JP2010074626A - 受光部傾き調整装置と撮像素子傾き調整装置と光学装置とカメラモジュール及びカーナビゲーション装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光学系の光軸に対して受光部の傾き角度を短時間で、かつ、容易に高精度に調整するとともに環境温度変化や振動、衝撃などの外的要因により受光部の傾きがずれない機構にする。
【解決手段】レンズ群3を保持する鏡筒4と嵌合してレンズ群の光軸方向に移動可能なフォーカス調整カム8の端部に設けた球面座ホルダ9の凹球面18に対して撮像素子ホルダ7に設けた凸球面22を面接触させて滑らせ、撮像素子ホルダ7を受光面中心として球面運動させてレンズ群3の光軸に対する撮像素子6の受光面の傾きを調整してレンズ群3の光軸に対する撮像素子6の受光面の傾きを容易に調整する。
【選択図】 図1
【解決手段】レンズ群3を保持する鏡筒4と嵌合してレンズ群の光軸方向に移動可能なフォーカス調整カム8の端部に設けた球面座ホルダ9の凹球面18に対して撮像素子ホルダ7に設けた凸球面22を面接触させて滑らせ、撮像素子ホルダ7を受光面中心として球面運動させてレンズ群3の光軸に対する撮像素子6の受光面の傾きを調整してレンズ群3の光軸に対する撮像素子6の受光面の傾きを容易に調整する。
【選択図】 図1
Description
この発明は、各種光学系の光軸に対する受光部傾き調整装置と撮像素子傾き調整装置と光学装置とカメラモジュール及びカメラモジュールを使用したカーナビゲーション装置、特に光学系の光軸に対する受光部や撮像素子の傾きを高精度に調整して画像等にボケが発生することの防止に関するものである。
近年、携帯電話や自動車にはカメラモジュールが搭載され、著しく普及されている。
カメラモジュールはレンズ群と、レンズ群を保持する鏡筒と、レンズ群の結像位置に配置された撮像素子を有する。このカメラモジュールに要求される仕様としては、環境温度変化や振動、衝撃といった信頼性もさることながら、撮像素子の高画素化が進み高解像化している。
カメラモジュールはレンズ群と、レンズ群を保持する鏡筒と、レンズ群の結像位置に配置された撮像素子を有する。このカメラモジュールに要求される仕様としては、環境温度変化や振動、衝撃といった信頼性もさることながら、撮像素子の高画素化が進み高解像化している。
また、画像の明るさも求められているため、レンズ群もF2というハイスペックが要求される。レンズ群がF2になると撮像素子の傾き調整が必要となり、レンズ群の光軸に対して撮像素子は傾き角度を±30分以下に調整する必要がある。すなわち、この傾き角度が30分以上になると、撮像した画像にボケが発生してしまい解像度が著しく低下して使用に耐えなくなってしまう。
このレンズ群の光軸に対して撮像素子の傾き角度を高精度に調整するため、特許文献1に示されたカメラモジュールの生産方法は、鏡筒をレンズの光軸が撮像ユニットのホルダに固定した撮像素子の受光面と直交するように位置決めし、この鏡筒の前方にテストパターンを配置して撮像素子でテストパターンを撮像させ、撮像したテストパターンの画像に基づいて撮像素子を有する撮像ユニットの鏡筒に対する位置調整を行い、位置調整終了後に鏡筒の後部と撮像ユニットの前部とを接着により固定している。
また、特許文献2に示されたレンズ調整機構は、レンズ群を保持するレンズユニットと、レンズ群の像側でレンズユニットを支持するレンズ支持部と、レンズ支持部をレンズ群の像側で支持する中空円板状の基台とを有する。このレンズ支持部にはレンズ群の物体側に向けて突出してレンズユニットをスライド自在に支持する突出部を有し、この突出部のレンズユニットと接触する面をレンズ群の像側の所定位置を中心とした球面で形成し、レンズユニットのレンズフレームの下端部には内面にレンズ支持部の突出部の球面と接触する3つの突起を設け、レンズユニットがレンズ支持部上をスライドしたとき、レンズユニットの3つの突起がレンズ支持部の突出部の球面に沿ってスライドしてレンズユニットを球面運動させてレンズユニットの傾きを調整している。
特許第4140491号公報
特開2007−286168号公報
