JP5012857B2 - テープライブラリシステム、テープカートリッジ診断方法およびテープカートリッジ診断プログラム - Google Patents

テープライブラリシステム、テープカートリッジ診断方法およびテープカートリッジ診断プログラム Download PDF

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Description

この発明は、テープライブラリシステム、テープカートリッジ診断方法およびテープカートリッジ診断プログラムに関する。
従来より、磁気テープ媒体を内部に備えた磁気テープカートリッジを磁気テープ装置に挿入して、ホストからのデータを磁気テープ媒体に書き込んだり、磁気テープ媒体から読み出したデータをホストに送信する磁気テープ記憶装置に関する技術が提案されている。
例えば、図14を参照して、磁気テープ記憶装置の一例として仮想テープシステムについて説明する。同図に示すように、仮想テープシステムは、ホストであるグローバルサーバと、仮想テープ装置と、物理テープライブラリ装置とを有する。図14は、従来の仮想テープシステムの構成を示す図である。
グローバルサーバは、業務実行部および仮想テープ制御部を有する。仮想テープ装置は、ホストインターフェース制御やテープライブラリ制御、仮想テープのボリューム管理を行う第1および第2制御サーバと、テープボリュームキャッシュと、物理テープライブラリ装置を制御する物理ライブラリ制御サーバとを有する。物理テープライブラリ装置は、例えば、図15に示すような磁気テープカートリッジを挿入する複数の磁気テープ装置を有する。図15は、磁気テープカートリッジの外観図である。
仮想テープ装置は、グローバルサーバの業務実行部により実行される業務ジョブからデータ「A」の書き込みを受けると、データ「A」をテープボリュームキャッシュに格納する。業務ジョブが完了した後、テープボリュームキャッシュ内のデータ「A」を物理テープライブラリ装置の磁気テープに格納(マイグレーション)する。
また、仮想テープ装置は、グローバルサーバの業務実行部により実行される業務ジョブからデータ「B」の読み出しを受けると、テープボリュームキャッシュ上にデータ「B」が存在するか否か(オンキャッシュであるか否か)を確認する。テープボリュームキャッシュ上にデータ「B」が存在する(オンキャッシュである)場合は、テープボリュームキャッシュからグローバルサーバにデータ「B」を転送する。一方、テープボリュームキャッシュ上にデータ「B」が存在しない(オフキャッシュである)場合には、物理テープライブラリ装置内の磁気テープに格納されているデータ「B」をテープボリュームキャッシュに展開(リコール)する。そして、テープボリュームキャッシュからグローバルサーバにデータ「B」を転送する。
特開2004−158157号公報
上述してきたように、仮想テープシステムの仮想テープ装置では、グローバルサーバからのアクセスに応じて、テープボリュームキャッシュと物理テープライブラリ装置の磁気テープとの間でデータの格納および展開を行うことを主たる処理とする。よって、磁気テープカートリッジの状態(正常または異常)には細心の注意が必要とされる。
しかしながら、現状では、磁気テープカートリッジを磁気テープ装置に挿入した後でなければ、磁気テープカートリッジの状態(正常または異常)が確認できないために以下のような問題が発生する。
例えば、磁気テープ装置に挿入された磁気テープテープカートリッジのリール部分(図16の(A)参照)やリーダーブロック(同図(B)参照)などに物理的な破損を起因とする異常があるとする。この場合、磁気テープ装置から磁気テープテープカートリッジを排出できなくなる。したがって、磁気テープ装置が閉塞に陥ってしまい、何ら異常のない磁気テープ装置も使用できない状態に陥ってしまうという問題があった。図16は、磁気テープカートリッジの構成図である。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、磁気テープカートリッジを挿入する前に、磁気テープカートリッジの物理的な破損を検出することが可能なテープライブラリシステム、テープカートリッジ診断方法およびテープカートリッジ診断プログラムを提供することを目的とする。
本願の開示する技術は、一つの態様において、磁気テープカートリッジが挿入され、実運用上利用される複数の磁気テープ装置と、磁気テープカートリッジの磁気テープ装置への挿入および磁気テープ装置からの磁気テープカートリッジの排出を実行する制御部と、実運用上は利用されない診断用磁気テープ装置とを有するテープライブラリ装置と、前記制御部を制御して、前記診断用磁気テープ装置に対して磁気テープカートリッジを挿入し、当該診断用磁気テープ装置に磁気テープカートリッジの診断動作を実行させる診断実行制御部を有するテープライブラリ制御装置とを有する。
本願の開示する技術の一つの態様によれば、磁気テープカートリッジが実際に使用される前に、物理的な破損に起因する磁気テープカートリッジの異常を検出できる。
図1は、実施例1に係るテープライブラリシステムを説明するための図である。 図2は、実施例2に係るテープライブラリシステムの構成を示す図である。 図3は、実施例2に係るステータス管理テーブルの構成例を示す図である。 図4は、実施例2に係る仮想テープ装置による処理の流れを示す図である。 図5は、実施例2による効果を説明するための図である。 図6は、実施例3に係る仮想テープ装置による処理の流れを示す図である。 図7は、実施例3による効果を説明するための図である。 図8は、実施例4に係るステータス管理テーブルの構成を示す図である。 図9は、実施例4に係る仮想テープ装置による処理の流れを示す図である。 図10は、実施例4による効果を説明するための図である。 図11は、実施例5に係る仮想テープ装置による処理の流れを示す図である。 図12は、実施例5による効果を説明するための図である。 図13は、テープカートリッジ診断プログラムを実行するコンピュータを示す図である。 図14は、従来の仮想テープシステムの構成を示す図である。 図15は、磁気テープカートリッジの外観図である。 図16は、磁気テープカートリッジの構成図である。
