JP6850202B2 - リードフレーム、リードフレームの製造方法および半導体装置の製造方法 - Google Patents

リードフレーム、リードフレームの製造方法および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

開示の実施形態は、リードフレーム、リードフレームの製造方法および半導体装置の製造方法に関する。
従来、リードフレームの表面を粗面化することにより、リードフレームとモールド樹脂との間の密着性を向上させる技術が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開平3−295262号公報
しかしながら、リードフレームの表面全体を粗面化した場合、モールド成形の際の樹脂通流経路であるモールドランナーに残留するモールド樹脂を、モールド成形の後にリードフレームから剥離することが困難であった。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、モールドランナーに残留するモールド樹脂をリードフレームから容易に剥離することができるリードフレーム、リードフレームの製造方法および半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係るリードフレームは、半導体チップが搭載されるおもて面と、前記おもて面とは反対側の裏面とを有し、ダイパッドと複数のリードとが形成される単位リードフレームが複数並んで設けられ、前記裏面は、前記単位リードフレームが設けられる第1部位と、当該第1部位以外の部位である第2部位とから構成される。そして、前記第1部位は、前記おもて面より表面粗さが小さく、前記第2部位は、前記第1部位より表面粗さが小さい。
実施形態の一態様によれば、モールドランナーに残留するモールド樹脂をリードフレームから容易に剥離することができる。
図1Aは、実施形態に係るリードフレームのおもて面側の平面図である。 図1Bは、実施形態に係るリードフレームの裏面側の平面図である。 図2Aは、実施形態に係る粗面化処理装置を説明するための図である。 図2Bは、実施形態に係る粗面化処理後におけるリードフレームの拡大断面図である。 図3Aは、実施形態に係るモールド工程を説明するための拡大断面図である。 図3Bは、実施形態に係るモールド工程を説明するための平面図である。 図4は、実施形態に係る半導体装置の断面図である。 図5Aは、実施形態の変形例に係る粗面化処理装置の概要を説明するための図である。 図5Bは、実施形態の変形例に係る粗面化処理後におけるリードフレームの拡大断面図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示するリードフレーム、リードフレームの製造方法および半導体装置の製造方法について説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
<リードフレームの概要>
最初に、図1Aおよび図1Bを参照しながら、実施形態に係るリードフレーム1の概要について説明する。図1Aは、実施形態に係るリードフレーム1のおもて面2側の平面図であり、図1Bは、実施形態に係るリードフレーム1の裏面3側の平面図である。図1Aおよび図1Bに示すリードフレーム1は、SON(Small Outline Non-leaded package)タイプの半導体装置の製造に用いられるリードフレームである。
なお、実施形態ではSONタイプの半導体装置の製造に用いられるリードフレームについて示すが、その他のタイプ、たとえばQFN(Quad Flat Non-leaded package)やSOP(Small Outline Package)、QFP(Quad Flat Package)などの半導体装置の製造に用いられるリードフレームに適用するようにしてもよい。
実施形態に係るリードフレーム1は、銅や銅合金、鉄ニッケル合金などで構成される金属板に、エッチング加工やスタンピング加工などが施されて所定のパターンが形成される。リードフレーム1は、図1Aに示すおもて面2と、図1Bに示す裏面3とを有する。また、リードフレーム1は、平面視で矩形状であり、複数の単位リードフレーム10が並んで形成される。
