)の一部を支点として、その光軸が一致した状態を維持したまま傾動する。
これにより、上記第1のレンズ410のフランジ部412の第2のレンズ420に対向する側の接触部分と、第2のレンズ420のフランジ部422の第1のレンズ410に対向する側(凸部423)の接触部分とが互いに接触して、第1のレンズ410のレンズ部411と第2のレンズ420のレンズ部421との光軸方向の間隔が決まる。そして、図4Bに示すように、上記支点と、第2のレンズ420のフランジ部422が鏡筒450により第3のレンズ430を介して支持される支持部分により第1,第2のレンズ410,420が支持されることにより、第1,第2のレンズ410,420の光軸の傾きを抑えることができる。
したがって、第1,第2のレンズ410,420同士の相対的な光軸の傾きを低減できると共に、第1,第2のレンズ410,420を鏡筒450内に確実に保持でき、光学特性の低下やばらつきの発生を抑止することができる。
また、上記第4実施形態において、テーパ面422aは、図4A,図4Bに示すように断面形状が直線形状のもので説明したが、これに限定されず、断面形状が曲線形状のものも含まれる。
また、上記第4実施形態において、エッジ414は、図4A,図4Bに示すような先端が尖った形状のもので説明したが、これに限定されず、断面形状が丸みを帯びた形状のものも含まれる。
上記第4実施形態では、第1のレンズ410のフランジ部412の位置決め部452側、かつ、第1,第2のレンズ410,420のフランジ部412,422間の接触部分よりも内側で、第1のレンズ410を鏡筒450の受け部453により支持すると共に、第2のレンズ420のフランジ部422の撮像側、かつ、第1のレンズ410が鏡筒450により支持される支持部分よりも外側で、第2のレンズ420を鏡筒450により第3のレンズ430を介して支持するレンズユニット400について説明したが、第1のレンズのフランジ部の位置決め部側、かつ、第2のレンズが第3のレンズにより支持される支持部分よりも外側で、第1のレンズを鏡筒の受け部により支持すると共に、第1,第2のレンズのフランジ部間の接触部分よりも内側で、第2のレンズを第3のレンズにより支持するようにしてもよい。
この場合も同様に、第2のレンズのフランジ部の端面(レンズの光軸に対して直角な平面)に、製造上の誤差などにより鏡筒の支持部分(第3のレンズ)の一部が当接して支点となる。この支点と、第1のレンズのフランジ部が鏡筒の受け部により支持される支持部分により第1,第2のレンズが支持され、第1,第2のレンズの光軸の傾きを抑えることができる。
また、上記第2のレンズ420の張り出し部422の接触部分と反対の側が、第3のレンズ430を介して鏡筒450により支持されることによって、第1,第2のレンズ410,420をより確実に保持することができる。
また、上記第1,第2のレンズ410,420のフランジ部412,422間の接触部分と、第1のレンズ410が鏡筒450の受け部453により支持される支持部分と、第2のレンズ420が鏡筒450により第3のレンズ430を介して支持される支持部分が平面同士で面接触していることによって、第1,第2のレンズ410,420間、第1のレンズ410と鏡筒450間において、外部からの振動に対する強度が向上する。
なお、上記第1,第2のレンズのフランジ部間の接触部分と、第1のレンズが鏡筒の受け部により支持される支持部分と、第2のレンズが鏡筒により後第3のレンズを介して支持される支持部分の少なくとも1つが平面と曲面とで接触してもよく、この場合、第1,第2のレンズ間、第1のレンズと鏡筒との間において、位置精度が向上する。
また、上記第4実施形態のレンズユニット400は、第1,第2のレンズ410,420の外周を鏡筒450に非接触としたが、第1,第2のレンズの少なくとも一方は、互いに位置決めされた複数のレンズからなるレンズ群であってもよい。
〔第5実施形態〕
図5はこの発明の第5実施形態のレンズユニット500の断面図を示している。この第5実施形態のレンズユニット500は、第2のレンズの凸部と後押さえ部材の凸部および受け部を除いて第3実施形態のレンズユニット300と同一の構成をしている。
この第5実施形態のレンズユニット500は、図5に示すように、第1のレンズ510と、第2のレンズ520と、後押さえ部材540と、上記第1,第2のレンズ510,520および後押さえ部材540が内側に配置された鏡筒550とを備えている。図5において、下側が被写体側、上側が撮像側である。上記鏡筒550内の被写体側から順に第1のレンズ510と第2のレンズ520と後押さえ部材540を配置している。また、上記後押さえ部材540の外周が鏡筒450に接して固定されることにより、後押さえ部材540は、鏡筒550に対して径方向の位置決めがされている。一方、上記第1,第2のレンズ510,520の外周は、鏡筒550に非接触で固定されていない。
