JP3966165B2 - 磁気テープライブラリ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気テープライブラリ装置に関し、特に、キャリアに実装される磁気テープカートリッジの搬送機構の信頼性を向上した磁気テープライブラリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来この種のローラ搬送式の磁気テープライブラリ装置は、ローラに空気中の浮遊塵埃が付着して、ローラと磁気テープカートリッジの側面との間の摩擦力が低下したときに、磁気テープカートリッジの搬送が失敗するのを防ぐため、磁気テープライブラリ装置の外気吸い込み箇所にダスト(塵埃)を除去するエアフィルタを取り付け、磁気テープライブラリ装置の筐体内部に侵入するダストを抑制している。
【0003】
しかし、上記ダスト抑制策は、筐体内部に侵入するダストを減少させるためエアフィルタのダスト捕集効率を大きくすると、ダストがフィルタに多く捕集され、エアフィルタの圧力損失が増加して、筐体内への外部空気の流入抵抗が大きくなり、筐体内部の温度上昇が増加するという問題がある。
【0004】
そこで、筐体内部の温度上昇を抑制するため、外気の吸い込み流入量を増やすべく、エアフィルタとして捕集効率の小さいものを設け、冷却ファンを大型化した場合は、筐体内部に侵入するダスト量が増加するという問題がある。
【0005】
また、ユーザが磁気テープカートリッジを交換する場合、磁気テープライブラリ装置のドアを開閉することが必要なため、磁気テープカートリッジの交換時には、エアフィルタによるダスト捕集効果が得られないという問題がある。
【0006】
磁気テープカートリッジの側面に汚れや塵埃などが付着している場合、または、ローラ自体に磨耗が生じている場合に、接触面での滑りにより、マガジンラック(カートリッジ収納部)と磁気テープドライブとの間で磁気テープカートリッジの受け渡し動作が失敗するのを防止する技術がある(特許文献1)。
【0007】
上記技術は、強い押し込み力を必要とする磁気テープカートリッジのカートリッジ収納部、リード/ライト部(磁気テープドライブ)への最終挿入段階においては、2つのカートリッジ搬送ローラを両端に軸支したローラアーム自体を回転させ、カートリッジ搬送ローラで磁気テープカートリッジの後端部を直に押圧して磁気テープカートリッジを押し込むようにしている。
【0008】
従って、磁気テープカートリッジをカートリッジ収納部、リード/ライト部への最終挿入段階での受け渡しは円滑に行われるが、磁気テープライブラリ装置の設置環境が劣悪なときは、磁気テープカートリッジの側面に汚れや塵埃などの付着、または、ローラ自体の汚れや塵埃などの付着が激化し、ローラ自体の磨耗発生も加わり、磁気テープカートリッジの搬送動作時に失敗するケースか生じるという問題がある。
【0009】
また、ローラアームを移動させる機構、回転させる機構が複雑となり、部品点数が増えるという問題がある。
【0010】
【特許文献1】
特開2001ー155399
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、ローラに空気中の浮遊塵埃が付着して磁気テープカートリッジの搬送が失敗するのを防ぐため、磁気テープライブラリ装置の外気吸い込み箇所にダストを除去するエアフィルタを取り付け、磁気テープライブラリ装置の筐体内部に侵入するダストを抑制する技術は、エアフィルタのダスト捕集効率を大きくすると、エアフィルタの圧力損失が増加して、筐体内への外部空気の流入量が減少し、筐体内部の温度上昇が増加し、一方、筐体内部の温度上昇を抑制するため、外気の吸い込み流入量を増やすべく、エアフィルタの捕集効率を小さくし、冷却ファンを大型化した場合は、筐体内部に侵入するダスト量が増加するという課題がある。
【0012】
また、ユーザが磁気テープカートリッジを交換する場合、磁気テープライブラリ装置のドアを開閉することが必要なため、磁気テープカートリッジの交換時には、エアフィルタによるダスト捕集効果が得られないという課題がある。
【0013】
特許文献1に開示の強い押し込み力を必要とする磁気テープカートリッジのカートリッジ収納部、リード/ライト部への最終挿入段階においては、2つのカートリッジ搬送ローラを両端に軸支したローラアーム自体を回転させ、カートリッジ搬送ローラで磁気テープカートリッジの後端部を直に押圧して磁気テープカートリッジを押し込むようにした技術は、磁気テープライブラリ装置の設置環境が劣悪なときは、磁気テープカートリッジの側面に汚れや塵埃などの付着の激化、ローラ自体の汚れや塵埃などの付着の激化により、磁気テープカートリッジの円滑な搬送動作が行えないケースが生じるという課題がある。
