JP6832225B2 - 繰出容器 - Google Patents
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Description
この繰出容器では、収容筒部が外筒部内に配設され、外筒部を収容筒部に対して外筒部の中心軸線回りの周方向に相対回転させると、収容筒部が外筒部内を外筒部の中心軸線に沿う軸方向に移動することにより、収容筒部の内側に収容された棒状内容物が外筒部の外部に順次繰出される。
一方、内側に棒状内容物が収容される収容筒部には、棒状内容物の外部への流出を防ぐことが求められていた。
また、貫通孔が閉塞部材により閉塞されているので、使用時に仮に棒状内容物が加圧される等しても、貫通孔から棒状内容物が漏れ出すのを防ぐことができる。
また、収容筒部に係合部が形成されているので、収容筒部が外筒部内を軸方向に移動した際に、閉塞部材を収容筒部と一体に軸方向に移動させることが可能になり、閉塞筒部が貫通孔から軸方向に離間することが抑えられ、貫通孔が不意に開放されるのを防ぐことができる。
この場合には、収容筒部の外周面にシール部材が配設されているので、棒状内容物が例えば使用時に加圧されること等により液状化し、内筒部の内周面と、収容筒部の外周面と、の間に進入するのを抑制することが可能になり、棒状内容物が外部に漏れ出すのを防ぐことができる。
なお、以下の説明において、外筒部10の中心軸線Oに沿う方向を軸方向という。また軸方向から見た平面視において、中心軸線Oに直交する方向を径方向といい、中心軸線O回りに周回する方向を周方向という。
操作筒11の底部11Aには、底部11Aを軸方向に貫く挿通孔11Bが形成されている。挿通孔11Bは、中心軸線Oと同軸に配置されている。
載置部11C上に、後述する閉塞部材40が載置されている。閉塞部材40の下端部は、底部11Aの挿通孔11B内に位置している。
操作筒11の内周面、および螺旋筒12の外周面には、互いに係合することで、操作筒11および螺旋筒12の周方向の相対回転を規制する図示しない規制部が各別に形成されている。
内筒部20には、軸方向に延びる案内孔21が一対形成されている。案内孔21は、内筒部20における下端部から軸方向の中間部分にわたる部分に形成され、内筒部20を径方向に貫いている。案内孔21は、内筒部20において、中心軸線Oを径方向に挟む両側に位置する部分に各別に形成されている。
案内孔21の上端部には、周方向に延びる図示しない係止孔が一体に接続されている。この係止孔に後述する被案内突起32が進入することで、内筒部20および外筒部10に対する収容筒部30のこれ以上の上昇移動が規制される。すなわちこの位置が、収容筒部30の上昇端位置となっている。
押えリング13の下部は、操作筒11における上端部の内側に嵌合されている。押えリング13の上部は、操作筒11よりも上方に突出している。そしてこの押えリング13の上部に、棒状内容物および内筒部20を覆うオーバーキャップ60が着脱自在に外嵌されている。
支持部31は、収容筒部30の内側のうち、支持部31より上方に位置する部分と、支持部31より下方に位置する部分と、に区画している。支持部31における上方を向く表面は、収容筒部30の内側に収容される棒状内容物を支持する支持面31Bとなっている。
収容筒部30の内周面のうち、支持部31の上方に位置する部分には、軸方向に延びる支持リブ33が形成されている。支持リブ33は、支持部31の支持面31Bから上方に向けて延びている。支持リブ33は、収容筒部30の内周面における前記上端部より下方に位置している。支持リブ33は、周方向に間隔をあけて複数形成されている。
支持部31の下面における貫通孔34の開口周縁部には、下方に向けて突出する突出筒31Aが形成されている。突出筒31Aは中心軸線Oと同軸に配置されている。
閉塞部材40の上端部43の上面、および支持部31の支持面31Bそれぞれにおける軸方向の位置が互いに同等となっている。
閉塞部材40は、軸方向に延びる本体板部41と、本体板部41の上端部から上方に向けて延びる支持軸部42と、を備えている。本体板部41は、周方向に間隔をあけて複数配設されている。本体板部41は、互いに径方向に対向し、かつ中心軸線Oを径方向に挟むように一対配設されるとともに、周方向に間隔をあけて2組配設されている。複数の本体板部41それぞれの上端部が、互いに接続されている。
