JP2006203616A - イメージセンサモジュール - Google Patents

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久義 藤本
Norihiro Imamura
典広 今村
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Abstract

【課題】 ピントの微調整作業においてダストの発生を抑制するとともに、小型化と高機能化との両立を図ることが可能なイメージセンサモジュールを提供すること。
【解決手段】
イメージセンサモジュールにおいて、レンズ20と、レンズ20の光軸Oa上に配置されたイメージセンサチップ5と、レンズ20を光軸Oa方向においてイメージセンサチップ5に対して接近離間させることが可能な第1および第2のカム機構と、を備えている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、デジタルカメラやカメラ付き携帯電話機などに組み込まれて使用されるイメージセンサモジュールに関する。
従来のイメージセンサモジュールとしては、図8に示すものがある。図示されたイメージセンサモジュールXは、ベースユニット91、イメージセンサチップ92、レンズユニット93、および第1ないし第3のレンズ95a,95b,95cを備えている。撮影対象物から向かってきた光は、図中上方から第1のレンズ95aへと入射し、第1ないし第3のレンズ95a,95b,95cにより集光された後に、光学的フィルタ96を透過してイメージセンサチップ92の受光部92aに結像される。
イメージセンサモジュールXによって鮮明な撮像画像を得るには、ベースユニット91に対するレンズユニット93の位置を正確に規定し、イメージセンサチップ92と第1ないし第3のレンズ95a,95b,95cとを適切な幾何的関係となるように配置する必要がある。このため、イメージセンサモジュールXの製造工程の最終段階において、いわゆるピンぼけ状態となることを回避するためにピントの微調整作業がなされる。ベースユニット91には雌ねじ91aが形成されており、レンズユニット93には雌ねじ91aに螺合する雄ねじ93aが形成されている。これにより、第1ないし第3のレンズ95a,95b,95cはイメージセンサチップ92に対して、光軸97方向において接近離間可能となっている。上記ピントの微調整作業としては、たとえば、テストパターンを撮影しつつ、レンズユニット93をベースユニット91に対して回転させることにより、鮮明な撮像画像が得られるように第1ないし第3のレンズ95a,95b,95cの位置を調整し、その状態でレンズユニット93をベースユニット91に接着するなどして固定する。このようなピントの微調整作業により、レンズユニット93や第1ないし第3のレンズ95a,95b,95cに製造誤差などが存在しても、イメージセンサモジュールXとしては、鮮明な撮像画像を得ることができる。
しかしながら、雌ねじ91aおよび雄ねじ93aは、多段状の面が互いに摺動する構造とされている。上記ピントの微調整作業において、レンズユニット93が回転させられると、雌ねじ91aおよび雄ねじ93aの摺動部分が削られてダストが発生するおそれがある。このようなダストが受光部92a、光学的フィルタ96、および第1ないし第3の95a,95b,95cなどに付着すると、撮像画像の品質が劣化する。ダストの発生を抑制する手段として、上記摺動面の表面を平滑とすることが考えられるが、雌ねじ91aおよび雄ねじ93aは多段状に形成されているために、表面を平滑にするための機械加工などを施すことは困難である。
さらに、近年のデジタルカメラやカメラ付き携帯電話機は、高機能化の一途をたどっている。たとえば、遠景および近景のそれぞれを鮮明に撮影可能なように、撮影者が撮影するごとに複数の焦点距離を任意に選択できることが望まれている。しかしながら、上記機器は小型化の要請が強いという側面がある。焦点距離の調整機構を追加すると、イメージセンサモジュールとしても大型化が避けられず、小型化と高機能化とを両立することが必要とされていた。
特開2004−179736号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、ピントの微調整作業においてダストの発生を抑制するとともに、小型化と高機能化との両立を図ることが可能なイメージセンサモジュールを提供することをその課題とする。
上記課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明によって提供されるイメージセンサモジュールは、レンズと、上記レンズの光軸上に配置されたイメージセンサチップと、上記レンズをその光軸方向において上記イメージセンサチップに対して接近離間させることが可能な第1および第2のカム機構と、を備えていることを特徴としている。
