JP6838754B1 - 蛍光x線分析装置 - Google Patents

蛍光x線分析装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6838754B1
JP6838754B1 JP2019175938A JP2019175938A JP6838754B1 JP 6838754 B1 JP6838754 B1 JP 6838754B1 JP 2019175938 A JP2019175938 A JP 2019175938A JP 2019175938 A JP2019175938 A JP 2019175938A JP 6838754 B1 JP6838754 B1 JP 6838754B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
standard
value
quantitative
sample
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019175938A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021051053A (ja
Inventor
片岡 由行
由行 片岡
直人 後藤
直人 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rigaku Corp
Original Assignee
Rigaku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rigaku Corp filed Critical Rigaku Corp
Priority to JP2019175938A priority Critical patent/JP6838754B1/ja
Priority to PCT/JP2020/022146 priority patent/WO2021059597A1/ja
Priority to CN202080031348.0A priority patent/CN113748333B/zh
Application granted granted Critical
Publication of JP6838754B1 publication Critical patent/JP6838754B1/ja
Publication of JP2021051053A publication Critical patent/JP2021051053A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N23/00Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00
    • G01N23/22Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by measuring secondary emission from the material
    • G01N23/223Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by measuring secondary emission from the material by irradiating the sample with X-rays or gamma-rays and by measuring X-ray fluorescence

Abstract

【課題】ファンダメンタルパラメータ法による蛍光X線分析装置において、装置感度曲線が適切に作成されたか否かの評価を容易にする。【解決手段】ファンダメンタルパラメータ法を用いる定量手段を備え、定量手段が、各標準試料について、測定強度と、装置感度定数と、理論強度式において理論強度を計算するために測定元素の質量分率に乗ぜられる比例係数とを用いて、測定元素に対応する成分の含有率の定量値を計算し、各成分について、標準値と定量値との相関を示すグラフ、および/または、標準試料ごとの標準値、定量値、定量誤差と用いた一組の標準試料による定量値全体についての正確度を出力する。【選択図】図4