特許文献1に示されたカメラモジュールの生産方法はレンズと撮像素子の傾き調整はスムーズに実施できるが、位置調整終了後に鏡筒の後部と撮像ユニットの前部とを接着剤で固定しているため、接着剤の経時的劣化により収縮や膨張して位置ずれしたりはがれたりする可能性がある。また、カメラモジュールを例えば自動車に搭載した場合は、場合によっては非常に高温になるとともに振動や衝撃が加えられ、撮像素子を固定したホルダの温度変化による熱膨張や振動や衝撃で接着剤がはがれる可能性もあり、万一、接着剤がはがれると画像が表示できなくなるという致命的な問題が発生する。
また、特許文献2に示すように、レンズ支持部の突出部の球面にレンズユニットを3つの突起で点接触させて支持させていると、衝撃や振動に対して弱く、信頼性に欠けるという短所がある。
この発明は、このような問題を解消し、光学系の光軸に対して受光部の傾き角度を短時間で、かつ、容易に高精度に調整するとともに環境温度変化や振動、衝撃などの外的要因により受光部の傾きがずれない機構を有する受光部傾き調整装置と撮像素子傾き調整装置と光学装置とカメラモジュール及びカメラモジュールを使用したカーナビゲーション装置を提供することを目的とするものである。
この発明の受光部傾き調子装置は、光学系と、該光学系を保持する光学系保持部と、該光学系保持部で保持した光学系からの光束を受光する受光部を保持する受光部ホルダと、前記光学系保持部の前記受光部ホルダ側端部に設けられた球面座ホルダとを有し、前記球面座ホルダは、前記受光部ホルダ側の端部に、前記光学系の光軸と同軸上に中心点を有する凹球面を有し、前記受光部ホルダは、前記受光部の保持部の外周部に、前記球面座ホルダの凹球面と同じ半径で、中心点が前記受光部の受光面中心近傍になるように形成されて前記球面座ホルダの凹球面と嵌合する凸球面を有することを特徴とする。
この発明の他の受光部傾き調子装置は、光学系と、該光学系を保持する光学系保持部と、該光学系保持部で保持した光学系からの光束を受光する受光部を保持する受光部ホルダとを有し、前記光学系保持部は、前記受光部ホルダ側の端部に、前記光学系の光軸と同軸上に中心点を有する凹球面を有し、前記受光部ホルダは、前記受光部の保持部の外周部に、前記光学系保持部の凹球面と同じ半径で、中心点が前記受光部の受光面中心近傍になるように形成されて前記光学系保持部の凹球面と嵌合する凸球面を有することを特徴とする。
この発明の撮像素子傾き調整装置は、レンズ群と、該レンズ群を保持する鏡筒と、該鏡筒で保持したレンズ群からの光束を受光する撮像素子を保持する撮像素子ホルダと、前記鏡筒と同軸に形成された円筒状部材からなり、前記鏡筒の前記撮像素子ホルダ側に嵌合して前記レンズ群の光軸方向に移動可能なフォーカス調整カムと、該フォーカス調整カムの前記撮像素子ホルダ側端部に設けられた球面座ホルダとを有し、前記球面座ホルダは、前記撮像素子ホルダ側の端部に、前記光学系の光軸と同軸上に中心点を有する凹球面を有し、前記撮像素子ホルダは、前記撮像素子の保持部の外周部に、前記球面座ホルダの凹球面と同じ半径で、中心点が前記撮像素子の受光面中心近傍になるように形成されて前記球面座ホルダの凹球面と嵌合する凸球面を有することを特徴とする。
前記球面座ホルダは、前記鏡筒に設けた少なくとも1本の位置決めピンと嵌合して摺動するガイド穴を有することを特徴とする。
この発明の他の撮像素子傾き調整装置は、レンズ群と、該レンズ群を保持する鏡筒と、該鏡筒で保持したレンズ群からの光束を受光する撮像素子を保持する撮像素子ホルダと、前記鏡筒と同軸に形成された円筒状部材からなり、前記鏡筒の前記撮像素子ホルダ側に嵌合して前記レンズ群の光軸方向に移動可能なフォーカス調整カムとを有し、前記フォーカス調整カムは、前記撮像素子ホルダ側の端部に、前記光学系の光軸と同軸上に中心点を有する凹球面を有し、前記撮像素子ホルダは、前記撮像素子の保持部の外周部に、前記フォーカス調整カムの凹球面と同じ半径で、中心点が前記撮像素子の受光面中心近傍になるように形成され、前記フォーカス調整カムの凹球面と嵌合する凸球面を有することを特徴とする。
この発明の光学装置は、前記受光部傾き調整装置を有することを特徴とする。