単位リードフレーム10は、リードフレーム1を用いて製造される半導体装置100(図4参照)の一つ一つに対応する部位である。単位リードフレーム10は、図1Aに示すように、ダイパッド11と、複数のリード12と、ダイパッド支持部13とを有する。ダイパッド11は、単位リードフレーム10の中央部分に設けられる。かかるダイパッド11のおもて面2側には、半導体チップ101(図3A参照)が搭載可能である。
複数のリード12は、ダイパッド11の周囲に並んで配置されており、それぞれの先端部が単位リードフレーム10の外縁部からダイパッド11に向かって伸びている。かかるリード12は、ダイパッド11に配置される半導体チップ101の電極とボンディングワイヤなどで電気的に接続されることにより、半導体装置100の外部端子として機能する。
ダイパッド支持部13は、ダイパッド11と単位リードフレーム10の外縁部とを連結し、ダイパッド11を単位リードフレーム10に支持する。ダイパッド支持部13は、たとえば、ダイパッド11の両側にそれぞれ設けられる。なお、単位リードフレーム10には、ダイパッド11や複数のリード12、ダイパッド支持部13を区切る貫通孔14が形成される。
リードフレーム1には、また、スリット4やパイロット孔5、貫通孔20などが形成される。スリット4は、複数(図では6個)の単位リードフレーム10で形成される一群と、隣接する一群との間を区切るように形成される。かかるスリット4は、隣接する一群に対する熱干渉を抑制するために形成される。
パイロット孔5は、リードフレーム1の両側に並んで形成され、各種処理におけるリードフレーム1の位置決めに用いられる。また、貫通孔20は、リードフレーム1の所定の位置に形成される。かかる貫通孔20の詳細については後述する。
さらに、リードフレーム1は、図1Bに示すように、裏面3に第1部位3aと第2部位3bとを有する。第1部位3aは、裏面3のうち上述の単位リードフレーム10が配置される部位であり、第2部位3bは裏面3における第1部位3a以外の部位である。
ここで、実施形態では、裏面3の第2部位3bにおける表面粗さR1が、裏面3の第1部位3aにおける表面粗さR2より小さい。さらに、裏面3の第1部位3aにおける表面粗さR2は、おもて面2の表面粗さR3より小さい。なお、かかる表面粗さは算術平均粗さRaであり、以下の記載も同様である。
これにより、裏面3の第2部位3bにモールドランナー43(図3A参照)を配置した場合、裏面3の第2部位3bにおける表面粗さR1が小さいことから、いわゆるアンカー効果を抑制することができる。したがって、実施形態によれば、モールドランナー43に残留するモールド樹脂102(図4参照)をリードフレーム1から容易に剥離することができる。
さらに、実施形態では、裏面3の第1部位3aにおける表面粗さR2が第2部位3bの表面粗さR1より大きく、おもて面2の表面粗さR3は第1部位3aの表面粗さR2よりさらに大きい。これにより、モールド成形された半導体装置100において、モールド樹脂102のアンカー効果を高めることができることから、モールド樹脂102とリードフレーム1との密着性を向上させることができる。したがって、半導体装置100の信頼性を向上させることができる。
<粗面化処理の概要>
つづいて、図2Aおよび図2Bを参照しながら、実施形態に係る粗面化処理の概要について説明する。図2Aは、実施形態に係る粗面化処理装置30を説明するための図である。
粗面化処理装置30は、たとえば、処理槽31と、陽極32と、陰極33と、直流電源34、35とを備える。陽極32と陰極33とは、いずれも平板状である。そして、処理槽31の内部に所定の電解液36が充填されるとともに、かかる電解液36に浸るように陽極32と陰極33とが向かい合うように配置される。
そして、粗面化処理を行うリードフレーム1は、電解液36に浸り、陽極32と陰極33との間に略均等な間隔を空けて挟まれるように設置される。ここで、リードフレーム1のおもて面2は陰極33に向かい合い、裏面3は陽極32に向かい合うように設置される。
そして、直流電源34の正極側が陽極32に接続されるとともに、直流電源34の負極側がリードフレーム1に接続される。また、直流電源35の正極側がリードフレーム1に接続されるとともに、直流電源35の負極側が陰極33に接続される。