以下に、図面を参照しつつ、本願の開示するテープライブラリシステム、テープカートリッジ診断方法およびテープカートリッジ診断プログラムの一実施形態について詳細に説明する。なお、テープライブラリシステム、テープカートリッジ診断方法およびテープカートリッジ診断プログラムの一実施形態として後述する実施例により、本願が開示する技術が限定されるものではない。
図1は、実施例1に係るテープライブラリシステムを説明するための図である。同図に示すように、実施例1に係るテープライブラリシステムは、テープライブラリ装置およびテープライブラリ制御装置を有する。
テープライブラリ装置は、磁気テープカートリッジの磁気テープ装置への挿入および磁気テープ装置からの磁気テープカートリッジの排出を実行する制御部と、実運用上は利用されない診断用磁気テープ装置とを有する。
テープライブラリ制御装置は、テープライブラリ装置が有する制御部を制御して、診断用磁気テープ装置に対して磁気テープカートリッジを挿入し、当該診断用磁気テープ装置に磁気テープカートリッジの診断動作を実行させる診断実行制御部を有する。
このようなことから、磁気テープカートリッジが実際に使用される前に、物理的な破損に起因する磁気テープカートリッジの異常を検出できる。
図2は、実施例2に係るテープライブラリシステムの構成を示す図である。同図に示すように、実施例2に係るテープライブラリシステムは、ホストコンピュータとしての役割を果たすグローバルサーバ100と通信可能な状態に接続され、仮想テープ装置200およびテープライブラリ装置300を有する。
テープライブラリ装置300は、図2に示すように、カートリッジ搬入部310と、複数のドライブ320と、簡易ドライブ330と、複数のセル340と、ロボット制御モジュール部350とを有する。
カートリッジ搬入部310は、CASやマガジンなどとも呼ばれ、外部からテープライブラリ装置300内部へテープカートリッジを搬入する。
ドライブ320は、磁気テープ装置とも呼ばれ、テープカートリッジの挿入を受け付けて、テープライブラリシステムの実運用上におけるデータの読み書きを行う。
簡易ドライブ330は、テープライブラリシステムの実運用上は利用されない異常診断用のドライブである。この簡易ドライブ330は、カートリッジ搬入部310を介して外部から搬入されたテープカートリッジに異常があるか否かの診断を実行する場合に、ロボット制御モジュール部350によるテープカートリッジの挿入を受け付ける。例えば、テープカートリッジの異常とは、テープカートリッジのリーダブロックやリール等の物理的破損に起因する異常の事であり、テープカートリッジが排出不可能になるなどの事態が予想される。
そして、簡易ドライブ330は、ロボット制御モジュール部350を介して、ライブラリ制御サーバ240から異常診断の実行コマンドを受けると、実行コマンドに応じてテープカートリッジのロードおよびアンロードからなる診断動作を実行する。ロードとは、ドライブ内に設けられたヘッドに対して、磁気テープを所定の読み出し位置までテープカートリッジから巻き込む動作をいう。また、アンロードとは、テープカートリッジから巻き込んだ磁気テープをテープカートリッジに巻き戻し、ドライブから排出する動作をいう。
簡易ドライブ330は、アンロードまでが正常に完了すると、ロボット制御モジュール部350を介して、診断動作の完了をライブラリ制御サーバ240に通知する。なお、アンロードまでが正常に完了しなかった場合には、診断動作の完了をライブラリ制御サーバ240に通知することはない。
セル340には、カートリッジ搬入部310を介して外部から搬入されたテープカートリッジが格納される。セル340からドライブ320へテープカートリッジが挿入されることで、テープカートリッジの運用が開始される。
ロボット制御モジュール部350は、外部から搬入されたテープカートリッジの簡易ドライブ300への挿入、診断完了後の簡易ドライブからセル340への格納などを行うロボットの動作を制御する。
具体的に説明すると、ロボット制御モジュール部350は、外部からのテープカートリッジの搬入を検知すると、テープカートリッジに一意に付与されている固体番号(テープカートリッジの識別番号)を取得する。そして、テープカートリッジから取得した固体番号とともに、テープカートリッジの搬入検知をライブラリ制御サーバ240に通知する。
また、ロボット制御モジュール部350は、テープカートリッジを簡易ドライブ330に挿入するように指示するコマンドをライブラリ制御サーバ240から受けると、ロボットの動作を制御して、外部から搬入されたテープカートリッジを簡易ドライブ330に挿入する。挿入が完了すると、ロボット制御モジュール部350は、テープカートリッジの簡易ドライブ330への挿入完了をライブラリ制御サーバ240に通知する。
また、ロボット制御モジュール部350は、簡易ドライブ330に挿入されたテープカートリッジをセル340に格納するように指示するコマンドをライブラリ制御サーバ240から受けると、ロボットの動作を制御して、簡易ドライブ330内のテープカートリッジをセル340に格納する。格納が完了すると、ロボット制御モジュール部350は、テープカートリッジの簡易ドライブ330への格納完了をライブラリ制御サーバ240に通知する。
仮想テープ装置200は、グローバルサーバ100との間のインターフェース制御や、テープライブラリ装置300のテープライブラリ制御、仮想テープボリュームの管理を行う。そして、仮想テープ装置200は、図2に示すように、第1制御サーバ210と、第2制御サーバ220と、テープボリュームキャッシュ230と、ライブラリ制御サーバ240とを有する。第1制御サーバ210、第2制御サーバ220、テープボリュームキャッシュ230、およびライブラリ制御サーバ240は、内部的に構築されたLAN1を介して、相互に通信可能な状態で接続されている。
第1制御サーバ210および第2制御サーバ220は、グローバルサーバ100からコマンドに応じて、データの書き込みおよび読み出しを行う。第1制御サーバ210は、グローバルサーバ100からデータの読み出しを受けると、テープボリュームキャッシュ230上に読み出し対象であるデータが存在するか否か(オンキャッシュであるか否か)を確認する。テープボリュームキャッシュ230上に読み出し対象であるデータが存在する(オンキャッシュである)場合は、テープボリュームキャッシュ230から読み出し対象であるデータをグローバルサーバ100に転送する。