この発明のカメラモジュールは、前記撮像素子傾き調整装置を有することを特徴とする。
この発明のカーナビゲーション装置は、前記カメラモジュールを搭載し、カメラモジュールで撮像した画像を表示することを特徴とする。
この発明は、光学系を保持する光学系保持部の端部やレンズ群を保持する鏡筒と嵌合してレンズ群の光軸方向に移動可能なフォーカス調整カムの端部に設けた球面座ホルダの凹球面に対して受光部ホルダや撮像素子ホルダに設けた凸球面を滑らせながら受光部ホルダや撮像素子ホルダを受光面中心として球面運動させて光学系やレンズ群の光軸に対する受光面の傾きを調整するから、光学系やレンズ群の光軸に対する受光面の傾きを容易に調整することができる。
また、球面座ホルダの凹球面に対して受光部ホルダや撮像素子ホルダに設けた凸球面が面接触しているから、構造が強固になり、温度変化による受光部ホルダや撮像素子ホルダ等の熱膨張や振動や衝撃に対して受光部ホルダや撮像素子ホルダの位置変動が生じなく受光部や撮像素子を光学系やレンズ群の光軸に対して安定して保持することができ、信頼性を向上することができる。
る。
る。
また、鏡筒の撮像素子ホルダ側に嵌合してレンズ群の光軸方向に移動可能なフォーカス調整カムに凹球面を有する球面座ホルダを設けることにより、フォーカス調整とレンズ群の光軸に対する撮像素子の傾き調整を容易に行うことができる。
図1は、この発明のカメラモジュールの構成を示す断面図である。図に示すように、カメラモジュール1は、複数のレンズ2a〜2eを有するレンズ群3と、レンズ群3を保持する鏡筒4と、基板5に設けられた撮像素子6と、撮像素子6を保持する撮像素子ホルダ7と、フォーカス調整カム8及び球面座ホルダ9を有し、レンズ群3を保持した鏡筒4と撮像素子6を保持した撮像素子ホルダ7はフォーカス調整カム8と球面座ホルダ9を介して連結されている。
鏡筒4は内部にレンズ群3を保持するレンズ保持部10を有し、レンズ保持部10の撮像素子6側の外周部には保持するレンズ群3の光軸と平行に形成された円筒状のカム溝11を有する。この鏡筒4の撮像素子6側の面の端部には、図2の斜視図に示すように、例えば2本の位置決めピン12が設けられている。また、カム溝11の溝底には、図3の断面図に示すように、周方向を3等分した位置にそれぞれ凸部13を有する。
フォーカス調整カム8は、図4(a),(b)の斜視図に示すように、外周部にフォーカス調整レバー14を有するフランジ部15が設けられ、鏡筒4のカム溝11に嵌合する円筒部16を有する。円筒部16の先端外周部には、鏡筒4のカム溝11の凸部13と係合する傾斜面を有するカム部17が3個所に形成されている。
球面座ホルダ9は、図5の斜視図に示すように、中央には内周面がフォーカス調整カム8の円筒部16と同軸上に中心を有する凹球面18で形成された貫通穴19が設けられ、外周部の2個所には鏡筒4の位置決めピン12と嵌合するガイド穴20を有し、貫通穴19がフォーカス調整カム8の円筒部16と同軸になるようにフォーカス調整カム8のフランジ部15に取付けられる。
撮像素子ホルダ7は、図6の斜視図に示すように、撮像素子6の保持部の外周部に球面座ホルダ9と係合する円筒部21を有し、この円筒部21の外周面は、球面座ホルダ9の貫通穴19の凹球面18と同じ半径の凸球面22で形成されている。この円筒部21の凸球面22は中心が撮像素子6の受光面中心近傍になるように形成されている。この撮像素子ホルダ7の外周部の2個所には鏡筒4の位置決めピン12を挿入するガイド穴23を有する。このガイド穴23は撮像素子ホルダ7を微小角度だけ回動できるように位置決めピン12に対して隙間を有する。
撮像素子6が設けられた基板5は、図7の分解斜視図と図8の断面図に示すように、コネクタ基板24に接続され、カメラモジュール1と基板5に接続されたコネクタ基板24はフロントケース25とリヤーハウジング26に収納され、コネクタ基板24はリヤーハウジング26内の設けたコネクタ27に接続される。
