JP6852701B2 - 正極活物質およびフッ化物イオン電池 - Google Patents

正極活物質およびフッ化物イオン電池 Download PDF

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Description

本開示は、フッ化物イオン電池に使用可能な新規の正極活物質に関する。
高電圧かつ高エネルギー密度な電池として、例えばLiイオン電池が知られている。Liイオン電池は、Liイオンをキャリアとして用いるカチオンベースの電池である。一方、アニオンベースの電池として、フッ化物イオンをキャリアとして用いるフッ化物イオン電池が知られている。
例えば、非特許文献1には、フッ化物イオン電池の正極活物質として、CuF、BiF、SnF、KBiFが例示されている。また、特許文献1には、フッ化物イオン電池の充電状態のカソードとして、多くのフッ化物塩(例えば、CuF、CuF、PbF、PbF)が例示されている。なお、非特許文献2には、強磁性のフッ化物塩としてPbCuFが開示されている。また、非特許文献3には、PbF2-CuF2 systemの相図が記載されている。
特開2008−537312号公報
M. Anji Reddy et al., "Batteries based on fluoride shuttle", J. Mater. Chem., 2011, 21. 17059-17062 Jean-Michel Dance, "The Ferromagnetic Fluoride, Pb2CuF6", Mat. Res. Bull., Vol. 20, pp. 431-435 1985 I I Buchinskaya et al., "Lead difluoride and related systems", Russian Chemical Revies, 73(4) 371-400 (2004)
フッ化物イオン電池の性能向上のため、新規な正極活物質が求められている。本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、フッ化物イオン電池に使用可能な新規の正極活物質を提供することを主目的とする。
上記課題を達成するために、本開示においては、フッ化物イオン電池に用いられる正極活物質であって、Pb2−xCu1+x(0≦x<2)で表される組成を有する正極活物質を提供する。
本開示によれば、所定の組成を有する化合物が、フッ化物イオン電池の正極活物質として使用可能であることを見出した。
上記開示においては、上記xが、x≦1.75を満たすことが好ましい。
上記開示においては、上記xが、0.5≦x≦1.5を満たすことが好ましい。
また、本開示においては、フッ化物イオン電池に用いられる正極活物質であって、Pb元素、Cu元素およびF元素を含有し、CuKα線を用いたX線回折測定において、2θ=22.6°±0.5°、27.8°±0.5°、38.5°±0.5°、44.8°±0.5°の位置にピークを有する正極活物質を提供する。
本開示によれば、所定の結晶構造を有する化合物が、フッ化物イオン電池の正極活物質として使用可能であることを見出した。
また、本開示においては、正極活物質層と、負極活物質層と、上記正極活物質層および上記負極活物質層の間に形成された電解質層と、を有するフッ化物イオン電池であって、上記正極活物質層が、上述した正極活物質を含有する、フッ化物イオン電池を提供する。
本開示によれば、上述した正極活物質を用いることで、充放電特性が良好なフッ化物イオン電池とすることができる。
上記開示においては、上記電解質層が、固体電解質層であることが好ましい。
上記開示においては、上記正極活物質層が、固体電解質を含有しないことが好ましい。
上記開示においては、上記正極活物質層が、固体電解質としてPbFのみを含有することが好ましい。
本開示においては、フッ化物イオン電池に使用可能な新規の正極活物質を提供することができるという効果を奏する。
