JP6851342B2 - 低置換度酢酸セルロース - Google Patents
低置換度酢酸セルロース Download PDFInfo
- Publication number
- JP6851342B2 JP6851342B2 JP2018074440A JP2018074440A JP6851342B2 JP 6851342 B2 JP6851342 B2 JP 6851342B2 JP 2018074440 A JP2018074440 A JP 2018074440A JP 2018074440 A JP2018074440 A JP 2018074440A JP 6851342 B2 JP6851342 B2 JP 6851342B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cellulose acetate
- degree
- substitution
- weight
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08B—POLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
- C08B3/00—Preparation of cellulose esters of organic acids
- C08B3/06—Cellulose acetate, e.g. mono-acetate, di-acetate or tri-acetate
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08B—POLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
- C08B3/00—Preparation of cellulose esters of organic acids
- C08B3/22—Post-esterification treatments, including purification
- C08B3/24—Hydrolysis or ripening
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08B—POLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
- C08B3/00—Preparation of cellulose esters of organic acids
- C08B3/22—Post-esterification treatments, including purification
- C08B3/26—Isolation of the cellulose ester
- C08B3/28—Isolation of the cellulose ester by precipitation
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08J—WORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
- C08J5/00—Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
- C08J5/18—Manufacture of films or sheets
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L1/00—Compositions of cellulose, modified cellulose or cellulose derivatives
- C08L1/08—Cellulose derivatives
- C08L1/10—Esters of organic acids, i.e. acylates
- C08L1/12—Cellulose acetate
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L1/00—Compositions of cellulose, modified cellulose or cellulose derivatives
- C08L1/08—Cellulose derivatives
- C08L1/10—Esters of organic acids, i.e. acylates
- C08L1/14—Mixed esters, e.g. cellulose acetate-butyrate
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D01—NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
- D01F—CHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
- D01F2/00—Monocomponent artificial filaments or the like of cellulose or cellulose derivatives; Manufacture thereof
- D01F2/24—Monocomponent artificial filaments or the like of cellulose or cellulose derivatives; Manufacture thereof from cellulose derivatives
- D01F2/28—Monocomponent artificial filaments or the like of cellulose or cellulose derivatives; Manufacture thereof from cellulose derivatives from organic cellulose esters or ethers, e.g. cellulose acetate
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08J—WORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
- C08J2301/00—Characterised by the use of cellulose, modified cellulose or cellulose derivatives
- C08J2301/08—Cellulose derivatives
- C08J2301/10—Esters of organic acids
- C08J2301/12—Cellulose acetate
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Description
本発明の目的は、低置換度であっても強伸度の高いフィルムや繊維を得ることができる、水に対する溶解性に優れた酢酸セルロースを提供することにある。
本発明の他の目的は、強伸度が高く、しかも水に対する溶解性に優れた酢酸セルロース成形品(フィルム、繊維等)を提供することにある。
CDI=(組成分布半値幅の実測値)/(組成分布半値幅の理論値)