このような構成によれば、上記第1のカム機構により上記レンズと上記イメージセンサチップとの距離を微調整して、鮮明な画像を撮影することができるとともに、上記第2のカム機構を利用して、撮影に適した焦点距離を撮影者が任意に選択することが可能である。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記イメージセンサチップが搭載されたベースユニットと、上記レンズを保持するレンズホルダおよびハウジングからなるレンズユニットと、を備えており、上記レンズホルダと上記ハウジングとの間には上記第1のカム機構が介在し、かつ上記ハウジングと上記ベースユニットとの間には上記第2のカム機構が介在する。このような構成によれば、上記レンズホルダを上記ハウジングに対して相対回転させることにより、上記レンズと上記イメージセンサチップとの距離を微調整することが可能である。また、上記レンズユニットを上記ベースユニットに対して相対回転させることにより、焦点距離を任意に選択することができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1のカム機構は、上記レンズホルダおよび上記ハウジングに形成された1対のカム面を有している。このような構成によれば、たとえばねじを利用した機構と比べて、上記1対のカム面は、その摺動面を平滑に仕上げるのに適している。したがって、上記第1のカム機構を用いてピントの微調整作業をする際に、ダストが発生することを抑制することができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記レンズホルダには、上記光軸を軸心とする筒と、上記筒の半径方向外方に延出し、かつ上記1対のカム面の一方が形成されたフランジとが設けられており、上記筒は、上記ハウジングに内嵌しており、かつ、上記ハウジングのうち上記フランジに形成された上記カム面に対向する部分には上記1対のカム面の他方が形成されている。このような構成によれば、上記1対のカム面は、上記レンズまたは上記イメージセンサチップに対して上記筒により区画される。したがって、上記1対のカム面が互いに摺動されてダストが発生したとしても、上記レンズまたは上記イメージセンサチップが上記ダストに汚染されるおそれが少なく、撮像画像の品質低下を防止することができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記レンズホルダの上記筒には、その半径方向外方に延出する1以上の抜け止め突起が設けられており、上記ハウジングには、上記レンズホルダの上記筒に外嵌するとともに、上記レンズホルダの上記フランジと対向する部分に上記1対のカム面の他方が形成されているフランジが設けられており、かつ、このフランジには、上記抜け止め突起を上記光軸方向において通過させることが可能な1以上の切り欠きが設けられている。このような構成によれば、上記1対のカム面を利用して上記レンズホルダを上記イメージセンサチップに対して接近離間させる際に、上記レンズホルダが上記ハウジングから不意に抜け出ることを防止することができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記ハウジングの上記カム面には、複数の凹部が設けられており、かつ、上記レンズホルダの上記フランジには、上記光軸方向に貫通する孔が設けられている。このような構成によれば、上記孔から接着剤を注入して、上記孔および上記凹部を含む空間にこの接着剤を充填することが可能であり、上記レンズホルダと上記ハウジングとを適切に固定することができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記孔は、その開口寸法が上記複数の凹部のうち隣り合うものどうしの間隔よりも大である。このような構成によれば、上記孔は、少なくとも1以上の上記凹部と重なり合うこととなる。このため、上記孔を利用して、上記凹部内に接着剤などを充填することが可能であり、上記レンズホルダと上記ハウジングとの固定に好ましい。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記ベースユニットおよび上記ハウジングのそれぞれには、上記光軸を軸心とし、かつ互いに嵌合する筒が設けられており、これらの筒の一方には、他方の筒と対向する側にカム溝が形成されており、かつ、これらの筒の他方には、上記カム溝と対向する部分に上記カム溝と嵌合するカム突起が形成されており、上記カム溝および上記カム突起により上記第2のカム機構が構成されている。このような構成によれば、上記レンズについて任意の焦点距離を選択するのに便利である。