JP3312002B2 - 蛍光x線分析装置 - Google Patents
蛍光x線分析装置Info
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Description
型の蛍光X線分析装置において、定性分析結果から各蛍
光X線のネット強度を算出する装置に関するものであ
る。
線分析においては、試料にX線管等のX線源から1次X
線を照射し、試料から発生した蛍光X線を分光器で回折
(分光)し、分光器で回折された蛍光X線を検出器で検
出する。ここで、定性分析においては、検出器に入射す
る蛍光X線の波長が変化するように、ゴニオメータと呼
ばれる連動手段で分光器と検出器を連続的に連動させる
ことにより、試料に含まれる各元素から発生した蛍光X
線をそれぞれの波長に分光し、検出している。
X線の強度を示すスペクトルに対しピーク検索、同定解
析を行い、この定性分析の結果から、定量分析値を求め
ることがよく行われるようになった。この際、各蛍光X
線の測定強度(グロス強度)から、バックグラウンド強
度を差し引いて、各蛍光X線のネット強度を求める必要
があり、何をもって各蛍光X線のグロス強度とするかが
問題となる。そこで、従来は、各元素を代表する蛍光X
線が現れるべき分光角近傍でのスペクトルのピーク強度
(極大値)を、そのまま各蛍光X線のグロス強度とし
て、バックグラウンド強度を差し引き、各蛍光X線のネ
ット強度を求めていた。
いて複数の蛍光X線が近接してプロファイルが重なる場
合には、スペクトルはそれらのプロファイルの合成にな
るから、蛍光X線のピークがスペクトルにおいて現れな
かったり、あるいは現れても、スペクトルにおいてピー
クを示す分光角が、本来各蛍光X線のピークが現れるべ
き分光角からずれたりする。したがって、スペクトルに
現れたピークの強度をそのまま各蛍光X線のグロス強度
としたのでは、各蛍光X線の正確なネット強度を算出で
きず、また、そのように変動する分光角に基づく不正確
なネット強度に対して重なり補正を行ったとしても、正
確な重なり補正ができない。これに対し、各蛍光X線の
プロファイルをガウス関数やローレンツ関数で表現し
て、スペクトルにおいて各蛍光X線のピークを分離する
ことも考えられるが、各蛍光X線のプロファイルは、必
ずしもガウス関数等で表現できる単純な構造ではないの
で、正確な分離ができず、やはり、各蛍光X線の正確な
ネット強度を算出できない。
もので、スキャン型の蛍光X線分析装置において、定性
分析結果から定量分析値を求めるにあたり、各蛍光X線
の正確なネット強度を算出できる装置を提供することを
目的とする。
に、請求項1の蛍光X線分析装置は、まず、試料が固定
される試料台と、試料に1次X線を照射するX線源と、
試料から発生した蛍光X線を分光する分光器と、その分
光器で分光された蛍光X線の強度を測定する検出器とを
備え、また、その検出器に入射する蛍光X線の波長が変
化するように、前記分光器と検出器を連動させる連動手
段を備えている。さらに、以下の記憶手段および演算手
段を備えている。記憶手段は、前記連動手段を用いて得
られる各分光角における蛍光X線の強度を示すスペクト
ルを記憶する。演算手段は、その記憶手段に記憶したス
ペクトルについてピーク検索および同定解析をした結果
のピークの分光角において隣接する蛍光X線同士の角度
差と、各蛍光X線の波長に対応する物理定数としての分
光角において隣接する蛍光X線同士の角度差との少なく
とも一方が、前記分光器の分解能に基づく重なり判定値
以下である場合に、各蛍光X線の波長に対応する物理定
数としての分光角において前記検出器で測定された強度
をピーク強度として、このピーク強度からバックグラウ
ンド強度を差し引くことにより各蛍光X線のネット強度
を算出する。
り、定性分析の結果のピークの分光角において隣接する
蛍光X線同士の角度差と、各蛍光X線の波長に対応する
物理定数としての分光角において隣接する蛍光X線同士
の角度差との少なくとも一方が、前記分光器の分解能に
基づく重なり判定値以下である場合には、スペクトルに
おいて各蛍光X線のピークが正しく分離していないとみ