一方、第1制御サーバ210は、テープボリュームキャッシュ230上に読み出し対象であるデータが存在しない(オフキャッシュである)場合には、テープライブラリ装置300に格納されているデータ(ドライブ320に挿入されたテープカートリッジ内のデータ)の中から、読み出し対象であるデータを取得して、テープボリュームキャッシュ230に展開(リコール)する。そして、テープボリュームキャッシュ230からグローバルサーバに読み出し対象であるデータを転送する。なお、第2制御サーバ220は、第1制御サーバ210の予備系として機能する。
テープボリュームキャッシュ230は、グローバルサーバ100からのコマンドに応じて第1制御サーバ210により書き込まれたデータ、およびテープライブラリ装置300から読み出されたデータを記憶する。
ライブラリ制御サーバ240は、テープライブラリ装置300の内部に設置されたロボット制御モジュール部350にコマンドを送出して、テープカートリッジのセル340への挿入および排出を行わせる。さらに、図2に示すように、ライブラリ制御サーバ240は、簡易ドライブ300にテープカートリッジの異常診断を実行させる診断処理実行制御部241を有する。
診断処理実行制御部241は、テープカートリッジの搬入検知をロボット制御モジュール部350から受けると、テープカートリッジのステータスを「診断中」で記録する。具体的には、診断処理実行制御部241は、図3に示すように、内部的に保有するステータス管理テーブルに、ロボット制御モジュール部350から受けたテープカートリッジの固体番号「AAA123」に対応付けて、ステータス「診断中」を記録する。図3は、実施例2に係るステータス管理テーブルの構成例を示す図である。
そして、診断処理実行制御部241は、搬入が検知されたテープカートリッジを簡易ドライブ330に挿入するように指示するコマンドをロボット制御モジュール部350に送る。診断処理実行制御部241は、テープカートリッジの簡易ドライブ330への挿入完了をロボット制御モジュール部350から受けると、簡易ドライブ330に対して異常診断の実行コマンドを送る。
ここで、診断処理実行制御部241は、簡易ドライブ330に対して送る実行コマンドとして、ロード全面診断コマンドおよびロード時間指定診断コマンドの2種類を使い分ける。ロード全面診断コマンドとは、テープカートリッジ内の磁気テープの最後までロードした後、アンロードを実行するように指示するコマンドであり、ロード時間指定診断コマンドとは、指定時間までのロードした後、アンロードを実行するように指示するコマンドである。
例えば、診断処理実行制御部241は、テープライブラリ装置300の処理負荷が低い状態の時には、ロード全面診断コマンドを送ってテープカートリッジに関する詳細な診断動作を実行させる。一方、テープライブラリ装置300の処理負荷が高い状態の時には、ロード時間指定診断コマンドを送って、テープライブラリ装置300の処理負荷を考慮しつつ可能な範囲で、テープカートリッジに関する簡易な診断動作を実行させる。
さらに、診断処理実行制御部241は、外部から搬入されたテープカートリッジの数に応じて、ロード全面診断コマンドおよびロード時間指定診断コマンドの2種類を使い分けることもできる。例えば、外部からテープカートリッジが一つ搬入され、診断すべきテープカートリッジの数が一つである場合には、ロード全面診断コマンドを送ってテープカートリッジに関する簡易な診断動作を実行させる。外部からテープカートリッジが複数搬入され、診断すべきテープカートリッジの数が複数存在する場合には、ロード時間指定診断コマンドを送ってテープカートリッジに関する簡易な診断動作を実行させる。
そして、診断処理実行制御部241は、簡易ドライブ330から診断完了の通知を受けると、テープカートリッジに異常はなかったものと診断し、簡易ドライブ330内のテープカートリッジをセル340に格納するように指示するコマンドをロボット制御モジュール部350に送る。テープカートリッジの簡易ドライブ330への格納完了を受けると、診断処理実行制御部241は、ステータス管理テーブルを参照して、セル340に格納されたテープカートリッジのステータスをクリアする(例えば、ステータスの欄を空欄にする)。
一方、診断処理実行制御部241は、例えば、あらかじめ想定される時間内に、簡易ドライブ330からの診断完了の通知がない場合には、テープカートリッジに異常があったものと診断する。そして、診断処理実行制御部241は、テープカートリッジの固体番号とともに、テープカートリッジの異常をグローバルサーバ100に報告する。
[仮想テープ装置による処理(実施例2)]
図4は、実施例2に係る仮想テープ装置による処理の流れを示す図である。同図に示すように、診断処理実行制御部241は、ロボット制御モジュール部350によるテープカートリッジの搬入検知を待機する(ステップS1)。ロボット制御モジュール部350によりテープカートリッジの搬入が検知されていない場合には(ステップS1否定)、そのままテープカートリッジの搬入検知の待機を継続する。
そして、テープカートリッジの搬入検知をロボット制御モジュール部350から受けると(ステップS1肯定)、診断処理実行制御部241は、テープカートリッジのステータスを「診断中」で記録する(ステップS2)。
テープカートリッジのステータスを「診断中」で記録した後、診断処理実行制御部241は、搬入が検知されたテープカートリッジを簡易ドライブ330に挿入するように指示するコマンドをロボット制御モジュール部350に送る(ステップS3)。そして、テープカートリッジの簡易ドライブ330への挿入完了をロボット制御モジュール部350から受けると、簡易ドライブ330に対して異常診断の実行コマンドを送って、テープカートリッジの診断開始を指示する(ステップS4)。
続いて、診断処理実行制御部241は、簡易ドライブ330からの応答受付に基づいて、テープカートリッジに異常があるか否かを診断する(ステップS5)。すなわち、診断処理実行制御部241は、簡易ドライブ330から診断完了の通知を受けると、テープカートリッジに異常はなかったものと診断し(ステップS5否定)、簡易ドライブ330内のテープカートリッジをセル340に格納するように指示するコマンドをロボット制御モジュール部350に送る(ステップS6)。そして、診断処理実行制御部241は、ステータス管理テーブルを参照して、セル340に格納されたテープカートリッジのステータスをクリアし(ステップS7)、上述したステップS1に戻る。
