JP6776008B2 - 液状内容物の回転繰出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、液状内容物の回転繰出容器に関する。
従来、例えば下記特許文献1に示されるような、回転繰出容器が知られている。回転繰出容器は、内容物が収容され、内容物を吐出する吐出口が形成された容器本体と、容器本体内に容器軸方向に沿って延設された雄ねじ軸と、容器本体内に設けられて雄ねじ軸に螺着され、雄ねじ軸の容器軸回りの回転にともなって、容器本体内を容器軸方向に沿って移動する中皿と、を備えている。雄ねじ軸の外周面には雄ねじ部が形成され、中皿の内周面には雌ねじ部が形成されていて、雄ねじ部と雌ねじ部とが螺着されている。
この種の回転繰出容器では、例えば液状、クリーム状又は半固形状等の内容物が容器本体に収容される。
特開2014−87547号公報
しかしながら、従来の回転繰出容器では、容器本体に液状の内容物(特に粘度の低い液体等)を収容した場合に、液漏れが生じるおそれがあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、液漏れを防止することができる液状内容物の回転繰出容器を提供することを目的としている。
本発明の一態様に係る液状内容物の回転繰出容器は、液状の内容物が収容され、内容物を吐出する吐出口が形成された容器本体と、前記容器本体内に容器軸方向に沿って延設され、外周面に雄ねじ部が形成された雄ねじ軸と、前記容器本体内に設けられて前記雄ねじ軸に螺着され、前記雄ねじ軸の容器軸回りの回転にともなって、前記容器本体内を容器軸方向に沿って移動する中皿と、を備え、前記中皿は、前記容器本体に対して容器軸回りの回転が規制されており、前記中皿は、前記雄ねじ軸の前記雄ねじ部に螺着する雌ねじ部と、前記雌ねじ部を形成する材料より軟らかく弾性変形可能な材料で形成され、前記雄ねじ軸の外周に嵌合するとともに、前記雄ねじ部に対して容器軸回りに回転自在に当接する内周シール部、及び、前記雌ねじ部を形成する材料より軟らかく弾性変形可能な材料で形成され、前記容器本体の内周に摺動自在に嵌合する外周シール部が一体に形成されたシール体と、を備え、前記内周シール部の内周面の半径は、前記雄ねじ軸の外周のうち、最も径方向内側に位置する部分の半径以下であることを特徴とする。
この液状内容物の回転繰出容器では、雄ねじ軸の雄ねじ部に螺着する雌ねじ部が中皿に備えられており、この中皿は、容器本体に対して容器軸回りに回転することが規制されている。このため、容器本体に対して雄ねじ軸が容器軸回りに回転させられると、ねじの作用により中皿は、容器本体内を容器軸方向に沿って吐出口側へ向けて安定して移動することができ、吐出口から液状の内容物が吐出される。
そして、本発明の液状内容物の回転繰出容器によれば、中皿が、雌ねじ部よりも軟らかい例えばエラストマー等の弾性変形可能な材料(軟質材)からなる内周シール部を備えている。内周シール部は、雄ねじ軸の外周に嵌合し、雄ねじ部に対して容器軸回りに回転自在に当接しており、かつ、内周シール部の内周面の半径が、雄ねじ軸の外周のうち、最も径方向内側に位置する部分の半径以下である。
このように、中皿の内周シール部が弾性変形可能な軟質材で形成されていると、内周シール部は、雄ねじ軸の外周に対して弾性変形した状態で圧接される。つまり、内周シール部が、雄ねじ軸の外周の雄ねじ部や面カット等の形状に対応して弾性変形させられて、該内周シール部の内周面が全周にわたって、雄ねじ軸の外周面に密接する。これにより、中皿と雄ねじ軸との間を通して、液状内容物が漏れ出るようなことが防止される。
さらに、内周シール部が、雄ねじ軸の外周の雄ねじ部の形状に対応して、雌ねじ部のような形状に弾性変形させられることにより、該内周シール部に雌ねじ部としての機能を付与することができる。従って、上述した液漏れ防止の効果を奏しつつ、中皿の容器軸方向への移動をより安定化させることができる。
また、中皿の外周シール部が弾性変形可能な材料(軟質材)で形成されているので、外周シール部は、容器本体の内周に対して弾性変形した状態で圧接される。つまり、外周シール部が、容器本体の内周の形状に対応して弾性変形させられて、該外周シール部の外周面が全周にわたって、容器本体の内周面に密接する。これにより、中皿と容器本体との間を通して、液状内容物が漏れ出るようなことが防止される。
以上より本発明によれば、容器本体に液状の内容物(特に粘度の低い液体等)を収容しても、液漏れを防止することが可能である。
また、上記液状内容物の回転繰出容器において、容器軸に垂直な横断面視で、前記容器本体及び前記中皿が、非真円形状に形成されて互いに嵌合していることが好ましい。
この場合、簡単な構成により、容器本体に対する中皿の容器軸回りの回転を確実に規制することができる。
具体的に、例えば上記構成とは異なり、容器本体及び中皿を、容器軸に垂直な横断面視で真円形状に形成して互いに嵌合させ、容器本体と中皿との間に、容器軸方向に延びるリブと溝とを係合させた回り止め手段等を設けるような場合に比べて、上記構成によれば構造を簡素化できる。