なし、前記物理定数としての分光角において前記検出器
で測定された強度をピーク強度とし、このピーク強度か
らバックグラウンド強度を差し引くので、各蛍光X線の
正確なネット強度を算出できる。
求項1の装置と同様に、試料台と、X線源と、分光器
と、検出器と、連動手段と、記憶手段とを備えている。
さらに、以下の演算手段を備えている。演算手段は、前
記記憶手段に記憶したスペクトルについてピーク検索お
よび同定解析をした結果のピークの分光角において隣接
する蛍光X線同士の角度差と、各蛍光X線についてあら
かじめ標準試料を用いて測定したときに現れたピークに
対応して実験的に求められた分光角において隣接する蛍
光X線同士の角度差との少なくとも一方が、前記分光器
の分解能に基づく重なり判定値以下である場合に、各蛍
光X線についてあらかじめ標準試料を用いて測定したと
きに現れたピークに対応して実験的に求められた分光角
において前記検出器で測定された強度をピーク強度とし
て、このピーク強度からバックグラウンド強度を差し引
くことにより各蛍光X線のネット強度を算出する。
り、定性分析の結果のピークの分光角において隣接する
蛍光X線同士の角度差と、各蛍光X線についてあらかじ
め標準試料を用いて測定したときに現れたピークに対応
して実験的に求められた分光角において隣接する蛍光X
線同士の角度差との少なくとも一方が、前記分光器の分
解能に基づく重なり判定値以下である場合には、スペク
トルにおいて各蛍光X線のピークが正しく分離していな
いとみなし、前記あらかじめ標準試料を用いて測定した
ときに現れたピークに対応して実験的に求められた分光
角において前記検出器で測定された強度をピーク強度と
し、このピーク強度からバックグラウンド強度を差し引
くので、各蛍光X線の正確なネット強度を算出できる。
または2の装置において、前記演算手段により算出され
た蛍光X線のネット強度と、それらを算出した分光角で
の重なり補正係数とを用いて、各蛍光X線のネット強度
の重なり補正を行う補正手段を備えている。
分光角に基づいて前記演算手段により算出された蛍光X
線の正確なネット強度と、その一定の分光角での重なり
補正係数とを用いるので、各蛍光X線のネット強度に対
し正確な重なり補正ができ、より正確な各蛍光X線のネ
ット強度が得られる。
について説明する。まず、この装置の構成について、図
1にしたがって説明する。この装置は、まず、試料1が
固定される試料台2と、試料1に1次X線3を照射する
X線管等のX線源4と、試料1から発生した蛍光X線5
を分光する分光器6と、分光器6で分光された蛍光X線
7の強度を測定する検出器8とを備えている。
長が変化するように、分光器6と検出器8を連動させる
連動手段10、すなわちいわゆるゴニオメータを備えて
いる。蛍光X線5がある入射角θで分光器6へ入射する
と、その蛍光X線5の延長線9と分光器6で分光(回
折)された蛍光X線7は入射角θの2倍の分光角2θを
なすが、連動手段10は、分光角2θを変化させて分光
される蛍光X線7の波長を変化させつつ、その分光され
た蛍光X線7が検出器8に入射し続けるように、分光器
6を、その表面の中心を通る紙面に垂直な軸Oを中心に
回転させ、その回転角の2倍だけ、検出器8を、軸Oを
中心に円12に沿って回転させる。連動手段10におい
て、例えば、前記軸Oに取り付けたポテンショメータ等
により、分光器6および検出器8が回転した結果形成さ
れる入射角θ、分光角2θが確認される。
4、演算手段11および補正手段13を備えている。記
憶手段14は、前記連動手段を用いて得られる各分光角
2θにおける蛍光X線7の強度を示すスペクトルを記憶
する。演算手段11は、その記憶手段14に記憶したス
ペクトルについてピーク検索および同定解析をした結果
のピークの分光角2θにおいて隣接する蛍光X線7同士
の角度差と、各蛍光X線7の波長に対応する物理定数と
しての分光角2θにおいて隣接する蛍光X線7同士の角
度差との少なくとも一方が、前記分光器6の分解能に基
づく重なり判定値以下である場合に、各蛍光X線7の波
長に対応する物理定数としての分光角2θにおいて前記