また、たとえばねじを利用した機構と比較して、上記溝と上記カム突起との各面は平滑に仕上げるのに適しており、ダストの発生を抑制することができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記ベースユニットに設けられた筒は、上記ハウジングに設けられた筒に内嵌しており、上記カム溝は、上記ベースユニットに設けられた筒に形成されており、かつ、この筒の半径方向外方から半径方向内方に向けてこの筒の厚さよりも小さい深さで形成されている。このような構成によれば、上記カム溝および上記カム突起は、上記ベースユニットに設けられた筒により上記レンズおよび上記イメージセンサチップに対して区画される。このため、上記カム溝および上記カム突起を摺動させた際にダストが発生しても、これらのダストは上記筒により遮蔽され、上記レンズまたは上記イメージセンサチップには付着しない。したがって、このイメージセンサモジュールの撮像画像の品質低下を防止することができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記カム溝には、上記光軸方向に対して垂直であり、かつ上記光軸方向における位置が互いに異なる複数の平坦部と、これらの平坦部どうしを連結する1以上の傾斜部とが形成されている。このような構成によれば、上記レンズについて、複数の焦点距離を適切に選択することができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記カム突起は、上記傾斜部の延びる方向と直交する方向においてその中心を挟んで配置された1対の円弧面と、上記1対の円弧面のそれぞれに連続し、かつ、上記平坦部と同方向に延びる1対の平坦面とを有する。このような構成によれば、上記カム突起を上記カム溝内においてスムーズに移動させつつ、上記カム突起と上記カム溝の上記平坦部とがいわゆる線接触となることを回避することができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記ハウジングの上記筒には、その半径方向外方に突出するレバーが設けられており、かつ、上記ベースユニットには、上記レバーに当接可能なストッパが設けられていることにより、上記ハウジングの上記ベースユニットに対する相対回転可能範囲が規制されている。このような構成によれば、ピントの選択作業において、上記ハウジングが過度に回動されるなどして、上記ベースユニットから抜け出てしまうことなどを防止することができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明に係るイメージセンサモジュールの一例を示している。このイメージセンサモジュールA1は、ベースユニット1と、レンズホルダ2およびハウジング3からなるレンズユニット4とを備えている。イメージセンサモジュールA1は、たとえばデジタルカメラやカメラ付き携帯電話機に組み込まれて使用されるものである。
ベースユニット1は、基板10、筒12、イメージセンサチップ5を具備して構成されている。
基板10は、絶縁基板であり、デジタルカメラやカメラ付き携帯電話機に組み込むための端子(図示略)などが形成されている。
イメージセンサチップ5は、たとえばCCD型あるいはCMOS型の固体撮像素子であり、たとえばワイヤボンディングにより基板10に実装されている。イメージセンサチップ5は、受光部5aと内部に造り込まれた光電変換部(図示略)とを有している。イメージセンサチップ5においては、受光部5aにより受けた光を上記光電変換部においてその受光量に対応した電荷に変換し、かつこの電荷を出力するように構成されている。
イメージセンサチップの図中上方には、光学的フィルタ7が設けられている。光学的フィルタ7は、たとえば、レンズ20を透過してきた光に含まれる赤外線をカットするためのものであり、鮮明な画像を得るのに役立つ。
筒12は、たとえば合成樹脂製であり、イメージセンサチップ5の周囲を取り囲んでいる。基板10と筒12とは、たとえば紫外線硬化樹脂を含む接着剤を用いて接合されている。図2に示すように、筒12には、3つのカム溝13が形成されている。カム溝13は、第1および第2の平坦部13a,13cと、傾斜部13bと、開口部13dとを有している。第1および第2の平坦部13a,13cは、筒12の軸心に対して垂直である。また、第1の平坦部13aは、筒12の軸心方向において第2の平坦部13cよりもイメージセンサチップ5寄りに位置する。傾斜部13bは、第1および第2の平坦部13a,13cを連結しており、これらの平坦部13a,13cからなだらかに連続するように接続されている。傾斜部13bは、たとえば光軸Oaについてのらせん状とすればよい。開口部13dは、第2の平坦部13bの一端から筒12の図中上端へと延びている。3つのカム溝13は、同一形状とされており、それぞれの開口部13dが互いに120度の間隔をあけた均等な配置とされている。カム溝13は、たとえば精密な機械加工により形成されており、表面粗さの小さい平滑な面で構成されている。