組成分布半値幅の実測値:酢酸セルロース(試料)の残存水酸基をすべてプロピオニル化して得られるセルロースアセテートプロピオネートをHPLC分析して求めた組成分布半値幅
DPw:重量平均重合度(酢酸セルロース(試料)の残存水酸基をすべてプロピオニル化して得られるセルロースアセテートプロピオネートを用いてGPC−光散乱法により求めた値)
また、本発明の成形品(フィルム、繊維等)は、上記本発明の酢酸セルロースから形成されているので、強伸度が高く、しかも水に対する溶解性に優れる。
本発明の酢酸セルロースは、アセチル総置換度(平均置換度)が0.4〜1.1である。アセチル総置換度がこの範囲であると水に対する溶解性に優れ、この範囲を外れると水に対する溶解性が低下する。本発明の酢酸セルロースにおいて、アセチル総置換度の好ましい範囲は0.5〜1.0であり、さらに好ましい範囲は0.6〜0.95である。アセチル総置換度は、酢酸セルロースを水に溶解し、酢酸セルロースの置換度を求める公知の滴定法により測定できる。また、該アセチル総置換度は、酢酸セルロースの水酸基をプロピオニル化した上で(後述の方法参照)、重クロロホルムに溶解し、NMRにより測定することもできる。
DS=162.14×AV×0.01/(60.052−42.037×AV×0.01)
DS:アセチル総置換度
AV:酢化度(%)
まず、乾燥した酢酸セルロース(試料)500mgを精秤し、超純水とアセトンとの混合溶媒(容量比4:1)50mlに溶解した後、0.2N−水酸化ナトリウム水溶液50mlを添加し、25℃で2時間ケン化する。次に、0.2N−塩酸50mlを添加し、フェノールフタレインを指示薬として、0.2N−水酸化ナトリウム水溶液(0.2N−水酸化ナトリウム規定液)で、脱離した酢酸量を滴定する。また、同様の方法によりブランク試験(試料を用いない試験)を行う。そして、下記式にしたがってAV(酢化度)(%)を算出する。
AV(%)=(A−B)×F×1.201/試料重量(g)
A:0.2N−水酸化ナトリウム規定液の滴定量(ml)
B:ブランクテストにおける0.2N−水酸化ナトリウム規定液の滴定量(ml)
F:0.2N−水酸化ナトリウム規定液のファクター
本発明の酢酸セルロースは、組成分布指数(CDI)が3.0以下(例えば、1.0〜3.0)である。組成分布指数(CDI)は、好ましくは2.8以下、より好ましくは2.0以下、さらに好ましくは1.8以下、特に好ましくは1.6以下であり、最も好ましくは1.3以下である。
組成分布半値幅(置換度分布半値幅)は確率論的に理論値を算出できる。すなわち、組成分布半値幅の理論値は以下の式(1)で求められる。
p:酢酸セルロース1分子中の水酸基がアセチル置換されている確率
q=1−p
DPw:重量平均重合度(GPC−光散乱法による)
なお、重量平均重合度(DPw)の測定法は後述する。
DPw:重量平均重合度(GPC−光散乱法による)
なお、重量平均重合度(DPw)の測定法は後述する。
本発明において、組成分布半値幅の実測値とは、酢酸セルロース(試料)の残存水酸基(未置換水酸基)をすべてプロピオニル化して得られるセルロースアセテートプロピオネートをHPLC分析して求めた組成分布半値幅である。
装置: Agilent 1100 Series
カラム: Waters Nova−Pak phenyl 60Å 4μm(150mm×3.9mmΦ)+ガードカラム
カラム温度:30℃
検出: Varian 380−LC
注入量: 5.0μL(試料濃度:0.1%(wt/vol))
溶離液: A液:MeOH/H2O=8/1(v/v),B液:CHCl3/MeOH=8/1(v/v)
グラジェント:A/B=80/20→0/100(28min);流量:0.7mL/min
Z=(X2−Y2)1/2
[式中、Xは所定の測定装置および測定条件で求めた置換度分布半値幅(未補正値)である。Y=(a−b)x/3+b(0≦x≦3)である。ここで、aは前記Xと同じ測定装置および測定条件で求めた総置換度3のセルロースアセテートの見掛けの置換度分布半値幅(実際は総置換度3なので、置換度分布は存在しない)、bは前記Xと同じ測定装置および測定条件で求めた総置換度3のセルロースプロピオネートの見掛けの置換度分布半値幅である。xは測定試料のアセチル総置換度(0≦x≦3)である]
本発明の酢酸セルロースのグルコース環の2,3,6位の各アセチル置換度は、手塚(Tezuka,Carbonydr.Res.273,83(1995))の方法に従いNMR法で測定できる。すなわち、酢酸セルロース試料の遊離水酸基をピリジン中で無水プロピオン酸によりプロピオニル化する。得られた試料を重クロロホルムに溶解し、13C−NMRスペクトルを測定する。アセチル基の炭素シグナルは169ppmから171ppmの領域に高磁場から2位、3位、6位の順序で、そして、プロピオニル基のカルボニル炭素のシグナルは、172ppmから174ppmの領域に同じ順序で現れる。それぞれ対応する位置でのアセチル基とプロピオニル基の存在比から、元のセルロースジアセテートにおけるグルコース環の2,3,6位の各アセチル置換度を求めることができる。なお、このように求めた2,3,6位の各アセチル置換度の和はアセチル総置換度であり、この方法でアセチル総置換度を求めることもできる。なお、アセチル総置換度は、13C−NMRのほか、1H−NMRで分析することもできる。
本発明において、多分散性(Mw/Mn)は、酢酸セルロース(試料)の残存水酸基をすべてプロピオニル化して得られるセルロースアセテートプロピオネートを用いてGPC−光散乱法により求めた値である。
装置:Shodex製 GPC 「SYSTEM−21H」
溶媒:アセトン
カラム:GMHxl(東ソー)2本、同ガードカラム
流速:0.8ml/min
温度:29℃
試料濃度:0.25%(wt/vol)
注入量:100μl
検出:MALLS(多角度光散乱検出器)(Wyatt製、「DAWN−EOS」)
MALLS補正用標準物質:PMMA(分子量27600)
本発明において、重量平均重合度(DPw)は、酢酸セルロース(試料)の残存水酸基をすべてプロピオニル化して得られるセルロースアセテートプロピオネートを用いてGPC−光散乱法により求めた値である。
本発明の酢酸セルロースの6%粘度は、例えば5〜500mPa・s、好ましくは6〜300mPa・sである。6%粘度が高すぎると濾過性が悪くなる場合がある。また、6%粘度が低すぎると、フィルムとした時の強伸度が低下しやすくなる。
50mlのメスフラスコに乾燥試料3.00gを入れ、蒸留水を加え溶解させる。得られた6wt/vol%の溶液を所定のオストワルド粘度計の標線まで移し、25±1℃で約15分間整温する。計時標線間の流下時間を測定し、次式により6%粘度を算出する。
6%粘度(mPa・s)=C×P×t
C:試料溶液恒数
P:試料溶液密度(0.997g/cm3)
t:試料溶液の流下秒数
試料溶液恒数は、粘度計校正用標準液[昭和石油社製、商品名「JS−200」(JIS Z 8809に準拠)]を用いて上記と同様の操作で流下時間を測定し、次式より求める。
試料溶液恒数={標準液絶対粘度(mPa・s)}/{標準液の密度(g/cm3)×標準液の流下秒数}
本発明の酢酸セルロースは、前記のように、組成分布指数(CDI)が小さいので、組成分布(分子間置換度分布)が狭く、そのため、酢酸セルロースを例えばフィルム化した場合、該フィルムの引張強度及び破断伸度を高くすることができる。特に、CDIが2.0以下(好ましくは1.8以下、さらに好ましくは1.6以下、特に好ましくは1.3以下)の場合において、非常に高い引張強度及び破断伸度を得ることができる。
