JP6938281B2 - 注出口装置、および注出口装置とキャップとの組合体 - Google Patents

注出口装置、および注出口装置とキャップとの組合体 Download PDF

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本発明は注出口装置、および注出口装置とキャップとの組合体に係り、とりわけ容易かつ簡単に開封することができる注出口装置、および注出口装置とキャップとの組合体に関する。
従来より容器開口に装着される注出口装置として、容器開口に設けられた注出口と、この注出口の内壁に薄肉部を介して連結された閉鎖部材とを備えたものが知られている。
そしてこの注出口装置には、キャップがねじ係合により装着される。
このような注出口装置において、使用者はキャップを開方向へ回転させ、閉鎖部材の第1係合部とキャップの第2係合部を係合させる。
このことにより、キャップの回転に伴って閉鎖部材の薄肉部を破断して閉鎖部材を開封している。その後キャップを注出口装置から引離すと、キャップとともに閉鎖部材も注出口装置から離れていく。
しかしながら従来の注出口装置では、キャップを大きな回転力で回転させない限り閉鎖部材が破断しないことがあり、閉鎖部材の破断には大きな力が必要となっている。
特開2013−209103号公報 特開2011−173630号公報
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、小さな回転力でキャップを回転させた場合でも容易かつ簡単に閉鎖部材を破断することができる注出口装置、および注出口装置とキャップとの組合体を提供することを目的とする。
本発明は、容器開口に装着される注出口装置において、前記容器開口に設けられた外ねじを有する注出口と、前記注出口内に設けられ、前記注出口の内壁に連結された閉鎖部材とを備え、前記閉鎖部材は周状に延びる周状薄肉部を介して前記注出口に連結され前記注出口を閉鎖する閉鎖板と、この閉鎖板に設けられた第1係合部とを有し、前記閉鎖板の前記周状薄肉部は、前記注出口の軸線方向に直交する水平面上に乗ることなくこの水平面と交差することを特徴とする注出口装置である。
本発明は、前記周状薄肉部は全周に沿う側面視において、傾斜して形成されていることを特徴とする注出口装置である。
本発明は、前記周状薄肉部は全周に沿う側面視において波形に形成されていることを特徴とする注出口装置である。
本発明は、前記周状薄肉部は180°周期でくり返されるよう形成されていることを特徴とする注出口装置である。
本発明は、容器開口に装着される注出口装置であって、前記容器開口に設けられた外ねじを有する注出口と、前記注出口内に設けられ、前記注出口の内壁に連結された閉鎖部材とを備え、前記閉鎖部材は周状に延びる周状薄肉部を介して前記注出口に連結され前記注出口を閉鎖する閉鎖板と、この閉鎖板に設けられた第1係合部とを有し、前記閉鎖板の前記周状薄肉部は、前記注出口の軸線方向に直交する水平面上に乗ることなくこの水平面と交差することを特徴とする注出口装置と、前記注出口装置に装着されるとともに前記外ねじに係合する内ねじを有するキャップとを備え、前記キャップ内に前記第1係合部に係合して前記閉鎖部材を回転させ,前記周状薄肉部を破断させる第2係合部を設けたことを特徴とする注出口装置とキャップとの組合体である。
本発明は、前記閉鎖部材に第1突起が設けられ、前記キャップに前記第1突起に係合して前記閉鎖部材を保持する第2突起が設けられていることを特徴とする注出口装置とキャップとの組合体である。
以上のように本発明によれば、小さな力でキャップを回転させても、容易に注出口内部に設けた閉鎖部材を開封することができる。
