JP3477499B2 - 装置保守情報の記憶機能を備えたx線分析装置 - Google Patents

装置保守情報の記憶機能を備えたx線分析装置

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、分析管理情報のほ
かに、PC芯線クリーニングのような装置保守情報の記
憶機能を備えたX線分析装置に関するものである。ここ
で、「分析管理情報」とは、PHA調整、ドリフト補
正、チェック分析などが行われるごとに取得される情報
であって、分析精度の維持または管理に用いられる調整
および確認の結果の記録情報をいう。これら調整および
確認の結果の時系列的な変化から、分析装置の長期的な
劣化の度合いや、保守のタイミングを読み取ることがで
きる。また、「装置保守情報」とは、芯線クリーニン
グ、検出器の交換など、分析結果に影響を与えるような
保守を実施するごとに、取得される記録情報をいう。 【0002】 【従来の技術】X線分析では、分析精度を高めるため
に、X線検出器の出力側に接続されるPHA(波高分析
器)の波高値の変動を調整するPHA調整等を行って、
分析を管理する。このようなPHA調整時のPH調整値
は分析装置の記憶手段に蓄積されており、このPH調整
値を表示装置に出力させて、作業者がチェックする。例
えば、X線分析装置の表示手段には、図7に示すような
画面50が表示され、画面50には、横軸を日時、縦軸
をX線検出器のPH調整値とした折れ線グラフ51が示
される。この横軸の日時は、PHA調整試料を用いて検
出器のPH調整値を調べた日時であり、縦軸は、そのP
H調整値である。 【0003】PH調整値の変動が大きい場合、つまり折
れ線グラフ51の変動が大きい場合には、装置を構成す
る機器に異常があることが多い。したがって、作業者
は、この画面50をチェックする時に、折れ線グラフ5
1の変動が大きいと、機器に異常が発生していると判断
して、適切な処置をとる。 【0004】しかし、X線検出器からPHAに入力され
るPH調整値の変動が大きくても、機器の異常によらな
い場合がある。例えば、X線検出器である比例計数管
(PC)の芯線をクリーニングすると、PH調整値が低
下する。PC芯線クリーニングのような装置の保守作業
に依存してPH調整値が変動するので、画面50の折れ
線グラフ51をチェックする作業者は、装置の保守管理
を記録したノートに基づいて、折れ線グラフ51のPH
調整値の変動の原因が、装置の保守に依存したものであ
るか否かを調べなければならない。具体的には、作業者
は、PH調整値が変動している日時の直前に、装置の保
守作業が行われたかを、ノートに記録された保守作業の
日付を調べて確かめる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、作業者がノー
トに記録された日付を調べる作業は煩雑であり、ミスも
生じやすい。 【0006】そこで、本発明は、分析管理情報のみでな
く、装置の保守情報を記憶手段に記憶させることで、分
析管理情報のチェックが容易であり、かつミスが生じに
くいX線分析装置を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のX線分析装置は、分析結果に影響を与える
分析管理情報を記憶する第1の記憶手段と、この分析管
理情報を出力する出力手段とを備え、さらに、装置保守
情報を記憶する第2の記憶手段と、装置保守作業の後
に、この作業に関する装置保守情報を前記第2の記憶手
段に記憶させる装置保守情報記憶制御手段と、前記第1
の記憶手段に記憶された分析管理情報に、前記第2の記
憶手段に記憶された装置保守作業後の装置保守情報を日
時ごとに相互に対応させるように組合せて前記出力手段
に出力させる情報組合せ出力制御手段とを備える。 【0008】この構成によれば、分析結果に影響を与え
るPHA調整、ドリフト補正またはチェック分析等に関
する情報のような分析管理情報を記憶する第1の記憶手
段のみでなく、PC芯線クリーニングのような装置の保
守に関する情報を記憶する第2の記憶手段を備えるの
で、分析管理情報に装置保守情報を組合せて利用するこ
とが可能となる。 【0009】例えば、比例計数管(PC)は、長期的に
使用していると芯線にカーボン等が付着し、その結果、
エネルギ分解能や波高値が低下してPH調整値が増大す