本発明の酢酸セルロースは、例えば、(A)中乃至高置換度酢酸セルロースの加水分解工程(熟成工程)、(B)沈殿工程、及び、必要に応じて行う(C)洗浄、中和工程により製造できる。
この工程では、中乃至高置換度酢酸セルロース(以下、「原料酢酸セルロース」と称する場合がある)を加水分解する。原料として用いる中乃至高置換度酢酸セルロースのアセチル総置換度は、例えば、1.5〜3、好ましくは2〜3である。原料酢酸セルロースとしては、市販のセルロースジアセテート(アセチル総置換度2.27〜2.56)やセルローストリアセテート(アセチル総置換度2.56超〜3)を用いることができる。
この工程では、加水分解反応終了後、反応系の温度を室温まで冷却し、沈殿溶媒を加えて低置換度酢酸セルロースを沈殿させる。沈殿溶媒としては、水と混和する有機溶剤若しくは水に対する溶解度の大きい有機溶剤を使用できる。例えば、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール;酢酸エチル等のエステル;アセトニトリル等の含窒素化合物;テトラヒドロフラン等のエーテル;これらの混合溶媒などが挙げられる。
沈殿工程(B)で得られた沈殿物(固形物)は、メタノール等のアルコール、アセトン等のケトンなどの有機溶媒(貧溶媒)で洗浄するのが好ましい。また、塩基性物質を含む有機溶媒(例えば、メタノール等のアルコール、アセトン等のケトンなど)で洗浄、中和することも好ましい。
上記本発明の酢酸セルロースを原料として、フィルムや繊維等の成形品を製造することができる。なお、成形品製造時において、本発明の効果を損なわない範囲で適宜な添加剤を添加してもよい。
酢酸セルロース(ダイセル社製、商品名「L−50」、アセチル総置換度2.43、6%粘度:110mPa・s)1重量部に対して、5.1重量部の酢酸および2.0重量部の水を加え、混合物を3時間攪拌して酢酸セルロースを溶解した。この溶液に0.13重量部の硫酸を加え、得られた溶液を95℃に保持し、加水分解を行った。加水分解の間に酢酸セルロースが沈殿するのを防止するために、系への水の添加を2回に分けて行った。すなわち、反応を開始して0.3時間後に0.67重量部の水を5分間にわたって系に加えた。さらに0.7時間後、1.33重量部の水を10分間にわたって系に加え、さらに1.5時間反応させた。合計の加水分解時間は2.5時間である。なお、反応開始時から1回目の水の添加までを第1加水分解工程(第1熟成工程)、1回目の水の添加から2回目の水の添加までを第2加水分解工程(第2熟成工程)、2回目の水の添加から反応終了までを第3加水分解工程(第3熟成工程)という。
加水分解を実施した後、系の温度を室温(約25℃)まで冷却し、反応混合物に15重量部の沈殿溶媒(メタノール)を加えて沈殿を生成させた。
固形分15重量%のウェットケーキとして沈殿を回収し、8重量部のメタノールを加え、固形分15重量%まで脱液することにより洗浄した。これを3回繰り返した。洗浄した沈殿物を、酢酸カリウムを0.004重量%含有するメタノール8重量部でさらに2回洗浄して中和し、乾燥して、低置換度酢酸セルロースを得た。
また、前記の方法(引張強度及び破断伸度の説明箇所で記載した方法)に従い、上記低置換度酢酸セルロースからフィルム(厚さ50μm)を作製した。
得られた低置換度酢酸セルロースのアセチル総置換度、2位、3位及び6位の置換度の標準偏差、6%粘度(mPa・s)、重量平均重合度(DPw)、多分散性(Mw/Mn)、分子間置換度分布半値幅(実測値)、組成分布指数(CDI)、フィルムの引張強度(kgf/cm2)及び破断伸度(%)を前記の方法で測定した。
実験条件を表1に、得られた低置換度酢酸セルロースの物性の測定結果を表2に示す。なお、表1において、「第3熟成液組成(酢酸wt%)」とは、第3熟成工程における系内の酢酸濃度(重量%)を意味する。また、表2において、「置換度」は「アセチル総置換度」を意味し、「C2、C3、C6の標準偏差」は「2位、3位及び6位の置換度の標準偏差」を意味し、「重合度」は「重量平均重合度」を意味する。
酢酸セルロース(ダイセル社製、商品名「L−50」、アセチル総置換度2.43、6%粘度:110mPa・s)1重量部に対して、5.1重量部の酢酸および2.0重量部の水を加え、混合物を3時間攪拌して酢酸セルロースを溶解した。この溶液に0.13重量部の硫酸を加え、得られた溶液を70℃に保持し、加水分解を行った。加水分解の間に酢酸セルロースが沈殿するのを防止するために、系への水の添加は2回に分けて行った。すなわち、1時間後に0.67重量部の水を5分間にわたって系に加えた。さらに2時間後、1.33重量部の水を10分間にわたって系に加え、さらに9時間反応させた。合計の加水分解時間は12時間である。なお、反応開始時から1回目の水の添加までを第1加水分解工程(第1熟成工程)、1回目の水の添加から2回目の水の添加までを第2加水分解工程(第2熟成工程)、2回目の水の添加から反応終了までを第3加水分解工程(第3熟成工程)という。
加水分解を実施した後、系の温度を室温(約25℃)まで冷却し、反応混合物に15重量部の沈殿溶媒[アセトン/メタノール1:1(重量比)混合溶媒]を加えて沈殿を生成させた。沈澱物は脱液し、固形分15重量%のウェットケーキとした。
得られた沈殿物に水に加え、8時間撹拌し、5重量%溶液とした。ここに貧溶媒であるメタノールを上記5重量%溶液の4倍量(重量基準)加え、10℃に1時間保ち、沈殿物を回収した(沈殿分別)。沈澱物は脱液し、固形分15重量%のウェットケーキとした。
この沈殿物を、実施例1と同様の方法で洗浄、中和、乾燥して、低置換度酢酸セルロースを得た。
また、前記の方法(引張強度及び破断伸度の説明箇所で記載した方法)に従い、上記低置換度酢酸セルロースからフィルム(厚さ50μm)を作製した。
得られた低置換度酢酸セルロースのアセチル総置換度、2位、3位及び6位の置換度の標準偏差、6%粘度(mPa・s)、重量平均重合度(DPw)、多分散性(Mw/Mn)、分子間置換度分布半値幅(実測値)、組成分布指数(CDI)、フィルムの引張強度(kgf/cm2)及び破断伸度(%)を前記の方法で測定した。
実験条件及び収率を表1に、得られた低置換度酢酸セルロースの物性の測定結果を表2に示す。なお、表1において、「第3熟成液組成(酢酸wt%)」とは、第3熟成工程における系内の酢酸濃度(重量%)を意味する。また、表1の沈殿分別の欄の貧溶媒の重量(重量部)は、上記沈殿物に水を加えて調製した5重量%溶液1重量部に対する値である。
酢酸セルロース(ダイセル社製、商品名「L−50」、アセチル総置換度2.43、6%粘度:110mPa・s)1重量部に対して、5.1重量部の酢酸および2.0重量部の水を加え、混合物を3時間攪拌して酢酸セルロースを溶解した。この溶液に0.13重量部の硫酸を加え、得られた溶液を70℃に保持し、加水分解を行った。加水分解の間に酢酸セルロースが沈殿するのを防止するために、系への水の添加は2回に分けて行った。すなわち、1時間後に0.67重量部の水を5分間にわたって系に加えた。さらに3時間後、1.33重量部の水を10分間にわたって系に加え、さらに13時間反応させた。合計の加水分解時間は17時間である。なお、反応開始時から1回目の水の添加までを第1加水分解工程(第1熟成工程)、1回目の水の添加から2回目の水の添加までを第2加水分解工程(第2熟成工程)、2回目の水の添加から反応終了までを第3加水分解工程(第3熟成工程)という。
