JP6853240B2 - 切削工具 - Google Patents

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Description

本開示は、基体上にダイヤモンド層を備える切削工具に関する。
基体の表面にダイヤモンド層が成膜された切削工具が知られている。例えば、特開2002−187793号公報(特許文献1)には、ターゲットで発生したプラスイオンをダイヤモンド層の表面に衝突させる、いわゆる金属ボンバードメント処理によって、ダイヤモンド層の表面を平滑化する方法が開示されている。
一態様の切削工具は、基体と、該基体の上に位置するダイヤモンド層とを備え、すくい面である第1面と、逃げ面である第2面と、前記第1面及び前記第2面の交わる稜線の少なくとも一部に位置する切刃とを有する。前記ダイヤモンド層は、前記第1面の少なくとも一部と、前記第2面の少なくとも一部と、前記切刃の少なくとも一部とに位置しており、10000〜30000倍における観察において、前記切刃に位置するダイヤモンド層は、ダイヤモンド結晶の輪郭が確認できる第1領域を有し、10000〜30000倍における観察において、前記第2面に位置するダイヤモンド層は、前記切刃におけるダイヤモンド結晶の平均粒径よりも径が大きく、径が10μm未満のドーム状の突出部が分布している第2領域をなす。前記切刃におけるダイヤモンド層の最大高さが前記第1面におけるダイヤモンド層の最大高さよりも小さく、かつ前記切刃におけるダイヤモンド層の最大高さが前記第2領域における最大高さよりも大きい。
第1実施形態の切削工具を示す側面図である。 図1の切削工具における第1端Pの側の拡大図である。 図2におけるX−X断面図である。 図3の切削工具をY方向から見たSEM写真である。 図4の切削工具をZ1方向から見たSEM写真である。 図4の切削工具をZ2方向から見たSEM写真である。 図4の切削工具をZ3方向から見たSEM写真である。 図7における領域Wを拡大したSEM写真である。 第2実施形態の切削工具を示す斜視図である。 図9の切削工具における切削インサートの斜視図である。 図10におけるU−U断面図である。 図1の切削工具におけるダイヤモンド層の成膜工程を説明するための模式図である。
今般、切削工具に対しては、切削開始初期におけるびびり振動の抑制と、良好な切屑排出性と、仕上げ面の更なる平滑性とが求められている。
図1は、第1実施形態の切削工具1の側面図である。本実施形態においては、切削工具の一例としてソリッドタイプのエンドミルを例示している。切削工具としては、エンドミル以外にも、例えばドリル及びリーマなどが挙げられる。
図1に示す切削工具1は、回転軸Oを有し、第1端Pから第2端Qにかけて延びた棒形状である。切削工具1は、第1端Pの側に位置する切刃部2と、第2端Qの側に位置するシャンク部3とを備える。また、図1及び図2に示すように、切刃部2は、第1端Pの側に位置する第2刃4(底刃)と、第2刃4における外周端から第2端Qに向かって延びた第1刃5(外周刃)と、少なくとも一部が第1刃5に沿って位置する第1溝6と、第2刃2及び第1溝6の間に位置するギャッシュ7とを備えている。なお、図2は、切削工具1の第1端Pの側(図1における左側)の一部を拡大した図である。また、本例における第1端Pは、切削工具1における切刃部2の側の端部に位置し、第2端Qは、切削工具1におけるシャンク部3の側の端部に位置する。
図1に示すように、本実施形態の切削工具1は、第1溝6と、外周面と、第1溝6及び外周面の交わる稜線とを有している。このとき、第1溝6が、稜線に沿って位置する第1面8(外周すくい面)を有しており、外周面が、稜線に沿って位置する第2面9(外周逃げ面)を有している。そのため、第1刃5は、図3に示すように、第1面8及び第2面9の交わる稜線の少なくとも一部に位置していると言い換えることができる。またこのとき、第1面8がすくい面領域を有するとともに、第2面9が逃げ面領域を有すると見做すことができる。また、第1溝6は、第1刃5で生じた切屑が流れる空間として用いることが可能である。
