JP5518640B2 - 注出キャップ - Google Patents
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Description
また、例えば下記特許文献1に示されるように、オーバーキャップに円筒体が下方に向けて突設されるとともに、該円筒体にキャップ径方向の内方に向けて第1係合部が突設され、閉塞体に、円筒体内に挿入されるとともに第1係合部にキャップ周方向の一方側から係合する第2係合部が立設された注出キャップが知られている。
この注出キャップにおいては、オーバーキャップを中栓に対してキャップ周方向の一方側に回転させると、第1係合部が第2係合部に係合することで弱化部がキャップ周方向の剪断力によって破断され開封される。
この際、カッターリングに前記窪み部が形成されているので、閉塞体と注出筒とを接続する接続部分のうち、前記被押下部分に作用する押下力を、他の部分に作用する押下力より低く抑えることができる。したがって、前記接続部分の被押下部分が破断されるのを抑制することが可能になり、開封時に、閉塞体が容器の内部に落下するのを抑制することができるとともに、カッターリングの下端部を、引っ掛かり少なくスムーズに前記被押下部分を下方に通過させることができる。
そして、オーバーキャップがカッターリングとともに中栓に対して下降端位置に位置した状態で、カッターリングが、注出筒内に嵌合されたまま、前記接続部分の前記被押下部分をキャップ径方向の内側から支持するので、開封後に内容物を注出筒内から注出する際に、内容物の流動により閉塞体が前記被押下部分を中心に上方に向けて回動するのを抑制することが可能になり、内容物の注出が阻害されるのを防ぐことができる。
なお、前記窪み部は、キャップ径方向に貫通しても非貫通であってもよいが、非貫通とした場合には、カッターリングがオーバーキャップに押下され注出筒内を下降移動するときに、前記窪み部が周方向に潰されるようにカッターリングが変形するのを抑制することが可能になり、カッターリングにより前記接続部分が全周にわたって均等な力で押下されるのをより一層確実に抑えることができる。
本実施形態に係る注出キャップ1は、図1から図4に示されるように、内容物が収容される容器3の口部4に装着されるとともに、内容物が注出される注出筒11を備える中栓12と、注出筒11を開閉自在に覆うオーバーキャップ13と、を備えている。
ここで、中栓12は筒状に形成されるとともに、オーバーキャップ13は有頂筒状に形成され、これら12、13は、共通軸と同軸に配設されている。以下、この共通軸をキャップ軸Oといい、キャップ軸O方向に沿ってオーバーキャップ13側を上側といい、容器3側を下側という。また、キャップ軸Oに直交する方向をキャップ径方向といい、キャップ軸Oを中心に周回する方向をキャップ周方向という。なお図示の例では、容器3および注出筒11それぞれの中心軸線もキャップ軸Oと一致している。
なお、雄ねじ筒15は、装着筒14より小径で、かつ注出筒11より大径に形成されるとともに、キャップ軸Oと同軸に配設されている。また、装着筒14と雄ねじ筒15との接続部分には、容器3の口部4内に嵌合されたシール筒16が下方に向けて突設されている。さらに注出筒11の上端部は、キャップ径方向の外側に向けて延在している。
図示の例では、閉塞体22は円板状体とされ、その外周縁と、注出筒11の下端開口縁と、の接続部分23が、全周にわたって破断可能な弱化部となっている。
図示の例では、カッターリング24は、キャップ軸O方向の全長にわたって注出筒11内に位置している。また、カッターリング24は、オーバーキャップ13の押下筒18と、閉塞体22および接続部分23と、によりキャップ軸O方向に挟まれている。さらに、カッターリング24の上端開口縁は、オーバーキャップ13の押下筒18の下端開口縁と突き合わされている。そして、オーバーキャップ13の中栓12および容器3に対する下降移動に伴い、カッターリング24が、押下筒18に押下されて下降移動し接続部分23の弱化部を破断するようになっている。
なお図示の例では、オーバーキャップ13が、容器3および中栓12に対して下降移動可能な距離は、オーバーキャップ13の天壁部17と、中栓12の注出筒11の上端と、のキャップ軸O方向の距離、オーバーキャップ13の雌ねじ筒19の下端と、中栓12の装着筒14の上端と、のキャップ軸O方向の距離、並びにオーバーキャップ13の外筒20の下端と、容器3の胴部5の前記段部と、のキャップ軸O方向の距離以下とされ、かつこれらのキャップ軸O方向の距離のうちの少なくとも一つと同等になっている。
なおこの際、オーバーキャップ13の天壁部17、および中栓12の注出筒11の上端と、オーバーキャップ13の雌ねじ筒19の下端、および中栓12の装着筒14の上端と、オーバーキャップ13の外筒20の下端、および容器3の胴部5の前記段部と、のうちの少なくとも一組は、互いに当接する。