上記第1のレンズ510は、光学面を有するレンズ部511と、そのレンズ部511の外周側に設けられたフランジ部512とを有している。
また、上記第2のレンズ520は、光学面を有するレンズ部521と、そのレンズ部521の外周側に設けられたフランジ部522とを有している。上記フランジ部522の外周側から被写体側に向かって軸方向に延びる環状の凸部523を設けている。上記凸部523は、レンズ部521の光軸を含む平面に沿った断面が山形である。
また、上記後押さえ部材540は、環状の基部541と、上記基部541の被写体側の端面から被写体側に向かって突出するように設けられた凸部542と、上記基部541の撮像側の端面の外周に設けられた環状の段部543とを有している。この環状の段部543に接着剤などを充填して、後押さえ部材540を鏡筒550に固定する。また、後押さえ部材540は、余計な光を遮る役割もする。また、上記凸部542は、環状の基部541の軸を含む平面に沿った断面が山形である。
また、上記鏡筒550は、円筒部551と、上記円筒部551の被写体側の一端に設けられ、内側に向かって延在する環状の位置決め部552と、位置決め部552の内側端面に設けられ、軸方向内側(撮像側)に突出する環状の受け部553とを有している。上記受け部553は、円筒部551の軸を含む平面に沿った断面が山形である。上記位置決め部552は、第1のレンズ510のレンズ部511に対向する位置に円穴552aを有している。ここで、上記位置決め部552及び/又は受け部553は、支持部または第1支持部に相当する。
そして、上記位置決め部552の環状の受け部553の先端に、第1のレンズ510のフランジ部512の被写体側の端面512aが当接している。上記位置決め部552の環状の受け部553の先端を含む平面は、鏡筒550の軸に対して直角な平面に平行になるように設計されている。また、第1のレンズ510のフランジ部512の被写体側の端面512aは、第1のレンズ510の光軸に対して直角な平面に平行になるように設計されている。
また、第1のレンズ510のフランジ部512の撮像側の端面512bに、第2のレンズ520の凸部523の先端が当接している。上記第1のレンズ510のフランジ部512の撮像側の端面512bは、第1のレンズ510の光軸に対して直角な平面に平行になるように設計されている。また、第2のレンズ520の凸部523の先端を含む平面は、第2のレンズ520の光軸に対して直角な平面に平行になるように設計されている。
これにより、第1,第2のレンズ510,520間の光軸方向の間隔が決まる。
上記構成のレンズユニット500によれば、第1のレンズ510のフランジ部512の位置決め部552側、かつ、第1,第2のレンズ510,520のフランジ部512,322間の接触部分よりも内側で、第1のレンズ510を鏡筒550の受け部553により支持すると共に、第2のレンズ520のフランジ部522の撮像側、かつ、第1のレンズ510が鏡筒550により支持される支持部分よりも外側で、第2のレンズ520を鏡筒550により後押さえ部材540を介して支持する。ここで、押さえ部材540は、第2支持部に相当する。
これにより、第3実施形態のレンズユニット300と同様に、第1,第2のレンズ510,520の光軸の傾きを抑えることができる。
上記第5実施形態のレンズユニット500は、第3実施形態のレンズユニット300と同様の効果を有する。
また、上記第1,第2のレンズ510,520のフランジ部512,522間の接触部分と、第1のレンズ510が鏡筒550の受け部553により支持される支持部分と、第2のレンズ520が鏡筒550により後押さえ部材540を介して支持される支持部分が平面と曲面とで接触していることによって、第1,第2のレンズ510,520間、第1,第2のレンズ510,520と鏡筒550間において、位置精度が向上する。
なお、上記第1,第2のレンズのフランジ部間の接触部分と、第1のレンズが鏡筒の受け部により支持される支持部分と、第2のレンズが鏡筒により後押さえ部材を介して支持される支持部分の少なくとも1つが平面同士で面接触していてもよく、この場合、第1,第2のレンズ間、第1,第2のレンズと鏡筒間において、外部からの振動に対する強度が向上する。
なお、上記第1〜第5実施形態において、鏡筒の一端に内側に向かって延在させるように位置決め部および受け部を一体形成して支持部として用いたが、これに限定されず、例えば、押さえ部材のような別部材を鏡筒に嵌め込むまたは挿入して、レンズを支持するようにしてもよい。