また、切削工具1は、図3に示すように、基体10と、基体10の上に位置するダイヤモンド層11とを備えている。なお、図3には、ダイヤモンド層11が基体10に接している例が示されているが、基体10及びダイヤモンド層11の間に、ダイヤモンド層11以外の別の層が存在していてもよい。
本実施形態においては、ダイヤモンド層11が、第1面8の少なくとも一部、第2面9の少なくとも一部、及び第1刃5の少なくとも一部に位置している。ダイヤモンド層11が上記の領域に位置していることによって、第1面8、第2面9及び第1刃5の耐久性をそれぞれ高めることができる。特に、ダイヤモンド層11が、第1面8、第2面9及び第1刃5の全体に位置している場合には、第1面8、第2面9及び第1刃5の耐久性を一層高めることができる。
本実施形態の切削工具1においては、第1刃5におけるダイヤモンド層11が位置する部分での最大高さRy(以下、識別のためRyeと記載する。)が、第1面8におけるダイヤモンド層11が位置する部分での最大高さRy(以下、識別のため、Ryrと記載する。)よりも小さい。
また、第1刃5におけるダイヤモンド層11が位置する部分での最大高さRyeが、第2面9におけるダイヤモンド層11が位置する部分での最大高さRy(以下、識別のためRyfと記載する。)よりも大きい。すなわち、Ryf<Rye<Ryrの関係が成り立っている。
Ryf<Ryeであることから、第2面9におけるダイヤモンド層11の表面が第1刃5におけるダイヤモンド層11の表面よりも平滑となっている。そのため、被削材の仕上げ面粗度を良好なものにできる。また、Rye<Ryrであることから、第1面8におけるダイヤモンド層11の表面が第1刃5におけるダイヤモンド層11の表面よりも粗くなっている。そのため、第1面8に切屑が接触した際に、第1面8において切屑が変形又は変質し易くなる。これにより、切屑の延び過ぎにくくなり、切屑の排出性が高められる。
また、第1刃5が第1面8よりも平滑であることから、被削材に第1刃5が過度に食い込み過ぎにくくなり、また、第1刃5が第2面9よりも粗いことから、切削開始時に第1刃5が被削材にべた当たりしにくく、切削抵抗が小さくなる。これにより、第1刃5においてびびり振動が発生しにくくなる。
本実施形態の切削工具1においては、Ryf<Rye<Ryrの関係が成り立っており、この様な場合におけるダイヤモンド層11の表面状態について、図4〜図7に走査型電子顕微鏡(SEM)写真で示す。図4は、第1刃5におけるSEM写真であり、図5〜図7は、図4におけるZ1〜Z3の矢印方向に見たSEM写真である。例えば、図7に示すように、第2面9は、第1面8よりも平滑である。
次に、第1刃5における算術平均粗さをRae、第1面8における算術平均粗さをRar、第2面9における算術平均粗さをRafとした場合において、切削工具1が下記の条件を満たすときには、切削開始時においてびびり振動が発生しにくくなり、切屑の排出性がさらに高められ、かつ仕上げ面の面粗度がより良好で平滑なものになる。
具体的には、Ryeが0.3〜0.7μm、Raeが0.06〜0.1μm、Ryrが0.8〜1.4μm、Rarが0.1〜0.25μm、Ryfが0.1〜0.5μm、かつRafが0.04〜0.08μmである場合には、上記のように優れた切削工具1を得ることができる。なお、最大高さRye、Ryr及びRyf、並びに、算術平均粗さRae、Rar及びRafは、例えば、JIS B0601 '2001に基づく最大高さRy及び算術平均粗さRaの測定方法に基づいて算出すればよい。
ラマン分光分析によって測定されるダイヤモンド結晶12に由来するSP3ピーク及びグラファイト相に由来するSP2ピークから求められる比(SP3/SP2)をSP3比とする。このとき、第1刃5におけるSP3比が、第1面8及び第2面9におけるSP3比よりも大きい場合には、第1刃5においては、ダイヤモンド結晶12の比率が高い。そのため、ダイヤモンド層11の硬度が高められ、耐摩耗性に優れた切削工具1となる。