【0014】
また、ローラアームを移動させる機構、回転させる機構が複雑となり、部品点数が増えるという課題がある。
【0015】
本発明の目的は、上記課題を解決すべく、筐体内の塵埃量を検出するダストセンサを設け、ダストセンサの検出値により磁気テープカートリッジを搬送するローラの回転動作を制御することにより、劣悪な塵埃環境に磁気テープライブラリ装置が設置された場合でも、ローラへの塵埃付着を防止して、磁気テープカートリッジの搬送動作の信頼性を向上した磁気テープライブラリ装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の磁気テープライブラリ装置は、筐体と、磁気テープに対して記録再生を行う磁気テープドライブと、磁気テープを収納した磁気テープカートリッジと、磁気テープカートリッジを格納するマガジンラックと、マガジンラックと磁気テープドライブとの間で磁気テープカートリッジの受け渡しを行うキャリアと、キャリアに設けられ磁気テープカートリッジの搬送を行うローラと、キャリアを可動支持するキャリア軸と、マガジンラックに格納された磁気テープカートリッジとの対向位置または磁気テープドライブの磁気テープカートリッジとの対向位置にキャリアを移動し位置決めを行う位置決め動作とローラの回転動作とを制御するキャリアコントローラと、筐体内の塵埃量を検出するダストセンサとを有し、キャリアコントローラは、ダストセンサの検出値によりローラの回転動作を制御するローラ防塵制御回路を有し、ローラ防塵制御回路は、ホストコンピュータからアクセスのない待機状態、且つ、ダストセンサが所定値以上の塵埃量を検出した場合、ローラを回転させることを特徴とする。
【0017】
キャリアコントローラは、ホストコンピュータとの通信を制御するI/O制御回路と、キャリア軸に対するキャリアの移動を制御するキャリア移動制御回路と、ローラの回転を制御するローラ回転制御回路と、I/O制御回路からの入力によりキャリア移動制御回路とローラ回転制御回路とを制御するプロセッサと、プロセッサおよびダストセンサを監視してローラ回転制御回路を制御するローラ防塵制御回路とを有することを特徴とする。
【0018】
ローラ防塵制御回路は、プロセッサがキャリア移動制御回路とローラ回転制御回路を起動中でなく、且つ、ダストセンサが所定値以上の塵埃量を検出した場合、ローラ回転制御回路を制御してローラを回転させることを特徴とする。
【0019】
ローラ防塵制御回路は、ローラの回転中にプロセッサの動作開始またはダストセンサが所定値以下の塵埃量を検出した場合、ローラ回転制御回路にローラの回転停止命令を入力し、ローラ回転制御回路は、ローラの回転を停止する制御を行うことを特徴とする。
【0020】
キャリアコントローラは、ホストコンピュータとの通信を制御するI/O制御回路と、キャリア軸に対するキャリアの移動を制御するキャリア移動制御回路と、ローラの回転を制御するローラ回転制御回路と、I/O制御回路からの入力によりキャリア移動制御回路とローラ回転制御回路とを制御するプロセッサと、プロセッサおよびダストセンサを監視してローラ回転制御回路を制御するローラ防塵制御回路と、ローラの回転時間を規定する防塵タイマとを有することを特徴とする。
【0021】
ローラ防塵制御回路は、プロセッサがキャリア移動制御回路とローラ回転制御回路を起動中でなく、且つ、ダストセンサが所定値以上の塵埃量を検出した場合、ローラ回転制御回路を制御してローラを回転させると共に、防塵タイマをスタートさせることを特徴とする。
【0022】
ローラ防塵制御回路は、防塵タイマが規定時間に達した場合、ローラ回転制御回路にローラの回転停止命令を入力し、ローラ回転制御回路は、ローラの回転を停止する制御を行うことを特徴とする。
【0023】
磁気テープカートリッジは、マガジンラックまたは磁気テープドライブに対して水平向きに挿抜されることを特徴とする。
【0024】
キャリアは、キャリア軸上を上下方向に移動することを特徴とする。
【0025】
キャリアは、板バネを有し、板バネとローラとの間に磁気テープカートリッジの側面を挟み込み板バネの付勢力で押圧した状態でローラを回転させることにより、磁気テープカートリッジの搬送を行うことを特徴とする。
【0026】
ダストセンサは、塵埃測定器を有し、筐体内に設けられることを特徴とする。