PbCuFの分相を説明する模式図である。 本開示のフッ化物イオン電池の一例を示す概略断面図である。 実施例1で作製した正極活物質(PbCuF)に対するXRD測定の結果である。 PbCuFの結晶構造を示す模式図である。 実施例1で得られた評価用電池に対する充放電試験の結果である。 比較例1で得られた評価用電池に対する充放電試験の結果である。 実施例1で作製した正極活物質(PbCuF)を熱処理したサンプルに対するXRD測定の結果である。 実施例1で得られた評価用電池に対する充放電試験の結果である。 実施例1、2および比較例1で得られた評価用電池に対するレート特性評価の結果である。 初回放電後および初回充電後の正極活物質に対するXRD測定の結果である。 1サイクル後および10サイクル後の正極活物質に対するXRD測定の結果である。 実施例2〜6および比較例2で得られた評価用電池に対する充放電試験の結果である。 実施例2〜6および比較例2で作製した正極活物質に対するXRD測定の結果である。 初回放電後および初回充電後の正極活物質に対するXRD測定の結果である。
以下、本開示の正極活物質およびフッ化物イオン電池について、詳細に説明する。
A.正極活物質
本開示の正極活物質は、フッ化物イオン電池に用いられる正極活物質である。正極活物質は、通常、Pb元素、Cu元素およびF元素を少なくとも含有する。また、正極活物質は、Pb2−xCu1+x(0≦x<2)で表される組成を有することが好ましい。また、正極活物質は、X線回折測定において所定の位置にピークを有することが好ましい。
本開示によれば、所定の化合物が、フッ化物イオン電池の正極活物質として使用可能であることを見出した。従来、フッ化物イオン電池の正極活物質としてCuが知られており、Cuは、その理論容量および電位から有用な材料である。一方、Cuは、フッ化物イオンの拡散係数が低いため、微粒子を用いないと、活物質として機能させることが難しい。具体的に、充電時に、Cuの中をフッ化物イオンが拡散する必要があるが、その拡散係数が低いために、粒径が大きい粒子を用いると、Cu内部まで反応が進行せず、Cu表面のフッ素化反応のみで充電がストップしてしまい、理論上の容量を得ることができない。
これに対して、本開示の正極活物質は、放電時に、固体電解質(イオン伝導体)として機能するPbFと、活物質として機能するCuに分相する。活物質内部にPbFが存在するため、フッ化物イオンの拡散係数が高い。その結果、微粒子としなくても、活物質として機能させることができるという利点がある。また、本開示の正極活物質は、Cuと同程度の電位で充放電可能であるという利点もある。
図1は、PbCuFの分相を説明する模式図である。図1に示すように、PbCuFの結晶構造は均一である。その後、放電により、PbCuFがPbFおよびCuに分相し、微細組織化する。この現象は、スピノーダル分解(不安定状態から平衡状態への状態変化に対応する相分離)に該当すると推定される。分相したPbFおよびCuは、原子レベルで分散しており、PbFおよびCuの間に良好な界面が形成される。活物質内部にPbFが存在するため、フッ化物イオンの拡散係数が高い。その結果、微粒子としなくても、活物質として機能させることができる。
本開示の正極活物質は、Pb2−xCu1+x(0≦x<2)で表される組成を有することが好ましい。なお、本開示の正極活物質は、所望の効果を得られる範囲であれば、微量の他の元素を含有していても良い。上記xは、0であっても良く、0より大きくても良い。後者の場合、上記xは、0.1≦xを満たしても良く、0.2≦xを満たしても良く、0.5≦xを満たしても良い。一方、上記xは、通常、2より小さい。上記xは、x≦1.75を満たしても良く、x≦1.5を満たしても良い。
本開示の正極活物質は、CuKα線を用いたX線回折測定において、2θ=22.6°±0.5°、27.8°±0.5°、30.8°±0.5°、31.6°±0.5°、38.5°±0.5°、39.1°±0.5°、44.8°±0.5°の少なくともいずれかの位置にピークを有することが好ましい。なお、これらのピーク位置の幅は、±0.3°であっても良く、±0.1°であっても良い。なお、上記ピークを有する結晶相(結晶構造)をPbCuF構造と称する場合がある。
