JP6571551B2 - 流体ダンパ装置およびダンパ付き機器 - Google Patents

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Description

本発明は、ケースとロータとの間に流体が充填された流体ダンパ装置およびダンパ付き機器に関するものである。
流体ダンパ装置では、有底筒状のケースの内側にロータが配置されており、ロータとケースとの間のダンパ室にオイル等の流体が充填されている。ケースの筒部からは径方向内側に仕切り用凸部が突出しており、ロータでは、回転軸の外周側には弁体が支持されている。従って、ロータが第1方向に回転して、弁体が閉姿勢になると、弁体と仕切り用凸部との間で流体が圧縮されようとするので、回転軸に大きな負荷が加わる。これに対して、回転軸が第2方向に反転し、弁体が開姿勢となると、流体が通り抜けるので、回転軸には大きな負荷が加わらない(特許文献1参照)。
特開2015−194230号公報
特許文献1に記載の流体ダンパ装置において、ロータが第1方向に回転したときにケースの底壁とロータとの間から流体が漏れると、十分な負荷が得られない。そこで、特許文献1に記載の流体ダンパ装置では、回転軸の底壁と対向する端面に、径方向に延在するリブを設け、リブを底壁と接触させることにより、回転軸と底壁との間で流体が漏れることを抑制した構成が提案されている。
しかしながら、回転軸にリブを設けても、ロータが第1方向に回転したときにケースの底壁とロータとの間から流体が漏れることを十分に抑制することができないという問題点がある。特に、流体ダンパ装置を小型化した場合、上記の流体の漏れは負荷を著しく低減させてしまうことから、さらなる改良が求められている。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、負荷が発生する方向にロータを回転させた際に、ケースの底壁とロータとの間で流体が漏れることを効果的に抑制することのできる流体ダンパ装置および該流体ダンパ装置を備えたダンパ付き機器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る流体ダンパ装置は、底壁、前記底壁から軸線方向の一方側に延在する筒部、および前記筒部の内周面から径方向内側に突出した仕切り用凸部を備えた筒状のケースと、前記ケースの内側に配置された回転軸、および前記回転軸の外周側に支持された弁体を備えたロータと、前記ケースと前記ロータとによって区画されたダンパ室に充填された流体と、を有し、前記ロータは、前記底壁に前記軸線方向の一方側で対向する前記弁体の端面である第1端面に、前記底壁に向けて突出した第1リブを有し、前記第1リブは、径方向に延在する弁体側第1延在部を備えていることを特徴とする。
本発明では、ケースの底壁に対向する弁体の端面(第1端面)には、径方向に延在する弁体側第1延在部を備えた第1リブが設けられているため、軸線方向においてケースの底壁と弁体との間を十分に詰めることができる。また、第1リブの高さ(突出寸法)が高す
ぎる場合でも、流体ダンパ装置を組み立てる際、第1リブが潰されて、第1リブは適正な高さとなる。従って、負荷が発生する方向にロータが回転した際、ケースの底壁と弁体との間から流体が漏れることを効果的に抑制することができる。それ故、ケースの底壁とロータとの軸線方向の隙間から流体が漏れることを効果的に抑制することができるので、大きな負荷を発生させることができる。
本発明において、前記弁体は、径方向内側の第1端部が前記回転軸に支持された状態で、前記ロータの軸線周りの回転によって、径方向外側の第2端部が前記ケースの内周面から離間する開姿勢と、前記第2端部が前記ケースの内周面と接する閉姿勢と、に切り換わる態様を採用することができる。
本発明において、前記弁体側第1延在部は、前記第1端部から前記第2端部まで連続して延在していることが好ましい。かかる構成によれば、負荷が発生する方向にロータが回転した際、ケースの底壁と弁体との間から流体が漏れることをより効果的に抑制することができるので、ケースの底壁とロータとの軸線方向の隙間から流体が漏れることをより効果的に抑制することができる。
本発明において、前記第1リブは、前記閉姿勢において前記弁体の前記ケースの内周面と接する部分まで延在していることが好ましい。かかる構成によれば、負荷が発生する方向にロータが回転した際、第1リブとケースの内周面との間から流体が漏れることを抑制することができるので、ケースとロータとの間から流体が漏れることをより効果的に抑制することができる。
本発明において、前記第1リブは、前記弁体側第1延在部から連続して前記第2端部の縁に沿って延在する弁体側第2延在部を備えていることが好ましい。かかる構成によれば、負荷が発生する方向にロータが回転して、弁体が閉姿勢になった際、弁体の姿勢が多少ずれても、第1リブとケースの内周面とが繋がる。従って、第1リブとケースの内周面との間から流体が漏れることをより効果的に抑制することができるので、ケースとロータとの間から流体が漏れることをより効果的に抑制することができる。