図1は本発明による第1の実施の形態の注出口装置とキャップとの組合体を示す側断面図。 図2は閉鎖部材の第1係合部とキャップの第2係合部との配置関係を示す平面図。 図3はキャップを示す側断面図。 図4はキャップを示す底面図。 図5はキャップを示す平面図。 図6は注出口装置を示す平面図。 図7は注出口装置を示す側断面図。 図8は注出口装置を示す図7と90°離れた位置からみた側断面図。 図9は注出口装置を示す底面図。 図10は注出口装置を示す側面図。 図11は閉鎖部材を示す側面図。 図12は注出口装置の内部を示す下方からみた斜視図。 図13は注出口装置の内部を示す上方からみた斜視図。 図14は円周薄肉部を示す拡大図。 図15(a)(b)は円周薄肉部を全周に沿う側面視においてみた図。 図16(a)(b)(c)は円周薄肉部の変形例を示す拡大図。 図17(a)(b)(c)(d)(e)はキャップの第2係合部の変形例を示す構成図。 図18は本発明による第2の実施の形態の注出口装置とキャップとの組合体を示す側断面図。 図19は本発明による第2の実施の形態の注出口装置とキャップとの組合体の作用を示す側断面図。 図20は本発明による第2の実施の形態の注出口装置とキャップとの組合体の作用を示す側断面図。 図21は本発明の他の変形例を示す図。 図22(a)〜(e)は本発明の他の変形例を示す図。
<本発明の第1の実施の形態>
次に図1乃至図15を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。
まず図1および図2により、注出口装置とキャップとの組合体1について説明する。
注出口装置とキャップとの組合体1は、容器2の容器開口3に装着される注出口装置10と、この注出口装置10に装着されて注出口装置10を密閉するキャップ30とを備えている。
次に注出口装置10について述べる。注出口装置10は容器2の容器開口3に取付けられる取付フランジ12と、取付フランジ12に設けられるとともに外ねじ11aを有する注出口11と、注出口11内に設けられ、注出口の内壁に連結された閉鎖部材20とを備えている。
このうち取付フランジ12は容器2の容器開口3周縁にヒートシールにより固着される。また注出口11の外ねじ11aは、後述のように注出口11にキャップ30を装着する際、キャップ本体31の内ねじ31aと係合するようになっている。
次に閉鎖部材20について述べる。閉鎖部材20は円周状に延びる円周薄肉部22を介して注出口11に連結された閉鎖板21と、この閉鎖板21から上方に延びる円筒体23とを有する。また円筒体23の外面には、上方からみたとき時計方向へ突出する羽根体からなる4本の第1係合部26が設けられている(図2参照)。なお、円周上に延びる円周薄肉部22の代わりに、だ円形状に周状に延びる周状薄肉部、あるいは他の形状の周状に延びる周状薄肉部を設けてもよい。
ここで図2は、閉鎖部材20を上方からみた図であり、図2においてキャップ30およびキャップ30の羽根体からなる4本の第2係合部36も示されている。
閉鎖部材20は、使用前において上述のように注出口11に円周薄肉部22を介して連結された閉鎖板21を有し、この閉鎖板21によって注出口11を密封している。そして注出口11に装着されたキャップ30を図2において、反時計方向(矢印L方向)の開方向に回転させることにより、キャップ30からの回転力で閉鎖部材20の円周薄肉部22を破断して注出口11を開封するようになっている。
他方、キャップ30は、図3乃至図5に示すように、注出口11の外ねじ11aに係合する内ねじ31aを有するキャップ本体31と、天板32とを有している。また天板32から下方へ向かって内側円筒体33と、外側円筒体35が各々設けられている。このうち内側円筒体33の下端には、閉鎖部材20の円筒体23上端に設けられた第1突起23aに係合する第2突起33aが設けられている。
そして注出口11に装着されたキャップ30を図2において反時計方向(矢印L方向)に回転させて注出口11を開封する際、第1突起23aと第2突起33aとが係合して、キャップ30とともに、注出口11から破断された閉鎖部材20が上昇するようになっている。
また外側円筒体35の内面には、上述のように閉鎖部材20の第1係合部26に係合するとともに弾性変形可能な羽根体からなり、反時計方向へ突出する4本の第2係合部36が設けられている。そして注出口11に装着されたキャップ30を図2において、反時計方向(矢印L方向)に回転させることにより、4本の第1係合部26と4本の第2係合部36とが係合する。このことによりキャップ30からの回転力で上述のように閉鎖部材20の円周薄肉部22が破断する。