また、2θ=22.6°±0.5°のピークの回折強度をIとし、2θ=27.8°±0.5°のピークの回折強度をIとした場合、Iに対するIの割合(I/I)は、例えば、0.1以上であり、0.2以上であっても良い。一方、I/Iは、例えば0.5以下である。
本開示の正極活物質は、上記ピークを有する結晶相を主相として含有することが好ましい。正極活物質に含まれる全ての結晶相に対する上記結晶相の割合は、例えば、50重量%以上であり、70重量%以上であっても良く、90重量%以上であっても良い。
本開示の正極活物質の形状は、特に限定されないが、例えば粒子状を挙げることができる。正極活物質の平均粒径(D50)は、例えば、0.1μm〜50μmの範囲内であり、1μm〜20μmの範囲内であることが好ましい。正極活物質の平均粒径(D50)は、例えば、レーザー回折散乱法による粒度分布測定の結果から求めることができる。
本開示の正極活物質を製造する方法は、目的とする正極活物質を得ることができる方法であれば特に限定されないが、例えば、メカニカルミリング法を挙げることができる。
B.フッ化物イオン電池
図2は、本開示のフッ化物イオン電池の一例を示す概略断面図である。図2に示されるフッ化物イオン電池10は、正極活物質を含有する正極活物質層1と、負極活物質を含有する負極活物質層2と、正極活物質層1および負極活物質層2の間に形成された電解質層3と、正極活物質層1の集電を行う正極集電体4と、負極活物質層2の集電を行う負極集電体5と、これらの部材を収納する電池ケース6とを有する。本開示においては、正極活物質層1が、上記「A.正極活物質」に記載した正極活物質を含有することを大きな特徴とする。
本開示によれば、上述した正極活物質を用いることで、充放電特性が良好なフッ化物イオン電池とすることができる。
以下、本開示のフッ化物イオン電池について、構成ごとに説明する。
1.正極活物質層
本開示における正極活物質層は、少なくとも正極活物質を含有する層である。正極活物質については、上記「A.正極活物質」に記載した内容と同様である。正極活物質層における正極活物質の含有量は、例えば25重量%以上であり、50重量%以上であることが好ましく、75重量%以上であることがより好ましい。
正極活物質層は、正極活物質の他に、導電化材および結着材の少なくとも一方をさらに含有していても良い。導電化材としては、所望の電子伝導性を有するものであれば特に限定されるものではないが、例えば炭素材料を挙げることができる。炭素材料としては、例えば、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、ファーネスブラック、サーマルブラック等のカーボンブラック、グラフェン、フラーレン、カーボンナノチューブ等を挙げることができる。正極活物質層における導電化材の含有量は、例えば10重量%以下であり、5重量%以下であっても良い。
結着材としては、化学的、電気的に安定なものであれば特に限定されるものではないが、例えばポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ素系結着材を挙げることができる。正極活物質層における結着材の含有量は、例えば10重量%以下であり、5重量%以下であっても良い。
正極活物質層は、固体電解質を含有しなくても良い。その場合、正極活物質層は、正極活物質および導電化材を含有することが好ましい。固体電解質を含有しない正極活物質層を有するフッ化物イオン電池は、例えば、初回放電前のフッ化物イオン電池である。この場合、正極活物質層に対してXRD測定を行った際に、固体電解質であるPbFのピークを有しないことが好ましい。なお、「固体電解質を含有しない」という規定は、例えば特許侵害の回避を目的として、固体電解質を微量に添加する場合も包含する。例えば、正極活物質層における固体電解質の割合が5重量%以下である場合も、「固体電解質を含有しない」の条件を満たす。