また、第1面8及び第2面9においては、ダイヤモンド結晶12の比率が低く、硬度の低いグラファイト相の比率が高い。そのため、切削加工時に被削材の形状に合わせて表面状態をなじませることができ、切屑排出性が向上するとともに、仕上げ面粗度を平滑にできる。
なお、SP3比は、ダイヤモンド層11の表面にて測定することもできるが、ダイヤモンド層11の断面にて測定することもできる。第1刃5におけるSP3比と、第1面8及び第2面9におけるSP3比とを比較する際には、いずれかに統一すればよい。また、ダイヤモンド層11の断面においてSP3比を測定した場合に、基体10及びダイヤモンド層11の界面からダイヤモンド層11側に1μmまでの厚みの範囲内である界面位置のSP3比が、ダイヤモンド層11の厚みの中間位置におけるSP3比よりも高いときには、基体10及びダイヤモンド層11の密着性が高められるとともに、ダイヤモンド層11の耐欠損性が高められる。
さらに、10000〜30000倍で第1刃5を観察した場合に、例えば図8に示すように、ダイヤモンド結晶12の輪郭が確認できるときには、自形性が強いダイヤモンド結晶12の突出部がならされているため、第1刃5においてダイヤモンド層11が被削材に過剰に食いつきにくくなる。これは、ダイヤモンド結晶12の輪郭が確認できる場合においては、ダイヤモンド層11の表面から突出する、自形性が強いダイヤモンド結晶12の突出部がならされて、ダイヤモンド結晶12の自形による筋が見えない状態となっているためである。
なお、本実施形態において、自形とは、ダイヤモンド本来の結晶構造であることを意味し、自形性とは、ダイヤモンド本来の結晶構造にどの程度近い構造であるかを示す指標である。
ダイヤモンドの結晶としては、例えば、大きさがマイクロオーダーのダイヤモンド結晶(マイクロクリスタル)及び大きさがナノオーダーのダイヤモンド結晶(ナノクリスタル)が挙げられる。特に、ダイヤモンドの結晶がマイクロオーダーである場合には、ダイヤモンド層11の硬度をさらに高めることが可能である。
第1刃5の形成にあたり研磨加工を行った場合において、研磨カスが多く残っていると、多くの研磨カスがダイヤモンド結晶12間の粒界に詰まって、ダイヤモンド結晶12の輪郭となる粒界が見えない、すなわちダイヤモンド結晶12が確認できない。これに対し、例えば図8に示す例においては、第1刃5においてダイヤモンド結晶12の輪郭が確認できることから、研磨カスが無い若しくは少ない状態となっている。このように研磨カスが無い若しくは少ない状態である場合には、研磨カスによって切削時の加工面に傷をつけにくくなる。なお、図8は、図7の第1刃5の要部を25000倍に拡大したSEM写真であって、ダイヤモンド結晶12が確認された例を示している。第1刃5を25000倍に拡大したSEM写真においてダイヤモンド結晶12の輪郭となる粒界が確認できない場合には、30000倍に拡大したSEM写真を観察すればよい。
また、第1刃5における観察倍率と同じ倍率で第1面8を観察した場合において、ダイヤモンド結晶12が確認できないときには、第1面8で切屑を変質又は変形させ易いため、切屑の巻きつきを抑制することができる。
図8に示すように第1刃5を拡大した場合における、ダイヤモンド結晶12の平均粒径は特定の値に限定されるものではないが、例えば0.5μm〜3μmに設定できる。ダイヤモンド結晶12の平均粒径が上記の範囲内である場合には、第1刃5においてダイヤモンド層11が被削材に過剰に食いつきにくくなる。
ダイヤモンド結晶12の平均粒径は、輪郭によって囲まれたダイヤモンド結晶12の個々の面積を求め、この面積の平均値を円に換算した際の円の直径として評価できる。なお、測定に際しては、写真で確認されるダイヤモンド結晶12について測定するが、一部が写真からはみ出して存在するダイヤモンド結晶12は測定対象から除くものとする。
