JP5866249B2 - キャップ - Google Patents
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Description
この種のキャップにおいて、例えば下記特許文献1に示されるように、キャップ本体に形成された突出片を容器体の口部に形成された係止顎の上面に係止させることで、キャップ本体を内容物の注出の妨げとならない位置に保持させることができるキャップが知られている。
(1)本発明に係るキャップは、内容物が収容される容器体の口部に回転可能に外嵌されるリング体と、該リング体に連結片を介して連結されると共に、前記容器体の口部に着脱自在に螺着されるキャップ本体と、を備え、前記キャップ本体には、該キャップ本体が前記容器体の口部から螺脱され、且つ前記連結片回りに回動されて該口部を開放した開放位置に位置したときに、該口部の雄ねじ部のねじ山に係合する係合片が突設されていることを特徴とする。
また、ねじ山を利用するので、キャップ本体を回動させた後、キャップ本体の位置を周方向に微調整することで、係合片の高さに対応したねじ山の最適な部分に該係合片を係合させることができる。この点においても、キャップ本体を開放位置に安定して保持することができる。
また、リング体が上昇端位置に位置した際、係止部が口部側の規制部に当接するので、口部に対する上方への抜けを防止できるうえ、キャップ本体が口部から螺脱したことを触覚で分かるので操作性が向上する。
(キャップの構成)
図1及び図2に示すように、本実施形態のキャップ1は、内容物が収容される容器体10の口部に回転可能に外嵌されるリング体2と、該リング体2に連結片3を介して連結されると共に、容器体10の口部に螺着されるキャップ本体4と、を備えている。
また、中栓部材12、リング体2及びキャップ本体4のそれぞれの中心軸は、共通軸上に位置している。本実施形態では、この共通軸をキャップ軸Oといい、このキャップ軸Oに直交する方向を径方向、キャップ軸O回りに周回する方向を周方向とする。また、キャップ軸Oに沿って中栓部材12からキャップ本体4に向かう方向を上側とし、その反対側を下側とする。
この中栓部材12は、図2に示すように、容器11の口部11aに装着される筒体20と、この筒体20の径方向内側に配設された栓体30と、を備えている。
筒体20は、下端部が容器11の口部11a内に嵌合されると共に、上端部が容器11の口部11aよりも上方に突出したシール筒部21と、このシール筒部21の径方向外側に位置し、容器11の口部11aに嵌合(図示の例ではアンダーカット嵌合)される外筒部22と、シール筒部21と外筒部22の上端部とを連設し、容器11の口部11aの開口端に接する環状のフランジ部23と、シール筒部21の径方向内側に位置し、該シール筒部21の上端部に連設された注出筒部24と、を備えている。
外筒部22の上端部には、径方向外側に向けて凸部(規制部)26が突設されている。図示の例では、この凸部26は外筒部22の全周に亘って連続して延びる環状に形成されている。但し、この場合に限られず、例えば外筒部22の全周に亘って断続的に延びる凸部26を採用しても良い。
注出筒部24は、上端部がシール筒部21の上端部よりも上方に突出し、且つ下端部がシール筒部21の下端部よりも上方に位置した状態でシール筒部21に連設されている。
上記リング体2は、図1及び図2に示すように、容器体10の口部、即ち中栓部材12の外筒部22を径方向外側から囲繞すると共に、該外筒部22に回転可能、且つ上下動自在に外嵌されている。
このリング体2の下端部には、径方向内側に向けて環状の係止部40が突設されている。この係止部40は、径方向外側から内側に向かうにしたがい漸次上方に向けて延在しており、キャップ本体4の回転に伴ってリング体2が上昇端位置まで移動した際、外筒部22に形成された凸部26に当接する部材とされている(図5参照)。これにより、リング体2はそれ以上の上昇が規制されている。
また、リング体2の上端開口端には、3つの凹部(段差部)42が周方向に間隔をあけて形成されている。図示の例では、上記切欠部41を起点として、周方向に90度の間隔をあけて位置するように形成されている。
周壁部4aの内周面には、シール筒部21の雄ねじ部25に螺合する雌ねじ部45が形成されており、これによりシール筒部21に対して着脱自在に螺着されている。また、天壁部4bには、中栓部材12の注出筒部24の上端開口内に嵌合されるシール筒46が下方に向けて突設されている。
この係合片47は、一対の連結片3の間に位置するように配置されており、キャップ本体4の装着時では、リング体2に形成された切欠部41内における周方向の中央部分に収納されている。そして、キャップ本体4の連結片3回りの回動に伴って、係合片47の下端部は径方向の内側に向けて移動し、キャップ本体4が開放位置に達した時点で、係合片47の下端部は雄ねじ部25のねじ山に対して上方又は下方から係合する。これにより、キャップ本体4は開放位置で安定に保持される。
なお、上記係合時、係合片47の下端部は、少なくとも1つのねじ山を乗り越えた状態となっている。
これらリング体2側の凹部42、及びキャップ本体4側の鍔部48は、両者を共回り可能に係合し合う係合部として機能する。
次に、このように構成されたキャップ1を利用して、内容物の注出を行う場合について説明する。
この場合には、まず図2に示すキャップ本体4を周方向に回転させる。このとき、キャップ本体4の鍔部48がリング体2の凹部42に係合しているので、キャップ本体4の回転力をリング体2に伝えることができ、該リング体2を共回りさせることができる。これにより、キャップ本体4及びリング体2は回転操作に伴って共に上昇移動する。
その後、中栓部材12のリング部32に外力を加え、弱化部33を破断させながら栓体30を注出筒部24から除去することで、注出筒部24の開口を開放でき、これにより容器11内の内容物を注出することができる。
なお、係合片47の下端部は、少なくとも1つのねじ山を乗り越えた状態で係合しているので、キャップ本体4が閉まる方向に回動することが規制されている。
また、ねじ山を利用するので、キャップ本体4を回動させた後、このキャップ本体4の位置を周方向に微調整することで、係合片47の高さに対応したねじ山の最適部分に該係合片47を係合させることができる。この点においても、キャップ本体4を開放位置で安定して保持することができる。
更に、リング体2側の凹部42とキャップ本体4側の鍔部48とが係合し合っているので、キャップ本体4を回転させるだけで、該キャップ本体4と共にリング体2を回転させることができる。従って、開封操作性を向上することができる。
また、凹部42及び鍔部48によりキャップ本体4及びリング体2を共回り可能としたが、共回り可能であればこの形態に限定されるものではない。なお、凹部42及び鍔部48は必須なものではなく、このような係合部を設けない場合には、キャップ本体4及びリング体2を例えば同時に回転させれば良い。但し、キャップ本体4及びリング体2を共回り可能とすることで、操作性が向上するうえ、連結片3に負荷をかけ難いので、より好ましい。
2…リング体
3…連結片
4…キャップ本体
10…容器体
25…雄ねじ部
26…凸部(規制部)
40…係止部
42…リング体の凹部(係合部)
47…係合片
48…キャップ本体の鍔部(係合部)
Claims (3)
- 内容物が収容される容器体の口部に回転可能に外嵌されるリング体と、
該リング体に連結片を介して連結されると共に、前記容器体の口部に着脱自在に螺着されるキャップ本体と、を備え、
前記キャップ本体には、
該キャップ本体が前記容器体の口部から螺脱され、且つ前記連結片回りに回動されて該口部を開放した開放位置に位置したときに、該口部の雄ねじ部のねじ山に係合する係合片が突設されていることを特徴とするキャップ。 - 請求項1に記載のキャップにおいて、
前記リング体は、
前記容器体の前記口部に上下動自在に外嵌されると共に、上昇端位置に位置したときに、該口部に形成された規制部に当接する係止部が形成されていることを特徴とするキャップ。 - 請求項1又は2に記載のキャップにおいて、
前記リング体及び前記キャップ本体には、両者を共回り可能に係合させ合う係合部が各別に形成されていることを特徴とするキャップ。
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