JP6825566B2 - 渦電流式計器 - Google Patents

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Description

本発明は、改良された渦電流式計器に関する。
車両には、通常、車速計やタコメータ等の計器が搭載されている。これらの計器として、磁石を回転させた際に発生する渦電流によって指針を回転させる、渦電流式の計器が知られている。渦電流式計器に関する従来技術として、特許文献1に開示される技術がある。
特許文献1に示されるような、渦電流式計器は、基部と、この基部に被せられた蓋体と、基部に回転可能に支持された第1の回転軸と、この第1の回転軸に取り付けられ第1の回転軸と共に回転する磁石と、蓋体に回転可能に取り付けられた第2の回転軸と、この第2の回転軸に支持され磁石が回転した際に発生する渦電流によって回転するロータと、これらの第2の回転軸及びロータの急激な回転を抑制するためのダンパ機構と、を有する。乗員が視認する指針は、第2の回転軸の上端に設けられている。
ダンパ機構は、第2の回転軸に取り付けられオイルが充填されたオイルカップと、このオイルカップに向かって蓋体から延び先端がオイルに浸かっている抵抗部と、を有している。抵抗部は、蓋体に取り付けられている。
一般に、渦電流式計器の部品点数を削減することができれば、部品コストを低下させることができ好ましい。
特開2000−162225号公報
本発明は、部品点数の削減を図ることのできる渦電流式計器の提供を課題とする。
請求項1による発明によれば、基部と、この基部に被せられた蓋体と、前記基部に回転可能に支持された第1の回転軸と、この第1の回転軸に取り付けられ前記第1の回転軸と共に回転する磁石と、前記蓋体に回転可能に取り付けられた第2の回転軸と、この第2の回転軸に支持され前記磁石が回転した際に発生する渦電流によって回転するロータと、これらの第2の回転軸及びロータの急激な回転を抑制するためのダンパ機構と、を有する渦電流式計器において、
前記蓋体は、素材に樹脂が用いられると共に、前記第2の回転軸が差し込まれる差込穴を有し、
前記第2の回転軸は、前記差込穴の内周面に接触した状態で前記蓋体によって回転可能に支持され、
前記ダンパ機構は、前記第2の回転軸に取り付けられオイルが充填されたオイルカップと、このオイルカップに向かって前記蓋体から延び先端が前記オイルに浸かっている抵抗部と、を有し、
前記抵抗部は、前記蓋体に一体的に形成され、前記蓋体に連続して形成された円筒状の第1円筒部と、この第1円筒部に連続し前記第1円筒部よりも小径な円筒状の第2円筒部と、これらの第1円筒部及び第2円筒部の境界に形成された段差状の段差部と、を有し、
前記第2円筒部の先端から前記オイルカップの底面までの距離は、前記段差部から前記オイルカップまでの距離よりも短いことを特徴とする渦電流式計器が提供される。
請求項2による発明によれば、基部と、この基部に被せられた蓋体と、前記基部に回転可能に支持された第1の回転軸と、この第1の回転軸に取り付けられ前記第1の回転軸と共に回転する磁石と、前記蓋体に回転可能に取り付けられた第2の回転軸と、この第2の回転軸に支持され前記磁石が回転した際に発生する渦電流によって回転するロータと、これらの第2の回転軸及びロータの急激な回転を抑制するためのダンパ機構と、を有する渦電流式計器において、
前記蓋体は、素材に樹脂が用いられると共に、前記第2の回転軸が差し込まれる差込穴を有し、
前記第2の回転軸は、前記差込穴の内周面に接触した状態で前記蓋体によって回転可能に支持され、
前記ダンパ機構は、前記第2の回転軸に取り付けられオイルが充填されたオイルカップと、このオイルカップに向かって前記蓋体から延び先端が前記オイルに浸かっている抵抗部と、を有し、
前記抵抗部は、前記蓋体に一体的に形成され、前記蓋体に連続して形成された円筒状の第1円筒部と、この第1円筒部に連続し前記第1円筒部よりも小径な円筒状の第2円筒部と、これらの第1円筒部及び第2円筒部の境界に形成された段差状の段差部と、を有し、
