JP6823828B2 - 移動装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、移動装置および画像形成装置に関するものである。
従来から、カム部材と、カム部材により移動せしめられる移動部材をカム部材側へ付勢する付勢手段と、駆動伝達部材を有し、カム部材に駆動源の駆動力を伝達する駆動伝達装置とを備え、移動部材を往復移動させる移動装置が知られている。
特許文献1には、加圧ローラの定着ローラに対する加圧力を調整する加圧調整機構として、上記移動装置を用いるものが記載されている。
しかしながら、上記移動装置は、カム部材を回転駆動させているときに、衝突音が発生するおそれがあった。
上記課題を解決するために、本発明は、カム部材と、前記カム部材により移動せしめられる移動部材をカム部材側へ付勢する付勢手段と、駆動伝達部材を有し、カム部材に駆動源の駆動力を伝達する駆動伝達装置とを備え、前記移動部材を往復移動させる移動装置において、前記駆動伝達装置に、前記カム部材の回転に負荷を与える負荷付与手段を設け、前記負荷付与手段は、トルクリミッタであり、前記駆動伝達装置は、前記駆動源から駆動力を受ける駆動側カップリングと、前記駆動側カップリングと係合する従動側カップリングとを備え、前記トルクリミッタは、前記駆動側カップリングと前記従動側カップリングとに駆動連結していることを特徴とするものである。
本発明によれば、衝突音を低減することができる。
実施形態に係るプリンタを示す概略構成図。 定着装置の斜視図。 定着装置の要部構成を示す概略図。 加圧ローラを脱圧状態から加圧状態へ移行させるときの様子を示す図。 加圧調整機構の駆動部の分解斜視図。 軸方向と平行に切った駆動部の断面図。 図6のA−A断面図。 図6のB−B断面図。 タンデム型中間転写方式のカラー画像形成装置の二次転写ローラを中間転写ベルトに対して接離させる接離機構の一例を示す図。 給紙装置の一例を示す概略断面図。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式で画像を形成する電子写真プリンタ(以下、単にプリンタという)について説明する。
図1は、実施形態に係るプリンタを示す概略構成図である。
図1に示すプリンタは、モノクロプリンタである。その装置本体100には、着脱ユニットとしてのプロセスカートリッジ1が着脱可能に装着されている。プロセスカートリッジ1は、表面に画像を担持する像担持体としての感光体2と、感光体2の表面を帯電させる帯電手段としての帯電ローラ3と、感光体2上の潜像を可視画像化する現像手段としての現像装置4と、感光体2の表面をクリーニングするクリーニング手段としてのクリーニングブレード5等を備える。また、感光体2の周囲には表面を露光する露光手段としてのLEDヘッドアレイ6が配設されている。
また、プロセスカートリッジ1には、現像剤収容器としてのトナーカートリッジ7が着脱可能に設けられている。トナーカートリッジ7は、その容器本体22に、現像装置4へ補給する現像剤であるトナーを収容する現像剤収容部8を有する。さらに、本実施形態のトナーカートリッジ7は、クリーニングブレード5で除去されたトナー(廃トナー)を回収する現像剤回収部9も一体的に有している。
また、プリンタは、転写材としてのシート材に画像を転写する転写ユニット10と、シート材を供給する給紙装置11と、シート材に転写された画像を定着させる定着装置12と、シート材を装置外へ排出する排紙装置13とを備える。
転写ユニット10は、転写フレーム30に回転自在に支持された転写部材としての転写ローラ14を備える。転写ローラ14は、プロセスカートリッジ1を装置本体100に装着した状態で感光体2と当接しており、両者の当接部において転写ニップが形成されている。また、転写ローラ14は、電源に接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が印加されるようになっている。
給紙装置11は、シート材Pを収容した給紙カセット15や、給紙カセット15に収容されているシート材Pを給送する給紙ローラ16を備える。また、給紙ローラ16に対してシート材搬送方向下流側には、搬送タイミングを計ってシート材を二次転写ニップへ搬送するタイミングローラとしての一対のレジストローラ17が設けてある。なお、シート材Pには、厚紙、はがき、封筒、普通紙、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート、OHPフィルム等を挙げることができる。
定着装置12は、定着ローラ18と、加圧ローラ19とを備える。定着ローラ18は、定着ローラ内部に設置された赤外線ヒータ23によって加熱されるようになっている。加圧ローラ19は、定着ローラ18側へ加圧されて定着ローラ18に当接し、その当接箇所において定着ニップが形成されている。
排紙装置13は、一対の排紙ローラ20を備える。排紙ローラ20によって装置外に排出されたシート材は、装置本体100の上面を凹ませて形成された排紙トレイ21上に積載されるようになっている。
続いて、図1を参照して、本実施形態に係るプリンタの基本的動作について説明する。作像動作が開始されると、プロセスカートリッジ1の感光体2が図1の時計回りに回転駆動され、帯電ローラ3によって感光体2の表面が所定の極性に一様に帯電される。外部の機器から入力される画像情報に基づいて、LEDヘッドアレイ6から感光体2の帯電面に光が照射されて、感光体2の表面に静電潜像が形成される。