本発明において、前記ロータは、前記底壁に前記軸線方向の一方側で対向する前記回転軸の端面である第2端面に、前記底壁に向けて突出した第2リブを有し、前記第2リブは、径方向に延在した軸側第1延在部を備えていることが好ましい。かかる構成によれば、軸線方向においてケースの底壁と回転軸の端面(第2端面)との間を十分に詰めることができる。また、第2リブの高さ(突出寸法)が高すぎる場合でも、流体ダンパ装置を組み立てる際、第2リブが潰されて、第2リブは適正な高さとなる。従って、負荷が発生する方向にロータを回転した際、ケースの底壁と回転軸との間から流体が漏れることを効果的に抑制することができるので、ケースの底壁とロータとの軸線方向の隙間から流体が漏れることを効果的に抑制することができる。
本発明において、前記回転軸は、前記筒部と同軸状の軸部と、前記軸部から径方向に外側に突出し、前記弁体の前記第1端部を支持する弁体支持部と、を備え、前記第2端面は、前記底壁に前記軸線方向の一方側で対向する前記軸部の端面と、前記底壁に前記軸線方向の一方側で対向する前記弁体支持部の端面と、を含んでいる態様を採用することができる。
本発明において、前記第2リブは、前記閉姿勢において前記第1リブと繋がることが好ましい。かかる構成によれば、負荷が発生する方向にロータが回転した際、第1リブと第2リブとの間から流体が漏れることを抑制することができるので、ケースの底壁とロータとの軸線方向の隙間から流体が漏れることをより効果的に抑制することができる。
本発明において、前記第1リブは、前記弁体側第1延在部から連続して前記第1端部の縁に沿って延在する弁体側第3延在部を備えていることが好ましい。かかる構成によれば、負荷が発生する方向にロータが回転して、弁体が閉姿勢になった際、弁体の姿勢が多少ずれても、第1リブと第2リブとが繋がる。従って、第1リブと第2リブとの間から流体が漏れることをより効果的に抑制することができるので、ケースの底壁とロータとの軸線方向の隙間から流体が漏れることをより効果的に抑制することができる。
本発明において、前記第2リブは、前記軸側第1延在部から連続して前記第1端部の縁に沿って延在する軸側第2延在部を備えていることが好ましい。かかる構成によれば、負荷が発生する方向にロータが回転して、弁体が閉姿勢になった際、弁体の姿勢が多少ずれても、第1リブと第2リブとが繋がる。従って、第1リブと第2リブとの間から流体が漏れることをより効果的に抑制することができるので、ケースの底壁とロータとの軸線方向の隙間から流体が漏れることをより効果的に抑制することができる。
本発明において、前記第1リブは、ロータ側第1端面の外縁に沿って形成されて全周にわたって繋がっていることが好ましい。かかる構成によれば、負荷が発生する方向にロータが回転した際、ケースの底壁と弁体との間から流体が漏れることをより効果的に抑制することができるので、ケースの底壁とロータとの軸線方向の隙間から流体が漏れることをより効果的に抑制することができる。
本発明に係る流体ダンパ装置を備えたダンパ付き機器では、機器本体に前記流体ダンパ装置を介して揺動部材が取り付けられている。例えば、ダンパ付き機器が洋式便器である場合、前記揺動部材は、洋式便器の便座である態様を採用することができる。
本発明では、ケースの底壁に対向する弁体の端面(第1端面)には、径方向に延在する弁体側第1延在部を備えた第1リブが設けられているため、軸線方向においてケースの底壁と弁体との間を十分に詰めることができる。また、第1リブの高さ(突出寸法)が高すぎる場合でも、流体ダンパ装置を組み立てる際、第1リブが潰されて、第1リブは適正な高さ(突出寸法)となる。従って、負荷が発生する方向にロータが回転した際、ケースの底壁と弁体との間から流体が漏れることを効果的に抑制することができる。それ故、ケースの底壁とロータとの軸線方向の隙間から流体が漏れることを効果的に抑制することができるので、大きな負荷を発生させることができる。
本発明を適用した流体ダンパ装置が搭載された洋式便器を備えた洋式トイレユニットの説明図である。 本発明を適用した流体ダンパ装置を中心軸線方向の一方側からみた説明図である。 図2に示す流体ダンパ装置を中心軸線方向の一方側からみた分解斜視図である。 図2に示すロータの端部の構成を示す説明図である。 図2に示すケースを中心軸線方向の一方側からみた斜視図である。 図2に示す流体ダンパ装置を中心軸線方向に沿う面で切断したときの断面図である。 図2に示す流体ダンパ装置を、ダンパ室を通る位置で中心軸線方向に直交する面で切断したときの断面図である。 図2に示すロータの中心軸線方向の他方側の端面に形成されたリブの説明図である。 本発明を適用した流体ダンパ装置のロータに設けたリブの変形例1を示す説明図である。 本発明を適用した流体ダンパ装置のロータに設けたリブの変形例2を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明においては、回転軸40の中心軸線L方向において、回転軸40が突出している側を一方側L1とし、回転軸40が突出している側とは反対側を他方側L2として説明する。
(ダンパ付き機器および流体ダンパ装置10の全体構成)
図1は、本発明を適用した流体ダンパ装置10が搭載された洋式便器1を備えた洋式トイレユニット100の説明図である。図2は、本発明を適用した流体ダンパ装置10を中心軸線L方向の一方側L1からみた説明図であり、図2(a)、(b)は各々、流体ダンパ装置10の斜視図、および流体ダンパ装置10においてケース20をロータ30側から分離させた分解斜視図である。
図1に示す洋式トイレユニット100は、洋式便器1(ダンパ付き機器)および水タンク3を備えている。洋式便器1は、便器本体2、樹脂製の便座5(揺動部材)、樹脂製の便蓋6(揺動部材)、およびユニットカバー7等を備えている。ユニットカバー7の内部には、後述する流体ダンパ装置が弁座用および弁蓋用として内蔵されており、便座5および便蓋6は各々、流体ダンパ装置を介して便器本体2に連結されている。
図2に示すように、流体ダンパ装置10は、円柱状の流体ダンパ装置本体10aを有しており、流体ダンパ装置本体10aから一方側L1には軸状の連結部10bが突出している。連結部10bは、便座5および便蓋6に連結される。かかる流体ダンパ装置10は、起立している便座5や便蓋6が便器本体2に被さるように倒れようとする際、それに抗する力(負荷)を発生させ、便座5や便蓋6が倒れる速度を低下させる。連結部10bは、相対向する面が平坦面10cになっており、かかる平坦面10cによって、連結部10bに対する便座5や便蓋6の空周りが防止されている。便座5に連結された流体ダンパ装置10、および便蓋6に連結された流体ダンパ装置10としては、同一構成のものを用いることができるので、以下の説明では、便座5に連結された流体ダンパ装置10を中心に説明する。
(流体ダンパ装置10の構成)
図3は、図2に示す流体ダンパ装置10を中心軸線L方向の一方側L1からみた分解斜視図であり、図3(a)、(b)は各々、ロータ30からカバー60等を分離した状態の分解斜視図、およびロータ30の回転軸40から弁体50等を外した状態の分解斜視図である。図4は、図2に示すロータ30の端部の構成を示す説明図であり、図4(a)、(b)は各々、ロータ30を中心軸線L方向の他方側L2からみた斜視図、およびロータ30を中心軸線L方向の他方側L2からみた分解斜視図である。図5は、図2に示すケース20を中心軸線L方向の一方側L1からみた斜視図である。図6は、図2に示す流体ダンパ装置10を中心軸線L方向に沿う面で切断したときの断面図である。
図3、図4、図5および図6に示すように、流体ダンパ装置10は、他方側L2に底壁21を備えた筒状のケース20と、他方側L2がケース20の内側に配置されたロータ30と、一方側L1でケース20の開口29を塞ぐリング状のカバー60とを有している。ケース20において、底壁21の中央には、他方側L2に凹んでロータ30の回転軸40の一方側L1の端部49を回転可能に支持する円形の凹部210が形成されている。
ケース20において、底壁21から一方側L1に延在する筒部22の内周面220からは径方向内側に2つの仕切り用凸部23が突出している。2つの仕切り用凸部23は、周方向で180°ずれた角度位置に形成されている。2つの仕切り用凸部23はいずれも、他方側L2の端部が底壁21と繋がっている。仕切り用凸部23は、断面台形形状であり、径方向外側から内側に向かって周方向の寸法(厚さ)が薄くなっている。
ロータ30は、中心軸線L方向の他方側L2がケース20の内側に配置された回転軸40と、回転軸40の外周側に保持された弁体50とを備えている。回転軸40は、樹脂製であり、ケース20の内側に位置する第1軸部41と、第1軸部41よりも他方側L2で延在する第2軸部42とを有している。第1軸部41は、回転軸40の一方側L1の端部49より外径が大であり、第2軸部42は、第1軸部41より外径が大である。端部49は円筒状に形成されており、樹脂成形時のヒケを緩和する構造になっている。なお、第2軸部42は、第1軸部41より外径が小であってもよい。
回転軸40において第1軸部41と第2軸部42との間には、第1軸部41に対して一方側L1で隣接する円形の第1フランジ部43と、第1フランジ部43に対して所定の間隔をあけて一方側L1で対向する円形の第2フランジ部44とが形成されている。このため、第1フランジ部43と第2フランジ部44との間には環状の溝45が形成されている。従って、溝45にOリング70を装着して回転軸40の第1軸部41をケース20の内側に配置すれば、Oリング70がケース20の筒部22の内周面220に当接し、ケース20とロータ30との間において、ケース20の底壁21と回転軸40の第1フランジ部43との間に区画された空間がダンパ室11として密閉される。その際、ダンパ室11にはオイル等の流体12(粘性流体)が充填される。その後、カバー60をケース20に固定すれば、流体ダンパ装置10が構成される。
本形態では、ケース20にカバー60を固定するにあたっては、カバー60の外周面65に雄ねじ66が設けられ、ケース20の内周面220のうち、ケース20の開口29に隣接する部分に雌ねじ226が設けられている。従って、ケース20の内側にカバー60を雌ねじ226と雄ねじ66とによって固定することができる。カバー60の一方側L1の端面63には、周方向の複数個所に凹部64が設けられている。本形態では、カバー60の一方側L1の端面63の内周縁には、周方向の3個所に凹部64が設けられており、かかる凹部64は、カバー60をねじ込む際、治具(図示)を係合させて、カバー60を回転させる。
ケース20の内周面220では、一方側L1に位置する部分の内径を他方側L2に位置する部分の内径より大径とする環状の段部227が設けられている。このため、カバー60をケース20に固定した際、カバー60が段部227に当接することによって、カバー60のケース20内への押し込み量が制御されている。
かかる固定構造によれば、カバー60とケース20との固定強度が高く、カバー60をケース20に適正に固定することができる。従って、ダンパ室11内の圧力が過度に高まった際でも、カバー60が外側に押し出されるという事態が発生しにくい。また、カバー60の寸法がばらついても、カバー60のケース20内への押し込み量が変動しにくいので、カバー60をケース20に適正に固定することができる。このため、カバー60のケース20内への押し込み量が変動してダンパ室11内の容積が変動するという事態が発生しにくいので、ダンパ性能がばらつきにくい。また、ケース20の内周面220には、雌ねじ226に対して中心軸線L方向の一方側L1で隣り合う位置にカバー60に当接する環状の段部227が設けられているため、カバー60のケース20内への押し込み量を安定させることができる。また、カバー60の外周面65には、中心軸線L方向の全体にわ
たって雄ねじ66が設けられている。このため、カバー60の全体をケース20にねじ止めでき、カバー60をケース20にねじ止めした状態で、カバー60は、全体がケース20内に位置する。従って、流体ダンパ装置10の中心軸線L方向の寸法を小型化することができる。また、カバー60の全体をケース20にねじ止めできるので、カバー60をケース20に強固に固定することができる。ここで、カバー60とケース20との間には、周り止め処理が施されている。かかる周り止め処理としては、例えば、接着処理、加締め処理、超音波溶着等が利用される。このため、回転軸40が回転した際、カバー60が回転してケース20に対する固定が緩むことを防止することができる。なお、回転軸40の第2フランジ部44との間には、後述するワッシャ71が配置されており、カバー60の他方側L2の端面67は、ワッシャ71を介して第2フランジ部44に当接している。
この状態で、回転軸40の一方側L1の端部49は、ケース20の底壁21の凹部210に回転可能に支持されているとともに、第2軸部42がカバー60の内側で回転可能に支持される。また、第2軸部42の一部がカバー60を貫通し、連結部10bが構成される。
(ダンパ室11内の構成)
図7は、図2に示す流体ダンパ装置10を、ダンパ室11を通る位置で中心軸線L方向に直交する面で切断したときの断面図である。図7に示すように、ダンパ室11において、ケース20の2つの仕切り用凸部23の径方向内側の端部231は、回転軸40の第1軸部41に向けて突出している。また、回転軸40の第1軸部41の外周面410において、周方向で180°ずれた角度位置からは、径方向外側に2つの弁体支持部46が突出しており、かかる2つの弁体支持部46の各々に弁体50が支持されている。2つの弁体支持部46はいずれも、回転軸40の他方側L2の端部49から所定の寸法だけ一方側L1に位置する部分を起点にして第1フランジ部43まで一方側L1に向けて延在しており、2つの弁体支持部46はいずれも、一方側L1の端部が第1フランジ部43と繋がっている。
弁体支持部46の径方向外側には、径方向外側に突出した第1凸部461と、第1凸部461に対して第2方向Bで隣り合う位置で径方向外側に突出した第2凸部462とが設けられており、第1凸部461と第2凸部462との間には溝460が設けられている。第1凸部461および第2凸部462はいずれも、一方側L1の端部が第1フランジ部43と繋がっている。
溝460は、内周面が約180°以上の角度範囲にわたって湾曲した円弧状になっており、溝460には弁体50が支持されている。本形態において、第2凸部462は、第1凸部461より周方向の幅が広い。また、第1凸部461の先端部は、第2凸部462の先端部より径方向内側に位置する。また、第1凸部461および第2凸部462は、先端側に向かって互いに離間する方向に突出しており、弁体支持部46は、周方向の幅が径方向外側より径方向内側で狭くなっている。
弁体50は、樹脂製であり、径方向内側で溝460において中心軸線Lと平行な軸線周りに回転可能に支持された断面略円形の第1端部51と、第1端部51から径方向外側に突出した第2端部52とを有している。第2端部52は、第1凸部461に被さるように第1方向A(便座5の閉方向S)に向けて傾いている。第2端部52の先端部は、第1凸部461および第2凸部462より径方向外側に位置する。このように構成した弁体50は、径方向内側の第1端部51が回転軸40に支持された状態で、ロータ30の軸線L周りの回転によって、径方向外側の第2端部52がケース20の内周面220から離間する開姿勢と、第2端部52がケース20の内周面220と接する閉姿勢とに切り換わる。