このカメラモジュール1において、球面座ホルダ9のガイド穴20と撮像素子ホルダ7のガイド穴23には鏡筒4に設けた位置決めピン12が挿入されて、球面座ホルダ9と撮像素子ホルダ7はレンズ群3の光軸と直交する方向で鏡筒4に対して位置決めされて光軸方向に摺動可能になっている。したがってフォーカス調整カム8のフォーカス調整レバー14を回転すると、フォーカス調整カム8の円筒部16の先端に設けたカム部17が鏡筒4のカム溝11に設けた凸部13と摺動してフォーカス調整カム8自体がレンズ群3の光軸方向に移動し、撮像素子ホルダ7で保持した撮像素子6の受光面を光軸方向に移動してフォーカス調整を簡単に行うことができる。
また、撮像素子ホルダ7の球面座ホルダ9と係合する円筒部21の凸球面22からなる外周面は球面座ホルダ9の貫通穴19の内周面である凹球面18に対して摺動自在であり、かつ撮像素子ホルダ7の外周面の凸球面22は中心が撮像素子6の受光面中心近傍になるように形成されているから、球面座ホルダ9に対して撮像素子ホルダ7を摺動させることにより、球面座ホルダ9の凹球面18に沿って撮像素子ホルダ7の凸球面22がすべりながら移動して撮像素子ホルダ7を撮像素子6の受光面中心として球面運動させることができ、撮像素子ホルダ7で保持した撮像素子6の受光面中心を鏡筒4で保持したレンズ群3の光軸と一致させ、かつ撮像素子6の受光面をレンズ群3の光軸と直交させて撮像素子6のレンズ群3の光軸に対する傾きを容易に調整することができる。
このカメラモジュール1を組み立ててフォーカス調整や撮像素子6の光軸に対する傾きを調整する方法を説明する。
まず、レンズ群3を位置決めして固定した鏡筒4を治具に固定する。次に、フォーカス調整カム8の円筒部16の外周面に接着時間が遅い接着剤を塗布し、接着剤を塗布したフォーカス調整カム8の円筒部16を鏡筒4のカム溝11にはめ込んでフォーカス調整カム8を鏡筒4に装着する。この状態で球面座ホルダ9のガイド穴20を鏡筒4に設けた位置決めピン12と嵌合させ、球面座ホルダ9をフォーカス調整カム8の上に載置する。次に撮像素子6を固定した撮像素子ホルダ7のガイド穴22を鏡筒4に設けた位置決めピン12と嵌合させ、撮像素子ホルダ7の凸球面22で形成された円筒部21を球面座ホルダ9の内周面が凹球面18で形成された貫通穴19に嵌め合わせて撮像素子ホルダ7を球面座ホルダ9に取り付け、治具又は鏡筒4の側面に取付けたほぼL字状に形成された板ばね等で撮像素子ホルダ7に固定された基板5の上から所定の押圧力で撮像素子ホルダ7を球面座ホルダ9に固定し、球面座ホルダ7をフォーカス調整カム8に固定する。この球面座ホルダ9と撮像素子ホルダ7を装着するとき、球面座ホルダ9に設けたガイド穴21と撮像素子ホルダ7に設けたガイド穴23に鏡筒4に設けた位置決めピン12を挿入させて位置決めすることにより、レンズ群3の光軸と直交する方向で位置ずれが生じることを防ぐことができる。
この状態で鏡筒4の前方からレンズ群3の光軸と平行な光を入射して撮像素子6で撮像し、撮像素子6の受光面の中心に焦点が結ぶようにフォーカス調整カム8のフォーカス調整レバー14を回転して撮像素子ホルダ7で保持した撮像素子6の受光面を光軸方向に移動してフォーカス調整を行う。このフォーカス調整を行った後、鏡筒4の前方にテストパターンを配置して撮像素子6でテストパターンを撮像し、撮像したテストパターンの画像に基づいて球面座ホルダ9に対して撮像素子ホルダ7を摺動させて撮像素子ホルダ7で保持した撮像素子6の受光面中心を鏡筒4で保持したレンズ群3の光軸と一致させ、かつ撮像素子6の受光面をレンズ群3の光軸と直交させて撮像素子6のレンズ群3の光軸に対する傾きを調整する。この撮像素子6のレンズ群3の光軸に対する傾きを調整するとき、球面座ホルダ9の凹球面18に沿って撮像素子ホルダ7の凸球面22が面接触してすべりながら移動するから、撮像素子6の傾き調整をするときの釣合も良く、撮像素子ホルダ7を安定して回動して撮像素子6のレンズ群3の光軸に対する傾き調整を精度よく行うことができる。
その後、鏡筒4とフォーカス調整カム8の間と、フォーカス調整カム8と球面座ホルダ9の間及び球面座ホルダ9と撮像素子ホルダ7の間の外周部に紫外線硬化型接着剤を塗布して紫外線を照射し硬化させる。