前記段差部から前記オイルカップまでの距離は、前記第2円筒部の外周面から前記オイルカップの内周面までの距離よりも長いことを特徴とする渦電流式計器が提供される。
請求項1に係る発明では、第2の回転軸は、蓋体の差込穴に差し込まれて支持されていると共に、ダンパ機構の抵抗部は、蓋体に一体的に形成されている。樹脂製の蓋体の差込穴に第2の回転軸を差し込むため、第2の回転軸を支持する軸受を別途設ける必要がない。さらに、抵抗部を蓋体に一体的に形成することにより、抵抗部を別部品によって構成する必要がなくなる。これらのことにより、部品点数の削減を図ることができる。
加えて、蓋体は、素材に樹脂が用いられる。蓋体をねじ締めする際に、屑が発生することがある。屑が発生したとしても、屑が磁性を有しない樹脂であるため、樹脂が磁石に引き寄せられない。磁石に引き寄せられた多量の屑が各部品に噛み込むことによる不具合を抑制することができる。また、蓋体は、素材に樹脂が用いられるため、差込穴を一体成形することにより、屑の発生を防止することができる。屑の発生を防止することにより、第2の回転軸に屑が付着することを防止することができる。屑の付着を防止することにより、屑が噛み込むことによる第2の回転軸の回転不良を抑制することができる。なお、ねじ締めは、蓋体を基部に固定する場合や、文字盤を蓋体に固定する際に必要となりうる。
加えて、蓋体に樹脂を用いることにより、渦電流式計器の軽量化を図ることができる。
加えて、抵抗部は、蓋体に連続して形成された円筒状の第1円筒部と、この第1円筒部に連続し第1円筒部よりも小径な円筒状の第2円筒部と、を有している。第2円筒部の径は、オイルカップに入る大きさとする必要がある。第2円筒部よりも蓋体に近い第1円筒部の径を大きくすることにより、抵抗部の強度を高めることができる。
加えて、第2円筒部の先端からオイルカップの底面までの距離は、段差部からオイルカップまでの距離よりも短い。振動によって、第2の回転軸の軸線方向に第2の回転軸やオイルカップが変位することがある。このとき、オイルカップが段差部に接触するよりも先に、オイルカップの底面が第2円筒部の先端に接触する。オイルカップ内には、オイルが充填されているため、オイルカップを段差部に接触させた場合よりも当たりを柔らかくすることができる。
請求項に係る発明では、抵抗部は、蓋体に連続して形成された円筒状の第1円筒部と、この第1円筒部に連続し第1円筒部よりも小径な円筒状の第2円筒部と、を有している。第2円筒部の径は、オイルカップに入る大きさとする必要がある。第2円筒部よりも蓋体に近い第1円筒部の径を大きくすることにより、抵抗部の強度を高めることができる。
加えて、段差部からオイルカップまでの距離は、第2円筒部の外周面からオイルカップの内周面までの距離よりも長い。毛細管現象によってオイルが段差部とオイルカップとの間から漏れることを抑制する。
本発明の実施例による渦電流式計器の平面図である。 図1に示された渦電流式計器の左側面図である。 図2の3−3線断面図である。 図3の要部拡大図である。 図2に示された走行距離表示部を説明する斜視図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、説明中、左右とは二輪車の乗員を基準として左右、前後とは二輪車の進行方向を基準として前後を指す。また、図中Frは前、Rrは後、Leは乗員から見て左、Riは乗員から見て右、Upは上、Dnは下を示している。
<実施例>
図1を参照する。本発明による渦電流式計器20は、例えば、二輪車に搭載されて、車速計として用いられる。渦電流式計器20は、ハンドルパイプ11の中央部に取り付けられたケース12に収納されている。ケース12の上部は、無色透明のクリアカバー13によって覆われている。