る。そこで、装置の保守として、芯線の両端に電圧を加
えて電流を流すと、付着したカーボンは焼き飛ばされ、
エネルギ分解能や波高値が元に戻ってPH調整値も初期
値に近づく。このPC芯線クリーニングのように、装置
の保守作業はPH調整値のような分析管理情報に影響を
与える。したがって、分析管理情報に装置保守情報を組
合せて利用できることは、この影響を明白にするので、
極めて有用である。 【0010】しかも、前記第1の記憶手段に記憶された
分析管理情報に、前記第2の記憶手段に記憶された装置
保守作業後の装置保守情報を日時ごとに相互に対応させ
るように組合せて前記出力手段に出力させる情報組合せ
出力制御手段とを備えているので、分析管理情報と装置
保守作業後の装置保守情報を日時ごとに相互に対応させ
るように組み合わされて出力手段に出力されるから、分
析管理情報に変動などが生じていても、それが装置保守
作業に依存したものであるか否かを作業者が一見して
識できる。したがって、分析管理情報のチェックは容易
であり、ミスが生じにくい。 【0011】特に、分析管理情報は、通常、経時的に緩
やかで連続的な変動を示す。したがって、不連続な変動
を示した場合に、分析管理情報に装置保守情報が組み合
わされて出力されることから、この不連続な変動が分析
装置の異常によるものか、保守作業の結果によるものか
が、一目瞭然となる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
にしたがって説明する。図1に示すように、本装置は蛍
光X線分析装置であって、測定部10と管理部30とを
備える。測定部10は、試料3が固定される試料台4
と、試料3に1次X線2を照射するX線源1と、試料3
から発生する蛍光X線5の強度を測定する検出手段11
とを備える。検出手段11は、試料3から発生する2次
X線5を分光する分光器6と、分光された蛍光X線7の
強度を測定する比例計数管(PC)からなる検出器8
と、検出した蛍光X線7から測定対象のX線の強度のみ
を取り出す波高分析器9と、取り出された強度(パルス
数)をカウントするカウンタ16とで構成される。この
カウンタ16から出力される分析結果は、図示しない処
理手段で処理される。 【0013】管理部30は、分析結果に影響を与える分
析管理情報を記憶する第1の記憶手段31と、装置保守
情報を記憶する第2の記憶手段32とを備える。第1お
よび第2の記憶手段は、例えば、管理部30を構成する
コンピュータに内蔵されたハードディスクのような記憶
装置であるが、フロッピーディスクや光磁気ディスクの
ような記憶媒体でもよい。 【0014】管理部30は、また、装置保守作業の後
に、この作業に関する装置保守情報を第2の記憶手段3
2に自動的に記憶させる、装置保守情報記憶制御手段で
ある装置保守情報自動記憶制御手段33を備える。 【0015】図2に、第1の記憶手段31に記憶され、
分析結果に影響を与える分析管理情報を詳細に示す。本
実施形態では、分析管理情報として、PHA調整、
ドリフト補正、チェック分析に関する情報を記憶す
る。 【0016】PHA調整に関する分析管理情報は、X
線検出器の電圧、または検出器の後段に接続される増幅
器の利得などのPH調整値や検出器の分解能である。こ
れらは、組成が既知のPHA調整試料のX線測定を行っ
て求められる。PH調整値は、この後の分析において、
波高分析器に入力される波高値が窓の中心にくるよう
に、波高分析器を調整するのに用いられる。検出器分解
能は、PHA調整試料についてX線測定を行った時の波
高分布曲線の幅を示すものであり、分解能が低下してい
ないかがチェックされる。PH調整値または検出器の分
解能が許容範囲外である場合は、検出器に異常が発生し
ていると判断される。 【0017】ドリフト補正に関する分析管理情報は、
例えば、ドリフト補正係数α,βである。ドリフト補正
係数α,βは、機器による測定値の経時的なずれを補正
するものであり、以下のように求められる。 α=(IS1−IS2)/(IM1−IM2) …(1) β=(IM1S2−IM2S1)/(IM1−IM2) …(2) 但し、IS1,IS2 :第1および第2のドリフト補正試
料の基準X線強度 IM1,IM2 :第1および第2のドリフト補正試料の測
定X線強度 このように求められたドリフト補正係数α,βが許容範
囲外である場合は、機器に異常が発生していると判断さ
