JP6834576B2 - 診断用媒体、磁気テープ装置、磁気テープシステム、方法およびプログラム - Google Patents

診断用媒体、磁気テープ装置、磁気テープシステム、方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、磁気テープシステムの機能を診断する技術に関する。
磁気テープ媒体に各種情報を記録する磁気テープシステムが知られている。磁気テープシステムでは、磁気テープ装置に磁気テープ媒体が装填される。磁気テープ装置は、装填された磁気テープ媒体から磁気テープを引き出して磁気ヘッドに接触させる。そして、磁気テープ装置は、リールによって磁気テープを巻き取りまたは巻き出すことによって磁気テープを磁気ヘッドに接触させながら移動させ、磁気ヘッドにより情報の読み書きを行う。
このような磁気テープシステムでは、情報の読み書きにおいて障害が発生することがある。このような場合、磁気テープシステムの機能を診断する必要がある。
磁気テープシステムの機能を診断する技術の一例が、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された関連技術は、要因推定用データが記録された磁気テープを再生して得られる要因推定信号に基づいて、磁気テープシステムの機能を診断する。この関連技術では、磁気テープにおいて、要因推定用データを記録するための領域が定められている。また、要因推定用データとしては、例えば、磁気ヘッドと磁気テープとの間のスペーシング起因のエラーを検出するためのパターンや、位相のずれに起因するエラーを検出するためのパターン等が適用される。その他、要因推定用データとしては、磁気テープの材質や特性の劣化要因を推定するためのパターンが適用される。
特開2006−127633号公報
しかしながら、特許文献1に記載された関連技術には、以下の課題がある。
この関連技術は、要因推定用データを読み込むことにより発生するエラーの要因を推定する。そのため、この関連技術は、読み込み機能の診断をするものの、書き込み機能の診断をすることができない。また、この関連技術は、要因推定用データがあらかじめ磁気テープに記録されているのでなければ、初期化時に磁気テープに記録するものとしている。しかしながら、書き込み機能に障害がある場合、この関連技術は、正常に書き込めたとは限らない要因推定用データを再生して、読み込み機能の診断を行うことになり、精度よく診断結果を得ることができない。また、この関連技術は、診断したい各種の要因に応じた要因推定用データを必要とするため、推定したい要因が増加するほど、要因推定用データを記録する磁気テープ上の領域が増加するという問題もある。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものである。すなわち、本発明は、磁気テープシステムの機能を診断するために磁気テープ上の領域を使用することなく、読み込み機能および書き込み機能をより精度よく診断する技術を提供することを目的とする。
本発明の診断用媒体は、磁気テープ装置に装填可能なカートリッジ内に、前記磁気テープ装置内に引き出し可能なテープ状のフレキシブルプリント板と、前記フレキシブルプリント板の表面にコーティングされた磁性体層と、前記診断用媒体が前記磁気テープ装置に装填されて前記フレキシブルプリント板が引き出された際に、前記磁気テープ装置の磁気ヘッドに対峙する前記フレキシブルプリント板上の位置に取り付けられた診断用磁気ヘッドと、前記磁気テープ装置との間で通信を行う通信手段と、前記通信手段を介して前記磁気テープ装置から診断開始の指示情報を受信すると、前記診断用磁気ヘッドに、前記磁気ヘッドによって読み込み可能なテスト信号を表す磁束変化を発生させるテスト信号駆動手段と、を備える。
また、本発明の磁気テープ装置は、自装置に装填された磁気テープ媒体内から磁気テープを引き出して移送する移送手段と、引き出された前記磁気テープに対して情報の読み込みおよび書き込みを行う磁気ヘッドと、上述の診断用媒体に備えられた通信手段との間で通信を行う通信手段と、前記診断用媒体が装填されたこと前記通信手段を介して検出すると、前記診断用媒体に対して診断開始の指示情報を送信する指示手段と、前記移送手段により前記磁気テープと同様に前記フレキシブルプリント板が引き出されることにより前記磁気ヘッドに対峙する位置にある前記診断用磁気ヘッドから、前記磁気ヘッドにより前記テスト信号を読み込んで得られる読み込み結果に基づいて、読み込み機能が正常であるか否かを診断する読み込み診断手段と、前記読み込み機能が正常であると診断された場合に、前記移送手段を制御して前記フレキシブルプリント板上の前記磁性体層を前記磁気ヘッドに接触させて移動させながら、前記磁気ヘッドにより前記磁性体層に試験パターンを書き込み後、書き込んだ試験パターンを読み込んで得られる読み込み結果に基づいて、書き込み機能が正常であるか否かを診断する書き込み診断手段と、前記読み込み診断手段の診断結果または前記書き込み診断手段の診断結果に基づく情報を出力する診断結果出力手段と、を備える。
また、本発明の磁気テープシステムは、上述の診断用媒体と、上述の磁気テープ装置と、を備える。
また、本発明の方法は、磁気テープ装置に装填可能なカートリッジ内に備えられた、前記磁気テープ装置内に引き出し可能なテープ状のフレキシブルプリント板と、前記フレキシブルプリント板の表面にコーティングされた磁性体層と、前記診断用媒体が前記磁気テープ装置に装填されて前記フレキシブルプリント板が引き出された際に、前記磁気テープ装置の磁気ヘッドに対峙する前記フレキシブルプリント板上の位置に取り付けられた診断用磁気ヘッドと、前記磁気テープ装置との間で通信を行う通信手段とを用いて、コンピュータ装置が、前記通信手段を介して前記磁気テープ装置から診断開始の指示情報を受信すると、前記診断用磁気ヘッドに、前記磁気ヘッドによって読み込み可能なテスト信号を表す磁束変化を発生させる。