第1刃5が位置する稜線は、巨視的には線形状であるが、厳密に線形状である必要はない。第1面8及び第2面9が交わる稜線は、微視的には曲面形状であってもよい。稜線が曲面形状である場合には、第1刃5に「欠け」が生じにくくなり、第1刃5の耐久性が高められる。なお、微視的には曲面形状である第1刃5は、例えば、稜線に面取り加工或いはホーニング加工を行うことで作製すればよい。
図4には、第1刃5が曲面形状である場合の一例が示されている。図4に示す第1刃5は、稜線に直交する断面において凸曲面形状になっている。また、図4に示す第1刃5は、図5〜図7にも示すように、稜線に交わる方向に延びた複数の第2溝13を有している。
なお、図4において第1刃5が曲面形状であることが容易に視認できることから明らかであるように、第1刃5が凸曲面形状であるか否かは、必ずしも断面において評価しなくてもよい。また、稜線に直交する方向での第1刃5の形状は、例えば、触針を用いた接触式表面粗さ測定機、あるいは、レーザを用いた非接触式表面粗さ測定機を利用することによって評価してもよい。
上記の第2溝13を第1刃5が有している場合には、切削開始時における被削材への第1刃5の接触面積を小さくすることができる。そのため、切削抵抗が抑えられて、第1刃5においてびびり振動が発生しにくくなる。
また、第1刃5が上記の第2溝13を有している場合には、切屑が流れる方向を複数の第2溝13の延びる方向に誘導し易くなる。すなわち、切屑が流れる方向がコントロールされ易くなる。そのため、切屑が詰まりにくくなり、切屑の排出性が高められる。
特に、複数の第2溝13が稜線に直交している場合には、切屑の排出性が一層高められる。ただし、上記の直交とは、複数の第2溝13が延びる方向と稜線が延びる方向とが厳密な意味で90°を成していなくてもよいことを意図している。複数の第2溝13が延びる方向と稜線が延びる方向とが交差する角度が、概ね80°〜100°の範囲に収まっている場合に、複数の第2溝13が稜線に直交していると見做す。
例えば、図5及び図6に示す一例においては、第1刃5が位置する稜線が左右の方向に延びている一方で、複数の第2溝13はそれぞれ上下の方向に延びていることから、複数の第2溝13が稜線に直交している。
第1面8を正面視した場合において、稜線に沿った方向での第2溝13の幅W1よりも稜線に直交する方向での第2溝13の長さL1が大きい場合には、第2溝13によって切屑が流れる方向をよりコントロ−ルし易くなる。そのため、切屑の排出性が一層高められる。
また、第2面9を正面視した場合における稜線に直交する方向での第2溝13の長さL2よりも、第1面8を正面視した場合における稜線に直交する方向での第2溝13の長さL1が大きい場合には、切屑の排出性が一層高められるとともに、仕上げ面の面粗度がより良好なものになる。これは、第1面8を正面視した場合における第2溝13の長さL1が相対的に長いことから、切屑が流れる方向をよりコントロ−ルし易くなるとともに、第2面9を正面視した場合における第2溝13の長さL2が相対的に短いことから、第2溝13が仕上げ面に接触しにくくなるからである。
なお、上記では、第1面8及び第2面9の交わる稜線に位置する第1刃5の構成について記載したが、第2刃4が、第1刃5と同様の構成であってもよい。すなわち、すくい面領域を有する第3面及び逃げ面領域を有する第4面の交わる稜線の少なくとも一部に第2刃4が位置している場合に、ダイヤモンド層11が、第3面の少なくとも一部、第4面の少なくとも一部、及び第2刃4の少なくとも一部に位置しており、第2刃4におけるダイヤモンド層11が位置する部分での最大高さRyが第3面におけるダイヤモンド層11が位置する部分での最大高さRyよりも小さく、かつ、第2刃4におけるダイヤモンド層11が位置する部分での最大高さRyが第4面におけるダイヤモンド層11が位置する部分での最大高さRyよりも大きくてもよい。