また、上記液状内容物の回転繰出容器において、前記雄ねじ軸の外周には、前記雄ねじ部と、前記雄ねじ部よりも半径が小さく、雄ねじ形状が付与されていない非雄ねじ部と、が容器軸回りに沿って交互に配置されていることが好ましい。
この場合、雄ねじ軸に、雄ねじ部と非雄ねじ部とが容器軸回りに交互に形成されているので、内周シール部に、雄ねじ部に螺着する雌ねじ部としての機能を付与しつつ、非雄ねじ部との間で内周シール部のシール性を高めることができる。
また、雄ねじ軸を割り型により成形することが可能になり、成形性がよい。
具体的に、例えば上記構成とは異なり、雄ねじ軸の外周に全周にわたって雄ねじ部が形成されている場合には、成形型から雄ねじ軸を取り外すために、雄ねじ軸をその中心軸回りに回転させなければならない。一方、上記構成によれば、非雄ねじ部に割り型を摺接させつつスライド移動させることができるので、雄ねじ軸を成形型から容易に取り外すことができ、成形性に優れる。
また、上記液状内容物の回転繰出容器において、前記内周シール部及び前記外周シール部は、前記雌ねじ部よりも容器軸方向に沿う前記吐出口側に配置されていることが好ましい。
この場合、雌ねじ部が、中皿のうち内周シール部及び外周シール部よりも容器軸方向に沿う吐出口とは反対側に配置され、つまり液状内容物に接触しにくい位置に配置されるため、雌ねじ部と雄ねじ部との螺着の繰り返しによる液状内容物への影響を抑えることができる。
また、内周シール部及び外周シール部が、中皿のうち雌ねじ部よりも容器軸方向に沿う吐出口側に配置され、つまり液状内容物に近い位置に配置されるため、内周シール部及び外周シール部のシール機能により、雌ねじ部のねじ作用が良好に維持される。
また、上記液状内容物の回転繰出容器において、前記内周シール部及び前記外周シール部は、前記中皿のうち、少なくとも容器軸方向に沿う前記吐出口側の端部に配置されていることが好ましい。
この場合、内周シール部及び外周シール部が、中皿のうち少なくとも容器軸方向に沿う吐出口側の端部に配置され、つまり最も液状内容物に近い位置に配置されるため、内周シール部及び外周シール部によるシール機能がより確実に奏功される。
本発明の液状内容物の回転繰出容器によれば、液漏れを防止することができる。
本発明の一実施形態に係る液状内容物の回転繰出容器を示す、(a)上面図、(b)正面図である。 液状内容物の回転繰出容器においてキャップを取り外した状態を示す、(a)上面図、(b)正面図である。 液状内容物の回転繰出容器の縦断面図(正断面図)である。 液状内容物の回転繰出容器の縦断面図(側断面図)である。 図3のA部を拡大して示す図である。 液状内容物の回転繰出容器の組み立て手順を説明する図である。 液状内容物の回転繰出容器の組み立て手順を説明する図である。 液状内容物の回転繰出容器の組み立て手順を説明する図である。
以下、本発明の一実施形態に係る液状内容物の回転繰出容器1について、図面を参照して説明する。
図1(a)、(b)、図3及び図4に示されるように、本実施形態の液状内容物の回転繰出容器1は、液状の内容物が収容され、内容物を吐出する吐出口2が形成された容器本体3と、容器本体3内に容器軸O方向に沿って延設され、外周面に雄ねじ部19が形成された雄ねじ軸4と、容器本体3内に設けられて雄ねじ軸4に螺着され、容器本体3に対する雄ねじ軸4の容器軸O回りの回転にともなって、容器本体3内を容器軸O方向に沿って移動する中皿5と、雄ねじ軸4に対して容器軸O回りに回転不能に連結され、容器本体3の容器軸O方向に沿う吐出口2とは反対側に隣接配置される操作部6と、容器本体3に着脱可能に装着されて吐出口2を覆うキャップ7と、を備えている。
容器本体3、中皿5、操作部6及びキャップ7は、それぞれ筒状をなしている。また雄ねじ軸4は、軸状をなしている。容器本体3、雄ねじ軸4、中皿5、操作部6及びキャップ7は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置した状態で配設されている。本実施形態では、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸O方向(上下方向)に沿って操作部6からキャップ7へ向かう方向を上方、キャップ7から操作部6へ向かう方向を下方という。また、容器軸O方向から見た平面視で容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
図2(a)、(b)、図3及び図4に示されるように、容器本体3は、容器軸O方向に延びる本体筒8と、本体筒8の上端部に配設され、吐出口2が形成された塗布筒9と、本体筒8の下端部に配設され、雄ねじ軸4を周方向に回転自在に支持する軸支持筒10と、を備えている。
本体筒8は、有頂筒状をなしており、周壁と頂壁とを有している。容器軸Oに垂直な断面視(横断面視)で、本体筒8の周壁は、少なくともその内周面が非真円形状をなしている。図2(a)、(b)に示されるように、本実施形態の例では本体筒8の周壁が、多角形筒状に形成されている。