また、本発明の他の方法は、自装置に装填された磁気テープ媒体内から磁気テープを引き出して移送する移送手段と、引き出された前記磁気テープに対して情報の読み込みおよび書き込みを行う磁気ヘッドとを用いて、コンピュータ装置が、請求項1に記載の診断用媒体が装填されたことを、前記診断用媒体の通信手段との通信により検出すると、前記診断用媒体に対して診断開始の指示情報を送信し、前記移送手段により前記磁気テープと同様に前記フレキシブルプリント板を引き出すことにより前記診断用磁気ヘッドを前記磁気ヘッドに対峙させ、前記診断用磁気ヘッドから前記磁気ヘッドにより前記テスト信号を読み込んで得られる読み込み結果に基づいて、読み込み機能が正常であるか否かを診断し、前記読み込み機能が正常であると診断した場合に、前記移送手段を制御して前記フレキシブルプリント板上の前記磁性体層を前記磁気ヘッドに接触させて移動させながら、前記磁気ヘッドにより前記磁性体層に試験パターンを書き込み、書き込んだ試験パターンを読み込んで得られる読み込み結果に基づいて、書き込み機能が正常であるか否かを診断し、前記読み込み機能の診断結果または前記書き込み機能の診断結果に基づく情報を出力する。
また、本発明のプログラムは、磁気テープ装置に装填可能なカートリッジ内に備えられた、前記磁気テープ装置内に引き出し可能なテープ状のフレキシブルプリント板と、前記フレキシブルプリント板の表面にコーティングされた磁性体層と、前記診断用媒体が前記磁気テープ装置に装填されて前記フレキシブルプリント板が引き出された際に、前記磁気テープ装置の磁気ヘッドに対峙する前記フレキシブルプリント板上の位置に取り付けられた診断用磁気ヘッドと、前記磁気テープ装置との間で通信を行う通信手段とを用いて、前記通信手段を介して前記磁気テープ装置から診断開始の指示情報を受信すると、前記診断用磁気ヘッドに、前記磁気ヘッドによって読み込み可能なテスト信号を表す磁束変化を発生させるテスト信号駆動ステップをコンピュータ装置に実行させる。
また、本発明の他のプログラムは、自装置に装填された磁気テープ媒体内から磁気テープを引き出して移送する移送手段と、引き出された前記磁気テープに対して情報の読み込みおよび書き込みを行う磁気ヘッドとを用いて、請求項1に記載の診断用媒体が装填されたことを、前記診断用媒体の通信手段との通信により検出すると、前記診断用媒体に対して診断開始の指示情報を送信する指示ステップと、前記移送手段により前記磁気テープと同様に前記フレキシブルプリント板が引き出されることにより前記磁気ヘッドに対峙する位置にある前記診断用磁気ヘッドから、前記磁気ヘッドにより前記テスト信号を読み込んで得られる読み込み結果に基づいて、読み込み機能が正常であるか否かを診断する読み込み診断ステップと、前記読み込み機能が正常であると診断された場合に、前記移送手段を制御して前記フレキシブルプリント板上の前記磁性体層を前記磁気ヘッドに接触させて移動させながら、前記磁気ヘッドにより前記磁性体層に試験パターンを書き込み後、書き込んだ試験パターンを読み込んで得られる読み込み結果に基づいて、書き込み機能が正常であるか否かを診断する書き込み診断ステップと、前記読み込み診断ステップの診断結果または前記書き込み診断ステップの診断結果に基づく情報を出力する診断結果出力ステップと、をコンピュータ装置に実行させる。
本発明は、磁気テープシステムの機能を診断するために磁気テープ上の領域を使用することなく、読み込み機能および書き込み機能をより精度よく診断する技術を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態としての診断用媒体の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態としての診断用媒体において、診断用磁気ヘッドが、磁気テープ装置の磁気ヘッドに対峙する位置にある状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態としての診断用媒体がテスト信号を駆動する動作を説明するフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態としての診断用媒体において、磁性体層に対して、磁気テープ装置の磁気ヘッドにより情報が読み書き可能な状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態としての磁気テープ装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態としての磁気テープ装置が読み込み機能および書き込み機能の診断を行う動作を説明するフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態としての磁気テープシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態における診断用媒体の具体的な構成例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態における磁気テープ装置の具体的な構成例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態としての磁気テープシステムが読み込み機能および書き込み機能の診断を行う動作を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態としての診断用媒体10の構成を図1に示す。図1において、診断用媒体10は、カートリッジ11と、フレキシブルプリント板12と、磁性体層13と、診断用磁気ヘッド14と、通信部15と、テスト信号駆動部16とを備える。なお、通信部15は、磁気テープ装置の通信部との通信が可能なネットワークインタフェースによって構成される。また、テスト信号駆動部16は、メモリ(図示せず)に記憶されたプログラムを実行し各部を制御するプロセッサ(図示せず)によって構成される。