第3面、第4面及び第2刃4が、上記の構成である場合には、切削開始時においてびびり振動がさらに発生しにくくなり、切屑の排出性がさらに高められ、かつ仕上げ面の面粗度がより良好で平滑なものになる。
基体10の材質としては、例えば、超硬合金、サーメット、窒化ケイ素、酸化アルミニウム及び立方晶窒化ホウ素などの硬質材料を用いることができる。特に、基体10の材質が超硬合金である場合には、切削工具1が耐欠損性に優れたものになる。
また、基体10及びダイヤモンド層11の界面における界面粗さが0.12〜0.8μmである場合には、基体10及びダイヤモンド層11の密着性が高い。界面粗さは、基体10及びダイヤモンド層11の界面を含む断面におけるSEM写真を観察して、この写真における基体10及びダイヤモンド層11の界面をなぞって界面を特定し、特定された界面におけるJIS B0601 '2001に基づく算術平均粗さRaを算出し、これを界面粗さとして評価すればよい。
なお、切削工具1における第2面9を含む外周面は、ブラシ加工及びブラスト加工などの研磨加工によって平滑にしてもよい。
切削工具1において、第1端Pの側に位置する、具体的には、切削工具1の第1端Pから回転軸Oに沿った方向で5mmまでの範囲に位置する第1刃5におけるダイヤモンド層11の厚みが、切削工具1の第1端Pから第2端Q側に10mmの位置におけるダイヤモンド層11の厚みよりも厚い場合には、第1刃5においてダイヤモンド層11が摩滅しにくくなり、また、第1面8におけるダイヤモンド層11の表面の平滑性が保たれ易くなる。ここで、第1端Pから回転軸Oに沿った方向で5mmまでの範囲に位置する第1刃5におけるダイヤモンド層11の膜厚tと、切削工具1の第1端Pから第2端Q側に10mmの位置におけるダイヤモンド層11の膜厚tとの比(t/t)の望ましい範囲は0.5〜0.9であり、特に望ましい範囲は、0.6〜0.8である。膜厚tの望ましい範囲は、5〜12μmである。
また、第1面8におけるダイヤモンド層11の厚みが、第1刃5におけるダイヤモンド層11の厚みよりも薄い場合には、切削開始時において過剰に切削抵抗が加わりにくくなる。
第1刃5におけるダイヤモンド層11の膜厚tと第1面8におけるダイヤモンド層11の膜厚tとの比(t/t)が0.6〜0.9である場合には、第1刃5においてダイヤモンド層11が摩滅しにくくなるとともに、第1面8におけるダイヤモンド層11の平滑性を保つことができる。
第1刃5におけるダイヤモンド層11の厚みは、図3に示す断面図において第1面8及び第2面9の二等分線に沿った方向でのダイヤモンド層11の厚みを指す。第1面8におけるダイヤモンド層11の厚みは、第1面8における第1溝6の最深部に最も近い部分でのダイヤモンド層11の厚みを指す。
第1溝6内の最深部とは、回転軸Oから最も短い距離にある位置を指す。なお、回転軸Oを中心として、上記の最も短い距離にある位置を通る円、すなわち、図3に示すような断面図において、切削工具1内に描ける最大の内接円cの直径dが芯厚である。
次に、第2実施形態の切削工具101について説明する。なお、以下では、第2実施形態の切削工具101における第1実施形態の切削工具1との相違点について主に説明し、第1実施形態の切削工具1と同様の構成を有している点については説明を省略する。
図9に示すように本実施形態においては、切削工具の一例として、スローアウェイ式のエンドミルを例示している。本実施形態の切削工具101(エンドミル)は、回転軸Oを有し、第1端Pから第2端Qにかけて延びた棒形状のホルダ32と、ホルダにおける第1端Pの側の所定の場所に位置する切削インサート(以下、インサートという)34とを有している。図9に示す一例は、インサートとして、内刃用の第1インサート34a及び外刃用の第2インサート34bを有している。第2インサート34bは第1インサート34aよりも回転軸から離れた場所に位置している。