なお、上記第2,第4実施形態において、第1のレンズが鏡筒の受け部により支持される位置は、第1,第2のレンズのフランジ部間の接触部分よりも内側でありさえすればよく、エッジとテーパ面とが接している位置よりも外側で第1のレンズを支持してもよい。
〔第6実施形態〕
図6はこの発明の第6実施形態のレンズユニット500を用いたカメラモジュールの断面図を示している。
この第6実施形態のカメラモジュールは、図6に示すように、第5実施形態の図5に示すレンズユニット500と、基板612に実装された撮像素子611を備えている。図6において、上側が被写体側であり、下側が撮像側である。
上記レンズユニット500により、被写体の画像が撮像素子611の撮像面に結像する。
上記構成のカメラモジュールによれば、レンズ間の安定した嵌め合わせができ、光学特性の低下やばらつきを抑えることができるレンズユニット500を用いることにより、光学性能の良好なカメラモジュールを実現することができる。
〔第7実施形態〕
図7はこの発明の第7実施形態のレンズユニット500を用いたカメラモジュールの断面図を示している。
この第7実施形態のカメラモジュールは、図7に示すように、第5実施形態の図5に示すレンズユニット500と、基板612に実装された撮像素子611と、レンズユニット500の被写体側に配置された第3のレンズ701と、レンズユニット500と撮像素子611との間にレンズユニット500側から順に配置された第4,第5のレンズ702,703を備えている。図7において、上側が被写体側であり、下側が撮像側である。
上記レンズユニット500および第3〜第5のレンズ701〜703の光学系により、被写体の画像が撮像素子611の撮像面に結像する。
上記構成のカメラモジュールによれば、レンズ間の安定した嵌め合わせができ、光学特性の低下やばらつきを抑えることができるレンズユニット500を用いることにより、光学性能の良好なカメラモジュールを実現することができる。
この発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記第1〜第7実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。
図1Aはこの発明の第1実施形態のレンズユニットの断面図である。 図1Bは上記レンズユニットの被写体側から見た模式図である。 図2Aはこの発明の第2実施形態のレンズユニットの断面図である。 図2Bは上記レンズユニットの被写体側から見た模式図である。 図2Cは上記レンズユニットの要部の拡大断面図である。 図3Aはこの発明の第3実施形態のレンズユニットの第1,第2のレンズの位置決め直前の断面図である。 図3Bは上記レンズユニットの第1,第2のレンズの位置決め後の断面図である。 図4Aはこの発明の第4実施形態のレンズユニットの第1,第2のレンズの位置決め直前の断面図である。 図4Bは上記レンズユニットの第1,第2のレンズの位置決め後の断面図である。 図5はこの発明の第5実施形態のレンズユニットの断面図である。 図6はこの発明の第6実施形態のレンズユニットを用いたカメラモジュールの断面図である。 図7はこの発明の第7実施形態のレンズユニットを用いたカメラモジュールの断面図である。 図8Aは従来のレンズユニットの第1のレンズの挿入状態を示す断面図である。 図8Bは上記レンズユニットの第1,第2のレンズの挿入状態を示す断面図である。 図8Cは上記レンズユニットの第1,第2のレンズおよび後押さえ部材の挿入状態を示す断面図である。 図9Aは従来の他のレンズユニットの断面図である。 図9Bは上記レンズユニットの鏡筒の第1レンズの受け面が傾いている場合の断面図である。
符号の説明
100,200,300,400,500…レンズユニット
110,210,310,410,510…第1のレンズ
111,211,311,411,511…レンズ部
112,212,312,412,512…フランジ部
120,220,320,420,520…第2のレンズ
121,221,321,421,521…レンズ部
122,222,322,422,522…フランジ部
150,250,350,450,550…鏡筒
151,251,351,451,551…円筒部
152,252,352,452,552…位置決め部
153,253,353,453,553…受け部
224,414…エッジ
213a,422a…テーパ面
230,430…第3のレンズ
231,431…レンズ部
232,432…フランジ部
240,340,540…後押さえ部材
241…基部
242,342,542…凸部
243…段部
260,270…遮光板
611…撮像素子
612…基板
701…第3のレンズ
702…第4のレンズ
703…第5のレンズ