具体的に、容器軸Oに垂直な断面視で、本体筒8は八角形状をなしており、互いに平行に延びる一対の長辺と、長辺に垂直に延び、互いに平行な一対の短辺と、長辺と短辺との間に配置され、長辺及び短辺に対して傾斜して延びるとともに鈍角に交差する4つのコーナ辺と、を有している。図示の例では、容器の横断面視で、周方向に隣接する各辺同士の連結部分が、径方向外側へ向けて凸となる小R形状とされている。本実施形態の例では、容器軸Oに垂直な断面視で、本体筒8の長辺、短辺、コーナ辺が、この順に短くされている。つまり、容器の横断面視において本体筒8は、長辺が延在する長手方向(長軸方向)の長さ(外形寸法)が長く、短辺が延在する短手方向(短軸方向)の長さが短い、扁平八角形状をなしている。
本体筒8の周壁の外周面のうち、上端部には、該上端部以外の部位よりも径方向内側に位置するキャップ嵌合部11が形成されている。キャップ嵌合部11も、容器の横断面視で八角形状(多角形筒状)をなしている(図2(a)を参照)。キャップ嵌合部11は、キャップ7の周壁の下端開口部内に嵌合される。
図3及び図4において、本体筒8の周壁の内周面のうち、下端部には、該下端部以外の部位よりも径方向外側に位置する軸支持筒嵌合部12が形成されている。軸支持筒嵌合部12内には、軸支持筒10の周壁が嵌合する。軸支持筒嵌合部12の内周面には、径方向外側へ向けて窪む内周凹部35が形成されている。軸支持筒嵌合部12に対して軸支持筒10が嵌合したときに、本体筒8の周壁の内周面と、軸支持筒10の周壁の内周面とは、互いに略面一に配置される。
本体筒8の頂壁には、装着筒13が上方に向けて突設されている。装着筒13には、塗布筒9が取り付けられる。また、本体筒8の頂壁には、容器の上面視で例えばT字状をなすリブ14が複数形成されている。これらのリブ14は、本体筒8の頂壁上に配設された塗布筒9の位置合わせ及び抜け防止等に用いられる。
塗布筒9は、有頂筒状をなしており、頂壁と周壁とを有している。本実施形態の例では、塗布筒9の頂壁の上面と周壁の外周面との接続部分が、凸曲面状に形成されている。図2(a)に示される容器の上面視において、塗布筒9における長手方向(長軸方向。図2(a)における左右方向)の長さ(外形寸法)は、本体筒8における長手方向の長さよりも小さい。またこの上面視で、塗布筒9における短手方向(短軸方向。図2(a)における上下方向)の長さ(外形寸法)は、本体筒8における短手方向の長さよりも小さい。
図3及び図4において、塗布筒9の頂壁には、吐出筒15が垂下設されている。吐出筒15は、装着筒13内に嵌合しており、吐出筒15の内周面が、吐出口2とされている。塗布筒9の頂壁の下面は、装着筒13の上端開口縁に対してその上方から当接している。塗布筒9の頂壁における吐出筒15の径方向外側には、複数の係合爪16が垂下設されている。係合爪16には内周突起が形成されており、該内周突起は、装着筒13の外周突起に対してその下方から係合する。つまり塗布筒9は、本体筒8に対して上下方向及び径方向への移動が規制された状態で装着されている。
また、塗布筒9の周壁の内周面には、リブ14が当接する。これにより塗布筒9は、本体筒8に対して周方向への移動も規制された状態で装着されている。
軸支持筒10は、有底筒状をなしており、周壁と底壁とを有している。容器軸Oに垂直な断面視で、軸支持筒10の周壁は、本体筒8の周壁の形状に対応する非真円形状をなしている。本実施形態の例では容器の横断面視において、本体筒8の周壁が八角形状(多角形筒状)に形成されているのに対応して、軸支持筒10の周壁も八角形状(多角形筒状)に形成されている。
軸支持筒10の周壁には、径方向外側へ向けて突出する外周凸部36が形成されている。軸支持筒10の周壁が本体筒8の周壁の軸支持筒嵌合部12内に嵌合したときに、軸支持筒10の外周凸部36と、軸支持筒嵌合部12の内周凹部35とが、互いに係合する。
軸支持筒10の底壁のうち、径方向の外縁部には、該軸支持筒10の周壁よりも径方向外側に突出するとともに周方向に延びる環状のフランジ17が形成されている。フランジ17は、本体筒8の周壁の下端開口縁に対してその下方から当接している。フランジ17の外周面と、本体筒8の周壁の外周面とは、互いに略面一に配置されている。軸支持筒10の底壁のうち、フランジ17は、該フランジ17以外の部位よりも下方に向けて突出するように配置される。
軸支持筒10の底壁のうち、径方向の内縁部には、周方向に互いに間隔をあけて軸支持爪18が複数形成されている。軸支持爪18は、径方向内側へ向かうに従い漸次上方に向かって傾斜して延びている。これらの軸支持爪18の上端部は、雄ねじ軸4の筒部21に摺接して、該雄ねじ軸4を回転自在に支持している。軸支持筒10の底壁に対してその下方から雄ねじ軸4を挿通し、該雄ねじ軸4の後述する筒部21を装着する際に、軸支持爪18は弾性変形可能とされている。
軸支持筒10は、本体筒8の周壁に対して、上下方向、径方向及び周方向への移動が規制された状態で装着されている。
雄ねじ軸4は、雄ねじ部19を有する軸部20と、軸部20の下端部に接続された筒部21と、を備えている。