(回転軸40の構成)
回転軸40の第1軸部41の外径は周方向で相違しており、ロータ30が中心軸線L周りの第1方向Aに回転する際でも、特定の角度範囲では、仕切り用凸部23と回転軸40
の第1軸部41の外周面410との間には隙間が形成される。本形態において、第1軸部41の外径は、周方向において2段階に切り換わっており、回転軸40の第1軸部41の外周面410は、曲率半径が相違する2つの同心状の円弧面410a、410bが周方向に配置されている。本形態では、弁体支持部46を基準としたとき、第1方向Aにおいて、約0°〜約45°の角度範囲に位置する円弧面410aは、約60°〜90°の角度範囲(特定の角度範囲)に位置する円弧面410bより曲率半径が大きい。また、約45°〜約60°の角度範囲に位置する境界面410cは、円弧面410aから円弧面410bまで曲率半径が連続的に小さくなっている。
このため、回転軸40が中心軸線L回りに回転して、仕切り用凸部23が設けられている角度位置に円弧面410aが到達したとき、仕切り用凸部23の端部231は、回転軸40の第1軸部41の外周面410に接する。これに対して、仕切り用凸部23が設けられている角度位置に円弧面410bが到達した特定の角度範囲では、仕切り用凸部23の端部231が、回転軸40の第1軸部41の外周面410から径方向で離間し、仕切り用凸部23の端部231と、回転軸40の第1軸部41の外周面410との間には、隙間が形成される。
(ダンパ動作)
便座5が直立姿勢にあるとき、流体ダンパ装置10では、仕切り用凸部23の端部231は、回転軸40の円弧面410bとの隙間を介して径方向外側で対向している。この状態で、便座5が平伏姿勢に向けて回転する閉方向Sへの回転動作を開始すると、ロータ30が中心軸線L周りに第1方向Aに回転する。このため、弁体50は、流体12から圧力を受けて回転し、第2端部52が第2凸部462の側に向けて移動する。その結果、弁体50の第2端部52は、ケース20の筒部22の内周面220に当接する(閉姿勢)。従って、弁体50と筒部22との間では流体12の移動が阻止される。
但し、仕切り用凸部23が設けられている角度位置に円弧面410bが位置する特定の角度範囲では、仕切り用凸部23は、回転軸40の第1軸部41との間に隙間が設けられるため、仕切り用凸部23と第1軸部41との間を流体12が通り抜ける。従って、ロータ30に加わる負荷が小さい。その場合でも、便座5に対して重力によって平伏姿勢に向けて加わる回転力が小さいので、便座5が倒れる速度が遅い。また、回転軸40の第1軸部41は、仕切り用凸部23の端部231から離間した状態で回転するため、仕切り用凸部23の端部231には摩耗が発生しにくい。
そして、便座5がさらに閉方向Sに向けて回転し、ロータ30が中心軸線L周りにさらに第1方向Aに回転すると、仕切り用凸部23は、回転軸40の第1軸部41の円弧面410aに接する。このため、仕切り用凸部23と第1軸部41との間を流体12が通り抜けないので、ロータ30には大きな負荷が加わる。従って、便座5に対して重力によって平伏姿勢に向けて加わる回転力が大きくなっても、便座5が倒れる速度は遅い。このような場合でも、ロータ30とケース20との間にはわずかな隙間が存在しているため、第2方向Bへの流体12の移動がわずかに許容される。それ故、ロータ30は、負荷が加わるものの、低速度での第1方向Aへの回転が許容される。
これに対して、図1に示す便座5が平伏姿勢から起立姿勢に回転する開方向Oへの回転動作を行う際、ロータ30が中心軸線L周りに第2方向Bに回転する。このため、弁体50は、流体12から圧力を受けて回転し、第2端部52が第1凸部461の側に向けて移動する。その結果、弁体50の第2端部52とケース20の筒部22の内周面220との間には隙間があく(開姿勢)。従って、弁体50と筒部22との間では流体12が通り抜ける。このため、仕切り用凸部23が第1軸部41の円弧面410aに接する状態のときでも、ロータ30には大きな負荷が加わらない。
(リブの構成)
図8は、図2に示すロータ30の中心軸線L方向の他方側L2の端面に形成されたリブの説明図である。図4および図8に示すように、ロータ30は、ケース20の底壁21に一方側L1で対向する弁体50の端面である第1端面57に、底壁21に向けて突出した第1リブ58を有している。本形態において、第1リブ58は、第1端面57の縁に沿って延在し、全周にわたって繋がっている。かかる第1リブ58では、第1端面57の周方向の両側の縁に沿って延在する部分によって弁体側第1延在部581が構成され、第1端面57において第2端部52の縁に沿って延在する部分によって弁体側第2延在部582が構成され、第1端面57において第1端部51の縁に沿って延在する部分によって弁体側第3延在部583が構成されている。
このように構成した第1リブ58は、流体ダンパ装置10を組み立てる際にケース20の内側にロータ30を配置したとき、弁体50が回転軸40の第1フランジ部43によって他方側L2に押圧されるので、ケース20の底壁21と接する。また、第1リブ58の高さ(突出寸法)が高すぎる場合、第1リブ58は、回転軸40の第1フランジ部43によって弁体50が他方側L2に押圧されたとき、ケース20の底壁21と第1端面57との間で潰される。本形態において、第1リブ58は潰された状態で底壁21に接している。
また、ロータ30は、ケース20の底壁21に一方側L1で対向する回転軸40の端面である第2端面47に、底壁21に向けて突出した第2リブ48を有しており、第2リブ48は、径方向に延在する軸側第1延在部481を備えている。本形態において、第2端面47は、ケース20の底壁21に一方側L1で対向する第1軸部41の端面417と、ケース20の底壁21に一方側L1で対向する弁体支持部46の端面467とを含んでおり、これらの端面417、467は連続した平面を構成している。従って、第2リブ48(軸側第1延在部481)は、第1軸部41の端面417の内縁(端部49の根元)から弁体支持部46の端面417の溝460の縁まで連続して延在している。
このように構成した第2リブ48は、流体ダンパ装置10を組み立てる際にケース20の内側に回転軸40を配置したとき、ケース20の底壁21と接する。また、第2リブ48の高さ(突出寸法)が高すぎる場合、第2リブ48は、第2端面47と底壁21との間で潰される。ここで、第2リブ48は、例えば、潰される前は断面略三角形状をもって形成されており、潰された後は断面台形形状になっている。ここでいう「略三角形状」とは、明確な角が形成されている場合がある他、角が丸まっている場合も含む意味である。なお、第2リブ48は、潰される前は、断面半円形状をもって形成される場合もある。
このように構成したロータ30では、弁体50の第1リブ58は、図8に示す閉姿勢において弁体50のケース20の内周面220と接している。また、弁体50の第1リブ58は、図8に示す閉姿勢において回転軸40の第2リブ48と繋がっている。
本形態では、図5に示すように、ケース20の仕切り用凸部23の一方側L1の端面237には、回転軸40の第1フランジ部43に向けて突出して径方向に延在する第3リブ28が形成されている。ここで、第3リブ28は、仕切り用凸部23の一方側L1の端面237の径方向の全体に形成されている。
このように構成した第3リブ28は、流体ダンパ装置10を組み立てる際にケース20の内側に回転軸40を配置したとき、第1フランジ部43と接する。また、第3リブ28の高さ(突出寸法)が高すぎる場合、第3リブ28は、仕切り用凸部23の一方側L1の端面237と第1フランジ部43との間で潰される。本形態において、第3リブ28は潰
された状態で第1フランジ部43に接している。ここで、第3リブ28は、例えば、潰される前は断面略三角形状をもって形成されており、潰された後は断面台形形状になっている。ここでいう「略三角形状」とは、明確な角が形成されている場合がある他、角が丸まっている場合も含む意味である。なお、第3リブ28は、潰される前は、断面半円形状をもって形成される場合もある。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の流体ダンパ装置10では、ケース20の底壁21に対向する弁体50の端面(第1端面57)には、径方向に延在する弁体側第1延在部581を備えた第1リブ58が設けられているため、回転軸40の中心軸線L方向においてケース20の底壁21と弁体50との間を十分に詰めることができる。しかも、弁体側第1延在部581は、弁体50の第1端部51から第2端部52まで連続して延在している。また、第1リブ58の高さ(突出寸法)が高すぎる場合でも、流体ダンパ装置10を組み立てる際、第1リブ58が潰されて、第1リブ58は適正な高さとなる。従って、負荷が発生する方向にロータ30が回転した際、ケース20の底壁21と弁体50との間から流体12が漏れることを効果的に抑制することができる。それ故、ケース20の底壁21とロータ30との隙間から流体12が漏れることをより効果的に抑制することができるので、大きな負荷を発生させることができる。
また、弁体50が閉姿勢となったとき、第1リブ58は、弁体50のケース20の筒部22の内周面220と接する。このため、負荷が発生する方向にロータ30が回転した際、第1リブ58とケース20の筒部22の内周面220との間から流体が漏れることを抑制することができる。しかも、第1リブ58は、弁体側第1延在部581から連続して弁体50の第2端部52の縁に沿って延在する弁体側第2延在部582を備えているため、弁体50が閉姿勢になった際に弁体50の姿勢が多少ずれても、第1リブ58とケース20の筒部22の内周面220とが繋がる。従って、負荷が発生する方向にロータ30が回転した際、第1リブ58とケース20の筒部22の内周面220との間から流体12が漏れることを抑制することができる。
また、ロータ30は、ケース20の底壁21に対向する回転軸40の端面である第2端面47に、径方向に延在した軸側第1延在部481を備えた第2リブ48を有している。このため、回転軸40の中心軸線L方向においてケース20の底壁21と回転軸40の端面(第2端面47)との間を十分に詰めることができる。また、第2リブ48の高さ(突出寸法)が高すぎる場合でも、流体ダンパ装置10を組み立てる際、第2リブ48が潰されて、第2リブ48は適正な高さとなる。従って、負荷が発生する方向にロータ30が回転した際、ケース20の底壁21と回転軸40との間から流体12が漏れることを効果的に抑制することができる。
また、第2リブ48は、弁体50が閉姿勢になったとき、第1リブ58と繋がるため、負荷が発生する方向にロータ30が回転した際、第1リブ58と第2リブ48との間から流体12が漏れることを抑制することができる。しかも、第1リブ58は、弁体側第1延在部581から連続して弁体50の第1端部51の縁に沿って延在する弁体側第3延在部583を備えているため、弁体50が閉姿勢になった際に弁体50の姿勢が多少ずれても、第1リブ58と第2リブ48とが繋がる。従って、負荷が発生する方向にロータ30が回転した際、第1リブ58と第2リブ48との間から流体12が漏れることを抑制することができる。
特に本形態では、第1リブ58は、弁体50の端面(ロータ側第1端面57)の外縁に沿って形成されて全周にわたって繋がっている。このため、周方向において弁体側第1延在部581が2重に形成されている。このため、負荷が発生する方向にロータ30が回転
した際、ケース20の底壁21と弁体50との間から流体12が漏れることを効果的に抑制することができる。
また、本形態では、図5を参照して説明したように、ケース20の仕切り用凸部23の一方側L1の端面237には、回転軸40の第1フランジ部43に向けて突出して径方向に延在する第3リブ28が形成されている。このため、回転軸40の中心軸線L方向においてケース20の仕切り用凸部23と回転軸40の第1フランジ部43との間を十分に詰めることができる。また、第3リブ28の高さ(突出寸法)が高すぎる場合でも、流体ダンパ装置10を組み立てる際、第3リブ28が潰されて、第3リブ28は適正な高さとなる。従って、負荷が発生する方向にロータ30が回転した際、ケース20の仕切り用凸部23と回転軸40の第1フランジ部43との間から流体12が漏れることを効果的に抑制することができる。
また、本形態では、仕切り用凸部23、弁体支持部46および弁体50は各々、周方向において2箇所に設けられている。このため、ダンパ室11が2つに区切られることになるため、大きな負荷を発生させることができる。一方、ダンパ室11を区切ると、その分、ケース20とロータ30との軸線方向の隙間から流体が漏れようとする箇所が増えることになる。しかるに本形態によれば、かかる漏れを第1リブ58、第2リブ48、および第3リブ28の形成によって抑制することができるため、ダンパ室11を複数に区切ることの不利益を解消することができる。
また、ケース20において、仕切り用凸部23の一方側L1の端部は底壁21と繋がっており、回転軸40において、弁体支持部46の他方側L2の端部は第1フランジ部43と繋がっている。このため、仕切り用凸部23の一方側L1の端部と底壁21との間での流体の漏れや、弁体支持部46の他方側L2の端部と第1フランジ部43との間での流体の漏れが発生しない。
(第1リブ58および第2リブ48の変形例1)
図9は、本発明を適用した流体ダンパ装置10のロータ30に設けたリブの変形例1を示す説明図である。図8を参照して説明した形態では、第1リブ58が、弁体50の端面(ロータ側第1端面57)の外縁に沿って形成されて全周にわたって繋がっていたが、図9に示す第1リブ58では、弁体50の第1端部51から第2端部52に向けて延在する弁体側第1延在部581が1本形成されている。また、第1リブ58は、弁体側第1延在部581から連続して弁体50の第2端部52の縁に沿って延在する弁体側第2延在部582と、弁体側第1延在部581から連続して弁体50の第1端部51の縁に沿って延在する弁体側第3延在部583とを備えている。但し、弁体側第2延在部582と弁体側第3延在部583とは直接、繋がっていない。
かかる形態であっても、弁体50が閉姿勢になった際に弁体50の姿勢が多少ずれても、第1リブ58の弁体側第2延在部582とケース20の筒部22の内周面220とが繋がる。また、弁体50が閉姿勢になった際に弁体50の姿勢が多少ずれても、第1リブ58の弁体側第3延在部583と第2リブ48とが繋がる。従って、負荷が発生する方向にロータ30が回転した際、第1リブ58の両端での流体12の漏れを抑制することができる。
(第1リブ58および第2リブ48の変形例2)
図10は、本発明を適用した流体ダンパ装置10のロータ30に設けたリブの変形例2を示す説明図である。本形態では、図10に示すように、第1リブ58では、弁体50の第1端部51から第2端部52に向けて延在する弁体側第1延在部581が1本形成されている。また、第1リブ58は、弁体側第1延在部581から連続して弁体50の第2端