Claims (15)

  1. 鏡筒と、
    上記鏡筒内に配置され、互いに隣接する2つの第1,第2のレンズを少なくとも含む複数のレンズと、
    上記複数のレンズを支持する支持部と
    を備え、
    上記第1,第2のレンズの夫々は、光学面を有するレンズ部と、そのレンズ部の外周側に設けられた張り出し部とを有し、
    上記第1のレンズの上記張り出し部の外周が上記鏡筒に非接触であり、
    上記第2のレンズは、上記張り出し部の外周が上記鏡筒に接触することにより上記鏡筒に対して径方向の位置決めがされており、
    上記第1のレンズの上記張り出し部の上記第2のレンズに対向する側の接触部分と、上記第2のレンズの上記張り出し部の上記第1のレンズに対向する側の接触部分とが互いに接触することによって、上記第1のレンズの上記レンズ部と上記第2のレンズの上記レンズ部の光軸方向の間隔が決められ、
    上記第1のレンズは、上記第1のレンズの上記張り出し部の上記接触部分と反対の側、かつ、上記接触部分よりも内側で、上記支持部により支持されていることを特徴とするレンズユニット。
  2. 請求項1に記載のレンズユニットにおいて、
    上記第1,第2のレンズの上記張り出し部間の上記接触部分と、上記第1のレンズが上記支持部により支持される支持部分のうちの少なくとも1つが平面同士で面接触していることを特徴とするレンズユニット。
  3. 請求項1に記載のレンズユニットにおいて、
    上記第1,第2のレンズの上記張り出し部間の上記接触部分と、上記第1のレンズが上記支持部により支持される支持部分のうちの少なくとも1つが平面と曲面とで接触していることを特徴とするレンズユニット。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載のレンズユニットにおいて、
    上記第1のレンズの上記張り出し部の上記第2のレンズに対向する側にエッジを設け、
    上記第2のレンズの上記張り出し部の上記第1のレンズに対向する側にテーパ面を設け、
    上記第1のレンズの上記エッジと、上記第2のレンズの上記テーパ面が接触することによって、上記第1,第2のレンズが互いに位置決めされていることを特徴とするレンズユニット。
  5. 請求項4に記載のレンズユニットにおいて、
    上記第1のレンズの上記エッジは、環状のエッジであり、
    上記第2のレンズの上記テーパ面は、円錐面状のテーパ面であることを特徴とするレンズユニット。
  6. 鏡筒と、
    上記鏡筒内に配置され、互いに隣接する2つの第1,第2のレンズを少なくとも含む複数のレンズと、
    上記複数のレンズを支持する第1支持部と第2支持部と
    を備え、
    上記第1,第2のレンズの夫々は、光学面を有するレンズ部と、そのレンズ部の外周側に設けられた張り出し部とを有し、
    上記第1,第2のレンズの夫々の上記張り出し部の外周が上記鏡筒に非接触であり、
    上記第1のレンズの上記張り出し部の上記第2のレンズに対向する側の接触部分と、上記第2のレンズの上記張り出し部の上記第1のレンズに対向する側の接触部分とが互いに接触することによって、上記第1のレンズの上記レンズ部と上記第2のレンズの上記レンズ部の光軸方向の間隔が決められ、
    上記第1のレンズは、上記第1のレンズの上記張り出し部の上記接触部分と反対の側、かつ、上記接触部分よりも内側で、上記第1支持部により支持されていると共に、
    上記第2のレンズは、上記第2のレンズの上記張り出し部の上記接触部分と反対の側、かつ、上記第1のレンズが上記第1支持部により支持される支持部分よりも外側で、上記第2支持部により支持されていることを特徴とするレンズユニット。
  7. 請求項6に記載のレンズユニットにおいて、
    上記第2支持部は、他のレンズまたは押さえ部材であることを特徴とするレンズユニット。
  8. 請求項6または7に記載のレンズユニットにおいて、
    上記第1,第2のレンズの上記張り出し部間の上記接触部分と、上記第1のレンズが上記第1支持部により支持される上記支持部分と、上記第2のレンズが上記第2支持部により支持される支持部分とのうちの少なくとも1つが平面同士で面接触していることを特徴とするレンズユニット。
  9. 請求項6または7に記載のレンズユニットにおいて、
    上記第1,第2のレンズの上記張り出し部間の上記接触部分と、上記第1のレンズが上記第1支持部により支持される上記支持部分と、上記第2のレンズが上記第2支持部により支持される支持部分とのうちの少なくとも1つが平面と曲面とで接触していることを特徴とするレンズユニット。
  10. 請求項6から9のいずれか1つに記載のレンズユニットにおいて、
    上記第1のレンズの上記張り出し部の上記第2のレンズに対向する側にエッジを設け、
    上記第2のレンズの上記張り出し部の上記第1のレンズに対向する側にテーパ面を設け、
    上記第1のレンズの上記エッジと、上記第2のレンズの上記テーパ面が接触することによって、上記第1,第2のレンズが互いに位置決めされていることを特徴とするレンズユニット。
  11. 請求項10に記載のレンズユニットにおいて、
    上記第1のレンズの上記エッジは、環状のエッジであり、