加水分解を実施した後、系の温度を室温(約25℃)まで冷却し、反応混合物に15重量部の沈澱溶媒(メタノール/イソプロピルアルコール1:2(重量比)混合溶媒)を加えて沈殿を生成させた。沈澱物は脱液し、固形分15重量%のウェットケーキとした。
得られた沈殿物の固形分1重量部に対し、15重量部のアセトン/水の混合溶剤(アセトン濃度15重量%)を加え、20℃で8時間撹拌後、遠心分離により、濃厚相を除き、希薄相にアセトン(沈殿溶剤)を加え、沈殿物(固形物)を回収した(溶解分別)。沈澱物は脱液し、固形分15重量%のウェットケーキとした。
この沈殿物を、実施例1と同様の方法で洗浄、中和、乾燥して、低置換度酢酸セルロースを得た。
また、前記の方法(引張強度及び破断伸度の説明箇所で記載した方法)に従い、上記低置換度酢酸セルロースからフィルム(厚さ50μm)を作製した。
得られた低置換度酢酸セルロースのアセチル総置換度、2位、3位及び6位の置換度の標準偏差、6%粘度(mPa・s)、重量平均重合度(DPw)、多分散性(Mw/Mn)、分子間置換度分布半値幅(実測値)、組成分布指数(CDI)、フィルムの引張強度(kgf/cm2)及び破断伸度(%)を前記の方法で測定した。
実験条件及び収率を表1に、得られた低置換度酢酸セルロースの物性の測定結果を表2に示す。なお、表1において、「第3熟成液組成(酢酸wt%)」とは、第3熟成工程における系内の酢酸濃度(重量%)を意味する。また、表1の溶解分別の欄の「溶媒」とは水と混合した有機溶媒の種類を意味し、「濃度」とは当該有機溶媒と水の混合物調製における当該有機溶媒の濃度を意味する。
酢酸セルロース(ダイセル社製、商品名「L−50」、アセチル総置換度2.43、6%粘度:110mPa・s)1重量部に対して、5.1重量部の酢酸および2.0重量部の水を加え、混合物を3時間攪拌して酢酸セルロースを溶解した。この溶液に0.13重量部の硫酸を加え、得られた溶液を40℃に保持し、加水分解を行った。加水分解の間に酢酸セルロースが沈殿するのを防止するために、系への水の添加は2回に分けて行った。すなわち、14時間後に0.67重量部の水を5分間にわたって系に加えた。さらに34時間後、1.33重量部の水を10分間にわたって系に加え、さらに107時間反応させた。合計の加水分解時間は155時間である。なお、反応開始時から1回目の水の添加までを第1加水分解工程(第1熟成工程)、1回目の水の添加から2回目の水の添加までを第2加水分解工程(第2熟成工程)、2回目の水の添加から反応終了までを第3加水分解工程(第3熟成工程)という。
加水分解を実施した後、系の温度を室温(約25℃)まで冷却し、反応混合物に15重量部の沈澱溶媒(アセトン/メタノール1:1(重量比)混合溶媒)を加えて沈殿を生成させた。沈澱物は脱液し、固形分15%のウェットケーキとした。
得られた沈殿物に水に加え、8時間撹拌し、5重量%溶液とした。ここに貧溶媒であるメタノールを上記5重量%溶液の4倍量(重量基準)加え、10℃に1時間保ち、沈殿物を回収した(沈殿分別)。沈澱物は脱液し、固形分15重量%のウェットケーキとした。
得られた沈殿物の固形分1重量部に対し、15重量部のアセトン/水の混合溶剤(アセトン濃度15重量%)を加え、20℃で8時間撹拌後、遠心分離により、濃厚相を除き、希薄相にアセトン(沈殿溶剤)を加え、沈殿物(固形物)を回収した(溶解分別)。沈澱物は脱液し、固形分15重量%のウェットケーキとした。
この沈殿物を、実施例1と同様の方法で洗浄、中和、乾燥して、低置換度酢酸セルロースを得た。
また、前記の方法(引張強度及び破断伸度の説明箇所で記載した方法)に従い、上記低置換度酢酸セルロースからフィルム(厚さ50μm)を作製した。
得られた低置換度酢酸セルロースのアセチル総置換度、2位、3位及び6位の置換度の標準偏差、6%粘度(mPa・s)、重量平均重合度(DPw)、多分散性(Mw/Mn)、分子間置換度分布半値幅(実測値)、組成分布指数(CDI)、フィルムの引張強度(kgf/cm2)及び破断伸度(%)を前記の方法で測定した。
実験条件及び収率を表1に、得られた低置換度酢酸セルロースの物性の測定結果を表2に示す。なお、表1において、「第3熟成液組成(酢酸wt%)」とは、第3熟成工程における系内の酢酸濃度(重量%)を意味する。また、表1の沈殿分別の欄の貧溶媒の重量(重量部)は、上記沈殿物に水を加えて調製した5重量%溶液1重量部に対する値である。さらに、表1の溶解分別の欄の「溶媒」とは水と混合した有機溶媒の種類を意味し、「濃度」とは当該有機溶媒と水の混合物調製における当該有機溶媒の濃度を意味する。
表1に示す条件で、沈殿分別、溶解分別をしない場合は上記実施例1と同じようにして、また、沈殿分別、溶解分別をする場合は実施例4、又は8、若しくは参考比較例1と同じようにして、反応及び沈殿を行い、低置換度酢酸セルロースを得た。また、前記の方法(引張強度及び破断伸度の説明箇所で記載した方法)に従い、フィルム(厚さ50μm)を作製した。実験条件を表1に、得られた低置換度酢酸セルロースの物性の測定結果を表2に示す。
特開平4-261401号公報の実施例1に記載の方法に従って低置換度酢酸セルロースを製造した。この酢酸セルロースから、前記の方法(引張強度及び破断伸度の説明箇所で記載した方法)に従い、フィルム(厚さ50μm)を作製した。得られた酢酸セルロースのアセチル総置換度、2位、3位及び6位の置換度の標準偏差、6%粘度(mPa・s)、重量平均重合度(DPw)、多分散性(Mw/Mn)、分子間置換度分布半値幅(実測値)、組成分布指数(CDI)、フィルムの引張強度(kgf/cm2)及び破断伸度(%)を前記の方法で測定した。収率を表1に、物性の測定結果を表2に示す。
低粘度品として実施例19で得られた酢酸セルロース、高粘度品として参考比較例2で得られた酢酸セルロースを、前者/後者(重量比)=50/50の割合で混合した。この2種の酢酸セルロースの混合物から、前記の方法(引張強度及び破断伸度の説明箇所で記載した方法)に従い、フィルム(厚さ50μm)を作製した。得られた酢酸セルロースのアセチル総置換度、2位、3位及び6位の置換度の標準偏差、6%粘度(mPa・s)、重量平均重合度(DPw)、多分散性(Mw/Mn)、分子間置換度分布半値幅(実測値)、組成分布指数(CDI)、フィルムの引張強度(kgf/cm2)及び破断伸度(%)を前記の方法で測定した。各物性の測定結果を表2に示す。
特表平5−500684号公報の実施例1に記載の方法(反応溶媒:メタノール)に従って低置換度酢酸セルロースを製造した。この酢酸セルロースから、前記の方法(引張強度及び破断伸度の説明箇所で記載した方法)に従い、フィルム(厚さ50μm)を作製した。得られた酢酸セルロースのアセチル総置換度、2位、3位及び6位の置換度の標準偏差、6%粘度(mPa・s)、重量平均重合度(DPw)、多分散性(Mw/Mn)、分子間置換度分布半値幅(実測値)、組成分布指数(CDI)、フィルムの引張強度(kgf/cm2)及び破断伸度(%)を前記の方法で測定した。収率を表1に、物性の測定結果を表2に示す。
特表平5−500684号公報の実施例6に記載の方法(反応溶媒:メタノール)に従って低置換度酢酸セルロースを製造した。この酢酸セルロースから、前記の方法(引張強度及び破断伸度の説明箇所で記載した方法)に従い、フィルム(厚さ50μm)を作製した。得られた酢酸セルロースのアセチル総置換度、2位、3位及び6位の置換度の標準偏差、6%粘度(mPa・s)、重量平均重合度(DPw)、多分散性(Mw/Mn)、分子間置換度分布半値幅(実測値)、組成分布指数(CDI)、フィルムの引張強度(kgf/cm2)及び破断伸度(%)を前記の方法で測定した。収率を表1に、物性の測定結果を表2に示す。