一方、診断処理実行制御部241は、例えば、あらかじめ想定される時間内に、簡易ドライブ330からの診断完了の通知がない場合には、テープカートリッジに異常があったものと診断して(ステップS5肯定)、テープカートリッジの固体番号とともに、テープカートリッジの異常をグローバルサーバ100に報告する(ステップS8)。そして、診断処理実行制御部241は、上述したステップS1に戻る。
[実施例2による効果]
上述してきたように、実施例2によれば、例えば、図5に示すように、テープカートリッジ「MT1」が外部から搬入されたタイミングをトリガーとして、ステータス管理テーブルを診断中に更新する(同図(1)参照)。
次に、テープカートリッジ「MT1」を簡易ドライブに挿入し(同図の(2)参照)、テープカートリッジ「MT1」に異常があるか否かの診断を実行する。テープカートリッジ「MT1」に異常がなかった場合には、セルに格納して(同図(3)参照)、ドライブで実運用(読み書き)できる状態にする。
すなわち、実際にドライブ320にテープカートリッジを挿入しなくとも、外部から搬入されたテープカートリッジを実運用で使用する前に(ドライブ320に挿入して読み書きを行う前に)、テープカートリッジに異常を検出できる。このようなことから、テープカートリッジの異常を原因として、異常のないドライブが閉塞されてしまうことを回避できる。図5は、実施例2による効果を説明するための図である。
上記の実施例2では、テープカートリッジが外部から搬入されたタイミングをトリガーとして、テープカートリッジに異常があるか否かを診断する場合を説明した。しかしながら、これに限定されるものではなく、読み書きされていたテープカートリッジがドライブ330から排出されたタイミングで、排出されたテープカートリッジの異常を診断してもよい。
[テープライブラリシステムの構成(実施例3)]
実施例3に係るテープライブラリシステムの構成は、以下に説明する点が実施例2とは異なる。
すなわち、ロボット制御モジュール部350は、ドライブ320からのテープカートリッジの排出完了をライブラリ制御サーバ240に通知する。
診断処理実行制御部241は、テープカートリッジの排出完了の通知をロボット制御モジュール部350から受けることで、テープカートリッジの排出を検知し、テープカートリッジのステータスを「診断中」で記録する。
[仮想テープ装置による処理(実施例3)]
図6は、実施例3に係る仮想テープ装置による処理の流れを示す図である。同図に示すように、診断処理実行制御部241は、ロボット制御モジュール部350によるテープカートリッジの排出完了の通知受付に基づいて、テープカートリッジの排出を検知する(ステップS1)。診断処理実行制御部241は、テープカートリッジの排出を検知していない場合は(ステップS1否定)、そのままテープカートリッジの排出の検知を継続する。
そして、診断処理実行制御部241は、テープカートリッジの排出完了の通知をロボット制御モジュール部350から受けることで、テープカートリッジの排出を検知し(ステップS1肯定)、テープカートリッジのステータスを「診断中」で記録する(ステップS2)。以降の処理ステップS3〜ステップS8は、上述した実施例2(図4のステップS3〜ステップS8)と同様である。
[実施例3による効果]
上述してきたように、実施例3によれば、例えば、図7に示すように、テープカートリッジ「MT1」がドライブから排出されたタイミングをトリガーとして、ステータス管理テーブルを診断中に更新する(同図(1)参照)。
次に、テープカートリッジ「MT1」を簡易ドライブに挿入し(同図の(2)参照)、テープカートリッジに異常があるか否かの診断を実行する。テープカートリッジ「MT1」に異常がなかった場合には、セルに格納して(同図(3)参照)、ドライブで再び実運用(読み書き)できる状態にする。
すなわち、テープカートリッジを次回使用する前に、テープカートリッジに異常を検出できる。このようなことから、テープカートリッジの異常を原因として、異常のないドライブが閉塞されてしまうことを回避できる。図7は、実施例3による効果を説明するための図である。
上記の実施例1では、外部から1つのテープカートリッジが搬入された場合のテープカートリッジシステムの動作について説明したが、これに限定されるものではない。以下の実施例4では、外部から複数のテープカートリッジが搬入された場合のテープカートリッジシステムの動作について説明する。
[テープライブラリシステムの構成(実施例4)]
実施例4に係るテープライブラリシステムの構成は、以下に説明する点が実施例1とは異なる。
すなわち、ロボット制御モジュール部350は、外部からの複数のテープカートリッジの搬入を検知すると、各テープカートリッジに一意に付与されている固体番号をそれぞれ取得する。そして、搬入順番が分るような状態で並べられたテープカートリッジの各固体番号とともに、複数のテープカートリッジの搬入検知をライブラリ制御サーバ240に通知する。
診断処理実行制御部241は、複数のテープカートリッジの搬入検知をロボット制御モジュール部350から受けると、テープライブラリ装置300内に先頭で搬入されたテープカートリッジのステータスを「診断中」で記録する。さらに、テープライブラリ装置300内に搬入された後続の各テープカートリッジのステータスをそれぞれ「診断待」のステータスで記録する。
具体的には、診断処理実行制御部241は、図8に示すように、ステータス管理テーブルに、ロボット制御モジュール部350から受けたテープカートリッジの固体番号「AAA123」に対応付けて、ステータス「診断中」を記録する。さらに、テープカートリッジの固体番号「BBB123」および「CCC123」に対応付けて、ステータス「診断待」をそれぞれ記録する。図8は、実施例4に係るステータス管理テーブルの構成を示す図である。
そして、診断処理実行制御部241は、ステータスを「診断中」としたテープカートリッジを簡易ドライブ330に挿入するとともに、ステータスを「診断待」とした残りのテープカートリッジをセル340へ仮格納するように指示するコマンドをロボット制御モジュール部350に送る。診断処理実行制御部241は、テープカートリッジの簡易ドライブ330への挿入完了をロボット制御モジュール部350から受けると、簡易ドライブ330に対して異常診断の実行コマンドを送る。
