JP3236838B2 - 蛍光x線分析方法および装置 - Google Patents

蛍光x線分析方法および装置

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JP3236838B2 JP20704299A JP20704299A JP3236838B2 JP 3236838 B2 JP3236838 B2 JP 3236838B2 JP 20704299 A JP20704299 A JP 20704299A JP 20704299 A JP20704299 A JP 20704299A JP 3236838 B2 JP3236838 B2 JP 3236838B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線を照射した試
料から発生する蛍光X線を分析して試料の組成を測定す
る波長分散型の蛍光X線分析方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、X線を照射した試料から発生
する蛍光X線を分析して試料の組成を測定する装置とし
て、波長分散型の蛍光X線分析装置が知られている。こ
の装置は、試料にX線を照射するX線源と、試料から発
生する蛍光X線を分光する分光器と、分光された蛍光X
線を検出する検出器と、上記分光器と検出器を一定の関
係に保って移動させるゴニオメータとを備えており、波
長分解能がよいことから蛍光X線の重なりが少なく、ま
た原子番号がF(フッ素)以下の超軽元素についても感
度が優れている。
【0003】上記装置を用いた分析法として、定性分析
法と定量分析法が知られている。定性分析法は、所定の
元素範囲をゴニオメータで走査(スキャン)して蛍光X
線のスペクトルを測定し、試料中に存在する元素の種類
を同定するものである。
【0004】また、通常の定量分析法は、定性分析法の
ようにゴニオメータをスキャンさせて蛍光X線のスペク
トルを測定するのと異なり、元素の指定ピーク位置とバ
ックグラウンド位置とでゴニオメータを停止し、指定測
定時間にわたってX線強度を測定し、予め全元素につい
て登録してある感度と試料を測定して得られたピーク強
度から試料の含有率を分析するものである。従来は、上
記定性分析法と定量分析法のいずれか一方を用いて、試
料の分析を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の定性分
析法は、所定の元素範囲のピークの同定を正確に行うも
のであるが、ゴニオメータのスキャン速度が速い場合に
は、各ピーク位置での測定時間が短くなって感度が悪く
なり、極微量元素のピークが検出されにくかったり、高
含有率の元素の高精度分析が得にくいという問題があっ
た。
【0006】一方、上記の定量分析法は、ゴニオメータ
を停止して指定測定時間にわたって計数するので、精度
的にはすぐれているが、広い範囲にわたるX線のスペク
トルを測定しないため、指定したバックグラウンド測定
位置に妨害線が存在していても、これを補正して正確な
ピーク強度を得ることができない問題や、ピーク位置に
他の蛍光X線のスペクトルが重なっているか否か判定し
難い問題があった。
【0007】本発明は、上記の問題点を解決して、極微
量元素や高含有率元素等についての正確なX線強度を得
ることができるとともに、その他の元素のピークの同定
を正確に行うことができる蛍光X線分析方法および装置
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、X線が照射された試料から発生
する蛍光X線を、分光器を経て検出器により検出して試
料の分析を行う分析方法であって、前記分光器と検出器
を一定の関係に保って移動させるゴニオメータを所定の
元素範囲に走査させて定性分析スペクトルを得る第1の
測定を行うとともに、元素を指定しこの元素のピーク位
置とバックグラウンド位置とでゴニオメータを停止させ
指定時間にわたって測定する第2の測定を行い、指定元
素以外の元素についての前記第1の測定結果と、指定元
素についての第2の測定結果とを使用して、試料の定量
分析値を求めるものである。ここで、指定元素とは、指
定する注目元素をいい、例えば特に精度を必要とする高
含有率の元素や定性分析では検出が難しい極微量元素等
が該当する。
【0009】請求項2の発明は、試料にX線を照射する
X線源と、試料から発生する蛍光X線を分光する分光器
と、分光された蛍光X線を検出する検出器と、前記分光
器と検出器を一定の関係に保って移動させるゴニオメー
タとを有する分析装置であって、前記ゴニオメータを所
定の元素範囲に走査させて定性分析スペクトルを得る第
1の測定制御手段と、元素を指定しこの元素のピーク位
置とバックグラウンド位置とで前記ゴニオメータを停止
させ指定時間にわたって蛍光X線強度を測定させる第2
の測定制御手段と、前記第1の測定制御手段の作動によ
って得られた指定元素以外の元素についての第1の測定
結果と、前記第2の測定制御手段の作動によって得られ
た指定元素についての第2の測定結果とを使用して、試