図3及び図4に示されるように、軸部20の外周には、雄ねじ部19と、雄ねじ部19よりも半径が小さく、雄ねじ形状が付与されていない非雄ねじ部22と、が周方向に沿って交互に配置されている。本実施形態の例では、容器の横断面視において、軸部20の外周のうち、容器軸Oを中心に互いに180°回転対称に位置する一対の部分が、面カットされたように平面状に形成されており、これらの平面部分が非雄ねじ部22とされている。また、容器の横断面視において、軸部20の外周のうち一対の非雄ねじ部22以外の部位に、一対の雄ねじ部19が、容器軸Oを中心に互いに180°回転対称位置に形成されている。本実施形態の例では、雄ねじ部19が、二条ねじである。
図示の例では、軸部20の外周のうち、本体筒8の周壁の長手方向(図3における左右方向)を向く両端部に、一対の雄ねじ部19が配置され、本体筒8の周壁の短手方向(図4における左右方向)を向く両端部に、一対の非雄ねじ部22が配置されている。
また図3に示される例では、軸部20の上端部に、雄ねじ部19が形成されていない。軸部20の上端は、本体筒8の頂壁よりも下方に位置している。
筒部21は、有頂筒状をなしており、頂壁と周壁とを有している。筒部21の外径は、軸部20の外径よりも大きい。筒部21の頂壁上には、軸部20が立設されている。筒部21の周壁の外周面のうち、上端部は、該上端部以外の部位よりも大径に形成されている。筒部21の周壁の外周面の上端部と、該上端部以外の部位との間には、下方を向いて周方向に延びる環状の係止面23が形成されている。係止面23に対してはその下方から、軸支持爪18の上端が周方向に摺動可能に当接している。また、筒部21の周壁の外周面の上端部以外の部位(係止面23よりも下方に位置する部位)に対しては、軸支持爪18の上端内周部が周方向に摺動可能に当接している。
操作部6は、有頂筒状をなしており、頂壁と周壁とを有している。本実施形態の例では、操作部6が、雄ねじ軸4に一体に形成されて、容器本体3の下方に隣接配置されている。操作部6の頂壁上には、雄ねじ軸4の筒部21の周壁が立設されている。操作部6の頂壁の上面のうち、径方向の外縁部は、フランジ17の下面に接近配置されている。
容器軸Oに垂直な断面視で、操作部6の周壁は、本体筒8の周壁の形状に対応する非真円形状をなしている。本実施形態の例では容器の横断面視において、本体筒8の周壁が八角形状(多角形筒状)に形成されているのに対応して、操作部6の周壁も八角形状(多角形筒状)に形成されている。操作部6の周壁の外周面と、本体筒8の周壁の外周面とは、互いに略面一に配置される。
容器本体3に対して操作部6を容器軸O回りの周方向に回転させることにより、容器本体3に対して雄ねじ軸4が周方向に回転する。
図3〜図5に示されるように、中皿5は、雄ねじ軸4の雄ねじ部19に螺着する雌ねじ部24と、雌ねじ部24を形成する材料より軟らかく弾性変形可能な材料で形成され、雄ねじ軸4の外周に嵌合するとともに、雄ねじ部19に対して周方向に回転自在に当接する内周シール部25と、雌ねじ部24を形成する材料より軟らかく弾性変形可能な材料で形成され、容器本体3の内周に摺動自在に嵌合する外周シール部26と、を備えている。
また中皿5は、中皿本体27と、中皿本体27に配設され、内周シール部25及び外周シール部26を有するシール体28と、中皿本体27に配設され、雌ねじ部24が形成された雌ねじ筒29と、を備えている。
中皿本体27は、有頂筒状をなしており、頂壁と周壁とを有している。本実施形態の例では、中皿本体27の頂壁上に、容器の横断面視における本体筒8の長手方向(図3における左右方向)に互いに間隔をあけて、一対の係合筒30が立設されている。係合筒30は、有頂筒状に形成されている。中皿本体27の頂壁の上面において、一対の係合筒30は、容器軸Oを中心に互いに180°回転対称となる位置に形成されている。
中皿本体27の頂壁には、容器の横断面視における本体筒8の長手方向に互いに間隔をあけて、一対の雌ねじ筒支持爪31が垂下設されている。中皿本体27の頂壁の下面において、一対の雌ねじ筒支持爪31は、容器軸Oを中心に互いに180°回転対称となる位置に形成されている。
中皿本体27の頂壁には、容器軸O上に位置して該頂壁を上下方向に貫通する貫通孔32が形成されている。貫通孔32の内径は、軸部20の外径(最大径)よりも大きくされている。貫通孔32には、雄ねじ軸4の軸部20が挿通される。
中皿本体27の周壁は、少なくともその外周面が、本体筒8の周壁の内周面の形状に対応する非真円形状をなしている。本実施形態の例では容器の横断面視において、本体筒8の周壁が八角形状(多角形筒状)に形成されているのに対応して、中皿本体27の周壁も八角形状(多角形筒状)に形成されている。
中皿本体27の周壁の外周面のうち、下端部は、下方に向かうに従い漸次径方向外側へ向けて傾斜して延びており、容器本体3の内周面に摺動可能に当接している。
図3及び図4に示される例では、中皿本体27の周壁の外周面のうち、下端部以外の部位と、容器本体3の内周面との間には、若干の隙間が設けられている。