検出器8で測定された強度をピーク強度として、このピ
ーク強度からバックグラウンド強度を差し引くことによ
り各蛍光X線7のネット強度を算出する。前記補正手段
13は、演算手段11により算出された蛍光X線7のネ
ット強度と、それらを算出した分光角2θでの重なり補
正係数とを用いて、各蛍光X線7のネット強度の重なり
補正を行う。
試料台2に試料1が固定され、試料1にX線源4から1
次X線3が照射されると、試料1から発生した蛍光X線
5が分光器6で分光され、分光された蛍光X線7の強度
が検出器8で測定される。ここで、分光器6と検出器8
を連動手段10で連続的に連動させることにより、試料
1から発生した蛍光X線5をそれぞれの波長に分光し、
検出する。これにより、従来のスキャン型の蛍光X線分
析装置と同様に、連動手段10からの分光角2θに関す
る信号および検出器8からの蛍光X線7の強度に関する
信号に基づいて、各分光角2θにおける蛍光X線7の強
度を示すスペクトルが得られ、記憶手段14がこれを記
憶し、演算手段11において、ピーク検索、同定解析が
行われる。
にあたっては、各蛍光X線7の測定強度(グロス強度)
から、バックグラウンド強度を差し引いて、各蛍光X線
7のネット強度を求める必要があり、何をもって各蛍光
X線のグロス強度とするかが問題となる。そこで、本実
施形態の装置では、演算手段11が、その記憶手段14
に記憶したスペクトルについてピーク検索および同定解
析をした結果のピークの分光角2θにおいて隣接する蛍
光X線7同士の角度差と、各蛍光X線7の波長に対応す
る物理定数としての分光角2θにおいて隣接する蛍光X
線7同士の角度差との少なくとも一方が、前記分光器6
の分解能に基づく重なり判定値以下である場合に、各蛍
光X線7の波長に対応する物理定数としての分光角2θ
において前記検出器8で測定された強度をピーク強度と
して、各蛍光X線7のネット強度を算出する。
能(半値幅)が0.30度のLi Fを分光器6として得
られた図2に示すスペクトルの一部において、分光角7
7.22度に1つのピークが現れたとする。このピーク
は、分光角76.91度のV−Kα線と分光角77.2
4度のTi −Kβ1 線が重なって形成されたものであ
る。ここで、バナジウムについてはV−Kα線が代表
し、すなわち定量に用いられ、チタンについてはスペク
トルにおいて図示されていない部分に現れるTi −Kα
線が代表するものとする。また、スペクトルにおいて図
示されていない部分にV−Kβ1 線のピークが現れてい
ることから、V−Kα線は、そのピークが図2のスペク
トルに現れていないが、存在することは判明している。
は、分光角77.22度でのスペクトルのピーク強度
を、バナジウムを代表するV−Kα線が現れるべき分光
角76.91度の近傍であることから、そのままV−K
α線のグロス強度としていた。このようにするのは、V
−Kα線とTi −Kβ1 線が重なったために、本来分光
角76.91度に現れるべきV−Kα線のピークがスペ
クトルに現れないことによるが、分光角77.22度で
のスペクトルのピーク強度には、Ti −Kβ1 線の強度
も多く含まれ、これをそのままV−Kα線のグロス強度
としたのでは、バックグラウンド強度を差し引いても、
V−Kα線の正確なネット強度を算出できない。
ず、分光器6の分解能に基づいて、例えば分解能0.3
0度の2倍の0.60度の重なり判定値が、演算手段1
1に入力されている。そして、図2に示すスペクトルに
対し、演算手段11によるピーク検索および同定解析の
結果、77.22度に現れた1つのピークに、その近傍
に現れるべき分光角76.91度のV−Kα線と分光角
77.24度のTi −Kβ1 線との両方が対応付けられ
る。すると、定性分析の結果のピークの分光角77.2
2度において隣接する(完全に重なる場合も含む)V−
Kα線とTi −Kβ1 線の角度差は、0度である。一
方、各波長に対応する物理定数としての分光角76.9
1度、77.24度において隣接するV−Kα線とTi
−Kβ1 線の角度差は、77.24度−76.91度=
0.33度である。
0.33度の少なくとも一方が、前記重なり判定値0.