図2を併せて参照する。図2には、図1のケース12から取り出された渦電流式計器20の左側面図が示されている。文字盤15の上面には、目盛り15aが記載されている。文字盤15の上方には、指針16が回転可能に配置されている。乗員は、指針16の指示した場所を視認することにより、車速を認識することができる。指針16の前方には、走行距離が表示される走行距離表示部60が設けられている。走行距離表示部60は、渦電流式計器20に一体的に設けられている。以下、渦電流式計器20について詳細に説明する。走行距離表示部60については、後述する。
図3を参照する。図3には、図2の3−3線断面図が示されている。なお、文字盤15(図2参照)の記載は、省略した。渦電流式計器20は、略矩形の基部21と、この基部21に被せられた樹脂製のカバー部30と、によって、部品が支持されてなる。
基部21は、例えば、プレス成形された冷間圧延鋼板によって構成される。基部21には、2つの丸孔21a,21bが形成されている。基部21の略中央に開けられた丸孔21aには、金属製の筒状部材23が設けられている。この筒状部材23の内周には樹脂製の滑り軸受24が設けられ、この滑り軸受24の内周に回転可能に第1の回転軸25が設けられている。
第1の回転軸25の上部には、カップ状の導磁体26と、ドーナツ形状の磁石27と、が固定されている。第1の回転軸25の上端は、下方に抉られており、この抉られた部位には、軸受28が配置されている。磁石27には、例えば、アルニコ磁石(Al-Ni-Co)が用いられる。
導磁体26は、上方に開口している。磁石27は、導磁体26に収納されるようにして配置されている。
第1の回転軸25の下端には、フレキシブルケーブルを接続することができる。フレキシブルケーブルは、車輪の回転を第1の回転軸25に伝達するものである。即ち、車輪の回転が、フレキシブルケーブルを介して第1の回転軸25に入力可能な構成とされている。
二輪車が走行すると、第1の回転軸25が回転し、第1の回転軸25に固定された導磁体26、及び、磁石27が一体的に回転する。一方、基部21、筒状部材23、滑り軸受24は、回転しない。
カバー部30は、例えば、射出成形によって成形された射出成形品であり、基部21から立ち上げられた壁部31と、この壁部31の上端から基部21に平行に延びる蓋体32と、からなる。カバー部30の樹脂には、ポリブチレンテレフタレートを採用することができる。
蓋体32には、第1の回転軸25の軸線CL上に円状の差込穴32aが開けられている。この差込穴32aには、金属製の第2の回転軸41が差し込まれている。即ち、第2の回転軸41は、第1の回転軸25と同一の軸線CL上に配置されている。
第2の回転軸41は、差込穴32aの内周面に接触した状態によって、蓋体32によって回転可能に支持されている。即ち、第2の回転軸41は、蓋体32によって直接的に支持されている。第2の回転軸41の下端は、軸受28によって回転可能に支持されている。
図2を参照する。第2の回転軸41は、文字盤15に形成された開口部15bを貫通している。第2の回転軸41の上端には、指針16が取り付けられている。これにより、指針16は、文字盤15の上方を回転する。
図4を参照する。第2の回転軸41には、アルミニウムをカップ状に形成したロータ42が取り付けられている。ロータ42は、底面が上方に位置し、円筒状の壁部が磁石27と導磁体26との間に位置している。ロータ42は、磁石27が回転した際に発生する渦電流によって回転する。ロータ42の上部には、第2の回転軸41及びロータ42の急激な回転を抑制するためのダンパ機構50が設けられている。
蓋体32の一部は、ひげばね45を収納するために凹状に形成されたひげばね収納部32bとされている。ひげばね45は、中心部が第2の回転軸41に取り付けられていると共に、端部がひげばね収納部32bに固定されたフック46に引っ掛けられている。ひげばね45は、渦電流による回転方向と逆の方向に向かって、第2の回転軸41を付勢している。
ダンパ機構50は、第2の回転軸41に取り付けられオイル51が充填されたオイルカップ52と、このオイルカップ52に向かって蓋体32から延び先端がオイル51に浸かっている抵抗部53と、からなる。