カートリッジ11は、磁気テープ媒体とほぼ同様の外形を有している。そのため、診断用媒体10は、手動またはテープオートメーション機構を用いて、磁気テープ媒体と同様に磁気テープ装置に装填可能となっている。
フレキシブルプリント板12は、後述の磁性体層13を表面に有するとともに、後述の診断用磁気ヘッド14が取り付けられたテープ状の部材である。また、フレキシブルプリント板12は、磁気テープ媒体内の磁気テープと同様に、磁気テープ媒体内のリール等に巻き込まれて収納されている。また、フレキシブルプリント板12は、磁気テープ装置に装填された際には、磁気テープ媒体内の磁気テープと同様に、磁気テープ装置内に引き出し可能となっている。なお、フレキシブルプリント板12は、通常の磁気テープ媒体内の磁気テープとほぼ同様の物理形状および物理強度を有することが望ましい。
磁性体層13は、フレキシブルプリント板12の表面にコーティングされている。表面とは、診断用媒体10が磁気テープ装置に装填されてフレキシブルプリント板12が引き出された際に、磁気ヘッドに接する面である。また、磁性体層13は、通常の磁気テープ媒体内の磁気テープの磁性体と同様の特性を有する物質からなる。そのため、磁性体層13は、磁気テープ装置の磁気ヘッドにより書き込まれた情報を、通常の磁気テープと同様に記録可能となっている。
診断用磁気ヘッド14は、フレキシブルプリント板12上の所定位置に取り付けられている。所定位置とは、診断用媒体10が磁気テープ装置に装填されてフレキシブルプリント板12が引き出された際に、磁気テープ装置の磁気ヘッドに対峙する位置である。診断用磁気ヘッド14は、フレキシブルプリント板12上に配線されたトラック毎の信号線を介して後述のテスト信号駆動部16に接続される。
通信部15は、磁気テープ装置の通信部との間で通信を行う。
テスト信号駆動部16は、通信部15を介して磁気テープ装置から診断開始の指示情報を受信する。そして、テスト信号駆動部16は指示情報を受信すると、診断用磁気ヘッド14に、磁気テープ装置の磁気ヘッドによって読み込み可能なテスト信号を表す磁束変化を発生させる。
以上のように構成された診断用媒体10の動作について、図面を参照して説明する。
まず、図2に示すように、診断用媒体10が磁気テープ装置に装填され、磁気テープ装置によりフレキシブルプリント板12が引き出される。これにより、フレキシブルプリント板12に取り付けられた診断用磁気ヘッド14が、磁気テープ装置内の磁気ヘッドに対峙する。
この状態で、テスト信号駆動部16は、図3に示すように動作する。すなわち、テスト信号駆動部16は、通信部15を介して磁気テープ装置から診断開始の指示情報を受信すると(ステップS101でYes)、診断用磁気ヘッド14に、テスト信号を表す磁束変化を発生させる(ステップS102)。テスト信号は、読み込み機能の診断のため、磁気テープ装置により読み込まれる。
また、その後、図4に示すように、フレキシブルプリント板12が磁気テープ装置によりさらに移動させられながら、磁性体層13が磁気ヘッドに接触する。そして、磁性体層13に、磁気ヘッドにより、書き込み機能の診断のための情報が読み書きされる。
以上で、動作の説明を終了する。
次に、本発明の第1の実施の形態の効果について述べる。
本発明の第1の実施の形態としての診断用媒体は、磁気テープシステムの機能を診断するために磁気テープ上の領域を使用することなく、読み込み機能および書き込み機能をより精度よく診断するために用いることができる。
その理由について説明する。本実施の形態の診断用媒体は、磁気テープ装置に装填可能なカートリッジ内に、磁性体層がコーティングされ所定位置に診断用磁気ヘッドが取り付けらたテープ状のフレキシブルプリント板と、通信部と、テスト信号駆動部を備える。フレキシブルプリント板は、磁気テープ装置内に引き出し可能である。また、診断用磁気ヘッドが取り付けられる所定位置とは、診断用媒体が磁気テープ装置に装填されてフレキシブルプリント板が引き出された際に、磁気テープ装置の磁気ヘッドに対峙する位置である。そして、磁気テープ装置から診断開始の指示情報を受信すると、テスト信号駆動部が、診断用磁気ヘッドに、読み込み機能の診断のためのテスト信号を表す磁束変化を発生させるからである。
このように、本実施の形態は、磁気テープシステムの読み込み機能の診断のためのテスト信号を擬似的に発生させるため、通常の磁気テープ媒体を用いない診断を可能とする。さらに、本実施の形態は、通常の磁気テープと同様に情報の読み書きが可能な磁性体層を、読み込み機能の診断結果を踏まえた書き込み機能の診断を行うために供することができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。本実施の形態では、本発明の第1の実施の形態としての診断用媒体を用いて機能の診断を行う磁気テープ装置について述べる。なお、本実施の形態の説明において参照する各図面において、本発明の第1の実施の形態と同一の構成および同様に動作するステップには同一の符号を付して本実施の形態における詳細な説明を省略する。
まず、本発明の第2の実施の形態としての磁気テープ装置20の構成を図5に示す。図5において、磁気テープ装置20は、移送部21と、磁気ヘッド22と、通信部23と、指示部24と、読み込み診断部25と、書き込み診断部26と、診断結果出力部27とを有する。なお、指示部24、読み込み診断部25、書き込み診断部26および診断結果出力部27は、メモリ(図示せず)に記憶されたプログラムを実行して各部を制御するプロセッサ(図示せず)によって構成される。