    上記第2のレンズの上記テーパ面は、円錐面状のテーパ面であることを特徴とするレンズユニット。
  12. 鏡筒と、
    上記鏡筒内に配置され、互いに隣接する2つの第1,第2のレンズを少なくとも含む複数のレンズと、
    上記第1のレンズを支持する支持部と
    を備え、
    上記第1,第2のレンズの夫々は、光学面を有するレンズ部と、そのレンズ部の外周側に設けられた張り出し部とを有し、
    上記鏡筒内に上記支持部側から順に上記第1のレンズと上記第2のレンズが配置され、
    上記第1のレンズの上記張り出し部の外周が上記鏡筒に非接触であり、
    上記第2のレンズの上記張り出し部の外周が上記鏡筒に接触することにより、上記第2のレンズが上記鏡筒に対して径方向の位置決めがされており、
    上記第1のレンズの上記張り出し部の上記第2のレンズに対向する側の接触部分と、上記第2のレンズの上記張り出し部の上記第1のレンズに対向する側の接触部分とが互いに接触することによって、上記第1のレンズの上記レンズ部と上記第2のレンズの上記レンズ部の光軸方向の間隔が決められ、
    上記第1のレンズの上記張り出し部が、上記支持部に接し、
    上記第1のレンズの上記張り出し部が、上記第2のレンズによって上記支持部側に向かって押され、
    上記第1,第2のレンズの上記張り出し部間の上記接触部分よりも、上記支持部を内側に配置したことを特徴とするレンズユニット。
  13. 鏡筒と、
    上記鏡筒内に配置され、互いに隣接する2つの第1,第2のレンズを少なくとも含む複数のレンズと、
    上記第1のレンズを支持する支持部と
    を備え、
    上記第1,第2のレンズの夫々は、光学面を有するレンズ部と、そのレンズ部の外周側に設けられた張り出し部とを有し、
    上記鏡筒内に上記支持部側から順に上記第1のレンズと上記第2のレンズが配置され、
    上記第1,第2のレンズの上記張り出し部の外周が上記鏡筒に非接触であり、
    上記第1のレンズの上記張り出し部の上記第2のレンズに対向する側の接触部分と、上記第2のレンズの上記張り出し部の上記第1のレンズに対向する側の接触部分とが互いに接触することによって、上記第1のレンズの上記レンズ部と上記第2のレンズの上記レンズ部の光軸方向の間隔が決められ、
    上記第1のレンズの上記張り出し部が、上記支持部に接し、
    上記第2のレンズの上記張り出し部が、他のレンズまたは押さえ部材によって上記支持部側に向かって押され、
    上記第2のレンズの上記張り出し部を、上記他のレンズまたは上記押さえ部材によって上記鏡筒の上記支持部側に向かって押さえる位置、および、上記第1,第2のレンズの上記張り出し部間の上記接触部分よりも、上記支持部を内側に配置したことを特徴とするレンズユニット。
  14. 鏡筒と、
    上記鏡筒内に配置され、互いに隣接する2つの第1,第2のレンズを少なくとも含む複数のレンズと、
    上記第1のレンズを支持する支持部と
    を備え、
    上記第1,第2のレンズの夫々は、光学面を有するレンズ部と、そのレンズ部の外周側に設けられた張り出し部とを有し、
    上記鏡筒内に上記支持部側から順に上記第1のレンズと上記第2のレンズが配置され、
    上記第1,第2のレンズの上記張り出し部の外周が上記鏡筒に非接触であり、
    上記第1のレンズの上記張り出し部の上記第2のレンズに対向する側の接触部分と、上記第2のレンズの上記張り出し部の上記第1のレンズに対向する側の接触部分とが互いに接触することによって、上記第1のレンズの上記レンズ部と上記第2のレンズの上記レンズ部の光軸方向の間隔が決められ、
    上記第1のレンズの上記張り出し部が、上記支持部に接し、
    上記第2のレンズの上記張り出し部が、他のレンズまたは押さえ部材によって上記支持部側に向かって押され、
    上記第1,第2のレンズの上記張り出し部間の上記接触部分、および、上記支持部を、上記第2のレンズの上記張り出し部を上記他のレンズまたは上記押さえ部材によって上記支持部側に向かって押さえる位置よりも外側に配置したことを特徴とするレンズユニット。
  15. 請求項1から14のいずれか1つに記載のレンズユニットと撮像素子とを備えたことを特徴とするカメラモジュール。
JP2007317026A 2007-12-07 2007-12-07 レンズユニットおよびカメラモジュール Expired - Fee Related JP5425392B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007317026A JP5425392B2 (ja) 2007-12-07 2007-12-07 レンズユニットおよびカメラモジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007317026A JP5425392B2 (ja) 2007-12-07 2007-12-07 レンズユニットおよびカメラモジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009139702A true JP2009139702A (ja) 2009-06-25
JP5425392B2 JP5425392B2 (ja) 2014-02-26