特表平5−501129号公報の実施例1に記載の方法(反応溶媒:メタノール)に従って低置換度酢酸セルロースを製造した。この酢酸セルロースから、前記の方法(引張強度及び破断伸度の説明箇所で記載した方法)に従い、フィルム(厚さ50μm)を作製した。得られた酢酸セルロースのアセチル総置換度、2位、3位及び6位の置換度の標準偏差、6%粘度(mPa・s)、重量平均重合度(DPw)、多分散性(Mw/Mn)、分子間置換度分布半値幅(実測値)、組成分布指数(CDI)、フィルムの引張強度(kgf/cm2)及び破断伸度(%)を前記の方法で測定した。収率を表1に、物性の測定結果を表2に示す。
特公平1−13481号公報の実施例1に記載の方法に従って低置換度酢酸セルロースを製造した。この酢酸セルロースから、前記の方法(引張強度及び破断伸度の説明箇所で記載した方法)に従い、フィルム(厚さ50μm)を作製した。得られた酢酸セルロースのアセチル総置換度、2位、3位及び6位の置換度の標準偏差、6%粘度(mPa・s)、重量平均重合度(DPw)、多分散性(Mw/Mn)、分子間置換度分布半値幅(実測値)、組成分布指数(CDI)、フィルムの引張強度(kgf/cm2)及び破断伸度(%)を前記の方法で測定した。収率を表1に、物性の測定結果を表2に示す。
特開平4-261401号公報の実施例1に記載の方法に従い、但し加水分解時間を20.7時間から11.5時間に短縮し、低置換度酢酸セルロースを製造した。この酢酸セルロースから、前記の方法(引張強度及び破断伸度の説明箇所で記載した方法)に従い、フィルム(厚さ50μm)を作製した。得られた酢酸セルロースのアセチル総置換度、2位、3位及び6位の置換度の標準偏差、6%粘度(mPa・s)、重量平均重合度(DPw)、多分散性(Mw/Mn)、分子間置換度分布半値幅(実測値)、組成分布指数(CDI)、フィルムの引張強度(kgf/cm2)及び破断伸度(%)を前記の方法で測定した。収率を表1に、物性の測定結果を表2に示す。
接触時間を12時間から11時間に短縮したこと以外は、比較例8と同様の方法で、低置換度酢酸セルロースを製造した。この酢酸セルロースから、前記の方法(引張強度及び破断伸度の説明箇所で記載した方法)に従い、フィルム(厚さ50μm)を作製した。得られた酢酸セルロースのアセチル総置換度、2位、3位及び6位の置換度の標準偏差、6%粘度(mPa・s)、重量平均重合度(DPw)、多分散性(Mw/Mn)、分子間置換度分布半値幅(実測値)、組成分布指数(CDI)、フィルムの引張強度(kgf/cm2)及び破断伸度(%)を前記の方法で測定した。収率を表1に、物性の測定結果を表2に示す。
特公平1−13481号公報の実施例1に記載の方法で、上記実施例および(参考)比較例で得られた低置換度酢酸セルロースから繊度16.7dの繊維を調製した。すなわち、低置換度酢酸セルロース試料を15重量%の濃度で水に溶解してドープを得た。かかるドープを巻取速度100m/分、乾燥温度400℃、吐出量2.22g/分、口金孔数12、口金孔径0.5mmの条件で乾式紡糸し、単糸デニール16.7の繊維(糸)を得た。得られた繊維の温度20±2℃、相対湿度65±2%における引張強さ(g/d)と伸び率(%)をJIS L 1015に準じて測定した。結果を表2に示す。なお、表2おいては、ドープの口金詰まりを主な理由として紡糸ができなかったものを「紡糸不可」と記載した。
特開平7−268724号公報の実施例2に記載の方法で、上記実施例および(参考)比較例で得られた低置換度酢酸セルロースから繊度9d(10dtex)の繊維を調製した。すなわち、低置換度酢酸セルロース試料900gを、95℃の熱水1.9Lに溶解した。これを、ろ過し、脱ガスした溶液を125℃に加熱し、紡糸ポンプを介して、20ホール(孔径0.15mm)を有する口金を通して吐出し、380℃で乾燥しながら、305m/分で巻取り、口金吐出量を調整することで単糸デニール9d(10dtex)の繊維(糸)を得た。得られた繊維の温度20±2℃、相対湿度65±2%における引張強さ(g/d)と伸び率(%)をJIS L 1015に準じて測定した。結果を表2に示す。なお、表2おいては、ドープの口金詰まりを主な理由として紡糸ができなかったものを「紡糸不可」と記載した。
上記実施例および(参考)比較例で得られた低置換度酢酸セルロース試料900gを9100gの水に溶解し、濃度9重量%のドープを得た。これをろ過し、濃縮することで、濃度31重量%のドープを得た。これを95℃に加熱し、脱泡し、紡糸ポンプを介して18ホール(孔径0.1mm)を有する口金を通して4ml/分で吐出し、120℃で乾燥しながら巻取り速度を約10〜15mで調整し、単糸デニール9dの繊維(糸)を得た。得られた繊維の温度20±2℃、相対湿度65±2%における引張強さ(g/d)と伸び率(%)をJIS L 1015に準じて測定した。結果を表2に示す。なお、表2おいては、ドープの口金詰まりを主な理由として紡糸ができなかったものを「紡糸不可」と記載した。
実施例19で得られた酢酸セルロース、実施例14と同様の合成法(但し、第3熟成時間を107時間から95時間に短縮)で得られた酢酸セルロース(実施例28として記載)、比較例8と同様の合成法(但し、接触時間を12時間から11時間に短縮)で得られた酢酸セルロース(比較例11として記載)をイオン交換水に溶解し、それぞれ5重量%及び10重量%の水溶液を調製した。調製した酢酸セルロース水溶液の光線透過率(波長:500nm)を紫外可視分光光度計(島津製作所製、商品名「UV−1700」)で測定した。その結果を表3に示す。表3より、組成分布指数(CDI)が小さい酢酸セルロースほど光線透過率が高く、水溶性に優れることが分かる。
Claims (7)
- 多分散性(Mw/Mn;酢酸セルロース(試料)の残存水酸基をすべてプロピオニル化して得られるセルロースアセテートプロピオネートを用いてGPC−光散乱法により求めた値)が1.2〜2.5である請求項1又は2に記載の酢酸セルロース。
- 重量平均重合度(DPw;酢酸セルロース(試料)の残存水酸基をすべてプロピオニル化して得られるセルロースアセテートプロピオネートを用いてGPC−光散乱法により求めた値)が50〜800である請求項1〜3の何れか1項に記載の酢酸セルロース。
- 請求項1〜4の何れか1項に記載の酢酸セルロースの製造方法であって、酢酸セルロースを90℃以上の温度で部分的に加水分解して低置換度化することを特徴とする酢酸セルロースの製造方法。
- 請求項1〜4の何れか1項に記載の酢酸セルロースから形成された成形品。
- 請求項1〜4の何れか1項に記載の酢酸セルロースから形成された繊維又はフィルム。
Applications Claiming Priority (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013050915 | 2013-03-13 | ||
JP2013050915 | 2013-03-13 | ||
JP2013206955 | 2013-10-02 | ||
JP2013206955 | 2013-10-02 | ||
JP2013263889 | 2013-12-20 | ||