このようにしたフォーカス調整と撮像素子6のレンズ群3の光軸に対する傾きを簡単な構成で確実に調整することができる。また、球面座ホルダ9の凹球面18に沿って撮像素子ホルダ7の凸球面22が面接触しているから、構造が強固になり、温度変化による撮像素子ホルダ7等の熱膨張や振動や衝撃で接着剤が劣化しても球面座ホルダ9と撮像素子ホルダ7の位置変動が生じなく撮像素子6をレンズ群3の光軸に対して安定して保持することができる。
前記説明ではフォーカス調整カム8と撮像素子ホルダ7の間に球面座ホルダ9を設けて撮像素子6のレンズ群3の光軸に対する傾きを調整する場合について示したが、図9(a)の断面図と(b)の部分断面斜視図に示すように、フォーカス調整カム8のフランジ部15側の円筒部16の内面端部に、円筒部16と同軸上に中心を有し、撮像素子ホルダ7の円筒部21の凸球面と同じ半径の凹球面28を設け、フォーカス調整カム8の凹球面28と撮像素子ホルダ7の円筒部21の凸球面を摺動させて撮像素子6のレンズ群3の光軸に対する傾きを調整しても良い。
このようにフォーカス調整カム8の凹球面28と撮像素子ホルダ7の円筒部21の凸球面22を使用して撮像素子6のレンズ群3の光軸に対する傾きを調整することにより、カメラモジュール1の構成をより簡略化することができる。また、部品が少なくなることで信頼性向上を図ることができる。
次に、カメラモジュール1を搭載したカーナビゲーション装置について説明する。
カーナビゲーション装置30は、図10のブロック図に示すように、カメラモジュール1で構成された車載カメラ31と画像処理部32と記憶装置33とGPSアンテナ34とGPS受信器35とシステムコントローラ36と表示装置37及び入力装置38を有する。
車載カメラ31は自車両の周辺、例えば後方を撮像する。画像処理部32は車載カメラ31で撮像した画像信号を処理してシステムコントローラ36に送る。記録装置33には地図描画用データや道路データ等の地図データ等が記憶されている。GPS受信器35はGPSアンテナ34を介して衛星からの電波を受信し、受信した信号を処理してシステムコントローラ36に送る。システムコントローラ36は、CPUとナビゲーション処理や画像解析処理を行うプログラムが格納されたROMと記憶装置33から読み出した地図データや画像処理部32から送られた画像データ等を一時記憶するRAMを有し、GPS受信器35から送られる信号を処理して自車両の位置、速度、時刻などの情報を算出するとともに画像処理部32から送られる画像を解析する。表示装置37は車両の運転席近傍に設けられ、地図情報や道路情報及び車載カメラ31で撮像した自車両の周辺の画像を表示する。入力装置38は運転者の走査により各種機能例えば地図情報の表示や経路探索、周辺画像の表示などの指令をシステムコントローラ36に送る。
このナビゲーション装置30でシステムコントローラ36から表示装置37に例えば地図情報等を表示しているとき、入力装置38からシステムコントローラ36に自車両の周辺画像を表示することが指示されると、システムコントローラ36は画像処理部32から送られる画像信号を解析して車載カメラ31で撮像している画像を表示装置37に表示する。この表示を運転者が確認することにより例えば車両の後方の状況を正確に認識することができる。
前記説明ではカメラモジュール1について説明したが、光ピックアップやレーザ装置等の各種光学系の光軸に対するCCD等の撮像素子や各種センサ等の受光部の傾き調整も同様にして精度良く行うことができる。
1;カメラモジュール、2;レンズ、3;レンズ群、4;鏡筒、5;基板、
6;撮像素子、7;撮像素子ホルダ、8;フォーカス調整カム、9;球面座ホルダ、
10;レンズ保持部、11;カム溝、12;位置決めピン、13;凸部、
14;フォーカス調整レバー、15;フランジ部、16;円筒部、
17;カム部、18;凹球面、19;貫通穴、20;ガイド穴、21;円筒部、
22;凸球面、23;ガイド穴、24;コネクタ基板、25;フロントケース、
26;リヤーハウジング、27;コネクタ、28;凹球面、
30;カーナビゲーション装置、31;車載カメラ、32;画像処理部、
33;記憶装置、34;GPSアンテナ、35;GPS受信器、