移送部21は、磁気テープ媒体が自装置に装填されると、磁気テープ媒体内から磁気テープを引き出す。また、移送部21は、引き出された磁気テープを、読み込みや書き込みのために移送する。具体的には、移送部21は、磁気テープを巻き込んだり巻き出したりするリールやリールを回転させるモータ等を含んで構成される。なお、移送部21は、磁気テープ媒体の代わりに診断用媒体10が装填された場合にも、診断用媒体10内のフレキシブルプリント板12を磁気テープとみなして同様に動作する。
磁気ヘッド22は、引き出された磁気テープに対して情報の読み込みおよび書き込みを行う。具体的には、磁気ヘッド22は、書き込み用ヘッドおよび読み込み用ヘッドを含んで構成される。なお、磁気ヘッド22は、磁気テープ媒体の代わりに診断用媒体10が装填された場合にも、診断用媒体10から引き出されたフレキシブルプリント板12上の磁性体層13や診断用磁気ヘッド14を磁気テープとみなして同様に動作する。
通信部23は、診断用媒体10に備えられた通信部15との間で通信を行う。具体的には、通信部23は、診断用媒体10の通信部15との通信が可能なネットワークインタフェースを含んで構成される。
指示部24は、磁気テープ媒体の代わりに診断用媒体10が装填されたことを、通信部23を介して検出すると、診断用媒体10に対して診断開始の指示情報を送信する。
読み込み診断部25は、磁気ヘッド22に対峙する位置にある診断用磁気ヘッド14から、磁気ヘッド22によりテスト信号を読み込んで読み込み結果を得る。そして、読み込み診断部25は、読み込み結果に基づいて、読み込み機能が正常であるか否かを診断する。例えば、読み込み診断部25は、読み込み結果が表す信号が、テスト信号に一致するか否かに応じて、読み込み機能が正常であるか否かを診断してもよい。なお、読み込み診断部25は、診断用媒体10のテスト信号駆動部16によって発生させられるテスト信号を、読み込み結果との比較のため、あらかじめ記憶しているものとする。
書き込み診断部26は、読み込み診断部25により読み込み機能が正常であると診断された場合に機能する。すなわち、この場合、書き込み診断部26は、移送部21を制御することにより、フレキシブルプリント板12上の磁性体層13を磁気ヘッド22に接触させながら移動させる。そして、書き込み診断部26は、磁気ヘッド22を駆動して磁性体層13に試験パターンを書き込む。その後、書き込み診断部26は、書き込んだ試験パターンを磁気ヘッド22により読み込んで得られる読み込み結果に基づいて、書き込み機能が正常であるか否かを診断する。例えば、書き込み診断部26は、書き込んだ試験パターンと読み込み結果が示すパターンとが一致するか否かに基づいて、書き込み機能が正常であるか否かを判断してもよい。読み込み機能が正常であることを前提とすれば、書き込んだ試験パターンと読み込み結果が示すパターンが一致しなければ、書き込み機能に障害がある可能性が高いからである。
診断結果出力部27は、読み込み診断部25の診断結果または書き込み診断部26の診断結果に基づく情報を出力する。例えば、診断結果出力部27は、読み込み診断部25により読み込み機能が正常でないと診断された場合、その旨を表す情報を出力する。また、例えば、診断結果出力部27は、書き込み診断部26により書き込み機能が正常でないと診断された場合、その旨を表す情報を出力する。出力先は、磁気テープ装置20が有する液晶ディスプレイ等の出力装置(図示せず)であってもよい。
なお、磁気テープ装置20において、通常の磁気テープ媒体に対して読み書き機能の少なくともいずれかに障害が発生した状況で、診断用媒体10が装填された状況を想定する。この場合、診断結果出力部27は、読み込み診断部25により読み込み機能が正常であると判断され、かつ、書き込み診断部26により書き込み機能が正常であると判断された場合には、磁気テープ媒体に障害要因がある可能性を表す情報を出力してもよい。
以上のように構成された磁気テープ装置20の動作について、図6を参照して説明する。
図6では、まず、指示部24は、診断用媒体10が装填されたこと通信部23を介して検出すると(ステップS201でYes)、移送部21を制御して、フレキシブルプリント板12を引き出す(ステップS202)。これにより、本発明の第1の実施の形態の図2に示したように、診断用媒体10の診断用磁気ヘッド14が、磁気ヘッド22に対峙するよう位置決めされたものとする。
次に、指示部24は、診断用媒体10に対して診断開始の指示情報を送信する(ステップS203)。
次に、読み込み診断部25は、磁気ヘッド22に対峙する位置にある診断用磁気ヘッド14から、磁気ヘッド22によりテスト信号を読み込む(ステップS204)。
次に、読み込み診断部25は、ステップS204の読み込み結果に基づいて、読み込み機能が正常であるか否かを診断する(ステップS205)。
前述のように、例えば、読み込み診断部25は、読み込み結果が表す信号が、テスト信号に一致するか否かに応じて、読み込み機能が正常であるか否かを診断してもよい。
ここで、読み込み機能が正常でないと診断された場合(ステップS205でNo)、診断結果出力部27は、読み込み機能が正常でないことを表す情報を出力して(ステップS206)、動作を終了する。
一方、読み込み機能が正常であると診断された場合(ステップS205でYes)について説明する。この場合、書き込み診断部26は、磁気ヘッド22の書き込みヘッドを駆動し、移送部21を制御してフレキシブルプリント板12を移動させながら、磁性体層13に試験パターンを書き込む(ステップS207)。