JP2013263889 | 2013-12-20 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016079434A Division JP6378712B2 (ja) | 2013-03-13 | 2016-04-12 | 低置換度酢酸セルロース |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018119160A JP2018119160A (ja) | 2018-08-02 |
JP6851342B2 true JP6851342B2 (ja) | 2021-03-31 |
Family
ID=51536817
Family Applications (3)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015505511A Active JP5921762B2 (ja) | 2013-03-13 | 2014-03-12 | 低置換度酢酸セルロース |
JP2016079434A Active JP6378712B2 (ja) | 2013-03-13 | 2016-04-12 | 低置換度酢酸セルロース |
JP2018074440A Active JP6851342B2 (ja) | 2013-03-13 | 2018-04-09 | 低置換度酢酸セルロース |
Family Applications Before (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015505511A Active JP5921762B2 (ja) | 2013-03-13 | 2014-03-12 | 低置換度酢酸セルロース |
JP2016079434A Active JP6378712B2 (ja) | 2013-03-13 | 2016-04-12 | 低置換度酢酸セルロース |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US10703825B2 (ja) |
EP (1) | EP2975063A4 (ja) |
JP (3) | JP5921762B2 (ja) |
CN (1) | CN105073782B (ja) |
WO (1) | WO2014142166A1 (ja) |
Families Citing this family (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10703825B2 (en) | 2013-03-13 | 2020-07-07 | Daicel Corporation | Cellulose acetate with a low degree of substitution |
US10188675B2 (en) | 2013-12-20 | 2019-01-29 | Daicel Corporation | Nutrient composition having lipid metabolism-improving action |
US10300085B2 (en) | 2014-03-24 | 2019-05-28 | Daicel Corporation | Nutritional composition |
EP3263603B1 (en) * | 2015-02-26 | 2020-04-15 | Daicel Corporation | Cellulose acetate powder and method of producing cellulose acetate powder |
JP6626894B2 (ja) * | 2015-06-19 | 2019-12-25 | 株式会社ダイセル | 水溶性酢酸セルロース系樹脂組成物、被覆製剤、水溶性酢酸セルロース複合体成形品及びその製造方法 |
US11015291B2 (en) * | 2016-03-16 | 2021-05-25 | Futamura Kagaku Kabushiki Kaisha | Fine cellulose fiber and production method for same |
CN106317229A (zh) * | 2016-08-22 | 2017-01-11 | 四川北方硝化棉股份有限公司 | 一种制备低取代度醋酸纤维素的生产方法 |
JP2017052961A (ja) * | 2016-10-21 | 2017-03-16 | 株式会社ダイセル | セルロースアセテート粉体およびセルロースアセテート粉体の製造方法 |
JP2018119052A (ja) * | 2017-01-25 | 2018-08-02 | 株式会社ダイセル | セルロースアセテートフレークの製造方法 |
CN106832005A (zh) * | 2017-03-07 | 2017-06-13 | 北京理工大学 | 低酯化度的醋酸纤维素酯的制备方法 |
CN110357972A (zh) * | 2018-04-09 | 2019-10-22 | 株式会社大赛璐 | 乙酸纤维素的制造方法 |
JP7176885B2 (ja) * | 2018-08-09 | 2022-11-22 | 株式会社ダイセル | セルロースアセテート組成物及び成形体 |
JP2020026499A (ja) * | 2018-08-14 | 2020-02-20 | 株式会社ダイセル | セルロースアセテート組成物及び成形体 |
US11384224B1 (en) | 2018-10-05 | 2022-07-12 | Celanese International Corporation | Cellulose acetate film with optical properties |
JP2021008565A (ja) * | 2019-07-01 | 2021-01-28 | 株式会社ダイセル | 酢酸セルロース及び酢酸セルロースの製造方法 |
WO2024095343A1 (ja) * | 2022-10-31 | 2024-05-10 | 株式会社ダイセル | セルロースアセテートフレーク及びこれを用いた金回収方法、濃縮方法 |
Family Cites Families (31)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3544389A (en) | 1967-12-18 | 1970-12-01 | Bell Telephone Labor Inc | Process for surface treatment of copper and its alloys |
BE785656A (fr) | 1971-06-30 | 1973-01-02 | Celanese Corp | Procede d'hydrolyse de la cellulose esterifiee a temperature elevee |
JPS5659801A (en) * | 1979-10-22 | 1981-05-23 | Daicel Chem Ind Ltd | New production process of cellulose acetate |
JPS5834801A (ja) * | 1981-08-26 | 1983-03-01 | Asahi Chem Ind Co Ltd | セルロ−スアセテ−ト |