そして、以上のように開封された注出キャップ1では、図3に示されるように、オーバーキャップ13を中栓12から離脱して、注出筒11内を開放することにより、内容物を注出筒11内を通して注出する。
段部33の下面、および注出筒11の上端開口縁は、図5に示されるように、互いにキャップ軸O方向に対向しており、両者33、11間にはキャップ軸O方向の隙間が設けられている。
また、導出部32内に、オーバーキャップ13の押下筒18が着脱自在に嵌合されている。押下筒18の下端、および段部33、並びに導出部32の上端、およびオーバーキャップ13の天壁部17、のうちの少なくとも一組は互いに当接している。
中栓12の注出筒11はキャップ軸O方向に真直ぐ延在している。
そして、オーバーキャップ13が、図6に示されるように、中栓12に対して下降端位置に位置したときに、カッターリング30の段部33が、中栓12の注出筒11の上端開口縁に上方から当接することにより、カッターリング30の中栓12に対する下降移動が規制され、カッターリング30の本体筒部31が注出筒11内に嵌合されたままの状態に維持される。さらにこの際、カッターリング30が、中栓12の注出筒11の上端開口縁と、オーバーキャップ13の天壁部17および押下筒18のうちの少なくとも一方と、によりキャップ軸O方向に挟み込まれて固定される。
また、オーバーキャップ13を中栓12に螺着したが、これに限らず例えば嵌合するなど適宜変更してもよい。
さらに、カッターリング24、30の外周面と、中栓12の注出筒11の内周面と、の間に、互いのキャップ軸O回りの相対的な回転移動を規制する回り止め部を形成してもよい。
また、カッターリング24の側面視における窪み部24aの形状は、四角形状に限らず例えば円形状若しくは多角形状等適宜変更してもよい。
さらに、窪み部24aはキャップ径方向に貫通してもよい。
さらにまた、前記実施形態では、オーバーキャップ13を中栓12に装着したが、容器3に装着してもよい。
3 容器
4 口部
11 注出筒
12 中栓
13 オーバーキャップ
22 閉塞体
23 接続部分
23a 被押下部分
24 カッターリング
24a 窪み部
33 段部(係合部)
Claims (2)
- 内容物が収容される容器の口部に装着されるとともに、内容物が注出される注出筒を備える中栓と、
前記注出筒を開閉自在に覆うオーバーキャップと、を備え、
前記注出筒に、該注出筒内の軸方向の連通を遮断する閉塞体が接続された注出キャップであって、
前記注出筒と閉塞体とを接続する接続部分の少なくとも一部は、破断可能な弱化部とされ、
前記注出筒内において前記接続部分に上方から対向する部分に、前記注出筒に対して回り止めされた状態でカッターリングが下降移動自在に嵌合され、
前記オーバーキャップは、中栓に対して下降移動可能に配設されるとともに、前記注出筒内に下降移動自在に挿入された押下筒を備え、
前記カッターリングは、上端開口縁が前記押下筒の下端開口縁に突き合わされ、中栓に対して下降移動する前記オーバーキャップの前記押下筒に押下されることで前記弱化部を破断可能に構成され、
前記カッターリングには、少なくとも下方およびキャップ径方向の外方に向けて開口する窪み部が形成され、
前記オーバーキャップがカッターリングとともに中栓に対して下降端位置に位置した状態で、カッターリングが、注出筒内に嵌合されたまま、前記接続部分において、カッターリングの下端部のうち前記窪み部が位置する周方向部分に押下された被押下部分を、キャップ径方向の内側から支持することを特徴とする注出キャップ。 - 請求項1記載の注出キャップであって、
前記カッターリングには、中栓に対して下降端位置に位置したときに、中栓に係合して該カッターリングの下降移動を規制する係合部が形成されていることを特徴とする注出キャップ。
Priority Applications (1)
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JP2010194136A JP5518640B2 (ja) | 2010-08-31 | 2010-08-31 | 注出キャップ |
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JP2010194136A JP5518640B2 (ja) | 2010-08-31 | 2010-08-31 | 注出キャップ |
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ID=45905418
Family Applications (1)
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2010
- 2010-08-31 JP JP2010194136A patent/JP5518640B2/ja active Active
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