部52の縁に沿って延在する弁体側第2延在部582を備えているが、図8および図9に示す弁体側第3延在部583を備えていない。但し、第2リブ48は、軸側第1延在部481から連続して弁体50の第1端部51の縁に沿って延在する軸側第2延在部482を備えている。
このため、弁体50が閉姿勢になった際に弁体50の姿勢が多少ずれても、第1リブ58の弁体側第2延在部582はケース20の筒部22の内周面220とが繋がる。また、弁体50が閉姿勢になった際に弁体50の姿勢が多少ずれても、第1リブ58の弁体側第1延在部581と第2リブ48の軸側第2延在部482とが繋がる。従って、負荷が発生する方向にロータ30が回転した際、第1リブ58の両端での流体12の漏れを抑制することができる。
[他の実施の形態]
上記実施の形態では、便座5が連結される流体ダンパ装置10を例示したが、洗濯機(ダンパ付き機器)において、洗濯機本体(機器本体)に回転可能に取り付けられた蓋(揺動部材)等に連結される流体ダンパ装置10に本発明を適用してもよい。
1…洋式便器(ダンパ付き機器)、2…便器本体(機器本体)、5…便座(揺動部材)、6…便蓋(揺動部材)、10…流体ダンパ装置、11…ダンパ室、12…流体、20…ケース、21…底壁、22…筒部、23…仕切り用凸部、28…第3リブ、30…ロータ、40…回転軸、41…第1軸部、42…第2軸部、46…弁体支持部、47…第2端面、48…第2リブ、50…弁体、51…第1端部、52…第2端部、57…第1端面、58…第1リブ、60…カバー、220…内周面、481…軸側第1延在部、482…軸側第2延在部、581…弁体側第1延在部、582…弁体側第2延在部、583…弁体側第1延在部、L…中心軸線、O…開方向、S…閉方向

Claims (12)

  1. 底壁、前記底壁から軸線方向の一方側に延在する筒部、および前記筒部の内周面から径方向内側に突出した仕切り用凸部を備えた筒状のケースと、
    前記ケースの内側に配置された回転軸、および前記回転軸の外周側に支持された弁体を備えたロータと、
    前記ケースと前記ロータとによって区画されたダンパ室に充填された流体と、
    を有し、
    前記ロータは、前記底壁に前記軸線方向の一方側で対向する前記弁体の端面である第1端面に、前記底壁に向けて突出した第1リブを有し、
    前記第1リブは、径方向に延在する弁体側第1延在部を備えていることを特徴とする流体ダンパ装置。
  2. 前記弁体は、径方向内側の第1端部が前記回転軸に支持された状態で、前記ロータの軸線周りの回転によって、径方向外側の第2端部が前記ケースの内周面から離間する開姿勢と、前記第2端部が前記ケースの内周面と接する閉姿勢と、に切り換わることを特徴とする請求項1に記載の流体ダンパ装置。
  3. 前記弁体側第1延在部は、前記第1端部から前記第2端部まで連続して延在していることを特徴とする請求項2に記載の流体ダンパ装置。
  4. 前記第1リブは、前記閉姿勢において前記弁体の前記ケースの内周面と接する部分まで延在していることを特徴とする請求項3に記載の流体ダンパ装置。
  5. 前記第1リブは、前記弁体側第1延在部から連続して前記第2端部の縁に沿って延在する弁体側第2延在部を備えていることを特徴とする請求項4に記載の流体ダンパ装置。
  6. 前記ロータは、前記底壁に前記軸線方向の一方側で対向する前記回転軸の端面である第2端面に、前記底壁に向けて突出した第2リブを有し、
    前記第2リブは、径方向に延在した軸側第1延在部を備えていることを特徴とする請求項2乃至5の何れか一項に記載の流体ダンパ装置。
  7. 前記回転軸は、前記筒部と同軸状の軸部と、前記軸部から径方向に外側に突出し、前記弁体の前記第1端部を支持する弁体支持部と、を備え、
    前記第2端面は、前記底壁に前記軸線方向の一方側で対向する前記軸部の端面と、前記底壁に前記軸線方向の一方側で対向する前記弁体支持部の端面と、を含んでいることを特徴とする請求項6に記載の流体ダンパ装置。
  8. 前記第2リブは、前記閉姿勢において前記第1リブと繋がることを特徴とする請求項6または7に記載の流体ダンパ装置。
  9. 前記第1リブは、前記弁体側第1延在部から連続して前記第1端部の縁に沿って延在する弁体側第3延在部を備えていることを特徴とする請求項8に記載の流体ダンパ装置。
  10. 前記第2リブは、前記軸側第1延在部から連続して前記第1端部の縁に沿って延在する軸側第2延在部を備えていることを特徴とする請求項8に記載の流体ダンパ装置。
  11. 前記第1リブは、前記ロータ側第1端面の外縁に沿って形成されて全周にわたって繋がっていることを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載の流体ダンパ装置。
  12. 請求項1乃至11の何れか一項に記載の流体ダンパ装置を備えたダンパ付き機器であって、
    機器本体に前記流体ダンパ装置を介して揺動部材が取り付けられていることを特徴とするダンパ付き機器。
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