一方、正極活物質層は、固体電解質としてPbFのみを含有していても良い。その場合、正極活物質層は、正極活物質、PbFおよび導電化材を含有することが好ましい。固体電解質としてPbFのみを含有する正極活物質層を有するフッ化物イオン電池としは、例えば、初回放電後のフッ化物イオン電池である。この場合、充電後の正極活物質層に対してXRD測定を行った際に、正極活物質のピークと、固体電解質であるPbFのピークとを有することが好ましい。PbFの特徴的なピークとしては、2θ=26.0°±0.5°、30.0°±0.5°、43.0°±0.5°、50.9°±0.5°が挙げられる。なお、これらのピーク位置の幅は、±0.3°であっても良く、±0.1°であっても良い。なお、「固体電解質としてPbFのみを含有する」という規定は、例えば特許侵害の回避を目的として、PbF以外の固体電解質を微量に添加する場合も包含する。例えば、正極活物質層における、PbF以外の固体電解質の割合が5重量%以下である場合も、「固体電解質としてPbFのみを含有する」の条件を満たす。
また、正極活物質層に含まれるPbFは、典型的には、正極活物質に由来する固体電解質である。PbFが正極活物質に由来する固体電解質であることは、例えば透過型電子顕微鏡(TEM)による観察で特定することができる。例えば、放電後の正極活物質層に対してTEM測定を行った際に、活物質(Cu)と、固体電解質(PbF)とが原子レベルで分散している場合には、正極活物質(例えばPbCuF)に由来するといえる。なお、正極活物質は、初回放電前の正極活物質(例えばPbCuF)に由来するCuを含む。放電の程度によって、正極活物質層は、正極活物質としてCuのみを含有していても良く、Cuに加えて初回放電前の正極活物質(例えばPbCuF)を含有していても良い。
正極活物質層は、PbF以外の固体電解質を含有していても良く、含有していなくても良いが、後者が好ましい。イオン伝導パスが過剰になると、電子伝導パスが不足し、レート特性が向上しにくいからである。また、正極活物質層の厚さは、電池の構成によって大きく異なるものであり、特に限定されるものではない。
2.負極活物質層
本開示における負極活物質層は、少なくとも負極活物質を含有する層である。また、負極活物質層は、負極活物質の他に、導電化材、固体電解質および結着材の少なくとも一方をさらに含有していても良い。
負極活物質として、正極活物質よりも低い電位を有する任意の活物質が選択され得る。負極活物質としては、例えば、金属単体、合金、金属酸化物、および、これらのフッ化物を挙げることができる。負極活物質に含まれる金属元素としては、例えば、La、Ca、Al、Eu、Li、Si、Ge、Sn、In、V、Cd、Cr、Fe、Zn、Ga、Ti、Nb、Mn、Yb、Zr、Sm、Ce、Mg、Pb等を挙げることができる。中でも、負極活物質は、Mg、MgF、Al、AlF、Ce、CeF、Ca、CaF、Pb、PbFであることが好ましい。なお、上記xは、0よりも大きい実数である。
導電化材および結着材については、上述した「1.正極活物質層」に記載した材料と様の材料を用いることができる。固体電解質については、「3.電解質層」に記載する内容と同様であるので、ここでの記載は省略する。
負極活物質層における負極活物質の含有量は、容量の観点からはより多いことが好ましく、例えば30重量%以上であり、50重量%以上であることが好ましく、70重量%以上であることがより好ましい。また、負極活物質層の厚さは、電池の構成によって大きく異なるものであり、特に限定されるものではない。
3.電解質層
本開示における電解質層は、正極活物質層および負極活物質層の間に形成される層である。電解質層を構成する電解質は、液体電解質(電解液)であっても良く、固体電解質であっても良い。すなわち、電解質層は、液体電解質層であっても良く、固体電解質層であっても良いが、後者が好ましい。
本開示における電解液は、例えば、フッ化物塩および有機溶媒を含有する。フッ化物塩としては、例えば、無機フッ化物塩、有機フッ化物塩、イオン液体を挙げることができる。無機フッ化物塩の一例としては、XF(Xは、Li、Na、K、RbまたはCsである)を挙げることができる。有機フッ化物塩のカチオンの一例としては、テトラメチルアンモニウムカチオン等のアルキルアンモニウムカチオンを挙げることができる。電解液におけるフッ化物塩の濃度は、例えば0.1mol%〜40mol%の範囲内であり、1mol%〜10mol%の範囲内であることが好ましい。
