JP2926857B2 - X線による定性分析装置 - Google Patents

X線による定性分析装置

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英男 岡下
武彦 中谷
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は定性分析が容易な同時型X線分析装置に関す
る。
(従来の技術) 同時型X線分析装置は試料の周囲に検出波長を複数の
元素に合わせて固定された複数のX線分光器を配置し
て、同時に複数の元素の検出を行い得るもので、36チャ
ンネル(一つのX線分光器と、それに付属するX線検出
回路を合せて1チャンネルとする)を備えたものがあ
る。走査型のX線分析装置で試料の定性分析を行う場
合、X線分光器で波長走査を行って試料から放射される
X線のスペクトルを測定するので、大へん長時間を要す
る。同時型の装置では同時に多数の元素を検出できるの
で、分析所要時間は遥かに短縮できる。
しかし同時型のX線分析装置は本来定量分析に適する
もので定性分析には向いていない。それは、同時型のX
線分析装置は個々のX線分析器が試料成分の特性X線波
長に設定されるので、試料から放射されているバックグ
ラウンドX線と試料成分元素の特性X線とを識別するこ
とができないからである。同時型のX線分析装置でも、
波長走査可能なX線分光器が付属されているものでは、
その分光器で波長走査して試料についてのバックグラウ
ンドを測定することができるから、定性分析も可能であ
るが、試料毎に一々波長走査するので、定性分析には通
常の走査型の装置と同じ時間がかかることになる。定量
分析の場合は、標準試料を用いて検量線を作成し、試料
から放射される個々の成分元素に対する特性X線強度を
上記検量線上に当嵌めて定量を行うので、バックグラウ
ンドは標準試料の場合も、被測定試料の場合も同じであ
るから、自然にバックグラウンドは消去されているので
あるが、定性分析の場合、予め個々の成分元素について
標準試料を用意しておくと云うようなことはできないか
ら、或るチャンネルでX線が検出されたとしても、それ
が単なるバックグラウンドX線を検出しているだけなの
か、そのチャンネルに対応している元素が存在している
ことによるのかの判別ができないのである。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は同時型X線分析装置の高能率性を活かし、し
かも定性分析が容易確実にできるようにしようとするも
のである。
(課題を解決するための手段) 試料周囲に配置された複数のX線分光器の中の複数個
を夫々異るバックグラウンド波長に設定し、残りの複数
のX線分光器を各種元素の特性X線波長に合せて設定
し、被分析試料の測定時、各バツクグラウンド波長に設
定されたX線分光器の出力により内挿的に各元素の特性
X線波長位置のバックグラウンドを算定し、各元素対応
X線分光器の出力より、上記測定したバックグラウンド
を引算するようにした。
(作用) バックグラウンドは試料によって異っている。しかし
毎回試料分析毎に波長走査によってバックグラウンドの
測定を行っていると大へん時間がかゝる。本発明によれ
ば複数のX線検出器によりバックグラウンドを検出して
いるので、個々の試料に対するバックグラウンドは内挿
的に決定することができる。各元素対応のX線分光器の
出力はこのバックグラウンドと夫々の元素の特性X線の
強度の和になっているので、上記のようにして求められ
たバックグラウンドを引算してなお検出出力があればそ
の元素在りと判定できる。
(実施例) 第1図に本発明の一実施例のX線分析装置を示す。こ
の装置は蛍光X線分析装置で、Sが試料であり、図の紙
面より手前側図外に試料励起のX線源があり、試料Sの
周囲に多数のX線分光器が配置されたものである。これ
らのX線分光器(図ではX線検出器およびその回路も含
めて一つのチャンネルを一ブロックで示している)のう
ち、1は波長走査可能であり、他の2,3,4,5,6の5チャ
ンネルのX線分光器は種々な元素の特性X線が存在しな
い波長即ち複数のバックグラウンド波長に設定されてお
り、他の7,8,…n個のチャンネルのx線分光器は夫々異
る元素の特性X線波長に設定されている。CPUは上記走
査可能なX線分光器を駆動し、各チャンネルの出力を取
込みメモリMに格納し、後述するデータ処理を行う演算
手段である。第2図は上述装置の動作のフローチャート
をしめす。適当な試料を用い、一つのチャンネルのX線
分光器で波長走査を行ってX線スペクトルのデータを採
取し記憶する(イ)。蛍光X線分光分析の場合、上記適
当な試料としてアクリル樹脂のようなものを使用すると
通常蛍光X線分析で検出するような元素の特性X線は発
生しないで、バックグラウンドはつよいので、X線スペ
クトルはバックグラウンドだけを示すものとなる。同時
に他の全チャンネルのX線分光器の検出出力をも記憶す
る。次に各チャンネルのX線分光器の感度補正を行う