抵抗部53は、例えば、射出成形によって蓋体32に一体に形成されている。抵抗部53は、蓋体32に連続して形成された円筒状の第1円筒部53aと、この第1円筒部53aに連続し第1円筒部53aよりも小径な円筒状の第2円筒部53bと、これらの第1円筒部53a及び第2円筒部53bの境界に形成された段差状の段差部53cと、からなる。
第1円筒部53aの内周面と第2円筒部53bの内周面とは、連続している。第1円筒部53a及び第2円筒部53bは、軸線CLに沿って形成されている。
第2円筒部53bの下端からオイルカップ52の底面までの距離L1は、段差部53cからオイルカップ52までの距離L2よりも短い。段差部53cからオイルカップ52までの距離L2は、第2円筒部53bの外周面からオイルカップ52の内周面までの距離L3よりも長い。第2円筒部53bの内周面から第2の回転軸41の外周面までの距離L4は、第2円筒部53bの外周面からオイルカップ52の内周面までの距離L3よりも長い。
図3に戻る。二輪車が走行することにより、第1の回転軸25、磁石27、及び、導磁体26が回転する。これらが回転することにより、渦電流が発生する。この渦電流によって、ロータ42には、回転方向に力が加わる。磁石27が回転する速度が速くなるにつれて、渦電流は、大きくなる。渦電流が大きくなると、ひげばね45の付勢力に抗して、ロータ42が回転する。ロータ42が回転すると、第2の回転軸41及びオイルカップ52が回転する。第2の回転軸41が回転することにより、指針16も回転する。一方、蓋体32、抵抗部53、及び、ひげばね45は、回転しない。
二輪車が減速すると、第1の回転軸25の回転速度も減速する。これにより、渦電流が小さくなる。ひげばね45の付勢力によって、第2の回転軸41は、加速時とは逆方向に向かって回転される。二輪車が停止すると、第2の回転軸41及び指針16は、二輪車が走行する前の位置まで戻される。
渦電流式計器20は、ダンパ機構50を有している。オイルカップ52は回転可能であり、抵抗部53は回転不能である。オイルカップ52内には、オイル51が充填されている。磁石27が回転すること等により、オイルカップ52に対して回転方向に力が加わる。このとき、オイル51及び抵抗部53によって、オイルカップ52には、同時に回転を抑制する方向にも力が加わることとなる。この回転を抑制する力は、加速時にも減速時にもオイルカップ52に加わる。これにより、第2の回転軸41及びロータ42の急激な回転を抑制する。急激な回転を抑制することにより、指針16のぶれを抑制する。次に、走行距離表示部60について説明する。
図5を併せて参照する。図5には、カバー部30(図3参照)が外された状態の渦電流式計器20及び走行距離表示部60が示されている。走行距離表示部60は、第1の回転軸25が回転することにより回転し水平方向に延びる横軸61と、この横軸61が回転することにより回転し鉛直方向に延びる縦軸62と、この縦軸62が回転することにより回転する積算計63と、を有する。縦軸62の下端は、基部21の丸孔21bに差し込まれている。積算計63には、数字が付されている。
第1の回転軸25の導磁体26の下方に第1のウォーム71が設けられ、この第1のウォーム71に噛み合う第1のギヤ72が横軸61に設けられている。横軸61には、さらに第2のギヤ73が設けられており、縦軸62には、第2のギヤ73に噛み合う第2のウォーム74が設けられている。縦軸62には、さらに第3のウォーム75が設けられている。積算計63の回転軸と同軸上に第3のギヤ76が設けられている。第3のウォーム75と第3のギヤ76との間には、これらの第3のウォーム75と第3のギヤ76の両方に噛み合い、第3のギヤ76と歯数の異なる第4のギヤ77が設けられている。即ち、第4のギヤ77は、第3のウォーム75の回転力を第3のギヤ76に伝達するアイドルギヤである。
二輪車が走行し、第1の回転軸25が回転すると、共に第1のウォーム71も回転する。第1のウォーム71が回転することにより、第1のギヤ72、横軸61、第2のギヤ73が回転する。第2のギヤ73が回転することにより、第2のウォーム74、縦軸62、第3のウォーム75が回転する。第3のウォーム75が回転することにより、第4のギヤ77、第3のギヤ76、積算計63が回転する。積算計63に付された数字は、二輪車の走行距離を示し、積算計63が回転するほど数値が大きくなる。
図2を参照する。文字盤15は、積算計63の上方に開口部15cが形成されている。乗員は、開口部15cから積算計63の表示している数字を視認することができる。
以上の本発明によれば、以下の効果を奏する。
図4を参照する。第2の回転軸41は、蓋体32の差込穴32aに差し込まれて支持されていると共に、ダンパ機構50の抵抗部53は、蓋体32に一体的に形成されている。樹脂製の蓋体32の差込穴32aに第2の回転軸41を差し込むため、第2の回転軸41を支持する軸受を別途設ける必要がない。さらに、抵抗部53を蓋体32に一体的に形成することにより、抵抗部53を別部品によって構成する必要がなくなる。これらのことにより、部品点数の削減を図ることができる。
加えて、蓋体32は、素材に樹脂が用いられる。蓋体32をねじ締めする際に、屑が発生することがある。屑が発生したとしても、屑が磁性を有しない樹脂であるため、樹脂が磁石27に引き寄せられない。磁石27に引き寄せられた多量の屑が各部品に噛み込むことによる不具合を抑制することができる。また、蓋体32は、素材に樹脂が用いられるため、差込穴32aを一体成形することにより、屑の発生を防止することができる。屑の発生を防止することにより、第2の回転軸41に屑が付着することを防止することができる。屑の付着を防止することにより、屑が噛み込むことによる第2の回転軸41の回転不良を抑制することができる。なお、ねじ締めは、蓋体32を基部21に固定する場合や、文字盤15を蓋体32に固定する際に必要となりうる。
加えて、蓋体32に樹脂を用いることにより、渦電流式計器20の軽量化を図ることができる。
さらに、抵抗部53は、蓋体32に連続して形成された円筒状の第1円筒部53aと、この第1円筒部53aに連続し第1円筒部53aよりも小径な円筒状の第2円筒部53bと、を有している。第2円筒部53bの径は、オイルカップに入る大きさとする必要がある。第2円筒部53bよりも蓋体32に近い第1円筒部53aの径を大きくすることにより、抵抗部53の強度を高めることができる。
加えて、第2円筒部53bの先端からオイルカップ52の底面までの距離L1は、段差部53cからオイルカップ52までの距離L2よりも短い。振動によって、第2の回転軸41の軸線方向(図面上下方向)に第2の回転軸41やオイルカップ52が変位することがある。このとき、オイルカップ52が段差部53cに接触するよりも先に、オイルカップ52の底面が第2円筒部53bの先端に接触する。オイルカップ52内には、オイル51が充填されているため、オイルカップ52を段差部53cに接触させた場合よりも当たりを柔らかくすることができる。
加えて、段差部53cからオイルカップ52までの距離L2は、第2円筒部53bの外周面からオイルカップ52の内周面までの距離L3よりも長い。毛細管現象によってオイル51が段差部53cとオイルカップ52との間から漏れることを抑制する。
渦電流による回転に抗する方向(渦電流による回転を正転とした場合に、逆転方向)に第2の回転軸41を付勢するひげばね45(付勢部材45)をさらに有する。ひげばね45は、蓋体32に凹状に形成されたひげばね収納部32b(付勢部材収納部32b)に収納されている。基部21から蓋体32までの長さを短くして、コンパクト化を図ると共に、ひげばね収納部32bに収納することによりひげばね45を保護することができる。ひげばね収納部32bは、蓋体32に凹状に形成されているため、ひげばね45を収納しつつも蓋体32の大型化を抑制している。また、蓋体32の外にひげばね45を配置することにより、ひげばね45の取り付け性を高めることもできる。
尚、本発明による渦電流式計器は、二輪車の他、四輪車や三輪車等の車両や他の乗り物にも搭載することができる。
さらに、渦電流式計器は、車速計に採用した例を基に説明したが、タコメータ等であっても適用可能である。
さらに、走行距離表示部は、デジタル式のものも採用することができる。また、走行距離表示部を設けなくてもよい。
即ち、本発明の作用及び効果を奏する限りにおいて、本発明は、実施例に限定されるものではない。
本発明の渦電流式計器は、二輪車の車速計に好適である。
20…渦電流式計器
21…基部
25…第1の回転軸
27…磁石
32…蓋体
32a…差込穴
41…第2の回転軸
42…ロータ
50…ダンパ機構
51…オイル
52…オイルカップ
53…抵抗部
53a…第1円筒部
53b…第2円筒部
53c…段差部
L1…第2円筒部の先端からオイルカップの底面までの距離
L2…段差部からオイルカップまでの距離
L3…第2円筒部の外周面からオイルカップの内周面までの距離

Claims (2)

  1. 基部と、この基部に被せられた蓋体と、前記基部に回転可能に支持された第1の回転軸と、この第1の回転軸に取り付けられ前記第1の回転軸と共に回転する磁石と、前記蓋体に回転可能に取り付けられた第2の回転軸と、この第2の回転軸に支持され前記磁石が回転した際に発生する渦電流によって回転するロータと、これらの第2の回転軸及びロータの急激な回転を抑制するためのダンパ機構と、を有する渦電流式計器において、
    前記蓋体は、素材に樹脂が用いられると共に、前記第2の回転軸が差し込まれる差込穴を有し、
    前記第2の回転軸は、前記差込穴の内周面に接触した状態で前記蓋体によって回転可能に支持され、
    前記ダンパ機構は、前記第2の回転軸に取り付けられオイルが充填されたオイルカップと、このオイルカップに向かって前記蓋体から延び先端が前記オイルに浸かっている抵抗部と、を有し、
    前記抵抗部は、前記蓋体に一体的に形成され、前記蓋体に連続して形成された円筒状の第1円筒部と、この第1円筒部に連続し前記第1円筒部よりも小径な円筒状の第2円筒部と、これらの第1円筒部及び第2円筒部の境界に形成された段差状の段差部と、を有し、
    前記第2円筒部の先端から前記オイルカップの底面までの距離は、前記段差部から前記オイルカップまでの距離よりも短いことを特徴とする渦電流式計器。
  2. 基部と、この基部に被せられた蓋体と、前記基部に回転可能に支持された第1の回転軸と、この第1の回転軸に取り付けられ前記第1の回転軸と共に回転する磁石と、前記蓋体に回転可能に取り付けられた第2の回転軸と、この第2の回転軸に支持され前記磁石が回転した際に発生する渦電流によって回転するロータと、これらの第2の回転軸及びロータの急激な回転を抑制するためのダンパ機構と、を有する渦電流式計器において、
    前記蓋体は、素材に樹脂が用いられると共に、前記第2の回転軸が差し込まれる差込穴を有し、
    前記第2の回転軸は、前記差込穴の内周面に接触した状態で前記蓋体によって回転可能に支持され、
    前記ダンパ機構は、前記第2の回転軸に取り付けられオイルが充填されたオイルカップと、このオイルカップに向かって前記蓋体から延び先端が前記オイルに浸かっている抵抗部と、を有し、
    前記抵抗部は、前記蓋体に一体的に形成され、前記蓋体に連続して形成された円筒状の第1円筒部と、この第1円筒部に連続し前記第1円筒部よりも小径な円筒状の第2円筒部と、これらの第1円筒部及び第2円筒部の境界に形成された段差状の段差部と、を有し、
    前記段差部から前記オイルカップまでの距離は、前記第2円筒部の外周面から前記オイルカップの内周面までの距離よりも長いことを特徴とする渦電流式計器。
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