JPS627701A (ja) * | 1985-07-03 | 1987-01-14 | Daicel Chem Ind Ltd | 部分加水分解法 |
US4888420A (en) | 1987-12-08 | 1989-12-19 | Celanese Fibers, Inc. | Water soluble cellulose acetate microspheres |
US5142034A (en) | 1990-04-16 | 1992-08-25 | Eastman Kodak Company | Cellulose ester compositions and process for the preparation thereof |
DK0477347T3 (da) * | 1990-04-16 | 1996-07-15 | Eastman Chem Co | Fremgangsmåde til fremstilling af celluloseestere ved anvendelse af carboxylsyrer |
JP2883911B2 (ja) * | 1990-11-15 | 1999-04-19 | ダイセル化学工業株式会社 | 水溶性酢酸セルロース及びその製造方法 |
DE4404714A1 (de) * | 1994-02-15 | 1995-08-17 | Hoechst Ag | Verfahren zur Herstellung von geformten Gebilden aus Zellulose |
EP0769500B1 (en) * | 1995-03-31 | 2003-02-19 | Daicel Chemical Industries, Ltd. | Cellulose acetate having excellent physical strength and process for preparing the same |
JP3749746B2 (ja) * | 1995-09-14 | 2006-03-01 | ダイセル化学工業株式会社 | 均質な酢酸セルロース |
JP4035181B2 (ja) * | 1996-07-30 | 2008-01-16 | ダイセル化学工業株式会社 | セルロースの混合脂肪酸エステル、その溶液およびセルロースの混合脂肪酸エステルフイルム |
JP4817088B2 (ja) | 2000-10-10 | 2011-11-16 | 株式会社林原生物化学研究所 | 塞栓材料 |
JP2002154906A (ja) | 2000-11-13 | 2002-05-28 | Michio Hayashi | 抗菌剤組成物 |
WO2002072638A1 (fr) * | 2001-03-14 | 2002-09-19 | Daicel Chemical Industries, Ltd. | Procede d'ajustement du degre de substitution de l'acetate de cellulose par un groupe acetyle |
JP4189160B2 (ja) * | 2001-11-05 | 2008-12-03 | ダイセル化学工業株式会社 | セルロースアセテートのアセチル置換度の調整方法 |
BRPI0415764A (pt) | 2003-11-28 | 2006-12-26 | Eastman Chem Co | interpolìmero, produto de reação, métodos para converter uma hidroxila, para preparar uma forma estável de um interpolìmero, para converter um álcool primário, e para tratar um mamìfero necessitado do mesmo, composições para revestimento e farmacêutica oral, dispersão de pigmento, e, artigo |
US20060240108A1 (en) | 2005-04-26 | 2006-10-26 | Bernard Bobby L | Cellulosic films incorporating a pharmaceutically acceptable plasticizer with enhanced wettability |
US20110130360A1 (en) | 2006-10-20 | 2011-06-02 | Dow Global Technologies Inc. | Preventing or reducing oxidative stress or oxidative cell injury |
CN101622032A (zh) | 2006-10-20 | 2010-01-06 | 陶氏环球技术公司 | 预防或治疗代谢综合征的方法 |
JP5377317B2 (ja) | 2006-10-30 | 2013-12-25 | ハナル バイオファーマ カンパニー リミテッド | 放出性が制御されたアンジオテンシン−II−受容体遮断剤とHMG−CoA還元酵素阻害剤の複合組成物 |
US8148518B2 (en) | 2007-02-14 | 2012-04-03 | Eastman Chemical Company | Cellulose esters and their production in carboxylated ionic liquids |
JP4740938B2 (ja) | 2007-12-27 | 2011-08-03 | ダイセル化学工業株式会社 | 6位高アセチル化セルロースジアセテート及びその製造方法 |
JP2010100583A (ja) | 2008-10-24 | 2010-05-06 | Hayashibara Biochem Lab Inc | 脂質代謝改善剤 |
EP2379059A4 (en) | 2008-12-10 | 2012-10-31 | Anhui Zhongren Technology Co Ltd | COMPOSITION WITH CONTROLLED RELEASE |
JP4774121B2 (ja) * | 2010-01-29 | 2011-09-14 | ダイセル化学工業株式会社 | 位相差フィルム用セルロースジアセテート |
PL2713770T3 (pl) | 2011-05-27 | 2018-05-30 | Dsm Ip Assets B.V. | Sposób ekstruzji i ekstrudat otrzymany w jego wyniku |
US10703825B2 (en) | 2013-03-13 | 2020-07-07 | Daicel Corporation | Cellulose acetate with a low degree of substitution |
US10188675B2 (en) | 2013-12-20 | 2019-01-29 | Daicel Corporation | Nutrient composition having lipid metabolism-improving action |