そして、診断処理実行制御部241は、簡易ドライブ330から診断完了の通知を受けると、先頭で搬入されたテープカートリッジには異常はなかったものと診断し、簡易ドライブ330内のテープカートリッジをセル340に格納するように指示するコマンドをロボット制御モジュール部350に送る。テープカートリッジの簡易ドライブ330への格納完了を受けると、診断処理実行制御部241は、ステータス管理テーブルを参照して、セル340に格納されたテープカートリッジのステータスをクリアする。
一方、診断処理実行制御部241は、例えば、あらかじめ想定される時間内に、簡易ドライブ330からの診断完了の通知がない場合には、最初のテープカートリッジに異常があったものと診断する。そして、診断処理実行制御部241は、テープカートリッジの固体番号とともに、テープカートリッジの異常をグローバルサーバ100に報告する。
ステータスのクリア後、もしくは異常報告後、診断処理実行制御部241は、ステータス管理テーブルを参照して、ステータスが「診断待」のテープカートリッジが存在するか否かを判定する。判定の結果、診断待ちのテープカートリッジが存在する場合には、ステータスが「診断待」である次のテープカートリッジをセル340からドライブ320に挿入するように指示するコマンドをロボット制御モジュール部350に送る。
そして、診断処理実行制御部241は、テープカートリッジの簡易ドライブ330への挿入完了をロボット制御モジュール部350から受けると、簡易ドライブ330に対して異常診断の実行コマンドを送る。以後、ステータスが「診断待」であるテープカートリッジが存在しなくなるまで、同様の動作を繰り返す。
[仮想テープ装置による処理(実施例4)]
図9は、実施例4に係る仮想テープ装置による処理の流れを示す図である。同図に示すように、診断処理実行制御部241は、ロボット制御モジュール部350により搬入が検知されたテープカートリッジが複数であるか否かを判定する(ステップS1)。
診断処理実行制御部241は、複数のテープカートリッジの搬入検知をロボット制御モジュール部350から受けて、搬入が検知されたテープカートリッジが複数である場合には(ステップS1肯定)、次のように動作する。すなわち、テープライブラリ装置300内に先頭で搬入されたテープカートリッジのステータスを「診断中」で記録し、テープライブラリ装置300内に搬入された後続の各テープカートリッジのステータスをそれぞれ「診断待」のステータスで記録する(ステップS2)。
そして、診断処理実行制御部241は、ロボット制御モジュール部350にコマンドを送って、ステータスを「診断中」としたテープカートリッジを簡易ドライブ330に挿入させるとともに、ステータスを「診断待」とした残りのテープカートリッジをセル340へ仮格納させる(ステップS3)。
診断処理実行制御部241は、テープカートリッジの簡易ドライブ330への挿入完了をロボット制御モジュール部350から受けると、簡易ドライブ330に対して異常診断の実行コマンドを送ることで、テープカートリッジの診断開始を指示する(ステップS4)。
そして、診断処理実行制御部241は、簡易ドライブ330からの応答受付に基づいて、テープカートリッジに異常があるか否かを診断する(ステップS5)。すなわち、診断処理実行制御部241は、簡易ドライブ330から診断完了の通知を受けると、先頭で搬入されたテープカートリッジには異常はなかったものと診断し(ステップS5否定)、ロボット制御モジュール部350にコマンドを送って、簡易ドライブ330内のテープカートリッジをセル340に格納させる(ステップS6)。そして、診断処理実行制御部241は、ステータス管理テーブルを参照して、セル340に格納されたテープカートリッジのステータスをクリアする(ステップS7)。
一方、診断処理実行制御部241は、例えば、あらかじめ想定される時間内に、簡易ドライブ330からの診断完了の通知がない場合には、先頭で搬入されたテープカートリッジに異常があったものと診断して(ステップS5肯定)、テープカートリッジの固体番号とともに、テープカートリッジの異常をグローバルサーバ100に報告する(ステップS8)。
ステータスのクリア(ステップS7)後、もしくは異常報告(ステップS8)後、診断処理実行制御部241は、ステータス管理テーブルを参照して、ステータスが「診断待」のテープカートリッジが存在するか否かを判定する(ステップS9)。判定の結果、診断待ちのテープカートリッジが存在する場合には(ステップS9肯定)、ロボット制御モジュール部350にコマンドを送って、ステータスが「診断待」である次のテープカートリッジをセル340からドライブ320に挿入させる(ステップS10)。そして、診断処理実行制御部241は、ステータスが「診断待」であるテープカートリッジが存在しなくなるまで、上述してきたステップS4〜ステップS10の動作を繰り返す。
ここで、ステップS1の説明に戻ると、診断処理実行制御部241は、搬入が検知されたテープカートリッジが1つである場合には(ステップS1否定)、上述した実施例1と同様に動作する(図4のステップS2〜ステップS8)。
[実施例4による効果]
上述してきたように、実施例4では、例えば、図10に示すように、テープカートリッジ「MT1」、「MT2」、「MT3」が外部から搬入されると、ステータス管理テーブルを「MT1」を診断中、および「MT2」および「MT3」診断待に更新する(同図(1)参照)。
次に、先頭で搬入されたテープカートリッジ「MT1」を簡易ドライブに挿入するとともに(同図の(2)参照)、後続のテープカートリッジ「MT2」および「MT3」をセルに仮格納する(同図の(3)参照)。そして、テープカートリッジ「MT1」に異常があるか否かの診断を実行する。
テープカートリッジ「MT1」に異常がなかった場合には、セルに格納して(同図(4)参照)、ドライブで実運用(読み書き)できる状態にする。続いて、テープカートリッジ「MT2」を簡易ドライブに挿入し(同図(5)参照)、テープカートリッジ「MT2」に異常があるか否かの診断を実行する。テープカートリッジ「MT3」の診断が完了するまで同様の動作を繰り返す。