電解液の有機溶媒は、通常、フッ化物塩を溶解する溶媒である。有機溶媒としては、例えば、トリエチレングリコールジメチルエーテル(G3)、テトラエチレングリコールジメチルエーテル(G4)等のグライム、エチレンカーボネート(EC)、フルオロエチレンカーボネート(FEC)、ジフルオロエチレンカーボネート(DFEC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカーボネート(BC)等の環状カーボネート、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)等の鎖状カーボネートを挙げることができる。また、有機溶媒として、イオン液体を用いても良い。
一方、固体電解質としては、例えば、無機固体電解質を挙げることができる。無機固体電解質としては、例えば、La、Ce等のランタノイド元素を含有するフッ化物、Li、Na、K、Rb、Cs等のアルカリ元素を含有するフッ化物、Ca、Sr、Ba等のアルカリ土類元素を含有するフッ化物を挙げることができる。無機固体電解質の具体例としては、LaおよびBaを含有するフッ化物、PbおよびSnを含有するフッ化物、BiよびSnを含有するフッ化物を挙げることができる。
また、本開示における電解質層の厚さは、電池の構成によって大きく異なるものであり、特に限定されるものではない。
4.その他の構成
本開示のフッ化物イオン電池は、上述した負極活物質層、正極活物質層および電解質層を少なくとも有するものである。さらに通常は、正極活物質層の集電を行う正極集電体、および、負極活物質層の集電を行う負極集電体を有する。集電体の形状としては、例えば、箔状、メッシュ状、多孔質状を挙げることができる。また、本開示のフッ化物イオン電池は、正極活物質層および負極活物質層の間に、セパレータを有していても良い。より安全性の高い電池を得ることができるからである。
5.フッ化物イオン電池
本開示のフッ化物イオン電池は、一次電池であっても良く、二次電池であっても良いが、中でも、二次電池であることが好ましい。繰り返し充放電でき、例えば車載用電池として有用だからである。なお、二次電池には、二次電池の一次電池的使用(充電後、一度の放電だけを目的とした使用)も含まれる。また、本開示のフッ化物イオン電池の形状としては、例えば、コイン型、ラミネート型、円筒型および角型を挙げることができる。
なお、本開示は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本開示の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本開示の技術的範囲に包含される。
本開示をさらに具体的に説明する。
[実施例1]
(正極活物質の合成)
PbFおよびCuFを、PbF:CuF=2:1のモル比で秤量し、ボールミルにて600rpm、3時間の条件でメカニカルミリングし、正極活物質(PbCuF)を得た。得られた正極活物質の平均粒径(D50)は、1μmであった。
(評価用電池の作製)
得られた正極活物質(PbCuF)と、固体電解質(イオン伝導体)であるPb0.6Sn0.4と、導電化材(電子伝導体)であるアセチレンブラック(AB)とを、PbCuF:Pb0.6Sn0.4:AB=25:70:5の重量比で混合し、正極合材を得た。得られた正極合材(作用極)と、固体電解質層を形成する固体電解質(Pb0.6Sn0.4)と、Pb箔(対極)とを圧粉成型し、評価用電池を得た。
[比較例1]
正極活物質として、Cuナノ粒子(平均一次粒径20nm)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして評価用電池を得た。
(XRD測定)
実施例1で作製した正極活物質(PbCuF)に対して、X線回折測定(XRD測定)を行った。なお、線源としてCuKα線を使用した。その結果を図3に示す。図3に示すように、実施例1で作製した正極活物質(PbCuF)は、単相材料であることが確認された。PbCuFの特徴的なピークとして、2θ=22.6°、27.8°、30.8°、31.6°、38.5°、39.1°、44.8°のピークを挙げることができる。また、PbCuFの結晶構造を図4に示す。PbCuFの結晶構造は、空間群C2/mに分類される。なお、空間群は、元素位置が少しズレると、表記が多少変わる可能性がある。