料の定量分析値を求める定量分析手段とを備えている。
【0010】請求項1または請求項2の構成によれば、
第1の測定結果と第2の測定結果を合成して用いること
により、第1の測定による定性分析スペクトルから極微
量元素や高含有率元素等の指定元素以外の元素のピーク
の同定を正確に行うことができるとともに、第2の測定
結果から指定元素についての正確なX線強度が得られ
る。したがって、前記定性分析スペクトルから、例え
ば、妨害線の存在がわかるので、第2の測定結果と合わ
せて、指定元素について正確な定量分析が可能になる。
【0011】請求項3の発明は、請求項2において、上
記第2の測定制御手段は、上記第1の測定制御手段の作
動によって得られた定性分析スペクトルに基づいて、バ
ックグラウンド測定の要否の判定を行い、バックグラウ
ンド測定要のときの測定位置を決めて、上記ゴニオメー
タを停止させ指定時間にわたって蛍光X線強度を測定さ
せるものである。
【0012】上記構成によれば、定性分析スペクトルに
基づいて、バックグラウンド測定の要否の判定およびバ
ックグラウンド測定要のときの測定位置を自動的に正確
に決めることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る
蛍光X線分析装置の構成図を示す。本装置は、波長分散
型の蛍光X線分析装置であり、試料Sに1次X線B1を
照射するX線源2と、試料Sから発生する2次X線の一
種である蛍光X線B2を分光する分光器3と、分光され
た蛍光X線B3を検出する検出器4と、上記分光器3と
検出器4を一定の関係に保って移動させるゴニオメータ
6とを備えている。蛍光X線B2が分光器3に入射する
角度がθであるとき、分光された蛍光X線B3を検出す
る検出器4の回動角は2θになる。
【0014】さらに、本装置は、装置全体を制御するC
PU10およびゴニオメータ6を駆動するゴニオメータ
駆動手段11を備えている。CPU10は、第1,第2
の測定制御手段7,8、合成手段12、測定精度演算手
段13および定量分析手段14を有する。ゴニオメータ
駆動手段11は、第1,第2の測定制御手段7,8によ
り制御される。
【0015】第1の測定制御手段7は、上記ゴニオメー
タ6をゴニオメータ駆動手段11により所定の広い元素
範囲に走査(スキャン)させて、検出器4により定性分
析スペクトルを得る。第2の測定制御手段8は、入力手
段9により元素が指定されると、この元素のピーク位置
とバックグラウンド位置とで上記ゴニオメータ6をゴニ
オメータ駆動手段11により停止させ、検出器4によ
り、指定時間にわたって検出器4からの出力パルスを計
数させてピークおよびバックグラウンド強度を測定させ
る。上記第1の測定制御手段7の作動によって得られた
指定元素以外の元素についての第1の測定値と、上記第
2の測定制御手段8の作動によって得られた指定元素に
ついての第2の測定値は、それぞれ第1の測定値記憶手
段M1,第2の測定値記憶手段M2に記憶される。測定
精度演算手段13は、上記第1の測定値記憶手段M1に
記憶された第1の測定結果に基づいて、ピーク位置で指
定時間を測定したときの測定精度と、スキャンで測定し
たバックグラウンド強度の測定精度を演算する。合成手
段12は、第1の測定値記憶手段M1に記憶された第1
の測定結果と、第2の測定値記憶手段M2に記憶された
第2の測定結果とを合成する。定量分析手段14は、上
記合成された測定結果を使用して、試料Sの定量分析値
を求める。
【0016】上記構成の蛍光X線分析装置の動作を、図
2に示すフローチャートを用いて、説明する。この例で
は、ゴニオメータ6をスキャンさせて定性分析スペクト
ルを得た後に、指定元素のピーク位置とバックグラウン
ド位置にゴニオメータ6を停止させてピーク強度を求め
ている。
【0017】まず、定性分析において、第1の測定制御
手段7により制御されたゴニオメータ駆動手段11によ
り所定の元素範囲でゴニオメータ6をスキャンさせなが
ら、検出器4で所定の元素範囲のスペクトルが測定さ
れ、図3に示すような定性分析スペクトルが得られる
(ステップS1)。表1はゴニオメータ6のスキャン条
件を示す。
【0018】
【表1】 表1に示すとおり、元素範囲、つまり検出器4の回動角
度範囲を5つに区分し、各範囲について、分光器3の分
光結晶を切り換えて使用する。
【0019】図3は、ステンレス鋼のような試料Sの定
性分析スペクトルの同定結果の一例を示しており、横軸
は検出器4の回動角度(2θ)、縦軸はX線強度(I)
である。この場合、指定元素は、極微量元素のすず(ス
ペクトル線はSn−Kα),バナジウム(同V−Kα)
と、高含有率のクロム(同Cr−Kα),ニッケル(同
Ni−Kα)である。
【0020】ステップS1の測定スペクトルに基づい
て、図示しないデータ処理部においてピーク検出および
同定解析が行われる(ステップS2)。これが第1の測
定である。この定性分析により、指定元素以外の元素の
ピークの同定を正確に行うことができる。
【0021】つぎに、定量分析において、指定元素が入