このように、実施例4によれば、外部から複数のテープカートリッジが搬入された場合であっても、上述した実施例1と同様に、各テープカートリッジを実運用で使用する前に(ドライブ320に挿入して読み書きを行う前に)、各テープカートリッジに異常を検出できる。このようなことから、テープカートリッジの異常を原因として、異常のないドライブが閉塞されてしまうことを回避できる。図10は、実施例4による効果を説明するための図である。
上記の実施例3では、読み書きされていたテープカートリッジがドライブ330から排出されたタイミングで、排出されたテープカートリッジの異常を診断する場合を説明したが、これに限定されるものではない。以下の実施例5では、ほぼ同時に複数のテープカートリッジの排出を検知した場合のテープライブラリシステムの動作を説明する。
[テープライブラリシステムの構成(実施例5)]
実施例5に係るテープライブラリシステムの構成は、以下に説明する点が実施例3とは異なる。
診断処理実行制御部241は、所定の設定時間内に、ロボット制御モジュール部350から複数のテープカートリッジの排出完了の通知を受けると、ほぼ同時に複数のテープカートリッジの排出を検知する。そして、診断処理実行制御部241は、ドライブ320から排出されたいずれかのテープカートリッジのステータスを「診断中」で記録し、残りのテープカートリッジのステータスを「診断待」で記録する。例えば、診断処理実行制御部241は、ロボット制御モジュール部350からの排出完了通知が最も早かったテープカートリッジの固体番号に対応付けて、「診断中」のステータスを記録する。そして、それ以降に排出が完了した残りのテープカートリッジの固体番号には、それぞれ「診断待」のステータスを記録するなどの方法がある。以降は、上述した実施例4と同様である。
[仮想テープ装置による処理(実施例5)]
図11は、実施例5に係る仮想テープ装置による処理の流れを示す図である。同図に示すように、診断処理実行制御部241は、ロボット制御モジュール部350により搬入が検知されたテープカートリッジが複数であるか否かを判定する(ステップS1)。
診断処理実行制御部241は、所定の設定時間内に、複数のテープカートリッジの排出完了通知をロボット制御モジュール部350から受けることで、複数のテープカートリッジの排出を検知すると(ステップS1肯定)、次のように動作する。すなわち、ドライブ320から排出されたいずれかのテープカートリッジのステータスを「診断中」で記録し、残りのテープカートリッジのステータスを「診断待」で記録する(ステップS2)。
そして、診断処理実行制御部241は、ロボット制御モジュール部350にコマンドを送って、ステータスを「診断中」としたテープカートリッジを簡易ドライブ330に挿入させるとともに、ステータスを「診断待」とした残りのテープカートリッジをセル340へ仮格納させる(ステップS3)。
診断処理実行制御部241は、テープカートリッジの簡易ドライブ330への挿入完了をロボット制御モジュール部350から受けると、簡易ドライブ330に対して異常診断の実行コマンドを送ることで、テープカートリッジの診断開始を指示する(ステップS4)。
そして、診断処理実行制御部241は、簡易ドライブ330からの応答受付に基づいて、テープカートリッジに異常があるか否かを診断する(ステップS5)。すなわち、診断処理実行制御部241は、簡易ドライブ330から診断完了の通知を受けると、最初に診断を行ったテープカートリッジには異常はなかったものと診断し(ステップS5否定)、ロボット制御モジュール部350にコマンドを送って、簡易ドライブ330内のテープカートリッジをセル340に格納させる(ステップS6)。そして、診断処理実行制御部241は、ステータス管理テーブルを参照して、セル340に格納されたテープカートリッジのステータスをクリアする(ステップS7)。
一方、診断処理実行制御部241は、例えば、あらかじめ想定される時間内に、簡易ドライブ330からの診断完了の通知がない場合には、最初に診断を行ったテープカートリッジに異常があったものと診断して(ステップS5肯定)、テープカートリッジの固体番号とともに、テープカートリッジの異常をグローバルサーバ100に報告する(ステップS8)。
ステータスのクリア(ステップS7)後、もしくは異常報告(ステップS8)後、診断処理実行制御部241は、ステータス管理テーブルを参照して、ステータスが「診断待」のテープカートリッジが存在するか否かを判定する(ステップS9)。判定の結果、診断待ちのテープカートリッジが存在する場合には(ステップS9肯定)、ロボット制御モジュール部350にコマンドを送って、ステータスが「診断待」である次のテープカートリッジをセル340からドライブ320に挿入させる(ステップS10)。そして、診断処理実行制御部241は、ステータスが「診断待」であるテープカートリッジが存在しなくなるまで、上述してきたステップS4〜ステップS10の動作を繰り返す。
ここで、ステップS1の説明に戻ると、診断処理実行制御部241は、所定の設定時間内に、1つのテープカートリッジの排出完了の通知をロボット制御モジュール部350から受けることで、単数のテープカートリッジの排出を検知すると(ステップS1否定)、上述した実施例3と同様に動作する(図6のステップS2〜ステップS8)。
[実施例5による効果]
上述してきたように、実施例5では、例えば、図12に示すように、テープカートリッジ「MT1」、「MT2」、「MT3」がほぼ同時にドライブから排出されると、ステータス管理テーブルを「MT1」を診断中、および「MT2」および「MT3」診断待に更新する(同図(1)参照)。
次に、テープカートリッジ「MT1」を簡易ドライブに挿入するとともに(同図の(2)参照)、残りのテープカートリッジ「MT2」および「MT3」をセルに仮格納する(同図の(3)参照)。そして、テープカートリッジ「MT1」に異常があるか否かの診断を実行する。
テープカートリッジ「MT1」に異常がなかった場合には、セルに格納して(同図(4)参照)、ドライブで実運用(読み書き)できる状態にする。続いて、テープカートリッジ「MT2」を簡易ドライブに挿入し(同図(5)参照)、テープカートリッジ「MT2」に異常があるか否かの診断を実行する。テープカートリッジ「MT3」の診断が完了するまで同様の動作を繰り返す。