ここで、陽極32の結線に流れる電流をI(I≧0)とし、リードフレーム1の結線に流れる電流をIとし、陰極33に流れる電流を−I(I≧0)とする。なお、電流I、IおよびIは、陽極32、リードフレーム1および陰極33に向かって流れる方向をプラスの値とみなし、反対の方向をマイナスの値とみなす。
この場合、電解液36は一種の電導体であることから、キルヒホッフの法則によりI+I+(−I)=0となり、これにより、I=I−Iとなる。
ここで、実施形態における粗面化処理では、I<Iとなるように直流電源34、35のパラメータを制御することにより、図2Aに示すように、リードフレーム1の結線に流れる電流Iを陽極32の結線に流れる電流Iと同一方向に制御する。
実施形態における粗面化処理の各工程は以下の通りである。最初に、所定のパターンが形成されたリードフレーム1に対して、おもて面2におけるリード12の先端部をフォトレジストで被膜する。つづいて、リードフレーム1を粗面化処理装置30にセットする。次に、リードフレーム1に上述の電流Iを流し、以下の条件で電界処理を行う。
・電解液組成:0.6M水酸化カリウム+0.3M水酸化マグネシウム
・電流密度:30(A/cm
・処理温度:55(℃)
かかる電界処理によって、おもて面2で酸化反応が発生し、図2Bに示すように、リードフレーム1のおもて面2におけるフォトレジストで覆った部分以外の部位に酸化膜6が形成される。図2Bは、実施形態に係る粗面化処理後におけるリードフレーム1の拡大断面図であり、フォトレジストで覆った部位については図示を省略している。ここで、形成された酸化膜6は、針状結晶の集合体で構成され、表面粗さが大きい膜である。
また、実施形態の粗面化処理では、陽極32と陰極33とでリードフレーム1を挟み込むように電解処理を行う。これにより、電解液36中でリードフレーム1に流れる電流は図2Aに示す点線矢印のようになり、リードフレーム1の裏面3では基本的に酸化反応は発生しない。しかしながら、図2Bに示すように、リードフレーム1に形成された貫通孔14の内壁や、裏面3における貫通孔14の近傍ではわずかながら酸化反応が発生し、貫通孔14の周囲にも酸化膜6が形成される。
すなわち、図2Bに示すように、裏面3の単位リードフレーム10が設けられる第1部位3aには、針状結晶の集合体で構成された酸化膜6がおもて面2よりも薄く形成される。一方で、裏面3の第2部位3bには、酸化膜6がほとんど形成されない。
したがって、実施形態の粗面化処理では、裏面3の第2部位3bにおける表面粗さR1を裏面3の第1部位3aにおける表面粗さR2より小さくすることができるとともに、裏面3の第1部位3aにおける表面粗さR2をおもて面2の表面粗さR3より小さくすることができる。
すなわち、ここまで説明した実施形態の粗面化処理では、所望の部位(裏面3の第2部位3b、裏面3の第1部位3a、おもて面2)が所望の表面粗さR1、R2、R3を有するリードフレーム1を効率よく形成することができる。なお、上述の電解処理条件はあくまで一例であり、異なる条件で電解処理を行ってもよい。
<モールド工程の概要>
つづいて、実施形態における粗面化処理後の工程、特にモールド工程の概要について説明する。上述の粗面化処理の後には、リード12の先端部を覆うフォトレジストを剥離するとともに、おもて面2における粗面化処理を行った部位を保護体で被膜する。そして、おもて面2におけるリード12の先端部に対してめっき処理(たとえば、Agめっき)を行い、その後、粗面化処理を行った部位を覆う保護体を剥離する。
次に、ダイパッド11上に半導体チップ101(図3A参照)をダイボンディングして、半導体チップ101の電極とリード12の先端部との間をボンディングワイヤで結線する。
次に、図3Aに示すように、リードフレーム1を所定の金型にセットして、モールド工程を実施する。図3Aは、実施形態に係るモールド工程を説明するための拡大断面図である。なお、図3Aでは、上述したボンディングワイヤの図示は省略している。