(CV測定および充放電試験)
実施例1および比較例1で得られた評価用電池に対して、140℃に加熱したセルの中で充放電試験を実施した。電流条件は、20μA/cm(放電)、40μA/cm(充電)とした。その結果を図5および図6に示す。
図5および図6に示すように、実施例1で用いたPbCuFは、比較例1で用いたCuと同程度の電位で充放電可能な活物質であることが確認された。また、上述したように、Cuを活物質として機能をさせる場合、微粒子を用いる必要があるが、PbCuFは、Cuよりも粒径が大きくても、活物質として機能することが確認された。この結果は、本開示の正極活物質が、初回放電時に、固体電解質(PbF)および活物質(Cu)に分相するという特異な充放電メカニズムに起因する優れた効果である。
[参考例]
正極活物質の結晶性を向上させると、正極活物質の特性が向上する場合がある。そのため、実施例1で作製した正極活物質(PbCuF)に対して熱処理を行い、結晶性の向上を試みた。具体的には、Ar雰囲気中で、200℃10時間、300℃2時間、300℃10時間、400℃2時間、400℃10時間、400℃5時間の条件で熱処理を行った。その結果を図7に示す。
図7に示すように、意外にも、PbCuFの結晶性の向上よりも、PbCuFの分相が優位に生じることが確認された。具体的に、熱処理の強度を高くするほど、PbFのピーク(図7におけるBで示すピーク)が大きく生じた。また、PbFが生じていることから、化学量論的にCuFも生じている(PbCuF→2PbF+CuF)。すなわち、PbCuFの一部が、PbFおよびCuFに分相していることが確認された。このことから、PbCuFは準安定物質であると推測される。この推測は、相図において、Pb(金属)およびCu(金属)が全く固溶しないことからも支持される。PbCuFは、互いに固溶しにくいPbおよびCuが、求核性の高いFの作用によって、準安定状態を維持していると推測される。
ここで、PbCuFの分相に着目すると、PbCuFの新たな活用方法が想起された。すなわち、放電時(PbCuFからFを引き抜く時)に、PbCuFの一部または全部を、PbFおよびCuに分相させることが可能であれば、PbFを固体電解質(イオン伝導体)とし、Cuを正極活物質とする機能分離が可能となる。さらに、分相したPbFおよびCuは、原子レベルで分散しており、PbFおよびCuの間に良好な界面が形成される。
一方、PbCuFの分相により、固体電解質(イオン伝導体)として機能するPbFが生じるため、正極活物質層が予め固体電解質を含有する場合、固体電解質が過剰となる。その結果、電子伝導パスが不足し、放電が途中で停止することが生じる。そこで、フッ化物イオン電池(特に全固体型フッ化物イオン電池)の正極活物質層としては、従来想定されない予め固体電解質を含有しない正極活物質層を用いた電池の作製を試みた。
[実施例2]
実施例1と同様にして、正極活物質(PbCuF)を得た。得られた正極活物質(PbCuF)と、導電化材(電子伝導体)であるアセチレンブラック(AB)とを、PbCuF:AB=95:5の重量比で混合し、正極合材を得た。得られた正極合材を用いたこと以外は、実施例1と同様にして評価用電池を得た。
(充放電試験)
実施例2で得られた評価用電池に対して、140℃に加熱したセルの中で充放電試験を実施した。電流条件は、実施例1と同様である。その結果を図8に示す。図8に示すように、実施例2で得られた評価用電池は、良好な充放電容量を示した。また、実施例2における充放電容量は、実施例1における充放電容量に比べて、1桁以上高くなった。
(レート特性評価)