力手段9により入力されると、上記定性分析のステップ
S2で得られた定性分析スペクトルのデータに基づい
て、測定精度演算手段13により、ピークで指定時間に
わたって測定したときの測定精度σIPbと、スキャンで
測定したバックグラウンド強度の測定精度σIBaとが演
算される(ステップS3)。
【0022】上記の測定精度の演算結果は、バックグラ
ウンド測定の要否の判定に用いられる。すなわち、ピー
クで指定時間にわたって測定したときの測定精度σIPb
がスキャンで測定したバックグラウンド強度の測定精度
K・σIBaより大きい(σI Pb>K・σIBa、ここでK
は0.2程度の値)とき、例えば、ピークの強度が大き
く、バックグラウンド強度がピークの強度に比べて非常
に小さいときは、バックグラウンドの計数誤差を無視で
きるので、バックグラウンドを指定時間再測定する必要
がなく、ピークのみを指定時間測定することになる。ま
た、逆に、σI Pb≦K・σIBaのときは、バックグラウ
ンド強度が大きく、その計数誤差を無視できないので、
バックグラウンドを指定時間再測定する。
【0023】上記の測定精度σIPb、σIBaは次の計算
式で与えられる。この場合、バックグラウンド強度の測
定精度σIBaは、バックグラウンド測定をピーク波長の
付近の1点で行う1点法としたときのものである。 σIPb=√( IP / TPb) σIBa=√( IB / TBa) ただし、スキャンで測定したピーク強度をIP (cps) 、
ピークに対して予め指定された測定時間であって、第2
の測定で測定しようとするピークの指定測定時間を
Pb、スキャンで測定したバックグラウンド強度をIB
(cps) 、スキャンで測定した測定時間をTBaとする。な
お、記号の aは判定時完了したスキャンで測定した条件
とデータ、記号の bは、これから指定時間測定しようと
する測定条件を示す。
【0024】一方、バックグラウンド測定をピーク波長
の両側の2点で行う2点法としたとき、バックグラウン
ドの精度σIBaは、上記の1点法としたときの計算式に
代えて、次の計算式で与えられる。σIPbは1点法と同
様である。 σIBa=√(k1 2 ・IB1/TBa+k2 2 ・IB2
Ba) ただし、ピーク角度をP、バックグラウンド1角度をB
1、バックグラウンド2角度をB2、バックグラウンド
1強度をIB1、バックグラウンド2強度をIB2とする。
このとき、係数k1 、k2 は次の計算式で与えられる。 k1 =(P−B2)・IB1/(B1−B2) k2 =(B1−P)・IB2/(B1−B2)
【0025】指定元素のピーク位置で第2の測定制御手
段8により制御されたゴニオメータ駆動手段11により
ゴニオメータ6を停止させて、指定時間にわたって検出
器4からの出力パルスを計数させる(ステップS4)。
表2に、各指定元素についてのピーク角度および計数時
間を示す。
【0026】
【表2】
【0027】ステップS3で計算された測定精度σ
Pb、K・σIBaが、σIPb≦K・σI Baであれば(ス
テップS5)、バックグラウンド強度が大きく、その計
数誤差を無視できないものと判断されて、上記定性分析
スペクトルで得られた、指定元素のピーク位置の前後の
他の蛍光X線の妨害がないバックグラウンド位置で、第
2の測定制御手段8により制御されたゴニオメータ駆動
手段11によりゴニオメータ6を停止させる。そして、
指定時間にわたって検出器4からの出力パルスを計数さ
せてバックグラウンド強度を再測定する(ステップS
6)。これが第2の測定である。全指定元素のピークに
ついて、ステップS4からS6まで行ったかを判定し、
全て完了していれば次のステップS8へ進む(ステップ
S7)。
【0028】〔合成〕ステップS8において、ステップ
S4およびS6で得られた指定元素の測定ピーク強度お
よび測定バックグラウンド強度は優先され、合成手段1
2により、指定元素についての第2の測定結果と、指定
元素以外の元素についての第1の測定結果とが合成され
たピークリストが作成される。
【0029】ステップS5でσIPb≦K・σIBaでなけ
れば、つまりσIPb>K・σIBaであれば、指定元素の
ピーク強度IP が大きく、バックグラウンドの計数誤差
を無視できるので、この指定元素についてはバックグラ
ウンド位置の測定を行わずに、ピーク強度IP のみの測
定を行って、第1の測定結果と合成する(ステップS
8)。これにより、バックグラウンド測定を省略して、
測定時間を短縮することができる。バックグラウンドの
強度は、定性分析スペクトルのデータに基づいて得る。
この合成された測定結果から、定量分析手段14によ
り、ファンダメンタルパラメータ法で試料の含有率が求
められる(ステップS9)。
【0030】この結果を表3に示す。定性分析スペクト
ルのみではピークを検出できなかった指定元素である極
微量元素のバナジウム(V),すず(Sn)が、第1の
測定結果と第2の測定結果を合成して分析することによ
り検出されている。また、指定元素であるニッケル(N
i)やクロム(Cr)の高含有率元素の測定精度も向上
している。なお、表3において、Ni−Kα線について