次に図6乃至図15により注出口装置10について更に述べる。
図6乃至図15に示すように、注出口装置10は注出口11と、注出口11に連結された取付フランジ12と、注出口11に円周薄肉部22を介して連結された閉鎖部材20とを有する。このうち、閉鎖部材20の円周薄肉部22は、注出口11の軸線Mに直交する水平面H上に乗ることはなく、この水平面と交差している(図8および図11参照)。
ここで図15(a)により閉鎖部材20の円周薄肉部22について更に説明する。図15(a)は円周薄肉部22を閉鎖部材20の全周に沿って(0°〜360°)、側面からみた概略図である。図15(a)に示すように円周薄肉部22は180°周期でくり返される波形形状をもつ。
この場合、円周薄肉部22は、注出口11の軸線Mに直交する水平面H上に乗ることはなく、この水平面Hと交差している。
ここで閉鎖部材20の円周薄肉部22とは、例えば図14に示すように注出口11と閉鎖部材20の円筒体23との間に水平方向に延びる部分のうち、最も薄肉の部位をいう。
このため、円周薄肉部22は、極めて小さな断面をもち、円周薄肉部22全体としては略線状に延びる形状をもつ。上述のように閉鎖部材20の円周薄肉部22は、注出口11と閉鎖部材20の円筒体23との間で水平方向に延びているため、円周薄肉部22を破断するためには垂直方向に延びる破断力が必要となる。円周薄肉部22が軸線Mに直交する水平面H上に配置される場合、キャップ30からの回転力は円周薄肉部22に水平方向にかかる。このためキャップ30からの回転力はわずかの垂直方向分力しかもたないため、円周薄肉部22を垂直方向の破断力で破断するためには大きな力が必要となる。
これに対して本願発明によれば、円周薄肉部22は注出口11の軸線Mに直交する水平面H上に乗ることはなく、この水平面Hと交差しているため、キャップ30からの回転力は円周薄肉部22に水平面Hに対して傾斜してかかることになる。
このためキャップ30からの回転力は、一定の垂直分力をもつことになり、キャップ30に小さな回転力を加えるだけで、容易かつ簡単に円周薄肉部22を破断することができる。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まず容器2の容器開口3周縁に取付フランジ12を介して注出口11がヒートシールもしくは超音波溶着により固着される。使用前において注出口11の内壁に円周薄肉部22を介して閉鎖部材20が連結されている。この状態において、注出口11内部は閉鎖部材20により密封されている。また注出口11の外ねじ11aにキャップ30の内ねじ30aを係合させることにより注出口11にキャップ30が装着されている。
使用に際し、使用者はキャップ30を図2において、反時計方向(矢印L方向)の開方向に回転させる。この際、閉鎖部材20の円筒体23に設けられた第1係合部26がキャップ30の外側円筒体35に設けられた第2係合部36に係合する。
このことによりキャップ30の回転力が円周薄肉部22に伝わり、キャップ30からの回転力により円周薄肉部22が破断されて、閉鎖部材20の閉鎖板21が注出口11から剥離されて注出口11が開封される。
上述のように、円周薄肉部22は注出口11の軸線Mに直交する水平面H上に乗ることなく、この水平面Hと交差しているため、キャップ30からの回転力を円周薄肉部22に水平面Hに対して傾斜してかけることができる。このことによりキャップ30に小さな回転力を加えるだけで、容易かつ簡単に円周薄肉部22を破断することができる。
次にキャップ30を図2において、更に反時計方向(矢印L方向)に回転させる。この場合、キャップ30は注出口11に対して上昇し注出口11から離れていく。この時、閉鎖部材20の円筒体23に設けられた第1突起23aが、キャップ30の内側円筒体33の第2突起33aに係合するため、キャップ30とともに閉鎖部材20も注出口11に対して上昇し、このようにして注出口11からキャップ30とともに閉鎖部材20を取外すことができる。