次に、書き込み診断部26は、磁気ヘッド22により書き込んだ試験パターンを読み込む(ステップS208)。
次に、書き込み診断部26は、ステップS208の読み込み結果に基づいて、書き込み機能が正常であるか否かを診断する(ステップS209)。
前述のように、例えば、書き込み診断部26は、書き込んだ試験パターンと読み込み結果が示すパターンとが一致するか否かに基づいて、書き込み機能が正常であるか否かを診断してもよい。
ここで、書き込み機能が正常でないと診断された場合(ステップS209でNo)、診断結果出力部27は、書き込み機能が正常でないことを表す情報を出力して(ステップS210)、動作を終了する。
一方、書き込み機能が正常であると診断された場合(ステップS209でYes)、診断結果出力部27は、磁気テープ装置20の読み書き機能が正常であることを表す情報を出力して(ステップS211)、動作を終了する。
ステップS211では、前述のように、診断結果出力部27は、磁気テープ装置20の読み書き機能が正常であるため、磁気テープ媒体に障害要因がある可能性を示す情報を出力してもよい。
以上で、動作の説明を終了する。
次に、本発明の第2の実施の形態の効果について述べる。
本発明の第2の実施の形態としての磁気テープ装置は、磁気テープシステムの機能を診断するために磁気テープ上の領域を使用することなく、読み込み機能および書き込み機能をより精度よく診断することができる。
その理由について説明する。本実施の形態の磁気テープ装置は、指示部が、通信部を介して診断用媒体が装填されたことを検出すると、移送部が、フレキシブルプリント板を引き出す。これにより、フレキシブルプリント板に取り付けられた診断用磁気ヘッドが、磁気テープ装置内の磁気ヘッドに対峙する。そして、指示部が、診断用媒体に対して診断開始の指示情報を送信する。これにより、診断用媒体の診断用磁気ヘッドにおいて、テスト信号が発生する。その後、読み込み診断部が、診断用磁気ヘッドから、磁気ヘッドによりテスト信号を読み込む。そして、読み込み診断部が、読み込み結果に基づいて、読み込み機能が正常であるか否かを診断するからである。
さらに、読み込み機能が正常であると診断された場合に、書き込み診断部が、移送部を制御して、フレキシブルプリント板上の磁性体層を前記磁気ヘッドに接触させながら移動させる。そして、書き込み診断部が、磁気ヘッドにより磁性体層に試験パターンを書き込み後、書き込んだ試験パターンを読み込む。そして、書き込み診断部が、読み込み結果に基づいて、書き込み機能が正常であるか否かを診断するからである。
その後、診断結果出力部が、読み込み診断部の診断結果または書き込み診断部の診断結果に基づく情報を出力するからである。
このように、本実施の形態は、テスト信号を発生する診断用磁気ヘッドを有する診断用媒体を用いて磁気テープ装置の読み込み機能を診断するため、磁気テープ上の領域を必要としない。また、本実施の形態は、読み込み機能が正常であることが確認された場合に、磁性体層に対する読み書きを行うことで、書き込み機能が正常であるか否かを精度よく診断することができる。さらには、本実施の形態は、磁気テープ装置において読み書きの障害が発生した状況で、読み書き機能が双方とも正常であると診断した場合には、磁気テープ媒体に障害要因がある可能性を示すことができる。その結果、本実施の形態は、磁気テープ装置の読み込み機能、書き込み機能、および、磁気テープ媒体のいずれに障害の要因があるかをより精度よく提示することができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。本実施の形態では、本発明の第1の実施の形態としての診断用媒体と、本発明の第2の実施の形態としての磁気テープ装置とを備える磁気テープシステムの具体例について述べる。なお、本実施の形態の説明において参照する各図面において、本発明の第1または第2の実施の形態と同一の構成および同様に動作するステップには同一の符号を付して本実施の形態における詳細な説明を省略する。
まず、本発明の第3の実施の形態としての磁気テープシステム3の構成を図7に示す。図7において、磁気テープシステム3は、本発明の第1の実施の形態としての診断用媒体10と、本発明の第2の実施の形態としての磁気テープ装置20とを含む。診断用媒体10および磁気テープ装置20の動作は、本発明の第1または第2の実施の形態で説明した通りである。
次に、磁気テープシステム3の具体的な構成例について説明する。
まず、診断用媒体10の具体的な構成例を図8に示す。図8において、診断用媒体10は、カートリッジ11の内部に、リールのように回転可能な台座111を有する。
台座111には、通信部15と、テスト信号駆動部16と、電源部112とが取り付けられる。また、台座111は、周囲にフレキシブルプリント板12を巻き込んで収納可能に構成される。
フレキシブルプリント板12の一端は、通常の磁気テープ媒体の磁気テープと同様に、磁気テープ装置20内に引き込まれる際に引き出されるリーダピン121に接続される。また、フレキシブルプリント板12の他の一端は、台座111上に取り付けられたテスト信号駆動部16と物理的かつ電気的に接続される。
電源部112は、テスト信号駆動部16に接続され、テスト信号駆動部16に対して電力を供給する。電源部112は、テスト信号駆動部16と同様に台座111上で回転することにより、テスト信号駆動部16に対して安定した電力供給を行うことができる。
また、電源部112は、電池などの電力を蓄える機能を有していてもよい。その場合、電池は、カートリッジ11を開けて容易に交換できる構成であってもよい。あるいは、電源部112は、充電可能な二次電池を有していてもよい。その場合、二次電池は、無線電力供給技術によって充電可能であってもよい。この場合、二次電池は、交換可能である必要はなく、カートリッジ11内に固定されていてもよい。