図3Aに示すように、モールド工程では、リードフレーム1を上部金型41と下部金型42とで挟み込む。そして、金型の外部からモールドランナー43を経由して、下部金型42に形成される空間42aと、貫通孔14と、上部金型41に形成される空間41aとにモールド樹脂102(図4参照)が注入され、空間41aおよび空間42aに対応する所定の形状にモールド成形される。
ここで、モールドランナー43は、図3Aおよび図3Bに示すように、リードフレーム1における裏面3の第2部位3bに接するように下部金型42に形成される。図3Bは、実施形態に係るモールド工程を説明するための平面図である。
これにより、モールド工程後にモールドランナー43に残留するモールド樹脂102は、表面粗さR1が小さい裏面3の第2部位3bに接する。したがって、実施形態によれば、モールドランナー43に残留するモールド樹脂102を、モールド工程後にリードフレーム1から容易に剥離することができる。
また、実施形態では、図3Bに示すように、リードフレーム1のモールドランナー43に接する位置に貫通孔20を形成するとよい。実施形態によれば、モールドランナー43に残留するモールド樹脂102をかかる貫通孔20のおもて面2側から突き上げることにより、モールドランナー43に残留するモールド樹脂102をリードフレーム1からさらに容易に剥離することができる。
なお、貫通孔20は、平面視でモールドランナー43の略中央部分に1つ設けるとよい。これにより、第2部位3bに形成される貫通孔20の面積を小さくすることができることから、裏面3において貫通孔20の周囲に形成される酸化膜6のアンカー効果を最小限に抑えることができる。
ここまで説明したモールド工程の後、上部金型41および下部金型42をリードフレーム1から外し、モールドランナー43に充填されたモールド樹脂102を分離して、単位リードフレーム10ごとに切り離す。これにより、図4に示すように、半導体チップ101などがモールド樹脂102で封止された半導体装置100が完成する。図4は、実施形態に係る半導体装置100の断面図である。
図4に示すように、実施形態に係る半導体装置100では、モールド樹脂102が、表面粗さの大きいリードフレーム1のおもて面2と、裏面3の第1部位3aとに接している。したがって、実施形態によれば、モールド樹脂102とリードフレーム1との密着性を向上させることができることから、半導体装置100の信頼性を向上させることができる。
また、実施形態では、裏面3の第2部位3bの表面粗さR1を0.10(μm)以下にするとよく、裏面3の第1部位3aの表面粗さR2を0.10〜0.13(μm)にするとよく、おもて面2の表面粗さR3を0.13(μm)以上にするとよい。これにより、モールドランナー43に残留するモールド樹脂102の剥離性と、半導体装置100の信頼性とを高いレベルで両立させることができる。
なお、リードフレーム1のおもて面2側(すなわち上部金型41)にモールドランナー43を配置する場合には、かかるモールドランナー43が配置されるおもて面2に対して、リード12の先端部に施しためっき処理を同時に施すことにより、おもて面2とモールド樹脂102との密着性を抑制することができる。
一方で、実施形態のように、リードフレーム1の裏面3側にモールドランナー43を配置する場合に、めっき処理により裏面3とモールド樹脂102との密着性を抑制しようとした場合、裏面3へのめっき処理を別途行わなければならないことから、製造コストが増大する。
しかしながら、実施形態では、裏面3へのめっき処理を別途行うことなく、裏面3とモールド樹脂102との密着性を抑制することができる。すなわち、実施形態によれば、リードフレーム1の製造コストを低減することができる。
本実施例においては、酸化膜6を形成した後にリード12の先端部に対してめっき処理を行ったが、先にめっき処理を行ってもよい。さらには、めっき金属に与える影響が軽微な電解液を用いる場合には、めっき金属(リード12の先端部)を保護体で被覆することなく、粗面化処理を行うことができる。
<変形例>
つづいて、上述の実施形態における各種変形例について説明する。
上述の実施形態では、粗面化処理装置30を用いてリードフレーム1の表面に酸化膜6を形成する例について示したが、リードフレーム1の表面には酸化膜6以外の膜を形成してもよい。図5Aは、実施形態の変形例に係る粗面化処理装置30Aの概要を説明するための図である。