60度以下である場合に、V−Kα線、Ti −Kβ1 線
のそれぞれの波長に対応する本来の分光角76.91
度、77.24度において検出器8で測定された強度
を、それぞれのピーク強度として、それぞれのネット強
度を算出する。76.91度、77.24度等の各蛍光
X線7の波長λに対応する物理定数としての分光角2θ
は、演算手段11において、各蛍光X線7の波長λおよ
び分光器6の結晶の面間隔dからブラッグの条件2d s
inθ=nλ(nは反射の次数)を用いて算出することが
でき、また、あらかじめ記憶しておくこともできる。前
記2つの角度差が両方とも重なり判定値よりも大きい場
合には、従来と同様に、各蛍光X線7が現れるべき分光
角2θ近傍でのスペクトルのピーク強度を、そのまま各
蛍光X線7のグロス強度として、バックグラウンド強度
を差し引き、各蛍光X線7のネット強度を算出できる。
ピークの分光角2θにおいて隣接する蛍光X線7同士の
角度差と、各蛍光X線7の波長に対応する物理定数とし
ての分光角2θにおいて隣接する蛍光X線7同士の角度
差との両方を、重なり判定値と比較するのは、後者だけ
では重なり判定値よりも大きくなって、スペクトルにお
いて各蛍光X線7のピークが正しく分離していないとみ
なすのが適切であるのに正しく分離しているとみなされ
る場合があり得るので、そのような場合に前者で正しく
分離していないとみなすためである。したがって、前述
した演算手段11による同定解析において、スペクトル
に現れたピークからどの程度角度差のある蛍光X線7ま
でそのピークに対応付けるかという判定値は、前記の例
えば0.60度とした重なり判定値よりも大きく設定す
るのが適切である。ただし、簡便のために、前者または
後者のいずれか一方のみを重なり判定値と比較してもよ
い。
線7が現れない分光角2θでのスペクトルの強度を用い
ることができる。例えば図2の場合であれば、2点鎖線
以下をバックグラウンド強度と考え、76.4度および
78度でのスペクトルの強度を、バックグラウンド強度
を求めるべき分光角2θ例えば76.91度において比
例配分して、その分光角2θでのバックグラウンド強度
として用いることができる。より簡単に、スペクトルに
現れたピークに対する前後の裾の一方、すなわち、7
6.4度または78度でのスペクトルの強度のいずれか
一方を、そのまま76.91度および77.24度での
バックグラウンド強度として用いることもできる。
演算手段11により、定性分析の結果のピークの分光角
2θにおいて隣接する蛍光X線7同士の角度差と、各蛍
光X線7の波長に対応する物理定数としての分光角2θ
において隣接する蛍光X線7同士の角度差との少なくと
も一方が、用いる分光器6の分解能に基づく重なり判定
値以下である場合には、スペクトルにおいて各蛍光X線
7が正しく分離していないとみなし、前記物理定数とし
ての分光角2θにおいて検出器8で測定された強度をピ
ーク強度とし、このピーク強度からバックグラウンド強
度を差し引くので、各蛍光X線7の正確なネット強度を
算出できる。
7の波長に対応する物理定数としての分光角2θ、すな
わち、各波長λおよび分光器の結晶の面間隔dからブラ
ッグの条件を用いて算出される分光角2θにおいて隣接
する蛍光X線同士の角度差を重なり判定値と比較し、ま
たその分光角2θにおいて検出器8で測定された強度を
ピーク強度としたが、これに代えて、各蛍光X線7につ
いて標準試料を用いてあらかじめ求められた前記分光器
での分光角2θ、つまり、各蛍光X線7についてあらか
じめ標準試料を用いて測定したときに現れたピークに対
応して実験的に求められた分光角2θにおいて隣接する
蛍光X線同士の角度差を重なり判定値と比較し、またそ
の分光角2θにおいて検出器8で測定された強度をピー
ク強度とすることもできる。この場合には、各装置ごと
に、各蛍光X線7について対応する分光角2θを実験的
に求める必要があるが、各装置における誤差も考慮され
るため、各蛍光X線7のネット強度をより正確に算出で
きる。なお、この場合に用いるべき標準試料とは、スペ
クトルにおいて単一の蛍光X線7のピークが現れる純物
質や、各蛍光X線7のピークが正しく分離するよう十分
に離れて現れるような組成の試料をいい、現れたピーク
の分光角2θをそのままその蛍光X線7の分光角2θと
できる。
3が、演算手段11により算出された蛍光X線7のネッ
ト強度Iと、それらを算出した分光角2θでの重なり補
正係数Lとを用いて、各蛍光X線7のネット強度Iの重
なり補正を行う。例えば、前述の場合においては、次式
(1)により、重なり補正後のV−Kα線のネット強度
CIV-Kaを求める。
α線のネット強度、ITi-Kb1は、重なり補正前のTi −
Kβ1 線のネット強度である。LTi-Kb1は、Ti −Kβ
1 線(分光角77.24度)のV−Kα線(分光角7
6.91度)に対する重なり補正係数であり、あらかじ
め組成が既知の標準試料を用いて実験的に求めておくこ
とができる。なお、前述したように、チタンについて