【0027】
ダストセンサは、筐体内の外部空気吸い込み側近傍の塵埃量を検出することを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の磁気テープライブラリ装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0029】
図1は、本発明の磁気テープライブラリ装置の第一の実施の形態を示す概略構成平面図、図2は、概略構成側面図、図3は、図1、2中のキャリアコントローラの概略構成ブロック図である。
【0030】
図1、図2を参照すると、磁気テープライブラリ装置1は、筐体17と、磁気テープ(図示せず)に対して記録再生を行う磁気テープドライブ8と、磁気テープを収納した磁気テープカートリッジ4と、磁気テープカートリッジ4を格納するマガジンラック3と、マガジンラック3と磁気テープドライブ8との間で磁気テープカートリッジ4の受け渡しを行うキャリア5と、キャリア5に設けられ磁気テープカートリッジ4の搬送を行うローラ6と、キャリア5の上下方向への移動を支持するキャリア軸7と、マガジンラック3に格納された磁気テープカートリッジ4との対向位置または磁気テープドライブ8の磁気テープカートリッジ4との対向位置にキャリア5を移動し位置決めを行う位置決め動作とローラ6の回転動作とを制御するキャリアコントローラ9と、筐体17内部の外部空気吸い込み側A近傍の空気をホース21の吸込口21aで吸引することで塵埃量を検出する塵埃測定器を有するダストセンサ16とから構成される。
【0031】
また、キャリア5は、板バネ18を有し、板バネ18とローラ6との間に磁気テープカートリッジ4の側面を挟み込み板バネ18の付勢力で押圧した状態でローラ6を回転させることにより、磁気テープカートリッジ4を水平方向に搬送を行うよう構成される。
【0032】
さらに、エアーフローは、筐体17の前面のドア2側を外気を吸い込む吸い込み側Aとし、筐体17の後方側を内部の空気を吐き出す排出側Bとしているが、図示しない、ドア2側にエアフィルタとファンを設けるか、或いは、ドア2側にエアフィルタを設け筐体17の後方側の空気の排出側Bにファンを設ける構成の何れであってもよい。
【0033】
なお、筐体17内部の発熱体からの発熱量が少なく、筐体17内部温度上昇が小さい場合は、筐体17を準密閉状態として、筐体17内で負圧となる個所に外気呼吸用のフィルタを設ける構成としてもよい。
【0034】
図3を参照すると、キャリアコントローラ9は、ホストコンピュータ10との通信を制御するI/O(Input/Output)制御回路11と、キャリア軸7に対するキャリア5の上下方向の移動を制御するキャリア移動制御回路13と、ローラ6の回転を制御するローラ回転制御回路14と、I/O制御回路11からの入力によりキャリア移動制御回路13とローラ回転制御回路14とを制御するCPU(プロセッサ)12と、CPU12およびダストセンサ16を監視してローラ回転制御回路14を制御するローラ防塵制御回路15とで構成される。
【0035】
次に、上述のように構成された磁気テープライブラリ装置1の動作について、図1〜図3を参照して説明する。
【0036】
磁気テープライブラリ装置1のイニシャライズ終了後からローラ防塵制御回路15は、CPU12がI/O制御回路11からの要求を処理中か否かを監視する。
【0037】
ホストコンピュータ10がデータのバックアップを行う場合、ホストコンピュータ10は、マガジンラック3から磁気テープドライブ8への磁気テープカートリッジ4の移動を要求するが、ホストコンピュータ10からの要求は、キャリアコントローラ9のI/O制御回路11に入力され、I/O制御回路11は、ホストコンピュータ10から入力された磁気テープカートリッジ4の移動要求をCPU12へ通知し、CPU12からの移動動作終了応答を待つ。
【0038】
CPU12は、I/O制御回路11から入力された移動要求からキャリア5の移動すべき位置を割り出し、キャリア移動制御回路13にマガジンラック3の磁気テープカートリッジ4に対向する位置への移動情報を入力し、キャリア移動制御回路13は、入力された移動情報によりキャリア5をキャリア軸7上を上下方向に移動させ位置決めする。
【0039】
CPU12は、ローラ回転制御回路14に対して磁気テープカートリッジ4をマガジンラック3からキャリア5に取り込む命令を入力すると、ローラ回転制御回路14は、ローラ6を回転させ磁気テープカートリッジ4をマガジンラック3からキャリア5内に移動させる。
【0040】