フレキシブルプリント板12に取り付けられた診断用磁気ヘッド14は、フレキシブルプリント板12上の信号線を経由して電気的にテスト信号駆動部16と接続される。前述のように、診断用磁気ヘッド14の取付位置は、フレキシブルプリント板12が磁気テープ装置20内に引き込まれたときに、磁気ヘッド22に対峙する位置である。
フレキシブルプリント板12の表面にコーティングされた磁性体層13は、フレキシブルプリント板12が磁気テープ装置20内に引き込まれ移動されることにより、磁気ヘッド22と電磁結合可能な位置に存在する。
通信部15は、テスト信号駆動部16に接続される。また、通信部15は、カートリッジメモリ部156に接続される。カートリッジメモリ部156は、例えばLTO(Linear Tape-Open)規格の磁気テープ媒体に搭載されているカートリッジメモリと同等の構成であってもよい。具体的には、カートリッジメモリ部156は、非接触型の無線通信によりデータが読み書きされるメモリチップによって構成される。この場合、通信部15および磁気テープ装置20の通信部23は、非接触型の無線通信インタフェースによって構成される。カートリッジメモリ部156は、磁気テープ装置20に装填されると、磁気テープ装置20の通信部23からの電磁誘導により電力を供給され、通信部23によって情報が読み書きされる。このように構成される場合、通信部15は、カートリッジメモリ部156に格納される情報を介して、磁気テープ装置20の通信部23との情報の送受信を行う。なお、カートリッジメモリ部156には、あらかじめ、診断用媒体10であることを表す情報が格納されているものとする。
テスト信号駆動部16は、プロセッサ161と、メモリ162と、診断用磁気ヘッド14に発生させる磁界を制御する電流制御回路163とを含んで構成される。
次に、磁気テープ装置20の具体的な構成例を図9に示す。図9において、磁気テープ装置20は、移送部21として、リール211、ガイドローラ212、搬送機構213等を含んでいる。リール211は、中心を軸として回転可能であり、周囲に磁気テープまたはフレキシブルプリント板12を巻き込みまたは巻出し可能に構成される。また、リール211は、モータ(図示せず)により、磁気テープまたはフレキシブルプリント板12を巻き込む方向または巻き出す方向に回転する。ガイドローラ212は、引き出された磁気テープやフレキシブルプリント板12を案内する。なお、図9において一点鎖線は、引き出された磁気テープまたはフレキシブルプリント板12を示している。搬送機構213は、磁気テープやフレキシブルプリント板12の端部を保持してリールまで搬送する。
磁気ヘッド22は、書き込みヘッドおよび読み込みヘッドからなる。
通信部23は、前述のように、非接触型の無線通信インタフェースによって構成される。
指示部24、読み込み診断部25、書き込み診断部26および診断結果出力部27は、プロセッサ201と、メモリ202とによって構成され、液晶ディスプレイ等の出力装置203に接続される。
このように構成された磁気テープシステム3の具体例の動作について、図10を参照して説明する。なお、図10の動作は、磁気テープ装置20に媒体が装填されると開始する。
まず、指示部24は、診断用媒体10が装填されたか否かを判断する(ステップS201)。
具体的には、指示部24は、通信部23によりカートリッジメモリ部156から読み出された情報が診断用媒体10であることを表していれば、診断用媒体10が装填されたと判断すればよい。
ここで、診断用媒体10が装填されていなければ(ステップS201でNo)、磁気テープ装置20は、診断動作を終了する。
一方、診断用媒体10が装填されている場合について説明する(ステップS201でYes)。
この場合、指示部24は、移送部21を制御して診断用媒体10からフレキシブルプリント板12を引き出す(ステップS202)。これにより、診断用磁気ヘッド14は、磁気ヘッド22に対峙する位置にある。
そして、指示部24は、診断用媒体10に対して、診断開始の指示情報を送信する(ステップS203)。具体的には、指示部24は、通信部23によりカートリッジメモリ部156に対して診断開始を表す指示情報を書き込めばよい。
次に、診断用媒体10のテスト信号駆動部16は、指示情報を受信したと判断する(ステップS101でYes)。具体的には、テスト信号駆動部16は、通信部15によりカートリッジメモリ部156から読み出された情報が指示情報を示す場合に、指示情報を受信したと判断すればよい。
そこで、テスト信号駆動部16は、診断用磁気ヘッド14を駆動する電流を制御して、テスト信号を示す磁束変化を発生させる(ステップS102)。
一方、磁気テープ装置20では、ステップS203で指示情報を送信後、読み込み診断部25は、磁気ヘッド22の読み込みヘッドから、テスト信号を読み込む(ステップS204)。
次に、読み込み診断部25は、読み込み機能が正常か否かを判断する。すなわち、読み込み診断部25は、あらかじめ定められたテスト信号が全てのトラックで検出されたか否かを判断する(ステップS205)。
ここで、少なくとも一部のトラックでテスト信号を検出できない場合(ステップS205でNo)、診断結果出力部27は、読み込みヘッドを含む構成に障害がある可能性を示す情報を、出力装置203に出力する(ステップS206)。
一方、全てのトラックでテスト信号を検出できた場合(ステップS205でYes)について説明する。この場合、書き込み診断部26は、磁気ヘッド22の書き込みヘッドを駆動しながら、移送部21を制御してフレキシブルプリント板12を移送させ、磁性体層13に試験パターンを書き込む(ステップS207)。試験パターンはあらかじめ定められているものとする。