支持軸部42は中心軸線Oと同軸に配置されている。本体板部41の軸方向の大きさは、支持軸部42の軸方向の大きさよりも大きくなっている。支持軸部42の上端部43が、支持部31の貫通孔34に嵌合されている。
本体板部41における径方向の外側を向く外側面のうち、フランジ部41Aの上方に位置する部分には、径方向の外側に向けて突出する係合壁部41Bが形成されている。係合壁部41Bは、径方向の外端部に位置し、かつ軸方向に延びる縦壁部を備えている。この縦壁部における径方向の外側を向く外側面は、収容筒部30の内周面に沿って周方向に延びており、収容筒部30の内周面と当接している。
摺動板42Bの外径は、操作筒11における底部11Aの挿通孔11Bの内径よりも僅かに小さくなっている。
複数の流通凹部42Cそれぞれにおける周方向の位置は、複数の載置部11Cそれぞれにおける周方向の位置と一致している。また、軸方向と直交する繰出容器1の横断面視において、流通凹部42Cは、載置部11Cよりも大きく形成されている。
摺動板42Bの上面には、上方に向けて突出する筒状の閉塞突部42Dが形成されている。閉塞突部42Dは中心軸線Oと同軸に配置され、支持部31の突出筒31Aに外嵌されている。
次に、収容筒部30の内側に棒状内容物を収容する手順について説明する。
まず、図3に示すように、収容筒部30を前述した上昇端位置に位置させる。この際、閉塞部材40が、操作筒11の載置部11C上に載置され、閉塞部材40の下端部が、操作筒11の底部11Aにおける挿通孔11B内に位置している。
ここで、閉塞部材40を内筒部20の内側に配設する際には、閉塞部材40を、操作筒11における底部11Aの挿通孔11Bから内筒部20の内側に挿入する。この際、操作筒11の載置部11Cを、流通凹部42C内を通過させながら、閉塞部材40の摺動板42Bを、挿通孔11B内を通して内筒部20の内側に進入させる。また、複数の本体板部41同士を、互いに径方向の内側に向けて押圧し、径方向の内側に向けて互いに近接するように、本体板部41の上端部回りに変形させながら、フランジ部41Aおよび係合壁部41Bを、挿通孔11B内を通過させる。
この状態から、収容筒部30の内側に棒状内容物を収容しながら、外筒部10および内筒部20を周方向に相対変位させる。
その後、収容筒部30が下降端位置に位置した際に、閉塞部材40の被係合部41Cが、収容筒部30の係合部35に係合する。また、閉塞部材40の支持軸部42における上端部43が、支持部31の貫通孔34に嵌合される。
以上のように構成された繰出容器1を使用する手順について説明する。
図1に示す状態からオーバーキャップ60を取り外した後、外筒部10および内筒部20を中心軸線O回りに相対的に回転させると、被案内突起32が案内孔21内を通して螺旋溝12A内を摺動することで、収容筒部30が下降端位置から内筒部20内を上昇する。これにより、棒状内容物を外筒部10および内筒部20から上方に向けて突出させたり、その突出量を調整したりすることができる。
また、貫通孔34が閉塞部材40により閉塞されているので、使用時に仮に棒状内容物が加圧される等しても、貫通孔34から棒状内容物が漏れ出すのを防ぐことができる。
また、収容筒部30に係合部35が形成されているので、収容筒部30が外筒部10内を軸方向に移動した際に、閉塞部材40を収容筒部30と一体に軸方向に移動させることが可能になり、閉塞筒部が貫通孔34から軸方向に離間することが抑えられ、貫通孔34が不意に開放されるのを防ぐことができる。
例えば、上記実施形態においては、螺旋溝12Aが螺旋筒12の内周面に設けられた構成を示したが、このような態様に限られない。例えば、外周面に螺旋溝12Aが設けられた螺旋軸を、外筒部10が備える構成であってもよい。
また、上記実施形態においては、外筒部10が操作筒11と螺旋筒12とを備えた構成を示したが、このような態様に限られない。例えば、外筒部10が有底筒状をなし、外筒部10の内周面に螺旋溝12Aが形成されてもよい。
また、上記実施形態においては、収容筒部30に係合部35が形成されている構成を示したが、このような態様に限られない。収容筒部30に係合部35が形成されなくてもよい。このような場合には、閉塞部材40の支持軸部42における上端部43が、支持部31の貫通孔34に嵌合されることのみにより、閉塞部材40および収容筒部30の軸方向の相対変位が規制されてもよい。