なお、本実施形態と異なり、カム溝13を筒12の厚さ方向において貫通するように形成し、その内方にさらに内筒を備える構成としてもよい。
レンズユニット4は、レンズホルダ2とハウジング3とが後述するピントの微調整作業により互いに固定されたものであり、レンズ20とイメージセンサチップ5との距離を選択するのに利用するものである。
レンズホルダ2は、筒21と天板25とを有しており、たとえば合成樹脂製である。筒21には、その内側にレンズ20が取り付けられている。レンズ20は、透明な樹脂製の2つのレンズブロック20a,20bからなり、撮影対象物からの光をイメージセンサチップ5の受光部5aに結像させるためのものである。筒21は、その軸心がレンズ20の光軸Oaと一致する構造となっている。図2に示すように、筒21の下部には、3つの抜け止め突起21aが設けられている。天板25の中央には、絞り23が設けられている。この絞り23を通して、撮影対象物からの光がレンズ20へと入射する。天板25のうち筒21よりも外方に延出する部分は、フランジ22となっている。フランジ22の図中下面には、3つずつの傾斜面24aおよび起立面24bを有するカム面24が形成されている。また、フランジ22には、光軸Oa方向に貫通する3つの孔26が形成されている。各孔26は、そのサイズが後述するハウジング3の複数の凹部33cのうち隣り合うものどうしの間隔よりも大とされている。
ハウジング3は、筒31、フランジ32、およびアーム35を有しており、たとえば合成樹脂製である。図1に示すように、フランジ32の内径は、レンズホルダ2の筒21と嵌合可能な寸法とされている。また、図2に示すように、フランジ32の図中上部には、3つずつの傾斜面33aおよび起立面33bを有するカム面33が形成されている。上記3つずつの傾斜面24aおよび起立面24bと当該3つずつの傾斜面33aおよび起立面33bとは、互いに一致する形状とされている。これにより、レンズホルダ2は、ハウジング3に嵌合するように挿入され、かつ互いのカム面24,33が均一に当接させられることが可能な構成となっている。傾斜面24a,33aは、たとえば、光軸Oaと直交する線分が光軸Oaの回りを一定の角速度で回転しながら、光軸Oa方向に一定の速さで移動するときに描く曲面である、いわゆるらせん面とすればよい。カム面24,33は、たとえば精密な機械加工により形成されており、表面粗さの小さい平滑な面とされている。カム面24,33が形成されたレンズユニット2およびハウジング3を組み合わせた機構は、本発明でいう第1のカム機構に相当する。傾斜面33aには、複数の凹部33cが形成されている。また、フランジ32には、3つの切り欠き32aが形成されている。これらの切り欠き32aは、上述したレンズホルダ2の抜け止め突起21aを通過させることが可能なサイズとされている。レンズホルダ2とハウジング3とは、図1および図3に示すように、後述するピントの微調整作業を経た後に接着剤6により互いに接着されている。接着剤6は、たとえば紫外線硬化樹脂を含んでいる。
筒31は、レンズホルダ2がハウジング3に嵌合された状態においてレンズ20の光軸Oaがその軸心となるように形成されている。筒31の内側には、3つのカム突起34が設けられている。3つのカム突起34は、それぞれ円形断面を有しており、それぞれがベースユニット1のカム溝13に嵌合可能な寸法とされている。また、3つのカム突起34は、互いに120度の角度をなす配置とされている。3つのカム突起34の形成は、たとえば精密な機械加工によりなされている。筒31の内径は、図1に示すように、ベースユニット1の筒12に外嵌する寸法とされている。アーム35は、ハウジング3をレンズホルダ2と一体的に光軸Oa周りに回転させるためのものである。
ハウジング3は、図2に示すように、ベースユニット1に対して図中上方から下方へと接近させると、3つのカム突起34を3つのカム溝13の開口部13dからそれぞれ進入させることが可能な構成となっている。ハウジング3を図中においてさらに下降させるとともにカム溝13の形状に沿わせて光軸Oa周りに回転させることにより、図1に示すようにハウジング3をベースユニット1に装着することが可能となっている。図4に示すように、カム突起34は、1対の円弧面34aと1対の平坦面34bをと有している。1対の円弧面34aは、カム溝13の傾斜部13bの延びる方向と直交する方向において、カム突起34の中心を挟む配置とされている。1対の平坦面34bは、カム溝13の平坦部13a,13bの延びる方向に沿った平坦面であり、上記1対の円弧面34aとそれぞれ連続している。カム溝13が形成された筒12とカム突起34が形成された筒31とを組み合わせた機構は、本発明でいう第2のカム機構に相当する。なお、本実施形態と異なり、ハウジング3がベースユニット1に内嵌する構成としても良い。また、ハウジング3の筒31にカム溝13と同様のカム溝が形成され、ベースユニット1の筒12にカム突起34と同様のカム突起が設けられた構成としても良い。