(ロ)。(イ)のステップで求められたX線スペクトル
は第3図に示すような形になっている、第3図ではa,b,
c…の各点は波長走査を行うX線分光器以外のX線分光
器の設定波長であり、各X線分光器の感度補正は夫々の
X線分光器の出力が第3図のa,b,c…等の波長位置のX
線強度値と等しくなるように調整するもので、具体的調
整手段は、各X線分光器の出力に掛算する補正係数を記
憶しておくことで行われる。以上(イ),(ロ)のステ
ップは予め一回行っておけば以後当分の間行う必要はな
く、(ハ)以下のステップが各試料毎に行われる動作と
なる。被測定試料分析の場合、試料を装置にセットし、
各元素の特性X線波長に設定したX線分光器の出力を採
取(ハ)し、また同時に幾つかのバックグラウンド波長
位置(元素の特性X線が存在しなし波長)に設定された
チャンネルのX線分光器の出力を採取(ニ)し、(ニ)
のステップで得られた幾つかの波長位置のX線強度のデ
ータから内挿演算で第4図に示すようなバックグラウン
ド曲線を作成(ホ)する。(ホ)のステップでは各チャ
ンネルのX線分光器の出力に(ロ)のステップで求めら
れた補正係数を掛算して、幾つかの波長におけるバック
グラウンド強度を求めて、それらを一つの曲線でつなぐ
のである。(ホ)のステップで波長対バックグラウンド
強度の関係が決まったら、各元素の特性X線波長に設定
してあるチャンネルのX線分光器の出力(これも補正係
数を掛けて感度を補正する)から、(ホ)のステップで
求まる夫々の波長位置のバックグラウンド強度を引算
(ヘ)する。引算の結果が或る値以上であれば、対応の
元素が存在すると判定されるが、この実施例では、波長
走査型X線分析装置により波長走査して得られた種々な
試料のX線スペクトルとの比較を行い易くするため、第
5図に示すように(ヘ)のステップで求まった各元素の
特性X線のピークプロファイルとして、その特性X線強
度を頂点とし、その特性X線波長を中心とする0.2〜0.5
゜の幅のガウス分布曲線Gを作成(ト)し、このガウス
分布曲線を(ホ)のステップで求められたバックグラウ
ンド曲線に加算して第6図に示すようなX線スペクトル
カーブを作成(チ)し、そのカーブを記録装置で描出
(リ)して一つの試料の分析を終る。
(発明の効果) 本発明によれば、従来バックグラウンド除去ができな
かった多チャンネルのX線分光器を備えた同時型X線分
光装置で、同時に複数元素の検出ができるから、分析所
要時間は、従来の走査型分析装置で1〜2時間かかって
いた定性分析が数分で完了でき、甚だ能率的であり、し
かもバックグラウンドが除去されているので、各元素の
検出限界が低く、能率的かつ高感度で定性分析ができる
ことになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置のブロック図、第2図は本発明装置
の一実施例の動作のフローチャート、第3図は実測され
るバックグラウンド曲線の一例のグラフ、第4図は数点
のX線強度から内挿により作成されたバックグラウンド
曲線、第5図は一つの元素の特性X線強度データから作
成されるX線スペクトルピークの曲線、第6図は上記実
施例により作成された試料のX線スペクトルのグラブで
ある。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料周囲に配置された複数のX線分光器の
    うち複数個を複数のバックグラウンド波長に設定し、他
    の複数個を複数の元素の特性X線波長に設定し、上記バ
    ツクグラウンド波長に設定されたX線分光器の出力によ
    って被測定試料に対するバックグラウンド曲線を内挿的
    に作成し、複数の元素の特性X線波長に設定されたX線
    分光器の出力に対して上記内挿的に作成されたバックグ
    ラウンドを引算する演算手段をもうけたことを特徴とす
    るX線による定量分析装置。
JP8721590A 1990-03-31 1990-03-31 X線による定性分析装置 Expired - Lifetime JP2926857B2 (ja)

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JPH03285153A JPH03285153A (ja) 1991-12-16
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EP1076222A1 (en) * 1999-08-10 2001-02-14 Corus Aluminium Walzprodukte GmbH X-ray fluorescence measurement of aluminium sheet thickness
JP2018091691A (ja) * 2016-12-01 2018-06-14 株式会社リガク 蛍光x線分析装置

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