なお、図1、2には図示しないが、磁気テープドライブ8およびマガジンラック3には、各々、磁気テープカートリッジ4のロック機構が設けられており、ロック機構により磁気テープカートリッジ4を挿抜したときにロック、解除できる構造となっている。
【0041】
CPU12は、キャリア移動制御回路13に磁気テープドライブ8と対向する位置への移動を入力し、キャリア移動制御回路13は、入力された移動情報によりキャリア5をキャリア軸7上を上下方向に移動させ位置決めする。
【0042】
CPU12は、ローラ回転制御回路14に対して磁気テープカートリッジ4をキャリア5内から磁気テープドライブ8へ移動させる命令を入力すると、ローラ回転制御回路14は、ローラ6を回転させ磁気テープカートリッジ4をキャリア5から磁気テープドライブ8に移動させる。
【0043】
磁気テープドライブ8は、磁気テープカートリッジをモータ(図示せず)にロードして、レディ(READY)状態に遷移する。
【0044】
CPU12は、I/O制御回路11へ移動要求の正常終了を応答し、I/O制御回路11は、ホストコンピュータ10へ移動要求の正常終了を応答する。
【0045】
ホストコンピュータ10は、I/O制御回路11からの正常終了を受信した後、磁気テープドライブ8へデータの書き込みを要求すると、磁気テープドライブ8は、ホストコンピュータ10からの書き込み要求を検出し、レディ状態の磁気テープカートリッジ4内に格納された磁気テープにデータを書き込む。
【0046】
ここに、ローラ防塵制御回路15は、イニシャライズ終了後からCPU12がI/O制御回路11からの要求を処理中か否かを監視しており、CPU12が動作中でないこと(キャリア移動制御回路13とローラ回転制御回路14とを起動中でないこと)を検出し、且つ、ダストセンサ16が所定値以上の塵埃量を検出した場合、ローラ回転制御回路14を制御して、ローラ6を回転(空転)させ、ローラに付着、堆積する塵埃を除去する。
【0047】
なお、ローラ防塵制御回路15は、ローラ6の回転中にCPU12の動作開始またはダストセンサ16が所定値以下の塵埃量を検出した場合、ローラ回転制御回路14にローラ6の回転停止命令を入力し、ローラ回転制御回路14は、ローラ6の回転を停止する制御を行う。
【0048】
上述の塵埃量の所定値は、磁気テープライブラリ装置1の設置環境仕様の塵埃の項に規定される値に相当する筐体17内でのダストセンサ16による塵埃量に設定するか、或いは、設置環境下における磁気テープライブラリ装置1内の塵埃量を実測することにより決定する。
【0049】
例えば、磁気テープライブラリ装置1の設置環境において塵埃量の測定値が、粒径0.3μm以上の塵埃量が20万個/CUBIC・FEETの場合、同一環境の時刻による変化、測定誤差などを考慮して、塵埃量の所定値として50万個/CUBIC・FEETを設定する。
【0050】
上述のように、磁気テープライブラリ装置1は、ホストコンピュータ10からアクセスのない待機状態、且つ、ダストセンサ16が所定値以上の塵埃量を検出した場合に、キャリア5のローラ6を停止状態から回転状態にすることにより、塵埃が筐体17内部に侵入した場合、ローラ6に空中浮遊塵埃が付着、堆積をしない状態に保持しておくことができ、環境条件の悪い所に設置された場合に、ローラ6への塵埃の付着、堆積に起因した滑りによる磁気テープカートリッジ4の搬送の失敗を防止することができるという効果がある。
【0051】
また、ホストコンピュータ10からアクセスのない待機状態のときにのみローラ6を回転させることにより、ローラ6への塵埃の付着、堆積を防止しているため、ホストコンピュータ10からのバックアップ処理動作に影響を及ぼすことなく、人手介入を不要としてローラ6の防塵対策ができるという効果がある。
【0052】
次に、本発明の磁気テープライブラリ装置の第二の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0053】
なお、図1〜図3に示す第一の実施の形態の磁気テープライブラリ装置1と異なる点は、第一の実施の形態のキャリアコントローラ9に対し、防塵タイマ20を追加したキャリアコントローラ19とした点のみであり、以下、第一の実施の形態と異なる点について重点的に説明する。
【0054】
図4は、本発明の磁気テープライブラリ装置の第二の実施の形態のキャリアコントローラ19を示す概略構成ブロック図である(第一の実施の形態のキャリアコントローラ9と同一構成要素は同一符号で表記する)。
【0055】