次に使用者が注出口11に対してキャップ30を再度装着する場合、使用者は注出口11に対してキャップ30を図2において時計方向(矢印L方向と反対方向)の閉方向に回転させる。この際、注出口11の外ねじ11aにキャップ30の内ねじ31aが係合し、注出口11にキャップ30を確実に装着することができる。
ところで、注出口11の外ねじ11aおよびキャップ30の内ねじ31aは2条ねじとなっていることがあるが、上述のように円周薄肉部22は180°周期でくり返される波形形状をもつ。このため、注出口11の外ねじ11aおよびキャップ30の内ねじ31aが2条ねじの場合であっても、キャップ30を再度装着する場合、破断された円周薄肉部22を介して注出口11と閉鎖板21は円周薄肉部22の破断時と同一の形状をもって対向して当接することになり、キャップ30を確実に再装着することができる。
<変形例>
次に本発明の変形例について、図15(b)、図16(a)(b)(c)および図17(a)(b)(c)(d)により説明する。
上記実施の形態において、円周薄肉部22を閉鎖部材20の全周に沿って(0°〜360°)、側面からみた場合、円周薄肉部22は180°周期でくり返される波形形状をもつ例を示したが(図15(a)参照)、これに限らず円周薄肉部22は360°周期でくり返される2本の傾斜線から構成してもよい(図15(b)参照)。
また、図14に示すように、円周薄肉部22が注出口11と閉鎖部材20の円筒体23との間で水平方向に延びる部分のうち最も薄肉の部分からなる例を示したが、これに限らず、円周薄肉部22は注出口11から閉鎖部材20の円筒体23まで垂直方向上方へ向かって上昇する部分のうち最も薄肉の部分からなっていてもよい(図16(a))。
あるいは円周薄肉部22は注出口11から閉鎖部材20の円筒体23まで斜め上方へ上昇する部分のうち最も薄肉の部分からなっていてもよい(図16(b))。
あるいは円周薄肉部22は注出口11から閉鎖部材20の円筒体23まで斜め下方へ降下する部分のうち最も薄肉の部分からなっていてもよい(図16(c))。
またキャップ30の第2係合部36として、キャップ30の外側円筒体35の内面から突出する4本の羽根体からなるものの例を示したが、これに限らず、第2係合部36として、外側円筒体35内面から突出する2本の羽根体から構成しても良く(図17(a))、第2係合部36として、外側円筒体35内面から突出する3本の羽根体から構成しても良く(図17(b))、第2係合部36として、外側円筒体35内面から突出する6本の羽根体から構成しても良い(図17(c))。図17(a)(b)(c)において、キャップ30の羽根体からなる第2係合部36は、弾性がありキャップ30への締め込み時、円筒体23の第1係合部26と係合することなく、かつ円周薄肉部22を破ることなく羽根体が弾性変形して第1係合部26を乗り越えることが可能となる。この場合、羽根体は弾性変形可能なだけ上下方向の長さがあり、キャップ30を閉方向には径が大きく開方向には径が小さいことが望ましい。ここで、羽根体は1本以上、2本、3本等の複数本が望ましい。また、図17(d)に示すように、上方からみて、キャップ30の外側円筒体35の内面から突出するとともに、互いに平行に向き合う二対の硬質リブ体から第2係合部36を構成してもよく、図17(e)に示すように、互いに向き合う一対の硬質リブ体から第2係合部36を構成してもよい。図17(d)(e)において、キャップ30は、回転により閉栓されるのではなく、はめ込みによって閉栓される。
<本発明の第2の実施の形態>
次に図18乃至図20を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。
まず図18および図20により、注出口装置とキャップとの組合体1について説明する。
図18乃至図20に示す第2の実施の形態において、図1乃至図17に示す第1の実施の形態と同一部分には、同一符号を付して詳細な説明は省略する。図18乃至図20に示すように、注出口装置とキャップとの組合体1は、容器2の容器開口3に装着される注出口装置10と、この注出口装置10に装着されて注出口装置10を密閉するキャップ30とを備えている。
次に注出口装置10について述べる。注出口装置10は容器2の容器開口3に取付けられる取付フランジ12と、取付フランジ12に設けられるとともに外ねじ11aを有する注出口11と、注出口11内に設けられ、注出口の内壁に連結された閉鎖部材20とを備えている。
このうち取付フランジ12は容器2の容器開口3周縁にヒートシールにより固着される。また注出口11の外ねじ11aは、後述のように注出口11にキャップ30を装着する際、キャップ本体31の内ねじ31aと係合するようになっている。
次に閉鎖部材20について述べる。閉鎖部材20は円周状に延びる円周薄肉部22を介して注出口11に連結された閉鎖板21と、この閉鎖板21から上方に延びる円筒体23とを有する。また円筒体23の内面には、内ねじ23bが設けられている。
閉鎖部材20は、使用前において上述のように注出口11に円周薄肉部22を介して連結された閉鎖板21を有し、この閉鎖板21によって注出口11を密封している。そして注出口11に装着されたキャップ30を開方向に回転させることにより、キャップ30からの回転力で閉鎖部材20の円周薄肉部22を破断して注出口11を開封するようになっている。
他方、キャップ30は、図18乃至図20に示すように、注出口11の外ねじ11aに係合する内ねじ31aを有するキャップ本体31と、天板32とを有している。また天板32から下方へ向かって内側円筒体33と、外側円筒体35が各々設けられている。このうち内側円筒体33の外面には、外ねじ33bが設けられている。また、注出口11の外ねじ11aと、キャップ本体31の内ねじ31aは正ねじ構造をもち、内側円筒体33の外ねじ33bと、円筒体23の内ねじ23bは逆ねじ構造をもつ。
そして注出口11に装着されたキャップ30を回転させて注出口11を開封する際、正ねじ構造をもつ外ねじ11aと内ねじ31aとが係合する。同時に逆ねじ構造をもつ外ねじ33bと内ねじ23bとが互いに締め付けられていく。その後、逆ねじ構造をもつ外ねじ33bと内ねじ23bとにより閉鎖部材20とキャップ30が締め付けられて固定され、キャップ30からの回転力により閉鎖部材20の円周薄肉部22が破断する。この時、閉鎖部材20は、逆ねじ構造をもつ外ねじ33bと内ねじ23bとが係合して、わずかに上昇する。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まず容器2の容器開口3周縁に取付フランジ12を介して注出口11がヒートシールもしくは超音波溶着により固着される。使用前において注出口11の内壁に円周薄肉部22を介して閉鎖部材20が連結されている。この状態において、注出口11内部は閉鎖部材20により密封されている。また注出口11の外ねじ11aにキャップ30の内ねじ30aを係合させることにより注出口11にキャップ30が装着されている(図18および図19参照)。
使用に際し、使用者はキャップ30を図2において、反時計方向(矢印L方向)の開方向に回転させる。この際、注出口11の外ねじ11aとキャップ本体31の内ねじ31aは正ねじ構造をもつが、内側円筒体33の外ねじ33bと円筒体23の内ねじ23bは、逆ねじ構造をもつため、互いに締め付けられ、閉鎖部材20とキャップ30とが締め付けられて固定される。
このことによりキャップ30の回転力が円周薄肉部22に伝わり、キャップ30からの回転力により円周薄肉部22が破断されて、閉鎖部材20の閉鎖板21が注出口11から剥離されて注出口11が開封される。
次にキャップ30を図2において、更に反時計方向(矢印L方向)に回転させる。この場合、キャップ30は注出口11に対して上昇し注出口11から離れていく。この時、キャップ30とともに閉鎖部材20も注出口11に対して上昇し、このようにして注出口11からキャップ30とともに閉鎖部材20を取外すことができる(図20参照)。
次に使用者が注出口11に対してキャップ30を再度装着する場合、使用者は注出口11に対してキャップ30を図2において時計方向(矢印L方向と反対方向)の閉方向に回転させる。この際、注出口11の外ねじ11aにキャップ30の内ねじ31aが係合し、注出口11にキャップ30を確実に装着することができる。