第1インサート34a及び第2インサート34bは、互いに異なる形状であってもよく、また、同じ形状であってもよい。図9に示す一例では、第1インサート34a及び第2インサート34bが同じ形状である。そのため、以下において、第1インサート34a及び第2インサート34bの区別をせずに、1つのインサート34として説明する。
インサート34は、図10に示すように、すくい面領域を有する第1面108(図10における上面)と、逃げ面領域を有する第2面109(図10における側面)と、第1面108及び第2面109の交わる稜線の少なくとも一部に位置する切刃105を有している。また、インサート34は、第1面108の中央において開口する貫通孔36を有している。貫通孔36は、例えば、インサート34をホルダ32に固定するためのネジを差し込む際に利用される。
インサート34は、図10のU−U断面図である図11に示すように、基体110と、基体110の上に位置するダイヤモンド層111とを有している。このとき、ダイヤモンド層111が、第1面108の少なくとも一部、第2面109の少なくとも一部、及び切刃105の少なくとも一部に位置している。
また、本実施形態のインサート34においては、切刃105におけるダイヤモンド層111が位置する部分での最大高さRyeが、第1面108におけるダイヤモンド層111が位置する部分での最大高さRyrよりも小さい。
また、切刃105におけるダイヤモンド層111が位置する部分での最大高さRyeが、第2面109におけるダイヤモンド層111が位置する部分での最大高さRyfよりも大きい。すなわち、第1実施形態における切削工具1と同様に、Ryf<Rye<Ryrの関係が成り立っている。
そのため、切削開始時に切刃105が被削材にべた当たりしにくく、切削抵抗が小さくなり、切刃105においてびびり振動が発生しにくくなる。また、第1面108に切屑が接触した際に、第1面108において切屑が変形又は変質し易くなり、切屑が延び過ぎにくくなり、切屑の排出性が高められる。さらに、被削材の仕上げ面粗度を良好なものにできる。
(製造方法)
上述した切削工具1の製造方法について説明する。なお、下記の製造方法は、切削工具1の製造方法の一例である。したがって、切削工具1は下記の製造方法によって製造されたものには限定されない。
まず、超硬合金、サーメット、窒化ケイ素、酸化アルミニウム及び立方晶窒化ホウ素などの硬質材料からなる第1部材の表面にセンタレス加工を施した後、この第1部材に刃付け加工をして、円柱状の第2部材を作製する。所望によって、第2部材における逃げ面領域となる部分に研磨加工を施してもよい。次に、第2部材に対して、酸処理、アルカリ処理の順にエッチング処理することにより、ダイヤモンド層11を成膜する前の基体10が得られる。
アルカリ処理を行う際には、超音波洗浄容器内にアルカリ性の水溶液と、ダイヤモンド砥粒とを含むアルカリ溶液を入れ、超音波をかけることよって、基体10の表面に露出した硬質材料の主結晶相に凹凸をつけることができる。エッチングした基体10は水などで洗浄し、乾燥する。このとき、超音波洗浄中にかける超音波のパワー、ダイヤモンド砥粒の粒径の調製、アルカリ処理の時間などによって、ダイヤモンド層11におけるSP3比の状態を調整することができる。
次に、基体10の表面に、ダイヤモンド層11を成膜する。ダイヤモンド層11の成膜方法として、熱フィラメント方式のCVD法が好適に適応可能である。成膜方法の一例について図12を用いて説明する。図12に示す成膜装置50はチャンバ51を有し、チャンバ51内には試料(エッチングした基体10)をセットする試料台53が設けられている。本実施形態によれば、棒形状の基体10は、切刃部2が上、シャンク部3が下となる向きで立てた状態で試料台53にセットされる。図12では切刃部2を構成する第1刃5や第1溝6を略して記載している。
そして、基体10の周囲にはフィラメント等のヒータ54が配置される。ヒータ54はチャンバ51の外に配置された電源55に接続される。複数のヒータ54の配置位置の調整、及び各ヒータ54に供給する電流値の調整によって、試料台53にセットされた基体10の温度を850℃〜930℃に調整することが可能である。なお、ヒータ54は支持体58にて支持されている。