US10300085B2 (en) * | 2014-03-24 | 2019-05-28 | Daicel Corporation | Nutritional composition |
-
2014
- 2014-03-12 US US14/775,369 patent/US10703825B2/en active Active
- 2014-03-12 CN CN201480015034.6A patent/CN105073782B/zh active Active
- 2014-03-12 JP JP2015505511A patent/JP5921762B2/ja active Active
- 2014-03-12 EP EP14763960.3A patent/EP2975063A4/en active Pending
- 2014-03-12 WO PCT/JP2014/056474 patent/WO2014142166A1/ja active Application Filing
-
2016
- 2016-04-12 JP JP2016079434A patent/JP6378712B2/ja active Active
-
2018
- 2018-04-09 JP JP2018074440A patent/JP6851342B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN105073782A (zh) | 2015-11-18 |
JP2016169386A (ja) | 2016-09-23 |
JP5921762B2 (ja) | 2016-05-24 |
EP2975063A1 (en) | 2016-01-20 |
JPWO2014142166A1 (ja) | 2017-02-16 |
US20160032020A1 (en) | 2016-02-04 |
EP2975063A4 (en) | 2016-08-17 |
JP6378712B2 (ja) | 2018-08-22 |
CN105073782B (zh) | 2018-06-01 |
WO2014142166A1 (ja) | 2014-09-18 |
US10703825B2 (en) | 2020-07-07 |
JP2018119160A (ja) | 2018-08-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6851342B2 (ja) | 低置換度酢酸セルロース | |
WO2015107565A1 (ja) | 酢酸セルロース繊維、酢酸セルロース繊維成形体、およびこれらの製造方法 | |
KR102047236B1 (ko) | 도전성 셀룰로오스계 수지 조성물 | |
KR101057509B1 (ko) | 개선된 습열 안정성을 갖는 셀룰로오스 에스테르 | |
JP6283523B2 (ja) | 水溶性酢酸セルロース系樹脂組成物、水溶性酢酸セルロース複合体成形品及びその製造方法 | |
JP2019044102A (ja) | 熱成形用セルロースアセテート組成物及び成形体 | |
JP6909933B2 (ja) | 熱成形用セルロースアセテート組成物、成形体及び熱成形用セルロースアセテート組成物の製造方法 | |
CN105980522A (zh) | 量子点复合体、具有该复合体的波长转换元件、光电转换装置及太阳能电池 | |
US11905393B2 (en) | Cellulose acetate composition and molded article | |
JPH0977801A (ja) | 均質な酢酸セルロース | |
JP4682308B2 (ja) | セルロースエステル又はそのフイルム及びその製造方法 | |
US20210317288A1 (en) | Cellulose acetate composition and molded article | |
JP2001055403A (ja) | セルロースアセテートの冷却混合物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180409 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190326 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20190415 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190724 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20191217 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200302 |
|
C60 | Trial request (containing other claim documents, opposition documents) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60 Effective date: 20200302 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20200310 |
|
C21 | Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21 Effective date: 20200317 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20200417 |
|
C211 | Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211 Effective date: 20200421 |
|
C22 | Notice of designation (change) of administrative judge |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22 Effective date: 20201104 |
|
C23 | Notice of termination of proceedings |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23 Effective date: 20210126 |
|
C03 | Trial/appeal decision taken |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03 Effective date: 20210302 |
|
C30A | Notification sent |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012 Effective date: 20210302 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210309 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6851342 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |