JP7200843B2 - 正極活物質層 - Google Patents

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Description

本開示は、サイクル特性が良好な正極活物質層に関する。
高電圧かつ高エネルギー密度な電池として、例えばLiイオン電池が知られている。Liイオン電池は、Liイオンをキャリアとして用いるカチオンベースの電池である。一方、アニオンベースの電池として、フッ化物イオンをキャリアとして用いるフッ化物イオン電池が知られている。
例えば、特許文献1には、正極活物質として、Pb2-xCu1+x(0≦x<2)で表される組成を有する活物質を用いたフッ化物イオン電池が開示されている。
特開2018-206755号公報
例えば上記特許文献1では、新規な正極活物質を用いることで体積当たりのエネルギー密度の向上を図っているものの、サイクル特性には向上の余地がある。本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、サイクル特性が良好な正極活物質層を提供することを主目的とする。
上記課題を達成するために、本開示においては、正極活物質および導電助剤を含有し、フッ化物イオン電池に用いられる正極活物質層であって、上記正極活物質が、Pb2-xCu1+x(0≦x<2)で表される組成を有し、上記導電助剤が、0.8nm以上4nm以下の平均直径を有するカーボンナノチューブを含有する、正極活物質層を提供する。
本開示によれば、導電助剤として所定の平均直径を有するカーボンナノチューブを用いることで、サイクル特性が良好な正極活物質層とすることができる。
本開示は、サイクル特性が良好な正極活物質層を提供できるという効果を奏する。
本開示における正極活物質層の一例を示す概略断面図である。 本開示における正極活物質層を有するフッ化物イオン電池の一例を示す概略断面図である。 実施例2で得られた評価用電池の充放電曲線である。 充放電試験の結果を示すグラフである。
以下、本開示における正極活物質層について、詳細に説明する。
図1は、本開示における正極活物質層の一例を示す概略断面図である。図1において正極活物質層10は、正極活物質1と導電助剤2とを含有している。また、正極活物質1が、Pb2-xCu1+x(0≦x<2)で表される組成を有し、導電助剤2が、0.8nm以上4nm以下の平均直径を有するカーボンナノチューブを含有する。
本開示によれば、導電助剤として所定の平均直径を有するカーボンナノチューブを用いることで、サイクル特性が良好な正極活物質層とすることができる。例えば特許文献1には、フッ化物イオン電池に用いられる正極活物質としてPb2-xCu1+x(0≦x<2)が開示されている。この正極活物質のうち、例えばPbCuF(x=0)を用いた場合、放電によりPbCuFが、PbFおよび活物質として機能するCuに分相する。一方で、充電後には、このCuの表面が充電後に形成される絶縁性のフッ化銅(CuF)で覆われる。CuFは1010Ω程度の非常に大きな抵抗を有するために電子伝導性が低く、Cu粒子の内部まで反応が進行しにくくなる恐れがある。そのため、充放電サイクルを経た後の容量が低下しやすくなる恐れがある。
ここで、Cu粒子の表面がフッ化銅で覆われた場合、Cu粒子の中心まで反応を完結させるには、Cu粒子が微細であることが重要である。しかしながら、本発明者が検討したところ、導電助剤としてアセチレンブラック(AB)を用いた場合には、例えば活物質調製時のボールミルでABが凝集して比表面積が小さくなることで、Cu析出箇所が少なくCu粒子が粗大化してしまうことが判明した。また、初回放電時からクーロン効率が理論容量より低下してしまい、2サイクル目以降も容量が低下することが確認された。これに対して本発明者は鋭意検討を重ねた結果、正極活物質層が上記正極活物質に加えて、所定の平均直径を有するカーボンナノチューブを含有することで、良好なサイクル特性が得られることを見出した。本開示における正極活物質層が良好なサイクル特性を有する理由としては、上記カーボンナノチューブが高い結晶性を有するために、例えば正極合材作製時のボールミル処理後でも繊維形状を維持しやすく、高比表面積の導電助剤ネットワークを形成できることで初回放電時のCu核形成起点が多くなるためと推察される。Cu核形成起点が多いと、Cu粒子が多数析出することができるためCu粒子1つあたりの大きさが微細になると推察される。これにより、表面がフッ化銅で覆われた場合でもCu粒子の中心まで反応を完結させることができると推察される。さらには、析出したCu粒子が複数のカーボンナノチューブと接触することで、強固な電子伝導パスが形成されると推察される。これらにより、本開示における正極活物質層のサイクル特性が良好になると推察される。
以下、本開示における正極活物質層について、構成ごとに説明する。
1.正極活物質
本開示における正極活物質は、Pb2-xCu1+x(0≦x<2)で表される組成を有する。なお、本開示における正極活物質は、所望の効果を得られる範囲であれば、微量の他の元素を含有していてもよい。上記xは、0であってもよく、0より大きくてもよい。後者の場合、上記xは、0.1≦xを満たしてもよく、0.2≦xを満たしてもよく、0.5≦xを満たしてもよい。一方、上記xは、2より小さい。上記xは、x≦1.75を満たしてもよく、x≦1.5を満たしてもよい。
本開示における正極活物質は、CuKα線を用いたX線回折測定において、2θ=22.6°±0.5°、27.8°±0.5°、30.8°±0.5°、31.6°±0.5°、38.5°±0.5°、39.1°±0.5°、44.8°±0.5°の少なくともいずれかの位置にピークを有することが好ましい。なお、これらのピーク位置の幅は、±0.3°であってもよく、±0.1°であってもよい。
また、2θ=22.6°±0.5°のピークの回折強度をIとし、2θ=27.8°±0.5°のピークの回折強度をIとした場合、Iに対するIの割合(I/I)は、例えば0.1以上であり、0.2以上であってもよい。一方、I/Iは、例えば0.5以下である。
本開示における正極活物質は、上記ピークを有する結晶相を主相として含有することが好ましい。正極活物質に含まれる全ての結晶相に対する上記結晶相の割合は、例えば50重量%以上であり、70重量%以上であってもよく、90重量%以上であってもよい。
本開示における正極活物質の形状は、特に限定されないが、例えば粒子状を挙げることができる。正極活物質の平均粒径(D50)は、例えば0.1μm以上50μm以下であり、1μm以上20μm以下であることが好ましい。正極活物質の平均粒径(D50)は、例えばレーザー回折散乱法による粒度分布測定の結果から求めることができる。
本開示における正極活物質を製造する方法は、目的とする正極活物質を得ることができる方法であれば特に限定されないが、例えばメカニカルミリング法を挙げることができる。
正極活物質層における上記正極活物質の割合は、容量の観点からはより多いことが好ましい。正極活物質の割合は、例えば60重量%以上であり、70重量%以上であってもよく、80重量%以上であってもよい。一方、正極活物質の割合は、例えば99重量%以下であり、95重量%以下であってもよい。
2.導電助剤
本開示における導電助剤は、0.8nm以上4nm以下の平均直径を有するカーボンナノチューブを含有する。
カーボンナノチューブの平均直径は、0.8nm以上であり、例えば、1.0nm以上であってもよく、1.5nm以上であってもよく、2.0nm以上であってもよい。一方で、カーボンナノチューブの平均直径は、4nm以下であり、例えば、3nm以下であってもよく、2.5nm以下であってもよい。カーボンナノチューブの平均直径が小さすぎると、電極作製時にカーボンナノチューブが破断して、電子伝導パスが切断される恐れがある。一方で、カーボンナノチューブの平均直径が大きすぎると、析出するCu粒子の大きさ(数十nm~数百nm)よりもカーボンナノチューブが太くなるため、カーボンナノチューブの表面に析出できるCu粒子の量が減ってしまう恐れがある。
カーボンナノチューブのアスペクト比(平均長さ/平均直径)は、例えば1以上であり、3以上であってもよい。一方、上記アスペクト比は、例えば2000以下であり、1000以下であってもよい。
カーボンナノチューブの平均直径および平均長さは、例えばSEM観察により求めることができる。サンプル数は多いことが好ましく、例えば100以上であることが好ましい。
カーボンナノチューブの種類は特に限定されず、単層カーボンナノチューブおよび多層カーボンナノチューブ等の任意のカーボンナノチューブを用いることができる。
導電助剤は上記カーボンナノチューブのみを含有していてもよいし、他の導電助剤を含有していてもよいが、前者が好ましい。他の導電助剤としては、例えばアセチレンブラック、ケッチェンブラック、VGCFが挙げられる。他の導電助剤が含有される場合、全導電助剤における上記カーボンナノチューブの割合は、例えば50重量%以上であり、70重量%以上であってもよく、90重量%以上であってもよく、99重量%以上であってもよい。
正極活物質層における上記導電助剤の割合は、例えば1重量%以上であり、5重量%以上であってもよく、10重量%以上であってもよい。一方、導電助剤の割合は、例えば20重量%以下であり、15重量%以下であってもよい。導電助剤の割合が少なすぎると、電子伝導パスが形成されず、電極抵抗が増加する恐れがある。導電助剤の割合が多すぎると、相対的に正極活物質の比率が下がるため、エネルギー密度が低下する恐れがある。