チャンバ51は、ガス供給口56及びガス排気口57を有している。真空にしたチャンバ51内に、ガス供給口56から水素ガス及びメタンガスを供給して、これらのガスを基体10に吹き付けることにより、ダイヤモンド層11を成膜することができる。
ダイヤモンド層11の具体的な成膜条件について説明する。本実施形態では、成膜する際に流す混合ガスの混合比を調製する。具体的には、ダイヤモンド層11を成膜する際のメタンの混合比(体積%)を、初期で高く、その後で低くなるように調整する。これによって、ダイヤモンド層11におけるSP3比を調製することが可能である。
そして、ダイヤモンド層11の成膜後に、成膜装置50を用いて、バイアス電圧が200〜600V、より好適には250〜450V、ガス圧が2.5〜4.5Pa、処理時間が15〜45分の条件でガスボンバードメント処理をする。これによって、第1面8、第2面9及び第1刃5におけるダイヤモンド層11の最大高さを所定の範囲内に制御することができる。
平均粒径0.5μmの炭化タングステン(WC)粉末に対して、金属コバルト(Co)粉末を10質量%、炭化チタン(TiC)粉末を0.2質量%、炭化クロム(Cr)粉末を0.8質量%の割合で添加、混合し、円柱形状に成型して焼成した。そして、センタレス加工と刃付け加工を経てエンドミルの形状の第1部材を形成した後、この第1部材に酸処理及びアルカリ処理を施した。その後、蒸留水にて基体の前駆体である第2部材の表面を洗浄して基体(直径6mm、刃長10mm、芯厚3mm、2枚刃)を作製した。アルカリ処理の際には、超音波洗浄機の容器内に、平均粒径5μmのダイヤモンド砥粒を入れたアルカリ性水溶液を準備し、第2部材を浸漬し、表1に示すパワーと時間で超音波洗浄をする条件で処理した。基体の界面粗さは、センタレス加工条件、酸素処理条件を変えることによって調整した。
次に、基体を図12に示す成膜装置にセットして、熱フィラメントCVD法により、基体の表面にダイヤモンド層を成膜した。成膜装置は、直径25cmφ、高さ20cmの反応チャンバ内に、太さ0.4mmφのタングステンフィラメントが基体の長手方向に2本、かつ基体を挟むように側面に2本で、合計4本を配置した。なお、基体は、切刃部が上、シャンク部が下となるように立てた状態でセットした。
次に、920℃に加熱して、真空中、初期5分の成膜温度を920℃、後期の成膜温度を900℃の条件で基体にダイヤモンド層を成膜した。そして、ダイヤモンド層の成膜後に、切削部にあたる長手方向の長さの中間の位置を測定点とし、後述するガスボンバード処理を施す前の、第1刃、第1面及び第2面の最大高さを測定した。
そして、ダイヤモンド層の成膜後に、成膜装置内で表1に示す条件でガスボンバードメント処理を施すことにより、ソリッドタイプのエンドミルを得た。
得られたエンドミルに対して、切削部における長手方向の長さの中間の位置を測定点とし、第1刃、第1面及び第2面の最大高さRye、Ryr、Ryf、算術平均粗さRae、Rar、Rafを測定した。また、この位置での第1刃、第1面及び第2面において、ダイヤモンド層との基体との界面位置と中間位置におけるラマン散乱分光で測定し、SP3比(S1e、S1r、S1f、S2e、S2r、S2f)を見積もった。
また、第1刃、第1面及び第2面の表面をSEM観察し、ダイヤモンド結晶の輪郭が確認できるかどうかを確認した。そして、ダイヤモンド結晶の輪郭が確認できる場合には、ダイヤモンド結晶の平均粒径を測定した。平均粒径の測定に際しては、ダイヤモンド結晶が10個以上確認できる視野にて測定したところ、0.8μmであった。さらに、エンドミルの第1端から回転軸に沿った方向で2mm後方の位置及びこの第1端から10mm後方の位置におけるダイヤモンド層の断面をSEM観察して、ダイヤモンド層の厚みを測定した。結果は表1、2に示した。
さらに、得られたエンドミルを用いて以下の切削条件にて切削試験を行い、切削性能を評価した。結果は表2に記載した。