変形例にかかる粗面化処理装置30Aは、図2Aに示した粗面化処理装置30と基本的な構成は同じであることから、同じ箇所には同じ番号を付して説明を省略する場合がある。
粗面化処理装置30Aでは、リードフレーム1のおもて面2が陽極32に向かい合い、裏面3が陰極33に向かい合うように設置される。また、I>Iとなるように直流電源34、35のパラメータを制御することにより、図5Aに示すように、リードフレーム1の結線に流れる電流Iを、陰極33の結線に流れる電流Iと同一方向に制御する。
そして、かかる電流Iをリードフレーム1に流し、以下の条件で電界処理を行う。
・電解液組成:硫酸銅(CuSO・5HO)溶液
・銅イオン濃度:5〜70(g/L)
・電流密度:300〜700(A/cm
・処理時間:10〜40(s)
かかる電界処理によって、おもて面2で還元反応が発生し、図5Bに示すように、リードフレーム1のおもて面2に銅のめっき膜7が形成される。図5Bは、実施形態の変形例に係る粗面化処理後におけるリードフレーム1の拡大断面図である。ここで、形成されためっき膜7は、粒子サイズが大きく形成されることから、表面粗さが大きい膜である。
また、実施形態と同様に、リードフレーム1に形成された貫通孔14の内壁や、裏面3における貫通孔14の近傍ではわずかながら還元反応が発生し、貫通孔14の周囲にもめっき膜7が形成される。
すなわち、図5Bに示すように、裏面3の単位リードフレーム10が設けられる第1部位3aには、粒子サイズの大きいめっき膜7がおもて面2よりも薄く形成される。一方で、裏面3の第2部位3bには、めっき膜7がほとんど形成されない。
したがって、変形例の粗面化処理では、裏面3の第2部位3bにおける表面粗さR1を裏面3の第1部位3aにおける表面粗さR2より小さくすることができるとともに、裏面3の第1部位3aにおける表面粗さR2をおもて面2の表面粗さR3より小さくすることができる。
すなわち、変形例の粗面化処理でも、所望の部位(裏面3の第2部位3b、裏面3の第1部位3a、おもて面2)が所望の表面粗さR1、R2、R3を有するリードフレーム1を効率よく形成することができる。なお、上述の電解処理条件はあくまで一例であり、異なる条件で電解処理を行ってもよい。
なお、変形例では、銅のめっき膜7が形成されたリード12の先端部にめっき処理(たとえば、Agめっき)を行うことにより、半導体チップ101の電極とリード12の先端部との間をボンディングワイヤで結線することができる。
また、変形例では、銅のめっき膜7以外のめっき膜をリードフレーム1に形成してもよい。たとえば、粗面化処理装置30Aを用いて、おもて面2や裏面3の第1部位3aに対して表面粗さの大きい無光沢Niめっき膜を形成し、さらにその上にPdやAu、Ruなどの貴金属膜を形成してもよい。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。たとえば、変形例において、表面粗さの大きいめっき膜として銅のめっき膜や無光沢Niめっき膜などを形成する例について示したが、銅のめっき膜や無光沢Niめっき膜以外の表面粗さが大きいめっき膜を形成してもよい。
以上のように、実施形態に係るリードフレーム1は、半導体チップ101が搭載されるおもて面2と、おもて面2とは反対側の裏面3とを有し、ダイパッド11と複数のリード12とが形成される単位リードフレーム10が複数並んで設けられ、裏面3は、単位リードフレーム10が設けられる第1部位3aと、かかる第1部位3a以外の部位である第2部位2bとから構成される。そして、第1部位3aは、おもて面2より表面粗さが小さく、第2部位3bは、第1部位3aより表面粗さが小さい。これにより、モールドランナー43に残留するモールド樹脂102をリードフレーム1から容易に剥離することができる。
また、実施形態に係るリードフレーム1は、単位リードフレーム10が設けられる部位以外の部位に、モールド樹脂102を突き上げて剥離させる際に用いられる貫通孔20が形成される。これにより、モールドランナー43に残留するモールド樹脂102を、リードフレーム1からさらに容易に剥離することができる。