Family

ID=40870348

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007317026A Expired - Fee Related JP5425392B2 (ja) 2007-12-07 2007-12-07 レンズユニットおよびカメラモジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5425392B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011078023A1 (ja) * 2009-12-25 2011-06-30 コニカミノルタオプト株式会社 撮像レンズユニット
WO2016067836A1 (ja) * 2014-10-28 2016-05-06 オリンパス株式会社 レンズ保持枠、レンズ組立体、およびレンズ組立体の組立方法
JP2020003525A (ja) * 2018-06-25 2020-01-09 キヤノン株式会社 光学部品保持装置および光学機器
JP2020046562A (ja) * 2018-09-20 2020-03-26 日本電産コパル株式会社 レンズ、レンズ組立体、撮像装置、及び電子機器
EP4009089A4 (en) * 2019-09-05 2022-09-14 Ningbo Sunny Opotech Co., Ltd. OPTICAL LENS, MANUFACTURING PROCESS FOR AN OPTICAL LENS AND CAMERA MODULE

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002286987A (ja) * 2001-03-23 2002-10-03 Kanto Tatsumi Denshi Kk 鏡筒内に二つ以上のレンズを位置決め固定する方法及び該方法を適用した光学機器
JP2004246258A (ja) * 2003-02-17 2004-09-02 Kanto Tatsumi Denshi Kk 撮影レンズ及び該撮影レンズを用いた光学機器
JP2006023668A (ja) * 2004-07-09 2006-01-26 Sony Corp 組合せレンズの製造方法及び組合せレンズ
JP2006184780A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Canon Inc 光学部材固定方法および光学機器
JP2006222473A (ja) * 2004-01-30 2006-08-24 Fuji Photo Film Co Ltd レンズユニットおよび小型撮像モジュール
JP2007163657A (ja) * 2005-12-12 2007-06-28 Kantatsu Co Ltd 撮影レンズ及び撮影レンズを用いた光学機器