シール体28は、例えばエラストマー等の弾性変形可能な材料(軟質材)からなり、板状に形成されている。容器軸Oに垂直な断面視で、シール体28の外周は、本体筒8の周壁の内周形状に対応する非真円形状をなしている。本実施形態の例では容器の横断面視において、本体筒8の周壁が八角形状(多角形筒状)に形成されているのに対応して、シール体28の外周も八角形状(多角形状)に形成されている。
容器軸Oに垂直な横断面視で、容器本体3及び中皿5は、非真円形状に形成されて互いに嵌合している。具体的には、容器の横断面視で非真円形状とされた中皿本体27の周壁の外周面(の下端部)が、これに対応する非真円形状とされた容器本体3の内周面に対して、上下方向に摺動自在に嵌合している。また、容器の横断面視で非真円形状とされたシール体28の外周面(の外周シール部26)が、これに対応する非真円形状とされた容器本体3の内周面に対して、上下方向に摺動自在に嵌合している。これにより中皿5は、容器本体3に対して周方向への回転が規制されている。
シール体28は、中皿本体27の頂壁上に配設されている。シール体28は、中皿本体27に一体にインサート成形されていてもよいし、或いは、シール体28を中皿本体27とは別体に成形しておき、中皿本体27に取り付けてもよい。シール体28と中皿本体27とを一体にインサート成形した場合には、これらを互いに強固に接着することができ、容器本体3内において中皿5が上下動したときに、中皿本体27からシール体28が分離するような不具合を効果的に防止できる。
シール体28には、容器軸O上に位置して該シール体28を上下方向(厚さ方向)に貫通する孔状の内周シール部25と、容器の横断面視における本体筒8の長手方向(図3における左右方向)に互いに間隔をあけて配置され、シール体28を上下方向に貫通する一対の係合孔33と、が形成されている。
内周シール部25内には、雄ねじ軸4の軸部20が嵌合している。
そして図5において、二点鎖線で示す(弾性変形前の)内周シール部25の内周面の半径(内半径)は、雄ねじ軸4の外周のうち、最も径方向内側に位置する部分の半径(雄ねじ軸4の外半径の最小値)以下とされている。本実施形態の例では、内周シール部25内に嵌合する雄ねじ軸4の軸部20のうち、最も径方向内側に位置する部分が面カット形状とされた非雄ねじ部22であり、内周シール部25の内周面の半径は、軸部20の外周における非雄ねじ部22の半径以下とされている。
このため、シール体28の内周シール部25内に雄ねじ軸4の軸部20が嵌合したときに、内周シール部25は弾性変形して、軸部20に対して周方向の全周にわたって当接する。つまり、内周シール部25の内周面は、周方向の全周にわたって弾性変形した状態で、軸部20の外周に密に当接する。
本実施形態の例では、雄ねじ軸4の軸部20の外周に、雄ねじ加工が施された雄ねじ部19と、面カット形状(平面形状)とされた非雄ねじ部22と、が周方向に交互に配置されている。従って、軸部20の外周形状に対応して弾性変形した内周シール部25の内周面には、雄ねじ部19に対応する雌ねじ形状とされた雌ねじシール部(図5に実線で示す内周シール部25の部分)と、非雄ねじ部22に対応する面カット形状(平面形状)とされた非雌ねじシール部(図4に示す内周シール部25の部分)と、が周方向に交互に配置される。
また、シール体28の一対の係合孔33内には、中皿本体27の一対の係合筒30が嵌合する。係合孔33の内周面と、係合筒30の外周面とは、互いに全周にわたって密に当接している。本実施形態の例では、係合筒30の頂壁の上面と、シール体28の上面とが、互いに略面一に配置されている。
シール体28の外周には、周方向の全周にわたって延びる外周シール部26が形成されている。本実施形態の例では、外周シール部26が、シール体28の外周における上下方向の両端部に一対配置されており、上下方向の両端部以外の部位よりも径方向外側へ向けて突出して形成されている。外周シール部26は、容器本体3の内周面に対して、周方向の全周にわたって弾性変形した状態で密に当接する。
中皿5においてシール体28は、雌ねじ部24よりも容器軸O方向に沿う吐出口2側(つまり上方)に配置されている。本実施形態の例では、シール体28が、中皿本体27の頂壁の上方に配置され、雌ねじ部24を有する雌ねじ筒29が、中皿本体27の頂壁の下方に配置されている。このため、シール体28が有する内周シール部25及び外周シール部26は、雌ねじ部24よりも上方に配置されている。
また、シール体28の内周シール部25及び外周シール部26は、中皿5のうち、少なくとも容器軸O方向に沿う吐出口2側の端部(つまり上端部)に配置されている。
雌ねじ筒29は、中皿本体27に対して、上下方向、径方向及び周方向への移動が規制された状態で装着されている。雌ねじ筒29の内周には、雌ねじ加工が施された雌ねじ部24が周方向の全周にわたって形成されている。本実施形態の例では、雌ねじ部24が、二条ねじである。雌ねじ筒29の上端開口縁は、中皿本体27の頂壁(の貫通孔32周囲)に対して、その下方から当接している。
図3に示されるように、雌ねじ筒29は、一対の雌ねじ筒支持爪31同士の間に嵌合している。雌ねじ筒29の外周面のうち、上下方向の両端部間に位置する中間部分には、下方を向く端面を有する段部が形成されており、該段部には、その下方から中皿本体27の雌ねじ筒支持爪31の内周突起が係合している。
図4に示されるように、雌ねじ筒29は、中皿本体27の周壁のうち、容器の横断面視で本体筒8の短手方向(図4における左右方向)の両端部に位置する部分同士の間に嵌合している。雌ねじ筒29の外周面には、上下方向に延びる溝部が形成されており、該溝部内には、中皿本体27の周壁の内周面において上下方向に延びるリブが挿入されて、これらが互いに周方向に係合している。
キャップ7は、有頂筒状をなしており、頂壁と周壁とを有している。容器軸Oに垂直な断面視で、キャップ7の周壁は、本体筒8の周壁の形状に対応する非真円形状をなしている。本実施形態の例では容器の横断面視において、本体筒8の周壁が八角形状(多角形筒状)に形成されているのに対応して、キャップ7の周壁も八角形状(多角形筒状)に形成されている。キャップ7の周壁は、本体筒8のキャップ嵌合部11に対して嵌合する。
図1(a)、(b)、図3及び図4に示されるように、キャップ嵌合部11に対してキャップ7が嵌合したときに、本体筒8の周壁の外周面と、キャップ7の周壁の外周面とは、互いに略面一に配置される。
キャップ7の頂壁は、容器本体3の塗布筒9及び吐出口2をその上方から覆っている。キャップ7の頂壁には、容器軸O上に位置してシール筒34が垂下設されており、該シール筒34は、塗布筒9の吐出筒15内(吐出口2)に嵌合している。
次に、液状内容物の回転繰出容器1の組立方法について、図6〜図8を参照して説明する。
図6に示されるように、軸支持筒10内に中皿5を配置した状態で、軸支持筒10の底壁にその下方から雄ねじ軸4を挿通し、該雄ねじ軸4の雄ねじ部19を中皿5の雌ねじ部24に螺着させて、操作部6を回転操作しつつ雄ねじ軸4を上方へ向けてねじ込んでいく。また、軸支持筒10の底壁に対して雄ねじ軸4の筒部21を上方へ向けて押し込んで、筒部21の上端部を、軸支持爪18を弾性変形させつつその上方に乗り越えさせる。すると、軸支持筒10の軸支持爪18は復元変形して、筒部21の係止面23に係止される。
このように、中皿5、雄ねじ軸4及び操作部6が装着された軸支持筒10(機構部)を、本体筒8内にその下方から挿入していく。
軸支持筒10の周壁が、本体筒8の周壁の軸支持筒嵌合部12内に挿入されていき、図7に示されるように、軸支持筒10の周壁の外周凸部36が、軸支持筒嵌合部12の内周凹部35に係合する。またこのとき、フランジ17が、本体筒8の下端開口縁に対してその下方から当接する。
この状態から操作部6を回転操作し、容器本体3に対して中皿5を上方移動させる。具体的には、図8に示されるように、シール体28の外周シール部26が、本体筒8の周壁の内周面のうち軸支持筒嵌合部12以外の部位(軸支持筒嵌合部12よりも上方の部位)に当接するまで、容器本体3に対して中皿5を上昇させる。本実施形態の例では、シール体28の外周に上下方向に互いに離間して形成された一対の外周シール部26が、両方ともに、本体筒8の周壁の内周面のうち軸支持筒嵌合部12以外の部位における下端部に当接するように、容器本体3に対して中皿5が上方移動させられている。
これにより、本体筒8内に液状内容物が収容されたときに、軸支持筒10と軸支持筒嵌合部12との間を通して液漏れが生じることを防止できる。
次いで、容器本体3内に液状の内容物を収容し、該容器本体3の本体筒8に塗布筒9及びキャップ7を装着する。
この液状内容物の回転繰出容器1では、雄ねじ軸4の雄ねじ部19に螺着する雌ねじ部24が中皿5に備えられており、この中皿5は、容器本体3に対して容器軸O回りに回転することが規制されている。このため、容器本体3に対して雄ねじ軸4が容器軸O回りに回転させられると、ねじの作用により中皿5は、容器本体3内を容器軸O方向に沿って吐出口2側へ向けて安定して移動することができ、吐出口2から液状の内容物が吐出される。
以上説明した本実施形態の液状内容物の回転繰出容器1によれば、中皿5が、雌ねじ部24よりも軟らかい例えばエラストマー等の弾性変形可能な材料(軟質材)からなる内周シール部25を備えている。内周シール部25は、雄ねじ軸4の外周に嵌合し、雄ねじ部19に対して容器軸O回りに回転自在に当接しており、かつ、内周シール部25の内周面の半径が、雄ねじ軸4の外周のうち、最も径方向内側に位置する部分の半径以下である。
このように、中皿5の内周シール部25が弾性変形可能な軟質材で形成されていると、内周シール部25は、雄ねじ軸4の外周に対して弾性変形した状態で圧接される。つまり、内周シール部25が、雄ねじ軸4の外周の雄ねじ部19や面カット形状の非雄ねじ部22等に対応して弾性変形させられて、該内周シール部25の内周面が全周にわたって、雄ねじ軸4の外周面に密接する。これにより、中皿5と雄ねじ軸4との間を通して、液状内容物が漏れ出るようなことが防止される。