また、実施形態に係るリードフレーム1の製造方法は、半導体チップ101が搭載されるおもて面2と、おもて面2とは反対側の裏面3とを有し、ダイパッド11と複数のリード12とが形成される単位リードフレーム10が複数並んで設けられるリードフレーム1に対して、裏面3における単位リードフレーム10が設けられる部位(第1部位3a)、および、おもて面2に粗面化処理が行われる。これにより、モールドランナー43に残留するモールド樹脂102をリードフレーム1から容易に剥離することができる。
また、実施形態に係るリードフレーム1の製造方法において、粗面化処理は、表面粗さの大きい酸化膜6を形成する電解処理である。これにより、所望の部位(裏面3の第2部位3b、裏面3の第1部位3a、おもて面2)が所望の表面粗さR1、R2、R3を有するリードフレーム1を効率よく形成することができる。
また、実施形態に係るリードフレーム1の製造方法において、粗面化処理は、表面粗さの大きいめっき膜7を形成する電解処理である。これにより、所望の部位(裏面3の第2部位3b、裏面3の第1部位3a、おもて面2)が所望の表面粗さR1、R2、R3を有するリードフレーム1を効率よく形成することができる。
また、実施形態に係る半導体装置100の製造方法は、上述のリードフレーム1をモールド樹脂102で封止するモールド工程を含む。そして、第2部位3bに接するようにモールド樹脂102を流通させるモールドランナー43が配置される。これにより、モールドランナー43に残留するモールド樹脂102をリードフレーム1から容易に剥離することができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 リードフレーム
2 おもて面
3 裏面
3a 第1部位
3b 第2部位
4 スリット
5 パイロット孔
6 酸化膜
7 めっき膜
10 単位リードフレーム
11 ダイパッド
12 リード
13 ダイパッド支持部
20 貫通孔
30 粗面化処理装置
31 処理槽
32 陽極
33 陰極
34、35 直流電源
36 電解液
41 上部金型
42 下部金型
43 モールドランナー
100 半導体装置
101 半導体チップ
102 モールド樹脂

Claims (6)

  1. 半導体チップが搭載されるおもて面と、前記おもて面とは反対側の裏面とを有し、
    ダイパッドと複数のリードとが形成される単位リードフレームが複数並んで設けられ、
    前記裏面は、前記単位リードフレームが設けられる第1部位と、当該第1部位以外の部位である第2部位とから構成され、
    前記第1部位は、前記おもて面より表面粗さが小さく、
    前記第2部位は、前記第1部位より表面粗さが小さいこと
    を特徴とするリードフレーム。
  2. 前記単位リードフレームが設けられる部位以外の部位に、モールド樹脂を突き上げて剥離させる際に用いられる貫通孔が形成されること
    を特徴とする請求項1に記載のリードフレーム。
  3. 半導体チップが搭載されるおもて面と、前記おもて面とは反対側の裏面とを有し、
    ダイパッドと複数のリードとが形成される単位リードフレームが複数並んで設けられるリードフレームに対して、
    前記裏面における前記単位リードフレームが設けられる第1の部位、および、前記おもて面に粗面化処理が行われ
    前記第1の部位は、前記おもて面より表面粗さが小さいこと
    を特徴とするリードフレームの製造方法。
  4. 前記粗面化処理は、
    表面粗さの大きい酸化膜を形成する電解処理であること
    を特徴とする請求項3に記載のリードフレームの製造方法。
  5. 前記粗面化処理は、
    表面粗さの大きいめっき膜を形成する電解処理であること
    を特徴とする請求項3に記載のリードフレームの製造方法。
  6. 請求項1または2に記載のリードフレームをモールド樹脂で封止するモールド工程を含み、
    前記第2部位に接するように前記モールド樹脂を流通させるモールドランナーが配置されること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
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