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002286987A (ja) * 2001-03-23 2002-10-03 Kanto Tatsumi Denshi Kk 鏡筒内に二つ以上のレンズを位置決め固定する方法及び該方法を適用した光学機器
JP2004246258A (ja) * 2003-02-17 2004-09-02 Kanto Tatsumi Denshi Kk 撮影レンズ及び該撮影レンズを用いた光学機器
JP2006222473A (ja) * 2004-01-30 2006-08-24 Fuji Photo Film Co Ltd レンズユニットおよび小型撮像モジュール
JP2006023668A (ja) * 2004-07-09 2006-01-26 Sony Corp 組合せレンズの製造方法及び組合せレンズ
JP2006184780A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Canon Inc 光学部材固定方法および光学機器
JP2007163657A (ja) * 2005-12-12 2007-06-28 Kantatsu Co Ltd 撮影レンズ及び撮影レンズを用いた光学機器

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011078023A1 (ja) * 2009-12-25 2011-06-30 コニカミノルタオプト株式会社 撮像レンズユニット
CN102687051A (zh) * 2009-12-25 2012-09-19 柯尼卡美能达先进多层薄膜株式会社 摄像透镜单元
JPWO2011078023A1 (ja) * 2009-12-25 2013-05-02 コニカミノルタアドバンストレイヤー株式会社 撮像レンズユニット
JP5817530B2 (ja) * 2009-12-25 2015-11-18 コニカミノルタ株式会社 撮像レンズユニット
US9223115B2 (en) 2009-12-25 2015-12-29 Konica Minolta Advanced Layers, Inc. Image pickup lens unit
WO2016067836A1 (ja) * 2014-10-28 2016-05-06 オリンパス株式会社 レンズ保持枠、レンズ組立体、およびレンズ組立体の組立方法
JP2016085409A (ja) * 2014-10-28 2016-05-19 オリンパス株式会社 レンズ保持枠、レンズ組立体、およびレンズ組立体の組立方法
US10261334B2 (en) 2014-10-28 2019-04-16 Olympus Corporation Lens holding frame, lens assembly, and method of assembling the same
JP2020003525A (ja) * 2018-06-25 2020-01-09 キヤノン株式会社 光学部品保持装置および光学機器
JP7098437B2 (ja) 2018-06-25 2022-07-11 キヤノン株式会社 光学部品保持装置および光学機器
JP2020046562A (ja) * 2018-09-20 2020-03-26 日本電産コパル株式会社 レンズ、レンズ組立体、撮像装置、及び電子機器
EP4009089A4 (en) * 2019-09-05 2022-09-14 Ningbo Sunny Opotech Co., Ltd. OPTICAL LENS, MANUFACTURING PROCESS FOR AN OPTICAL LENS AND CAMERA MODULE

Also Published As

Publication number Publication date
JP5425392B2 (ja) 2014-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5053816B2 (ja) レンズユニットおよびカメラモジュール
JP5065114B2 (ja) 光学ユニット
JP2009139705A (ja) レンズユニットおよびカメラモジュール
JP2008529089A (ja) 受動的に調整される光学要素
JP5425392B2 (ja) レンズユニットおよびカメラモジュール
US20090086342A1 (en) Optical unit
JP5121769B2 (ja) レンズユニット
JP2006126765A (ja) 光学レンズシステムとその組立方法
JP2006284789A (ja) レンズ鏡胴
JP2009048024A (ja) レンズユニット、撮像モジュール、及び光学機器
JP2011048123A (ja) レンズユニット及び撮像装置
US20190302393A1 (en) Lens assembly
US7417805B2 (en) Camera device
JP2011075682A (ja) 光学系レンズ
US11543618B2 (en) Lens unit
US20190302392A1 (en) Lens assembly
JP2004246258A (ja) 撮影レンズ及び該撮影レンズを用いた光学機器
JP2008113060A (ja) 撮像装置、及び撮像装置の製造方法
JP2011095324A (ja) レンズ装置
JP2015176018A (ja) レンズ装置およびこのレンズ装置を備えた撮像装置
JP2006208675A (ja) レンズユニット、これを含む固体撮像装置及び電子機器
JP2010211003A (ja) 鏡筒装置及び撮像ユニット
JP2012002945A (ja) レンズ鏡胴およびレンズ鏡胴組立方法
JP7129851B2 (ja) レンズユニット
JP2017203891A (ja) レンズ鏡筒

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110621

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110812

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120306

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121002

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130611

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130809

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131127

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5425392

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees