JP6571551B2 - 流体ダンパ装置およびダンパ付き機器 - Google Patents
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Description
ぎる場合でも、流体ダンパ装置を組み立てる際、第1リブが潰されて、第1リブは適正な高さとなる。従って、負荷が発生する方向にロータが回転した際、ケースの底壁と弁体との間から流体が漏れることを効果的に抑制することができる。それ故、ケースの底壁とロータとの軸線方向の隙間から流体が漏れることを効果的に抑制することができるので、大きな負荷を発生させることができる。
図1は、本発明を適用した流体ダンパ装置10が搭載された洋式便器1を備えた洋式トイレユニット100の説明図である。図2は、本発明を適用した流体ダンパ装置10を中心軸線L方向の一方側L1からみた説明図であり、図2(a)、(b)は各々、流体ダンパ装置10の斜視図、および流体ダンパ装置10においてケース20をロータ30側から分離させた分解斜視図である。
図3は、図2に示す流体ダンパ装置10を中心軸線L方向の一方側L1からみた分解斜視図であり、図3(a)、(b)は各々、ロータ30からカバー60等を分離した状態の分解斜視図、およびロータ30の回転軸40から弁体50等を外した状態の分解斜視図である。図4は、図2に示すロータ30の端部の構成を示す説明図であり、図4(a)、(b)は各々、ロータ30を中心軸線L方向の他方側L2からみた斜視図、およびロータ30を中心軸線L方向の他方側L2からみた分解斜視図である。図5は、図2に示すケース20を中心軸線L方向の一方側L1からみた斜視図である。図6は、図2に示す流体ダンパ装置10を中心軸線L方向に沿う面で切断したときの断面図である。
たって雄ねじ66が設けられている。このため、カバー60の全体をケース20にねじ止めでき、カバー60をケース20にねじ止めした状態で、カバー60は、全体がケース20内に位置する。従って、流体ダンパ装置10の中心軸線L方向の寸法を小型化することができる。また、カバー60の全体をケース20にねじ止めできるので、カバー60をケース20に強固に固定することができる。ここで、カバー60とケース20との間には、周り止め処理が施されている。かかる周り止め処理としては、例えば、接着処理、加締め処理、超音波溶着等が利用される。このため、回転軸40が回転した際、カバー60が回転してケース20に対する固定が緩むことを防止することができる。なお、回転軸40の第2フランジ部44との間には、後述するワッシャ71が配置されており、カバー60の他方側L2の端面67は、ワッシャ71を介して第2フランジ部44に当接している。
図7は、図2に示す流体ダンパ装置10を、ダンパ室11を通る位置で中心軸線L方向に直交する面で切断したときの断面図である。図7に示すように、ダンパ室11において、ケース20の2つの仕切り用凸部23の径方向内側の端部231は、回転軸40の第1軸部41に向けて突出している。また、回転軸40の第1軸部41の外周面410において、周方向で180°ずれた角度位置からは、径方向外側に2つの弁体支持部46が突出しており、かかる2つの弁体支持部46の各々に弁体50が支持されている。2つの弁体支持部46はいずれも、回転軸40の他方側L2の端部49から所定の寸法だけ一方側L1に位置する部分を起点にして第1フランジ部43まで一方側L1に向けて延在しており、2つの弁体支持部46はいずれも、一方側L1の端部が第1フランジ部43と繋がっている。
回転軸40の第1軸部41の外径は周方向で相違しており、ロータ30が中心軸線L周りの第1方向Aに回転する際でも、特定の角度範囲では、仕切り用凸部23と回転軸40
の第1軸部41の外周面410との間には隙間が形成される。本形態において、第1軸部41の外径は、周方向において2段階に切り換わっており、回転軸40の第1軸部41の外周面410は、曲率半径が相違する2つの同心状の円弧面410a、410bが周方向に配置されている。本形態では、弁体支持部46を基準としたとき、第1方向Aにおいて、約0°〜約45°の角度範囲に位置する円弧面410aは、約60°〜90°の角度範囲(特定の角度範囲)に位置する円弧面410bより曲率半径が大きい。また、約45°〜約60°の角度範囲に位置する境界面410cは、円弧面410aから円弧面410bまで曲率半径が連続的に小さくなっている。
便座5が直立姿勢にあるとき、流体ダンパ装置10では、仕切り用凸部23の端部231は、回転軸40の円弧面410bとの隙間を介して径方向外側で対向している。この状態で、便座5が平伏姿勢に向けて回転する閉方向Sへの回転動作を開始すると、ロータ30が中心軸線L周りに第1方向Aに回転する。このため、弁体50は、流体12から圧力を受けて回転し、第2端部52が第2凸部462の側に向けて移動する。その結果、弁体50の第2端部52は、ケース20の筒部22の内周面220に当接する(閉姿勢)。従って、弁体50と筒部22との間では流体12の移動が阻止される。
図8は、図2に示すロータ30の中心軸線L方向の他方側L2の端面に形成されたリブの説明図である。図4および図8に示すように、ロータ30は、ケース20の底壁21に一方側L1で対向する弁体50の端面である第1端面57に、底壁21に向けて突出した第1リブ58を有している。本形態において、第1リブ58は、第1端面57の縁に沿って延在し、全周にわたって繋がっている。かかる第1リブ58では、第1端面57の周方向の両側の縁に沿って延在する部分によって弁体側第1延在部581が構成され、第1端面57において第2端部52の縁に沿って延在する部分によって弁体側第2延在部582が構成され、第1端面57において第1端部51の縁に沿って延在する部分によって弁体側第3延在部583が構成されている。
された状態で第1フランジ部43に接している。ここで、第3リブ28は、例えば、潰される前は断面略三角形状をもって形成されており、潰された後は断面台形形状になっている。ここでいう「略三角形状」とは、明確な角が形成されている場合がある他、角が丸まっている場合も含む意味である。なお、第3リブ28は、潰される前は、断面半円形状をもって形成される場合もある。
以上説明したように、本形態の流体ダンパ装置10では、ケース20の底壁21に対向する弁体50の端面(第1端面57)には、径方向に延在する弁体側第1延在部581を備えた第1リブ58が設けられているため、回転軸40の中心軸線L方向においてケース20の底壁21と弁体50との間を十分に詰めることができる。しかも、弁体側第1延在部581は、弁体50の第1端部51から第2端部52まで連続して延在している。また、第1リブ58の高さ(突出寸法)が高すぎる場合でも、流体ダンパ装置10を組み立てる際、第1リブ58が潰されて、第1リブ58は適正な高さとなる。従って、負荷が発生する方向にロータ30が回転した際、ケース20の底壁21と弁体50との間から流体12が漏れることを効果的に抑制することができる。それ故、ケース20の底壁21とロータ30との隙間から流体12が漏れることをより効果的に抑制することができるので、大きな負荷を発生させることができる。
した際、ケース20の底壁21と弁体50との間から流体12が漏れることを効果的に抑制することができる。
図9は、本発明を適用した流体ダンパ装置10のロータ30に設けたリブの変形例1を示す説明図である。図8を参照して説明した形態では、第1リブ58が、弁体50の端面(ロータ側第1端面57)の外縁に沿って形成されて全周にわたって繋がっていたが、図9に示す第1リブ58では、弁体50の第1端部51から第2端部52に向けて延在する弁体側第1延在部581が1本形成されている。また、第1リブ58は、弁体側第1延在部581から連続して弁体50の第2端部52の縁に沿って延在する弁体側第2延在部582と、弁体側第1延在部581から連続して弁体50の第1端部51の縁に沿って延在する弁体側第3延在部583とを備えている。但し、弁体側第2延在部582と弁体側第3延在部583とは直接、繋がっていない。
図10は、本発明を適用した流体ダンパ装置10のロータ30に設けたリブの変形例2を示す説明図である。本形態では、図10に示すように、第1リブ58では、弁体50の第1端部51から第2端部52に向けて延在する弁体側第1延在部581が1本形成されている。また、第1リブ58は、弁体側第1延在部581から連続して弁体50の第2端
部52の縁に沿って延在する弁体側第2延在部582を備えているが、図8および図9に示す弁体側第3延在部583を備えていない。但し、第2リブ48は、軸側第1延在部481から連続して弁体50の第1端部51の縁に沿って延在する軸側第2延在部482を備えている。
上記実施の形態では、便座5が連結される流体ダンパ装置10を例示したが、洗濯機(ダンパ付き機器)において、洗濯機本体(機器本体)に回転可能に取り付けられた蓋(揺動部材)等に連結される流体ダンパ装置10に本発明を適用してもよい。
Claims (12)
- 底壁、前記底壁から軸線方向の一方側に延在する筒部、および前記筒部の内周面から径方向内側に突出した仕切り用凸部を備えた筒状のケースと、
前記ケースの内側に配置された回転軸、および前記回転軸の外周側に支持された弁体を備えたロータと、
前記ケースと前記ロータとによって区画されたダンパ室に充填された流体と、
を有し、
前記ロータは、前記底壁に前記軸線方向の一方側で対向する前記弁体の端面である第1端面に、前記底壁に向けて突出した第1リブを有し、
前記第1リブは、径方向に延在する弁体側第1延在部を備えていることを特徴とする流体ダンパ装置。 - 前記弁体は、径方向内側の第1端部が前記回転軸に支持された状態で、前記ロータの軸線周りの回転によって、径方向外側の第2端部が前記ケースの内周面から離間する開姿勢と、前記第2端部が前記ケースの内周面と接する閉姿勢と、に切り換わることを特徴とする請求項1に記載の流体ダンパ装置。
- 前記弁体側第1延在部は、前記第1端部から前記第2端部まで連続して延在していることを特徴とする請求項2に記載の流体ダンパ装置。
- 前記第1リブは、前記閉姿勢において前記弁体の前記ケースの内周面と接する部分まで延在していることを特徴とする請求項3に記載の流体ダンパ装置。
- 前記第1リブは、前記弁体側第1延在部から連続して前記第2端部の縁に沿って延在する弁体側第2延在部を備えていることを特徴とする請求項4に記載の流体ダンパ装置。
- 前記ロータは、前記底壁に前記軸線方向の一方側で対向する前記回転軸の端面である第2端面に、前記底壁に向けて突出した第2リブを有し、
前記第2リブは、径方向に延在した軸側第1延在部を備えていることを特徴とする請求項2乃至5の何れか一項に記載の流体ダンパ装置。 - 前記回転軸は、前記筒部と同軸状の軸部と、前記軸部から径方向に外側に突出し、前記弁体の前記第1端部を支持する弁体支持部と、を備え、
前記第2端面は、前記底壁に前記軸線方向の一方側で対向する前記軸部の端面と、前記底壁に前記軸線方向の一方側で対向する前記弁体支持部の端面と、を含んでいることを特徴とする請求項6に記載の流体ダンパ装置。 - 前記第2リブは、前記閉姿勢において前記第1リブと繋がることを特徴とする請求項6または7に記載の流体ダンパ装置。
- 前記第1リブは、前記弁体側第1延在部から連続して前記第1端部の縁に沿って延在する弁体側第3延在部を備えていることを特徴とする請求項8に記載の流体ダンパ装置。
- 前記第2リブは、前記軸側第1延在部から連続して前記第1端部の縁に沿って延在する軸側第2延在部を備えていることを特徴とする請求項8に記載の流体ダンパ装置。
- 前記第1リブは、前記ロータ側第1端面の外縁に沿って形成されて全周にわたって繋がっていることを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載の流体ダンパ装置。
- 請求項1乃至11の何れか一項に記載の流体ダンパ装置を備えたダンパ付き機器であって、
機器本体に前記流体ダンパ装置を介して揺動部材が取り付けられていることを特徴とするダンパ付き機器。
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