このように感光体2上に形成された静電潜像に、現像装置4によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として顕像化(可視像化)される。
また、作像動作が開始されると、転写ローラ14が回転駆動し、転写ローラ14に、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が印加されることによって、転写ローラ14と感光体2との間において転写電界が形成される。
装置本体100の下部では、給紙ローラ16が回転駆動を開始し、給紙カセット15からシート材Pが送り出される。送り出されたシート材Pは、レジストローラ17によって搬送を一旦停止される。
その後、所定のタイミングでレジストローラ17の回転駆動を開始し、感光体上のトナー画像が転写ニップに達するタイミングに合わせて、シート材Pを転写ニップへ搬送する。そして、上記転写電界によって、感光体2上のトナー画像が転写体たるシート材P上に一括して転写される。また、シート材Pに転写しきれなかった感光体上の残留トナーは、クリーニングブレード5でによって除去され、除去されたトナーは、現像剤回収部9へ搬送され回収される。
その後、トナー画像が転写されたシート材Pは、定着装置12へと搬送され、定着装置12においてシート材P上のトナー画像が当該シート材Pに定着される。そして、シート材Pは、一対の排紙ローラ20によって装置外に排出され、排紙トレイ21上にストックされる。
また、装置本体100の側面(図中右側側面)には、図中矢印方向に開閉可能な開閉カバー37が設けられている。この開閉カバー37を開けることで、開いた開口部から、プロセスカートリッジ1が装置本体から取り出される。
図2は、定着装置12の斜視図であり、図3は定着装置12の要部構成を示す概略図である。
定着装置12は、内部に赤外線ヒータ23を配置し、この赤外線ヒータ23により加熱される被加熱部材たる定着ローラ18と、定着ローラ18に圧接してニップ部としての定着ニップを形成する移動部材たる加圧ローラ19と、加圧ローラ19を、定着ローラ18に対して移動させ加圧ローラ19の定着ローラに対する加圧力を調整する加圧調整機構40とを備えている。この加圧調整機構40は、加圧ローラ19を定着ローラから離間させて、加圧力をなしに調整することが可能となっている。加圧調整機構40は、加圧ローラ19の定着ローラに対する加圧力を調整可能に支持する一対のレバー部材41、レバー部材41を介して加圧ローラ19を定着ローラ18に向けて付勢する付勢手段たる一対のスプリング43、レバー部材41を介して加圧ローラ19をスプリング43の付勢力に抗して定着ローラから離間する方向に移動させる一対のカム部材44、このカム部材44を駆動する駆動手段たる駆動部50などを有している。
定着ローラ18は、軸方向両側が、一対の側板47に回転自在に支持されている。加圧ローラ19の軸方向両側は、それぞれ加圧調整機構40のレバー部材41に回転自在に支持されている。各レバー部材41は、図3に示すように、一端に支持軸41aが設けられており、側板47に回転自在に支持されている。各レバー部材41の他端には、バネ受け41bが設けられており、このバネ受け41bに付勢手段たるスプリング43の一端が取り付けられており、スプリング43の他端は、図2に示すように、側板47に設けられたバネ受け47aに取り付けられている。レバー部材41の他端側には、カム受け42が形成されており、カム部材44は、このカム受け42と当接している。
一対のカム部材44は、カムシャフト44aと一体的に回転するようにカムシャフト44aに取り付けられている。カムシャフト44aの奥側端部(図2の右側端部)には、駆動部50の第二出力ギヤ54と噛み合うカムギヤ55が、カムシャフト44aと一体的に回転するようにカムシャフト44aに取り付けられている。
また、カムシャフト44aの奥側端部には、カム部材44の回転角度を検出する回転角度検知機構45のフィラー45aが、カムシャフト44aと一体的に回転するようにカムシャフト44aに取り付けられている。また、奥側の側板47には、回転角度検知機構45の上記フィラー45aを検知する光学センサ45bが取り付けられている。フィラー45aは、半円形状であり、光学センサ45bは、フォトインタラプタ(透過型光学センサ)である。
カムシャフト44aが回転する過程において、カムシャフト44aが所定の回転角度位置に位置すると、フィラー45aが光学センサ45bの発光素子と受光素子との間に入り込んで両者間の光路を遮断する。そして、その状態から180°回転すると、フィラー45aが光学センサ45bの発光素子と受光素子との間から抜け、光学センサ45bの受光素子が、発光素子の光を検知する。光学センサ45bの受光素子は、発光素子からの光を受光すると受光信号を上述の制御部に送信する。制御部は、受光素子からの受光信号が途絶えたタイミングや、そのタイミングからの駆動モータ51の駆動量に基づいて、カムシャフト44aに固定されたカム部材44の凸部の回転角度位置を把握する。
本実施形態においては、定着装置12で紙詰まりが発生した場合、加圧調整機構40により加圧ローラ19を定着ローラ18から離間させ、脱圧状態(加圧力なし)とする。具体的には、駆動手段たる駆動部50の駆動モータ51を駆動して、カム部材44を回転させる。すると、図3に示す状態からカム部材44が、カム受け42を、スプリング43の付勢力に抗して図中下側に押し込む。これにより、レバー部材41が、支持軸41aを支点にして図中反時計回りに回動し、移動部材たる加圧ローラ19が、定着ローラ18から離間する方向へ移動し、加圧ローラを定着ローラから離間させる。これにより、定着ニップ部に詰まった紙の除去作業を行いやすくすることができる。