3.正極活物質層
本開示における正極活物質層は、上述した正極活物質および導電助剤を含有する。また、必要に応じて電解質およびバインダーの少なくとも一方をさらに含有していてもよい。
電解質は、液体電解質(電解液)であってもよく、固体電解質であってもよいが、後者が好ましい。
本開示における電解液は、例えば、フッ化物塩および有機溶媒を含有する。フッ化物塩としては、例えば、無機フッ化物塩、有機フッ化物塩、イオン液体を挙げることができる。無機フッ化物塩の一例としては、XF(Xは、Li、Na、K、RbまたはCsである)を挙げることができる。有機フッ化物塩のカチオンの一例としては、テトラメチルアンモニウムカチオン等のアルキルアンモニウムカチオンを挙げることができる。電解液におけるフッ化物塩の濃度は、例えば0.1mol%以上40mol%以下であり、1mol%以上10mol%以下であることが好ましい。
電解液の有機溶媒は、通常、フッ化物塩を溶解する溶媒である。有機溶媒としては、例えば、トリエチレングリコールジメチルエーテル(G3)、テトラエチレングリコールジメチルエーテル(G4)等のグライム、エチレンカーボネート(EC)、フルオロエチレンカーボネート(FEC)、ジフルオロエチレンカーボネート(DFEC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカーボネート(BC)等の環状カーボネート、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)等の鎖状カーボネートを挙げることができる。また、有機溶媒として、イオン液体を用いてもよい。
固体電解質としては、例えば、無機固体電解質を挙げることができる。無機固体電解質としては、例えば、La、Ce等のランタノイド元素を含有するフッ化物、Li、Na、K、Rb、Cs等のアルカリ元素を含有するフッ化物、Ca、Sr、Ba等のアルカリ土類元素を含有するフッ化物を挙げることができる。無機固体電解質の具体例としては、LaおよびBaを含有するフッ化物、PbおよびSnを含有するフッ化物、BiよびSnを含有するフッ化物を挙げることができる。具体的な固体電解質としては、La0.9Ba0.12.9を挙げることができる。
バインダーとしては、例えば、ゴム系バインダー、フッ化物系バインダーが挙げられる。正極活物質層におけるバインダーの含有量は、例えば、1重量%以上30重量%以下である。
正極活物質層の厚さは特に限定されず、電池の構成に応じて適宜調整することができる。
4.フッ化物イオン電池
本開示における正極活物質層は、例えば図2に示されるようなフッ化物イオン電池に用いられる。つまり本開示においては、正極活物質層10と、負極活物質層11と、正極活物質層10と負極活物質層11との間に形成された電解質層12とを有し、正極活物質層10は上述した正極活物質層である、フッ化物イオン電池20を提供することもできる。また、図2に示されるように、フッ化物イオン電池20は、正極活物質層10の集電を行う正極集電体13と、負極活物質層11の集電を行う負極集電体14とを有していてもよい。
負極活物質層は、少なくとも負極活物質を含有し、必要に応じて導電助剤、電解質およびバインダーの少なくとも一つをさらに含有していてもよい。負極活物質については、通常のフッ化物イオン電池に用いられる負極活物質と同様とすることができる。また、電解質およびバインダーについては、上記「3.正極活物質層」に記載した内容と同様であるため、ここでの説明を省略する。導電助剤については、通常のフッ化物イオン電池における負極活物質層と同様とすることもできるし、上記「2.導電助剤」に記載した内容と同様とすることもできる。
電解質層は、正極活物質層および負極活物質層の間に形成された層である。電解質層を構成する電解質は、上記「3.正極活物質層」に記載した内容と同様であり、液体電解質層であってもよく、固体電解質層であってもよいが、後者が好ましい。また、電解質層の厚さは特に限定されず、電池の構成に応じて適宜調整することができる。
本開示におけるフッ化物イオン電池は、通常、正極活物質層の集電を行う正極集電体および負極活物質層の集電を行う負極集電体を有する。正極集電体の材料としては、例えば、SUS、アルミニウム、ニッケル、鉄、チタン、カーボンが挙げられる。一方、負極集電体の材料としては、例えば、SUS、銅、ニッケル、カーボンが挙げられる。正極集電体および負極集電体の形状としては、それぞれ、例えば、箔状、メッシュ状、多孔質状が挙げられる。また、本開示におけるフッ化物イオン電池は、電池の部材を収納する電池ケースを有していてもよい。電池ケースには、一般的な電池の電池ケースを用いることができる。