実施例1、2および比較例1で得られた評価用電池に対して、レート特性評価を行った。具体的には、20μA/cmで1.5Vまで充電した後、電流値を変化させて0.3Vまで放電した。2電子反応相当容量(2F分の理論容量)に対する放電容量を、活物質の利用率として求めた。その結果を図9に示す。図9に示すように、実施例2は、実施例1に比べて、正極活物質の利用率が大幅に向上することが確認された。また、実施例2は、実施例1よりも、正極活物質の利用率が高く、さらに、電流密度を高くしても利用率の低下は小さく、レート特性が非常に優れていることが確認された。このように、従来想定されない、予め固体電解質を含有しない正極活物質層を用いた電池が、顕著に優れた効果を発揮した。
(XRD測定)
実施例2で作製した正極活物質に対してXRD測定を行った。また、初回放電後および初回充電後の正極活物質に対して、同様にXRD測定を行った。その結果を図10に示す。図10に示すように、初回放電により、PbCuFのピーク(図10におけるAで示すピーク)が小さくなり、PbFのピーク(図10におけるBで示すピーク)が大きくなる。そのため、初回放電により、PbCuFの分相が生じていることが確認された。また、初回充電により、PbFのピーク(図10におけるBで示すピーク)がやや小さくなり、PbCuFのピーク(図10におけるAで示すピーク)がやや大きくなった。そのため、初回充電により、PbCuFの再生成が生じていることが確認された。すなわち、初回放電および初回充電により、以下の反応が可逆的に進行したと推定される。
PbCuF + e ⇔ 2PbF + Cu + 2F
なお、初回充電後(1サイクル後)においても、PbFのピーク(図10におけるBで示すピーク)が確認されていることから、初回充電により、PbFの一部からPbCuFが再生成したと推測される。その場合、2回目の放電以降、Cuは活物質として機能すると推測される(CuF + e ⇔ Cu + 2F)。また、図11に示すように、10サイクル後であっても、PbCuFのピーク(図11におけるAで示すピーク)が確認でき、PbCuFの再生成が生じていることが確認された。
[実施例3]
(正極活物質の合成)
PbFおよびCuFを、PbF:CuF=1:1のモル比で秤量し、ボールミルにて600rpm、3時間の条件でメカニカルミリングし、正極活物質(Pb1.5Cu1.5)を得た。得られた正極活物質の組成は、Pb2−xCu1+xにおけるx=0.5に該当する。
(評価用電池の作製)
得られた正極活物質(Pb1.5Cu1.5)と、導電化材(電子伝導体)であるアセチレンブラック(AB)とを、Pb1.5Cu1.5:AB=95:5の重量比で混合し、正極合材を得た。得られた正極合材を用いたこと以外は、実施例1と同様にして評価用電池を得た。
[実施例4]
PbFおよびCuFを、PbF:CuF=1:2のモル比で秤量し、ボールミルにて600rpm、3時間の条件でメカニカルミリングし、正極活物質(PbCu)を得た。得られた正極活物質の組成は、Pb2−xCu1+xにおけるx=1に該当する。得られた正極活物質を用いたこと以外は、実施例3と同様にして評価用電池を得た。
[実施例5]
PbFおよびCuFを、PbF:CuF=1:5のモル比で秤量し、ボールミルにて600rpm、3時間の条件でメカニカルミリングし、正極活物質(Pb0.5Cu2.5)を得た。得られた正極活物質の組成は、Pb2−xCu1+xにおけるx=1.5に該当する。得られた正極活物質を用いたこと以外は、実施例3と同様にして評価用電池を得た。
[実施例6]
PbFおよびCuFを、PbF:CuF=1:11のモル比で秤量し、ボールミルにて600rpm、3時間の条件でメカニカルミリングし、正極活物質(Pb0.25Cu2.75)を得た。得られた正極活物質の組成は、Pb2−xCu1+xにおけるx=1.75に該当する。得られた正極活物質を用いたこと以外は、実施例3と同様にして評価用電池を得た。
[比較例2]
CuFに対して、ボールミルにて600rpm、3時間の条件でメカニカルミリングし、正極活物質(CuF)を得た。得られた正極活物質の組成は、Pb2−xCu1+xにおけるx=2に該当する。得られた正極活物質を用いたこと以外は、実施例3と同様にして評価用電池を得た。
(充放電試験)
実施例2〜6および比較例2で得られた評価用電池に対して、140℃に加熱したセルの中で充放電試験を実施した。電流条件は、実施例1と同様である。その結果を図12および表1に示す。
Figure 0006852701