図4を参照すると、キャリアコントローラ19は、ホストコンピュータ10との通信を制御するI/O制御回路11と、キャリア軸7に対するキャリア5の上下方向の移動を制御するキャリア移動制御回路13と、ローラ6の回転を制御するローラ回転制御回路14と、I/O制御回路11からの入力によりキャリア移動制御回路13とローラ回転制御回路14とを制御するCPU(プロセッサ)12と、CPU12およびダストセンサ16を監視してローラ回転制御回路14を制御するローラ防塵制御回路15と、ローラ6の回転時間を規定する防塵タイマ20とで構成される。
【0056】
このように構成されたキャリアコントローラ19の動作について、以下に、説明する。
【0057】
磁気テープライブラリ装置のイニシャライズ終了後からローラ防塵制御回路15は、CPU12がI/O制御回路11からの要求を処理中か否かを監視しており、CPU12が動作中でないこと(キャリア移動制御回路13とローラ回転制御回路14とを起動中でないこと)を検出し、且つ、ダストセンサ16が所定値以上の塵埃量を検出した場合、ローラ回転制御回路14を制御してローラ6を回転(空転)させると共に、防塵タイマ20をスタートさせる。
【0058】
防塵タイマ20が規定時間に達した場合、タイマを停止してローラ防塵制御回路15にタイムアウト検出を入力し、タイムアウトを入力されたローラ防塵制御回路15は、ローラ回転制御回路14にローラ6の回転停止命令を入力し、ローラ回転制御回路14は、ローラ6の回転を停止する制御を行う。
【0059】
防塵タイマ20の規定時間の設定は、例えば、ホストコンピュータ10からのアクセス頻度、アクセス時間間隔、ローラ6の回転時間による塵埃除去効果などを総合的に判断して、最適化した値に設定する。
【0060】
上述のように、CPU12が動作中でない待機状態、且つ、ダストセンサ16が所定値以上の塵埃量を検出した場合において、ローラ6を防塵タイマ20の規定時間だけ回転させるため、キャリア5に設けたローラ回転機構(図示せず)への摩耗を抑制することができるという効果がある。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の磁気テープライブラリ装置は、ホストコンピュータからアクセスのない待機状態、且つ、ダストセンサが所定値以上の塵埃量を検出した場合に、キャリアのローラを停止状態から回転状態にすることにより、塵埃が筐体内部に侵入した場合にもローラに空中浮遊塵埃が付着、堆積をしない状態に保持しておくことができ、塵埃環境条件の悪い所で使用された場合に、塵埃に起因するローラ滑りで磁気テープカートリッジの搬送の失敗を防止することができるという効果がある。
【0062】
また、ホストコンピュータからアクセスのない待機状態のときにのみローラを回転させることで、ローラへの塵埃の付着、堆積を防止しているため、ホストコンピュータからのバックアップ処理に影響を及ぼすことなく、人手介入を不要としてローラの防塵ができるという効果がある。
【0063】
さらに、待機状態で常時ローラを回転させてローラの防塵処理を実施するのではなく、待機状態、且つ、ダストセンサが所定値以上の塵埃量を検出した場合において、ローラを防塵タイマの規定時間だけ回転させるため、キャリアに設けたローラ回転機構への摩耗を抑制することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気テープライブラリ装置の第一の実施の形態を示す概略構成平面図である。
【図2】本発明の磁気テープライブラリ装置の第一の実施の形態を示す概略構成側面図である。
【図3】図1、2中のキャリアコントローラの概略構成ブロック図である。
【図4】第二の実施の形態のキャリアコントローラを示す概略構成ブロック図である。
【符号の説明】
1 磁気テープライブラリ装置
2 ドア
3 マガジンラック
4 磁気テープカートリッジ
5 キャリア
6 ローラ
7 キャリア軸
8 磁気テープドライブ
9、19 キャリアコントローラ
10 ホストコンピュータ
11 I/O制御回路
12 CPU
13 キャリア移動制御回路
14 ローラ回転制御回路
15 ローラ防塵制御回路
16 ダストセンサ
17 筐体
18 板バネ
20 防塵タイマ
21 ホース
21a 吸込口
A 吸い込み側
B 排出側

Claims (12)

  1. 筐体と、磁気テープに対して記録再生を行う磁気テープドライブと、前記磁気テープを収納した磁気テープカートリッジと、前記磁気テープカートリッジを格納するマガジンラックと、前記マガジンラックと前記磁気テープドライブとの間で前記磁気テープカートリッジの受け渡しを行うキャリアと、前記キャリアに設けられ前記磁気テープカートリッジの搬送を行うローラと、前記キャリアを可動支持するキャリア軸と、前記マガジンラックに格納された前記磁気テープカートリッジとの対向位置または前記磁気テープドライブの前記磁気テープカートリッジとの対向位置に前記キャリアを移動し位置決めを行う位置決め動作と前記ローラの回転動作とを制御するキャリアコントローラと、前記筐体内の塵埃量を検出するダストセンサとを有し、前記キャリアコントローラは、前記ダストセンサの検出値により前記ローラの回転動作を制御するローラ防塵制御回路を有し、前記ローラ防塵制御回路は、ホストコンピュータからアクセスのない待機状態、且つ、前記ダストセンサが所定値以上の塵埃量を検出した場合、前記ローラを回転させることを特徴とする磁気テープライブラリ装置。
  2. 前記キャリアコントローラは、前記ホストコンピュータとの通信を制御するI/O制御回路と、前記キャリア軸に対する前記キャリアの移動を制御するキャリア移動制御回路と、前記ローラの回転を制御するローラ回転制御回路と、前記I/O制御回路からの入力により前記キャリア移動制御回路と前記ローラ回転制御回路とを制御するプロセッサと、前記プロセッサおよび前記ダストセンサを監視して前記ローラ回転制御回路を制御する前記ローラ防塵制御回路とを有することを特徴とする請求項1記載の磁気テープライブラリ装置。
  3. 前記ローラ防塵制御回路は、前記プロセッサが前記キャリア移動制御回路と前記ローラ回転制御回路を起動中でなく、且つ、前記ダストセンサが所定値以上の塵埃量を検出した場合、前記ローラ回転制御回路を制御して前記ローラを回転させることを特徴とする請求項2記載の磁気テープライブラリ装置。
  4. 前記ローラ防塵制御回路は、前記ローラの回転中に前記プロセッサの動作開始または前記ダストセンサが所定値以下の塵埃量を検出した場合、前記ローラ回転制御回路に前記ローラの回転停止命令を入力し、前記ローラ回転制御回路は、前記ローラの回転を停止する制御を行うことを特徴とする請求項2記載の磁気テープライブラリ装置。
  5. 前記キャリアコントローラは、前記ホストコンピュータとの通信を制御するI/O制御回路と、前記キャリア軸に対する前記キャリアの移動を制御するキャリア移動制御回路と、前記ローラの回転を制御するローラ回転制御回路と、前記I/O制御回路からの入力により前記キャリア移動制御回路と前記ローラ回転制御回路とを制御するプロセッサと、前記プロセッサおよび前記ダストセンサを監視して前記ローラ回転制御回路を制御する前記ローラ防塵制御回路と、前記ローラの回転時間を規定する防塵タイマとを有することを特徴とする請求項1記載の磁気テープライブラリ装置。
  6. 前記ローラ防塵制御回路は、前記プロセッサが前記キャリア移動制御回路と前記ローラ回転制御回路を起動中でなく、且つ、前記ダストセンサが所定値以上の塵埃量を検出した場合、前記ローラ回転制御回路を制御して前記ローラを回転させると共に、前記防塵タイマをスタートさせることを特徴とする請求項5記載の磁気テープライブラリ装置。
  7. 前記ローラ防塵制御回路は、前記防塵タイマが規定時間に達した場合、前記ローラ回転制御回路に前記ローラの回転停止命令を入力し、前記ローラ回転制御回路は、前記ローラの回転を停止する制御を行うことを特徴とする請求項5記載の磁気テープライブラリ装置。
  8. 前記磁気テープカートリッジは、前記マガジンラックまたは前記磁気テープドライブに対して水平向きに挿抜されることを特徴とする請求項1記載の磁気テープライブラリ装置。
  9. 前記キャリアは、前記キャリア軸上を上下方向に移動することを特徴とする請求項1記載の磁気テープライブラリ装置。
  10. 前記キャリアは、板バネを有し、前記板バネと前記ローラとの間に前記磁気テープカートリッジの側面を挟み込み前記板バネの付勢力で押圧した状態で前記ローラを回転させることにより、前記磁気テープカートリッジの搬送を行うことを特徴とする請求項1記載の磁気テープライブラリ装置。
  11. 前記ダストセンサは、塵埃測定器を有し、前記筐体内に設けられることを特徴とする請求項1記載の磁気テープライブラリ装置。
  12. 前記ダストセンサは、前記筐体内の外部空気吸い込み側近傍の塵埃量を検出することを特徴とする請求項1または11記載の磁気テープライブラリ装置。
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