このように、実施例5によれば、ほぼ同時にドライブから排出された場合であっても、上述した実施例3と同様に、各テープカートリッジを次回使用する前に(ドライブ320に挿入して読み書きを行う前に)、各テープカートリッジに異常を検出できる。このようなことから、テープカートリッジの異常を原因として、異常のないドライブが閉塞されてしまうことを回避できる。図12は、実施例5による効果を説明するための図である。
以下、本願の開示するテープライブラリシステム、テープカートリッジ診断方法およびテープカートリッジ診断プログラムの他の実施形態を説明する。
(1)装置構成等
図2に示したテープライブラリシステムが有する仮想テープ装置200の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、仮想テープ装置200の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、例えば、ライブラリ制御サーバ240の診断処理実行制御部241を診断処理実行制御機能と、ステータス管理テーブル機能とに分散する。
このように、仮想テープ装置200の全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、仮想テープ装置200にて行なわれる各処理機能(図4、6、9、11等参照)は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
(2)テープカートリッジ診断方法
上記の実施例で説明した仮想テープ装置200により、以下のようなテープカートリッジ診断方法が実現される。
すなわち、テープライブラリ装置と当該テープライブラリ装置を制御するテープライブラリ制御装置とを有するテープライブラリシステムにおいて、テープライブラリ制御装置が磁気テープカートリッジの診断を行うテープカートリッジ診断方法であって、テープライブラリ制御装置は、テープライブラリ装置に設置された実運用上は利用されない診断用磁気テープ装置に対して磁気テープカートリッジを挿入し、当該診断用磁気テープ装置に磁気テープカートリッジの診断動作を実行させる診断実行制御ステップ(例えば、図4のステップS3およびステップS4)を実行するテープカートリッジ診断方法が実現される。
(3)テープカートリッジ診断プログラム
また、上記の実施例で説明した仮想テープ装置200の各種の処理(例えば、図4、6、9、11等参照)は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータシステムで実行することによって実現することもできる。そこで、以下では、図13を用いて、上記の実施例で説明した仮想テープ装置200と同様の機能を有するテープカートリッジ診断プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図13は、テープカートリッジ診断プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
同図に示すように、仮想テープ装置200としてコンピュータ400は、通信制御部410、HDD420、RAM430およびCPU440をバス500で接続して構成される。
ここで、通信制御部410は、各種情報のやり取りに関する通信を制御する。HDD420は、CPU440による各種処理の実行に必要な情報を仮想テープする。RAM430は、各種情報を一時的に記憶する。CPU440は、各種演算処理を実行する。
そして、HDD420には、図13に示すように、図2に示した仮想テープ装置200が有するライブラリ制御サーバ240と同様の機能を発揮するテープカートリッジ診断プログラム421と、テープカートリッジ診断用データ422とがあらかじめ記憶されている。なお、このテープカートリッジ診断プログラム421を適宜分散させて、ネットワークを介して通信可能に接続された他のコンピュータの記憶部に記憶させておくこともできる。
そして、CPU440が、このテープカートリッジ診断プログラム421をHDD420から読み出してRAM430に展開することにより、図13に示すように、テープカートリッジ診断プログラム421はテープカートリッジ診断プロセス431として機能するようになる。
すなわち、テープカートリッジ診断プロセス431は、テープカートリッジ診断用データ422等をHDD420から読み出して、RAM430において自身に割り当てられた領域に展開し、この展開したデータ等に基づいて各種処理を実行する。なお、テープカートリッジ診断プロセス431は、図2に示した仮想テープ装置200が有するライブラリ制御サーバ240(診断処理実行制御部241等)において実行される処理に対応する。
なお、上記したテープカートリッジ診断プログラム421については、必ずしも最初からHDD420に記憶させておく必要はなく、例えば、コンピュータ400に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」、さらには、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ400に接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」などに各プログラムを記憶させておき、コンピュータ400がこれらから各プログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
以上の実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)磁気テープカートリッジが挿入され、実運用上利用される複数の磁気テープ装置と、磁気テープカートリッジの磁気テープ装置への挿入および磁気テープ装置からの磁気テープカートリッジの排出を実行する制御部と、実運用上は利用されない診断用磁気テープ装置とを有するテープライブラリ装置と、
前記制御部を制御して、前記診断用磁気テープ装置に対して磁気テープカートリッジを挿入し、当該診断用磁気テープ装置に磁気テープカートリッジの診断動作を実行させる診断実行制御部を有するテープライブラリ制御装置と
を有することを特徴とするテープライブラリシステム。