図2に示すように、筒31の下部には、レバー36がもうけられている。このレバー36は、ハウジング3がベースユニット1に取り付けられた状態で、ベースユニット1に設けられたストッパ14と当接可能となっている。これにより、ハウジング3が光軸Oa廻りに回動可能である範囲は、カム突起24がカム溝13の奥方端に当接する位置から、レバー36がストッパ14に当接する位置までに規制されている。
次に、イメージセンサモジュールA1の製造工程におけるピントの微調整作業について、図5を参照しつつ以下に説明する。
まず、ハウジング3をイメージセンサチップ5に対して不用意に動かないように固定しておく。本実施形態においては、ハウジング3の各カム突起34を各カム溝13の第1の平坦部13a内に停止させておくことにより、光軸Oa方向においてハウジング3のイメージセンサチップ5に対する位置を固定させている。
次いで、レンズホルダ2をハウジング3に挿入するように装着する。この際、レンズホルダ2の各抜け止め突起21aをハウジング3の切り欠き32a内を通過させる。レンズホルダ2の図中上方には、テストパターン(図示略)を配置する。このテストパターンの位置は、各カム突起34が各第1の平坦部13a内にある状態において鮮明に撮影されるべき位置としておく。ベースユニット1の端子(図示略)をモニタ(図示略)の入力端子に接続し、イメージセンサユニットA1の画像が確認できる状態とする。
レンズホルダ2をハウジング3に押し当てつつ光軸Oa周りに回転させる。カム面24,33には互いに対向する傾斜面24a,33aが形成されているために、レンズホルダ2は、上記回転に伴い図中上下方向に最大で寸法S1だけイメージセンサチップ5に対して接近離間動させられる。この接近離間動により、レンズ20が光軸Oa方向においてイメージセンサチップ5に対して接近離間することとなる。なお、図1および図2に示す各抜け止め突起21aがフランジ32の下方に潜り込む位置関係であることにより、レンズホルダ2がハウジング3から不意に抜け出ることを防止できる。この作業を行いつつ上記モニタにより上記テストパターンの像を確認し、この像が鮮明となる位置でレンズホルダ2を保持しておく。この状態で、図1および図3に示すように、レンズホルダ2とハウジング3とを、たとえば接着剤6により接着して固定する。接着剤6は、孔26の図中上方から注入する。上述したように、孔26は、隣り合う凹部33cどうしの間隔よりもそのサイズが大であることにより、各孔26の下端は、少なくとも1つの凹部33cと重なる。これにより、接着剤6を孔26と凹部33cとに一括して注入することができる。この接着剤6が硬化すると、孔26と2以上の凹部33cとを繋ぐようにレンズホルダ2とハウジング3との固定がなされる。
以上より、レンズ20とイメージセンサチップ5とのピントの微調整作業が完了する。このピントの微調整作業の後は、図1に示すように、レンズホルダ2とハウジング3とが一体的に固定されてレンズユニット4が構成される。
次に、イメージセンサモジュールA1の作用について説明する。
まず、上述したピントの微調整作業においては、互いに摺動されるカム面24,33がそれぞれ平滑な面として仕上げられている。そのため、カム面24,33が互いに押し当てられつつ摺動されても、削り粉などのダストが発生しにくい。また、図1に示すように、カム面24,33は、レンズ20、光学的フィルタ7およびイメージセンサチップ5に対して筒21により区画されている。このため、カム面24,33においてダストが発生したとしても、これらのダストがレンズ20や、光学的フィルタ7およびイメージセンサチップ5の受光部5aに付着することを防止可能である。したがって、上記ダストの発生によりイメージセンサモジュールA1の撮像画像の品質が低下することを適切に回避することができる。