は、Ti −Kα線を定量に用いるので、Ti −Kβ1 線
に対しては重なり補正は不要である。
例えば、77.24度、76.91度等、それぞれ一定
の分光角2θに基づいて演算手段11により算出された
蛍光X線7の正確なネット強度Iと、その一定の分光角
2θでの重なり補正係数Lとを用いるので、各蛍光X線
7のネット強度Iに対し正確な重なり補正ができ、より
正確な各蛍光X線7のネット強度 CIが得られる。
れば、演算手段により、用いる分光器の分解能に基づく
重なり判定値を判断基準とする所定の適切な場合には、
スペクトルにおいて各蛍光X線が正しく分離していない
とみなし、各蛍光X線の波長に対応する物理定数として
の分光角、または各蛍光X線についてあらかじめ標準試
料を用いて測定したときに現れたピークに対応して実験
的に求められた分光角において前記検出器で測定された
強度をピーク強度とし、このピーク強度からバックグラ
ウンド強度を差し引くので、各蛍光X線の正確なネット
強度を算出できる。したがって、スキャン型の蛍光X線
分析装置において、定性分析結果から正確な定量分析値
を求めることができる。
概略図である。
す図である。
…試料から発生した蛍光X線、6…分光器、7…分光器
で分光された蛍光X線、8…検出器、10…連動手段、
11…演算手段、13…補正手段、14…記憶手段、2
θ…分光角。
Claims (3)
- 【請求項1】 試料が固定される試料台と、 試料に1次X線を照射するX線源と、 試料から発生した蛍光X線を分光する分光器と、 その分光器で分光された蛍光X線の強度を測定する検出
器と、 その検出器に入射する蛍光X線の波長が変化するよう
に、前記分光器と検出器を連動させる連動手段とを備え
た蛍光X線分析装置において、 前記連動手段を用いて得られる各分光角における蛍光X
線の強度を示すスペクトルを記憶する記憶手段と、 その記憶手段に記憶したスペクトルについてピーク検索
および同定解析をした結果のピークの分光角において隣
接する蛍光X線同士の角度差と、各蛍光X線の波長に対
応する物理定数としての分光角において隣接する蛍光X
線同士の角度差との少なくとも一方が、前記分光器の分
解能に基づく重なり判定値以下である場合に、各蛍光X
線の波長に対応する物理定数としての分光角において前
記検出器で測定された強度をピーク強度として、このピ
ーク強度からバックグラウンド強度を差し引くことによ
り各蛍光X線のネット強度を算出する演算手段とを備え
たことを特徴とする蛍光X線分析装置。 - 【請求項2】 試料が固定される試料台と、 試料に1次X線を照射するX線源と、 試料から発生した蛍光X線を分光する分光器と、 その分光器で分光された蛍光X線の強度を測定する検出
器と、 その検出器に入射する蛍光X線の波長が変化するよう
に、前記分光器と検出器を連動させる連動手段とを備え
た蛍光X線分析装置において、 前記連動手段を用いて得られる各分光角における蛍光X
線の強度を示すスペクトルを記憶する記憶手段と、 その記憶手段に記憶したスペクトルについてピーク検索
および同定解析をした結果のピークの分光角において隣
接する蛍光X線同士の角度差と、各蛍光X線についてあ
らかじめ標準試料を用いて測定したときに現れたピーク
に対応して実験的に求められた分光角において隣接する
蛍光X線同士の角度差との少なくとも一方が、前記分光
器の分解能に基づく重なり判定値以下である場合に、各
蛍光X線についてあらかじめ標準試料を用いて測定した
ときに現れたピークに対応して実験的に求められた分光
角において前記検出器で測定された強度をピーク強度と
して、このピーク強度からバックグラウンド強度を差し
引くことにより各蛍光X線のネット強度を算出する演算
手段とを備えたことを特徴とする蛍光X線分析装置。 - 【請求項3】 請求項1または2において、 前記演算手段により算出された蛍光X線のネット強度
と、それらを算出した分光角での重なり補正係数とを用
いて、各蛍光X線のネット強度の重なり補正を行う補正
手段を備えた蛍光X線分析装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP27673298A JP3312002B2 (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | 蛍光x線分析装置 |
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JP2000105206A JP2000105206A (ja) | 2000-04-11 |
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KR101769709B1 (ko) * | 2016-04-11 | 2017-08-18 | 주식회사 아이에스피 | 파장분산형 엑스선 형광분석장치의 분광 모듈의 정렬 방법 |
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