は、バックグラウンドは再測定していない。
【0031】
【表3】
【0032】このように、第1の測定結果と第2の測定
結果を合成して用いることにより、第1の測定による定
性分析スペクトルから極微量元素や高含有率元素等の指
定元素以外の元素のピークの同定を正確に行うことがで
きるとともに、第2の測定結果から指定元素についての
正確なX線強度が得られる。したがって、上記定性分析
スペクトルから、例えば、妨害線の存在がわかるので、
第2の測定結果と合わせて、指定元素について正確な定
量分析が可能になる。
【0033】なお、鉄鋼等の試料Sを研摩紙で研摩する
場合、元素によっては試料Sの方向により強度が変化す
る。ゴニオメータ6をスキャンさせて測定するとき、試
料Sを回転させていても、ピーク位置の測定時間は短く
試料Sの方向の影響を強く受ける。例えば、2秒で試料
Sを1回転する蛍光X線分析装置では、ピーク位置で停
止して測定時間を2秒の倍数(試料が均一で1方向に研
摩しているとき1秒の倍数)の測定時間で測定すること
により、この影響を除去できる。
【0034】なお、この実施形態では、第1の測定で定
性分析スペクトルを得た後に、定量分析を行っている
が、予め指定元素のピーク位置がわかっている場合、第
1の測定の途中の所定位置でゴニオメータ6を停止さ
せ、指定元素について第2の測定を行うようにしてもよ
い。
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、第1の
測定結果と第2の測定結果を合成して用いることによ
り、第1の測定による定性分析スペクトルから極微量元
素や高含有率元素等の指定元素以外の元素のピークの同
定を正確に行うことができるとともに、第2の測定結果
から指定元素についての正確なX線強度が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る蛍光X線分析装置
を示す概略構成図である。
【図2】上記蛍光X線分析装置の動作を示すフローチャ
ートである。
【図3】定性分析スペクトルの一例を示す特性図であ
る。
【符号の説明】
2…X線源、3…分光器、4…検出器、6…ゴニオメー
タ、7…第1の測定制御手段、8…第2の測定制御手
段、14…定量分析手段、S…試料。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−287136(JP,A) 特開 昭63−167250(JP,A) 特開 平3−285153(JP,A) 特開 平2−10639(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 23/00 - 23/227

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線が照射された試料から発生する蛍光
    X線を、分光器を経て検出器により検出して試料の分析
    を行う分析方法であって、 前記分光器と検出器を一定の関係に保って移動させるゴ
    ニオメータを所定の元素範囲に走査させて定性分析スペ
    クトルを得る第1の測定を行うとともに、元素を指定し
    この元素のピーク位置とバックグラウンド位置とでゴニ
    オメータを停止させ指定時間にわたって測定する第2の
    測定を行い、指定元素以外の元素についての前記第1の
    測定結果と、指定元素についての第2の測定結果とを使
    用して、試料の定量分析値を求める蛍光X線分析方法。
  2. 【請求項2】 試料にX線を照射するX線源と、試料か
    ら発生する蛍光X線を分光する分光器と、分光された蛍
    光X線を検出する検出器と、前記分光器と検出器を一定
    の関係に保って移動させるゴニオメータとを有する分析
    装置であって、 前記ゴニオメータを所定の元素範囲に走査させて定性分
    析スペクトルを得る第1の測定制御手段と、 元素を指定しこの元素のピーク位置とバックグラウンド
    位置とで前記ゴニオメータを停止させ指定時間にわたっ
    て蛍光X線強度を測定させる第2の測定制御手段と、 前記第1の測定制御手段の作動によって得られた指定元
    素以外の元素についての第1の測定結果と、前記第2の
    測定制御手段の作動によって得られた指定元素について
    の第2の測定結果とを使用して、試料の定量分析値を求
    める定量分析手段とを備えた蛍光X線分析装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記第2の測定制御手段は、前記第1の測定制御手段の
    作動によって得られた定性分析スペクトルに基づいて、
    バックグラウンド測定の要否の判定を行い、バックグラ
    ウンド測定要のときの測定位置を決めて、前記ゴニオメ
    ータを停止させ指定時間にわたって蛍光X線強度を測定
    させるものである蛍光X線分析装置。
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