次に、上述したピントの微調整作業を終えた後は、図6に示すように、2種類の焦点距離を実現することが可能である。すなわち、アーム35を利用してレンズユニット4を光軸Oa周りに回転させると、各カム突起34は各カム溝13内を嵌合しつつ移動させられる。各カム突起34が各第1の平坦部13a内にあるときには、レンズ20の焦点距離が比較的短い状態となる。一方、各カム突起34が各第2の平坦部13c内にあるときには、レンズ20の焦点距離が比較的長い状態となる。このように、レンズ20の焦点距離について、寸法S2だけ異なる2種類の状態を使用者が任意に選択することができる。これにより、撮影対象物とイメージセンサモジュールA1が搭載された機器との距離に応じて、適切な焦点距離を選択することが可能となり、鮮明な画像を撮影するのに好適である。傾斜部13bは、各平坦部13a,13cと滑らかに連結されているために、上記焦点距離の変更をスムーズに行うことができる。特に、1対の円弧面34aが設けられていることにより、各カム突起34は、平坦部13bと各平坦部13a,13cとの内部を摺動しつつ移動可能である。一方、1対の平坦面34bが設けられていることにより、カム突起34と平坦部13bとは、いわゆる面接触させられ、線接触とはならない。このため、カム突起34は、その上端または下端が局部的に変形を受けることが無く、スムーズな移動に適した構造となっている。さらに、このような焦点距離の選択が可能であるにもかかわらず、そのような機能を実現するための機構として、たとえばねじなどのレンズ光軸方向に延びる機構は用いられていない。したがって、イメージセンサモジュールA1全体としても小型化を図ることが可能である。
また、各第1および第2の平坦部13a,13c内に各カム突起34が存在する状態である限りは、レンズユニット4のベースユニット1に対する角度がずれても、レンズ20のイメージセンサチップ5に対する位置は、ずれることがない。このため、レンズユニット4の回転角度の精度が比較的低くても、正確な焦点距離を得ることができる。これに加えて、レバー36とストッパ14とにより、レンズユニット4が過度に回動させられることを防止可能である。
さらに、図1に示すように、各カム溝13および各カム突起34は、それぞれ平滑な面により構成されているため、摺動によるダストが発生しにくい。そのうえ、各カム溝13および各カム突起34は、レンズ20、光学的フィルタ7およびイメージセンサチップ5に対して筒12および筒21により2重に区画されている。このため、各カム溝13および各カム突起34から発生したダストがレンズ20や光学的フィルタ7およびイメージセンサチップ5に付着しにくくなっている。特に、イメージセンサモジュールA1が搭載された機器が使用される限り、上記焦点距離の選択がされる毎に各カム溝13および各カム突起34が摺動されることとなる。本実施形態によれば、このような摺動により発生したダストにより撮像画像の品質が低下することを防止するのに有利である。
図7は、本発明の他の実施形態を示している。本実施形態のイメージセンサモジュールA2においては、カム溝13に第1、第2、および第3の平坦部13a,13c,13eが設けられている点が、上述した実施形態と異なっている。このような実施形態によれば、3つの焦点距離を任意に選択することが可能である。このように上記平坦部の個数は、選択すべき焦点距離の数に応じて適宜設定すればよい。
また、上記溝に平坦部を形成せずに傾斜部のみを有する構成とすれば、焦点距離を無段階で調整することが可能である。
本発明に係るイメージセンサモジュールは、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係るイメージセンサモジュールの各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
本発明でいう第1のカム機構は、上記実施形態のようにレンズホルダおよびハウジングにそれぞれカム面を設けること以外に、たとえば、上記実施形態におけるハウジングおよびベースユニットに相当する部材に傾斜面が設けられた構成としても良い。この場合、本発明でいう第2のカム機構は、たとえばハウジングにカム溝を形成し、レンズホルダにカム突起を設けることにより構成すればよい。
第1のカム機構を構成する1対のカム面と、第2のカム機構を構成するカム溝およびカム突起については、それぞれ3組ずつ備える構成が、レンズの姿勢が安定させるのに好ましいが、本発明はこれに限定されず、上記1対のカム面、カム溝およびカム突起が1組以上備えられていれば、本発明の意図する効果を発揮可能である。
本発明に係るイメージセンサモジュールの一例を示す断面図である。 本発明に係るイメージセンサモジュールの一例を示す分解斜視図である。 図1のIII−III線に沿う要部断面図である。 図1のIV−IV線に沿う要部断面図である。 本発明に係るイメージセンサモジュールのピント微調整作業を説明するための側面図である。 本発明に係るイメージセンサモジュールの焦点距離の選択を説明するための側面図である。 本発明に係るイメージセンサモジュールの他の例を示す側面図である。 従来のイメージセンサモジュールの一例を示す断面図である。
符号の説明
A1,A2 イメージセンサモジュール