また、プリンタが待機状態からスリープモードに移行した場合や、電源OFFした場合、加圧調整機構40により加圧ローラ19の定着ローラ18への加圧力を低減することで、ニップ部におけるクリープの発生を防止することができる。また、封筒等の厚紙を通紙する際にも、加圧調整機構40により加圧ローラ19の定着ローラ18への加圧力を低減することで、シワを発生させることなく定着処理を行うことができる。
図4は、加圧ローラ19を脱圧状態(加圧力なし)から加圧状態へ移行させるときの様子を示す図である。
加圧ローラ19が脱圧状態のときは、カム部材44の回転軸中心から外周面までの距離が最大となるカム部材44の上死点がカム受け42に当接している。この状態から、カム部材44を図中矢印A方向に回転させると、カム部材44には、カム部材44の回転方向にスプリング43の付勢力Fが働く。駆動部50のギヤの噛み合い部など、駆動伝達部材間の係合部は、バックラッシュなどの所定の遊びがある。そのため、スプリング43の付勢力Fによりカム部材44が回転方向に押し込まれると、カム部材44が、駆動モータ51から駆動力を受けて回転する回転速度よりも速く回転してしまう。そして、カム部材が、上記遊び分回転すると、カム部材側の駆動伝達部材が、駆動モータ51側の駆動伝達部材に衝突し、衝突音が発生する。これが、装置の騒音となってしまうという課題があった。
このような衝突音を低減するひとつの方法として、ギヤのバックラッシュなどの上記遊びを詰めることが考えられる。しかし、定着装置12を装置本体に組み付けるときに定着装置側のギヤと、駆動装置側のギヤとを噛み合せるときに、ギヤの逃げが少なくなり、うまく噛み合せることができないという不具合がある。
そこで、本実施形態においては、このような衝突音が低減されるように、駆動部50を構成した。以下、図面を用いて、具体的に説明する。
図5は、加圧調整機構40の駆動部50の分解斜視図であり、図6は、軸方向と平行に切った駆動部50の断面図である。また、図7は、図6のA−A断面図であり、図8は、図6のB−B断面図である。
本実施形態の駆動部50は、主に駆動モータ51、ウォームギヤ60、遊星歯車機構70および負荷付与部80で構成されており、ウォームギヤ60、負荷付与部80、遊星歯車機構70の順に駆動力が伝達される。
駆動モータ51として、ブラシレスモータに比べて安価で小型なブラシモータを用いている。駆動モータ51のモータ軸には、ウォームギヤ60のウォーム61が、モータ軸と一体的に回転するように取り付けられている。このウォーム61には、ウォームホイール75が噛み合っている。ウォームホイール75の歯部75bの歯形は、ハス歯で代用してもよい。
負荷付与部80は、主に、駆動側カップリング75a、従動側カップリング71b、ドライブシャフト73、負荷付与手段としてのトルクリミッタ72で構成されている。上記駆動側カップリング75aは、ウォームホイール75に設けられている。図7に示すように駆動側カップリング75aの内周面には、180°の間隔を開けて、駆動側係合突起175が設けられている。ウォームホイール75は、ドライブシャフト73に一体的に回転するように取り付けられている。具体的には、ドライブシャフト73には、切り欠いて、断面D形状のDカット形状部73aを有しており、ウォームホイール75には、断面D形状の孔部を有している。この孔部を、ドライブシャフト73のDカット形状部73aに嵌め込むことにより、ウォームホイール75は、ドライブシャフト73と一体的に回転するように、ドライブシャフト73に取り付けられる。
ドライブシャフト73の一端は、軸受154を介してブラケット52に回転自在に支持されている。ドライブシャフト73の他端は、Dカット形状部73aの短径と同一の径となっており、第二ハウジング56に回転自在に支持されている(図6参照)。
このドライブシャフト73には、負荷付与手段としてのトルクリミッタ72と、駆動連結部材71とが取り付けられている。トルクリミッタ72のウォームホイール75側端部には、軸方向に延びる切り欠き部72aが回転方向に180°の間隔を開けて2つ設けられている。ドライブシャフト73には、平行ピン74が嵌め込まれており、この平行ピン74が、トルクリミッタ72の切り欠き部72aに入り込んでいる(図5,6参照)。
また、トルクリミッタ72の駆動連結部材側端部には、軸方向に延びる係合突起部72bが、回転方向に180°の間隔を開けて2つ設けられている(図5、図8参照)。これら係合突起部72bが、駆動連結部材71のトルクリミッタと対向する対向面に設けられた係合孔部71cに入り込んでいる。
駆動連結部材71は、ドライブシャフト73に回転自在に支持されており、従動側カップリング71bと、ギヤ部71aとを有している。従動側カップリング71bは、駆動側カップリング内に入り込む外径となっており、その外周面には、従動側係合突起171が、回転方向に180°の間隔を開けて2つ設けられている(図5、図7参照)。駆動連結部材71のギヤ部71aは、遊星駆動伝達部材62の入力ギヤ62aと噛み合っている。
遊星駆動伝達部材62は、ブラケット52にカシメ固定された第一支持軸152に回転自在に支持されている。遊星駆動伝達部材62は、遊星歯車機構70の太陽歯車62bが形成されている。
遊星歯車機構70は、上述の太陽歯車62b、この太陽歯車62bと噛み合う3個の遊星歯車65、これら遊星歯車65を回転自在に支持するキャリア64、これら遊星歯車65と噛み合う内歯歯車66aを有している。また、遊星歯車機構70は、遊星歯車65をキャリア64に保持させるキャリアホルダ63も備えている。
遊星歯車65は、回転方向に等間隔でキャリア64に設けられた遊星支持部64cに回転自在に支持されている(図6参照)。キャリアホルダ63には、キャリア64に取り付けるためのスナップフィット部63aが設けられている。このスナップフィット部63aを弾性変形させながらスナップフィット部先端の爪部をキャリア64の係合穴部64bを通すことで、キャリアホルダ63が、キャリア64に取り付けられる。これにより、遊星歯車65がキャリア64に保持される。
内歯歯車66aは、第一ハウジング66に設けられている。第一ハウジング66は、ブラケット52や第二ハウジングに組み合わせることで、ウォームギヤ60、遊星歯車機構70および負荷付与部80を覆うものである。
キャリア64には、図5、図6に示すように、第一支持軸152に支持されるための筒状の被支持部64aを有しており、被支持部64aを第一支持軸152に嵌め込むことでキャリア64が、回転自在に第一支持軸152に支持されている。また、この被支持部64aの外周面には、第一支持軸152に回転自在に支持された第一出力ギヤ53と駆動連結する駆動連結凸部164が、120°の間隔を開けて3つ設けられている。一方、第一出力ギヤ53のキャリア64との対向面には、被支持部64aが挿入される筒状部を有しており、この筒状部の内周面には、上記駆動連結凸部164が嵌合する溝部が120°の間隔を開けて3つ設けられている。これにより、キャリア64から第一出力ギヤ53に駆動力が伝達される。
第一出力ギヤ53には第二出力ギヤ54が噛み合っており、第二出力ギヤ54は、ブラケット52にカシメ固定された第二支持軸153に回転自在に支持されている。第二出力ギヤ54は、カムギヤ55(図2参照)と噛み合っている。
駆動モータ51が回転駆動すると、ウォームギヤ60により減速されて、駆動側カップリング75aとドライブシャフト73とが回転駆動する。駆動側カップリング75aの駆動側係合突起175が、従動側係合突起171に当接していないときは、ドライブシャフト73を介して駆動モータの駆動トルクがトルクリミッタ72に加わる。駆動トルクがトルクリミッタ72に加わると、トルクリミッタ72が作動し、ドライブシャフト73からが駆動連結部材71への駆動力の伝達が遮断され、駆動連結部材71は回転しない。
駆動側カップリング75aの駆動側係合突起175が、従動側係合突起171に当接すると、駆動側カップリング75aから従動側カップリング71bへ駆動力が伝達され、駆動連結部材71が回転駆動する。そして、駆動連結部材71のギヤ部71aから遊星駆動伝達部材62の入力ギヤ62aに駆動力が伝達され、遊星歯車機構70の太陽歯車62bが回転駆動する。
太陽歯車62bが回転駆動すると、太陽歯車62bに噛み合う遊星歯車65が、自転しながら、太陽歯車62bの周りを公転する。遊星歯車65が太陽歯車62bの周りを公転することで、キャリア64が回転し、キャリア64と係合している第一出力ギヤ53がキャリア64とともに回転する。そして、第一出力ギヤ53と噛み合う第二出力ギヤ54に駆動力が伝達され、カムギヤ55(図2参照)を介してカム部材44が回転駆動する。
先の図4に示したように、スプリング43の付勢力Fによりカム部材44が、駆動モータ51から駆動力を受けて回転する回転速度よりも速く回転すると、カム部材44のカムシャフト44aに取り付けられたカムギヤ55が速く回転する。カムギヤ55は、第二出力ギヤ54とのバックラッシュ分速く回転した後、カムギヤ55の歯が第二出力ギヤ54の歯に当たる。第二出力ギヤ54は、第一出力ギヤ53との間に所定のバックラッシュを有するため、スプリング43の付勢力F(以下、バックトルクという)を受け流し、カムギヤ55とともに速く回転する。そのため、カムギヤ55の歯が第二出力ギヤ54の歯に当たった際の衝突音は、ほとんど発生しない。そして、上述と同様にして、第二出力ギヤ54から第一出力ギヤ53、遊星歯車機構70、駆動連結部材71にバックトルクが伝達され、駆動連結部材71が、駆動モータ51から駆動力を受けて回転する回転速度よりも速く回転する。そして、駆動連結部材71を介してトルクリミッタ72にバックトルクが入力される。トルクリミッタ72が作動するトルクは、上記バックトルク未満に設定されており、トルクリミッタ72にバックトルクが入力されると、トルクリミッタ72が作動して、駆動連結部材71とドライブシャフト73との間の駆動伝達が遮断される。
トルクリミッタ72が作動して駆動伝達を遮断しているときは、所定の回転負荷が生じる。例えば、トルクリミッタ72が摩擦式の場合、トルクリミッタ72のドライブシャフト73に取り付けられた第一部材と、駆動連結部材71に取り付けられた第二部材との間の静止摩擦力よりもトルクリミッタ72に加わるトルクが大きいと、第一部材に対し、第二部材が相対的に回転し、駆動伝達を遮断する仕組みである。従って、第一部材に対し、第二部材が相対的に回転し、駆動伝達を遮断している状態のとき、第一部材と第二部材との間には、所定の摩擦力が生じており、負荷が発生する。また、トルクリミッタ72が磁気式の場合は、第一部材に対し、第二部材が相対的に回転し、駆動伝達を遮断している状態のとき、第一部材と第二部材との間には、所定の磁気力が生じており、負荷が発生する。このように、トルクリミッタ72が作動して、駆動伝達を遮断している状態のときは、回転負荷が発生する。よって、駆動連結部材71にバックトルクが伝達され、駆動モータ51から駆動力を受けて回転する回転速度よりも速く回転し、トルクリミッタ72が作動すると、トルクリミッタ72に負荷が発生し、駆動連結部材71の回転にブレーキをかける。これにより、駆動連結部材71の回転が十分減速されたうえで、従動側係合突起171が、駆動側係合突起175に衝突することになり、衝突音の発生を抑制することができる。
また、カム部材44が駆動モータの駆動力で回転駆動しているときは、トルクリミッタには、トルクがかからずトルクリミッタは作動せず、カム部材44がスプリングの付勢力で回転するときのみ、トルクリミッタが作動して負荷を与える。これにより、カム部材44が駆動モータの駆動力で回転駆動しているときの負荷を低減することができ、出力トルクの低い安価なモータを用いることができる。
また、本実施形態においては、カム部材44の回転速度を、検知センサなどを用いて検知せずとも、カム部材44がスプリングの付勢力で速く回転すると負荷を与えることができる。また、カム部材44が規定の速度よりも速く回転したときに、摩擦抵抗部材を移動させて、駆動連結部材に押し当てて、負荷を当てるようにするものに比べて、簡単な構成で、負荷を与えることができる。これにより、安価な構成で、負荷付与部80を形成することができ、装置のコストダウンを図ることができる。さらには、トルクリミッタ72を、駆動側カップリング75aと従動側カップリング71bとにより内包する構成とすることで、負荷付与部80の大型化するのを抑制することができる。
また、衝突音の低減のためにバックラッシュを詰める必要がない。よって、定着装置12を装置本体に組み付けるときに、定着装置12に設けられたカムギヤ55の歯先が、装置本体に設けられた第二出力ギヤ54の歯先にぶつかっても、第二出力ギヤ54が回転して、第二出力ギヤ54の歯先を逃がすことができる。これにより、カムギヤ55と第二出力ギヤ54とを噛み合せることができ、定着装置12を装置本体に容易に組み付けることができる。
また、駆動側係合突起175と従動側係合突起171とが、回転方向に180°の間隔を開けて設けられており、駆動側係合突起175と従動側係合突起171との間の遊びが、第一出力ギヤや第二出力ギヤなどのギヤのバックラッシュに比べて大きくなっている。これにより、トルクリミッタ72で十分に減速させることができ、衝突音の発生を良好に抑制することができる。
また、例えば、駆動連結部材71とドライブシャフト73との間に摩擦抵抗部材を設けて、カム部材44が駆動モータの駆動力で回転駆動しているときも負荷を与え続ける構成としてもよい。かかる構成としても、スプリングの付勢力で駆動連結部材71が速く回転して、従動側係合突起171が、駆動側係合突起175に衝突するときの回転速度を、負荷がないときに比べて遅くすることができ、衝突音を低減することができる。
また、カム部材44は、一方向回転でも、双方向回転でもよい。双方向回転の場合は、例えば、カム部材44の上死点が、レバー部材41に当接する位置で回転方向を切り替えるなど、回転方向を切り替えるときに、スプリングの付勢力が回転方向に作用しない構成に負荷付与部80を追加するのが好ましい。これは、回転方向を切り替えるときに、スプリング43の付勢力がカム部材44の回転方向に作用する場合、カム部材44の回転方向を切り替えるために、駆動モータを逆方向に回転させると、駆動側カップリング75aの駆動側係合突起175の回転に追随するように、スプリング43の付勢力で従動側カップリング71bの従動側係合突起171が回転する。よって、カム部材44が駆動モータの駆動力で回転する速度よりも速く回転するようなことが起きず、衝突音が発生することがないからである。
これに対し、回転方向を切り替えるときに、スプリング43の付勢力がカム部材44の回転方向に作用しない構成においては、駆動モータの駆動力で、カム部材をある程度、逆回転させた後に、カム部材44が、スプリングの付勢力で速く回転する。従って、上記衝突音が発生するおそれがある。よって、駆動モータの回転方向を切り替えて、カム部材を双方向に回転させる場合は、スプリング43の付勢力がカム部材44の回転方向に作用しない構成において、上述した負荷付与部80を設けることで、衝突音の発生を抑制できる。
上述したように、加圧ローラ19の定着ローラ18への加圧力を低減するとき、スプリング43の付勢力に抗して、カム部材44によりレバー部材41を押し込む必要があり、カム部材44の負荷トルクが大きくなる。また、レバー部材41の他端を、図3に示す下方へ押し込む結果、スプリング43が伸び、スプリング43の付勢力が増加し、カム部材44の負荷トルクが増加する。よって、加圧ローラ19の定着ローラ18への加圧力を低減させるほど、カム部材44の負荷トルクが増加することになる。
駆動部50の駆動モータ51の駆動力をカム部材44に伝達する駆動伝達機構を、複数の外歯ギヤの噛み合いにより駆動伝達を行うギヤ列で構成した場合、十分な減速比が得られない。したがって、駆動モータ51として、駆動トルクの大きいモータを用いることで、カム部材44に出力される出力トルクを負荷トルクよりも大きくする。これにより、スプリング43の付勢力に抗して、レバー部材41を回動させることができる。しかし、駆動トルクの大きいモータは、大きく、高価である。その結果、装置の大型化、装置のコストアップに繋がるという課題がある。
そこで、本実施形態の駆動部50は、ウォームギヤ60と遊星歯車機構70とを用いて、高い減速比が得られるように構成している。このように、高い減速比を得ることができるので、駆動モータ51の駆動トルクが低いモータを用いても、カム部材44への出力トルクを、カム部材44の負荷トルクよりも大きくすることができる。これにより、駆動モータ51として、駆動トルクが低い安価で小型のブラシモータを用いても、良好にカム部材44をスプリング43の付勢力に抗して回転駆動させることができ、加圧ローラ19の定着ローラ18に対する加圧力を調整することができる。
また、ウォームギヤ60と遊星歯車機構70とを用いることで、大口径ギヤを用いずとも、大きな減速比を得ることができ、ギヤ列で大きな減速比を得る場合に比べて、装置の大型化を抑制することができる。
また、本実施形態においては、高い減速比を得ることができるので、駆動モータ51の駆動量に対するカム部材44の回転角度を小さくすることができる。これにより、細かくカム部材44の回転角度の調整が可能となり、細かい加圧力の調整を行うことができる。
また、本実施形態の遊星歯車機構70は、太陽歯車62bが入力、内歯歯車66aが固定、キャリア64が出力ととなっている。太陽歯車62b入力、内歯歯車66a固定、キャリア64出力とすることで、最も大きき減速比を得ることができる。
上記駆動部50に負荷付与部80を設ける構成は、加圧ローラ19の定着ローラ18に対する加圧力を調整する加圧調整機構40に限らない。例えば、転写部材を、像担持体に対して接離させる接離機構や、給紙装置の底板を給紙ローラに対して接離させる接離機構などにも適用することができる。
図9は、タンデム型中間転写方式のカラー画像形成装置の二次転写ローラを像担持体たる中間転写ベルトに対して接離させる接離機構の一例を示す図である。
中間転写ベルト101における転写対向ローラ101aに対する掛け回し箇所に当接して二次転写ニップを形成する移動部材たる二次転写ローラ102は、揺動アーム141に軸受105を介して回転自在支持されている。揺動アーム141は、支持側板103に設けられた揺動軸141aにより、揺動軸141aを中心にして揺動するように支持されている。
支持側板103には、付勢手段としてのスプリング143の一端側が固定されており、スプリング143の他端側は、揺動アーム141の下面に固定されている。これらにより、揺動アーム141は、揺動軸141aを中心にして図中反時計回り方向に回転する力が付与される。揺動アーム141の揺動軸141a支持側と反対側には、駆動部150により回転駆動されるカム部材144が対向している。
図示の状態では、カム部材144の上死点が、図中9時方向に位置する回転角度で停止しており、カム部材144は、揺動アーム141と非接触となっている。この状態から、駆動部150のモータの駆動によってカム部材144を図中反時計回り方向に回転させると、カム部材144が揺動アーム141に突き当たり、揺動アーム141をスプリング143の付勢力に抗して押し下げる。そして、図中一点鎖線で示すように、カム部材144の上死点が揺動アーム141に当接したら、駆動部150のモータの駆動を停止する。これにより、二次転写ローラ102が、中間転写ベルト101から離間した離間位置に位置する。
この図9に示す構成において、二次転写ローラ102を離間位置から、二次転写ローラ102が中間転写ベルト101に当接する接触位置へ移動させるために、カム部材144を、図中一点鎖線の姿勢から図中時計回りに回動させていくと、カム部材144の回転方向にスプリング143の付勢力がカム部材144に働く。その結果、上述と同様、カム部材144が、駆動部150から駆動力を受けて回転する回転速度よりも速く回転する。そして、駆動部150のカム部材側の駆動伝達部材が、駆動部のモータ側の駆動伝達部材に衝突し、衝突音が発生するという課題が発生する。従って、図9に示す移動部材であり、転写部材である二次転写ローラ102を接離させる接離機構の駆動部150に先の図5〜図8に示した負荷付与部80を設ける。これにより、スプリング143の付勢力によりカム部材144が速く回転したとき、負荷付与部80のトルクリミッタが作動して、カム部材144の回転にブレーキをかけて減速させる。これにより、駆動伝達部材同士の衝突による衝突音の発生を抑制することができる。
図10は、給紙装置200の一例を示す概略断面図である。
給紙装置200は、シート材Pを積載するシート積載部材であり、移動部材である底板201、シート材Pを給送する給紙コロ202を備えている。底板201のシート材が積載される積載面と反対側の面には、スプリング243の一端が固定されており、スプリング243の他端は、給紙装置に筐体部200aに固定されており、底板201を給紙コロ202に向けて付勢している。給紙コロ202の軸方向両側には、底板201の昇降させて、底板201に積載されたシート材を給紙コロに対して接離させるカム部材244が、設けられている。カム部材244は、給紙コロ202の軸202aと一体的に回転するように、この軸202aに取り付けられている。カム部材244は、底板201の軸方向端部に設けられたカム受け242に当接している。
給紙コロ202は、給紙動作を一回行うごとに回転と停止を繰り返している。給紙コロ202は、カム部材244の上死点がカム受け242に当接し、底板201が給紙コロ202から退避する退避位置に位置する状態で停止している。給紙のため、駆動部250から駆動力を受けて給紙コロ202とともにカム部材が、図中時計回りに回転し始めると、底板201がスプリング243の付勢力により給紙コロ202に向けて移動する。そして、図中2点鎖線で示す底板201に積載されたシート材Pが給紙コロ202に当接する給紙位置まで、底板201が移動する。底板201に積載されたシート材Pが給紙コロ202に当接すると、底板上のシート材Pが給紙コロ202により給送される。給送されたシート材のシート材搬送方向後端が、底板201から抜ける前の所定のタイミングで、カム部材244がスプリング243の付勢力に抗して、底板201を下降させる。そして、給紙コロ202が一回転して停止すると、カム部材244の上死点がカム受け242と当接し、底板201が退避位置に位置する。
かかる給紙装置200においても、底板201をスプリング243の付勢力で退避位置から給紙位置へ移動させるために、カム部材244を給紙コロ202とともに、図中時計回りに回動させると、カム部材244の回転方向にスプリング243の付勢力がカム部材244に働く。その結果、カム部材244と給紙コロ202が、駆動部250から駆動力を受けて回転する回転速度よりも速く回転する。そして、駆動部250のカム部材側の駆動伝達部材が、駆動部のモータ側の駆動伝達部材に衝突し、衝突音が発生するという課題が発生する。従って、図10に示す移動部材であり、シート積載部材たる底板201を昇降させる駆動部250に先の図5〜図8に示した負荷付与部80を設ける。これにより、スプリング243の付勢力によりカム部材244が速く回転したとき、負荷付与部80のトルクリミッタが作動して、カム部材244の回転にブレーキをかけて減速させる。これにより、駆動伝達部材同士の衝突による衝突音の発生を抑制することができる。
以上に説明したものは一例であり、以下の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
カム部材44と、カム部材44により移動せしめられる加圧ローラ19などの移動部材(本実施形態では、レバー部材41を介してカム部材44により加圧ローラ19を移動させる構成である)をカム部材側へ付勢するスプリング43などの付勢手段と、駆動伝達部材を有し、カム部材44に駆動モータ51などの駆動源の駆動力を伝達する駆動伝達装置とを備え、前記移動部材を往復移動させる移動装置において、前記駆動伝達装置に、前記カム部材の回転に負荷を与えるトルクリミッタ72などの負荷付与手段を設けた。
上述したように、カム部材を回転駆動させているときの衝突音は、次のようにして発生する。すなわち、カム部材の回転軸中心から外周面までの距離が最大となるカム部材の上死点で移動部材を付勢手段の付勢力に抗して押している状態からカム部材を回転させると、カム部材の回転方向に付勢手段の付勢力が働く。その結果、カム部材がこの付勢力によりギヤなどの駆動伝達部材のバックラッシュなどの遊び分回転した後、駆動手段のカム部材側の駆動伝達部材が、駆動源側の駆動伝達部材に衝突し、衝突音が発生するのである。
そこで、態様1においては、カム部材の回転に負荷を与える負荷付与手段を、駆動手段に設けた。これにより、負荷付与手段が付与した負荷により、駆動手段のカム部材側の駆動伝達部材が、駆動源側の駆動伝達部材に衝突する際の速度を、付加付与手段を有さないものに比べて遅くできる。これにより、駆動手段のカム部材側の駆動伝達部材が、駆動源側の駆動伝達部材に衝突する際の勢いが低減され、衝突音を低減することができる。
(態様2)
(態様1)において、トルクリミッタ72などの負荷付与手段は、スプリング43などの付勢手段の付勢力が前記カム部材の回転方向に働くと、前記カム部材の回転に負荷を与える。
これによれば、実施形態で説明したように、スプリング43などの付勢手段の付勢力が前記カム部材の回転方向に働いておらず、カム部材44が駆動モータ51などの駆動源の駆動力で回転しているときは、負荷が付与されない。これにより、カム部材44が駆動モータの駆動力で回転駆動しているときの負荷を低減することができ、出力トルクの低い安価なモータを用いることができる。
(態様3)
態様2において、前記負荷付与手段は、トルクリミッタ72であり、駆動伝達装置は、駆動モータ51などの駆動源から駆動力を受ける駆動側カップリング75aと、前記駆動側カップリング75aと係合する従動側カップリング71bとを備え、前記トルクリミッタ72は、前記駆動側カップリング75aと前記従動側カップリング71bとに駆動連結している(本実施形態においては、駆動側カップリング75aとトルクリミッタとの駆動連結は、ドライブシャフト73を介して行われている)。
これによれば、実施形態で説明したように、カム部材44がスプリング43などの付勢手段により駆動モータ51などの駆動源の駆動力によって回転するときの速度よりも速く回転すると、従動側カップリング71bが駆動側カップリング75aよりも速く回転し、トルクリミッタ72にトルクが加わり、トルクリミッタが作動する。実施形態で説明したようにトルクリミッタが作動して、駆動伝達を遮断した状態のときは、トルクリミッタに摩擦力などの回転負荷が生じる。このトルクリミッタ72の回転負荷が、カム部材44の回転の負荷となり、カム部材の回転にブレーキをかける。その結果、カム部材が減速し、駆動手段のカム部材側の駆動伝達部材が、駆動源側の駆動伝達部材に衝突する際の勢いが低減され、衝突音を低減することができる。
一方、カム部材44が駆動源の駆動力で回転しているときは、駆動力が、駆動側カップリング75aから従動側カップリング71bに駆動力が伝達され、トルクリミッタ72は、トルクが加わらず、トルクリミッタ72が作動しない。これにより、カム部材44が駆動源の駆動力で回転しているときは、負荷が付与されず、出力トルクの低い安価なモータを用いることができる。
(態様4)
態様3において、前記トルクリミッタ72は、前記駆動側カップリング75aおよび前記従動側カップリング71bと同軸上に配置され、前記駆動側カップリング75aおよび前記従動側カップリング71bに内包されている。
これによれば、実施形態で説明したように、装置の大型化を抑制することができる。
(態様5)
態様1乃至4いずれかにおいて、前記移動部材が、定着ローラ18を加圧する加圧ローラ19である。
これによれば、定着ローラ18に対して加圧ローラ19を接離させる際に衝突音が発生するのを抑制することができる。
(態様6)
態様1乃至4いずれかにおいて、前記移動部材が、中間転写ベルト101などの像担持体に当接して転写ニップを形成し、シート材Pなどの転写材に像担持体上の画像を転写する二次転写ローラ102などの転写部材である。
これによれば、図9を用いて説明したように、二次転写ローラ102などの転写部材を中間転写ベルト101などの像担持体に対して接離させる際に衝突音が発生するのを抑制することができる。
(態様7)
態様1乃至4いずれかにおいて、前記移動部材が、シート材Pを積載する底板201などのシート積載部材である。
これによれば、図10を用いて説明したように、底板201などのシート積載部材を給紙コロ202に対して接離させる際に衝突音が発生するのを抑制することができる。
(態様8)
移動部材と、前記移動部材を往復移動させる移動装置とを備えた画像形成装置において、前記移動装置として、態様1乃至7いずれか一項に記載の移動装置を用いた。
これによれば、装置の低騒音化を図ることができる。
1:プロセスカートリッジ
2:感光体
3:帯電ローラ
4:現像装置
5:クリーニングブレード
6:ヘッドアレイ
7:トナーカートリッジ
8:現像剤収容部
9:現像剤回収部
10:転写ユニット
11:給紙装置
12:定着装置
13:排紙装置
14:転写ローラ
15:給紙カセット
16:給紙ローラ
17:レジストローラ
18:定着ローラ
19:加圧ローラ
20:排紙ローラ
21:排紙トレイ
22:容器本体
23:赤外線ヒータ
30:転写フレーム
37:開閉カバー
40:加圧調整機構
41:レバー部材
41a:支持軸
43:スプリング
44:カム部材
44a:カムシャフト
45:回転角度検知機構
45a:フィラー
45b:光学センサ
47:側板
50:駆動部
51:駆動モータ
52:ブラケット
53:第一出力ギヤ
54:第二出力ギヤ
55:カムギヤ
56:第二ハウジング
60:ウォームギヤ
61:ウォーム
62:遊星駆動伝達部材
62a:入力ギヤ
62b:太陽歯車
63:キャリアホルダ
63a:スナップフィット部
64:キャリア
64a:被支持部
64b:係合穴部
64c:遊星支持部
65:遊星歯車
66:第一ハウジング
66a:内歯歯車
70:遊星歯車機構
71:駆動連結部材
71a:ギヤ部
71b:従動側カップリング
71c:係合孔部
72:トルクリミッタ
72a:切り欠き部
72b:係合突起部
73:ドライブシャフト
73a:Dカット形状部
74:平行ピン
75:ウォームホイール
75a:駆動側カップリング
80:負荷付与部
100:装置本体
101:中間転写ベルト
101a:転写対向ローラ
102:二次転写ローラ
103:支持側板
141:揺動アーム
141a:揺動軸
143:スプリング
144:カム部材
150:駆動部
152:第一支持軸
153:第二支持軸
164:駆動連結凸部
171:従動側係合突起
175:駆動側係合突起
200:給紙装置
200a:筐体部
201:底板
202:給紙コロ
243:スプリング
244:カム部材
250:駆動部
P:シート材
特開2014−89358号公報

Claims (7)

  1. カム部材と、
    前記カム部材により移動せしめられる移動部材をカム部材側へ付勢する付勢手段と、
    駆動伝達部材を有し、カム部材に駆動源の駆動力を伝達する駆動伝達装置とを備え、前記移動部材を往復移動させる移動装置において、
    前記駆動伝達装置に、前記カム部材の回転に負荷を与える負荷付与手段を設け、
    前記負荷付与手段は、トルクリミッタであり、
    前記駆動伝達装置は、前記駆動源から駆動力を受ける駆動側カップリングと、前記駆動側カップリングと係合する従動側カップリングとを備え、
    前記トルクリミッタは、前記駆動側カップリングと前記従動側カップリングとに駆動連結していることを特徴とする移動装置。
  2. 請求項1に記載の移動装置において、
    前記負荷付与手段は、前記付勢手段の付勢力が前記カム部材の回転方向に働くと、前記カム部材の回転に負荷を与えることを特徴とする移動装置。
  3. 請求項1又は2に記載の移動装置において、
    前記トルクリミッタは、前記駆動側カップリングおよび前記従動側カップリングと同軸上に配置され、前記駆動側カップリングおよび前記従動側カップリングに内包されていることを特徴とする移動装置。
  4. 請求項1乃至3いずれか一項に記載の移動装置において、
    前記移動部材が、定着ローラを加圧する加圧ローラであることを特徴とする移動装置。
  5. 請求項1乃至3いずれか一項に記載の移動装置において、
    前記移動部材が、像担持体に当接して転写ニップを形成し、転写材に像担持体上の画像を転写する転写部材であることを特徴とする移動装置。
  6. 請求項1乃至3いずれか一項に記載の移動装置において、
    前記移動部材が、シート材を積載するシート積載部材であることを特徴とする移動装置。
  7. 移動部材と、
    前記移動部材を往復移動させる移動装置とを備えた画像形成装置において、
    前記移動装置として、請求項1乃至6いずれか一項に記載の移動装置を用いたことを特徴
    とする画像形成装置。
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