さらに、内周シール部25が、雄ねじ軸4の外周の雄ねじ部19の形状に対応して、雌ねじ部のような形状に弾性変形させられることにより、該内周シール部25に雌ねじ部としての機能を付与することができる。従って、上述した液漏れ防止の効果を奏しつつ、中皿5の容器軸O方向への移動をより安定化させることができる。
また、中皿5の外周シール部26が弾性変形可能な材料(軟質材)で形成されているので、外周シール部26は、容器本体3の内周に対して弾性変形した状態で圧接される。つまり、外周シール部26が、容器本体3の内周の形状に対応して弾性変形させられて、該外周シール部26の外周面が全周にわたって、容器本体3の内周面に密接する。これにより、中皿5と容器本体3との間を通して、液状内容物が漏れ出るようなことが防止される。
以上より本実施形態によれば、容器本体3に液状の内容物(特に粘度の低い液体等)を収容しても、液漏れを防止することが可能である。
また本実施形態では、容器軸Oに垂直な横断面視で、容器本体3及び中皿5が、非真円形状に形成されて互いに嵌合しているので、下記の作用効果を奏する。
すなわちこの場合、簡単な構成により、容器本体3に対する中皿5の容器軸O回りの回転を確実に規制することができる。
具体的に、例えば上記構成とは異なり、容器本体3及び中皿5を、容器軸Oに垂直な横断面視で真円形状に形成して互いに嵌合させ、容器本体3と中皿5との間に、容器軸O方向に延びるリブと溝とを係合させた回り止め手段等を設けるような場合に比べて、上記構成によれば構造を簡素化できる。
また本実施形態では、雄ねじ軸4の外周に、雄ねじ部19と、雄ねじ部19よりも半径が小さく、雄ねじ形状が付与されていない非雄ねじ部22と、が容器軸O回りに沿って交互に配置されているので、内周シール部25に、雄ねじ部19に螺着する雌ねじ部としての機能を付与しつつ、非雄ねじ部22との間で内周シール部25のシール性を高めることができる。
また、雄ねじ軸4を割り型により成形することが可能になり、成形性がよい。
具体的に、例えば上記構成とは異なり、雄ねじ軸4の外周に全周にわたって雄ねじ部19が形成されている場合には、成形型から雄ねじ軸4を取り外すために、雄ねじ軸4をその中心軸回りに回転させなければならない。一方、上記構成によれば、非雄ねじ部22に割り型を摺接させつつスライド移動させることができるので、雄ねじ軸4を成形型から容易に取り外すことができ、成形性に優れる。
また本実施形態では、内周シール部25及び外周シール部26が、雌ねじ部24よりも容器軸O方向に沿う吐出口2側(上方)に配置されているので、下記の作用効果を奏する。
すなわちこの場合、雌ねじ部24が、中皿5のうち内周シール部25及び外周シール部26よりも容器軸O方向に沿う吐出口2とは反対側(下方)に配置され、つまり液状内容物に接触しにくい位置に配置されるため、雌ねじ部24と雄ねじ部19との螺着の繰り返しによる液状内容物への影響を抑えることができる。
また、内周シール部25及び外周シール部26が、中皿5のうち雌ねじ部24よりも上方に配置され、つまり液状内容物に近い位置に配置されるため、内周シール部25及び外周シール部26のシール機能により、雌ねじ部24のねじ作用が良好に維持される。
また本実施形態では、内周シール部25及び外周シール部26が、中皿5のうち、少なくとも容器軸O方向に沿う吐出口2側の端部(上端部)に配置されており、つまり最も液状内容物に近い位置に配置されるため、内周シール部25及び外周シール部26によるシール機能がより確実に奏功される。
また本実施形態では、互いに螺着される雄ねじ部19と雌ねじ部24とが、二条ねじであるため、一条ねじである構成と比べて、ねじのリードが大きくなる。すなわち、雄ねじ部19と雌ねじ部24との、容器軸O回りの相対的な単位回転量(例えば1回転)あたりの容器軸O方向へ向けた相対的な移動量(変位量)を、大きくすることができる。従って、操作部6を回転させることにより、容器本体3内において中皿5を速やかに容器軸O方向に移動させることができ、少ない回転量で多くの内容物を吐出口2から吐出させることができる。
なお、本発明は前述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前述の実施形態では、中皿5において内周シール部25及び外周シール部26が、雌ねじ部24よりも容器軸O方向に沿う吐出口2側(上方)に配置されており、中皿5のうち、少なくとも容器軸O方向に沿う吐出口2側の端部(上端部)に位置しているとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、中皿5において内周シール部25及び外周シール部26は、雌ねじ部24よりも容器軸O方向に沿う吐出口2とは反対側(下方)に配置されていてもよい。また、内周シール部25及び外周シール部26は、中皿5のうち、容器軸O方向に沿う吐出口2側の端部以外の部位にのみ配置されていてもよい。