Description

本発明は、ファンダメンタルパラメータ法による蛍光X線分析装置に関する。
従来、定量分析を行う蛍光X線分析装置は、検量線法によるものと、ファンダメンタルパラメータ法(FP法ともいう)によるものに大別される。検量線法による定量分析では、未知試料の分析のために、成分の含有率が標準値として既知である一組の標準試料を用いて、成分の含有率と成分に対応する測定元素の蛍光X線の測定強度との相関として、次式(1)のように表される検量線式が求められる。なお、成分とは元素または化合物であり、成分の含有率は、含有率の標準値、定量値等を含め、一般に質量百分率(mass%)で表される。また、成分が元素である場合には、その元素そのものが成分に対応する測定元素であり、成分が化合物である場合には、その化合物を代表する元素が成分に対応する測定元素となる。
=(AI +BI+C)(1+Σα) …(1)
:成分iの含有率
:成分iに対応する測定元素の蛍光X線の測定強度
A,B,C:検量線定数
:加補正成分jの含有率
α:加補正成分jのマトリックス補正係数
そして、作成した検量線式(1)の評価のために、次式(2)のように表される検量線のグラフが、例えば成分Crについて図2のように出力される。具体的には、検量線のグラフが、ディスプレイやプリンタにより表示される。ここで、成分iの推定基準値Xとは、加補正成分jの含有率Wをゼロと仮定した場合の、つまり、成分iに対する共存成分による吸収・励起のマトリックス効果がないと仮定した場合の、測定強度Iにおける成分iの含有率である。なお、図2では、検量線を一次式(A=0)としており、矩形の点の横軸座標が標準試料の推定基準値を、白丸の点の横軸座標が標準試料の標準値(化学分析値)を示している。
=AI +BI+C …(2)
:成分iの推定基準値
また、標準試料について、成分iに対応する測定強度Iと、加補正成分jの含有率Wとしての成分jの標準値とを検量線式(1)に代入することにより、成分iの含有率Wとして成分iの定量値W^を求め、さらに、次式(3)により、成分iの定量値W^と真の成分iの含有率Wとしての成分iの標準値との差である定量誤差(W^−W)の標準偏差として、用いた一組の標準試料による成分iの定量値全体についての正確度Sを求める。
=(Σ(W^−W/(n−m))1/2 …(3)
n:用いた標準試料の数
m:用いた検量線定数の数
これらの、標準試料ごとの標準値W、定量値W^および定量誤差(W^−W)、定量値全体についての正確度Sも、作成した検量線式(1)の評価のために表示される。このように、検量線法による定量分析では、検量線のグラフにおける推定基準値X、標準試料ごとの定量値W^および定量誤差(W^−W)、定量値全体についての正確度Sが、すべて標準値Wと同じ単位で表示されるので、検量線式(1)が適切に作成されたか否かの評価が容易である。
一方、ファンダメンタルパラメータ法による定量分析では、未知試料の分析のために、成分の含有率が標準値として既知である一組の標準試料を用いて、成分に対応する測定元素の蛍光X線ごとに、標準値に対応する測定元素の質量分率(質量百分率の1/100)および標準値から得られる試料構成元素の質量分率を用いて理論強度式により計算した理論強度と測定強度との相関として、次式(4)のように表される装置感度曲線が求められ、装置感度定数が決定される(例えば特許文献1の段落0003および図4におけるステップS1〜S3参照)。
Ti=aIMi +bIMi+c …(4)
Ti:成分iに対応する測定元素の蛍光X線の理論強度
Mi:成分iに対応する測定元素の蛍光X線の測定強度
a,b,c:装置感度定数
そして、作成した装置感度曲線の評価のために、前式(4)で表された装置感度曲線のグラフが、例えば成分Crについて図3のように表示される。図3では、黒丸の点の横軸座標が標準試料についての理論強度を示している。
また、標準試料について、成分iに対応する測定強度IMiを装置感度曲線の式(4)に代入することにより、理論強度スケールに換算した測定強度である換算測定強度I^Tiを求め、さらに、次式(5)により、換算測定強度I^Tiと理論強度ITiとの差である誤差(I^Ti−ITi)の標準偏差として、用いた一組の標準試料による成分iの換算測定強度全体についての正確度Sを求める。
=(Σ(I^Ti−ITi/(n−m))1/2 …(5)
n:用いた標準試料の数
m:用いた装置感度定数の数
これらの、標準試料ごとの理論強度ITi、換算測定強度I^Tiおよび誤差(I^Ti−ITi)、換算測定強度全体についての正確度Sも、作成した装置感度曲線の評価のために表示される。
国際公開第2018/168939号
ファンダメンタルパラメータ法による定量分析では、装置感度曲線のグラフにおける理論強度ITi、標準試料ごとの理論強度ITi、換算測定強度I^Tiおよび誤差(I^Ti−ITi)、換算測定強度全体についての正確度Sが、すべて標準値Wとは異なる次元の単位つまり理論強度スケールで表示されるので、装置感度曲線が適切に作成されたか否かの評価が容易でない。
本発明は前記従来の問題に鑑みてなされたもので、ファンダメンタルパラメータ法による蛍光X線分析装置において、装置感度曲線が適切に作成されたか否かの評価を容易にすることを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、まず、試料に1次X線を照射し、発生する蛍光X線の測定強度に基づいてファンダメンタルパラメータ法を用いる定量手段により前記試料中の成分の含有率の定量値を求める蛍光X線分析装置である。前記定量手段は、成分の含有率が標準値として既知である一組の標準試料について、成分に対応する測定元素の蛍光X線ごとに、標準値に対応する測定元素の質量分率および標準値から得られる試料構成元素の質量分率を用いて理論強度式により計算した理論強度と測定強度との相関である装置感度曲線を求めて、装置感度定数を決定する。
そして、前記定量手段は、各標準試料について、前記測定強度と、前記装置感度定数と、前記理論強度式において前記理論強度を計算するために前記測定元素の質量分率に乗ぜられる比例係数とを用いて、測定元素に対応する成分の含有率の定量値を計算する。さらに、前記定量手段は、各成分について、標準値と定量値との相関を示すグラフ、および/または、標準試料ごとの標準値、定量値、定量誤差と前記一組の標準試料による定量値全体についての正確度を出力する。