このような場合には、本体筒部の周壁に軸方向に延びるスリットを周方向に間隔をあけて複数形成し、本体筒部の周壁を径方向の内側に向けて押圧することで、縮径可能な構成としてもよいし、本体筒部の周壁にスリットを設けずに、閉塞部材40を螺旋筒12の上方から螺旋筒12の内側に挿入した後に、内筒部20および収容筒部30を、螺旋筒12と閉塞部材40との径方向の間に挿入してもよい。
10 外筒部
12A 螺旋溝
20 内筒部
21 案内孔
30 収容筒部
31 支持部
31B 支持面
32 被案内突起
34 貫通孔
35 係合部
40 閉塞部材
50 シール部材
Claims (2)
- 外筒部と、
内側に収容される棒状内容物を支持する支持部を有する収容筒部と、を備え、
前記収容筒部は、前記外筒部内に配設されるとともに、前記外筒部に対する前記外筒部の中心軸線回りの周方向の相対回転に伴って、前記外筒部内を前記中心軸線に沿う軸方向に移動し、
前記支持部には、この支持部を前記軸方向に貫通する貫通孔が形成され、
前記支持部において、前記軸方向を向き、かつ前記棒状内容物を支持する支持面の反対側である下側から前記貫通孔を閉塞する閉塞部材を備え、
前記収容筒部には、前記閉塞部材と係合し、前記収容筒部および前記閉塞部材の前記軸方向の相対移動を規制する係合部が形成され、
前記閉塞部材が前記貫通孔を密に閉塞した状態で、前記係合部が前記閉塞部材と係合し、
前記支持部は、前記収容筒部の内側における前記軸方向の中間部分に配設されるとともに、前記閉塞部材は、前記収容筒部の内側のうち、前記支持部の下側に位置する部分に配設され、
前記閉塞部材は、前記軸方向に延びるとともに、周方向に間隔をあけて配設された複数の本体板部を備え、
複数の前記本体板部それぞれの上端部が互いに接続され、
複数の前記本体板部は、径方向の内側に向けて互いに近接するように、上端部回りに変形可能に形成され、
前記本体板部における径方向の外側を向く外側面に、径方向の外側に向けて突出する係合壁部が形成され、
前記係合壁部は、径方向の外端部に位置し、かつ前記軸方向に延びる縦壁部を備え、
この縦壁部における径方向の外側を向く外側面は、前記収容筒部の内周面に当接し、
前記縦壁部の前記外側面に、径方向の外側に向けて突出し、前記収容筒部の内周面に形成された前記係合部に係合される被係合部が形成されていることを特徴とする繰出容器。 - 前記外筒部内に、前記軸方向に移動不能に、かつ前記周方向に回転可能に配設された内筒部を備え、
前記外筒部の内周面には、前記周方向に延びる螺旋溝が形成され、
前記内筒部には、前記軸方向に延びる案内孔が形成され、
前記収容筒部は、前記内筒部内に配設され、
前記収容筒部には、前記案内孔を通して前記螺旋溝に係合する被案内突起が形成され、
前記収容筒部の外周面には、前記内筒部の内周面と摺動自在に密に当接するシール部材が、全周にわたって配設されていることを特徴とする請求項1に記載の繰出容器。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2018186988A JP2018186988A (ja) | 2018-11-29 |
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Family Applications (1)
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JP2017090868A Active JP6832225B2 (ja) | 2017-04-28 | 2017-04-28 | 繰出容器 |
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Family Cites Families (2)
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JP6446232B2 (ja) * | 2014-10-24 | 2018-12-26 | 株式会社吉野工業所 | 繰出容器 |
JP6396350B2 (ja) * | 2015-06-08 | 2018-09-26 | 花王株式会社 | 棒状化粧料容器、棒状化粧料の脱落防止方法並びに棒状化粧料製品及びその製造方法 |
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2017
- 2017-04-28 JP JP2017090868A patent/JP6832225B2/ja active Active
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