次に本発明の具体的実施例について述べる。まず図1乃至図15(a)に示す第1の実施の形態における注出口装置とキャップとの組合体を準備した。このとき円周薄肉部22は図15(a)に示す形状をもつ。
他方比較例として、注出口の軸線方向に直交する水平面上に円周薄肉部22がすべて乗る構成をもつ注出口装置とキャップとの組合体を準備した。
次に各々の注出口装置とキャップとの組合体を開封した。
このとき開封時のキャップに加わる回転力は以下の通りであった。
Figure 0006938281
<本発明の他の変形例>
次に図21により本発明の変形例について説明する。
キャップ30の外側円筒体35の内面に、閉鎖部材20の第1係合部26に係合するとともに弾性変形可能な羽根体からなり、反時計方向へ突出する4本の第2係合部36を設けた例を示したが(図4参照)、この場合、図21に示すように、外側円筒体35の内面から離間して、閉鎖部材20の第1係合部26に係合するとともに弾性変形可能羽根体からなる4本の第2係合部36を設けてもよい。図21において4本の第2係合部36は反時計方向に突出している。そして注出口11に装着されたキャップ30を図21において、反時計方向(矢印L方向)に回転させることにより、4本の第1係合部26と4本の第2係合部36とが係合する。このことによりキャップ30からの回転力で上述のように閉鎖部材20の円周薄肉部22が破断する。
図21に示すように、4本の第2係合部36は、外側円筒体35の内面から0.5mm〜1.0mm、好ましくは0.75mmだけ離間して設けられている。このように4本の第2係合部36を外側円筒体35の内面から離間して設けることにより、外側円筒体35の外面に意図しない凹部(ひけ)が形成されることを確実に防止することができる。このため注出口11にキャップ30を装着した際、外側円筒体35と注出口11との間を確実に密封することができ、外側円筒体35と注出口11との間で漏洩が生じることもない。
また4本の第2係合部36を外側円筒体35の内面から離間して設けることにより、第2係合部36をより確実に弾性変形させることが可能となる。
なお、第2係合部36と外側円筒体35との間を1.0mm以上離間させると、第2係合部36が半径方向内方へ入りすぎてしまい、第2係合部36と第1係合部26との間の係合部分が半径方向内方へ入るため、キャップ30からの回転力を閉鎖部材20へ伝えることが困難となる。
他方、第2係合部36と外側円筒体35との間を0.5mm以下とすると、第2係合部36と外側円筒体35との間の間隙を形成するための金型の部分が極めて薄くなり、金型の作製が困難となる。
次に図22(a)〜(e)により、本発明の更なる変形例を述べる。
図4に示すキャップ30の第2係合部36として、キャップ30の外側円筒体35の内面から突出する4本の羽根体からなるものの例を示したが、これに限らず、第2係合部36を、外側円筒体35内面から0.5mm〜1.0mm、好ましくは0.75mmだけ離間して突出する2本の羽根体から構成しても良く(図22(a))、第2係合部36を、外側円筒体35内面から0.5mm〜1.0mm、好ましくは0.75mmだけ離間して突出する3本の羽根体から構成しても良く(図22(b))、第2係合部36を、外側円筒体35内面から0.5mm〜1.0mm、好ましくは0.75mmだけ離間して突出する6本の羽根体から構成しても良い(図22(c))。図22(a)(b)(c)において、キャップ30の羽根体からなる第2係合部36は、弾性がありキャップ30への締め込み時、円筒体23の第1係合部26と係合することなく、かつ円周薄肉部22を破ることなく羽根体が弾性変形して第1係合部26を乗り越えることが可能となる。この場合、羽根体は弾性変形可能なだけ上下方向の長さがあり、キャップ30を閉方向には径が大きく開方向には径が小さいことが望ましい。ここで、羽根体は1本以上、2本、3本等の複数本が望ましい。また、図22(d)に示すように、上方からみて、キャップ30の外側円筒体35の内面から0.5mm〜1.0mm、好ましくは0.75mmだけ離間して突出するとともに、互いに平行に向き合う二対の硬質リブ体から第2係合部36を構成してもよく、図22(e)に示すように、上方からみて、キャップ30の外側円筒体35の内面から0.5mm〜1.0mm、好ましくは0.75mmだけ離間して突出するとともに、互いに向き合う一対の硬質リブ体から第2係合部36を構成してもよい。図22(d)(e)において、キャップ30は、回転により閉栓されるのではなく、はめ込みによって閉栓される。
図22(a)〜(e)に示すように、第2係合部36は、外側円筒体35の内面から0.5mm〜1.0mm、好ましくは0.75mmだけ離間して設けられている。このように第2係合部36を外側円筒体35の内面から離間して設けることにより、外側円筒体35の外面に意図しない凹部(ひけ)を形成することを確実に防止することができる。このため注出口11にキャップ30を装着した際、外側円筒体35と注出口11との間を確実に密封することができ、外側円筒体35と注出口11との間で漏洩が生じることもない。
また図22(a)〜(c)において、第2係合部36を外側円筒体35の内面から離間して設けることにより、第2係合部36をより確実に弾性変形させることが可能となる。
なお、第2係合部36と外側円筒体35との間を1.0mm以上離間させると、第2係合部36が半径方向内方へ入りすぎてしまい、第2係合部36と第1係合部26との間の係合部分が半径方向内方へ入るため、キャップ30からの回転力を閉鎖部材20へ伝えることが困難となる。
他方、第2係合部36と外側円筒体35との間を0.5mm以下とすると、第2係合部36と外側円筒体35との間の間隙を形成するための金型の部分が極めて薄くなり、金型の作製が困難となる。
1 注出口装置とキャップとの組合体
2 容器
3 容器開口
10 注出口装置
11 注出口
11a 外ねじ
12 取付フランジ
20 閉鎖部材
21 閉鎖板
22 円周薄肉部
23 円筒体
23a 第1突起
23b 内ねじ
26 第1係合部
30 キャップ
31 キャップ本体
31a 内ねじ
33 内側円筒体
33a 第2突起
33b 外ねじ
35 外側円筒体
36 第2係合部

Claims (3)

  1. 容器開口に装着される注出口装置において、
    前記容器開口に設けられた外ねじを有する注出口と、
    前記注出口内に設けられ、前記注出口の内壁に連結された閉鎖部材とを備え、
    前記閉鎖部材は周状に延びる周状薄肉部を介して前記注出口に連結され前記注出口を閉鎖する閉鎖板と、この閉鎖板に設けられた第1係合部とを有し、
    前記閉鎖板の前記周状薄肉部は、前記注出口の軸線方向に直交する水平面上に乗ることなくこの水平面と交差し、
    前記周状薄肉部は全周に沿う側面視において、180°周期でくり返されるよう波形に形成され、
    前記注出口の前記外ねじは、2条ねじを含む、ことを特徴とする注出口装置。
  2. 容器開口に装着される注出口装置であって、
    前記容器開口に設けられた外ねじを有する注出口と、
    前記注出口内に設けられ、前記注出口の内壁に連結された閉鎖部材とを備え、
    前記閉鎖部材は周状に延びる周状薄肉部を介して前記注出口に連結され前記注出口を閉鎖する閉鎖板と、この閉鎖板に設けられた第1係合部とを有し、
    前記閉鎖板の前記周状薄肉部は、前記注出口の軸線方向に直交する水平面上に乗ることなくこの水平面と交差し、
    前記周状薄肉部は全周に沿う側面視において、180°周期でくり返されるよう波形に形成されていることを特徴とする注出口装置と、
    前記注出口装置に装着されるとともに前記外ねじに係合する内ねじを有するキャップとを備え、前記キャップ内に前記第1係合部に係合して前記閉鎖部材を回転させて前記周状薄肉部を破断させる第2係合部を設け、
    前記注出口の前記外ねじおよび前記キャップの前記内ねじは、いずれも2条ねじを含む、ことを特徴とする注出口装置とキャップとの組合体。
  3. 前記閉鎖部材に第1突起が設けられ、前記キャップに前記第1突起に係合して前記閉鎖部材を保持する第2突起が設けられていることを特徴とする請求項2記載の注出口装置とキャップとの組合体。
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