また、前述の実施形態では、雄ねじ軸4の外周に、雄ねじ部19と、雄ねじ部19よりも半径が小さく、雄ねじ形状が付与されていない非雄ねじ部22と、が容器軸O回りに沿って交互に配置されているとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、雄ねじ軸4の外周には、少なくとも雄ねじ部19が形成されていればよく、非雄ねじ部22については形成されていなくてもよい。
また、非雄ねじ部22の形状は、前述の実施形態で説明した面カット形状(平面形状)に限定されず、それ以外の例えば曲面形状等であってもよい。また、雄ねじ軸4の外周に、雄ねじ部19及び非雄ねじ部22がそれぞれ一対(2つ)設けられるとしたが、雄ねじ部19及び非雄ねじ部22の数はこれに限定されるものではなく、1つ(単数)や3つ以上の複数であってもよい。
また、前述の実施形態では、容器本体3及び中皿5を、容器軸Oに垂直な横断面視で非真円形状に形成して、互いに嵌合させることにより、容器本体3に対する中皿5の回転を規制する(中皿5が雄ねじ軸4と供回りすることを規制する)こととした。具体的に、前述の実施形態では、この非真円形状として、容器本体3の内周面及び中皿5の外周面を、容器の横断面視で八角形状(多角形状)に形成した一例を挙げて説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、容器の横断面視における非真円形状には、例えば、上記八角形状以外の多角形状、楕円形状、真円形状の円周上の少なくとも一部に平面部や凹部、凸部等が形成された形状等、種々の形状が含まれる。
或いは、容器本体3及び中皿5を、容器軸Oに垂直な横断面視で真円形状に形成して互いに嵌合させ、容器本体3と中皿5との間に、容器軸O方向に延びるリブと溝とを係合させた回り止め手段等を設けることにより、容器本体3に対する中皿5の回転を規制することとしてもよい。
また、容器本体3及び中皿5を、容器軸Oに垂直な横断面視で真円形状に形成して互いに嵌合させ、中皿5と容器本体3との摩擦抵抗を、中皿5と雄ねじ軸4との摩擦抵抗よりも大きく設定することで、容器本体3に対する中皿5の回転を規制することとしてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態及び変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 液状内容物の回転繰出容器
2 吐出口
3 容器本体
4 雄ねじ軸
5 中皿
19 雄ねじ部
22 非雄ねじ部
24 雌ねじ部
25 内周シール部
26 外周シール部
O 容器軸

Claims (5)

  1. 液状の内容物が収容され、内容物を吐出する吐出口が形成された容器本体と、
    前記容器本体内に容器軸方向に沿って延設され、外周面に雄ねじ部が形成された雄ねじ軸と、
    前記容器本体内に設けられて前記雄ねじ軸に螺着され、前記雄ねじ軸の容器軸回りの回転にともなって、前記容器本体内を容器軸方向に沿って移動する中皿と、を備え、
    前記中皿は、前記容器本体に対して容器軸回りの回転が規制されており、
    前記中皿は、
    前記雄ねじ軸の前記雄ねじ部に螺着する雌ねじ部と、
    前記雌ねじ部を形成する材料より軟らかく弾性変形可能な材料で形成され、前記雄ねじ軸の外周に嵌合するとともに、前記雄ねじ部に対して容器軸回りに回転自在に当接する内周シール部、及び、前記雌ねじ部を形成する材料より軟らかく弾性変形可能な材料で形成され、前記容器本体の内周に摺動自在に嵌合する外周シール部が一体に形成されたシール体と、を備え、
    前記内周シール部の内周面の半径は、前記雄ねじ軸の外周のうち、最も径方向内側に位置する部分の半径以下であることを特徴とする液状内容物の回転繰出容器。
  2. 請求項1に記載の液状内容物の回転繰出容器であって、
    容器軸に垂直な横断面視で、前記容器本体及び前記中皿が、非真円形状に形成されて互いに嵌合していることを特徴とする液状内容物の回転繰出容器。
  3. 請求項1又は2に記載の液状内容物の回転繰出容器であって、
    前記雄ねじ軸の外周には、
    前記雄ねじ部と、
    前記雄ねじ部よりも半径が小さく、雄ねじ形状が付与されていない非雄ねじ部と、が容器軸回りに沿って交互に配置されていることを特徴とする液状内容物の回転繰出容器。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の液状内容物の回転繰出容器であって、
    前記内周シール部及び前記外周シール部は、前記雌ねじ部よりも容器軸方向に沿う前記吐出口側に配置されていることを特徴とする液状内容物の回転繰出容器。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の液状内容物の回転繰出容器であって、
    前記内周シール部及び前記外周シール部は、前記中皿のうち、少なくとも容器軸方向に沿う前記吐出口側の端部に配置されていることを特徴とする液状内容物の回転繰出容器。
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