図12および表1に示すように、実施例2〜6では、1サイクル目に高い放電容量が得られた。また、Pb2−xCu1+xにおけるxの値が大きくなると、理論容量は大きくなり、高容量化を図れるが、実施例2〜6でも、1サイクル目の放電容量について、同様に高容量化が図れた。一方、実施例3〜5(0.5≦x≦1.5)では、2サイクル目においても、放電容量の低下が少なかった。すなわち、高容量化と、容量低下抑制とを両立できた。その理由としては、放電時に生じるCuが粗大化せず、正極活物質層にクラックが生じることを抑制できたためであると推測される。
(XRD測定)
実施例2〜6および比較例2で作製した正極活物質に対して、X線回折測定(XRD測定)を行った。なお、線源としてCuKα線を使用した。その結果を図13に示す。図13に示すように、実施例3〜5で作製した正極活物質は、それぞれ組成は異なるものの、いずれもPbCuF構造を有することが確認された。具体的に、実施例3〜5で作製した正極活物質は、PbCuF構造の典型的なピーク(2θ=22.6°付近、27.8°付近、38.7°付近、44.8°付近のピーク)を有することが確認された。
PbCuFの結晶構造と、CuFの結晶構造とは、カチオンの配列が似ていることから、PbCuFおよびCuFは、固溶体を形成できると推測される。そのため、実施例3〜5で作製した正極活物質では、PbCuFにCuFが固溶していると推測される。なお、実施例6は、上述したように、1サイクル目の放電容量が高く、正極活物質として機能するものの、比較例2と同様に、CuF構造のピークのみが確認され、PbCuF構造のピークは確認されなかった。
また、実施例4における初回放電後および初回充電後の正極活物質に対して、同様にXRD測定を行った。なお、上述したように、実施例4で作製した正極活物質(PbCu)は、PbCuF構造を有する。XRD測定の結果を図14に示す。図14に示すように、初回放電により、PbCuF構造のピーク(例えば2θ=27.8°付近のピーク)が小さくなり、PbFのピーク(例えば2θ=26°付近のピーク)が大きくなる。そのため、初回放電により、PbCuF構造の分相が生じていることが確認された。また、初回充電により、PbFのピーク(例えば2θ=26°付近のピーク)がやや小さくなり、PbCuF構造のピーク(例えば2θ=27.8°付近のピーク)がやや大きくなった。そのため、初回充電により、PbCuF構造の再生成が生じていることが確認された。すなわち、初回放電および初回充電により、以下の反応が可逆的に進行したと推定される。
1 … 正極活物質層
2 … 負極活物質層
3 … 電解質層
4 … 正極集電体
5 … 負極集電体
6 … 電池ケース
10 … フッ化物イオン電池

Claims (8)

  1. フッ化物イオン電池に用いられる正極活物質であって、
    Pb2−xCu1+x(0≦x<2)で表される組成を有する、正極活物質。
  2. 前記xが、x≦1.75を満たす、請求項1に記載の正極活物質。
  3. 前記xが、0.5≦x≦1.5を満たす、請求項1に記載の正極活物質。
  4. フッ化物イオン電池に用いられる正極活物質であって、
    Pb元素、Cu元素およびF元素を含有し、
    CuKα線を用いたX線回折測定において、2θ=22.6°±0.5°、27.8°±0.5°、38.5°±0.5°、44.8°±0.5°の位置にピークを有する、正極活物質。
  5. 正極活物質層と、負極活物質層と、前記正極活物質層および前記負極活物質層の間に形成された電解質層と、を有するフッ化物イオン電池であって、
    前記正極活物質層が、請求項1から請求項4までのいずれかの請求項に記載の正極活物質を含有する、フッ化物イオン電池。
  6. 前記電解質層が、固体電解質層である、請求項5に記載のフッ化物イオン電池。
  7. 前記正極活物質層が、固体電解質を含有しない、請求項6に記載のフッ化物イオン電池。
  8. 前記正極活物質層が、固体電解質としてPbFのみを含有する、請求項6に記載のフッ化物イオン電池。
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