本開示におけるフッ化物イオン電池は、一次電池であってもよく、二次電池であってもよいが、中でも、二次電池であることが好ましい。繰り返し充放電でき、例えば車載用電池として有用だからである。なお、二次電池には、二次電池の一次電池的使用(充電後、一度の放電だけを目的とした使用)も含まれる。また、本開示のフッ化物イオン電池の形状としては、例えば、コイン型、ラミネート型、円筒型および角型を挙げることができる。
なお、本開示は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本開示の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本開示の技術的範囲に包含される。
[実施例1]
正極活物質(Pb0.5Cu2.5)と、導電助剤として単層カーボンナノチューブ(平均直径0.8nm、アルドリッチ製)とを、95:5の重量比でボールミルを用いて混合して正極合材を得た(作用極)。また、負極活物質(PbF)と、導電助剤(アセチレンブラック)とを、95:5の重量比で混合して負極合材を得た。得られた正極合材と、電解質層を形成する固体電解質(La0.9Ba0.12.9)と、負極合材と、Pb箔(対極)とを積層して圧粉成型することで、評価用電池を作製した。
[実施例2]
正極合材に含まれる導電助剤として、単層カーボンナノチューブ(平均直径4nm、アルドリッチ製)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして評価用電池を作製した。
[比較例1]
正極合材に含まれる導電助剤として、アセチレンブラックを用いたこと以外は、実施例1と同様にして評価用電池を作製した。
[比較例2]
正極合材に含まれる導電助剤として、多層カーボンナノチューブ(平均直径9nm、アルドリッチ製)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして評価用電池を作製した。
[比較例3]
正極合材に含まれる導電助剤として、VGCF(平均直径150nmの多層カーボンナノチューブ、昭和電工製)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして評価用電池を作製した。
(充放電試験)
実施例1~2および比較例1~3で得られた評価用電池に対して、充放電試験を行った。充放電試験は140℃の環境下にて、電流50μA/cm、作用極の終止電位0.3V(vs Pb/PbF)~1.5V(vs Pb/PbF)の条件で行った。実施例2における充放電曲線を図3に示す。各実施例および各比較例の3サイクル目の放電容量を比較した結果を図4に示す。
図3に示されるように、実施例2で得られた評価用電池では、初期放電から3サイクルの放電までほとんど放電容量が変化せずに、劣化が抑制されて充放電を行うことができていた。図4に示されるように、実施例1および実施例2では、3サイクル目においても約250mAh/gの放電容量が得られたのに対し、比較例2および比較例3では約230mAh/g程度の放電容量しか得られなかった。比較例1においては、放電容量が220mAh/g未満であった。このように、実施例1および実施例2は比較例1~3と比べて、サイクル特性が良好であることが確認された。なお図示しないが、正極合材をTEMで確認したところ、比較例1では、正極合材調製におけるボールミル処理で、アセチレンブラックが100nmから200nm程度の粒子に凝集していた。一方、実施例1および実施例2では、ボールミル処理後でもカーボンナノチューブのチューブ構造が維持できていた。また、アセチレンブラックと比べて粒子も小さかった。このことから、本開示における正極活物質層では、カーボンナノチューブの平均直径が小さく繊維構造(チューブ構造)が維持できているために、サイクル特性が良好となると推察される。
1 … 正極活物質
2 … 導電助剤
10 … 正極活物質層
11 … 負極活物質層
12 … 電解質層
13 … 正極集電体
14 … 負極集電体
20 … フッ化物イオン電池

Claims (1)

  1. 正極活物質および導電助剤を含有し、フッ化物イオン電池に用いられる正極活物質層であって、
    前記正極活物質が、Pb2-xCu1+x(0≦x<2)で表される組成を有し、
    前記導電助剤が、2.0nm以上4nm以下の平均直径を有するカーボンナノチューブを含有する、正極活物質層。
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