れる。なお、これら補正係数α,βを用いて、その後の
分析には、以下の式で示される補正を行う。 Ic =αI+β …(3) 但し、Ic :被分析試料の補正後のX線強度 I :被分析試料の測定X線強度 【0018】チェック分析に関する分析管理情報は、
被分析試料に近い既知の組成を持つチェック試料につい
てX線強度を測定して算出した分析値と、レンジ幅(最
大測定値と最小測定値との差)である。このチェック分
析は、被分析試料の分析に先立って行われ、既知の含有
率に対して、測定した分析値がずれていないかを調べる
ものである。チェック試料の測定によって得られた特定
元素の含有率のような分析値が許容範囲外である場合
は、機器に異常が発生していると判断される。また、レ
ンジ幅が許容範囲よりも大きくなると、機器に異常が発
生していると判断される。 【0019】これらの分析管理情報は、その測定された
日時とともに、測定値または測定値に基づいた算出値
が、第1の記憶手段に記憶されている。 【0020】ここで示した分析管理情報は一例であり、
必要に応じて他の分析管理情報を、第1の記憶手段に記
憶させることができる。 【0021】図3に、第2の記憶手段32に記憶される
装置保守情報を詳細に示す。ここでは、保守項目とし
て、「検出器窓の交換」、「検出器の交換」、「PC芯
線クリーニング」、「X線管の交換」、「PHAなど検
出系の電気回路の交換」が記憶されている。これらの装
置保守項目は一例であって、「分光結晶の交換または再
調整」のような、その他の任意の装置保守情報を記憶さ
せることができる。また、装置保守項目の追加も可能で
ある。これらの保守項目については、その交換などが行
われた日時が、過去の日時から順番に記憶されている。 【0022】図1に戻って、装置は、さらに、芯線クリ
ーニング手段40を備える。芯線クリーニング手段40
は、X線源1、試料3および検出手段11を収容したチ
ャンバー(図示せず)を真空雰囲気に維持した状態で、
検出器8の印加電圧を高めて芯線に付着したイオンを焼
き切ることで、検出器8の芯線の汚れをすばやく取り除
くものである。この芯線クリーニング手段40の制御
は、管理部30のPC芯線クリーニング制御手段38が
行う。 【0023】装置は、さらに、出力手段であって、出力
情報を画面に表示する表示手段34と、キーボードまた
はマウス等によって外部指令が入力される入力手段35
とを備える。なお、出力手段は、表示手段に限らず、プ
リンタなどであってもよい。装置は、さらに、入力手段
35から入力された外部指令に従って、装置保守情報を
第2の記憶手段に記憶させる、装置保守情報記憶制御手
段である装置保守情報手動記憶制御手段36と、第1の
記憶手段31に記憶された分析管理情報に、第2の記憶
手段32に記憶された装置保守情報を組合せて出力手段
34に出力する情報組合せ出力手段37とを備える。 【0024】次に、本実施形態に係る装置の動作につい
て説明する。まず、芯線クリーニングが行われた場合
に、その装置保守情報を記憶する時の本装置の動作を図
4のフローチャートを用いて説明する。最初に、第1の
記憶手段31(図1)には、既に行われた分析管理の情
報が、図2に示すように記憶されている。この状態で、
例えば、PC芯線クリーニングを行う場合を示す。最初
に、PC芯線クリーニングを行うことについての外部指
令が、入力手段35から入力されると(ステップS
1)、PC芯線クリーニング制御手段38が、PC芯線
クリーニング手段40を起動する(S2)。PC芯線ク
リーニング手段40が検出器8の芯線のクリーニングを
終了すると(S3)、装置保守情報自動記憶制御手段3
3が、所定の処理を行う(S4)。 【0025】具体的には、PC芯線クリーニングの終了
は、PC芯線クリーニング制御手段38が所定時間の経
過を監視することによって、または、クリーニング電流
検出機構(図示せず)がクリーニング電流を検出するこ
とによって行われ、PC芯線クリーニング制御手段38
が装置保守情報自動記憶制御手段33へクリーニングの
終了を通知する。このクリーニング終了通知を受ける
と、装置保守情報自動記憶制御手段33は、第2の記憶
手段32に書き込みを行う(S4)。つまり、図3に示
すように、「PC芯線クリーニング」が最後に行われた
日時の次の日時の書き込み欄I2に、現在の日時を書き
込み(S4)、「PC芯線クリーニング」が行われた日