(付記2)前記診断実行制御部は、磁気テープカートリッジをシステム外部から搬入するための搬入部を介して、磁気テープカートリッジが搬入された場合に、搬入された磁気テープカートリッジを前記診断用磁気テープ装置に対して挿入して、当該診断用磁気テープ装置に診断動作を実行させることを特徴とする付記1に記載のテープライブラリシステム。
(付記3)前記診断実行制御部は、前記磁気テープ装置から磁気テープカートリッジが排出された場合に、排出された磁気テープカートリッジを前記診断用磁気テープ装置に対して挿入して、当該診断用磁気テープ装置に診断動作を実行させることを特徴とする付記1に記載のテープライブラリシステム。
(付記4)前記診断実行制御部は、前記診断用磁気テープ装置に診断動作を実行させる場合に、磁気テープカートリッジに収容された磁気テープ媒体の全面を診断するように指示することを特徴とする付記1に記載のテープライブラリシステム。
(付記5)前記診断実行制御部は、前記診断用磁気テープ装置に診断動作を実行させる場合に、所定の診断時間内で、磁気テープカートリッジに収容された磁気テープ媒体を診断するように指示することを特徴とする付記1に記載のテープライブラリシステム。
(付記6)前記診断実行制御部は、磁気テープカートリッジをシステム外部から搬入するための搬入部を介して、複数の磁気テープカートリッジが搬入された場合には、所定の診断時間内で、各磁気テープカートリッジに収容された磁気テープ媒体をそれぞれ診断するように指示することを特徴とする付記1に記載のテープライブラリシステム。
(付記7)テープライブラリ装置と当該テープライブラリ装置を制御するテープライブラリ制御装置とを有するテープライブラリシステムにおいて、前記テープライブラリ制御装置が磁気テープカートリッジの診断を行うテープカートリッジ診断方法であって、
前記テープライブラリ制御装置は、
前記テープライブラリ装置に設置された実運用上は利用されない診断用磁気テープ装置に対して磁気テープカートリッジを挿入し、当該診断用磁気テープ装置に磁気テープカートリッジの診断動作を実行させる診断実行制御ステップを実行することを特徴とするテープカートリッジ診断方法。
(付記8)テープライブラリ装置と当該テープライブラリ装置を制御するテープライブラリ制御装置とを有するテープライブラリシステムにおいて、前記テープライブラリ制御装置としてのコンピュータに、磁気テープカートリッジの診断処理を実行させるテープカートリッジ診断プログラムであって、
前記コンピュータに、
前記テープライブラリ装置に設置された実運用上は利用されない診断用磁気テープ装置に対して磁気テープカートリッジを挿入し、当該診断用磁気テープ装置に磁気テープカートリッジの診断動作を実行させる診断実行制御手順を実行させることを特徴とするテープカートリッジ診断プログラム。
1 LAN
100 グローバルサーバ
200 仮想テープ装置
210 第1制御サーバ
220 第2制御サーバ
230 テープボリュームキャッシュ
240 ライブラリ制御サーバ
241 診断処理実行制御部
300 テープライブラリ装置
310 カートリッジ搬入部
320 ドライブ
330 簡易ドライブ
340 セル
350 ロボット制御モジュール部
400 コンピュータ
410 入出力制御部
420 HDD(Hard Disk Drive)
421 テープカートリッジ診断プログラム
422 テープカートリッジ診断用データ
430 RAM(Random Access Memory)
431 テープカートリッジ診断プロセス
440 CPU(Central Processing Unit)
500 バス

Claims (5)

  1. 磁気テープカートリッジが挿入される複数の磁気テープ装置と、磁気テープカートリッジの磁気テープ装置への挿入および排出を制御する制御部と、診断用磁気テープ装置とを有するテープライブラリ装置と、
    磁気テープカートリッジがシステム外部から搬入、または、前記磁気テープ装置から排出された場合に、前記制御部に対して当該磁気テープカートリッジを前記診断用磁気テープ装置に挿入させ、当該診断用磁気テープ装置に当該磁気テープカートリッジの巻き込みおよび巻き戻しによる診断動作を実行させる診断実行制御部を有するテープライブラリ制御装置と
    を有することを特徴とするテープライブラリシステム。
  2. 前記診断実行制御部は、前記診断用磁気テープ装置に診断動作を実行させる場合に、磁気テープカートリッジに収容された磁気テープ媒体の全面を診断するように指示することを特徴とする請求項1に記載のテープライブラリシステム。
  3. 前記診断実行制御部は、前記診断用磁気テープ装置に診断動作を実行させる場合に、所定の診断時間内で、磁気テープカートリッジに収容された磁気テープ媒体を診断するように指示することを特徴とする請求項1に記載のテープライブラリシステム。
  4. テープライブラリ装置と当該テープライブラリ装置を制御するテープライブラリ制御装置とを有するテープライブラリシステムにおいて、前記テープライブラリ制御装置が磁気テープカートリッジの診断を行うテープカートリッジ診断方法であって、
    前記テープライブラリ制御装置は、
    磁気テープカートリッジがシステム外部から搬入、または、磁気テープ装置から排出された場合に、当該磁気テープカートリッジを診断用磁気テープ装置に挿入し、当該診断用磁気テープ装置に当該磁気テープカートリッジの巻き込みおよび巻き戻しによる診断動作を実行させる診断実行制御ステップを実行することを特徴とするテープカートリッジ診断方法。
  5. テープライブラリ装置と当該テープライブラリ装置を制御するテープライブラリ制御装置とを有するテープライブラリシステムにおいて、前記テープライブラリ制御装置としてのコンピュータに、磁気テープカートリッジの診断処理を実行させるテープカートリッジ診断プログラムであって、
    前記コンピュータに、
    磁気テープカートリッジがシステム外部から搬入、または、磁気テープ装置から排出された場合に、当該磁気テープカートリッジを診断用磁気テープ装置に挿入し、当該診断用磁気テープ装置に当該磁気テープカートリッジの巻き込みおよび巻き戻しによる診断動作を実行させる診断実行制御手順を実行させることを特徴とするテープカートリッジ診断プログラム。
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