36;システムコントローラ、37;表示装置、38;入力装置。
6;撮像素子、7;撮像素子ホルダ、8;フォーカス調整カム、9;球面座ホルダ、
10;レンズ保持部、11;カム溝、12;位置決めピン、13;凸部、
14;フォーカス調整レバー、15;フランジ部、16;円筒部、
17;カム部、18;凹球面、19;貫通穴、20;ガイド穴、21;円筒部、
22;凸球面、23;ガイド穴、24;コネクタ基板、25;フロントケース、
26;リヤーハウジング、27;コネクタ、28;凹球面、
30;カーナビゲーション装置、31;車載カメラ、32;画像処理部、
33;記憶装置、34;GPSアンテナ、35;GPS受信器、
36;システムコントローラ、37;表示装置、38;入力装置。
Claims (8)
- 光学系と、該光学系を保持する光学系保持部と、該光学系保持部で保持した光学系からの光束を受光する受光部を保持する受光部ホルダと、前記光学系保持部の前記受光部ホルダ側端部に設けられた球面座ホルダとを有し、
前記球面座ホルダは、前記受光部ホルダ側の端部に、前記光学系の光軸と同軸上に中心点を有する凹球面を有し、
前記受光部ホルダは、前記受光部の保持部の外周部に、前記球面座ホルダの凹球面と同じ半径で、中心点が前記受光部の受光面中心近傍になるように形成されて前記球面座ホルダの凹球面と嵌合する凸球面を有することを特徴とする受光部傾き調整装置。 - 光学系と、該光学系を保持する光学系保持部と、該光学系保持部で保持した光学系からの光束を受光する受光部を保持する受光部ホルダとを有し、
前記光学系保持部は、前記受光部ホルダ側の端部に、前記光学系の光軸と同軸上に中心点を有する凹球面を有し、
前記受光部ホルダは、前記受光部の保持部の外周部に、前記光学系保持部の凹球面と同じ半径で、中心点が前記受光部の受光面中心近傍になるように形成されて前記光学系保持部の凹球面と嵌合する凸球面を有することを特徴とする受光部傾き調整装置。 - レンズ群と、該レンズ群を保持する鏡筒と、該鏡筒で保持したレンズ群からの光束を受光する撮像素子を保持する撮像素子ホルダと、前記鏡筒と同軸に形成された円筒状部材からなり、前記鏡筒の前記撮像素子ホルダ側に嵌合して前記レンズ群の光軸方向に移動可能なフォーカス調整カムと、該フォーカス調整カムの前記撮像素子ホルダ側端部に設けられた球面座ホルダとを有し、
前記球面座ホルダは、前記撮像素子ホルダ側の端部に、前記光学系の光軸と同軸上に中心点を有する凹球面を有し、
前記撮像素子ホルダは、前記撮像素子の保持部の外周部に、前記球面座ホルダの凹球面と同じ半径で、中心点が前記撮像素子の受光面中心近傍になるように形成されて前記球面座ホルダの凹球面と嵌合する凸球面を有することを特徴とする撮像素子傾き調整装置。 - 前記球面座ホルダは、前記鏡筒に設けた少なくとも1本の位置決めピンと嵌合して摺動するガイド穴を有することを特徴とする撮像素子傾き調整装置。
- レンズ群と、該レンズ群を保持する鏡筒と、該鏡筒で保持したレンズ群からの光束を受光する撮像素子を保持する撮像素子ホルダと、前記鏡筒と同軸に形成された円筒状部材からなり、前記鏡筒の前記撮像素子ホルダ側に嵌合して前記レンズ群の光軸方向に移動可能なフォーカス調整カムとを有し、
前記フォーカス調整カムは、前記撮像素子ホルダ側の端部に、前記光学系の光軸と同軸上に中心点を有する凹球面を有し、
前記撮像素子ホルダは、前記撮像素子の保持部の外周部に、前記フォーカス調整カムの凹球面と同じ半径で、中心点が前記撮像素子の受光面中心近傍になるように形成され、前記フォーカス調整カムの凹球面と嵌合する凸球面を有することを特徴とする撮像素子傾き調整装置。 - 請求項1又は2に記載の受光部傾き調整装置を有することを特徴とする光学装置。
- 請求項3乃至5のいずれかに記載の撮像素子傾き調整装置を有することを特徴とするカメラモジュール。
- 請求項7に記載のカメラモジュールを搭載し、前記カメラモジュールで撮像した画像を表示することを特徴とするカーナビゲーション装置。
Priority Applications (1)
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