時が追加される。 【0026】このように、図1の装置保守情報自動記憶
制御手段33が、PC芯線クリーニングに関する情報を
第2の記憶手段32に記憶させるので、第2の記憶手段
32には、必ずPC芯線クリーニングについての情報が
記憶され、正確、かつ漏れなく情報が記憶される。 【0027】次に、PC芯線クリーニング以外の保守作
業についての保守情報を記憶する時の本装置の動作を図
5のフローチャートを用いて説明する。例えば、「検出
器の交換」が行われた場合であれば、検出器の交換時に
停止していた装置の機器の電源を作業者が入れた後に、
作業者の手動入力により、装置保守情報管理を行う。具
体的には、まず、装置保守情報管理を行うことについて
の外部指令が、入力手段35から入力されると(ステッ
プT1)、管理部30の図示しない装置保守情報管理手
段が、表示手段34に装置保守管理画面(図示せず)を
表示する(T2)。 【0028】ここで、作業者が、画面に表示された保守
項目の中から「検出器の交換」を選択し、その作業を行
った日時等を入力手段35から入力し、必要な事項の入
力を完了して保守管理画面に表示された「装置保守情報
を記憶する。」というような記憶指令ボタンを選択する
と(T3)、この外部指令によって、装置保守情報手段
記憶制御手段36が、第2の記憶手段32に装置保守情
報を書き込む(T4)。具体的には、装置保守情報手動
記憶制御手段36が、図3に示すように、第2の記憶手
段32の「検出器の交換」が最後に行われた日時の次の
日時の書き込み欄I3に、作業者が入力した日時を書き
込み(T4)、「検出器の交換」が行われた日時が追加
される。 【0029】一方、作業者が記憶指令ボタンを選択せず
(T3)、保守管理画面(図示せず)を終了させると
(T5)、つまり、装置保守情報管理を終了させること
についての外部指令が入力手段35から入力されると、
保守管理画面が終了する。 【0030】第1の記憶手段31および第2の記憶手段
32に、それぞれ情報が記憶された状態で、次に、作業
者は、分析管理情報をチェックする。入力手段35か
ら、作業者による分析管理情報および装置保守情報を出
力させる外部指令が入力されると、情報組合せ出力制御
手段37は、第1の記憶手段31に記憶された分析管理
情報に、第2の記憶手段32に記憶された装置保守情報
を組合せて、表示手段34に出力させる。 【0031】図6に、この表示手段34に出力する画面
の一例を示す。画面50には、第1,第2,第3のウイ
ンドウW1,W2、W3が表示されている。第1のウイ
ンドウW1には、図7の従来例で示した横軸を日時、縦
軸をPH調整値とした折れ線グラフ51が示される。こ
のPH調整値の折れ線グラフ51は、第1の記憶手段3
1に記憶された分析管理情報、つまり図2の測定日時、
PH調整値情報I1に基づいて表示されたものである。
第1のウインドウW1には、また矢印61,62,6
3,65が表示されている。これらの矢印61,62,
63,65の詳細については、後述する第3のウインド
ウW3において説明する。 【0032】第2のウインドウW2には、第1のウイン
ドウW1でグラフ表示された内容が、数値によって表示
されている。つまり、分析管理情報である調製日時、P
H調整値および分解能と、装置保守情報とが数値で表示
される。したがって、作業者は、第1のウインドウW1
でPH調整値の変動を大まかにチェックした後に、その
値を詳細に確認するためにこの第2のウインドウW2を
用いれば、迅速、かつ正確に分析管理情報のチェックを
行うことができる。なお、装置保守情報は、矢印61,
62,63,65で示され、これらの矢印に対応して、
「PC芯線クリーニング」のような保守作業の内容が表
示されている。 【0033】第2のウインドウW2において反転表示箇
所72は、第1のウインドウW1の縦線71と対応して
いる。つまり、作業者がキーボードやマウスの操作によ
って縦線71を左右に移動させると、反転表示箇所72
は上下して、その日時に対応した分析管理情報または装
置保守情報をマーキングで選択表示する。したがって、
作業者にとって、第1および第2のウインドウW1,W
2の対応が明確となる。 【0034】第3のウインドウW3には、色が異なる複
数の矢印61,62,63,64,65と、その矢印に
対応した保守項目が表示されている。第1のウインドウ