切削方法:穴あけ(通り穴)
被削材 :CFRP
切削速度(送り):100mm/分
送り :0.075mm/刃
切り込み:深さ8mm、加工径φ6mm
切削状態:湿式(切削油使用)
評価方法:加工初期におけるびびり振動の有無を確認した。びびり振動がなかったものは○、かすかに発生したものは△、△で示したものよりもびびり振動が大きかったものは▲とした。また、加工時の切屑の絡みつき易さを切屑の排出性として評価した。さらに、切削長20m加工後の被削材の仕上げ面粗度を測定した。また、加工不能になるまでの加工長を評価した。結果は、表3に示した。
Figure 0006853240
Figure 0006853240
Figure 0006853240
表1−3より、RyeがRyrよりも小さく、かつRyeがRyfよりも大きい試料No.1〜8では、加工初期のびびり振動が発生しないかまたは小さく、切屑排出性がよく、仕上げ面粗度が小さくて平滑であり、切削長も長くなった。
1、101 切削工具
2 切刃部
3 シャンク部
4 第2刃
5 第1刃
6 第1溝
7 ギャッシュ
8、108 第1面
9、109 第2面
10、110 基体
11、111 ダイヤモンド層
12 ダイヤモンド結晶
13 第2溝

Claims (8)

  1. 基体と、該基体の上に位置するダイヤモンド層とを備え、
    すくい面である第1面と、逃げ面である第2面と、前記第1面及び前記第2面の交わる稜線の少なくとも一部に位置する切刃とを有する切削工具であって、
    前記ダイヤモンド層は、前記第1面の少なくとも一部と、前記第2面の少なくとも一部と、前記切刃の少なくとも一部とに位置しており、
    10000〜30000倍における観察において、前記切刃に位置するダイヤモンド層は、ダイヤモンド結晶の輪郭が確認できる第1領域を有し、
    10000〜30000倍における観察において、前記第2面に位置するダイヤモンド層は、前記切刃におけるダイヤモンド結晶の平均粒径よりも径が大きく、径が10μm未満のドーム状の突出部が分布している第2領域をなし、
    前記切刃におけるダイヤモンド層の最大高さが前記第1面におけるダイヤモンド層の最大高さよりも小さく、かつ前記切刃におけるダイヤモンド層の最大高さが前記第2領域における最大高さよりも大きい、切削工具。
  2. 前記切刃におけるダイヤモンド層の最大高さが0.3〜0.7μm、かつ算術平均粗さが0.06〜0.1μmであり、
    前記第1面におけるダイヤモンド層の最大高さが0.8〜1.4μm、かつ算術平均粗さが0.1〜0.25μmであり、
    前記第2領域におけるダイヤモンド層の最大高さが0.1〜0.5μm、かつ算術平均粗さが0.04〜0.08μmである請求項1に記載の切削工具。
  3. 前記切刃は、前記稜線に直交する断面において凸曲面形状であり、前記稜線に交わる方向に複数の溝を有している請求項1または2に記載の切削工具。
  4. 前記複数の溝は、前記稜線に直交している請求項に記載の切削工具。
  5. 前記第1面を正面視した場合において、
    前記稜線に沿った方向での前記溝の幅よりも前記稜線に直交する方向での前記溝の長さが大きい請求項又はに記載の切削工具。
  6. 前記第2面を正面視した場合における前記稜線に直交する方向での前記溝の長さよりも、前記第1面を正面視した場合における前記稜線に直交する方向での前記溝の長さが大きい請求項乃至のいずれかに記載の切削工具。
  7. 前記第1面における前記ダイヤモンド層の厚みが、前記切刃における前記ダイヤモンド層の厚みよりも薄い請求項1乃至のいずれかに記載の切削工具。
  8. 前記第1面における前記ダイヤモンド層の厚みが、前記第2面における前記ダイヤモンド層の厚みよりも薄い請求項1乃至のいずれかに記載の切削工具。
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