本発明の蛍光X線分析装置においては、定量手段により、各成分について、標準値と定量値との相関を示すグラフ、および/または、標準試料ごとの標準値、定量値、定量誤差と用いた一組の標準試料による定量値全体についての正確度が出力される。ここで、グラフにおける定量値、標準試料ごとの定量値および定量誤差、定量値全体についての正確度が、すべて標準値と同じ単位で表示されるので、検量線法による定量分析において検量線式が適切に作成されたか否かの評価が容易であるのと同様に、装置感度曲線が適切に作成されたか否かの評価が容易である。
本発明の一実施形態の蛍光X線分析装置を示す概略図である。 従来の検量線法による蛍光X線分析装置において出力される検量線のグラフの一例である。 従来のファンダメンタルパラメータ法による蛍光X線分析装置において出力される装置感度曲線のグラフの一例である。 本発明の一実施形態の蛍光X線分析装置が備える定量手段の動作を示すフローチャートである。 同定量手段により出力される標準値と定量値との相関を示すグラフの一例である。
以下、本発明の一実施形態の蛍光X線分析装置について説明する。図1に示すように、この装置は、試料1,14(未知試料1と標準試料14の双方を含む)に1次X線3を照射して発生する2次X線5の強度を測定する走査型の蛍光X線分析装置であって、試料1,14が載置される試料台2と、試料1,14に1次X線3を照射するX線管などのX線源4と、試料1,14から発生する蛍光X線などの2次X線5を分光する分光素子6と、その分光素子6で分光された2次X線7が入射され、その強度を検出する検出器8とを備えている。検出器8の出力は、図示しない増幅器、波高分析器、計数手段などを経て、装置全体を制御するコンピュータなどの制御手段11に入力される。
この装置は、波長分散型でかつ走査型の蛍光X線分析装置であり、検出器8に入射する2次X線7の波長が変化するように、分光素子6と検出器8を連動させる連動手段10、すなわちいわゆるゴニオメータを備えている。2次X線5がある入射角θで分光素子6へ入射すると、その2次X線5の延長線9と分光素子6で分光(回折)された2次X線7は入射角θの2倍の分光角2θをなすが、連動手段10は、分光角2θを変化させて分光される2次X線7の波長を変化させつつ、その分光された2次X線7が検出器8に入射するように、分光素子6を、その表面の中心を通る紙面に垂直な軸Oを中心に回転させ、その回転角の2倍だけ、検出器8を、軸Oを中心に円12に沿って回転させる。分光角2θの値(2θ角度)は、連動手段10から制御手段11に入力される。
この装置は、制御手段11に搭載されるプログラムとして定量手段13を備えており、蛍光X線5の測定強度に基づいて、ファンダメンタルパラメータ法を用いる定量手段13により、試料1,14中の成分の含有率の定量値を求める。なお、本発明においては、蛍光X線分析装置は、波長分散型でかつ多元素同時分析型の蛍光X線分析装置でもよいし、エネルギー分散型の蛍光X線分析装置でもよい。
次に、定量手段13の動作について、図4のフローチャートにしたがって説明する。まず、前述した従来のファンダメンタルパラメータ法による定量分析と同様に、未知試料1の分析のために、ステップS1で、成分i,jの含有率W,Wが標準値として既知である一組の標準試料14を用いて、成分iに対応する測定元素の蛍光X線5ごとに、標準値Wに対応する測定元素の質量分率w(質量百分率の1/100)および標準値W,Wから得られる試料構成元素kの質量分率wを用いて理論強度式により計算した理論強度ITiと、測定強度IMiとの相関として、前式(4)のように表される装置感度曲線を求めて、装置感度定数a,b,cを決定する。なお、試料構成元素kは、試料1、14を構成するすべての元素であり、成分iに対応する測定元素を含む。また、成分i,jが化合物の場合、試料構成元素kは、1対1で成分i,jと対応しないため、異なる記号kを用いている。
ここで、理論強度を計算するための理論強度式としては、単一波長の1次X線による励起で一次励起のみ生じるとした場合には、次式(6)が用いられる。
Tpi=K/Σμ …(6)
Tpi:成分iに対応する測定元素の蛍光X線の理論強度(一次励起)
:定数
:成分iに対応する測定元素の質量分率
μ:成分iに対応する蛍光X線に対する試料構成元素kの総合吸収計数
:試料構成元素kの質量分率
式(6)から理解されるように、K/Σμ=ITpi’は、理論強度式(6)において、成分iに対応する測定元素の蛍光X線の理論強度ITpiを計算するために、成分iに対応する測定元素の質量分率wに乗ぜられる比例係数となっている。この比例係数ITpi’は、成分iに対応する測定元素の蛍光X線の理論強度ITpiを計算するための理論強度式(6)を、成分iに対応する測定元素の質量分率wで除した式K/Σμで計算される数値ともいえる。二次励起の成分iに対応する理論強度ITsiも、同様に成分iに対応する測定元素の質量分率wに比例しており、その比例係数をITsi’とすると、一次励起と二次励起を合わせての成分iに対応する理論強度ITiも、成分iに対応する測定元素の質量分率wに比例し、その比例係数は、次式(7)のようにITi’となる。
Ti=ITpi+ITsi=(ITpi’+ITsi’)w=ITi’w …(7)
なお、試料1、14が単層の薄膜試料である場合には、理論強度式に試料1、14の厚さに依存する項が加わるが、式(7)と同様に、成分iに対応する理論強度ITiは、成分iに対応する測定元素の質量分率wに比例する。さらに、試料1、14が基板を含む多層の薄膜試料である場合にも、基板を含む複数の層に同一の測定元素が含まれない限り、成分iに対応する理論強度ITiは、成分iに対応する測定元素の質量分率wに比例する。
以上に説明した理論強度式において、成分iに対応する測定元素の質量分率wとして成分iの標準値Wから換算される当該測定元素の質量分率を、試料構成元素kの質量分率wとして標準値W,Wから換算される各試料構成元素kの質量分率wを用い、理論強度ITiを計算する。そして、その理論強度ITiと、標準試料14についての成分iに対応する測定元素の蛍光X線5の測定強度IMiとの相関として、前式(4)のように表される装置感度曲線を求めて、装置感度定数a,b,cを決定する。
なお、成分iが元素である場合には、その元素そのものが成分iに対応する測定元素であるから、成分iの含有率W(含有率の標準値、定量値等を含め、一般に質量百分率(mass%)で表される)から、成分iに対応する測定元素の質量分率wへの換算は、単に1/100を乗ずるだけである。成分iが化合物である場合の、成分iの含有率Wから、成分iに対応する測定元素の質量分率wへの換算は、化合物の分子量および対応する測定元素(当該化合物を代表する元素)の原子量に基づいて、周知技術によりなされる。また、酸化物などである試料をガラスビードとして調製し、そのガラスビードを検体として蛍光X線分析に処する場合や、粉末である試料をバインダと混合し、その混合物を検体として蛍光X線分析に処する場合においては、試料中の成分iの含有率Wから、検体中の成分iに対応する測定元素の質量分率wへの換算は、試料についての希釈率、ガラスビード調製により揮散するイグロス成分の含有率などに基づいて、周知技術によりなされる。
ステップS1の具体例を挙げると、試料1、14がステンレス鋼で、表1に示すような標準値を有する5つの標準試料14を用い、成分Crに対応する測定元素Crの蛍光X線であるCr−Kα線について、表2に示すような理論強度と測定強度の相関として、最小二乗法で一次式の装置感度曲線(装置感度定数a=0)を求めて、前式(4)における装置感度定数を、b=1.10238,c=6.91666と決定する。
Figure 0006838754
Figure 0006838754
次に、定量手段13は、ステップS2で、各標準試料14について、前記測定強度IMiと、前記装置感度定数a,b,cと、前記理論強度式において前記理論強度ITiを計算するために前記測定元素の質量分率wに乗ぜられる比例係数ITi’とを用いて、測定元素に対応する成分iの含有率の定量値W^を以下のように計算する。
まず、前式(4)および(7)から導かれる次式(8)により、成分iに対応する測定元素の質量分率wの定量値w^を計算する。なお、比例係数ITi’は、ステップS1で用いた理論強度式、例えば式(6)を、成分iに対応する測定元素の質量分率wで除した式、例えばK/Σμで計算する。
w^=(aIMi +bIMi+c)/ITi’ …(8)
そして、ステップS1で述べた成分iの含有率Wから成分iに対応する測定元素の質量分率wへの換算とは逆の換算を、成分iに対応する測定元素の質量分率wの定量値w^に対して行うことにより、測定元素に対応する成分iの含有率の定量値W^を計算する。
ステップS1で述べた具体例では、表3のように、各標準試料14について、(aIMi +bIMi+c)(この具体例ではa=0で、表3では換算測定強度と表記)、比例係数ITi’、成分Crに対応する測定元素Crの質量分率wの定量値w^(表3ではCr質量分率と表記)、測定元素Crに対応する成分Crの含有率の定量値W^(表3ではCr定量値と表記)が計算される。
Figure 0006838754
次に、定量手段13は、ステップS3で、各成分iについて、標準値Wと定量値W^との相関を示すグラフ、および/または、標準試料14ごとの標準値W、定量値W^、定量誤差(W^−W)と用いた一組の標準試料14による定量値全体についての正確度Sを出力する。具体的には、グラフおよび/または各数値を、ディスプレイやプリンタ(図示せず)で表示する。なお、標準値Wと定量値W^との相関を示すグラフに重ねて正確度Sを表示してもよい。ここで、正確度Sは、次式(9)により、定量誤差(W^−W)の標準偏差として求める。
=(Σ(W^−W/(n−m))1/2 …(9)
n:用いた標準試料の数
m:用いた装置感度定数の数
ステップS1、S2で述べた具体例では、図5のグラフ、および/または、表4と正確度が0.11mass%である旨が、出力され、ディスプレイに表示される。
Figure 0006838754
この後、作成した装置感度曲線を用いて未知試料1中の成分iの含有率の定量値W^を求める工程については、従来のファンダメンタルパラメータ法による定量分析と同様に行う。
以上のように、本実施形態の蛍光X線分析装置においては、定量手段13により、各成分iについて、標準値Wと定量値W^との相関を示すグラフ、および/または、標準試料14ごとの標準値W、定量値W^、定量誤差(W^−W)と用いた一組の標準試料14による定量値全体についての正確度Sが出力される。ここで、グラフにおける定量値W^、標準試料14ごとの定量値W^および定量誤差(W^−W)、定量値全体についての正確度Sが、すべて標準値Wと同じ単位で表示されるので、検量線法による定量分析において検量線式が適切に作成されたか否かの評価が容易であるのと同様に、装置感度曲線が適切に作成されたか否かの評価が容易である。
なお、本実施形態でのステップS2においては、ステップS1で用いた理論強度式を成分iに対応する測定元素の質量分率wで除した式で、比例係数ITi’を計算している。これに対し、ステップS1において計算される、成分iに対応する測定元素の蛍光X線の理論強度ITiを、やはりステップS1において計算される、成分iに対応する測定元素の質量分率wで単純に除して、比例係数ITi’を求めることも考えられる。しかし、この求め方では、成分iに対応する測定元素の質量分率wが0の場合に、除数が0となり、対処できない。そこで、改善案として、ステップS1において、成分iに対応する測定元素の質量分率wが0の場合には、その質量分率wを例えば10−8の極微量に置き換えた組成を仮定して、各成分の理論強度を計算することが考えられる。そうすれば、成分iに対応する測定元素の質量分率wが0でなくなる。したがって、成分iに対応する測定元素の蛍光X線の理論強度ITiを、成分iに対応する測定元素の質量分率wで単純に除して、比例係数ITi’を求めることができる。
1 未知試料
3 1次X線
5 蛍光X線
13 定量手段
14 標準試料

Claims (1)

  1. 試料に1次X線を照射し、発生する蛍光X線の測定強度に基づいてファンダメンタルパラメータ法を用いる定量手段により前記試料中の成分の含有率の定量値を求める蛍光X線分析装置であって、
    前記定量手段が、
    成分の含有率が標準値として既知である一組の標準試料について、成分に対応する測定元素の蛍光X線ごとに、標準値に対応する測定元素の質量分率および標準値から得られる試料構成元素の質量分率を用いて理論強度式により計算した理論強度と測定強度との相関である装置感度曲線を求めて、装置感度定数を決定し、
    各標準試料について、前記測定強度と、前記装置感度定数と、前記理論強度式において前記理論強度を計算するために前記測定元素の質量分率に乗ぜられる比例係数とを用いて、測定元素に対応する成分の含有率の定量値を計算し、
    各成分について、標準値と定量値との相関を示すグラフ、および/または、標準試料ごとの標準値、定量値、定量誤差と前記一組の標準試料による定量値全体についての正確度を出力する、蛍光X線分析装置。
JP2019175938A 2019-09-26 2019-09-26 蛍光x線分析装置 Active JP6838754B1 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019175938A JP6838754B1 (ja) 2019-09-26 2019-09-26 蛍光x線分析装置
PCT/JP2020/022146 WO2021059597A1 (ja) 2019-09-26 2020-06-04 蛍光x線分析装置
CN202080031348.0A CN113748333B (zh) 2019-09-26 2020-06-04 荧光x射线分析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019175938A JP6838754B1 (ja) 2019-09-26 2019-09-26 蛍光x線分析装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6838754B1 true JP6838754B1 (ja) 2021-03-03
JP2021051053A JP2021051053A (ja) 2021-04-01

Family

ID=74673576

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019175938A Active JP6838754B1 (ja) 2019-09-26 2019-09-26 蛍光x線分析装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6838754B1 (ja)
CN (1) CN113748333B (ja)
WO (1) WO2021059597A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7233756B2 (ja) * 2021-06-08 2023-03-07 株式会社リガク 蛍光x線分析装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10159828B4 (de) * 2001-12-06 2007-09-20 Rigaku Industrial Corporation, Takatsuki Röntgenfluoreszenzspektrometer
JP4908119B2 (ja) * 2005-10-19 2012-04-04 株式会社リガク 蛍光x線分析装置
US10012605B2 (en) * 2015-08-10 2018-07-03 Rigaku Corporation X-ray fluorescence spectrometer
WO2017038702A1 (ja) * 2015-08-28 2017-03-09 株式会社リガク 蛍光x線分析装置
CN106770407A (zh) * 2016-11-25 2017-05-31 成都中光电科技有限公司 一种玻璃配合料整体均匀度的熔片x荧光测定方法
CN110312928B (zh) * 2017-03-15 2021-03-26 株式会社理学 荧光x射线分析方法以及荧光x射线分析装置
CN108827993A (zh) * 2018-06-28 2018-11-16 北矿科技股份有限公司 实现快速测定高性能磁性材料bms-12中镧、钙、钴各元素含量的方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN113748333B (zh) 2022-07-12
CN113748333A (zh) 2021-12-03
WO2021059597A1 (ja) 2021-04-01
JP2021051053A (ja) 2021-04-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6861469B2 (ja) 定量x線分析及びマトリックス厚み補正方法
Sitko et al. Quantification in X-ray fluorescence spectrometry
US7450685B2 (en) X-ray fluorescence spectrometer and program for use therewith
US10082475B2 (en) X-ray fluorescence spectrometer
WO2021161631A1 (ja) 定量分析方法、定量分析プログラム及び蛍光x線分析装置
JP6732347B1 (ja) 蛍光x線分析装置
JP6838754B1 (ja) 蛍光x線分析装置
De Vries et al. Quantification of infinitely thick specimens by XRF analysis
CN105938112B (zh) 定量x射线分析-比率校正
JP3965173B2 (ja) 蛍光x線分析装置およびそれに用いるプログラム
JP5874108B2 (ja) 蛍光x線分析装置
JP3291251B2 (ja) 蛍光x線分析装置
JP6713110B2 (ja) バックグラウンド除去方法及び蛍光x線分析装置
JP3569734B2 (ja) 蛍光x線分析装置
JP6779531B2 (ja) 蛍光x線分析装置
JP3301729B2 (ja) 定量分析による蛍光x線分析方法および装置
JP3236838B2 (ja) 蛍光x線分析方法および装置
JP2004004102A (ja) 蛍光x線分析装置
JP2645227B2 (ja) 蛍光x線分析方法
JP3399861B2 (ja) X線分析装置
JP2022073175A (ja) 蛍光x線分析装置
Morgenstern et al. Validation of an X-ray methodology with environmental concern
JPH0682049B2 (ja) 薄膜の膜厚測定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201126

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20201126

TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20210108

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6838754

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

SG99 Written request for registration of restore

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316G99

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S803 Written request for registration of cancellation of provisional registration

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316805

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250