W1における各矢印61,62,63,64は、この対
応した保守項目の保守作業が行われたことを示すもので
ある。例えば、第1のウインドウW1の矢印61は、第
3のウインドウW3において、PC芯線クリーニングが
対応している。したがって、第1のウインドウW1にお
ける矢印61の横軸の日付は2月10日なので、2月1
0日にPC芯線クリーニングが行われたことを示す。作
業者が第1のウインドウW1で分析管理情報をチェック
する時に、この第3のウインドウW3を見ながら行う
と、容易に保守情報の種類を判別できる。 【0035】分析管理情報のチェックを行う作業者は、
まず、第1のウインドウW1の折れ線グラフ51によっ
て、装置の異常などが発生しているかを検査する。例え
ば、折れ線グラフ51中の部分51aにおいて、PH調
整値が極端に低下しているが、この部分51aの直前の
日時に、矢印61が表示されている。したがって、作業
者は、この部分51aにおけるPH調整値の低下の原因
が、PC芯線クリーニングによるものであると、容易に
判断できる。このように、作業者にとって、分析管理情
報の変動が、装置保守に依存したものであるか否かは一
目瞭然であって、機器の異常を容易に認識できる。 【0036】また、折れ線グラフ51中の部分51bで
もPH調整値が大きく変動している。部分51bの直前
には、矢印は表示されておらず、つまり保守作業は行わ
れていないので、部分51bのPH調整値の低下は、機
器の異常によるものと判断できる。そこで、矢印64に
示すように、PHA/HV交換、つまりPHAの電気回
路の交換を行っている。 【0037】ここでは、画面50には、PHA調整につ
いてのPH調整値の変動を表示する第1のウインドウW
1のみを示したが、画面50には複数のウインドウを任
意の位置に表示できるので、ドリフト補正、チェック分
析等の管理情報についても、それぞれ別ウインドウとし
て、画面50に共に表示させることができる。 【0038】本実施形態では、蛍光X線分析装置につい
て示したが、本発明は、蛍光X線分析装置に限らず、回
折X線などのいかなるX線分析装置にも適用できる。 【0039】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、分析管
理情報と装置保守作業後の装置保守情報を日時ごとに相
互に対応させるように組み合わされて出力手段に出力さ
れるから、分析管理情報に変動などが生じていても、そ
れが装置保守作業に依存したものであるか否かを作業者
が一見して認識できる
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態にかかるX線分析装置を示
す概略構成図である。 【図2】上記X線分析装置の第1の記憶手段を示す図で
ある。 【図3】上記X線分析装置の第2の記憶手段を示す図で
ある。 【図4】PC芯線クリーニングが行われた時の上記装置
の動作を示すフローチャートである。 【図5】PC芯線クリーニング以外の装置保守作業が行
われた時の上記装置の動作を示すフローチャートであ
る。 【図6】上記装置の表示画面の一例を示す図である。 【図7】従来のX線分析装置の表示画面の一例を示す図
である。 【符号の説明】 2…1次X線、3…試料、31…第1の記憶手段、32
…第2の記憶手段、33,36…装置保守情報記憶制御
手段、34…出力手段、35…入力手段、37…情報組
合せ出力制御手段。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 分析結果に影響を与える分析管理情報を
    記憶する第1の記憶手段と、 この分析管理情報を出力する出力手段とを備えたX線を
    試料に照射して試料の分析を行うX線分析装置におい
    て、 装置保守情報を記憶する第2の記憶手段と、 装置保守作業の後に、この作業に関する装置保守情報を
    前記第2の記憶手段に記憶させる装置保守情報記憶制御
    手段と 前記第1の記憶手段に記憶された分析管理情報に、前記
    第2の記憶手段に記憶された装置保守作業後の装置保守
    情報を日時ごとに相互に対応させるように組合せて前記
    出力手段に出力させる情報組合せ出力制御手段と を備え
    たことを特徴とするX線分析装置。
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