次に、書き込み診断部26は、磁気ヘッド22の読み込みヘッドを駆動しながら、移送部21を制御してフレキシブルプリント板12を移送させ、磁性体層13に書き込まれた試験パターンを読み込む(ステップS208)。
次に、書き込み診断部26は、書き込み機能が正常か否かを判断する。すなわち、全てのトラックで試験パターンを検出できたか否かを判断する(ステップS209)。
ここで、少なくとも一部のトラックで試験パターンを検出できない場合(ステップS209でNo)、診断結果出力部27は、書き込みヘッドを含む構成に障害がある可能性を示す情報を、出力装置203に出力する(ステップS210)。
一方、全てのトラックで試験パターンを検出できた場合(ステップS209でYes)、診断結果出力部27は、読み込み機能および書き込み機能が正常であることを示す情報を、出力装置203に出力する(ステップS211)。なお、このとき、診断結果出力部27は、媒体の排出機構(図示せず)を制御して、診断用媒体10を排出してもよい。
以上で、具体例の動作の説明を終了する。
次に、本発明の第3の実施の形態の効果について述べる。
本発明の第3の実施の形態としての磁気テープシステムは、磁気テープシステムの機能を診断するために磁気テープ上の領域を使用することなく、読み込み機能および書き込み機能をより精度よく診断することができる。
その理由は、本発明の第1および第2の実施の形態で述べたとおりである。さらに、本実施の形態の具体例では、診断用媒体の通信部が、LTO規格の磁気テープ媒体に一般的に格納されるカートリッジメモリ等と同等のカートリッジメモリ部を介して磁気テープ装置と通信する例について説明した。この場合、磁気テープ装置の通信部としては、LTO規格の磁気テープ媒体のカートリッジメモリと通信するための通信部を適用可能である。そのため、本実施の形態を実現するために磁気テープ装置に特別なハードウェアを追加する必要がなく、指示部、読み込み診断部、書き込み診断部および診断結果出力部を実現するためのプログラムを追加するだけでよい。その結果、本実施の形態の磁気テープシステムを容易に実現できるというメリットがある。
なお、本実施の形態において、診断用媒体および磁気テープ装置の各通信部が、診断用媒体内のカートリッジメモリ部(非接触型のメモリチップ)を介して通信を行う例について説明した。ただし、通信部が互いに通信を行う手法および構成は、これに限定されない。
また、上述した各実施の形態において、診断結果出力部が、出力装置に情報を出力する例について説明した。ただし、診断結果出力部の出力先は、これに限られない。例えば、診断結果出力部は、ネットワークを介して出力された他の装置に情報を出力してもよい。
また、上述した本発明の各実施の形態において、診断用媒体のテスト信号駆動部、磁気テープ装置の指示部、読み込み診断部、書き込み診断部および診断結果出力部が、メモリに記憶されたプログラムを実行するプロセッサによって実現される例について説明した。ただし、これらの各機能ブロックの一部、全部、または、それらの組み合わせが専用のハードウェアにより実現されていてもよい。
また、上述した本発明の各実施の形態において、図3および図6を参照して説明した診断用媒体および磁気テープ装置の動作を、本発明のプログラムとしてコンピュータ装置のメモリ(記憶媒体)に格納しておく。そして、係るプログラムを当該プロセッサが読み出して実行するようにしてもよい。そして、このような場合において、本発明は、係るプログラムのコードあるいは記憶媒体によって構成される。
また、上述した各実施の形態は、適宜組み合わせて実施されることが可能である。
また、本発明は、上述した各実施の形態に限定されず、様々な態様で実施されることが可能である。
10 診断用媒体
11 カートリッジ
12 フレキシブルプリント板
13 磁性体層
14 診断用磁気ヘッド
15 通信部
16 テスト信号駆動部
20 磁気テープ装置
21 移送部
22 磁気ヘッド
23 通信部
24 指示部
25 読み込み診断部
26 書き込み診断部
27 診断結果出力部
3 磁気テープシステム
111 台座
112 電源部
121 リーダピン
156 カートリッジメモリ部
161 プロセッサ
162 メモリ
163 電流制御回路
201 プロセッサ
202 メモリ
203 出力装置
211 リール
212 ガイドローラ
213 搬送機構

Claims (8)

  1. 磁気テープ装置に装填可能なカートリッジ内に、
    前記磁気テープ装置内に引き出し可能なテープ状のフレキシブルプリント板と、
    前記フレキシブルプリント板の表面にコーティングされた磁性体層と、
    診断用媒体が前記磁気テープ装置に装填されて前記フレキシブルプリント板が引き出された際に、前記磁気テープ装置の磁気ヘッドに対峙する前記フレキシブルプリント板上の位置に取り付けられた診断用磁気ヘッドと、
    前記磁気テープ装置との間で通信を行う通信手段と、
    前記通信手段を介して前記磁気テープ装置から診断開始の指示情報を受信すると、前記診断用磁気ヘッドに、前記磁気ヘッドによって読み込み可能なテスト信号を表す磁束変化を発生させるテスト信号駆動手段と、
    を備えた診断用媒体。
  2. 前記通信手段は、前記診断用媒体に内蔵された非接触型のメモリに接続され、前記磁気テープ装置によって前記メモリに読み書きされる情報を介して、前記磁気テープ装置との間で情報を送受信することを特徴とする請求項1に記載の診断用媒体。
  3. 自装置に装填された磁気テープ媒体内から磁気テープを引き出して移送する移送手段と、
    引き出された前記磁気テープに対して情報の読み込みおよび書き込みを行う磁気ヘッドと、
    請求項1または請求項2に記載の診断用媒体に備えられた通信手段との間で通信を行う通信手段と、