Oa 光軸
1 ベースユニット
2 レンズホルダ
3 ハウジング
4 レンズユニット
5 イメージセンサチップ
6 接着剤
7 光学的フィルタ
10 基板
12 筒
13 溝
13a,13c,13e 平坦部
13b 傾斜部
13d 開口部
14 ストッパ
20 レンズ
20a,20b レンズブロック
21 筒
21a 抜け止め突起
22 フランジ
24 カム面
24a 傾斜面
26 孔
31 筒
32 フランジ
32a 切り欠き
33 カム面
33a 傾斜面
33c 凹部
34 カム突起
34a 円弧面
34b 平坦面
35 アーム
36 レバー

Claims (12)

  1. レンズと、
    上記レンズの光軸上に配置されたイメージセンサチップと、
    上記レンズをその光軸方向において上記イメージセンサチップに対して接近離間させることが可能な第1および第2のカム機構と、を備えていることを特徴とする、イメージセンサモジュール。
  2. 上記イメージセンサチップが搭載されたベースユニットと、
    上記レンズを保持するレンズホルダおよびハウジングからなるレンズユニットと、を備えており、
    上記レンズホルダと上記ハウジングとの間には上記第1のカム機構が介在し、かつ上記ハウジングと上記ベースユニットとの間には上記第2のカム機構が介在する、請求項1に記載のイメージセンサモジュール。
  3. 上記第1のカム機構は、上記レンズホルダおよび上記ハウジングに形成された1対のカム面を有している、請求項2に記載のイメージセンサモジュール。
  4. 上記レンズホルダには、上記光軸を軸心とする筒と、上記筒の半径方向外方に延出し、かつ上記1対のカム面の一方が形成されたフランジとが設けられており、
    上記筒は、上記ハウジングに内嵌しており、かつ、上記ハウジングのうち上記フランジに形成された上記カム面に対向する部分には上記1対のカム面の他方が形成されている、請求項3に記載のイメージセンサモジュール。
  5. 上記レンズホルダの上記筒には、その半径方向外方に延出する1以上の抜け止め突起が設けられており、
    上記ハウジングには、上記レンズホルダの上記筒に外嵌するとともに、上記レンズホルダの上記フランジと対向する部分に上記1対のカム面の他方が形成されているフランジが設けられており、かつ、このフランジには、上記抜け止め突起を上記光軸方向において通過させることが可能な1以上の切り欠きが設けられている、請求項4に記載のイメージセンサモジュール。
  6. 上記ハウジングの上記カム面には、複数の凹部が設けられており、かつ、
    上記レンズホルダの上記フランジには、上記光軸方向に貫通する孔が設けられている、請求項4または5に記載のイメージセンサモジュール。
  7. 上記孔は、その開口寸法が上記複数の凹部のうち隣り合うものどうしの間隔よりも大である、請求項6に記載のイメージセンサモジュール。
  8. 上記ベースユニットおよび上記ハウジングのそれぞれには、上記光軸を軸心とし、かつ互いに嵌合する筒が設けられており、
    これらの筒の一方には、他方の筒と対向する側にカム溝が形成されており、かつ、これらの筒の他方には、上記カム溝と対向する部分に上記カム溝と嵌合するカム突起が形成されており、上記カム溝および上記カム突起により上記第2のカム機構が構成されている、請求項2ないし7のいずれかに記載のイメージセンサモジュール。
  9. 上記ベースユニットに設けられた筒は、上記ハウジングに設けられた筒に内嵌しており、
    上記カム溝は、上記ベースユニットに設けられた筒に形成されており、かつ、この筒の半径方向外方から半径方向内方に向けてこの筒の厚さよりも小さい深さで形成されている、請求項8に記載のイメージセンサモジュール。
  10. 上記カム溝には、上記光軸方向に対して垂直であり、かつ上記光軸方向における位置が互いに異なる複数の平坦部と、これらの平坦部どうしを連結する1以上の傾斜部とが形成されている、請求項8または9に記載のイメージセンサモジュール。
  11. 上記カム突起は、上記傾斜部の延びる方向と直交する方向においてその中心を挟んで配置された1対の円弧面と、上記1対の円弧面のそれぞれに連続し、かつ、上記平坦部と同方向に延びる1対の平坦面とを有する、請求項10に記載のイメージセンサモジュール。
  12. 上記ハウジングの上記筒には、その半径方向外方に突出するレバーが設けられており、かつ、上記ベースユニットには、上記レバーに当接可能なストッパが設けられていることにより、上記ハウジングの上記ベースユニットに対する相対回転可能範囲が規制されている、請求項8ないし11のいずれかに記載のイメージセンサモジュール。
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