    前記診断用媒体が装填されたことを自装置の前記通信手段を介して検出すると、前記診断用媒体に対して診断開始の指示情報を送信する指示手段と、
    前記移送手段により前記磁気テープと同様に前記フレキシブルプリント板が引き出されることにより前記磁気ヘッドに対峙する位置にある前記診断用磁気ヘッドから、前記磁気ヘッドにより前記テスト信号を読み込んで得られる読み込み結果に基づいて、読み込み機能が正常であるか否かを診断する読み込み診断手段と、
    前記読み込み機能が正常であると診断された場合に、前記移送手段を制御して前記フレキシブルプリント板上の前記磁性体層を前記磁気ヘッドに接触させて移動させながら、前記磁気ヘッドにより前記磁性体層に試験パターンを書き込み後、書き込んだ試験パターンを読み込んで得られる読み込み結果に基づいて、書き込み機能が正常であるか否かを診断する書き込み診断手段と、
    前記読み込み診断手段の診断結果または前記書き込み診断手段の診断結果に基づく情報を出力する診断結果出力手段と、
    を備えた磁気テープ装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の診断用媒体と、
    請求項3に記載の磁気テープ装置と、
    を備えた磁気テープシステム。
  5. 磁気テープ装置に装填可能なカートリッジ内に備えられた、
    前記磁気テープ装置内に引き出し可能なテープ状のフレキシブルプリント板と、
    前記フレキシブルプリント板の表面にコーティングされた磁性体層と、
    診断用媒体が前記磁気テープ装置に装填されて前記フレキシブルプリント板が引き出された際に、前記磁気テープ装置の磁気ヘッドに対峙する前記フレキシブルプリント板上の位置に取り付けられた診断用磁気ヘッドと、
    前記磁気テープ装置との間で通信を行う通信手段とを用いて、
    コンピュータ装置が、
    前記通信手段を介して前記磁気テープ装置から診断開始の指示情報を受信すると、前記診断用磁気ヘッドに、前記磁気ヘッドによって読み込み可能なテスト信号を表す磁束変化を発生させる方法。
  6. 自装置に装填された磁気テープ媒体内から磁気テープを引き出して移送する移送手段と、
    引き出された前記磁気テープに対して情報の読み込みおよび書き込みを行う磁気ヘッドとを用いて、
    コンピュータ装置が、
    請求項1に記載の診断用媒体が装填されたことを、前記診断用媒体の通信手段との通信により検出すると、
    前記診断用媒体に対して診断開始の指示情報を送信し、
    前記移送手段により前記磁気テープと同様に前記フレキシブルプリント板を引き出すことにより前記診断用磁気ヘッドを前記磁気ヘッドに対峙させ、
    前記診断用磁気ヘッドから前記磁気ヘッドにより前記テスト信号を読み込んで得られる読み込み結果に基づいて、読み込み機能が正常であるか否かを診断し、
    前記読み込み機能が正常であると診断した場合に、前記移送手段を制御して前記フレキシブルプリント板上の前記磁性体層を前記磁気ヘッドに接触させて移動させながら、
    前記磁気ヘッドにより前記磁性体層に試験パターンを書き込み、
    書き込んだ試験パターンを読み込んで得られる読み込み結果に基づいて、書き込み機能が正常であるか否かを診断し、
    前記読み込み機能の診断結果または前記書き込み機能の診断結果に基づく情報を出力する方法。
  7. 磁気テープ装置に装填可能なカートリッジ内に備えられた、
    前記磁気テープ装置内に引き出し可能なテープ状のフレキシブルプリント板と、
    前記フレキシブルプリント板の表面にコーティングされた磁性体層と、
    診断用媒体が前記磁気テープ装置に装填されて前記フレキシブルプリント板が引き出された際に、前記磁気テープ装置の磁気ヘッドに対峙する前記フレキシブルプリント板上の位置に取り付けられた診断用磁気ヘッドと、
    前記磁気テープ装置との間で通信を行う通信手段とを用いて、
    前記通信手段を介して前記磁気テープ装置から診断開始の指示情報を受信すると、前記診断用磁気ヘッドに、前記磁気ヘッドによって読み込み可能なテスト信号を表す磁束変化を発生させるテスト信号駆動ステップをコンピュータ装置に実行させるプログラム。
  8. 自装置に装填された磁気テープ媒体内から磁気テープを引き出して移送する移送手段と、
    引き出された前記磁気テープに対して情報の読み込みおよび書き込みを行う磁気ヘッドとを用いて、
    請求項1に記載の診断用媒体が装填されたことを、前記診断用媒体の通信手段との通信により検出すると、前記診断用媒体に対して診断開始の指示情報を送信する指示ステップと、
    前記移送手段により前記磁気テープと同様に前記フレキシブルプリント板が引き出されることにより前記磁気ヘッドに対峙する位置にある前記診断用磁気ヘッドから、前記磁気ヘッドにより前記テスト信号を読み込んで得られる読み込み結果に基づいて、読み込み機能が正常であるか否かを診断する読み込み診断ステップと、
    前記読み込み機能が正常であると診断された場合に、前記移送手段を制御して前記フレキシブルプリント板上の前記磁性体層を前記磁気ヘッドに接触させて移動させながら、前記磁気ヘッドにより前記磁性体層に試験パターンを書き込み後、書き込んだ試験パターンを読み込んで得られる読み込み結果に基づいて、書き込み機能が正常であるか否かを診断する書き込み診断ステップと、
    前記読み込み診断ステップの診断結果または前記書き込み診断ステップの診断結果に基づく情報を出力する診断結果出力ステップと、
    をコンピュータ装置に実行させるプログラム。
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